JP2011050248A - 3相pwm信号発生装置および3相電圧型インバータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】新たな装置を付加せずに、出力電圧範囲の制約が少なく、簡易な方法でスイッチングパターンの保持時間を長くすることが可能な3相PWM信号発生装置を提供する。
【解決手段】3相PWM信号発生装置8は、4種類の基本電圧ベクトル、および基本電圧ベクトルの発生時間比率に基づくスイッチングにより得られるゼロベクトルの組み合わせを用いてPWM信号を作製するPWM信号作製部12を備えている。
【選択図】図15

Description

本発明は、例えば半導体スイッチング素子を用いた3相電圧型インバータ装置に係わり、さらに詳しくは、その半導体スイッチング素子のスイッチングパターンを規定する3相のPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)信号を発生する3相PWM信号発生装置および3相電圧型インバータ装置に関するものである。
従来、3相電圧型インバータ装置のスイッチング方式として、60度位相差のある2種類の基本電圧ベクトルおよび大きさを持たない2種類のゼロベクトルを用いてPWM信号を発生する3相変調方式と、60度位相差のある2種類の基本電圧ベクトルおよび大きさを持たない1種類のゼロベクトルを用いてPWM信号を発生する2相変調方式とがある。
また、近年、3相電圧型インバータ装置では、電流検出をCT(Current Trans)ではなく、インバータ主回路上へ搭載している過電流を検知するための抵抗(以下、シャント抵抗と称す)を用いて電流検出を行うことも多くなった。
しかし、シャント抵抗を用いて電流検出を行う場合、3相変調方式または2相変調方式では、出力電圧が低い場合(変調率が低い場合)、半導体スイッチング素子のスイッチングパターンの保持時間が短くなる。また、位相角が基本電圧ベクトルに近い場合にも、電圧指令ベクトルから遠い方の基本電圧ベクトルを発生させるためのスイッチングパターンの保持時間が短くなっていた。スイッチングパターンの保持時間が短くなった場合、シャント抵抗上で電流を検出できる期間が短くなるため、電流検出が正しく行えず、制御性が悪化するということがあった。
そこで、スイッチングパターンの保持時間を長くするために、120度位相差のある2種類の基本電圧ベクトルと、それらの基本電圧ベクトルのスイッチング状態の1相のみをスイッチングして得られる大きさを持たないゼロベクトルとの合計3種類の電圧ベクトルを用いて3相PWM信号を発生させる装置や、各々60度ずつ位相差のある3種類の基本電圧ベクトルを用いて3相PWM信号を発生させる装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、連続する2つのPWM周期で異なるPWM信号を出力することによって、前述した問題を解決する装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3447366号 特開2005−12934号
しかしながら、前述した従来の装置では、次のような課題があった。つまり、120度位相差のある2種類の基本電圧ベクトルと、それらの基本電圧ベクトルのスイッチング状態の1相のみをスイッチングして得られる大きさを持たないゼロベクトルとの合計3種類の電圧ベクトルを用いるようにした装置では、作製できる電圧指令ベクトルの大きさに制約があり、変調率の低い範囲にしか適用できなかった。また、60度の位相差を持つ基本電圧ベクトルを使用していないため、必要以上に有効電流を流すことになり、インバータ効率が落ち、さらには、モータ電流に高調波が増加し、振動や騒音が増加する傾向にあった。
また、各々60度ずつ位相差のある3種類の基本電圧ベクトルを用いるようにした装置では、ゼロベクトルを用いないため効率の悪化が大きい。また、この装置では、実使用上、変調率あるいは空間ベクトル回転角の制約が多いため、ソフトウェアでの負荷が大きくなり、結果として、高いパフォーマンスのハードウェアが必要になっていた。
一方、連続する2つのPWM周期で異なるPWM信号を出力するようにした装置では、周期毎に出力される基本電圧ベクトルが変わるため、音や効率が悪化しやすい。また、周期毎にPWM信号を作製し直さなければならないため、ソフトウェアが複雑で負荷が大きくなり、結果として、前記と同様に高いパフォーマンスのハードウェアが必要であった。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたもので、新たな装置を付加せずに、出力電圧範囲の制約が少なく、簡易な方法でスイッチングパターンの保持時間を長くすることが可能な3相PWM信号発生装置および3相電圧型インバータ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る3相PWM信号発生装置は、3相電圧型インバータ装置の半導体スイッチング素子をPWM信号により駆動し、3相電圧型インバータ装置の母線に流れる電流を検出する3相PWM信号発生装置において、4種類の基本電圧ベクトル、および基本電圧ベクトルの発生時間比率に基づくスイッチングにより得られるゼロベクトルの組み合わせを用いてPWM信号を作製するPWM信号作製手段を備えたものである。
本発明によれば、4種類の基本電圧ベクトル、および基本電圧ベクトルの発生時間比率に基づくスイッチングにより得られるゼロベクトルの組み合わせを用いてPWM信号を作製するようにしている。これにより、新たな装置を付加せずに、出力電圧範囲の制約が少なくなり、簡易な方法でスイッチングパターンの保持時間を長くすることが可能である。また、シャント抵抗上での電流検出可能範囲を長く取れるようにしたにもかかわらず、騒音や効率の極端な悪化を防ぐPWM信号の作製も可能となる。
本発明の実施の形態1に係る3相PWM信号発生装置が適用された3相電圧型インバータ装置の構成を示すブロック図である。 基本電圧ベクトル、スイッチングパターンおよび検出相電流の関係を示す図である。 基本電圧ベクトルの位相関係およびインバータ回転角と電圧指令ベクトルとの関係を示す図である。 実施の形態1に係る3相PWM信号発生装置のPWM信号作製部の構成を示すブロック図である。 電圧指令ベクトルV* を基本電圧ベクトルV1 、V3 の方向に分解して示す図である。 基本電圧ベクトルV1 の成分を120度位相差のある基本電圧ベクトルV3 、V5 の方向に分解して示す図である。 基本電圧ベクトルV1 の成分の一部を120度位相差のある基本電圧ベクトルV3 、V5 の方向に振り分けて示す図である。 基本電圧ベクトルV1 の成分の一部を120度位相差のある基本電圧ベクトルV3 、V5 の方向に振り分けて示す図である。 図7に基づくスイッチングパターンを示すタイムチャートである。 図9における基本電圧ベクトルV1 の発生時間比率を2分割して示すスイッチングパターンのタイムチャートである。 図9におけるスイッチングパターンの後半を説明するためのタイムチャートである。 図9のスイッチングパターンにおいてゼロベクトルV7 の発生時間比率を2分割して示すタイムチャートである。 図9のスイッチングパターンにおいてゼロベクトルV7 を1キャリア周期の中央に配置して示すタイムチャートである。 図10のスイッチングパターンにおいてゼロベクトルV7 を1キャリア周期の中央に配置して示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態2に係る3相PWM信号発生装置のPWM信号作製部の構成を示すブロック図である。 図7において基本電圧ベクトルV5 およびそのベクトルV5 と180度の位相差のある基本電圧ベクトルV2 に所定値を加えて示す図である。 図7において基本電圧ベクトルV3 およびそのベクトルV3 と180度の位相差のある基本電圧ベクトルV4 に所定値を加えて示す図である。 図16に基づくスイッチングパターンを示すタイムチャートである。 図18のスイッチングパターンにおいてゼロベクトルV7 の発生時間比率を2分割して示すタイムチャートである。 図19のスイッチングパターンにおいてゼロベクトルV7 を1キャリア周期の中央に配置して示すタイムチャートである。 図17に基づくスイッチングパターンを示すタイムチャートである。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る3相PWM信号発生装置が適用された3相電圧型インバータ装置の構成を示すブロック図、図2は基本電圧ベクトル、スイッチングパターンおよび検出相電流の関係を示す図、図3は基本電圧ベクトルの位相関係およびインバータ回転角と電圧指令ベクトルとの関係を示す図、図4は実施の形態1に係る3相PWM信号発生装置のPWM信号作製部の構成を示すブロック図である。
図1に示す3相電圧型インバータ装置は、インバータ主回路1と、インバータ主回路1が備える半導体スイッチング素子4a〜4fを駆動する3相のPWM信号を発生および制御する3相PWM信号発生装置8とを備えている。インバータ主回路1は、母線電圧Vdcを与える直流電源2と、直流電源2の正極端に接続された直流母線3aおよび負極端に接続された直流母線3bの間に直列接続された3組の半導体スイッチング素子(4a、4b)、(4c、4d)、(4e、4f)と、この6個の半導体スイッチング素子4a〜4fにそれぞれ並列に接続されたフライホイールダイオード5a〜5fとを備え、3組の半導体スイッチング素子(4a、4b)、(4c、4d)、(4e、4f)の各接続点に電動機6が接続されている。また、直流母線3bには、3相PWM信号発生装置8で用いる直流母線電流Idcを検出する直流電流検出部7が設けられている。この直流電流検出部7は、直流母線3bに挿入された検出素子(抵抗器等)と、その検出素子の両端電圧を増幅する増幅器とを備え、この増幅器の出力電圧を電流換算して直流母線電流Idcを検出する。
3相PWM信号発生装置8は、直流電流検出部7によって検出された直流母線電流Idcから相電流Iu 、Iv 、Iw を判別する相電流判別部9と、相電流Iu 、Iv 、Iw から励磁電流Iγ(γ軸電流)およびトルク電流Iδ(δ軸電流)を算出する励磁電流・トルク電流演算部10と、励磁電流Iγおよびトルク電流Iδから次の制御で使用する電圧指令ベクトルV* を演算する電圧指令ベクトル演算部11と、電圧指令ベクトルV* から1キャリア周期中での3相PWM信号の通電時間信号Tup、Tun、Tvp、Tvn、Twp、Twnを作製するPWM信号作製部12と、通電時間信号Tup、Tun、Tvp、Tvn、Twp、Twnに基づいて3相PWM信号Up、Un、Vp、Vn、Wp、Wnを生成し、半導体スイッチング素子4a〜4fに出力するPWM信号発生部13とを備えている。なお、添え字の「p」は正極側を、「n」は負極側を指している。
次に、3相PWM信号発生装置8を構成する各部について詳述する。
インバータ主回路1のスイッチング素子4a〜4fは、各相において、正極側および負極側のスイッチング素子(4a、4b)、(4c、4d)、(4e、4f)の何れか一方がオン状態のときもう一方がオフ状態となるため、8(=23 )通りのスイッチングパターンが存在する。各スイッチングパターンによる出力電圧は電動機6に印加される。
そこで、直流母線3aに接続される正極側の半導体スイッチング素子4a、4c、4eの状態表記として、オン状態を論理値1と表記し、オフ状態を論理値0と表記し、電動機6への8通りの出力状態をV0 〜V7 の8種類の電圧ベクトルに対応付ける。この8種類の電圧ベクトルのうち、V1 〜V6 はベクトル長を持つ6つのスイッチングパターンに対応した電圧ベクトルであり、残りのV0 とV7 はベクトル長を持たない2つのスイッチングパターンに対応した電圧ベクトルである。この電圧ベクトルV0 とV7 は特別に「ゼロベクトル」と称され、電圧ベクトルV1 〜V6 は「基本電圧ベクトル」と称され「ゼロベクトル」と区別されている。
すなわち、正極側の半導体スイッチング素子4a、4c、4eのスイッチングパターンと基本電圧ベクトルV1 〜V6 の対応関係では、例えば図2に示すように、直流母線3aに接続される、W相正極側の半導体スイッチング素子4eの論理状態、V相正極側の半導体スイッチング素子4cの論理状態、U相正極側の半導体スイッチング素子4aの論理状態が(0、0、1)の場合を基本電圧ベクトルV1 とし、(0、1、0)を基本電圧ベクトルV2 とし、(0、1、1)を基本電圧ベクトルV3 とし、(1、0、0)を基本電圧ベクトルV4 とし、さらに、(1、0、1)を基本電圧ベクトルV5 とし、(1、1、0)を基本電圧ベクトルV6 とする。また、正極側の半導体スイッチング素子4a、4c、4eのスイッチングパターンとゼロベクトルV0 、V7 の対応関係では、(0、0、0)をゼロベクトルV0 とし、(1、1、1)をゼロベクトルV7 とする。なお、ゼロベクトルV0 時の負極側の半導体スイッチング素子4b、4d、4fの論理状態は前記と逆に(1、1、1)となり、基本電圧ベクトルV1 時の負極側の半導体スイッチング素子4b、4d、4fの論理状態は前記と逆に(1、1、0)となり、他の基本電圧ベクトルV2 〜V6 およびゼロベクトルV7 においても、負極側の半導体スイッチング素子4b、4d、4fの論理状態はそれぞれ逆になる。
また、6つの基本電圧ベクトルV1 〜V6 の発生中においては、電動機6の巻線に流れる電流は、直流母線3a、3bに流れるので、直流電流検出手段7にて検出することが可能で、直流母線電流Idcとして観測できる。一方、ゼロベクトルV0 、V7 については、直流母線電流Idcとして観測することはできない。図2に示すように、相電流は、ゼロベクトルV0 、V7 では観測不可であるが、例えば、基本電圧ベクトルV1 では「Iu (U相電流)」として観測される。以下、他の基本電圧ベクトルV2 〜V6 も同じように相電流を観測することができる。
さて、電動機6を円滑に回転させるためには、所望の電圧・周波数に対応した磁束を得る必要がある。これは、前述した8種類の電圧ベクトルを適当に組み合わせることで実現することができる。図3に示すように、インバータ回転方向が時計回りである場合に6つの基本電圧ベクトルV1 〜V6 は、位相平面上に、時計回りにV1 、V3 、V2 、V6 、V4 、V5 の順序で60度の位相差を持って配置され、原点位置に2つのゼロベクトルV0 、V7 が示されている。また、基本電圧ベクトルV1 (U相)の方向を初期位相としたインバータ回転角θが電圧指令ベクトルV* の位相を与えることが示されている。そして、インバータ回転方向において生ずる前記した6つの基本電圧ベクトルV1 〜V6 の中の1つと電圧指令ベクトルV* との間の位相角は空間ベクトル回転角θ* と称される。なお、空間ベクトル回転角θ* の角度範囲は0度≦θ* ≦60度である。
各電圧ベクトルの発生割合は、母線電圧Vdcに対する出力電圧の割合である変調率によって定まる。また、各電圧ベクトルの発生時間は、電圧指令ベクトルV* と空間ベクトル回転角θ* とによって決定される。そこで、相電流判別部9では、各電圧ベクトルの発生中に図2に示す一覧テーブルに従って直流母線電流Idcを読み込み、相電流Iu 、Iv 、Iw を求める。
次いで、励磁電流・トルク電流演算部10は、例えば、式(1)に示すような3相2相変換行列[C1]および式(2)に示すような回転行列[C2]を用いて、相電流判別部9により求められた相電流Iu 、Iv 、Iw を励磁電流Iγ(γ軸電流)およびトルク電流Iδ(δ軸電流)に変換する。なお、式(2)において、θはインバータ回転角であり、回転方向が時計回りの場合を示す。
Figure 2011050248
Figure 2011050248
ここで、励磁電流・トルク電流演算部10が準拠する座標系が、d−q軸ではなく、γ−δ軸となっている点について説明する。すなわち、電動機6の回転子上でN極側をd軸とし、回転方向に90度(電気角)進んだ位相をq軸とする。しかし、同期電動機の駆動にパルスエンコーダ等の回転子位置を検出するセンサを用いない場合には、3相PWM信号発生装置8では、回転子のd−q軸座標を正確に捉えることができず、実際にはd−q軸座標系と位相差Δθだけずれて制御している。この位相差Δθだけずれた座標系は、一般にγ−δ軸座標と称され、これを用いるのが慣例となっている。本実施の形態1においては、これに準じる。
次に、電圧指令ベクトル演算部11は、励磁電流・トルク電流演算部10により求められた励磁電流Iγ(γ軸電流)およびトルク電流Iδ(δ軸電流)に基づき速度制御を含む各種ベクトル制御演算を行い、次の制御に用いる電圧指令ベクトルV* の大きさと位相を求める。この位相角は、インバータ回転角θである。
PWM信号作製部12は、後述する方法によって、電圧指令ベクトルV* に基づき通電時間信号Tup、Tun、Tvp、Tvn、Twp、Twnを作製する。これによって、PWM信号発生部13が、通電時間信号Tup、Tun、Tvp、Tvn、Twp、Twnから半導体スイッチング素子4a〜4fに印加する3相PWM信号Up、Un、Vp、Vn、Wp、Wnを生成し、半導体スイッチング素子4a〜4fに出力して電動機6を駆動させる。
続いて、本実施の形態1におけるPWM信号作製部12について図4を用いて説明する。PWM信号作製部12は、電圧指令ベクトル演算部11から電圧指令ベクトルV* を受けてベクトルを作製し直すベクトル作製部14と、ベクトル作製部14の出力を受けてPWM信号のデューティを再配分し直し、通電時間信号Tup、Tun、Tvp、Tvn、Twp、Twnに変え、それらをPWM信号発生部13に出力するPWM信号デューティ再配分設定部15とで構成されている。
ベクトル作製部14は、3相変調のベクトルを作製する3相変調用ベクトル作製部16と、少なくとも1つの基本電圧ベクトルの大きさを所定の値として指定する所定値決定部18と、3相変調用ベクトル作製部16からのベクトル情報と所定値決定部18からの所定値とを基にベクトルを再分配するベクトル再分配部17とからなっている。また、PWM信号デューティ再配分設定部15は、必要に応じて基本電圧ベクトルV1 〜V6 、またはゼロベクトルV0 、V7 のデューティを分割するデューティ分割部19と、分割されたデューティを基にデューティの配置を再配置するデューティ配置決定部20とから構成されている。
PWM信号作製部12の動作について図5〜図14を用いて説明する。図5〜図8はベクトル作製部14により作製されたベクトルの一例を示す図、図9〜図14はPWM信号デューティ再配分設定部15にて作製された正極側の半導体スイッチング素子4a、4c、4eのスイッチングパターンを示すタイムチャートである。
PWM信号作製部12においては、電圧指令ベクトル演算部11からの電圧指令ベクトルV* をベクトル作製部14の3相変調用ベクトル作製部16が受け取る。この3相変調用ベクトル作製部16は、受け取った電圧指令ベクトルV* を、それを挟む2つの基本電圧ベクトルの方向に分解し、従来の3相変調方式と同じように各基本電圧ベクトルの発生時間比率を作製する。例えば電圧指令ベクトルV* が基本電圧ベクトルV1 とV3 の間にある場合、図5に示すように、電圧指令ベクトルV* を基本電圧ベクトルV1 と基本電圧ベクトルV3 の2方向にベクトル分解して、基本電圧ベクトルV1 とV3 の発生時間比率を作製する。
この場合、電圧指令ベクトルV* が基本電圧ベクトルV1 の近傍にあり、基本電圧ベクトルV1 の発生時間比率は長く、基本電圧ベクトルV3 の発生時間比率は短くなっている。そのため、従来の3相変調方式では、基本電圧ベクトルV3 が発生している時の電流検出が難しいという問題がある。
そこで、3相変調用ベクトル作製部16から結果を受け取るベクトル再分配部17において、発生時間比率の長い基本電圧ベクトルV1 の成分の一部を、図6に示すように120度位相差のある2つのベクトルへ分解する。分解した2つのベクトルは、それぞれ基本電圧ベクトルV3 とV5 の成分となり、その成分は3相変調用ベクトル作製部16が作製したベクトルにそれぞれ加算される。その結果、基本電圧ベクトルV3 とV5 の発生時間比率が長くなる。
所定値決定部18では、ベクトル再分配部17において、基本電圧ベクトルV1 からどの程度の成分を分解に回すかを決定する。基本電圧ベクトルV3 またはV5 が発生している時の電流を検出できれば良いので、電流検出可能な最低限の時間を基本電圧ベクトルV3 またはV5 に割り振るようにすれば良い。図7は基本電圧ベクトルV5 の発生時間比率が電流検出可能な最低限の時間になるように所定値を決定した場合を示している。また、図8は基本電圧ベクトルV3 の発生時間比率が電流検出可能な最低限の時間になるように所定値を決定した場合を示している。
なお、電流を検出できる最低限の時間はシステムによって異なってくる。また、基本電圧ベクトルV3 を基に所定値を決定するのか、基本電圧ベクトルV5 を基に所定値を決定するのか、ということもシステムによって異なるため、その判断も所定値決定部18で行うことになる。
このようにして作製されたベクトルはPWM信号デューティ再配分設定部15へ渡される。このPWM信号デューティ再配分設定部15では、ベクトルを基に発生時間比率を算出し、3相PWM信号を作製する。デューティ配置決定部20により、電圧指令ベクトルV* を発生させる場合のスイッチングパターンの発生順が決定される。例えば、図7に示す電圧指令ベクトルV* の分解結果を基にすると、図9に示すようにV0 →V1 →V3 →V7 →V5 の順に切り替えることで電圧指令ベクトルV* を発生することができる。このタイムチャートより、各半導体スイッチング素子4a〜4fの通電時間信号Tup、Tun、Tvp、Tvn、Twp、Twnを作製することが可能となる。なお、基本電圧ベクトルV1 、V3 、V5 の発生時間比率さえ合っていれば、順番は問わないので、図9とは逆にV5 →V7 →V3 →V1 →V0 の順に切り替えても良い。
しかしながら、図9に示すように電圧ベクトルの切り替えを行うと仮定した場合、最後のV5 から次の周期の先頭のV0 へ切り替えが発生する時に、U相とW相の半導体スイッチング素子(4a、4b)(4e、4f)が同時にスイッチングを行うことになる。この同時スイッチングが発生すると騒音や振動の原因となる。
そこで、デューティ分割手段19で、基本電圧ベクトルの1つを2つに分割し、それを利用して、同時スイッチングを無くすような切り替え順を作製する。例えば、図9の場合を考えると、デューティ分割部19において、基本電圧ベクトルV1 の発生時間比率を2分割し、その片方を図9と同じ場所(1周期内の前半)に配置し、もう片方を基本電圧ベクトルV5 の後ろ(1周期内の後半)に配置し、図10のようにV0 →V1 →V3 →V7 →V5 →V1 の順に切り替えるようにする。このようにすることで、同時スイッチングが発生しないことになる。
なお、分割することにより、基本電圧ベクトルV1 の発生時間比率は短くなるが、前半に配置された方を電流検出可能な最低限の長さにして、残りの発生時間比率を後半に持っていくことで、基本電圧ベクトルV1 に対応する電流を検知可能となる。また、前記条件で分割するのに十分に長さがない場合には、電流を検出する基本電圧ベクトルをV1 、V3 からV3 、V5 に変更することにより、電動機6を制御するのに必要な2相分の電流の検知が可能となる。
また、他の変調方式(例えば3相変調方式や2相変調方式)と併用するような場合、他の変調方式が1キャリア周期の中央付近(または両端)に、その1周期内で使用する基本電圧ベクトルのうち、正極側のスイッチング素子4a、4c、4eがオンとなる数が多い基本電圧ベクトル(V7 を使用しているならば、V7 )を配置し、1キャリア周期の両端(または中央付近)に、その1周期内で使用する基本電圧ベクトルのうち、正極側の半導体スイッチング素子4a、4c、4eがオフとなる数が多い電圧ベクトル(V0 を使用しているならば、V0 )を配置しているのに対し、図9の基本電圧ベクトルの切り替えでは、1周期の終りが、1周期内で使用する電圧ベクトルのうち、正極側の半導体スイッチング素子4a、4c、4eがオフとなる数が多い電圧ベクトル(V0 )を配置していない。他の変調方式と併用を考えた場合、1周期の終りのパターンが異なることになり、騒音や振動の原因となる。
そこで、デューティ分割部19で、ゼロベクトルの1つを2つに分割し、それを利用して、他の変調方式と同じ形状にする。例えば、図9の場合を考えると、デューティ分割部19において、ゼロベクトルV7 の発生時間比率を2分割する。続いて、デューティ配置決定部20により、片方を図9と同じ場所に配置し、もう片方をV5 の後ろに配置する。この場合、図11に示すようになる。この時、ゼロベクトルはV7 でもV0 でも意味は同じなので、V5 の後ろへ配置する時にはV0 として配置する(ゼロベクトルV0 が1周期内の前半と後半にそれぞれ配置される形となる)。図10にも同じことを実施すると、図12のようになる。
さらに、図9、10のように基本電圧ベクトルの切り替えを行うと、1キャリア周期の中央と両端で、必ずスイッチングが発生することになる。つまり、1キャリア周期毎(半周期毎)に必ずスイッチングは発生することになり、騒音の原因となる。
そこで、デューティ分割部19で、ゼロベクトルの分割の際、ゼロベクトルV7 の中心が1周期のほぼ中央になるように分割する。例えば、図9の場合を考えると、デューティ分割部19において、ゼロベクトルV0 のデューティを2つに分割する。その時、1周期の前半部分では、基本電圧ベクトルV1 とV3 のデューティと、ゼロベクトルV7 のデューティの1/2を1キャリア周期の1/2から引くことで、ゼロベクトルV0 の前半部分に配置するデューティを求める。後半部分のゼロベクトルV0 は残りとなる。それを、デューティ配置決定部20により、図13のように配置し、ゼロベクトルV7 の中央が1周期のほぼ中央にくるようする。図10にも同じことを実施すると、図14のようになる。
このようにすることにより、新たな装置を付加せずに、出力電圧範囲の制約が少なく、簡易な方法でスイッチングパターンの保持時間を長くすることが可能になる。また、シャント抵抗上での電流検出可能時間を長く取れるようにしたにもかかわらず、騒音や効率の極端な悪化を防いだPWM信号の作製が可能となる。
実施の形態2.
図15は本発明の実施の形態2に係る3相PWM信号発生装置のPWM信号作製部の構成を示すブロック図である。このPWM信号作製部が搭載されている3相PWM信号発生装置を備えたインバータ装置については、実施の形態1と同じであるため、説明を省略する。
図中に示すPWM信号作製部12は、電圧指令ベクトル演算部11から電圧指令ベクトルV* を受けてベクトルを作製し直すベクトル作製部14と、ベクトル作製部14の出力を受けてPWM信号のデューティを再配分し直し、通電時間信号Tup、Tun、Tvp、Tvn、Twp、Twnに変え、それらをPWM信号発生部13に出力するPWM信号デューティ再配分設定部15とで構成されている。
ベクトル作製部14は、3相変調のベクトルを作製する3相変調用ベクトル作製部16と、少なくとも1つの基本電圧ベクトルの大きさを所定の値として指定する所定値決定部18と、3相変調用ベクトル作製部16からのベクトル情報と所定値決定部18からの所定値とを基にベクトルを再分配するベクトル再分配部17と、基本電圧ベクトルを3本から4本へ増やす変形を行うベクトル変形部21とからなっている。また、PWM信号デューティ再配分設定部15は、必要に応じて基本電圧ベクトルV1 〜V6 、またはゼロベクトルV0 、V7 のデューティを分割するデューティ分割部19と、分割されたデューティを基にデューティの配置を再配置するデューティ配置決定部20とから構成されている。
次に、PWM信号作製部12の動作について、図16〜図21を用いて説明する。図16および図17はベクトル作製部14により作製されたベクトルの一例を示す図、図18〜図21はPWM信号デューティ再配分設定部15にて作製された正極側の半導体スイッチング素子4a、4c、4eのスイッチングパターンを示すタイムチャートである。
PWM信号作製部12においては、電圧指令ベクトル演算部11からの電圧指令ベクトルV* をベクトル作製部14の3相変調用ベクトル作製部16が受け取る。この3相変調用ベクトル作製部16は、実施の形態1と同様に、受け取った電圧指令ベクトルV* を、それを挟む2つの基本電圧ベクトルの方向に分解し、従来の3相変調方式と同じように各基本電圧ベクトルの発生時間比率を作製する(図5参照)。
実施の形態1と同じ様に、3相変調用ベクトル作製部16から結果を受け取るベクトル再分配部17において、発生時間比率が長い基本電圧ベクトルV1 の成分の一部を、図6に示すように120度位相差のある2つのベクトルへ分解する。基本電圧ベクトルV1 からどの程度の成分を分解に回すかは、前述したように所定値決定部18で決定する。所定値は基本電圧ベクトルV3 またはV5 が発生している時の電流を検出できれば良いので、電流検出可能な最低限の時間を基本電圧ベクトルV3 またはV5 に割り振る。図7は基本電圧ベクトルV5 の発生時間比率が電流検出可能な最低限の時間になるように所定値を決定した場合を示している。
なお、電流を検出できる最低限の時間はシステムによって異なってくる。また、基本電圧ベクトルV3 を基に所定値を決定するのか、基本電圧ベクトルV5 を基に所定値を決定するのか、ということもシステムによって異なるため、その判断も所定値決定部18で行うことになる。
実施の形態1でも述べたように半導体スイッチング素子が同時にスイッチングを行うと騒音や振動の原因となる。それを避けるために、実施の形態2では、ベクトル変形部21を用いる。ベクトル変形部21では、ベクトル再分配部17により作製された3つの基本電圧ベクトルのうち、中央の基本電圧ベクトルを除く両側の基本電圧ベクトルのうち、片方の基本電圧ベクトルとそのベクトルと180度位相差をもつ基本電圧ベクトルとの両方に同じ所定値を加える。180度位相差があるベクトルに同じ所定値を加えるので、全ベクトルを加えた結果である電圧指令ベクトルV* は変化しない。
図16は中央の基本電圧ベクトルV1 を除く両側の基本電圧ベクトルV3 、V5 のうち、電圧指令ベクトルV* から遠い方の基本電圧ベクトルV5 とそのベクトルV5 と180度位相差のある基本電圧ベクトルV2 との両方に所定値を加えた後のベクトルの様子を示している。また、図17は前記と同様に両側の基本電圧ベクトルV3 、V5 のうち、電圧指令ベクトルV* に近い方の基本電圧ベクトルV3 とそのベクトルV3 と180度位相差のある基本電圧ベクトルV4 との両方に所定値を加えた後のベクトルの様子を示している。
このようにして作製されたベクトルはPWM信号デューティ再配分設定部15へ渡される。PWM信号デューティ再配分設定部15では、ベクトルを基に発生時間比率を算出し、3相PWM信号を作製する。デューティ配置決定部20により、電圧指令ベクトルV* を発生させる場合のスイッチングパターンの発生順が決定される。例えば、図16に示す電圧指令ベクトルV* の分解結果を基にすると、図18に示すようにV0 →V1 →V5 →V7 →V3 →V2 と切り替えることで電圧指令ベクトルV* を発生することができる。このタイムチャートより、各半導体スイッチング素子14a〜14fの通電時間信号Tup、Tun、Tvp、Tvn、Twp、Twnを作製することが可能となる。なお、基本電圧ベクトルV1 、V2 、V3 、V5 の発生時間比率さえ合っていれば、順番は問わないので、図18とは逆にV2 →V3 →V7 →V5 →V1 →V0 の順に切り替えても良い。
一方、図17で示されたベクトルは図21に示すように切り替わる。しかしながら、この図17を作製したルールで電圧指令ベクトルV* を回した場合、基本電圧ベクトルV1 とV3 の間の領域内で、電圧指令ベクトルV* がV1 側からV3 側へ移動した場合、使用するベクトルは図17に示した基本電圧ベクトルV1 、V3 、V4 、V5 の4つから、基本電圧ベクトルV1 、V2 、V3 、V6 の4つに切り替わる。切り替わるタイミングで基本電圧ベクトルの2つが入れ替わるため、騒音や振動に繋がる。そこで、電圧指令ベクトルV* がV1 側からV3 側へ移動する周辺領域に、図16のベクトルパターンを配置するようにデューティ配置決定部20の切替手段で設定する。このようにすることにより、基本電圧ベクトルV1 、V3 、V4 、V5 の4つから、基本電圧ベクトルV1 、V2 、V3 、V5 の4つを経由し、基本電圧ベクトルV1 、V2 、V3 、V6 の4つへ、1つの基本電圧ベクトルの入れ替えですむため、騒音や振動が抑えられる。
さて、図18に示すように電圧ベクトルの切り替えを行うと仮定すると、他の変調方式(例えば3相変調方式や2相変調方式)と併用するような場合、他の変調方式が1キャリア周期の中央付近(または両端)に、その1周期内で使用する電圧ベクトルのうち、正極側の半導体スイッチング素子4a、4c、4eがオンとなる数が多い電圧ベクトル(V7 を使用しているならば、V7 )を配置し、1キャリア周期の両端(または中央付近)に、その1周期内で使用する電圧ベクトルのうち、正極側の半導体スイッチング素子4a、4c、4eがオフとなる数が多い電圧ベクトル(V0 を使用しているならば、V0 )を配置しているのに対し、図18の電圧ベクトルの切り替えでは、1周期の終りが、1周期内で使用する電圧ベクトルのうち、正極側の半導体スイッチング素子4a、4c、4eがオフとなる数が多い電圧ベクトル(V0 )を配置していない。他の変調方式と併用を考えた場合、1周期の終りのパターンが異なることになり、騒音や振動の原因となる。
そこで、前述したようにデューティ分割部19で、ゼロベクトルの1つを2つに分割し、それを利用して、他の変調方式と同じ形状にする。例えば、図18の場合、デューティ分割部19において、ゼロベクトルV7 の発生時間比率を2分割する。続いて、デューティ配置決定部20により、片方は図18と同じ場所に配置し、もう片方をV2 の後ろに配置する。この場合、図19に示すようになる。この時、ゼロベクトルはV7 でもV0 でも意味は同じなので、V5 の後ろへ配置する時にはV0 として配置する(ゼロベクトルV0 が1周期内の前半と後半にそれぞれ配置される形となる)。
さらに、図19のように電圧ベクトルの切り替えを行うと、1キャリア周期の中央と両端で、必ずスイッチングが発生することになる。つまり、1キャリア周期毎(半周期毎)に必ずスイッチングは発生することになり、騒音の原因となる。
そこで、デューティ分割部19で、ゼロベクトルの分割の際、ゼロベクトルV7 の中心が1周期のほぼ中央になるように分割する。例えば、図19の場合を考えると、デューティ分割部19において、ゼロベクトルV0 のデューティを2つに分割する。その時、1周期の前半部分では、基本電圧ベクトルV1 とV5 のデューティと、ゼロベクトルV7 のデューティの1/2を1キャリア周期の1/2から引くことで、ゼロベクトルV0 の前半部分に配置するデューティを求める。後半部分のゼロベクトルV0 は残りとなる。それを、デューティ配置決定部20により、図20のように配置し、ゼロベクトルV7 の中心が1周期のほぼ中央にくるようする。
このようにすることにより、新たな装置を付加せずに、出力電圧範囲の制約が少なく、簡易な方法でスイッチングパターンの保持時間を長くすることが可能になる。また、シャント抵抗上での電流検出可能時間を長く取れるようにしたにもかかわらず、騒音や効率の極端な悪化を防いだPWM信号の作製が可能となる。
なお、基本電圧ベクトルが5つの場合や6つの場合でも同様に電圧指令ベクトルV* を表現できるが、ソフトウェアでの処理が複雑になり、また、PWM波形も歪み騒音や振動の悪化に繋がるため、実使用上問題が多いため、使用できない。
1 インバータ主回路、2 直流電源、3a,3b 直流母線、4a〜4f 半導体スイッチング素子、5a〜5f フライホイールダイオード、6 電動機、7 直流電流検出部、8 3相PWM信号発生装置、9 相電流判別部、10 励磁電流・トルク電流演算部、11 電圧指令ベクトル演算部、12 PWM信号作製部、13 PWM信号発生部、14 ベクトル作製部、15 PWM信号デューティ再配分設定部、16 3相変調用ベクトル作製部、17 ベクトル再分配部、18 所定値決定部、19 デューティ分割部、20 デューティ配置決定部、21 ベクトル変形部。

Claims (7)

  1. 3相電圧型インバータ装置の半導体スイッチング素子をPWM信号により駆動し、3相電圧型インバータ装置の母線に流れる電流を検出する3相PWM信号発生装置において、
    4種類の基本電圧ベクトル、および基本電圧ベクトルの発生時間比率に基づくスイッチングにより得られるゼロベクトルの組み合わせを用いてPWM信号を作製するPWM信号作製手段を備えたことを特徴とする3相PWM信号発生装置。
  2. 前記PWM信号作製手段は、
    電圧指令ベクトルを挟む60度の位相差を持つ2種類の基本電圧ベクトルに与える発生時間比率を前記電圧指令ベクトルに基づいて割り付け、60度の位相差を持つ2種類の基本電圧ベクトルを作製する作製手段と、
    前記2種類の基本電圧ベクトルのうち電圧指令ベクトルに近い基本電圧ベクトルの成分の一部を、その電圧指令ベクトルに近い基本電圧ベクトルを中央として両側に60度の位相差をそれぞれ持つ2種類の基本電圧ベクトルに振り分ける再分配手段と、
    中央の基本電圧ベクトルを除く2種類の基本電圧ベクトルのうち、片方の基本電圧ベクトル、およびその基本電圧ベクトルと180度の位相差のある基本電圧ベクトルにそれぞれ同じ値を加えてベクトルを変形させる変形手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の3相PWM信号発生装置。
  3. 前記PWM信号作製手段は、
    電圧指令ベクトルを挟む60度の位相差を持つ2種類の基本電圧ベクトルに与える発生時間比率を前記電圧指令ベクトルに基づいて割り付け、60度の位相差を持つ2種類の基本電圧ベクトルを作製する作製手段と、
    前記2種類の基本電圧ベクトルのうち電圧指令ベクトルに近い基本電圧ベクトルの成分の一部を、その電圧指令ベクトルに近い基本電圧ベクトルを中央として両側に60度の位相差をそれぞれ持つ2種類の基本電圧ベクトルに振り分ける再分配手段と、
    中央の基本電圧ベクトルを除く2種類の基本電圧ベクトルのうち、片方の基本電圧ベクトル、およびその基本電圧ベクトルと180度の位相差のある基本電圧ベクトルにそれぞれ同じ値を加えてベクトルを変形させる変形手段と、
    前記3相電圧型インバータ装置が駆動する電動機のインバータ回転角の角度範囲に基づき、前記変形手段で値を与えるベクトルを切り替える切替手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の3相PWM信号発生装置。
  4. 前記PWM信号作製手段は、
    4種類の基本ベクトルを2つずつの基本ベクトルの組に分ける分割手段と、
    分けられた2つの基本電圧ベクトルの組を1キャリア周期内の前半と後半にそれぞれ配置させる配置決定手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の3相PWM信号発生装置。
  5. 前記PWM信号作製手段は、
    4種類の基本ベクトルを2つずつの基本ベクトルの組に分ると共に、基本電圧ベクトルの発生時間比率に基づくスイッチングにより得られるゼロベクトルを2種類のゼロベクトルに分け、かつ1種類のゼロベクトルの発生期間を2つに分ける分割手段と、
    分けられた2つの基本電圧ベクトルの組を1キャリア周期内の前半と後半にそれぞれ配置させ、分けられた2つのゼロベクトルの発生期間を1キャリア周期内の前半と後半にそれぞれ配置させる配置決定手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の3相PWM信号発生装置。
  6. 前記PWM信号作製手段は、
    4種類の基本ベクトルを2つずつの基本ベクトルの組に分けると共に、基本電圧ベクトルの発生時間比率に基づくスイッチングにより得られるゼロベクトルをほぼ2等分して2種類のゼロベクトルに分け、かつ1種類のゼロベクトルの発生期間を2つに分ける分割手段と、
    分けられた2つの基本電圧ベクトルの組を1キャリア周期内の前半と後半にそれぞれ配置させ、かつ分けられた2つのゼロベクトルの発生期間を1キャリア周期内の前半と後半にそれぞれ配置させ、もう1種類のゼロベクトルの発生期間の中心を1キャリア周期の中心に合わせるように配置させる配置決定手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の3相PWM信号発生装置。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の3相PWM信号発生装置を備え、この3相PWM信号発生装置によるPWM信号により駆動することを特徴とする3相電圧型インバータ装置。
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