JP2011049189A - 太陽電池モジュールおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】接着剤の使用量を削減しながら、太陽電池パネルと端子ボックスとの接着強度の低下を抑制することが可能な太陽電池モジュールを提供する。
【解決手段】この太陽電池モジュール1は、太陽電池パネル2と、太陽電池パネル2に対して接着剤4を介して接着され、太陽電池パネル2において発電された電気を集電するための端子ボックス3とを備えている。端子ボックス3は、箱部311と、平面的に見て箱部311から外側に突出するフランジ部312と、フランジ部312の下面から上面まで貫通する接着確認用開口部313とを含み、箱部311の下面からフランジ部312の下面のうち少なくとも接着確認用開口部313が形成された領域までの部分が、接着剤4を介して太陽電池パネル2と接着されている。
【選択図】図7
【解決手段】この太陽電池モジュール1は、太陽電池パネル2と、太陽電池パネル2に対して接着剤4を介して接着され、太陽電池パネル2において発電された電気を集電するための端子ボックス3とを備えている。端子ボックス3は、箱部311と、平面的に見て箱部311から外側に突出するフランジ部312と、フランジ部312の下面から上面まで貫通する接着確認用開口部313とを含み、箱部311の下面からフランジ部312の下面のうち少なくとも接着確認用開口部313が形成された領域までの部分が、接着剤4を介して太陽電池パネル2と接着されている。
【選択図】図7
Description
本発明は、太陽電池モジュールおよびその製造方法に関し、特に、太陽電池パネルおよび端子ボックスを備えた太陽電池モジュールおよびその製造方法に関する。
従来、太陽電池パネルおよび端子ボックスを備えた太陽電池モジュールが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、端子ボックスが接着剤(シリコーン樹脂、エポキシ樹脂など)により太陽電池パネルの表面に接着された構造が開示されている。上記特許文献1では、端子ボックスの裏面にペースト状の接着剤を塗布した状態で太陽電池パネルの表面に押し付けて接着剤を硬化させることにより端子ボックスを太陽電池パネルに接着している。
しかしながら、上記特許文献1では、端子ボックスを太陽電池パネルに押し付ける作業を人が行うので、端子ボックスの接着面を太陽電池パネルの表面に対して傾けることなく押し付けることが困難である。端子ボックスの接着面が太陽電池パネルの表面に対して傾いた状態で押し付けられた場合には、端子ボックスと太陽電池パネルとの間の圧力が偏ってしまうので、接着剤が接着面に均一に広がらない。この場合、接着剤の塗りムラが生じてしまうので、端子ボックスと太陽電池パネルとの接着強度が低下してしまうという問題点がある。また、端子ボックスの接着面に塗布する接着剤の量を増加させた場合には、接着剤の塗りムラが生じることを抑制することが可能である一方、接着剤の使用量が増大することに起因して、余分な接着剤が端子ボックスからはみ出すので、はみ出した接着剤を除去する作業に時間がかかってしまうという問題点もある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、接着剤のはみ出しを抑制しながら、太陽電池パネルと端子ボックスとの接着強度の低下を抑制することが可能な太陽電池モジュールおよびその製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による太陽電池モジュールは、太陽電池を含む太陽電池パネルと、太陽電池パネルに対して接着剤を介して接着され、太陽電池パネルにおいて発電された電気を集電するための端子ボックスとを備え、端子ボックスは、箱部と、平面的に見て箱部から外側に突出する突出部と、突出部の下面から上面まで貫通する開口部とを含み、箱部の下面から突出部の下面のうち少なくとも開口部が形成された領域までの部分が、接着剤を介して太陽電池パネルと接着されている。
この第1の局面による太陽電池モジュールでは、上記のように、端子ボックスに、平面的に見て箱部から外側に突出する突出部と、突出部の下面から上面まで貫通する開口部とを設け、箱部の下面から突出部の下面のうち少なくとも開口部が形成された領域までの部分を接着剤を介して太陽電池パネルと接着している。このように構成することによって、箱部の下面に接着剤を塗布して太陽電池パネルに押し付けた場合に、接着剤が端子ボックスの端部(突出部)まで広がっていることを開口部を介して突出部の上面側から作業者が確認することができる。したがって、作業者は開口部を見ながら端子ボックスを太陽電池パネルに押し付けることによって、確実に接着剤を端子ボックスの全体に(箱部から突出部まで)行き渡らせることができるので、接着剤の塗りムラを抑制することができる。これにより、端子ボックスと太陽電池パネルとの接着強度の低下を抑制することができる。また、開口部を見ながら端子ボックスを太陽電池パネルに押し付けることによって、端子ボックスからはみ出る程の大量の接着剤を塗布しなくても、必要最小限の量を塗布すれば接着剤の塗りムラを抑制することができるので、接着剤の使用量の増大に起因する端子ボックスからの余分な接着剤のはみ出しを抑制しながら、太陽電池パネルと端子ボックスとの接着強度の低下を抑制することができる。また、接着剤のはみ出しの抑制により、はみ出した接着剤を除去する作業にかかる時間を短縮することができる。
さらに、上記第1の局面では、開口部を設けた分、接着剤と空気との接触面積を増加させることができるので、接着剤をより短時間で硬化させることができる。また、開口部は箱部の外側に配置されているので、水分が浸入し易い箱部の外側の接着剤を短時間で硬化させることができ、その結果、箱部の内部に水分が浸入することを抑制することができる。
上記第1の局面による太陽電池モジュールにおいて、好ましくは、開口部は、箱部の周縁部に沿って突出部に設けられている。このように構成すれば、箱部の下面に塗布した接着剤を箱部の周縁部に沿った開口部まで確実に行き渡らせることができるので、接着剤の塗りムラをより抑制することができる。
この場合、好ましくは、突出部は、平面的に見て箱部の周縁部から周状に外側に突出するフランジ部を含み、フランジ部に設けられた開口部は、箱部の周縁部に沿って周状に複数設けられている。このように構成すれば、フランジ部が設けられた箱部の周縁部の周りに確実に接着剤を行き渡らせることができるので、接着剤の塗りムラをより抑制することができる。
上記第1の局面による太陽電池モジュールにおいて、好ましくは、突出部の下面には、箱部の周縁部に沿って延びるように溝部が設けられており、開口部は、溝部の底部から突出部の上面まで貫通するように形成されている。このように構成すれば、端子ボックスを太陽電池パネルに押し付けた時に接着剤が拡がる際に、溝部に接着剤が入り込むので、溝部よりも外側に接着剤が拡がることを抑制することができる。これにより、接着剤が端子ボックスからはみ出すことをより効果的に抑制することができる。これにより、はみ出した接着剤の除去作業にかかる時間を確実に短縮することができる。
この場合、好ましくは、突出部は、平面的に見て箱部の周縁部から外側に突出するフランジ部を含み、溝部は、フランジ部において箱部の周縁部の略全周を囲むように周状に延びるように形成されている。このように構成すれば、端子ボックスを太陽電池パネルに押し付けた時に接着剤が拡がる際に、箱部からどの方向に接着剤が広がっても、その接着剤が溝部に入り込むので、接着剤が端子ボックスからはみ出すことを確実に抑制することができる。これにより、はみ出した接着剤の除去作業にかかる時間をより短縮することができる。
上記第1の局面による太陽電池モジュールにおいて、好ましくは、平面的に見て、箱部は矩形状に形成されており、開口部は、平面的に見た場合の箱部の4辺のそれぞれに対応する領域に設けられている。このように構成すれば、矩形状の端子ボックスを太陽電池パネルに接着する場合に、端子ボックスと太陽電池パネルとの接着強度が低下することを抑制することができる。
この発明の第2の局面による太陽電池モジュールの製造方法は、太陽電池を含む太陽電池パネルを準備する工程と、箱部と、平面的に見て箱部から外側に突出する突出部と、突出部の下面から上面まで貫通する開口部とを含み、太陽電池パネルにおいて発電された電気を集電するための端子ボックスを準備する工程と、箱部の下面に接着剤を塗布する工程と、箱部の下面から突出部の下面のうち少なくとも開口部が形成された領域まで接着剤が拡がるように、接着剤が塗布された端子ボックスを太陽電池パネルに押し付ける工程とを備える。
この第2の局面による太陽電池モジュールの製造方法では、上記のように、平面的に見て箱部から外側に突出する突出部と、突出部の下面から上面まで貫通する開口部とを含む端子ボックスを準備するとともに、箱部の下面から突出部の下面のうち少なくとも開口部が形成された領域まで接着剤が拡がるように、接着剤が塗布された端子ボックスを太陽電池パネルに押し付けている。このように構成することによって、箱部の下面に接着剤を塗布して太陽電池パネルに押し付けた場合に、接着剤が端子ボックスの端部(突出部)まで広がっていることを開口部を介して突出部の上面側から作業者が確認することができる。したがって、作業者は開口部を見ながら端子ボックスを太陽電池パネルに押し付けることによって、確実に接着剤を端子ボックスの端部まで行き渡らせることができるので、接着剤の塗りムラを抑制することができる。これにより、端子ボックスと太陽電池パネルとの接着強度の低下を抑制することができる。また、開口部を見ながら端子ボックスを太陽電池パネルに押し付けることによって、端子ボックスからはみ出る程の大量の接着剤を塗布しなくても、必要最小限の量を塗布すれば接着剤の塗りムラを抑制することができるので、接着剤の使用量の増大に起因する端子ボックスからの余分な接着剤のはみ出しを抑制しながら、太陽電池パネルと端子ボックスとの接着強度の低下を抑制することができる。また、接着剤のはみ出しの抑制により、はみ出した接着剤を除去する作業にかかる時間を短縮することができる。
さらに、上記第2の局面では、開口部を設けた分、接着剤と空気との接触面積を増加させることができるので、接着剤をより短時間で硬化させることができる。また、開口部は箱部の外側に配置されているので、水分が浸入し易い箱部の外側の接着剤を短時間で硬化させることができ、その結果、箱部の内部に水分が浸入することを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図9を参照して、本発明の第1実施形態による太陽電池モジュール1の構造を説明する。
まず、図1〜図9を参照して、本発明の第1実施形態による太陽電池モジュール1の構造を説明する。
図1に示すように、第1実施形態による太陽電池モジュール1は、板状の太陽電池パネル2と、太陽電池パネル2の裏面(受光面と反対側の面)側に固定された端子ボックス3とを備えている。太陽電池パネル2は、図4に示すように、白板強化ガラス等の透明な部材からなる表面側カバー21と、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂フィルムからなる耐候性の裏面側カバー22と、表面側カバー21と裏面側カバー22との間に配置され、電気的に直列接続されている複数の太陽電池23からなる太陽電池群24と、表面側カバー21(裏面側カバー22)と太陽電池23との間に設けられる充填材25と、アルミニウム等からなる金属製枠体26とから構成されている。また、端子ボックス3は、太陽電池パネル2の太陽電池23(太陽電池群24)において発電された電気を集電するために設けられている。端子ボックス3は、太陽電池パネル2の裏面側カバー22の表面上に接着剤4(図7および図8参照)を介して接着されることにより固定されている。
図2に示すように、太陽電池23の表面には、X方向に延びる複数のフィンガー電極23aが設けられている。また、図3に示すように、太陽電池23の裏面には、複数のフィンガー電極23bが設けられている。また、互いに隣接する太陽電池23のうちの一方の太陽電池23のフィンガー電極23aと、他方の太陽電池23のフィンガー電極23bとが、半田めっきされた銅線などからなる導電線24aによって電気的に接続されている。導電線24aによって複数(第1実施形態では、4つ)の太陽電池23がY方向に直列に接続されることにより太陽電池群24が構成されている。
図2および図3に示すように、太陽電池群24は、複数(第1実施形態では、6つ)設けられている。複数の太陽電池群24は、X方向に互いに並列に配置されている。そして、図2における矢印X1方向の端部の列を1列目とした場合、2列目および3列目の太陽電池群24の矢印Y1方向側の端部に配置された太陽電池23は、導電線24aと、L字状の接続部材24bとによって、電気的に接続されている。4列目および5列目の太陽電池群24の矢印Y1方向側の端部に配置された太陽電池23は、導電線24aと、L字状の接続部材24cとによって電気的に接続されている。1列目および2列目の太陽電池群24の矢印Y2方向側の端部に配置された太陽電池23、3列目および4列目の太陽電池群24の矢印Y2方向側の端部に配置された太陽電池23、および、5列目および6列目の太陽電池群24の矢印Y2方向側の端部に配置された太陽電池23は、それぞれ、導電線24aと、接続部材24dとによって電気的に接続されている。このように、複数の太陽電池群24は、接続部材24b、24cおよび24dを介して電気的に直列に接続されている。この電気的に直列に接続された太陽電池群24のうち、終端に位置する太陽電池23(1列目および6列目の太陽電池群24の矢印Y1方向の端部に位置する太陽電池23)には、それぞれ、L字状の接続部材24eおよび24fが接続されている。また、接続部材24b、24c、24d、24eおよび24fと、太陽電池群24のY方向の端部に位置する太陽電池23のフィンガー電極23aまたは23bとは、それぞれ、導電線24aによって電気的に接続されている。
また、図4に示すように、L字状の接続部材24b、接続部材24c、接続部材24eおよび接続部材24fは、それぞれ、裏面側カバー22の切欠き22aを介して太陽電池パネル2の外側に導出されている。これらの接続部材24b、24c、24eおよび24fのそれぞれの先端部は、端子ボックス3内の後述する端子台33、34、35および36と電気的に接続されている。
図5および図6に示すように、端子ボックス3は、箱状の樹脂製の本体部31と、樹脂製の蓋部材32と、本体部31の内部に設置され、接続部材24b、24c、24eおよび24fとそれぞれ接続される4つの端子台33、34、35および36(図6参照)と、外部接続ケーブル37とを含んでいる。本体部31および蓋部材32は、平面的に見て矩形状に形成されている。端子台33、34、35および36のそれぞれは、端子33a、34a、35aおよび36aを有している。端子33a、34a、35aおよび36aは、端子台33、34、35および36を介して外部接続ケーブル37に接続されている。また、互いに隣接する端子台同士(端子台33および端子台34、端子台34および端子台35、端子台35および端子台36)は、それぞれ、バイパスダイオード38a、38bおよび38cを介して接続されている。
また、図6および図9に示すように、本体部31の下面(後述する箱部311の下面)には、本体部31の外部(太陽電池パネル2側)と内部(端子台33〜36側)とを導通する4つの開口部31b、31c、31dおよび31eが形成されている。図6に示すように、接続部材24b、24c、24eおよび24fは、それぞれ、開口部31b〜31eを介して本体部31の外部から内部に導入されている。
また、図5〜図8に示すように、樹脂製の本体部31は、4つの側面311aを有する矩形状の箱部311と、箱部311と一体成形されたフランジ部312とを含んでいる。フランジ部312は、箱部311の側面311aの太陽電池パネル2側の端部から平面的に見て外側に突出するとともに矩形状の外周部を有している。箱部311の下面とフランジ部312の下面とは面一となっている。なお、フランジ部312は、本発明の「突出部」の一例である。フランジ部312には、下面から上面まで貫通する接着確認用開口部313が複数形成されている。接着確認用開口部313を介して、フランジ部312の上面側からフランジ部312の下面側を確認することが可能である。なお、接着確認用開口部313は、本発明の「開口部」の一例である。接着確認用開口部313は、箱部311の周縁部(側面311a)に沿って延びる長穴形状を有している。複数の接着確認用開口部313は、それぞれの長穴(接着確認用開口部313)の長手方向が箱部311の側面311aと平行となるように設けられている。また、複数の接着確認用開口部313は、平面的に見て箱部311の周囲を取り囲むように配置されている。具体的には、箱部311の4つの側面311aのそれぞれに対応する領域に、平面的に見て、各側面311aに沿うように複数の接着確認用開口部313が設けられている。複数の接着確認用開口部313の全体として、接着確認用開口部313は箱部311を囲むように矩形状の周状に配置されている。接着確認用開口部313の幅は、下方の開放端から上方の開放端まで等しい。
接着剤4は、シリコーン樹脂またはエポキシ樹脂などからなり、端子ボックス3の本体部31の下面と太陽電池パネル2の表面とを接着している。図9に示すように、接着剤4(図6および図9において網掛けで図示)は本体部31の下面の全体に均一に広がっている。すなわち、接着剤4は、平面的に見て、箱部311の下面からフランジ部312の下面のうち接着確認用開口部313までの領域に広がっている。このため、図6に示すように、接着確認用開口部313の上側から接着剤4(網掛けで図示)が視認可能である。
次に、図10および図11を参照して、本発明の第1実施形態による太陽電池モジュール1の製造方法について説明する。
まず、表面側カバー21、裏面側カバー22、太陽電池23からなる太陽電池群24、充填材25および金属製枠体26などから構成される太陽電池パネル2を準備する。この太陽電池パネル2の裏面側カバー22からは、接続部材24b、24c、24eおよび24fが導出されている。この裏面側カバー22の表面と端子ボックス3の本体部31の接着面31aとを対向させるように配置する。そして、4つの接続部材24b、24c、24eおよび24fのそれぞれを箱部311の下面に形成された開口部31b〜31eに挿入する。
この後、図10および図11に示すように、本体部31の下面のうち、開口部31b〜31eを挟んだ2つの領域Aおよび領域Bに接着剤4(図11では、網掛けで図示)を塗布する。領域Aおよび領域Bの大部分は、箱部311の下面に含まれている。そして、接着剤4を塗布した本体部31の下面を裏面側カバー22の表面(太陽電池パネル2の表面)に押し付ける。この時、領域Aおよび領域Bの接着剤4は、裏面側カバー22による圧力によって図10および図11の矢印で示すように本体部31の全体に広がっていく。具体的には、接着剤4は、領域Aおよび領域Bからフランジ部312に向かって外側に拡がるとともに、開口部31b〜31eに向かって内側に拡がる。
ここで、第1実施形態では、作業者は、接着確認用開口部313を見ながら端子ボックス3を太陽電池パネル2に押し付ける。すなわち、複数の接着確認用開口部313の内部に接着剤4が確認できるように端子ボックス3を太陽電池パネル2に押し付ける。接着確認用開口部313内に接着剤4が確認できない場合には、その接着確認用開口部313の周辺には接着剤4が行き渡っていないので、その接着確認用開口部313の方に接着剤4が拡がるように、端子ボックス3の傾きを調節して端子ボックス3を太陽電池パネル2に押し付ける。全ての接着確認用開口部313内に接着剤4が確認できた後、押し付け作業を終了する。
この後、端子ボックス3の端子台33〜36の端子33a〜36aのそれぞれと、端子ボックス3の内部に導入された接続部材24b、24c、24eおよび24fの先端部とを半田付けにより電気的に接続する。そして、本体部31に蓋部材32を取り付けた後、所定の期間放置することにより接着剤4を硬化させる。これにより、端子ボックス3と太陽電池パネル2とが固定され、太陽電池モジュール1が完成する。
第1実施形態では、上記のように、端子ボックス3に、平面的に見て箱部311から外側に突出するフランジ部312と、フランジ部312の下面から上面まで貫通するとともに、フランジ部312の下面側をフランジ部312の上面側から確認することが可能な接着確認用開口部313とを設け、箱部311の下面からフランジ部312の下面のうち少なくとも接着確認用開口部313が形成された領域までの部分を接着剤4を介して太陽電池パネル2と接着している。このように構成することによって、箱部311の下面に接着剤4を塗布して太陽電池パネル2に押し付けた場合に、接着剤4が端子ボックス3の端部(フランジ部312)まで広がっていることを接着確認用開口部313を介してフランジ部312の上面側から作業者が確認することができる。したがって、作業者は接着確認用開口部313を見ながら端子ボックス3を太陽電池パネル2に押し付けることによって、確実に接着剤4を端子ボックス3の全体に(箱部311からフランジ部312まで)行き渡らせることができるので、接着剤4の塗りムラを抑制することができる。これにより、端子ボックス3と太陽電池パネル2との接着強度の低下を抑制することができる。また、接着確認用開口部313を見ながら端子ボックス3を太陽電池パネル2に押し付けることによって、端子ボックス3からはみ出る程の大量の接着剤4を塗布しなくても、必要最小限の量を塗布すれば接着剤4の塗りムラを抑制することができるので、接着剤4の使用量の増大に起因する端子ボックス3からの余分な接着剤4のはみ出しを抑制しながら、太陽電池パネル2と端子ボックス3との接着強度の低下を抑制することができる。また、接着剤4のはみ出しの抑制により、はみ出した接着剤4を除去する作業にかかる時間を短縮することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、接着確認用開口部313を設けた分、接着剤4と空気との接触面積を増加させることができるので、接着剤4をより短時間で硬化させることができる。また、接着確認用開口部313は箱部311の外側に配置されているので、水分が浸入し易い箱部311の外側の接着剤4を短時間で硬化させることができ、その結果、箱部311の内部に水分が浸入することを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、箱部311の周縁部に沿って接着確認用開口部313をフランジ部312に設けることによって、箱部311の下面に塗布した接着剤4を箱部311の周縁部に沿った接着確認用開口部313まで確実に行き渡らせることができるので、接着剤4の塗りムラをより抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、箱部311の周縁部に沿って周状に複数の接着確認用開口部313を設けることによって、フランジ部312が設けられた箱部311の周縁部の周りに確実に接着剤4を行き渡らせることができるので、接着剤4の塗りムラをより抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、平面的に見た場合の矩形状の箱部311の4辺のそれぞれに対応する領域に接着確認用開口部313を設けることによって、矩形状の端子ボックス3を太陽電池パネル2に接着する場合に、端子ボックス3と太陽電池パネル2との接着強度が低下することを抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、図12〜図17を参照して、本発明の第2実施形態による太陽電池モジュールについて説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、接着確認用開口部203に対応する領域に溝部201を設けた例について説明する。
次に、図12〜図17を参照して、本発明の第2実施形態による太陽電池モジュールについて説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、接着確認用開口部203に対応する領域に溝部201を設けた例について説明する。
図12〜図15に示すように、第2実施形態による太陽電池モジュールは、太陽電池パネル2と、端子ボックス103とを備えている。端子ボックス103は、箱状の本体部131と、蓋部材32とを含んでいる。本体部131は、箱部311と、箱部311と一体成形されたフランジ部200とを含んでいる。フランジ部200は、箱部311の側面311aの太陽電池パネル2側の端部から平面的に見て外側に突出するとともに矩形状の外周部を有している。箱部311の下面とフランジ部200の下面とは面一となっている。なお、フランジ部200は、本発明の「突出部」の一例である。
ここで、第2実施形態では、図14、図15および図17に示すように、フランジ部200の下面には、箱部311の周縁部の全周を囲むように溝部201が設けられている。溝部201は、矩形状の箱部311の周縁部に沿って矩形状の周状に延びている。また、図12〜図15に示すように、フランジ部200の上面には、溝部201と対応するように溝部202が設けられている。溝部201の深さは、溝部202の深さよりも大きい。
また、フランジ部200には、溝部201の底部から溝部202の底部まで貫通する接着確認用開口部203が複数形成されている。溝部203、接着確認用開口部203および溝部201を介して、フランジ部200の上面側からフランジ部200の下面側を確認することが可能である。なお、接着確認用開口部203は、本発明の「開口部」の一例である。接着確認用開口部203の平面的に見た配置は、上記第1実施形態の接着確認用開口部313と同様である。図16に示すように、溝部201の幅W1および溝部202の幅W2は、接着確認用開口部203の幅W3よりも大きい。接着確認用開口部203は、溝部201の底部の中央部から溝部202の底部の中央部までフランジ部200の上面(または下面)の法線方向に貫通している。フランジ部200の上記した以外の構造は、上記第1実施形態のフランジ部312と同様である。
また、第2実施形態による太陽電池モジュールの製造方法は、上記第1実施形態による太陽電池モジュール1の製造方法と同様である。なお、第2実施形態では、接着剤4が箱部311から外側に向かって広がっていく際に、接着確認用開口部203まで到達すると、接着確認用開口部203よりも幅の大きい溝部201に入り込む。このため、溝部201よりも外側に接着剤4が拡がることが抑制される。
第2実施形態では、上記のように、箱部311の周縁部に沿って延びるように溝部201をフランジ部200の下面に設けるとともに、溝部201の底部からフランジ部200の上面まで(溝部202の底部まで)貫通するように接着確認用開口部203を形成している。このように構成することによって、端子ボックス103を太陽電池パネル2に押し付けた時に接着剤4が拡がる際に、溝部201に接着剤4が入り込むので、溝部201よりも外側に接着剤4が拡がることを抑制することができる。これにより、接着剤4が端子ボックス103からはみ出すことをより効果的に抑制することができる。これにより、はみ出した接着剤4の除去作業にかかる時間を確実に短縮することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、フランジ部200において箱部311の周縁部の全周を囲むように周状に延びるように溝部201を形成している。このように構成することによって、端子ボックス103を太陽電池パネル2に押し付けた時に接着剤4が拡がる際に、箱部311からどの方向に接着剤4が広がっても、その接着剤4が溝部201に入り込むので、接着剤4が端子ボックス103からはみ出すことを確実に抑制することができる。これにより、はみ出した接着剤4の除去作業にかかる時間をより短縮することができる。
第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、箱部311から外側に周状に突出するフランジ部312(200)に接着確認用開口部313(203)を設けた例を示したが、本発明はこれに限らず、フランジ形状でない突出部に接着確認用開口部を設けてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、接着確認用開口部313(203)を箱部311の周縁部に沿った方向に延びる長穴形状とした例を示したが、本発明はこれに限らず、接着確認用開口部の延びる方向、長さ、形状などは適宜選択すればよい。たとえば、ドット状の接着確認用開口部を箱部の周縁部に沿って所定の間隔を隔てて多数設けてもよいし、長穴の長さを長くして、個数を少なくしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、接着剤4としてシリコーン樹脂を用いた例を示したが、本発明はこれに限らず、硬化する前(接着面に塗布する時)において適度な粘性を有するペースト状の接着剤であればよい。
また、上記第2実施形態では、箱部311の全周を囲むように周状に延びるように溝部201を設けた例を示したが、本発明はこれに限らず、完全に箱部311の全周を取り囲んでいなくてもよい。すなわち、溝部が一部で途切れていてもよい。
また、上記第2実施形態では、平面的に見た位置が接着確認用開口部203と重なる位置に溝部201を設けた例を示したが、本発明はこれに限らず、接着確認用開口部を上記第1実施形態と同様に形成するとともに、その接着確認用開口部の外側に、平面的に見た位置を接着確認用開口部とずらして溝部を設けてもよい。
1 太陽電池モジュール
2 太陽電池パネル
3、103 端子ボックス
4 接着剤
23 太陽電池
311 箱部
312、200 フランジ部(突出部)
313、203 接着確認用開口部(開口部)
201 溝部
2 太陽電池パネル
3、103 端子ボックス
4 接着剤
23 太陽電池
311 箱部
312、200 フランジ部(突出部)
313、203 接着確認用開口部(開口部)
201 溝部
Claims (7)
- 太陽電池を含む太陽電池パネルと、
前記太陽電池パネルに対して接着剤を介して接着され、前記太陽電池パネルにおいて発電された電気を集電するための端子ボックスとを備え、
前記端子ボックスは、箱部と、平面的に見て前記箱部から外側に突出する突出部と、前記突出部の下面から上面まで貫通する開口部とを含み、
前記箱部の下面から前記突出部の下面のうち少なくとも前記開口部が形成された領域までの部分が、前記接着剤を介して前記太陽電池パネルと接着されている、太陽電池モジュール。 - 前記開口部は、前記箱部の周縁部に沿って前記突出部に設けられている、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
- 前記突出部は、平面的に見て前記箱部の周縁部から周状に外側に突出するフランジ部を含み、
前記フランジ部に設けられた前記開口部は、前記箱部の周縁部に沿って周状に複数設けられている、請求項2に記載の太陽電池モジュール。 - 前記突出部の下面には、前記箱部の周縁部に沿って延びるように溝部が設けられており、
前記開口部は、前記溝部の底部から前記突出部の上面まで貫通するように形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。 - 前記突出部は、平面的に見て前記箱部の周縁部から外側に突出するフランジ部を含み、
前記溝部は、前記フランジ部において前記箱部の周縁部の略全周を囲むように周状に延びるように形成されている、請求項4に記載の太陽電池モジュール。 - 平面的に見て、前記箱部は矩形状に形成されており、
前記開口部は、平面的に見た場合の前記箱部の4辺のそれぞれに対応する領域に設けられている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。 - 太陽電池を含む太陽電池パネルを準備する工程と、
箱部と、平面的に見て前記箱部から外側に突出する突出部と、前記突出部の下面から上面まで貫通する開口部とを含み、前記太陽電池パネルにおいて発電された電気を集電するための端子ボックスを準備する工程と、
前記箱部の下面に接着剤を塗布する工程と、
前記箱部の下面から前記突出部の下面のうち少なくとも前記開口部が形成された領域まで前記接着剤が拡がるように、前記接着剤が塗布された前記端子ボックスを前記太陽電池パネルに押し付ける工程とを備える、太陽電池モジュールの製造方法。
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JP2009193807A JP2011049189A (ja) | 2009-08-25 | 2009-08-25 | 太陽電池モジュールおよびその製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2009
- 2009-08-25 JP JP2009193807A patent/JP2011049189A/ja active Pending
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