JP2011046431A - 中皿上昇式吐出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】液室内に残留する内容物を低減することができる。
【解決手段】内容物Wが収容される容器体2と、容器体2内に配設されたシリンダ14、シリンダ14内から上方付勢状態で押込み可能に起立したステム、およびステムの上端部に装着されるとともに吐出孔が形成された押下ヘッドを有する吐出器3と、容器体2内に摺動可能に嵌合された摺動筒4、および摺動筒4の内側を塞ぎ容器体2内を上側の液室5Aと下側とに仕切る仕切り壁6を有するとともに上昇移動する中皿7と、を備え、中皿7は、その上昇限位置において、仕切り壁6の上面がシリンダ14の下端縁に当接するように構成され、シリンダ14の下端縁および仕切り壁6の上面のうちの少なくとも一方には、両者が当接したときに、両者間にシリンダ14内と液室5Aとを連通する連通路30を形成する連通路形成部31が形成されている中皿上昇式吐出容器1を提供する。
【選択図】図3

Description

本発明は、中皿上昇式吐出容器に関する。
従来より、この種の中皿上昇式吐出容器として、例えば下記特許文献1に示されるような、内容物が収容される容器体と、該容器体内に配設されたシリンダ、該シリンダ内から上方付勢状態で押込み可能に起立したステム、および該ステムの上端部に装着されるとともに吐出孔が形成された押下ヘッドを有する吐出器と、容器体内に摺動可能に嵌合された摺動筒、および該摺動筒の内側を塞ぎ容器体内を上側の液室と下側とに仕切る仕切り壁を有するとともに上昇移動する中皿と、を備える構成が知られている。
この中皿上昇式吐出容器では、押下ヘッドを押下してステムを押し込んでシリンダ内を加圧することで、シリンダ内の内容物が移送され吐出孔から吐出されるとともに、押下ヘッドの押下を解除してステムを上方に復元移動させシリンダ内を負圧化することで、液室内の内容物がシリンダ内に流入される。また、液室内の内容物がシリンダ内に流入される際、液室内の内容物の減少に伴い、中皿が容器体内を上昇移動する。これにより、液室内からシリンダ内への内容物の流入が促進される。
ところで、前記中皿上昇式吐出容器では、中皿の上昇限位置(上昇移動が規制された位置)において、中皿における仕切り壁の上面がシリンダの下端縁に当接するようになっている。
特許第3796601号公報
しかしながら、前記従来の中皿上昇式吐出容器では、中皿の上昇限位置において、中皿における仕切り壁の上面がシリンダの下端縁に当接することから、中皿の上昇移動が規制された後、シリンダ内と液室との連通が遮断されるため、液室内の内容物がシリンダ内に流入されない。その結果、中皿の上昇移動が規制されると、その後に押下ヘッドを押下しても内容物が吐出孔から吐出されなくなり、内容物が液室内に大量に残留するおそれがある。
そこでこの問題を解決するために、仕切り壁の上面とシリンダの下端縁との間に隙間を設けた状態で中皿の上昇移動を規制することで、中皿の上昇移動が規制された後にもシリンダ内と液室との連通を確保する構成を採用すると、中皿の上昇移動が規制された状態で液室が下方に広がってしまうため、やはり液室内に内容物が大量に残留するおそれがある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、液室内に残留する内容物を低減することができる中皿上昇式吐出容器を提供することである。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る中皿上昇式吐出容器は、内容物が収容される容器体と、該容器体内に配設されたシリンダ、該シリンダ内から上方付勢状態で押込み可能に起立したステム、および該ステムの上端部に装着されるとともに吐出孔が形成された押下ヘッドを有する吐出器と、前記容器体内に摺動可能に嵌合された摺動筒、および該摺動筒の内側を塞ぎ前記容器体内を上側の液室と下側とに仕切る仕切り壁を有するとともに上昇移動する中皿と、を備える中皿上昇式吐出容器であって、前記中皿は、その上昇限位置において、前記仕切り壁の上面が前記シリンダの下端縁に当接するように構成され、前記シリンダの下端縁および前記仕切り壁の上面のうちの少なくとも一方には、両者が当接したときに、両者間に前記シリンダ内と前記液室とを連通する連通路を形成する連通路形成部が形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、中皿の上昇限位置(上昇移動が規制される位置)において、中皿の仕切り壁の上面がシリンダの下端縁に当接するので、中皿の上昇移動が規制された状態での液室の広さを狭く抑えることができる。
また、シリンダの下端縁および仕切り壁の上面のうちの少なくとも一方に、前記連通路形成部が形成されているので、前述のように中皿の上昇移動が規制されたときに、シリンダの下端縁と仕切り壁の上面との間に前記連通路が形成される。したがって、中皿の上昇移動が規制された後であっても、シリンダ内と液室との連通を確実に確保して内容物を吐出することができる。
以上より、中皿の上昇移動が規制された状態での液室の広さを狭く抑え、かつ中皿の上昇移動が規制された後であっても、シリンダ内と液室との連通を確実に確保して内容物を吐出することが可能なので、液室内に残留する内容物を低減させることができる。
また、シリンダの下端縁と仕切り壁の上面とが当接したときに連通路が形成されることから、連通路を形成するために、例えば、容器体、吐出器および中皿を高精度に形成したり、あるいは中皿の上昇移動が規制される位置を高精度に決めたりする等の新たな手段を採用しなくても、前述の作用効果を容易かつ確実に奏功させることができる。
また、前記連通路は、容器軸回りに間隔をあけて複数形成されても良い。
この場合、連通路が、容器軸回りに間隔をあけて複数形成されるので、中皿の上昇移動が規制された後であっても、液室内の内容物をシリンダ内に連通路を通して円滑に流入させることができる。
本発明に係る中皿上昇式吐出容器によれば、液室内に残留する内容物を低減することができる。
本発明の一実施形態に係る中皿上昇式吐出容器の一部縦断面図である。 図1に示す中皿上昇式吐出容器の中皿の部分拡大図である。 図1および図2に示す中皿上昇式吐出容器において中皿の上昇移動が規制された状態を示す一部縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る中皿上昇式吐出容器の変形例における中皿の部分拡大図である。 図4に示す中皿上昇式吐出容器において中皿の上昇移動が規制された状態を示す一部縦断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る中皿上昇式吐出容器を説明する。
図1に示すように、中皿上昇式吐出容器1は、内容物Wが収容される容器体2と、容器体2に装着され容器体2内の内容物Wを吐出する吐出器3と、容器体2内に摺動可能に嵌合された摺動筒4、および該摺動筒4の内側を塞ぎ容器体2内を上側の液室5Aと下側の下側空間5Bとに仕切る仕切り壁6を有するとともに上昇移動する中皿7と、吐出器3の後述する押下ヘッド16を覆うオーバーキャップ8と、を備えている。
なお、容器体2、中皿7、およびオーバーキャップ8はそれぞれの中心軸線が共通軸上に位置された状態で配設されている。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う方向を上下方向といい、容器軸Oに沿ってオーバーキャップ8側を上側、容器体2側を下側といい、また容器軸Oに直交する方向を径方向といい、さらに容器軸Oを中心に周回する方向を周方向という。
容器体2は、外周面に雄ネジが形成された口部9と、口部9よりも下方に位置するとともに口部9よりも大径の胴部10と、が、上方から下方に向けて漸次拡径するテーパ状の肩部11を介して連結された構成となっている。
また、容器体2は上方および下方の双方向に開口した筒状体とされ、胴部10の下端部は、有底筒状の底部材12内に嵌合されている。なお図示の例では、底部材12の底壁部12aには、容器体2内の前記下側空間5Bと外部とを連通する逃げ孔12bが形成されている。
吐出器3は、口部9に着脱可能に装着された装着キャップ13と、装着キャップ13に組み付けられるとともに容器体2内に配設されたシリンダ14と、該シリンダ14内から上方付勢状態で押込み可能に起立したステム15と、該ステム15の上端部に装着されるとともに吐出孔が形成された押下ヘッド16と、を備えている。さらに本実施形態では、吐出器3は、シリンダ14内に上下摺動可能に配設されたピストン部材(図示せず)と、ステム15を上方に向けて付勢する付勢部材(図示せず)と、を備えている。そして、装着キャップ13、シリンダ14およびステム15は、容器軸Oと同軸に配設されている。
装着キャップ13は、口部9に螺着された装着筒部17と、この装着筒部17を径方向の外側から囲繞する囲繞筒部18と、装着筒部17の内周面に径方向の内側に向けて突設されたフランジ部19と、フランジ部19の内周縁部に上方に向けて突設された外筒部20と、外筒部20の径方向の内側に配設された内筒部21と、外筒部20および内筒部21それぞれの上端同士を連結する連結板部22と、を備えている。
装着筒部17および囲繞筒部18それぞれの上端は、互いに連結されている。また囲繞筒部18には、オーバーキャップ8の下端部が着脱自在に外嵌されている。
装着筒部17の内周面の下端部には、口部9に形成された前記雄ねじに螺着される雌ねじが形成されている。またフランジ部19は、装着筒部17の内周面において前記雌ねじよりも上方に位置する部分に設けられている。なお図示の例では、フランジ部19の下面と口部9の上端面との間には、両者間を液密に封止する円環状のパッキン23が介在している。
シリンダ14は、上方から下方に向けて段状に縮径する多段の円筒状に形成され、その上端部が装着キャップ13の外筒部20と内筒部21との間に嵌入されて装着キャップ13に組み付けられている。
また押下ヘッド16は、有頂筒状に形成され容器軸Oと同軸に配設されており、その周壁部には、径方向の外側に突出するとともに先端に前記吐出孔が形成されたノズル24が設けられている。
中皿7の摺動筒4は、容器体2の胴部10の下端部内に嵌合されており、上下方向の中間部分が径方向の内側に若干凹み、上端部および下端部が全周にわたって胴部10の内周面に液密かつ上下摺動可能に当接している。なお図示の例では、摺動筒4の下端と底部材12の底壁部12aとの間には上下方向の隙間が設けられている。
中皿7の仕切り壁6は、外周縁部が摺動筒4の内周面に連結された円環状の上壁部25と、上端が上壁部25の内周縁部に連結されるとともに上方から下方に向かうに従い漸次縮径された連結周壁部26と、連結周壁部26の下端開口を塞ぐ円板状の下壁部27と、を備えている。これらの上壁部25、連結周壁部26および下壁部27は、いずれも容器軸Oと同軸に配設されている。
連結周壁部26の内径は、シリンダ14の下端縁が後述する突出部31に当接するまでシリンダ14が連結周壁部26内に進入可能な大きさとなっている。また図示の例では、上壁部25の下面には、下方に向けて延びる被支持筒部28が容器軸Oと同軸に配設されており、この被支持筒部28は、底部材12の底壁部12aの上面に立設された支持筒部29の上端縁上に当接している。
ここで、前記液室5Aは、中皿7の上面、容器体2の内面、およびシリンダ14の外面によって画成されており、この液室5A内に内容物Wが収容されている。
そして図2に示すように、本実施形態では、仕切り壁6(下壁部27)の上面には、シリンダ14の下端縁と仕切り壁6の上面とが当接したときに、両者間にシリンダ14内と液室5Aとを連通する連通路30を形成する突出部(連通路形成部)31が形成されている。図示の例では、突出部31は、周方向に間隔をあけて複数(図示の例では4つ)形成されている。
突出部31は、その中央部から外周縁に向かうに従い漸次突出量が小さくなる凸球面状に形成されている。また突出部31は、上下方向でシリンダ14の下端縁と対向する位置に周方向に互いに等しい間隔をあけて配設されている。
次に、以上のように構成された図1に示す中皿上昇式吐出容器1から内容物Wを吐出する方法について説明する。
まず、オーバーキャップ8を外す。
次に、押下ヘッド16を押下してステム15を下方に向けて押し込むと、このステム15の押し込みに追従して、シリンダ14内の前記ピストン部材がシリンダ14内を下方に向けて摺動する。これにより、シリンダ14内の内容物Wが加圧されて移送され、ステム15内を通って前記吐出孔から吐出される。
その後、押下ヘッド16の押下を解除すると、前記付勢部材の上方付勢力により前記ピストン部材がシリンダ14内を上方に復元移動する。これにより、シリンダ14内が負圧化され、液室5A内に収容されている内容物Wがシリンダ14内に流入される。
また、液室5A内の内容物Wがシリンダ14内に流入される際、液室5A内の内容物Wの減少に伴い、摺動筒4が容器体2の胴部10の内周面に摺接しながら中皿7が容器体2内を上昇移動する。これにより、液室5A内からシリンダ14内への内容物Wの流入が促進される。なお図1に示すように、本実施形態では、底部材12に前記逃げ孔12bが形成されており、中皿7が上昇移動したときに容器体2内の前記下側空間5Bが負圧化してしまうのが抑制される。
そして図3に示すように、押下ヘッド16の押下およびその解除を繰り返して内容物Wを吐出していくと、中皿7は、仕切り壁6(下壁部27)の上面がシリンダ14の下端縁に当接することで上昇移動が規制されるようになっている。図示の例では、中皿7は、突出部31がシリンダ14の下端縁に当接することで上昇移動が規制される。これにより、下壁部27の上面とシリンダ14の下端縁との間に、周方向で互いに隣り合う突出部31同士の間でシリンダ14内と液室5Aとを径方向に連通する前記連通路30が、周方向に間隔をあけて複数(図示の例では4つ)形成される。
そして、さらに押下ヘッド16を押下するとシリンダ14内の内容物Wが吐出され、その後、押下ヘッド16の押下を解除すると、液室5A内の内容物Wが、連通路30を通ってシリンダ14内に流入される。
以上説明したように、本実施形態に係る中皿上昇式吐出容器1によれば、中皿7の仕切り壁6の上面がシリンダ14の下端縁に当接することで中皿7の上昇移動が規制されるので、中皿7の上昇移動が規制された状態での液室5Aの広さを狭く抑えることができる。
また、仕切り壁6の上面に、突出部31が形成されているので、前述のように中皿7の上昇移動が規制されたときに、シリンダ14の下端縁と下壁部27の上面との間に連通路30が形成される。したがって、中皿7の上昇移動が規制された後であっても、シリンダ14内と液室5Aとの連通を確実に確保して内容物Wを吐出することができる。
以上より、中皿7の上昇移動が規制された状態での液室5Aの広さを狭く抑え、かつ中皿7の上昇移動が規制された後であっても、シリンダ14内と液室5Aとの連通を確実に確保して内容物Wを吐出することが可能なので、液室5A内に残留する内容物Wを低減させることができる。
また、シリンダ14の下端縁と仕切り壁6の上面とが当接したときに連通路30が形成されることから、連通路30を形成するために、例えば、容器体2、吐出器3および中皿7を高精度に形成したり、あるいは中皿7の上昇移動が規制される位置を高精度に決めたりする等の新たな手段を採用しなくても、前述の作用効果を容易かつ確実に奏功させることができる。
また、連通路30が、周方向に間隔をあけて複数形成されるので、中皿7の上昇移動が規制された後であっても、液室5A内の内容物Wをシリンダ14内に連通路30を通して円滑に流入させることができる。
また、連通路30が、シリンダ14の下端縁と仕切り壁6の上面との間に形成されるので、中皿7の上昇移動が規制された後の液室5A内における内容物Wの液面の位置によらず、液室5A内の内容物Wをシリンダ14内に連通路30を通して流入させ易くすることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、オーバーキャップ8、底部材12およびパッキン23はなくても良い。
また、前記実施形態では、連通路形成部として、仕切り壁6の上面に突出部31が形成された構成を採用したが、これに限られるものではない。例えば、図4および図5に示す中皿上昇式吐出容器40における中皿41の仕切り壁42のように、連通路形成部として、前記突出部31に代えて、突条部43が形成された構成を採用しても良い。
図4に示すように、突条部43は、周方向に間隔をあけて複数(図示の例では4つ)形成されており、複数の突条部43は、全体として容器軸Oを中心とした放射状をなすように、それぞれが下壁部27の上面に突出して形成されるとともに径方向に延在している。突条部43の径方向の外端部は、連結周壁部26の内周面に連なり、突条部43の径方向の内端部は、上下方向でシリンダ14の下端縁と対向している。
図5に示すように、以上のように構成された中皿上昇式吐出容器40においても、突条部43がシリンダ14の下端縁に当接することで中皿41の上昇移動が規制されたときに、下壁部27の上面とシリンダ14の下端縁との間に、周方向で互いに隣り合う突条部43同士の間でシリンダ14内と液室5Aとを径方向に連通する連通路44が、周方向に間隔をあけて複数(図示の例では4つ)形成される。
以上に示した中皿上昇式吐出容器40によれば、前記実施形態に示した中皿上昇式吐出容器1と同様の作用効果を奏功させることができる。
また、前記各実施形態では、連通路形成部としての突出部31および突条部43は、いずれも下壁部27の上面に突出して形成されるものとしたが、これに限られるものではなく、例えば、連通路形成部として、下壁部27の上面に形成された凹溝を採用しても良い。この場合、例えば前記凹溝を、下壁部27の上面において上下方向でシリンダ14の下端縁と対向する位置を中心として、径方向の両側に延在するように形成する。これにより、下壁部27の上面がシリンダ14の下端縁に当接することで上昇移動が規制されたときに、凹溝の内面とシリンダ14の下端縁との間に、シリンダ14内と液室5Aとを径方向に連通する連通路が形成される。
また、前記各実施形態では、連通路形成部(突出部31、突条部43)は、中皿7、41の仕切り壁6、42の上面に形成されているものとしたが、これに限られるものではなく、連通路形成部は、シリンダ14の下端縁に形成されていても良い。この場合、連通路形成部として、例えばシリンダ14の下端縁に形成された下方に突出する突出部を採用しても良く、また、シリンダ14の下端縁に形成された径方向に開口する凹溝を採用しても良い。
さらに、連通路形成部は、中皿7、41の仕切り壁6、42の上面およびシリンダ14の下端壁の少なくとも一方に形成されていれば良く、両者に形成されていても良い。
また、前記各実施形態では、連通路形成部(突出部31、突条部43)は、周方向に間隔をあけて複数形成され、連通路30、44が、周方向に間隔をあけて複数形成されるものとしたが、これに限られるものではなく、連通路30、44は、周方向に間隔をあけて複数形成されなくても良い。例えば1つの連通路形成部が形成され、連通路が周方向に一連となっていても良い。
また、連通路形成部(突出部31、突条部43)を周方向に間隔をあけて複数形成する場合であっても、連通路形成部の数、および配置位置は前記実施形態に示したものに限られない。例えば、連通路形成部は、3つ以下や5つ以上形成されていても良い。また、周方向で隣接する連通路形成部の間隔が互いに異なっていても良い。
また、中皿7、41の摺動筒4は、容器体2内に摺動可能に嵌合されるものであれば、前記各実施形態に示したものに限られるものではなく、例えば、摺動筒4の外周面全体が胴部10の内周面に当接したり、摺動筒4の外周面の一部のみに全周にわたる当接部を形成したりしても良い。
さらに、中皿7、41の仕切り壁6、42は、摺動筒4の内側を塞ぎ容器体2内を上側の液室5Aと下側の下側空間5Bとに仕切るものであれば、前記各実施形態に示したものに限られるものではなく、例えば、摺動筒4の内側を塞ぐ円板状体であっても良い。
さらにまた、前記各実施形態では、中皿7、41は、仕切り壁6、42の上面がシリンダ14の下端縁に当接することで上昇移動が規制されるものとしたが、これに限られるものではなく、中皿7、41は、その上昇限位置(上昇移動が規制される位置)において、仕切り壁6、42の上面がシリンダ14の下端縁に当接するように構成されていれば良い。例えば、中皿は、摺動筒の上端が容器体2の肩部11に当接して上昇移動が規制された後、仕切り壁の上面がシリンダ14の下端縁に当接するような構成であっても良い。
また、前記各実施形態では、吐出器3は、装着キャップ13を備えているものとしたが、吐出器3が容器体2に組み付けられれば、装着キャップ13はなくても良い。また、装着キャップ13を備える場合であっても、前記各実施形態に示すものに限られるものではなく、例えば囲繞筒部18はなくても良い。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1、40 中皿上昇式吐出容器
2 容器体
3 吐出器
4 摺動筒
5A 液室
6、42 仕切り壁
7、41 中皿
14 シリンダ
15 ステム
16 押下ヘッド
30、44 連通路
31 突出部(連通路形成部)
43 突条部(連通路形成部)
O 容器軸
W 内容物

Claims (2)

  1. 内容物が収容される容器体と、
    該容器体内に配設されたシリンダ、該シリンダ内から上方付勢状態で押込み可能に起立したステム、および該ステムの上端部に装着されるとともに吐出孔が形成された押下ヘッドを有する吐出器と、
    前記容器体内に摺動可能に嵌合された摺動筒、および該摺動筒の内側を塞ぎ前記容器体内を上側の液室と下側とに仕切る仕切り壁を有するとともに上昇移動する中皿と、を備える中皿上昇式吐出容器であって、
    前記中皿は、その上昇限位置において、前記仕切り壁の上面が前記シリンダの下端縁に当接するように構成され、
    前記シリンダの下端縁および前記仕切り壁の上面のうちの少なくとも一方には、両者が当接したときに、両者間に前記シリンダ内と前記液室とを連通する連通路を形成する連通路形成部が形成されていることを特徴とする中皿上昇式吐出容器。
  2. 請求項1記載の中皿上昇式吐出容器であって、
    前記連通路は、容器軸回りに間隔をあけて複数形成されることを特徴とする中皿上昇式吐出容器。
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JP2016069008A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 株式会社吉野工業所 吐出容器

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