JP2011044689A - 太陽電池用シート及び太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池用シート及び太陽電池モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2011044689A
JP2011044689A JP2010152294A JP2010152294A JP2011044689A JP 2011044689 A JP2011044689 A JP 2011044689A JP 2010152294 A JP2010152294 A JP 2010152294A JP 2010152294 A JP2010152294 A JP 2010152294A JP 2011044689 A JP2011044689 A JP 2011044689A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
resin
solar cell
sheet
cell module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010152294A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5639798B2 (ja
Inventor
Akira Miyashita
陽 宮下
Jun Nishioka
潤 西岡
Koichiro Taniguchi
浩一郎 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Plastics Inc
Priority to JP2010152294A priority Critical patent/JP5639798B2/ja
Publication of JP2011044689A publication Critical patent/JP2011044689A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5639798B2 publication Critical patent/JP5639798B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

【課題】耐久性、難燃性、寸法安定性及び水蒸気等のガスバリア性に優れるとともに、封止樹脂層等との密着性が高い太陽電池用シート、及びこれを具備する太陽電池モジュールを提供する。
【解決手段】下記(I)層、及び(II)層を各々少なくとも1層以上有してなる太陽電池用シート。
(I)層:ポリフェニレンエーテルまたはポリフェニルサルファイドを主成分とする樹脂組成物からなる層、
(II)層:水蒸気透過率(測定方法:JIS K7129)が10g/m2・24hr未満であるガスバリア性層
【選択図】なし

Description

本発明は、太陽電池モジュールの保護のために用いられる太陽電池用シート及びこれを具備する太陽電池モジュールに関する。
近年、地球温暖化等の環境問題に対する意識が高まる中、特に太陽光発電については、そのクリーン性や無公害性という点から期待が高まっている。太陽電池は太陽光のエネルギーを直接電気に換える太陽光発電システムの中心部を構成するものである。その構造としては一般的に、複数枚の太陽電池素子(セル)を直列、並列に配線し、セルを保護するために種々パッケージングが行われ、ユニット化されている。このパッケージに組み込まれたユニットを太陽電池モジュールと呼び、一般的に太陽光が当たる面を透明基材(ガラス/透光性太陽電池シート;フロントシート)で覆い、熱可塑性プラスチック(例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体)からなる封止樹脂層(封止材)で間隙を埋め、裏面を裏面封止用シート(バックシート)で保護された構成になっている。
これらの太陽電池モジュールは主に屋外で使用されるため、その構成や材質構造等に種々の特性が必要とされる。上記バックシートにおいても、屋外での使用を考慮して、水蒸気や、酸素等のガスバリア性、耐久性、難燃性、寸法安定性、高い機械強度等が要求される。また、太陽電池モジュールの前面側から入射した光が、その一部につき太陽電池素子を透過した場合にも、その光が反射されて太陽電池素子に再入射し、光を有効に利用することを主目的に、光反射性が要求される。また、クリーン性や無公害性という点からは環境負荷を低減させることも求められている。さらに、封止樹脂層やジャンクションボックスとの密着性も重要な要求特性として挙げられる。近年、上記の要求特性を満足すべく種々の層構成からなるバックシートが提案、上市されている。
上記のバックシートとしては、特許文献1では、特定のIV値を有する二軸延伸されたポリエステルフィルムからなるバックシートが提案されている。特許文献2には、2,6−ナフタレンジカルボン酸成分を有するポリエステルフィルム(以下「PENフィルム」ということがある)からなるバックシートが提案されている。しかし、これらのフィルムは実用的な面から、耐熱性、耐加水分解性といった耐久性や難燃性が劣ってしまう。また、封止樹脂との密着性も必ずしも十分とされてはいない。
これらに対し、環状オレフィン共重合体フィルム(以下、「COCフィルム」ということがある)からなるバックシートが提案されている(例えば、特許文献3及び4参照)。特許文献5では、ポリメチルメタクリレートよりなるフィルムとCOCフィルムとの積層体からなるバックシートが提案されている。また、特許文献6では、ポリプロピレン系樹脂フィルムを積層してなるバックシートが提案されている。しかしながら、このバックシートでは耐加水分解性は改良され、封止樹脂との密着性向上も期待できるが、難燃性、耐久性(特に、耐熱性)に劣るという問題がある。
また、耐候性、難燃性に優れたフッ素系樹脂を用いることが提案されている(例えば、特許文献7及び8参照)。しかしながら、フッ素系樹脂は表面の滑り性が悪いためにシートのハンドリング性(加工性)に劣るという問題がある。さらにフッ素系樹脂は表面エネルギーが低いため隣接する層との接着性に劣り、上記ジャンクションボックスや封止樹脂との密着性に劣るという問題があった。特許文献8は、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルフィルムをフッ素系樹脂からなるフィルムで挟んだバックシートを提案しているが、ポリエステルフィルムは耐加水分解性に劣るという問題があり、さらには、フッ素系樹脂からなるフィルムを外層に設けていることから、上述したフッ素系樹脂が有する問題を解消できない。
特開2007−70430号公報 特開2007−7885号公報 特開2006−294780号公報 特開2006−198922号公報 特開平8−306947号公報 特開2003−243679号公報 特許第4177590号公報 US5593532
以上から本発明は、耐久性、難燃性、寸法安定性及び水蒸気等のガスバリア性に優れるとともに、封止樹脂層等との密着性が高い太陽電池用シート、及びこれを具備する太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
上記課題に鑑み鋭意検討した結果、本発明者らは、下記本発明に想到し当該課題を解決した。すなわち、本発明は、
1.下記(I)層、及び(II)層を各々少なくとも1層以上有してなる太陽電池用シート。
(I)層:ポリフェニレンエーテルまたはポリフェニルサルファイドを主成分とする樹脂組成物からなる層、
(II)層: 水蒸気透過率(測定方法:JIS K7129)が10g/m2・24hr未満であるガスバリア性層
2.前記(II)層が、下記(a)〜(e)から選択されてなる上記1に記載の太陽電池用シート。
(a)金属薄膜層
(b)無機薄膜層
(c)環状オレフィン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、及びポリクロロトリフルオロエチレンから選択される樹脂を主成分とする樹脂層
(d)平板状無機粒子を含有する樹脂層
(e)ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、アクリル系樹脂、及びエポキシ系樹脂から選択される樹脂を主成分とするコーティング層
3.上記1又は2に記載の太陽電池用シートが設けられてなる太陽電池モジュール。
4.前記(I)層が太陽電池モジュールを構成する封止樹脂層に接着されてなる上記3に記載の太陽電池モジュール。
5.前記封止樹脂層が、ポリオレフィン系樹脂及びエチレン酢酸ビニル系樹脂のいずれかを含んでなる上記4に記載の太陽電池モジュール。
6.前記封止樹脂層が、ラジカル発生剤を含んでなる上記4又は5に記載の太陽電池モジュール。
7.太陽電池用シートの一方の面にジャンクションボックスが接着されてなる上記3〜6のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
に関するものである。
本発明によれば、耐久性、難燃性、寸法安定性及び水蒸気等のガスバリア性に優れた、封止樹脂層等との密着性が高い太陽電池用シート、及びこれを具備する太陽電池モジュールを提供することができる。
本発明の太陽電池モジュールの一例を示す概略断面図である。
<太陽電池用シート>
本発明の太陽電池用シートは、太陽電池モジュールを構成するために用いられるシートであり、特に表面または裏面封止シート(フロントシートまたはバックシート)や、基板シート等が挙げられ、特にバックシートとして好適に使用できる太陽電池用シートである。
本発明の太陽電池用シートは、少なくとも(I)層、及び(II)層を各々少なくとも1層以上有する積層シートからなり、各構成層の内容は以下の通りである。
なお、本明細書において、一般的に「フィルム」とは、長さ及び幅に比べて厚さが極めて小さく、最大厚さが任意に限定されている薄い平らな製品で、通常、ロールの形で供給されるものをいい(JIS K6900)、一般的に「シート」とは、JISにおける定義上、薄く、その厚さが長さと幅のわりには小さく平らな製品をいう。しかし、シートとフィルムの境界は定かでなく、本発明において文言上両者を区別する必要がないので、本発明においては、「フィルム」と称する場合でも「シート」を含むものとし、「シート」と称する場合でも「フィルム」を含むものとする。
<(I)層>
(I)層は、ポリフェニレンエーテル(以下「PPE」と略することがある)、又はポリフェニルサルファイド(以下「PPS」と略することがある)を主成分とする樹脂組成物からなることを必要とする。
ここで「主成分」とは、(I)層に含有される樹脂組成物のうち最大の割合を占めることを表し、下限値は特に決められないが、PPE又はPPSが50質量%以上であることが好ましく、65質量%以上であることがより好ましく、80質量%以上であることがさらに好ましい。この範囲であれば、耐久性、難燃性、寸法安定性及び高い機械強度、封止樹脂層等との高い密着性を達成することができる。
<ポリフェニレンエーテル(PPE)>
ポリフェニレンエーテル(PPE)の具体的な例としては、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジプロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジメトキシ−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジクロロメチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジブロモメチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジフェニル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジトリル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジクロロ−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジベンジル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,5−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル等が挙げられる。中でも、工業的に入手しやすいことからポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルが好適に使用される。
またポリフェニレンエーテルに、スチレン系化合物がグラフトした共重合体であってもよい。スチレン系化合物がグラフト化したポリフェニレンエーテルとしては、上記ポリフェニレンエーテルにスチレン系化合物として、たとえば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロロスチレン等をグラフト重合して得られる共重合体が挙げられる。
さらに、ポリフェニレンエーテルは、極性基を有する変性剤により変性されていても良い。例えば、酸ハライド、カルボニル基、酸無水物、酸アミド、カルボン酸エステル、酸アジド、スルフォン基、ニトリル基、シアノ基、イソシアン酸エステル、アミノ基、イミド基、水酸基、エポキシ基、オキサゾリン基、チオール基等が挙げられる。
前述のポリフェニレンエーテルに、押出成形性や耐衝撃性、耐熱性、難燃性、接着性等の物性を向上させる目的で、GPPS(汎用ポリスチレン)、HIPS(耐衝撃性ポリスチレン)、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)、SEBS(水素添加スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体)、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体)、SEPS(水素添加スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体)等のスチレン系樹脂や、エチレン/プロピレン共重合体、エチレン/1−ブテン共重合体、エチレン/プロピレン/非共役ジエン共重合体、エチレン/アクリル酸エチル共重合体、エチレン/メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/酢酸ビニル/メタクリル酸グリシジル共重合体及びエチレン/プロピレン−g−無水マレイン酸共重合体等のエチレン系樹脂、ポリエステルポリエーテルエラストマー、ポリエステルポリエステルエラストマー等のポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹脂を適量配合することが好ましい。中でも、相溶性に優れるスチレン系樹脂を配合することで、良好な物性を発現できるため好適に使用できる。
これらの添加量は、前述するポリフェニレンエーテルの質量%を超えない範囲で適量配合することが好ましい。例えば、ポリスチレン系樹脂とポリエチレン系樹脂は1質量%以上、好ましくは3質量%以上、さらに好ましくは5質量%以上であり、この範囲で配合することにより溶融加工性、耐衝撃性を向上させることができ、また、40質量%以下、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、さらに好ましくは20質量%以下の添加であれば耐熱性を低下しすぎたり、難燃性を阻害する等の問題がなく好ましい。
ポリフェニレンエーテルは単位骨格中に芳香族環と酸素原子を有しているため、燃焼時に炭化層を形成させやすく、また、活性水素の存在によりラジカル捕捉能を有し、分子鎖の切断を抑制しやすいという特徴から、溶融樹脂の滴下(ドリップ)を発生させることなく難燃性に優れた樹脂である。
さらに、臭化ビフェニルエーテル等のハロゲン系難燃剤、水酸化マグネシウム等の金属水酸化物難燃剤、窒素系化合物、アンチモン系化合物等の無機系難燃剤等を添加することで難燃性の向上が可能であるが、環境負荷や、難燃性の付与、機械強度の確保等の観点から下記に記すようなリン系難燃剤が好ましい。
リン系難燃剤としては、トリフェニルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、トリエチルホスフェート、クレジルフェニルホスフェート、キシレニルホスフェート、レゾルシノールビス(ジフェニル)ホスフェート、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、ジメチルメチルホスフェート、トリアリルホスフェート等のリン酸エステル系難燃剤、芳香族縮合リン酸エステル等の縮合リン酸エステル系難燃剤、ホスホニトリル酸フェニルエステル等のホスファゼン化合物、赤リン等が好ましく使用される。また、後述する押出温度を考慮すると、沸点や熱分解温度が400℃程度以上の難燃剤が好ましく、工業的に入手が容易なトリフェニルホスフェート、縮合リン酸エステル等が好適である。
これらは30質量%以下で添加されることが好ましく、より好ましくは20質量%以下であり、さらに好ましくは15質量%以下である。この範囲であれば、難燃剤を添加することによって耐熱性が低下しすぎることや、溶融加工中に揮発ガスとして環境を汚染することがなく好適である。また、添加部数の下限値としては0.1質量%以上であり、好ましくは1.0質量%以上であり、さらに好ましくは3.0質量%以上である。この範囲であれば、難燃性を向上させる効果が得られるため好適である。
後述するように、ポリフェニレンエーテルを主成分とするポリフェニレンエーテル系樹脂組成物を押出成形する場合、比較的高温(260℃〜320℃)で押出成形をすることから、添加する成分にも耐熱性が要求される場合がある。耐熱性の指標としては熱重量分析による重量減少温度が挙げられる。上述したリン系難燃剤については、不活性ガス雰囲気下、昇温速度10℃/分で常温から400℃まで加熱した時の5%重量減少温度が、好ましくは150℃以上であり、さらに好ましくは200℃以上であり、より好ましくは250℃以上であり、特に好ましくは275℃以上である。上記範囲であれば、成形加工中にリン系難燃剤が揮発して作業環境を悪化させたり、成形後のシートの難燃性を低下させたり、押出成形中に基材と反応を促進させシート外観を悪化させるなどの不具合を生じがたい。また、上限値は特に制限がなく、押出成形温度以上であれば好ましい。
上記の成分の他に、本発明の特徴及び効果を損なわない範囲で必要に応じて他の附加的成分、例えば、耐熱性や機械強度の向上ため、カーボンフィラー、ガラスフィラー、タルク、マイカ等の無機充填材、押出成形性向上のため、熱安定剤、酸化防止剤、可塑剤(オイル、低分子量ポリエチレン、エポキシ化大豆油、ポリエチレングリコール、脂肪酸エステル類等)、難燃性向上のため、難燃助剤、耐久性改良のため、耐候(光)性改良剤、造核剤及び各種着色剤を添加しても良い。
本発明において使用するポリフェニレンエーテルは、30℃のクロロホルム中で測定した粘度から求めた極限粘度の下限値が0.2dl/g以上であることが好ましく、0.3dl/g以上がより好ましく、0.4dl/g以上であることがさらに好ましい。極限粘度の値がこの範囲であれば、耐熱性、難燃性、機械強度に劣るなどの不具合を生じがたい。また、上限値は0.8dl/g以下であることが好ましく、0.7dl/g以下がより好ましく、0.6dl/g以下がさらに好ましい。極限粘度の値がこの範囲であれば、剪断粘度が高くなりすぎ生産性に劣る等の不具合を生じがたい。
また、成形性を改良するなどの目的で、異なる極限粘度を持つポリフェニレンエーテルを組み合わせて用いても構わない。
商業的に入手可能なポリフェニレンエーテルとしては、SABICイノベーションプラスチックス社より商品名「PPO646」「PPO640」「PPO630」として、旭化成ケミカルズ社より商品名「S201A」「S202」として、それぞれ販売されており入手可能である。
上述のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物は、ポリフェニレンエーテルに、必要に応じて上述の各種成分を添加して形成されるが、あらかじめ混合されている市販品を使用することも可能である。
商業的に入手可能なポリフェニレンエーテル系樹脂組成物としては、SABICイノベーションプラスチックス社より商品名「ノリルPX9406」、「ノリルLTA1350」、「ノリルN300」として、旭化成ケミカルズ社より商品名「ザイロン540Z」、「ザイロン640Z」、「ザイロン740Z」として、三菱エンジニアリングプラスチックス社より「ユピエースLN91」、「ユピエースAN70」、「ユピエースAH90」、「ユピエースTX903B」、「レマロイBX528−A3」として、それぞれ販売されており入手可能である。
<ポリフェニレンサルファイド(PPS)>
次に、(I)層において、使用するポリフェニレンサルファイド(PPS)とは、下記式(1)で表される繰り返し単位を80モル%以上、好ましくは90モル%以上有する重合体をいう。
上記ポリフェニレンサルファイドにおいて、繰り返し単位の20モル%未満、好ましくは10モル%未満であれば、共重合可能な他のスルフィド結合を含有する単位が含まれていてもよい。このような共重合可能な他のスルフィド結合を含有する単位としては、例えば、3官能単位、エーテル単位、スルホン単位、ケトン単位、メタ結合単位、アルキル基等の置換基を有するアリール単位、ビフェニル単位、ターフェニレン単位、ビニレン単位、カーボネート単位等が挙げられ、これらのうち1つ又は2つ以上共存させて構成することができる。この場合、該構成単位は、ランダム型又はブロック型のいずれの態様であってもよい。
また、ポリフェニレンサルファイドは、分岐鎖を有した高分子でも、一部架橋構造を有した高分子であってもよいが、直鎖・線状の分子量5万以上の高分子であることが押出成形性と物性を発現するうえで好ましい。
上記ポリフェニレンサルファイドに、押出成形性や耐衝撃性、耐熱性、難燃性、接着性等の物性を向上させる目的で、GPPS(汎用ポリスチレン)、HIPS(耐衝撃性ポリスチレン)、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)、SEBS(水素添加スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体)、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体)、SEPS(水素添加スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体)等のスチレン系樹脂や、エチレン/プロピレン共重合体、エチレン/1−ブテン共重合体、エチレン/プロピレン/非共役ジエン共重合体、エチレン/アクリル酸エチル共重合体、エチレン/メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/酢酸ビニル/メタクリル酸グリシジル共重合体及びエチレン/プロピレン−g−無水マレイン酸共重合体等のエチレン系樹脂、ポリエステルポリエーテルエラストマー、ポリエステルポリエステルエラストマー等のポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂を適量配合することが好ましい。中でも、相容性に優れるポリアミド系樹脂を配合することで、良好な物性を発現できるため好適に使用できる。
これらの添加量は、ポリフェニレンサルファイドの質量%を超えない範囲で適量配合することが好ましい。例えば、ポリスチレン系樹脂とポリエチレン系樹脂は1質量%以上、好ましくは3質量%以上、さらに好ましくは5質量%以上であり、この範囲で配合することにより溶融加工性、耐衝撃性を向上させることができ、また、40質量%以下、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、さらに好ましくは20質量%以下の添加であれば耐熱性を低下しすぎたり、難燃性を阻害する等の問題が生じにくい。
ポリフェニレンサルファイドは単位骨格中に芳香族環と硫黄原子を有しているため、難燃性に優れた樹脂である。
さらに、臭化ビフェニルエーテル等のハロゲン系難燃剤、水酸化マグネシウム等の金属水酸化物難燃剤、窒素系化合物、アンチモン系化合物等の無機系難燃剤等を添加することで難燃性の向上が可能であるが、環境負荷や、難燃性の付与、機械強度の確保等の観点から上述した<ポリフェニレンエーテル>の項で説明したリン系難燃剤の使用が好ましい。
上記の成分の他に、本発明の特徴及び効果を損なわない範囲で必要に応じて他の附加的成分、例えば、耐熱性や機械強度の向上ため、カーボンフィラー、ガラスフィラー、タルク、マイカ等の無機充填材、押出成形性向上のため、熱安定剤、酸化防止剤、可塑剤(オイル、低分子量ポリエチレン、エポキシ化大豆油、ポリエチレングリコール、脂肪酸エステル類等)、難燃性向上のため、難燃助剤、耐久性改良のため、耐候(光)性改良剤、造核剤及び各種着色剤を添加しても良い。
上述のポリフェニレンサルファイドを主成分とするポリフェニレンサルファイド系樹脂組成物は、ポリフェニレンサルファイドに上述の各種成分を加えて形成されるが、あらかじめ混合されている市販品を使用することも可能である。
商業的に入手可能なポリフェニレンサルファイド系樹脂組成物としては、ポリプラスチックス社製「フォートロン0220C9」、「フォートロン0220A9」、DIC社製「DIC.PPS LD10P11」、「DIC.PPS FZ2100」、「DIC.PPS Z200E5」、シェブロンフィリップス化学社製「ライトンQC160N」、「ライトンXE3202NA」等が例示できる。特にこの中でも成形性と機械物性に優れることからポリプラスチックス社製「フォートロン0220C9」が好適に使用できる。
<(I)層の製造方法>
上述した内容からなるPPEを主成分とするポリフェニレンエーテル系樹脂組成物、又は、PPSを主成分とするポリフェニレンサルファイド系樹脂組成物を用いて、(I)層を作製するが、その形態は通常フィルム又はシート形状であり、製造方法は、従来公知の成形方法により作製することができる。各組成物は事前に混練しても、作製(製膜)時に一括して混練しても良い。
成形方法は、押出成形法、カレンダー成形法、流延成形法のいずれの方式でも良いが、薄膜品採取のし易さと生産効率の観点から、押出成形法が好ましい。
押出成形法では、いずれの組成物も、比較的高温(260℃〜320℃)で押出成形をすることから、成形時にメヤニ(樹脂付着物)や異物等の熱分解生成物を発生し、得られるフィルム又はシートの外観が損なわれ易い。対策としては、口金のリップギャップを開放し剪断速度を落とす方法や口金流路面にメッキを施す方法、ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物、又は、ポリフェニレンサルファイド系樹脂組成物と金属との滑り性が良いその他の樹脂を共押出する方法などがある。その他の樹脂を共押出する場合、通常は冷却固化後にその他の樹脂を剥離する。但し、その他の樹脂を本発明の太陽電池用シートに積層して使用する場合には、当該その他の樹脂を片面又は両面剥離しない態様を取ることもできる。
上記樹脂組成物を使用して押出成形を行うためには、フローテスターによって測定される上記樹脂組成物の剪断粘度が、300℃における剪断速度100sec-1のときに50Pa・s(500poise)以上が好ましく、100Pa・s(1000poise)以上がより好ましく、500Pa・s(5000poise)以上がさらに好ましい。剪断粘度がこの範囲であれば物性が劣りすぎる等の不具合を生じ難く、また、5000Pa・s(50000poise)以下が好ましく、3500Pa・s(35000poise)以下がより好ましく、2000Pa・s(20000poise)以下がさらに好ましい。剪断粘度がこの範囲であれば押出性が良好で、成形機に負荷がかかりすぎることがなく、生産性の観点から好ましい。
剪断粘度を上記の値に調整するためには、(1)使用するPPE又はPPSの分子量を調整する、(2)他成分のスチレン系樹脂やエチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂等の成分比率を調整する、(3)難燃剤の種類と添加量を調整する、(4)その他可塑剤等を添加する手法がある。
また、PPSは結晶性樹脂であるため、後述する耐熱性を得るためには、結晶化処理を施すことが必要になる。この結晶化は、結晶化に適した温度(110℃〜230℃)に非晶状態のシートを処理することで達成できる。ここで、結晶化に伴う寸法変化を抑制するためには、シート端部を拘束した状態で熱処理をすることが好適である。また、結晶化速度を高めて生産性を向上させるためには、結晶化が早く進む温度(通常150℃〜190℃)に熱処理温度を調整することや、非晶状態のシートを延伸し、分子を同一方向に配向させることで達成できる。前述した押出成形をおこなう際は、口金から吐出した樹脂を冷却ロールで固化させる際の温度を上述の結晶化温度に設定することで、後工程を必要とせずに所望の厚みの結晶化シートを得ることができ、生産性に優れ好ましい。
<(II)層>
本発明の太陽電池用シートにおける、(II)層は、特定のガスバリア性を有する層とする必要があり、水蒸気透過率(測定方法:JIS K7127)が10g/m2・24hr未満であることを要する。
通常、シートでのガスバリア性とは、酸素バリア性、及び水蒸気バリア性を指すが、特に太陽電池では太陽電池素子の水分による性能低下を抑制するために、優れた水蒸気バリア性が要求される。太陽電池の種類、構成によってその要求水準は異なるが、水蒸気バリア性の特性である水蒸気透過率で比較した場合、もっとも普及している結晶シリコン系の太陽電池用途であれば、水蒸気透過率が10g/m2・24hr未満であることが必要であり、5g/m2・24hr未満であることが好ましく、1g/m2・24hr未満であることがより好ましい。また、薄膜シリコン系、無機化合物系、有機化合物系、色素増感系等の次世代と呼ばれる太陽電池に関しては、更なる水蒸気バリア性を要求され、水蒸気透過率としては0.1g/m2・24hr未満である。
このような、ガスバリア性を発現するために、
(II)層としては、要求されるガスバリア性等に応じて、下記(a)〜(e)から選択されてなることが好ましい。
(a)金属薄膜層
(b)無機薄膜層
(c)環状オレフィン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、及びポリクロロトリフルオロエチレンから選択される樹脂を主成分とする樹脂層
(d)平板状無機粒子を含有する樹脂層
(e)ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、アクリル系樹脂、及びエポキシ系樹脂から選択される樹脂を主成分とするコーティング層
このうち、(a)金属薄膜層は最もガスバリア性を発現し易い。(b)無機薄膜層は優れたガスバリア性を発現するとともに、絶縁特性、透明化ができるという利点がある。(c)樹脂単体層は成形が容易であり、金属を含まないため絶縁特性に優れる。(d)無機粒子複合化は成形が容易であり、樹脂単体より優れたガスバリア性を発現できる。(e)樹脂コーティング層は成形が容易でガスバリア性も発現し易く、絶縁特性、透明化ができるという利点がある。
以下、上記(a)〜(e)各層について説明する。
<(a)金属薄膜層>
ハンドリング、入手の容易さからアルミニウム箔が好適に使用できる。厚みが20μm以上あればピンホールによるガスバリア性の低下を防止できる。
<(b)無機薄膜層>
無機薄膜層を形成する基材として、具体的には、エチレン、プロピレン、ブテン等の単独重合体または共重合体等のポリオレフィン、環状ポリオレフィン等の非晶質ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、共重合ナイロン等のポリアミド、エチレン−酢酸ビニル共重合体部分加水分解物(部分けん化物、EVOH)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリカーボネート、ポリビニルブチラール、ポリアリレート、アクリレート樹脂等が挙げられる。これらの中では、フィルム物性の点から、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィンが好ましい。なかでも、フィルム強度の点から、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートがより好ましい。更には、耐候性、耐加水分解性の点で、ポリエチレンナフタレートが好ましい。
無機薄膜層を構成する無機物質としては、珪素、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、錫、ニッケル、チタン、水素化炭素等、あるいはこれらの酸化物、炭化物、窒化物またはそれらの混合物が挙げられる。好ましくは酸化珪素、酸化アルミニウム、水素化炭素を主体としたダイアモンドライクカーボンである。特に、酸化珪素、窒化珪素、酸化窒化珪素、酸化アルミニウムは、高いガスバリア性が安定に維持できる点で好ましい。
基材への無機薄膜層の形成方法としては、蒸着法、コーティング法等の方法がいずれも使用できるが、ガスバリア性の高い均一な薄膜が得られるという点で蒸着法が好ましい。この蒸着法には、物理気相蒸着(PVD)、あるいは化学気相蒸着(CVD)等の方法が含まれる。物理気相蒸着法には、真空蒸着、イオンプレーティング、スパッタリング等が挙げられ、化学気相蒸着法には、プラズマを利用したプラズマCVD、加熱触媒体を用いて材料ガスを接触熱分解する触媒化学気相成長法(Cat−CVD)等が挙げられる。
化学気相蒸着に使用し得る材料ガスは、少なくとも1種以上のガスからなることが好ましい。例えば、珪素化合物薄膜の形成においては、珪素を含む第一原料ガスに対する第二原料ガスとして、アンモニア、窒素、酸素、水素やアルゴン等の希ガスを使用することが好ましい。
珪素を含む第一原料ガスとしては、モノシラン、テトラメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシロキサン、ヘキサメチルジシラザン等を単独、或いは2種組み合わせて使用することができる。
また、原料ガスは、室温において液体でも気体でもよく、液体原料は、原料気化機により気化して装置内へ供給することができる。触媒化学気相成長法においては、加熱触媒体の劣化や反応性・反応速度の点から、モノシランガスが好ましい。
<(c)樹脂単体層>
樹脂単体でガスバリア性を有する樹脂であり、結晶性を有するシートや、延伸配向したフィルムが好適に使用できる。結晶や配向によって気体の透過経路が長くなり、ガスバリア性を発現する。環状オレフィン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、及びポリクロロトリフルオロエチレンから選択される樹脂が好適に使用できる。最も好適に使用できるのはガスバリア性に優れている環状オレフィンである。
<(d)平板状無機粒子を含有する樹脂層>
熱可塑性樹脂に平板状無機粒子を含有することでガスバリア性を向上することができる。平板状無機粒子としては、マイカやクレイが例示され、このような平板状の粒子を含有することで気体の透過経路が長くなり、ガスバリア性を発現できる。樹脂成分に対する含有量は通常10〜50質量%程度であり、樹脂と平板状無機粒子を二軸押出機で混練しながら押出成形することで、樹脂中に平板状無機粒子を均一に分散させることが出来、また生産性にも優れるために好適である。また、例えばナイロンとクレイのナノコンポジット化したものを成形し、フィルム又はシートとして好適に使用できる。
<(e)樹脂コーティング層>
樹脂成分として、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、アクリル系樹脂、及びエポキシ系樹脂から選択される樹脂を主成分とするものであり、基材に通常の溶剤により溶解させた樹脂成分をコートすることができる。ポリ塩化ビニリデンがガスバリア性に優れており好適に使用できる。
<太陽電池用シートの層構成>
本発明の太陽電池用シートは、上述した内容の(I)層、及び(II)層を各々少なくとも1層以上有する層構成とするものであり、下記に示す層構成が例示できる。なお、これ以外の層構成についても本発明の要旨に反しない限り、種々のものが可能である。
1:[(I)層/(II)層]→ 封止樹脂層側
2:[(I)層/(II)層/(I)層]→ 封止樹脂層側
3:[(I)層/(II)層/遮光性着色層]→ 封止樹脂層側
4:[(I)層/中間層/(II)層]→ 封止樹脂層側
5:[(I)層/(II)層/(I)層/易接着層]→ 封止樹脂層側
上記層構成で(I)層及び(II)層以外の層は、太陽電池用シートに要求される特性に対応した層であり、当該層の具体的な内容については、後述する。また、例えば、(I)層を複数記載しているものでは、その組成物の内容が相違するものも含まれている。
中でも、1の構成では、構成を簡素化することによる生産性の向上や、層界面が少ないことによる信頼性の観点から好ましく、2の構成では、耐熱性、耐久性、難燃性に優れる(I)層が両外層に配置されるため高い信頼性を得ることができ好ましい。
これらの層構成からなるシートは、使用する樹脂によっては、共押出成形法によって形成することができ、また、単層のフィルムとして形成した後に、ポリウレタン系、ポリエステル系接着剤等の公知の接着剤によってドライラミネーション法により形成することができる。その際、各層との接着性を向上するため、また、封止材やジャンクションボックスとの接着性を向上させるために、コロナ放電処理等の公知の処理を施しても構わない。
上記の例示した太陽電池用シートでは、全て(I)層が外表面に配置されており、後述する太陽電池モジュールに付属するジャンクションボックスや、鋼板や樹脂板等の被着体との長期にわたる密着性を発現しやすく、また、耐熱性、耐久性、難燃性に優れる(I)層を外表面に配置することで長期信頼性が得られる。
また、上記2にて示した層構成では、(I)層を内表面にも配置しており、この構成により、封止樹脂層との密着性を改良し易い。特に、後述するラジカル発生剤を有する封止樹脂に対して、ポリフェニレンエーテル系樹脂層は強固な密着性を有するため、該樹脂層を内表面に有することが好ましい。
ここで、「外表面」とは太陽電池モジュールに組み込んだ場合の外部に露出する面を意味し、「内表面」とは太陽電池モジュールに組み込んだ際の封止樹脂層に接する面を意味する。
本発明の太陽電池用シートにおける(I)層の合計厚みのシート全体厚みに対する比率は、全体の厚みの50%を超えることが好ましく、65%以上とすることがより好ましく、80%以上とすることがさらに好ましい。(I)層を50%を超える範囲で形成することにより、難燃性、耐熱性、機械強度等、厚みが影響する特性を良好に発揮することができる。
複層構成のシートにおけるシート全体のガスバリア性は、最もガスバリア性が高い層によって決定され、厚み比の影響は小さい。そのため、(II)層の厚み比率は特に制限されることがなく、(II)層を配置することでガスバリア性に関する効果を発揮できる。
上述した各層を複層化した構成のシート全体の厚みは25μm以上であることが好ましく、50μm以上がより好ましく、75μm以上であることがさらに好ましく、100μm以上であることがさらに好ましい。厚みがこの範囲であれば機械強度が不足する等の不具合を生じがたく、また、上限値は特に決まっていないが、厚くなりすぎるとハンドリング性が低下するため、実用的には500μm以下であることが好ましく、400μm以下がより好ましく、300μm以下がさらに好ましい。
<その他の層構成 易接着層>
上記5にて示した層構成では、内表面に易接着層を設けている。この層を設けることにより、封止樹脂層との密着性をさらに向上できる。易接着層は共押出、ドライラミネーション、コーティング等の公知の方法によって形成することができる。
共押出により形成する場合は、ポリオレフィン系樹脂(例えば、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレンやポリプロピレン、環状ポリオレフィン)や変性ポリオレフィン系樹脂(例えば、不飽和カルボン酸変性ポリオレフィン系樹脂)、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の共重合ビニル化合物を使用することが好ましい。
また、上述の層をそれぞれ単独で形成したのち、ドライラミネーションにより複合化しても良い。コーティングにより形成する場合は、アクリル系樹脂やエポキシ系樹脂を使用することが耐久性の観点から好ましい。
易接着層の厚みは、共押出やドライラミネーションによって形成される場合は5μm以上が好ましく、10μm以上がより好ましく、25μm以上がさらに好ましい。この範囲であれば良好な接着性を発現することができ好ましい。上限値は特に定まっていないが、150μm以下であればハンドリング性の観点から好ましい。
コーティングにより形成する場合は0.5μm以上が好ましく、1μm以上が好ましく、2μm以上が好ましい。上限値は特に定まっていないが、20μm以下であれば効率的に作製可能であり好適である。
<その他の層構成 中間層>
上記4にて示した層構成では、(I)層と(II)層の間に中間層を配置しており、中間層を形成することにより、太陽電池用シート全体としての厚みを増すことができ、機械強度、絶縁性、耐熱性をさらに向上させることができる。中間層に使用する樹脂としては、例えばポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリアリールフタレート系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アセタール系樹脂、セルロース系樹脂等が挙げられる。
上記の中でも、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂等のオレフィン系樹脂は耐加水分解性に優れるため耐久性に優れ、また比重が軽いことからシート全体の軽量化を図れるという利点があり、ポリエステル系樹脂のうち、特に二軸延伸してなるものは非常に高い機械強度(弾性率)を有するため好ましい。フッ素系樹脂は難燃性と耐久性を兼ね備えており物性を向上させることができる。
<その他の層構成 遮光性着色層>
上記3にて示した層構成では、内表面に遮光性着色層を設けている。遮光性着色層は、太陽電池セルを透過した太陽光線を反射させ、発電効率を高める目的と、紫外線を反射或いは吸収させることにより当該太陽電池用バックシート構成材の紫外線劣化を防ぎ、バックシートの耐候性、耐久性、耐熱性、熱的寸法安定性、強度等の諸特性を向上させる目的で、太陽電池用バックシートの裏面側封止材に接する側の構成材として用いられるものである。特に、太陽光を光反射させ、太陽電池を通過した光を再利用することで発電効率を向上させる点においては、白色化が有効である。
また更に、黒色化を始めとする各種着色により太陽電池モジュールの意匠性、装飾性を向上することができる。
なお、遮光性着色層における「光反射」には、光反射とともに光散乱も包含する。
遮光性着色層の着色方法としては、着色剤として顔料を分散添加する方法及び/又は基材に非相溶なポリマーや微粒子を添加し、フィルム延伸時にブレンド界面で空隙、気泡を形成させる方法を用いることができる。
着色層を構成する樹脂としては、例えばポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリアリールフタレート系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アセタール系樹脂、セルロース系樹脂等が挙げられる。
上記樹脂の中でも、高い耐熱性、強度、耐候性、耐久性、水蒸気等に対するガスバリア性を有するポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂が好ましい。特にポリエステル系樹脂からなる層は、銀蒸着等が容易で反射率を高める機能を付加し易く、ポリプロピレン系樹脂からなるフィルムは、耐加水分解性や耐候性が高く、経時安定性に優れ、且つ太陽電池モジュールの封止樹脂層との熱溶融接着性が良好であるという特徴を有する。
上記ポリエステル系樹脂としては、例えばポリ乳酸、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等が挙げられる。これらのポリエステル系樹脂の中でも、耐熱性、耐候性等の諸機能面及び価格面のバランスが良好なポリエチレンテレフタレートが特に好ましく用いられる。また、ポリエステルの黄変を防ぐ為にフィルム表面処理を施したものも好ましく用いられる。
上記環状ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、シクロペンタジエン及びその誘導体、ジシクロペンタジエン及びその誘導体、シクロヘキサジエン及びその誘導体、ノルボルナジエン及びその誘導体等の環状ジエンを重合させてなるポリマー、当該環状ジエンとエチレン、プロピレン、4−メチル−1−ペンテン、スチレン、ブタジエン、イソプレン等のオレフィン系モノマーの1種又は2種以上とを共重合させてなるコポリマー等が挙げられる。これらの環状ポリオレフィン系樹脂の中でも、強度、耐熱性、耐候性等に優れるシクロペンタジエン及びその誘導体、ジシクロペンタジエン及びその誘導体又はノルボルナジエン及びその誘導体等の環状ジエンのポリマーが好ましい。
上記ポリプロピレン系樹脂としては、例えば、アイソタクチックポリプロピレン系樹脂(ホモ−ポリプロピレン、ランダム−ポリプロピレン、ブロック−ポリプロピレン)、シンジオタクチックポリプロピレン系樹脂、アタクチックポリプロピレン系樹脂等を例示することができる。また、2種類以上のポリプロピレン系樹脂の混合物を用いることができる。なかでも、広範囲の使用環境に適用し得る太陽電池モジュール用シートを作製することが容易になる点において、アイソタクチックポリプロピレン系樹脂を用いることが好ましい。
着色に用いる顔料としては、白色顔料、黒色顔料等が好ましく挙げられる。白色顔料としては、特に限定されるものではないが、例えば炭酸カルシウム、アナターゼ型酸化チタン、ルチル型酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸鉛、硫酸バリウム、塩基性炭酸鉛、塩基性硫酸鉛、塩基性けい酸鉛、亜鉛華、硫化亜鉛、リトポン等を使用することができる。酸化チタンとしては、ルチル型の方がアナターゼ型よりも光線を長時間ポリエステルフィルムに照射した後の黄変が少なく、色差の変化を抑制するのに適していることから好ましい。
上記白色顔料の中でも、安定性、非重金属化合物の点から、ルチル型酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウムおよび二酸化珪素からなる群から選ばれる少なくとも1種類の無機微粒子が好ましく、硫酸バリウム、ルチル型酸化チタンがより好ましく、硫酸バリウムが更に好ましい。
硫酸バリウムは、物理的にも化学的にも安定であり、可視光線のほぼ全領域にわたって99%以上の反射率を示す良好な白色素材であり、白色の基準として用いられる物質である。また、着色化性、隠蔽性の高い材質であり、効率的に白色化が行われ、太陽電池用バックシートとして光線反射性の効果が高い。
また、黒色顔料としては、特に限定されるものではないが、カーボンブラック、黒色酸化鉄などが用いられ、中でも、長期安定性などの観点からカーボンブラックが好ましく用いられる。その他の色(青色、赤色、黄色など)を発現させるためには、染料や顔料を添加させること上述した樹脂に添加することが挙げられるが、長期安定性の観点から顔料の添加のほうが好ましい。
また、太陽電池モジュールとして形成されるときに外表面となる側に、耐擦傷性や防汚性等の表面特性を発現させるために公知のハードコート処理や防汚処理を施しても構わない。
上述した内容の層構成からなる太陽電池用シートでは、(I)層として、難燃性に優れているポリフェニレンエーテル系樹脂、又はポリフェニルサルファイド系樹脂を使用することで、シート全体での難燃性を向上することができる。難燃性を有することで、火災が発生した際の延焼を防止することができる。難燃性の評価は燃焼試験による燃焼挙動によって判断される。
(I)層で使用する樹脂は、前述のとおり難燃性に優れる樹脂であり、さらに難燃性を向上するためには(I)層中のPPE又はPPSの含有量を上げる、難燃剤の添加量を上げる、滑剤等成分を少なくする方法があり、さらには(I)層厚みの全体に対する厚み比率を大きくする等の方法がある。
太陽電池用シートは、外部環境にさらされるため、太陽電池素子を長期間安定して保護するためには、耐久性の1つである耐加水分解性が必要になる。これは、任意の環境下における促進評価後の物性を測定することで評価される。耐加水分解性を付与するには、(添加剤等の)低分子量成分を少なくしたり、加水分解性を有する組成(ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート等)を少なくしたりすればよい。また、加水分解防止剤(カルボジイミド等)を混合することも可能である。
引張弾性率や引張破断伸度等で代替される機械強度は、モジュール形成工程におけるハンドリング性や、モジュール設置後の外部衝撃からの太陽電池素子の保護等のために必要となるが、これ付与するには太陽電池用シートの厚みを大きくしたり、エラストマー等の耐衝撃性を有する成分を層中に添加したりすればよい。
また、一般的な封止樹脂である架橋EVAは、架橋工程が150℃程度で、30分ほどである。従って、太陽電池モジュール形成工程においてトラブルを回避するためには、耐熱性を有し、寸法変化が小さいことが必要となる。この耐熱性を発現するためには、荷重たわみ温度が100℃以上であることが好ましく、120℃以上であることがさらに好ましく、140℃以上であることがより好ましい。荷重たわみ温度が100℃以上であれば耐熱性に不足し寸法変化が大きくなる等の不具合を生じがたく、また、上限値は特に定められていないが、200℃以下であることが好ましく、180℃以下であることがより好ましく、160℃以下でることがさらに好ましい。荷重たわみ温度が200℃以下であれば上述の剪断粘度が高くなりすぎ生産性に劣る等の不具合を生じ難い。
(I)層にポリフェニレンエーテル系樹脂を使用する場合、一般的にポリフェニレンエーテルとポリスチレンとの2成分ブレンド系では、配合比率によって荷重たわみ温度が線形に推移し、ポリフェニレンエーテルが100%から0%までの間で、荷重たわみ温度は約190℃から約80℃まで変化する。従って、荷重たわみ温度を向上させるためには、ポリフェニレンエーテルの含有量を上げることが有効であり、また、荷重たわみ温度を低下させる難燃剤や可塑剤等の添加量を下げたり、ポリフェニレンサルファイドやポリアミド等の高耐熱性樹脂をブレンドしたり、無機充填材を配合したりすることも有効である。
また、表面の滑り性を向上させ、モジュール組み立て時や施工時のハンドリング性を向上させる目的で、表面に凹凸を形成する処理を施しても構わない。表面に凹凸を形成するためには、フィルム成形時にエンボスを施す方法や、表面層にシリカやタルク等の無機粒子を入れる方法、無機粒子を含有する層を共押出して、冷却固化後に剥離する方法等、任意の手段を用いて構わない。もちろん、意匠性等の観点からコーティング等公知の手法を用いて表面を平滑化しても構わない。
また、PPEおよびPPSは汎用エンプラとして大量に供給されているため、今後の需要の増加が予想される太陽電池用途として、今後さらに消費量が拡大しても供給安定性を有するという点でも好ましい。
<太陽電池モジュール>
本発明の太陽電池モジュールは、既述の本発明の太陽電池用シートが設けられてなる。具体的には、図1に示すように、太陽光受光側から順に、透明基板10、封止樹脂層12A、太陽電池素子14A,14B、封止樹脂層12B、本発明の太陽電池用バックシート16が積層されてなり、さらに、太陽電池用バックシート16の下面にジャンクションボックス18(太陽電池素子から発電した電気を外部へ取り出すための配線を接続する端子ボックス)が接着されてなる。太陽電池素子14A及び14Bは、発電電流を外部へ電導するために配線20により連結されている。配線20は、太陽電池用バックシート16に設けられた貫通孔(不図示)を通じて外部へ取り出され、ジャンクションボックス18に接続されている。
太陽電池モジュールは内部へ水分が浸入すると劣化が生じるため、ジャンクションボックスのような付属品を取り付ける際には、太陽電池モジュールの内部に外気が侵入することのないよう、シール性を十分に確保する必要があるが、本発明の太陽電池用シートによれば、加熱処理だけで接着できるため、容易で確実に外気の浸入を防ぐことが可能となる。
ここでジャンクションボックス18と太陽電池用バックシート16との接着方法としては、シリコンやエポキシ等のシーラントで接着する方法、発泡EPDMラバーにアクリル粘着剤を塗布した粘着テープ等で接着する方法、ネジ等を用いて機械的に接着する方法などが挙げられるが、作業工程の簡便さと長期接着性からシリコンシーラントによる接着が一般的である。
透明基板としては、ガラス又はプラスチックのシート及び/又はフィルムが使用される。プラスチックの場合は、ガスバリア性を付与する目的で、これに当該太陽電池用バックシートを構成するガスバリア性フィルムと同様にして無機薄膜を形成したり、耐熱性、耐候性、機械強度、帯電性、寸法安定性等を改良する目的で、架橋剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、強化繊維、難燃剤、防腐剤等を添加したり、また、これに各種シート及び/又はフィルムを積層することができる。透明基板の厚みは、強度、ガスバリア性、耐久性等の点から適宜設定できる。
<太陽電池モジュール 封止樹脂層>
封止樹脂層には、透光性、衝撃吸収性や、透明基板、太陽電池素子、太陽電池用バックシートとの接着性を兼ね備える各種樹脂が使用される。例えば、ポリオレフィン系樹脂(1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、4−メチル−1− ペンテンのようなα−オレフィン等の1種又は2 種以上の共重合成分とエチレンの共重合体、エチレン/プロピレン共重合体、エチレン/1−ブテン共重合体、エチレン/プロピレン/非共役ジエン共重合体、エチレン/アクリル酸エチル共重合体、エチレン/メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/酢酸ビニル/メタクリル酸グリシジル共重合体及びエチレン/プロピレン−g−無水マレイン酸共重合体等のエチレン系樹脂)、エチレン酢酸ビニル系樹脂、アイオノマー樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、シリコーン系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂等が挙げられる。なかでも、ポリオレフィン系樹脂及びエチレン酢酸ビニル系樹脂が好ましい。なお、封止樹脂層の厚みは50μm〜600μmのものが一般に用いられている。
また、封止樹脂層には、ラジカル発生剤、架橋剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤等を添加することができる。
ポリフェニレンエーテル系樹脂層はオレフィン系樹脂やエチレン酢酸ビニル系樹脂と親和性を有するため、良好な密着性を発現でき好ましい。さらに、これらの樹脂に後述するラジカル発生剤を含有させることで、ポリフェニレンエーテルが有する活性水素とラジカルとが反応し架橋構造を形成することで、両層の密着性を著しく向上させることができる。
ラジカル発生剤としては、特に制限はないが、有機過酸化物や、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、高分子アゾ化合物等のアゾ化合物、アリル錫、トリエチルボラン等の有機金属化合物等が挙げられる。中でも、後述する有機過酸化物を用いることが好ましい。
なお、ポリオレフィン系樹脂、エチレン酢酸ビニル系樹脂を封止樹脂層に使用する場合には、耐熱性向上や機械強度を高める等の目的のため架橋剤を配合して架橋構造を持たせることが好ましく、この架橋剤としては、有機過酸化物や、シランカップリング剤等が用いられるが、中でも、有機過酸化物を使用すれば上述のラジカル発生剤としても作用し好ましい。特に100℃以上でラジカルを発生し、半減期10時間の分解温度が70℃以上であるものが反応速度と配合時の安全性の観点から好適に使用される。
このような有機過酸化物としては、例えば2,5−ジメチルヘキサン;2,5−ジハイドロパーオキサイド;2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン;3−ジ−t−ブチルパーオキサイド;t−ジクミルパーオキサイド;2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン;ジクミルパーオキサイド;α,α'−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン;n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン;2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン;t−ブチルパーオキシベンゾエート;ベンゾイルパーオキサイド等を用いることができる。これらの有機過酸化物の配合量は、成形加工上、基材樹脂100質量部に対して5質量部以下であることが好ましく、3質量部以下であることがより好ましく、架橋反応を進行させるためには0.25質量部以上であることが好ましく、0.5質量部以上であることがより好ましく、0.75質量部以上であることがさらに好ましい。
<太陽電池モジュール 太陽電池素子>
太陽電池素子は、封止樹脂層間に配置され配線される。例えば、単結晶シリコン型、多結晶シリコン型、アモルファスシリコン型、各種化合物半導体型、色素増感型、有機薄膜型等が挙げられる。
<太陽電池モジュール 製造方法>
太陽電池モジュールの製造方法としては、特に限定されないが、一般的に、透明基板、封止樹脂層、太陽電池素子、封止樹脂層、太陽電池用バックシートの順に積層する工程と、それらを真空吸引し加熱圧着する工程を有する。
太陽電池モジュールは、当該太陽電池用シートの優れた耐久性、難燃性、寸法安定性及び高い機械強度により、小型、大型や屋内、屋外に関わらず各種用途に好適に使用できる。
次に、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
以下に太陽電池用シートを作製する際に用いた構成材料を例示する。
複層構成の場合の層間の接着には、東洋インキ製造社製ポリエステル系接着剤「DYNAGRAND IS−063」を主剤とし、ポリイソシアネート系硬化剤「DYNAGRAND LCR−085」を硬化剤とした硬化型接着剤を用いた。主剤100質量%に硬化剤12.5質量%を混合した後、酢酸エチルにて希釈しバーコーターを用い乾燥後膜厚み5μmになるよう塗布した。
PPE1:ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物(荷重たわみ温度;150℃、ポリフェニレンエーテル89質量%含有、リン酸トリフェニル7質量%含有 SABICイノベーションプラスチックス社製、商品名「ノリルN300」)を用い、φ65mm押出機、バレル設定温度240〜300℃に設定し、1150mm幅単層口金(設定温度300℃)で押出、80℃に設定したキャストロールで冷却固化し、キャストロールの速度を調整することで、50μm厚みのシートを作製した。
PPE2:キャストロールの速度を調整することで、50μmの厚みを220μmした以外はPPE1と同様にしてシートを作製した。
PPE3:キャストロールの速度を調整することで、50μmの厚みを100μmした以外はPPE1と同様にしてシートを作製した。
PPS1:ポリフェニレンサルファイド系樹脂組成物(300℃、100sec-1における剪断粘度520pa・s、ポリプラスチックス社製、商品名「フォートロン0220C9」)を用い、φ65mm押出機、バレル設定温度240〜300℃に設定し、1150mm幅単層口金(設定温度300℃)で押出、150℃に設定したキャストロールで冷却固化し、キャストロールの速度を調整することで、100μmの厚みの結晶化シートを作製した。
PET1:ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルム(東レ社製 ルミラーX10S、厚み50μm)。
PEN1:ポリエチレンナフタレート(PEN)樹脂フィルム(帝人デュポン社製 テオネックスQ51C、厚み25μm)。
ETFE1:ポリエチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)樹脂フィルム(旭硝子社製 アフレックス、厚み25μm)。
PET2:白色PET樹脂フィルム(東レ社製 ルミラーE20、厚み188μm)。
PET3:シリカ蒸着PET樹脂フィルム(厚み12μm)。
AL1:アルミニウム箔(厚み20μm)。
COC1:環状オレフィンコポリマー(COC)樹脂フィルム(ポリプラスチックス社
製 TOPAS、厚み50μm)。
HDPE1:高密度ポリエチレン(HDPE)樹脂100質量%に対し、粒径30μmのマイカを40質量%含有する樹脂フィルム(厚み80μm)。
LDPE1:低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂フィルム(厚み50μm)。
太陽電池用シートを構成する上記フィルムを用いて下記の評価を行った。その結果を表1に示す。
・耐熱性
100mm×100mm角にサンプルを切り取り、150℃に設定した循環式オーブン中で30分サンプルを処理した後、寸法変位量の原寸に対する割合の絶対値%値で測定し、フィルムの長手方向と直行方向のいずれか大きいほうの値を記し、下記基準で評価した。
◎:0.5%以下
○:1.0%以下
△:3.0%以下
×:3.0%を超える
・耐久性
高度加速寿命試験機(プレッシャークッカー試験機;エスペック社製EHS−211M)中、温度120℃、湿度100%、2気圧の条件にて144時間サンプルを処理し、取り出したサンプルの引張破断応力値をJISK7127に準じて、温度23℃、試験速度200mm/分の条件で測定した。
初期の測定値に対する加速試験後の測定値の割合を%値で測定し、下記基準で評価した。
○:保持率が80%以上
△:保持率が50%以上80%未満
×:保持率が50%未満またはサンプル形状を維持できない
・難燃性
長さ200mm×幅50mmに試験片を切り出し、巾方向に円筒状にまき、側面を接着テープで固定した。この円筒をクランプで垂直に固定しクランプを用いて垂直にサンプルを固定し、ガスバーナを用いて20mm炎を下端に3秒間接炎を2回実施し、以下の判断基準に基づいてその難燃性を評価した。
○:燃焼持続時間が30秒以内で、溶融樹脂の滴下がない
×:燃焼持続時間が30秒を超える、あるいは溶融樹脂の滴下がある
・ジャンクションボックス接着性
サンプル表面にシリコンシーラント(モメンティブ社製「TSE392」)を塗布(乾燥後膜厚み:500μm)し、その密着力を評価した。
○:良好に密着している
×:浮きや剥がれがある 又は、密着しているが容易に剥がれる
参考例1、2から明らかなように、PPEまたはPPSを用いることで耐熱性、耐久性、難燃性、ジャンクションボックス接着性に優れることが分かる。参考例3、4からPET、PENのポリエステル系樹脂を用いると耐久性、難燃性に劣ることが分かる。参考例5からCOCを用いると難燃性に劣ることが分かる。参考例6からETFEを用いるとジャンクションボックス接着性に劣ることが分かる。
次にPPE層と封止材との密着性を評価した。使用した封止材は次の通りである。
EVA1:ETIMEX社製 VISTASOLAR(EVA樹脂)(厚さ500μm)
EVA2:三井デュポン社製 EVAFLEX150を用い、φ25mm二軸押出機にて押出し、40℃のキャストロールで冷却固化することにより厚さ500μmのシートを得た。
PO1:三井化学社製 タフマーを100質量部に対し、架橋剤としてアルケマ吉冨社製 ルペロックスTBECを1.0質量部添加した原料を用い、同様に厚さ500μmの架橋剤入りシートを得た。
PO2:住友化学社製 ボンドファスト7Mを用い、φ25mm二軸押出機にて押出し、40℃のキャストロールで冷却固化することにより厚さ500μmのシートを得た。
上記太陽電池用シートと、上記封止材とを、下記表2に示す組み合わせにより、太陽電池用シートと封止材との密着性を下記のようにして評価した。
まず、150mm×150mmに切り出したサンプル2枚に、封止材シートを挟み込んだ。その後、加熱プレス装置を用いて10kgf/cm2以下の圧力に調整し、設定温度150℃、30分間処理した。得られたサンプルを上述のプレッシャークッカー試験機にて温度120℃、湿度100%、2気圧の条件にて48時間処理した。
未処理のサンプルおよび処理済のサンプルについて、15mm幅に切り出し、試験速度50mm/minにて180°剥離強度を測定した結果を下記表2に示す。なお、表2中の評価指標は下記の通りである。
◎:剥離強度が30N以上
○:剥離強度が20N以上
△:剥離強度が10N以上
×:剥離強度が10N未満
参考例7では、基材(太陽電池用シート)が破壊してしまうほど強密着しており、正確な値を得ることができなかった。参考例8,10より、架橋剤(ラジカル発生剤)が入った封止材では強力な接着性を発現した。参考例9,11より、架橋剤(ラジカル発生剤)が入っていない系でも、ETFEおよびPET基材のもの以上の接着性を示した。
下記の表3に示す構成で太陽電池用シートを作製した。評価項目の測定方法は次の通りである。
・ガスバリア性
JIS K7129に準じて、温度40℃、湿度90%の条件下で測定された水蒸気透過率の値(単位:g/m2・24hr)を表3に示した
実施例1〜5は耐熱性、耐久性、難燃性、ジャンクションボックス接着性に優れた(I)層とバリア性を有する(II)層を有するため、太陽電池用シートとしての信頼性に優れるものである。とくに実施例1、3、5ではPPEが封止材と接するため封止材密着性に優れ(参考例7〜11を参照)、また、実施例2、4ではオレフィン系樹脂が封止材と接するために封止材密着性に優れる。実施例1、3では(I)層の厚み比率が大きいため、耐熱性、耐久性、難燃性をより良好に発現できる。また、実施例4は簡素化された構成であり、生産性の観点からも優れている。
比較例1はポリエステル系樹脂が外表面に露出するために耐久性、難燃性に劣り、また、ポリエステル系樹脂が封止材と接するため封止材密着性に劣る(参考例13、14を参照)。比較例2ではフッ素系樹脂が両表面に配置されるためにジャンクションボックス、封止材いずれとも十分な接着性を発現することができない。比較例3は難燃性に劣る(参考例5を参照)。
10・・・透明基板
12A,12B・・・封止樹脂層
14A,14B・・・太陽電池素子
16・・・太陽電池用バックシート
18・・・ジャンクションボックス
20・・・配線

Claims (7)

  1. 下記(I)層、及び(II)層を各々少なくとも1層以上有してなる太陽電池用シート。
    (I)層:ポリフェニレンエーテルまたはポリフェニルサルファイドを主成分とする樹脂組成物からなる層、
    (II)層: 水蒸気透過率(測定方法:JIS K7129)が10g/m2・24hr未満であるガスバリア性層
  2. 前記(II)層が、下記(a)〜(e)から選択されてなる請求項1に記載の太陽電池用シート。
    (a)金属薄膜層
    (b)無機薄膜層
    (c)環状オレフィン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、及びポリクロロトリフルオロエチレンから選択される樹脂を主成分とする樹脂層
    (d)平板状無機粒子を含有する樹脂層
    (e)ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、アクリル系樹脂、及びエポキシ系樹脂から選択される樹脂を主成分とするコーティング層
  3. 請求項1又は2に記載の太陽電池用シートが設けられてなる太陽電池モジュール。
  4. 前記(I)層が太陽電池モジュールを構成する封止樹脂層に接着されてなる請求項3に記載の太陽電池モジュール。
  5. 前記封止樹脂層が、ポリオレフィン系樹脂及びエチレン酢酸ビニル系樹脂のいずれかを含んでなる請求項4に記載の太陽電池モジュール。
  6. 前記封止樹脂層が、ラジカル発生剤を含んでなる請求項4又は5に記載の太陽電池モジュール。
  7. 太陽電池用シートの一方の面にジャンクションボックスが接着されてなる請求項3〜6のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
JP2010152294A 2009-07-24 2010-07-02 太陽電池モジュール Expired - Fee Related JP5639798B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010152294A JP5639798B2 (ja) 2009-07-24 2010-07-02 太陽電池モジュール

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009173594 2009-07-24
JP2009173594 2009-07-24
JP2010152294A JP5639798B2 (ja) 2009-07-24 2010-07-02 太陽電池モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011044689A true JP2011044689A (ja) 2011-03-03
JP5639798B2 JP5639798B2 (ja) 2014-12-10

Family

ID=43831855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010152294A Expired - Fee Related JP5639798B2 (ja) 2009-07-24 2010-07-02 太陽電池モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5639798B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160142344A (ko) * 2014-04-03 2016-12-12 도판 인사츠 가부시키가이샤 리튬 전지용 외장재

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005322687A (ja) * 2004-05-06 2005-11-17 Keiwa Inc 太陽電池モジュール用バックシート及びこれを用いた太陽電池モジュール
JP2006253264A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Toppan Printing Co Ltd 太陽電池用裏面保護シートおよびそれを用いた太陽電池モジュール
JP2007150084A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Dainippon Printing Co Ltd 太陽電池モジュール用裏面保護シート、太陽電池モジュール用裏面積層体、および、太陽電池モジュール
JP2007208179A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Teijin Dupont Films Japan Ltd 太陽電池裏面保護膜用プラスチックフィルムおよび太陽電池裏面保護膜
WO2008029651A1 (fr) * 2006-09-04 2008-03-13 Toray Industries, Inc. Film d'étanchéité pour module de cellule solaire et module de cellule solaire utilisant ledit film
WO2008138022A1 (de) * 2007-05-10 2008-11-20 Isovolta Ag Verwendung eines kunststoffverbundes für die herstellung photovoltaischer module
JP2010245380A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Asahi Kasei Chemicals Corp 太陽電池バックシート用フィルム及びそれを用いた太陽電池バックシート並びに太陽電池モジュール

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005322687A (ja) * 2004-05-06 2005-11-17 Keiwa Inc 太陽電池モジュール用バックシート及びこれを用いた太陽電池モジュール
JP2006253264A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Toppan Printing Co Ltd 太陽電池用裏面保護シートおよびそれを用いた太陽電池モジュール
JP2007150084A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Dainippon Printing Co Ltd 太陽電池モジュール用裏面保護シート、太陽電池モジュール用裏面積層体、および、太陽電池モジュール
JP2007208179A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Teijin Dupont Films Japan Ltd 太陽電池裏面保護膜用プラスチックフィルムおよび太陽電池裏面保護膜
WO2008029651A1 (fr) * 2006-09-04 2008-03-13 Toray Industries, Inc. Film d'étanchéité pour module de cellule solaire et module de cellule solaire utilisant ledit film
WO2008138022A1 (de) * 2007-05-10 2008-11-20 Isovolta Ag Verwendung eines kunststoffverbundes für die herstellung photovoltaischer module
JP2010245380A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Asahi Kasei Chemicals Corp 太陽電池バックシート用フィルム及びそれを用いた太陽電池バックシート並びに太陽電池モジュール

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160142344A (ko) * 2014-04-03 2016-12-12 도판 인사츠 가부시키가이샤 리튬 전지용 외장재
KR102345155B1 (ko) * 2014-04-03 2021-12-30 도판 인사츠 가부시키가이샤 리튬 전지용 외장재

Also Published As

Publication number Publication date
JP5639798B2 (ja) 2014-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5735225B2 (ja) 太陽電池用積層シート及び太陽電池モジュール
WO2010126088A1 (ja) 太陽電池用シート及び太陽電池モジュール
JP5702776B2 (ja) 太陽電池用バックシートおよび太陽電池モジュール
US20130209795A1 (en) Polymer backsheet of solar cell assembly and manufacturing process thereof
JP5301107B2 (ja) 太陽電池モジュール用バックシート及びこれを用いた太陽電池モジュール
JP5214087B2 (ja) 太陽電池モジュール用バックシート及びこれを用いた太陽電池モジュール
EP2613362A1 (en) Solar battery cover film for and solar battery module manufactured using same
WO2011090023A1 (ja) 太陽電池モジュール用裏面封止シートおよび太陽電池モジュール
JP2010278428A (ja) 太陽電池用シート及び太陽電池モジュール
JP2013145807A (ja) 太陽電池モジュール用フロントシート及びこれを用いた太陽電池モジュール
JP2011014559A (ja) 太陽電池モジュール用保護フィルム及び該保護フィルムを使用した太陽電池モジュール
JP5868628B2 (ja) 裏面保護シート
JP5156172B2 (ja) 太陽電池モジュール用バックシート及びこれを用いた太陽電池モジュール
JP6045126B2 (ja) 多層保護シート及びそれを用いた太陽電池モジュール
JP6686291B2 (ja) 太陽電池モジュール用封止材シート及びそれを用いてなる封止材一体型裏面保護シート
JP5639798B2 (ja) 太陽電池モジュール
JP2011056701A (ja) 太陽電池用シート及び太陽電池モジュール
JP5621469B2 (ja) 太陽電池モジュール用裏面保護シート、太陽電池モジュール用裏面一体化シート及び太陽電池モジュール
JP2011044690A (ja) 太陽電池用シート及び太陽電池モジュール
JP2014013790A (ja) 太陽電池モジュール用保護フィルム及びこれを用いた太陽電池モジュール
JP6547463B2 (ja) 太陽電池モジュール用封止材シート及びそれを用いてなる封止材一体型裏面保護シート
WO2017006695A1 (ja) 太陽電池モジュール用の封止材シート及びそれを用いてなる封止材一体型裏面保護シート
ES2369521T3 (es) Utilización de una lámina trasera para móduilos fotovoltaicos y módulo fotovoltaico resultante.
WO2012057293A1 (ja) ポリフェニレンエーテル系積層フィルム、太陽電池用シート及び太陽電池モジュール
JP2012209375A (ja) 太陽電池用封止材・表面保護材積層体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140603

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140804

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141007

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141027

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees