JP2011043726A - 液晶装置及び液晶装置の製造方法並びに電子機器 - Google Patents

液晶装置及び液晶装置の製造方法並びに電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2011043726A
JP2011043726A JP2009192846A JP2009192846A JP2011043726A JP 2011043726 A JP2011043726 A JP 2011043726A JP 2009192846 A JP2009192846 A JP 2009192846A JP 2009192846 A JP2009192846 A JP 2009192846A JP 2011043726 A JP2011043726 A JP 2011043726A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
viewing angle
pixel
substrate
angle control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009192846A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihide Haruyama
明秀 春山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2009192846A priority Critical patent/JP2011043726A/ja
Publication of JP2011043726A publication Critical patent/JP2011043726A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

【課題】低電圧で視角制御画素を駆動することができる液晶装置及び液晶装置の製造方法並びに電子機器を提供する。
【解決手段】液晶装置は、互いに対向する第1基板及び第2基板と、第1基板と第2基板との間に設けられた液晶層と、第1基板及び第2基板の平面領域内に配列されて表示領域を構成する複数の表示画素と複数の視角制御画素Pbと、を有し、表示画素では、液晶層は、電界の非印加時に光学的に等方性を示し、且つ電界の印加時には電界強度の2乗に比例する光学異方性を示し、視角制御画素Pbでは、液晶層を構成する液晶分子14aの初期配向方向が、表示画素で生じる電界の平面方向と交差する方向に沿う。
【選択図】図3

Description

本発明は、液晶装置及び液晶装置の製造方法並びに電子機器に関するものである。
現在、携帯電話機、携帯情報端末機、コンピューターディスプレイ等といった電子機器に液晶装置が広く用いられている。例えば、電子機器に関する各種情報を画像として表示するために液晶装置が用いられている。この液晶装置に関しては、広い視角特性が求められることもあるし、狭い視角特性が求められることもある。
液晶装置の表示を多くの人が多方向から見る場合には広い視角特性が求められる。他方、一人の使用者が表示を見ているときに他人には覗かれたくない場合、例えば大勢の人が居る中で携帯電話機の表示を見る場合には狭い視角特性が求められる。この要求に答えるため、従来、視角が広い状態と狭い状態とを切替えて使用できる液晶装置が提案されている。
例えば、液晶装置等といった表示素子に液晶パネルから成る視角制御素子を付加的に設けた液晶装置が知られている。これらの液晶装置では視角制御素子を傾けた方向(すなわち極角度の大きい方向)から見たときに表示を暗くすることにより狭視角性を達成するものである。また、広視角と狭視角とを切替えるための技術として、従来、ナックライト内に光拡散性又は光指向性の異なる2種類の光源を設け、それらの光源の切替えによって広視角と狭視角とを切替えるものが知られている。
さらに、最近では、IPS(IN-Plain Switching)モード、FFS(Fringe Field Switching)モードに代表される横電界型の動作モードを有する液晶装置の液晶パネルの表示画素内に、縦電界によって駆動される視角制御画素を組み込んだ構成の液晶装置が提案されている。
ここで、現在実用されているような誘電率の異方性を利用した電界効果型液晶表示モードとは異なり、電気光学効果(カー効果)を利用した表示モードがある。この表示モードは電界強度の2乗に比例した複屈折を発生させる表示モードであり、μsオーダーの高速応答性や広視野角、高コントラストという特徴をもつ、例えば、高分子ネットワークと低分子液晶の複合系液晶組成物を形成することで、幅広い温度でブルー相を安定にすることができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−327966号公報
しかしながら、ブルー相表示方式で視角制御画素のような機能を持たせた場合、視角制御に高電圧が必要になる虞がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]互いに対向する第1基板及び第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に設けられた液晶層と、前記第1基板及び前記第2基板の平面領域内に配列されて表示領域を構成する複数の表示画素と複数の視角制御画素と、を有し、前記表示画素では、前記液晶層は、電界の非印加時に光学的に等方性を示し、且つ電界の印加時には電界強度の2乗に比例する光学異方性を示し、前記視角制御画素では、前記液晶層を構成する液晶分子の初期配向方向が、前記表示画素で生じる前記電界の平面方向と交差する方向に沿うことを特徴とする液晶装置。
これによれば、液晶層が電界の非印加時に光学的に等方性を示し、且つ電界の印加時には電界強度の2乗に比例する光学異方性を示す領域で視角制御画素を作成するよりも低電圧で視角制御画素を駆動することができる。
[適用例2]上記液晶装置であって、前記第1基板の前記液晶層に接する表面に形成された第1配向膜と、前記第2基板の前記液晶層に接する表面に形成された第2配向膜と、をさらに含み、前記第1配向膜に対するラビング方向と前記第2配向膜に対するラビング方向とは、逆平行の関係にあることを特徴とする液晶装置。
これによれば、第1配向膜に対するラビング方向と第2配向膜に対するラビング方向とを逆平行の関係とすれば、第1配向膜と第2配向膜とで配向状態を揃えることができる。このため、液晶の配向不良に起因して、表示のコントラストが低下することを防止できる。
[適用例3]上記液晶装置であって、前記液晶層が、ブルー相、若しくは擬似等方相を含むことを特徴とする液晶装置。
これによれば、電界の非印加時において光学的に等方性を示し、電界の印加時において電界強度の2乗に比例する光学異方性を示すことが容易にできる。また、前記液晶層はブルー相、擬似等方相に限定するものでなく、電界強度の2乗に比例した光学異方性を示す複合系液晶組成物であればよい。
[適用例4]上記液晶装置であって、前記視角制御画素は、前記第1基板及び前記第2基板の面方向に対する正面方向において暗表示を行うとともに斜め方向において該斜め方向の角度に応じた明表示を行うことを特徴とする液晶装置。
これによれば、視角制御画素領域の輝度を表示画素領域の輝度に応じて変化させることで、視角制御画素領域による視角制御効果が向上する。
[適用例5]上記のいずれか一項に記載の液晶装置の製造方法であって、低分子液晶中にモノマーと架橋剤を分散させ、ブルー相、擬似等方相が保持されている温度下に重合を行うことにより前記表示画素を形成するとともに、該重合を行わないことにより前記視角制御画素を形成する工程を含むことを特徴とする液晶装置の製造方法。
これによれば、高分子安定化ブルー相、擬似等方相を形成するために光硬化を行う際、画素領域の一部に光を当てない領域にすることで、カー効果による表示方式と従来の電界効果型液晶表示方式を兼ねることができる。
[適用例6]上記液晶装置の製造方法であって、前記重合は、光を照射することによって行われ、前記視角制御画素は、該視角制御画素領域を遮光することにより形成されることを特徴とする液晶装置の製造方法。
これによれば、容易に重合させることができる。また、容易に視角制御画素を形成することができる。
[適用例7]上記液晶装置の製造方法であって、前記第1基板の前記液晶層に接する表面に前記第1配向膜を形成する工程と、前記第2基板の前記液晶層に接する表面に前記第2配向膜を形成する工程と、をさらに含めることを特徴とする液晶装置の製造方法。
これによれば、表示画素領域の表示は、配向膜にほとんど依存しないため、容易に視角制御画素領域の配向膜を設けることができる。また、視角制御画素の配向膜を一様に形成することができるので製造が容易であり、且つ、高コントラストで高速応答の表示を得ることができる。
[適用例8]上記液晶装置の製造方法であって、前記低分子液晶中には、光重合性カイラル剤が添加されていることを特徴とする液晶装置の製造方法。
これによれば、ブルー相を発現させるために、カイラル剤を添加する必要があり、前記カー効果による表示方式(表示画素)と従来の電界効果型液晶表示方式(視野角制御画素)の2領域を作製した場合、カイラル剤が視野角制御画素に残留することで、液晶が捩れてしまい、光漏れをする問題がある。そこで、重合性カイラル剤を使用することで、表示画素に重合性カイラルがひき寄せられることで、視野角制御画素の光漏れを無くすことができる。
[適用例9]上記のいずれか一項に記載の液晶装置を備えることを特徴とする電子機器。
これによれば、上述と同様に、表示画面に対するさまざまな斜め方向からの視角特性をブルー相領域で作成する視角制御画素よりも低い電界で駆動させることができる。
第1の実施形態に係る液晶装置を示す外観斜視図。 図1の液晶装置を示す等価回路図。 図1のサブ表示画素及び視角制御画素を示す平面図。 図3のA−A矢視断面図。 第1の実施形態に係るサブ表示画素及び視角制御画素の製造方法を示す断面図。 液晶装置を備える携帯電話機を示す外観斜視図。 第3の実施形態に係るサブ表示画素及び視角制御画素を示す平面図。 図7のB−B矢視断面図。
[第1の実施形態]
以下、本実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。ここで、図1は、液晶装置を示す外観斜視図、図2は、液晶装置の等価回路図、図3は、サブ表示画素と視角制御画素を示す平面図、図4は、図3のA−A矢視断面図である。
〔液晶装置〕
本実施形態に係る液晶装置2は、TFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスター)を画素スイッチング素子として用いたアクティブマトリックス型の液晶装置である。
液晶装置2は、図1に示すように、素子基板(第1基板)10と、素子基板10と対向配置された対向基板(第2基板)12と、素子基板10及び対向基板12の間に挟持されて負の誘電異方性を有するネマチック液晶が用いられた液晶層14とを備えている。液晶層14は、後述するサブ表示画素領域Pcにおいて、(高分子ネットワーク/低分子液晶)複合系液晶組成物のブルー相から成る液晶材料を含んでいる。サブ表示画素領域Pcでは、液晶層14は、電界の非印加時に光学的に等方性を示し、且つ電界の印加時には電界強度の2乗に比例する光学異方性を示す。また、液晶装置2は、素子基板10及び対向基板12が対向する対向領域の外周部に設けられた枠状のシール材(図示略)によって素子基板10と対向基板12とを貼り合わせている。そして、液晶装置2におけるシール材の内側に、画像表示領域が形成されている。
また、液晶装置2は、素子基板10における液晶層14から離間する外面側に設けられた第1偏光板16と、対向基板12における液晶層14から離間する外面側に設けられた第2偏光板18とを備えている。また、この素子基板10の外面側には、バックライト(図示略)が設けられている。
そして、液晶装置2は、素子基板10に設けられたICチップなどの半導体装置であるデータ線駆動回路20及び走査線駆動回路22を備えている。
液晶装置2の画像表示領域には、図2に示すように、複数の表示画素(表示画素領域)Pa及び視角制御画素(視角制御画素領域)Pbがマトリックス状に配されている。表示画素Paは、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色光を出力する3個のサブ表示画素(サブ表示画素領域)Pcを有している。ここで、表示画素Paを構成する3つのサブ表示画素Pcは、一方向に沿って配列されている。そして、視角制御画素Pbは、複数のサブ表示画素Pcそれぞれに対応して配置されており、対応するサブ表示画素Pcの一方向において隣り合うように配置されている。また、各色のサブ表示画素Pc及び視角制御画素Pbは、一方向とほぼ直交する方向でストライプ状に配列されている。このように、複数のサブ表示画素Pcそれぞれに対して視角制御画素Pbを配置することで、サブ表示画素Pcごとに斜め方向から見た際のコントラストを低下させることができる。したがって、視角制御画素Pbによる視角制御性能が向上する。
この複数のサブ表示画素Pc及び視角制御画素Pbのそれぞれには、画素電極24,26と、画素電極24,26をスイッチング制御するためのTFT素子28とが形成されている。また、画像表示領域には、複数のデータ線30及び走査線32が格子状に配置されている。
TFT素子28は、ソースがデータ線30に接続され、ゲートが走査線32に接続されるとともに、ドレインが画素電極24,26に接続されている。
データ線30は、データ線駆動回路20から画像信号S1〜Snをサブ表示画素Pc及び視角制御画素Pbそれぞれに供給する構成となっている。また、走査線32は、走査線駆動回路22から走査信号G1〜Gmをサブ表示画素Pc及び視角制御画素Pbそれぞれに供給する構成となっている。
次に、液晶装置2の詳細な構成について、図3及び図4を参照しながら説明する。ここで、図3では、表示画素Paを構成する3つのサブ表示画素Pcの配列方向である。なお、一方向をX軸方向、これと直交する方向をY軸方向とする。また、サブ表示画素Pcは、平面視でほぼ矩形状であって短軸方向がX軸方向に沿っており、長軸方向がY軸方向に沿っている。そして、視角制御画素Pbは、サブ表示画素Pcと同様に平面視でほぼ矩形状であって短軸方向がX軸方向に沿っており、長軸方向がY軸方向に沿っている。なお、第1偏光板16の吸収軸はX軸方向(偏光軸はY軸方向)となっており、第2偏光板18の吸収軸はY軸方向(偏光軸はX軸方向)となっている。
素子基板10は、図4に示すように、例えばガラスや石英、プラスチックなどの透光性材料からなる基板本体36と、基板本体36の内側(液晶層14側)から順次積層されたゲート絶縁膜38、層間絶縁膜40、及び配向膜44とを備えている。
また、素子基板10は、基板本体36の内側の表面に配置された走査線32と、ゲート絶縁膜38の内側の表面に配置されたデータ線30、半導体層46、ソース電極48、及びドレイン電極50と、層間絶縁膜40の内側の表面に配置された共通電極52と、画素電極24,26とを備えている。
ゲート絶縁膜38は、例えばSiO2(酸化シリコン)などの透光性材料で形成されており、基板本体36上に形成された走査線32を覆っている。
層間絶縁膜40は、例えばSiN(窒化シリコン)などの透光性材料で形成されており、ゲート絶縁膜38と、データ線30、半導体層46、ソース電極48、及びドレイン電極50とを覆っている。
配向膜44は、例えばポリイミドなどの樹脂材料で形成されており、層間絶縁膜40と共通電極52と画素電極24,26とを覆っている。また、配向膜44の表面には、液晶層14を構成する液晶分子14aの初期配向方向を図3に示すサブ表示画素Pc及び視角制御画素Pbそれぞれの長軸方向(Y軸方向)とする配向処理が施されている。さらに、配向膜44の表面には、液晶分子14aの初期配向方向を素子基板10の基板面に対して垂直とする配向処理が施されている。
走査線32は、図3に示すように、平面視でサブ表示画素Pc及び視角制御画素Pbそれぞれの短軸方向(X軸方向)に沿って配置されている。そして、走査線32は、図3及び図4に示すように、平面視においてゲート絶縁膜38を介して半導体層46のチャネル領域と重なっている。
データ線30は、図3に示すように、平面視でサブ表示画素Pc及び視角制御画素Pbそれぞれの長軸方向(Y軸方向)に沿って配置されている。
半導体層46は、アモルファスシリコンなどの半導体で形成されており、不純物を注入しないことで形成されたチャネル領域と不純物を注入することで形成されたソース領域及びドレイン領域とを有している。
図3及び図4に示すように、ソース電極48は、データ線30から分岐して形成されており、半導体層46のソース領域に接続されている。ドレイン電極50は、半導体層46のドレイン領域に接続されており、層間絶縁膜40を貫通するコンタクトホールH1を介して画素電極24,26それぞれに接続されている。
共通電極52は、例えばITO(酸化インジウムスズ)などの透光性導電材料で形成されている。共通電極52には、例えば液晶層14の駆動に用いられる所定の一定の電圧あるいは0V、又は所定の一定の電位とこれと異なる他の所定の一定の電位とが周期的(フレーム期間ごと又はフィールド期間ごと)に切り替わる信号が印加される。
画素電極24,26のそれぞれは、共通電極52と同様に、例えばITOなどの透光性導電材料で形成されている。画素電極24は、図3及び図4に示すように、サブ表示画素Pcにおける層間絶縁膜40上に形成されており、平面視で長方形状となっている。そして、その内部に斜めに傾斜した複数のスリット、すなわち間隙54を有している。間隙54は画素電極24を貫通する溝状の開口であり、当該間隙54を通して画素電極24の下層である層間絶縁膜40を見ることができる。また、複数の間隙54は、行方向Xに沿った上端が右側へ傾斜した状態で、列方向Yに沿って互いに間隔を空けて平行に設けられている。これらの間隙54の間に帯状の共通電極52が形成されている。本明細書の図面に示す間隙54及び共通電極52は模式的に描かれており、それらの実際の数は図示のものと異なることもある。
間隙54及び共通電極52は列方向Yに延びており、したがって、間隙54及び共通電極52と列方向Y(すなわち表示領域の縦方向、又は上下方向、又はデータ線30)とのなす角度は略45°である。
本実施形態では間隙54の両短辺が閉じた状態となっているが、間隙54の両短辺の一方は開放状態とすることができる。この開放状態の場合には、複数の共通電極52のそれぞれは片持ち梁の状態となり、全体的には櫛歯形状となる。また、間隙54の両短辺を開放状態とすることもできる。以上のように本実施形態では、サブ表示画素Pcにおいて1つの基板である基板本体36上に一対の電極である共通電極52及び画素電極24の両電極が設けられており、両電極間に所定の電圧を印加することにより基板本体36の表面に平行な電界、いわゆる横電界が形成され、この横電界によって液晶層14内の液晶分子14aの配向が横面内で制御される。
画素電極26は、視角制御画素Pbにおける層間絶縁膜40上に形成されており、平面視で長方形状となっている。
画素電極26は、コンタクトホールH1を介して、ドレイン電極50に接続されている。これにより、画素電極26とTFT素子28のドレインとが接続される。
以上より、液晶装置2は、サブ表示画素Pcにおいて、画素電極24と共通電極52との間に電圧を印加し、これにより生じる基板平面方向の電界(横電界)によって液晶を駆動する構成となっている。これにより、画素電極24及び共通電極52は、IPS方式の電極構造を構成している。
一方、対向基板12は、図4に示すように、基板本体56と、基板本体56の内側の表面に積層された対向電極58、遮光膜60、カラーフィルター(CF)層62、及び配向膜64とを備えている。
対向電極58は、視角制御画素Pbにおける基板本体56上に形成されており、平面視で長方形状となっている。対向電極58は、共通電極52と同様に、例えばITOなどの透光性導電材料で形成されている。
遮光膜60は、基板本体56の表面において平面視でサブ表示画素Pc及び視角制御画素Pbと重なる領域に形成されており、サブ表示画素Pc及び視角制御画素Pbを縁取っている。遮光膜60上に表示領域内の液晶層14の厚みを均一に制御するために柱状スペーサー66が形成されている。
カラーフィルター層62は、各サブ表示画素Pcに対応して配置されており、例えばアクリル樹脂などで形成されて、各サブ表示画素Pcで表示する色に対応する色材を含有している。ここで、各色のサブ表示画素Pcがそれぞれ長軸方向(Y軸方向)に沿ってストライプ状に配置されているため、各色のカラーフィルター層62もストライプ状に配置される。なお、視角制御画素Pbに対応する領域には、カラーフィルター層62が設けられていない。
配向膜64は、図3に示すように、配向膜44と同様に例えばポリイミドなどの樹脂材料で形成されており、表面に液晶分子14aの初期配向方向をサブ表示画素Pc及び視角制御画素Pbそれぞれの長軸方向(Y軸方向)であって配向膜44と反平行な方向とする配向処理が施されている。
以上より、液晶装置2は、視角制御画素Pbにおいて、負の誘電異方性を有するネマチック液晶を垂直配向させた液晶セルの複屈折を電界によって制御するVAN(Vertical Aligned Nematic:垂直配向)モードの電極構造を構成している。
〔表示画素及び視角制御画素の製造〕
次に、このような構成の液晶装置2のサブ表示画素Pc及び視角制御画素Pbの製造について、図5を参照しながら説明する。
本実施形態に係る液晶層14のサブ表示画素領域Pcに含まれる(高分子ネットワーク/低分子液晶)複合系液晶組成物のブルー相から成る液晶材料を作製するには、低分子液晶中にモノマーと架橋剤、さらには、必要に応じて重合開始剤やカイラル剤を分散させた混合溶液68を素子基板10及び対向基板12の間に挟持し、遮光板70を用いて混合溶液の一部に紫外光72を当てない領域を設けるようにして以下のように重合反応に供する。
先ず、図5(A)に示すように、重合前の試料(混合溶液68)を降温又は昇温させてブルー相が発現していることを、偏光顕微鏡観察及び/又は反射スペクトル測定(図示せず)により確認する。
次に、図5(B)に示すように、ブルー相発現が確認された温度から試料68を昇温又は降温しブルー相に特徴的な小板状組織の黄緑色の輝度が弱くなったことが(偏光顕微鏡観察及び/又は反射スペクトル測定により)認められた時点で紫外光72を照射し、黄緑色の輝度が強くなったら紫外光72照射を一旦停止する。
その後、試料68をさらに降温又は昇温し、再び小板状組織の黄緑色の輝度が弱くなった温度において紫外光72を照射し、小板状組織の黄緑色の輝度が強くなると紫外光72照射を一旦停止する。この操作を繰り返し、ブルー相を発現する温度(小板状組織の黄緑色の輝度が強くなる温度)が低分子液晶単独の系のブルー相発現温度とほぼ一致した後、さらに、一定時間(例えば、1時間)紫外光72を照射することにより重合を完了させる。以上の操作は光重合によるものであるが、熱重合による場合は、同様に偏光顕微鏡観察及び/又は反射スペクトル測定によりブルー相発現が確認されかつ重合反応が進行する温度下に系を維持することにより重合を行うことができる。
以上のような重合反応により得られる(高分子ネットワーク/低分子液晶)複合系液晶組成物のブルー相から構成される液晶材料は、極めて広い温度範囲(温度幅)にわたり安定なブルー相を呈する。この際、紫外光72を照射領域と未照射領域を形成することで、矢印Cの方向の濃度勾配により未照射領域のポリマー量がなくなり配向膜に依存した配向状態になる。照射領域はカー効果型の表示モード(ブルー相)になる。これにより、カー効果による表示方式であるサブ表示画素Pc及び従来の電界効果型液晶表示方式である視角制御画素Pbを共存させて製造することができる。
なお、サブ表示画素Pc(ブルー相)領域の表示は、配向膜44,64にほとんど依存しないため、容易に視角制御画素Pb領域を作製することができる。
また、視角制御画素Pbの配向膜44,64を一様に形成することができるので製造が容易であり、かつ、高コントラストで高速応答の表示を得ることができる。
〔液晶装置の動作〕
次に、このような構成の液晶装置2の動作について、図3を参照しながら説明する。
バックライトから照射された光は、第1偏光板16により直線偏光に変換されて液晶層14に入射する。
ここで、サブ表示画素Pcにおける画素電極24及び共通電極52の間に電圧を印加しない非駆動時の場合、ブルー相が電圧無印加時に光学的に等方性を示すことから、液晶層14に入射した直線偏光は、光学異方性の液晶を受けることなく入射時と同一の偏光状態で液晶層14から射出する。この直線偏光は、その偏光方向が第2偏光板18の吸収軸と平行であるため、第2偏光板18で遮断される。したがって、サブ表示画素Pcでは、非駆動時において暗表示が行われる。なお、サブ表示画素Pcは、正面から見たときも斜め方向から見たときも、暗表示となる。
また、サブ表示画素Pcにおける画素電極24及び共通電極52の間に電圧を印加する駆動時の場合、液晶層14は光学異方性を呈する。これにより、液晶層14に入射した直線偏光は、液晶層14により所定の位相差が付与され、入射時の偏光方向と直交する直線偏光に変換されて液晶層14から射出する。そして、この直線偏光は、第2偏光板18を透過する。したがって、サブ表示画素Pcでは、駆動時において表示光として視認される明表示が行われる。
ここで、サブ表示画素Pcでは、正面から見たときに最も輝度が高くなり、斜め方向から見たときにその極角度が大きくなるにしたがって輝度が低くなる。
一方、視角制御画素Pbにおける画素電極26及び対向電極58の間に電圧を印加しない非駆動時の場合、液晶層14に入射した直線偏光は、液晶層14により入射時と同一の偏光状態で液晶層14から射出する。この直線偏光は、その偏光方向が第2偏光板18の吸収軸と平行であるため、第2偏光板18で遮断される。したがって、視角制御画素Pbでは暗表示が行われる。なお、視角制御画素Pbは、正面から見たときも斜め方向から見たときも暗表示となる。
また、視角制御画素Pbにおける画素電極26及び対向電極58の間に電圧を印加する駆動時の場合、液晶層14に対して垂直方向に電界が発生する。これにより、液晶分子14aが素子基板10や対向基板12に対する直交方向であって配向膜44,64の配向方向に沿って傾いて配向する。
ここで、視角制御画素Pbは、正面から見たときに暗表示となり、液晶分子14aが傾く方向に対する直交方向である第1偏光板16の吸収軸方向の斜め方向から見たときにその極角度が大きくなるにしたがって明表示となるとともにさらに極角度が大きくなるにしたがって暗表示となる。液晶分子14aは、図3に示す矢印A1のように、素子基板10及び対向基板12の基板面に対する垂直方向に配向する。
ここで、視角制御画素Pbは、液晶層14における位相差変化がないため、正面から見たときに暗表示となる。また、視角制御画素Pbは、第2偏光板18の吸収軸方向における斜め方向から見たときに、液晶層14における位相差変化に応じてその極角度が大きくなるにしたがって明表示となるとともにさらに極角度が大きくなるにしたがって暗表示となる。なお、視角制御画素Pbの輝度は、画素電極26及び対向電極58の間に印加する電圧に応じて変化する。
したがって、視角制御画素Pbが非駆動時の場合、各サブ表示画素Pcを適宜駆動、非駆動させることにより画像表示領域に形成された画像は、正面から見たときも斜め方向から見たときも視認される。なお、視角制御画素Pbを非駆動としたときのコントラストは、正面から見たときに最も高くなり、斜め方向から見たときにその極角度が大きくなるにしたがって低くなる。
また、視角制御画素Pbが駆動時の場合、各サブ表示画素Pcを適宜駆動、非駆動させることにより画像表示領域に形成された画像は、正面から見たときに視認され、斜め方向から見たときにコントラストが低下して視認できなくなる。なお、視角制御画素Pbを駆動させたときのコントラストは、正面から見たときに最も高くなり、斜め方向から見たときにその極角度が大きくなるにしたがって急激に低くなる。サブ表示画素Pcの輝度に応じて視角制御画素Pbの輝度を調整することにより、斜め方向から見たときのコントラストがより低減される。
〔電子機器〕
以上のような構成の液晶装置2は、例えば図6に示すような携帯電話機(電子機器)100の表示部102として適用される。この携帯電話機100は、視角制御画素Pbによる視角制御の切り替えが可能な複数の操作ボタン104、受話口106、送話口108、及び上記表示部102を有する本体部110を備えている。そして、表示部102に表示される画像は、視角制御画素Pbの非駆動時において正面方向及び斜め方向から視認され、視角制御画素Pbの駆動時において正面方向から視認されて極角度が大きい斜め方向から視認されなくなる。
以上のように、本実施形態に係る液晶装置2及び携帯電話機100によれば、視角制御画素において、低電圧で駆動でき、電圧を印加することで、垂直配向領域の液晶が倒れる。それにより、斜め入射光が透過することで、視角制御効果が得られる。また、視角制御画素を表示画素の左右方向に配向した垂直配向モードとしたので、視角制御する際は、左右方向に光が透過して出射して視角制御効果が得られる。さらに、表示画素は、駆動制御において配向膜を必要としないため、視角制御画素の配向膜を一様に形成することができ、高コントラストで高速応答の表示を得ることができる。
なお、垂直配向膜にラビング処理を施すことによって液晶分子の倒伏方位を規定しているが、配向膜の表面に突起や凹部、或いは、対向電極に設けた開口部(スリット)などの配向規制手段を設けることにより、液晶分子の倒伏方位を規定してもよい。
[第2の実施形態]
次に、本実施形態を説明する。なお、本実施形態では、第1の実施形態と視角制御画素の構成が異なるため、この点を中心に説明するとともに、上記実施形態で説明した構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
上記実施形態の視角制御画素は垂直配向膜を用いて液晶層は負の誘電率異方性を有する液晶で視角制御を行っているが、本実施形態における視角制御画素は水平配向膜を用いて液晶層は正の誘電率異方性を有する液晶で視角制御を行っている。
液晶層は正の誘電率異方性を有する液晶を含み、素子基板及び対向基板には水平配向膜が設けられる。したがって、電圧無印加時には液晶分子は基板面にほぼ平行に配向する。電圧印加時には液晶分子は電界に沿って配向する。
垂直配向膜を用いる場合とは異なり、水平配向膜が液晶分子に与える基板面内方向の強い配向規制力を利用することが可能となり、外場印加時の光学的異方性の程度の変化をより促進させることができる。
以上より、液晶装置2は、視角制御画素Pbにおいて、正の誘電異方性を有するネマチック液晶を水平配向させた液晶セルの複屈折を電界によって制御するECB(Electrically Controlled Birefringence:電界制御複屈折)モードの電極構造を構成している。
以上のように、本実施形態に係る液晶装置2によっても、上述した第1の実施形態と同様の作用、効果を奏する。
[第3の実施形態]
次に、本実施形態を、図面に基づいて説明する。ここで、図7は、サブ表示画素と視角制御画素を示す平面図、図8は、図7のB−B矢視断面図である。なお、本実施形態では、第1の実施形態と視角制御画素の構成が異なるため、この点を中心に説明するとともに、上記実施形態で説明した構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
〔液晶装置〕
本実施形態に係る液晶装置4の視角制御画素Pbは、図7及び図8に示すように、FFSモードの液晶層214を用いたアクティブマトリックス方式の液晶装置である。そして、液晶装置4は、素子基板210と、対向基板212と、素子基板210、及び対向基板212の間に挟持されて正の誘電異方性を有する液晶が用いられた液晶層214とを備えている。
素子基板210は、図8に示すように、基板本体36と、基板本体36の内側の表面に順次積層されたゲート絶縁膜38、第1層間絶縁膜240、第2層間絶縁膜242、及び配向膜44とを備えている。
また、素子基板210は、基板本体36の内側の表面に配置された走査線32と、ゲート絶縁膜38の内側の表面に配置されたデータ線30、半導体層46、ソース電極48、及びドレイン電極50と、第1層間絶縁膜240の内側の表面に配置された共通電極252と、第2層間絶縁膜242の内側の表面に配置された共通電極52と画素電極(第1電極)24,226とを備えている。
第1層間絶縁膜240は、例えばSiNなどの透光性材料で形成されており、ゲート絶縁膜38と、データ線30、半導体層46、ソース電極48、及びドレイン電極50とを覆っている。
第2層間絶縁膜242は、例えば感光性のアクリル樹脂などの透光性材料で形成されており、第1層間絶縁膜240と共通電極252とを覆っている。
配向膜44の表面には、液晶層214を構成する液晶分子214aの初期配向方向を図7に示すサブ表示画素Pc及び視角制御画素Pbそれぞれの長軸方向(Y軸方向)とする配向処理が施されている。
画素電極226は、視角制御画素Pbにおける第2層間絶縁膜242上に形成されており、平面視でほぼ梯子形状となっている。そして、画素電極226は、平面視で矩形の枠状の枠部226aと、ほぼ視角制御画素Pbの短軸方向(X軸方向)に延在するとともに視角制御画素Pbの長軸方向(Y軸方向)で間隔をあけて複数配置された帯状部226bとを備えている。
枠部226aは、2対の帯状電極を平面視でほぼ矩形の枠状となるように接続した構成となっており、互いに対向する2対の辺がそれぞれ長軸方向(Y軸方向)及び短軸方向(X軸方向)に沿って延在している。また、枠部226aは、コンタクトホールH2を介して、ドレイン電極50に接続されている。これにより、画素電極226とTFT素子28のドレインとが接続される。
帯状部226bは、視角制御画素Pbの短軸方向(X軸方向)に沿って互いが平行となるように形成されており、その両端がそれぞれ枠部226aのうち長軸方向(Y軸方向)に沿って延在する部分と接続されている。また、帯状部226bは、その延在方向が短軸方向(X軸方向)と平行となるように設けられている。
以上より、液晶装置4は、視角制御画素Pbにおいて、基板に対して横斜め方向の電界によって液晶を面内でスイッチングさせるFFSモードの電極構造を構成している。
一方、対向基板212は、図8に示すように、基板本体56と、基板本体56の内側の表面に順次積層された遮光膜60、カラーフィルター層62、及び配向膜64とを備えている。
遮光膜60は、基板本体56の表面において平面視でサブ表示画素Pc及び視角制御画素Pbと重なる領域に形成されており、サブ表示画素Pc及び視角制御画素Pbを縁取っている。
カラーフィルター層62は、各サブ表示画素Pcに対応して配置されており、例えばアクリル樹脂などで形成されて、各サブ表示画素Pcで表示する色に対応する色材を含有している。ここで、各色のサブ表示画素Pcがそれぞれ長軸方向(Y軸方向)に沿ってストライプ状に配置されているため、各色のカラーフィルター層62もストライプ状に配置される。なお、視角制御画素Pbに対応する領域には、カラーフィルター層62が設けられていない。
配向膜64は、図8に示すように、配向膜44と同様に例えばポリイミドなどの樹脂材料で形成されており、表面に液晶分子214aの初期配向方向をサブ表示画素Pc及び視角制御画素Pbそれぞれの長軸方向(Y軸方向)であって配向膜44と反平行な方向とする配向処理が施されている。
次に、このような構成の液晶装置4のサブ表示画素Pc及び視角制御画素Pbの製造において、混合溶液68には初期的にカイラル剤が添加されているが、光重合性カイラル剤でもよい。この場合、重合時において、混合溶液68の紫外光72を当てない領域にはカイラル剤による規制はない。
〔液晶装置の動作〕
次に、このような構成の液晶装置4の動作について、図7を参照しながら説明する。
サブ表示画素Pcでは、上述した第1の実施形態と同様に、正面から見たときに最も輝度が高くなり、斜め方向から見たときにその極角度が大きくなるにしたがって輝度が低くなる。
一方、視角制御画素Pbにおける画素電極226及び共通電極252の間に電圧を印加しない非駆動時の場合、液晶層214に入射した直線偏光は、液晶層214により入射時と同一の偏光状態で液晶層214から射出する。この直線偏光は、その偏光方向が第2偏光板18の吸収軸と平行であるため、第2偏光板18で遮断される。したがって、視角制御画素Pbでは暗表示が行われる。なお、視角制御画素Pbは、正面から見たときも斜め方向から見たときも暗表示となる。
また、視角制御画素Pbにおける画素電極226及び共通電極252の間に電圧を印加する駆動時の場合、液晶分子214aは、図7に示す矢印A2のように、素子基板210及び対向基板212の基板面に対する垂直方向に配向する。
ここで、視角制御画素Pbは、液晶層214における位相差変化がないため、正面から見たときに暗表示となる。また、視角制御画素Pbは、第2偏光板18の吸収軸方向における斜め方向から見たときに、液晶層214における位相差変化に応じてその極角度が大きくなるにしたがって明表示となるとともにさらに極角度が大きくなるにしたがって暗表示となる。
したがって、視角制御画素Pbが非駆動時の場合、各サブ表示画素Pcを適宜非駆動、駆動させることにより画像表示領域に形成された画像は、正面から見たときも斜め方向から見たときも視認される。なお、視角制御画素Pbを非駆動としたときのコントラストは、上述した第1の実施形態と同様に、正面から見たときに最も高くなり、第1偏光板16の吸収軸方向における斜め方向から見たときにその極角度が大きくなるにしたがって低くなる。
また、視角制御画素Pbが駆動時の場合、各サブ表示画素Pcを適宜非駆動、駆動させることにより画像表示領域に形成された画像は、正面から見たときに視認され、斜め方向から見たときにコントラストが低下して視認されなくなる。なお、視角制御画素Pbを駆動させたときのコントラストは、上述した第1の実施形態と同様に、正面から見たときに最も高くなり、第1偏光板16の吸収軸方向における斜め方向から見たときにその極角度が大きくなるにしたがって急激に低くなる。
本実施形態では、視角が広いため、上下左右で、視角制御性の高い表示ができる。
以上のように、本実施形態に係る液晶装置4によっても、上述した第1の実施形態と同様の作用、効果を奏する。また、視野角が広いため、上下左右で、視角制御性の良い表示ができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、表示画素を構成する3つのサブ表示画素が一方向に配列されるとともに、視角制御画素を一方向でサブ表示画素と隣接して配列させているが、他の配列であってもよい。例えば、表示画素Paを構成する3つのサブ表示画素Pcのうち赤色光及び緑色光を出力する2つのサブ表示画素Pcを一方向に隣接して配列するとともに青色光を出力するサブ表示画素Pcを一方向とほぼ直交する方向に隣接して配列し、各サブ表示画素Pcと一方向に隣接して視角制御画素Pbを配列させてもよい。
また、例えば、表示画素Paを構成する3つのサブ表示画素Pcの配列方向である一方向と直交する方向に3つのサブ表示画素Pcそれぞれと隣接して視角制御画素Pbを配置させてもよい。
ここで、サブ表示画素Pcと同様に、各視角制御画素Pbに対応するサブ表示画素Pcが表示する色と同等の色を表示するためのカラーフィルター層を設けてもよい。このとき、例えば視角制御画素Pbにおけるカラーフィルター層の層厚をサブ表示画素Pcにおけるカラーフィルター層の層厚よりも薄くしたり、同等の厚さであっても視角制御画素Pbにおけるカラーフィルター層に開口を形成したりすることなどにより、視角制御画素Pbがサブ表示画素Pcよりも強度の強い光を表示可能とすることが好ましい。これにより、視角制御画素Pbの面積をサブ表示画素Pcの面積よりも小さくしても、視角制御画素Pbとサブ表示画素Pcそれぞれにおける光の強度を揃えることができる。
また、1つのサブ表示画素に対して1つの視角制御画素を設けているが、複数の表示画素に対して1つの視角制御画素を設けてもよい。このような構成とすることで、視角制御画素領域の駆動時の画像の輝度が低くなるため、複数の表示画素により形成される画像の輝度が低い場合に有効に斜め方向から見た際のコントラストを低下させることができる。
また、視角制御を行う際、すべての視角制御画素を駆動させているが、複数の視角制御画素のうち一部のみを駆動させることで画像の一部のみの視角制御を行ってもよく、複数の視角制御画素のうち間隔のあいた分散された一部のみを駆動させることで画像を斜め方向から見た際にモザイク状に画像を視認させることで表示されている画像を判別しにくくする構成としてもよい。
また、液晶装置は、表示画素領域が3色のサブ表示画素領域を有するカラー液晶装置となっているが、カラー液晶装置に限られない。
そして、電子機器は、液晶装置を表示部として備えていれば上述した携帯電話機に限らず、電子ブックやパーソナルコンピューター、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダー型又はモニター直視型のビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、POS端末などの画像表示手段であってもよい。
2,4…液晶装置 10,210…素子基板(第1基板) 12,212…対向基板(第2基板) 14,214…液晶層 14a,214a…液晶分子 16…第1偏光板 18…第2偏光板 20…データ線駆動回路 22…走査線駆動回路 24,26…画素電極 28…TFT素子 30…データ線 32…走査線 36,56…基板本体 38…ゲート絶縁膜 40…層間絶縁膜 44,64…配向膜 46…半導体層 48…ソース電極 50…ドレイン電極 52,252…共通電極 54…間隙 58…対向電極 60…遮光膜 62…カラーフィルター層 66…柱状スペーサー 68…混合溶液(試料) 70…遮光板 72…紫外光 100…携帯電話機(電子機器) 102…表示部 104…操作ボタン 106…受話口 108…送話口 110…本体部 226…画素電極(第1電極) 226a…枠部 226b…帯状部 240…第1層間絶縁膜 242…第2層間絶縁膜 H1,H2…コンタクトホール Pa…表示画素(表示画素領域) Pb…視角制御画素(視角制御画素領域) Pc…サブ表示画素(サブ表示画素領域)。

Claims (9)

  1. 互いに対向する第1基板及び第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に設けられた液晶層と、
    前記第1基板及び前記第2基板の平面領域内に配列されて表示領域を構成する複数の表示画素と複数の視角制御画素と、
    を有し、
    前記表示画素では、前記液晶層は、電界の非印加時に光学的に等方性を示し、且つ電界の印加時には電界強度の2乗に比例する光学異方性を示し、
    前記視角制御画素では、前記液晶層を構成する液晶分子の初期配向方向が、前記表示画素で生じる前記電界の平面方向と交差する方向に沿うことを特徴とする液晶装置。
  2. 請求項1に記載の液晶装置において、
    前記第1基板の前記液晶層に接する表面に形成された第1配向膜と、
    前記第2基板の前記液晶層に接する表面に形成された第2配向膜と、
    をさらに含み、
    前記第1配向膜に対するラビング方向と前記第2配向膜に対するラビング方向とは、逆平行の関係にあることを特徴とする液晶装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液晶装置において、
    前記液晶層が、ブルー相、若しくは擬似等方相を含むことを特徴とする液晶装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の液晶装置において、
    前記視角制御画素は、前記第1基板及び前記第2基板の面方向に対する正面方向において暗表示を行うとともに斜め方向において該斜め方向の角度に応じた明表示を行うことを特徴とする液晶装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の液晶装置の製造方法であって、
    低分子液晶中にモノマーと架橋剤を分散させ、ブルー相、擬似等方相が保持されている温度下に重合を行うことにより前記表示画素を形成するとともに、該重合を行わないことにより前記視角制御画素を形成する工程を含むことを特徴とする液晶装置の製造方法。
  6. 請求項5に記載の液晶装置の製造方法において、
    前記重合は、光を照射することによって行われ、
    前記視角制御画素は、該視角制御画素領域を遮光することにより形成されることを特徴とする液晶装置の製造方法。
  7. 請求項5又は6に記載の液晶装置の製造方法において、
    前記第1基板の前記液晶層に接する表面に前記第1配向膜を形成する工程と、
    前記第2基板の前記液晶層に接する表面に前記第2配向膜を形成する工程と、
    をさらに含めることを特徴とする液晶装置の製造方法。
  8. 請求項5〜7のいずれか一項に記載の液晶装置の製造方法において、
    前記低分子液晶中には、光重合性カイラル剤が添加されていることを特徴とする液晶装置の製造方法。
  9. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の液晶装置を備えることを特徴とする電子機器。
JP2009192846A 2009-08-24 2009-08-24 液晶装置及び液晶装置の製造方法並びに電子機器 Withdrawn JP2011043726A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009192846A JP2011043726A (ja) 2009-08-24 2009-08-24 液晶装置及び液晶装置の製造方法並びに電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009192846A JP2011043726A (ja) 2009-08-24 2009-08-24 液晶装置及び液晶装置の製造方法並びに電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011043726A true JP2011043726A (ja) 2011-03-03

Family

ID=43831183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009192846A Withdrawn JP2011043726A (ja) 2009-08-24 2009-08-24 液晶装置及び液晶装置の製造方法並びに電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011043726A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013115130A1 (ja) * 2012-01-30 2013-08-08 シャープ株式会社 液晶表示装置およびその製造方法
US10274780B2 (en) 2013-11-13 2019-04-30 Samsung Display Co., Ltd. Liquid crystal display
JP2022121587A (ja) * 2013-09-13 2022-08-19 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013115130A1 (ja) * 2012-01-30 2013-08-08 シャープ株式会社 液晶表示装置およびその製造方法
US9733524B2 (en) 2012-01-30 2017-08-15 Sharp Kabushiki Kaisha Liquid crystal display device and manufacturing method therefor
JP2022121587A (ja) * 2013-09-13 2022-08-19 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置
JP7314362B2 (ja) 2013-09-13 2023-07-25 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置
US11848331B2 (en) 2013-09-13 2023-12-19 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device
JP7508661B2 (ja) 2013-09-13 2024-07-01 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置
JP7543596B2 (ja) 2013-09-13 2024-09-02 株式会社半導体エネルギー研究所 液晶表示装置
US10274780B2 (en) 2013-11-13 2019-04-30 Samsung Display Co., Ltd. Liquid crystal display

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11215882B2 (en) Display device, electronic apparatus, and method of manufacturing display device
US10151952B2 (en) Display device and electronic apparatus
US9983422B2 (en) LCD panel and LCD and viewing angle control method of LCD panel
KR101462061B1 (ko) 반도체장치
US9513516B2 (en) Liquid crystal display device having a plurality of comb-shaped portions protruding from an electrode base portion and electronic apparatus
JP2005266215A (ja) 液晶表示装置および抵抗検出式タッチパネル
US9529238B2 (en) Liquid crystal display device and electronic apparatus
US8698988B2 (en) Liquid crystal device having viewing angle control pixels
JP2007171938A (ja) 液晶装置、電子機器
JP5110991B2 (ja) 液晶装置及び電子機器
US7327431B2 (en) Liquid crystal display device and method for fabricating the same
US20110317092A1 (en) Liquid crystal display device
JP2011043726A (ja) 液晶装置及び液晶装置の製造方法並びに電子機器
JP2007271839A (ja) 表示素子
JP2008170589A (ja) 液晶装置、液晶装置の製造方法並びに電子機器
CN115047667B (zh) 一种液晶显示面板以及电子设备
JP5175043B2 (ja) 液晶装置及びその製造方法、並びに電子機器
JP2004077703A (ja) 液晶表示装置
JP2005331746A (ja) 液晶表示装置とその製造方法、並びに電子機器
JP2001255524A (ja) 液晶表示素子
JP5051717B2 (ja) 液晶表示装置及び電子機器
KR20090128909A (ko) 액정표시장치 및 그 제조방법
JP2009237228A (ja) 液晶表示装置及び電子機器
JPH11271746A (ja) 液晶表示装置
JP2005346007A (ja) 液晶表示装置とその製造方法、並びに電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20121106