JP2011042548A - 装飾ガラスの製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗料の塗布によって半透明の下地の中に繊維が不均一な糸状模様として混ざった和紙調の装飾を、容易に剥離することのない状態でガラス表面に施すことができるようにする。
【解決手段】製造装置10は、ガラス容器100を搬送機構1によって矢印X方向に沿って搬送し、下塗ブース2、セッティング室3、上塗ブース4、乾燥炉5に順に通過させる。ガラス容器100の表面に対して、下塗工程、中塗工程、糸切り工程、上塗工程をこの順に施し、ガラス容器100の表面に塗料の塗布のみによって半透明の下地の中に繊維が不均一な糸状模様として混ざった和紙調の装飾を形成する。ガラス容器100の表面を乾燥炉5内で加熱し、ガラス容器100の表面に塗布された下塗用塗料、中塗用塗料及び上塗用塗料の溶剤を気化させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、ガラスの表面に塗料を塗布することにより、和紙調の装飾を施すことができる装飾ガラスの製造方法及び製造装置に関する。
表面に種々の装飾を施した装飾ガラスが、様々な分野で用いられている。例えば、化粧品業界では、化粧品を収納するガラス容器の表面に高級感を醸し出す装飾を施すことが望まれている。
一方、表面に塗料を塗布することで、装飾ガラスを製造する方法が提案されている。特に、立体形状を呈するガラス容器の表面に塗料を塗布する作業に適した製造方法として、0.5〜150rpmで回転させたガラス容器に、圧縮空気によって第1の塗剤を霧状に吹き出す塗装具と圧縮空気によって第2の塗剤を前記霧状塗剤に吹き出す塗装具とを備えた塗装装置により化粧塗膜層を形成する工程、及び塗膜の焼き付け工程からなる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
近年、ガラス容器に対する装飾効果の要請の多様化により、半透明の下地の中に繊維が不均一な糸状模様として混ざった和紙調の風合いを備えた装飾ガラスも求められている。
特開2005−169353公報
しかし、従来の装飾ガラスの製造方法では、塗料の塗布によって不透明な下地をガラス表面に作ることはできるが、繊維が不均一な糸状模様として混ざった状態を作るようにしたものが無かった。このため、従来の方法でガラス表面に和紙調の風合いを醸し出そうとすると、半透明の下地を作成したガラス表面に繊維の糸状模様を手書きすることになり、生産性が著しく低下する。また、ガラス容器のように繰り返し手に触れて使用される装飾ガラスでは、半透明の下地用の塗料、及び繊維の糸状模様用の塗料がガラス表面から容易に剥離しないように考慮する必要もある。
この発明の目的は、塗料の塗布によって半透明の下地の中に繊維が不均一な糸状模様として混ざった和紙調の装飾を、容易に剥離することのない状態でガラス表面に施すことができる装飾ガラスの製造方法及び製造装置を提供することにある。
この発明の装飾ガラスの製造方法は、下塗工程、中塗工程、上塗工程、焼付工程を順に行う。下塗工程では、第1の粘度の淡色の半透明塗料を第1の圧力のエアで霧化させてガラス表面に向けて第1のノズルから吹き付ける。中塗工程では、白色チタン顔料が混入された高分子樹脂塗料を溶剤によって第1の粘度よりも高い第2の粘度に調整した中塗用塗料を第1の圧力よりも低圧の第2の圧力のエアで霧化させることなくガラス表面に向けて第2のノズルから吹き付ける。上塗工程では、淡色の塗料を第1の圧力で霧化させてガラス表面に向けて第3のノズルから吹き付ける。焼付工程では、ガラス表面を乾燥炉内に搬入して加熱乾燥させる。
この構成により、下塗工程でガラス表面に形成された半透明の下地の上に、比較的高粘度の高分子樹脂塗料である中塗用塗料が霧化していない状態で塗布される。霧化していない状態の比較的高粘度の高分子樹脂塗料は、糸状を呈して空中に多方向に飛散し、ガラス表面の半透明の下地の上に不均一に付着する。これによって、半透明の下地の中に繊維が不均一な糸状模様として混ざった和紙調の模様が形成される。糸状模様を構成している高分子樹脂塗料は、上塗工程で霧化される淡色の塗料によって上面を覆われ、乾燥工程で下地を構成している塗料及び上面を被覆している塗料とともに乾燥されることで、ガラス表面に堅牢に定着する。
この構成において、中塗工程は、中塗用塗料を吹き付け開始から所定時間が経過した後に、ガラス表面の少なくとも下縁部に向けてエアを吐出する糸切り工程を含めることが好ましい。ガラス表面から下方に垂れ下がった糸状の中塗用塗料を切断して除去することで、次の上塗工程を確実に行うことができる。
この発明の製造装置は、上記の装飾ガラスの製造方法によって装飾ガラス容器を製造する製造装置であって、ループ状の搬送経路に沿って複数のガラス容器を連続して搬送する搬送機構を備えている。搬送経路には、上流側から下流側に向かって、装着ゾーン、下塗ブース、セッティング室、上塗ブース、乾燥炉、離脱ゾーンが順に配置されている。装着ゾーンで搬送機構に未装飾のガラス容器を保持させ、上塗ブース内で下塗工程及び中塗工程を行い、セッティング室内で予備乾燥を行い、上塗ブース内で上塗工程を行い、乾燥炉内で焼付工程を行い、離脱ゾーンで搬送機構から装飾済みのガラス容器を取り外す。
この発明によれば、塗料の塗布によって半透明の下地の中に繊維が不均一な糸状模様として混ざった和紙調の装飾を、容易に剥離することのない状態でガラス表面に施すことができる。
この発明の実施形態に係る装飾ガラスの製造方法が用いられる第1の製造装置の概略の平面図である。 同製造装置の搬送機構を構成する搬送チェーンの部分断面側面図である。 同搬送機構の要部の正面断面図である。 同装飾ガラスの製造方法が用いられる第2の製造装置の概略図である。 同装飾ガラスの製造方法が用いられる第3の製造装置の概略図である。
以下に、この発明の実施形態に係る装飾ガラスの製造方法について、図を参照しつつ説明する。
図1に示すように、この発明の実施形態に係る装飾ガラスの製造方法が用いられる製造装置10は、一例として、ガラス容器の表面に和紙調の模様を形成する。このため、製造装置10は、搬送機構1、下塗ブース2、セッティング室3、上塗ブース4、乾燥炉5を備えている。
搬送機構1は、搬送チェーン11、複数のスプロケット12、モータ13を備え、無端状を呈する所定の搬送経路を形成している。複数のスプロケット12は、搬送経路における折曲位置に回転自在に配置されており、搬送チェーン11を搬送経路に沿って張架する。モータ13は、少なくとも1つのスプロケット12に回転を供給する。モータ13からスプロケット12に供給される回転により、搬送チェーン11が一例として毎分3〜4mの速度で所定の搬送経路に沿って循環して移動する。
図2に示すように、搬送チェーン11は、2枚の外プレート111及び2本のピン112を有する外側リンク110と、2枚の内プレート121及び2個のローラ122を有する内側リンク120と、を交互に連結して無端状に構成されている。ローラ122を上下に貫通するピン112は、上側の外プレート111から上方に露出した支持部112Aを備えている。外側リンク110は、所定個数毎に、下側の外プレート111に代えて軸支プレート113を備えている。軸支プレート113は、下方に延出した軸支部114で搬送ローラ115を軸支する。
図3に示すように、搬送機構1は、搬送経路に沿って板状の搬送路6を備えている。搬送路6には、搬送経路に沿って所定の間隔で複数対の支持部材61が固定されている。支持部材61には、上端部にガイド部材62が固定されている。
搬送チェーン11は、搬送ローラ115の周面を搬送路6の上面に当接させ、ローラ122の周面をガイド部材62に当接させた状態で、搬送経路を移動する。ピン112の支持部112Aには、ローレット部63Aを有する回転部材63が回転自在に外嵌している。回転部材63の上部には、上端にホルダ65を備えたロッド64が装着される。ホルダ65は、ガラス容器100の首部を保持する。複数のピン112のうちガラス容器100の外径に応じて選択されたピン112の支持部112Aに回転部材63を装着することができる。
図1に示す搬送経路中の装着ゾーン101で、搬送チェーン11のピン112の上部に装着されたホルダ65に、ガラス容器100が保持される。ガラス容器100は、搬送チェーン11によって搬送経路内を搬送される。
図1に示すように、下塗ブース2、セッティング室3、上塗ブース4は、搬送経路の上流側から下流側に向かってこの順に配置されている。
下塗ブース2は、第1のスプレーガン21、第2のスプレーガン22、エアガン23、回転装置24、排気装置25を備えている。
第1のスプレーガン21は、この発明の第1のノズルを備え、下塗位置2Aで第1の粘度の淡色の半透明塗料である下塗用塗料を第1の圧力のエアで霧化させて、搬送中のガラス容器100の表面に向けて吹き付ける。スプレーガン21は、ノズル及びエアキャップを備えている。ノズルは、スプレーガン21の前面に開口したノズル孔を備え、下塗用塗料が背面側から供給される。エアキャップは、ノズルの前方にエアを吐出する。
下塗用塗料は、シランカップリング剤が1〜10%の濃度で添加されている。シランカップリング剤は、下塗用塗料のガラス容器の表面に対する密着性を向上させる。下塗用塗料は、10〜15秒程度の第1の粘度であり、図示しない加圧式タンク又は圧送式ポンプを介して0.01〜0.2MPaの供給圧力でスプレーガン4のノズルに供給される。スプレーガン4のエアキャップには、図示しないエアポンプを介して第1の圧力である0.4MPa程度のエアが供給される。これによって、スプレーガン21は、下塗用塗料を霧状に吐出する。
第2のスプレーガン22は、この発明の第2のノズルを備え、中塗位置2Bで搬送方向におけるスプレーガン21の下流側に配置されている。スプレーガン22は、第2の粘度に調整した中塗用塗料を第1の圧力よりも低圧の第2の圧力のエアで霧化させることなく第2のノズルか吐出させる。スプレーガン22は、スプレーガン21と同一の構成を有し、ノズル及びエアキャップを備えている。ノズルは、スプレーガン22の前面に開口したノズル孔を備え、中塗用塗料が背面側から供給される。エアキャップは、ノズルの前方にエアを吐出する。
中塗用塗料は、白色チタン顔料が混入された分子量15000〜20000程度の高分子樹脂塗料を溶剤によって第1の粘度よりも高い25〜35秒の第2の粘度に調整されている。中塗用塗料は、図示しない加圧式タンク又は圧送式ポンプを介して0.01〜0.3MPaの供給圧力でスプレーガン22のノズルに供給される。スプレーガン22のエアキャップには、図示しないエアポンプを介して第2の圧力である0.01〜0.25MPa程度のエアが供給される。これによって、スプレーガン22は、中塗用塗料を糸状に吐出する。
エアガン23は、この発明の第4のノズルを備え、搬送方向におけるスプレーガン22の下流側に配置されている。エアガン23は、糸状の中塗用塗料が付着したガラス容器100の下縁部にエアを吹き付け、ガラス容器100の表面に付着することなく下部に垂れ下がっている糸状の中塗用塗料を切断して除去する。
回転装置24は、駆動プーリ241と従動プーリ242との間に無端ベルト243を搬送チェーン11に平行にして張架している。駆動プーリ241には、モータ244から回転が供給される。
図3に示すように、無端ベルト243の外周面は、回転部材63のローレット部63Aの周面に当接する。モータ244から供給される回転によって無端ベルト243が搬送チェーン11に近接する側で搬送チェーン11の移動方向と逆方向に移動し、ローレット部63Aに回転部材63の回転力を伝達する。回転部材63はロッド64及びホルダ65とともに回転し、ホルダ65に装着されたガラス容器100は下塗ブース2内を垂直軸周りに自転しながら搬送方向に沿って搬送される。
排気装置25は、下塗ブース2内を排気する。
セッティング室3は、複数のスプロケット12を千鳥状に配置して軸支している。中塗工程を終了したガラス容器100は、表面に下塗用塗料及び中塗用塗料を適度に定着させるために、所定時間セッティング室3内に滞留させて予備乾燥する。セッティング室3内にヒータを配置し、ガラス容器100を加熱して下塗用塗料及び中塗用塗料を積極的に乾燥させることもできる。
上塗ブース4は、第3のスプレーガン41、回転装置42、排気装置43を備えている。
第3のスプレーガン41は、この発明の第3のノズルを備え、上塗位置4Aに配置されている。スプレーガン41は、第1の粘度の淡色の透明塗料である上塗用塗料を第1の圧力のエアで霧化させて、搬送中のガラス容器100の表面に向けて吹き付ける。スプレーガン41は、スプレーガン21と同一の構成を有し、ノズル及びエアキャップを備えている。ノズルは、スプレーガン41の前面に開口したノズル孔を備え、下塗用塗料が背面側から供給される。エアキャップは、ノズルの前方にエアを吐出する。
上塗用塗料は、シランカップリング剤が1〜10%の濃度で添加されている。シランカップリング剤は、上塗用塗料のガラス容器100の表面に対する密着性を向上させる。上塗用塗料は、10〜15秒程度の第3の粘度であり、図示しない加圧式タンク又は圧送式ポンプを介して0.01〜0.2MPaの供給圧力でスプレーガン41のノズルに供給される。スプレーガン41のエアキャップには、図示しないエアポンプを介して第3の圧力である0.4MPa程度のエアが供給される。これによって、スプレーガン41は、上塗用塗料を霧状にして吐出する。
回転装置42は、回転装置24と同様に構成されている。
排気装置43は、上塗ブース4内を排気する。
乾燥炉5は、搬送経路における上塗ブース4の下流側の焼付位置に配置され、搬送中のガラス容器100を遠赤外線、又は熱風によって加熱する。乾燥炉5内は、一例として180〜210℃に維持され、ガラス容器100は乾燥炉5内に一例として20〜30分間滞留される。このため、乾燥炉5内には、複数のスプロケット14が千鳥状に配置して軸支されている。
搬送経路における乾燥炉5の下流側で装着ゾーン101の上流側には、離脱ゾーン102が配置されている。乾燥炉5を通過したガラス容器100は、離脱ゾーン102で搬送チェーン11から取り外される。
製造装置10を上記のように構成することにより、ガラス容器100は、搬送機構1によって搬送経路に沿って搬送され、下塗ブース2、セッティング室3、上塗ブース4を順に通過する。この間に、ガラス容器100の表面に対して、下塗工程、中塗工程、糸切り工程、上塗工程がこの順に施され、ガラス容器100の表面に塗料の塗布のみによって半透明の下地の中に繊維が不均一な糸状模様として混ざった和紙調の装飾が形成される。この後、ガラス容器100の表面が焼付位置14に配置された焼付室6内で加熱され、ガラス容器100の表面に塗布された下塗用塗料、中塗用塗料及び上塗用塗料の溶剤が気化する。これによって、下塗用塗料、中塗用塗料及び上塗用塗料が固化してガラス容器100の表面に塗料で形成された和紙調の装飾が堅牢に定着する。
搬送機構1によって複数のガラス容器100を所定の間隔で連続して搬送することで、複数のガラス容器100のそれぞれの表面に、順に和紙調の装飾を施すことができる。
糸切り工程でガラス容器100の下部とホルダ65との間にエアを吹き付けることにより、ガラス容器100の下部からホルダ65に垂れ下がっている糸状の中塗用塗料を切断して除去することができ、次の上塗工程を確実に行うことができる。ただし、中塗工程で中塗位置12の雰囲気中に飛散する糸状の中塗用塗料が十分に短い場合等、中塗用塗料の垂れ下がりが問題にならない場合には、糸切り工程を省略することができ、製造装置10からエアガン23を省くことができる。
スプレーガン21、スプレーガン22、エアガン23、スプレーガン41の数は、1個に限るものではない。ガラス容器100の形状や搬送速度等の条件に応じてそれぞれ複数備えることができる。
図4に示すように、ガラス板用の製造装置20は、吊り下げ搬送機構201、レシプロ式塗布機202〜204、乾燥炉205を備えている。
吊り下げ搬送機構201は、複数の吊り下げ具211を矢印X方向に沿って移動させる。複数の吊り下げ具211のそれぞれは、ガラス板200を吊り下げる。ガラス板200は、吊り下げ搬送機構201により、矢印X方向に搬送される。
レシプロ式塗布機202は、下塗位置20Aに配置され、一例として2個のスプレーガン221を昇降自在に備えている。スプレーガン221は、図1に示したスプレーガン21と同様に構成されており、上述の下塗用塗料を第1の圧力のエアで霧化させて、搬送中のガラス板200の表面に向けて吹き付ける。レシプロ式塗布機202は、ガラス板200の搬送中に、2個のスプレーガン221を所定の速度で昇降させる。
レシプロ式塗布機203は、中塗位置20Bに配置され、一例として2個のスプレーガン222を昇降自在に備えている。スプレーガン222は、図1に示したスプレーガン22と同様に構成されており、上述の中塗用塗料を第2の圧力のエアで霧化させずに糸状にして搬送中のガラス板200の表面に向けて吹き付ける。レシプロ式塗布機203は、ガラス板200の搬送中に、2個のスプレーガン222を所定の速度で昇降させる。
レシプロ式塗布機204は、上塗位置20Cに配置され、一例として2個のスプレーガン223を昇降自在に備えている。スプレーガン223は、図1に示したスプレーガン41と同様に構成されており、上述の上塗用塗料を第3の圧力のエアで霧化させて、搬送中のガラス板200の表面に向けて吹き付ける。レシプロ式塗布機204は、ガラス板200の搬送中に、2個のスプレーガン223を所定の速度で昇降させる。
乾燥炉205は、焼付位置20Dに配置され、搬送中のガラス板200を遠赤外線、又は熱風によって加熱する。乾燥炉205の内部は、一例として180〜210℃に維持され、ガラス板200は乾燥炉205内に一例として20〜30分間滞留する。
製造装置20を上記のように構成することにより、ガラス板200は、吊り下げ搬送機構201によって矢印X方向に沿って搬送される。この間に、表面に下塗工程、中塗工程、糸切り工程、上塗工程がこの順に施され、ガラス板200の表面に塗料の塗布のみによって半透明の下地の中に繊維が不均一な糸状模様として混ざった和紙調の装飾が形成される。この後、ガラス板200の表面が乾燥炉205内で加熱され、ガラス板200の表面に塗布された下塗用塗料、中塗用塗料及び上塗用塗料の溶剤が気化する。これによって、下塗用塗料、中塗用塗料及び上塗用塗料が固化してガラス板200の表面に塗料で形成された和紙調の装飾が堅牢に定着する。
吊り下げ搬送機構201によって複数のガラス板200を所定の間隔で搬送することで、複数のガラス板200のそれぞれの表面の全面に、順に和紙調の装飾を施すことができる。
なお、吊り下げ搬送機構201の吊り下げ具211を自転可能に構成し、下塗位置、中塗位置、上塗位置のそれぞれでガラス板200を垂直軸周りに180度回転させることにより、ガラス板200の表裏両面に和紙調の装飾を施すことができる。
図5に示すように、ガラス板用の製造装置30は、ローラハース式搬送機構301、第1のスプレーガン302、第2のスプレーガン303、第3のスプレーガン304、乾燥炉305を備えている。
ローラハース式搬送機構301は、ガラス板300を複数のハースローラ311の回転により、矢印X方向に沿って下塗位置30A、中塗位置30B、上塗位置30C及び焼付位置30Dを通過して所定の速度で搬送する。スプレーガン302〜304は、それぞれ下塗位置30A、中塗位置30B、上塗位置30Cに矢印X方向に直交する矢印Y方向に沿って水平方向に往復移動する。乾燥炉305は、焼付位置30Dに配置されており、ガラス板300を上面から加熱する。
ローラハース式搬送機構301によって複数のガラス板300を所定の間隔で搬送することで、複数のガラス板300のそれぞれの表面の全面に、順に和紙調の装飾を施すことができる。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1−搬送装置
2−下塗ブース
4−上塗ブース
5−焼付室
10−製造装置
21−第1のスプレーガン
22−第2のスプレーガン
23−エアガン
41−第3のスプレーガン

Claims (4)

  1. 第1の粘度の淡色の半透明塗料を第1の圧力のエアで霧化させてガラス表面に向けて第1のノズルから吹き付ける下塗工程と、白色チタン顔料が混入された高分子樹脂塗料を溶剤によって前記第1の粘度よりも高い第2の粘度に調整した中塗用塗料を前記第1の圧力よりも低圧の第2の圧力のエアで霧化させることなく前記ガラス表面に向けて第2のノズルから吹き付ける中塗工程と、淡色の塗料を前記第1の圧力で霧化させて前記ガラス表面に向けて第3のノズルから吹き付ける上塗工程と、前記ガラス表面を乾燥炉内に搬入して加熱乾燥させる焼付工程と、をこの順に行う装飾ガラスの製造方法。
  2. 前記中塗工程は、前記中塗用塗料の吹付開始から所定時間が経過した後に、前記ガラス表面の下縁部に向けて第4のノズルからエアを吐出する糸切り工程を含む請求項1に記載の装飾ガラスの製造方法。
  3. 前記ガラス表面を備えたガラスを、前記下塗工程を行う下塗位置、前記中塗工程を行う中塗位置、前記上塗工程を行う上塗位置、及び前記焼付工程を行う焼付位置のそれぞれを順に配置した所定の搬送方向に沿って搬送し、前記中塗位置で高分子樹脂塗料が糸状に飛散する雰囲気中に前記ガラスを通過させる請求項1又は2に記載の装飾ガラスの製造方法。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の装飾ガラスの製造方法によって装飾ガラス容器を製造する製造装置であって、
    ループ状の搬送経路に沿って複数のガラス容器を連続して搬送する搬送機構と、
    前記搬送経路の上流側から下流側に向かって順に配置された装着ゾーン、下塗ブース、セッティング室、上塗ブース、乾燥炉及び離脱ゾーンと、を備え、
    前記装着ゾーンで前記搬送機構に未装飾のガラス容器を保持させ、前記上塗ブース内で前記下塗工程及び前記中塗工程を行い、前記セッティング室内で予備乾燥を行い、前記上塗ブース内で前記上塗工程を行い、前記乾燥炉内で前記焼付工程を行い、前記離脱ゾーンで前記搬送機構から装飾済みのガラス容器を取り外す製造装置。
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