JP2011041551A - 長葱の皮剥ぎ処理機 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮空気の流量が少なくても短時間に長葱の付着物を除去するとともに、ノズル本体の耐久性を高めることができる皮剥ぎ処理機を提供することを課題とする。
【解決手段】長葱Nの表皮に圧縮空気を吹き付けて、長葱Nから付着物を除去するノズル30,30を有する皮剥ぎ処理機1であって、ノズル30は、支持部31と、基端部が支持部31に取り付けられたノズルカバー32と、ノズルカバー32内に挿通され、基端部が支持部31に取り付けられたノズル本体33と、を備え、ノズル本体33は柔軟なウレタンゴムによって形成されており、支持部31からノズル本体33に供給された圧縮空気を、ノズル本体33の先端部から噴出させることで、ノズル本体33の先端部をノズルカバー32の内周面に沿って回転移動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、長葱の表皮に付着した古い皮や土などの付着物を除去するための長葱の皮剥ぎ処理機に関する。
長葱の表皮に圧縮空気を吹き付けて、長葱の付着物を除去する場合には、長葱の表皮の広範囲に圧縮空気を吹き付けることで、作業時間を短くすることが望ましい。
そこで、長葱の皮剥ぎ処理機としては、長葱が配置される皮剥ぎ処理位置の左右にそれぞれ立設された左右のノズルと、皮剥ぎ処理位置の上下に設けられた上下のノズルとを備え、四体のノズルから長葱の表皮に圧縮空気を吹き付けているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第2592339号公報
前記した従来の皮剥ぎ処理機では、ノズルから直線状に圧縮空気が噴出されており、一体のノズルの吹き付け範囲が狭いため、多数のノズルを用いて長葱の表皮に圧縮空気を吹き付けている。したがって、従来の皮剥ぎ処理機では、長葱の皮剥ぎ処理に使用される圧縮空気の流量が多くなるため、エネルギ効率が低いという問題がある。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、圧縮空気の流量が少なくても短時間に長葱の付着物を除去することができ、さらに、ノズル本体の耐久性を高めることができる皮剥ぎ処理機を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、長葱の表皮に圧縮空気を吹き付けて、長葱から付着物を除去するノズルを有する長葱の皮剥ぎ処理機であって、前記ノズルは、支持部と、基端部が前記支持部に取り付けられた円筒状のノズルカバーと、前記ノズルカバー内に挿通され、基端部が前記支持部に取り付けられた円筒状のノズル本体と、を備え、前記ノズル本体は柔軟なウレタンゴムによって形成されており、前記支持部から前記ノズル本体に供給された圧縮空気を、前記ノズル本体の先端部から噴出させることで、前記ノズル本体の先端部を前記ノズルカバーの内周面に沿って回転移動させることを特徴としている。
この構成では、ノズル本体の先端部が回転移動しながら長葱の表皮に圧縮空気を吹き付けるため、一体のノズルの吹き付け範囲を広げることができ、長葱の皮剥ぎ処理に必要なノズルの本数を低減することができる。
また、ノズル本体の先端部が回転移動することで、長葱の表皮の一部に集中して圧縮空気が吹き付けられないため、圧縮空気の吹き付け力を大きくしても、長葱の表面が損傷し難くなっている。
したがって、本発明の皮剥ぎ処理機では、圧縮空気の流量が少なくても短時間に長葱の付着物を除去することができ、皮剥ぎ処理のエネルギ効率を高めることができる。例えば、従来の皮剥ぎ処理機で使用される圧縮空気の流量に対して、約30%の流量で処理することもできる。
また、前記した構成では、靭性および柔軟性に優れたウレタンゴムによってノズル本体が形成されているため、ノズル本体の耐久性を高めることができる。また、ノズル本体の全長が短く、外径および内径が大きくても、ノズル本体の先端部をスムーズに回転移動させることができるため、ノズルを小型化するとともに、圧縮空気の吹き付け力を大きくすることができる。
なお、ノズル本体の全長が90mm、外径が6〜7mm、内径が3mmである場合には、硬度が50度のウレタンゴムによってノズル本体を形成することが望ましい。
また、前記課題を解決するため、本発明の他の構成としては、長葱の表皮に圧縮空気を吹き付けて、長葱から付着物を除去するノズルを有する長葱の皮剥ぎ処理機であって、前記ノズルは、支持部と、基端部が前記支持部に取り付けられた筒状のノズルカバーと、前記ノズルカバー内に挿通され、基端部が前記支持部に取り付けられた円筒状のノズル本体と、を備え、前記ノズルカバーの先端側の開口部は、前記ノズルカバーの長手方向に対して垂直な方向に延ばされた長孔に形成され、前記ノズル本体は柔軟なウレタンゴムによって形成されており、前記支持部から前記ノズル本体に供給された圧縮空気を、前記ノズル本体の先端部から噴出させることで、前記ノズル本体の先端部を前記ノズルカバーの先端側の開口部に沿って往復移動させることを特徴としている。
この構成では、ノズル本体の先端部が往復移動しながら長葱の表皮に圧縮空気を吹き付けるため、一体のノズルの吹き付け範囲を広げることができ、長葱の皮剥ぎ処理に必要なノズルの本数を低減することができる。
また、ノズル本体の先端部が往復移動することで、長葱の表皮の一部に集中して圧縮空気が吹き付けられないため、圧縮空気の吹き付け力を大きくしても、長葱の表面が損傷し難くなっている。
また、ノズル本体の先端部を直線状に往復移動させることで、ノズル本体から噴射された圧縮空気を長葱の表皮に対して的確に圧縮空気を吹き付けることができるため、圧縮空気の無駄を低減することができる。
したがって、本発明の皮剥ぎ処理機では、圧縮空気の流量が少なくても短時間に長葱の付着物を除去することができ、皮剥ぎ処理のエネルギ効率を高めることができる。
なお、ノズルカバーの先端部の開口部を長孔に形成し、ノズルカバーの基端部は円筒状に形成した場合には、ノズル本体の基端部が湾曲するときの自由度が大きいため、ノズル本体の基端部に係る負荷を低減することができ、ノズル本体の先端部をスムーズに往復移動させるとともに、ノズル本体の耐久性を高めることができる。
また、前記した構成では、靭性および柔軟性に優れたウレタンゴムによってノズル本体が形成されているため、ノズル本体の耐久性を高めることができる。また、ノズル本体の全長が短く、外径および内径が大きくても、ノズル本体の先端部をスムーズに往復移動させることができるため、ノズルを小型化するとともに、圧縮空気の吹き付け力を大きくすることができる。
前記した長葱の皮剥ぎ処理機において、前記ノズル本体の内径は、先端部から基端部に亘って均等に形成され、前記ノズル本体の外径は、先端部よりも基端部の方が大きく形成されていることが望ましい。
ここで、ノズル本体の先端部を回転移動または往復移動させたときには、ノズル本体の基端部は湾曲しており、ノズル本体の基端部に係る負荷が大きくなっている。
前記した構成では、ノズル本体の基端部の肉厚が先端部の肉厚よりも大きくなっており、ノズル本体の基端部の靭性が大きいため、ノズル本体の耐久性を高めることができる。
前記した長葱の皮剥ぎ処理機において、前記ノズル本体の外径は、先端部から基端部に向かうに連れてテーパ状に拡径させることができる。
この構成では、ノズル本体の外周面に段部が形成されないため、ノズル本体が湾曲し易くなっており、ノズル本体をスムーズに回転移動または往復移動させることができる。
前記した長葱の皮剥ぎ処理機において、前記ノズルカバーの周壁部に吸気用の孔部が形成されていてもよい。
この構成では、ノズル本体の先端部をノズルカバー内で回転移動または往復移動させたときに、吸気用の孔部からノズルカバー内に外気が導入され、ノズルカバー内の気圧が低下するのを防ぐことができるため、ノズルカバーの先端開口部から塵が吸い込まれるのを防ぐことができる。
本発明の長葱の皮剥ぎ処理機では、一体のノズルの吹き付け範囲を広げることができ、長葱の皮剥ぎ処理に必要なノズルの本数を低減することができる。また、長葱の表皮の一部に集中して圧縮空気が吹き付けられないため、圧縮空気の吹き付け力を大きくすることができる。したがって、圧縮空気の流量が少なくても短時間に長葱の付着物を除去することができ、皮剥ぎ処理のエネルギ効率を高めることができる。
また、ウレタンゴムによってノズル本体が形成されているため、ノズル本体の耐久性を高めることができる。さらに、ノズル本体の全長が短く、外径および内径が大きくても、ノズル本体の先端部をスムーズに回転移動または往復移動させることができるため、ノズルを小型化するとともに、圧縮空気の吹き付け力を大きくすることができる。
第一実施形態の皮剥ぎ処理機を示した拡大斜視図である。 第一実施形態のノズルを示した図で、(a)は側断面図、(b)は正面図である。 第一実施形態のノズル本体を示した図で、(a)は側断面図、(b)は嵌合プラグへの取付構造を示した分解斜視図、(c)は嵌合プラグへの取付構造を示した側断面図である。 第一実施形態のノズルから圧縮空気を噴出している態様を示した図で、(a)は側断面図、(b)は正面図である。 第一実施形態の変形例のノズルを示した側断面図である。 第二実施形態のノズルを示した斜視図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、各実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
また、以下の説明では、ノズルの先端側(圧縮空気の噴出側)を前方としている。
<第一実施形態>
第一実施形態の皮剥ぎ処理機1は、図1に示すように、長葱Nの表皮に二体のノズル30,30から圧縮空気を吹き付けて、長葱Nの表皮に付着した古い皮や土などの付着物を除去するものである。
皮剥ぎ処理機1は、前後方向に延ばされた筒状のダクト10と、ダクト10の後端開口部11の下縁部に取り付けられたノズル支持板20と、ノズル支持板20の上面に立設された二体のノズル30,30と、を主に備えている。また、ダクト10の下方にはノズル30,30に圧縮空気を供給する圧縮空気供給装置(図示せず)が設けられている。
ダクト10は、矩形断面の筒状の部材であり、上面に形成された開口部(図示せず)から内部に長葱Nの根部を入れることができる。
ノズル支持板20は、ダクト10の後端開口部11の下縁部から後方に延ばされた水平な板状部材であり、後部には取付孔21,21が左右方向に間隔を空けて形成されている。取付孔21は、左右方向に延ばされた長孔であり、ノズル30が取り付けられる部位である。また、左右の取付孔21,21の間は、長葱Nの葉部が配置される領域となっている。
二体のノズル30,30は、ノズル支持板20の各取付孔21,21にそれぞれ取り付けられることで、左右方向に間隔を空けてノズル支持板20に立設されている。
なお、第一実施形態では、左右のノズル30,30は同じ構成であるため、以下の説明では、一方のノズル30のみについて説明する。
ノズル30は、下端部がノズル支持板20の取付孔21に取り付けられた支持部31と、支持部31の外周面に取り付けられた円筒状のノズルカバー32と、ノズルカバー32内に挿通された円筒状のノズル本体33と、を備えている。
支持部31は、下端部がノズル支持板20の取付孔21に対して着脱自在に取り付けられている。なお、ノズル支持板20の取付孔21は、左右方向に延ばされた長孔であるため、支持部31の取付位置を左右方向に調整可能となっている。
支持部31の上端部の外周面には、円形断面の取付部31aが水平方向に突設されている。図3(b)に示すように、取付部31aの先端面には、後記するノズル本体33の基端部33bが外嵌される嵌合プラグ31bが突設されている。
なお、図2に示す支持部31の内部には、圧縮空気が通過する供給路(図示せず)が形成されている。この供給路は、支持部31の下端部から取付部31aを通過して、嵌合プラグ31bの先端部に開口している。また、支持部31の下端部において供給路の端部には、圧縮空気供給装置(図示せず)から延ばされた供給ホース(図示せず)が連結されている。そして、圧縮空気供給装置から供給ホースを介して支持部31に供給された圧縮空気は、供給路を通過して嵌合プラグ31bの先端部から噴出される。
ノズルカバー32は、図1に示すように、先端部32aがテーパ状に拡径された金属製の円筒状の部材である。ノズルカバー32の基端部32bは、支持部31の取付部31aに外嵌されており、ノズルカバー32は支持部31から水平方向に延ばされている。なお、第一実施形態では、ノズルカバー32の耐摩耗性を考慮して、金属製の部材を用いているが、十分な耐摩耗性を確保することができるのであれば、硬質な樹脂材料を用いてもよい。
ノズル本体33は、図2に示すように、ノズルカバー32内に挿通された円筒状のチューブであり、靭性および柔軟性に優れたウレタンゴムによって形成されている。ノズル本体33の基端部33bは、支持部31の取付部31aに突設された嵌合プラグ31bに外嵌され、ノズル本体33の先端部33aは、ノズルカバー32の先端開口部32cから突出している。
図3(a)に示すように、ノズル本体33の内径は、先端部33aから基端部33bに亘って均等に形成され、ノズル本体33の外径は、先端部33aよりも基端部33bの方が大きく形成されている。すなわち、ノズル本体33の先端部33aの肉厚よりも基端部33bの肉厚の方が大きくなっている。なお、ノズル本体33の外径は、先端部33aから基端部33bに向かうに連れてテーパ状に拡径されている。
第一実施形態のノズル本体33は、硬度が50度のウレタンゴムによって形成されており、全長が90mm、内径が3mm、先端部33aの外径が6mm、基端部33bの外径が7mmとなっている。
ここで、ウレタンゴムとは、ポリウレタン樹脂であり、ポリエーテル系とポリエステル系とが存在しているが、第一実施形態のノズル本体33では、機械的性質や加工性を考慮して、ポリエステル系のエステル系ウレタンゴムを用いることが望ましい。
また、第一実施形態のノズル本体33では、ウレタンゴムの硬度を50度に設定することで、耐久性を高めるとともに、圧縮空気の空気圧の低圧域から高圧域まで安定して回転移動させることができる。例えば、圧縮空気の空気圧が0.2〜0.6MPa程度の範囲でノズル本体33を安定して回転させることができる。このように、圧縮空気の空気圧の範囲が広いため、長葱の皮剥ぎ処理に適した空気圧を選択することができる。
ノズル本体33の基端部33bは、図3(c)に示すように、支持部31の取付部31aに突設された嵌合プラグ31bに外嵌されている。さらに、嵌合プラグ31bの外周面の周方向に形成された凹溝31cに対応する位置で、ノズル本体33の外周に結束バンド33cを締め付けられている。これにより、嵌合プラグ31bの凹溝31cにノズル本体33の一部が入り込んだ状態となり、ノズル本体33の基端部33bが嵌合プラグ31bに対して強固に取り付けられている。
図2に示すように、ノズル本体33の中間部よりも先端部33a側の部位には、円筒状のカラー33d,33dが外嵌されている。カラー33d,33dは、耐摩耗性に優れた硬質な樹脂材料によって形成されており、後記するように、ノズル本体33がノズルカバー32内で回転移動したときに(図4(a)参照)、ノズルカバー32の内周面上を摺動することで、ノズル本体33とノズルカバー32の内周面とが直接接触するのを防ぐための部品である。第一実施形態では、ノズル本体33に二体のカラー33d,33dを外嵌させ、ノズルカバー32の先端部32aの内周面上を摺動するように構成されているが、カラー33dの個数やその取付位置は限定されるものではない。
ノズル30は、図1に示すように、ノズル本体33の先端部33aから左右幅方向の中央寄りに斜め後方に向けて圧縮空気を噴射するようにノズル本体33およびノズルカバー32の向きが設定されている。すなわち、長葱Nの葉部の左右側方に配置された二体のノズル30,30から長葱Nの根側に向けて斜めに圧縮空気が吹き付けられる。
なお、ノズル30の支持部31の取り付け位置は、ノズル支持板20の取付孔21内で左右幅方向に調整することができるとともに、支持部31を軸回りに回動させることで、ノズル本体33およびノズルカバー32の水平方向の向きを調整することができる。
以上のような皮剥ぎ処理機1は、以下のように動作して本発明の作用効果を奏する。
まず、図1に示すように、二体のノズル30,30の間に長葱Nの葉部を配置し、長葱Nの根部をダクト10内に収容する。そして、皮剥ぎ処理機1に設けられたセンサ(図示せず)が長葱Nや作業員の手を検出すると、圧縮空気供給装置(図示せず)から各ノズル30,30の支持部31,31に圧縮空気が送り込まれ、各ノズル30,30のノズル本体33,33の先端部から長葱Nの表皮に向けて圧縮空気が噴出される。
図4(a)および(b)に示すように、ノズル本体33の先端部から圧縮空気が噴出されると、ノズル本体33が湾曲し、ノズル本体33の先端部33aはノズルカバー32の先端開口部32cの内周面に沿って回転移動する。なお、第一実施形態のノズル30において、約0.3〜0.4MPaの圧力で圧縮空気を噴出させた場合には、ノズル本体33の先端部33aは毎分約4000回転で回転移動することになる。
このように、ノズル本体33の先端部33aが回転移動しながら長葱Nの表皮に圧縮空気を吹き付けるため、一体のノズル30の吹き付け範囲を広げることができる。したがって、第一実施形態の皮剥ぎ処理機1では、図1に示すように、二体のノズル30,30によって長葱Nの皮剥ぎ処理を行うことができる。
また、ノズル本体33の先端部33aが回転移動することで、長葱Nの表皮の一部に集中して圧縮空気が吹き付けられないため、圧縮空気の吹き付け力を大きくしても、長葱Nの表面が損傷し難くなっている。
したがって、第一実施形態の皮剥ぎ処理機1では、圧縮空気の流量が少なくても短時間に長葱Nの付着物を除去することができ、皮剥ぎ処理のエネルギ効率を高めることができる。例えば、従来の皮剥ぎ処理機で使用される圧縮空気の流量に対して、約30%の流量で処理することもできる。
また、図4(a)に示すノズル本体33は、靭性および柔軟性に優れたウレタンゴムによって形成されているため、ノズル本体33の耐久性が高くなっている。また、ノズル本体33の全長が短く、外径および内径が大きくても、ノズル本体33の先端部33aをスムーズに回転移動させることができるため、ノズル30を小型化するとともに、圧縮空気の吹き付け力を大きくすることができる。
また、ノズル本体33の先端部33aを回転移動させたときには、ノズル本体33の基端部33bは湾曲しており、ノズル本体33の基端部33bに係る負荷が大きくなっているが、第一実施形態では、ノズル本体33の基端部33bの肉厚が先端部33aの肉厚よりも大きくなっており、ノズル本体33の基端部33bの靭性が大きいため、ノズル本体33の耐久性を高めることができる。
なお、ノズル本体33の外径は、先端部33aから基端部33bに向かうに連れてテーパ状に拡径されており、ノズル本体33の外周面に段部が形成されないため、ノズル本体33が湾曲し易くなっており、ノズル本体33の先端部33aをスムーズに回転移動させることができる。
以上、本発明の第一実施形態について説明したが、本発明は前記第一実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
例えば、図5に示すように、ノズルカバー32の周壁部に吸気用の孔部32dを形成してもよい。この構成では、ノズル本体33の先端部33aをノズルカバー32内で回転移動させたときに、吸気用の孔部32dからノズルカバー32内に外気が導入され、ノズルカバー32内の気圧が低下するのを防ぐことができるため、ノズルカバー32の先端開口部32cから塵が吸い込まれるのを防ぐことができる。
また、前記第一実施形態では、図1に示すように、左右二体のノズル30,30を設けているが、ノズル30の数や配置は限定されるものではなく、例えば、ダクトの上面に開閉式の蓋部を設け、この蓋部の内面にノズルを設けることで、左右のノズルに加えて、上側のノズルからも長葱の表皮に圧縮空気を吹き付けるように構成することもできる。
<第二実施形態>
第二実施形態の長葱の皮剥ぎ処理機は、前記した第一実施形態の皮剥ぎ処理機1(図1参照)と略同様の構成であり、図6に示すように、ノズル30Aのノズルカバー34の形状が異なっている。
第二実施形態の皮剥ぎ処理機のノズルカバー34は、先端開口部34cがノズルカバー34の長手方向に対して垂直な方向(上下方向)に延ばされた長孔に形成されている。すなわち、先端部34aの断面形状は、左右側部が平坦に形成され、上部および下部は半円形状に形成された長孔となっている。また、ノズルカバーの基端部34b側は円筒状に形成されている。
そして、第二実施形態の皮剥ぎ処理機では、ウレタンゴムによって形成されたノズル本体33の先端部33aから圧縮空気を噴出させると、ノズル本体33がノズルカバー34内で湾曲し、ノズル本体33の先端部33aがノズルカバー34の先端開口部34cに沿って上下方向に往復移動する。
この第二実施形態の皮剥ぎ処理機では、ノズル本体33の先端部が往復移動しながら長葱の表皮に圧縮空気を吹き付けるため、一体のノズル30Aの吹き付け範囲を広げることができ、長葱の皮剥ぎ処理に必要なノズル30Aの本数を低減することができる。
また、ノズル本体33の先端部33aが往復移動することで、長葱の表皮の一部に集中して圧縮空気が吹き付けられないため、圧縮空気の吹き付け力を大きくしても、長葱の表面が損傷し難くなっている。
また、ノズル本体33の先端部33aを直線状に往復移動させることで、ノズル本体33から噴射された圧縮空気を長葱の表皮に対して的確に圧縮空気を吹き付けることができるため、圧縮空気の無駄を低減することができる。
したがって、第二実施形態の皮剥ぎ処理機では、圧縮空気の流量が少なくても短時間に長葱の付着物を除去することができ、皮剥ぎ処理のエネルギ効率を高めることができる。
また、ノズルカバー34の先端開口部34cは長孔に形成され、ノズルカバー34の基端部34bは円筒状に形成されており、ノズル本体33の基端部33bが湾曲するときの自由度が大きいため、ノズル本体33の基端部33bに係る負荷を低減することができ、ノズル本体33の先端部33aをスムーズに往復移動させるとともに、ノズル本体33の耐久性を高めることができる。
また、前記した第一実施形態と同様に、靭性および柔軟性に優れたウレタンゴムによってノズル本体33が形成されているため、ノズル本体33の耐久性を高めることができる。また、ノズル本体33の全長が短く、外径および内径が大きくても、ノズル本体33の先端部33aをスムーズに往復移動させることができるため、ノズル30Aを小型化するとともに、圧縮空気の吹き付け力を大きくすることができる。
なお、第二実施形態の皮剥ぎ処理機においても、ノズルカバー34の周壁部に吸気用の孔部を形成することで、ノズル本体33の先端部33aをノズルカバー34内で往復移動させたときに、ノズルカバー34の先端開口部34cから塵が吸い込まれるのを防ぐことができる。
また、第二実施形態の皮剥ぎ処理機では、ノズルカバー34の基端部34bは円筒状に形成されているが、ノズルカバー34全体の断面形状を長孔に形成することもできる。
1 皮剥ぎ処理機
10 ダクト
20 ノズル支持板
21 取付孔
30 ノズル
31 支持部
31a 取付部
31b 嵌合プラグ
32 ノズルカバー(第一実施形態)
33 ノズル本体
33c 結束バンド
33d カラー
34 ノズルカバー(第二実施形態)
N 長葱

Claims (5)

  1. 長葱の表皮に圧縮空気を吹き付けて、長葱から付着物を除去するノズルを有する長葱の皮剥ぎ処理機であって、
    前記ノズルは、
    支持部と、
    基端部が前記支持部に取り付けられた円筒状のノズルカバーと、
    前記ノズルカバー内に挿通され、基端部が前記支持部に取り付けられた円筒状のノズル本体と、を備え、
    前記ノズル本体は柔軟なウレタンゴムによって形成されており、
    前記支持部から前記ノズル本体に供給された圧縮空気を、前記ノズル本体の先端部から噴出させることで、前記ノズル本体の先端部を前記ノズルカバーの内周面に沿って回転移動させることを特徴とする長葱の皮剥ぎ処理機。
  2. 長葱の表皮に圧縮空気を吹き付けて、長葱から付着物を除去するノズルを有する長葱の皮剥ぎ処理機であって、
    前記ノズルは、
    支持部と、
    基端部が前記支持部に取り付けられた筒状のノズルカバーと、
    前記ノズルカバー内に挿通され、基端部が前記支持部に取り付けられた円筒状のノズル本体と、を備え、
    前記ノズルカバーの先端側の開口部は、前記ノズルカバーの長手方向に対して垂直な方向に延ばされた長孔に形成され、
    前記ノズル本体は柔軟なウレタンゴムによって形成されており、
    前記支持部から前記ノズル本体に供給された圧縮空気を、前記ノズル本体の先端部から噴出させることで、前記ノズル本体の先端部を前記ノズルカバーの先端側の開口部に沿って往復移動させることを特徴とする長葱の皮剥ぎ処理機。
  3. 前記ノズル本体の内径は、先端部から基端部に亘って均等に形成され、
    前記ノズル本体の外径は、先端部よりも基端部の方が大きく形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の長葱の皮剥ぎ処理機。
  4. 前記ノズル本体の外径は、先端部から基端部に向かうに連れてテーパ状に拡径されていることを特徴とする請求項3に記載の長葱の皮剥ぎ処理機。
  5. 前記ノズルカバーの周壁部に吸気用の孔部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の長葱の皮剥ぎ処理機。
JP2009193699A 2009-08-24 2009-08-24 長葱の皮剥ぎ処理機 Active JP5229967B2 (ja)

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