JP2011040950A - 撮像装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents

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将弘 山下
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Abstract

【課題】表示装置での画像データの表示が撮影準備及び撮影処理に与える影響を低減させる。
【解決手段】CPU105は、撮影準備中及び撮影期間中のうちの少なくとも何れか一方の期間である第1の期間とその他の期間である第2の期間との間において異なる表示態様となる画像データを外部表示装置120に送信させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置における画像データの表示が撮影準備や撮像処理に与える影響を低減させるための技術に関するものである。
近年、デジタルカメラ等の撮像装置とパーソナルコンピュータやテレビ等を接続してリモート撮影が行われている。リモート撮影により、カメラと接続する外部表示装置にEVF画像を映すことや撮影した画像を楽しむことが可能となっている。一方で、テレビ等の外部表示装置は映像を表示する際に発光しており、カメラで撮影する際に被写体に映りこみが生じ、適切な露出やホワイトバランスを妨げる等の問題が考えられる。
この問題に対して、被写体を撮像する場合、表示装置による表示が撮影画像に映るのを防ぐために表示装置の画面を撮影する瞬間だけ一時的に暗色表示する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、液晶ディスプレイ等の光により被写体からの反射光が適切な露出を妨げることのないように撮像装置の光源を制御する技術も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−60939号公報 特開2004−222037号公報
しかしながら、特許文献1に開示される技術では撮影中は常に暗色表示する手法をとっているため、周囲の状況を判断して表示を変更させる手段を持っておらず、撮影に影響ない場合でも表示を切り替えてしまう。また、撮影者は任意のタイミングで表示を抑制することや撮影をやり直すことができない。
また、特許文献2に開示される技術では撮影時の適切な露出を妨げる恐れのある液晶ディスプレイのバックライトを点灯させないように映像表示をオフするため、画角を合わせながらの撮影ができないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、表示装置での画像データの表示が撮影準備及び撮影処理に与える影響を低減させることにある。
本発明の撮像装置は、撮像手段と、表示装置に対して画像データを送信する送信手段と、撮影準備中及び撮影期間中のうちの少なくとも何れか一方の期間である第1の期間において、その他の期間である第2の期間に送信される画像データよりも明るさを抑制した画像データが前記送信手段によって送信されるよう制御する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明においては、撮影準備中及び撮影期間中のうちの少なくとも何れか一方の期間において、その他の期間に送信される画像データよりも明るさを抑制した画像データが表示装置に送信されるように構成している。従って、本発明によれば、表示装置での画像データの表示が撮影準備及び撮影処理に与える影響を低減させることが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る撮像装置が接続されるシステム構成を示す図である。 ステップS204の撮影準備の詳細を示すフローチャートである。 外部表示装置を暗色表示にした状態の例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る撮像装置の動作の流れを示すフローチャートである。 外部表示装置において輝度を落とした映像を表示した状態の例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る撮像装置の動作の流れを示すフローチャートである。 ステップS209の撮影処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る撮像装置の動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態における外部表示装置の表示制御の例を示す図である。
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
<第1の実施形態>
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るデジタルカメラ等の撮像装置の構成を示すブロック図である。図1において、100はレンズである。101は露出の調整を行う絞りである。102はレンズ100、絞り101を通って入射した被写体光学像を電気信号に変換する撮像素子である。103は撮像素子102から出力される電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換部である。104はA/D変換部103から出力されるデジタル信号を画像処理するデジタル信号処理部である。デジタル信号処理部104ではホワイトバランスの調整やゲイン調整等の演算処理を撮影した画像データに対して行う。105はシステムを制御するCPUである。CPU105は、AF(オートフォーカス)処理やAE(自動露出)処理やAWB(オートホワイトバランス)処理を行う。106は絞り制御部であり、測光制御部108からの測光情報に基づき絞り101を制御する。測光制御部108は撮影環境内の光を受けて被写体が反射している光を測る。レンズ駆動部107はレンズ100の位置を調整することができ、焦点調節部109で合焦であるかを判断する。110はCPU105への指示を行う撮像装置の操作部であり、例えばシャッタスイッチ等がある。111は撮像装置に設置される内部表示装置118と撮像装置の外部に設置される外部表示装置120とのどちらに映像を出力するかを決める表示装置選択部である。112は様々なメモリとのインタフェースを行うメモリ制御部であり、メモリ113、記録媒体114と接続する。113は撮影したデータを一時的に保存しておくメモリ、114はデジタル信号処理部により処理された画像を保存する記録媒体である。115はVRAM制御部である。VRAM制御部115はメモリ制御部112を介してメモリ113から画像データを読み出し、表示装置選択部111により選択された表示装置の形式に合わせた画像データをVRAM116に書き込む。VRAM116は表示装置に表示するためのデータを保持するメモリである。117はD/A変換部であり、VRAM制御部115よりVRAM116が保持しているデータを読み出し、デジタル信号をアナログ信号に変換し、表示装置選択部111で選択されている表示装置へ出力する。119は外部映像出力部であり、外部表示装置120との接続を行う。なお、外部映像出力部119は、本発明の送信手段の適用例となる構成である。また、撮像素子102は、本発明の撮像手段の適用れとなる構成である。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る撮像装置が接続されるシステム構成を示す図である。図3において、31は撮像装置である。32は撮像装置31からの映像信号を送るインタフェースであり、例えばHDMI等が挙げられる。33は撮像装置31から出力された映像を表示するテレビである。34は撮像装置31で撮影される被写体である。
図3に示すシステム構成において被写体34にテレビ33が発する光があたってしまうことが考えられる。このような場合、被写体表面の反射率が高いものであるとテレビ33の表示が映りこんでしまうことや被写体34が人物だと目の中にテレビ33が映りこんでしまうといった問題が生じる。白熱灯の環境下でテレビ33という異なった色温度の光源がある場合に撮影を行うとする。異なる色温度の光源が存在する場合でもホワイトバランスは一つにしか設定できない。そのためホワイトバランスを白熱灯に合わせると、テレビ33の光によって被写体の一部分が色かぶりを起こしてしまう。このようにテレビ33の発する光によって適切な撮影ができないという問題がおきてしまう。
図2は、本実施形態に係る撮像装置の動作を示すフローチャートである。以下、図2を参照しながら本実施形態に係る撮像装置の動作について説明する。なお、初期状態として映像出力先は表示装置選択部111で外部表示装置120に設定されているものとする。
先ずステップS201において、CPU105は外部表示装置120へのEVF画像表示を開始する。即ち、CPU105は、撮像素子102から電荷信号を読み出し、A/D変換部103でデジタル信号に変換した信号をデジタル信号処理部104に逐次読み込ませる。続いて、CPU105は、デジタル信号処理部104、VRAM制御部115等を介して画像データをVRAM116へ書き込む。続いて、CPU105は、VRAM制御部115を制御してVRAM116から画像データを読み出させ、D/A変換部117を介して画像データを外部表示装置120に逐次表示する。これによりライブビュー表示が可能になる。
続くステップS202において、CPU105はSW1が押されているか否かを判定する。SW1が押されていなければステップS201に戻る。SW1が押されていれば、ステップS203においてCPU105はVRAM116に書き込むデータを暗色表示データに切り替える。ここでは暗色表示として輝度レベルが0の画像データを使用し、外部表示装置120へ出力するVRAM116のデータを暗色に書き換える。続いて、CPU105は、書き換えられたVRAM116のデータをVRAM制御部115に読み込ませ、D/A変換部117、外部映像出力部119を介して外部映像装置120に出力させる。これにより、映像を暗色に切り替えることができる。S203は、本発明の制御手段の処理例である。
以上のようにして暗色表示をした状態のままステップS204で撮影準備に取り掛かる。外部表示装置120を暗色表示にした状態の例を図5に示す。51は暗色表示制御前の外部表示装置120の状態を示しており、52は映像出力を暗色表示制御した場合の外部表示装置120の状態を示しており、外部表示装置120の全部の表示領域が暗色表示されている。なお、ステップS204の撮影準備期間は、本発明の第1の期間の一例である。
図4は、ステップS204の撮影準備の詳細を示すフローチャートである。なお、撮影準備とはAE処理やAF処理のことをいう。ステップS401において、CPU105は撮像素子102から電荷信号を読み出し、A/D変換部103でデジタル信号に変換した信号をデジタル信号処理部104に逐次読み込ませる。この読み込まれた画像データを用いてAF処理やAE処理が行われる。
続くステップS402において、CPU105は、焦点調節部109に画像データが合焦であるかどうかを判断させる。合焦でないと判断された場合、ステップS403において、CPU105はレンズ駆動部107にレンズ100を駆動させてAF制御を行う。焦点調節部109はその後再び画像データを読み込んで、レンズ100を駆動した結果が合焦であるかを判断する。合焦であると判断されると、CPU105はレンズ100の位置を決定し、ステップS404でステップS401と同様の処理を行う。
続くステップS405において、CPU105は露出が適正であるかを判断する。適正でないと判断された場合、ステップS406において、CPU105は測光制御部108にAE制御を行わせる。測光制御部108ではAE制御における測光を行っている。測光方法としては、平均測光、中央部重点測光、マルチパターン測光(分割測光、評価測光)等がある。AE制御では測光方法に基づいたエリア内の反射光情報から抽出した輝度により露出の調整をしている。外部表示装置120の発光を被写体34が受けた場合、被写体34からの反射光情報から抽出した輝度が映像出力前後で変化することで、不適切な露出となり、撮影者の望む画像が得られなくなってしまう。そこで、外部表示装置120を暗色表示させることにより輝度の変化が抑えられ、適切なAE制御が実行できる。露出が適正であると判断された場合、絞り、シャッタスピードを設定して撮影準備を終了する。
撮影準備が終了すると、ステップS205において、CPU105は暗色表示をオフにしてライブビュー表示を再開する。撮像素子102から読み出され、デジタル信号処理部104で生成された画像データはVRAM制御部115によってVRAM116に書き込まれる。このVRAM116のデータを読み出すことで再びライブビュー表示が可能である。
続くステップS206において、CPU105はSW2が押されたか否かを判定する。SW2が押されていない場合、ステップS207においてCPU105はSW1が押されているか、解除されたかを判定する。ステップS207でSW1が押されていると判定された場合、ステップS206に戻り、再びSW2が押されたか否かが判定される。一方、SW1が解除されたと判定された場合、ステップS201に戻る。
ステップS206においてSW2が押されたと判定された場合、ステップS203と同様にCPU105は外部表示装置120に出力する映像を暗色表示に切り替え、ステップS209の撮影処理を行う。なお、ステップS209の撮影処理期間は、本発明の第1の期間の一例である。また、ステップS204、S209以外の期間が本発明の第2の期間の一例となる。
図9は、ステップS209の撮影処理の流れを示すフローチャートである。ステップS901において、CPU105は撮像素子102の電荷をクリアする。続くステップS902において、CPU105は撮像素子102の電荷蓄積を開始する。
続くステップS903において、CPU105はレンズ駆動部107を制御してシャッタを開き、撮像素子102の露光を開始する。
続くステップS904において、CPU105は撮影準備において設定されたデータに従って撮像素子102の露光終了を判定する。露光終了と判定した場合、ステップS905において、CPU105はレンズ駆動部107を制御してシャッタを閉じ、電荷蓄積を終了する。なお、露光終了となるまではステップS904の判定処理が繰り返し実行される。
続くステップS906において、撮像素子102から電荷信号が読み出される。ステップS907において、読み出された電荷信号はA/D変換部103でデジタル信号に変換され、デジタル信号処理部104に渡される。
続くステップS908において、CPU105は、AWB制御によりホワイトバランスの設定を行う。ホワイトバランスではデジタル信号の各画素の色差を抽出し、積算する。そして、積算された色差データから現在の撮影環境に適したホワイトバランス補正値を算出する。本実施形態のように撮影環境内に異なった色温度の光源があると、ホワイトバランスが適切に設定できないという問題がある。従って、撮影準備時と同様に外部表示装置120に暗色表示させ、異なる色温度の光源が存在しないようにすることで適切なホワイトバランスが得られるようにする。また、外部表示装置120が発する光は表示される映像が明るいほど、被写体に表示が映りこんでしまう可能性も高くなる。従って、本実施形態のように撮影期間中に外部表示装置120に暗色表示させることで撮影画像に映像表示が映りこむことも少なくなる。
続くステップS909において、CPU105は、ホワイトバランスの設定が終了すると、デジタル信号処理部104にホワイトバランス補正値等によって撮影データに対する演算処理を行わせる。
続くステップS910において、CPU105は、メモリ制御部112を介してメモリ113にデータを書き込む。
上述した撮影処理が終了すると、ステップS210において、CPU105は暗色表示をオフにする。
続くステップS211において、CPU105は、VRAM制御部115を介して撮影した画像データをVRAM116に書き込む。そして、CPU105は、VRAM116から読み出した画像データをD/A変換部117を介して外部表示装置120に表示する。これにより、撮影画像の確認が可能となる。
このように撮影準備中又は撮影期間中どちらか一方であるかを判断し、暗色表示をすることで被写体への映りこみやホワイトバランスの乱れを軽減することができ、適切な撮影が可能になる。撮影準備中又は撮影期間中どちらか一方であるかをSW1又はSW2が押されたことで自動的に判断するため、撮影者は特別な操作をすることなく適切な撮影ができる。
なお、図2に示す制御は、CPU105が外部表示装置に映像を出力していると判断した場合に実行される。CPU105が外部表示装置に映像を出力していないと判断した場合は、映像を暗色表示にする制御を行うことなく、図9に示す制御を実行する。
なお、本実施形態では撮像装置が映像を暗色に切り替えて外部表示装置に送信するようにしたが、暗色とする制御は外部表示装置が行ってもよい。例えば、撮像装置は、撮影準備や撮影動作に入った旨を外部表示装置に通知し、外部表示装置が自らの制御で映像を暗色にしたり、ディスプレイの輝度を落とすなどの制御を行ってもよい。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本発明の第2の実施形態に係る撮像装置の構成は第1の実施形態に係る撮像装置と同様である。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る撮像装置の動作の流れを示すフローチャートである。先ずステップS601において、CPU105は外部表示装置120に映像出力させる前の状態で撮像素子102から電荷信号を読み出す。そしてデジタル信号処理部104で各画素の輝度を測光制御部108で測定した被写体からの反射光情報から抽出し、メモリ制御部112を介してメモリ113に書き込む。
続くステップS602において、CPU105はライブビュー表示を行うためにVRAM116の映像を外部映像出力部119から外部表示装置120に出力する。外部表示装置120に映像が表示されると、続くステップS603において、CPU105は、ステップS601と同様にデジタル信号処理部104で各画素の輝度の抽出を行わせ、メモリ制御部112によりメモリ113へ書き込ませる。なお、ステップS601、S601は本発明の測光手段の処理例である。
続くステップS604において、CPU105は、SW1が押されたか否かを判定する。SW1が押されていなければステップS602に戻り、ライブビュー表示が継続される。一方、SW1が押されていれば、CPU105は、ステップS601で取得した輝度情報とステップS603で取得したスイッチを押す直前の輝度情報とをステップS605で比較する。CPU105は、各画素の輝度を比較して、映像出力前後の輝度変化率(映像出力後の輝度/映像出力前の輝度)が最大となる画素を決定する。そして、CPU105は求められた輝度変化率が基準値よりも大きいかどうかを判断する。映像出力前後の輝度変化率が基準値よりも大きいと判断された場合、ステップS606においてCPU105は映像出力されている表示を制御する。すなわち、輝度変化率が最大となる画素が映像出力前の輝度になるような補正をかけて、表示の抑制を行う。具体的には、輝度補正値を最大輝度変化率の逆数(映像出力後の輝度/映像出力前の輝度)に設定し、デジタル信号処理部104で輝度補正値を用いて演算処理することで輝度を調整したデータをVRAM116に書き込む。そしてCPU105はVRAM116のデータを読み出し、外部表示装置120に出力する。これにより表示の抑制が可能になる。なお、映像出力前後で輝度変化が基準値よりも小さな場合は、表示の抑制せずにステップS607へ進む。なお、ステップS605は、本発明の検出手段の処理例である。
続くステップS607においてCPU105は撮影準備を行う。ステップS607の撮影準備は図4のフローチャートに示すとおりであり、第1の実施形態と同様である。
続くステップS608においてCPU105は映像出力の抑制をオフにし、デジタル信号処理部104で処理された撮像素子102からのデータをVRAM制御部115でVRAM116に書き込む。このVRAM116に書き込まれたデータを読み出すことで再びライブビュー表示が可能である。
続くステップS609において、CPU105はSW2が押されたか否かを判定する。SW2が押されていない場合、ステップS610でCPU105はSW1が押されているか、解除されたかを判定する。ステップS610でSW1が押されていると判定された場合、ステップS609に戻り、再びSW2が押されたか否かが判定される。一方、SW1が解除されたと判定された場合、ステップS602に戻る。
ステップS609においてSW2が押されたと判定された場合、ステップS611において、CPU105はステップS606で設定された輝度補正値により表示抑制を行うことにより表示の明るさを落とす。続くステップS612において、CPU105は撮影処理を行う。
撮影期間が終了すると、ステップS613において、CPU105はステップS602の輝度で映像を出力する。
続くステップS614において、CPU105は、メモリ制御部112、VRAM制御部115を介してメモリ113から撮影したデータをVRAM116に書き込む。そして、CPU105は、VRAM116から読み出した画像データをD/A変換部117を介して外部表示装置120に表示する。これにより、撮影画像の確認が可能となる。
本実施形態における外部表示装置120の状態を図7に示す。71は映像表示制御前の外部表示装置120の状態を表している。72は映像出力を制御した場合の外部表示装置120の状態を表している。72のように輝度を落とした映像を出力することで表示を抑制しながらも撮影準備中又は撮影期間中において外部表示装置120で被写体の確認が行える。また、本実施形態では外部表示装置120に映像を出力する前後の輝度情報を使ってライブビューの映像出力を制御するため、外部表示装置120が撮影に影響を与えないと判断した場合には明るさを抑制することなくライブビュー表示が可能である。このように撮影準備中又は撮影期間中どちらか一方であるかを判断し、輝度情報により映像を制御することで被写体への映りこみやホワイトバランスの乱れを軽減することができ、適切な撮影が可能になる。
ところで、本実施形態においてキャリブレーションモードを新たに設定してもよい。キャリブレーションモードでは操作部110に新たにキャリブレーションボタンを設置し、次のような処理をする。
まず、撮影開始前に撮影者はキャリブレーションボタンを押すことにより、CPU105は、ステップS601と同様に外部表示装置120に映像を出力する前の被写体の反射光から輝度情報を抽出する。次に、CPU105は、外部表示装置120に映像を出力してキャリブレーションボタンで映像出力後の輝度情報を抽出する。これらにより輝度補正値を決定する。この輝度補正値を使うことで、SW1を押す度に輝度補正値を求めることなく、撮影準備が可能となる。
本実施形態ではSW1の押下で撮影準備状態となり、AE制御やAF制御を行っている。SW1が押されるとAE制御に影響を与えないように映像表示が抑制される。つまり、SW1が押される度に外部表示装置120の表示が切り替わる。そこで、AE制御はSW1とは別のボタンで行い、SW1の押下ではAE制御を行わないようにしてもよい。ここでは、AE制御を行うボタンとしてAEロックボタンを例に挙げて説明する。
AEロックボタンは、AE制御の結果を固定する機能と適切な露出を得るために映像出力を抑制する機能とを有する。AEロックボタンで表示を抑制して露出を固定する。表示を元に戻した後、SW1の押下で撮影準備でAF制御を行う。このようにすると、AEロックボタンで露出を設定するために一度表示を切り替える必要はあるが、SW1を押す度に表示を切り替えることなく撮影が可能になる。例えば、連続して撮影をする場合にもSW1で映像出力を切り替える必要がなく、常にライブビュー表示を確認しながら撮影ができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本発明の第3の実施形態に係る撮像装置の構成は第1の実施形態に係る撮像装置と同様である。
図8は、本発明の第3の実施形態に係る撮像装置の動作の流れを示すフローチャートである。なお、図8に示す処理のうち、図6と同様な処理は同一符号を付して説明を省略する。
ステップS605において、CPU105は、ステップS601で取得した輝度情報とステップS603で取得したスイッチを押す直前の輝度情報とを比較する。すなわち、CPU105は、各画素の輝度を比較して、映像出力前後で輝度変化が基準値よりも大きいかどうか判断する。輝度変化が基準値よりも大きいと判断された場合、CPU105は、ステップS801において表示装置選択部111により映像表示装置を外部表示装置120から内部表示装置118へと変更する。これにより、VRAM制御部115は、メモリ制御部112を介してメモリ113から画像データを読み出し、内部表示装置118の形式に合わせた画像データをVRAM116に書き込む。VRAM116に書き込まれたデータはD/A変換部117に読み込まれ、内部表示装置118へ出力する。
このように、外部表示装置120から内部表示装置118に画像データの出力先(送信先)を変更することで被写体は外部表示装置120の発光による影響を受ける可能性は低くなり、撮影者は内部表示装置118で被写体を確認しながら適切な撮影が可能となる。また、ステップS802において操作部110での外部表示装置120の選択操作により外部表示装置120に撮影画像を出力して確認することもできる。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。本発明の第4の実施形態に係る撮像装置の構成は第1の実施形態に係る撮像装置と同様である。
図10は、本発明の第4の実施形態に係る撮像装置の動作の流れを示すフローチャートである。なお、図10に示す処理のうち、図6と同様な処理は同一符号を付して説明を省略する。
ステップS1001において、CPU105は、VRAM制御部115で全画面暗色表示データと外部表示装置120の形式よりも小さなライブビュー表示用データとを合成する。この合成されたデータをVRAM制御部115でVRAM116へ書き込む。このVRAM116に書き込まれたデータを読み出すことで小さなライブビュー表示が外部表示装置120の一部の表示領域に出力される。ライブビュー表示以外の表示領域は暗色表示とする。このようにライブビュー表示と暗色表示とを組み合わせることでステップS607の撮影準備に与える影響を軽減できる。また、ステップS1002では、ステップS1001と同様に外部表示装置120の表示を抑制することでステップS612の撮影処理に影響が出ないようにする。
本実施形態における外部表示装置120の状態を図11に示す。1101は映像表示制御前の外部表示装置120の状態を表している。1102は本実施形態において映像出力を制御した場合の外部表示装置120の状態を表している。ライブビュー表示を小さくしながらも撮影準備中又は撮影期間中において外部表示装置120で被写体の確認が行える。
また、本実施形態は、第2の実施形態と同様に外部表示装置120の映像出力前後の輝度により映像出力を切り替えることができるため、外部表示装置120が撮影に影響を与えないと判断した場合にはライブビュー表示が可能である。このように本実施形態では、撮影準備中又は撮影期間中どちらか一方であるかを判断し、輝度情報により映像を制御することで被写体への映りこみやホワイトバランスの乱れを軽減することができ、適切な撮影が可能になる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
100:レンズ、101:絞り、102:撮像素子、103:A/D変換部、104:デジタル信号処理部、105:CPU、106:絞り制御部、107:レンズ駆動部、108:測光制御部、109:焦点調整部、110:操作部、111:表示装置選択部、112:メモリ制御部、113:メモリ、114:記録媒体、115:VRAM制御部、116:VRAM、117:D/A制御部、118:内部表示装置、119:外部映像出力部、120:外部表示装置

Claims (13)

  1. 撮像手段と、
    表示装置に対して画像データを送信する送信手段と、
    撮影準備中及び撮影期間中のうちの少なくとも何れか一方の期間である第1の期間において、その他の期間である第2の期間に送信される画像データよりも明るさを抑制した画像データが前記送信手段によって送信されるよう制御する制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記第2の期間に送信される画像データの表示領域より前記第1の期間に送信される画像データの表示領域を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記第1の期間において前記表示装置の一部又は全部を暗色に表示する画像データを送信することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 被写体から反射した光を測光する測光手段と、
    前記測光手段により測光された反射光の変化を検出する検出手段とを更に有し、
    前記制御手段は、さらに前記検出手段による検出の結果に応じて、前記送信手段が送信する画像データを制御する請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記送信手段は、前記撮像手段により撮像された画像データを前記表示装置に送信することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の撮像装置。
  6. 撮像手段と、
    外部に設置される外部表示装置と当該撮像装置に設置される内部表示装置とに画像データを送信することが可能な送信手段と、
    撮影準備中及び撮影期間中のうちの少なくとも何れか一方の期間である第1の期間とその他の期間である第2の期間との間において前記送信手段による画像データの送信先を切り替える制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  7. 前記制御手段は、前記第1の期間において画像データを前記内部表示装置に対して送信し、前記第2の期間において画像データを前記外部表示装置に対して送信することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 被写体から反射した光を測光する測光手段と、
    前記測光手段により測光された反射光の変化を検出する検出手段とを更に有し、
    前記制御手段は、前記検出手段による検出の結果に応じて、前記第1の期間と前記第2の期間との間において画像データの送信先を切り替えることを特徴とする請求項6又は7に記載の撮像装置。
  9. 前記送信手段は、前記撮像手段により撮像された画像データを前記外部表示装置及び前記内部表示装置に送信することを特徴とする請求項6乃至8の何れか1項に記載の撮像装置。
  10. 撮像手段を有する撮像装置の制御方法であって、
    撮影準備中及び撮影期間中のうちの少なくとも何れか一方の期間である第1の期間において、その他の期間である第2の期間に送信される画像データよりも明るさを抑制した画像データが送信手段によって表示装置に対して送信されるよう制御する制御ステップを含むことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  11. 撮像手段を有する撮像装置の制御方法であって、
    撮影準備中及び撮影期間中のうちの少なくとも何れか一方の期間である第1の期間とその他の期間である第2の期間との間において、外部に設置される外部表示装置を送信手段による画像データの送信先とするか、当該撮像装置に設置される内部表示装置を送信手段による画像データの送信先とするか切り替える制御ステップを含むことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  12. 撮像手段を有する撮像装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    撮影準備中及び撮影期間中のうちの少なくとも何れか一方の期間である第1の期間において、その他の期間である第2の期間に送信される画像データよりも明るさを抑制した画像データが送信手段によって表示装置に対して送信されるよう制御する制御ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  13. 撮像手段を有する撮像装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    撮影準備中及び撮影期間中のうちの少なくとも何れか一方の期間である第1の期間とその他の期間である第2の期間との間において、外部に設置される外部表示装置を送信手段による画像データの送信先とするか、当該撮像装置に設置される内部表示装置を送信手段による画像データの送信先とするか切り替える制御ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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