JP2011040327A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コネクタは、端子収容部12を筒状嵌合部13で包囲した形態の第1ハウジング10と、筒状嵌合部13の先端部内周に形成された方形断面の溝部22と、筒状嵌合部13に形成された窓孔20と、端子保持部からフード部を延出させた形態の第2ハウジングと、フード部の先端部外周に形成された突部とを備え、溝部22に突部を進入させながら両ハウジングを嵌合させる。筒状嵌合部13には、筒状嵌合部13のうち溝部22と対応する溝対応領域13Aの少なくとも一部と溝対応領域13Aに隣接する溝隣接領域13Bの少なくとも一部とを外面側へ盛り上げた形態の補強部23が形成されている。
【選択図】図2
Description
この解決手段Bの構成によれば、通電時の電流値が異なる雄端子金具同士を区画するための仕切壁と、仕切壁を進入させるための逃がし溝を、規制面として有効利用したので、ハウジングの形状の簡素化を図ることができる。
この解決手段Cの構成によれば、規制突起を逃がし溝内にのみに配置したので、規制突起が外部からの干渉を受け難く、規制突起を変形や損傷から保護することができる。
筒状嵌合部に補強部を形成したことにより、筒状嵌合部のうち溝部と対応する溝対応領域と溝対応領域に隣接する溝隣接領域とが厚肉とされているのであるが、この厚肉とされた部分は、筒状嵌合部のうち溝部の角隅部を含む。したがって、筒状嵌合部に外力が作用しても、溝部の角隅部に応力が集中することがなく、溝部の角隅部の先端から窓孔の開口縁に至る亀裂が発生する虞はない。これにより、溝部と窓孔が形成されている筒状嵌合部の破損が防止される。
筒状嵌合部が外力の作用に起因して亀裂を生じる場合、亀裂は筒状嵌合部の先端縁を始端として発生し易いのであるが、本発明では、補強部の一部が筒状嵌合部の先端縁に沿ってリブ状に延びた形態となっているので、筒状嵌合部の先端縁を始端として亀裂が生じる虞はない。
筒状嵌合部に外力が作用したときに生じ得る亀裂の発生領域は、筒状嵌合部の先端縁から窓孔の開口縁に至る範囲であるが、本発明では、補強部の一部が、亀裂が発生し得る領域に亘ってリブ状に延びているので、亀裂の発生を確実に防止することができる。
窓孔の開口縁が角縁部を含む形態である場合、筒状嵌合部に外力が作用したときにその角縁部に応力が集中し、角縁部を基端又は終端とする亀裂が筒状嵌合部に発生することが懸念される。しかし、本発明では、補強部の一部が角縁部に臨むように形成されているので、筒状嵌合部に外力が作用したときに、角縁部に応力が集中する虞はなく、角縁部を基端又は終端とする亀裂が筒状嵌合部に発生することが防止される。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図10を参照して説明する。本実施形態のコネクタは、レバー60を用いて第1ハウジング10と第2ハウジング70とを嵌合させるようにしたものである。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、補強部が、筒状嵌合部の先端縁に沿ってリブ状に延びる部分(第1リブ状突起)を有するが、補強部は、筒状嵌合部の先端縁に沿ってリブ状に延びる部分を有しない形態であってもよい。
(2)上記実施形態では、補強部のうち筒状嵌合部の先端縁に沿って配される部分が、複数の溝部と対応するように連続してリブ状に延びた形態であったが、補強部のうち筒状嵌合部の先端縁に沿って配される部分は、1つの溝部と個別に対応するように複数箇所に分散して配置されていてもよい。
(3)上記実施形態では、補強部が、筒状嵌合部の先端縁から窓孔の開口縁に亘って概ね前後方向に延びるリブ状の部分(第2リブ状突起)を含むが、補強部は、概ね前後方向に延びる部分を有しな形態であってもよい。
(4)上記実施形態では、補強部が、窓孔の開口縁のうち角縁部に臨む部分(第3リブ状突起)を有するが、補強部は、窓孔の開口縁の角縁部に臨む部分を有しない形態であってもよい。
(5)上記実施形態では、補強部が、筒状嵌合部の先端縁から窓孔の開口縁に至る全領域に亘って概ね前後方向に延びるリブ状の部分を含む形態となっているが、この概ね前後方向の延びるリブ状の部分の形成範囲は、筒状嵌合部の先端縁から窓孔の開口縁の近傍位置に至る領域に限定されていてもよく、筒状嵌合部の先端縁の近傍位置から窓孔の開口縁に至る領域に限定されていてもよく、筒状嵌合部の先端縁の近傍位置から窓孔の開口縁の近傍位置に至る領域に限定されていてもよい。
(6)上記実施形態では、レバーを用いて両ハウジングを嵌合するコネクタについて説明したが、本発明は、レバーを用いずに両ハウジングを嵌合する形態のコネクタにも適用できる。
(7)上記実施形態では、筒状嵌合部を構成する壁部のうち窓孔が形成されている壁部と同じ壁部に形成されている溝部の数を3本としたが、この溝部の数は、2本以下でもよく、4本以上でもよい。
(1)上記実施形態では、規制突起をレバーが設けられていない第2ハウジング側のみに設けたが、規制突起は、レバーが設けられている第1ハウジング側のみに設けてもよく、第1ハウジング側と第2ハウジング側の両方に設けてもよい。
(2)上記実施形態では、レバーが設けられている側の第1ハウジングに仕切壁を設け、第2ハウジングに逃がし溝を設けたが、手段A〜Cに記載された発明は、第1ハウジングに逃がし溝を設け、第2ハウジングに仕切壁を設けた形態のコネクタににも適用できる。
(3)上記実施形態では、規制突起を逃がし溝の内面のみに設けたが、規制突起は、仕切壁の外面のみに設けてもよく、逃がし溝の内面と仕切壁の外面の両方に設けてもよい。
(4)上記実施形態では、仕切壁と逃がし溝を規制面として有効利用したが、規制面は、仕切壁及び逃がし溝以外の部位に配置してもよい。
(5)上記実施形態では、仕切壁(逃がし溝)を2つ設けたが、仕切壁(逃がし溝)の数は、1つでもよく、3つ以上でもよい。
12…端子収容部
13…筒状嵌合部
13A…溝対応領域
13B…溝隣接領域
20…窓孔
22…溝部
23…補強部
70…第2ハウジング
71…端子保持部
72…フード部
74…突部
Claims (4)
- 端子収容部を筒状嵌合部で包囲した形態の第1ハウジングと、
前記筒状嵌合部の先端部内周に形成された方形断面の溝部と、
前記筒状嵌合部に形成され、前記端子収容部内に組み付けられるリテーナを挿通させるための貫通形態の窓孔と、
端子保持部からフード部を延出させた形態の第2ハウジングと、
前記フード部の先端部外周に形成された突部とを備え、
前記フード部を前記端子収容部と前記筒状嵌合部との隙間に進入させるとともに、前記溝部に前記突部を進入させることによって前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを嵌合させるようになっているコネクタにおいて、
前記筒状嵌合部には、前記筒状嵌合部のうち前記溝部と対応する溝対応領域の少なくとも一部と前記溝対応領域に隣接する溝隣接領域の少なくとも一部とを外面側へ盛り上げた形態の補強部が形成されていることを特徴とするコネクタ。 - 前記補強部は、前記筒状嵌合部の先端縁に沿ってリブ状に延びる部分を有していることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記補強部は、前記筒状嵌合部の先端縁から前記窓孔の開口縁に至る領域に亘ってリブ状に延びる部分を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
- 前記窓孔の開口縁は、前記開口縁のうち前記筒状嵌合部の先端縁に近い前縁の端部に位置する角縁部を有しており、
前記補強部は、前記角縁部に臨む部分を有していることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
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