JP2011038844A - 回転角センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な処理で故障を正確に判断することができる回転角センサを提供すること。
【解決手段】センサステータ10に設けられ正弦波と余弦波とが励磁信号として入力される励磁コイル18と、励磁信号を励磁コイル18へ出力する信号発生器51,53と、センサロータ60に設けられ励磁コイル18で発生する磁界を受ける検出コイル13と、励磁信号と検出コイル13で検出される検出信号との位相差からセンサロータ60の位置を算出する検出信号処理器とを有する回転角センサ20において、検出信号処理器57に入力される検出信号の振幅が、正常時の振幅より所定割合小さくなった場合に、故障が発生したと判断する故障判断器58を設ける。
【選択図】 図2
【解決手段】センサステータ10に設けられ正弦波と余弦波とが励磁信号として入力される励磁コイル18と、励磁信号を励磁コイル18へ出力する信号発生器51,53と、センサロータ60に設けられ励磁コイル18で発生する磁界を受ける検出コイル13と、励磁信号と検出コイル13で検出される検出信号との位相差からセンサロータ60の位置を算出する検出信号処理器とを有する回転角センサ20において、検出信号処理器57に入力される検出信号の振幅が、正常時の振幅より所定割合小さくなった場合に、故障が発生したと判断する故障判断器58を設ける。
【選択図】 図2
Description
本発明は、自動車用モータ等の出力軸の回転角度を検出するために使用される回転角センサに関する。より詳細には、位相差検出方式で2励磁1出力型の回転角センサに関するものである。
ハイブリッド自動車や電気自動車においては、高出力のブラシレスモータが使用されており、今後もハイパワー化が予想されている。ハイブリッド自動車のブラシレスモータを制御するためには、モータの出力軸の回転角度を正確に把握する必要がある。ステータの各コイルへの通電切替えを制御するには、ロータの回転位置を正確に把握している必要があるからである。
このため、モータには回転角センサが備えられ、正確に角度検出されることが望ましい。自動車の駆動機構に用いられる回転角センサには、耐環境性などに加えて駆動機構の回転数が高い為に高精度化が要求されることになる。そして、他の車載部品と同様に回転角センサにも小型化と共に低コスト化が要求されている。
このため、モータには回転角センサが備えられ、正確に角度検出されることが望ましい。自動車の駆動機構に用いられる回転角センサには、耐環境性などに加えて駆動機構の回転数が高い為に高精度化が要求されることになる。そして、他の車載部品と同様に回転角センサにも小型化と共に低コスト化が要求されている。
そして、このような回転角センサの1つとして、例えば、特許文献1に開示されたものがある。ここに開示されたレゾルバは、励磁信号が入力する励磁巻線、及び検出信号が出力する検出巻線を有し、励磁巻線又は検出巻線を設けた受動体の変位量に応じて変化する検出信号に基づいて受動体の変位量を検出するレゾルバを構成するに際し、励磁巻線に、励磁信号により高周波信号を変調した変調信号を入力するとともに、検出巻線から出力する変調信号を復調して検出信号を得るようにしている。これにより、このレゾルバは、レゾルバの小型化、及び低コスト化を実現するとともに、併せて検出精度の高度化を実現している。
しかしながら、上記した特許文献1に開示されているレゾルバでは、励磁巻線などに断線や地絡などの異常が発生すると、位置検出を正確に行うことができなくなるが、このような故障を判断することができないという問題があった。そして、レゾルバに故障が発生すると、レゾルバは間違った検出信号を出力し続けるため、検出信号に基づき制御される機器(例えばモータ等)が正常に作動しなくなってしまう。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、簡単な処理で故障を正確に判断することができる回転角センサを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一形態は、正弦波と余弦波とが励磁信号として入力される励磁コイルが設けられたステータと、前記励磁信号を前記励磁コイルへ出力する励磁信号出力回路と、前記励磁コイルで発生する磁界を受ける検出コイルが設けられたロータと、前記励磁信号と前記検出コイルで検出される検出信号との位相差から前記ロータの位置を算出する検出信号処理回路とを有する回転角センサにおいて、前記検出信号処理回路に入力される前記検出信号の振幅が、正常時の振幅より所定割合小さくなった場合に、故障が発生したと判断する故障判断手段を有することを特徴とする。
この回転角センサでは、ロータの回転角をθとして、励磁コイルに位相が90°異なる励磁信号asinωtとacosωtが入力されると、検出コイルで検出される検出信号は、(asinωt・bcosθ)+(acosωt・bsinθ)=absin(ωt+θ)となる。この検出信号は、ロータの回転角θに対応して位相が変化するため、検出信号処理回路にて、励磁信号と検出信号との位相差からロータの回転角(位置)を算出している。
ここで、正常時には、回転角θが変化しても検出信号の振幅は変化しない。つまり、検出信号の振幅は常に一定である。これに対して、励磁コイル又は検出コイルなどに異常が発生すると、検出信号の振幅が小さくなる。そのため、検出信号の振幅が、正常時の振幅より所定割合小さくなった場合には、回転角センサに何らかの異常が発生して故障したと判断することができる。なお、所定割合としては、70〜90%、好ましくは75〜85%の範囲内で設定すればよい。所定割合を上記範囲よりも大きく設定すると、ノイズ等の影響を受けて誤判断するおそれがある一方、上記範囲よりも小さく設定すると、ノイズ等の影響による誤判断は防止できるが、接触不良やレアショートなどの異常を検出することができなくなるおそれがあるからである。
そこで、この回転角センサでは、検出信号処理回路に入力される検出信号の振幅が、正常時の振幅より所定割合小さくなった場合に、故障が発生したと判断する故障判断手段を設けている。例えば、振幅ピーク値などを比較して故障診断を行えばよい。これにより、故障判断手段において、簡単な処理で故障を正確に判断することができる。
上記した回転角センサにおいて、前記故障判断手段は、前記励磁信号の周期ごとの振幅ピーク値の平均が、正常時の振幅ピーク値より所定割合小さくなった場合に、故障が発生したと判断することが望ましい。
ここで、ノイズ等の影響を受けて検出信号の振幅が瞬間的に低下する場合もあり得るが、上記した回転角センサでは、この瞬間的な振幅の低下であっても故障したと判断するおそれがある。つまり、回転角センサが正常であるにもかかわらず、故障していると誤判断するおそれがある。
そのため、この回転角センサでは、故障判断手段において、励磁信号の周期ごとの振幅ピーク値の平均が、正常時の振幅ピーク値より所定割合小さくなった場合に、故障が発生したと判断する。これにより、上記した回転角センサに比べ正常時データとの比較データ数が増える。それにより、より多くのデータ数に基づき回転角センサの故障判断を行うことができる。その結果、故障判断の精度が向上するため、故障の誤判断を防止することができるので、より正確に回転角センサの故障判断を行うことができる。
上記課題を解決するためになされた本発明の別形態は、前記励磁信号を前記励磁コイルへ出力する励磁信号出力回路と、前記励磁コイルで発生する磁界を受ける検出コイルが設けられたロータと、前記励磁信号と前記検出コイルで検出される検出信号との位相差から前記ロータの位置を算出する検出信号処理回路とを有する回転角センサにおいて、前記ロータが回転しており、前記検出信号処理回路に入力される前記検出信号におけるゼロクロス点の位置が変化しない場合又はゼロクロス点の移動周期が変動する場合に、前記励磁コイルの異常により故障が発生したと判断する故障判断手段を有することを特徴とする。
この回転角センサでも、ロータの回転角をθとして、励磁コイルに位相が90°異なる励磁信号asinωtとacosωtが入力されると、検出コイルで検出される検出信号は、(asinωt・bcosθ)+(acosωt・bsinθ)=absin(ωt+θ)となる。この検出信号は、ロータの回転角θに対応して位相が変化するため、検出信号処理回路にて、励磁信号と検出信号との位相差からロータの回転角(位置)を算出している。
ここで、正常時には、ロータが回転していれば、回転角θに応じて検出信号におけるゼロクロス点の位置が規則的に変化する。これに対して、励磁コイルの一方が断線又は地絡すると、ゼロクロス点の位置が変化しなくなる。そのため、検出信号におけるゼロクロス点の位置が変化しない場合には、励磁コイルに異常が発生して故障したと判断することができる。
そこで、この回転角センサでは、検出信号処理回路に入力される検出信号におけるゼロクロス点の位置が変化しない場合に、励磁コイルの異常により故障が発生したと判断する故障判断手段を設けている。これにより、故障判断手段において、簡単な処理で故障を正確に判断することができる。
上記した回転角センサにおいて、前記故障判断手段は、前記ゼロクロス点の位置が変化しない場合には、前記ゼロクロス点の位置に基づき前記励磁コイルのどちらが故障したのかを判断することが望ましい。
例えば、励磁コイルのうちCOS励磁コイルが断線又は地絡すると、COS励磁コイルにおける励磁ができなくなる。そのため、検出信号は、absinωt・cosθとなり、ゼロクロス点の位置が変化しなくなる。なお、この場合のゼロクロス点の位置は、励磁信号(正弦波)のゼロクロス点と同じ位置となる。また、励磁コイルのうちSIN励磁コイルが断線又は地絡すると、SIN励磁コイルにおける励磁ができなくなる。そのため、検出信号は、abcosωt・sinθとなり、ゼロクロス点の位置が変化しなくなる。なお、この場合のゼロクロス点の位置は、励磁信号(正弦波)のゼロクロス点に対して90°ずれた位置となる。このように、検出信号におけるゼロクロス点の位置が変化しない場合には、ゼロクロス点の位置からどちらの励磁コイル(COS励磁コイルあるいはSIN励磁コイル)が故障したのかを判断することができる。
そこで、この回転角センサでは、検出信号におけるゼロクロス点の位置が変化しない場合には、故障判断手段において、ゼロクロス点の位置に基づき励磁コイルのどちらが故障したのかを判断している。これにより、この回転角センサでは、故障判断手段において、簡単な処理で故障の発生のみならず、故障の発生箇所まで判断することができる。
上記課題を解決するためになされた本発明の別形態は、正弦波と余弦波とが励磁信号として入力される励磁コイルが設けられたステータと、前記励磁信号を前記励磁コイルへ出力する励磁信号出力回路と、前記励磁コイルで発生する磁界を受ける検出コイルが設けられたロータと、前記励磁信号と前記検出コイルで検出される検出信号との位相差から前記ロータの位置を算出する検出信号処理回路とを有する回転角センサにおいて、前記ロータが回転しており、前記検出信号処理回路に入力される前記検出信号の振幅ピーク値が前記励磁信号の1周期間で変動している場合に、前記励磁コイルの異常により故障が発生したと判断する故障判断手段を有することを特徴とする。
この回転角センサでも、ロータの回転角をθとして、励磁コイルに位相が90°異なる励磁信号asinωtとacosωtが入力されると、検出コイルで検出される検出信号は、(asinωt・bcosθ)+(acosωt・bsinθ)=absin(ωt+θ)となる。この検出信号は、ロータの回転角θに対応して位相が変化するため、検出信号処理回路にて、励磁信号と検出信号との位相差からロータの回転角(位置)を算出している。
ここで、正常時には、回転角θが変化しても検出信号の振幅は変化しない。つまり、検出信号の振幅は常に一定である。これに対して、励磁コイルの励磁が異常であると、検出信号の振幅ピーク値が変動する。そのため、検出信号の振幅ピーク値が変動している場合には、励磁コイルの励磁が何らかの原因により異常であり故障したと判断することができる。なお、励磁コイルの励磁異常としては、励磁コイルの断線や地絡により励磁できない場合の他、接触不良やグランドに対するレアショートによる励磁電流の減少などを挙げることができる。
そこで、この回転角センサでは、検出信号処理回路に入力される前記検出信号の振幅ピーク値が前記励磁信号の1周期間で変動している場合に、励磁コイルの異常により故障が発生したと判断する故障判断手段を設けている。これにより、故障判断手段において、簡単な処理で回転角センサの故障を正確に判断することができる。
上記した回転角センサにおいて、前記故障判断手段は、前記励磁信号の1周期間で検出される前記振幅ピーク値のうち最大となる最大振幅ピーク値の位置に基づき前記励磁コイルのどちらが故障したのかを判断することが望ましい。
例えば、励磁コイルのうちCOS励磁コイル側に励磁異常が発生すると、検出信号のうちacosωt・bsinθが小さくなるため、励磁信号の1周期間における検出信号の振幅ピーク値が最大となる最大振幅ピーク値の位置が、励磁信号(正弦波)の振幅が最大になる位置と同じになる。また、励磁コイルのうちSIN励磁コイル側に励磁異常が発生すると、検出信号のうちacosωt・bsinθが小さくなるため、励磁信号の1周期間における検出信号の振幅ピーク値が最大となる最大振幅ピーク値の位置が、励磁信号(正弦波)の振幅が最大になる位置から90°ずれた位置になる。このように、検出信号の振幅ピーク値が変動している場合には、検出信号の最大振幅ピーク値の位置から、どちらの励磁コイル(COS励磁コイルあるいはSIN励磁コイル)が故障したのかを判断することができる。
そこで、この回転角センサでは、故障判断手段において、励磁信号の1周期間における検出信号の最大振幅ピーク値の位置に基づき、励磁コイルのどちらが故障したのかを判断している。これにより、この回転角センサでは、故障判断手段において、簡単な処理で故障の発生のみならず、故障の発生箇所まで判断することができる。
そして、上記の回転角センサにおいて、前記励磁信号出力回路は、前記故障判断手段により故障が発生したと判断された方の励磁コイルへの励磁信号の出力を停止することが好ましい。
このようにすることにより、故障した励磁コイルに励磁信号を入力し続けることで発生する2次被害を確実に防止することができる。つまり、回転角センサの故障を最小限に抑えることができる。
また、上記の回転角センサにおいて、前記故障判断手段の判断結果に基づき、故障が発生したことを報知する報知手段を動作させる報知制御手段を有することも好ましい。
このような報知制御手段を設けることにより、使用者に故障の発生を知らせることができる。これにより、使用者に対して、回転角センサの修理・点検を促すことができる。
なお、報知手段は、回転角センサに設けられていても良いし、外部に設けられていても良い。
なお、報知手段は、回転角センサに設けられていても良いし、外部に設けられていても良い。
さらに、上記の回転角センサにおいて、前記検出信号処理回路は、一方の励磁コイルが故障している場合には、前記検出信号の振幅ピーク値の変化に基づき前記ロータの位置を算出すると良い。
このようにすることにより、一方の励磁コイルが故障した場合でも、精度は低下するがロータの回転角を算出することができる。このため、検出信号に基づき制御される機器(例えばモータ等)を一定条件下で作動させる(フェイルセーフ)ことができる。例えば、自動車用モータに使用される回転角センサであれば、一方の励磁コイルが故障した場合にも、モータを一定回転で作動させることができるため、自動車を退避走行させることができる。また、ロボット用モータに使用される回転角センサであれば、アーム等を所定位置(ホームポジションなど)に戻すことができる。
本発明に係る回転角センサによれば、上記した通り、簡単な処理で故障を正確に判断することができる。
以下、本発明の回転角センサを具体化した実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。そこで、本実施の形態に係る回転角センサを組み込んだモータについて、図1を参照しながら簡単に説明する。図1は、本実施の形態に係る回転角センサが組み込まれたモータの概略構造を示す断面図である。
図1に示すように、モータ90は、ケース本体91と、ケースカバー92と、モータステータ93と、モータロータ94と、モータ軸95と、モータ軸受96aと96bとを備えているブラシレスモータである。
ケース本体91及びケースカバー92は、アルミニウム合金などを鋳造して作られており、ケース本体91にはモータ軸受96bが嵌合され、ケースカバー92にはモータ軸受96aが嵌合され、モータ軸95を回転可能に軸支している。そして、モータ90には、モータ軸95の回転位置(回転角度)を検出するために、センサステータ10、センサロータ60、及びロータリトランス16を備える回転角センサ20(図2参照)が組み付けられている。
ケース本体91及びケースカバー92は、アルミニウム合金などを鋳造して作られており、ケース本体91にはモータ軸受96bが嵌合され、ケースカバー92にはモータ軸受96aが嵌合され、モータ軸95を回転可能に軸支している。そして、モータ90には、モータ軸95の回転位置(回転角度)を検出するために、センサステータ10、センサロータ60、及びロータリトランス16を備える回転角センサ20(図2参照)が組み付けられている。
ケース本体91にはその内周にモータステータ93が固定されている。モータステータ93は、コイルが備えられており通電することで、磁力を発生する。
一方、モータ軸95には永久磁石を備えたモータロータ94が固定されている。モータステータ93とモータロータ94は所定距離離れて保持され、モータステータ93に通電することでモータロータ94が回転し、駆動力を発生してモータ軸95に動力を伝える。
ケースカバー92にはセンサステータ10が固定されており、ケース本体91とケースカバー92を組み付けた状態で、センサロータ60とセンサステータ10が所定距離だけ離れて対向配置される。なお、所定距離は近くした方が回転角センサ20の検出精度を向上させることができるが、寸法公差や温度による寸法変化等も考慮された上で決定される。
一方、モータ軸95には永久磁石を備えたモータロータ94が固定されている。モータステータ93とモータロータ94は所定距離離れて保持され、モータステータ93に通電することでモータロータ94が回転し、駆動力を発生してモータ軸95に動力を伝える。
ケースカバー92にはセンサステータ10が固定されており、ケース本体91とケースカバー92を組み付けた状態で、センサロータ60とセンサステータ10が所定距離だけ離れて対向配置される。なお、所定距離は近くした方が回転角センサ20の検出精度を向上させることができるが、寸法公差や温度による寸法変化等も考慮された上で決定される。
次に、回転角センサの構成について、図2を参照しながら説明する。図2は、回転角センサの構成を示すブロック図である。図2に示すように、回転角センサ20は、回路21及びセンサ部22よりなる。回路21は、SIN信号発生器51、搬送波発生器52、COS信号発生器53、第1変調器54、第2変調器55、検波器56、検出信号処理器57、故障判断器58、及び報知制御器59よりなる。センサ部22は、励磁コイル18(SIN信号励磁コイル11とCOS信号励磁コイル12)、検出コイル13、及びロータリトランス16(ロータ側ロータリトランス14とステータ側ロータリトランス15)よりなる。そして、SIN信号励磁コイル11、COS信号励磁コイル12、及びステータ側ロータリトランス15が、センサステータ10に設けられており、検出コイル13及びロータ側ロータリトランス14が、センサロータ60に設けられている。
7.2kHzのSIN信号波を発生させるSIN信号発生器51は、図2に示すように第1変調器54に接続されている。7.2kHzのCOS信号波を発生させるCOS信号発生器53は、第2変調器55に接続されている。
また、360kHzのSIN搬送波を発生させる搬送波発生器52は、第1変調器54と第2変調器55とにそれぞれ接続されている。また、SIN信号発生器51及びCOS信号発生器53は、検出信号処理器57に接続されている。検波器56は、検出信号処理器57に接続されている。
第1変調器54は、SIN信号励磁コイル11に接続され、第2変調器55は、COS信号励磁コイル12に接続されている。
検出コイル13は、ロータ側ロータリトランス14に接続され、ステータ側ロータリトランス15は、検波器56に接続されている。
また、360kHzのSIN搬送波を発生させる搬送波発生器52は、第1変調器54と第2変調器55とにそれぞれ接続されている。また、SIN信号発生器51及びCOS信号発生器53は、検出信号処理器57に接続されている。検波器56は、検出信号処理器57に接続されている。
第1変調器54は、SIN信号励磁コイル11に接続され、第2変調器55は、COS信号励磁コイル12に接続されている。
検出コイル13は、ロータ側ロータリトランス14に接続され、ステータ側ロータリトランス15は、検波器56に接続されている。
また、検出信号処理器57は、故障判断器58に接続されている。この故障判断器58は、回転角センサ20の故障の発生を検知するものである。故障判断器58は、報知制御器59に接続されるとともに、SIN信号発生器51及びCOS信号発生器53に接続されている。そして、報知制御器59は、回転角センサ20の外部に設けられた報知器30に接続されている。この報知器30は、例えば、回転角センサ20が自動車用のモータに取り付けられる場合であれば、運転者が認識できる場所(例えばメータパネル等)に設けられる。また、回転角センサ20がロボット用モータに取り付けられる場合であれば、オペレータが認識できる場所(例えば制御パネル等)に設けられる。
続いて、上記の構成を有する回転角センサ20の動作について説明する。まず、SIN信号発生器51で、正弦波asinωtが作られ、第1変調器54に正弦波asinωtが与えられる。また、第1変調器54には、搬送波発生器52で作られた360kHzのSIN搬送波が与えられる。そして、第1変調器54にて高周波変調された励磁信号が、SIN信号励磁コイル11に入力される。
一方、COS信号発生器53で、余弦波acosωtが作られ、第2変調器55に余弦波acosωtが与えられる。また、第2変調器55には、搬送波発生器52で作られた360kHzのSIN搬送波が与えられる。そして、第2変調器55にて高周波変調された励磁信号が、COS信号励磁コイル12に入力される。
このようして、SIN信号励磁コイル11及びCOS信号励磁コイル12に、高周波変調された正弦波asinωtと余弦波acosωtとが与えられると、励磁コイル18には励磁電圧が発生し、検出コイル13には励磁電圧により誘起された誘起電圧が発生する。検出コイル13で発生した誘起電圧は、ロータリトランス16を介して検波器56に供給される。そして、検波器56にて、ロータリトランス16から出力された信号が復調されて検出信号が得られる。この検出信号は、検出信号処理器57に入力される。
検出信号処理器57に入力される検出信号は、asinωt・bcosθ+acosωt・bsinθ=absin(ωt+θ)となる。なお、θは、センサロータ60(モータ軸95)の回転角である。そして、この検出信号は、図3に示すような波形となる。図3は、正常時における励磁信号1周期(T)に対する検出信号の波形を示す図である。図3において、X軸は時間軸であり、Y軸は振幅を示している。なお、励磁信号1周期でセンサロータ60が1回転するので、周期と位相との関係からT=360°となる。
そして、検出信号処理器57には、変調前の励磁信号(レファレンス信号:図3に示すref)が入力されている。そして、検出信号処理器57において、レファレンス信号と検出信号との位相差からモータ軸95の回転角θが算出される。
また、検出信号処理器57に入力されるレファレンス信号と検出信号は、故障判断器58にも入力される。故障判断器58は、正常時の検出信号の波形(図3参照)を記憶しており、この正常時の検出信号の波形と、検出信号処理器57(検波器56)から入力される検出信号の波形とを比較することにより、回転角センサ20の故障を判断する。この回転角センサ20の故障判断の詳細は後述する。
そして、故障判断器58が回転角センサ20が故障したと判断した場合には、その旨の信号(故障発生信号)が、報知制御器58に与えられる。故障発生信号を受信した報知制御器58は、報知器30を作動させて使用者に回転角センサの故障を報知する(警告灯点灯や警告音発生など)。
なお、後述するように、SIN信号励磁コイル11又はCOS信号励磁コイル12のいずれが故障しているかを判断する場合には、故障判断器58から故障発生信号が、SIN信号発生器51又はCOS信号発生器53に与えられる。そして、故障発生信号を受けたSIN信号発生器51又はCOS信号発生器53は、それぞれ励磁信号の出力を停止する。これにより、故障した励磁コイル11又は12に励磁信号を入力し続けることで発生する2次被害を確実に防止することができるため、回転角センサ20の故障を最小限に抑えることができる。
また、この場合には、故障判断器58から故障発生信号が、検出信号処理器57にも与えられる。そうすると、検出信号処理器57では、レファレンス信号と検出信号との位相差ではなく、検出信号の振幅ピーク値の変化に基づき、モータ軸95の回転角θが算出される。このように、励磁コイル18の一方が故障した場合でも、精度は低下するがモータ軸95の回転角θを算出することができる。このため、検出信号に基づき制御されるモータ90を一定条件下で作動させる(フェイルセーフ)ことができる。例えば、モータ90が自動車用モータであれば、励磁コイル18の一方が故障した場合にも、モータ90を一定回転で作動させることができるため、自動車を退避走行させることができる。また、モータ90がロボット用モータであれば、アーム等を所定位置(ホームポジションなど)に戻すことができる。
ここで、故障判断器58が実施する故障判断処理について説明する。故障判断器58では、検出信号の振幅が、正常時の振幅より所定割合小さくなった場合に、回転角センサ20に何らかの異常が発生して故障したと判断する。このような故障判断を行うことができるのは、正常時には図3に示すように、回転角θが変化しても検出信号の振幅は変化しない(常に一定である)のに対して、後述するように、励磁コイル18又は検出コイル13に異常が発生すると、どこかのタイミングで検出信号の振幅が小さくなる(図4〜図8参照)からである。
なお、異常判断を行うために使用する正常時の振幅に乗じる係数(所定割合)としては、0.7〜0.9、好ましくは0.75〜0.85の範囲内で設定すればよい。この係数を上記範囲よりも大きく設定すると、ノイズ等の影響を受けて誤判断するおそれがある一方、上記範囲よりも小さく設定すると、ノイズ等の影響による誤判断は防止できるが、接触不良やレアショートなどの異常を検出することができなくなるおそれがあるからである。本実施の形態では、後述するように、この係数を0.8に設定している。
ここで、回転角センサ20の故障原因としては、例えば、励磁コイル18の異常や検出コイル13の異常が考えられる。そして、励磁コイル18の異常としては、SIN信号励磁コイル11が断線又は地絡してSIN信号励磁コイル11が完全に励磁できない場合(図4参照)、SIN信号励磁コイル11が接触不良またはグランドに対してレアショートしてSIN信号励磁コイル11の励磁電流が少ない場合(図5参照)、COS信号励磁コイル12が断線又は地絡してCOS信号励磁コイル12が完全に励磁できない場合(図6参照)、及びCOS信号励磁コイル12が接触不良またはグランドに対してレアショートしてCOS信号励磁コイル12の励磁電流が少ない場合(図7参照)などが考えられる。
一方、検出信号の異常としては、検出コイル13が断線又は地絡した場合、並びに検出コイル13が接触不良又はグランドに対してレアショートして出力が低下した場合(図8参照)が考えられる。
一方、検出信号の異常としては、検出コイル13が断線又は地絡した場合、並びに検出コイル13が接触不良又はグランドに対してレアショートして出力が低下した場合(図8参照)が考えられる。
そこで、励磁コイル18の異常時における検出信号の波形を図4〜図7に示し、検出コイル13の異常時における検出信号の波形を図8に示す。
SIN信号励磁コイル11が断線又は地絡してSIN信号励磁コイル11が完全に励磁できない場合、図4に示すように、検出信号は、回転角θ=90°,270°のときに振幅ピーク値vpが最大(正常時の振幅ピーク値Vp=abと等しい)となり、回転角θ=0°,180°のときに振幅がゼロになる。また、検出信号におけるゼロクロス点が変化しなくなる。
また、SIN信号励磁コイル11が接触不良またはグランドに対してレアショートしてSIN信号励磁コイル11の励磁電流が少ない場合、図5に示すように、検出信号は、回転角θ=90°,270°のときに振幅ピーク値vpが最大(正常時の振幅ピーク値Vp=abと等しい)となり、回転角θ=0°,180°で振幅ピーク値vpが最小となる。
SIN信号励磁コイル11が断線又は地絡してSIN信号励磁コイル11が完全に励磁できない場合、図4に示すように、検出信号は、回転角θ=90°,270°のときに振幅ピーク値vpが最大(正常時の振幅ピーク値Vp=abと等しい)となり、回転角θ=0°,180°のときに振幅がゼロになる。また、検出信号におけるゼロクロス点が変化しなくなる。
また、SIN信号励磁コイル11が接触不良またはグランドに対してレアショートしてSIN信号励磁コイル11の励磁電流が少ない場合、図5に示すように、検出信号は、回転角θ=90°,270°のときに振幅ピーク値vpが最大(正常時の振幅ピーク値Vp=abと等しい)となり、回転角θ=0°,180°で振幅ピーク値vpが最小となる。
一方、COS信号励磁コイル12が断線又は地絡してCOS信号励磁コイル12が完全に励磁できない場合、図6に示すように、検出信号は、回転角θ=0°,180°のときに振幅ピーク値vpが最大(正常時の振幅ピーク値Vp=abと等しい)となり、回転角θ=90°,270°のときに振幅がゼロになる。また、検出信号におけるゼロクロス点が変化しなくなる。
また、COS信号励磁コイル12が接触不良またはグランドに対してレアショートしてCOS信号励磁コイル12の励磁電流が少ない場合、図7に示すように、検出信号は、回転角θ=0°,180°のときに振幅ピーク値vpが最大(正常時の振幅ピーク値Vp=ab)となり、回転角θ=90°,270°で振幅ピーク値vpが最小となる。
また、COS信号励磁コイル12が接触不良またはグランドに対してレアショートしてCOS信号励磁コイル12の励磁電流が少ない場合、図7に示すように、検出信号は、回転角θ=0°,180°のときに振幅ピーク値vpが最大(正常時の振幅ピーク値Vp=ab)となり、回転角θ=90°,270°で振幅ピーク値vpが最小となる。
また、検出コイル13に異常が発生した場合、図8に示すように、検出信号の位相は変化することなく出力が低下するため、検出信号の振幅が正常時に比べて小さくなる。なお、検出コイル13が断線又は地絡している場合には、検出信号が出力されなくなる。
このように、励磁コイル18又は検出コイル13に異常が発生すると、検出信号の振幅が、正常時に比べて、センサロータ60が1回転するどこかのタイミングで小さくなる。そこで、本実施の形態では、故障判断器58において、検出信号の振幅ピーク値を正常時と比べて回転角センサ20の故障を判断している。この故障判断処理について、図9を参照しながら説明する。図9は、故障判断器が実施する故障判断処理の内容を示すフローチャートである。
まず、検出信号の振幅ピーク値vpが検出される(ステップS11)。検出信号の振幅ピーク値vpが検出されると、その検出された振幅ピーク値vpが正常時の振幅ピーク値Vpと比較されて、vp>0.8Vpとなるか否かが判定される(ステップS12)。
ステップS11で検出された振幅ピーク値vpが、正常時の振幅ピーク値Vpの8割よりも大きい場合には(S12:YES)、回転角センサ20は故障していないと判断して、この処理ルーチンは終了する。一方、ステップS10で検出された振幅ピーク値vpが正常時の振幅ピーク値Vpの8割以下である場合には(S12:NO)、上記した図4〜図8に示したいずれかの場合に該当するため、回転角センサ20が故障していると判断して、異常フラグをONにする(ステップS13)。このように、回転角センサ20では、非常に簡単な処理で故障を正確に判断することができる。
そして、異常フラグがONにされると、報知制御器59により、報知器30が作動させられて使用者に回転角センサ20の故障が報知される。これにより、使用者に故障の発生を知らせることができる。その結果、使用者に対して、回転角センサ20の修理・点検を促すことができる。
ここで、上記した故障判断処理では、ノイズ等の影響を受けて検出信号の振幅ピーク値vpが瞬間的に低下する場合もあり得るが、この瞬間的な振幅の低下であっても故障したと判断するおそれがある。つまり、回転角センサが正常であるにもかかわらず、故障していると誤判断するおそれがある。
そのため、図10に示すような故障判断処理を行うことが好ましい。図10は、故障判断器が実施する別の故障判断処理の内容を示すフローチャートである。
まず、リファレンス信号の周期ごとの平均振幅ピーク値vpnが検出される(ステップS21)。ここでは、上記の処理とは異なり、リファレンス信号1周期中に表れる振幅ピーク値vpの平均値vpnが検出される。そして、その検出された平均振幅ピーク値Vpnが正常時の振幅ピーク値Vpと比較されて、平均振幅ピーク値に対してvpn>0.8Vpとなるか否かが判定される(ステップS22)。
まず、リファレンス信号の周期ごとの平均振幅ピーク値vpnが検出される(ステップS21)。ここでは、上記の処理とは異なり、リファレンス信号1周期中に表れる振幅ピーク値vpの平均値vpnが検出される。そして、その検出された平均振幅ピーク値Vpnが正常時の振幅ピーク値Vpと比較されて、平均振幅ピーク値に対してvpn>0.8Vpとなるか否かが判定される(ステップS22)。
ステップS21で検出された平均振幅ピーク値vpnが、正常時の振幅ピーク値Vpの8割よりも大きい場合には(S22:YES)、回転角センサ20は故障していないと判断して、この処理ルーチンは終了する。一方、ステップS21で検出された平均振幅ピーク値vpnが正常時の振幅ピーク値Vpの8割以下である場合には(S22:NO)、上記した図4〜図8に示したいずれかの場合に該当するため、回転角センサ20が故障していると判断して、異常フラグをONにする(ステップS23)。
このような判断処理によれば、上記した回転角センサに比べ正常時データとの比較データ数が増える。そのため、より多くのデータ数(平均値)に基づき回転角センサ20の故障判断を行うことができる。その結果、故障判断の精度が向上するため、故障の誤判断を防止することができるので、より正確に回転角センサ20の故障判断を行うことができる。
ここで、励磁コイル18に異常が発生すると、センサロータ60が回転しても、検出信号のゼロクロス点の位置が変化しなくなる。そのため、検出信号におけるゼロクロス点の位置が変化しない場合には、励磁コイルに何らかの異常が発生して故障したと判断することができる。この判断方法により、図4、図6に示す励磁コイル18の断線や地絡による異常を判断することができる。
そこで、この故障判断処理について、図11を参照しながら説明する。図11は、故障判断器が実施する別の故障判断処理の内容を示すフローチャートである。
まず、この判断処理では、センサロータ60が回転しているか否かが判断される(ステップS31)。そして、センサロータ60が回転している場合には(S31:YES)、検出信号のゼロクロス点がリファレンス信号に対して変動しているか否か、つまり、ゼロクロス点の位置が移動するか否かが判断される(ステップS32)。一方、センサロータ60が回転していない場合には(S31:NO)、この処理ルーチンは終了する。
まず、この判断処理では、センサロータ60が回転しているか否かが判断される(ステップS31)。そして、センサロータ60が回転している場合には(S31:YES)、検出信号のゼロクロス点がリファレンス信号に対して変動しているか否か、つまり、ゼロクロス点の位置が移動するか否かが判断される(ステップS32)。一方、センサロータ60が回転していない場合には(S31:NO)、この処理ルーチンは終了する。
ステップS32にて、検出信号のゼロクロス点が、リファレンス信号に対して変動していないと判断された場合、つまり、検出信号のゼロクロス点の位置が変化しない場合(図4、図6参照)には(S32:NO)、励磁コイル18に何らかの異常が発生して故障したとして励磁コイル異常フラグをONにする(ステップS33)。一方、検出信号のゼロクロス点が、リファレンス信号に対して変動していると判断された場合には(S32:YES)、この処理ルーチンは終了する。
そして、励磁コイル異常フラグがONにされると、報知制御器59により、報知器30が作動させられて使用者に励磁コイル18に異常が発生して回転角センサ20が故障した旨が報知される。これにより、使用者に励磁コイル18の異常による故障の発生を知らせることができる。その結果、使用者に対して、回転角センサ20の修理・点検を促すことができる。
ここで、上記した故障判断処理では、励磁コイル18に異常が発生して回転角センサ20が故障したことまでは判断することはできるが、励磁コイル18のうちSIN信号励磁コイル11あるいはCOS信号励磁コイル12のどちらが異常であるかまでは判断することができない。
そのため、図12に示すような故障判断処理を行うことが好ましい。図12は、故障判断器が実施する別の故障判断処理の内容を示すフローチャートである。
まず、この判断処理では、センサロータ60が回転しているか否かが判断される(ステップS41)。そして、センサロータ60が回転している場合には(S41:YES)、検出信号のゼロクロス点がリファレンス信号に対して変動しているか否かが判断される(ステップS42)。一方、センサロータ60が回転していない場合には(S41:NO)、この処理ルーチンは終了する。
まず、この判断処理では、センサロータ60が回転しているか否かが判断される(ステップS41)。そして、センサロータ60が回転している場合には(S41:YES)、検出信号のゼロクロス点がリファレンス信号に対して変動しているか否かが判断される(ステップS42)。一方、センサロータ60が回転していない場合には(S41:NO)、この処理ルーチンは終了する。
ステップS42にて、検出信号のゼロクロス点が、リファレンス信号に対して変動していないと判断された場合、つまり、検出信号のゼロクロス点の位置が変化しない場合(図4、図6参照)には(S42:NO)、検出信号のゼロクロス点の位置がリファレンス信号に対して、t=0°±45°とt=180°±45°に存在するか否かが判断される(ステップS43)。
一方、検出信号のゼロクロス点が、リファレンス信号に対して変動していると判断された場合には(S42:YES)、この処理ルーチンは終了する。
一方、検出信号のゼロクロス点が、リファレンス信号に対して変動していると判断された場合には(S42:YES)、この処理ルーチンは終了する。
ステップS43にて、検出信号のゼロクロス点の位置がリファレンス信号に対して、t=0°±45°とt=180°±45°に存在すると判断された場合には(S43:YES)、図6に示すように、COS信号励磁コイル12が断線又は地絡して完全に励磁することができないと考えられるため、COS信号励磁コイル12の異常フラグをONにする(ステップS44)。
一方、検出信号のゼロクロス点の位置がリファレンス信号に対して、t=0°±45°とt=180°±45°に存在しないと判断された場合には(S43:NO)、図4に示すように、SIN信号励磁コイル11が断線又は地絡して完全に励磁することができないと考えられるため、SIN信号励磁コイル11の異常フラグをONにする(ステップS45)。
一方、検出信号のゼロクロス点の位置がリファレンス信号に対して、t=0°±45°とt=180°±45°に存在しないと判断された場合には(S43:NO)、図4に示すように、SIN信号励磁コイル11が断線又は地絡して完全に励磁することができないと考えられるため、SIN信号励磁コイル11の異常フラグをONにする(ステップS45)。
そして、ステップS44,S45で、異常フラグがONにされると、報知制御器59により、報知器30が作動させられて使用者に励磁コイル18に異常が発生して回転角センサ20が故障した旨が報知される。このとき、励磁コイル18のうちどちらのコイルに異常が発生しているのかを報知することもできる。これにより、使用者に励磁コイル18のどちらのコイルに異常が発生したのかを知らせることができる。その結果、使用者に対して、回転角センサ20の修理・点検を促すことができる。そして、修理・点検する場合に、故障発生箇所が特定されているので、効率良く作業を行うことができる。
ここで、上記した図11又は図12に示す故障判断処理では、SIN信号励磁コイル11が接触不良またはグランドに対してレアショートしてSIN信号励磁コイル11の励磁電流が少ない場合(図5参照)、又はCOS信号励磁コイル12が接触不良またはグランドに対してレアショートしてCOS信号励磁コイル12の励磁電流が少ない場合(図7参照)の故障を判断することができない。
そこで、このような励磁電流が少なくなり(ゼロになる場合も含む)、SIN信号励磁コイル11又はCOS信号励磁コイル12における励磁が異常となった場合に、励磁コイル18のうちどちらのコイルにおける励磁が異常であるかを判断する必要がある場合には、図13に示す故障判断処理を行うようにすればよい。図13は、故障判断器が実施する別の故障判断処理の内容を示すフローチャートである。
まず、この判断処理では、センサロータ60が回転しているか否かが判断される(ステップS51)。そして、センサロータ60が回転している場合には(S51:YES)、レファレンス信号の周期ごとに検出信号の振幅ピーク値が変動していないか否かが判断される(ステップS52)。一方、センサロータ60が回転していない場合には(S51:NO)、この処理ルーチンは終了する。
ステップS52にて、レファレンス信号の周期ごとに検出信号の振幅ピーク値が変動していると判断された場合(図4〜図7参照)には(S52:NO)、レファレンス信号の周期ごとにおける検出信号の最大振幅ピーク値の位置が、リファレンス信号に対して、t=0°±45°とt=180°±45°に存在するか否かが判断される(ステップS53)。
一方、検出信号の振幅ピーク値が変動していないと判断された場合には(S52:YES)、この処理ルーチンは終了する。
一方、検出信号の振幅ピーク値が変動していないと判断された場合には(S52:YES)、この処理ルーチンは終了する。
ステップS53にて、検出信号の最大振幅ピーク値の位置が、リファレンス信号に対して、t=0°±45°とt=180°±45°に存在すると判断された場合には(S53:YES)、図4又は図5に示すように、SIN信号励磁コイル11が断線又は地絡して完全に励磁することができない場合、又はSIN信号励磁コイル11が接触不良またはグランドに対してレアショートしてSIN信号励磁コイル11の励磁電流が少ない場合であると考えられるため、SIN信号励磁コイル11の異常フラグをONにする(ステップS54)。
一方、検出信号の最大振幅ピーク値の位置が、リファレンス信号に対して、t=0°±45°とt=180°±45°に存在しない判断された場合には(S53:NO)、図6又は図7に示すように、COS信号励磁コイル12が断線又は地絡して完全に励磁することができない場合、又はCOS信号励磁コイル12が接触不良またはグランドに対してレアショートしてCOS信号励磁コイル12の励磁電流が少ない場合であると考えられるため、COS信号励磁コイル12の異常フラグをONにする(ステップS55)。
その後、ステップS54,S55で、異常フラグがONにされると、報知制御器59により、報知器30が作動させられて使用者に励磁コイル18に異常が発生して回転角センサ20が故障した旨が報知される。このとき、励磁コイル18のうちどちらのコイルに異常が発生しているのかを報知することもできる。これにより、使用者に励磁コイル18のどちらのコイルに異常が発生したのかを知らせることができる。その結果、使用者に対して、回転角センサ20の修理・点検を促すことができる。そして、修理・点検する場合に、故障発生箇所が特定されているので、効率良く作業を行うことができる。
そして、この故障判断処理によれば、上記した図11又は図12に示す処理では、判断することができなかった、SIN信号励磁コイル11が接触不良またはグランドに対してレアショートしてSIN信号励磁コイル11の励磁電流が少ない場合や、COS信号励磁コイル12が接触不良またはグランドに対してレアショートしてCOS信号励磁コイル12の励磁電流が少ない場合も含めて、励磁コイル18のどちらのコイルが異常であるかを判断することができる。
このように、図12又は図13に示す故障判断処理によれば、励磁コイル18のうちSIN信号励磁コイル11又はCOS信号励磁コイル12のいずれが故障しているかを判断することができる。このため、故障判断器58から故障発生信号が、SIN信号発生器51又はCOS信号発生器53に与えられる。そして、故障発生信号を受けたSIN信号発生器51又はCOS信号発生器53は、それぞれ励磁信号の出力を停止する。これにより、故障した励磁コイル11又は12に励磁信号を入力し続けることで発生する2次被害を確実に防止することができるため、回転角センサ20の故障を最小限に抑えることができる。
また、この場合には、故障判断器58から故障発生信号が、検出信号処理器57にも与えられる。そうすると、検出信号処理器57では、レファレンス信号と検出信号との位相差ではなく、検出信号の振幅ピーク値の変化に基づき、モータ軸95の回転角θが算出される。このように、励磁コイル18の一方が故障した場合でも、精度は低下するがモータ軸95の回転角θを算出することができる。このため、検出信号に基づき制御されるモータ90を一定条件下で作動させる(フェイルセーフ)ことができる。例えば、モータ90が自動車用モータであれば、励磁コイル18の一方が故障した場合にも、モータ90を一定回転で作動させることができるため、自動車を退避走行させることができる。また、モータ90がロボット用モータであれば、アーム等を所定位置(ホームポジションなど)に戻すことができる。
ここで、図13に示す故障診断処理によれば、励磁コイル18のどちらに異常が発生しているかを判断することはできるが、その異常が断線や地絡によるものか、あるいは接触不良やグランドに対するレアショートによるものなのかを判別することはできない。
そこで、このような判別が必要な場合には、図12に示す故障診断処理と図13に示す故障診断処理とを組み合わせれば良い。具体的には、例えば、図12に示すステップS42の肯定処理後に、図13に示すステップS52〜S55の処理を実施すれば良い。これにより、図13に示すステップS54,S55にて、励磁コイル18における一方のコイルの接触不良やグランドに対するレアショートによる故障を判断することができる。そして、図12に示すステップS44,S45にて、励磁コイル18における一方のコイルの断線や地絡による故障を判断することができる。従って、励磁コイル18における一方のコイルの断線や地絡による故障(図4又は図6の場合)と、励磁コイル18における一方のコイルの接触不良やグランドに対するレアショートによる故障(図5又は図7の場合)とを判別することができる。
また、検出コイル13の異常を判別する必要がある場合には、図9又は図10に示す故障判断処理と図11〜図13に示すいずれかの故障診断処理とを組み合わせれば良い。具体的には、例えば、図11〜図13に示すステップS32,S42,S52の肯定処理後に、図9又は図10に示すステップS11〜S13又はS21〜S23の処理を実施すれば良い。これにより、図9又は図10に示すステップS13又はS23にて、検出コイル13の異常を判断することができる。
以上、詳細に説明した通り、本実施の形態に係る回転角センサ20によれば、故障判断器58において、検出信号の振幅ピーク値を正常時と比較するという非常に簡単な処理で、回転角センサ20の故障を正確に判断することができる。
また、本実施の形態に係る回転角センサ20によれば、検出信号のゼロクロス点の位置や最大振幅ピーク値の位置に基づき、励磁コイル18のうちSIN信号励磁コイル11又はCOS信号励磁コイル12のどちらが故障しているかまで判断することができる。
さらに、本実施の形態に係る回転角センサ20によれば、SIN信号励磁コイル11又はCOS信号励磁コイル12の一方が故障した場合でも、検出信号処理器57において、レファレンス信号と検出信号との位相差ではなく、検出信号の振幅ピーク値の変化に基づき、モータ軸95の回転角θを算出することができる。
また、本実施の形態に係る回転角センサ20によれば、検出信号のゼロクロス点の位置や最大振幅ピーク値の位置に基づき、励磁コイル18のうちSIN信号励磁コイル11又はCOS信号励磁コイル12のどちらが故障しているかまで判断することができる。
さらに、本実施の形態に係る回転角センサ20によれば、SIN信号励磁コイル11又はCOS信号励磁コイル12の一方が故障した場合でも、検出信号処理器57において、レファレンス信号と検出信号との位相差ではなく、検出信号の振幅ピーク値の変化に基づき、モータ軸95の回転角θを算出することができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記した実施の形態では、正弦波と余弦波を含む励磁信号を高周波変調しているが、高周波変調しない場合であっても本発明を適用することができる。
10 センサステータ
11 SIN信号励磁コイル
12 COS信号励磁コイル
13 検出コイル
18 励磁コイル
20 回転角センサ
30 報知器
51 SIN信号発生器
53 COS信号発生器
57 検出信号処理器
58 故障判断器
59 報知制御器
60 センサロータ
90 モータ
11 SIN信号励磁コイル
12 COS信号励磁コイル
13 検出コイル
18 励磁コイル
20 回転角センサ
30 報知器
51 SIN信号発生器
53 COS信号発生器
57 検出信号処理器
58 故障判断器
59 報知制御器
60 センサロータ
90 モータ
Claims (9)
- ステータに設けられ正弦波と余弦波とが励磁信号として入力される励磁コイルと、前記励磁信号を前記励磁コイルへ出力する励磁信号出力回路と、ロータに設けられ前記励磁コイルで発生する磁界を受ける検出コイルと、前記励磁信号と前記検出コイルで検出される検出信号との位相差から前記ロータの位置を算出する検出信号処理回路とを有する回転角センサにおいて、
前記検出信号処理回路に入力される前記検出信号の振幅が、正常時の振幅より所定割合小さくなった場合に、故障が発生したと判断する故障判断手段を有する
ことを特徴とする回転角センサ。 - 請求項1に記載する回転角センサにおいて、
前記故障判断手段は、前記励磁信号の周期ごとの振幅ピーク値の平均が、正常時の振幅ピーク値より所定割合小さくなった場合に、故障が発生したと判断する
ことを特徴とする回転角センサ。 - ステータに設けられ正弦波と余弦波とが励磁信号として入力される励磁コイルと、前記励磁信号を前記励磁コイルへ出力する励磁信号出力回路と、ロータに設けられ前記励磁コイルで発生する磁界を受ける検出コイルと、前記励磁信号と前記検出コイルで検出される検出信号との位相差から前記ロータの位置を算出する検出信号処理回路とを有する回転角センサにおいて、
前記ロータが回転しており、前記検出信号処理回路に入力される前記検出信号におけるゼロクロス点の位置が変化しない場合に、前記励磁コイルの異常により故障が発生したと判断する故障判断手段を有する
ことを特徴とする回転角センサ。 - 請求項3に記載する回転角センサにおいて、
前記故障判断手段は、前記ゼロクロス点の位置が変化しない場合には、前記ゼロクロス点の位置に基づき前記励磁コイルのどちらが故障したのかを判断する
ことを特徴とする回転角センサ。 - ステータに設けられ正弦波と余弦波とが励磁信号として入力される励磁コイルと、前記励磁信号を前記励磁コイルへ出力する励磁信号出力回路と、ロータに設けられ前記励磁コイルで発生する磁界を受ける検出コイルと、前記励磁信号と前記検出コイルで検出される検出信号との位相差から前記ロータの位置を算出する検出信号処理回路とを有する回転角センサにおいて、
前記ロータが回転しており、前記検出信号処理回路に入力される前記検出信号の振幅ピーク値が前記励磁信号の1周期間で変動している場合に、前記励磁コイルの異常により故障が発生したと判断する故障判断手段を有する
ことを特徴とする回転角センサ。 - 請求項5に記載する回転角センサにおいて、
前記故障判断手段は、前記励磁信号の1周期間で検出される前記振幅ピーク値のうち最大となる最大振幅ピーク値の位置に基づき前記励磁コイルのどちらが故障したのかを判断する
ことを特徴とする回転角センサ。 - 請求項4又は請求項6に記載する回転角センサにおいて、
前記励磁信号出力回路は、前記故障判断手段により故障が発生したと判断された方の励磁コイルへの励磁信号の出力を停止する
ことを特徴とする回転角センサ。 - 請求項1から請求項7に記載するいずれか1つの回転角センサにおいて、
前記故障判断手段の判断結果に基づき、故障が発生したことを報知する報知手段を動作させる報知制御手段を有することを特徴とする回転角センサ。 - 請求項1から請求項8に記載するいずれか1つの回転角センサにおいて、
前記検出信号処理回路は、前記励磁コイルのどちらか一方が故障した場合には、前記検出信号の振幅ピーク値の変化に基づき前記ロータの位置を算出する
ことを特徴とする回転角センサ。
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JP2009184966A JP2011038844A (ja) | 2009-08-07 | 2009-08-07 | 回転角センサ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009184966A JP2011038844A (ja) | 2009-08-07 | 2009-08-07 | 回転角センサ |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104880508A (zh) * | 2015-04-13 | 2015-09-02 | 北京理工大学 | 一种正交旋转激励场涡流传感器 |
CN109906357A (zh) * | 2016-10-18 | 2019-06-18 | ams有限公司 | 旋转传感器装置和用于确定该装置的故障状态的方法 |
CN111293928A (zh) * | 2020-01-23 | 2020-06-16 | 中国公路车辆机械有限公司 | 基于tmr元件的eps电机位置检测系统及方法 |
-
2009
- 2009-08-07 JP JP2009184966A patent/JP2011038844A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20121106 |