JP2011038433A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、電動モータの大型化を招くことなく、始動時の温度条件を問わずに始動時の吸気弁の閉弁時期を適切な値に制御することを目的とする。
【解決手段】電動モータを駆動源として吸気弁32の閉弁時期を変更可能とする電動式の可変動弁機構36を備える。運転停止中の内燃機関10の冷却水温度s-thwとエタノール濃度E%とに基づいて、内燃機関10の始動時の吸気弁32の閉弁時期tincを設定する。運転停止中の内燃機関10の冷却水温度s-thwが所定の判定値よりも低下した場合に、上記のように設定された吸気弁32の閉弁時期tincとなるように、電動式の可変動弁機構36を制御する。
【選択図】図1

Description

この発明は、内燃機関の制御装置に係り、特に、電動式の可変動弁機構を備える内燃機関を制御するうえで好適な制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、内燃機関の始動制御装置が開示されている。この従来の始動制御装置では、内燃機関の始動時に自着火が発生するのを抑制するために、自着火の可能性が所定のレベルよりも高いと判定した場合は、燃焼室の圧力が所定の圧力よりも上昇しないように動弁機構により吸排気弁の動弁特性を変更させた後に、内燃機関の始動を行うようにしている。
特開2005−48718号公報 特開2007−292061号公報 特開2007−198308号公報
吸気弁や排気弁の開閉時期を変更可能とする可変動弁機構として、油圧或いは電動モータを駆動源とする油圧式或いは電動式の可変動弁機構が知られている。油圧式可変動弁機構において始動時に吸気弁などの開閉時期を調整しようとすると、クランキングの開始後の作動であるので、内燃機関の始動が遅れる可能性がある。また、電動式可変動弁機構であれば、始動要求が検知された際に、クランキング開始前に作動を開始することができる。しかしながら、極低温時には、潤滑油の粘度が高くなるのでフリクションが増大する。従って、極低温状態からの始動時に電動式可変動弁機構を動作させるためには、大型の電動モータが必要であった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、電動モータの大型化を招くことなく、始動時の温度条件を問わずに始動時の吸気弁の閉弁時期を適切な値に制御し得る内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、内燃機関の制御装置であって、
電動モータを駆動源として吸気弁の閉弁時期を変更可能とする電動式可変動弁機構と、
機関温度を取得する温度取得手段と、
運転停止中の内燃機関の前記機関温度に基づいて、前記内燃機関の始動時の前記吸気弁の閉弁時期を設定する閉弁時期設定手段と、
運転停止中の前記内燃機関の前記機関温度が所定の判定値よりも低下した場合に、前記閉弁時期設定手段により設定された前記吸気弁の閉弁時期となるように、前記電動式可変動弁機構を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記電動モータに電力を供給するバッテリの状態を検知するバッテリ状態検知手段と、
前記バッテリの状態に応じて、前記機関温度の前記判定値を変更する判定値変更手段と、
を更に備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、運転停止中の内燃機関の機関温度が所定の判定値よりも低下した場合には、内燃機関の始動性を良好なものとするための始動時の吸気弁の閉弁時期の調整が、内燃機関の停止中において事前に実施されるようになる。これにより、内燃機関の停止中に機関温度が低下し過ぎる前に、次回の始動時のために吸気弁の閉弁時期を適切に調整しておくことが可能となる。このため、可変動弁機構が備える電動モータの大型化を招くことなく、始動時の温度条件を問わずに始動時の吸気弁の閉弁時期を適切な値に制御することができるようになる。
第2の発明によれば、バッテリの状態に応じて、内燃機関の停止中に吸気弁の閉弁時期の調整を行うか否かを判断する機関温度の上記判定値が変更される。これにより、バッテリの状態(バッテリ容量や劣化度)に関係なく、始動時のための吸気弁の閉弁時期の制御を確実に行えるようにできる。
本発明の実施の形態1の内燃機関の構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 内燃機関の始動時に実行するうえで好適な吸気弁の閉弁時期の制御ルーチンを表したフローチャートである。 図3において参照されるマップの関係を表した図である。 内燃機関の始動時に実行するうえで好適な吸気弁の閉弁時期の制御ルーチンを表したフローチャートである。 油圧式可変動弁機構を備えるシステムにおいて、内燃機関の始動時に実行するうえで好適な吸気弁の閉弁時期の制御ルーチンを表したフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の内燃機関10の構成を説明するための図である。本実施形態のシステムは、内燃機関10を備えている。本実施形態のシステムは、炭化水素燃料(ここでは、一例としてガソリン)とアルコール燃料(ここでは、一例としてエタノール)とが所定の割合で混合された混合燃料が使用されるものとする。
内燃機関10の筒内には、ピストン12が設けられている。内燃機関10の筒内には、ピストン12の頂部側に燃焼室14が形成されている。燃焼室14には、吸気通路16および排気通路18が連通している。
吸気通路16の入口近傍には、吸気通路16に吸入される空気の流量に応じた信号を出力するエアフローメータ20が設けられている。エアフローメータ20の下流には、スロットルバルブ22が設けられている。スロットルバルブ22は、アクセル開度と独立してスロットル開度を制御することのできる電子制御式スロットルバルブである。スロットルバルブ22の近傍には、スロットル開度を検出するスロットルセンサ24が配置されている。また、スロットルバルブ22の下流の吸気通路16(サージタンク)には、その部位で吸入空気の温度を検出するための吸気温センサ26が設けられている。
また、スロットルバルブ22の下流には、内燃機関10の吸気ポートに燃料を噴射するための燃料噴射弁28が配置されている。また、内燃機関10が備えるシリンダヘッドには、燃焼室14の頂部から燃焼室14内に突出するように点火プラグ30が取り付けられている。吸気ポートおよび排気ポートには、それぞれ、燃焼室14と吸気通路16、或いは燃焼室14と排気通路18を導通状態または遮断状態とするための吸気弁32および排気弁34が設けられている。
図1に示すシステムは、吸気弁32を開閉駆動するための可変動弁機構36を備えている。本実施形態の可変動弁機構36は、電動モータを駆動源として、吸気弁32を駆動する吸気カム(図示省略)の位相を連続的に可変とする電動式可変動弁機構(電動式VVT機構)であるものとする。また、吸気カム軸(図示省略)の近傍には、吸気カム軸の回転位置(進角量)を検知するためのカム角センサ38が取り付けられている。
図1に示すシステムは、ECU(Electronic Control Unit)40を備えている。ECU40の入力には、上述した各種センサに加え、エンジン回転数を検知するためのクランク角センサ42、内燃機関10の冷却水温度を検知するための水温センサ44、内燃機関10の潤滑油温度を検知するための油温センサ46、内燃機関10に供給される燃料に含有されるエタノールの濃度を検出するエタノール濃度センサ48、および、車両のイグニッションスイッチ(IGスイッチ)50が接続されている。また、ECU40の出力には、上述した各種のアクチュエータが接続されている。ECU40は、それらのセンサ出力に基づいて、内燃機関10の運転状態を制御することができる。また、ECU40は、可変動弁機構36が備える電動モータに電力を供給するバッテリ52のバッテリ容量(劣化度)Bvを当該バッテリ52の電圧等に基づいて検知できるように構成されている。
エタノール燃料は、低温域で蒸発特性が悪いという特徴と、オクタン価が高くノックし難いという特徴を有している。そこで、エタノール燃料が含有された燃料を使用する本実施形態のシステムにおいて良好な始動性を確保するためには、エタノール濃度E%および冷却水温度に応じて、始動時の吸気弁32の閉弁時期tincを調整することが考えられる。より具体的には、エタノール濃度E%が高く、かつ冷却水温度が高いほど、始動時の吸気弁32の閉弁時期tincがより吸気下死点に近い時期となるように調整することが考えられる。吸気弁32の閉弁時期tincがより吸気下死点に近い時期になると、内燃機関10の実圧縮比が高くなり(圧縮端温度が高くなり)、燃料の気化が促進されるので、始動性を向上させることができる。
しかしながら、極低温時には、潤滑油の粘度が高くなるのでフリクションが増大する。従って、極低温状態からの始動時において、目標とする吸気弁32の閉弁時期tincが得られるように電動式の可変動弁機構36を動作させるためには、大型の電動モータが必要となる。電動モータの大型化は、コスト増加を招くとともに、可変動弁機構36の内燃機関10への搭載性の悪化に繋がってしまう。
そこで、本実施形態では、内燃機関10が停止された後の冷却水温度s-thw(停止中の潤滑油温度s-oilでもよい)をモニタするようにし、内燃機関10の停止中(車両ソーク中)に冷却水温度s-thwが所定の判定値よりも低下した場合に、その時点で現在のエタノール濃度E%および冷却水温度s-thwに応じた目標値(始動性を良好にするための目標値)となるように、吸気弁32の閉弁時期tincを可変動弁機構36を用いて調整するようにした。
更に、本実施形態では、バッテリ容量Bvの検知結果に基づき、バッテリ52の充電容量が低下している場合には、冷却水温度s-thwの上記判定値を変更するようにした。より具体的には、バッテリ52の充電容量が低下している場合には、上記判定値をより高温側の値に変更するようにした。
図2は、上記の機能を実現するために、本実施の形態1においてECU40が実行するルーチンのフローチャートである。ECU40は、車両のIGスイッチ50がOFFとされた時点からの経過時間を計数するためのソークタイマを内蔵している。本ルーチンは、車両のソーク中において、ソークタイマによって所定時間(例えば2時間)が計数される毎に起動されるものとする。
図2に示すルーチンでは、先ず、フラグXS-VVTが0になっているか否かが判別される(ステップ100)。このフラグXS-VVTは、始動性を向上させるための吸気弁32の閉弁時期tincの制御が内燃機関10の停止中に実行済みであるか否かを判断するためのフラグである。
上記ステップ100において、フラグXS-VVT=0でない、すなわち、XS-VVT=1であると判定された場合には、今回の内燃機関10の停止中に既に吸気弁32の閉弁時期tincの制御が実行済みであると判断され、今回の処理サイクルが速やかに終了される。一方、上記ステップ100において、フラグXS-VVT=0であると判定された場合、つまり、今回の内燃機関10の停止中に未だ吸気弁32の閉弁時期tincの制御が実行されていないと判断できる場合には、次いで、内燃機関10の停止中(車両ソーク中)の冷却水温度s-thwが取得される(ステップ102)。
次に、上記ステップ102において取得された冷却水温度s-thwが所定の判定値(例えば、20℃)よりも低いか否かが判別される(ステップ104)。その結果、冷却水温度s-thw<20℃が成立した場合には、次いで、現在のエタノール濃度E%が取得される(ステップ106)。
次に、今回の内燃機関10の停止前の時点におけるバッテリ容量(劣化度)Bvが取り込まれる(ステップ108)。そして、取り込まれたバッテリ容量Bv>所定の判定値βが成立するか否かが判別される(ステップ110)。この判定値βは、冷却水温度s-thwの上記判定値をより高温側の値に変更する必要がある程度にまで、バッテリ52の充電容量が低下していないか否かを判断するための値である。
上記ステップ110において、バッテリ容量Bv>判定値βが成立すると判定された場合には、バッテリ容量Bvが上記のように判断されるレベルにまで低下していないと判断することができる。この場合には、次いで、上記ステップ102において取得された冷却水温度s-thwが所定の判定値(例えば、0℃)よりも低いか否かが判別される(ステップ112)。
その結果、冷却水温度s-thw<0℃が成立した場合には、エタノール濃度E%と冷却水温度s-thwに応じた目標値となるように、吸気弁32の閉弁時期tincが制御される(ステップ114)。この目標値は、既述したように、内燃機関10の始動性を良好なものとするための値であり、エタノール濃度E%が高く、かつ冷却水温度が高いほど、始動時の吸気弁32の閉弁時期tincがより吸気下死点に近い時期となるように(実圧縮比が高くなるように)設定されている。また、本ステップ114の処理が実行された場合には、XS-VVTフラグが1にセットされる(ステップ116)。
一方、上記ステップ110において、バッテリ容量Bv>判定値βが不成立であると判定された場合には、バッテリ容量Bvが上記のように判断されるレベルにまで低下していると判断することができる。この場合には、現時点で(つまり、冷却水温度s-thwが高温側の判定値(20℃)より低くなったと判断された段階で)、上記ステップ114における吸気弁32の閉弁時期tincの制御が直ちに実行される。
以上説明した図2に示すルーチンによれば、内燃機関10の停止中(車両ソーク中)に冷却水温度s-thwが上記判定値(20℃や0℃)よりも低下した場合には、内燃機関10の始動性を良好なものとするための始動時の吸気弁32の閉弁時期tincの調整が、内燃機関10の停止中において事前に実施されるようになる。これにより、内燃機関10の停止中に冷却水温度s-thwが低下し過ぎる前に、次回の始動時のために吸気弁32の閉弁時期tincを適切に調整しておくことが可能となる。このため、可変動弁機構36が備える電動モータの大型化を招くことなく、始動時の温度条件を問わずに始動時の吸気弁32の閉弁時期tincを適切な値に制御することができるようになる。
また、上記ルーチンによれば、バッテリ容量Bv(バッテリ52の状態)に応じて、内燃機関10の停止中に吸気弁32の閉弁時期tincの調整を行うか否かを判断する冷却水温度s-thwの上記判定値(20℃や0℃)が変更される。これにより、バッテリ52の劣化度の高低に関係なく、始動時のための吸気弁32の閉弁時期tincの制御を確実に行えるようにできる。
[その他の制御]
次に、内燃機関10の始動性を良好なものとするために、内燃機関10の始動時(始動要求が検知された時)に実行するうえで好適な吸気弁32の閉弁時期tincの制御について説明する。
図3は、内燃機関10の始動時に実行するうえで好適な吸気弁32の閉弁時期tincの制御ルーチンを表したフローチャートである。
図3に示すルーチンでは、先ず、IGスイッチ50からの信号に基づき、内燃機関10の始動要求があるか(エンジン始動か)否かが判別される(ステップ200)。その結果、本ステップ200の判定が不成立である場合、つまり、内燃機関10の始動後である場合には、エンジン始動後のVVT制御、より具体的には、始動後の内燃機関10の運転状態に応じた吸気弁32の閉弁時期の制御が実行される(ステップ202)。
一方、上記ステップ200において内燃機関10の始動要求があると判定された場合には、始動時水温thws、始動時吸気温度thas、およびエタノール濃度E%がそれぞれ取得される(ステップ204〜208)。
次に、始動時水温thws、始動時吸気温度thas、およびエタノール濃度E%に応じた吸気弁32の閉弁時期tincが算出される(ステップ210)。ECU40は、始動時水温thws、始動時吸気温度thas、およびエタノール濃度E%との関係で、吸気弁32の閉弁時期tincを定めたマップを記憶しており、そのようなマップを参照して、吸気弁32の閉弁時期tincが算出される。図4は、そのようなマップの関係を表した図である。
図4に示す関係によれば、始動時水温thwsが低く、かつ、エタノール濃度E%が高いほど、吸気弁32の閉弁時期tincがより吸気下死点に近い時期となるように(つまり、実圧縮比が高くなるように)設定されている。また、始動時水温thwsが高く、かつ、始動時吸気温度thasが高いほど、吸気弁32の閉弁時期tincがより吸気下死点から遠い時期(より吸気上死点に近い時期)となるように(つまり、実圧縮比が低くなるように)設定されている。
次に、上記の関係に従って算出された閉弁時期tincとなるように、電動式の可変動弁機構36を用いて吸気弁32の閉弁時期tincが制御される(ステップ212)。次いで、内燃機関10の始動(クランキングおよびそれ以降の所定の始動動作)が実施される(ステップ214)。
エタノール混合燃料を使用するシステムでは、始動時水温thwsが低く、かつ、エタノール濃度E%が高いほど、実圧縮比が高くなるように制御することで、既述したように、燃料の気化が促進されるので、始動性を向上させることができる。しかしながら、このような制御を行うと、高温再始動時には、始動時ノックが厳しくなる。高温再始動時のノックが厳しくなる条件は、圧縮開始時の燃焼室内吸入空気温度が高い条件である。このような条件下では、高エタノール濃度のために燃料のオクタン価が高くなっている場合であっても、ノックが厳しくなるので、最適制御を行うには、吸気弁32の閉弁時期tincの補正が必要となる。始動の際に圧縮が開始される時の吸気温度は、内燃機関10の停止中に燃焼室内に残った吸入空気温度とサージタンク内に残った吸入空気温度でほぼ決定される。また、燃焼室内の温度は、水温の影響を受けるので、水温での補正も必要である。
以上説明した図3に示すルーチンによれば、始動時水温thwsが低く、かつ、エタノール濃度E%が高いほど、実圧縮比が高くなるように始動時の吸気弁32の閉弁時期tincを調整するシステムにおいて、始動時水温thwsが高く、かつ、始動時吸気温度thasが高い場合には、実圧縮比が低くなるように始動時の吸気弁32の閉弁時期tincが補正される。このため、どのような始動条件であっても、始動性向上とノック回避とを好適に両立することができる。
また、上記図3に示すルーチンの吸気弁32の閉弁時期tincの制御を行う際に、高温始動時のノック回避のために、実IN閉弁時期Tincと目標IN閉弁時期tincとの差Δtincが十分に小さくなるまで、燃料カットを実施するようにしてもよい。
図5は、図3に示す処理に加え、そのような燃料カットの実施をも加えた吸気弁32の閉弁時期tincの制御ルーチンを表したフローチャートである。尚、図5において、図3に示すステップと同一のステップについては、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
図5に示すルーチンでは、ステップ212において、目標IN閉弁時期tincとなるように吸気弁32の閉弁時期tincの制御が開始された後に、次いで、実IN閉弁時期Tincと目標IN閉弁時期tincとの差Δtincが算出される(ステップ300)。次いで、その差Δtincが所定値α以下であるか否かが判別される(ステップ302)。
上記ステップ302において、上記の差Δtinc≦所定値αが不成立である間は、燃料カットが実施される(ステップ304)。一方、上記の差Δtinc≦所定値αが成立したと判定された場合に、燃料カットが禁止され、内燃機関10の所定の始動動作が実施される(ステップ306)。
以上説明した図5に示すルーチンによれば、電動式可変動弁機構36の作動遅れによる始動時のノック発生を回避することができる。また、高温再始動時は、フリクションが小さく可変動弁機構36の応答性も速くなる。このため、吸気弁32の閉弁時期tincが吸気下死点から離れた位置に移動してから燃料噴射を開始しても、始動性の悪化はほとんど問題にならない。
また、以上の説明では、電動式可変動弁機構36を備えるシステムの制御について説明を行った。ところで、油圧式可変動弁機構(図示省略)を備えるシステムにおいても、良好な始動性を確保するために、エタノール濃度E%および冷却水温度に応じて、始動時の吸気弁32の閉弁時期tincを調整することが望ましい。
しかしながら、油圧式可変動弁機構の場合、極低温条件ではオイル粘度が高くなり、低温域での応答性が大幅に悪化する。このため、低温始動時にクランキングを行う際に、吸気弁32の閉弁時期tincを目標値に制御することは困難である。そこで、低温始動時の始動性を確保するために、停止要求に伴う内燃機関10の停止動作中に、吸気弁32の閉弁時期tincを吸気下死点側に制御しておくとともに、高温再始動が行われる場合には、クランキング時において、吸気弁32の閉弁時期tincを吸気上死点側に制御することが好ましいといえる。また、上記のような制御を行う際に、以下の図6に示すルーチンの制御をも行うことが望ましい。
図6は、油圧式可変動弁機構を備えるシステムにおいて、内燃機関10の始動時に実行するうえで好適な吸気弁32の閉弁時期tincの制御ルーチンを表したフローチャートである。
図6に示すルーチンでは、先ず、IGスイッチ50からの信号に基づき、内燃機関10の停止要求があるか否かが判別される(ステップ400)。その結果、当該停止要求がないと判定された場合、つまり、内燃機関10の運転中である場合には、エンジン始動後のVVT制御、より具体的には、始動後の内燃機関10の運転状態に応じた吸気弁32の閉弁時期の制御が実行される(ステップ402)。
一方、上記ステップ400において内燃機関10の停止要求があると判定された場合には、現在(停止時)の冷却水温度(水温)thw(もしくは油温toil)が取得される(ステップ404)。次いで、取得された水温thwが所定の判定値(例えば、110℃)よりも高いか否かが判別される(ステップ406)。
その結果、内燃機関10の停止時の水温thwが上記判定値以下である場合には、吸気弁32の閉弁時期tincを吸気下死点側に調整する制御が規定通りに実施される(ステップ408)。一方、内燃機関10の停止時の水温thwが上記判定値よりも高い場合には、吸気弁32の閉弁時期tincを吸気下死点側に調整する制御が禁止される(ステップ410)。尚、本ステップ410では、当該制御を禁止する代わりに、吸気弁32の閉弁時期tincを低温始動要求時(吸気下死点側に制御)と高温始動要求時(吸気上死点側に制御)の中間位置に制御することで、その制御量を抑制するようにしてもよい。
上記ステップ408もしくは410の処理が実行された後は、吸気弁32の閉弁時期tincの制御が完了(VVT停止時位置制御完了)したか否かが判別される(ステップ412)。その結果、当該制御の完了が認められた場合には、内燃機関10の停止処理(燃料カット)が実施される(ステップ414)。
以上説明した図6に示すルーチンによれば、停止要求に伴う内燃機関10の停止動作中に、吸気弁32の閉弁時期tincを吸気下死点側に制御しておくとともに、高温再始動が行われる場合には、クランキング時において吸気弁32の閉弁時期tincを吸気上死点側に制御するシステムにおいて、内燃機関10の停止時(停止動作時)に水温thw(もしくは油温toil)が一定レベル以上に高い場合には、当該停止時における吸気下死点側への吸気弁32の閉弁時期tincの制御が禁止される。
潤滑油の温度が高い場合には、オイルの粘度が非常に小さくなり、油圧系の各クリアランス部から潤滑油が漏れてしまう。その結果、内燃機関10の始動時(クランキング時)に油圧式可変動弁機構を用いて吸気弁32の閉弁時期tincの制御を行うとしても、油圧不足により油圧式可変動弁機構を良好に作動させることが困難となり、始動時にノック発生が懸念される。また、上記図5に示す制御ルーチンを流用して高温再始動時に油圧式可変動弁機構がある程度作動してから始動(燃料噴射)するようにした場合では、高温再始動時間が非常に長くなるおそれがある。これに対し、上記ルーチンの制御によれば、油圧式可変動弁機構を備えるシステムにおいて、低温始動が行われる場合のために内燃機関10の停止時に吸気弁32の閉弁時期tincの調整を確実に行えるようにしつつ、高温再始動が行われる場合にノックの発生を抑制することができる。
尚、上述した実施の形態1においては、ECU40が、上記ステップ102の処理を実行することにより前記第1の発明における「温度取得手段」が、上記ステップ114の処理を実行することにより前記第1の発明における「閉弁時期設定手段」および「制御手段」が、それぞれ実現されている。
また、上述した実施の形態1においては、ECU40が、上記ステップ108の処理を実行することにより前記第2の発明における「バッテリ状態検知手段」が、上記ステップ110の判定結果に応じてそれ以後の処理を変更していることにより前記第2の発明における「判定値変更手段」が、それぞれ実現されている。
10 内燃機関
16 吸気通路
18 排気通路
26 吸気温センサ
32 吸気弁
34 排気弁
36 電動式可変動弁機構
38 カム角センサ
40 ECU(Electronic Control Unit)
44 水温センサ
46 油温センサ
48 エタノール濃度センサ
50 イグニッションスイッチ(IGスイッチ)
52 バッテリ

Claims (2)

  1. 電動モータを駆動源として吸気弁の閉弁時期を変更可能とする電動式可変動弁機構と、
    機関温度を取得する温度取得手段と、
    運転停止中の内燃機関の前記機関温度に基づいて、前記内燃機関の始動時の前記吸気弁の閉弁時期を設定する閉弁時期設定手段と、
    運転停止中の前記内燃機関の前記機関温度が所定の判定値よりも低下した場合に、前記閉弁時期設定手段により設定された前記吸気弁の閉弁時期となるように、前記電動式可変動弁機構を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記電動モータに電力を供給するバッテリの状態を検知するバッテリ状態検知手段と、
    前記バッテリの状態に応じて、前記機関温度の前記判定値を変更する判定値変更手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
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