JP2011036118A - 送電網 - Google Patents

Abstract

【課題】
ＩＴ技術・制御技術を用いて、電力消費者の電力使用量と、太陽電池・風力発電・小規模水力発電等による電力供給者の電力供給量と、電力会社の発電量を通信手段により監視し及び／またはコントロールするよう構成された送電網（いわゆるスマートグリッド）が提案され実用化しつつあるが、電柱による送電網だとベビーカーや車いすが危険にさらされたり、災害救助の妨げになったり、有線通信の場合災害時に信号線が断線したりする問題がある。
【解決手段】 スマートグリッドにおいて、送電網の一部を地中化もしくは無電柱化する。
【選択図】図１

Description

発明の詳細な説明

本発明は、電力消費者、電力供給者と電力会社を結ぶ送電網に関するものである。

近年、ＩＴ技術・制御技術を用いて双方向通信により電力使用量の検針作業を人が行わず電力使用量検出装置（いわゆる「スマートメーター」）が自動的に電力会社へ報告したり、太陽電池・風力発電・小規模水力発電等による電力供給者の電力供給量を自動的に電力会社へ報告したり、揚水発電・リチウムイオン電池・ＮＡＳ電池・電気自動車（プラグインハイブリッドカー等を含む）のバッテリーなどの蓄電装置の充電・放電を制御して、電力供給量・電圧・位相などを調整したり、停電事故発生時の問題個所を迅速に特定したりする送電網（いわゆる「スマートグリッド」）が提案され実用化しつつある。

ところが、電線を地中に敷設する「電線地中化」や、表通りからは見えないところ（裏通りなど）に電柱を設置したり、沿道家屋の軒下に配線したりする「無電柱化」は進んでおらず、台風・竜巻や地震により電柱が倒れて断線したり、電柱が道幅を狭めてベビーカーや車いすが危険にさらされたり、災害救助の際に電線や電柱が邪魔でヘリコプターが着陸できなかったり消防車による消火活動が制約されたりいといった問題がある。また、スマートメーター等の双方向通信を無線ではなく有線で行う場合には、信号線・光ファイバーなどを張り巡らせる必要があるが、電柱の上に架線すると、災害により電柱が倒れた時に電力線のみならず信号線・光ファイバーが切れて通信や制御ができなくなるというリスクも増大する。

本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明にかかる送電網は、送電網の一部を地中化もしくは無電柱化するよう構成する。

本発明によれば、地中化もしくは無電柱化により下記の効果が得られる。
（１）景観の改善
（２）台風・竜巻・地震といった災害時に電柱が倒れて、電線や信号線・光ファイバーなどが切れたり垂れ下がったりすることによる感電災害の危険や、制御不能の危険を防ぐことができる。
（３）電柱が道幅を狭めることがなくなるので、ベビーカーや車いすが危険にさらされることが少なくなる。
（４）災害時に、消防車による活動の邪魔になったり、ヘリコプターの着陸の障害になったりすることがない。

以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図１は、本発明の実施形態に係る送電網の全体構成の例を表す模式図である。送電網１には発電所２、風力発電３、太陽電池４、電力消費者５、蓄電池６、電気自動車７が接続され、電力消費者５の電力消費量はスマートメーター８により検出されて発電所２に双方向通信により送信され、一方風力発電３・太陽電池４の発電量は図示しない電力計により発電所２に双方向通信で送信され、電力消費者５の電力消費量の変動や風力発電３・太陽電池４の発電量の変動が発生しても、電圧変動等が発生しないように発電所２の発電量や、蓄電池６・電気自動車（プラグインハイブリッドカー等を含む）７の充放電量を双方向通信により監視しコントロールするよう構成された送電網において、送電網１の一部が自動車１０が通行する道路９の地下に敷設されている。

本発明は、電力消費者の総電力消費量と、風力発電・太陽電池等の総発電量を双方向通信により監視し、電圧変動等が生じないように発電所の発電量や蓄電池、電気自動車の充放電量を調整するよう構成された送電網に用いて好適である。

本発明の実施形態にかかる、送電網の一部を地中化した送電網の全体構成の例を表す模式図である。

１：送電網、２：発電所、３：風力発電、４：太陽電池、５：電力消費者、６：蓄電池、７：電気自動車、８：スマートメーター、９：道路、１０：自動車

Claims (1)

1. ＩＴ技術・制御技術を用いて、電力消費者の電力使用量と、太陽電池・風力発電・小規模水力発電等による電力供給者の電力供給量と、電力会社の電力供給量を通信手段により監視及び／またはコントロールするよう構成された送電網において、送電線・通信線等の一部を地中化もしくは無電柱化することを特徴とする送電網。

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