JP2011035808A - 受信装置 - Google Patents

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JP2011035808A JP2009182279A JP2009182279A JP2011035808A JP 2011035808 A JP2011035808 A JP 2011035808A JP 2009182279 A JP2009182279 A JP 2009182279A JP 2009182279 A JP2009182279 A JP 2009182279A JP 2011035808 A JP2011035808 A JP 2011035808A
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Tatsuo Hiramatsu
達夫 平松
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Abstract

【課題】DQPSK変調信号の復調過程において雑音をガウス雑音として処理することで、ビタビ復号の特性劣化を防ぐ。
【解決手段】時刻(k−1)におけるDQPSK受信信号(cr[k-1]+j・dr[k-1])と、時刻(k−1)におけるDQPSK受信信号の信号点の候補として想定される4つの信号点の同相成分及び直交成分((1/√2,1/√2)や(1/√2,−1/√2)等)と、時刻kにおけるDQPSK受信信号(cr[k]+j・dr[k])と、時刻kにおけるDQPSK受信信号の信号点の候補として想定される4つの信号点の同相成分及び直交成分((0,1)や(1,0)等)と、に基づいて、軟判定ビタビ復号用のメトリックを算出する。
【選択図】図7

Description

本発明は、DQPSK方式等の変調方式によって変調された信号を受信する受信装置に関する。
デジタル信号の変調方式の一つとして、DQPSK(Differential Quadrature Phase Shift Keying;差動四相位相偏移変調)方式が知られている。
DQPSKの基礎となるQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)の説明を先に行いつつ、DQPSKについて説明する。
離散時刻kにおける2つの情報データをa[k]及びb[k]にて表すと、QPSKでは、情報データa[k]及びb[k]に対して、下式(A1)に示すQPSK信号y[k]が割り当てられる。a[k]及びb[k]の夫々は、1又は(−1)をとる1ビットデータである。jは、虚数単位である。また、√2は、2の正の平方根を表す。
y[k]=(a[k]+j・b[k])/√2 ・・・(A1)
a及びbは、夫々、送信装置から受信装置に伝送されるべき第1及び第2の情報データを表し、yはQPSK信号を表している。a[k]、b[k]及びy[k]は、夫々、離散時刻kにおける第1の情報データ、第2の情報データ及びQPSK信号を表している。このように、[ ]を伴う記号において、[ ]内の文字列は離散時刻を表している。従って例えば、離散時刻(k−1)、k及び(k+1)におけるQPSK信号は、夫々、y[k−1]、y[k]及びy[k+1]である。この表記方法は、[ ]を伴う全ての記号に当てはまる。離散時刻(k−1)から単位時間が経過した時刻は離散時刻kであり、離散時刻kから単位時間が経過した時刻は離散時刻(k+1)である。
DQPSKによって変調された信号z[k]は、下式(A2)にて表される。DQPSKによって変調された信号をDQPSK変調信号と呼ぶ。z[k−1]及びz[k]は、DQPSK変調信号である。
z[k]=z[k−1]・y[k] ・・・(A2)
複素信号であるQPSK信号y[k]の信号点は、図9に示す如く、次の4つの信号点の何れかとなる。
(−1/√2,1/√2) 、(1/√2,1/√2)、
(−1/√2,−1/√2)、(1/√2,−1/√2)
本明細書では、任意の複素信号の実部及び虚部が夫々Re及びImで表される場合、その複素信号を“Re+j・Im”又は(Re,Im)によって表すことがある。実部を同相成分と呼ぶと共に虚部を直交成分と呼ぶ。更に、一般的なデジタル変復調の考察において採用されるように、同相成分及び直交成分に夫々I軸及びQ軸を割り当てて、複素平面をIQ平面と呼ぶ。Q軸は、I軸を反時計回り方向に90°だけ回転したものである。“Re+j・Im”によって表される複素信号がIQ平面上に配置されるべき点、及び、“Re’+j・Im’”によって表される複素信号がIQ平面上に配置されるべき理想的な点を信号点(Re,Im)と表記する。ここにおける理想的な点とは、雑音の影響がない点という意味である。Re’はReに雑音が重畳したものであり、Im’はImに雑音が重畳したものである。本明細書において、単に信号点といった場合、それはIQ平面上の信号点を指す。
IQ平面上の任意の信号点に対してQPSK信号y[k]を乗算する処理は、該信号点の位置を315°、45°、135°、225°だけ回転させる処理に等しい。以下に、4種類のQPSK信号y[k]と回転角との関係を示す。例えば、信号点の位置が(1,0)である複素信号にy[k]=(1/√2,1/√2)を乗算すると、IQ平面上において、その複素信号の信号点は315°だけ回転し、信号点の位置は(1,0)から(1/√2,1/√2)へと遷移する。尚、以下の説明における信号点の回転とは、特に記述なき限り、IQ平面の原点を軸とした時計回り方向への回転を意味する。
(1/√2,1/√2) ・・・315°
(1/√2,−1/√2) ・・・45°
(−1/√2,−1/√2)・・・135°
(−1/√2,1/√2) ・・・225°
従って、式(A2)からも分かるように、DQPSK変調信号zの信号点は、図10(a)に示す第1信号点の何れか又は図10(b)に示す第2信号点の何れかとなり、DQPSK変調信号zの信号点が第1信号点になる状態とDQPSK変調信号zの信号点が第2信号点になる状態が交互に発生する。
第1信号点群は、4つの信号点
(−1/√2,1/√2) 、(1/√2,1/√2)、
(−1/√2,−1/√2)、(1/√2,−1/√2)
から成り、
第2信号点群は、4つの信号点
(1,0) 、(0,1)、(−1,0)、(0,−1)
から成る。
雑音がないと仮定すると、一般的には、DQPSKで変調された信号は次式(A3)に従って復調される(下記特許文献1及び非特許文献1参照)。但し、|zc[k−1]|=1となるように規格化を施した。また、zcはzの共役複素数である。
y[k]=z[k]・zc[k−1]/|zc[k−1]|
=z[k]・zc[k−1] ・・・(A3)
図11に、従来のDQPSK受信装置の構成ブロック図を示す。アンテナ201で受信された信号は、所望の周波数帯域に周波数変換された後、或いは、周波数変換されることなく直接に、A/D変換部202に入力されてデジタル受信信号に変換される。同期処理部203は、同期処理によってデジタル受信信号から各離散時刻におけるDQPSK変調信号を個別に抜き出す。例えば、DQPSK変調信号は、図12に示すような時系列信号であるため、単位時間を単位とする同期処理により抜き出しタイミングを調整しつつ個々のDQPSK変調信号を抜き取る。DQPSK復調部204では、上述したように、各DQPSK変調信号が一つ前の共役信号と乗算される。
メトリック演算部205は、該乗算結果が表す実際の信号点と該乗算結果が表すべき理想的な信号点とを対比することで情報データa及びbの値を軟判定し、その軟判定結果を表すメトリックを算出する。本明細書におけるメトリックを軟判定値と読み替えることもできる。
ここにおける理想的な信号点とは、4つの信号点
(−1/√2,1/√2) 、(1/√2,1/√2)、
(−1/√2,−1/√2)、(1/√2,−1/√2)
である。
ビタビ復号部206は、算出されたメトリックに基づく軟判定ビタビ復号を行うことで復号データを得る。理想的に復号が行われたならば、離散時刻kに対応する復号データはa[k]及びb[k]と一致する。
現実には、受信信号には雑音が重畳している。AWGN(Additive White Gaussian Noise)環境下で伝送が行われたと仮定すると、実際の受信信号r[k]は、次のように表される。n[k]は、離散時刻kにおける雑音信号である。
r[k]=z[k]+n[k]
この受信信号を用いて復調を行うと、メトリック演算部205に与えられる復調後の信号x[k]は、次式(A4)のようになる。尚、信号rcは信号rの共役信号である。信号ncは信号nの共役信号である。
x[k]=r[k]・rc[k−1]
=(z[k]+n[k])・(zc[k−1]+nc[k−1])
=z[k]・zc[k−1]+n[k]・zc[k−1]+
z[k]・nc[k−1]+n[k]・nc[k−1] ・・・(A4)
ここで、式(A4)の最も右側の辺の内、z[k]・zc[k−1]以外の項は雑音となり、その雑音はガウス雑音ではない。従って、ガウス雑音環境を想定した上で誤り訂正を行う復号、即ち例えばビタビ復号に上記式(A2)に基づく式(A4)を適用すると、誤り訂正の特性が劣化する。
ビタビ復号では、第1状態から第2状態に至る複数のパスを複数の枝(branch)を用いて表現する。そして、第1状態から第2状態に至る時に、注目した枝を通る確率を枝ごとに計算し、最も高い発生確率に対応するパス(経路)を選ぶことで復号を行う。図13を参照して、ビタビ復号の方法を説明する。状態S00から出発し、状態S10又はS11を経て状態S20に至る最適なパスを、ビタビ復号を用いて選ぶ方法を説明する。図13は、一般にトレリス線図とも呼ばれる。
状態S00から状態S20に至るパスには、
状態S00から状態S10を経て状態S20に至るパスと、
状態S00から状態S11を経て状態S20に至るパスと、がある。
送信装置から“1”又は“−1”を表す信号が送信され、受信装置における受信信号が“1”又は“−1”のどちらかを表すことを想定する。離散時刻kが“0”である時において、トレリス線図上の状態が状態S00であり、離散時刻kが“1”である時において、トレリス線図上の状態が状態S10又は状態S11であったとする。また、離散時刻kが“0”である時において、受信信号が“−1”であれば状態S00から状態S10への遷移が発生し、受信信号が“1”であれば状態S00から状態S11への遷移が発生するものとする。更に、離散時刻kが“1”である時において、受信信号が“−1”であれば状態S10又はS11から状態S20への遷移が発生するものとする。今の例では、離散時刻kが“1”である時において、既知信号“−1”が送信装置から送信されることを想定している。
離散時刻kが“0”である時において、受信信号が“−1”である確率をp00で表し、受信信号が“1”である確率をp01で表す。離散時刻kが“1”である時において、受信信号が“−1”である確率をp10で表す。そうすると、状態S00から状態S10を経て状態S20に至る確率はp00・p10で表され、状態S00から状態S11を経て状態S20に至る確率はp01・p10で表される。ビタビ復号では、確率p00・p10及び確率p01・p10の内、高い方を選ぶことで復号を行う。
具体的な確率の求め方を説明する。簡単な例として、受信信号v[k]がv[k]=w[k]+n[k]にて表現され、送信信号であるw[k]が“−1”及び“1”のどちらかである場合を考える。また、雑音n[k]はスカラー量であるとする。雑音n[k]がガウス雑音であるとすると、w[k]が“−1”である時における確率変数としてのv[k]の確率密度関数pdf0[k]は、ガウス分布となり、下式(B1)のように表される。σは、ガウス雑音の標準偏差である。同様に、w[k]が“1”である時における確率変数としてのv[k]の確率密度関数pdf1[k]は、下式(B2)のように表される。
Figure 2011035808
従って、確率p00・p10及びp01・p10は、次のようになる。
00・p10=pdf0[0]・pdf0[1]
01・p10=pdf1[0]・pdf0[1]
実際の計算では、対比されるべき確率の相対的な大小関係が分かればよいため、或る状態から他の状態へ遷移する確率の対数を求め、得られた値を更に定数で割ったり、得られた値に定数を足したりすることで、各パスの発生確率に相当する値であるメトリックを求める。
例えば、
状態S00から状態S10へ遷移する確率p00に応じたメトリックを、
log(pdf0[0])に応じた値“(v[0]+1)2”にすることができ、
状態S10から状態S20へ遷移する確率p10に応じたメトリックを、
log(pdf0[1])に応じた値“(v[1]+1)2”にすることができ、
状態S00から状態S11へ遷移する確率p01に応じたメトリックを、
log(pdf1[0])に応じた値“(v[0]−1)2”にすることができ、
状態S11から状態S20へ遷移する確率p10に応じたメトリックを、
log(pdf0[1])に応じた値“(v[1]+1)2”にすることができる。
log(pdf0[0])等からこれらのメトリックを算出する過程で、正と負の符号を入れ替えたので、これらのメトリックにおいては、メトリックの値が小さい方が、対応する遷移の発生は確からしい。即ち例えば、メトリック“(v[0]+1)2”が小さい方が、状態S00から状態S10への遷移がより高い確率で発生したものと解釈される。
或いは例えば、
状態S00から状態S10へ遷移する確率p00に応じたメトリックを、
“(v[0]+1)2−(v[0]−1)2”とし、
状態S10から状態S20へ遷移する確率p10に応じたメトリックを、
“(v[1]+1)2−(v[1]−1)2”とし、
状態S00から状態S11へ遷移する確率p01に応じたメトリックを、
“(v[0]−1)2−(v[0]+1)2”とし、
状態S11から状態S20へ遷移する確率p10に応じたメトリックを、
“(v[1]+1)2−(v[1]−1)2”とすることもできる。
この方式では、受信信号が“1”である時と“−1”である時との間で、各メトリックの符号が入れ替わる。
w[k]が“1”又は“−1”である場合を説明したが、QPQK方式にて信号伝送が行われる場合には、v[k]=w[k]+n[k]にて表される受信信号v[k]の各要素は、v[k]=vr[k]+j・vi[k]、w[k]=wr[k]+j・wi[k]、n[k]=nr[k]+j・ni[k]にて表される。vr[k]、wr[k]及びnr[k]は、夫々、v[k]、w[k]及びn[k]の実部であり、vi[k]、wi[k]及びni[k]は、夫々、v[k]、w[k]及びn[k]の虚部である。このため、実部と虚部に対して個別にメトリック演算が行われる。つまり、vr[k]=wr[k]+nr[k]に関するメトリックと、vi[k]=wi[k]+ni[k]に関するメトリックが個別に生成される。
特開2001−274855号公報
高田、他2名,「地上デジタル放送ISDB−Tの移動受信特性」,映像情報メディア学会誌,平成12年,Vol.54,No.11,p.1590−1597
このように、ビタビ復号は、信号に重畳する雑音がガウス雑音の性質を持つことを前提としている。周知の如く、ビタビ復号以外にも、ターボ復号等、ガウス雑音の性質を用いた復号方法は何種類が存在する。
一方において、前述したDQPSKの復調方法(受信信号r[k]と遅延信号rc[k−1]との積に基づく復調方法;式(A4)参照)では、復調過程において雑音がガウス雑音の性質を失うため、復調結果をビタビ復号等に適用すると復号の特性が劣化する。
そこで本発明は、DQPSK方式等の変調方式によって変調された信号を、良好な特性で受信することができる受信装置を提供することを目的とする。
本発明に係る受信装置は、時間的に連続する2つの対象信号の、IQ平面上における信号点の関係に基づいて情報符号を割り当てる変調方式により変調された信号を受信する受信装置において、時間的に連続する第1及び第2受信信号に基づいて、情報符号を軟判定するためのメトリックを導出するメトリック導出部を備え、前記メトリック導出部は、前記第1受信信号と前記第1受信信号のIQ平面上における信号点とに基づく第1演算値、及び、前記第2受信信号と前記第2受信信号のIQ平面上における信号点とに基づく第2演算値により、前記メトリックを導出することを特徴とする。
このようなメトリック導出方法を採用すれば、図11に示されるような従来の受信装置と異なり、復調過程において雑音をガウス雑音として処理することが可能となる。結果、ガウス雑音環境を想定した復号(ビタビ復号等)を行う場合において、復号特性の劣化が抑制され、良好な受信が実現される。
より具体的には例えば、前記メトリック導出部は、前記第1受信信号の同相及び直交成分と、前記第1受信信号のIQ平面上における信号点の候補として想定される複数の信号点の同相及び直交成分と、に基づいて前記第1演算値を導出し、前記第2受信信号の同相及び直交成分と、前記第2受信信号のIQ平面上における信号点の候補として想定される複数の信号点の同相及び直交成分と、に基づいて前記第2演算値を導出する。
本発明によれば、DQPSK方式等の変調方式によって変調された信号を、良好な特性で受信することができる受信装置を提供することが可能となる。
本発明の意義ないし効果は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも本発明の一つの実施形態であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
DQPSK方式による、IQ平面上の信号点の遷移パターンを説明するための図である。 DQPSK方式による、IQ平面上の信号点の遷移パターンを説明するための図である。 本発明の実施形態に係る相対確率の算出式を示した図である。 本発明の本実施形態に係る受信装置の構成ブロック図である。 本発明の本実施形態に係り、DQPSK変調信号がフレームを単位として伝送される様子を示した図である。 図4のDQPSK復調部の内部ブロック図である。 図6に示される1つのメトリック演算部の内部ブロック図例である。 図6に示される1つのメトリック演算部の、他の内部ブロック図例である。 従来技術に係り、IQ平面上におけるQPSK信号の信号点位置を示す図である。 従来技術に係り、IQ平面上におけるDQPSK信号の信号点位置を示す図である。 DQPSK変調信号を受信する、従来の受信装置の構成ブロック図である。 従来技術に係り、DQPSK変調信号が時系列信号であることを示すための図である。 従来技術に係り、ビタビ復号を説明するためのトレリス線図である。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。背景技術の説明の欄において上述した事項は、矛盾なき限り、本実施形態にも適用される。即ち例えば、a及びbは送信装置から受信装置に伝送されるべき情報データを表し、a[k]及びb[k]は離散時刻kにおける情報データを表し、zは情報データa及びbに応じたDQPSK変調信号を表し、z[k]は離散時刻kにおけるDQPSK変調信号を表す。
以下、DQPSK方式における復調及び復号について更なる考察を加えつつ、本実施形態に係る復調及び復号方法を説明する。
既に述べたように、DQPSK方式を用いた信号伝送では、DQPSK変調信号zの信号点が第1信号点になる状態と第2信号点になる状態とが交互に発生する(図10(a)及び(b)参照)。
第1信号点群は、4つの信号点(以下、夫々を第1信号点とも言う)
(−1/√2,1/√2) 、(1/√2,1/√2)、
(−1/√2,−1/√2)、(1/√2,−1/√2)
から成り、
第2信号点群は、4つの信号点(以下、夫々を第2信号点とも言う)
(1,0) 、(0,1)、(−1,0)、(0,−1)
から成る。
ここで、DQPSK変調信号zの信号点が第1信号点から第2信号点に遷移するパターンは16通り存在する。この16通りの遷移は、(a,b)=(1,1)の場合の遷移(以下、遷移α315という)と、(a,b)=(1,−1)の場合の遷移(以下、遷移α45という)と、(a,b)=(−1,−1)の場合の遷移(以下、遷移α135という)と、(a,b)=(−1,1)の場合の遷移(以下、遷移α225という)と、に大別される。そして、
(a,b)=(1,1)の場合においては、図1(a)に示す如く、遷移α315にて第1信号点であるDQPSK変調信号zの信号点が第2信号点群の何れかに遷移する。遷移α315は、IQ平面上において信号点の位置を315°だけ回転させる処理に等しく、
信号点(1/√2,1/√2)から信号点(0,1)への遷移α315Aと、
信号点(1/√2,−1/√2)から信号点(1,0)への遷移α315Bと、
信号点(−1/√2,−1/√2)から信号点(0,−1)への遷移α315Cと、
信号点(−1/√2,1/√2)から信号点(−1,0)への遷移α315Dとを含む。
(a,b)=(1,−1)の場合においては、図1(b)に示す如く、遷移α45にて第1信号点であるDQPSK変調信号zの信号点が第2信号点群の何れかに遷移する。遷移α45は、IQ平面上において信号点の位置を45°だけ回転させる処理に等しく、
信号点(1/√2,1/√2)から信号点(1,0)への遷移α45Aと、
信号点(1/√2,−1/√2)から信号点(0,−1)への遷移α45Bと、
信号点(−1/√2,−1/√2)から信号点(−1,0)への遷移α45Cと、
信号点(−1/√2,1/√2)から信号点(0,1)への遷移α45Dとを含む。
(a,b)=(−1,−1)の場合においては、図1(c)に示す如く、遷移α135にて第1信号点であるDQPSK変調信号zの信号点が第2信号点群の何れかに遷移する。遷移α135は、IQ平面上において信号点の位置を135°だけ回転させる処理に等しく、
信号点(1/√2,1/√2)から信号点(0,−1)への遷移α135Aと、
信号点(1/√2,−1/√2)から信号点(−1,0)への遷移α135Bと、
信号点(−1/√2,−1/√2)から信号点(0,1)への遷移α135Cと、
信号点(−1/√2,1/√2)から信号点(1,0)への遷移α135Dとを含む。
(a,b)=(−1,1)の場合においては、図1(d)に示す如く、遷移α225にて第1信号点であるDQPSK変調信号zの信号点が第2信号点群の何れかに遷移する。遷移α225は、IQ平面上において信号点の位置を225°だけ回転させる処理に等しく、
信号点(1/√2,1/√2)から信号点(−1,0)への遷移α225Aと、
信号点(1/√2,−1/√2)から信号点(0,1)への遷移α225Bと、
信号点(−1/√2,−1/√2)から信号点(1,0)への遷移α225Cと、
信号点(−1/√2,1/√2)から信号点(0,−1)への遷移α225Dとを含む。
尚、既に述べたが、信号点の回転(換言すれば、信号点の位置の回転)とは、特に記述なき限り、IQ平面の原点を軸とした時計回り方向への回転を意味する。
同様に、DQPSK変調信号zの信号点が第2信号点から第1信号点に遷移するパターンは16通り存在し、この16通りの遷移は、(a,b)=(1,1)の場合の遷移(以下、遷移β315という)と、(a,b)=(1,−1)の場合の遷移(以下、遷移β45という)と、(a,b)=(−1,−1)の場合の遷移(以下、遷移β135という)と、(a,b)=(−1,1)の場合の遷移(以下、遷移β225という)と、に大別される。そして、
(a,b)=(1,1)の場合においては、図2(a)に示す如く、遷移β315にて第2信号点であるDQPSK変調信号zの信号点が第1信号点群の何れかに遷移する。遷移β315は、IQ平面上において信号点の位置を315°だけ回転させる処理に等しく、
信号点(0,1)から信号点(−1/√2,1/√2)への遷移β315Aと、
信号点(1,0)から信号点(1/√2,1/√2)への遷移β315Bと、
信号点(0,−1)から信号点(1/√2,−1/√2)への遷移β315Cと、
信号点(−1,0)から信号点(−1/√2,−1/√2)への遷移β315Dとを含む。
(a,b)=(1,−1)の場合においては、図2(b)に示す如く、遷移β45にて第2信号点であるDQPSK変調信号zの信号点が第1信号点群の何れかに遷移する。遷移β45は、IQ平面上において信号点の位置を45°だけ回転させる処理に等しく、
信号点(0,1)から信号点(1/√2,1/√2)への遷移β45Aと、
信号点(1,0)から信号点(1/√2,−1/√2)への遷移β45Bと、
信号点(0,−1)から信号点(−1/√2,−1/√2)への遷移β45Cと、
信号点(−1,0)から信号点(−1/√2,1/√2)への遷移β45Dとを含む。
(a,b)=(−1,−1)の場合においては、図2(c)に示す如く、遷移β135にて第2信号点であるDQPSK変調信号zの信号点が第1信号点群の何れかに遷移する。遷移β135は、IQ平面上において信号点の位置を135°だけ回転させる処理に等しく、
信号点(0,1)から信号点(1/√2,−1/√2)への遷移β135Aと、
信号点(1,0)から信号点(−1/√2,−1/√2)への遷移β135Bと、
信号点(0,−1)から信号点(−1/√2,1/√2)への遷移β135Cと、
信号点(−1,0)から信号点(1/√2,1/√2)への遷移β135Dとを含む。
(a,b)=(−1,1)の場合においては、図2(d)に示す如く、遷移β225にて第2信号点であるDQPSK変調信号zの信号点が第1信号点群の何れかに遷移する。遷移β225は、IQ平面上において信号点の位置を225°だけ回転させる処理に等しく、
信号点(0,1)から信号点(−1/√2,−1/√2)への遷移β225Aと、
信号点(1,0)から信号点(−1/√2,1/√2)への遷移β225Bと、
信号点(0,−1)から信号点(1/√2,1/√2)への遷移β225Cと、
信号点(−1,0)から信号点(1/√2,−1/√2)への遷移β225Dとを含む。
これらを一般化して考えると、次のことが言える。時間的に連続する2つの信号点(c[k−1],d[k−1])及び(c[k],d[k])の位置が分かれば、情報データa[k]及びb[k]の値を判定できる。
ここで、cはDQPSK変調信号の同相成分(換言すれば実部)であり、dはDQPSK変調信号の直交成分(換言すれば実部)である。上述したように、[ ]を伴う記号において、[ ]内の文字列は離散時刻を表している。故に例えば、c[k]及びd[k]は、離散時刻kにおけるDQPSK変調信号の直交成分及び同相成分である。
現実には、受信信号には雑音が重畳する。即ち、c及びdにて表現されるDQPSK変調信号に雑音が重畳した信号が受信装置にて受信される。今、実際の受信信号の同相成分及び直交成分を夫々cr及びdrにて表し、受信信号に重畳している雑音の同相成分及び直交成分を夫々nc及びndにて表す。そうすると、離散時刻kにおける、実際の受信信号の同相成分cr[k]及び直交成分dr[k]は、下記式(C1)及び(C2)のように表される。
cr[k]=c[k]+nc[k] ・・・(C1)
dr[k]=d[k]+nd[k] ・・・(C2)
ここで、雑音(nc[k],nd[k])は、AWGN(Additive White Gaussian Noise;加法性白色ガウス雑音)である。この場合、cr[k]及びdr[k]の、c[k]及びd[k]を基準とした確率密度関数pdfcd[k]は、下記式(C3)のように表される。
Figure 2011035808
以下の説明では、表記を簡略化するため、c[k]、cr[k]、d[k]及びdr[k]を4つの変数とする確率密度関数をp(c[k],cr[k],d[k],dr[k])にて表し、それを下記式(C4)のように定義する。従って、c[k−1]、cr[k−1]、d[k−1]及びdr[k−1]を4つの変数とする確率密度関数は、下記式(C5)に示すp(c[k−1],cr[k−1],d[k−1],dr[k−1])のように表される。
Figure 2011035808
式(C4)及び(C5)で表される関数を利用して、第1信号点が第2信号点に遷移する確率について考察する。情報データa及びbの内、aが“1”であるのは、(a,b)が(1,1)又は(1,−1)の時である。a=1の時に発生する、第1信号点から第2信号点への遷移パターンは、上記遷移α315及びα45に対応する8通りである(図1(a)及び(b)も参照)。
従って、離散時刻(k−1)及びk間にDQPSK変調信号の信号点が第1信号点から第2信号点に遷移する場合において、情報データa[k]及びb[k]の内、a[k]が“1”である確率は、次式(C6)で表されるpa1xに比例する。このpa1xを相対確率という。
Figure 2011035808
式(C6)の右辺における第1〜第4項は、夫々、離散時刻(k−1)及びk間において遷移α315A〜α315Dが発生する確率に相当し、式(C6)の右辺における第5〜第8項は、夫々、離散時刻(k−1)及びk間において遷移α45A〜α45Dが発生する確率に相当する(遷移α315A等の意義については上述の説明文を参照)。より具体的には、式(C6)の右辺第1項(即ち、離散時刻(k−1)及びk間において遷移α315Aが発生する確率)は、(c[k−1],d[k−1])=(1/√2,1/√2)であって且つ(c[k],d[k])=(0,1)である確率に相当する。式(C6)の右辺第2〜第8項についても同様である。このように、離散時刻(k−1)及びk間において遷移α315が発生する確率と、離散時刻(k−1)及びk間において遷移α45が発生する確率とを足し合わせることで、情報データa[k]及びb[k]の内、a[k]が“1”である相対確率pa1xを求めることができる。
同様にして、離散時刻(k−1)及びk間にDQPSK変調信号の信号点が第1信号点から第2信号点に遷移する場合において、情報データa[k]及びb[k]の内、a[k]が“−1”である相対確率pa0xと、情報データa[k]及びb[k]の内、b[k]が“1”である相対確率pax1と、情報データa[k]及びb[k]の内、b[k]が“−1”である相対確率pax0と、を求めることができる。相対確率pa0x、pax1及びpax0の導出式を、上記式(C6)と一致する相対確率pa1xの導出式と共に、図3に示す。
第2信号点から第1信号点に遷移する場合の相対確率も、上述の考え方を用いて導出できる。即ち、離散時刻(k−1)及びk間にDQPSK変調信号の信号点が第2信号点から第1信号点に遷移する場合において、
情報データa[k]及びb[k]の内、a[k]が“1”である相対確率pb1xと、
情報データa[k]及びb[k]の内、a[k]が“−1”である相対確率pb0xと、情報データa[k]及びb[k]の内、b[k]が“1”である相対確率pbx1と、
情報データa[k]及びb[k]の内、b[k]が“−1”である相対確率pbx0とを、上述と同様の考え方を用いて求めることができる。
尚、第2信号点から第1信号点への遷移は、各信号点を45°だけ回転させたならば、第1信号点から第2信号点への遷移と等価である。この考え方の利用方法は後に後述される(図6参照)。
以下、特に記述なき限り、相対確率pa1x等の各相対確率は、上記式(C6)で表されるような、離散時刻(k−1)及びk間の信号点遷移についての相対確率を示すものとする。
このような相対確率を元にメトリックを求めることができる。離散時刻(k−1)及びk間にDQPSK変調信号の信号点が第2信号点から第1信号点に遷移する場合において、相対確率pa1xに基づくメトリックMET[pa1x]は、情報データa[k]及びb[k]の内、a[k]が“1”であることの確からしさを表すアナログ値(換言すれば、軟判定値)であり、相対確率pa0xに基づくメトリックMET[pa0x]は、情報データa[k]及びb[k]の内、a[k]が“−1”であることの確からしさを表すアナログ値である。他の相対確率に基づくメトリックについても同様である。
相対確率pa1xに基づくメトリックMET[pa1x]について説明する。既に述べたように、相対確率の対数をとることでメトリックを求めることができるため、メトリックMET[pa1x]を、log(pa1x)とすることができる。ビタビ復号では、対比されるべきメトリックの相対的な大小関係が分かればよいため、メトリックMET[pa1x]を次式(D1)に従って求めることもできる。ここで、g及びhは定数である。
MET[pa1x]=g+h・log(pa1x) ・・・(D1)
但し、上記式(C6)からも分かるように、相対確率pa1xは複数項の加法となっているため、対数をとった場合の式の変更が困難である。これを考慮し、近似を用いて、メトリックMET[pa1x]を下記式(D2)にて求めることも可能である。
Figure 2011035808
ここで、演算記号MAXは、演算記号MAXに付随する( )内における複数の候補項の中から、最大値を有する項を選択する演算記号である。従って、MAX(x1,x2,・・・,xn)は、x1,x2,・・・,xnの内の最大値を表す。
第1信号点に対応する、離散時刻(k−1)における受信信号の同相成分cr[k−1]及び直交成分dr[k−1]は、図10(a)に示される第1信号点の何れかの同相成分及び直交成分に近い可能性が高く、また、第2信号点に対応する、離散時刻kにおける受信信号の同相成分cr[k]及び直交成分dr[k]は、図10(b)に示される第2信号点の何れかの同相成分及び直交成分に近い可能性が高い、と推測される。そうすると、式(C6)の右辺における8つの項の内、1項だけが突出して大きな値を取る可能性が高い。故に、式(D1)を式(D2)に近似することが可能である。
式(D2)の演算記号MAXにて選択された項MAXSELを、次式(D3)のように表す。仮に例えば、MAXSEL=p(1/√2,cr[k−1],1/√2,dr[k−1])・p(0,cr[k],1,dr[k])であるなら、c’[k−1]=1/√2、d’[k−1]=1/√2、c’[k]=0且つd’[k]=1である。
Figure 2011035808
式(D3)を用いて式(D2)を変形し、定数g及びhの値を適当に決定すると、メトリックMET[pa1x]を次式(D4)のように表すことができる。
Figure 2011035808
また、項(c’[k−1]2+d’[k−1]2)及び(c’[k]2+d’[k]2)は一定であり、更に、信号成分の二乗は一定であると共に雑音の二乗(雑音のエネルギ)も一定であるとみなせるから、項cr[k−1]2、dr[k−1]2、cr[k]2及びdr[k]2も一定とみなせる。故に、式(D4)の右辺から、一定の項又は一定とみなせる項を除去し、その結果を更に(−2)で除算することより、メトリックMET[pa1x]を次式(D5)のように表すこともできる。
Figure 2011035808
また、式(C6)の右辺における各項を式(D4)に示されるような形態に変形してから、演算記号MAXによる選択処理を行うようにしても良い。つまり、8つの等式から成る下記式群(D6)に従って確率pa1x_0〜pa1x_7を求め、式群(D6)に基づく確率pa1x_0〜pa1x_7を下記式(D7)に代入することでメトリックMET[pa1x]を求めるようにしても良い。
Figure 2011035808
上述の算出例では、メトリックMET[pa1x]を算出するために演算記号MAXによる選択処理が成されているが、選択されるべき項の符号によっては、演算記号MAXではなく、演算記号MINによる選択処理を介してメトリックMET[pa1x]が算出される。具体的には例えば、式(C6)の右辺における各項を式(D5)に示されるような形態に変形してから、演算記号MINによる選択処理を行うようにしても良い。つまり、8つの等式から成る下記式群(D8)に従って確率pa1x_0〜pa1x_7を求め、式群(D8)に基づく確率pa1x_0〜pa1x_7を下記式(D9)に代入することでメトリックMET[pa1x]を求めるようにしても良い。演算記号MINは、演算記号MINに付随する( )内における複数の候補項の中から、最小値を有する項を選択する演算記号である。従って、MIN(x1,x2,・・・,xn)は、x1,x2,・・・,xnの内の最小値を表す。
Figure 2011035808
実際の計算では、
情報データa[k]及びb[k]の内、a[k]が“1”であることの確からしさを表すメトリックmet1xと、
情報データa[k]及びb[k]の内、a[k]が“−1”であることの確からしさを表すメトリックmet0xと、
情報データa[k]及びb[k]の内、b[k]が“1”であることの確からしさを表すメトリックmetx1と、
情報データa[k]及びb[k]の内、b[k]が“−1”であることの確からしさを表すメトリックmetx0と、を算出し、それらのメトリックに基づいてビタビ復号を行う。メトリックmet1x、met0x、metx1及びmetx0は、離散時刻(k−1)及びk間にDQPSK変調信号の信号点が第1信号点から第2信号点に遷移する場合におけるメトリックである。
メトリックmet1xは、相対確率pa1xに基づくメトリックであり、例えば、上記式(D2)、(D4)若しくは(D5)に従うMET[pa1x]、式群(D6)及び式(D7)に従うMET[pa1x]、又は、式群(D8)及び式(D9)に従うMET[pa1x]とされる。相対確率pa1xからメトリックmet1xを算出する方法と同様の算出方法にて、相対確率pa0x、pax1及びpax0からメトリックmet0x、metx1及びmetx0を算出することができる。
尚、相対確率pa1xに基づくメトリックMET[pa1x]を算出する共に、相対確率pa1xからメトリックMET[pa1x]を算出する方法と同様の方法にて、相対確率pa0xに基づくメトリックMET[pa0x]、相対確率pax1に基づくメトリックMET[pax1]及び相対確率pax0に基づくメトリックMET[pax0]を算出した後、それらのメトリックMET[pa1x]、MET[pa0x]、MET[pax1]及びMET[pax0]を最終的なメトリック算出用の基礎データとして取り扱って、それらの基礎データから最終的なメトリックを求めるようにしても良い。例えば、
met1x=“g(MET[pa1x]−MET[pa0x])”、
met0x=“g(MET[pa0x]−MET[pa1x])”、
metx1=“g(MET[pax1]−MET[pax0])”、
metx0=“g(MET[pax0]−MET[pax1])”、
に従って、最終的なメトリックmet1x、met0x、metx1及びmetx0を求めるようにしても良い。
様々なメトリックの形式を説明したが、どの形式のメトリックを用いるかは任意であり、どの形式のメトリックを用いても問題はない。
[受信装置の構成]
上述してきたメトリック算出方法を利用した受信装置の構成を説明する。図4は、本実施形態に係る受信装置1の構成ブロック図である。受信装置1は符号11〜18によって参照される各部位を備える。受信装置1と共に通信システムを形成する送信装置(不図示)では、受信装置1に伝送されるべき情報データa及びbに応じてDQPSK方式により変調された信号、即ちDQPSK変調信号が生成される。該DQPSK変調信号は送信装置より送信され、伝送路を介してアンテナ11にて受信される。
アンテナ11、A/D変換部12及び同期処理部13は、図11のアンテナ201、A/D変換部202及び同期処理部203と同じものである。即ち、アンテナ11にて受信された信号は、所望の周波数帯域に周波数変換された後、或いは、周波数変換されることなく直接に、A/D変換部12に入力されてデジタル受信信号に変換される。同期処理部13は、同期処理によってデジタル受信信号から各離散時刻におけるDQPSK変調信号を個別に抜き出す。DQPSK変調信号は、時系列信号である。故に、同期処理部13は、隣接する離散時刻間の間隔を単位とする同期処理により抜き出しタイミングを調整しつつ個々のDQPSK変調信号を抜き取って出力する。
送信装置で生成されるDQPSK変調信号と異なり、同期処理部13にて抜き出されるDQPSK変調信号には、伝送路で付与された雑音が重畳している。前者と後者を明確に区別すべく、後者(即ち、同期処理部13にて抜き出されるDQPSK変調信号)を特にDQPSK受信信号と呼ぶ。離散時刻kにおけるDQPSK受信信号の同相成分及び直交成分は、上記式(C1)及び(C2)に示されるcr[k]及びdr[k]である。送信装置で生成される、一方、離散時刻kにおけるDQPSK変調信号の同相成分及び直交成分は、c[k]及びd[k]である。
DQPSK変調信号はフレームを単位として送信される。図5に示す如く、1フレームは単位時間のN倍の時間長さを有し、1フレームにおいて、N個分のDQPSK変調信号が伝送される(Nは2以上の整数)。単位時間は、離散時刻(k−1)及びk間の間隔である。第uフレームにおける第v番目のDQPSK変調信号又はDQPSK受信信号をDQPSK[u,v]にて表す(u及びvは自然数)。定期的に受信される各フレームの第1番目のDQPSK変調信号(即ち、DQPSK[u,1])は、受信装置1にとって既知のシンボル(即ち、既知の情報データa及びb)によるDQPSK変調信号である。フレーム先頭検出部14は、この既知のシンボルを表す既知のDQPSK受信信号を、同期処理部13の出力から抽出することで各フレームの先頭を検出することができる(即ち、何れのDQPSK受信信号がDQPSK[u,1]であるのかを検出することができる)。尚、1フレームに対して1つの既知シンボルを挿入する例を上述したが1フレームに対して複数の既知シンボルを挿入し、該複数の既知シンボルを用いて各フレームの先頭検出を行うようにしても良い。
信号点種類判別部15は、各離散時刻におけるDQPSK受信信号が上述の第1信号点及び第2信号点のどちらであるのかを判別する(図10(a)及び(b)参照)。上記既知のシンボルの信号点が第1信号点であるとすれば、フレーム先頭検出部14による、各フレームの先頭の検出結果を用いて、各離散時刻におけるDQPSK受信信号が第1信号点及び第2信号点のどちらであるのかを判別可能である(即ち、DQPSK[u,2v]の信号点が第2信号点であって、DQPSK[u,2v−1]の信号点が第1信号点であると判断することができる)。
同期処理部13より出力されるDQPSK受信信号は、DQPSK復調部17に与えられる。遅延部16は、同期処理部13より出力されるDQPSK受信信号を1単位時間分だけ遅延させてからDQPSK復調部17に出力する。
DQPSK復調部17は、同期処理部13からの離散時刻kにおけるDQPSK受信信号と、遅延部16からの離散時刻(k−1)におけるDQPSK受信信号とに基づいて、ビタビ復号用のメトリックを算出する。
ビタビ復号部18は、DQPSK復調部17にて算出されたメトリックに基づいて軟判定ビタビ復号を行うことにより復号データを得る。理想的に復号が行われたならば、離散時刻kに対応する復号データはa[k]及びb[k]と一致する。軟判定値とも言うべきメトリックに基づく復号は、一般的に軟判定復号と呼ばれる。軟判定値に基づき軟判定ビタビ復号によって復号データを得る方法は公知であり、その公知方法をビタビ復号部18に適用することが可能である。
図6に、DQPSK復調部17の内部ブロック図を示す。DQPSK復調部17は、符号21〜28によって参照される各部位を備える。回転部21及び選択部22には、同期処理部13の出力信号である、遅延処理が成されていないDQPSK受信信号が入力され、回転部23及び選択部24には、遅延部16の出力信号である、遅延処理が成されたDQPSK受信信号が入力される。
説明の具体化のため、回転部21及び選択部22に入力される、複素信号としてのDQPSK受信信号が“cr[k]+j・dr[k]”であって、回転部23及び選択部24に入力される、複素信号としてのDQPSK受信信号が“cr[k−1]+j・dr[k−1]”である場合を考える(上記式(C1)及び(C2)も参照)。上述したように、jは虚数単位である。
回転部21は、DQPSK受信信号(cr[k]+j・dr[k])の信号点を45°だけ回転させる回転処理を行い、回転処理後のDQPSK受信信号(cr[k]+j・dr[k])を出力する。選択部22は、図4の信号点種類判別部15の判別結果に基づいて、選択部22による回転処理が成されていないDQPSK受信信号(cr[k]+j・dr[k])、及び、回転部21による回転処理後のDQPSK受信信号(cr[k]+j・dr[k])のどちらかを選択して出力する。
回転部23は、DQPSK受信信号(cr[k−1]+j・dr[k−1])の信号点を45°だけ回転させる回転処理を行い、回転処理後のDQPSK受信信号(cr[k−1]+j・dr[k−1])を出力する。選択部24は、図4の信号点種類判別部15の判別結果に基づいて、回転部23による回転処理が成されていないDQPSK受信信号(cr[k−1]+j・dr[k−1])、及び、回転部23による回転処理後のDQPSK受信信号(cr[k−1]+j・dr[k−1])のどちらかを選択して出力する。
同期処理部13の出力信号の信号点が第1信号点である時には遅延部16の出力信号の信号点は第2信号点であり、同期処理部13の出力信号の信号点が第2信号点である時には遅延部16の出力信号の信号点は第1信号点である。また、同期処理部13の出力信号の信号点が第1信号点であって遅延部16の出力信号の信号点が第2信号点である状態と、同期処理部13の出力信号の信号点が第2信号点であって遅延部16の出力信号の信号点が第1信号点である状態は、単位時間が経過するごとに交互に発生する。更に、上述したように、第2信号点から第1信号点への遷移は、各信号点を45°だけ回転させたならば、第1信号点から第2信号点への遷移と等価である。
従って、信号点種類判別部15の判別結果に基づき、選択部22及び24において、回転部21及び23による回転処理が成されているDQPSK受信信号と回転部21及び23による回転処理が成されていないDQPSK受信信号を、単位時間の経過ごとに交互に選択させる。この選択は、選択部22から出力されるDQPSK受信信号(cr[k]+j・dr[k])の信号点が常に第2信号点に対応するように、且つ、選択部24から出力されるDQPSK受信信号(cr[k−1]+j・dr[k−1])の信号点が常に第1信号点に対応するように行われる。
メトリック演算部25〜28は、理想的なDQPSK受信信号の信号点位置、即ち、雑音が含まれていないと仮定した場合におけるDQPSK受信信号の同相成分c[k−1]及びc[k]並びに直交成分d[k−1]及びd[k]と、選択部22及び24から出力される実際のDQPSK受信信号の同相成分cr[k−1]及びcr[k]並びに直交成分dr[k−1]及びdr[k]と、に基づき、上述してきた方法に従って、メトリックmet1x、met0x、metx1及びmetx0を算出する。
図7及び図8に、メトリックmet1xを算出するメトリック演算部25として採用可能な、メトリック演算部25a及び25bの内部ブロック図を示す。メトリック演算部25aは、上記の式群(D6)及び式(D7)に従って、式(D7)のMET[pa1x]と一致するメトリックmet1xを算出する。メトリック演算部25bは、上記の式群(D8)及び(D9)に従って、式(D9)のMET[pa1x]と一致するメトリックmet1xを算出する。
上述してきたように、DQPSK方式では、時間的に連続する2つのDQPSK変調信号、即ち信号“c[k−1]+j・d[k−1]”及び“c[k]+j・d[k]”の信号点の関係に基づいて、情報符号である情報データa[k]及びb[k]が割り当てられる。DQPSK復調部17では、それらの2つのDQPSK変調信号に対応する2つのDQPSK受信信号、即ち信号“cr[k−1]+j・dr[k−1]”及び“cr[k]+j・dr[k]”に基づいて、情報データa[k]及びb[k]を軟判定復号するためのメトリックが算出される。
DQPSK復調部17では、このメトリックの算出に、2つのDQPSK受信信号だけでなく、2つのDQPSK受信信号の信号点が参照される。メトリック演算部25a及び25bの何れを用いたとしても、
離散時刻(k−1)におけるDQPSK受信信号の同相成分cr[k−1]及び直交成分dr[k−1]と、離散時刻(k−1)におけるDQPSK受信信号の信号点(c[k−1],d[k−1])の候補として想定される4つの第1信号点の同相成分及び直交成分とから、第1演算値が求められると共に、
離散時刻kにおけるDQPSK受信信号の同相成分cr[k]及び直交成分dr[k]と、離散時刻kにおけるDQPSK受信信号の信号点(c[k],d[k])の候補として想定される4つの第2信号点の同相成分及び直交成分とから、第2演算値が求められ、
第1及び第2演算値からメトリックが算出される。
例えば、図7に対応する上記式群(D6)をメトリック算出に利用する場合、第1演算値は、式群(D6)を形成する各式の右辺第1及び第2項に基づく演算値であり、第2演算値は、式群(D6)を形成する各式の右辺第3及び第4項に基づく演算値である。
このようなメトリック算出方法を用いることにより、復調過程において雑音がガウス雑音として処理される。結果、受信装置1と図11に示されるような従来装置との間においてCN比(Carrier to Noise Ratio)が同一であるならば、受信装置1では、誤り率が従来装置よりも小さくなり、良好な受信が可能となる。また、図6に示されるような回転部21及び23を用いた構成を採用すれば、第1信号点から第2信号点への遷移に対応したメトリック演算部と、第2信号点から第1信号点への遷移に対応したメトリック演算部を共通化することができる。即ち、第2信号点から第1信号点への遷移に対応したメトリック演算部を別個に用意する必要がなくなるため、構成が簡素化される。
<<変形等>>
上述した説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。上述の実施形態の変形例または注釈事項として、以下に、注釈1〜注釈9を記す。各注釈に記載した内容は、矛盾なき限り、任意に組み合わせることが可能である。
[注釈1]
図6の回転部21及び23では、回転処理における回転角を45°にしているが、その回転角を135°、225°又は315°にしても良く、そのようにしても回転角を45°にした場合と同様の効果が得られる。
[注釈2]
図6のDQPSK復調部17では、選択部22から出力されるDQPSK受信信号(cr[k]+j・dr[k])の信号点を第2信号点に対応させると共に、選択部24から出力されるDQPSK受信信号(cr[k−1]+j・dr[k−1])の信号点を第1信号点に対応させているが、逆に、選択部22から出力されるDQPSK受信信号(cr[k]+j・dr[k])の信号点が第1信号点に対応し、且つ、選択部24から出力されるDQPSK受信信号(cr[k−1]+j・dr[k−1])の信号点が第2信号点に対応するように選択処理を行わせても良い。この場合、メトリック演算部25〜28では、相対確率pb1x,pb0x、pbx1及びpbx0に基づくメトリックが算出される。
[注釈3]
また、回転部21及び23を用いずに、第1信号点から第2信号点への遷移に対応するメトリックと第2信号点から第1信号点への遷移に対応するメトリックを別々に求め、最終的に、信号点種類判別部15の判別結果に基づいて前者のメトリックと後者のメトリックのどちらかを選択するようにしても良い。
より具体的には、同期処理部13からのDQPSK受信信号(cr[k]+j・dr[k])の信号点が第2信号点であって且つ遅延部16からのDQPSK受信信号(cr[k−1]+j・dr[k−1])の信号点が第1信号点であると仮定した上で、それらのDQPSK受信信号から相対確率pa1x,pa0x、pax1及びpax0に基づく4つのメトリック(met1x、met0x、metx1及びmetx0)を算出する一方で、同期処理部13からのDQPSK受信信号(cr[k]+j・dr[k])の信号点が第1信号点であって且つ遅延部16からのDQPSK受信信号(cr[k−1]+j・dr[k−1])の信号点が第2信号点であると仮定した上で、それらのDQPSK受信信号から相対確率pb1x,pb0x、pbx1及びpbx0に基づく4つのメトリックを算出する。その後、信号点種類判別部15の判別結果に基づいて、前者の仮定と後者の仮定の内、正しい方の仮定の下で算出された4つのメトリックを選択し、選択したメトリックをビタビ復号部18に供給すればよい。
[注釈4]
また、上述の説明においては、説明の簡略化の目的もあって、DQPSK受信信号及びDQPSK受信信号の信号点に対して振幅や位相を補正する補正処理が施されない、と考えているが、実際には伝送路等の状態に応じて、DQPSK受信信号又はDQPSK受信信号の信号点に対し、受信装置1内で補正処理が行われることも多い。この補正処理を、例えば公知の等化処理において実行することができ、該補正処理によって、DQPSK受信信号における振幅及び/又は位相が補正される、或いは、場合によってはDQPSK受信信号の信号点の振幅及び/又は位相が補正される。このような補正がDQPSK受信信号に対して行われた場合には、補正後のDQPSK受信信号に基づいて上述のメトリック(met1x等)を算出すればよく、このような補正がDQPSK受信信号の信号点に対して行われた場合には、補正後のDQPSK受信信号の信号点に基づいて上述のメトリック(met1x等)を算出すればよい。
[注釈5]
1シンボル分の情報データに対応する1個のDQPSK変調信号を順次送信する通信システムに本発明を適用した例を上述したが、本発明は、それ以外の通信システムに対しても適用可能である。例えば、OFDM(直交周波数多重分割;Orthogonal Frequency Division Multiplexing)伝送方式に従って通信を行う通信システムに本発明を適用する場合を考える。
一般的に知られるように、OFDM伝送方式は、1チャンネルの帯域内に互いに直交する多数のサブキャリアを多重して伝送する方式である。サブキャリアの本数がMであるとし(Mは2以上の整数)、各サブキャリアのキャリア番号をmにて表す(mは1以上M以下の整数)。更に、離散時刻kにおけるキャリア番号mのサブキャリアを、e[m][k]にて表す。
ODFM伝送方式によってDQPSK変調信号を送出する場合、e[m1][k−1]とe[m2][k]の間でDQPSK変調信号が送出されるときにおいても、本発明は適用可能である(m1及びm2は1以上M以下の整数であって、m1とm2は一致していても一致していなくても良い)。即ち、サブキャリアe[m1][k−1]によるDQPSK変調信号及びサブキャリアe[m2][k]によるDQPSK変調信号が信号“c[k−1]+j・d[k−1]”及び“c[k]+j・d[k]”であると考えた上で、本発明に係るメトリック算出方法を介して復調及び復号処理を行えば良い。
[注釈6]
上述の実施形態では復号方法としてビタビ復号を採用しているが、本発明は、ビタビ復号以外の、ガウス雑音の性質を用いた復号方法(例えば、ターボ復号)にも適用可能である。
[注釈7]
本発明をDQPSK方式に適用する場合を説明したが、D16QAM(Differential 16 Quadrature Amplitude Modulation)方式やD8PSK(Differential 8 Phase Shift Keying)方式のように、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)を基礎にしない変調方式に対しても本発明は適用可能である。時間的に連続する信号の信号点の関係に基づいて情報符号を復号可能な方式に、本発明は広く適用可能である。
[注釈8]
本発明に係る受信装置(例えば、図4の受信装置1)は、ハードウェア、或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現可能である。
[注釈9]
本発明に係る受信装置(例えば、図4の受信装置1)を、様々な通信機器(又は通信機器を含む電子機器)に搭載することが可能である。例えば、本発明に係る受信装置を、携帯電話機や放送受信機(特に例えば車載用放送受信機)に搭載することができる。
1 受信装置
11 アンテナ
12 A/D変換部
13 同期処理部
14 フレーム先頭検出部
15 信号点種類判別部
16 遅延部
17 DQPSK復調部
18 ビタビ復号部
21、23 回転部
22、24 選択部
25〜28 メトリック演算部

Claims (2)

  1. 時間的に連続する2つの対象信号の、IQ平面上における信号点の関係に基づいて情報符号を割り当てる変調方式により変調された信号を受信する受信装置において、
    時間的に連続する第1及び第2受信信号に基づいて、情報符号を軟判定するためのメトリックを導出するメトリック導出部を備え、
    前記メトリック導出部は、前記第1受信信号と前記第1受信信号のIQ平面上における信号点とに基づく第1演算値、及び、前記第2受信信号と前記第2受信信号のIQ平面上における信号点とに基づく第2演算値により、前記メトリックを導出する
    ことを特徴とする受信装置。
  2. 前記メトリック導出部は、
    前記第1受信信号の同相及び直交成分と、前記第1受信信号のIQ平面上における信号点の候補として想定される複数の信号点の同相及び直交成分と、に基づいて前記第1演算値を導出し、
    前記第2受信信号の同相及び直交成分と、前記第2受信信号のIQ平面上における信号点の候補として想定される複数の信号点の同相及び直交成分と、に基づいて前記第2演算値を導出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
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