JP2011034855A - 放電式ランプ用電極の製造方法及び装置 - Google Patents

放電式ランプ用電極の製造方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】溶接不十分となることを防止できるとともに傷や汚れが付着することを防止する。
【解決手段】放電部31とリード部32とがほぼ同軸状に並び、かつ放電部31の底部31aがリード部32の一端部32aに対して接離する方向に移動可能な状態で隣接するようにこれら放電部31とリード部32とを溶接治具10に挿着することにより保持させるセット工程と、リード部32の他端側32cから放電部31を磁石22の磁力により牽引して放電部31の底面とリード部32の一端側32aの端面とを密着させる密着工程と、その密着状態のまま放電部31の内側底部31aにレーザ光を照射して放電部31の底部31aとリード部32の一端32aとを溶接する溶接工程とを含む。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えばパソコン等の液晶表示装置(LCD)のバックライトとして使用される冷陰極蛍光ランプ(CCFL)等の放電式ランプに用いられる電極に関するもので、特に当該電極の製造方法及び装置に関する。
パソコン等のOA機器に用いられる液晶表示装置は、照明用のバックライトを具備する。このバックライトの光源には、冷陰極蛍光ランプ等の放電式ランプが多用されている。この放電式ランプは、特定方向に延びるガラス管と、このガラス管の両端にそれぞれ設けられる電極とを備える。この放電式ランプ用電極の従来例として、特許文献1の段落0006及び図4に記載されたものに類するものを図11に示す。
図示の電極90は、前記ガラス管TB内に配置される放電部92と、この放電部92に接続されるリード部94とを備える。前記放電部92は、底壁92a及び周壁92bを有するカップ状をなす。前記底壁92aは、円板状をなし、前記リード部94が溶接される外側面92sを有する。前記周壁92bは、前記底壁92aの周縁から前記外側面92sと反対の側に延びる円筒状をなす。前記リード部94は、前記ガラス管TBの端部に封着される封着部96と、外部リード線98とを備える。
この電極90は、例えば次のようにして製造される。
1)単一の金属板(例えばニオブ、モリブデン、ニッケル、タングステン等からなる円板)を深絞り加工することにより前記放電部92が製造される。
2)リード部94が製造される。具体的には、封着部96の外側端部(図では右側端部)に前記外部リード線98が同軸配置で溶接され、前記封着部96の外周面上に封着用ガラスビーズ97が形成される。
3)前記封着部96の内側端部(図では左側端部)に前記放電部92の底壁92aが同軸配置で抵抗溶接等により溶接される。
このようにして製造された電極90は、前記ガラス管TBの端部に溶着される。具体的には、その放電部92が前記ガラス管TBの内周面との間に微小な隙間をおくように当該ガラス管TB内に挿入され、前記封着部96の周囲に設けられている封着用ガラスビーズ97が前記ガラス管TBに封止される。
特開2005−276848号公報
ところで、上述したように放電部92の底壁92aとリード部94の封着部96とを抵抗溶接等により溶接する際に、放電部92とリード部94とを別々にチャッキングして外側面92sと封着部96の内側端部とを押圧する必要がある。
しかしながら、上述したチャッキングによる方法では、外側面92sに対して封着部96の内側端部の全域を当接させて溶接を行うことは難しく、溶接された部分の面積が小さくなって溶接不十分となる虞があった。また、チャッキングにより放電部92及びリード部94に傷や汚れが付着する虞がある。
更に、従来においては、溶接を行う1組の放電部92とリード部94に対し、それぞれをチャッキングすることと、溶接を行うこととを組毎に繰り返し行う必要があるため、多数の組を溶接するためには、作業性及び生産性が劣るという難点もあった。なお、前記放電部とリード部の封着部との抵抗溶接のためのチャッキングを不要にする手段として、特許文献1の図2には、リード部の封着部と放電部を焼結により一体成形することが記載されているが、この電極においても封着部と外部リード線とを抵抗溶接するためのチャッキングを要することに変わりはない。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、溶接不十分となることを防止できるとともに傷や汚れが付着することを防止できる放電式ランプ用電極の製造方法及び装置を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、作業性及び生産性を向上させて溶接を行うことができる放電式ランプ用電極の製造方法及び装置を提供することである。
請求項1に係る発明は、ガラス管の内部に配設された有底筒状の放電部と、前記放電部の底部に一端側が連結され他端側が前記ガラス管を貫通して外部に延出されるもので、前記一端側に封着線を有するリード部とを備える放電式ランプ用電極を製造するための方法において、前記放電部と前記リード部とがほぼ同軸状に並び、かつ前記放電部の底部が前記リード部の一端部に対して接離する方向に移動可能な状態で隣接するようにこれら放電部とリード部とを溶接治具に挿着することにより保持させるセット工程と、前記リード部の他端側から前記放電部を磁力により牽引して前記放電部の底面と前記リード部の一端側の端面とを密着させる密着工程と、その密着状態のまま前記放電部の内側底部にレーザ光を照射して放電部の底部とリード部の一端とを溶接する溶接工程とを含むことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の放電式ランプ用電極の製造方法において、前記セット工程では、複数の放電部とこれと同数のリード部を前記溶接治具に、各放電部と各リード部とがほぼ同軸状に並ぶとともに放電部どうし及びリード部どうしがそれぞれ並設され、かつ、各放電部の底部が各リード部の一端部に対して接離する方向に移動可能な状態で隣接するように保持させ、前記密着工程では、各リード部の他端側から各放電部のそれぞれを当該放電部毎に設けられた磁石の磁力により牽引して各放電部の底面と各リード部の一端側の端面とを密着させ、前記溶接工程は、並設する放電部に対し順次レーザ光を照射して当該放電部とこれに密着するリード部とを溶接することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の放電式ランプ用電極の製造方法において、前記セット工程では、前記放電部の底部を下側に向けるとともに前記放電部の下側に前記リード部をその一端側が上側に向くように配し、かつ前記放電部と前記リード部とがほぼ同軸状に並ぶようにするとともに前記放電部の底部が前記リード部の一端部に対して接離する方向に移動可能な状態で隣接するようにこれら放電部とリード部とを溶接治具に保持させ、前記密着工程では、前記リード部の下側から前記放電部を磁力により牽引して前記放電部の底面と前記リード部の上端面とを密着させ、前記溶接工程では、前記放電部の内側底部にレーザ光を照射して放電部の底部とリード部の上端とを溶接することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、ガラス管の内部に配設された有底筒状の放電部と、前記放電部の底部に一端側が連結され他端側が前記ガラス管を貫通して外部に延出されるもので、前記一端側に封着線を有するリード部とを備える放電式ランプ用電極を製造するための装置において、前記放電部と前記リード部とがほぼ同軸状に並び、かつ前記放電部の底部が前記リード部の一端部に対して接離する方向に移動可能な状態で隣接するように前記放電部及び前記リード部が挿着される挿着部を有する溶接治具と、前記リード部の他端側から前記放電部を牽引するための磁石を有し、その磁石の磁力により前記放電部の底面と前記リード部の一端側の端面とを密着させる密着手段と、その密着状態のまま前記放電部の内側底部にレーザ光を照射して放電部の底部とリード部の一端とを溶接する溶接手段とを含むことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の放電式ランプ用電極の製造装置において、前記溶接治具は、放電部が挿着される複数の放電部挿着孔を有する放電部挿着テーブルと、放電部挿着テーブルの下側に設けられ、リード部が挿着される複数のリード部挿着孔を、前記放電部挿着孔と同じ配置状態で有するリード部挿着テーブルとを有し、前記密着手段は、前記リード部挿着テーブルの下側において、前記リード部挿着孔に対応するそれぞれの位置に設けられ、前記磁力を有する複数の磁石と、これら磁石を保持する密着用テーブルとを有し、前記溶接手段は、前記放電部挿着テーブルの上方に設けられ、前記放電部の内側底部にレーザ光を照射するレーザ溶接機を含むことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の放電式ランプ用電極の製造装置において、前記放電部挿着テーブルと前記リード部挿着テーブルとが分離可能であって、前記放電部挿着テーブルが放電部を保持するとともに前記リード部挿着テーブルがリード部を保持しかつ両テーブルを重ねた状態で、各放電部と各リード部とが同軸状に位置するように両テーブルの相対位置を決める位置決め手段を備えることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項5または6に記載の放電式ランプ用電極の製造装置において、前記放電部挿着テーブルと前記リード部挿着テーブルと前記密着用テーブルとが重なるとともに前記放電部挿着テーブルの上部が蓋により塞がれることで、少なくとも前記放電部挿着孔及び前記リード部挿着孔の周りに形成される不活性ガス雰囲気空間と、前記不活性ガス雰囲気空間に不活性ガスの供給を行う不活性ガス供給手段と、前記蓋の一部に設けられ前記レーザ光を通過させるガラス板とを備えることを特徴とする。
本発明方法及び装置による場合には、溶接治具に放電部及びリード部を挿着によりセットするので、チャッキングすることで放電部やリード部に形成される傷や汚れの付着を防止することができる。また、リード部を介して磁力により放電部が牽引されるので、セットしたときに放電部の底面とリード部の一端側の端面とが平行でなくても、放電部の底面にリード部の一端側端面が広範囲で密着する状態になり、この密着状態でレーザ溶接が行われるので、溶接不十分となることがない。
なお、密着工程は、セット工程の完了後にこれに続いて行われてもよいし、或いはセット工程と略同時に行われてもよい。
請求項2による場合には、並設されたリード部と、これらリード部のそれぞれに同軸状に並ぶように並設された放電部とを同時に密着させることができ、かつ、この密着状態で各放電部に対し、順次レーザ光を照射して溶接が行われるので、レーザ光の照射位置を変えるだけでよく、作業性及び生産性を向上させて溶接を行うことができる。特に、請求項3による場合には、上側の放電部と下側のリード部との間に形成される溶接部に、磁力により放電部を下向きに牽引する力に加えて放電部の自重が作用するので、溶接不十分となることをより安定して防止することができる。このことは、請求項5の装置にあっても同様である。
請求項6による場合には、放電部挿着テーブルとリード部挿着テーブルとを分離した後に両テーブルを重ねる際、位置決め手段が両テーブルの相対位置を決めて各放電部と各リード部とを同軸状に位置させるので、放電部挿着テーブルに放電部を保持させることと、リード部挿着テーブルにリード部を保持させることとをそれぞれ個別に行うことで効率良くセットすることができる。しかも、その後は両テーブルを合体させて位置決めすれば自動的にそれぞれを同軸状に配置し得る。
請求項7による場合には、不活性ガス雰囲気空間内にセットした放電部の上側に蓋が存在しても、その蓋に設けたガラス板を介して放電部にレーザ光を照射させることができ、これにより不活性ガス雰囲気空間内の放電部に対して溶接を行うことができる。また、不活性ガス雰囲気空間内に不活性ガスが供給されるので、溶接箇所に余分な酸化物の形成を防止することができ、これにより良好な溶接部が得られる。
本発明の一実施形態に係る放電式ランプ用電極の製造装置を模式的に示す正面図である。 本発明の一実施形態で製造する電極の構成の説明図である。 図1の製造装置に設けられた一対の溶接治具及び密着手段の片方を示す正面図である。 磁石の磁力強さの説明図である。 本発明の一実施形態に係る放電式ランプ用電極の製造方法の工程説明図である。 放電部とリード部のセット状態を示す図である。 本発明において磁石によりリード線を放電部から離れるように牽引する理由の説明図である。 本発明が適用される他の溶接治具及び密着手段の例を模式的に示す正面図である。 本発明が適用される更に他の溶接治具及び密着手段の例を模式的に示す正面図である。 本発明が適用される他の電極の構成の説明図である。 特許文献1に記載された従来の電極の構成を示す断面図である。
以下に、本発明の実施形態を具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る放電式ランプ用電極の製造装置を模式的に示す正面図であり、図2はこの製造装置により製造する放電式ランプ用電極を示す正面断面図である。
まず、この製造装置1により製造する電極の構成につき説明する。
この電極30は、ガラス管36の内部に配設される有底の円筒状をした放電部31と、前記放電部31の底部31aに一端32a側が連結されるリード部32とを備え、リード部32は封着線33と外部リード線34とを有する。なお、外部リード線34は、被覆層34aで覆われており、封着線33の外側にはガラスビーズ35が形成される。
封着線33は円筒状のもので、その内側には封着線33よりも長寸の外部リード線34の一端部が入った二重構造となっていて、外部リード線34が封着線33から露出した部分は段差部32bとなっている。封着線33の外側に形成されたガラスビーズ35は前記ガラス管36に封止され、外部リード線34は封着線33から露出した部分がガラス管36の外側に配されている。
この電極30は、例えば以下のようにして作製される。即ち、封着線33の内側に外部リード線34を入れ、これら両者の一端側(リード部32の一端32a側に相当)を一致させて封着線33の他端側(段差部32bに相当)を溶接して、リード部32を作製し、そのリード部32の一端32a側を放電部31の底部31aに、製造装置1によりレーザ溶接を行って溶接部37を形成し、その後にガラスビーズ35を形成することで作製される。レーザ溶接を行う際のレーザ光の照射は、放電部31の開口側(底部31aと反対側)から内側底部31aへ向けて行われる。上記溶接部37は、外部に露出するように形成され、その露出状態を目視判定して溶接の良否を判断する指標として用いられる。なお、ガラスビーズ35は、製造装置1によりレーザ溶接を行う前に形成される場合がある。
この電極30の材質については、放電部31は例えばNi等の磁性を有する材料(磁性体)からなり、封着線33は例えばコバール(KOV)等の磁性体からなり、外部リード線34は例えばジュメット等の磁性体からなる。なお、放電部31、封着線33及び外部リード線34の材料としては、磁性体であれば他の導電材料のものを使用することができる。
図1に示す製造装置1は、昇降しかつ鉛直軸回りに回動する載置板40と、この載置板40の回動域の上方の所定位置に設けた溶接機17と、前記載置板40の上であって、前記鉛直軸を挟んで対称な2位置にそれぞれ設けられた一対のX−Yテーブル41、41と、これら両X−Yテーブル41、41の上にそれぞれ配設される一対の密着治具20、20と、これらの密着治具20、20の上にそれぞれ配設される一対の溶接治具10、10とを有する。
一対の密着治具20、20は同一構成で、また一対の溶接治具10、10も同一構成であり、1組の溶接治具10と密着治具20が溶接機17の下方のA位置に位置するとき溶接機17による溶接が施され、A位置とは前記鉛直軸を挟んで対称なB位置に1組の溶接治具10と密着治具20が位置するとき、溶接された電極の取出しとその後の次の溶接準備が行われる。
上記両X−Yテーブル41は載置板40の上に固定されており、一対の密着治具20はX−Yテーブル41の上に、図示しない位置決め手段による位置決め状態で着脱可能に取付けられる。上記X−Yテーブル41は、水平なX方向にスライドするXテーブル41−1と、その下側のY方向(X方向と直交する方向)にスライドするYテーブル41−2とを有する。また、一対の溶接治具10は、後述するように対応する密着治具20の上に位置決め状態で着脱可能に取付けられる構成となっている。この構成は、後述する。
図3は、溶接治具10と密着治具20とを示す正面図である。
溶接治具10は、上側の放電部挿着テーブル11と下側のリード部挿着テーブル14とを備え、放電部挿着テーブル11は、複数の放電部31を保持する放電部挿着テーブル本体12と、放電部挿着テーブル本体12の上部を覆う蓋13とを有している。放電部挿着テーブル本体12と蓋13とは分離可能である。
前記リード部挿着テーブル14は、複数のリード部32を保持するものであり、上側の封着線33をガイドする封着線ガイド板15と、下側のリード部挿着テーブル本体16とを有する。これら封着線ガイド板15とリード部挿着テーブル本体16とは分離可能である。
上記リード部挿着テーブル本体16の下側には密着治具20を構成する後述する密着用テーブル21が配設される。上述した放電部挿着テーブル11、リード部挿着テーブル14及び密着用テーブル21のそれぞれは、この実施形態では共に平面視で矩形状に形成されている。
放電部挿着テーブル本体12は、上側外周部12aを残して上側中央部が下側に窪んだ上側凹部12bと、下側外周部12cを残して下側中央部が上側に窪んだ下側凹部12dとを有し、上側凹部12bと下側凹部12dとの間の中央部12eには、複数、例えば左右方向に42個、前後方向に28個、合計1176個の放電部挿着孔12fが形成されている。この放電部挿着孔12fは、放電部31が挿着されるもので、孔の中心軸を鉛直方向にして形成され、内径は放電部31の傾きを多少調整できるように放電部31の外径よりも若干大きく設定されている。
蓋13は、額縁状の枠体13aと、その枠体13aの下側に設けられた透明または半透明のガラス板13bとを有する。枠体13aが上側外周部12aの上に載せられると、ガラス板13bは上側外周部12aの内側に嵌り込むようになっている。この嵌り込みにより蓋13は、放電部挿着テーブル本体12の上に位置ずれすることなく取付けられる。
封着線ガイド板15は、厚み一定の板材からなり、上記放電部挿着孔12fと同一配置かつ同一個数で封着線33をガイドする封着線ガイド孔15aが形成されている。この封着線ガイド孔15aは、上端から下側に向けて徐々に窄まったガイド孔上部15bと、その下側の一定内径のガイド孔下部15cとで形成されている。ガイド孔上部15bの下端の内径は、ガイド孔下部15cの内径と同一であって封着線33の外径よりも少し大きい。一方、ガイド孔上部15bの上端の内径は、封着線33の外径よりも大きくなっていて、この傾斜した内面により封着線33が案内される。この封着線ガイド板15は、厚みが異なるものを予め用意しておき、適当な厚みのものを選択使用することで、後述するギャップ調整を行う機構を兼ね備える。
リード部挿着テーブル本体16は、下側外周部16aを残して下側中央部が上側に窪んだ下側凹部16bを有し、その下側凹部16bに対応する中央部16cには、上記放電部挿着孔12fと同一配置かつ同一個数で外部リード線34をガイドする外部リード線ガイド孔16dが形成されている。この外部リード線ガイド孔16dは、内径を一定にして孔16dの中心軸を鉛直方向にして形成され、内径は封着線33の外径よりも小さくかつ外部リード線34の外径よりも若干大きく設定されている。この外部リード線ガイド孔16dと前記封着線ガイド孔15aとは、リード部挿着孔14aを構成する。具体的には、封着線33の外径に対し、封着線ガイド孔15aのガイド孔下部15cの内径が少し大きく、また封着線33の外径に対して外部リード線ガイド孔16dの内径が小さくなっているので、この段付部16hで外部リード線ガイド孔16dの上端周縁部により封着線33を受止め、封着線ガイド孔15aの内側に封着線33が位置する状態となり、外部リード線34が外部リード線ガイド孔16dの内側に位置する。このとき、リード部32の軸心とリード部挿着孔14aの中心とは、上述したように封着線ガイド孔15aにより封着線33が案内されることによりほぼ一致する。また、リード部32の軸心は、放電部挿着孔12fに挿着される放電部31の軸心と同心状となる。
上記放電部挿着テーブル本体12の下側外周部12cの四隅には、上側に窪んだ位置決め凹部12hが設けられ、封着線ガイド板15の四隅には位置決め凹部12hと同じ位置に位置決め用貫通孔15dが設けられ、リード部挿着テーブル本体16の上部の四隅には位置決め凹部12h及び位置決め用貫通孔15dに入る位置決め凸部16eが設けられている。上記位置決め凸部16eを位置決め用貫通孔15dに入れることで、リード部挿着テーブル本体16と封着線ガイド板15との位置決め状態で重なる。更に、位置決め凸部16eを位置決め凹部12hに入れることで、放電部挿着テーブル11とリード部挿着テーブル14とが位置決め状態で重なる。これら位置決め凸部16e、位置決め用貫通孔15d及び位置決め凹部12hは、第1の位置決め手段18を構成する。
密着治具20は、前記密着用テーブル21とこれに設けられた複数の磁石22とを有する。密着用テーブル21は、上側外周部21aが下側に窪み、上方に突出した中央部21bの上端部には、上記放電部挿着孔12fと同一配置かつ同一個数で、リード部32の下端32cが入るガイド穴21cが設けられ、各ガイド穴21cの下にはそれぞれ前記磁石22が設けられている。上記密着用テーブル21は、前記リード部挿着テーブル本体16に対して分離可能である。
上記ガイド穴21cは上方が拡径していて、リード部32の下端32cをガイド穴21cの内側に案内する。磁石22の上端はガイド穴21cに露出していて、外部リード線34に磁力を付与し易くなっている。磁石22は、例えば封着線33と外部リード線34とが溶接により一体化されたリード部32を、封着線33を上側に配して磁石22の上に載せ、その封着線33の上に、リード部32とは別体の放電部31を載せたとき、リード部32と放電部31とが起立するような磁力強さのものを使用することが好ましい(図4参照)。なお、密着治具20において、磁石22とリード部32の下端とのギャップは、前記封着線ガイド板15の厚みを変えたものを用いて調整されるようになっている。つまり、前記封着線ガイド板15は、上述したようにギャップ調整を行う機構を兼ね備える。また、磁石22としては、永久磁石や電磁石を用いることができる。
上記密着用テーブル21は、磁石22の磁力に悪影響が及ぶのを防止してリード部32の下端に前記磁力を付与すべく非磁性材料、例えばアルミニウムまたはステンレス鋼などにより作製される。また、上記放電部挿着テーブル11及びリード部挿着テーブル14も、同様の理由により非磁性材料、例えばアルミニウムまたはステンレス鋼などにより作製される。
上記上側外周部21aの四隅には位置決め凹部21dが形成され、この位置決め凹部21dに、リード部挿着テーブル本体16の下側外周部16aの四隅に下向きに突出形成した位置決め凸部16fを入れることで、溶接治具10と密着治具20との位置決めが行われた状態で溶接治具10と密着治具20とが重なる。上記位置決め凹部21dと位置決め凸部16fとは、第2の位置決め手段19を構成する。
このように溶接治具10と密着治具20とを重ねるとともに蓋13を放電部挿着テーブル本体12の上に被せると、内部に不活性ガス雰囲気空間23が形成される。この不活性ガス雰囲気空間23は、前記上側凹部12bと、前記中央部12eに形成したガス通流用貫通孔12iを介して上側凹部12bと連通する下側凹部12dと、封着線ガイド板15に形成したガス通流用貫通孔15e及び前記中央部16cに形成したガス通流用貫通孔16gの両者を介して下側凹部12dと連通する下側凹部16bとを含む。そして、上側凹部12bと連通するように放電部挿着テーブル本体12の壁に入口12jを設け、かつ密着用テーブル21の中央部21bに出口21eを設け、入口12jから不活性ガス(例えば窒素ガス)を供給すると、その不活性ガスは、一点鎖線で示すように上記不活性ガス雰囲気空間23を経て出口21eから排出される。
前記溶接機17は、例えばレーザ溶接機が用いられ、A位置において下向きにレーザ光を照射するように配置されている。この溶接機17とX−Yテーブル41との組み合わせにより1個の電極を約0.35秒で溶接を行うことが可能となっている。
このような構成の製造装置1による本実施形態の放電式ランプ用電極の製造方法につき、図5に基づき以下に説明する。
まず、図5(a)、(b)に示すようにB位置の溶接治具10と密着治具20から、放電部挿着テーブル本体12と、リード部挿着テーブル本体16の上に封着線ガイド板15が位置決め状態で設けられたリード部挿着テーブル14とを分離し、用意する。なお、リード部挿着テーブル本体16と封着線ガイド板15との位置決めは、位置決め用貫通孔15dに位置決め凸部16eを入れることで行われる。このとき、位置決め凸部16eの上部は封着線ガイド板15よりも上側に突出した状態になっている。
その一方、図5(c)、(d)に示すように、放電部挿着テーブル本体12の放電部挿着孔12fに、放電部31を底部31aが下向きとなるように挿着する。この放電部31の放電部挿着孔12fへの挿着は、例えば放電部挿着テーブル本体12を水平にしてその上に複数の放電部31を載せ、放電部挿着テーブル本体12を揺さぶることで行われる。また、リード部挿着テーブル14のリード部挿着孔14aに、封着線33を上側にしてリード部32を挿着する。このリード部32のリード部挿着孔14aへの挿着も前同様であり、例えばリード部挿着テーブル14を水平にしてその上に複数のリード部32を載せ、リード部挿着テーブル14を揺さぶることで行われる。これによりセット工程が完了する。但し、揺さぶっても放電部31が入らない放電部挿着孔12fに対し、或いは揺さぶってもリード部32が入らないリード部挿着孔14aに対しては、手操作により挿着を行ってもよい。
なお、上記リード部32の挿着は、前記段差部32bが前記段付部16hで受止められることで行われる。また、放電部31の挿着は、放電部挿着孔12fから放電部31が落下することを防止するために落下防止板12kを放電部挿着テーブル本体12の下側に配設することが好ましい。
次に、図5(e)に示すように、リード部挿着テーブル14の上に放電部挿着テーブル本体12を載せる。この処理は、載置板40の上ではなく、別の箇所で行う。上述のように載せるとき、前述した封着線ガイド板15よりも上側に突出した位置決め凸部16eの上部を、放電部挿着テーブル本体12の位置決め凹部12hに入れることで、リード部挿着テーブル14と放電部挿着テーブル本体12との位置決めが行われる。つまり、第1の位置決め手段18を有するので、溶接治具10と密着治具20を分離させた後に再度元の状態に重ねて戻しているが、精度よく重ねることができる。なお、単にリード部挿着テーブル14と放電部挿着テーブル本体12とを重ねると、放電部挿着テーブル本体12の放電部挿着孔12fに挿着された放電部31が、落下防止板(図示せず)を挟んでリード部32の上方に位置しているので、位置決め状態を維持したまま放電部挿着テーブル本体12を少し浮かせて落下防止板12kを抜取る。これによりリード部32の上に放電部31が直接接触する(図6参照)。上記落下防止板としては、その幅(図3の紙面の前後方向)が第1の位置決め手段18の前後方向の間隔よりも小さく、抜取りができるものを用いる。
続いて、図5(f)に示すように、放電部挿着テーブル本体12が上側に載ったリード部挿着テーブル14を、載置板40のB位置に位置するX−Yテーブル41の上に予めセットした密着用テーブル21の上に載せる。このとき、第2の位置決め手段19を構成する位置決め凹部21dに位置決め凸部16fを入れることで両テーブル21、14が位置決めされる。また、リード部挿着テーブル14のリード部挿着孔14aに挿着されたリード部32の下端がガイド穴21cの内側に案内されるとともに磁石22からの磁力を受ける。すると、リード部32を介して磁石22からの磁力が放電部31に付与され、これにより放電部31の底部31aにリード部32の上端面が広範囲で密着し、これにより密着工程が完了する。このとき、上述したように密着用テーブル21、放電部挿着テーブル11及びリード部挿着テーブル14は、非磁性材料で作製されているので、磁石22の磁力に悪影響を与えず、リード部32および放電部31に前記磁力を支障なく付与する。なお、本実施形態ではリード部32の下端が磁石22から少し離れるように設定している(図6参照)。また、上記リード部32と放電部31が密着する箇所が溶接部であり、その溶接部は、不活性ガス雰囲気空間23の一部である下側凹部12dに位置する。
これと相前後して、放電部挿着テーブル本体12の上に蓋13を被せる。このとき、ガラス板13bが上側外周部12aの内側に嵌り込むことで、蓋13は放電部挿着テーブル本体12の上に位置ずれすることなく取付けられる。また、蓋13を被せることにより、内部に不活性ガス雰囲気空間23が形成される。
以上の工程はB位置において行われ、以上のセット工程および密着工程等が完了すると、載置板40を回動させて上述のようにセットした溶接治具10と密着治具20をA位置に位置させ、溶接工程を行う。即ち、A位置において、図5(g)に示すように不活性ガス雰囲気空間23に入口12jから不活性ガスを供給し、不活性ガス雰囲気空間23の内部を不活性ガス雰囲気にし、続いて溶接機17によりガラス板13b越に或る1つの放電部31の内側底部31aに向けてレーザ光を照射し、放電部31の底部31aとリード部32の上端面とを溶接する。これに続いて、X−Yテーブル41を動かすことにより次に溶接を行う予定の放電部31を溶接機17の下方に移動させ、当該放電部31の内側底部31aに向けてレーザ光を照射して溶接を行うことを、以降同様に繰り返す。
しかる後、A位置の溶接治具10と密着治具20に保持された全部の放電部31とリード部32とに対する溶接が完了する。
上述のように溶接が完了すると、載置板40を回動させて、A位置の溶接治具10及び密着治具20をB位置へと移動させ、B位置において、溶接された電極30を取出すとともに次の溶接準備を行う。この溶接準備は、前記セット工程および密着工程を含む。また、別の場所において、封着線33の外側にガラスビーズ35を形成する。
したがって、本実施形態による場合には、溶接治具10に放電部31及びリード部32を挿着によりセットするので、チャッキングすることで放電部31やリード部32に形成される傷や汚れの付着を防止することができる。また、リード部32を介して磁石22の磁力により放電部31が下側へ牽引されるので、溶接治具10にセットしたときに放電部31の底面とリード部32の上端側の端面とが平行でなくても、放電部31の底面にリード部32の上端側端面が広範囲で密着する状態になり、この密着状態でレーザ溶接が行われるので、溶接不十分となることがない。
更に、リード部32を介して磁石22の磁力が放電部31に付与されるので、その磁力により放電部31がリード部32側に牽引される。この状況下で溶接を行うので、放電部31とリード部32との間に適当な大きさの溶接部37を形成することができる。即ち、図7(a)に示すように、溶接の際に放電部31の底部31aとリード部32との間の溶接部37が溶融状態になっている状態から溶接部37が冷却して収縮するときに、同(b)に白抜矢符にて示すようにリード部32を放電部31側に引き寄せる作用が起こるが、本実施形態にあっては、リード部32をその下端側からの磁石22の磁力により放電部31から離れる方向(下向きに)に牽引していて、しかも溶接の際にその牽引力が非磁性の溶接部37により放電部31に作用しないため、上述したリード部32を放電部31側に引き寄せる作用を起こり難くすることが可能となり、放電部31の底部31aが薄くなることを防止して溶接部37の大きさを適度なものにすることが可能になる。
更に加えて、本実施形態において、上側の放電部31と下側のリード部32との間に形成される溶接部37に、磁石22の磁力により放電部31を下向きに牽引する力に加えて放電部31の自重が作用するので、溶接不十分となることをより安定して防止することができる。
更にまた、本実施形態では、並設された複数のリード部32と、これらリード部32のそれぞれに同軸状に並ぶように並設された複数の放電部31とを同時に密着させることができ、かつ、この密着状態で各放電部31に対し、順次レーザ光を照射して溶接が行われるので、レーザ光の照射位置を変えるだけでよく、作業性及び生産性を向上させて溶接を行うことができる。
更に、本実施形態においては、不活性ガス雰囲気空間23内にセットした放電部31の上側に蓋13が存在しても、その蓋13に設けたガラス板13bを介して放電部31にレーザ光を照射させることができ、これにより不活性ガス雰囲気空間23内の放電部31に対して溶接を行うことができる。また、不活性ガス雰囲気空間23内に不活性ガスが供給されるので、溶接部37に余分な酸化物の形成を防止することができ、これにより良好な溶接部37が得られる。
更にまた、本実施形態による場合には、放電部挿着テーブル11とリード部挿着テーブル14とを分離した後に両テーブル11、14を重ねる際、第1の位置決め手段18が両テーブル11、14の相対位置を決めて各放電部31と各リード部32とを同軸状に位置させるので、放電部挿着テーブル11に放電部31を保持させることと、リード部挿着テーブル14にリード部32を保持させることとをそれぞれ個別に行うことで効率良くセットすることができる。しかも、その後は両テーブル11、14を合体させて位置決めすれば自動的にそれぞれを同軸状に配置し得る。
なお、上述した実施形態では放電部挿着テーブル11とリード部挿着テーブル14とを分離した後に、第1の位置決め手段18により再度元の位置決め状態に戻しているので、上述した実施形態のように放電部31とリード部32を溶接した後にガラスビーズ35を形成する必要はなく、図8に示すようにリード部32の封着線33に予めガラスビーズ35を形成したものをリード部挿着テーブル14にセットし、その後に放電部31とリード部32を溶接することもできる。また、本発明は溶接後にガラスビーズ35を形成する場合には、封着線ガイド板15とリード部挿着テーブル本体16とが一体化されたリード部挿着テーブル14と、放電部挿着テーブル11とを一体化しても放電部31とリード部32とをセットすることが可能である。即ち、図9に示す状態から蓋13を外し、放電部挿着孔12fの上からリード部32を入れ、続いて放電部挿着孔12fの上から放電部31を入れることにより、放電部31とリード部32を同軸状にセットすること(セット工程)が可能である。また、このとき、図9に示すように密着用テーブル21をリード部挿着テーブル14の下側に配置しておくと、セット工程と密着工程とをほぼ同時に行うことができる。なお、図9に示す場合には、第1の位置決め手段18は不要である。
また、上述した実施形態ではリード部として、図2に示すように放電部31に封着線33と外部リード線34を接続させた構成のものを例に挙げているが、本発明はこの構成に限らない。例えば図10(a)、(b)に示すように放電部31に封着線33のみを電気的に接続し、更に封着線33に対して外部リード線34を電気的に接続した構成のものでもよい。但し、本発明はリード部32をリード部挿着テーブル14に保持する必要性から封着線33の外部リード線34側に段差部32bを形成することを要する。なお、図10(a)では、封着線33と外部リード線34が重なる長さ範囲を短くした構成で、同(b)では、封着線33と外部リード線34が重ならずに封着線33の端面と外部リード線34の端面とが溶接される構成である。
更に、上述した実施形態では放電部31の底部31aを下側に向かせ、リード部32の封着線33を上側に外部リード線34を下側になるように、放電部31とリード部32とを同軸状に保持させて溶接を行うようにしているが、本発明はこれに限らず、放電部31とリード部32とを同軸状に保持させることを確保できれば、その軸方向はどの向きであっても構わない。例えば水平方向であっても、放電部31がリード部32に対して下側でかつ鉛直を向いていても構わない。このような状態でも、本発明は磁石を用いるので、溶接を支障なく行い得る。
1 製造装置
10 溶接治具
11 放電部挿着テーブル
12 放電部挿着テーブル本体
12f 放電部挿着孔
13 蓋
13b ガラス板
14 リード部挿着テーブル
14a リード部挿着孔
17 溶接機
18 第1の位置決め手段
20 密着治具
21 密着用テーブル
22 磁石
23 不活性ガス雰囲気空間
30 電極
31 放電部
31a 底部
32 リード部
32a 一端
33 封着線
34 外部リード線
35 ガラスビーズ
36 ガラス管

Claims (7)

  1. ガラス管の内部に配設された有底筒状の放電部と、前記放電部の底部に一端側が連結され他端側が前記ガラス管を貫通して外部に延出されるもので、前記一端側に封着線を有するリード部とを備える放電式ランプ用電極を製造するための方法において、
    前記放電部と前記リード部とがほぼ同軸状に並び、かつ前記放電部の底部が前記リード部の一端部に対して接離する方向に移動可能な状態で隣接するようにこれら放電部とリード部とを溶接治具に挿着することにより保持させるセット工程と、
    前記リード部の他端側から前記放電部を磁力により牽引して前記放電部の底面と前記リード部の一端側の端面とを密着させる密着工程と、
    その密着状態のまま前記放電部の内側底部にレーザ光を照射して放電部の底部とリード部の一端とを溶接する溶接工程とを含むことを特徴とする放電式ランプ用電極の製造方法。
  2. 請求項1に記載の放電式ランプ用電極の製造方法において、
    前記セット工程では、複数の放電部とこれと同数のリード部を前記溶接治具に、各放電部と各リード部とがほぼ同軸状に並ぶとともに放電部どうし及びリード部どうしがそれぞれ並設され、かつ、各放電部の底部が各リード部の一端部に対して接離する方向に移動可能な状態で隣接するように保持させ、
    前記密着工程では、各リード部の他端側から各放電部のそれぞれを当該放電部毎に設けられた磁石の磁力により牽引して各放電部の底面と各リード部の一端側の端面とを密着させ、
    前記溶接工程は、並設する放電部に対し順次レーザ光を照射して当該放電部とこれに密着するリード部とを溶接することを特徴とする放電式ランプ用電極の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の放電式ランプ用電極の製造方法において、
    前記セット工程では、前記放電部の底部を下側に向けるとともに前記放電部の下側に前記リード部をその一端側が上側に向くように配し、かつ前記放電部と前記リード部とがほぼ同軸状に並ぶようにするとともに前記放電部の底部が前記リード部の一端部に対して接離する方向に移動可能な状態で隣接するようにこれら放電部とリード部とを溶接治具に保持させ、
    前記密着工程では、前記リード部の下側から前記放電部を磁力により牽引して前記放電部の底面と前記リード部の上端面とを密着させ、
    前記溶接工程では、前記放電部の内側底部にレーザ光を照射して放電部の底部とリード部の上端とを溶接することを特徴とする放電式ランプ用電極の製造方法。
  4. ガラス管の内部に配設された有底筒状の放電部と、前記放電部の底部に一端側が連結され他端側が前記ガラス管を貫通して外部に延出されるもので、前記一端側に封着線を有するリード部とを備える放電式ランプ用電極を製造するための装置において、
    前記放電部と前記リード部とがほぼ同軸状に並び、かつ前記放電部の底部が前記リード部の一端部に対して接離する方向に移動可能な状態で隣接するように前記放電部及び前記リード部が挿着される挿着部を有する溶接治具と、
    前記リード部の他端側から前記放電部を牽引するための磁石を有し、その磁石の磁力により前記放電部の底面と前記リード部の一端側の端面とを密着させる密着手段と、
    その密着状態のまま前記放電部の内側底部にレーザ光を照射して放電部の底部とリード部の一端とを溶接する溶接手段とを含むことを特徴とする放電式ランプ用電極の製造装置。
  5. 請求項4に記載の放電式ランプ用電極の製造装置において、
    前記溶接治具は、放電部が挿着される複数の放電部挿着孔を有する放電部挿着テーブルと、放電部挿着テーブルの下側に設けられ、リード部が挿着される複数のリード部挿着孔を、前記放電部挿着孔と同じ配置状態で有するリード部挿着テーブルとを有し、
    前記密着手段は、前記リード部挿着テーブルの下側において、前記リード部挿着孔に対応するそれぞれの位置に設けられ、前記磁力を有する複数の磁石と、これら磁石を保持する密着用テーブルとを有し、
    前記溶接手段は、前記放電部挿着テーブルの上方に設けられ、前記放電部の内側底部にレーザ光を照射するレーザ溶接機を含むことを特徴とする放電式ランプ用電極の製造装置。
  6. 請求項5に記載の放電式ランプ用電極の製造装置において、
    前記放電部挿着テーブルと前記リード部挿着テーブルとが分離可能であって、前記放電部挿着テーブルが放電部を保持するとともに前記リード部挿着テーブルがリード部を保持しかつ両テーブルを重ねた状態で、各放電部と各リード部とが同軸状に位置するように両テーブルの相対位置を決める位置決め手段を備えることを特徴とする放電式ランプ用電極の製造装置。
  7. 請求項5または6に記載の放電式ランプ用電極の製造装置において、
    前記放電部挿着テーブルの一部を構成し前記放電部挿着テーブルの上部を塞ぐ蓋と、
    前記放電部挿着テーブルと前記リード部挿着テーブルと前記密着用テーブルとが重なるとともに前記蓋により前記放電部挿着テーブルの上部が塞がれることで、少なくとも前記放電部挿着孔及び前記リード部挿着孔の周りに形成される不活性ガス雰囲気空間と、
    前記不活性ガス雰囲気空間に不活性ガスの供給を行う不活性ガス供給手段と、
    前記蓋の一部に設けられ前記レーザ光を通過させるガラス板とを備えることを特徴とする放電式ランプ用電極の製造装置。
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