JP2011033649A - 映像作品の内容の流れが選曲に影響するカラオケ装置 - Google Patents

映像作品の内容の流れが選曲に影響するカラオケ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】カラオケ利用者がカラオケの背景映像として特定の映像作品を選択して表示させるようにした場合に、その映像作品の内容に適合したカラオケ楽曲が選別されてリクエスト予約されるようにし、これにより、その特定の映像作品を、より良い印象や感動で鑑賞させるとともに、カラオケ利用現場の雰囲気を確実に盛り上げる。
【解決手段】映像データベース、映像索引テーブル、楽曲データベース、楽曲索引テーブルと適合情報テーブル、リクエスト受付手段、リクエスト曲順列作成手段、カラオケ演奏手段を備え、映像作品が選択された場合、その映像作品の各映像場面ごとに、その場面に適合する内容記述子を持つ楽曲IDを、利用者が別途選択した楽曲群から選択して演奏処理する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、映像作品の内容の流れが選曲に影響するカラオケ装置に関し、とくに、カラオケ利用者が選択した映像作品を映像出力する際に、その映像作品の内容に相応しい楽曲のカラオケ伴奏音楽が演奏されるようにしたカラオケ装置に関する。
典型的なカラオケ装置は、音楽生成装置、音響装置、ディスプレイ(表示装置)、映像処理装置、およびカラオケ・データベースを備え、リクエストされたカラオケ楽曲の伴奏音楽を音響出力しながら、歌詞字幕を伴う背景映像を表示する。
この場合、音楽生成装置は、利用者からリクエストされた楽曲の音楽演奏データに基づいて伴奏音楽の音響信号を生成する。音響装置は、伴奏音楽信号とマイクロホンからの歌声入力信号を混合・増幅してスピーカから音響出力する。
映像処理装置は、映像データを処理してディスプレイに背景映像を表示させる。カラオケ・データベースは、音楽演奏データ、歌詞文字データ等を楽曲IDに対応付けて格納する。また、背景映像の素材となる動画データも格納するが、このデータは特定の楽曲IDに従属しない共用データとして格納される。
カラオケ装置において、背景映像に上書きされる歌詞字幕は、利用者がカラオケ楽曲を演奏に合わせて歌唱するのを支援する上で不可欠であるが、これとともに、その歌詞字幕が上書きされる背景映像についても、今は、カラオケの楽しみの一つとして重要な役割を担っている。
音楽は曲ごとに様々な視覚的情景を連想させるが、歌唱を伴うカラオケ楽曲では、伴奏音楽に加えて、その歌唱の歌詞内容も利用者の視覚的連想に大きく働きかける。音楽と映像は、聴覚と視覚という互いに性質の異なる感性によってそれぞれ認識されるが、両者を併せて認識することで、それぞれを単独で認識する場合よりも、より良い印象や感動をもたらすことができる。
カラオケでは、伴奏音楽の演奏とともに、その伴奏音楽および歌詞内容に適合する背景映像を同時進行的に表示することにより、歌唱する人の気分を盛り上げて、より楽しく歌う環境を醸し出すことができる。また、そのカラオケの背景映像を視ることは、歌唱する人だけではなく、歌を聴いている人にとっても大きな楽しみとなる。この背景映像を充実させて内容豊富なものにすることは、カラオケの商品性を大きく高めることにつながる。
この背景映像には、カラオケのデータベース(映像データベース)に格納されている映像データが使用されるが、この映像データは楽曲ごとに制作された専用データではなく、各楽曲で使い回される共用データである。楽曲の演奏に際しては、その楽曲の内容や雰囲気に適合しそうな映像データが選択され、背景映像として表示される。
この場合、楽曲と背景映像の内容が極端なミスマッチにならないようにする技術が必要となる。この技術として、たとえば特開2003−295870号公報(特許文献1)に記載のカラオケ装置では、次のようなことを行う。
すなわち、背景映像を区分映像に分割してデータベースに蓄積させるとともに、各区分映像に映像区分識別子を付与しておく。背景映像は区分映像をつなぎ合わせて編集されるが、その編集(つなぎ合わせ方)は映像区分識別子で記述される。この映像区分識別子で1曲分の編集映像を記述・表現した台本データをあらかじめ多種類作成して記憶させておく。
各台本データにはそれぞれ、そこに記述されている1曲分編集映像の内容に関連した映像趣向記述子を付与しておく。ある楽曲をカラオケ演奏する際には、その楽曲の索引情報と各映像趣向記述子との適合関係(テーブル・データ)に基づいて1つの台本データを選出し、その台本データに従って背景映像を出力させる。これにより、楽曲の内容に適合した背景映像を表示させることができる。
特開2003−295870号公報
上述したように、カラオケでは、伴奏音楽とともに表示される背景映像の役割が非常に大きく、その背景映像の内容がカラオケの商品価値を大きく左右するようになっている。この場合、背景映像は単なる歌詞字幕の背景としてではなく、それ自体が鑑賞の対象となる映像作品として表示してもよい。このような映像作品は、特定のテーマやストーリに基づいて制作され、たとえば1〜数時間かけて上映(表示)される長編が多い。
この映像作品をカラオケの背景映像として表示する際は、その表示と同時に音響出力されるカラオケ楽曲の内容が映像作品の内容と適合することが望ましい。通常、1つの映像作品の表示時間内で多数のカラオケ楽曲を演奏させることができるが、各楽曲はそれぞれ、その演奏中に表示される映像の内容と適合することが望ましい。
ここで、楽曲と映像の内容が良く適合すれば、楽曲と映像の両印象を相乗的に高める効果が得られるが、そうでない場合は、逆の効果を招いてしまう。したがって、カラオケ利用者のリクエストに応じて特定の映像作品を背景映像として表示する場合、そのカラオケ利用者がその特定の映像作品をより良く楽しむためには、その特定の映像作品の内容に良く適合するカラオケ楽曲を一緒にリクエストし、映像と共に演奏させることが望まれる。
しかし、映像作品の内容に適合する楽曲だけを的確に選択することを、カラオケ利用者に求めることには無理がある。カラオケ利用者は、映像作品のリクエストを行うことはできても、リクエストした映像作品の全場面について、その場面ごとの映像内容に適合する楽曲を的確に選択できるとは限らない。
カラオケはグループによる利用がほとんどであるが、そのグループが1つのテーマあるいはストーリの流れに沿うべく選んだ楽曲を歌うことは、カラオケ利用現場の雰囲気を盛り上げ、グループ内の親睦や結束を深めるのに大いに寄与する。したがって、そのグループがグループの趣向や趣旨に合う特定の映像作品を選択し、この映像作品を見ながら、その表示映像の内容に適合する楽曲を歌うことができれば、カラオケ利用現場の雰囲気をさらに盛り上げるような視覚と聴覚の協働(コラボレーション)効果が得られる。
しかし、この場合も、楽曲の選択指針となる映像作品の選択は行えても、その選択した映像作品の内容に適合する楽曲が必ず選択されるという保証はなく、映像の内容に対して極端なミスマッチとなる楽曲が選択・演奏されて、せっかく盛り上がった雰囲気がしらけてしまうことがある。
この発明は以上のような背景を鑑みたものであって、その目的は、カラオケ利用者がカラオケの背景映像として特定の映像作品を選択して表示させるようにした場合に、その映像作品の内容に適合したカラオケ楽曲が選別されてリクエスト予約されるようにし、これにより、その特定の映像作品を、より良い印象や感動で鑑賞させるとともに、カラオケ利用現場の雰囲気を確実に盛り上げることができるカラオケ装置を提供することにある。
この発明に係るカラオケ装置は、次の事項(1)〜(11)により特定されるものである。
(1)映像データベースと、映像索引テーブルと、楽曲データベースと、楽曲索引テーブルと、適合情報テーブルと、リクエスト受付手段と、リクエスト曲順列作成手段と、カラオケ演奏手段を備えたカラオケ装置であること
(2)映像データベースは、映像作品に映像IDを対応付けて集約していること
(3)映像索引テーブルは、映像IDと映像内容記述とを対応付けて集約していること
(4)映像内容記述は、映像作品の内容の流れを表す複数の映像内容記述子の時間的配列を含むこと
(5)楽曲データベースは、各楽曲の伴奏音楽データに楽曲IDを対応付けて集約していること
(6)楽曲索引テーブルは、楽曲IDと楽曲属性記述とを対応付けて集約していること
(7)楽曲属性記述は、楽曲の内容を表す楽曲内容記述子を含むこと
(8)適合情報テーブルは、映像内容記述子と楽曲内容記述子の組み合わせの適合度を表す適合度データを集約していること
(9)リクエスト受付手段は、利用者が選択した1つの映像IDを記憶するとともに、利用者が選択した複数の楽曲IDを候補楽曲集合として記憶すること
(10)リクエスト曲順列作成手段は、記憶した映像IDに該当の映像内容記述子の時間的配列を映像索引テーブルから抽出するとともに、記憶した候補楽曲集合の各楽曲IDに該当の楽曲内容記述子を抽出し、映像内容記述子の時間的配列と各楽曲の楽曲内容記述子とを適合情報テーブルに照らして組み合わせ比較し、時間的に配列された映像内容記述子のそれぞれに最も適合度の大きな楽曲内容記述子を組み合わせるように候補楽曲集合の各楽曲を取捨選択するとともに選択楽曲の順列を決定し、決定した楽曲IDの順列を演奏予約の待ち行列に登録すること
(11)カラオケ演奏手段は、記憶した映像IDに該当の映像作品を映像データベースから抽出して映像出力するとともに、演奏予約の待ち行列に登録された楽曲IDの順番に従って楽曲データベースから各楽曲の伴奏音楽データを順次抽出して音響出力すること
カラオケ利用者がカラオケの背景映像として特定の映像作品を選択して表示させるようにした場合に、その映像作品の内容に適合したカラオケ楽曲が選別されてリクエスト予約されるようにし、これにより、その特定の映像作品を、より良い印象や感動で鑑賞させるとともに、カラオケ利用現場の雰囲気を確実に盛り上げることができる。
本発明のカラオケ演奏装置全体の概略構成を示すブロック図である。 映像作品と楽曲IDの処理の流れの概略を示すブロック図である。 本発明の構成要素である適合情報テーブルの情報フォーマットの一部を例示する図である。
===カラオケ装置全体の基本構成===
この発明の一実施形態をなすカラオケ装置のハードウェア主体の概略構成を図1に示す。
このカラオケ装置は、周知のパソコン相当のコンピュータ応用機器であって、その中核をなす中央処理装置11は、CPU・RAM・ROMを含むコンピュータ本体を形成する。
この中央処理装置11の制御管理下に、大容量の外部記憶としてのハードディスク装置12、CD−ROMやDVD−ROMなどの光ディスク再生装置13、光通信回線などの公衆通信回線を介してカラオケホスト装置と通信する通信制御装置14、利用者からの入力と利用者に向けての応答をやりとりする利用者インターフェイス装置15、MIDI形式の音楽演奏データに基づいて伴奏音楽の音響信号を生成する音楽生成装置16、伴奏音楽やマイクロホン171からの音響信号等を増幅してスピーカ172から発音させる音響装置17、LCDやPDPなどを用いたディスプレイ(表示装置)18、このディスプレイ18に表示すべき映像データを処理する映像処理装置19が設置されている。
===上記ハードウェアに割り振られた機能===
ハードディスク装置12には、楽曲データベース、楽曲索引テーブル、映像データベース、映像索引テーブルなどを含むデータベースが構築されている。
これらのデータベースには、多数のカラオケ楽曲について、MIDIデータを主体とした伴奏音楽データと、歌詞字幕の生成起源となる歌詞文字データなどを含むカラオケデータが、楽曲ID(楽曲識別符号)に対応付けられて蓄積されている。
また、背景映像の生成起源となる所定形式の長時間分の動画データと、動画データの処理シーケンス(処理すべき動画データの格納場所と処理順番など)を規定した台本データや、演奏可能なカラオケ楽曲について、曲名やアーティスト名、発表年、歌詞の歌い出し部分などの目次情報も格納されている。
さらに、所定のテーマやストーリに従って制作された映像作品の動画データが、映像ID(映像作品識別符号)に対応付けられて蓄積されている。これとともに、多数の映像作品から目的の作品を検索して選択するための目次情報(テーマ、ジャンル、作者など)も格納されている。
音楽生成装置16は、カラオケデータ中の伴奏音楽データによって伴奏音楽を生成する。歌詞文字データについては、伴奏音楽に同期して歌唱すべき箇所が色変わりする歌詞字幕画像を順次生成してビデオRAMにビットマップ展開していく。また、台本データに基づいて所定の動画データを所定の順番で映像処理装置19に順次転送して歌詞字幕の背景動画を復号させる。
音響装置17は、音楽生成装置16で生成された伴奏音楽と、マイクロホン171に入力された歌声音声とを混合・増幅してスピーカ172から音響出力する。
映像処理装置19は、復号した動画映像に歌詞字幕をスーパーインポーズ処理してディスプレイ18に表示出力する。歌詞字幕は、伴奏音楽の進行に同期した時系列の歌詞文字データから順次作成される。この歌詞文字処理は映像作品を表示する場合も同様に行う。
利用者インターフェイス装置15は、カラオケ装置本体の操作パネル151やカラオケリモコン装置152を含む。そのカラオケリモコン装置152との間で操作情報をやりとりするため、双方向通信が可能な短距離無線通信手段(IrDAトランシーバ・赤外線LED・赤外線受光素子)を備えている。
中央処理装置11は、各楽曲のカラオケデータ、台本データ、動画データ、および目次情報などを楽曲IDによって識別し、これをカラオケ・データベースとして管理する。動画データについては、不特定のカラオケ楽曲で使い回し使用される共用データと、映像作品ごとに制作された専用データとがあり、これらは分けて管理する。
===リクエスト処理の概略===
中央処理装置11は、利用者インターフェイス装置15からコマンド(リクエスト)を受信して処理する。本発明に係るカラオケ装置では、その処理に2通りのモードがあり、映像作品の表示の有無によって第1または第2のいずれか一方の処理モードが設定・実行される。
第1の処理モードは、映像作品の表示が行われない場合に実行される通常モードであって、このモードのときに、楽曲IDを含むカラオケ演奏予約コマンドを受信すると、そのコマンドに含まれている楽曲IDを、受け取った順に演奏処理予約の待ち行列の末尾に登録する。そして待ち行列の先頭から楽曲IDを順次取り出す。
待ち行列から楽曲IDが取り出されると、その楽曲IDに該当する楽曲用のカラオケデータをデータベースから取り出して演奏処理に供する。カラオケデータには、伴奏音楽データの他に、歌詞字幕の生成起源となる歌詞文字データや、動画データの処理シーケンスを規定した台本データも含まれる。これらのデータにより、該当するカラオケ楽曲の伴奏音楽が演奏されるとともに、その演奏に合わせる形で背景映像と歌詞字幕が表示される。
第2の処理モードは、映像作品の表示が行われる場合に実行される映像優先モードであって、このモードは、映像IDを含む映像作品表示コマンド受信して実行する場合に設定・実行される。すなわち、映像作品表示コマンドを受信すると、処理モードが上記通常モードから映像優先モードに設定変更されるとともに、そのコマンドに含まれている映像IDで特定される映像作品をデータベースから読み出してディスプレイに表示(映像出力)させる処理が行われる。
この第2の処理モードが設定されると、図2にその流れの概略を示ように、カラオケ演奏予約コマンドの受信によって受け取った楽曲IDは、演奏処理予約の待ち行列に登録される前に、演奏候補楽曲集合として記憶される。そして、この演奏候補楽曲集合として記憶された楽曲IDのうち、所定の適合条件を満たす楽曲IDだけが選別されて、上記演奏処理予約の待ち行列に登録される。この場合の適合条件等については後述する。
===本発明の特徴的な構成と動作について===
本発明に係るカラオケ装置の特徴部分は、映像データベース、映像索引テーブル、楽曲データベース、楽曲索引テーブル、適合情報テーブル、リクエスト受付手段、リクエスト曲順列作成手段、カラオケ演奏手段によって構成される。これらは上述したカラオケ装置のハードウェア資源により構成される。
映像データベースは、多数の映像作品を映像IDに対応付けて集約している。映像索引テーブルは、映像IDと映像内容記述とを対応付けて集約している。映像内容記述は、映像作品の内容の流れを表す複数の映像内容記述子の時間的配列を含む。
映像作品は、多くの映像場面が時系列上の所定位置に配列されて編成されている。各映像場面はそれぞれに固有の映像内容を有する。映像内容記述では、各映像場面の内容を表す記号である映像内容記述子が、その映像場面の表示時間に対応させられる形で記述されている。映像内容記述子は、たとえば、(男女の別れ)(田舎の風景)(東京の雑踏)(雪中の列車)などの映像場面内容を記号化(W23,C05,T21,S31)して表す。
映像索引テーブルには、映像作品についてのタイトル、作者、内容、ジャンルなどが、映像IDに対応付けられて記述されている。カラオケ利用者は、この索引テーブルの情報を使って、カラオケ装置のディスプレイに表示させたい映像作品を選択し、リクエストすることができる。
楽曲データベースは、各楽曲の伴奏音楽データに楽曲IDを対応付けて集約している。楽曲索引テーブルは、楽曲IDと楽曲属性記述とを対応付けて集約している。楽曲属性記述は、楽曲の内容を表す楽曲内容記述子を含む。この楽曲内容記述子は、歌詞内容を含む楽曲の内容を記号化して表す。
楽曲索引テーブルには、カラオケ楽曲についての曲目、作詞者、作曲者、歌手、内容、ジャンルなどが、楽曲IDに対応付けられて記述されている。カラオケ利用者は、この索引テーブルの情報を使って、カラオケ楽曲を選択し、リクエストすることができる。
適合情報テーブルは、たとえば図3に部分的に例示するように、映像内容記述子と楽曲内容記述子の組み合わせの適合度を表す適合度データを集約している。映像内容記述子は、映像作品を編成する映像場面の内容を記号化して表し、楽曲内容記述子は楽曲の内容を記号化して表す。両記述子はそれぞれに独立した規則で作成され、映像内容記述子の記述記号と楽曲内容記述子の記述記号との間には、とくに互換性はない。その代わり、既存の規則で内容が記述された楽曲索引テーブルのデータをそのまま活用することができる。
適合情報テーブルは、すべての映像内容記述子について、映像内容記述子が表す映像内容と楽曲内容記述子が表す楽曲内容との適合度合いをテーブルデータ形式に集約したものであって、見出しデータとして映像内容記述子を与えると、この映像内容記述子に内容が適合する楽曲内容記述子が検索されるように構築されている。
この場合、1つの映像内容記述子によって検索される楽曲内容記述子は複数(あるいは多数)あるが、その複数の楽曲内容記述子は、内容の適合度が大きい順に出力される。つまり、内容適合度の順位が付けられて検索される。
リクエスト受付手段は、利用者が選択した1つの映像IDを記憶するとともに、利用者が選択した複数の楽曲IDを候補楽曲集合として記憶する。つまり、利用者が映像作品の表示をリクエストするために1つの映像IDを選択すると、上述した第2の処理モードが設定される。この第2の処理モードでは、利用者がリクエストのために選択した楽曲IDが、予約待ち行列にそのまま登録されるのではなく、候補楽曲集合として記憶される。
リクエスト曲順列作成手段は、記憶した映像IDに該当の映像内容記述子の時間的配列を映像索引テーブルから抽出する。これとともに、記憶した候補楽曲集合の各楽曲IDに該当の楽曲内容記述子を抽出する。そして、映像内容記述子の時間的配列と各楽曲の楽曲内容記述子とを適合情報テーブルに照らして組み合わせ比較する。
この比較により、時間的に配列された映像内容記述子のそれぞれについて、最も適合度の大きな楽曲内容記述子を組み合わせるように候補楽曲集合の各楽曲IDを取捨選択するとともに、その選択楽曲IDの順列を決定する。そして、その決定した楽曲IDの順列を演奏予約の待ち行列に登録する。
たとえば、図3において、映像作品の中にW23という映像内容記述子で内容表示された映像場面がある場合、このW23という映像内容記述子が表示する内容にもっとも近い内容を表示する楽曲内容記述子X62を適合情報テーブルから検索する。そして、この楽曲内容記述子X62で内容表示される楽曲IDを候補楽曲集合から抽出する。
ここで、その楽曲内容記述子X62で内容表示される楽曲IDが候補楽曲集合に存在していた場合は、その楽曲内容記述子X62で内容表示される楽曲IDを抽出し、演奏予約の待ち行列に登録する。この登録は、その楽曲内容記述子X62の楽曲IDが演奏される順と、上記映像内容記述子W23の映像場面が映像出力される順とが互いに時間対応するような順列となるように行われる。
楽曲内容記述子X62で内容表示される楽曲IDが候補楽曲集合に存在しなかった場合は、上記映像内容記述子W23に次に近い内容を表示する楽曲内容記述子T34を適合情報テーブルから検索する。そして、この楽曲内容記述子T34で内容表示される楽曲IDを候補楽曲集合から抽出する。
このようにして、映像場面ごとに、その映像内容記述子の表示内容にできるだけ近い内容を表示する楽曲内容記述子を持つ楽曲IDが、候補楽曲集合から抽出されて、その映像内容記述子の映像場面に時間対応する順序で、演奏予約の待ち行列に登録される。
この場合、映像場面によっては、候補楽曲集合の中に、内容が適合する楽曲ID(所定の適合度以上の楽曲ID)が存在しない場合もあり得る。この場合は、その旨を表示してさらなる楽曲のリクエストを促すか、あるいはその映像場面の表示時間帯で演奏される楽曲が空白である旨を表示してリクエストを促すようにするとよい。それでもリクエストが行われなかった場合は、その映像場面にもっとも適合する楽曲内容記述子を持つ楽曲をデータベースから自動選択して、その映像場面に時間的に対応する順序で予約登録させるようにするとよい。この自動選択により予約登録された楽曲IDは、他の楽曲IDの演奏時間が映像作品の出力タイミングから大きく外れるのを回避させる時間調節の機能を持つことができる。この時間調節のための楽曲は、映像IDに対応付けられた台本データにあらかじめ記述し、内容適合する楽曲のリクエストがなかった映像場面については、そのリクエストの代わりに台本データに記述された楽曲を演奏させるようにしてもよい。
カラオケ演奏手段は、記憶した映像IDに該当の映像作品を映像データベースから抽出して映像出力するとともに、演奏予約の待ち行列に登録された楽曲IDの順番に従って楽曲データベースから各楽曲の伴奏音楽データを順次抽出して音響出力する。
これにより、映像作品の映像場面ごとに、その映像場面の映像内容に適合する内容の楽曲が、利用者がリクエストのために選択した楽曲ID群すなわち候補楽曲集合の中から自動的に選択され、その映像場面の表示に合わせて演奏される。
このように、本発明に係るカラオケ装置は、カラオケ利用者がカラオケの背景映像として特定の映像作品を選択して表示させるようにした場合に、その映像作品の内容に適合したカラオケ楽曲が選別されてリクエスト予約されるようにし、これにより、その特定の映像作品を、より良い印象や感動で鑑賞させるとともに、カラオケ利用現場の雰囲気を確実に盛り上げることができる。
11 中央処理装置
12 ハードディスク装置
13 光ディスク再生装置
14 通信制御装置
15 利用者インターフェイス装置
151 操作パネル
152 カラオケリモコン装置
16 音楽生成装置
171 マイクロホン
172 スピーカ
17 音響装置
18 ディスプレイ(表示装置)
19 映像処理装置

Claims (1)

  1. 映像データベースと、映像索引テーブルと、楽曲データベースと、楽曲索引テーブルと、
    適合情報テーブルと、リクエスト受付手段と、リクエスト曲順列作成手段と、カラオケ演奏手段を備えたカラオケ装置であって、
    映像データベースは、映像作品に映像IDを対応付けて集約し、
    映像索引テーブルは、映像IDと映像内容記述とを対応付けて集約し、
    映像内容記述は、映像作品の内容の流れを表す複数の映像内容記述子の時間的配列を含み、
    楽曲データベースは、各楽曲の伴奏音楽データに楽曲IDを対応付けて集約し、
    楽曲索引テーブルは、楽曲IDと楽曲属性記述とを対応付けて集約し、
    楽曲属性記述は、楽曲の内容を表す楽曲内容記述子を含み、
    適合情報テーブルは、映像内容記述子と楽曲内容記述子の組み合わせの適合度を表す適合度データを集約し、
    リクエスト受付手段は、利用者が選択した1つの映像IDを記憶するとともに、利用者が選択した複数の楽曲IDを候補楽曲集合として記憶し、
    リクエスト曲順列作成手段は、記憶した映像IDに該当の映像内容記述子の時間的配列を映像索引テーブルから抽出するとともに、記憶した候補楽曲集合の各楽曲IDに該当の楽曲内容記述子を抽出し、映像内容記述子の時間的配列と各楽曲の楽曲内容記述子とを適合情報テーブルに照らして組み合わせ比較し、時間的に配列された映像内容記述子のそれぞれに最も適合度の大きな楽曲内容記述子を組み合わせるように候補楽曲集合の各楽曲を取捨選択するとともに選択楽曲の順列を決定し、決定した楽曲IDの順列を演奏予約の待ち行列に登録し、
    カラオケ演奏手段は、記憶した映像IDに該当の映像作品を映像データベースから抽出して映像出力するとともに、演奏予約の待ち行列に登録された楽曲IDの順番に従って楽曲データベースから各楽曲の伴奏音楽データを順次抽出して音響出力する
    カラオケ装置。
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