JP2011032930A - ポンプ装置 - Google Patents

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Masaya Seki
正哉 瀬木
Kaori Fujita
かおり 藤田
Shige Ono
樹 小野
Masaru Suzuki
勝 鈴木
Koichi Takanishi
孝一 高西
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Abstract

【課題】作動流体の吐出流量の制御機構を簡易化することで、装置全体の小型化及び製造コストの削減が可能なポンプ装置を提供する。
【解決手段】ロ−タ24と、ロ−タ24との間にポンプ空間36を形成するカムリング30と、ロ−タ24に放射状に形成された複数のスリット38と、各スリット38に配されポンプ空間36に出没可能なベーン42と、スリット38から突出して隣り合うベーン42,42間の容積がロ−タ24の回転により増大する領域に開口しポンプ空間36に作動流体を吸入させる吸入ポ−ト50と、スリット38から突出して隣り合うベーン42,42間の容積がロ−タ24の回転により縮小する領域に開口しポンプ空間36から作動流体が吐出される吐出ポ−ト52と、スリット38の奥端部40に連通する背圧室32と、背圧室32の作動流体の流体圧を制御する電磁弁16と、を備えるポンプ装置10。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポンプ装置、特に自動車の自動変速機、無段変速機、パワ−ステアリング装置等に適用されるベーンポンプに関する。
従来から、自動車の自動変速機(AT)、無段変速機(CVT)、パワ−ステアリング装置等にはベーンポンプ等のポンプ装置が用いられている。ベーンポンプは、カムリング内に配置されたロ−タを回転させることで、カムリングとロ−タとの間に形成されたポンプ室に作動油を吸入し、ポンプ室内の作動油を自動変速機等の負荷に吐出するポンプ装置である。
このようなポンプ装置の中には、カムリングがロ−タに対して偏心可能に支持されており、ロ−タに対するカムリングの偏心量を制御することでポンプ室の容量を変更し、吐出ポ−トから吐出される作動油の吐出流量を変更可能な可変容量形ベーンポンプがある。例えば、このような可変容量形ベーンポンプとして、下記の特許文献1の可変容量形ベーンポンプが知られている。
特開平6−167282号公報
しかし従来の可変容量形ベーンポンプは、カムリングをロ−タに対して偏心可能に支持する構造が複雑であることや、比較的大型の部材であるカムリングを移動させるスペ−スが必要であることが原因で、装置の大型化及び製造コストの増大が問題となっていた。
本発明は、上記問題を鑑みて提供されるものであり、作動流体の吐出流量の制御機構を簡易化することで、装置全体の小型化及び製造コストの削減が可能なポンプ装置を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係るポンプ装置は、回転駆動されるロ−タと、前記ロ−タの径方向外側に配されて前記ロ−タとの間に作動流体が出入りするポンプ空間を形成するカムリングと、前記ロ−タに放射状に形成された複数のスリットと、前記各スリットに配され前記ポンプ空間に出没可能なベーンと、前記スリットから突出して隣り合うベーン間の容積が前記ロ−タの回転により増大する領域に開口し前記ポンプ空間に作動流体を吸入させる吸入ポ−トと、前記スリットから突出して隣り合うベーン間の容積が前記ロ−タの回転により縮小する領域に開口し前記ポンプ空間から作動流体が吐出される吐出ポ−トと、前記スリットの奥端部に連通する背圧室と、前記背圧室の作動流体の流体圧を制御する圧力制御手段と、を備え、前記ベーンに作用する背圧室の作動流体の流体圧を前記圧力制御手段で制御することで前記ベーンの突出量を制御し、前記吐出ポ−トから吐出される作動流体の吐出流量を変更することを特徴とする。
本請求項のポンプ装置は、ロ−タを回転させ、スリットから突出して隣り合うベーン間の容積を増減変動させることで、ベーン間に形成される空間の圧力を増減変更させる。ロ−タの回転によりベーン間の容積が大きくなると、ベーン間に形成される空間の圧力は低下し、ベーン間の容積が小さくなると、ベーン間に形成される空間の圧力は増加する。本請求項のポンプ装置は、ベーン間の容積が大きくなる低圧領域に吸入ポ−トが開口され、ポンプ空間に作動流体が吸入される。またベーン間の容積が小さくなる高圧領域に吐出ポ−トが開口され、ポンプ空間から作動流体が吐出される。そのため、本請求項のポンプ装置は、ポンプ空間における低圧領域と高圧領域との圧力差を大きくすることで、そのポンプ作用を発揮し、作動流体の吐出流量を増大させることができる。
また本請求項のポンプ装置は、圧力制御手段によって背圧室の作動流体の流体圧、即ち、ベーンをスリットの外側に突出させる力を制御することで、ベーンの突出量を変更する。ベーンの突出量が少なくなると、ベーンとカムリングとの間に隙間が生じる。これにより、ポンプ空間における低圧領域と高圧領域との圧力差が小さくなるので、作動流体の吐出流量が減少する。このように本請求項のポンプ装置は、カムリングを移動させるような複雑な構成を要することなく、作動流体の吐出流量を制御することが可能である。そのため、本請求項のポンプ装置は、従来のポンプ装置に比べ装置全体の小型化及び製造コストの削減が可能である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のポンプ装置において、前記圧力制御手段は、作動流体が出入りする内部空間と、前記内部空間を移動可能な可動体と、前記可動体に対して前記可動体の移動方向に吸引力を作用させるソレノイドと、を備え、前記内部空間は、前記吐出ポ−トから吐出される作動流体を導入し前記可動体が軸方向に移動するように作動流体の流体圧を前記可動体に作用させる吐出圧作用空間と、前記背圧室に連通して前記吐出圧作用空間とは逆向きに前記可動体が移動するように作動流体の流体圧を前記可動体に作用させる背圧作用空間と、を含み、前記ソレノイドへの通電量を制御して前記吸引力を変動させることで前記背圧室の作動流体の流体圧を制御することを特徴とする。
本請求項のポンプ装置は、可動体に対して吐出圧作用空間における作動流体の流体圧と、背圧作用空間における作動流体の流体圧とを逆向きに作用させて、釣り合わせることが可能である。また本請求項のポンプ装置は、可動体に対して、ソレノイドの吸引力を可動体の移動方向に作用させることができる。そのため、本請求項のポンプ装置は、ソレノイドへの通電量を制御して吸引力を変動させることで、背圧作用空間における作動流体の流体圧を制御し、背圧室の作動流体の流体圧を制御することができる。その結果、本請求項のポンプ装置は、簡易な構成により作動流体の吐出流量を制御することが可能である。
請求項3の発明は、請求項2に記載のポンプ装置において、前記可動体に作用する前記ソレノイドの吸引力と逆向きに前記可動体を付勢する付勢手段を備えることを特徴とする。
これにより本請求項のポンプ装置は、ソレノイドの吸引力を付勢手段の付勢力で相殺し、ソレノイドへの通電量(吸引力)に対する可動体の移動量の微妙な調整をすることができる。
請求項4の発明は、請求項2又は3に記載のポンプ装置において、前記可動体に作用する前記吐出圧作用空間における流体圧の向きが、前記可動体に作用する前記ソレノイドの吸引力の向きと逆向きであることを特徴とする。
本請求項のポンプ装置は、ソレノイドの吸引力及び背圧作用空間における作動流体の流体圧が、吐出圧作用空間における作動流体の流体圧と逆向きに作用しており、これらの力を可動体において釣り合わせることができる。そのため、本請求項のポンプ装置は、ソレノイドの吸引力を増大させることにより、背圧作用空間における作動流体の流体圧を低下させ、背圧室の作動流体の流体圧を低下させることが可能である。
請求項5の発明は、請求項2〜4のいずれかに記載のポンプ装置において、前記圧力制御手段は、前記吐出圧作用空間と前記背圧作用空間とが連通される初期状態と、前記吐出圧作用空間と前記背圧作用空間との連通が遮断される油圧制御状態とを切り替え可能であることを特徴とする。
本請求項のポンプ装置は、初期状態と、背圧室の作動流体の流体圧を制御する油圧制御状態とを切り替えることが可能である。本請求項のポンプ装置は、初期状態において、吐出圧作用空間と背圧作用空間とを連通させ、吐出ポ−トから吐出される作動流体を背圧作用空間に導入することが可能である。そのため本請求項のポンプ装置は、背圧室に導入する作動流体を別途用意する必要がなく構成を簡易化することが可能である。
本発明の可変容量形ベーンポンプは、作動流体の吐出流量の制御機構が従来の可変容量形ベーンポンプよりも簡易であるため、装置全体の小型化及び製造コストの削減が可能である。
ベーンポンプの駆動時に電磁弁のソレノイドが通電されていないポンプ装置の初期状態を示す説明図である。 図1の電磁弁の拡大図である。 ベーンポンプの駆動時に電磁弁のソレノイドが通電されて、スプ−ルが移動することによって、第一入力ポ−トが閉じられたポンプ装置の油圧制御状態を示す説明図である。 ベーンポンプの駆動時に電磁弁のソレノイドが通電されて、スプ−ルが移動することによって、ドレンポ−トが開かれたポンプ装置の終期状態を示す説明図である。 吐出圧作用空間を設けた構成においてソレノイドを流れる電流とベーンの背圧室側に作用する制御圧との関係を示すグラフである。 吐出圧作用空間を設けない構成においてソレノイドを流れる電流とベーンの背圧室側に作用する制御圧との関係を示すグラフである。
以下、本発明のポンプ装置を具体化した実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態のポンプ装置10の基本構成を示す。ポンプ装置10は、タンク12に貯蔵された作動油を、自動車の自動変速機(AT)、無段変速機(CVT)、パワ−ステアリング装置等の負荷2に対して供給する。図1に示すように、ポンプ装置10は、タンク12の作動油を負荷2に送るベーンポンプ14と、ベーンポンプ14が吐出する作動油の吐出流量を制御する電磁弁16(圧力制御手段)と、電磁弁16を駆動制御する制御部18と、を備える。
ベーンポンプ14は、ハウジング20の内外を貫通する駆動軸22がハウジング20内のロ−タ24を駆動させることでポンプ作用を発揮し、タンク12の作動油を負荷2に対して供給する。駆動軸22は、ハウジング20に対して相対回転可能に軸支されており、車両のエンジン(図示せず)を駆動源とする。
ハウジング20は、有底筒状のフロントハウジング26と、フロントハウジング26の開口を閉塞するリアハウジング(図示せず)とを備える。フロントハウジング26の内部空間26aには、ロ−タ24やカムリング30が収容される。駆動軸22は、フロントハウジング26の底面を貫通する。またフロントハウジング26の底面には、円弧状の溝である背圧室32が形成されている。
カムリング30は、環状の部材であり、中央に楕円状の貫通孔34が形成されている。貫通孔34の中にはロ−タ24が配置され、ロ−タ24とカムリング30との間にポンプ空間36が形成される。
ロ−タ24は、軸方向の長さが直径の長さよりも短い円柱状の部材であり、軸心部分を駆動軸22が貫通する。ロ−タ24は、駆動軸22に一体的に固定され、駆動軸22を介して駆動源によって回転駆動される。またロ−タ24には、複数のスリット38が放射状に形成されており、各スリット38は、ロ−タ24の周方向に等間隔に並んでいる。フロントハウジング26の内部空間26aにロ−タが配されると、各スリット38の奥端部40は、背圧室32の開口部分と一致する。そのためロ−タ24の各スリット38は、ロ−タ24が所定位置に配されると、奥端部40において背圧室32と連通する。また各スリット38には、ベーン42が一枚ずつ収納されている。
ベーン42は、スリット38と略同一の大きさに形成された板状の部材であり、ロ−タ24が回転すると、ベーン42には遠心力が作用する。ベーン42は、スリット38内を径方向に移動可能な厚さに形成されている。ベーン42がスリット38からロ−タ24の外側に突出すると、ポンプ空間36は、突出したベーン42によって複数のポンプ室44に区分される。即ち、突出状態で隣り合うベーン42,42間に各ポンプ室44が形成される。ベーンポンプ14は、突出したベーン42の一端をカムリング30の内周面46に摺接させながら、ロ−タ24を回転させることが可能である。
ここで、カムリング30の内周面46は楕円状に形成されており、ロ−タ24の外周面は円状に形成されている。即ち、ロ−タ24の外周面48からカムリング30の内周面46までの距離は一定ではない。そのため、スリット38の開口から、スリット38の開口に対向するカムリング30の内周面46までの距離は、ロ−タ24が回転することで変動する。したがって、ベーン42は、スリット38から突出する長さを変えながら、ロ−タ24の回転に合わせて変動する。その結果、突出状態で隣り合うベーン42,42間の容積、即ち、ポンプ室44の容積も、ロ−タ24の回転に伴い増減変動を繰り返す。
フロントハウジング26には、吸入ポ−ト50及び吐出ポ−ト52が形成されている。吸入ポ−ト50は、ポンプ空間36において、ロ−タ24の回転によってポンプ室44の容積が増大する領域、即ち、ポンプ室44内の圧力が低下する領域に開口する。また吸入ポ−ト50は、吸入油路54を介してタンク12と連通している。したがって、駆動源によってロ−タ24が回転され、ベーンポンプ14が駆動されると、吸入ポ−ト50が開口するポンプ室44および吸入油路54の圧力が低下する。その結果、タンク12の作動油が吸入油路54に吸い上げられ、吸入ポ−ト50を通ってポンプ空間36に吸入される。
吐出ポ−ト52は、ポンプ空間36において、ロ−タ24の回転によってポンプ室44の容積が縮小する領域、即ち、ポンプ室44内の圧力が増加する領域に開口する。また吐出ポ−ト52は、吐出油路56を介して自動変速機(AT)等の負荷2に接続される。そのため、ポンプ空間36に吸入された作動油は、回転するロ−タ24及びベーン42によってポンプ空間36の吐出ポ−ト52が開口する領域まで送られた後、吐出ポ−ト52から吐出油路56に吐出され、吐出油路56を通って負荷2に供給される。
図2に示すように、電磁弁16は、円筒状のスリ−ブ58と、スリ−ブ58の一端を閉塞する閉塞部材60と、スリ−ブ58の他端を閉塞するプランジャハウジング62とで囲まれた円柱状の内部空間64を有する。内部空間64には、軸方向に移動可能な可動体66と、可動体66を閉塞部材60側からプランジャハウジング62側に付勢するばね68とが収容される。プランジャハウジング62の径方向外側には、ソレノイド70が配置されており、ソレノイド70を励磁させることで可動体66を軸方向に移動させることができる。
閉塞部材60は、有底筒状の円筒部材である。閉塞部材60の外周面の底面60b側に雄螺子74が形成されている。閉塞部材60は、開口60aをプランジャハウジング62側に向けた状態で、外周面の雄螺子74を、スリ−ブ58の一端の内周面に形成された雌螺子76に螺合させることでスリ−ブ58に固定される。また、このとき閉塞部材60の外周面とスリ−ブ58の内周面との間にはOリング78が設置され、閉塞部材60とスリ−ブ58との間の密閉性が確保されている。
プランジャハウジング62は、有底筒状の円筒部材である。プランジャハウジング62は、底面62b側に配された小径部80と、開口62a側に配され小径部80よりも内径が大きい大径部84と、小径部80と大径部84との間で径の大きさが切り替わる段部86と、を備える。小径部80の外周側にはソレノイド70が配置されている。また大径部84の内周面には、雌螺子82が形成されている。プランジャハウジング62は、開口62aを閉塞部材60側に向けた状態で、大径部84の雌螺子82を、スリ−ブ58の他端の外周面に形成された雄螺子88に螺合させることでスリ−ブ58に固定される。このときプランジャハウジング62は、段部86にスリ−ブ58の端部を当接させることで位置決めされる。またプランジャハウジング62の段部86とスリ−ブ58の端部との間には、Oリング90が配され密閉性が確保されている。
可動体66は、プランジャハウジング62内に配置され、励磁されたソレノイド70の磁力によりプランジャハウジング62内を移動するプランジャ92と、ばね68とプランジャ92との間に挟まれたスプ−ル94とを有する。
プランジャ92は、円柱状の鉄心であり、軸方向に伸びる貫通孔92aを有する。プランジャ92は、プランジャハウジング62の小径部80の内径と略同一の外径を有する。
スプ−ル94は、棒状の部材であり、軸方向の所定位置に円柱状の第一ランド部96及び第二ランド部98が形成されている。可動体66の軸方向に垂直な断面による、第一ランド部96及び第二ランド部98のそれぞれの断面積は、プランジャ92の断面積Aと略同一である。第一ランド部96及び第二ランド部98は、スリ−ブ58の内径と略同一の外径を有する。第一ランド部96は、第二ランド部98と所定の間隔をあけてプランジャ92側に配置されている。
電磁弁16の内部空間64は、プランジャハウジング62の底面62b側から順に、背圧作用空間134、第一空間102、第二空間104、及び吐出圧作用空間106に区分されている。背圧作用空間134は、プランジャハウジング62の底面62bとプランジャ92との間に形成された空間であり、第一空間102は、第一ランド部96とプランジャ92との間に形成された空間であり、第二空間104は、第一ランド部96と第二ランド部98との間に形成された空間であり、吐出圧作用空間106は、第二ランド部98と閉塞部材60の底面60bとの間に形成された空間である。ここで、第一空間102及び第二空間104は、可動体66の軸方向において対向する一対の面がそれぞれ同一面積となるように形成されている。また、第一空間102及び第二空間104は、可動体66が移動しても、それぞれの容積は変動しない。一方、背圧作用空間134及び吐出圧作用空間106は、可動体66が移動するとそれぞれの容積が増減変動する。
図2に示すように、スリ−ブ58の所定位置には、作動油が出入りする複数のポ−ト108、110、112、114、116、118、120が形成されている。詳しく説明すると、スリ−ブ58には、第一空間102に開口する出力ポ−ト108及び第一バイパスポ−ト110と、第二空間104に開口する第一入力ポ−ト112、第二バイパスポ−ト114及びドレンポ−ト116と、吐出圧作用空間106に開口する第二入力ポ−ト118と、が設けられている。さらにスリ−ブ58の出力ポ−ト108と第一入力ポ−ト112との間には油抜きポ−ト120が設けられている。
図1に示すように、各ポ−ト108、110、112、114、116、118、120の接続関係は以下のように構成される。まず、出力ポ−ト108は、出力油路122を介してベーンポンプ14の背圧室32に連通する。また、第一入力ポ−ト112は、吐出油路56と、吐出油路56から分岐する入力油路124とを介してベーンポンプ14の吐出ポ−ト50に連通する。第二入力ポ−ト118は、吐出油路56、入力油路124、及び入力油路124から分岐してスリ−ブ58の外側を通る分岐入力油路126を介して吐出ポ−ト52に連通する。第一バイパスポ−ト110と第二バイパスポ−ト114とは、スリ−ブ58の外側を通るバイパス油路128を介して互いに連通する。さらに、ドレンポ−ト116は、ドレン油路130を介してタンク12に連通し、油抜きポ−ト120は、油抜き油路132を介してタンク12に連通する。なお本実施形態において、ドレン油路130及び油抜き油路132は、吸入油路54から分岐して形成されている。
なお、油抜きポート120及び油抜き油路132は、第一入力ポート112に達した作動油が、スリーブ58の内周面と第一ランド部96の外周面との間に形成される僅かな隙間から第一空間102に導入されるのを防止する。スリーブ58の内周面と第一ランド部96の外周面との間に形成される僅かな隙間に入り込んだ作動油は、油抜きポート120を通って、湯抜き油路132からタンク12に送られる。
電磁弁16のスプ−ル94は、プランジャ92、ばね68、及び電磁弁16の内部空間64に導入された作動油のそれぞれから軸方向の力を受け、内部空間64を軸方向に移動する。スプ−ル94は、第一ランド部96及び第二ランド部98がスリ−ブ58の内面に案内されることで各ポ−ト108、110、112、114、116、118、120の開閉状態を切り替える。
制御部18は、電磁弁16のソレノイド70への通電量を制御する。制御部18には、例えば、車両に搭載されるECU(Electronic Control Unit)等が用いられる。
次に、図1〜図6を参照しつつ、ポンプ装置10の作用について説明する。図1は、本実施形態のポンプ装置10であって、ベーンポンプ14の駆動時に電磁弁16のソレノイド70が通電されていない初期状態を示す。初期状態において、電磁弁16のソレノイド70には通電が行われないため、プランジャ92にはソレノイド70の磁力による軸方向力である吸引力Fが作用しない。そのため可動体66は、ばね68の付勢力Kによって、内部空間64内の移動区間のうち最もソレノイド70側に位置している。
このとき、出力ポ−ト108、第一バイパスポ−ト110、第一入力ポ−ト112、第二バイパスポ−ト114、及び第二入力ポ−ト118は、開状態となり、ドレンポ−ト116及び油抜きポ−ト132は、スプ−ル94のランド部98,96によって閉状態となる。その結果、電磁弁16の内部空間64は、第一空間102と第二空間104とが、バイパス油路128を介して連通され、第二空間104と吐出圧作用空間106とが、入力油路124及び分岐入力油路126を介して連通される。また、背圧作用空間134と第一空間102とが、プランジャ92の貫通孔92aを介して連通している。即ち、初期状態における電磁弁16の内部空間64は、背圧作用空間134、第一空間102、第二空間104、及び吐出圧作用空間106の全てが連通している。また、電磁弁16の第一空間102とベーンポンプ14の背圧室32とは、出力油路122を介して連通している。
初期状態において、ベーンポンプ14の吐出ポ−ト52から吐出された作動油は、吐出油路56を通って負荷2に供給されると同時に、吐出油路56から分岐する入力油路124を介して、第一入力ポ−ト112から電磁弁16の第二空間104に導入される。入力油路124を流れる作動油の一部は、入力油路124から分岐する分岐入力油路126に流れ込み、第二入力ポ−ト118を通って吐出圧作用空間106に導入される。また、第二空間104に導入された作動油は、第二バイパスポ−ト114からバイパス油路128に流れ込み、第一バイパスポ−ト110を通って第一空間102に導入される。第一空間102に導入された作動油は、一部が、プランジャ62の貫通孔62aを介して背圧作用空間134に導入され、残りは、出力ポ−ト108及び出力油路122を介してベーンポンプ14の背圧室32に供給される。
初期状態においてベーンポンプ14の背圧室32は、出力油路122、電磁弁16の内部空間64、入力油路124、分岐入力油路126、及び吐出油路56を介して、ベーンポンプ14の吐出ポ−ト52と一続きに形成されている。そのため、背圧室32及び電磁弁16の内部空間64が作動油で満たされると、背圧室32内の作動油の油圧は、ベーンポンプ14の吐出ポ−ト52から吐出される作動油の吐出圧と略同一の大きさになる。
ここで、ベーンポンプ14の背圧室32は、ロ−タ24の各スリット38と奥端部40において連通しており、各スリット38には、ベーン42が収納されている。したがって、ベーン42の背圧室38側の端部に作用する油圧(以下、「制御圧P」という)は、吐出ポ−ト52から吐出された作動油の吐出圧P0と略同一であり、ロ−タ24の径方向外向きに作用する。
一方、ベーン42のカムリング30側の端部には、ポンプ空間36内の作動油の油圧(以下、「ポンプ空間圧」という)が、ロ−タ24の径方向内向きに作用する。ポンプ空間圧は、吐出ポ−ト52が形成された領域で最も大きくなるので、ポンプ空間圧の最大値は、吐出ポ−ト52から吐出される作動油の吐出圧P0となる。さらにベーン42には、ロ−タ24の回転による遠心力が、ロ−タ24の径方向外向きに作用している。
即ち、初期状態のベーン42では、ロ−タ24の径方向外向きに、制御圧P(=吐出圧P0)と遠心力が作用しており、ロ−タ24の径方向内向きに、ポンプ空間圧(≦吐出圧P0)が作用している。したがって、径方向外向きに作用する力は、内向きに作用する力よりも大きくなり、ベーン42は、カムリング30の内周面46に一端が当接するまでスリット38の外側に突出する。その結果、ポンプ装置10は、ベーン42をロ−タ24のスリット38から突出させ、ポンプ空間36にポンプ室44を形成する。ポンプ装置10は、ロ−タ24を回転駆動させて各ポンプ室44の容積及び圧力を増減変更し、そのポンプ作用によってタンク12の作動油を負荷2に対して供給する。
図3に示すように、電磁弁16のソレノイド70への通電が始まると、ポンプ装置10は、初期状態から油圧制御状態に移行する。ソレノイド70への通電量は、制御部18によって制御される。図3は、油圧制御状態におけるポンプ装置10を示す。油圧制御状態では、通電されたソレノイド70の磁力がプランジャ92に作用する。磁力の軸方向成分である吸引力Fは、ばね68の付勢力Kと逆向きに作用しており、プランジャ92からスプ−ル94に伝達される。ポンプ装置10は、ソレノイド70への通電量を制御することで吸引力Fを増減変更し、プランジャ92とともにスプ−ル94を軸方向に移動させることができる。
油圧制御状態のポンプ装置10は、スプ−ル94を初期状態の位置からばね68側に移動させて、第一入力ポ−ト112を第一ランド部96で閉状態とし、入力油路124と第二空間104との連通を遮断する。即ち、第二空間104は、バイパス油路128を介して第一空間102と連通するが、吐出圧作用空間106とは連通しない。
このとき、ベーンポンプ14の吐出ポ−ト52から吐出された作動油は、吐出油路56を通って負荷2に供給されるとともに、一部が、吐出油路56、入力油路124、及び分岐入力油路126を通って、第二入力ポ−ト118から吐出圧作用空間106に導入される。したがって、吐出圧作用空間106の油圧は、ベーンポンプ14の吐出ポ−ト52から吐出される作動油の吐出圧P0と略同一になる。吐出圧作用空間106の油圧が作用する第二ランド部98の断面積はAであるため、スプ−ル94のばね68側の端面には、吐出圧作用空間106内の作動油によるフィ−ドバック力P0Aが、ばね68の付勢力Kと同一の向きに作用する。
一方、背圧作用空間134及び第二空間104と連通した第一空間102は、出力油路122を介して背圧室32とも連通している。したがって、油圧制御状態では、背圧室32、背圧作用空間134、第一空間102、および第二空間104が一つの閉じられた空間となり、各空間32、134、102、104に同一の油圧が作用することになる。即ち、背圧作用空間134に作用する作動油の油圧は、ベーン42の背圧室32側の端部に作用する制御圧Pと同一になる。
ここで、背圧作用空間134の油圧Pが作用するプランジャ92の断面積はAである。そのため、プランジャ92の背圧作用空間134側の端面には、背圧作用空間134内の作動油によるフィ−ドバック力PAが、ソレノイド70の吸引力Fと同一の向きに作用する。なお、第一空間102及び第二空間104は、可動体66の軸方向において対向する一対の面の面積がそれぞれ同一であるため、内部空間64において作動油がプランジャ92向きに作用する力とばね68向きに作用する力とが同一になり、互いが相殺される。
以上より、油圧制御状態では、ソレノイド70の吸引力Fと、背圧作用空間134内の作動油によるフィ−ドバック力PAと、はね68の付勢力Kと、吐出圧作用空間106内の作動油によるフィ−ドバック力P0Aとが、可動体66に作用して釣り合っている。これらの力の釣り合いは、F+PA=P0A+Kと表されるので、ベーン42の背圧室38側の端部に作用する制御圧Pは、P=−F/A+K/A+P0となる。即ち、ポンプ装置10は、図5に示すように、ソレノイド70への通電量を増加させて、ソレノイド70による吸引力Fを増加させることにより、制御圧Pを連続的に減少させることが可能できる。
制御圧Pが小さくなると、ベーンポンプ14においてベーン42を外側に突出させる力が初期状態よりも小さくなる。そのため、油圧制御状態では、図3に示すように、ベーン42の突出量が小さくなり、ベーン42とカムリング30の内周面46との間に隙間が生じ始める。これによって、ロ−タ24が回転することで変動するポンプ室44内の圧力の変動幅が小さくなり、ベーンポンプ14のポンプ作用が弱くなる。その結果、吐出ポ−ト52から吐出される作動油の吐出流量が減少する。
さらに、ソレノイド70への通電量を増やし、プランジャ92に作用する吸引力Fを増大させると、プランジャ92とともにスプ−ル94がばね68側に移動し、第二ランド部98によって閉状態であったドレンポ−ト116が開き始める。ドレンポ−ト116が開き始めると、一続きの空間である背圧室32、第一空間102、第二空間104、及び背圧作用空間134内の作動油が、ドレンポ−ト116からドレン油路130を介してタンク12に戻され始める。
図4に示すように、ソレノイド70の吸引力Fの増加に伴い、可動体66が移動区間の最もばね68側の位置に移動すると、ドレンポ−ト116は全開になり、ポンプ装置10は、油圧制御状態から終期状態に移行する。終期状態では、背圧室32、第一空間102、第二空間104、及び背圧作用空間134内の作動油がドレンポ−ト116からタンク12に排出され、ベーン42の背圧室32側の端部に作動油の油圧が作用しなくなる。そのため、ベーン42をスリット38の外側に突出させる力が、ロ−タ24の回転による遠心力だけになり、ベーン42の突出量は、油圧制御状態よりもさらに小さくなる。したがって、ベーン42とカムリング30の内周面46との間の隙間は、油圧制御状態より大きくなり、終期状態におけるベーンポンプ14のポンプ作用は、油圧制御状態よりも小さくなる。その結果、吐出ポ−ト52から吐出される作動油の吐出流量は、油圧制御状態よりも減少する。
上記したように、本実施形態のポンプ装置10は、電磁弁16のソレノイド70への通電量を調整してベーン42の突出量を制御し、作動油の吐出流量を制御することができる。そのため、本実施形態のポンプ装置10は、カムリングを移動させる従来のポンプ装置の複雑な構成に比べ、簡易な構成で作動油の吐出流量を制御することができ、装置全体の小型化及び製造コストの削減が可能である。
図3に示すように、本実施形態のポンプ装置10は、背圧作用空間134における作動油の油圧と、吐出圧作用空間106における作動油の油圧とを、可動体66において釣り合わせるとともに、可動体66に対するソレノイド70の吸引力Fを増減させることで、背圧作用空間134における油圧を制御している。このような構成を採用することで、ポンプ装置10は、幅広い電流域でベーン42の突出を制御することが可能となる。
仮に、ベーン42の背圧室32側に作用する制御圧Pを制御するだけであれば、電磁弁16の内部空間64に吐出圧作用空間106を設けない構成も採用することが可能である。この場合、背圧作用空間134における作動油の油圧と、ソレノイド70の吸引力だけを可動体66に作用させ、ソレノイド70の吸引力Fを増減変更することで、背圧作用空間134における油圧とともに、ベーン42に作用する制御圧Pを制御することができる。
ここで、ベーン42の突出は、ベーン42の背圧室32側に作用する制御圧Pがポンプ空間圧(≦吐出圧P0)を下回ったあたりから抑制され始める。したがって、制御圧Pを少なくとも吐出圧P0以下に制御しなければ、ベーン42の突出は抑制され難い。
電磁弁16の内部空間64に吐出圧作用空間106を設けない構成の場合、可動体66における力の釣り合いは、F+PA=Kと表される。よって制御圧Pは、P=−F/A+K/Aとなる。そのため吐出圧作用空間106を設けなかった場合における制御圧Pとソレノイド70を流れる電流との関係は、図6のグラフのようになる。
ここで、本実施形態のポンプ装置10は、車両のエンジンを駆動源としており、ロ−タ24の回転数及びベーンポンプ14の吐出ポ−ト52から吐出される作動油の吐出圧P0が車両の状況に応じて変動する。
そのため、吐出圧作用空間106を設けない構成のポンプ装置で吐出圧P0が低下した場合、ベーン42の突出を抑制するには、低下した吐出圧P0に応じてソレノイド70への通電量を増加させ、制御圧PをP0以下にしなければ、ベーン42の突出は抑制できない。即ち、吐出圧P0が低下した場合(図6のP02)には、吐出圧P0が高かった場合(図6のP01)に比べ、ソレノイド70に流す電流を大きくしなければ、ベーン42の突出を抑制できない。したがって、吐出圧作用空間106を設けない構成で、ベーンポンプ14の吐出圧P0が低下した場合、ソレノイド70に流す電流を変化させてもベーン42の突出量が制御されない不感帯領域が増大してしまい、作動油の吐出流量を制御する精度が低下する。
これに対し、本実施形態のポンプ装置10は、吐出圧作用空間106を有しており、制御圧Pとソレノイド70を流れる電流との関係が、図5のようになる。また、可動体66における力の釣り合いは、F+PA=P0A+Kと表され、制御圧Pは、P=−F/A+K/A+P0と表される。即ち、制御圧Pと吐出圧P0との差分は、P−P0=−F/A+K/Aとなる。したがって、本実施形態のポンプ装置10は、吐出圧P0が低下しても(図5のP02)、吐出圧P0が高かった場合(図5のP01)に比べ、不感帯領域が増大するおそれがない。そのため、本実施形態のポンプ装置10は、吐出圧P0の変動にかかわらず、幅広い電流領域において、ベーン42の突出量を制御し、作動油の吐出流量を制御することが可能である。
また本実施形態のポンプ装置10の電磁弁16は、可動体66を移動させることにより、吐出圧作用空間106と背圧作用空間134とが連通される初期状態と、吐出圧作用空間106と背圧作用空間134との連通が遮断される油圧制御状態と、を切り替え可能である。このため、ポンプ装置10は、初期状態において、吐出圧作用空間106と背圧作用空間134とを連通させ、吐出ポ−ト52から吐出される作動油を背圧作用空間134に導入することが可能である。そのためポンプ装置10は、背圧室32に導入する作動油を別途用意する必要がなく全体の構成を簡易化することができる。
上記実施形態では、車両のエンジン(図示せず)が駆動軸22の駆動源として用いられたが、本発明は、このような構成に限定されるわけではない。例えば、モ−タを駆動軸22の駆動源として用いることも可能である。駆動源がモ−タの場合、ベーン42の突出量を制御するとともに、モ−タの回転数を制御することで作動油の吐出流量を高精度に制御することが可能になる。一般に、駆動源としてモ−タを採用し、モ−タの回転数によって作動油の吐出流量を制御しようとすると、回転数が低い領域においては、ベーン42に作用する遠心力が低下し、ベーン42の飛び出しが悪くなる。しかし、本発明のポンプ装置10は、ベーン42の背圧室32側の端部に作用する作動油の制御圧Pを電磁弁16で調整できるため、ベーン42に作用する遠心力の大きさに関係なく、ベーン42の突出量を制御し、作動油の吐出流量を高精度に制御することができる。
上記実施形態のポンプ装置10では、ソレノイド70の吸引力Fをばね68の付勢力Kで相殺して、ソレノイド70への通電量(吸引力F)に対する可動体66の移動量の微妙な調整を行う目的で、スプ−ル94をプランジャ92側に付勢するばね68が用いられた。しかし、本発明は、ばね68を必須の構成とするわけではない。ばね68を用いず、部品点数を減らして製造コストを下げることも可能である。
また上記実施形態の電磁弁16では、ばね68側に吐出圧作用空間106が形成され、ソレノイド70側に背圧作用空間134が形成される構成であったが、本発明は、このような構成に限定されるわけではない。例えば、吐出圧作用空間106がソレノイド70側に配され、背圧作用空間134がはね68側に配される構成であってもよい。この場合も、ソレノイド70の吸引力Fの向きを、吐出圧作用空間106の油圧が可動体66に作用する向きと逆向きにすることで、吸引力Fの増大に伴い、背圧作用空間134における作動油の油圧を低下させ、制御圧Pを低下させることが可能となる。
また上記実施形態において、可動体66は、プランジャ92にソレノイド70の吸引力Fをプランジャ92に作用させることで可動体66を軸方向に移動させる構成であったが、本発明は、このような構成に限定されるわけではない。例えば、ステッピングモ−タと減速機を用いて可動体66を軸方向に移動させる構成であってもよい。
10:ポンプ装置、 16:電磁弁、 24:ロ−タ、 30:カムリング、 32:背圧室、 36:ポンプ空間、 38:スリット、 40:奥端部(スリット)、 42:ベーン、 50:吸入ポ−ト、 52:吐出ポ−ト、 64:内部空間(電磁弁)、 66:可動体、 70:ソレノイド、 112:第一入力ポ−ト(入力ポ−ト)、 106:吐出圧作用空間、 134:背圧作用空間、

Claims (5)

  1. 回転駆動されるロ−タと、
    前記ロ−タの径方向外側に配されて前記ロ−タとの間に作動流体が出入りするポンプ空間を形成するカムリングと、
    前記ロ−タに放射状に形成された複数のスリットと、
    前記各スリットに配され前記ポンプ空間に出没可能なベーンと、
    前記スリットから突出して隣り合うベーン間の容積が前記ロ−タの回転により増大する領域に開口し前記ポンプ空間に作動流体を吸入させる吸入ポ−トと、
    前記スリットから突出して隣り合うベーン間の容積が前記ロ−タの回転により縮小する領域に開口し前記ポンプ空間から作動流体が吐出される吐出ポ−トと、
    前記スリットの奥端部に連通する背圧室と、
    前記背圧室の作動流体の流体圧を制御する圧力制御手段と、を備え、
    前記ベーンに作用する背圧室の作動流体の流体圧を前記圧力制御手段で制御することで前記ベーンの突出量を制御し、前記吐出ポ−トから吐出される作動流体の吐出流量を変更することを特徴とするポンプ装置。
  2. 前記圧力制御手段は、
    作動流体が出入りする内部空間と、
    前記内部空間を移動可能な可動体と、
    前記可動体に対して前記可動体の移動方向に吸引力を作用させるソレノイドと、を備え、
    前記内部空間は、
    前記吐出ポ−トから吐出される作動流体を導入し前記可動体が軸方向に移動するように作動流体の流体圧を前記可動体に作用させる吐出圧作用空間と、
    前記背圧室に連通して前記吐出圧作用空間とは逆向きに前記可動体が移動するように作動流体の流体圧を前記可動体に作用させる背圧作用空間と、を含み、
    前記ソレノイドへの通電量を制御して前記吸引力を変動させることで前記背圧室の作動流体の流体圧を制御することを特徴とする請求項1に記載のポンプ装置。
  3. 前記可動体に作用する前記ソレノイドの吸引力の向きと逆向きに前記可動体を付勢する付勢手段を備えることを特徴とする請求項2に記載のポンプ装置。
  4. 前記可動体に作用する前記吐出圧作用空間における流体圧の向きが、前記可動体に作用する前記ソレノイドの吸引力の向きと逆向きであることを特徴とする請求項2又は3に記載のポンプ装置。
  5. 前記圧力制御手段は、前記吐出圧作用空間と前記背圧作用空間とが連通される初期状態と、前記吐出圧作用空間と前記背圧作用空間との連通が遮断される油圧制御状態とを切り替え可能であることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のポンプ装置。
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