JP2011032835A - 敷均し装置 - Google Patents

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Tatsujiro Tomosada
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Abstract

【課題】この発明は、フレッシュコンクリート等の敷均し対象物に振動を付与するとともに、敷均し作業するための作業軸部材に伝達される振動を抑制して、容易に敷均し作業できる敷均し装置を提供することを目的とする。
【解決手段】フレッシュコンクリート100を敷均しする板状の敷均しプレート14と、振動を発生させて敷均しプレート14に振動を与える棒状バイブレーター30と、敷均し作業するために保持する作業軸11と、敷均しプレート14と作業軸11とを連結する分岐連結部12とで構成し、分岐連結部12を、敷均しプレート14の幅方向Wに所定間隔を隔てた2箇所の防振接続部13と、作業軸11とを連結する構成とし、2箇所の防振接続部13の幅方向Wの間隔を、敷均しプレート14の全体に亘って振動を付与するとともに、作業軸11へ伝達される振動が少ない弱共振間隔Lwで構成した。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、コンクリート打設時におけるフレッシュコンクリート等を敷均しする敷均し装置に関する。
いわゆる生コンといわれるフレッシュコンクリートを打設してコンクリート構造物を構築する際におけるフレッシュコンクリートを敷均しするための敷均し装置が多く存在している。
近年のコンクリート構造物の高層化及び高機能化に伴って、コンクリートの高強度が進んでいる。このような高強度コンクリートは低スランプであり、ワーカビリティ及びコンシステンシーも低下する。そこで、高強度コンクリートを敷均しするための敷均し装置が提案されている(特許文献1参照)。
この敷均し装置は、超音波発生手段を備えるとともに、角棒状の共振体を超音波発生手段で発生する超音波によって共振させて、高強度コンクリートの表面を摺動させる装置である。この装置では、超音波に共振する共振体によって高強度コンクリートを流動化させて平滑に仕上げることができるとされている。
このような敷均し装置において、コンシステンシーの低い高強度コンクリートのフレッシュコンクリートに接する共振体を、高振動力且つ一様に振動させる必要がある。しかし、共振体を高振動力で振動させた場合、この敷均し装置を担いだり、握ったりして操作する作業者に対して伝わる振動も大きくなり、長時間の作業が困難であった。そして、一旦、フレッシュコンクリートの打設を開始すると、施工スパンの途中で打設を止めることができず、作業者は苦しい作業状況を続けるしかなかった。
特開平7−109836号公報
この発明は、フレッシュコンクリート等の敷均し対象物に振動を付与するとともに、敷均し作業するための作業軸部材に伝達される振動を抑制して、容易に敷均し作業できる敷均し装置を提供することを目的とする。
この発明は、敷均し対象を敷均しする板状の敷均し板と、振動を発生させて該敷均し板に前記振動を与える振動発生手段と、敷均し作業するために保持する作業軸部材と、前記敷均し板と前記作業軸部材とを連結する連結部材とで構成し、該連結部材を、前記敷均し板の長手方向に所定間隔を隔てた複数の接続箇所と、前記作業軸部材とを連結する構成とすることができる。
上記敷均し対象は、フレッシュコンクリート、フレッシュモルタル、或いは転圧前のアスファルト合材等とすることができ、特に、低スランプ化された、ワーカビリティ及びコンシステンシーの低い高強度コンクリートのフレッシュコンクリートとすることができる。
前記振動発生手段は、ウェイトの重心を回転中心から偏心させた回転ウェイト式の振動発生手段とすることができ、さらには、ウェイトをモータ等で回転させる電動振動発生手段や、内燃機関で回転させる内燃機関振動発生手段とすることができる。
前記保持は、握持、担ぐ、肩から掛ける、背負う等の方法で保持することを含む。
前記敷均し板の長手方向は、敷均し作業において敷均しする範囲における幅方向とすることができる。
この発明により、作業者は作業軸部材を保持して、敷均し板で敷均し対象を敷均しすることができる。
詳しくは、振動発生手段を備えているため、振動する敷均し板で敷均し対象を敷均しすることができる。したがって、敷均し対象を密実に敷均しすることができる。また、振動する敷均し板で敷均し対象を敷均しするため、例えば、敷均し対象が流動性の低い場合であっても、容易に敷均しすることができる。
さらには、敷均し板と作業軸部材とを連結する連結部材を備えるとともに、該連結部材を、前記敷均し板の長手方向に所定間隔を隔てた複数の接続箇所と、前記作業軸部材とを連結する構成としたことで、振動発生手段によって発生させた振動が作業軸部材に伝達されることを防止できる。したがって、作業軸部材を保持する作業者は、振動発生手段によって発生させた振動の影響を受けずに安全且つ容易に作業することができる。よって、例えば、長時間の作業であっても、継続することができる。
この発明の態様として、前記連結部材を、前記敷均し板に対して、長手方向に所定間隔を隔てた2箇所の接続箇所で接続する構成とし、2箇所の接続箇所の長手方向間隔を、前記敷均し板の全体に亘って振動を付与するとともに、前記作業軸部材へ伝達される振動が少ない弱共振間隔で構成することができる。
この構成により、敷均し板全体が振動するため、偏ることなく全体に満遍なく振動を付与しながら敷均し対象を敷均しすることができる。また、弱共振間隔を隔てて配置された2箇所の接続箇所で連結しているため、振動発生手段で発生した振動が連結手段を介して作業軸部材に伝達されることを防止できる。
また、敷均し板に対して長手方向間隔を隔てた2箇所の接続箇所で接続して作業軸部材に連結しているため、作業軸部材に敷均し板が捩れることなく、確実に敷均し作業を行うことができる。
また、この発明の態様として、前記連結部材に、振動を吸収する振動吸収手段を備えることができる。
前記振動吸収手段は、弾性ゴム、コイルスプリング、板バネ、オイルダンパ、エアダンパ等の振動を吸収する手段とすることができる。
これにより、振動発生手段で発生し、敷均し板を介して連結手段に伝達される振動を吸収するため、連結手段へ入力される振動を防止することができる。
また、この発明の態様として、前記振動吸収手段を、前記敷均し板における各接続箇所に対して3つ以上の弾性ゴムで構成することができる。
これにより、より効率よく振動を弾性ゴムで吸収することができる。また、各接続箇所に弾性ゴムを3つ以上備えているため、弾性ゴムを備えたことによる敷均し板と連結部材との間で生じる捩れを防止することができる。したがって、確実且つ精度のよい敷均し作業を行うことができる。
また、この発明の態様として、前記敷均し対象をフレッシュコンクリートとし、
前記振動発生手段に、前記フレッシュコンクリートのスランプ値に応じて振動力を調整する振動力調整手段を備えることができる。
前記フレッシュコンクリートは、いわゆる生コンといわれる凝固前のコンクリートであり、低スランプの高強度コンクリート、普通コンクリート、舗装用コンクリート、超硬練りコンクリート、繊維補強コンクリート、ポリマーコンクリート用のフレッシュコンクリート、或いは粗骨材を含まないフレッシュモルタルとすることができる。
前記振動力を調整する振動力調整手段は、発生する振動の振動数や振幅あるいは加速度を調整する手段とすることができる
これにより、スランプ値に応じて、コンシステンシーやワーカビリィティ等の敷均し特性が異なるフレッシュコンクリートであっても、それぞれに応じた振動を付与しながら敷均しすることができる。したがって、スランプ値の異なるフレッシュコンクリートであっても、確実、且つ容易に敷均しすることができる。
また、この発明の態様として、フレッシュコンクリートを敷均しする板状の敷均し板と、振動を発生させて該敷均し板に前記振動を与える振動発生手段と、敷均し作業するために保持する作業軸部材と、前記敷均し板と前記作業軸部材とを連結する連結部材とで構成し、該連結部材を、前記敷均し板における長手方向に所定間隔を隔て、振動を吸収する振動吸収手段を備えた2箇所の接続箇所で接続するとともに、前記作業軸部材に連結する構成とし、2箇所の接続箇所の長手方向間隔を、前記敷均し板の全体に亘って振動を付与できるとともに、前記作業軸部材へ伝達される振動が少ない弱共振間隔で設定し、前記振動発生手段が発生する振動力を、前記フレッシュコンクリートのスランプ値に応じた振動力に調整する振動力調整手段、及び2箇所の接続箇所の長手方向間隔を前記フレッシュコンクリートのスランプ値に応じた弱共振間隔に調整する間隔調整手段のうち少なくとも一方を備えた敷均し装置であることを特徴とする。
この発明により、作業者は作業軸部材を保持して、振動が付与された敷均し板でフレッシュコンクリートを敷均しすることができる等の上記効果に加えて、間隔調整手段を備えた場合、敷均し対象であるフレッシュコンクリートのスランプ値に応じて変化する弱共振間隔を調整できるため、振動発生手段で発生した振動が連結手段を介して作業軸部材に伝達されることを確実に防止できる。
さらには、振動力調整手段を備えた場合は、敷均し対象であるフレッシュコンクリートのスランプ値に応じた振動力に調整できるため、一様に振動が付与された敷均し板でフレッシュコンクリートを敷均しすることができる。
この発明によれば、敷均し対象物に振動を付与するとともに、敷均し作業するための作業軸部材に伝達される振動を抑制して、容易に敷均し作業できる敷均し装置を提供することができる。
トンボ式敷均し装置の斜視図。 トンボ式敷均し装置の説明図。 トンボ式敷均し装置の分解斜視図。 トンボ式敷均し装置の使用状態の側面図。 トンボ式敷均し装置の振動試験結果についての説明図。 トンボ式敷均し装置の振動試験結果についての説明図。 トンボ式敷均し装置の振動試験結果についての説明図。 トンボ式敷均し装置の振動試験結果についての説明図。 タンパ式敷均し装置の説明図。 タンパ式敷均し装置の使用状態の側面図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
トンボ式敷均し装置10の斜視図を示す図1と、トンボ式敷均し装置10の説明図を示す図2と、トンボ式敷均し装置10の分解斜視図を示す図3と、トンボ式敷均し装置10の使用状態の側面図を示す図4とともにトンボ式敷均し装置10について説明する。
なお、図2(a)はトンボ式敷均し装置10の平面図を示し、図2(b)はトンボ式敷均し装置10の正面図を示している。
トンボ式敷均し装置10は、フレッシュコンクリート100(図4)を敷均しするためのトンボタイプの敷均し装置であり、通常の棒状バイブレーター30と、該棒状バイブレーター30を装着する装置本体10aとで構成している。
装置本体10aは、作業軸11と、該作業軸11の下端から分岐して連結する分岐連結部12と、該分岐連結部12の下端に配した防振接続部13と、敷均しプレート14とで構成している。
作業軸11は、後述する棒状バイブレーター30の先端振動部31と、連結ホース部32の通過を許容する中空円筒形で形成されているとともに、連結ホース部32を挿入した棒状バイブレーター30の駆動本体33を固定する固定治具17を上端に備えている。
さらに、作業軸11は、図3に示すように、上端に固定治具17を備えた上側軸部11aと、下部に分岐連結部12を備えた下側軸部11bとを、脱着可能に固定する脱着固定部16を備えている。
脱着固定部16は、図3b部拡大図に示すように、上側軸部11aの下端に配置した上側固定円盤16aと、下側軸部11bの上端に配置した下側固定円盤16bと、上側固定円盤16aと下側固定円盤16bとを突き合わせし、左右両側からカバーして固定する、固定ボルト16dを備えた固定カバー16cとで構成している。
なお、上側固定円盤16aの下面と下側固定円盤16bの上面とを、突き合わせした状態で相対回転しないように、それぞれが嵌合する放射状の山谷波形状で形成している。
分岐連結部12は、作業軸11の下側軸部11bにおいて正面視左右にそれぞれ接続されている。分岐連結部12は、作業軸11の下端に直接接続される水平部分12aと、該水平部分12aの左右両端から下方に屈曲し、末広がり状に傾斜する傾斜部分12bと、傾斜部分12bの下端から防振接続部13の接続上面部分13bに接続される鉛直部分12cとで構成している。
防振接続部13は、敷均しプレート14の上面14aに形成した台座部分13aと、防振機構部分20を介して台座部分13aに対向させた接続上面部分13bとで構成し、正面側に凸な平面視略五角形状で形成している。
防振機構部分20は、図3におけるa部拡大図に示すように、正面側に凸な平面視略五角形状に形成した防振接続部13に対して、正面側に凸な平面視略三角形状に配置して構成している。各防振機構部分20は、台座部分13aに植設した固定ボルト21と、該固定ボルト21に遊嵌する円筒状の防振ゴム22と、接続上面部分13bを貫通した固定ボルト21に螺合する固定ナット23とで構成している。
敷均しプレート14は、幅方向Wに幅広な平面視長方形の薄板形状であり、上面14aにおける幅方向Wの中央には、棒状バイブレーター30の先端振動部31の先端部分31aを挿入して固定する固定治具15を備えている。固定治具15は、敷均しプレート14に対して、背面側に傾斜する態様で固定されており、挿入した先端振動部31の先端部分31aを固定する固定ネジ15aを2本備えている。
なお、敷均しプレート14は、前後方向G及び幅方向Wの適宜の長さ(100mm×1800mm)、並びに適宜の厚み(30mm)で形成された木製板状体であり、外表面に、敷均し対象であるフレッシュコンクリート100(図10)の付着を防止する付着防止塗装を施している。
また、敷均しプレート14の左右に備えた防振接続部13の中心間隔は、前記作業軸11へ伝達される振動が少なく、敷均しプレート14に一様な振動を付与できる弱共振間隔Lwであるおよそ200mmに設定しているが、敷均し対象であるフレッシュコンクリート100のスランプ値に応じて適した弱共振間隔Lwに変更できるように防振接続部13の位置を調整できる構成であり、その場合その間隔に応じた分岐連結部12をセットすればよい。
このように構成された装置本体10aに装着する棒状バイブレーター30は、下から順に、先端振動部31と、連結ホース部32と、駆動本体33とで構成している。
駆動本体33は、電源を供給するバッテリー33aを端部に備えたハンドル部33bと、回転駆動する回転駆動体(図示省略)を内部に備えおり、先端に連結された連結ホース部32を介して先端振動部31に回転を付与する構成である。なお、ハンドル部33bには、棒状バイブレーター30のON/OFFを切り替えるトリガースイッチ33c(図4)を装備している。
先端振動部31は、内部に図示省略する偏心回転体を有し、先端部分31aが円弧状にとがった円筒形状で形成し、上端に連結ホース部32が連結されている。
連結ホース部32は、内部に図示省略する可撓式の回転伝達体を備えたホースであり、駆動本体33と先端振動部31とを連結し、駆動本体33で発生した回転を先端振動部31に伝達する構成である。
このように構成された装置本体10aと棒状バイブレーター30とで構成するトンボ式敷均し装置10は、まず、防振機構部分20の固定ボルト21と固定ナット23とを螺合して、敷均しプレート14に作業軸11及び分岐連結部12を接続して装置本体10aを形成する。
そして、作業軸11の上方から先端振動部31及び連結ホース部32を挿通して先端振動部31の先端部分31aを敷均しプレート14の固定治具15に挿入する。この状態で、固定治具15の固定ネジ15aで先端振動部31の先端部分31aを固定して、敷均しプレート14と先端振動部31とを一体化する。
さらに、作業軸11の固定治具17で駆動本体33を固定して、装置本体10aに棒状バイブレーター30を固定して、トンボ式敷均し装置10を組立てることができる。
こうして、組み立てられたトンボ式敷均し装置10を、図4に示すように、作業者Mは、一方の手でハンドル部33bを握持するとともに、他方の手で作業軸11の下方の握持部分hを握持して操作する。
具体的には、作業者Mは、ミキサー車やポンプ車から搬出したフレッシュコンクリート100を、コンクリートの打設箇所に対して、所定高さである天端高さHとなるように敷均しする。このとき、作業者Mは、一方の手でハンドル部33bを握持するとともに、他方の手で作業軸11の下方の握持部分hを握持しながら背面側方向にトンボ式敷均し装置10を引っ張り寄せることで、フレッシュコンクリート100を背面側に敷均しすることができる。
このとき、作業者Mは、ハンドル部33bを握持する側の片手でトリガースイッチ33cを操作して、敷均しプレート14に振動を付与し、振動する敷均しプレート14でフレッシュコンクリート100を敷均しすることができる。したがって、フレッシュコンクリート100を密実に敷均しすることができる。また、振動する敷均しプレート14でフレッシュコンクリート100を敷均しするため、例えば、フレッシュコンクリート100が流動性の低い高強度コンクリートである場合であっても、容易に敷均しすることができる。
さらには、敷均しプレート14と作業軸11とを連結する分岐連結部12を備えるとともに、分岐連結部12を、敷均しプレート14の幅方向Wに所定間隔を隔てた2箇所の防振接続部13と、作業軸11とを連結する構成とし、2箇所の防振接続部13の幅方向Wの中心間隔を、敷均しプレート14の全体に亘って振動を付与するとともに、作業軸11へ伝達される振動が少ない弱共振間隔Lwで構成したため、棒状バイブレーター30によって発生させた振動が作業軸11に伝達されることを防止できる。また、敷均しプレート14全体が振動するため、偏ることなく全体に満遍なく振動を付与しながらフレッシュコンクリート100を敷均しすることができる。
また、敷均しプレート14に対して幅方向Wの間隔を隔てた2箇所の防振接続部13で接続して作業軸11に連結しているため、作業軸11に対して敷均しプレート14が捩れることなく、確実に敷均し作業を行うことができる。
また、前記敷均しプレート14における各防振接続部13に対して三角形状に配置した3つの防振ゴム22を有する防振機構部分20を分岐連結部12に備えたことにより、棒状バイブレーター30で発生し、敷均しプレート14を介して分岐連結部12に伝達される振動を吸収するため、分岐連結部12へ入力される振動をより効率よく弾性ゴムで吸収することができる。
また、各防振接続部13に三角形状に配置した3つの防振ゴム22を備えているため、防振機構部分20を備えたことによる敷均しプレート14と分岐連結部12との間で生じる捩れを防止することができる。
したがって、作業軸11を保持する作業者Mは、棒状バイブレーター30によって発生させた振動の影響を受けずに安全且つ容易に作業することができる。よって、例えば、長時間の作業であっても、継続することができる。また、確実且つ精度のよい敷均し作業を行うことができる。
また、装置本体10aは、上側軸部11aと下側軸部11bとを脱着可能に固定する脱着固定部16を作業軸11に備えているため、敷均し作業する作業場所まで容易に運搬でき、利用者の利便性を向上することができる。
詳しくは、作業軸11に脱着固定部16を備えているため、作業軸11を上側軸部11aと下側軸部11bに分割して保管したり、作業場所まで運搬することができる。例えば、トンボ式敷均し装置10を使用する場所は建設中の高層階であることが多く、足元が悪かったり、狭かったりすることが多い。このような場所で、作業軸11の長さの長い装置本体10aを長いまま運搬する場合と比較して、分割することで容易に運搬することができる。また、トンボ式敷均し装置10は、コンクリート打設時に使用する装置であるため、それ以外のときは保管しておく必要があるが、作業軸11を分割して保存することで保管スペースを低減できる。このように、トンボ式敷均し装置10は、使用時でない運搬時や保管時においても利便性が高い。
なお、作業軸11を脱着可能に固定する脱着固定部16を備えているが、上側軸部11aの下端に配置した上側固定円盤16aの下面と、下側軸部11bの上端に配置した下側固定円盤16bの上面とを、上側固定円盤16aと下側固定円盤16bとを突き合わせした状態で相対回転しないように、それぞれが嵌合する放射状の山谷波形状で形成しているため、作業軸11を握持して敷均しする場合において、上側軸部11aに対して下側軸部11b及び敷均しプレート14が捩れることなく、確実に敷均しすることができる。
次に、上述の効果を確認するための効果確認試験の結果について、図5から8とともに説明する。
図5は、2箇所の防振接続部13で接続して作業軸11に連結する分岐連結部12による作業軸11やハンドル部33bでの防振効果について確認する分岐連結防振効果確認試験の試験結果を示している。
図5(a)は2箇所の防振接続部13で作業軸11と敷均しプレート14を連結した分岐連結部12を有する分岐連結タイプのトンボ式敷均し装置10の測点位置を示し、図5(b)は作業軸61と敷均しプレート64とを平面視逆T字状に連結した分岐なしタイプのトンボ式敷均し装置60の測点位置を示している。そして、図5(c)は各測点における振動結果を示している。
図6は、2箇所の防振接続部13で作業軸11に連結する分岐連結タイプであるトンボ式敷均し装置10の敷均しプレート14の振動に対する影響を確認した分岐連結振動確認試験の試験結果を示している。
なお、図6(a),(b),(c)は2箇所の防振接続部13で作業軸11と敷均しプレート14を連結した分岐連結部12を有する分岐連結タイプのトンボ式敷均し装置10の敷均しプレート14における振動の加速度(図6(b))と振幅(図6(c))を示している。図6(a)は測点の位置を示している。
これに対し、図6(d),(e),(f)は作業軸61と敷均しプレート64とを平面視逆T字状に連結した分岐なしタイプのトンボ式敷均し装置60の敷均しプレート64における振動の加速度(図6(e))と振幅(図6(f))を示している。図6(d)は測点の位置を示している。
図7は、2箇所の防振接続部13で接続して作業軸11に連結する分岐連結部12における防振接続部13の間隔による敷均しプレート14の振動に対する影響を確認した接続箇所間隔振動確認試験の試験結果を示している。
なお、図7(a),(b),(c)は2箇所の防振接続部13の幅方向Wの中心間隔を順に約200mm、約300mm、約400mmに設定した場合のそれぞれの測点の位置を示し、図7(d),(e),(f)はそれぞれの場合の振動の加速度を示し、図7(g),(h),(i)はそれぞれの場合の振動の振幅を示している。
図8は、2箇所の防振接続部13を弱共振間隔Lwである200mmに設定した場合において、敷均し対象による振動の違いを確認した敷均し対象振動確認試験の試験結果を示している。
なお、図8(a)は測点の位置を示し、図8(b)は振動の加速度を示し、図8(c)は振幅を示している。
まず、図5とともに、2箇所の防振接続部13で作業軸11に連結する分岐連結部12による防振効果について確認した分岐連結防振効果確認試験について説明する。
同じ棒状バイブレーター30を、2箇所の防振接続部13で接続して作業軸11に連結する分岐連結部12を有する装置本体10aと、作業軸61と敷均しプレート64とを平面視逆T字状に連結した分岐なしタイプの装置本体60aとに装着した場合の作業軸11における握持部分hや棒状バイブレーター30のハンドル部33bでの防振効果について確認した。
その結果を比較すると、ハンドル部33bでの振幅はほとんど変わらないが、握持部分hでの加速度及び振幅、並びにハンドル部33bでの加速度が、トンボ式敷均し装置60よりトンボ式敷均し装置10で低減されていることが確認できた。
このことから、作業軸61と敷均しプレート64とを平面視逆T字状に、分岐せずに連結するより、2箇所の防振接続部13で接続して作業軸11に連結する分岐連結部12を有する分岐タイプのトンボ式敷均し装置10の方が防振効果に優れていることが確認できた。
これは、棒状バイブレーター30で発生させた振動が敷均しプレート14を介して作業軸11に入力される際に、分岐連結部12で分散されて入力されるため、握持部分hでの振動力を低減することができると考えられる。
次に、図6とともに、2箇所の防振接続部13で作業軸11に連結する分岐連結タイプであるトンボ式敷均し装置10の敷均しプレート14の振動に対する影響を確認した分岐連結振動確認試験について説明する。
上述の分岐連結防振効果確認試験と同様に、同じ棒状バイブレーター30を、2箇所の防振接続部13で接続して作業軸11に連結する分岐連結部12を有する装置本体10aと、作業軸61と敷均しプレート64とを平面視逆T字状に連結した分岐なしタイプの装置本体60aに装着し、敷均しプレート14,64における振動効果について確認した。
その結果を比較すると、分岐せずに平面視逆T字状に連結するトンボ式敷均し装置60における敷均しプレート64では、加速度と振幅とがともに、山部分と谷部分とが生じており、振動力が敷均しプレート64の幅方向Wに一様に作用していない。
それに対し、2箇所の防振接続部13で接続して連結するトンボ式敷均し装置10では、多少の山部分と谷部分とは存在するが、その差は小さく、敷均しプレート14における幅方向Wに一様に振動力が作用していることが確認できた。
このことから、作業軸61と敷均しプレート64とを平面視逆T字状に、分岐せずに連結するより、2箇所の防振接続部13で接続して作業軸11に連結する分岐連結部12を有する分岐タイプのトンボ式敷均し装置10の方が棒状バイブレーター30で発生させた振動力を敷均しプレート14における幅方向Wに一様に作用させることができることを確認することができた。
これは、防振接続部13によって敷均しプレート14における支点数が増加することで、棒状バイブレーター30で発生させた振動が敷均しプレート14において短波長化されていることに起因すると考えられる。
次に、図7とともに、2箇所の防振接続部13で接続して作業軸11に連結する分岐タイプのトンボ式敷均し装置10における防振接続部13の間隔による敷均しプレート14の振動に対する影響を確認した接続箇所間隔振動確認試験について説明する。
この接続箇所間隔振動確認試験では、分岐タイプのトンボ式敷均し装置10,10’,10’’において、分岐連結部12,12’,12’’によって作業軸11に接続する2箇所の防振接続部13,13’,13’’の間隔をそれぞれ設定し、その間隔による敷均しプレート14における振動効果について確認した。
ちなみに、図7(a)に示すトンボ式敷均し装置10では左右の防振接続部13の中心間隔を約200mmに設定し、図7(b)に示すトンボ式敷均し装置10’では左右の防振接続部13’の中心間隔を約300mmに設定し、図7(c)に示すトンボ式敷均し装置10’’では左右の防振接続部13’’の中心間隔を約400mmに設定している。なお、このときの敷均しプレート14は木製板材で構成している。
その結果を比較すると、中心間隔を約200mmに設定したトンボ式敷均し装置10における敷均しプレート14の振動の加速度及び振幅は、他のトンボ式敷均し装置10’,10’’と比較して、全体的に山谷の差が少なく、一様な振動を敷均しプレート14に付与していることが確認できた。
この試験結果から、木製の敷均しプレート14を用いる際の防振接続部13同士の中心間隔を、作業軸11へ伝達される振動が少なく、敷均しプレート14に一様な振動を付与できる弱共振間隔Lwとして約200mmに設定した。
次に、図8とともに、敷均し対象による振動の違いを確認した敷均し対象振動確認試験について説明する。
この敷均し対象振動確認試験では、2箇所の防振接続部13を弱共振間隔Lwである200mmに設定したトンボ式敷均し装置10を用いて、建設資材として多用される浅黄土に押し当てた場合の振動結果と、無負荷状態に近い毛布に押し当てた場合の振動結果とを比較し、その敷均し対象が異なることによる敷均しプレート14における振動効果について確認した。
なお、本試験における振動測定は、敷均しプレート14を浅黄土や毛布に押し当てているため、奥行き方向の測点のセット及び計測が困難であるため、図8(a)に示すように、敷均しプレート14における正面側一列のみの計測としている。
その結果を比較すると、図8(c)に示す振幅結果は押し当て対象が変わってもその結果に大きな差はない。しかし、図8(b)に示す加速度結果からは押し当て対象が変わることによって、値及びその傾向も大きく異なることが確認できた。
このことからも、スランプ値が異なるフレッシュコンクリート100を敷均しする場合において、同条件の振動を発生して敷均しプレート14に付与した場合であっても、異なる振動特性でフレッシュコンクリート100を敷均しすることとなる。
したがって、敷均し対象であるフレッシュコンクリート100のスランプ値に応じた弱共振間隔Lwを設定する必要があり、敷均しプレート14における防振接続部13の位置を調整するとともに、その間隔に応じた分岐連結部12をセットする必要がある。
ただ、本試験のように対象物に押し当てた状態における振動測定は、奥行き方向の測点のセット及び計測が困難であるため、予め複数のスランプ値における振動測定を行い、その結果からスランプ値に応じた弱共振間隔Lwを予め求めておくとよい。
このように、トンボ式敷均し装置10は、2箇所の防振接続部13で接続して作業軸11に連結する分岐タイプとすることで、逆T字状の分岐なしタイプのトンボ式敷均し装置60と比べて作業軸11における握持部分hや棒状バイブレーター30におけるハンドル部33bに伝達される振動を低減できるとともに、敷均しプレート14に一様な振動を付与することができることが確認できた。
なお、棒状バイブレーター30は、トリガースイッチ33cによって振動の発生のON/OFFを切り替える構成であったが、トリガースイッチ33cの開度(押し込み量)に応じて、先端振動部31の内部に備えた偏心回転体の回転数を調整可能に構成してもよい。
次に、タンパ式敷均し装置50の説明図を示す図9と、タンパ式敷均し装置50の使用状態の側面図を示す図10とともにタンパ式敷均し装置50について説明する。
なお、図9(a)はタンパ式敷均し装置50の平面図を示し、図9(b)はタンパ式敷均し装置50の正面図を示している。
タンパ式敷均し装置50は、フレッシュコンクリート100(図10)を敷均しするためのタンパタイプの敷均し装置であり、正面視略逆凹型状の門型フレーム51と、該門型フレーム51の幅方向Wの両側に角度調整可能に固定された操作ハンドル52と、門型フレーム51の両下端に配した防振接続部53と、敷均しプレート54と、該敷均しプレート54の幅方向Wの中央付近に配置された振動発生エンジン55とで構成している。
操作ハンドル52は、上述したように、門型フレーム51に対して角度調整し、所望の角度で固定できる構成であり、前後方向Gの背面側端部には作業者M(図10)が握持するグリップ52aを有するとともに、図示省略するが、振動発生エンジン55の回転数を調整するスロットレバーを一方の操作ハンドル52に備えている。
防振接続部53は、敷均しプレート54の上面54aに形成した台座部分53aと、防振機構部分20を介して台座部分53aに対向させた接続上面部分53bとで構成している。
防振機構部分20は、実施例1における防振接続部13の防振機構部分20と同様に、防振接続部53に対して、正面側に凸な平面視略三角形状に配置して構成している。各防振機構部分20は、台座部分53aに植設した固定ボルト21と、該固定ボルト21に遊嵌する円筒状の防振ゴム22と、接続上面部分53bを貫通した固定ボルト21に螺合する固定ナット23とで構成している。
なお、敷均しプレート54は、前後方向G及び幅方向Wの適宜の長さ(120mm×1600mm)、並びに適宜の厚み(20mm)で形成された木製板状体であり、外表面に、敷均し対象であるフレッシュコンクリート100(図10)の付着を防止する付着防止塗装を施している。
また、敷均しプレート54の左右に備えた防振接続部53の中心間隔は、前記門型フレーム51及び操作ハンドル52へ伝達される振動が少なく、敷均しプレート54に一様な振動を付与できる弱共振間隔Lwである約360mmに設定しているが、敷均し対象であるフレッシュコンクリート100のスランプ値に応じて適した弱共振間隔Lwに変更できるように防振接続部53の位置を調整できる構成であり、その場合その間隔に応じた門型フレーム51をセットすればよい。
敷均しプレート54の幅方向Wの中央付近に配置した振動発生エンジン55は、内部に前後方向Gの回転軸と、該回転軸に対して偏心させた回転ウェイトとを有しており、上記回転軸とともに回転ウェイトをエンジンの回転によって回転させて振動を発生させる構成である。
このように構成されたタンパ式敷均し装置50を、図10に示すように、作業者Mは、両手で幅方向Wにおける左右のグリップ52aを握持して操作する。
具体的には、作業者Mは、ミキサー車やポンプ車から搬出したフレッシュコンクリート100を、コンクリートの打設箇所に対して、所定高さである天端高さHとなるように敷均しする。
このとき、作業者Mは、グリップ52aを握持しながら背面側方向にタンパ式敷均し装置50を引っ張り寄せることで、フレッシュコンクリート100を背面側に敷均しすることができる。
なお、作業者Mは、敷均しするフレッシュコンクリート100のスランプ値に応じて、上述のスロットルレバーを操作して振動発生エンジン55を駆動させ、敷均しするフレッシュコンクリート100のスランプ値に応じた振動を発生させることができる。
このように、タンパ式敷均し装置50を用いることで、振動発生エンジン55の回転を調整し、敷均しプレート54に振動を付与し、振動する敷均しプレート54でフレッシュコンクリート100を敷均しすることができる。したがって、フレッシュコンクリート100を密実に敷均しすることができる。
また、振動する敷均しプレート54でフレッシュコンクリート100を敷均しするため、例えば、フレッシュコンクリート100が流動性の低い高強度コンクリートである場合であっても、容易に敷均しすることができる。
さらには、門型フレーム51は、2箇所の防振接続部53で敷均しプレート54に連結されるとともに、2箇所の防振接続部53の幅方向Wの間隔を、敷均しプレート54の全体に亘って振動を付与するとともに、門型フレーム51や操作ハンドル52へ伝達される振動が少ない弱共振間隔Lwで構成したため、振動発生エンジン55によって発生させた振動が門型フレーム51や操作ハンドル52に伝達されることを防止できる。
また、敷均しプレート54全体が振動するため、偏ることなく全体に満遍なく振動を付与しながらフレッシュコンクリート100を敷均しすることができる。
さらにまた、敷均しプレート54に対して幅方向Wの間隔を隔てた2箇所の防振接続部53で接続して門型フレーム51に連結しているため、操作ハンドル52に対して敷均しプレート54が捩れることなく、確実に敷均し作業を行うことができる。
また、前記敷均しプレート54における各防振接続部53に対して三角形状に配置した3つの防振ゴム22を有する防振機構部分20を門型フレーム51に備えたことにより、振動発生エンジン55で発生し、敷均しプレート54を介して門型フレーム51に伝達される振動を吸収するため、門型フレーム51や操作ハンドル52に入力される振動をより効率よく弾性ゴムで吸収することができる。
また、各防振接続部53に三角形状に配置した3つの防振ゴム22を備えているため、防振機構部分20を備えたことによる敷均しプレート54と門型フレーム51との間で生じる捩れを防止することができる。
したがって、門型フレーム51を保持する作業者Mは、振動発生エンジン55によって発生させた振動の影響を受けずに安全且つ容易に作業することができる。よって、例えば、長時間の作業であっても、継続することができる。また、確実且つ精度のよい敷均し作業を行うことができる。
次に、上述の効果のうち、タンパ式敷均し装置50を用いることによって、フレッシュコンクリート100を密実に敷均しすることができることを確認するための効果確認試験の結果について説明する。
タンパ式敷均し装置50を用いたことによってフレッシュコンクリート100を密実に敷均しすることができた場合、効果後のコンクリート強度が向上することとなる。したがって、本効果確認試験では、タンパ式敷均し装置50を用いて敷均したコンクリートと、同条件で打設するが従来どおりトンボによる手作業で敷均した比較コンクリートとを、それぞれ、シュミットハンマーで20点ずつ強度測定してその結果を比較した。
なお、本効果確認試験では、スランプ値18のコンクリートを150mmの厚みで打設して行った。このとき、普通コンクリートおよび高強度コンクリート用の株式会社ソーキ社製のシュミットコンクリート・テストハンマーNR形を用いて反撥度(R)を測定し、測定値を適宜補正してコンクリート強度を算出した。
なお、上記測定結果は、材令10日後及び16日後の結果である。
ここで、シュミットハンマーによる測定方法に基づき、各コンクリートにおける測定結果のうち平均値より±20%を超える測定結果は異常値とみなして削除して、以下の表2に示す。
上記表2における測定結果を比較すると、従来の手作業で敷均した比較コンクリートの10日平均強度が18.5N/mmであるのに対し、タンパ式敷均し装置50を用いて敷均したコンクリートの10日平均強度が19.1N/mmであり、タンパ式敷均し装置50を用いて敷均しすることにより0.6N/mm強度増加することが確認できた。これはおよそ3%の強度増加である。
また、従来の手作業で敷均した比較コンクリートの16日平均強度が21.9N/mmであるのに対し、タンパ式敷均し装置50を用いて敷均したコンクリートの16日平均強度が25.2N/mmであり、タンパ式敷均し装置50を用いて敷均しすることにより3.3N/mm強度増加することが確認できた。これはおよそ15%の強度増加である。
このことからも、2つの防振接続部53を弱共振間隔Lwで配置することで一様な振動が付与された敷均しプレート54でフレッシュコンクリート100を敷均しするため、密実なコンクリートを構築できることが確認できた。
しかし、実際、タンパ式敷均し装置50の振動の影響は150mm厚で打設されたコンクリートの表面側の深さ10〜20mm程度までにしか及ばないことが分かっている。このことに基づいて考えると、10日平均強度における上記強度増加分0.6N/mm及び16日平均強度における上記強度増加分3.3N/mmは表面側の深さ10〜20mmによるものと考えられる。
したがって、表面側の深さ15mmまでの事実上の平均強度を比較すると、比較コンクリートは、
10日平均強度:18.5÷150×15=1.85(N/mm
16日平均強度:21.9÷150×15=2.19(N/mm)となる。
これに対し、タンパ式敷均し装置50を用いて敷均したコンクリートの表面側の深さ15mmまでの事実上の平均強度は、上記強度増加分0.6N/mm及び3.3N/mmがそれぞれ増加するため、
10日平均強度:1.85+0.6=2.45(N/mm
16日平均強度:2.19+3.3=5.49(N/mm)となる。
これを比較すると、従来の手作業で敷均した比較コンクリートに対してタンパ式敷均し装置50を用いて敷均したコンクリートは、10日平均強度においておよそ32%、16日平均強度においておよそ151%の事実上の強度増加していることが確認できた。
このように、タンパ式敷均し装置50を用いてフレッシュコンクリート100を敷均しすることで、敷均しプレート54に一様に振動が付与されるため、密実にフレッシュコンクリート100を敷均しすることができることが確認できた。そして、その効果は、材令に伴って増大することが確認できた。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の敷均し対象は、フレッシュコンクリート100に対応し、
以下同様に、
敷均し板は、敷均しプレート14,54に対応し、
振動発生手段は、棒状バイブレーター30及び振動発生エンジン55に対応し、
作業軸部材は、作業軸11及び操作ハンドル52に対応し、
連結部材は、分岐連結部12及び門型フレーム51に対応し、
長手方向は、幅方向Wに対応し、
接続箇所は、防振接続部13,53に対応し、
敷均し装置は、トンボ式敷均し装置10,タンパ式敷均し装置50に対応し、
振動吸収手段は、防振機構部分20に対応し、
弾性ゴムは、防振ゴム22に対応し、
振動力調整手段は、スロットルレバーに対応し、
間隔調整手段は、敷均しプレート14における位置調整可能に構成した防振接続部13に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
10…トンボ式敷均し装置
11…作業軸
12…分岐連結部
13…防振接続部
14…敷均しプレート
20…防振機構部分
22…防振ゴム
30…棒状バイブレーター
50…タンパ式敷均し装置
51…門型フレーム
52…操作ハンドル
53…防振接続部
54…敷均しプレート
55…振動発生エンジン
100…フレッシュコンクリート
Lw…弱共振間隔
W…幅方向

Claims (6)

  1. 敷均し対象を敷均しする板状の敷均し板と、
    振動を発生させて該敷均し板に前記振動を与える振動発生手段と、
    敷均し作業するために保持する作業軸部材と、
    前記敷均し板と前記作業軸部材とを連結する連結部材とで構成し、
    該連結部材を、
    前記敷均し板の長手方向に所定間隔を隔てた複数の接続箇所と、前記作業軸部材とを連結する構成とした
    敷均し装置。
  2. 前記連結部材を、
    前記敷均し板に対して、長手方向に所定間隔を隔てた2箇所の接続箇所で接続する構成とし、
    2箇所の接続箇所の長手方向間隔を、
    前記敷均し板の全体に亘って振動を付与するとともに、前記作業軸部材へ伝達される振動が少ない弱共振間隔で構成した
    請求項1に記載の敷均し装置。
  3. 前記連結部材に、振動を吸収する振動吸収手段を備えた
    請求項1又は2に記載の敷均し装置。
  4. 前記振動吸収手段を、
    前記敷均し板における各接続箇所に対して3つ以上の弾性ゴムで構成した
    請求項3に記載の敷均し装置。
  5. 前記敷均し対象をフレッシュコンクリートとし、
    前記振動発生手段に、
    前記フレッシュコンクリートのスランプ値に応じて振動力を調整する振動力調整手段を備えた
    請求項1から4のうちいずれかに記載の敷均し装置。
  6. フレッシュコンクリートを敷均しする板状の敷均し板と、
    振動を発生させて該敷均し板に前記振動を与える振動発生手段と、
    敷均し作業するために保持する作業軸部材と、
    前記敷均し板と前記作業軸部材とを連結する連結部材とで構成し、
    該連結部材を、
    前記敷均し板における長手方向に所定間隔を隔て、振動を吸収する振動吸収手段を備えた2箇所の接続箇所で接続するとともに、前記作業軸部材に連結する構成とし、
    2箇所の接続箇所の長手方向間隔を、
    前記敷均し板の全体に亘って振動を付与できるとともに、前記作業軸部材へ伝達される振動が少ない弱共振間隔で設定し、
    前記振動発生手段が発生する振動力を、前記フレッシュコンクリートのスランプ値に応じた振動力に調整する振動力調整手段、及び2箇所の接続箇所の長手方向間隔を前記フレッシュコンクリートのスランプ値に応じた弱共振間隔に調整する間隔調整手段のうち少なくとも一方を備えた
    敷均し装置。
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