JP2011031885A - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】氷上性能および雪上性能と、耐偏摩耗性能および操縦安定性とを両立すること。
【解決手段】タイヤ周方向に対して5度以下の角度をなして4本以上設けられ、タイヤ幅方向に隣接する5本以上の陸部列4を形成する周方向主溝3と、タイヤ赤道線C寄りの3本以上の陸部列4をタイヤ周方向で分割して複数の中陸部41を形成する態様で、隣接する周方向主溝3を繋ぎつつ途中で曲がって設けられた副溝5と、中陸部41の踏面21に両端が閉じて設けられた閉口サイプ6とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、重荷重用空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、氷上性能、雪上性能、耐偏摩耗性能および操縦安定性能を備える重荷重用空気入りタイヤに関するものである。
トラック・バスなどに用いられる重荷重用空気入りタイヤであって、特にスタッドレスタイヤでは、氷雪上路面での氷上性能および雪上性能を向上するため、溝やサイプを多く配置することで踏面と路面との間の水や雪を溝内に受け入れる排水効果および排雪効果や、エッジ効果を向上させることが一般的である。その反面、溝やサイプを多く配置すると、周方向溝および幅方向溝からなるブロックの剛性が低下し、乾燥路面での耐偏摩耗性能および操縦安定性が低下する。このため、ブロックの形状、サイプおよび溝を最適な組み合わせで配置して氷上性能および雪上性能と、耐偏摩耗性能および操縦安定性とを両立させることが課題である。
従来、タイヤ周方向に延在する周方向主溝と、この周方向主溝に対して交差するようにタイヤ幅方向に延在する幅方向溝とでブロックを構成し、かつブロックの踏面にサイプを設けた重荷重用空気入りタイヤにおいて、氷雪上路面での走行性能の向上と、ブロック剛性の確保とを図るようにした重荷重用空気入りタイヤが知られている。
例えば、特許文献1に記載の重荷重用空気入りタイヤ(空気入りタイヤ)では、周方向主溝が4本形成され、かつブロックには、幅方向溝に沿った3本以上のサイプが形成されている。そして、サイプのうちタイヤ周方向両外側のサイプをクローズドサイプとし、クローズドサイプの間に位置するサイプは、オープンサイプとして形成されている。これにより、エッジ成分を増加して氷雪上路面での走行性能の向上を図っている。しかも、サイプの面は、屈曲面状に形成され、そのサイプ深さは周方向主溝の1/2以上であり、そのサイプ長さはブロック幅の1/2以上に形成されている。これにより、ブロックの剛性の確保を図っている。
また、例えば、特許文献2に記載の重荷重用空気入りタイヤ(空気入りタイヤ)では、周方向主溝が4本形成され、かつブロックには、幅方向溝に沿った3本以上のサイプが形成されている。そして、サイプのうち少なくとも1本が片側で周方向主溝に繋がっている片側オープンサイプとして形成されている。これにより、エッジ成分を増加して氷雪上路面での走行性能の向上を図っている。しかも、幅方向溝が、ブロック列ごとに周方向にオフセットされている。これにより、ブロックの耐久性および耐摩耗性能の確保を図っている。
特開2006−103464号公報 特開2004−098926号公報
しかし、従来の重荷重用空気入りタイヤでは、周方向主溝がタイヤ周方向(タイヤ赤道線に平行な方向)に対して大きく角度を有し、この角度を幅方向溝との交差部分で反転させ、いわゆるジグザグ形状に形成されている。このため、空気入りタイヤの転動方向に対して周方向主溝が大きく角度を有しているため、周方向主溝での排水効果および排雪効果が低下してしまい、氷上性能および雪上性能の向上を妨げることになる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、氷上性能および雪上性能と、耐偏摩耗性能および操縦安定性とを両立させることのできる重荷重用空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明にかかる重荷重用空気入りタイヤでは、タイヤ周方向に対して5度以下の角度をなして4本以上設けられ、タイヤ幅方向に隣接する5本以上の陸部列を形成する周方向主溝と、タイヤ赤道線寄りの3本以上の前記陸部列をタイヤ周方向で分割して複数の中陸部を形成する態様で、隣接する前記周方向主溝を繋ぎつつ途中で曲がって設けられた副溝と、前記中陸部の踏面に両端が閉じて設けられた閉口サイプとを備えたことを特徴とする。
この重荷重用空気入りタイヤによれば、タイヤ周方向に対して5度以下(実質0度)の周方向主溝を4本以上設けたことにより、タイヤ踏面と路面との間の水や雪を溝内に受け入れる排水効果および排雪効果を向上できる。さらに、周方向主溝により形成された陸部列を副溝でタイヤ周方向に分割して中陸部を形成し、この中陸部の踏面に閉口サイプを設けたことにより、エッジ効果を向上できる。このため、制動性能である氷上性能および雪上性能を向上できる。しかも、隣接する周方向主溝を繋ぐように曲がって設けられた副溝と、前記閉口サイプとにより、中陸部の剛性の低下が抑えられる。このため、乾燥路面での耐偏摩耗性能および操縦安定性能の低下を抑制できる。
また、本発明にかかる重荷重用空気入りタイヤでは、前記中陸部をタイヤ周方向で分割して3つの小陸部を形成する態様で、タイヤ幅方向に横断して設けられた2本の横断サイプを備えると共に、各前記小陸部に前記閉口サイプを設けたことを特徴とする。
この重荷重用空気入りタイヤによれば、横断サイプにより、エッジ効果を向上でき、氷上性能および雪上性能をさらに向上できる。しかも、分割された各小陸部の踏面に上記閉口サイプを設けることで、各小陸部でエッジ効果が得られる。
また、本発明にかかる重荷重用空気入りタイヤでは、タイヤ周方向で隣接する各前記中陸部が、タイヤ幅方向で重なり合う重複部を有して形成されていることを特徴とする。
この重荷重用空気入りタイヤによれば、重複部により中陸部が相互で補強されることから、耐偏摩耗性能の低下を抑制できる。
また、本発明にかかる重荷重用空気入りタイヤでは、タイヤ幅方向で隣接する前記中陸部が、タイヤ周方向に延在する対称軸に関わり線対称に形成されていることを特徴とする。
この重荷重用空気入りタイヤによれば、転動方向での方向性がなく、操縦安定性能を確保できる。
また、本発明にかかる重荷重用空気入りタイヤでは、前記中陸部のタイヤ周方向最大長さLに対し、前記中陸部のタイヤ幅方向最大幅Wが、0.75≦W/L≦0.80の範囲に設定されていることを特徴とする。
W/Lが0.75未満であると、中陸部は、タイヤ周方向に長い形状となり、タイヤ幅方向での剛性が低下し、耐偏摩耗性能および操縦安定性能が低下する。しかも、路面への接地面内でのタイヤ周方向に対する中陸部のエッジ成分および溝成分が減少するため、氷上性能および雪上性能の低下を招く。一方、W/Lが0.80を超えると、中陸部は、タイヤ幅方向に長い形状となり、タイヤ周方向での剛性が低下し、かつエッジ効果が低下するため、耐偏摩耗性能および氷上性能が低下してしまう。このため、中陸部のタイヤ周方向最大長さLに対し、中陸部のタイヤ幅方向最大幅Wが、0.75≦W/L≦0.80の範囲に設定されていることが好ましい。
また、本発明にかかる重荷重用空気入りタイヤでは、前記中陸部のタイヤ周方向最大長さLに対し、前記副溝のタイヤ幅方向に延在する部位の最大溝幅Wdが、0.10≦Wd/L≦0.15の範囲に設定されていることを特徴とする。
Wd/Lが0.10未満であると、雪柱せん断力を十分に確保できず、雪上性能が低下する。一方、Wd/Lが0.15を超えると、路面への接地面内でのタイヤ周方向に対する中陸部のエッジ成分および溝成分が減少するため、氷上性能および雪上性能の低下を招く。このため、中陸部のタイヤ周方向最大長さLに対し、副溝のタイヤ幅方向に延在する部位の最大溝幅Wdが、0.10≦Wd/L≦0.15の範囲に設定されていることが好ましい。
本発明にかかる重荷重用空気入りタイヤは、氷上性能および雪上性能と、耐偏摩耗性能および操縦安定性とを両立できる。
図1は、本発明の実施の形態にかかる重荷重用空気入りタイヤのトレッド部の一部を示す平面図である。 図2は、図1における一部拡大図である。 図3は、本発明の実施例にかかる空気入りタイヤの性能試験の結果を示す図表である。
以下に、本発明にかかる重荷重用空気入りタイヤの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施の形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的同一のものが含まれる。また、この実施の形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
以下の説明において、タイヤ径方向とは、空気入りタイヤの回転軸と直交する方向をいい、タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向において回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とはタイヤ径方向において回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ周方向とは、前記回転軸を中心軸とする周り方向をいう。また、タイヤ幅方向とは、前記回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面に向かう側、タイヤ幅方向外側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面から離れる側をいう。
図1は、本発明の実施の形態にかかる重荷重用空気入りタイヤのトレッド部の一部を示す平面図、図2は、図1における一部拡大図、図3は、本発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤの性能試験の結果を示す図表である。
重荷重用空気入りタイヤ1は、タイヤ径方向の最も外側に、弾力性を有するゴム部材からなり空気入りタイヤ1の外郭をなすトレッド部2が形成されている。また、トレッド部2の表面、すなわち空気入りタイヤ1を装着する車両(図示せず)が走行した場合に路面と接触する踏面21には、タイヤ周方向に延在する4本以上(本実施の形態では4本)の周方向主溝3が設けられている。そして、トレッド部2には、この周方向主溝3により、タイヤ周方向に延びる5本以上(本実施の形態では5本)の陸部列4が形成されている。
タイヤ赤道線C寄りの3本の陸部列4には、該陸部列4をタイヤ周方向で分割する複数の副溝5が設けられている。そして、陸部列4には、この副溝5により中陸部41が形成されている。副溝5は、図2に示すように、タイヤ幅方向で隣接する周方向主溝3を繋ぎつつ途中で曲がって設けられている。具体的に副溝5は、タイヤ幅方向に対して0度以上15度以下の角度で延在して周方向主溝3に一端が開口する幅方向溝51と、タイヤ周方向に対して0度以上10度以下の角度で延在しつつ各幅方向溝51の他端を繋ぐ周方向溝52とで構成され、全体としてほぼZ字形状に曲がって設けられている。また、副溝5は、タイヤ周方向で同じ形状で設けられているので、タイヤ周方向に隣接する中陸部41が同じ形状で形成されている。なお、図1および図2で示す副溝5は、幅方向溝51と周方向溝52との繋がりが屈曲して設けられているが、幅方向溝51と周方向溝52との繋がりが湾曲してほぼS字形状に曲がって設けられていてもよい。また、図1で示す中陸部41は、タイヤ赤道線C寄り(周方向主溝3の間)の3本の陸部列4に形成されているが、周方向主溝3のタイヤ幅方向外側の陸部列4に形成されていてもよい。
ここで、周方向主溝3は、タイヤ周方向に対して5度以下(実質0度)の角度を有して設けられている。具体的に5度以下の角度は、副溝5により形成された中陸部41のタイヤ幅方向側面におけるタイヤ周方向に対する角度となる。そして、本実施の形態では、タイヤ周方向に沿って隣接する中陸部41のタイヤ幅方向側面の角度が交互に反転するように周方向主溝3が設けられている。
上記、中陸部41の踏面21には、両端が周方向主溝3および副溝5に対して開口せずに閉じた閉口サイプ6が設けられている。この閉口サイプ6は、周方向主溝3よりも溝深さが浅く、タイヤ幅方向に延在し、かつ波状に蛇行して設けられている。なお、閉口サイプ6は、タイヤ幅方向に直線状に設けられていてもよい。
この重荷重用空気入りタイヤ1では、タイヤ周方向に対して5度以下(実質0度)の周方向主溝3を4本以上設けたことにより、踏面21と路面との間の水や雪を溝内に受け入れる排水効果および排雪効果を向上できる。さらに、周方向主溝3により形成された陸部列4を副溝5でタイヤ周方向に分割して中陸部41を形成し、この中陸部41の踏面21に閉口サイプ6を設けたことにより、エッジ効果を向上できる。このため、氷上路面や雪上路面での制動性能である氷上性能および雪上性能を向上できる。しかも、隣接する周方向主溝3を繋ぐようにほぼZ字形状(または、ほぼS字形状)に曲がって設けられた副溝5と、上記閉口サイプ6とにより、中陸部41の剛性の低下が抑えられる。このため、乾燥路面での耐偏摩耗性能および操縦安定性能の低下を抑制できる。
また、本実施の形態にかかる重荷重用空気入りタイヤ1は、中陸部41において、タイヤ幅方向に横断する直線状の2本の横断サイプ7が設けられている。横断サイプ7は、タイヤ幅方向に対して0度以上15度以下の角度で延在し、周方向主溝3よりも溝深さが浅く形成されている。この横断サイプ7により中陸部41には、タイヤ周方向で3つに分割された小陸部411が形成されている。そして、各小陸部411の踏面に、前記閉口サイプ6が設けられている。
かかる構成によれば、横断サイプ7により、エッジ効果を向上でき、氷上性能および雪上性能をさらに向上できる。しかも、分割された各小陸部411の踏面21に上記閉口サイプ6を設けることで、各小陸部411でエッジ効果が得られる。なお、横断サイプ7により中陸部41が分割された小陸部411の数は、中陸部41の剛性の低下を抑える点で上記3つが好ましい。
また、本実施の形態にかかる重荷重用空気入りタイヤ1は、副溝5を間においてタイヤ周方向で隣接する各中陸部41に、タイヤ幅方向で重なり合う重複部41Aが形成されている。この重複部41Aは、副溝5により形成され、中陸部41において横断サイプ7で分割して形成されたタイヤ周方向両側の小陸部411に相当する。
かかる構成によれば、重複部41Aにより中陸部41が相互で補強されることから、耐偏摩耗性能の低下を抑制できる。
また、本実施の形態にかかる重荷重用空気入りタイヤ1は、周方向主溝3を間においてタイヤ幅方向で隣接する各中陸部41が、タイヤ周方向に延在する対称軸(タイヤ赤道線に平行で、周方向主溝3の中央を通過する軸)に関わり線対称に形成されている。この線対称形状は、副溝5により形成されている。なお、線対称に形成されている中陸部41は、タイヤ周方向で位相がずれて形成されている。
かかる構成によれば、転動方向での方向性がなく、操縦安定性能を確保できる。
また、本実施の形態にかかる重荷重用空気入りタイヤ1は、中陸部41のタイヤ周方向最大長さLに対し、中陸部41のタイヤ幅方向最大幅Wが、0.75≦W/L≦0.80の範囲に設定されている。すなわち、中陸部41のタイヤ周方向最大長さLに対する、中陸部41のタイヤ幅方向最大幅Wの比が、75[%]以上80[%]以下の範囲に設定されている。
中陸部41のタイヤ周方向最大長さLに対する、中陸部41のタイヤ幅方向最大幅Wの比が、75[%]未満であると、中陸部41は、タイヤ周方向に長い形状となり、タイヤ幅方向での剛性が低下し、耐偏摩耗性能および操縦安定性能が低下する。しかも、路面への接地面内でのタイヤ周方向に対する中陸部41のエッジ成分および溝成分が減少するため、氷上性能および雪上性能の低下を招く。一方、80[%]を超えると、中陸部41は、タイヤ幅方向に長い形状となり、タイヤ周方向での剛性が低下し、かつエッジ効果が低下するため、耐偏摩耗性能および氷上性能が低下してしまう。このため、中陸部41のタイヤ周方向最大長さLに対する、中陸部41のタイヤ幅方向最大幅Wの比が、75[%]以上80[%]以下の範囲に設定されていることが好ましい。
また、本実施の形態にかかる重荷重用空気入りタイヤ1は、中陸部41のタイヤ周方向最大長さLに対し、副溝5のタイヤ幅方向に延在する部位の最大溝幅Wdが、0.10≦Wd/L≦0.15の範囲に設定されている。すなわち、中陸部41のタイヤ周方向最大長さLに対する、副溝5のタイヤ幅方向に延在する部位の最大溝幅Wdの比が、10[%]以上15[%]以下の範囲に設定されている。
中陸部41のタイヤ周方向最大長さLに対する、副溝5のタイヤ幅方向に延在する部位の最大溝幅Wdの比が、10[%]未満であると、雪柱せん断力(雪を踏み固めて副溝5内に作られる雪柱のせん断抵抗)を十分に確保できず、雪上性能が低下する。一方、15[%]を超えると、路面への接地面内でのタイヤ周方向に対する中陸部41のエッジ成分および溝成分が減少するため、氷上性能および雪上性能の低下を招く。このため、中陸部41のタイヤ周方向最大長さLに対する、副溝5のタイヤ幅方向に延在する部位の最大溝幅Wdの比が、10[%]以上15[%]以下の範囲に設定されていることが好ましい。
本実施例では、条件が異なる複数種類の空気入りタイヤについて、氷上路面での氷上性能、雪上路面での雪上性能、乾燥路面での操縦安定性能および耐偏摩耗性能に関する性能試験が行われた(図3参照)。
この性能試験では、タイヤサイズ275/80R22.5の重荷重用空気入りタイヤが用いられる。そして、この重荷重用空気入りタイヤを、JATMA規定の正規リムに組み付け、JATMA規定の空気圧である900[kPa]を付与して、2−D4 GVW25トントラックに装着した。荷重は積車状態とした。
評価方法は、氷上性能では、氷上路面で時速40[km/h]からの制動距離が測定される。そして、この測定結果に基づいて従来例を基準(100)とした指数評価が行われる。この評価は、数値が大きいほど好ましい。また、雪上性能では、雪上路面で時速40[km/h]からの制動距離が測定される。そして、この測定結果に基づいて従来例を基準(100)とした指数評価が行われる。この評価は、数値が大きいほど好ましい。また、耐偏摩耗性能では、5000[km]走行時における1ブロック内での最大摩耗部と最小摩耗部との摩耗量の差の比較が行われる。そして、この比較結果に基づいて従来例を基準(100)とした指数評価が行われる。この評価は、数値が大きいほど好ましい。また、操縦安定性能では、乾燥路面でのフィーリングが評価され、従来例を基準(100)とした指数評価が行われる。この評価は、数値が大きいほど好ましい。
従来例の重荷重用空気入りタイヤは、副溝が屈曲したものと、屈曲して折らず直線のものとが混在し、かつW/L=83[%]、Wd/L=9[%]に設定されている。比較例の重荷重用空気入りタイヤは、周方向主溝が3本で、かつW/L=90[%]、Wd/L=12[%]に設定されている。実施例1〜実施例12の重荷重用空気入りタイヤは、周方向主溝本数と、周方向主溝のタイヤ周方向に対する角度と、副溝形状と、横断サイプおよび閉口サイプと、W/Lと、Wd/Lとが適正化されている。
図3の試験結果に示すように、実施例1〜実施例12の重荷重用空気入りタイヤでは、それぞれ氷上性能および雪上性能が向上し、かつ耐偏摩耗性能および操縦安定性能の低下が抑制されていることが分かる。
以上のように、本発明にかかる重荷重用空気入りタイヤは、氷上性能および雪上性能と、耐偏摩耗性能および操縦安定性とを両立させることに適している。
1 重荷重用空気入りタイヤ
2 トレッド部
21 踏面
3 周方向主溝
4 陸部列
41 中陸部
411 小陸部
41A 重複部
5 副溝
51 幅方向溝
52 周方向溝
6 閉口サイプ
7 横断サイプ
C タイヤ赤道線
W 中陸部のタイヤ幅方向最大幅
Wd 副溝の最大溝幅
L 中陸部のタイヤ周方向最大長さ

Claims (6)

  1. タイヤ周方向に対して5度以下の角度をなして4本以上設けられ、タイヤ幅方向に隣接する5本以上の陸部列を形成する周方向主溝と、
    タイヤ赤道線寄りの3本以上の前記陸部列をタイヤ周方向で分割して複数の中陸部を形成する態様で、隣接する前記周方向主溝を繋ぎつつ途中で曲がって設けられた複数の副溝と、
    前記中陸部の踏面に両端が閉じて設けられた閉口サイプと
    を備えたことを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。
  2. 前記中陸部をタイヤ周方向で分割して3つの小陸部を形成する態様で、タイヤ幅方向に横断して設けられた2本の横断サイプを備えると共に、各前記小陸部に前記閉口サイプを設けたことを特徴とする請求項1に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  3. タイヤ周方向で隣接する各前記中陸部が、タイヤ幅方向で重なり合う重複部を有して形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  4. タイヤ幅方向で隣接する前記中陸部が、タイヤ周方向に延在する対称軸に関わり線対称に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  5. 前記中陸部のタイヤ周方向最大長さLに対し、前記中陸部のタイヤ幅方向最大幅Wが、0.75≦W/L≦0.80の範囲に設定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  6. 前記中陸部のタイヤ周方向最大長さLに対し、前記副溝のタイヤ幅方向に延在する部位の最大溝幅Wdが、0.10≦Wd/L≦0.15の範囲に設定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の重荷重用空気入りタイヤ。
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