JP2011031518A - 印刷装置、及びケーブル識別シート状部材用印刷装置並びにケーブル識別用シート状部材 - Google Patents

印刷装置、及びケーブル識別シート状部材用印刷装置並びにケーブル識別用シート状部材 Download PDF

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Abstract

【課題】シート状部材に複数行の印刷を行って容易に識別することができる印刷装置、及びケーブル識別シート状部材用印刷装置、並びにケーブル識別用シート状部材を提供する。
【解決手段】シート状部材100を保持するカートリッジ20と、カートリッジ20を装着するカートリッジ装着部14と、カートリッジ装着部14からシート状部材100を搬送する搬送路16と、シート状部材100の搬送路16に設けられてシート状部材100の少なくとも一方面に複数行の印刷処理を行う印刷処理部30とを備え、印刷処理部30は、シート状部材100の少なくとも一方面の複数行の各印刷領域がそれぞれ異なる配色となって識別可能となる印刷処理を施すようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷装置、及びケーブル識別シート状部材用印刷装置並びにケーブル識別用シート状部材に関し、特に、例えば、光ファイバ等のケーブル施設工事において好適に用いられる印刷装置、及びケーブル識別シート状部材用印刷装置、並びにケーブル識別用シート状部材に関する。
光ファイバ等で構成されるネットワークケーブルは、例えば、データセンターに設置される光配線盤に対して光コネクタ等を用いて接続されたり、ネットワークサーバやクライアントPC(Parsonal Computar)等のネットワーク機器間の接続に用いられたりするものである。
このようなケーブル施設工事においては、例えば、ある程度の規模でネットワークを構築する場合、ネットワーク機器間で複数本のケーブルを複雑に接続しなくてはならない。このため、一般的には、ネットワークの管理上、各ケーブルの接続先等を示す専用の識別タグをケーブルに取り付けておく必要がある(例えば、特許文献1参照)。
このような識別タグは、ケーブル施設工事の従事者が事前に準備しておき、現場作業の際に、ネットワークの系統を確認しながら各ケーブルに取り付け作業を行うのが一般的である。なお、識別タグは、例えば、PC等を入力装置として用い、市販のインクジェットプリンター等の印刷装置により製作している。
ところで、ケーブル施設工事の現場においては、例えば、ネットワーク系統の変更等に伴い、新たな識別タグが必要になることがある。なお、このように新たな識別タグが必要なる場合は、特に、大規模ネットワークの構築を行うケーブル施設工事において多発する。
一方、このようなケーブル施設工事においては、識別タグを作製するにあたり、現場内で頻繁に移動することが多く、また現場での電源確保や作業スペース等の様々な制約があり、さらにはセキュリティ確保のため、例えば、市販のプリンター及びPCを現場に持ち込むことは非常に難しい。
したがって、新たな識別タグが必要となる場合には、上述した事情から、現場から離れた別の場所に移動し、識別タグを作成してから、再び現場に戻らなければならず、業務効率が非常に悪いという問題があった。
なお、上述した問題は、ケーブル施設工事だけでなく、他の部材を識別する際においても同様に発生するおそれがある。
特開2005−258193号公報
本発明は、上述した事情に鑑み、シート状部材に複数行の印刷を行って容易に識別することができる印刷装置、及びケーブル識別シート状部材用印刷装置、並びにケーブル識別用シート状部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る印刷装置は、シート状部材を保持するカートリッジと、前記カートリッジを装着するカートリッジ装着部と、前記カートリッジ装着部から前記シート状部材を搬送する搬送路と、前記シート状部材の搬送経路に設けられて前記シート状部材の少なくとも一方面に複数行の印刷処理を行う印刷処理部とを備え、前記印刷処理部は、前記シート状部材の少なくとも一方面の前記複数行の各印刷領域がそれぞれ異なる配色となって識別可能となる印刷処理を施すものであることを特徴とする。
かかる本発明の印刷装置によれば、シート状部材に複数行の各印刷領域がそれぞれ異なる配色となる印刷処理が施されるため、シート状部材の各印刷領域を比較的容易に識別することができる。
また、上記本発明に係る印刷装置は、前記シート状部材は、前記複数行の各印刷領域がそれぞれ色分けされており、前記印刷処理部は、前記複数行の印刷領域のそれぞれに所定の文字又は文字列で印刷処理を施すものであることが好ましい。
これによれば、色分けされた複数行の印刷領域に所定の文字列で印刷処理が施されたシート状部材を製作することができる。
さらに、上記本発明に係る印刷装置は、前記印刷処理部は、前記シート状部材の前記複数行の各印刷領域のそれぞれに異なる配色の文字又は文字列で印刷を施すものであることが好ましい。
これによれば、複数行の印刷領域に異なる配色の文字列で印刷処理が施されたシート状部材を製作することができる。
上記目的を達成するための本発明の他の態様に係るケーブル識別シート状部材用印刷装置は、複数本のケーブルにそれぞれ個別に装着されて前記ケーブルの識別標識に用いられる短冊状又は長尺のシート状部材からなり当該シート状部材の少なくとも一方面にその幅方向に沿って複数行の印刷領域が設けられたケーブル識別シート状部材の各印刷領域のそれぞれに対し、各印刷領域がそれぞれ異なる配色となって識別可能となる印刷処理を施す印刷処理部を備えていることを特徴とする。
かかる本発明のケーブル識別シート状部材用印刷装置によれば、ケーブル識別シート状部材を製作する専用の印刷装置が実現され、ケーブル施設工事等の現場において、優れた作業効率を実現することができる。また、シート状部材の複数行の各印刷領域がそれぞれ異なる配色で識別可能となる印刷処理が施されるため、ケーブル識別に適したシート状部材を製作することができる。
また、上記目的を達成するための本発明の他の態様に係るケーブル識別用シート状部材は、上述した印刷装置により印刷されたものであり、数本のケーブルにそれぞれ個別に装着されてケーブルの識別標識に用いられる短冊状又は長尺のシート状部材からなり当該シート状部材の少なくとも一方面にその幅方向に沿って複数行の各印刷領域が設けられ、前記シート状部材の少なくとも一方面の前記複数行の各印刷領域がそれぞれ異なる配色となって識別可能であることを特徴とする。
かかる本発明のケーブル識別用シート状部材によれば、複数行の各印刷領域がそれぞれ異なる配色で識別可能となるので、ケーブルの識別が容易となる。
さらに、本発明のケーブル識別用シート状部材は、前記複数行の印刷領域を分ける境界にミシン目又は折り曲げ部が長手方向に沿って設けられていることが好ましい。
これによれば、複数行の印刷領域の境界で折り易く、あるいは分離し易くすることができる。
さらに、本発明のケーブル識別用シート状部材は、一端部近傍の面上に接着層が設けられていることが好ましい。
これによれば、比較的容易にケーブルに対して巻き付けて装着できる。
また、本発明のケーブル識別用シート状部は、一方面側とは反対側の他方面上に接着層が長手方向に亘って連続的に設けられていることが好ましい。
これによれば、ケーブルに対して巻き付けて強固に装着できる。
さらに、本発明のケーブル識別用シート状部材、少なくとも前記接着層の接着面上に当該接着層の接着面を保護する保護シートが設けられていることが好ましい。
これによれば、接着面を保護しつつ、接着能力を維持できる。
本発明は、シート状部材に複数行の各印刷領域がそれぞれ異なる配色となる印刷処理が施されるため、シート状部材の各印刷領域を比較的容易に識別することができるという効果を奏する。特に、ケーブル識別シート状部材を製作する専用の印刷装置を実現することができ、ケーブル施設工事等の現場において、優れた作業効率を実現することができる。また、シート状部材の複数行の各印刷領域がそれぞれ異なる配色で識別可能となる印刷処理が施されるため、ケーブル識別に適したシート状部材を製作することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る印刷装置の概略構成図。 本発明の実施形態1に係る印刷装置の制御ブロック図。 本発明の実施形態1に係るシート状部材を示す概略図及び断面図。 本発明の他の実施形態に係るシート状部材を示す概略図。
以下、図面を参照して、本発明を実施の形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る印刷装置の概略構成図である。また、図2は、本発明の実施形態1に係る印刷装置の制御ブロック図である。さらに、図3は、本発明の実施形態1に係るシート状部材を示す概略図及び断面図である。
図1に示すように、本実施形態の印刷装置1は、所望の文字や記号、数字、あるいは簡単な図形等を長尺のシート状部材100に印刷するものである。また、このような本実施形態の印刷装置1は、印刷後にシート状部材100を所望の長さに切断可能であり、例えば、ケーブルの識別標識用のラベル等を好適に製作することができるものである。
このような印刷装置1は、装置の外殻を構成する本体ケース10と、この本体ケース10の下端部に複数の入力キー11が配列されて文字等の入力が可能なキーボード12とを備えている。また、本体ケース10のキーボード12の上側には、キーボード12で入力した文字等を表示するディスプレイ13が配設されている。
さらに、本体ケース10の上端部には、シート状部材を保持するカートリッジ20が着脱自在に装着されるカートリッジ装着部14が設けられている。カートリッジ20の交換時には、カートリッジ装着部14のカバー15を開けて行うようになっている。そして、本体ケース10の内部には、カートリッジ20から出されるシート状部材が搬送される搬送路16が設けられ、この搬送路16の一端部はスリット開口17となっている。
このような搬送路16には、印刷処理部30が設けられている。この印刷処理部30は、例えば、本実施形態では、シート状部材100側を自己発色させるサーマル方式(ダイレクトサーマル方式)の印刷ヘッドからなる。
また、このような印刷処理部30の下流側の搬送路16には、本実施形態では、シート状部材100を任意の長さに切断するための電動カッターからなる切断部40が配設されている。
ここで、シート状部材100を保持するカートリッジ20は、外殻を構成するハウジング21と、このハウジング21内に装着されてシート状部材100が巻き付けられた回転体22と、この回転体22に巻き付けられたシート状部材100と、シート状部材100を排出させる排出口23とを備えている。
なお、このようなカートリッジ20に収容されるシート状部材100としては、例えば、本実施形態では、図3(a)に示すように、印刷面を構成する印刷シート101と、印刷シート101の裏面に設けられた接着層102、この接着層102を保護する保護シートである離型シート103とからなる3層構造を有する。
すなわち、本実施形態のシート状部材100は、印刷シート101及び接着層102から離型シート103だけを剥がすことができ、他の部材に印刷シート101を接着させる際に用いることができる。
また、このようなシート状部材100は、例えば、4mm、6mm、9mm、12mm、18mm、24mm、36mm等の幅寸法のものが挙げられる。
このようなシート状部材100を保持するカートリッジ20は、カートリッジ装着部14に対して回転可能に装着される回転体22を有し、このような回転体22は、カートリッジ20の装着状態において、モータ等の駆動部50により回転する回転軸51に連結される。
そして、駆動部50により回転体22を回転させることにより、カートリッジ20内からシート状部材100を搬送路16へ送り出し、印刷後のシート状部材100は、スリット開口17から所定の長さ排出された状態で、切断部40により所望の長さとなるよう切断されるようになっている。
このような構成の印刷装置1は、本実施形態では、例えば、制御系の構成で説明すると、キーボード12で入力される入力情報等を受け付けるユーザインターフェース150と、カートリッジ20からシート状部材100を送り出す駆動部50と、シート状部材100に印刷処理を行う印刷処理部30と、シート状部材100を切断する切断部40と、これら装置全体の各部を制御する制御回路等で構成される制御部200とで構成されている。
ユーザインターフェース150は、キーボード12とディスプレイ13とを有する。キーボード12は、各種の入力キー11から構成され、これら入力キー11からの種々の印刷指令を制御部200に送信するようになっている。ディスプレイ13は、印刷実行前の入力情報を表示する表示領域と、入力設定等を確認するための表示領域とがある。すなわち、ユーザは、キーボード12で入力した情報をディスプレイ13で見ながら作成したり編集したりすることができ、また、フォント等の設定情報を確認したりすることができる。
駆動部50は、カートリッジ20の回転体22に連結されて回転駆動を伝達するものであり、例えば、制御部200により、印刷条件に応じて回転モータの回転数や回転速度等が制御されるようになっている。
印刷処理部30は、例えば、本実施形態では、ダイレクトサーマル方式の印刷ヘッドにより構成され、ユーザインターフェース150により入力される情報に従って、シート状部材100に印刷することができるようになっている。本実施形態では、印刷処理部30は、詳細は後述するが、シート状部材100に対して複数行の印刷が可能となっている。
切断部40は、図示しないが、切断用カッターと、この切断用カッターを動作させるモータとを備えている。
制御部200は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203を備えている。ROM202は、CPU201で処理する制御用の各種プログラムや、ケーブル識別用の記号や文字等の印刷用データが記憶されている。RAM203は、ユーザが入力した情報等を一時的に記憶し、主に、各種処理の作業記憶領域として用いられる。そして、このような制御部は、上述したユーザインターフェース150、駆動部50、あるいは印刷処理部30、切断部40をそれぞれ制御している。
そして、ユーザは、上述した印刷装置1によりシート状部材100に任意の文字等を印刷し、例えば、ケーブル識別用のラベルを製作することができる。その場合、ユーザは、まず、本体ケース10のカートリッジ装着部14にカートリッジ20を装着後、キーボード12で入力した文字等をディスプレイ13で確認しながら、印刷指示を実行する。例えば、図1のディスプレイ13に表示しているような上段に「ABCDEF」、下段に「123456」の印刷指示を実行する。
次に、上記の印刷指示が実行されると、制御部200が駆動部50を制御し、カートリッジ20からシート状部材100を自動的に送り出し、印刷処理部30によりシート状部材100に入力文字等の印刷処理を実行する。
印刷後は、駆動部50を制御して、シート状部材100の余白等を考慮し、本体ケース10の側面からスリット開口17によりシート状部材100を所望の長さまで排出し、切断のため搬送を停止する。シート状部材100の搬送停止を確認すると、切断部40を制御し、シート状部材100を所望の長さに切断する。
これにより、例えば、図3(b)に示すような上段「ABCDEF」、下段「123456」の印刷が施されたケーブル識別用シート状部材100を製作することができる。
ここで、本実施形態の印刷装置1は、上述したように、ユーザが任意の文字等をシート状部材100に印刷可能であるが、カートリッジ20として装着されるシート状部材100と、このシート状部材100に印刷する印刷処理部30とで、例えば、ケーブル識別用シート状部材100を製作する点に特徴があるものである。
具体的には、シート状部材100の一方面には、その幅方向に沿って複数行の印刷領域100a,100bが設けられている。例えば、本実施形態では、シート状部材100の幅方向に2行の印刷領域100a,100bを有し、これら各印刷領域100a,100bは、例えば、下地色がそれぞれ異なっている。本実施形態では、上段の印刷領域100aを白色、その下段の印刷領域100bを赤色とした。勿論、色の組み合わせは、赤白に限定されず、例えば、黒と赤、黒と白等、様々な組み合わせが可能であることは言うまでもない。
また、印刷処理部30は、このようなシート状部材100の各印刷領域100a,100bに対して印刷処理を実行する。本実施形態では、シート状部材100の一方面側、すなわち、印刷シート101の表層は、例えば、ロイコ色素と顕色剤等が含有されている。これにより、本実施形態の印刷装置1は、印刷シート101の表層に対し、印刷処理部(感熱ヘッド)30により2行の印刷処理を実行することができる。なお、印刷処理部30を構成する感熱ヘッドは、例えば、各印刷領域100a,100bに対応して2つのヘッドで構成してもよいし、1つのヘッドで2行の印刷領域100a,100bにそれぞれ印刷可能としてもよい。本実施形態では、1つの感熱ヘッドとした。
例えば、本実施形態の印刷装置1は、異なる配色の2行の印刷領域100a,100bを備えたシート状部材100に対して、印刷処理部30により、例えば黒一色でそれぞれ印刷を実行するようにした。これにより、例えば、図3(b)に示すように、上段に下地色が白色で「ABCDEF」文字が印刷された印刷領域100a、下段に下地色が赤色で「123456」文字が印刷された印刷領域100bとなり、シート状部材100の各印刷領域100a,100bがそれぞれ異なる配色となって識別可能となる。
そして、印刷後のシート状部材100を適度な長さに切断すれば、これをケーブル識別用のラベルとすることができる。すなわち、本実施形態の印刷装置1は、シート状部材100を製作する専用の印刷装置となり、例えば、ケーブル施設工事等の現場において、優れた作業効率を実現することができる。
また、本実施形態の印刷装置は、ケーブル識別標識として、例えば、2行の印刷を行うことができるため、上段の印刷領域100aにケーブル接続先の情報を印刷し、下段の印刷領域100bにケーブル接続元の情報を印刷することができる。そして、ネットワーク管理者等は、ケーブルに装着されたラベルの各印刷領域100a,100bが異なる配色となっているので、一目でケーブルの接続先等の接続状態について容易に識別することができ、同時に、印刷された情報に基づいて、ケーブルの種別等を認識することができる。
なお、シート状部材100に2行の印刷領域100a,100bとする場合には、例えば、シート状部材100の幅寸法の半分をそれぞれの印刷領域100a,100bの幅として設定可能である。また、4行の印刷領域を設定する場合には、文字等の大きさを考慮すると、シート状部材100の幅寸法を、例えば、12mm、24mm、36mmとするのが好ましいが、勿論これに限定されず、必要に応じて、36mm以上のシート状部材100を適用してもよい。
(他の実施形態)
以上、本発明を上述した実施形態1に基づいて説明したが、本発明は上述した実施形態1に限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態1では、異なる配色の2行の印刷領域100a,100bを備えたシート状部材100に対して、印刷処理部30により、例えば黒一色でそれぞれ印刷を行った場合を例示して説明したが、本発明は勿論これに限定されず、図4に示すように、同色の印刷領域(例えば、印刷シートの下地色である白色)を複数設けたシート状部材100Aに、印刷処理部により異なる配色の文字(例えば、赤文字と黒文字)等を印刷するようにしてもよい。
この場合には、異なる配色で文字等を印刷するため、シート状部材の各印刷領域のそれぞれに含まれる色素成分や顕色剤等を適宜調整したり、他の成分を含有させたりすることができる。または、サーマル方式の印刷ではなく、他の印刷方式により異なる配色で印刷するようにしてもよい。
また、上述した実施形態1では、シート状部材100側を自己発色させるサーマル方式(ダイレクトサーマル方式)の印刷処理部30を例示して説明したが、本発明は勿論これに限定されず、例えば、インクリボン等を使用する熱転写方式、あるいはインクジェット方式等の印刷処理部としてもよい。
さらに、上述した実施形態1では、シート状部材100側を自己発色させるものを用いて説明したが、本発明は勿論これに限定されず、例えば、上下に異なる配色のインクリボンを用意し、このインクリボンとシート状部材とを印刷手段まで給送し、インクリボンによりシート状部材に上下に異なる配色で印刷処理を施すようにしてもよい。この場合においても、シート状部材の少なくとも一方面の複数行の各印刷領域がそれぞれ異なる配色となって識別可能となり、上述した実施形態1と同様の効果を得ることができる。
さらに、上述した実施形態1では、切断部40を電動カッターとして例示したが、本発明は勿論これに限定されず、例えば、手動式でカッター等を作動させるようにしてもよいし、電動カッター等の自動式と併用した構成としてもよい。または、シート状部材を完全に切断せず、例えば、ミシン目や切れ込みを入れるようにしてもよい。あるいは、例えば、印字層を有する表層シート及び接着層だけを厚さ方向に切断し、離型シートだけを残すような切断手段を設けるようにしてもよい。
また、切断部は、例えば、印刷の長さや余白を考慮し、任意の長さで自動的に切断する自動モードと、ユーザが適度な位置でシート状部材を切断するために手動モードへの切り替えができるようにしてもよい。なお、切断部は、必要に応じて設ければよく、ユーザがハサミ等で切断するようにすれば設けなくてもよい。
なお、上述した実施形態1では、印刷シート101、接着層102及び離型シート103からなるシート状部材100を例示して説明したが、本発明は勿論これに限定されず、例えば、印刷シートのみからシート状部材を構成してもよい。あるいは、印刷シートの面上に所定間隔をあけて接着層を間欠的に設けるようにしてもよいし、接着層を長手方向に亘って連続的に設けるようにしてもよい。印刷シートの長手方向に亘って接着層を設ける場合には、印刷シートの幅方向に不連続となるよう接着層を設けるようにしてもよい。
さらに、本発明では、シート状部材の複数行の印刷領域を分ける境界にミシン目又は折り曲げ部を長手方向に沿って設けるようにしてもよい。
なお、上述した実施形態1では、2行の印刷領域100a,100bを有するシート状部材を例示して説明したが、本発明は勿論これに限定されず、2行以上であってもよいことは言うまでもない。
また、上述した実施形態1では、長尺のシート状部材100を回転体22に巻き付けたものを収納したカートリッジ20を有する印刷装置1を例示して説明したが、本発明は勿論これに限定されず、例えば、短冊状のシート状部材を順次搬送して印刷処理を施すような印刷装置であってもよい。
1 印刷装置
10 本体ケース
11 入力キー
12 キーボード
13 ディスプレイ
14 カートリッジ装着部
15 カバー
16 搬送路
17 スリット開口
20 カートリッジ
21 ハウジング
22 回転体
23 排出口
30 印刷処理部
40 切断部
50 駆動部
100 シート状部材
150 ユーザインターフェース
200 制御部
201 CPU
202 ROM
203 RAM

Claims (9)

  1. シート状部材を保持するカートリッジと、前記カートリッジを装着するカートリッジ装着部と、前記カートリッジ装着部から前記シート状部材を搬送する搬送路と、前記シート状部材の搬送路に設けられて前記シート状部材の少なくとも一方面に複数行の印刷処理を行う印刷処理部とを備え、
    前記印刷処理部は、前記シート状部材の少なくとも一方面の前記複数行の各印刷領域がそれぞれ異なる配色となって識別可能となる印刷処理を施すものであることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記シート状部材は、前記複数行の各印刷領域がそれぞれ色分けされており、
    前記印刷処理部は、前記複数行の印刷領域のそれぞれに所定の文字又は文字列で印刷処理を施すものであることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記印刷処理部は、前記シート状部材の前記複数行の各印刷領域のそれぞれに異なる配色の文字又は文字列で印刷を施すものであることを特徴とする請求項1又は2記載の印刷装置。
  4. 複数本のケーブルにそれぞれ個別に装着されて前記ケーブルの識別標識に用いられる短冊状又は長尺のシート状部材からなり当該シート状部材の少なくとも一方面にその幅方向に沿って複数行の印刷領域が設けられたケーブル識別用シート状部材の各印刷領域のそれぞれに対し、各印刷領域がそれぞれ異なる配色となって識別可能となる印刷処理を施す印刷処理部を備えていることを特徴とするケーブル識別シート状部材用印刷装置。
  5. 請求項1〜3の何れか1項に記載の印刷装置により印刷されたものであり、数本のケーブルにそれぞれ個別に装着されてケーブルの識別標識に用いられる短冊状又は長尺のシート状部材からなり当該シート状部材の少なくとも一方面にその幅方向に沿って複数行の各印刷領域が設けられ、前記シート状部材の少なくとも一方面の前記複数行の各印刷領域がそれぞれ異なる配色となって識別可能であることを特徴とするケーブル識別用シート状部材。
  6. 前記シート状部材には、前記複数行の印刷領域を分ける境界にミシン目又は折り曲げ部が長手方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項4記載のケーブル識別用シート状部材。
  7. 前記シート状部材の一端部近傍の面上には、接着層が設けられていることを特徴とする請求項4又は5記載のケーブル識別用シート状部材。
  8. 前記シート状部材の一方面側とは反対側の他方面上には、接着層が長手方向に亘って連続的に設けられていることを特徴とする請求項4又は5記載のケーブル識別用シート状部材。
  9. 少なくとも前記接着層の接着面上には、当該接着層の接着面を保護する保護シートが設けられていることを特徴とする請求項4〜7の何れか1項に記載のケーブル識別用シート状部材。
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