JP2011030022A - 雑音判定装置、音声記録装置、及び雑音判定装置の制御方法 - Google Patents

雑音判定装置、音声記録装置、及び雑音判定装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】音声信号が風雑音であるか否かを従来よりも高い精度で判定する。
【解決手段】第1マイクからの信号をサンプリングする第1サンプリング手段、第1マイクから所定の距離だけ離れて配置された第2マイクからの信号をサンプリングする第2サンプリング手段、第1音声信号及び前記第2音声信号が風による雑音であるか否かを判定する判定手段と、を備え、判定手段は、第1サンプリング手段により得られたサンプルについて基準動作が検出された第1タイミングと、第2サンプリング手段により得られたサンプルについて基準動作が検出されたタイミングのうち第1タイミングに最も近い第2タイミングとの間に、第1サンプリング手段により得られたサンプルの数が、所定の距離と前記所定のサンプリング周波数とに基づいて決定された閾値以上である場合に、第1音声信号及び第2音声信号は風による雑音であると判定することを特徴とする雑音判定装置を提供する。
【選択図】図3

Description

本発明は、雑音判定装置、音声記録装置、及び雑音判定装置の制御方法に関する。
マイクから入力された音声信号に基づいてマイクの感度を調整する場合、その音声信号が風による雑音(風雑音)であると、適切な感度調整を行うことができない。そのため、入力された音声信号が風雑音であるか否かを判定する必要がある。
少し離れて配置された2つのマイクから入力された音声信号が風雑音である場合、それぞれのマイクから入力された音声信号の信号レベルや位相の相関は低いことが知られている。現在、この性質を利用して音声信号が風雑音であるか否かを判定する技術が知られている。例えば、特許文献1は信号レベルの差を利用した風雑音の判定技術を、特許文献2は位相差に起因する極性の不一致を利用した風雑音の判定技術をそれぞれ開示する。
特開平5−7392号公報 特開平7−295590号公報
複数のマイク間に感度差がある場合、各マイクから入力された音声信号は、風雑音でなくても、信号レベルに差が生じる。従って、信号レベルの差を利用した従来の判定技術では、複数のマイク間に感度差がある場合に、風雑音でない音声信号を誤って風雑音であると判定してしまう可能性がある。
また、風雑音ではない、位相の相関が高い音声信号であっても、音声信号の極性が変化する点(ゼロクロス点)付近では極性の不一致が発生する。従って、極性の不一致を利用した従来の判定技術では、音声信号の極性をゼロクロス点付近で比較した場合に、風雑音でない音声信号を誤って風雑音であると判定してしまう可能性がある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、音声信号が風雑音であるか否かを従来よりも高い精度で判定する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の本発明は、第1マイクから入力された第1音声信号を所定のサンプリング周波数でサンプリングする第1サンプリング手段と、前記第1マイクから所定の距離だけ離れて配置された第2マイクから入力された第2音声信号を前記所定のサンプリング周波数でサンプリングする第2サンプリング手段と、サンプルの極性が所定の方向に変化すること、サンプルが極大値を取ること、及びサンプルが極小値を取ることから選択された1つの基準動作に基づいて、前記第1音声信号及び前記第2音声信号が風による雑音であるか否かを判定する判定手段と、を備え、前記判定手段は、前記第1サンプリング手段により得られたサンプルについて前記基準動作が検出された第1タイミングと、前記第2サンプリング手段により得られたサンプルについて前記基準動作が検出されたタイミングのうち前記第1タイミングに最も近い第2タイミングとの間に、前記第1サンプリング手段により得られたサンプルの数が、前記所定の距離と前記所定のサンプリング周波数とに基づいて決定された閾値以上である場合に、前記第1音声信号及び前記第2音声信号は風による雑音であると判定することを特徴とする雑音判定装置を提供する。
なお、その他の本発明の特徴は、添付図面及び以下の発明を実施するための形態における記載によって更に明らかになるものである。
以上の構成により、本発明によれば、音声信号が風雑音であるか否かを従来よりも高い精度で判定することが可能となる。
本発明の雑音判定装置を備えるビデオカメラ10の構成を示すブロック図。 図1のマイク部14及び風雑音判定部23の詳細な構成を示すブロック図。 実施例1に係るサンプル比較部23cが実行する処理の流れを示すフローチャート。 実施例2に係るサンプル比較部23cが実行する処理の流れを示すフローチャート。 実施例3に係るサンプル比較部23cが実行する処理の流れを示すフローチャート。 本発明の音声記録装置を備えるビデオカメラ30の構成を示すブロック図。 図6のマイク感度調整部14及び風雑音判定部123の詳細な構成を示すブロック図。 実施例4に係るマイク感度調整部24が実行する処理の流れを示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施例を説明する。なお、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施例によって限定されるわけではない。また、実施例の中で説明されている特徴の組み合わせすべてが、本発明に必須とは限らない。
図1は、本発明の雑音判定装置を備えるビデオカメラ10の構成を示すブロック図である。図1において、11は光学画像を取り込むレンズ部、12はレンズ部11を介して入射した光を結像し画像の電気信号に変換するCCD部、13はCCD部12からの電気信号を処理するカメラ信号処理部である。14は音声信号を入力するマイク部、15は音声信号を処理する音声信号処理部、16は映像信号を処理する映像信号処理部、17はビデオカメラ10全体の制御を行うシステム制御部である。18はビデオカメラに対する音声映像信号の入出力を行う入出力部、19は記録媒体20に対するデータの記録処理、及び記録媒体20に記録されたデータの再生処理を行う記録再生処理部である。20はデータを記録する記録媒体、21は映像データの表示処理を行う表示信号処理部、22は表示信号処理部21からの映像データを表示する表示部(例えば、液晶表示部)である。23はマイク部14から入力された音声信号が風による雑音(風雑音)であるか否かを判定する風雑音判定部である。
図2は、図1のマイク部14及び風雑音判定部23の詳細な構成を示すブロック図である。図2において、14aはLマイク(第1マイク)、14bはRマイク(第2マイク)であり、Lマイク14aとRマイク14bとは所定の距離だけ離れて配置されている(Lは「左」を意味し、Rは「右」を意味する)。14cはA/D変換部(第1サンプリング手段)であり、Lマイク14aから入力された音声信号(第1音声信号)にローパスフィルタ処理を施し、所定のサンプリング周波数でサンプリングする。14dはA/D変換部(第2サンプリング手段)であり、Rマイク14bから入力された音声信号(第2音声信号)にローパスフィルタ処理を施し、A/D変換部14cと同じサンプリング周波数でサンプリングする。
23aはA/D変換部14cにより得られたサンプルに対して所定のカットオフ周波数でローパスフィルタ処理を施すLPF処理部(フィルタ手段)である。23bはA/D変換部14dにより得られたサンプルに対してLPF処理部23aと同じカットオフ周波数でローパスフィルタ処理を施すLPF処理部(フィルタ手段)である。23cはLPF処理部23a及びLPF処理部23bから出力されたサンプルを比較するサンプル比較部(判定手段)である。サンプル比較部23cは、比較結果に基づいて、マイク部14から入力された音声信号が風雑音であるか否かを判定する。
図3は、実施例1に係るサンプル比較部23cが実行する処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートの処理に先立って、サンプル比較部23cは、ビデオカメラ10に固有のパラメータに基づき、風雑音判定のための閾値として使用されるサンプル数を決定する。ビデオカメラ10に固有のパラメータは、具体的には、Lマイク14aとRマイク14bとの間の距離c、及びA/D変換部14c,14dのサンプリング周波数fsである。閾値xは、式x=fs×d/c(cは音速)に従って決定される。例えば、d=14mm、fs=48kHz、c=340m/sである場合、x≒1.98である。
S101で、サンプル比較部23cは、処理したサンプル数のカウンタを1加算する。S102で、サンプル比較部23cは、LPF処理部23aから出力されたサンプル(Lサンプル)又はLPF処理部23bから出力されたサンプル(Rサンプル)において基準動作が検出されたか否かを判定する。基準動作とは、サンプルの極性が所定の方向に変化すること(ゼロクロス)、サンプルが極大値を取ること、及びサンプルが極小値を取ることから選択されたいずれか1つの動作を意味する。説明を簡潔にするため、以下の説明では、サンプルの極性が負から正に変化する動作を基準動作とする。Lサンプル又はRサンプルにおいて基準動作が検出された場合は、その旨を示すフラグをセットし、S104に進む。基準動作が検出されない場合はS103に進む。
S103で、サンプル比較部23cは、Lサンプル又はRサンプルにおいて既に基準動作が検出されているか否かを判定する。既に検出されていればS105に進み、そうでなければS101に戻る。
S104で、サンプル比較部23cは、S102で基準動作が検出されたサンプル(例えば、Lサンプル)とは異なるマイクに由来するサンプル(例えば、Rサンプル)において既に基準動作が検出されているか否かを判定する。判定結果が「YES」であればS106に進み、「NO」であればS105に進む。
S105で、サンプル比較部23cは、基準動作が検出された後に処理されたサンプル(基準サンプル)のカウンタに1加算する。最初にS103の処理が実行される時は「NO」と判定されるので、処理はS105を経由してS101に戻る。その後、S102で「YES」と判定されるまで、処理はS103−>S105−>S101−>S102というようにループし、基準サンプルがカウントされる。従って、基準サンプルのカウント値は、一方のサンプル(例えば、Lサンプル)において基準動作が検出されてから他方のサンプル(例えば、Rサンプル)において基準動作が検出されるまでに入力されたサンプルの数を表す。換言すれば、基準サンプルは、Lマイク14aから入力された音声信号とRマイク14bから入力された音声信号との位相差に対応する。
S106で、サンプル比較部23cは、基準サンプルのカウント値が、先に決定された閾値以上であるか否かを判定する。閾値以上であればS107に進み、そうでなければS108に進む。
S107で、サンプル比較部23cは、入力された音声信号が風雑音であることを示す雑音フラグをセットする。換言すれば、サンプル比較部23cは、一方のサンプルにおいて基準動作が検出されたタイミング(第1タイミング)と他方のサンプルにおいて基準動作が検出されたタイミング(第2タイミング)との間にA/D変換部14c又は14dによって得られたサンプルの数が閾値以上である場合に、マイク部14から入力された音声信号は風雑音であると判定する。
S108で、サンプル比較部23cは、基準動作データ(基準サンプルのカウント値及びS102でセットしたフラグ)をリセットする。S109で、サンプル比較部23cは、処理サンプルのカウント値がV以上(Vは自然数)であるか否かを判定する。判定結果が「NO」であればS101に戻り、「YES」であればS110に進む。換言すれば、サンプル比較部23cは、処理サンプルのカウント値がV以上になるまで、風雑音の判定処理を続ける。
S110で、サンプル比較部23cは、雑音フラグがセットされているか否かを判定する。セットされている場合はS111に進み、そうでなければS112に進む。S111で、サンプル比較部23cは、音声信号処理部15に対して、風雑音を検出した旨を通知する。S112で、サンプル比較部23cは、音声信号処理部15に対して、風雑音を検出していない旨を通知する。
以上説明したように、本実施例によれば、2つのマイクから入力された音声信号の位相差に対応するサンプル数がカウントされる。そして、そのサンプル数が、マイク間の距離及びサンプリング周波数に基づいて決定される閾値以上である場合に、音声信号が風雑音であると判定される。
これにより、音声信号が風雑音ではない場合にも表れる程度の位相差が存在する場合に、誤って音声信号が風雑音であると判定される可能性が低減される。
実施例2では、音声信号の極性の不一致を利用した風雑音の判定について説明する。実施例2において使用されるビデオカメラ10は、実施例1で説明したものと同様のものであるため、詳細な説明は省略する。実施例2では、サンプル比較部23cが実行する処理が、実施例1の場合とは異なる。
図4は、実施例2に係るサンプル比較部23cが実行する処理の流れを示すフローチャートである。図4において、図3と同様の処理が行われるステップには同一の符号を付し、説明を省略する。
本フローチャートの処理に先立って、サンプル比較部23cは、ビデオカメラ10に固有のパラメータに基づき、風雑音判定の対象から除外する期間を決定する。ビデオカメラ10に固有のパラメータは、具体的には、Lマイク14aとRマイク14bとの間の距離c、及びLPF処理部23a,23bのカットオフ周波数fである。音声信号の1周期を360度とした場合の期間θは、式θ=(360×d)/(c×(1/f))(cは音速)に従って決定される。例えば、d=14mm、f=100Hz、c=340m/sである場合、θ≒1.48度である。ゼロクロス点付近では風雑音でない音声信号であっても極性の不一致が発生する可能性があるので、サンプル比較部23cは、LPF処理部23a又は23bから出力されたサンプルのゼロクロス点前後の期間θを、風雑音判定の対象から除外する。
従って、S201で、サンプル比較部23cは、処理対象のサンプルがマスク区間(風雑音判定の対象から除外される期間)の外のタイミングで得られたものであるか否かを判定し、判定結果が「NO」であればS101に戻る。判定結果が「YES」であればS202に進む。
S202で、サンプル比較部23cは、Rサンプル(第1サンプル)とLサンプル(第2サンプル)との極性が一致するか否かを判定し、一致すればS109に、一致しなければS107に進む。従って、サンプル比較部23cは、Rサンプル及びLサンプルの極性が一致せず、且つ、Rサンプル及びLサンプルが得られたタイミングが、マスク区間に含まれない場合に、マイク部14から入力された音声信号は風雑音であると判定する。
これにより、音声信号が風雑音ではない場合にも表れる程度の位相差が存在する場合に、誤って音声信号が風雑音であると判定される可能性が低減される。
実施例3でも、実施例2と同様に、音声信号の極性の不一致を利用した風雑音の判定について説明する。実施例3において使用されるビデオカメラ10は、実施例1で説明したものと同様のものであるため、詳細な説明は省略する。実施例3では、サンプル比較部23cが実行する処理が、実施例1及び実施例2の場合とは異なる。
図5は、実施例3に係るサンプル比較部23cが実行する処理の流れを示すフローチャートである。図5において、図3と同様の処理が行われるステップには同一の符号を付し、説明を省略する。
本フローチャートの処理に先立って、サンプル比較部23cは、ビデオカメラ10に固有のパラメータに基づき、風雑音判定の対象から除外する信号レベルを決定する。ビデオカメラ10に固有のパラメータは、具体的には、Lマイク14aとRマイク14bとの間の距離c、及びLPF処理部23a,23bのカットオフ周波数fである。風雑音判定の対象から除外する信号レベルLvは、式Lv=2sin(2πf(d/c))(cは音速)に従って決定される。例えば、d=14mm、f=100Hz、c=340m/sである場合、Lv≒−33dBFsである。ゼロクロス点付近(即ち、信号レベルの小さな領域)では風雑音でない音声信号であっても極性の不一致が発生する可能性がある。そのため、サンプル比較部23cは、LPF処理部23a及び23bの両方から出力されたサンプルの信号レベル(絶対値)がLv以上である場合に、これらのサンプルを風雑音判定の対象とし、それ以外のサンプルは風雑音判定の対象から除外する。
従って、S301で、サンプル比較部23cは、処理対象のサンプルがマスクレベル(風雑音判定の対象から除外される信号レベル)以上であるか否かを判定し、判定結果が「NO」であればS101に戻る。判定結果が「YES」であればS302に進む。
S302で、サンプル比較部23cは、Rサンプル(第1サンプル)とLサンプル(第2サンプル)との極性が一致するか否かを判定し、一致すればS109に、一致しなければS107に進む。従って、サンプル比較部23cは、Rサンプル及びLサンプルの極性が一致せず、且つ、Rサンプル及びLサンプルの両方がマスクレベル以上である場合に、マイク部14から入力された音声信号は風雑音であると判定する。
これにより、音声信号が風雑音ではない場合にも表れる程度の位相差が存在する場合に、誤って音声信号が風雑音であると判定される可能性が低減される。
また、実施例1〜3の判定処理を組み合わせれば、更に高精度な風雑音判定を行うことができる。
図6は、本発明の音声記録装置を備えるビデオカメラ30の構成を示すブロック図である。図6において、図1と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。ビデオカメラ30は、図1の風雑音判定部23の代わりに、風雑音判定部123を備える。また、ビデオカメラ30は、マイク部14から入力された音声信号に基づいてマイク部14の感度の調整を行うマイク感度調整部24及び調整ゲイン制御部25(併せて、調整手段として機能する)を備える。また、マイク部14には、Lマイク14a,14bそれぞれにより得られた音声信号を増幅するためのプリアンプ(不図示)が備えられている。そして、マイク部14は、調整ゲイン制御部25からの信号に応じて、プリアンプにおける、Lマイク14a,14bそれぞれからの音声信号の増幅率を変更する。
図7は、図6のマイク感度調整部24及び風雑音判定部123の詳細な構成を示すブロック図である。図7において、図2と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
風雑音判定部123のサンプル比較部23c−1,23c−2は、実施例1〜3のいずれかにおけるサンプル比較部23cの処理を行う。但し、サンプル比較部23c−1と23c−2とは、相互に異なる実施例に従う処理を行う。また、サンプル比較部23c−1,23c−2は、マイク部14から入力された音声信号が風雑音であると判定した場合に「TRUE」の信号を出力し、そうでない場合に「FALSE」の信号を出力する。論理積演算器23dは、サンプル比較部23c−1,23c−2からの出力に対して論理積演算を行い、その結果を調整ゲイン制御部25へ出力する。従って、風雑音判定部123は、実施例1〜3のうちの2種類の処理の両方によって風雑音が検出された場合に、マイク部14から入力された音声信号は風雑音であると判定する。
24aはA/D変換部14cが出力したサンプルを絶対値に変換する絶対値変換部、24bはA/D変換部14dが出力したサンプルを絶対値に変換する絶対値変換部である。24cは絶対値変換部24aが出力したサンプルのピーク値を検出するピーク検出部、24dは絶対値変換部24bが出力したサンプルのピーク値を検出するピーク検出部である。24eはA/D変換部14c及び14dが出力するサンプルのゼロクロス点を検出するゼロクロス検出部、24fはピーク検出部24c及び24dが検出したピーク値の差(即ち、Lマイク14a及びRマイク14bの感度差)を算出する感度差算出部である。
図8は、実施例4に係るマイク感度調整部24が実行する処理の流れを示すフローチャートである。S401で、絶対値変換部24a,24bは、上述した絶対値変換処理を行う。S402で、ピーク検出部24c,24dは、上述したピーク値検出処理を行う。S403で、感度差検出部24fは、上述した感度差検出処理を行う。S404で、ゼロクロス検出部24eは、上述したゼロクロス点の検出処理を行い、ゼロクロスのタイミングでS405に進む。ゼロクロスのタイミングまで待つのは、感度調整の際のDCノイズの発生を抑制するためである。S405で、調整ゲイン制御部25は、S403において検出された感度差を掛け込むことにより、マイク感度の調整を行う。但し、風雑音判定部123から「TRUE」が出力されている場合、即ち、マイク部14から入力された音声信号が風雑音である場合は、S405の処理はスキップされる。S406で、感度差検出部24fは、検出した感度差が目標値未満になったか否かを判定し、目標値未満でなければ、S401に戻ってマイク感度の調整処理を繰り返す。
以上の処理により、風雑音に基づく誤った感度調整の実行が回避される。
[その他の実施例]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (8)

  1. 第1マイクから入力された第1音声信号を所定のサンプリング周波数でサンプリングする第1サンプリング手段と、
    前記第1マイクから所定の距離だけ離れて配置された第2マイクから入力された第2音声信号を前記所定のサンプリング周波数でサンプリングする第2サンプリング手段と、
    サンプルの極性が所定の方向に変化すること、サンプルが極大値を取ること、及びサンプルが極小値を取ることから選択された1つの基準動作に基づいて、前記第1音声信号及び前記第2音声信号が風による雑音であるか否かを判定する判定手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、前記第1サンプリング手段により得られたサンプルについて前記基準動作が検出された第1タイミングと、前記第2サンプリング手段により得られたサンプルについて前記基準動作が検出されたタイミングのうち前記第1タイミングに最も近い第2タイミングとの間に、前記第1サンプリング手段により得られたサンプルの数が、前記所定の距離と前記所定のサンプリング周波数とに基づいて決定された閾値以上である場合に、前記第1音声信号及び前記第2音声信号は風による雑音であると判定する
    ことを特徴とする雑音判定装置。
  2. 第1マイクから入力された第1音声信号を所定のサンプリング周波数でサンプリングする第1サンプリング手段と、
    前記第1マイクから所定の距離だけ離れて配置された第2マイクから入力された第2音声信号を前記所定のサンプリング周波数でサンプリングする第2サンプリング手段と、
    前記第1サンプリング手段により得られたサンプル、及び前記第2サンプリング手段により得られたサンプルに対して、所定のカットオフ周波数でローパスフィルタ処理を施すフィルタ手段と、
    前記第1音声信号及び前記第2音声信号が風による雑音であるか否かを判定する判定手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、前記第1サンプリング手段により得られて前記フィルタ手段によりローパスフィルタ処理が施された第1サンプルの極性と、当該第1サンプルと同じタイミングで前記第2サンプリング手段により得られて前記フィルタ手段によりローパスフィルタ処理が施された第2サンプルの極性とが一致せず、且つ、当該同じタイミングが、前記第1サンプリング手段により得られて前記フィルタ手段によりローパスフィルタ処理が施されたサンプルの極性が変化したタイミングの前後の、前記所定の距離と前記所定のカットオフ周波数とに基づいて決定された長さの期間に含まれない場合に、前記第1音声信号及び前記第2音声信号は風による雑音であると判定する
    ことを特徴とする雑音判定装置。
  3. 第1マイクから入力された第1音声信号を所定のサンプリング周波数でサンプリングする第1サンプリング手段と、
    前記第1マイクから所定の距離だけ離れて配置された第2マイクから入力された第2音声信号を前記所定のサンプリング周波数でサンプリングする第2サンプリング手段と、
    前記第1サンプリング手段により得られたサンプル、及び前記第2サンプリング手段により得られたサンプルに対して、所定のカットオフ周波数でローパスフィルタ処理を施すフィルタ手段と、
    前記第1音声信号及び前記第2音声信号が風による雑音であるか否かを判定する判定手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、前記第1サンプリング手段により得られて前記フィルタ手段によりローパスフィルタ処理が施された第1サンプルの極性と、当該第1サンプルと同じタイミングで前記第2サンプリング手段により得られて前記フィルタ手段によりローパスフィルタ処理が施された第2サンプルの極性とが一致せず、且つ、前記第1サンプルの絶対値と前記第2サンプルの絶対値とが共に、前記所定の距離と前記所定のカットオフ周波数とに基づいて決定された閾値以上である場合に、前記第1音声信号及び前記第2音声信号は風による雑音であると判定する
    ことを特徴とする雑音判定装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の雑音判定装置と、
    前記雑音判定装置の前記第1サンプリング手段に第1音声信号を入力する第1マイクと、
    前記雑音判定装置の前記第2サンプリング手段に第2音声信号を入力する、前記第1マイクから所定の距離だけ離れて配置された第2マイクと、
    前記第1マイク及び前記第2マイクの感度を調整する調整手段と、
    を備え、
    前記調整手段は、前記第1音声信号及び前記第2音声信号が風による雑音であると前記雑音判定装置の前記判定手段が判定した場合は、前記調整を実行しない
    ことを特徴とする音声記録装置。
  5. 雑音判定装置の制御方法であって、
    第1サンプリング手段が、第1マイクから入力された第1音声信号を所定のサンプリング周波数でサンプリングする第1サンプリング工程と、
    第2サンプリング手段が、前記第1マイクから所定の距離だけ離れて配置された第2マイクから入力された第2音声信号を前記所定のサンプリング周波数でサンプリングする第2サンプリング工程と、
    判定手段が、サンプルの極性が所定の方向に変化すること、サンプルが極大値を取ること、及びサンプルが極小値を取ることから選択された1つの基準動作に基づいて、前記第1音声信号及び前記第2音声信号が風による雑音であるか否かを判定する判定工程と、
    を備え、
    前記判定工程において、前記判定手段は、前記第1サンプリング手段により得られたサンプルについて前記基準動作が検出された第1タイミングと、前記第2サンプリング手段により得られたサンプルについて前記基準動作が検出されたタイミングのうち前記第1タイミングに最も近い第2タイミングとの間に、前記第1サンプリング手段により得られたサンプルの数が、前記所定の距離と前記所定のサンプリング周波数とに基づいて決定された閾値以上である場合に、前記第1音声信号及び前記第2音声信号は風による雑音であると判定する
    ことを特徴とする制御方法。
  6. 雑音判定装置の制御方法であって、
    第1サンプリング手段が、第1マイクから入力された第1音声信号を所定のサンプリング周波数でサンプリングする第1サンプリング工程と、
    第2サンプリング手段が、前記第1マイクから所定の距離だけ離れて配置された第2マイクから入力された第2音声信号を前記所定のサンプリング周波数でサンプリングする第2サンプリング工程と、
    フィルタ手段が、前記第1サンプリング手段により得られたサンプル、及び前記第2サンプリング手段により得られたサンプルに対して、所定のカットオフ周波数でローパスフィルタ処理を施すフィルタ工程と、
    判定手段が、前記第1音声信号及び前記第2音声信号が風による雑音であるか否かを判定する判定工程と、
    を備え、
    前記判定工程において、前記判定手段は、前記第1サンプリング手段により得られて前記フィルタ手段によりローパスフィルタ処理が施された第1サンプルの極性と、当該第1サンプルと同じタイミングで前記第2サンプリング手段により得られて前記フィルタ手段によりローパスフィルタ処理が施された第2サンプルの極性とが一致せず、且つ、当該同じタイミングが、前記第1サンプリング手段により得られて前記フィルタ手段によりローパスフィルタ処理が施されたサンプルの極性が変化したタイミングの前後の、前記所定の距離と前記所定のカットオフ周波数とに基づいて決定された長さの期間に含まれない場合に、前記第1音声信号及び前記第2音声信号は風による雑音であると判定する
    ことを特徴とする制御方法。
  7. 雑音判定装置の制御方法であって、
    第1サンプリング手段が、第1マイクから入力された第1音声信号を所定のサンプリング周波数でサンプリングする第1サンプリング工程と、
    第2サンプリング手段が、前記第1マイクから所定の距離だけ離れて配置された第2マイクから入力された第2音声信号を前記所定のサンプリング周波数でサンプリングする第2サンプリング工程と、
    フィルタ手段が、前記第1サンプリング手段により得られたサンプル、及び前記第2サンプリング手段により得られたサンプルに対して、所定のカットオフ周波数でローパスフィルタ処理を施すフィルタ工程と、
    判定手段が、前記第1音声信号及び前記第2音声信号が風による雑音であるか否かを判定する判定工程と、
    を備え、
    前記判定工程において、前記判定手段は、前記第1サンプリング手段により得られて前記フィルタ手段によりローパスフィルタ処理が施された第1サンプルの極性と、当該第1サンプルと同じタイミングで前記第2サンプリング手段により得られて前記フィルタ手段によりローパスフィルタ処理が施された第2サンプルの極性とが一致せず、且つ、前記第1サンプルの絶対値と前記第2サンプルの絶対値とが共に、前記所定の距離と前記所定のカットオフ周波数とに基づいて決定された閾値以上である場合に、前記第1音声信号及び前記第2音声信号は風による雑音であると判定する
    ことを特徴とする制御方法。
  8. コンピュータに、請求項5乃至7のいずれか1項に記載の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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