JP2011029551A - ペレットの位置認識装置、ペレットのマウント装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

ペレットの位置認識装置、ペレットのマウント装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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JP2011029551A JP2009176414A JP2009176414A JP2011029551A JP 2011029551 A JP2011029551 A JP 2011029551A JP 2009176414 A JP2009176414 A JP 2009176414A JP 2009176414 A JP2009176414 A JP 2009176414A JP 2011029551 A JP2011029551 A JP 2011029551A
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Abstract

【課題】コレットにより保持されているペレットの位置認識の精度及び信頼性を向上させる。
【解決手段】位置認識装置1は、光を照射する光照射部2を有する。更に、ペレット3を保持する保持部4と、光照射部2から照射される光を保持部4により保持されているペレット3へ向けて反射させる反射面5と、を有するコレット6を有する。更に、反射面5からの反射光によるペレット3の投影画像を撮像する撮像部7と、投影画像に基づき、保持部4により保持されているペレット3の位置を認識する画像認識部と、を有する。光照射部2は、光源9と、光源9からの光を平行光又は集束光に変換する光変換部10とを有し、変換後の光を一方向から反射面5に向けて照射する。反射面5は平面である。
【選択図】図4

Description

本発明は、ペレットの位置認識装置、ペレットのマウント装置及び半導体装置の製造方法に関する。
例えば、半導体パッケージの組立工程には、ペレットをリードフレームへダイボンディングする工程が含まれる。ペレットは、コレットと呼ばれる保持部材によって吸着保持されて、ダイボンディング位置へ移動される。この移動の過程で、画像認識によりペレットの位置を認識し、この認識結果に応じた補正を加えた移動量で、コレットにより吸着されているペレットをダイボンディング位置へ移動させる。
特にレーザーダイオードなどの光半導体においては、ペレットから発光されるレーザー光の発光点の位置及び発光角度が製品特性上重要である。このため、ペレットをリードフレームの所望の位置へ高精度にダイボンディングすることが要求される。従って、その要求を満たすためには、画像認識によるペレットの位置認識精度が高精度であることが要求される。
例えば、特許文献1には、ペレットの位置認識精度の向上を目的としたペレット外観視覚装置が記載されている。図13は特許文献1に記載されているペレット外観視覚装置の構成を説明するための断面図である。図13に示すように、このペレット外観視覚装置は、ペレットを真空吸着により保持するコレット101と、リング照明器102と、暗箱103と、鏡筒104と、図示しないカメラと、を有している。
リング照明器102は、多数本の光ファイバを、リングの中心に向くように放射状に配線し、それら光ファイバをリング形状に束ねることにより構成されている。これら光ファイバは、リングの中心に向けて光を照射する。この光は、コレット101に形成された円錐面105によりコレット101の軸心方向下向きに反射される。
ペレットの位置を認識する際には、コレット101によりペレット3を吸着保持し、このペレット3が挿入口106を介して暗箱103内に入り込むようにコレット101を動作させる。この状態で、リング照明器102からの照射光が円錐面105により下向きに反射され、ペレット3の投影像が鏡筒104を介してカメラにより撮像される。
カメラにより撮像された画像は、図示しない画像信号処理装置によって二値化処理される。ペレット3の領域は光が通過しないので黒色になり、逆に背景に相当するペレットの外側領域は光が通過するので白色となる。この黒色領域と白色領域の境界線がペレットの外形線に相当するため、ペレット3の外形線の位置は、その境界によって認識することができる。この認識結果に応じてコレット101の位置を補正することにより、コレット101により保持されているペレット3の位置も補正することができる。
特開平8−236594号公報
しかしながら、上述したようなリング照明器102からの照射光を用いてペレット3の位置を認識する技術には、以下のような課題がある。
第1に、リング照明器102の光ファイバから出射される光は、図13に示すように、広がりを持つ(進路が分散している)。このため、円錐面105からの反射光はペレット3へ向かう成分だけでなく、様々な成分が含まれる。よって、コレット101の円錐面105で乱反射した光や、挿入口106の内周縁で回折した光などが、ペレット3の側面(ペレット3におけるコレット101側の面と直交する面)に照射される可能性がある。すると、ペレット3の側面からの反射光がカメラに入射してしまい、投影画像に本来の画像とは異なる位置に白色領域が生じることがあり、上述の二値化処理によりペレット3の位置を誤認識してしまう可能性が生じる。
この不具合は、例えば、図14に示すように、ペレット3が、基台15と、基台15上に搭載されたペレット本体16と、を含む段付きペレットである場合に、顕著に発生する。図14は、このようなペレット3の投影画像の一例を示す図である。図14に示すように、ペレット3の実際の外形線よりも内側に白色領域が生じてしまう結果、その白色領域と、それに隣接する黒色領域との境界線をペレット3の外形線として誤認識してしまうことがある。
第2に、上述のように広がりを持つ光が、コレット101の円錐面105に対し、その周囲全方向から照射されるため、乱反射による光がペレット3の側面に照射される可能性が高まり、上記と同様に、ペレット3の位置を誤認識してしまう可能性が高まる。この不具合も、ペレット3が図14に示すような段付きペレットである場合に顕著に発生する。
このように、特許文献1の技術では、コレットにより保持されているペレットの位置認識の精度及び信頼性を十分に得ることが困難だった。
本発明は、光を照射する光照射部と、
ペレットを保持する保持部と、前記光照射部から照射される光を前記保持部により保持されている前記ペレットへ向けて反射させる反射面と、を有するコレットと、
前記反射面からの反射光による前記ペレットの投影画像を撮像する撮像部と、
前記投影画像に基づき、前記保持部により保持されているペレットの位置を認識する画像認識部と、
を有し、
前記光照射部は、光源と、前記光源からの光を平行光又は集束光に変換する光変換部と、を有し、該変換後の光を一方向から前記反射面に向けて照射し、
前記反射面は平面であることを特徴とするペレットの位置認識装置を提供する。
この位置認識装置によれば、光照射部は、光源と、光源からの光を平行光又は集束光に変換する光変換部と、を有し、該変換後の光を反射面に向けて照射するので、その平行光又は集束光を反射面にてペレット側に反射させることができる。従って、反射面からの反射光がペレットにおけるコレット側の面以外の面に照射されてしまうことを抑制することができる。よって、投影画像に本来の画像とは異なる位置に白色領域が生じることに起因してペレットの位置を誤認識してしまう可能性を低減することができる。また、平行光又は集束光を、平面である反射面に向けて一方向から照射するので、反射面からの反射光の干渉やハレーションの発生を抑制することができる。よって、反射光の光強度にムラが生じることに起因してペレットの位置を誤認識してしまう可能性を低減することができる。従って、コレットにより保持されているペレットの位置認識の精度及び信頼性を十分に向上させることが可能となる。
また、本発明は、本発明のペレットの位置認識装置と、
前記画像認識部により認識された位置に応じて補正された移動量となるよう、前記ペレットを保持したままの前記コレットを前記ペレットの搭載位置へ移動させる移動機構と、
を有することを特徴とするペレットのマウント装置を提供する。
また、本発明は、光源からの光を平行光又は集束光に変換し、該変換後の光を平面である反射面へ向けて一方向から照射し、前記反射面からの反射光を、コレットにより保持されているペレットへ向けて照射しながら、前記反射光による前記ペレットの投影画像を撮像する第1工程と、
前記投影画像に基づき、前記コレットにより保持されているペレットの位置を認識する第2工程と、
前記第2工程により認識した位置に応じて補正された移動量となるよう、前記ペレットを保持したままの前記コレットを前記ペレットの搭載位置へ移動させる第3工程と、
前記搭載位置にて前記ペレットを基板ないしはリードフレームに搭載する第4工程と、
をこの順に行うことを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
本発明によれば、コレットにより保持されているペレットの位置認識の精度及び信頼性を十分に向上させることができる。
第1の実施形態に係るペレットのマウント装置の構成を示す模式的な正面図である。 第1の実施形態に係るペレットのマウント装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るペレットの位置認識装置の構成を示す模式的な斜視図である。 第1の実施形態に係るペレットの位置認識装置の要部の構成を示す模式的な正面図である。 コレット及び光照射部を撮像部の側から見た模式的な底面図である。 コレットを示す模式図であり、(a)は正面図、(b)は(a)の矢印A方向から見た側面図である。 コレットの保持部の模式的な拡大図であり、(a)は正面図、(b)は(a)の矢印A方向から見た側面図である。 コレットの保持部の模式的な底面図である。 ペレットの構造を示す模式図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 第1の実施形態の場合の投影画像の例を示す図である。 第2の実施形態に係るペレットの位置認識装置の要部の構成を示す模式的な正面図である。 第2の実施形態の場合の投影画像の例を示す図である。 特許文献1に記載されているペレット外観視覚装置の構成を説明するための断面図である。 図13のペレット外観視覚装置による投影画像の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
〔第1の実施形態〕
図1は第1の実施形態に係るペレットのマウント装置50の構成を示す模式的な正面図、図2はマウント装置50の構成を示すブロック図である。図3は第1の実施形態に係るペレットの位置認識装置1の構成を示す模式的な斜視図、図4は第1の実施形態に係るペレットの位置認識装置1の要部の構成を示す模式的な正面図である。図5はコレット6及び光照射部2を撮像部7の側から見た模式的な底面図である。図6はコレット6を示す模式図であり、(a)は正面図、(b)は(a)の矢印A方向から見た側面図である。図7はコレット6の保持部4の模式的な拡大図であり、(a)は正面図、(b)は(a)の矢印A方向から見た側面図である。図8はコレット6の保持部4の模式的な底面図である。図9はペレット3の構造を示す模式図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図、(c)は正面図である。図10は投影画像の例を示す図である。なお、各図において、同一の構成要素の形状が互いに異なる場合、何れの形状も採用しうるものとする。
本実施形態に係るペレットの位置認識装置1は、光を照射する光照射部2と、コレット6と、撮像部7と、画像認識部8と、を有する。コレット6は、ペレット3を保持する保持部4と、光照射部2から照射される光を保持部4により保持されているペレット3へ向けて反射させる反射面5と、を有する。撮像部7は、反射面5からの反射光によるペレット3の投影画像を撮像する。画像認識部8は、投影画像に基づき、保持部4により保持されているペレット3の位置を認識する。光照射部2は、光源9と、光源9からの光を平行光又は集束光に変換する光変換部10と、を有し、該変換後の光を一方向から反射面5に向けて照射する。反射面5は平面である。
また、本実施形態に係るペレットのマウント装置50は、本実施形態に係るペレットの位置認識装置1と、画像認識部8により認識された位置に応じて補正された移動量となるよう、ペレット3を保持したままのコレット6をペレット3の搭載位置へ移動させる移動機構60と、を有する。
また、本実施形態に係る半導体装置の製造方法では、第1乃至第4工程をこの順に行う。第1工程では、光源9からの光を平行光又は集束光に変換し、該変換後の光を平面である反射面5へ向けて一方向から照射する。そして、反射面5からの反射光を、コレット6により保持されているペレット3へ向けて照射しながら、反射光によるペレット3の投影画像を撮像する。第2工程では、投影画像に基づき、コレット6により保持されているペレット3の位置を認識する。第3工程では、第2工程により認識した位置に応じて補正された移動量となるよう、ペレット3を保持したままのコレット6をペレット3の搭載位置へ移動させる。第4工程では、搭載位置にてペレット3を基板ないしはリードフレーム(例えば、リードフレーム56)に搭載する。
以下、詳細に説明する。
先ず、本実施形態に係るペレットの位置認識装置(以下、単に位置認識装置)1の構成を説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る位置認識装置1は、例えば、マウント装置50(後述)に備えられる。
図3に示すように、この位置認識装置1は、光を照射する光照射部2と、ペレット3を保持するコレット6と、投影画像を撮像する撮像部7と、ペレット3の位置を投影画像に基づき認識する画像認識部8と、吸気装置としての真空ポンプ14(図2)と、を有している。
図4に示すように、コレット6は、ペレット3を真空吸着により保持する保持部4と、光照射部2から照射される光を保持部4により保持されているペレット3へ向けて反射させる反射面5と、を有する。
コレット6は、例えば、柱状の本体部12と、この本体部12の下側に連続的に形成されている錐状部13を有し、この錐状部13の下側に保持部4が設けられている。保持部4は、その下端においてペレット3を保持する。
なお、保持部4は、ペレット3の一部分(例えば、後述するペレット本体16の張出部16a)が保持部4よりも水平方向に突出し、且つ、その突出部分(例えば張出部16a)に反射面5からの反射光が照射されるように、ペレット3を保持する。
図4乃至図6に示すように、コレット6の錐状部13は、例えば、下端に向けて縮径する四角錐状(正四角錐状)となっている。この錐状部13の4つの側面のうちの1つの側面が、反射面5を構成している。
反射面5は、例えば、金属面である。この反射面5は、鏡面研磨処理が施されることによって反射率が高められている。この反射面5は、光照射部2に対して斜向かい(はす向かい)している。
具体的には、例えば、光照射部2から照射される光が平行光であるとすると、この照射光と反射面5とが鉛直面内においてなす角度α(図4)は約45度となっている。このため、光照射部2からの照射光と反射面5からの反射光とが鉛直面内においてなす角度β(図4)は約90度となっている。すなわち、光照射部2から反射面5までの照射光の経路と、反射面5からペレット3までの反射光の経路とが略直交するようになっている。
図4に示すように、光照射部2は、光源9と、光源9からの光を平行光又は集束光に変換する光変換部10と、光源9からの光を光変換部10へ導光するライトガイド11と、を有している。光照射部2は、光変換部10により平行光又は集束光に変換された光を、一方向から反射面5へ向けてスポット的に照射する。
光源9は、例えば、LED(Light Emitting Diode)などの点光源であることが挙げられる。なお、光源9を構成する点光源は、単一の点光源であっても良いし、複数の点光源を平面上に配置することにより構成した点光源の集合体であっても良い。
光変換部10は、例えば、光源9からライトガイド11を介して入射される光を平行光又は集束光に変換して出射する集光レンズを有していることが挙げられる。
図3に示すように、撮像部7は、例えば、鏡筒レンズ部21と、カメラ22と、を有している。カメラ22は、反射面5からの反射光によるペレット3の投影画像を、鏡筒レンズ部21を介して撮像する。カメラ22及び鏡筒レンズ部21は、例えば、ペレット3を下側から撮像するよう、上向きに配置されている。カメラ22は、撮像によって取得した投影画像のデータを画像認識部8へ出力する。
画像認識部8は、カメラ22から入力される投影画像のデータに対し、所定の画像処理を実行することにより、コレット6により保持されているペレット3の位置を演算及び認識する。画像認識部8は、具体的には、例えば、投影画像の二値化処理を行い、投影画像において、所定の閾値よりも高輝度の領域(白色領域)と低輝度の領域(黒色領域)との境界の位置を、ペレット3の外形線の位置として認識する。画像認識部8は、このようにして認識したペレット3の外形線に基づいて、ペレット3の位置情報を演算し、この位置情報を後述する移動機構60の移動制御部65へ出力する。
なお、少なくともペレット3の位置認識のためにペレット3の投影画像を撮像する際には、光照射部2と撮像部7との相対位置は一定であるものとする。本実施形態の場合、例えば、光照射部2及び撮像部7は、位置が固定であるものとする。また、ペレット3の位置認識のためにペレット3の投影画像を撮像する際には、ペレット3を保持しているコレット6が移動機構60により規定位置に移動されるものとする。以下、このときのコレット6の位置を撮像位置と称する。なお、鏡筒レンズ部21のレンズ倍率は、コレット6が撮像位置に位置するときのペレット3の撮像に適した焦点位置となるように予め設定されている。
ここで、撮像位置はなるべく搭載対象物(例えば、後述するリードフレーム56)の近くであることが好ましい。少なくとも、ペレット3のピックアップ位置(例えば、後述するトレイ載置部51)よりも、搭載対象物に近いことが好ましい。好適には、例えば、後述するリードフレーム載置部52に隣接する位置に撮像部7を配置することが挙げられる。或いは、撮像位置を搭載対象物の上方位置にすることも好ましい。例えば、ペレット3の撮像の際に、撮像部7及び光照射部2を搭載対象物の上方位置に移動できるようにすれば、撮像位置を搭載対象物の上方位置にすることができる。
ここで、ペレット3の構造の一例を説明する。
本実施形態の場合、ペレット3は、例えば、図9(a)〜図9(c)に示すように、基台15と、基台15上に搭載されたペレット本体16と、を含んで構成されている。基台15は、ペレット本体16よりも寸法が大きい。ペレット本体16は、その一部分が基台15の側面よりも水平に張り出した張出部16aを構成し、且つ、基台15上面の一部分がペレット本体16により覆われず露出した露出面15aとなるように基台15上に配置されている。このようなペレット3は、段付きペレットと称される。
なお、基台15は、底面と上面とが互いに平行な形状(例えば、直方体形状)であることが好ましい。同様に、ペレット本体16も、底面と上面とが互いに平行な形状(例えば、直方体形状)であることが好ましい。
ペレット本体16は、例えば、レーザーダイオードであることが挙げられる。この場合、レーザーダイオードの発光点16bが張出部16aの先端に位置するように、ペレット本体16が基台15上に搭載されている。また、ペレット本体16の上面には、回路パターン(図示略)が形成されている。このようなペレット3をリードフレーム56(後述)に搭載して半導体装置を製造する場合、その発光点16bの位置及び発光角度が製品特性上重要である。
また、基台15は、例えば、ペレット本体16において生じる熱を放熱するためのヒートシンクであることが好ましい一例であるが、単なる台であっても良い。
次に、このような構造のペレット3(段付きペレット)を保持するのに適した保持部4の構造を説明する。
保持部4は、例えば、図7及び図8に示すように、吸着保持部17を有している。この吸着保持部17は、ペレット3が上述の段付きペレットである場合に、その露出面15aを吸着することによりペレット3を保持する。
吸着保持部17は、例えば、保持部4の下面に開口した1つ又は複数の吸気口19を有している。吸気装置(例えば、真空ポンプ14(図2))によって、この吸気口19を介して吸気を行うことにより、ペレット3を露出面15aにて吸着保持できるようになっている。
更に、保持部4は、吸着保持部17により露出面15aを吸着保持した際に、保持部4とペレット本体16とが干渉しないよう該ペレット本体16の一部分を収容する収容凹室18を有している。
収容凹室18は、保持部4の光照射部2側と、下面側と、に向けて開放した、内空断面が直方体形状の凹部である。収容凹室18の内寸は、図7(a)、図7(b)に示すようにペレット3を吸着保持した際に、ペレット本体16と収容凹室18の内周とが干渉しないようにペレット本体16の一部分を収容できる程度の大きさに設定されている。
なお、図7(a)に示すように、保持部4によってペレット3を露出面15aにて吸着保持し、且つ、収容凹室18によってペレット本体16の一部分を収容した際に、ペレット本体16の張出部16aが収容凹室18、ひいては保持部4から水平方向に突出するようになっている。これにより、図4に示すように、張出部16aに反射面5からの反射光が照射されるようになっている。すなわち、保持部4は、ペレット3が段付きペレットである場合には、カメラ22により撮像する投影画像に少なくとも張出部16aの投影像が含まれるようにペレット3を保持する(図5参照)。
このような構成の保持部4によって段付きペレットであるペレット3を保持することにより、ペレット本体16の上面に回路パターンが形成されていても、その回路パターンを保持部4によって傷つけないようにすることができる。なぜなら、保持部4は、ペレット本体16ではなく基台15を吸着保持するからである。
また、保持部4は、ペレット本体16よりも寸法が大きい基台15の露出面15aを吸着するので、ペレット3と保持部4との接触面積を増やすことにより、ペレット3をより安定的に保持できるようになる。よって、搬送時の衝撃によりペレット3の位置がコレット6に対して相対的にずれてしまうことを抑制できる。
次に、本実施形態に係るマウント装置50の構成を説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るマウント装置50は、上述の位置認識装置1と、トレイ載置部51と、リードフレーム載置部52と、ペレット初期位置認識用撮像部53と、ダイボンディング位置認識用撮像部54と、移動機構60と、マウント装置50の統括的な制御を行う制御部80(図2)と、を有している。
トレイ載置部51には、複数のペレット3が配列されたトレイ55が載置される。トレイ載置部51は、トレイ55をペレット3の配列方向に移動させるトレイ移動機構71(図2)を有している。
ペレット初期位置認識用撮像部53は、鏡筒レンズ部57と、カメラ58と、を有している。カメラ58は、鏡筒レンズ部57を介してトレイ55上のペレット3を撮像できるように、下向きに配置されている。なお、鏡筒レンズ部57のレンズ倍率は、トレイ55上のペレット3を撮像できるように、トレイ55のサイズ(高さ)に応じた適切な倍率に設定されている。
リードフレーム載置部52には、ペレット3の搭載対象物の一例としてのリードフレーム56が載置される。リードフレーム載置部52は、リードフレーム56を水平に移動させるリードフレーム移動機構72(図2)を有している。
ダイボンディング位置認識用撮像部54は、鏡筒レンズ部59と、カメラ70と、を有している。カメラ70は、鏡筒レンズ部59を介してリードフレーム載置部52上のリードフレーム56を撮像できるように、下向きに配置されている。鏡筒レンズ部59のレンズ倍率は、リードフレーム載置部52上のリードフレーム56を撮像できるように、適切な倍率に設定されている。
移動機構60は、コレット6及びペレット3の搬送と、コレット6及びペレット3の位置補正と、を行うものであり、図1乃至図3に示すように、例えば、X移動機構61、Y移動機構62、Z移動機構63、θ移動機構64、移動制御部65及びガイドレール66を有している。
このうちガイドレール66は、水平方向における一方向(X方向)に沿って延在する直線状の梁状部材である。ガイドレール66の下方には、トレイ載置部51、撮像部7及びリードフレーム載置部52が、例えばこの順に、ガイドレール66の長手方向に沿って配置されている。
X移動機構61は、このガイドレール66に沿って直線移動することにより、コレット6をX方向に直線移動させる。すなわち、X移動機構61は、コレット6を、トレイ載置部51上のトレイ55の上方位置、撮像部7の上方位置(撮像位置)、及び、リードフレーム載置部52上のリードフレーム56の上方位置へ移動させることができる。
Y移動機構62は、X移動機構61により支持されている。Y移動機構62は、水平方向であって、X方向に対して直交する方向(Y方向)へと、X移動機構61に対して相対的に直線移動する。Y移動機構62は、この移動により、コレット6をY方向に直線移動させる。すなわち、Y移動機構62は、ペレット3のピックアップ及びマウント(具体的には、例えば、ダイボンディング)のために、コレット6のY方向位置を補正することができる。
Z移動機構63は、Y移動機構62を介してX移動機構61により支持されている。Z移動機構63は、Y移動機構62に対して相対的に上下方向(Z方向)へ直線移動する。Z移動機構63は、この移動により、コレット6をZ方向に直線移動させる。すなわち、Z移動機構63は、ペレット3のピックアップが可能な高さ(上下位置)及びペレット3のマウントが可能な高さ(上下位置)にコレット6を下降させることができる。
θ移動機構64は、Z移動機構63及びY移動機構62を介してX移動機構61により支持されている。θ移動機構64は、Z方向を軸とする軸周り(θ方向)に、Z移動機構63に対して相対的に回転移動する。θ移動機構64は、この回転移動により、コレット6をθ方向に回転移動させる。
また、移動制御部65は、X移動機構61、Y移動機構62、Z移動機構63及びθ移動機構64の動作制御を行う。この移動制御部65は、所定のプログラムに従って、コレット6を移動させる。この移動の際に、移動制御部65は、画像認識部8により認識された位置データに応じて、コレット6の位置を補正し、この補正により、コレット6により保持されているペレット3の位置も補正する。
なお、画像認識部8は、撮像位置でのペレット3の位置データを生成する他に、トレイ載置部51のトレイ55上のペレット3の位置データ(ペレット初期位置データ)と、リードフレーム載置部52上のリードフレーム56におけるダイボンディング位置の位置データ(ダイボンディング位置データ)と、を生成する。移動制御部65は、これら位置データに応じて、トレイ55からペレット3をピックアップする際のコレット6の位置補正と、ペレット3とリードフレーム56上にマウント(ダイボンディング)する際のコレット6及びペレット3の位置補正と、を移動機構60に行わせる。
次に、動作を説明する。なお、この動作説明は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法の説明を兼ねる。
先ず、トレイ載置部51には、複数のペレット3が配列されたトレイ55を載置する。一方、リードフレーム載置部52には、リードフレーム56を載置する。
次に、ペレット初期位置認識用撮像部53のカメラ58は、トレイ55上のペレット3を撮像し、この撮像により得られた画像データを画像認識部8へ出力する。
ここで、トレイ55上の複数のペレット3の配列は予め定まっており、これらペレット3をコレット6がピックアップする順番も予め定まっているものとする。カメラ58は、コレット6により次にピックアップされるペレット3を撮像対象とする。トレイ移動機構71は、トレイ55上のペレット3のうち、撮像対象となるペレット3がカメラ58による撮像範囲に入るように、トレイ55をペレット3の配列方向(水平方向)に移動させる。そして、このようにトレイ55を移動させた状態で、カメラ58が撮像対象のペレット3を撮像し、その画像データを画像認識部8へ出力する。すなわち、ここでは、例えば、トレイ55上のペレット3のうち1番目にピックアップされるペレット3を撮像し、その撮像データを画像認識部8へ出力する。このような一連の動作は、制御部80がカメラ58及びトレイ移動機構71の動作制御を行うことによって実現することができる。
画像認識部8はカメラ58から入力された画像データに基づいて、ペレット3の位置(座標)を演算する。ここで演算するペレット3の位置のデータには、ペレット3の水平位置データ(X方向及びY方向における位置データ)と、水平面内におけるペレット3の回転角度データと、が含まれる。このうち水平位置データについては、規定の水平位置データを予め画像認識部8が記憶しておき、その規定の水平位置に対するずれ量及び方向を演算することにより求めることができる。また、回転角度データについても、規定の角度データを予め画像認識部8が記憶しておき、その規定の角度に対するずれ量(角度)及び回転方向を演算することにより求めることができる。画像認識部8は、このような演算により得られたトレイ55上のペレット3の位置データ(ペレット初期位置データ)を移動制御部65へ出力する。
移動制御部65は、画像認識部8から入力されたペレット初期位置データに応じて、ペレット3をピックアップする際のコレット6の位置(水平位置及び回転角度)を演算する。すなわち、この演算により求めるピックアップ時のコレット6の位置は、ペレット3の初期位置のずれと同じだけ、ピックアップ時のコレット6の規定位置からずれる(補正される)ようにする。このようにピックアップ時のコレット6の位置を規定位置からずらす(補正する)ことにより、コレット6に対するペレット3の位置合わせを行い、ペレット3の初期位置のずれを後工程に引き継がないようにできる。
次に、移動制御部65は、X移動機構61及びY移動機構62を制御し、演算した位置にコレット6を水平移動させる。すなわち、補正された位置へコレット6を移動させる。なお、この段階では、コレット6は、コレット6以外の各構成要素と干渉せずに水平移動できるよう、トレイ55、リードフレーム56、光照射部2等よりも高く位置している(以下、この高さを搬送レベルという)。従って、この水平移動により、コレット6は、ペレット3をピックアップする位置の上方へ移動する。また、画像認識部8により認識されたペレット3の位置(ペレット初期位置データ)に、水平方向における回転角度のずれが含まれている場合、移動制御部65は、ペレット3を正しい向きでピックアップできるように、θ移動機構64を制御し、コレット6を水平面内において回転させて、水平面内におけるコレット6の角度を補正する。
例えば、ペレット初期位置データが示すペレット3の位置が、X方向に1μm、Y方向に2μmずれており、右回りに1度のずれを含んでいたとする。この場合、このようにX移動機構61、Y移動機構62及びθ移動機構64により移動された後のコレット6の位置は、規定のピックアップ位置からX方向に1μm、Y方向に2μmずれ、右回りに1度ずれた(補正された)状態となる。
次に、移動制御部65は、Z移動機構63を制御し、ペレット3をピックアップできる高さ(上下位置)までコレット6を下降させる。また、この下降の過程で、真空ポンプ14による吸気を開始する。その結果、コレット6の保持部4は、図7(a)、図7(b)に示すようにペレット3を吸着保持する。
すなわち、保持部4の吸着保持部17は、ペレット3の露出面15aを吸着することによって、ペレット3を保持する。また、保持部4の収容凹室18は、保持部4とペレット本体16とが干渉しないように、ペレット本体16の一部分を収容する。以後、このペレット3がリードフレーム56にダイボンディングされるまでは、コレット6(の保持部4)に対するペレット3の姿勢は維持される。
なお、ここでは、説明を簡単にするため、コレット6の位置(水平位置及び回転角度)を補正した後でコレット6を下降させてペレット3を吸着保持する動作を説明したが、コレット6を下降させながらコレット6の位置(水平位置及び回転角度)を補正してペレット3を吸着保持するようにしても良いのは勿論である。
次に、移動制御部65は、Z移動機構63を制御し、コレット6を搬送レベルへと上昇させる。
なお、ペレット3の吸着時にコレット6を水平面内において回転させる補正を行った場合、移動制御部65は、θ移動機構64を制御し、その回転方向と逆方向に、その回転と同じ角度だけコレット6を回転させることにより、水平面内におけるコレット6の回転角度を元に戻す。また、ペレット3の吸着時にコレット6をY方向に移動させる補正を行った場合、移動制御部65は、Y移動機構62を制御し、その移動方向と逆方向に、その移動と同じ移動量だけコレット6を移動させることにより、Y方向におけるコレット6の位置を元に戻す。同様に、ペレット3の吸着時にコレット6をX方向に移動させる補正を行った場合、移動制御部65は、X移動機構61を制御し、その移動方向と逆方向に、その移動と同じ移動量だけコレット6を移動させることにより、X方向におけるコレット6の位置を元に戻す。なお、このようにコレット6の位置(水平位置及び回転角度)を元に戻す動作についても、コレット6を上昇させる過程で行うようにしても良い。
以上のようにペレット初期位置データに応じてコレット6の位置(水平位置及び回転角度)を補正してペレット3を吸着することにより、コレット6に対するペレット3の相対位置は、再現性良くほぼ同じ位置となるようにすることができる。
しかし、厳密には、コレット6に対するペレット3の相対位置の再現性は、吸着動作時にペレット3の位置がコレット6に対してブレてしまうことに起因して十分ではない。しかも、この吸着後、ペレット3をダイボンディング位置へ搬送するまでの過程では、移動機構60(特にX移動機構61)の動作誤差のために、コレット6の搬送距離にも誤差が生じることがある。従って、このままペレット3をダイボンディング位置へ搬送しリードフレーム56へダイボンディングすると、そのボンディング位置(搭載位置)の精度が不十分となることがある。
このため、以下のように、撮像部7による撮像に基づいて、ペレット3の位置を演算し、この演算結果に応じて、ボンディング位置までのコレット6及びペレット3の移動量を補正する。
すなわち、移動制御部65は、次に、移動機構60のX移動機構61を制御し、コレット6及びペレット3を、予め決められた上記撮像位置の上方へと水平移動させる。ここで、移動機構60は、コレット6を規定の移動量だけX方向に移動させる。ただし、上述のように、移動機構60の動作誤差に起因して、コレット6の搬送距離に誤差が生じることがあるため、この段階でのコレット6のX方向位置は誤差を含んでいる可能性がある。
次に、移動制御部65は、移動機構60のZ移動機構63を制御し、コレット6及びペレット3を撮像位置へと下降させる。
そして、図1、図3及び図4に示すように、コレット6及びペレット3が撮像位置に達して停止すると、制御部80は、その旨を認識するとともに光源9を発光させる。すなわち、図3に示すように、光照射部2は、反射面5に向けて光を照射する。反射面5は、この照射光をペレット3側に反射する。この反射光は、ペレット3をその上面側から照明するので、カメラ22から見ると、ペレット3の背面から照明することになる。
このように反射面5から反射光が照射される状態で、制御部80は、カメラ22に撮像を行わせる。カメラ22は、この撮像により、投影画像のデータを生成する。
図10は、カメラ22により撮像された具体的な投影画像の例を示す図である。カメラ22は、この投影画像のデータを画像認識部8へ出力する。画像認識部8では、この投影画像の二値化処理を行い、ペレット3の張出部16aとペレット3以外の領域との境界線75をペレット3の張出部16aの外形線として認識し、所定の座標形におけるこの外形線の位置(座標)を認識する。
なお、図10に示す投影画像は、ペレット本体16における図10の左端が基台15における図10の左端に対して傾斜するように、ペレット本体16が基台15に対して斜めに載置されている場合の投影画像である。従って、ペレット本体16と基台15との位置関係が図9とは若干異なっている。
次に、画像認識部8は、二値化処理により認識した実際の外形線の位置情報に基づいて、ペレット3の発光点16bの位置を演算する。ここで、画像認識部8は、張出部16aの外形線と、発光点16bとの位置関係を示すデータを予め記憶保持しており、このデータを用いることにより、認識した張出部16aの外形線の位置情報に基づいて発光点16bの位置(座標)を演算することができる。例えば、外形線の両端間の中心位置が発光点16bの位置である場合、画像認識部8は、外形線の両端の位置を求め、両端の中心位置を発光点16bの位置として演算する。
また、画像認識部8は、発光点16bの規定位置のデータを予め記憶している。そして、その規定位置に対し、演算された発光点16bの位置がX方向及びY方向にどれだけずれているかを示す情報(以下、位置ずれ情報)を演算する。
更に、画像認識部8は、張出部16aの外形線の角度を演算する。画像認識部8は、張出部16aの外形線の規定の角度のデータを予め記憶している。そして、その規定角度に対し、演算された角度が、水平面内におけるどの方向にどれだけずれているかを示す情報(以下、角度ずれ情報)を演算する。
画像認識部8は、このようにして演算した位置ずれ情報及び角度ずれ情報を移動制御部65へ出力する。
移動制御部65は、画像認識部8から入力された位置ずれ情報及び角度ずれ情報に応じて、コレット6の位置補正情報及び角度補正情報を演算する。すなわち、この演算により求める位置補正情報は、位置ずれ情報が示すずれ量と同じ大きさの補正であって、位置ずれ情報が示すずれ方向とは反対側への補正が必要である旨を示す情報である。同様に、この演算により求める角度補正情報は、角度ずれ情報が示すずれ量と同じ大きさの角度の補正であって、角度ずれ情報が示すずれ方向とは反対側への補正が必要である旨を示す情報である。例えば、位置ずれ情報が示すずれが、X方向に2μm、Y方向に1μmのずれであり、角度ずれ情報が示すずれが、左回りに1度のずれであったとする。この場合、位置補正情報は、X方向の反対方向に2μm、Y方向の反対方向に1μmの補正が必要である旨を示す情報である。また、角度補正情報は、右回りに1度の補正が必要である旨を示す情報である。このような位置補正情報及び角度補正情報に従ってコレット6の水平位置及び水平面内での回転角度を補正した上で、ペレット3をダイボンディング位置へ搬送しリードフレーム56へダイボンディングすることにより、そのボンディング位置(搭載位置)の精度を十分に高めることができる。
ただし、リードフレーム56におけるダイボンディング位置にも、規定位置に対するずれがある場合もある。このため、以下に説明するように、ダイボンディング位置についても、ペレット初期位置と同様に、規定位置からのずれを演算し、このずれも考慮してダイボンディングを行う。
すなわち、ダイボンディング位置認識用撮像部54のカメラ70は、リードフレーム載置部52上のリードフレーム56を撮像し、この撮像により得られた画像データを画像認識部8へ出力する。
ここで、リードフレーム56は、例えば、ペレット3の搭載位置(ダイボンディング位置)を複数有している。また、これらダイボンディング位置の配置は予め定まっており、これらダイボンディング位置にペレット3を搭載する順序も予め定まっているものとする。カメラ70は、コレット6によって次にペレット3が搭載されるダイボンディング位置を撮像対象とする。リードフレーム移動機構72は、リードフレーム56のダイボンディング位置のうち、撮像対象となるダイボンディング位置がカメラ70による撮像範囲に入るように、リードフレーム56を移動させる。そして、このようにリードフレーム56を移動させた状態で、カメラ70が撮像対象のダイボンディング位置を撮像し、その画像データを画像認識部8へ出力する。すなわち、ここでは、例えば、リードフレーム56が有する複数のダイボンディング位置のうち1番目にペレット3がダイボンディングされるダイボンディング位置を撮像し、その撮像データを画像認識部8へ出力する。このような一連の動作は、制御部80がカメラ70及びリードフレーム移動機構72の動作制御を行うことによって実現することができる。
画像認識部8はカメラ70から入力された画像データに基づいて、ダイボンディング位置の位置(座標)を演算する。ここで演算するダイボンディング位置の位置データには、ダイボンディング位置の水平位置データ(X方向及びY方向における位置データ)と、水平面内におけるダイボンディング位置の回転角度データと、が含まれる。これら水平位置データ及び回転角度データの演算は、ピックアップ時のペレット初期位置データの演算と同様に行う。すなわち、水平位置データについては、規定の水平位置データを予め画像認識部8が記憶しておき、その規定の水平位置に対するずれ量及び方向を演算することにより求めることができる。また、回転角度データについても、規定の角度データを予め画像認識部8が記憶しておき、その規定の角度に対するずれ量(角度)及び回転方向を演算することにより求めることができる。画像認識部8は、このような演算により得られたダイボンディング位置のデータ(ダイボンディング位置データ)を移動制御部65へ出力する。
移動制御部65は、画像認識部8から入力されたダイボンディング位置データに応じて、ペレット3をダイボンディングする際のコレット6の位置(水平位置及び回転角度)を演算する。すなわち、この演算により求めるダイボンディング時のコレット6の位置は、ダイボンディング位置の規定位置からのずれと同じだけ、ダイボンディング時におけるコレット6の位置がその規定位置からずれる(補正される)ようにする。このようにダイボンディング時のコレット6の位置を規定位置からずらす(補正する)ことにより、ダイボンディング位置に対するペレット3の位置合わせを行うことができる。
以下、上述のように投影画像を撮像して以降のコレット6及びペレット3の動作を説明する。移動制御部65は、上述のように撮像位置での投影画像の撮像が行われた後、移動機構60のZ移動機構63を制御し、ペレット3を吸着保持したままのコレット6を搬送レベルまで上昇させる。
次に、移動制御部65は、X移動機構61、Y移動機構62及びθ移動機構64を制御し、ペレット3を吸着保持したままのコレット6をリードフレーム56の上方位置へ移動させる。すなわち、上述のようにダイボンディング位置データに応じて演算したダイボンディング時の位置へとコレット6を移動させる。従って、この段階でのコレット6及びペレット3の位置(水平位置及び回転角度)は、ダイボンディング位置のずれに応じて補正された位置となっている。
次に、移動制御部65は、Z移動機構63を制御し、コレット6をダイボンディング位置の上方からダイボンディング位置へと下降させるが、例えば、この下降の過程において、撮像位置での撮像により得られた位置ずれ情報及び角度ずれ情報に応じて、コレット6及びペレット3の水平位置及び角度の補正を行う。すなわち、上述した演算により求めたコレット6の位置補正情報及び角度補正情報に従って、コレット6及びペレット3の位置及び角度の補正を行う。
これにより、ペレット3をダイボンディング位置へと精度良く搬送することができるので、その位置でリードフレーム56に対するペレット3のダイボンディングを行う。
以後は、同様に、2番目以降のペレット3を順次にトレイ55からピックアップした後、撮像位置での投影画像の撮像を経て、リードフレーム56上にダイボンディングする。これにより、複数のペレット3がリードフレーム56の複数のダイボンディング位置にそれぞれ精度良くダイボンディングされた半導体装置を製造することができる。
以上のような第1の実施形態によれば、光照射部2は、光源9と、光源9からの光を平行光又は集束光に変換する光変換部10と、を有し、該変換後の光を反射面5に向けて照射するので、その平行光又は集束光を反射面5にてペレット3側に反射させることができる。従って、反射面5からの反射光がペレット3におけるコレット6側の面以外の面に照射されてしまうことを抑制することができる。よって、投影画像に本来の画像とは異なる位置に白色領域が生じる可能性を抑制することができる。よって、投影画像に本来の画像とは異なる位置に白色領域が生じることに起因してペレット3の位置を誤認識してしまう可能性を低減することができる。また、平行光又は集束光を、平面である反射面5に向けて一方向から照射するので、反射面5からの反射光どうしの干渉やハレーションの発生を抑制することができる。よって、反射光の光強度にムラが生じることに起因してペレット3の位置を誤認識してしまう可能性を低減することができる。従って、コレット6により保持されているペレット3の位置認識の精度及び信頼性を十分に向上させることが可能となる。
よって、認識したペレット3の位置に応じて、ペレット3を保持しているコレット6の位置補正を精度良く行うことができる。従って、例えば、ペレット3を精度良く(例えば、発光点16bの位置及び発光角度を精度良く)リードフレーム56にダイボンディングすることが要求される半導体装置を好適に製造することができる。
また、光照射部2から反射面5までの照射光の経路と、反射面5からペレット3までの反射光の経路と、を略直交させることにより、反射面5からの反射光がペレット3におけるコレット6側の面以外の面に照射されてしまうことを一層好適に抑制することができる。よって、投影画像に本来の画像とは異なる位置に白色領域が生じる可能性を一層好適に抑制することができる。
また、光照射部2から反射面5へ平行光を照射することにより、反射面5からの反射光どうしの干渉やハレーションの発生を一層好適に抑制することができる。
また、保持部4は、段付きペレットであるペレット3を露出面15aにて吸着保持する吸着保持部17と、吸着保持部17により露出面15aを吸着保持した際に、保持部4とペレット本体16とが干渉しないようペレット本体16の一部分を収容する収容凹室18と、を有している。よって、ペレット本体16の表面に回路パターンが形成されている場合に、その回路パターンを保持部4が傷つけてしまう可能性を低減することができる。よって、例えば、ペレット本体16がレーザーダイオードである場合に、発光不良の発生を抑制することができる。また、ペレット本体16よりも寸法が大きい基台15の露出面15aを吸着保持することにより、ペレット本体16を吸着保持する場合と比べて、保持部4とペレット3との接触面積を増やすことができるので、より安定的にペレット3を保持することができる。よって、搬送時の衝撃によりペレット3がコレット6に対して位置ずれを起こしてしまう可能性を低減することができる。なお、このようにペレット本体16よりも寸法が大きい基台15の露出面15aを吸着保持することにより、吸気口19の径も大きく設定することができるため、より大きな吸着力を確保することができる。よって、搬送時の衝撃によるペレット3の位置ずれをより好適に抑制できる。
また、コレット6の保持部4は、段付きペレットであるペレット3を基台15の露出面15aにて吸着保持する。このため、図13のコレット101により吸着保持する場合と比べて、広い面で保持することができるので、保持部4による吸着保持時におけるペレット3の姿勢の安定化が図れる。よって、搬送中にペレット3がコレット6に対して位置ずれを起こす可能性を低減できるので、そのような位置ずれに起因する搭載位置のずれの発生を抑制できる。
また、光照射部2は、例えば、光源9(LED)、ライトガイド11及び光変換部10により構成することができるので、図13に示すリング照明器102を用いる場合と比べて、構成要素の数を低減できるとともに構成を簡易にでき、位置認識装置1の小型化及び低コスト化が図れる。
図13の装置構成では、コレット101の円錐面105に対し、その周囲全方向から光を照射する構成であるため、ペレット3付近での光の干渉をなるべく抑制するために、暗箱103が必要となるのに対し、本実施形態では、光照射部2は、光を一方向から反射面5へ照射するので、ペレット3付近での光の干渉を抑制できる。よって、暗箱103(図13)が不要となるので、その点でも、位置認識装置1の小型化及び低コスト化が図れる。
〔第2の実施形態〕
図11は第2の実施形態に係るペレットの位置認識装置200の要部の構成を示す模式的な正面図である。
上記の第1の実施形態では、光照射部2から反射面5までの照射光の経路と、反射面5からペレット3までの反射光の経路とが略直交する例を説明した。
これに対し、本実施形態の場合、図11に示すように、光照射部2から反射面5までの照射光の経路と、反射面5からペレット3までの反射光の経路と、のなす角度が90度よりも大きい。すなわち、例えば、図11に示すように、光照射部2は斜め上方から反射面5へ光を照射する。その他の点については、本実施形態に係る位置認識装置200は、上記の第1の実施形態に係る位置認識装置1と同様に構成されている。
また、本実施形態に係るペレットのマウント装置(図示略)は、第1の実施形態に係る位置認識装置1に代えて、本実施形態に係る位置認識装置1を有している点でのみ、第1の実施形態に係るマウント装置50と相違し、その他の点では、第1の実施形態に係るマウント装置50と同様に構成されている。また、本実施形態に係る半導体装置の製造方法は、第1の実施形態に係るマウント装置50に代えて、本実施形態に係るマウント装置を用いて行う点でのみ、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法と相違する。
図12は本実施形態の場合の投影画像の例を示す図である。
本実施形態の場合、上記の第1の実施形態と比べると、光照射部2からの照射光と、反射面5からの反射光との干渉が生じる可能性が高まる。このため、図12に示すように、第1の実施形態(図10)と比べると画像の輝度にムラが生じることがある。よって、第1の実施形態と比べると、二値化処理の際の閾値の自由度が低くなることがあり、該閾値を適切に設定する必要がある。
ただし、その他の点では、本実施形態によっても、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
上記の各実施形態では、ペレット3が段付きペレットである例を説明したが、ペレット3は、例えば、直方体形状等、その他の形状のものであっても良い。この場合、保持部4は、収容凹室18を有していなくても良い。また、画像認識部8は、ペレット3の外周の何れか1つの辺である外形線を認識し、その位置を演算するか、又は、外形線に基づいて演算できるペレット3の特定箇所の位置を演算する。更に画像認識部8は、例えば、その外形線の角度を認識する。それら認識結果を用いることにより、上記の各実施形態と同様に、ペレット3の位置補正を行うことができる。
また、上記においては、ペレット3をリードフレーム56へ搭載する例を説明したが、ペレット3は基板に搭載するのであっても良い。
1 ペレットの位置認識装置
2 光照射部
3 ペレット
4 保持部
5 反射面
6 コレット
7 撮像部
8 画像認識部
9 光源
10 光変換部
11 ライトガイド
12 本体部
13 錐状部
14 真空ポンプ
15 基台
15a 露出面
16 ペレット本体
16a 張出部
16b 発光点
17 吸着保持部
18 収容凹室
19 吸気口
21 鏡筒レンズ部
22 カメラ
50 マウント装置
51 トレイ載置部
52 リードフレーム載置部
53 ペレット初期位置認識用撮像部
54 ダイボンディング位置認識用撮像部
55 トレイ
56 リードフレーム
57 鏡筒レンズ部
58 カメラ
59 鏡筒レンズ部
60 移動機構
61 移動機構
62 移動機構
63 移動機構
64 移動機構
65 移動制御部
66 ガイドレール
70 カメラ
71 トレイ移動機構
72 リードフレーム移動機構
75 境界線
80 制御部
200 ペレットの位置認識装置
α 角度
β 角度

Claims (7)

  1. 光を照射する光照射部と、
    ペレットを保持する保持部と、前記光照射部から照射される光を前記保持部により保持されている前記ペレットへ向けて反射させる反射面と、を有するコレットと、
    前記反射面からの反射光による前記ペレットの投影画像を撮像する撮像部と、
    前記投影画像に基づき、前記保持部により保持されているペレットの位置を認識する画像認識部と、
    を有し、
    前記光照射部は、光源と、前記光源からの光を平行光又は集束光に変換する光変換部と、を有し、該変換後の光を一方向から前記反射面に向けて照射し、
    前記反射面は平面であることを特徴とするペレットの位置認識装置。
  2. 前記光照射部から前記反射面までの照射光の経路と、前記反射面から前記ペレットまでの反射光の経路と、が略直交していることを特徴とする請求項1に記載のペレットの位置認識装置。
  3. 前記光照射部は平行光を照射することを特徴とする請求項1又は2に記載のペレットの位置認識装置。
  4. 前記ペレットは、
    基台と、前記基台上に搭載されたペレット本体と、を含み、
    前記ペレット本体は、前記基台上面の一部分が当該ペレット本体により覆われず露出した露出面となるように前記基台上に配置され、
    前記保持部は、
    前記ペレットを前記露出面にて吸着保持する吸着保持部と、
    前記吸着保持部により前記露出面を吸着保持した際に、当該保持部と前記ペレット本体とが干渉しないよう該ペレット本体の一部分を収容する収容凹室と、
    を有していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のペレットの位置認識装置。
  5. 前記ペレット本体は、その一部分が前記基台の側面よりも張り出した張出部を構成し、
    前記保持部は、前記投影画像に少なくとも前記張出部の投影像が含まれるように、前記ペレットを保持することを特徴とする請求項4に記載のペレットの位置認識装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項に記載のペレットの位置認識装置と、
    前記画像認識部により認識された位置に応じて補正された移動量となるよう、前記ペレットを保持したままの前記コレットを前記ペレットの搭載位置へ移動させる移動機構と、
    を有することを特徴とするペレットのマウント装置。
  7. 光源からの光を平行光又は集束光に変換し、該変換後の光を平面である反射面へ向けて一方向から照射し、前記反射面からの反射光を、コレットにより保持されているペレットへ向けて照射しながら、前記反射光による前記ペレットの投影画像を撮像する第1工程と、
    前記投影画像に基づき、前記コレットにより保持されているペレットの位置を認識する第2工程と、
    前記第2工程により認識した位置に応じて補正された移動量となるよう、前記ペレットを保持したままの前記コレットを前記ペレットの搭載位置へ移動させる第3工程と、
    前記搭載位置にて前記ペレットを基板ないしはリードフレームに搭載する第4工程と、
    をこの順に行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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JP7247733B2 (ja) 2019-04-25 2023-03-29 株式会社レゾナック ドルメン構造を有する半導体装置の製造方法

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