JP2011028500A - システム制御サーバ、ストレージシステム、設定方法および設定プログラム - Google Patents

システム制御サーバ、ストレージシステム、設定方法および設定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】増設作業時の人為的なミスの防止、作業負担の軽減および作業時間の短縮を実現することを課題とする。
【解決手段】運用モード取得部は、装置情報取得部により取得された増設前接続装置情報と増設後接続装置情報とを比較して、ストレージシステム内に増設された外部記憶装置についての増設装置情報を認識し、当該認識した増設装置情報を用いて、外部記憶装置増設後にストレージシステムに適用する運用モードを対応関係記憶部から取得する。設定実行部は、装置情報取得部により取得された増設後接続装置情報と、運用モード取得部により取得された運用モードとに基づいて、外部記憶装置の増設に伴うストレージシステムの設定を実行する。
【選択図】図1

Description

この発明は、システム制御サーバ、ストレージシステム、設定方法および設定プログラムに関する。
近年、相次ぐ会社の不祥事で見られる問題(法令違反や財務の不正確さなど)に対して、リスクを抑えるとともに 管理された体制を構築するための内部統制ルールとしてJ−SOX法が制定された。
そして、各会社では、J−SOX法のもと、例えば、コンプライアンスが最重要課題の一つとなり、長期間保存すべきデータが今後も更に増え続けていくことが予想される。このため、例えば、各会社においてデータ保存に利用されているアーカイブ型ストレージシステム「CAS(Content Aware Storage)」でも外部記憶装置の増設が必要となることが容易に予想される。これに関連して、コンピュータシステムにおける周辺機器の構成変更方法に関する技術は、従来から種々提案されている。
図11は、CASに増設される外部記憶装置と増設前後の運用モードとの関係を示す従来例である。図12は、CASにおける各運用モードを説明する図である。図13は、CASにおける外部記憶装置の増設イメージを表す図である。
図12に示す運用モードとは、CASにおけるデータ保存状態である。例えば、運用モード「シングル」は、システムに外部記憶装置が接続されておらず、システムに予め搭載されたディスクにデータを単体で保存するモードを意味する。また、例えば、運用モード「ディスクtoテープ」は、システムに予め搭載されたディスクと、システムに接続された外部記憶装置との間でデータを二重化して保存するモードを意味する。運用モード「階層化」は、ストレージシステムに予め搭載されたディスク上、あるいはストレージシステムに増設されたテープライブラリ内でデータを二重化して保存するモードを意味する。
そして、図11に示すように、増設される外部記憶装置の種類には、テープライブラリとテープドライブとがある。例えば、図13の(1)、(2)に示すように、テープライブラリの増設台数が1台で、増設前の運用モードが「シングル」である場合には、図11に示すように、増設後の運用モードは「ディスクtoテープ」あるいは「階層化」に変更される。
また、図13の(3)に示すように、テープドライブの増設台数が1台で、運用前のモードが「ディスクtoテープ」である場合には、図11に示すように、増設後の運用モードは「ディスクtoテープ」のままとなる。
また、図13の(4)、(5)に示すように、テープライブラリの増設台数が1台で、増設前の運用モードが「ディスクtoテープ」である場合には、図11に示すように、増設後の運用モードは「ディスクtoテープ」のままか、「階層化」に変更される。
また、図13の(6)、(7)に示すように、テープライブラリの増設台数が2台で、増設前の運用モードが「シングル」である場合には、図11に示すように、増設後の運用モードは「ディスクtoテープ」あるいは「階層化」に変更される。
また、CASにテープライブラリまたはテープドライブが増設されたことを認識させるためには、上述した運用モードを変更する他にも、各種環境設定の変更が必要となる。例えば、図14に示すように、CASへの外部記憶装置の増設に伴って、同図のNo.1〜No.3に示す環境設定の種類が必要となる。
例えば、No.1として、CASサーバのOSに増設を認識させるための各環境設定更新が必要となる。また、No.2として、テープライブラリ制御するミドルウェアのライブラリ環境設定の更新が必要となる。また、No.3として、CASサーバで増設したことによる環境設定ファイル、環境設定の更新が必要となる。図14は、CASにおける増設に必要な環境設定の種類を示す図である。
そして、図15に示すように、環境設定方法には、設定ファイルの設定情報の更新、対話型ツールによる設定更新、OS、ライブラリ制御ミドルウェア、CASが提供するコマンド実行の3つの方法がある。図15は、CASにおける増設時の環境設定変更方法を示す図である。
図16は、従来のCASにおけるテープライブラリまたはテープドライブ増設時の一連の作業手順を示す図である。同図に示すように、従来のCASにおけるテープライブラリまたはテープドライブ増設時の一例の作業手順には、No.1〜No.13の合計13の作業手順が存在し、作業手順のNo.1は「CAS全体停止」である。
また、No.2は「ハード増設(ハード側設定変更&結線)」、No.3は「CAS再起動」、No.4は「OS環境設定」、No.5は「CASサーバのみ再起動」、No.6は「テープライブラリ制御ミドルウェア停止」である。また、No.7は「テープライブラリ制御ミドルウェアサーバ環境設定」、No.8は「CASサーバ環境設定1」、No.9は「CASサーバのみ再起動」、No.10は「テープライブラリ制御ミドルウェアクライアント環境設定」である。また、No.11は「運用モード変更」、No.12は「CASサーバのみ再起動」、No.13は「CASサーバ環境設定2」である。
また、図16に示すヘッダの「固定作業数」または「可変作業数」は、設定する項目数または実行するコマンドの数を示し、「−」は、作業が無いことを示す。固定作業は、作業時に決まった情報を設定、または決まったコマンドを実行する必須の作業を示す。
例えば、作業手順のNo.1の「CAS全体停止」では、固定作業のみであり、テープライブラリ増設時における作業数が「1」、ドライブ増設時における作業数も「1」である。また、No.2の「ハード増設(ハード側設定変更&結線)」も、固定作業のみであり、テープライブラリ増設時における作業数が「1」、ドライブ増設時における作業数も「1」である。また、No.3の「CAS再起動」も、固定作業のみであり、テープライブラリ増設時における作業数が「1」、ドライブ増設時における作業数も「1」である。
また、No.4の「OS環境設定」では、可変作業のみであり、テープライブラリ増設時における作業数が「5〜10」、ドライブ増設時における作業数は「4〜9」である。また、No.5の「CASサーバのみ再起動」では、固定作業のみであり、テープライブラリ増設時における作業数が「2」、ドライブ増設時における作業数も「2」である。
また、No.6の「テープライブラリ制御ミドルウェア停止」では、テープライブラリ増設時に必要な固定作業のみであり、作業数が「2」である。No.7の「テープライブラリ制御ミドルウェアサーバ環境設定」では、固定作業および可変作業が必要となり、テープライブラリ増設時における固定作業数が12で、可変作業数が「9〜13」であり、ドライブ増設時における固定作業数が「2」で、可変作業数が「5〜8」である。
また、No.8の「CASサーバ環境設定1」では、ドライブ増設に必要な固定作業のみであり、作業数が「1」である。No.9の「CASサーバのみ再起動」は、固定作業のみであり、テープライブラリ増設時における作業数が「2」、ドライブ増設時における作業数も「2」である。No.10の「テープライブラリ制御ミドルウェアクライアント環境設定」では、テープライブラリ増設時に固定作業および可変作業が必要となり、テープライブラリ増設時における固定作業数が8で、可変作業数が「1〜2」である。
No.11の「運用モード変更」では、テープライブラリ増設時に可変作業のみが必要となり、作業数が「2」である。No.12の「CASサーバのみ再起動」では、テープライブラリ増設時に固定作業のみが必要となり、作業数が「4」である。No.13の「CASサーバ環境設定2」では、テープライブラリ増設時に固定作業のみが必要となり、作業数が「2」である。
ここで、図16に示す増設時の作業手順の補足説明をする。No.4の作業手順に示されるOS環境設定では、テープライブラリの増設に応じてロボットやドライブ用のパスの設定(WWWPortNameの設定(ロボット、ドライブ1〜ドライブX))を行う。ライブラリ分、OSの環境設定が増えることになる。
No.7の作業手順に示されるテープライブラリ制御ミドルウェアサーバ環境設定では、テープライブラリの増設に応じて、テープライブラリ制御用のミドルウェアに関する設定を行う。例えば、クライアントグループ(ライブラリ、ドライブの増減には依存しない)、クライアントホスト名(ライブラリ、ドライブの増減には依存しない)、ライブラリ名称、LTO(Linear Tape-Open、記憶装置の規格)タイプ、ドライブ名称、接続方法(ライブラリ、ドライブの増減には依存しない)を設定する。なお、No.7の作業手順は、ドライブ増設時にのみ必要な作業手順である。
No.8の作業手順に示されるCASサーバ環境設定1では、テープライブラリの増設に応じて、テープライブラリのクリーニング実施期限の設定を行う。例えば、クリーニング情報ファイル(ライブラリ単位で保持)、ドライブ1〜ドライブXまでのクリーニング実施日およびクリーニング期限日を設定する。No.10の作業手順に示されるテープライブラリミドルウェアクライアント環境設定では、テープライブラリの増設に応じて、例えば、クライアントホスト名設定(ライブラリ、ドライブの増減には依存しない)の設定を行う。
No.13の作業手順に示されるCASサーバ環境設定2では、テープライブラリの増設に応じて、クリーニング情報ファイル(CASサーバ環境設定1と同じ)、運用モードファイル(運用モード:シングル/ディスクtoテープ/階層モード)の設定を行う。なお、No.13の作業手順は、ライブラリ増設時にのみ必要な作業手順である。
上述した可変作業は、図17に示す可変要因によって作業数が変化する。例えば、同図に示すように、可変作業数に影響を与える可変要因には、No.1〜No.6の6つが存在する。例えば、No.1「増設する装置の種類」、No.2「テープライブラリの種類」、No.3「増設するテープライブラリ数」、No.4「増設するテープドライブ数」、No.5「テープドライブの種類」、No.6「運用モードの種類」である。
そして、各可変要因に対応する設定項目の一例を説明すると、No.1「増設する装置の種類」に対応する設定項目として「テープライブラリ/テープドライブ」がある。また、No.2「テープライブラリの種類」に対応する設定項目として「大型テープライブラリ/小型テープライブラリ」があり、No.3「増設するテープライブラリ数」に対応する設定項目として「1台/2台/4台」がある。
また、No.4「増設するテープドライブ数」に対応する設定項目として「1台/2台」があり、No.5「テープドライブの種類」に対応する設定項目として「LTO3/LTO4」がある。また、No.6「運用モードの種類」に対応する設定項目として、「シングル/ディスクtoディスク/ディスクtoテープ/階層化」がある。図17は、CASにおけるテープライブラリまたはテープドライブの増設作業に影響を与える可変要因を示す図である。
増設作業を行う作業者は、CASへの外部記憶装置の増設に伴って、固定作業数および可変作業数からなる複数の増設作業手順を手作業で順次実行することとなる。
特開2001−282661号公報
従来のCASにおけるテープライブラリまたはテープドライブ増設時の一連の作業は、増設作業に影響を与える可変要因(図17参照)の存在によって、増設時作業が可変となり、作業数も多くなることから、以下のような問題点がある。
すなわち、CASのテープライブラリ/テープドライブの増設前後の装置構成や運用モードに応じた増設作業の決定、環境設定における設定項目や設定値の決定は、増設作業者の判断に委ねられているので、増設作業者が、その判断を誤る可能性がある。
また、図16に示すように、テープライブラリ増設時の合計作業数が54〜64個、テープドライブ増設時が19〜27個と非常に多いので、設定値を誤入力する可能性があるだけでなく、作業者にかかる負荷が大きい。さらに、作業数が非常に多いので、作業に時間が掛かる。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、増設作業時の人為的なミスの防止、作業負担の軽減および作業時間の短縮を実現することが可能なシステム制御サーバ、ストレージシステム、設定方法および設定プログラムを提供することを目的とする。
本願の開示する技術は、一つの態様において、ストレージシステム内に外部記憶装置が増設された後のストレージシステム内の外部記憶装置に関する増設装置情報と、当該外部記憶装置増設後にストレージシステムに適用する運用モードとの対応関係を記憶する対応関係記憶部と、新たな外部記憶装置の増設直前に、ストレージシステム内の制御サーバにシステムバスを介して接続されている外部記憶装置に関する増設前接続装置情報を取得するとともに、新たな外部記憶装置の増設後に、ストレージシステム内にシステムバスを介して接続されている外部記憶装置に関する増設後接続装置情報を取得する装置情報取得部と、前記装置情報取得部により取得された前記増設前接続装置情報と前記増設後接続装置情報とを比較して、外部記憶装置が増設された後のストレージシステム内の外部記憶装置に関する増設装置情報を認識し、当該認識した増設装置情報に対応する運用モードを前記対応関係記憶部から取得する運用モード取得部と、前記装置情報取得部により取得された増設後接続装置情報と、前記運用モード取得部により取得された運用モードとに基づいて、外部記憶装置の増設に伴うストレージシステムの設定を実行する設定実行部とを有する。
本願の開示する技術の一つの態様によれば、増設作業時の人為的なミスの防止、作業負担の軽減および作業時間の短縮を実現できる。
図1は、実施例1に係るシステム制御サーバを示す図である。 図2は、実施例1に係るストレージシステムの構成を示す図である。 図3は、実施例1に係るOS環境設定情報記憶部に記憶される情報例を示す図である。 図4は、実施例1に係るOS環境設定情報記憶部に記憶される情報例を示す図である。 図5は、実施例1に係る増設された装置と運用モードとの対応関係を示す図である。 図6は、実施例1に係る増設された装置と運用モードとの対応関係を示す図である。 図7は、実施例1に係るテープライブラリまたはテープドライブ増設時の一連の作業手順を示す図である。 図8は、実施例1に係るCASサーバによる処理の流れを示す図である。 図9は、実施例1に係る効果を示す図である。 図10は、設定プログラムを実行するコンピュータを示す図である。 図11は、CASに増設される外部記憶装置と増設前後の運用モードとの関係を示す従来例である。 図12は、CASにおける各運用モードを説明する図である。 図13は、CASにおける外部記憶装置の増設イメージを表す図である。 図14は、CASにおける増設に必要な環境設定の種類を示す図である。 図15は、CASにおける増設時の環境設定変更方法を示す図である。 図16は、従来のCASにおけるテープライブラリまたはテープドライブ増設時の一連の作業手順を示す図である。 図17は、CASにおけるテープライブラリまたはテープドライブ増設作業に影響を与える可変要因を示す図である。
以下に、図面を参照しつつ、本願の開示するシステム制御サーバ、ストレージシステム、設定方法および設定プログラムの一実施形態について詳細に説明する。なお、システム制御サーバ、ストレージシステム、設定方法および設定プログラムの一実施形態として後述する実施例により、本願が開示する技術が限定されるものではない。
図1は、実施例1に係るシステム制御サーバを示す図である。実施例1に係るシステム制御サーバは、同図に示すように、対応関係記憶部と、装置情報取得部と、運用モード取得部と、設定実行部とを有する。
対応関係記憶部は、ストレージシステム内に外部記憶装置が増設された後の当該ストレージシステム内の外部記憶装置に関する増設装置情報と、当該外部記憶装置増設後にストレージシステムに適用する運用モードとの対応関係を記憶する。
装置情報取得部は、新たな外部記憶装置の増設直前に、ストレージシステム内の制御サーバにシステムバスを介して接続されている外部記憶装置に関する増設前接続装置情報を取得するとともに、新たな外部記憶装置の増設後に、ストレージシステム内にシステムバスを介して接続されている外部記憶装置に関する増設後接続装置情報を取得する。
運用モード取得部は、前記装置情報取得部により取得された増設前接続装置情報と増設後接続装置情報とを比較して、ストレージシステム内に増設された外部記憶装置についての増設装置情報を認識し、当該認識した増設装置情報を用いて、外部記憶装置増設後にストレージシステムに適用する運用モードを対応関係記憶部から取得する。
設定実行部は、前記装置情報取得部により取得された増設後接続装置情報と、運用モード取得部により取得された運用モードとに基づいて、外部記憶装置の増設に伴うストレージシステムの設定を実行する。
すなわち、実施例1に係るシステム制御サーバは、外部記憶装置が増設された後のストレージシステム内の外部記憶装置に関する情報を自動で取得する。そして、テープライブラリが増設された後にストレージシステム内に接続済みであるテープライブラリに関する情報に基づいて、増設後のストレージシステムに適用すべき運用モードを自動で決定し、さらには、テープライブラリの増設に関する設定を自動で行う。このようなことから、従来人手で行われていた増設作業時の人為的なミスの防止、作業負担の軽減および作業時間の短縮を実現できる。
[ストレージシステムの構成(実施例2)]
図2は、実施例1に係るストレージシステムの構成を示す図である。なお、同図には、実施例1に係るストレージシステムを説明する上で必要となる処理機能部のみを図示している。
同図に示すように、実施例2に係るストレージシステムは、CASサーバ100、テープライブラリ200Aおよび200Bを有する。CASサーバ100と、テープライブライブラリ200Aおよび200Bとは、SCSI(Small Computer System Interface)やFC(fibre channel)などの接続I/F(接続方式)に基づいて、システムバスにより接続される。
テープライブラリ200Aは、例えば、大型のライブラリであり、ロボットとテープドライブ4台が搭載される。テープライブラリ200Bは、例えば、小型のライブラリであり、ロボットとテープドライブ2台が搭載される。
CASサーバ100は、図2に示すように、CAS設定情報記憶部110と、増設前外部記憶装置接続情報記憶部120と、増設後外部記憶装置接続情報記憶部130と、ライブラリ設定情報記憶部140とを有する。さらに、CASサーバ100は、同図に示すように、OS環境設定情報記憶部150と、ライブラリ制御部160と、自動認識制御部170とを有する。
CAS設定情報記憶部110は、CASサーバ100のシステム状態および運用モードを記憶する。システム状態には、通常時の動作を行う場合のシステム状態である通常モード、装置故障時の動作を行う場合のシステム状態である保守モード、テープライブラリなどの増設時の動作を行う場合のシステム状態である増設モードなどがある。なお、増設モードは、本願の開示するストレージシステムの一実施形態にて新たに追加されるモードである。
運用モードとは、ストレージシステムにおけるデータ保存状態を示す。例えば、運用モード「シングル」は、ストレージシステムに予め搭載されたディスクにデータを単体で保存するモードを示す。運用モード「ディスクtoテープ」は、ストレージシステムに予め搭載されたディスクと、ストレージシステムに増設されたテープライブラリとの間でデータを二重化して保存するモードを示す。運用モード「階層化」は、ストレージシステムに予め搭載されたディスク上、あるいはストレージシステムに増設されたテープライブラリ内でデータを二重化して保存するモードを示す。
増設前外部記憶装置接続情報記憶部120は、テープライブラリが増設される前に、ストレージシステム内に接続済みの外部記憶装置の情報を記憶する。例えば、テープライブラリ増設直前の時点で、ストレージシステムに接続済みの外部記憶装置の種別(ディスク、テープライブラリ等)、テープライブラリの数、テープライブラリのタイプ(例えば、メーカー、サポートするLTO(Linear Tape-Open)、ライブラリの形状(小型、大型)など)、テープライブラリが搭載するテープドライブ数、テープライブラリ増設前の時点の運用モードを記憶する。
増設後外部記憶装置接続情報記憶部130は、テープライブラリの増設後に、ストレージシステム内に接続済みの外部記憶装置の情報を記憶する。例えば、テープライブラリ増設直後の時点で、ストレージシステムに接続済みの外部記憶装置の種別(ディスク、テープライブラリ等)、テープライブラリの数、テープライブラリのタイプ(例えば、メーカー、サポートするLTO(Linear Tape-Open)、ライブラリの形状(小型、大型)など)、テープライブラリが搭載するテープドライブ数を記憶する。
ライブラリ設定情報記憶部140は、接続済みのテープライブラリの情報を記憶する。例えば、接続済みのテープライブラリのタイプ、テープライブラリの数およびテープライブラリの構成(ドライブ数、ロボットなど)を記憶する。
OS環境設定情報記憶部150は、ハード的にFCのポート接続を許可するために設定される情報を記憶する。例えば、テープライブラリがストレージシステムに接続されておらず、運用モードが「シングル」の状態である場合には、図3に示すようなWWN(例えば、wwpn(World Wide Port Name)、wwnn(World Wide Node Name))設定の情報が記憶される。そして、テープライブラリがストレージシステムに増設され、運用モードが「ディスクtoテープ」の状態である場合には、図4に示すようなwwpn(World Wide Port Name)設定の情報が記憶される。図3および図4は、実施例1に係るOS環境設定情報記憶部に記憶される情報例を示す図である。
ライブラリ制御部160は、ライブラリ設定情報記憶部140に記憶されている情報を管理して、ストレージシステム内にSCSI/FCを経由して接続されたテープライブラリの動作を制御する。例えば、ライブラリ制御部160は、ミドルウェアである。
自動認識制御部170は、図2に示すように、増設モード制御部171と、増設テープライブラリ認識制御部172と、運用モード自動判別制御部173と、対話的プログラム設定値自動判別制御部174と、進捗状況管理制御部175とを有する。
増設モード制御部171は、例えば、システム管理者からの指示を受けて、CAS設定情報記憶部110のシステム状態を増設モードに変更する。そして、増設モード制御部171は、CAS設定情報記憶部110、ライブラリ設定情報記憶部140およびOS環境設定情報記憶部150から、現時点でストレージシステムに接続済みである外部記憶装置の情報を取得して、増設前外部記憶装置接続情報を生成して、増設前外部記憶装置接続情報記憶部120に格納する。
例えば、増設モード制御部171は、CAS設定情報記憶部110、ライブラリ設定情報記憶部140およびOS環境設定情報記憶部150から、ストレージシステムに接続済みの外部記憶装置の種別(ディスク、テープライブラリ等)、テープライブラリの数、テープライブラリのタイプ(例えば、メーカー、サポートするLTO(Linear Tape-Open)、ライブラリの形状(小型、大型)など)、テープライブラリが搭載するテープドライブ数、テープライブラリ増設前の時点の運用モードを取得する。そして、取得した情報を取りまとめて増設前外部記憶装置接続情報を生成する。
増設前外部記憶装置接続情報の格納後、増設モード制御部171は、CASサーバ100の動作を停止させる。また、増設モード制御部171は、進捗状況管理制御部175から増設作業の終了通知を受けて、CAS設定情報記憶部110の増設モードを解除し、通常モードに変更する。
増設テープライブラリ認識制御部172は、テープライブラリの増設が完了すると、CASサーバ100を再起動する。
そして、増設テープライブラリ認識制御部172は、CASサーバ100の再起動時に、CASサーバ100に接続可能なテープライブラリの最大構成分のポートに対して、接続I/Fがサポートするコマンド(例えば、SCSIコマンド)を発行し、CASサーバ100のポートに接続されている装置の装置種別がテープライブラリであることを確認する。
ポートに接続された装置種別がテープライブラリであることを確認すると、増設テープライブラリ認識制御部172は、更にコマンドを発行して、テープライブラリのタイプ(例えば、メーカー、サポートするLTO(Linear Tape-Open)、ライブラリの形状(小型、大型)など)、テープライブラリの数およびテープライブラリの構成(ロボット、テープドライブ数)の情報を取得する。
増設テープライブラリ認識制御部172は、取得したテープライブラリのタイプ(例えば、メーカー、サポートするLTO(Linear Tape-Open)、ライブラリの形状(小型、大型)など)、テープライブラリの数およびテープライブラリの構成(ロボット、テープドライブ数)の情報を用いて、増設後外部記憶装置接続情報を生成する。増設後外部記憶装置接続情報の生成後、増設テープライブラリ認識制御部172は、生成した増設後外部記憶装置接続情報を増設後外部記憶装置接続情報記憶部130に格納する。
増設テープライブラリ認識制御部172は、増設前外部記憶装置接続情報記憶部120から増設前外部記憶装置接続情報を取得するとともに、増設後外部記憶装置接続情報記憶部130から増設後外部記憶装置接続情報を取得する。
さらに、増設テープライブラリ認識制御部172は、増設前外部記憶装置接続情報と増設後外部記憶装置接続情報とを比較して、その差分を抽出する。さらに、増設テープライブラリ認識制御部172は、抽出された差分および増設後外部記憶装置接続情報に基づいて、ストレージシステム内に接続されたテープライブラリに関する情報(増設されたテープライブラリの種別、増設後のテープライブラリ数、増設されたテープライブラリに搭載されているテープドライブ数)を認識する。増設テープライブラリ認識制御部172は、増設されたテープライブラリの種別、増設後のテープライブラリ数、テープドライブ数を運用モード自動判別制御部173に送る。
運用モード自動判別制御部173は、増設テープライブラリ認識制御部172からの情報に基づいて、テープライブラリ増設後のストレージシステムに適用すべき運用モードを決定する。
例えば、運用モード自動判別制御部173は、図5および図6に示すように、運用モードの判別に用いるテーブルを有する。図5および図6は、実施例1に係る増設された装置と運用モードとの対応関係を示す図である。
図5には、増設した外部記憶装置の種別と、増設後の装置構成と、増設されたテープライブラリに搭載されるテープドライブ数と、テープライブラリ増設後にストレージシステムに適用すべき運用モードとが対応付けられている。
例えば、小型テープライブラリが1台増設され、増設された小型テープライブラリに搭載されるテープドライブ数が1台(あるいは2台)である場合には、小型テープライブラリ増設後のストレージステムに適用すべき運用モードは「ディスクtoテープ」となる。また、例えば、小型テープライブラリが1台増設され、増設された小型テープライブラリに搭載されるテープドライブ数が4台である場合には、小型テープライブラリ増設後のストレージステムに適用すべき運用モードは「階層化」となる。
また、例えば、大型テープライブラリが1台増設され、増設された大型テープライブラリに搭載されるテープドライブ数が1台(あるいは2台)である場合には、大型テープライブラリ増設後のストレージステムに適用すべき運用モードは「ディスクtoテープ」となる。また、例えば、大型テープライブラリが1台増設され、増設された大型テープライブラリに搭載されるテープドライブ数が4台である場合には、大型テープライブラリ増設後のストレージステムに適用すべき運用モードは「階層化」となる。
図6には、増設した外部記憶装置の種別と、増設後の装置構成と、増設されたテープライブラリに搭載されるテープ巻数状態と、テープライブラリ増設後にストレージシステムに適用すべき運用モードとが対応付けられている。
例えば、図6のNo.1に示すように、小型テープライブラリが増設され、増設後の装置構成がテープライブラリ2台であり、一方のテープライブラリ内の搭載テープが空である場合には、小型テープライブラリ増設後のストレージステムに適用すべき運用モードは「ディスクtoテープ」あるいは「階層化」となる。なお、適用可能な運用モードが複数存在する場合には、後で運用モードの変更が容易な運用モード、例えば、「階層化」よりも「ディスクtoテープ」を設定するように定義してもよい。
また、例えば、図6のNo.3に示すように、小型テープライブラリが増設され、増設後の装置構成がテープライブラリ2台であり、2台のテープ巻数が同一の場合には、小型テープライブラリ増設後のストレージステムに適用すべき運用モードは「階層化」となる。また、例えば、図6のNo.5に示すように、小型テープライブラリが増設され、増設後の装置構成がテープライブラリ2台であり、一方のテープライブラリ内の搭載テープが空でもなく、2台のテープ巻数が同一でもない場合には、小型テープライブラリ増設後のストレージステムに適用すべき運用モードは「ディスクtoテープ」となる。
また、例えば、図6のNo.2に示すように、大型テープライブラリが増設され、増設後の装置構成がテープライブラリ2台であり、一方のテープライブラリ内の搭載テープが空である場合には、大型テープライブラリ増設後のストレージステムに適用すべき運用モードは「ディスクtoテープ」あるいは「階層化」となる。なお、適用可能な運用モードが複数存在する場合には、後で運用モードの変更が容易な運用モード、例えば、「階層化」よりも「ディスクtoテープ」を設定するように定義してもよい。
また、例えば、図6のNo.4に示すように、大型テープライブラリが増設され、増設後の装置構成がテープライブラリ2台であり、2台のテープ巻数が同一の場合には、大型テープライブラリ増設後のストレージステムに適用すべき運用モードは「階層化」となる。また、例えば、図6のNo.6に示すように、大型テープライブラリが増設され、増設後の装置構成がテープライブラリ2台であり、一方のテープライブラリ内の搭載テープが空でもなく、2台のテープ巻数が同一でもない場合には、小型テープライブラリ増設後のストレージステムに適用すべき運用モードは「ディスクtoテープ」となる。
運用モード自動判別制御部173は、増設テープライブラリ認識制御部172から、増設されたテープライブラリの種別、増設後の装置構成、テープライブラリ数、テープドライブ数の情報を受けると、ライブラリ制御部160経由で、ストレージシステム内に接続済みのテープライブラリに搭載された磁気テープの巻数を取得する。そして、運用モード自動判別制御部173は、図5あるいは図6のテーブルを参照して、増設されたテープライブラリの種別、増設後の装置構成、テープライブラリ数、テープドライブ数、増設されたテープライブラリに搭載される磁気テープの巻数状態の組合せに対応する運用モードを判別し、テープライブラリ増設後のストレージシステムに適用すべき運用モードを決定する。
例えば、運用モード自動判別制御部173は、図5に示すテーブルを参照して、増設テープライブラリ認識制御部172から受けた増設テープライブラリの種別、増設後の装置構成、増設テープライブラリ数および増設テープドライブ数に基づいて、運用モードを決定する。例えば、増設されたテープライブラリの種別が小型テープライブラリ、増設後の装置構成が1台、増設された小型テープライブラリに搭載されるテープドライブ数が1台である場合には、小型テープライブラリ増設後のストレージステムに対応する運用モードを「ディスクtoテープ」と判別し、テープライブラリ増設後のストレージシステムに適用すべき運用モードを「ディスクtoテープ」決定する。
また、例えば、運用モード自動判別制御部173は、図6に示すテーブルを参照して、増設テープライブラリ認識制御部172から受けた増設テープライブラリの種別および増設後の装置構成と、増設テープライブラリに搭載されるテープ巻数状態に基づいて、運用モードを決定する。例えば、増設されたテープライブラリの種別が小型テープライブラリ、増設後の装置構成が2台、一方のテープライブラリ内の搭載テープの巻数状態が空である場合には、増設後のストレージステムに対応する適用すべき運用モードを「ディスクtoテープ」あるいは「階層」と判別し、テープライブラリ増設後のストレージシステムに適用すべき運用モードを「ディスクtoテープ」あるいは「階層」のいずれか一方に決定する。
そして、運用モード自動判別制御部173は、決定した運用モードを対話的プログラム設定値自動判別制御部174に送る。
対話的プログラム設定値自動判別制御部174は、既存技術である「対話的プログラム機能(「expect」、例えば、「http://www.limber.jp/?Solaris%2Fexpect%20for%20solaris」参照)を利用し、増設テープライブラリ認識制御部172で取得された増設されたテープライブラリの情報、および運用モード自動判別制御部173で決定された運用モードの情報を、CAS設定情報記憶部110、ライブラリ設定情報記憶部140およびOS環境設定情報記憶部150に設定する。
進捗状況管理制御部175は、増設作業の全体の進捗管理と、各制御部(増設モード制御部171、増設テープライブラリ認識制御部172、運用モード自動判別制御部173、対話的プログラム設定値自動判別制御部174)の起動と終了通知を管理する。進捗状況はファイルで管理する。
ここで、図7を用いて、実施例1に係るテープライブラリまたはテープドライブ増設時の一連の作業手順について説明する、図7は、実施例1に係るテープライブラリまたはテープドライブ増設時の一連の作業手順を示す図である。
図7に示すように、CAS100におけるテープライブラリまたはテープドライブ増設時の一例の作業手順には、No.1〜No.16の合計16の作業手順が存在する。作業手順のNo.1は「増設モードに変更」である。
また、No.2は「CAS全体停止」であり、No.3は「ハード増設(ハード側設定変更&結線)」であり、No.4は「CAS再起動」であり、No.5は「CAS増設ハード自動認識」である。また、No.6は「CASサーバOS環境設定」であり、No.7は「CASサーバのみ再起動」であり、No.8は「テープライブラリ制御ミドルウェア停止」である。
また、No.9は「テープライブラリ制御ミドルウェアサーバ環境設定」であり、No.10は「CASサーバ環境設定1」であり、No.11は「CASサーバのみ再起動」である。また、No.12は「テープライブラリ制御ミドルウェアクライアント環境設定」であり、No.13は「運用モード変更」であり、No.14は「CASサーバのみ再起動」であり、No.15は「CASサーバアプリ設定2」であり、No.16は「増設モード解除」である。
そして、CASサーバ100では、増設作業者が、テープライブラリまたはテープドライブ増設時に、上述したNo.1〜No.4の手順を実施する必要があるが、No.5〜No.16までの作業はCASサーバ100により自動化される。すなわち、No.5〜No.16までの作業は増設作業者による作業が不要となる。以下、CASサーバの処理として、No.5〜No.16までの作業手順の自動化の流れを説明する。
[CASサーバの処理(実施例1)]
図8は、実施例1に係るCASサーバによる処理の流れを示す図である。なお、同図では、実施例1に係るCASサーバ100において、外部記憶装置増設時に自動で実行される処理の流れについて説明する。
例えば、増設作業者からの指示を受けて、増設モード制御部171は、CAS設定情報記憶部110のシステム状態を増設モードに変更する。そして、図7に示すように、増設モード制御部171は、CAS設定情報記憶部110、ライブラリ設定情報記憶部140およびOS環境設定情報記憶部150から、現時点でストレージシステムに接続済みである外部記憶装置の情報を取得して、増設前外部記憶装置接続情報を生成する(ステップS1)。
増設前外部記憶装置接続情報を生成後、増設モード制御部171によりCASサーバ100の動作が停止され、システム管理者はテープライブラリ等の接続を行う(ステップS2)。
増設テープライブラリ認識制御部172は、CASサーバ100の再起動時に、CASサーバ100に接続可能なテープライブラリの最大構成分のポートに対して、接続I/Fがサポートするコマンドを発行し、CASサーバ100のポートに接続されている装置の情報を取得する(ステップS3)。なお、CASサーバ100のポートに接続されている装置の情報として、テープライブラリのタイプ(LTO(Linear Tape-Open)タイプ、小型、大型)、テープライブラリの数およびテープライブラリの構成(ロボット、テープドライブ数)の情報を取得する。
そして、増設テープライブラリ認識制御部172は、コマンドにより取得した情報を用いて、増設後外部記憶装置接続情報を生成する。(ステップS4)。増設テープライブラリ認識制御部172は、増設前外部記憶装置接続情報と増設後外部記憶装置接続情報とを比較して、その差分を抽出し、抽出された差分および増設後外部記憶装置接続情報から、ストレージシステム内に接続されたテープライブラリに関する情報(例えば、増設されたテープライブラリの種別、増設後のテープライブラリ数、増設されたテープライブラリに搭載されているテープドライブ数、磁気テープの巻数状態)を取得する(ステップS5)。
運用モード自動判別制御部173は、上述するステップS5において取得されたテープライブラリに関する情報に基づいて、テープライブラリ増設後のストレージシステムに適用すべき運用モードを決定する(ステップS6)。
対話的プログラム設定値自動判別制御部174は、増設テープライブラリ認識制御部172で取得された増設されたテープライブラリの情報、および運用モード自動判別制御部173で決定された運用モードの情報を、CAS設定情報記憶部110、ライブラリ設定情報設定記憶部140およびOS環境設定情報記憶部150に設定する(ステップS7)。
[実施例1による効果]
上述してきたように、実施例1によれば、テープライブラリが増設された後に、ストレージシステム内に接続済みであるテープライブラリに関する情報を自動で取得する。そして、テープライブラリが増設された後にストレージシステム内に接続済みであるテープライブラリに関する情報に基づいて、増設後のストレージシステムに適用すべき運用モードを決定するとともに、テープライブラリの増設に関する設定を自動で行う。このようなことから、従来人手で行われていた増設作業時の人為的なミスの防止、作業負担の軽減および作業時間の短縮を実現できる。
例えば、図9に示すように、実施例1によれば、テープライブラリやテープドライブの増設に関する設定を自動化するので、増設作業数を大幅に減らすことができる。例えば、図7に示すように、従来人手で行われていた増設作業手順を含むNo.5「CAS増設ハード自動認識」〜No.16「増設モード解除」までを自動化できる。よって、図9に示すように、テープライブラリ増設に際して、最大64あった作業数を4までに減らすことができ、テープドライブ増設に際して、最大27あった作業数を、同じく4までに減らすことができる。図9は、実施例1に係る効果を示す図である。
以下、本願の開示するシステム制御サーバ、ストレージシステム、設定方法および設定プログラムの他の実施形態を説明する。
(1)装置構成等
図2に示したCASサーバ100の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、CASサーバ100の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、例えば、増設テープライブラリ認識制御部172と、運用モード自動判別制御部173と、対話的プログラム設定値自動判別制御部174とを機能的あるいは物理的に統合する。
このように、CASサーバ100の全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、CASサーバ100にて行なわれる各処理機能(例えば、図7等参照)は、その全部または任意の一部が、例えば、CASサーバ100が有するCPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(2)設定方法
上記の実施例1で説明したCASサーバ100により、以下のような設定方法が実現される。
すなわち、システムバスを介してストレージシステムに増設される外部記憶装置に応じたデータ保存方法としてストレージシステムに適用される運用モードの設定を制御するシステム制御サーバが行う設定方法であって、新たな外部記憶装置の増設直前に、ストレージシステム内の制御サーバにシステムバスを介して接続されている外部記憶装置に関する増設前接続装置情報を取得するとともに、新たな外部記憶装置の増設後に、ストレージシステム内にシステムバスを介して接続されている外部記憶装置に関する増設後接続装置情報を取得する装置情報取得ステップと(例えば、図7のステップS1〜ステップS4等参照)、装置情報取得ステップにより取得された増設前接続装置情報と増設後接続装置情報とを比較して、外部記憶装置が増設された後のストレージシステム内の外部記憶装置に関する増設装置情報を認識し、当該認識した増設装置情報に対応する運用モードを、ストレージシステム内に外部記憶装置が増設された後の当該ストレージシステム内の外部記憶装置に関する増設装置情報と当該外部記憶装置の増設後にストレージシステムに適用する運用モードとの対応関係を記憶する対応関係記憶部から取得する運用モード取得ステップと(例えば、図7のステップS5およびステップS6等参照)、装置情報取得ステップにより取得された増設後接続装置情報と、運用モード取得部により取得された運用モードとに基づいて、外部記憶装置の増設に伴うストレージシステムの設定を実行する設定実行ステップと(例えば、図7のステップS7等参照)を含んだ設定方法が実現される。
(3)設定プログラム
また、上記の実施例で説明したCASサーバ100の各種の処理(例えば、図7等参照)は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することもできる。そこで、以下では、図10を用いて、上記の実施例で説明したCASサーバ100と同様の機能を有する設定プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図10は、設定プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
同図に示すように、CASサーバ100としてコンピュータ300は、入出力制御部310、HDD320、RAM330およびCPU340をバス400で接続して構成される。
ここで、入出力制御部310は、各種情報の入出力を制御する。HDD320は、CPU340による各種処理の実行に必要な情報を記憶する。RAM330は、各種情報を一時的に記憶する。CPU340は、各種演算処理を実行する。
そして、HDD320には、図10に示すように、図2に示したCASサーバ100の各処理部と同様の機能を発揮する設定プログラム321と、設定用データ322とがあらかじめ記憶されている。なお、この設定プログラム321を適宜分散させて、ネットワークを介して通信可能に接続された他のコンピュータの記憶部に記憶させておくこともできる。
そして、CPU340が、この設定プログラム321をHDD320から読み出してRAM330に展開することにより、図10に示すように、設定プログラム321は設定プロセス331として機能するようになる。すなわち、設定プロセス331は、設定用データ322等をHDD320から読み出して、RAM330において自身に割り当てられた領域に展開し、この展開したデータ等に基づいて各種処理を実行する。なお、設定プロセス331は、図2に示したCASサーバ100の自動認識制御部170(増設モード制御部171、増設テープライブラリ認識制御部172、運用モード自動判別制御部173、対話的プログラム設定値自動判別制御部174、進捗状況管理制御部175)において実行される処理に対応する。
なお、上記した設定プログラム321については、必ずしも最初からHDD320に記憶させておく必要はなく、例えば、コンピュータ300に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」、さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ300に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などに各プログラムを記憶させておき、コンピュータ300がこれらから各プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
100 CASサーバ
110 CAS設定情報記憶部
120 増設前外部記憶装置情報記憶部
130 増設後外部記憶装置情報記憶部
140 ライブラリ設定情報記憶部
150 OS環境設定情報記憶部
160 ライブラリ制御部
170 自動認識制御部
171 増設モード制御部
172 増設テープライブラリ認識制御部
173 運用モード自動判別制御部
174 対話的プログラム設定値自動判別制御部
175 進捗状況管理制御部
200A,200B テープライブラリ
300 コンピュータ
310 入出力制御部
320 HDD(Hard Disk Drive)
321 設定プログラム
322 設定用データ
330 RAM(Random Access Memory)
331 設定プロセス
340 CPU(Central Processing Unit)
400 バス

Claims (6)

  1. ストレージシステム内に外部記憶装置が増設された後のストレージシステム内の外部記憶装置に関する増設装置情報と、当該外部記憶装置増設後にストレージシステムに適用する運用モードとの対応関係を記憶する対応関係記憶部と、
    新たな外部記憶装置の増設直前に、ストレージシステム内の制御サーバにシステムバスを介して接続されている外部記憶装置に関する増設前接続装置情報を取得するとともに、新たな外部記憶装置の増設後に、ストレージシステム内にシステムバスを介して接続されている外部記憶装置に関する増設後接続装置情報を取得する装置情報取得部と、
    前記装置情報取得部により取得された前記増設前接続装置情報と前記増設後接続装置情報とを比較して、外部記憶装置が増設された後のストレージシステム内の外部記憶装置に関する増設装置情報を認識し、当該認識した増設装置情報に対応する運用モードを前記対応関係記憶部から取得する運用モード取得部と、
    前記装置情報取得部により取得された増設後接続装置情報と、前記運用モード取得部により取得された運用モードとに基づいて、外部記憶装置の増設に伴うストレージシステムの設定を実行する設定実行部と
    を有することを特徴とするシステム制御サーバ。
  2. 前記対応関係記憶部は、前記外部記憶装置であるテープカートリッジの種別、台数および/または当該テープカートリッジが搭載するテープドライブ数と前記運用モードとの対応関係を記憶し、
    前記装置情報取得部は、前記増設前接続装置情報および前記増設後接続装置情報として、テープカートリッジの種別、台数および/または当該テープカートリッジが搭載するテープドライブ数を取得し、
    前記運用モード取得部は、前記増設前接続装置情報として前記装置情報取得部により取得されたテープカートリッジの種別、台数および/または当該テープカートリッジが搭載するテープドライブ数と、前記増設後接続装置情報として前記装置情報取得部により取得されたテープカートリッジの種別、台数および/または当該テープカートリッジが搭載するテープドライブ数とを比較して、テープカートリッジが増設された後のストレージシステム内のテープカートリッジの種別、台数および当該テープカートリッジが搭載するテープドライブ数を前記増設装置情報として認識し、当該認識した増設装置情報に対応する運用モードを前記対応関係記憶部から取得し、
    前記設定実行部は、前記装置情報取得部により前記増設後接続装置情報として前記装置情報取得部により取得されたテープカートリッジの種別、台数および当該テープカートリッジが搭載するテープドライブ数と、前記運用モード取得部により取得された運用モードとに基づいて、外部記憶装置の増設に伴うストレージシステムの設定を実行することを特徴とする請求項1に記載のシステム制御サーバ。
  3. 前記対応関係記憶部は、前記外部記憶装置であるテープカートリッジの種別、台数、当該テープカートリッジが搭載する磁気テープの巻数状態と前記運用モードとの対応関係を記憶し、
    前記装置情報取得部は、前記増設前接続装置情報および前記増設後接続装置情報として、テープカートリッジの種別、台数および/または当該テープカートリッジが搭載するテープドライブ数を取得するとともに、テープカートリッジが搭載する磁気テープの巻数状態をさらに取得し、
    前記運用モード取得部は、前記装置情報取得部により取得された前記増設前接続装置情報と前記増設後接続装置情報とを比較して、増設されたテープカートリッジの種別および台数を前記増設装置情報として認識し、当該認識した増設装置情報および前記磁気テープの巻数状態に対応する運用モードを前記対応関係記憶部から取得し、
    前記設定実行部は、前記装置情報取得部により前記増設後接続装置情報として前記装置情報取得部により取得されたテープカートリッジの種別、台数、当該テープカートリッジが搭載するテープドライブ数と、前記運用モード取得部により取得された運用モードとに基づいて、外部記憶装置の増設に伴うストレージシステムの設定を実行することを特徴とする請求項1に記載のシステム制御サーバ。
  4. 外部記憶装置と、システムバスを介して増設される外部記憶装置に応じたデータ保存方法としてストレージシステムに適用される運用モードの設定を制御するシステム制御サーバとを有するストレージシステムであって、
    前記システム制御サーバは、
    ストレージシステム内に外部記憶装置が増設された後の当該ストレージシステム内の外部記憶装置に関する増設装置情報と、当該外部記憶装置増設後にストレージシステムに適用する運用モードとの対応関係を記憶する対応関係記憶部と、
    新たな外部記憶装置の増設直前に、ストレージシステム内の制御サーバにシステムバスを介して接続されている外部記憶装置に関する増設前接続装置情報を取得するとともに、新たな外部記憶装置の増設後に、ストレージシステム内にシステムバスを介して接続されている外部記憶装置に関する増設後接続装置情報を取得する装置情報取得部と、
    前記装置情報取得部により取得された前記増設前接続装置情報と前記増設後接続装置情報とを比較して、外部記憶装置が増設された後のストレージシステム内の外部記憶装置に関する増設装置情報を認識し、当該認識した増設装置情報に対応する運用モードを前記対応関係記憶部から取得する運用モード取得部と、
    前記装置情報取得部により取得された増設後接続装置情報と、前記運用モード取得部により取得された運用モードとに基づいて、外部記憶装置の増設に伴うストレージシステムの設定を実行する設定実行部と
    を有することを特徴とするストレージシステム。
  5. システムバスを介してストレージシステムに増設される外部記憶装置に応じたデータ保存方法としてストレージシステムに適用される運用モードの設定を制御するシステム制御サーバが行う設定方法であって、
    新たな外部記憶装置の増設直前に、ストレージシステム内の制御サーバにシステムバスを介して接続されている外部記憶装置に関する増設前接続装置情報を取得するとともに、新たな外部記憶装置の増設後に、ストレージシステム内にシステムバスを介して接続されている外部記憶装置に関する増設後接続装置情報を取得する装置情報取得ステップと、
    前記装置情報取得ステップにより取得された前記増設前接続装置情報と前記増設後接続装置情報とを比較して、外部記憶装置が増設された後のストレージシステム内の外部記憶装置に関する増設装置情報を認識し、当該認識した増設装置情報に対応する運用モードを、ストレージシステム内に外部記憶装置が増設された後の当該ストレージシステム内の外部記憶装置に関する増設装置情報と当該外部記憶装置の増設後にストレージシステムに適用する運用モードとの対応関係を記憶する対応関係記憶部から取得する運用モード取得ステップと、
    前記装置情報取得ステップにより取得された増設後接続装置情報と、前記運用モード取得ステップにより取得された運用モードとに基づいて、外部記憶装置の増設に伴うストレージシステムの設定を実行する設定実行ステップと
    を含んだことを特徴とする設定方法。
  6. システムバスを介してストレージシステムに増設される外部記憶装置に応じたデータ保存方法としてストレージシステムに適用される運用モードの設定を制御する処理をコンピュータに実行させる設定プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    新たな外部記憶装置の増設直前に、ストレージシステム内の制御サーバにシステムバスを介して接続されている外部記憶装置に関する増設前接続装置情報を取得するとともに、新たな外部記憶装置の増設後に、ストレージシステム内にシステムバスを介して接続されている外部記憶装置に関する増設後接続装置情報を取得する装置情報取得手順と、
    前記装置情報取得手順により取得された前記増設前接続装置情報と前記増設後接続装置情報とを比較して、外部記憶装置が増設された後のストレージシステム内の外部記憶装置に関する増設装置情報を認識し、当該認識した増設装置情報に対応する運用モードを、ストレージシステム内に外部記憶装置が増設された後の当該ストレージシステム内の外部記憶装置に関する増設装置情報と当該外部記憶装置の増設後にストレージシステムに適用する運用モードとの対応関係を記憶する対応関係記憶部から取得する運用モード取得手順と、
    前記装置情報取得手順により取得された増設後接続装置情報と、前記運用モード取得手順により取得された運用モードとに基づいて、外部記憶装置の増設に伴うストレージシステムの設定を実行する設定実行手順と
    を実行させることを特徴とする設定プログラム。
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