JP2011028024A - カメラおよびシャッタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光装置と同調させて撮影を行う際の同調秒時を短縮化できるカメラおよびシャッタ装置を提供する。
【解決手段】1つのフォトリフレクタ405で先幕3番羽根413および後幕3番羽根423の位置を直接検出し、検出した結果に基づいて制御回路101が発光装置105の発光制御のための制御信号を生成して出力するように構成した。これにより、先幕3番羽根413および後幕3番羽根423と連動する先幕1番羽根411および後幕1番羽根421の位置の検出精度を向上でき、発光装置105の発光と同調可能なシャッタ秒時を短縮化できる。したがって、シンクロ撮影時に設定可能なシャッタ秒時の範囲を拡大でき、様々な撮影シーンにおいてユーザの意図する画像を得ることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群を有するシャッタ装置、および、このシャッタ装置を備えるカメラに関する。
フォーカルプレーンシャッタを備えるカメラで発光装置を発光させて撮影を行う場合、発光装置の発光の途中でシャッタの遮光羽根が被写体光を遮ると露光ムラが生じてしまう。そのため、遮光羽根が撮像素子に入射する被写体光を遮らない位置にある時に発光装置の発光を開始および終了させる必要がある。そこで、従来のカメラでは、X接点から出力される信号に基づいて発光装置の発光開始タイミングを決定したり、先幕の先端が通過したことを検出してから所定時間経過後に遮光羽根が撮影光路から完全に退避したものとして発光装置の発光を開始するようにしている(特許文献1参照)。
特開平11−15052号公報
しかし、上述したようにX接点から出力される信号に基づいて発光装置の発光開始タイミングを決定する場合には、X接点を構成する部材の取付精度などに起因する信号の出力タイミングのばらつきを考慮する必要がある。そのため、遮光羽根が撮影光路から完全に退避してからX接点から信号が出力されるまでに遅れ時間を設ける必要がある。また、上述した特許文献に記載の装置のように先幕の先端が通過したことを検出してから所定時間経過後に発光装置の発光を開始するようにした場合には、遮光羽根の走行速度のばらつきを考慮する必要がある。そのため、先幕の先端が通過したことを検出してから発光装置の発光を開始するまでの所定時間に、上記ばらつきを加味する必要がある。このように、従来の技術では、遮光羽根が撮影光路から完全に退避してから発光装置の発光を開始するまでにある程度の遅れ時間を設ける必要があり、発光装置と同調させて撮影を行う際の同調秒時の短縮化が困難であった。
(1) 請求項1の発明によるカメラは、被写体像を撮像する撮像手段と、撮像手段の前面で走行して撮像手段への被写体光の入射を禁止および許可する先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群と、先幕遮光羽根群が取り付けられる先幕レバーと、後幕遮光羽根群が取り付けられる後幕レバーと、先幕レバーを軸支する先幕回動軸と、後幕レバーを軸支する後幕回動軸とを有するシャッタ装置と、シャッタ装置の先幕レバーおよび後幕レバーを回動させるシャッタ駆動装置と、撮像手段への被写体光の入射を禁止していた先幕遮光羽根群が走行を開始して撮像手段における撮像に有効な範囲内に入射する被写体光に干渉しなくなる第1のタイミングを、先幕遮光羽根群を構成する複数の先幕遮光羽根のいずれか1枚の位置で検出する1つの検出手段と、検出手段の検出結果に基づいて、発光装置の発光制御のための制御信号を生成する信号生成手段とを備えることを特徴とする。
(2) 請求項11の発明によるシャッタ装置は、撮像手段の前面で走行して撮像手段への被写体光の入射を禁止および許可する先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群と、先幕遮光羽根群が取り付けられる先幕レバーと、後幕遮光羽根群が取り付けられる後幕レバーと、先幕レバーを軸支する先幕回動軸と、後幕レバーを軸支する後幕回動軸と、撮像手段への被写体光の入射を禁止していた先幕遮光羽根群が走行を開始して撮像手段における撮像に有効な範囲内に入射する被写体光に干渉しなくなるタイミングを、先幕遮光羽根群を構成する複数の先幕遮光羽根のいずれか1枚の位置で検出する1つの検出手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、発光装置と同調させて撮影を行う際の同調秒時を短縮化できる。
本発明によるカメラである一眼レフタイプのカメラボディ100とカメラボディ100に装着する撮影レンズ120を示した斜視図である。 カメラボディ100に取り付けられるミラーボックスの斜視図である。 遮光羽根部401の内部の詳細を示す図である。 遮光羽根部401の内部の詳細を示す図である。 遮光羽根部401の内部の詳細を示す図である。 遮光羽根部401の内部の詳細を示す図である。 撮影時における先幕遮光羽根群410および後幕遮光羽根群420の走行状態と、フォトリフレクタ405から制御回路101に出力される信号の状態と、発光装置105の発光状態(明るさ)との経時変化を示す図である。 X接点から出力される信号に基づいて発光装置の発光開始タイミングを決定する従来のカメラで撮影する際の、先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群の走行状態と、X接点から制御回路101に出力される信号の状態と、発光装置の発光状態との経時変化を示す図である。 第2の実施の形態の遮光羽根部401の内部の詳細を示す図である。 第2の実施の形態の遮光羽根部401の内部の詳細を示す図である。 撮影時における先幕遮光羽根群410および後幕遮光羽根群420の走行状態と、フォトリフレクタ405から制御回路101に出力される信号の状態と、発光装置105の発光状態との経時変化を示す図である。 スリット露光が行われるように撮影される際の、先幕遮光羽根群410および後幕遮光羽根群420の走行状態と、フォトリフレクタ405から制御回路101に出力される信号の状態との経時変化を示す図である。
−−−第1の実施の形態−−−
図1〜8を参照して、本発明によるカメラおよびシャッタ装置の第1の実施の形態を説明する。図1は、本発明によるカメラである一眼レフタイプのカメラボディ100とカメラボディ100に装着する撮影レンズ120を示した斜視図である。カメラボディ100にはレリーズボタン104と、被写体に光を照射する閃光装置(発光装置)105と、撮像素子であるCCD69と、カメラボディ100の各部を制御する制御回路101とが設けられている。図1では、発光装置105を使用しないときの状態を示している。発光装置105を使用するときには、図示はしないが、発光装置105の前方が上方に向かって起き上がる。
301は、撮影レンズ120からの被写体像をCCD69に導くための撮影光路である。カメラボディ100に撮影レンズ120を装着すると、レンズ側絞りレバー123とカメラ側の絞り連動レバー323の当接部323aとが当接する。レンズ側絞りレバー123は、カメラ側の絞り連動レバー323により駆動されて所定の絞り値に制御される。なお、本実施の形態では、撮影レンズ120が取り付けられるカメラボディ100の前方を正面と呼び、CCD69が設けられるカメラボディ100の後方を背面と呼ぶ。また、カメラボディ100の上下左右方向を各図に記載したように規定する。
図2は、カメラボディ100に取り付けられるミラーボックスの斜視図である。ミラーボックス300の内部にはメインミラー321とサブミラー322とが設けられている。ミラーボックス300の側面の軸には、レンズ側絞りレバー123を駆動する絞り連動レバー323など、公知の各種レバーが回動可能に取り付けられている。さらにミラーボックス300には、レンズ絞りを所定の絞り値に制御するための公知の絞り制御機構200と、本発明によるシャッタ装置400とが取り付けられる。
−−−シャッタ装置400−−−
シャッタ装置400は、被写体光の入射を禁止してCCD69を遮光する閉状態と、被写体光の入射を許可してCCD69に被写体像を導く開状態との間で開閉動作を行う先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群を有する機構であり、遮光羽根部401と、遮光羽根駆動部402とを有する(図2)。図2に示すように、シャッタ装置400は、CCD69の前方に位置するようにミラーボックス300の背面に取り付けられる。
図3〜6は、遮光羽根部401の内部の詳細を示す図である。図3(a),(b)は、レリーズ開始前(撮影開始前)の遮光羽根部401の内部を背面から見た図である。図3(a)は、不図示のカバー板を外した状態を示す図であり、図3(b)は、さらに後述する先幕遮光羽根群410や仕切板404を外した状態を示す図である。図4(a),(b)は、レリーズ開始後、先幕遮光羽根群410が走行を開始してCCD69に入射する被写体光を遮らなくなった時点における遮光羽根部401の内部を背面から見た図である。図4(a)は、不図示のカバー板を外した状態を示す図であり、図4(b)は、さらに先幕遮光羽根群410や仕切板404を外した状態を示す図である。
図5(a),(b)は、レリーズ開始後、後幕遮光羽根群が走行を開始してCCD69に入射する被写体光を遮り始める直前の時点における遮光羽根部401の内部を背面から見た図である。図5(a)は、不図示のカバー板を外した状態を示す図であり、図5(b)は、さらに先幕遮光羽根群410や仕切板404を外した状態を示す図である。図6(a),(b)は、レリーズ開始後、後幕遮光羽根群420が走行し終えた時点における遮光羽根部401の内部を背面から見た図である。図6(a)は、不図示のカバー板を外した状態を示す図であり、図6(b)は、さらに先幕遮光羽根群410や仕切板404を外した状態を示す図である。なお、図3〜6では、後述する先幕遮光羽根(先幕3番羽根)413および後幕遮光羽根(後幕3番羽根)423にハッチングを施している。
遮光羽根部401は、基板403と、先幕遮光羽根群410と、後幕遮光羽根群420と、先幕主アーム415と、先幕従動アーム416と、後幕主アーム425と、後幕従動アーム426と、仕切板404と、フォトリフレクタ405と、不図示のカバー板とを備えている。基板403は、シャッタ装置400を構成する各部品が配設される基板であり、長穴403f,403g(図3,6参照)と、CCD69に被写体像を導く撮影開口441とが設けられている。基板403の正面側には、遮光羽根駆動部402が取り付けられている。基板403の背面側には、アーム回転軸403b〜403eが植設されている。基板403の背面には、基板403の撮影開口441と略同形状の開口を有する仕切板404および不図示のカバー板が配設される(図4(a)参照)。
撮影開口441は、横長の矩形形状を呈している。すなわち、撮影開口441の上辺441aおよび下辺441cの長さは、右辺441bおよび左辺441dの長さよりも長い。以下の説明では、上辺441aおよび下辺441cを長辺とも呼び、右辺441bおよび左辺441dを短片とも呼ぶ、また、撮影開口441の上下方向(高さ方向)を短辺方向とも呼び、撮影開口441の左右方向を長辺方向とも呼ぶこととする。
先幕主アーム415および先幕従動アーム416は、アーム回転軸403bおよび403cに回動可能に軸支され、後幕主アーム425および後幕従動アーム426は、アーム回転軸403dおよび403eに回動可能に軸支されている。先幕主アーム415および先幕従動アーム416には、かしめピンによって先幕遮光羽根群410を構成する先幕遮光羽根411〜414が回動可能に取り付けられている。
先幕遮光羽根411を先幕1番羽根411とも呼び、先幕遮光羽根412を先幕2番羽根412とも呼び、先幕遮光羽根413を先幕3番羽根413とも呼び、先幕遮光羽根414を先幕4番羽根414とも呼ぶ。なお、撮影の際のスリット露光時に最も上側に位置する遮光羽根から順に、先幕1番羽根411、先幕2番羽根412、先幕3番羽根413、先幕4番羽根414とする。すなわち、スリット露光時のスリット間隔を規定する先幕遮光羽根を先幕1番羽根411と呼ぶ。
先幕遮光羽根411〜414は、撮影開口441の長辺と略平行に延在する部材であり、右辺441b側の端部が先幕主アーム415および先幕従動アーム416に軸支されている。なお、先幕3番羽根413の左辺441d側の端部には、左辺441dの外側で左辺441dの延在方向の上側に向かって延在するように、略90度折り曲げられて延在する延在部413aが設けられている。延在部413aは、後述するように、連動して駆動される先幕遮光羽根411〜414の走行位置に応じてフォトリフレクタ405の出力信号を切り替える役割を果たす。
先幕主アーム415および先幕従動アーム416がアーム回転軸403bおよび403cを中心に回転駆動されると、先幕遮光羽根411〜414が連動して駆動される。すなわち、先幕主アーム415と先幕従動アーム416とによって構成される周知のリンク機構によって4枚の先幕遮光羽根411〜414が連動して駆動されて、基板403の撮影開口441を短辺方向に移動するように構成されている。なお、先幕主アーム415、先幕従動アーム416および先幕遮光羽根411〜414は、仕切板404と不図示のカバー板との間に配設されている。以下の説明では、先幕主アーム415、先幕従動アーム416および先幕遮光羽根411〜414によって構成される撮影開口441の遮光機構を先幕遮光機構と呼ぶ。
後幕主アーム425および後幕従動アーム426には、かしめピンによって後幕遮光羽根群420を構成する後幕遮光羽根421〜424が回動可能に取り付けられている(図6参照)。後幕遮光羽根421を後幕1番羽根421とも呼び、後幕遮光羽根422を後幕2番羽根422とも呼び、後幕遮光羽根423を後幕3番羽根423とも呼び、後幕遮光羽根424を後幕4番羽根424とも呼ぶ。なお、撮影の際のスリット露光時に最も下側に位置する遮光羽根から順に、後幕1番羽根421、後幕2番羽根422、後幕3番羽根423、後幕4番羽根424とする。すなわち、スリット露光時のスリット間隔を規定する後幕遮光羽根を後幕1番羽根421と呼ぶ。
後幕主アーム425および後幕従動アーム426がアーム回転軸403dおよび403eを中心に回転駆動されると、後幕遮光羽根421〜424が連動して駆動される。すなわち、後幕主アーム425と後幕従動アーム426とによって構成される周知のリンク機構によって4枚の後幕遮光羽根421〜424が連動して駆動されて、基板403の撮影開口441を短辺方向に移動するように構成されている。なお、後幕主アーム425、後幕従動アーム426および後幕遮光羽根421〜424は、基板403と仕切板404との間に配設されている。以下の説明では、後幕主アーム425、後幕従動アーム426および後幕遮光羽根421〜424によって構成される撮影開口441の遮光機構を後幕遮光機構と呼ぶ。
後幕遮光機構は先幕遮光機構と同じ部品から構成されている。すなわち、先幕主アーム415は、後幕主アーム425と同じ部品であり、先幕従動アーム416は、後幕従動アーム426と同じ部品である。先幕1番羽根411は、後幕1番羽根421と同じ部品であり、先幕2番羽根412は、後幕2番羽根422と同じ部品であり、先幕3番羽根413は、後幕3番羽根423と同じ部品であり、先幕4番羽根414は、後幕4番羽根424と同じ部品である。後幕遮光機構は先幕遮光機構と同じ部品を、表裏面が反対向きにされて取り付けられている。したがって、後幕3番羽根423の左辺441d側の端部には、左辺441dの外側で左辺441dの延在方向の下側に向かって延在するように、略90度折り曲げられて延在する延在部423aが設けられることとなる。延在部423aは、後述するように、連動して駆動される後幕遮光羽根421〜424の走行位置に応じてフォトリフレクタ405の出力信号を切り替える役割を果たす。
先幕主アーム415および後幕主アーム425には、穴415a,425aが設けられ(図2)、長穴403f,403gを貫通した遮光羽根駆動部402の連動ピン24,35が正面側から挿入される。連動ピン24,35は、遮光羽根駆動部402の不図示の先幕駆動レバーおよび後幕駆動レバーによって駆動される。穴415a,425aに嵌合する連動ピン24,35が長穴403f,403gに沿って駆動されると、先幕主アーム415および後幕主アーム425がアーム回転軸403bおよび403dを中心に旋回されるので、上述のように、先幕遮光羽根411〜414および後幕遮光羽根421〜424が連動して駆動される。
先幕遮光羽根411〜414および後幕遮光羽根421〜424の駆動範囲は、それぞれ後述する連動ピン24,35の駆動範囲によって決定されるが、撮影開始前の撮影開口441の遮蔽時には、図3(a),(b)に示す状態となる。すなわち、先幕遮光羽根411〜414は、撮影開口441を遮蔽する位置で停止される。後幕遮光羽根421〜424は、撮影開口441の上辺441aよりも上方まで上がった位置で停止される。
撮影開始後に撮影開口441を完全に開放する時には、図4(a),(b)および図5(a),(b)に示す状態の途中の状態(不図示)となる。すなわち、先幕遮光羽根411〜414は、撮影開口441の下辺441cよりも下方まで下がった位置まで走行して停止する。後幕遮光羽根421〜424は、撮影開口441の上辺441aよりも上方まで上がった位置で停止したままとなる。
撮影開始後に後幕遮光羽根群420が走行し終えて、撮影開口441を再び遮蔽する時には、図6(a),(b)に示す状態となる。すなわち、先幕遮光羽根411〜414は、撮影開口441の下辺441cよりも下方まで下がった位置まで走行して停止したまとなる。後幕遮光羽根421〜424は、撮影開口441を遮蔽する位置まで下方に走行して停止する。
フォトリフレクタ405は、たとえば図3(b)に示すように、赤外光の発光部405aと受光部405bとを有する一体型のセンサである。フォトリフレクタ405は、発光部405aから照射された赤外光の反射光を受光部405bで検出すると制御回路101にLow信号を出力し、発光部405aから照射された赤外光の反射光を受光部405bで検出できなくなると制御回路101にHigh信号を出力する。なお、不図示のカバー板には、発光部405aから照射された赤外光を反射する不図示の反射部が設けられている。フォトリフレクタ405は、左辺441dの外側で左辺441dの高さ方向の略中央に設けられている。
−−−撮影時におけるフォトリフレクタ405の出力信号の変化について−−−
上述したように、延在部413a,423aは、連動して駆動される先幕遮光羽根411〜414および後幕遮光羽根421〜424の走行位置に応じてフォトリフレクタ405の出力信号を切り替える。以下、図3〜6を参照して具体的に説明する。レリーズ開始前(撮影開始前)には、図3(a),(b)に示すように、先幕遮光羽根411〜414が撮影開口441を遮蔽する位置で停止している。このとき、先幕3番羽根413の延在部413aがフォトリフレクタ405の背面側に位置して、発光部405aからカバー板の反射部に向かって照射される赤外光を遮蔽する。これにより、発光部405aから照射された赤外光の反射光が受光部405bで検出できないので、フォトリフレクタ405は、制御回路101にHigh信号を出力する。なお、レリーズ開始前には、後幕遮光羽根421〜424は、撮影開口441の上辺441aよりも上方まで上がった位置で停止している。このとき、後幕3番羽根423の延在部423aは、フォトリフレクタ405の配設位置よりも上方に位置するので、発光部405aからカバー板の反射部に向かって照射される赤外光を遮蔽しない。
レリーズボタン104が全押し操作されて撮影が開始される。以下の説明では、特に明示をしない限り、シャッタ秒時があまり短くなく、撮影時に撮影開口441が完全に開放される期間があることを前提に説明する。すなわち、スリット露光が行われないことを前提に説明する。撮影が開始されて先幕遮光羽根群410が下方に向かって走行を開始すると、先幕1番羽根411がCCD69に入射する被写体光を全く遮らなくなった直後に先幕3番羽根413の延在部413aの上端がフォトリフレクタ405の配設位置近傍にまで下がり、発光部405aからカバー板の反射部に向かって照射される赤外光、および、カバー板の反射部で反射されて受光部405bへ向かう赤外光を遮蔽しなくなる(図4(a))。
なお、この時点では、後幕遮光羽根421〜424は、撮影開口441の上辺441aよりも上方まで上がった位置で停止している(図4(b))。そのため、後幕3番羽根423の延在部423aは、発光部405aからカバー板の反射部に向かって照射される赤外光、および、カバー板の反射部で反射されて受光部405bへ向かう赤外光を遮蔽しない。したがって、発光部405aから照射された赤外光の反射光が受光部405bで検出できるようになるので、フォトリフレクタ405は、制御回路101にLow信号を出力する。
すなわち、先幕遮光羽根群410が下方に向かって走行を開始して、先幕1番羽根411がCCD69に入射する被写体光を全く遮らなくなった直後に、フォトリフレクタ405から制御回路101に出力される信号がHigh信号からLow信号へと切り替わる。換言すると、先幕遮光羽根群410が下方に向かって走行を開始して、先幕1番羽根411がCCD69に入射する被写体光を全く遮らなくなった直後に(CCD69の撮像に有効な範囲内に入射する被写体光に干渉せず撮像して得られる画像に影響を与えなくなった直後に)、フォトリフレクタ405から制御回路101に出力される信号がHigh信号からLow信号へと切り替わるように、延在部413aの形状が定められている。このように、本実施の形態では、フォトリフレクタ405で先幕3番羽根413の位置を直接検出することによって、先幕1番羽根411がCCD69に入射する被写体光を遮らなくなったタイミングを精度よく検出する。
その後、さらに先幕遮光羽根群410が下方に向かって走行すると、先幕遮光羽根411〜414は、上述したように撮影開口441の下辺441cよりも下方まで下がった位置まで走行して停止する。次いで、後幕遮光羽根群420が下方に向かって走行を開始する。後幕遮光羽根421〜424が下方に向かって走行を開始して、最も下側に位置する後幕1番羽根421がCCD69に入射する被写体光を遮り始める直前に、後幕3番羽根423の延在部423aの下端がフォトリフレクタ405の配設位置近傍にまで下がり、発光部405aからカバー板の反射部に向かって照射される赤外光、および、カバー板の反射部で反射されて受光部405bへ向かう赤外光の少なくとも一方を遮蔽する(図5(b))。
なお、この時点では、先幕遮光羽根411〜414は、上述したように既に撮影開口441の下辺441cよりも下方まで下がった位置に到達して停止している(図5(a))。そのため、先幕3番羽根413の延在部413aは、発光部405aからカバー板の反射部に向かって照射される赤外光、および、カバー板の反射部で反射されて受光部405bへ向かう赤外光を遮蔽しない。しかし、上述したように、後幕3番羽根423の延在部423aの下端がフォトリフレクタ405の配設位置近傍にまで下がり、発光部405aから照射された赤外光の反射光が受光部405bで検出できなくなるので、フォトリフレクタ405は、制御回路101にHigh信号を出力する。
すなわち、後幕遮光羽根群420が下方に向かって走行を開始して、後幕1番羽根421がCCD69に入射する被写体光を遮り始める直前に、フォトリフレクタ405から制御回路101に出力される信号がLow信号からHigh信号へと切り替わる。換言すると、後幕遮光羽根群420が下方に向かって走行を開始して、後幕1番羽根421がCCD69に入射する被写体光を遮り始める直前に(CCD69の撮像に有効な範囲内に入射する被写体光に干渉して撮像して得られる画像に影響を与え始める直前に)、フォトリフレクタ405から制御回路101に出力される信号がLow信号からHigh信号へと切り替わるように、延在部423aの形状が定められている。このように、本実施の形態では、フォトリフレクタ405で後幕3番羽根423の位置を直接検出することによって、後幕1番羽根421がCCD69に入射する被写体光を遮り始めるタイミングを精度よく検出する。
その後、さらに後幕遮光羽根群420が下方に向かって走行すると、後幕遮光羽根421〜424は、上述したように撮影開口441を遮蔽する位置まで下方に走行して停止する(図6(b))。このとき、後幕3番羽根423の延在部423aがフォトリフレクタ405の背面側に位置して、発光部405aからカバー板の反射部に向かって照射される赤外光を遮蔽する。これにより、発光部405aから照射された赤外光の反射光が受光部405bで検出できないので、フォトリフレクタ405から制御回路101に出力される信号はHigh信号のままとなる。
次いで、先幕遮光機構および後幕遮光機構のリセット動作が行われる。リセット動作の際には、先幕遮光羽根群410および後幕遮光羽根群420が略同時に上方に向かってリセットされる。このとき、図示はしないが、延在部413aと延在部423aとが一部重なり合ったままリセットされるので、延在部413aおよび延在部423aの少なくとも一方が発光部405aからカバー板の反射部に向かって照射する赤外光を遮蔽する。これにより、リセット動作中には、発光部405aから照射された赤外光の反射光が受光部405bで検出できないので、フォトリフレクタ405から制御回路101に出力される信号はHigh信号のままとなる。リセット動作が終了すると、上述した図3(a),(b)に示すレリーズ開始前の状態に戻るので、フォトリフレクタ405から制御回路101に出力される信号はHigh信号のままとなる。
図7は、撮影時における先幕遮光羽根群410および後幕遮光羽根群420の走行状態と、フォトリフレクタ405から制御回路101に出力される信号の状態と、発光装置105の発光状態(明るさ)との経時変化を示す図である。図7では横軸が経過時間示す。なお、図7において、「画面範囲」とは、先幕遮光羽根群410および後幕遮光羽根群420がCCD69に入射する被写体光を全く遮らない範囲を指す。また、「画面全開」とは、先幕遮光羽根群410および後幕遮光羽根群420がCCD69に入射する被写体光を全く遮らない期間を指す。図8においても同様である。図7において、「PR出力」とは、フォトリフレクタ405の出力のことを指す。上述したように、レリーズ開始前には、フォトリフレクタ405は、制御回路101にHigh信号を出力する。レリーズ開始後、上述したように、先幕1番羽根411がCCD69に入射する被写体光を全く遮らなくなった直後に、フォトリフレクタ405から制御回路101に出力される信号がHigh信号からLow信号へと切り替わる。
制御回路101は、フォトリフレクタ405から出力される信号がHigh信号からLow信号へと切り替わると、発光装置105の発光制御のための制御信号(発光開始信号)を生成し、生成した発光開始信号を発光装置105の発光を制御する不図示の発光制御装置に出力する。発光制御装置は、発光開始信号を受信すると発光装置105の発光を開始させる。これにより、先幕1番羽根411がCCD69に入射する被写体光を全く遮らなくなった直後に発光装置105が発光し始める。
その後、上述したように、後幕遮光羽根群420が下方に向かって走行を開始して、後幕1番羽根421がCCD69に入射する被写体光を遮り始める直前に、フォトリフレクタ405から制御回路101に出力される信号がLow信号からHigh信号へと切り替わる。
制御回路101は、フォトリフレクタ405から出力される信号がLow信号からHigh信号へと切り替わると、発光装置105の発光制御のための制御信号(発光停止信号)を生成し、生成した発光停止信号を不図示の発光制御装置に出力する。発光制御装置は、発光停止信号を受信すると発光装置105の発光を停止させる。これにより、後幕1番羽根421がCCD69に入射する被写体光を遮り始める直前に発光装置105の発光が停止する。
図8は、X接点から出力される信号に基づいて発光装置の発光開始タイミングを決定する従来のカメラで撮影する際の、先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群の走行状態と、X接点から制御回路101に出力される信号の状態と、発光装置の発光状態との経時変化を示す図である。図8では、横軸が経過時間を示す。このような従来のカメラでは、上述した遮光羽根駆動部402の不図示の先幕駆動レバーに対応するレバー(以下、従来技術の先幕駆動レバーと呼ぶ)の回動位置を検出するリーフスイッチがX接点を構成している。従来のカメラでも、先幕1番羽根411に相当する羽根が撮像素子に入射する被写体光を全く遮らなくなってからX接点の出力信号が切り替わるように構成する必要がある。
しかし、従来のカメラでは、X接点の取り付け位置の精度やX接点を構成するリーフスイッチの接点間の距離の精度、従来技術の先幕駆動レバーから先幕までの動力伝達経路のがたつきなどを考慮する必要がある。そのため、先幕1番羽根411に相当する羽根が撮像素子に入射する被写体光を全く遮らなくなってからX接点の出力信号が切り替わるまでにある程度のマージン(時間)が必要である。
また、従来のカメラでは、発光装置の発光停止後に後幕1番羽根421に相当する羽根が撮像素子に入射する被写体光を遮り始めるように構成する必要がある。しかし、後幕遮光羽根群の動き始めから後幕1番羽根421に相当する羽根が撮像素子に入射する被写体光を遮り始めるまでの時間にもばらつきがあるため、発光装置の発光停止後に後幕1番羽根421に相当する羽根が撮像素子に入射する被写体光を遮り始めるまでにある程度のマージン(時間)が必要である。このように、従来のカメラでは、発光装置が発光している期間の前後に上述したようなマージンが必要であるので、発光装置の発光と同調可能なシャッタ秒時の短縮化が困難であった。
これに対して本実施の形態では、上述したように、フォトリフレクタ405で先幕3番羽根413および後幕3番羽根423の位置を直接検出している。従来技術の先幕駆動レバーの回動量(移動量)よりも先幕3番羽根413および後幕3番羽根423の移動量が大きいので、先幕3番羽根413および後幕3番羽根423とともに移動する先幕1番羽根411および後幕1番羽根421の位置の検出精度を向上できる。これにより、先幕1番羽根411がCCD69に入射する被写体光を全く遮らなくなった時点から発光装置105の発光開始までの時間、および、発光装置105の発光停止から後幕1番羽根421がCCD69に入射する被写体光を遮り始めるまでの時間を短縮化できる。したがって、従来のカメラと比べて、発光装置105の発光と同調可能なシャッタ秒時を短縮化できる。このように発光装置105の発光と同調可能なシャッタ秒時を短縮することで、たとえば、日中シンクロ撮影のように、被写体や環境光の明るさが明るい場合であっても、シャッタ秒時を短くすることで、絞りを開き気味にして被写界深度を浅くすることであえてボケ味を出すような画像を得ることができるようになる。
上述した第1の実施の形態のカメラでは、次の作用効果を奏する。
(1) 上述したように、1つのフォトリフレクタ405で先幕3番羽根413および後幕3番羽根423の位置を直接検出し、検出した結果に基づいて制御回路101が発光装置105の発光制御のための制御信号を生成して出力するように構成した。これにより、先幕3番羽根413および後幕3番羽根423と連動する先幕1番羽根411および後幕1番羽根421の位置の検出精度を向上でき、発光装置105の発光と同調可能なシャッタ秒時を短縮化できる。したがって、シンクロ撮影時に設定可能なシャッタ秒時の範囲を拡大でき、様々な撮影シーンにおいてユーザの意図する画像を得ることができる。
(2) 各アーム415,425,416,426が設けられている撮影開口441の右辺441b側とは反対側である左辺441dの外側にフォトリフレクタ405を設けるように構成した。また、フォトリフレクタ405を左辺441dの外側で左辺441dの高さ方向略中央に設けるように構成した。これにより、各アーム415,425,416,426に邪魔されずに1つのフォトリフレクタ405で先幕3番羽根413および後幕3番羽根423の双方の位置を直接検出できる。したがって、先幕3番羽根413の位置検出用と後幕3番羽根423の位置検出用との2つのフォトリフレクタ405を設けなくてもよいので、コスト増を抑制できる。
(3) 先幕3番羽根413および後幕3番羽根423の左辺441d側の端部に、左辺441dの延在方向に向かって延在する延在部413a,423aを設けるように構成した。これにより、先幕3番羽根413および後幕3番羽根423の左辺441d側の端部の形状を変更するだけでフォトリフレクタ405の配設位置から離れた位置で被写体光を遮っている先幕3番羽根413および後幕3番羽根423の位置を1つのフォトリフレクタ405で直接検出できるようになるので、コスト増を抑制できる。
(4) 先幕遮光機構と後幕遮光機構とを同じ部品で構成した。これにより、先幕遮光機構と後幕遮光機構とで異なる部品を用意する必要がなくなるので、コスト増を抑制できるとともに、遮光羽根部401の製造に際して管理する部品の種類を減らすことができ、製造管理上も有利である。また、先幕遮光機構と後幕遮光機構とで駆動に係る慣性モーメントが一致するので、遮光羽根駆動部402における先幕遮光機構を駆動するためのバネと、後幕遮光機構を駆動するバネとで、同じバネ定数のバネを使用して、先幕遮光羽根群410および後幕遮光羽根群420の走行速度を一致させることができる。これにより、CCD69の上下方向の位置の違いによって露光時間が変わってしまうという不具合を防止でき、撮像して得られる被写体像の画像の画質を向上できる。
(5) 仮に、後幕1番羽根421の左辺441d側の端部に延在部423aと同様の延在部を設け、この延在部の位置をフォトリフレクタ405で検出するように構成した場合には、後幕遮光羽根群420の走行に際して後幕1番羽根421の移動距離が後幕3番羽根423の移動距離よりも多くなるので、後幕遮光羽根群420で撮影開口441を遮光すると、延在部の下端が大きく下方に飛び出してしまう。そのため、遮光羽根部401が上下方向に大きくなってしまう。また、移動量が多い後幕1番羽根421の慣性モーメントが増加するので、シャッタ秒時を短縮する上で不利になる。
仮に、後幕4番羽根424の左辺441d側の端部に延在部423aと同様の延在部を設け、この延在部の位置をフォトリフレクタ405で検出するように構成した場合には、後幕遮光羽根群420の走行に際して後幕4番羽根424の移動距離が後幕3番羽根423の移動距離よりも少なくなるので、後幕1番羽根421の位置の検出精度の点で不利となる。したがって、本実施の形態のように、先幕遮光羽根411〜414および後幕遮光羽根421〜424のうち、先幕3番羽根413および後幕3番羽根423の位置をフォトリフレクタ405で検出するように構成することで、上記のような不都合を解消できる。なお、本実施の形態では、先幕3番羽根413および後幕3番羽根423の位置をフォトリフレクタ405で検出するように構成したが、上記の点から、先幕2番羽根412および後幕2番羽根422の位置をフォトリフレクタ405で検出するように構成してもよい。
−−−第2の実施の形態−−−
図9〜12を参照して、本発明によるカメラおよびシャッタ装置の第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、延在部413a,423aに後述する切り欠き部413b,423bが設けられている点で、第1の実施の形態と異なる。
図9,10は、遮光羽根部401の内部の詳細を示す図である。図9(a),(b)は、レリーズ開始前(撮影開始前)の遮光羽根部401の内部を背面から見た図である。図9(a)は、不図示のカバー板を外した状態を示す図であり、図9(b)は、さらに先幕遮光羽根群410や仕切板404を外した状態を示す図である。図10(a),(b)は、レリーズ開始後、スリット露光を行うように先幕遮光羽根群410および後幕遮光羽根群420が走行を開始してCCD69の高さ方向中央付近に被写体光が入射するようにスリットが形成されているときの遮光羽根部401の内部を背面から見た図である。図10(a)は、不図示のカバー板を外した状態を示す図であり、図10(b)は、さらに先幕遮光羽根群410や仕切板404を外した状態を示す図である。なお、図9(a),(b)および図10(a)では、先幕3番羽根413および後幕3番羽根423にハッチングを施している。図10(b)では、先幕1番羽根411の上端および後幕1番羽根421の下端で形成されるスリット部分451(撮影開口441に掛かる部分451aおよびフォトリフレクタ405に掛かる部分451bのみ)にハッチングを施している。
延在部413aには切り欠き部413bが、延在部423aには切り欠き部423bが設けられている。切り欠き部413b,423bは、切り欠き部413b,423bの右側が所定の高さ分だけ切り欠かれた部位である。切り欠き部413b,423bの高さ方向(上下方向)距離および左右方向距離は、スリット露光が行われているときに、特にシャッタ秒時が最短シャッタ秒時や最短シャッタ秒時近傍に設定されているときに、先幕1番羽根411の上端の位置および後幕1番羽根421の下端の位置がフォトリフレクタ405で検出できるように適宜定められている。すなわち、シャッタ秒時が最短シャッタ秒時や最短シャッタ秒時近傍に設定されてスリット露光が行われているときに、先幕1番羽根411の上端および後幕1番羽根421の下端で形成されるスリット部分の通過がフォトリフレクタ405で検出できるように切り欠き部413b,423bの上下方向距離および左右方向距離が適宜定められている(図10(a),(b))。なお、上述した最短シャッタ秒時は、撮影時にユーザが設定可能な最短シャッタ秒時であってもよく、たとえばユーザ側では設定できないものの、カメラのアフターサービス部門でシャッタ秒時の調整時に設定可能であるなどの、機構上、最短となるシャッタ秒時であってもよい。
なお、各遮光羽根411〜414,421〜424は、そのリンクの構成上、上下方向への走行時に左右方向へも移動する。そのため、切り欠き部413b,423bが延在部413a,423aの右側に所定の高さ分だけ設けられていれば、上述のように、シャッタ秒時が最短シャッタ秒時や最短シャッタ秒時近傍に設定されてスリット露光が行われているときには、切り欠き部413b,423bが互いに重なってフォトリフレクタ405の背面側に位置するようになる。そのため、延在部413a,423aが発光部405aからの照射光および反射部からの反射光を遮蔽せず、先幕1番羽根411の上端の位置および後幕1番羽根421の下端の位置がフォトリフレクタ405で検出できるようになる。
このように、シャッタ秒時が最短シャッタ秒時や最短シャッタ秒時近傍に設定されてスリット露光が行われているときに、スリット部分の通過がフォトリフレクタ405で検出できるようにすることで、フォトリフレクタ405を利用してCCD69の実際の露光時間(実際のシャッタ秒時)を検出できる。そして、検出した実際のシャッタ秒時と、設定されたシャッタ秒時との差に基づいて、公知のようにシャッタ秒時の調節をすることもできる。すなわち、フォトリフレクタ405をいわゆるシャッタモニタとして利用できる。換言すると、従来からシャッタモニタとして用いられるフォトリフレクタを利用して、上述した第1の実施の形態および第2の実施の形態のように、発光装置105の発光制御を行うことができる。
−−−撮影時におけるフォトリフレクタ405の出力信号の変化について−−−
このように構成されるシャッタ装置400では、シャッタ秒時があまり短くなく、撮影時に撮影開口441が完全に開放される場合には、フォトリフレクタ405から制御回路101に出力される信号の状態が図11に示すように経時的に変化する。レリーズ開始前(撮影開始前)には、図9(a),(b)に示すように、先幕遮光羽根411〜414が撮影開口441を遮蔽する位置で停止している。このとき、先幕3番羽根413の延在部413aの下側の部分がフォトリフレクタ405の背面側に位置して、発光部405aからカバー板の反射部に向かって照射される赤外光を遮蔽する。これにより、発光部405aから照射された赤外光の反射光が受光部405bで検出できないので、フォトリフレクタ405は、制御回路101にHigh信号を出力する。なお、レリーズ開始前には、後幕遮光羽根421〜424は、撮影開口441の上辺441aよりも上方まで上がった位置で停止している。このとき、後幕3番羽根423の延在部423aは、フォトリフレクタ405の配設位置よりも上方に位置するので、発光部405aからカバー板の反射部に向かって照射される赤外光を遮蔽しない。
レリーズボタン104が全押し操作されて撮影が開始される。撮影が開始されて先幕遮光羽根群410が下方に向かって走行を開始すると、先幕1番羽根411が撮影開口441の範囲内を走行しているときに切り欠き部413bがフォトリフレクタ405の背面側に位置するようになる。そのため、延在部413aが発光部405aからの照射光および反射部からの反射光を遮蔽しなくなる。この時点では、後幕遮光羽根421〜424は、撮影開口441の上辺441aよりも上方まで上がった位置で停止している。これにより、図11の符号Aで示すようにフォトリフレクタ405から制御回路101に出力される信号がHigh信号からLow信号へと切り替わる。
さらに先幕1番羽根411が下方に向かって走行すると、切り欠き部413bがフォトリフレクタ405の背面よりも下側に位置するようになる。そのため、延在部413aの上側の部分が発光部405aからカバー板の反射部に向かって照射される赤外光を再び遮蔽する。これにより、図11の符号Bで示すようにフォトリフレクタ405から制御回路101に出力される信号がLow信号からHigh信号へと切り替わる。
その後、さらに先幕1番羽根411が下方に向かって走行すると、上述した第1の実施の形態と同様に、先幕1番羽根411がCCD69に入射する被写体光を全く遮らなくなった直後に、図11の符号Cで示すようにフォトリフレクタ405から制御回路101に出力される信号がHigh信号からLow信号へと切り替わる。
その後、さらに先幕遮光羽根群410が下方に向かって走行すると、先幕遮光羽根411〜414は、上述したように撮影開口441の下辺441cよりも下方まで下がった位置まで走行して停止する。次いで、後幕遮光羽根群420が下方に向かって走行を開始する。後幕遮光羽根421〜424が下方に向かって走行を開始して、最も下側に位置する後幕1番羽根421がCCD69に入射する被写体光を遮り始める直前に、後幕3番羽根423の延在部423aの下端がフォトリフレクタ405の配設位置近傍にまで下がり、発光部405aからカバー板の反射部に向かって照射される赤外光、および、カバー板の反射部で反射されて受光部405bへ向かう赤外光の少なくとも一方を遮蔽する。
なお、この時点では、先幕遮光羽根411〜414は、上述した第1の実施の形態と同様に既に撮影開口441の下辺441cよりも下方まで下がった位置に到達して停止している。そのため、先幕3番羽根413の延在部413aは、発光部405aからカバー板の反射部に向かって照射される赤外光、および、カバー板の反射部で反射されて受光部405bへ向かう赤外光を遮蔽しない。しかし、上述したように、後幕3番羽根423の延在部423aの下端がフォトリフレクタ405の配設位置近傍にまで下がり、発光部405aから照射された赤外光の反射光が受光部405bで検出できなくなるので、図11の符号Dで示すようにフォトリフレクタ405は、制御回路101にHigh信号を出力する。
その後、さらに後幕遮光羽根群420が下方に向かって走行すると、後幕1番羽根421が撮影開口441を完全に遮蔽する前に切り欠き部423bがフォトリフレクタ405の背面側に位置するようになる。そのため、延在部423aが発光部405aからの照射光および反射部からの反射光を遮蔽しなくなる。この時点では、先幕遮光羽根411〜414は、上述した第1の実施の形態と同様に既に撮影開口441の下辺441cよりも下方まで下がった位置に到達して停止している。これにより、図11の符号Eで示すようにフォトリフレクタ405から制御回路101に出力される信号がHigh信号からLow信号へと切り替わる。
その後、さらに後幕遮光羽根群420が下方に向かって走行すると、後幕1番羽根421が撮影開口441を完全に遮蔽する前に切り欠き部423bがフォトリフレクタ405の背面よりも下側に位置するようになる。そのため、延在部423aの上側の部分が発光部405aからカバー板の反射部に向かって照射される赤外光を再び遮蔽する。そのため、図11の符号Fで示すようにフォトリフレクタ405から制御回路101に出力される信号がLow信号からHigh信号へと切り替わる。
その後、さらに後幕遮光羽根群420が下方に向かって走行すると、後幕遮光羽根421〜424は、上述した第1の実施に形態と同様に撮影開口441を遮蔽する位置まで下方に走行して停止する。このとき、後幕3番羽根423の延在部423aの上側の部分がフォトリフレクタ405の背面側に位置して、発光部405aからカバー板の反射部に向かって照射される赤外光を遮蔽する。これにより、発光部405aから照射された赤外光の反射光が受光部405bで検出できないので、フォトリフレクタ405から制御回路101に出力される信号はHigh信号のままとなる。
次いで、先幕遮光機構および後幕遮光機構のリセット動作が行われる。リセット動作の際には、先幕遮光羽根群410および後幕遮光羽根群420が略同時に上方に向かってリセットされる。このとき、図示はしないが、延在部413aと延在部423aとが一部重なり合ったまま、かつ、切り欠き部413bと切り欠き部423bとが重ならないようにリセットされるので、延在部413aおよび延在部423aの少なくとも一方が発光部405aからカバー板の反射部に向かって照射する赤外光を遮蔽する。これにより、リセット動作中には、発光部405aから照射された赤外光の反射光が受光部405bで検出できないので、フォトリフレクタ405から制御回路101に出力される信号はHigh信号のままとなる。リセット動作が終了すると、上述した図9(a),(b)に示すレリーズ開始前の状態に戻るので、フォトリフレクタ405から制御回路101に出力される信号はHigh信号のままとなる。
制御回路101は、フォトリフレクタ405から出力される信号が2回目にHigh信号からLow信号へと切り替わると(図11の符号Bで示したHigh信号が符号Cで示したLow信号へと切り替わると)、発光開始信号を生成し、生成した発光開始信号を発光装置105の発光を制御する不図示の発光制御装置に出力する。発光制御装置は、発光開始信号を受信すると発光装置105の発光を開始させる。これにより、先幕1番羽根411がCCD69に入射する被写体光を全く遮らなくなった直後に発光装置105が発光し始める。
その後、上制御回路101は、フォトリフレクタ405から出力される信号がLow信号からHigh信号へと切り替わると(図11の符号Cで示したLow信号が符号Dで示したHigh信号へと切り替わると)、発光停止信号を生成し、生成した発光停止信号を不図示の発光制御装置に出力する。発光制御装置は、発光停止信号を受信すると発光装置105の発光を停止させる。これにより、後幕1番羽根421がCCD69に入射する被写体光を遮り始める直前に発光装置105の発光が停止する。
−−−スリット露光撮影時におけるフォトリフレクタ405の出力信号の変化−−−
スリット露光による撮影時におけるフォトリフレクタ405の出力信号の変化は次のようになる。たとえば、シャッタ秒時が最短秒時または最短秒時近傍に設定されて撮影が開始されると、図10(a),(b)に示すように、先幕1番羽根411の上端および後幕1番羽根421の下端がフォトリフレクタ405の背面を通過したことを、互いに重なった切り欠き部413b,423bを介してフォトリフレクタ405で検出できる。このとき、図12の符号Aで示すように、先幕1番羽根411の上端がフォトリフレクタ405の背面を通過したときにフォトリフレクタ405から出力される信号がHigh信号からLow信号へ切り替わる。その後、図12の符号Bで示すように、後幕1番羽根421の下端がフォトリフレクタ405の背面を通過したときにフォトリフレクタ405から出力される信号がLow信号からHigh信号へ切り替わる。
このように、図12の符号Aで示す期間の時間が、CCD69の実際の露光時間(実際のシャッタ秒時)となる。制御回路101は、図12の符号Aで示す期間の時間を計測し、計測した時間を設定されているシャッタ秒時とを比較することで、実際のシャッタ秒時と設定されているシャッタ秒時との差を算出する。そして、この差が所定時間以上であれば、実際のシャッタ秒時が設定されているシャッタ秒時に近づくように、制御回路101は、後幕遮光羽根群の走行開始タイミングを適宜調整する。この調整については公知であるので、詳細な説明を省略する。
上述した第2の実施の形態では、第1の実施の形態の作用効果に加えて、次の作用効果を奏する。
(1) 延在部413a,423aの右側に所定の高さおよび幅で切り欠き部413b,423bを設けるように構成した。これにより、スリット露光を行う際に切り欠き部413b,423bが互いに重なってフォトリフレクタ405の背面側に位置するようになるので、先幕1番羽根411の上端の位置および後幕1番羽根421の下端の位置がフォトリフレクタ405で検出できるようになる。したがって、フォトリフレクタ405をいわゆるシャッタモニタとして利用でき、シャッタ秒時の調節により正確なシャッタ秒時での撮影が可能となるので、撮像して得られる被写体像の画像を、ユーザの意図する画質とすることができる。
(2) 少なくとも、シャッタ秒時が最短シャッタ秒時や最短シャッタ秒時近傍に設定されているときに、先幕1番羽根411の上端の位置および後幕1番羽根421の下端の位置がフォトリフレクタ405で検出できるように切り欠き部413b,423bの高さ方向距離および左右方向距離を定めるように構成した。これにより、シャッタ秒時の計測および調節が最も必要となる最短シャッタ秒時や最短シャッタ秒時近傍に設定されているときにシャッタ秒時の計測が可能となり、上述した作用効果を奏する。また、切り欠き部413b,423bの高さ方向距離を多くする必要がなくなるので、切り欠き部413b,423bが設けられているがために幅が狭くなっている部分の高さ方向距離を短くでき、この部分の剛性低下を抑制できる。したがって、先幕3番羽根413および後幕3番羽根423の走行時に延在部413aの上端側および延在部423aの下端側のばたつきを抑制して、延在部413a,423aの破損を防止できる。
−−−変形例−−−
(1) 上述した第1の実施の形態では、1つのフォトリフレクタ405で先幕3番羽根413および後幕3番羽根423の位置を直接検出し、検出した結果に基づいて制御回路101が発光装置105の発光制御のための制御信号を生成して出力するように構成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、フォトリフレクタ405で先幕3番羽根413および後幕3番羽根423のいずれか一方の位置を直接検出し、検出した結果に基づいて制御回路101が発光装置105の発光制御のための制御信号を生成して出力するように構成してもよい。すなわち、先幕3番羽根413および後幕3番羽根423のいずれか一方の位置の検出結果に基づいて発光装置105の発光制御のための制御信号を生成するように構成してもよく、先幕3番羽根413および後幕3番羽根423の双方の位置を検出することは必須ではない。
(2) 上述の説明では、左辺441dの外側にフォトリフレクタ405を設けるように構成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、撮影開口441の右辺441bの外側にフォトリフレクタ405を設けるように構成してもよい。なお、この場合には、各アーム415,425,416,426などとの干渉を避けるように、各アーム415,425,416,426の形状や配設位置、回動範囲を適宜設計する必要がある。したがって、上述の説明のように、左辺441dの外側にフォトリフレクタ405を設けるように構成する方が、設計変更が少なく、望ましい。
(3) 上述の説明では、フォトリフレクタ405を左辺441dの外側で左辺441dの高さ方向略中央に設けるように構成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、フォトリフレクタ405を左辺441dの外側で左辺441dの高さ方向略中央から上方向または下方向にずらした位置に設けるように構成してもよい。なお、この場合には、上方向または下方向にずらす距離によっては、延在部413aと延在部423aとで上下方向(高さ方向)の長さを変える必要が生じる。先幕遮光機構と後幕遮光機構とを同じ部品で構成するという観点から、上述のように、フォトリフレクタ405を左辺441dの外側で左辺441dの略中央に設けるように構成することが望ましい。
(4) 上述の説明では、先幕遮光羽根群410および後幕遮光羽根群420がそれぞれ4枚の先幕遮光羽根411〜414および後幕遮光羽根421〜424を備えるように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、先幕遮光羽根群410および後幕遮光羽根群420がそれぞれ3枚の先幕遮光羽根および後幕遮光羽根を備えるように構成してもよく、5枚以上の先幕遮光羽根および後幕遮光羽根を備えるように構成してもよい。これらの場合であっても、延在部413a,423aに相当する部分を設ける羽根は、上述した理由と同様の理由から、遮光羽根群の走行方向に沿った先頭の羽根および最後方の羽根を除く他の羽根であることが望ましい。
(5) 上述の説明では、撮像素子としてCCD69を用いているが、撮像素子はCCD69に限らずCMOSなどの他の種類の撮像素子であってもよい。また、本発明を撮像素子を用いた電子カメラではなく、銀塩フィルムを用いるカメラに適用してもよい。
(6) 上述の説明では、延在部413a,423aの位置を一体型のフォトリフレクタ405によって検出するように構成しているが、本発明は、これに限定されない。たとえば、発光部と受光部とが対になっていれば、発光部と受光部が分離していてもよい。また、延在部413a,423aの位置を検出できるのであれば、フォトリフレクタ405以外の他の種類の非接触センサを用いてもよい。
(7) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
なお、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、被写体像を撮像する撮像手段と、撮像手段の前面で走行して撮像手段への被写体光の入射を禁止および許可する先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群と、先幕遮光羽根群が取り付けられる先幕レバーと、後幕遮光羽根群が取り付けられる後幕レバーと、先幕レバーを軸支する先幕回動軸と、後幕レバーを軸支する後幕回動軸とを有するシャッタ装置と、シャッタ装置の先幕レバーおよび後幕レバーを回動させるシャッタ駆動装置と、撮像手段への被写体光の入射を禁止していた先幕遮光羽根群が走行を開始して撮像手段における撮像に有効な範囲内に入射する被写体光に干渉しなくなる第1のタイミングを、先幕遮光羽根群を構成する複数の先幕遮光羽根のいずれか1枚の位置で検出する1つの検出手段と、検出手段の検出結果に基づいて、発光装置の発光制御のための制御信号を生成する信号生成手段とを備えることを特徴とする各種構造のカメラを含むものである。
また、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、撮像手段の前面で走行して撮像手段への被写体光の入射を禁止および許可する先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群と、先幕遮光羽根群が取り付けられる先幕レバーと、後幕遮光羽根群が取り付けられる後幕レバーと、先幕レバーを軸支する先幕回動軸と、後幕レバーを軸支する後幕回動軸と、撮像手段への被写体光の入射を禁止していた先幕遮光羽根群が走行を開始して撮像手段における撮像に有効な範囲内に入射する被写体光に干渉しなくなるタイミングを、先幕遮光羽根群を構成する複数の先幕遮光羽根のいずれか1枚の位置で検出する1つの検出手段とを備えることを特徴とする各種構造のシャッタ装置を含むものである。
69 CCD 100 カメラボディ
105 閃光装置(発光装置) 120 撮影レンズ
400 シャッタ装置 401 遮光羽根部
402 遮光羽根駆動部 405 フォトリフレクタ
410 先幕遮光羽根群 411 先幕遮光羽根(先幕1番羽根)
412 先幕遮光羽根(先幕2番羽根) 413 先幕遮光羽根(先幕3番羽根)
413a 延在部 413b 切り欠き部
414 先幕遮光羽根(先幕4番羽根) 415 先幕主アーム
416 先幕従動アーム 420 後幕遮光羽根群
421 後幕遮光羽根(後幕1番羽根) 422 後幕遮光羽根(後幕2番羽根)
423 後幕遮光羽根(後幕3番羽根) 423a 延在部
423b 切り欠き部 424 後幕遮光羽根(後幕4番羽根)
425 後幕主アーム 426 後幕従動アーム

Claims (11)

  1. 被写体像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段の前面で走行して前記撮像手段への被写体光の入射を禁止および許可する先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群と、前記先幕遮光羽根群が取り付けられる先幕レバーと、前記後幕遮光羽根群が取り付けられる後幕レバーと、前記先幕レバーを軸支する先幕回動軸と、前記後幕レバーを軸支する後幕回動軸とを有するシャッタ装置と、
    前記シャッタ装置の前記先幕レバーおよび後幕レバーを回動させるシャッタ駆動装置と、
    前記撮像手段への被写体光の入射を禁止していた前記先幕遮光羽根群が走行を開始して前記撮像手段における撮像に有効な範囲内に入射する被写体光に干渉しなくなる第1のタイミングを、前記先幕遮光羽根群を構成する複数の先幕遮光羽根のいずれか1枚の位置で検出する1つの検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて、発光装置の発光制御のための制御信号を生成する信号生成手段とを備えることを特徴とするカメラ。
  2. 請求項1に記載のカメラにおいて、
    前記シャッタ装置は、前記撮像素子に被写体光を導くための略矩形形状の撮影開口を有し、前記先幕レバーおよび後幕レバーが前記撮影開口の一辺の外側に設けられ、
    前記検出手段は、前記撮影開口の前記一辺と対向する他辺の外側に設けられていることを特徴とするカメラ。
  3. 請求項2に記載のカメラにおいて、
    前記先幕遮光羽根群および前記後幕遮光羽根群は、前記一辺および他辺の延在方向に沿って走行し、
    前記検出手段は、前記他辺の外側で前記他辺の延在方向の略中央に配設されていることを特徴とするカメラ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
    前記検出手段は、前記撮像手段への被写体光の入射を許可していた前記後幕遮光羽根群が走行を開始して前記撮像手段における撮像に有効な範囲内に入射する被写体光に干渉し始める第2のタイミングを、前記後幕遮光羽根群を構成する複数の後幕遮光羽根のいずれか1枚の位置で検出することを特徴とするカメラ。
  5. 請求項2または請求項3に記載のカメラにおいて、
    前記複数の先幕遮光羽根は、前記一辺および他辺の延在方向とは略直交する方向に延在し、延在方向の一方端が前記先幕レバーに取り付けられ、
    前記複数の先幕遮光羽根のいずれか1枚の他方端は、前記一辺および他辺の延在方向に向かって延在する第1の延在部を有し、
    前記検出手段は、前記第1の延在部の位置を検出することによって前記第1のタイミングを検出することを特徴とするカメラ。
  6. 請求項5に記載のカメラにおいて、
    前記検出手段は、前記撮像手段への被写体光の入射を許可していた前記後幕遮光羽根群が走行を開始して前記撮像手段における撮像に有効な範囲内に入射する被写体光に干渉し始める第2のタイミングを、前記後幕遮光羽根群を構成する複数の後幕遮光羽根のいずれか1枚の位置で検出することを特徴とするカメラ。
  7. 請求項5または請求項6に記載のカメラにおいて、
    前記複数の後幕遮光羽根は、前記一辺および他辺の延在方向とは略直交する方向に延在し、延在方向の一方端が前記後幕レバーに取り付けられ、
    前記複数の後幕遮光羽根のいずれか1枚の他方端は、前記一辺および他辺の延在方向に向かって延在する第2の延在部をそれぞれ有し、
    前記検出手段は、前記第2の延在部の位置を検出することによって前記第2のタイミングを検出し、
    前記第1および第2の延在部は、前記撮像手段においてスリット露光ができるように前記先幕遮光羽根群および前記後幕遮光羽根群を走行させた際に、前記スリット露光のスリットを形成する前記先幕遮光羽根および前記後幕遮光羽根の位置を前記検出手段で検出できるように、切り欠かれていることを特徴とするカメラ。
  8. 請求項7に記載のカメラにおいて、
    前記第1および第2の延在部は、少なくとも最も短いシャッタ秒時またはその近傍のシャッタ秒時で前記撮像手段においてスリット露光ができるように前記先幕遮光羽根群および前記後幕遮光羽根群を走行させた際に、前記スリット露光のスリットを形成する前記先幕遮光羽根および前記後幕遮光羽根の位置を前記検出手段で検出できるように、切り欠かれていることを特徴とするカメラ。
  9. 請求項3〜8のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
    前記先幕回動軸、前記先幕レバー、および前記複数の先幕遮光羽根は、それぞれ、前記後幕回動軸、前記後幕レバーおよび前記複数の後幕遮光羽根とそれぞれ同一であることを特徴とするカメラ。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
    前記先幕遮光羽根および前記後幕遮光羽根は、少なくとも3枚の遮光羽根をそれぞれ有し、
    前記検出手段は、前記先幕遮光羽根および前記後幕遮光羽根の走行方向の最前列および最後列の遮光羽根以外の遮光羽根の位置を検出することを特徴とするカメラ。
  11. 撮像手段の前面で走行して前記撮像手段への被写体光の入射を禁止および許可する先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群と、
    前記先幕遮光羽根群が取り付けられる先幕レバーと、
    前記後幕遮光羽根群が取り付けられる後幕レバーと、
    前記先幕レバーを軸支する先幕回動軸と、
    前記後幕レバーを軸支する後幕回動軸と、
    前記撮像手段への被写体光の入射を禁止していた前記先幕遮光羽根群が走行を開始して前記撮像手段における撮像に有効な範囲内に入射する被写体光に干渉しなくなるタイミングを、前記先幕遮光羽根群を構成する複数の先幕遮光羽根のいずれか1枚の位置で検出する1つの検出手段とを備えることを特徴とするシャッタ装置。
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