JP2011027890A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置本体に対して着脱が可能に設けられ、加熱によって画像を定着する定着装置において、簡単な構造で操作者の安全性を確保する。
【解決手段】記録シート上のトナー像を加熱する加熱ロール31を支持する支持枠体33を画像形成装置の本体枠10に対して着脱が可能とする。支持枠体は装着された画像形成装置本体から離脱するのを拘束するロック装置40を有し、このロック装置は、温度が2つの領域間を遷移することによってそれぞれの温度領域について設定された異なる形状間の変形を生じる可逆形状記憶合金からなる駆動部材を有する。この駆動部材の変形によってロック部材41が動作し、加熱部材又は支持枠体が人体に危害が及ぶ程度の高温となっているときに支持枠体の画像形成装置本体からの離脱を拘束し、人体に危害が及ばない程度に温度が下降しているときには離脱が可能とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、加熱によって画像を定着する定着装置及び画像形成装置に関するものである。
電子写真方式、静電記録方式の画像形成装置では、画像形成工程を行う各部をユニット化し、画像形成装置本体に対して着脱可能とするものが広く普及している。例えば、静電潜像が形成される感光体ドラムと帯電装置とクリーニング装置とを一体に組み込んだドラムユニットや、静電潜像にトナーを転移させる現像装置とトナーを補給するトナー収容容器とを一体とした現像ユニット等が用いられる。このようなユニット化は、定着装置についても適用され、画像形成装置本体に対して着脱可能となった定着装置を備える画像形成装置が、例えば特許文献1及び特許文献2に記載されている。
上記定着装置としては、加熱により画像を定着するものが広く用いられている。このような定着装置は、加熱源を備えており、一部の部材は画像の定着に必要な高温状態まで加熱される。このため、操作者が高温となった部材に接触すると危険であり、一般に防護のための対策が必要となる。
特開2005−37672号広報 特開2009−109807号広報
本発明は、簡単な構造で操作者の安全性を確保することができる定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、 記録シート上に保持されたトナー像を加熱する加熱部材と、 前記加熱部材を支持し、前記トナー像を形成する画像形成装置本体に対して着脱が可能となった支持枠体と、 前記支持枠体を前記画像形成装置本体に装着したときに、前記画像形成装置本体から前記支持枠体が離脱するのを拘束するロック装置と、を有し、 前記ロック装置は、 温度が2つの領域間を遷移することによってそれぞれの温度領域について設定された異なる形状間の変形を生じる可逆形状記憶合金からなる駆動部材と、 前記駆動部材の変形によって動作し、前記加熱部材又は前記支持枠体が人体に危害が及ぶ程度の高温となっているときに前記支持枠体の前記画像形成装置本体からの離脱を拘束し、人体に危害が及ばない程度に温度が下降しているときには離脱が可能とするロック部材とを有することを特徴とする定着装置を提供する。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の定着装置において、 前記駆動部材は、前記加熱部材からの放射熱によって温度が変動する位置に支持され、この温度変動によって動作するものであることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の定着装置において、 前記加熱部材又は該加熱部材に近接した位置の温度を検知する温度センサと、 前記駆動部材を加熱する駆動用加熱手段を有し、 前記温度センサによる検知温度に基づいて前記加熱装置のON/OFFが制御されるものとする。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の定着装置において、 前記駆動用加熱手段は、前記可逆形状記憶合金に通電し、電気抵抗によって発熱させるものとする。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の定着装置において、 前記駆動用加熱手段は、前記温度センサが人体に危害が及ばない程度の低温を検知したときに、前記可逆形状記憶合金に通電して前記駆動部材を動作させ、前記支持枠体の前記画像形成装置からの離脱を可能とするものとする。
請求項6に係る発明は、 静電電位の差による潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する像形成部と、 前記像形成部で形成されたトナー像を記録シート上に転写する転写部と、 前記像形成部及び前記転写部を支持する本体フレームに対して着脱が可能に支持され、トナー像が転写された記録シートを加熱して定着する定着装置と、 前記定着装置が前記本体フレームから離脱するのを拘束するロック装置と、を有し、 前記ロック装置は、 温度が2つの温度領域間を遷移することによってそれぞれの温度領域について設定された異なる形状間の変形を生じる可逆形状記憶合金からなる駆動部材と、 前記駆動部材の変形によって動作し、前記定着装置が人体に危害が及ぶ程度の高温となっているときに該定着装置の本体フレームからの離脱を拘束し、人体に危害が及ばない程度に温度が下降しているときには離脱を可能とするロック部材とを有することを特徴とする画像形成装置を提供する。
請求項1に係る発明では、本発明の構成を備えていないものに比べ、簡単な構造で操作者の安全性を確保することができる。
請求項2に係る発明では、本発明の構成を備えていないものに比べ、加熱部材の温度の変化によって駆動部材が動作する構造を簡単なものにすることができる。
請求項3に係る発明では、本発明の構成を備えていないものに比べ、加熱部材の温度の変化に迅速に対応して駆動部材を動作させることができる。
請求項4に係る発明では、本発明の構成を備えていないものに比べ、簡単な構造で可逆形状記憶合金からなる駆動部材を動作させることができる。
請求項5に係る発明では、加熱部材が加熱されているときに、駆動用加熱手段への電力供給をOFF状態として電力消費を抑制することができる。
請求項6に係る発明では、本発明の構成を備えていないものに比べ、簡単な構造で操作者の安全性を確保することができる。
本願に係る発明の一実施形態である画像形成装置の概略構成図である。 図1に示す画像形成装置の定着装置及びこの定着装置の着脱をロックするロック装置を示す概略構成図である。 図2示すロック装置の概略断面図である。 本願に係る発明の第2の実施形態である定着装置で用いられるロック装置の概略断面図である。 本願に係る発明の第3の実施形態である定着装置及びこの定着装置の着脱をロックするロック装置を示す概略構成図である。 図5示すロック装置の概略構成図である。 本願に係る発明の第4の実施形態である定着装置で用いられるロック装置の概略構成図である。
以下、本願に係る発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本願発明の一実施形態である画像形成装置の概略構成図である。
この画像形成装置は、導電性材料からなる円筒状部材の外周面に光導電性層が形成された感光体ドラム1を備えており、この感光体ドラム1の周囲に、感光体ドラム1の表面を一様に帯電させる帯電装置2と、帯電された感光体ドラム1に像光を照射して表面に静電電位の差による潜像を形成する露光装置3と、感光体ドラム1上の潜像にイエロー、マゼンタ、シアン又はブラックのトナーを転移させてトナー像を形成する回転型の現像ユニット4と、感光体ドラム上で形成されたトナー像が転写される無端ベルト状の中間転写ベルト5と、感光体ドラム上に残留したトナーを除去するクリーニング装置6と、を備えている。
中間転写ベルト5は複数のロールによって張架され、周回移動するように駆動されるものであり、中間転写ベルト5の内側の感光体ドラム1と対向する位置には、感光体ドラム1上のトナー像を中間転写ベルト5に一次転写する一次転写ロール7が設けられている。そして、中間転写ベルト5の移動方向における一次転写位置の下流側には二次転写ロール8とこの二次転写ロール8に対向して転写対向ロール9が配置されている。これらのロール8,9が中間転写ベルト5を挟んで互いに押圧される領域には、シートトレイ15又は手差しトレイ16から搬送路17を経て記録シートが送り込まれ、中間転写ベルト5に押し付けられた記録シートに中間転写ベルト5上のトナー像が転写されるようになっている。
記録シートの搬送方向における転写対向ロール9と二次転写ロール8とが対向する位置の下流側には、記録シート上の未定着トナー像を加熱して記録シートに圧着する定着装置30が設けられている。また、定着装置30の下流側の搬送路には、分岐21が設けられており、両面に画像が記録されるときに記録シートの搬送方向が反転され、両面用搬送路22に送り込むようになっている。そして、両面搬送路22から二次転写ロール8が設けられた位置の上流側へ記録シートが搬送される。
なお、上記中間転写ベルト5の周回移動方向における二次転写位置の下流側には、中間転写ベルト上に残留するトナーを除去するクリーニング装置19が設けられている。
上記感光体ドラム1は、金属からなる円筒状部材の周面に有機感光体層を形成したものであり、金属部分は電気的に接地されている。
上記帯電装置2は、ステンレス製の円筒状芯金を中抵抗のゴム層で被覆したロール状の部材を備えており、直流成分に交流成分が重畳された電圧を印加して感光体ドラム1の表面を所望の電圧に帯電するものである。
上記露光装置3は、画像信号に基づいて点滅するレーザー光を発生し、これをポリゴンミラーによって感光体ドラム1の主走査方向(軸線方向)に走査するものである。これにより感光体ドラム1のレーザー光が照査された部分の電位が減衰し、静電電位の差によって各色の画像に相当する静電潜像が感光体ドラム1の表面に形成される。
前記回転型の現像ユニット4は、回転駆動される回転ホルダ4eと、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナーを収容する4台の現像装置4a、4b、4c、4dとを有するものであり、回転ホルダ4eが回転駆動されることにより、各現像装置4a、4b、4c、4dが順次に感光体ドラム1と対向するものとなっている。
上記中間転写ベルト5は、例えば可撓性を有するPETやポリイミド等の合成樹脂からなるフィルム状の部材を無端状としたものである。そして、感光体ドラム1の外周面に対して所定の領域に巻きつけられて感光体ドラム1と接触し、この接触範囲に一次転写ロール7が設けられている。この中間転写ベルト5が感光体ドラム1と接触する範囲は、感光体ドラム1の回転方向における上流側にラップインロール11を設け、下流側にはラップアウトロール12を設けて中間転写ベルト5を内側から感光体ドラム1に押し付けるものとなっている。また、中間転写ベルト5の内側には、この他に二次転写ロール8に対向する転写対向ロール9と、支持ロール13、14とが配置され、これらによって周回可能に張架されている。
上記二次転写ロール8は、金属の芯材上に導電性のゴム材で外周部を形成してロール状としたものであり、上記転写対向ロール9との間に転写用のバイアス電圧が印加されるものである。
上記定着装置30は、加熱源を内蔵して回転駆動され、加熱部材として機能する加熱ロール31と、加熱ロール31に外周面が接触するように配置された加圧ロール32とを備えている。そして、互いに押圧される加熱ロール31と加圧ロール32との間に送り込まれた記録シートを加熱及び加圧して、トナー像を記録シート上に定着するものとなっている。
上記定着装置30は、画像形成装置本体から着脱が可能となっており、この定着装置30の構造及び定着装置の着脱をロックするロック装置40を、図2及び図3に基づいて説明する。
この定着装置30が備える加熱ロール31及び加圧ロール32は、定着装置の支持枠体33に支持され、軸線回りに回転が可能となっている。そして、上記支持枠体33が画像形成装置の本体枠10に着脱が可能に支持される。支持枠体33が画像形成装置の本体枠10に装着された状態では、本体枠10に支持された駆動ギア10aが定着装置30の支持枠体33に支持された駆動伝達ギア34に噛み合わされ、回転駆動力を伝達して加熱ロール31及び加圧ロール32を回転駆動するものとなっている。
上記支持枠体33内には、ロック装置40が設けられており、このロック装置40にはロック部材として機能するロックピン41が設けられている。そして、このロックピン41は支持枠体33から突出した状態又は支持枠体33内に収容された状態に動作するものとなっている。一方、画像形成装置の本体枠10には、支持枠体33が画像形成装置に装着されたときに上記ロック装置40と対向する位置に、前記ロックピン41の先端部が貫入される貫入孔10bが設けられている。この貫入孔10bにロックピン41が貫入されることによって、定着装置30の支持枠体33が画像形成装置の本体枠10から離脱する方向(図2中に矢印Aで示す方向)へ移動するのが拘束され、画像形成装置の本体枠10を取り外すことが禁止される。また、上記ロックピン41が支持枠体33内に収容されたときには、ロックピン41が貫入孔10aから抜け出した状態となり、定着装置30は画像形成装置の本体枠10から取り外すことが可能となる。
上記ロック装置40は、図3に示すように、ほぼ円筒状のケース42と、このケース内から先端を突出した状態とケース内に収容された状態とに動作するロックピン41と、可逆形状記憶合金からなる駆動部材43と、前記ケース42と前記ロックピン41との間に介挿されたバネ44とで主要部が構成されている。
上記ロックピン41は、円筒状のケース内で、その軸線方向に移動が可能となっており、円筒状のケース42の端面板に設けられた孔42aから先端部41aを突出させることができるものとなっている。
上記駆動部材43を構成する可逆形状記憶合金は、例えばNi−Ti合金、Cu−Zn−Al合金からなるものである(トキコーポレーション社製「バイオメタル」、NEC/TIKIN社製「メモアロイ」等)。この可逆形状記憶合金は、2つの温度領域についてそれぞれ異なる形状が記憶され、これらの温度領域間で温度が遷移すると、それぞれの温度領域に対応する形状に変化するものである。
上記駆動部材43は、一端43aが上記ケース42のロックピン41が突出する側の端部付近に連結され、他端43bがロックピン41の後方拡大部41bに連結された螺旋状となっている。そして、70°C以上の温度では、図3(b)に示すように、螺旋状となった中心軸線方向に収縮した状態となってロックピン41を動作させ、先端41aをケース42から突出させるものとなっている。また、温度が70°C以下となると、図3(a)に示すように、駆動部材43は螺旋状の中心軸線方向に伸長された形状に戻ろうとするものとなっている。ただし、伸長する方向に動作する力は収縮する方向への力よりは小さくなる。
上記バネ44は、螺旋状となって上記駆動部材43とほぼ中心軸線が一致するように配置されている。そして、上記駆動部材43が収縮してロックピン41の先端41aがケース42から突出した状態では軸線方向に圧縮され、ロックピン41の先端をケース内に収容する方向に付勢するものとなっている。
上記ケース42は、熱伝導性の良好な材料で形成されており、加熱ロール31の放射熱によって温度が変動し易い位置に支持されている。また、放射熱によって敏感に温度が変動するように熱容量は小さいものが望ましい。
次に、上記ロック装置の動作について説明する。
定着装置30が稼働されず、加熱ロール31の温度が常温となっているときには、駆動部材43及びバネ44が伸長した状態となっており、図3(a)にしめすようにロックピンの先端部41aはケース42内に収容された状態となっている。
定着装置30が稼働されて加熱ロール31が高温状態となると、多くの放射熱がロック装置40に供給されてケース42及び駆動部材43の温度が上昇する。駆動部材43は、例えば70°C以上となると収縮するものであり、バネ44を変形させてロックピン41を移動させる。つまり、図3(b)中に示すように駆動部材43の収縮する力は、バネ44を圧縮方向に変形させる力より大きくなっている。ロックピン41が移動することによりロックピンの先端部41aはケース42の孔42aから突出し、画像形成装置の本体枠10に対向して設けられた貫入孔10aに貫入される。これにより、定着装置30が画像形成装置の本体枠10から取り出す方向へ移動するのが拘束される。したがって、定着装置30を取り外すことによって露出する高温部材に操作者が触れるのを防止し、操作者の危険を回避することが可能となる。
定着装置30の稼働が停止され、加熱ロール31の温度がほぼ70°C以下まで下降すると、駆動部材43は伸長するとともにバネ44の弾性反発力が作用し、ロックピン41は後退してケース42内に収容される。このとき、駆動部材43が伸長する力は、図3(a)中に示すように、収縮するときの力より小さく、バネ44の弾性反発力よりも小さくなっている。
このようにロックピン41が動作することによって定着装置30の画像形成装置本体に対する拘束が解除され、定着装置30を画像形成装置の本体枠10から取り外すことが可能となる。
なお、上記ロック装置40では、駆動部材43が螺旋状に加工されたものとなっているが、駆動部材はこのような形状に限定されるものではなく、図4に示す第2の実施形態のように構成することもできる。
このロック装置50は、ロックピン51及びバネ54を備えるものであるが、可逆形状記憶合金からなる駆動部材53は、線状となった両端が定着装置30の支持枠体33に結合され、これらの間の中間部分がロックピン51の後部に掛け回わされている。これにより、駆動部材53が収縮したときに、図4(b)に示すように、ロックピンの先端部51aをケース52から突き出すように動作させる。突き出したロックピンの先端部51aは画像形成装置の本体枠10にもうけられた貫入孔10bに貫入され、支持枠体の取り外しが拘束されるものである。
また、この駆動部材53は一部がケース52外に配置され、加熱ロール31から直接に放射熱を受けるものとなっており、直接に又は間接的に供給される放射熱によって動作する。
このようなロック装置50でも、図3に示すロック装置40と同様に、定着装置30の加熱ロール31が高温状態で放射熱が駆動部材53に供給されるときにはロックピン51が突出して定着装置50の取り外しが拘束される。そして、加熱ロール31の温度が低下して駆動部材53が伸長されるとバネ54の弾性反発力によってロックピン51がケース52に収容され、定着装置50の取り外しが可能となる。
図5は、本願に係る発明の第3の実施形態である定着装置の概略構成図である。
この定着装置60は、図2に示す定着装置30と同様に加熱ロール61と加圧ロール62とロック装置70を備え、これらが画像形成装置本体に対して着脱が可能となった支持枠体63に支持されている。また、この定着装置60では加熱ロールの温度を検出する温度センサ64が支持枠体内に設けられている。
一方、上記支持枠体63が着脱される画像形成装置の本体側には、ロック装置70に電力を供給する電源65と、電源からロック装置への電力供給をON/OFFするスイッチ66と、温度センサ64の検出データが入力され、このデータに基づいてスイッチのON/OFFを制御する制御装置67と、が設けられている。上記電源65からロック装置70への電力供給線68及び温度センサ64から制御装置67へデータを入力する信号線69には、離接が可能な接続端子(図示しない)が介挿されており、支持枠体63を画像形成装置本体からの取り外したときには上記接続端子が離脱され、支持枠体63を画像形成装置の本体枠10に装着したときに接続されるものとなっている。
この定着装置60で用いられるロック装置70は、図6に示すように、図3に示すロック装置と同じロックピン71と、可逆形状記憶合金からなる駆動部材73と、バネ74とがケース72内に収容されている。そして、電源65に接合された電力供給線68は螺旋状となった駆動部材73の両端に接続され、駆動部材73に通電するようになっている。また、制御装置67は温度センサ64から入力される信号に基づき、加熱ロール61が高温であることを検知したときには通電するようにスイッチ66を制御するものとなっている。そして、加熱ロール61が低温であることを検知したときには通電を遮断するように制御するものである。
このような定着装置60では、定着装置60が稼働されておらず、加熱ロール61の温度が低温(例えば約60°C未満)となっているときには、温度センサ64がこれを検出して対応する信号を制御装置67に出力する。制御装置67はこの信号に基づいて、スイッチ66をOFF状態に維持する。この状態では可逆形状記憶合金からなる駆動部材73の温度は、約60°未満に維持され、図6(a)に示すように、駆動部材73及びバネ74によってロックピン71が後退してその先端部71aを支持枠体63から突出しない状態とされる。したがって、加熱ロール61の温度が低温であるときには定着装置60を画像形成装置の本体枠10から取り外し、点検/修理及び交換等が可能となる。
一方、加熱ロール61が画像の定着動作を大なうために加熱され、高温となっていると、温度センサ64はこれを検知して対応する信号を制御装置67に出力する。制御装置67はこの信号に基づいて、スイッチ66をON状態とする。これにより可逆形状記憶合金からなる駆動部材73に通電され、電気抵抗によって発熱する。駆動部材73は、例えば約70°Cより高温となったときに収縮するように設定されており、図6(b)に示すように螺旋状となった駆動部材73が中心軸線方向に収縮し、バネ74を圧縮変形させてロックピン71をケース72に対して変位させる。つまり、駆動部材73の収縮する力はバネ74の弾性反発力より大きくなっており、バネ74を圧縮変形させる。上記駆動部材73の収縮力が作用したロックピン71は先端部71aを支持枠体63から突出する方向に変位し、画像形成装置の本体枠10に設けられた貫入孔10aにロックピン71の先端部71aが挿入される。これにより、定着装置60の支持枠体63は画像形成装置の本体枠10から取り外すことができなくなり、操作者が高温となった加熱ロール等に接触する危険が回避される。
定着装置60の動作が終了し、加熱ロール61の温度が低下すると、これに対応する信号が制御装置67に入力され、スイッチ66がOFF状態とされて通電が停止される。通電が停止されると駆動部材73の温度が低下し、駆動部材73は伸長する。また、これとともにバネ74の弾性反発力がロックピ71ンを後退させる方向に作用する。このとき、駆動部材73が伸長する力は収縮するときの力より小さくなっているが、バネ74の弾性反発力とともにロックピン71を後退させ、ロックピンの先端71aは支持枠体63内に収容される。
このような定着装置では、加熱ロール63の温度がこの加熱ロール63の表面と近接又は接触した温度センサ64によって検知され、ロック装置70の動作が加熱ロール61の温度の変化に迅速に対応する。
図7は、本願に係る発明の第4の実施形態である定着装置で用いられるロック装置の概略構成図である。
この定着装置は、図6に示す定着装置と同様に、画像形成装置の本体に対して着脱が可能となった支持枠体63と、これに支持された加熱ロール61と、加圧ロール62と、ロック装置80と、加熱ロールの温度を検知する温度センサ64とを備えている。
また、画像形成装置の本体側には、ロック装置80にスイッチ66を介して給電する電源65と、温度センサ64の検知信号に基づいて上記スイッチのON/OFFを制御する制御装置67が設けられている。
この定着装置は、ロック装置80の構成及び制御装置67の制御が図5に示す定着装置と異なるものとなっており、その他の構成は同じである。
この定着措置が備えるロック装置80は、図7に示すように、ほぼ円筒状のケース82と、このケース82内から先端部を突出した状態とケース内に収容された状態とに動作するロックピン81と、可逆形状記憶合金からなる駆動部材83と、前記ケース82と前記ロックピン81との間に介挿されたバネ84とを備えている。
上記駆動部材83は、ロックピン81が突出する方向に対して該ロックピンの後方拡大部81bより後方に設けられ、ケース82の後方端との間に配置されている。そして、一端83aがロックピン81の後方拡大部81bに連結され、他端83bがケース82の後方部に連結されている。また、この駆動部材83の両端には電力供給線68が接続され、電源65から電力が供給される。一方、上記バネ84も駆動部材83と同様にロックピン81の後方に配置され、ロックピン81が先端部81aをケース82内に収容するように後退したときに圧縮変形が生じるものとなっている。そして、ロックピン81を先端部がケース82から突き出す方向へ付勢する。
このような定着装置では、加熱ロールが画像の定着動作を行うために加熱され、例えば60°C以上の高温となっていると、温度センサ64はこれを検知して対応する信号を制御装置67に出力する。制御装置67はこの信号に基づいて、スイッチ66をOFF状態とする。これにより可逆形状記憶合金からなる駆動部材83には通電されず、伸長した状態となっている。したがって、図7(b)に示されるように駆動部材83が伸長する力とバネ84の弾性反発力とによってロックピン81は先端部81aをケース82から突き出した位置に保持される。ロックピンの先端部81aは画像形成装置の本体枠10に設けられた貫入孔10aに挿入され、定着装置の支持枠体は取り外しができないように拘束される。
一方、定着装置が停止しており、加熱ロールの温度が低温(例えば約60°C未満)となっているときには、温度センサ64がこれを検出して対応する信号を制御装置67に出力する。制御装置67はこの信号に基づいてスイッチ66をON状態とする。これにより、駆動部材83に通電されて駆動部材83が発熱する。そして、温度が、約70°Cより高温となったときに螺旋状となった駆動部材83が中心軸線方向に収縮する。この収縮する力はバネ84の弾性反発力より大きくなっており、図7(a)に示すようにバネ84を圧縮変形させてロックピン81が後退する。これにともないロックピンの先端部81aはケース82内に収容され、定着装置の支持枠体は画像形成装置の本体枠10から取り外しが可能となる。
このような定着装置では、加熱ロールを加熱して高温状態に維持しているときに駆動部材83に通電する必要がなく、加熱ロールが稼働していないときに駆動部材83に通電して定着装置の取り外しが可能となる。したがって、加熱ロールと駆動部材83との双方に同時に電力を供給する必要がなくなり、電力使用量のピーク値を低減することができる。
なお、この定着装置において、駆動部材83への通電は、加熱ロールの温度が低温であることが検知されたときには常に通電するのではなく、通電を行うのに他の条件が付加されていてもよい。例えば、操作者が定着装置の交換等の操作を行う旨の信号を入力したときに、加熱ロールの温度を検出し、低温であることが検知されれば駆動部材に通電するというように制御装置が制御するものであってもよい。また、画像形成装置の定着装置を覆う部分の開閉部を操作者が操作したときに、これを検知して加熱ロールの温度を検出し、低温であれば通電するというように制御することもできる。
このように制御することによって、定着装置が稼働されずに加熱ロールが低温となっているときのすべてについて駆動部材83に通電する必要がなくなり、節電が可能となる。
以上説明した定着装置及び画像形成装置では、可逆形状記憶合金からなる駆動部材を螺旋状に加工した部材又は線材として用いているが、駆動部材の形態はこれらに限定されるものではなく、その他の形態として使用することもできる。
また、画像形成装置の本体枠に対して着脱が可能となった上記定着装置は、加熱ロールと加圧ロールとを備えるものに限定されず、ベルト状の加熱部材又は加圧部材を用いるものであってもよい。一方、加熱手段もハロゲンランプ等を用いるものの他、電磁誘導加熱を行うものであってもよい。
1:感光体ドラム、 2:帯電装置、 3:露光装置、 4:現像ユニット、 5:中間転写ベルト、 6:クリーニング装置、 7:一次転写ロール、 8:二次転写ロール、 9:転写対向ロール、 10:画像形成装置の本体枠、 10a:駆動ギア、 10b:貫入孔、 11:ラップインロール、 12:ラップアウトロール、 13,14:支持ロール、 15:シートトレイ、 16:手差しトレイ、 17,20: 搬送路、 18:排紙トレイ、 19:中間転写ベルトのクリーニング装置、 21:分岐、 22:両面搬送路、
30:定着装置、 31:加熱ロール、 32加圧ロール、 33:支持枠体、
40:ロック装置、 41:ロックピン、 41a:ロックピンの先端部、 41b:ロックピンの後方拡大部、 42:ケース、 42a:ロックピンが突出する孔、 43:駆動部材、 44:バネ、
50:ロック装置、 51:ロックピン、 51a:ロックピンの先端部、 51b:ロックピンの後方拡大部、 52:ケース、 53:駆動部材、 54:バネ、
60:定着装置、 61:加熱ロール、 62加圧ロール、 63:支持枠体、 64:温度センサ、 65:電源、 66:スイッチ、 67:制御装置、 68:電力供給線、 69:信号線、
70:ロック装置、 71:ロックピン、 71a:ロックピンの先端部、 72:ケース、 73:駆動部材、 74:バネ、
80:ロック装置、 81:ロックピン、 81a:ロックピンの先端部、 81b:ロックピンの後方拡大部、 82:ケース、 83:駆動部材、 84:バネ

Claims (6)

  1. 記録シート上に保持されたトナー像を加熱する加熱部材と、
    前記加熱部材を支持し、前記トナー像を形成する画像形成装置本体に対して着脱が可能となった支持枠体と、
    前記支持枠体を前記画像形成装置本体に装着したときに、前記画像形成装置本体から前記支持枠体が離脱するのを拘束するロック装置と、を有し、
    前記ロック装置は、
    温度が2つの領域間を遷移することによってそれぞれの温度領域について設定された異なる形状間の変形を生じる可逆形状記憶合金からなる駆動部材と、
    前記駆動部材の変形によって動作し、前記加熱部材又は前記支持枠体が人体に危害が及ぶ程度の高温となっているときに前記支持枠体の前記画像形成装置本体からの離脱を拘束し、人体に危害が及ばない程度に温度が下降しているときには離脱が可能とするロック部材とを有することを特徴とする定着装置。
  2. 前記駆動部材は、前記加熱部材からの放射熱によって温度が変動する位置に支持され、この温度変動によって動作するものであることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記加熱部材又は該加熱部材に近接した位置の温度を検知する温度センサと、
    前記駆動部材を加熱する駆動用加熱手段を有し、
    前記温度センサによる検知温度に基づいて前記加熱装置のON/OFFが制御されることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記駆動用加熱手段は、前記可逆形状記憶合金に通電し、電気抵抗によって発熱させるものであることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記駆動用加熱手段は、前記温度センサが人体に危害が及ばない程度の低温を検知したときに、前記可逆形状記憶合金に通電して前記駆動部材を動作させ、前記支持枠体の前記画像形成装置からの離脱を可能とするものであることを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 静電電位の差による潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する像形成部と、
    前記像形成部で形成されたトナー像を記録シート上に転写する転写部と、
    前記像形成部及び前記転写部を支持する本体フレームに対して着脱が可能に支持され、トナー像が転写された記録シートを加熱して定着する定着装置と、
    前記定着装置が前記本体フレームから離脱するのを拘束するロック装置と、を有し、
    前記ロック装置は、
    温度が2つの温度領域間を遷移することによってそれぞれの温度領域について設定された異なる形状間の変形を生じる可逆形状記憶合金からなる駆動部材と、
    前記駆動部材の変形によって動作し、前記定着装置が人体に危害が及ぶ程度の高温となっているときに該定着装置の本体フレームからの離脱を拘束し、人体に危害が及ばない程度に温度が下降しているときには離脱を可能とするロック部材とを有することを特徴とする画像形成装置。
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