JP2011027721A - 漏れ電流測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被測定対象機器に対する商用交流電圧の供給を中断することなく商用交流電圧の極性を切り換える。
【解決手段】商用交流電圧V1の極性を切り換えて被測定対象機器30に供給する極性切換回路26を含む模擬回路4と、被測定対象機器30についての患者測定電流I1の経路を構成する測定ネットワーク5の両端間電圧を測定する電圧計6とを備え、極性切換回路26は、一次巻線9aに商用交流電圧V1が入力される絶縁トランス9の二次巻線9bの両端部に接続されて、二次巻線9bから出力される商用交流電圧V1を入力して被測定対象機器30に供給する一対の供給電路24,25と、一対の供給電路24,25のうちの任意の一方を選択的に接地する接地スイッチ21とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、IEC60601−1などの安全規格に基づいて被測定対象機器(電気機器)についての患者測定電流などの漏れ電流を測定する漏れ電流測定装置に関するものである。
この種の漏れ電流測定装置には、下記の非特許文献1の例えば第6ページに記載されているように、被測定対象機器に対して供給している商用交流電圧の極性を切り換える模擬回路が必要とされている。また、この模擬回路の一例としてIEC60601−1規格には、図6に示す模擬回路60が記載されている。この模擬回路60は、絶縁トランス9、極性切換スイッチ61および接断スイッチ62を含んで構成されている。絶縁トランス9は、商用交流電圧V1が入力される一対の交流入力端子11,12に一次巻線9aが接続されて、絶縁された商用交流電圧V1を二次巻線9bから出力する。極性切換スイッチ61は、一例として2極双投形のスイッチ(トグルスイッチやスライドスイッチなど)で構成されている。また、極性切換スイッチ61は、二次巻線9bの各端部と一対の交流出力端子14,15とをそれぞれ接続する供給電路24,25に各極が図6に示す接続状態で介装されている。接断スイッチ62は、単極単投形のスイッチで構成されている。また、接断スイッチ62は、供給電路24,25のうちの接地される側の供給電路25に介装されて、この供給電路25を接・断(接続または切断)する。なお、図6におけるPEは、被測定対象機器30における保護接地を示し、FEは被測定対象機器30における機能接地を示しており、模擬回路60には、各PE,FEを個別に接地するための2つのスイッチ27,28が設けられている。
したがって、この交流入力端子11,12、交流出力端子14,15および模擬回路60を備えた漏れ電流測定装置65では、模擬回路60の極性切換スイッチ61を操作することにより、被測定対象機器30に対して供給している商用交流電圧V1の極性を切り換えることができると共に、接断スイッチ62を操作することにより、接地側の供給電路25を接・断することが可能となっており、接地側の供給電路25を接続状態にして商用交流電圧V1の極性を切り換えたときの切り換え前後の各状態と、接地側の供給電路25を切断状態にして商用交流電圧V1の極性を切り換えたときの切り換え前後の各状態とにおいて、規格に従って接続された不図示の測定ネットワークに流れる電流を漏れ電流として測定可能となっている。
HIOKI、3156リークカレントハイテスタ、ユーザーズガイド、[2009年6月22日検索]、インターネット<URL:http://hioki.jp/tech/pdf/3156UGJ_02.pdf>
ところが、上記の模擬回路60を備えた漏れ電流測定装置65には、以下の解決すべき課題が存在している。すなわち、この模擬回路60では、極性切換スイッチ61を操作して、被測定対象機器30に対して供給している商用交流電圧V1の極性を切り換える都度、被測定対象機器30への商用交流電圧V1の供給が一時的に中断される。このため、被測定対象機器30がパソコンを含む構成の場合には、パソコンにおける処理中のデータの破壊を回避する必要がある。したがって、商用交流電圧V1の極性を切り換えようとするときには、まず、被測定対象機器30のパソコンをシャットダウンさせ、次いで、極性切換スイッチ61を操作して商用交流電圧V1の極性を切り換え、続いて、被測定対象機器30のパソコンを再起動する(立ち上げ直す)という操作が常に必要となる。このため、パソコンを含む被測定対象機器30についての漏れ電流の測定に長時間を要するという課題が存在している。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、被測定対象機器に対する商用交流電圧の供給を中断することなくこの商用交流電圧の極性を切り換え得る漏れ電流測定装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の漏れ電流測定装置は、入力される商用交流電圧の極性を切り換えて被測定対象機器に供給する極性切換回路を含む模擬回路と、前記被測定対象機器についての漏れ電流の経路を構成する測定ネットワークの両端間電圧を測定する電圧計とを備えた漏れ電流測定装置であって、前記極性切換回路は、一次巻線に商用の交流電圧が入力される絶縁トランスの二次巻線の両端部に接続されて、当該二次巻線から出力される前記商用交流電圧を入力して前記被測定対象機器に供給する一対の供給電路と、当該一対の供給電路のうちの任意の一方を選択的に接地する接地スイッチとを備えている。
また、請求項2記載の漏れ電流測定装置は、請求項1記載の漏れ電流測定装置において、前記接地スイッチに対して直列に接続された電流制限抵抗と、前記電流制限抵抗に対して並列に接続されて当該電流制限抵抗を短絡可能に構成された短絡スイッチと、前記電流制限抵抗に流れる電流を検出する電流計とを備えている。
また、請求項3記載の漏れ電流測定装置は、請求項2記載の漏れ電流測定装置において、前記短絡スイッチによって前記電流制限抵抗が短絡されていない状態において前記電流計で検出された前記電流の電流値が予め規定されたしきい値以下のときに、前記短絡スイッチを作動させて前記電流制限抵抗を短絡する処理部を備えている。
また、請求項4記載の漏れ電流測定装置は、請求項1記載の漏れ電流測定装置において、前記絶縁トランスを備えている。
また、請求項3記載の漏れ電流測定装置は、請求項1または2記載の漏れ電流測定装置において、接地スイッチは、単極双投形のスイッチで構成されている。
また、請求項4記載の漏れ電流測定装置は、請求項1から3のいずれかに記載の漏れ電流測定装置において、前記模擬回路は、前記一対の供給電路のうちの一方を接・断する第1接断スイッチ、および当該一対の供給電路のうちの他方を接・断する第2接断スイッチを備えている。
請求項1記載の漏れ電流測定装置では、一次巻線に商用交流電圧が入力される絶縁トランスの二次巻線の両端部に接続されて、この二次巻線から出力される商用交流電圧を入力して被測定対象機器に供給する一対の供給電路と、一対の供給電路のうちの任意の一方を選択的に接地する接地スイッチとを備えた極性切換回路を有して模擬回路が構成されている。
したがって、この漏れ電流測定装置によれば、2極双投形のスイッチを使用して商用交流電圧の極性を切り換える従来の構成とは異なり、接地スイッチを操作することで、各交流出力端子に商用交流電圧を連続的に出力しつつ、この商用交流電圧の極性を切り換えることができる。このため、被測定対象機器がパソコンを含む構成であっても、パソコンをシャットダウンや再起動させることなく、被測定対象機器についての漏れ電流を測定することができる結果、漏れ電流測定の効率を十分に向上させることができる。
また、請求項2記載の漏れ電流測定装置では、接地スイッチに対して直列に接続された電流制限抵抗と、電流制限抵抗に対して並列に接続されて電流制限抵抗を短絡可能に構成された短絡スイッチと、電流制限抵抗に流れる電流を検出する電流計とを備えているため、電流計で検出される電流に基づいて、絶縁トランスの使用の有無を判別することができる。したがって、この漏れ電流測定装置によれば、絶縁トランスを使用していると判別したときにのみ、短絡スイッチを作動させて一対の供給電路のうちの任意の一方を接地スイッチを介して接地することができるため、絶縁トランスを介さずに商用交流電圧を直接入力している状態において、一対の供給電路のうちの一方を接地スイッチを介して接地(短絡)される事態を確実に回避することができるため、装置の安全性を向上させることができる。
また、請求項3記載の漏れ電流測定装置によれば、処理部が、短絡スイッチによって電流制限抵抗が短絡されていない状態において電流計で検出された電流の電流値が予め規定されたしきい値以下のときに、絶縁トランスが使用されていると判別して、短絡スイッチを作動させて電流制限抵抗を短絡するため、一対の供給電路のうちの一方を接地する操作が自動化される結果、測定作業の省力化を図ることができる。
また、請求項4記載の漏れ電流測定装置によれば、一次巻線に入力された商用交流電圧を絶縁して二次巻線から出力する上記の絶縁トランスを備えたことにより、個別に絶縁トランスを用意することなく、装置単体で、漏れ電流を測定することができる。
また、請求項5記載の漏れ電流測定装置によれば、単極双投形のスイッチで接地スイッチを構成したことにより、二次巻線の各端部を単極単投形のスイッチを用いて個別に接地する構成とは異なり、スイッチの誤操作によって二次巻線の各端部が同時に接地されるといった事態を確実に回避することができる。
また、請求項6記載の漏れ電流測定装置によれば、二次巻線の両端部に接続される一対の供給電路のうちの一方の供給電路を接・断する第1接断スイッチ、および他方の供給電路を接・断する第2接断スイッチを備えて模擬回路を構成したことにより、各交流出力端子に商用交流電圧を連続的に供給させた状態において、この商用交流電圧の極性を切り換え得る構成としつつ、一対の供給電路(電源線)の一方を切断した状態における漏れ電流についても確実に測定することができる。
漏れ電流測定装置1の構成を示す構成図である。 漏れ電流測定装置1Aの構成を示す構成図である。 漏れ電流測定装置1Bの構成を示す構成図である。 漏れ電流測定装置1Cの構成を示す構成図である。 漏れ電流測定装置1Cの他の構成を示す構成図である。 従来の漏れ電流測定装置65の構成を示す構成図である。
以下、漏れ電流測定装置1の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、漏れ電流測定装置1の構成について、図面を参照して説明する。
図1に示す漏れ電流測定装置1は、インレット2、アウトレット3、模擬回路4、測定ネットワーク5、電圧計6、テスト端子7a,7b、テストリード8a,8bおよび絶縁トランス9を備え、一例としてIEC60601−1に規定されている漏れ電流としての患者測定電流I1を被測定対象機器30について測定可能に構成されている。
インレット2には、図1に示すように、一対の交流入力端子11,12および接地端子13が設けられている。接地端子13は、漏れ電流測定装置1において基準電位となる内部接地G1に接続されている。アウトレット3には、一対の交流出力端子14,15および接地端子16が設けられている。絶縁トランス9は、一次巻線9aおよび二次巻線9bを備えている。この場合、一次巻線9aは交流入力端子11,12間に接続されている。二次巻線9bは、各端部が後述する一対の供給電路(電源線)24,25に接続されている。また、二次巻線9bは、一次巻線9aに対して電気的に絶縁されると共に、例えば一次巻線9aと同じ巻数に規定されている。
模擬回路4は、図1に示すように、接地スイッチ21、2つの接断スイッチ22,23および一対の供給電路24,25を含んで構成されている。接地スイッチ21は、一例として単極双投形のスイッチ(トグルスイッチやスライドスイッチなど)で構成されている。また、接地スイッチ21は、同図に示す接続状態で供給電路24,25と内部接地G1との間に配設されることにより、供給電路24,25のうちの任意の一方(二次巻線9bの2つの端部のうちの任意の一方でもある)を選択的に内部接地G1に接続可能に構成されている。絶縁トランス9の二次巻線9bは接地スイッチ21の無い状態ではフローティング状態にあり、接地スイッチ21によって供給電路24,25のうちのいずれか一方が内部接地G1に接続されて初めて、二次巻線9bに発生する交流電圧の極性が規定される。したがって、供給電路24,25に入力される交流電圧の極性を切り換えてアウトレット3に供給(出力)する極性切換回路26が、供給電路24,25および接地スイッチ21によって構成される。
接断スイッチ22は、第1接断スイッチであって、一例として単極単投形のトグルスイッチで構成されて、供給電路24(二次巻線9bの一方の端部と交流出力端子14とを接続する電路)に介装されている。これにより、接断スイッチ22は、供給電路24を接・断(接続または切断)可能、つまり、二次巻線9bの一方の端部と交流出力端子14(一方の交流出力端子)との間を接・断可能となっている。一方、接断スイッチ23は、第2接断スイッチであって、接断スイッチ22と同様にして単極単投形のトグルスイッチで構成されて、供給電路25(二次巻線9bの他方の端部と交流出力端子15とを接続する電路)に介装されている。これにより、接断スイッチ23は、供給電路25を接・断(接続または切断)可能、つまり、二次巻線9bの他方の端部と交流出力端子15(他方の交流出力端子)との間を接・断可能となっている。また、模擬回路4には、被測定対象機器30における保護接地PEと内部接地G1、被測定対象機器30における機能接地FEと内部接地G1とを個別に接地するための2つの接断スイッチ27,28が設けられている。なお、接断スイッチ27は、アウトレット3の接地端子16を経由して保護接地PEと接続される。
測定ネットワーク5は、既知の抵抗網で構成されている。また、測定ネットワーク5は、図1に示すように、テスト端子7a,7b間に接続されている。また、テスト端子7aにはテストリード8aが、またテスト端子7bにはテストリード8bがそれぞれ接続されている。これにより、患者測定電流I1が、各テストリード8a,8bを介して測定ネットワーク5に流れ得るように構成されている。電圧計6は、患者測定電流I1が流れることによって測定ネットワーク5における所定の部位間(例えば測定ネットワーク5の両端間)に発生する電圧を測定する。上記したように、測定ネットワーク5は既知の抵抗網で構成されているため、電圧計6によって電圧が測定される部位間の抵抗値も既知である。このため、この既知の抵抗値と電圧計6で測定された電圧とに基づいて、患者測定電流I1の測定が可能となっている。
次に、漏れ電流測定装置1を用いて、被測定対象機器30についての患者測定電流I1を測定する方法について、漏れ電流測定装置1の動作と共に説明する。
測定の前段階として、漏れ電流測定装置1のアウトレット3に被測定対象機器30の電源ケーブルPWを接続し、かつ漏れ電流測定装置1のテストリード8aを被測定対象機器30の一の装着部31に接続すると共に、テストリード8bを被測定対象機器30の他の装着部32に接続する。なお、接地スイッチ21は、供給電路25が内部接地G1に接続される状態となっており、各接断スイッチ22,23は共にオン状態になっているものとする。また、インレット2の接地端子13は、外部接地Gに接続されているものとする。
この状態において、まず、インレット2の各交流入力端子11,12間に商用交流電圧V1を印加する。これにより、模擬回路4の絶縁トランス9の一次巻線9aにも商用交流電圧V1が印加されるため、絶縁トランス9の二次巻線9b側には、絶縁された商用交流電圧V1が発生する。また、上記したように、各接断スイッチ22,23がオン状態となっているため、この商用交流電圧V1は各供給電路24,25、アウトレット3の各交流出力端子14,15および電源ケーブルPWを経由して被測定対象機器30に供給される。この際に、上記したように、接地スイッチ21によって供給電路25が内部接地G1に接続されているため、商用交流電圧V1は供給電路25側が接地電位に規定された状態で供給される。
次いで、電圧計6によって測定ネットワーク5の所定の部位間に発生している電圧を測定し、続いて、測定された電圧と測定ネットワーク5における所定の部位間の抵抗値とに基づいて、被測定対象機器30の各装着部31,32間に流れる患者測定電流I1を算出(測定)する。これにより、供給電路25側を接地電位に規定した極性で商用交流電圧V1を被測定対象機器30に供給した状態での患者測定電流I1の測定が完了する。
次いで、供給電路24側を接地電位に規定した極性で商用交流電圧V1を被測定対象機器30に供給した状態での患者測定電流I1の測定を実行する。この測定では、まず、接地スイッチ21を操作して、供給電路24を内部接地G1に接続する。絶縁トランス9の二次巻線9b側は、接地スイッチ21によって内部接地G1に接続されていない状態では、内部接地G1に対してフローティング状態となっている。このため、接地スイッチ21によって供給電路24が内部接地G1に接続されることにより、供給電路25に代えて、供給電路24が接地電位に規定されるため、交流出力端子14,15間に供給(出力)される商用交流電圧V1の極性が反転した状態となる(極性が切り換えられる)。この商用交流電圧V1の極性の切り換えに際して、この漏れ電流測定装置1では、従来の漏れ電流測定装置とは異なり、供給電路24,25のいずれも切断状態にならないため、商用交流電圧V1は連続して供給され続ける(商用交流電圧V1の供給は中断されない)。
続いて、電圧計6によって測定ネットワーク5の所定の部位間に発生している電圧を測定し、最後に、測定された電圧と測定ネットワーク5における所定の部位間の抵抗値とに基づいて、被測定対象機器30の各装着部31,32間に流れる患者測定電流I1を算出(測定)する。これにより、供給電路24側を接地電位に規定した極性で商用交流電圧V1を被測定対象機器30に供給した状態での患者測定電流I1の測定が完了する。
また、この漏れ電流測定装置1では、各供給電路24,25のうちの接地電位に規定されている一方が切断状態となったときの患者測定電流I1についても測定する必要がある。以下、この条件において、患者測定電流I1を測定する方法について説明する。上記した患者測定電流I1の測定に続いて測定を実行するため、供給電路24側が最初に接地電位に規定されているものとする。
この状態において、まず、接断スイッチ22を操作して、供給電路24を切断状態に移行させる。次いで、電圧計6によって測定ネットワーク5の所定の部位間に発生している電圧を測定し、最後に、測定された電圧と測定ネットワーク5における所定の部位間の抵抗値とに基づいて、被測定対象機器30の各装着部31,32間に流れる患者測定電流I1を算出(測定)する。これにより、供給電路24側を接地電位に規定し、かつ供給電路24を切断状態にしたときの患者測定電流I1の測定が完了する。
続いて、供給電路25側を接地電位に規定し、かつ供給電路25を切断状態にしたときの患者測定電流I1の測定を実行する。この測定では、まず、接断スイッチ22,23を操作して、接断スイッチ22をオン状態、接断スイッチ23をオフ状態に移行させる。また、接地スイッチ21を操作して、供給電路25を接地電位に規定する。次いで、電圧計6によって測定ネットワーク5の所定の部位間に発生している電圧を測定し、最後に、測定された電圧と測定ネットワーク5における所定の部位間の抵抗値とに基づいて、被測定対象機器30の各装着部31,32間に流れる患者測定電流I1を算出(測定)する。これにより、供給電路25側を接地電位に規定し、かつ供給電路25を切断状態にしたときの患者測定電流I1の測定が完了する。
このように、この漏れ電流測定装置1では、一次巻線9aに商用交流電圧V1が入力される絶縁トランス9の二次巻線9bの両端部に接続されて、二次巻線9bから出力される商用交流電圧V1を入力して被測定対象機器30に供給する一対の供給電路24,25と、この一対の供給電路24,25のうちの任意の一方を選択的に接地する接地スイッチ21とを備えた極性切換回路26を有して模擬回路4が構成されている。したがって、この漏れ電流測定装置1によれば、2極双投形のスイッチを使用して商用交流電圧V1の極性を切り換える従来の構成とは異なり、接地スイッチ21を操作することで、供給電路24,25のいずれも切断状態とすることなく、つまり、供給電路24,25を介して各交流出力端子14,15に商用交流電圧V1を連続的に出力しつつ(供給させつつ)、この商用交流電圧V1の極性を切り換えることができる。このため、被測定対象機器30がパソコンを含む構成であっても、パソコンをシャットダウンや再起動させることなく、被測定対象機器30についての患者測定電流I1を測定することができる結果、漏れ電流測定の効率を十分に向上させることができる。
また、この漏れ電流測定装置1によれば、一次巻線9aに入力された商用交流電圧V1を絶縁して二次巻線9bから出力する上記の絶縁トランス9を備えたことにより、個別に絶縁トランスを用意することなく、装置単体で、漏れ電流(患者測定電流I1)を測定することができる。
また、図示はしないが、二次巻線9bの各端部と内部接地G1との間に単極単投形のスイッチをそれぞれ接地スイッチとして配設して、この2つの単極単投形のスイッチを操作することで、二次巻線9bの各端部を選択的に接地する構成とすることも可能である。しかしながら、この構成では誤操作により、二次巻線9bの各端部が同時に接地される虞があり、好ましくない。これに対して、この漏れ電流測定装置1によれば、単極双投形のスイッチで接地スイッチ21を構成したことにより、二次巻線9bの各端部が同時に接地される事態を確実に回避することができる。
また、この漏れ電流測定装置1では、供給電路24(絶縁トランス9における二次巻線9bの一方の端部と交流出力端子14との間)を接・断する接断スイッチ22、および供給電路25(二次巻線9bの他方の端部と交流出力端子15との間)を接・断する接断スイッチ23を備えて模擬回路4が構成されている。したがって、この漏れ電流測定装置1によれば、供給電路24,25を介して各交流出力端子14,15に商用交流電圧V1を連続的に供給させた状態において、この商用交流電圧V1の極性を切り換え得る構成としつつ、供給電路24,25のうちの任意の一方を切断することができるため、供給電路24,25のうちの一方を切断した状態における患者測定電流I1についても確実に測定することができる。
なお、漏れ電流の一例として患者測定電流I1を測定する漏れ電流測定装置1について上記したが、漏れ電流測定装置1における模擬回路4は、患者測定電流I1以外の漏れ電流を測定する漏れ電流測定装置に対しても適用できるのは勿論である。例えば、図2に示すように、測定ネットワーク5をインレット2の接地端子13とアウトレット3の接地端子16との間に接続し、この測定ネットワーク5に流れる漏れ電流である接地漏れ電流I2(被測定対象機器30の保護接地PEからインレット2の接地端子13を経由して接地に流れる漏れ電流)を測定する漏れ電流測定装置1Aの模擬回路に模擬回路4を使用することもできる。なお、漏れ電流測定装置1と同一の構成については同一の符号を付して重複する説明を省略する。この漏れ電流測定装置1Aにおいても、模擬回路4を使用したことにより、供給電路24,25のいずれも切断状態とすることなく、つまり、供給電路24,25を介して各交流出力端子14,15に商用交流電圧V1を連続的に供給させつつ、この商用交流電圧V1の極性を切り換えながら、接地漏れ電流I2を測定することができる。また、この漏れ電流測定装置1Aによれば、模擬回路4を使用したことにより、供給電路24,25のうちの一方を切断した状態における接地漏れ電流I2についても測定することができる。
また、図示はしないが、上記の漏れ電流測定装置1,1A以外にも、外装漏れ電流を測定する漏れ電流測定装置や、患者漏れ電流を測定する漏れ電流測定装置においても、模擬回路4を使用することにより、供給電路24,25のいずれも切断状態とすることなく、つまり、供給電路24,25を介して各交流出力端子14,15に商用交流電圧V1を連続的に供給させつつ、この商用交流電圧V1の極性を切り換えながら、外装漏れ電流や患者漏れ電流を測定することができる。また、供給電路24,25のうちの一方を切断した状態における外装漏れ電流や患者漏れ電流についても測定することができる。また、測定ネットワーク5を内部に備えた漏れ電流測定装置1,1Aについて説明したが、測定ネットワークは漏れ電流測定装置とは別体であってもよいのは勿論である。
また、絶縁トランス9を装置に内蔵する構成を採用した例について上記したが、図3に示す漏れ電流測定装置1Bのように、絶縁トランス9を漏れ電流測定装置の外部に配置する構成を採用した場合にも、上述した極性切換回路26を有する模擬回路4を備えることにより、接地スイッチ21を操作することで、供給電路24,25のいずれも切断状態とすることなく、つまり、供給電路24,25を介して各交流出力端子14,15に商用交流電圧V1を連続的に出力しつつ(供給させつつ)、この商用交流電圧V1の極性を切り換えて、漏れ電流を測定することができる。以下、この漏れ電流測定装置1Bについて説明する。なお、一例として、漏れ電流測定装置1と同様にして患者測定電流I1を測定する構成を採用した例を挙げて説明するが、他の漏れ電流を測定する漏れ電流測定装置についても、絶縁トランス9を外部に配置する構成とすることもできる。また、漏れ電流測定装置1と同一の構成については同一の符号を付して重複する説明を省略する。また、模擬回路4は漏れ電流測定装置1で説明した構成と同一であるため、接地スイッチ21等の内部回路については図3では図示を省略している。
この漏れ電流測定装置1Bは、上記した漏れ電流測定装置1の構成要素のうちから絶縁トランス9の配設を省くと共に、絶縁トランス接続用の端子部41を追加して構成されている。この場合、端子部41には一対の交流入力端子42,43と、接地端子44とが設けられ、模擬回路4の供給電路24には、交流入力端子11に代えて交流入力端子42が接続され、模擬回路4の供給電路25には、交流入力端子12に代えて交流入力端子43が接続されている。
この漏れ電流測定装置1Bを用いて、患者測定電流I1を測定する場合には、まず、絶縁トランス9における二次巻線9bの各端子を交流入力端子42,43に接続し、次いで、絶縁トランス9の一次巻線9aに商用交流電圧V1を入力する。これにより、絶縁トランス9の二次巻線9bから、絶縁された商用交流電圧V1が供給電路24,25間に供給される。このようにして、この構成においても、絶縁トランス9の二次巻線9bは接地スイッチ21の無い状態ではフローティング状態にあり、接地スイッチ21によって供給電路24,25のうちのいずれか一方が内部接地G1に接続されて初めて、二次巻線9bに発生する交流電圧の極性が規定される。したがって、漏れ電流測定装置1Bにおいても、供給電路24,25を介して各交流出力端子14,15に商用交流電圧V1を連続的に出力しつつ(供給させつつ)、この商用交流電圧V1の極性を模擬回路4の極性切換回路26で切り換えることができる。また、この漏れ電流測定装置1Bによれば、漏れ電流の測定に際して、絶縁トランス9を別途用意する必要があるものの、被測定対象機器30で必要とされる電力に適合した絶縁トランス9を使用することができる結果、様々な消費電力の被測定対象機器30についての漏れ電流を測定することができる。また、図示はしないが、漏れ電流測定装置1のように絶縁トランス9を内蔵しつつ、漏れ電流測定装置1Bのように端子部41を備えて、被測定対象機器30の消費電力に応じて、内蔵の絶縁トランス9と、外付けの絶縁トランス9とを使い分ける構成を採用することもできる。
また、上記の漏れ電流測定装置1Bでは、絶縁トランス9を外部に配置する構成のため、誤って絶縁トランス9を介さずに交流入力端子42,43に商用交流電圧V1を直接入力する事態も想定され、この場合には、商用交流電圧V1が供給されている状態の供給電路24,25のうちの一方が接地スイッチ21を介して内部接地G1に短絡されることになり、安全上の問題が生じる。このような事態の発生は、図4に示す構成の漏れ電流測定装置1Cを採用することにより、確実に回避することができる。以下、漏れ電流測定装置1Cの構成について説明する。なお、漏れ電流測定装置1Cは、基本構成が漏れ電流測定装置1Bと共通するため、漏れ電流測定装置1Bと同一の構成については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
この漏れ電流測定装置1Cは、上記した漏れ電流測定装置1Bの構成要素に対して、電流制限抵抗51、短絡スイッチ52、電流計53、処理部54および出力部55を追加して構成されている。電流制限抵抗51は、接地スイッチ21に対して直列に接続されて、接地スイッチ21と内部接地G1との間に配設されている。また、電流制限抵抗51は、商用交流電圧V1が印加された状態において、自身に流れる電流が商用交流電圧V1の電路に配設されているブレーカの作動電流(例えば、12mA程度)を若干下回るように(例えば、10mA程度)抵抗値が予め設定されている。短絡スイッチ52は、接断スイッチで構成されると共に電流制限抵抗51に対して並列に接続されて、電流制限抵抗51を短絡可能に構成されている。一例として、短絡スイッチ52は、処理部54から出力される制御信号S1に基づいて接続状態または切断状態のいずれか一方の状態に移行する電磁スイッチ(例えば、リレー)で構成されている。電流計53は、電流制限抵抗51と同様にして接地スイッチ21に対して直列に接続されることにより(電流制限抵抗51に対して直列に接続される構成でもある)、電流制限抵抗51に流れる電流I3の電流値を検出する。また、電流計53は、検出した電流I3の電流値を示す電流データDiを処理部54に出力する。
処理部54は、CPUおよび内部メモリ(いずれも図示せず)を備えて構成されて、電流データDiに基づいて絶縁トランス9の使用の有無を判別する判別処理、短絡スイッチ52に対する制御処理、および出力処理を実行する。出力部55は、一例としてLCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置で構成されて、処理部54による判別処理の結果を表示する。なお、LCDに代えて、LED(Light Emitting Diode)などで出力部55を構成することもできる。
この漏れ電流測定装置1Cでは、装置の起動時や漏れ電流の測定開始前に、処理部54が、短絡スイッチ52に対して制御信号S1を出力することにより、短絡スイッチ52を切断状態に移行させることで、電流計53と内部接地G1との間に電流制限抵抗51が介装された状態に移行させる。次いで、接地スイッチ21が操作されて、供給電路24,25のいずれか一方が電流計53に接続されたときには、処理部54は、判別処理を実行する。
この判別処理では、処理部54は、まず、電流計53から出力される電流データDiに基づいて、電流制限抵抗51に流れる電流I3の電流値を算出する。次いで、処理部54は、算出した電流I3の電流値と予め規定されたしきい値(例えば、5mA)とを比較する。この場合、絶縁トランス9が使用されて、フローティング状態にある絶縁トランス9の二次巻線9bから供給電路24,25に商用交流電圧V1が供給されているときには、電流制限抵抗51を介して流れる電流I3の電流値は小さいため、しきい値以下となる。一方、絶縁トランス9が使用されておらず、供給電路24,25に商用交流電圧V1が商用ラインから直接供給されているときには、電流制限抵抗51を介して上記したように10mA程度の電流I3が流れるため、電流制限抵抗51を介して流れる電流I3の電流値はしきい値を超える値となる。したがって、処理部54は、電流データDiから特定される電流I3の電流値に基づいて、絶縁トランス9の使用の有無を判別することが可能となっている。
この判別の結果、処理部54は、絶縁トランス9が使用されていると判別したときには、制御処理を実行する。この制御処理では、処理部54は、短絡スイッチ52に対して制御信号S1を出力することにより、短絡スイッチ52を接続状態に移行させることで、短絡スイッチ52で電流制限抵抗51を短絡させる。これにより、絶縁トランス9が使用されているときには、接地スイッチ21によって供給電路24,25のうちの任意の1つを内部接地G1に接続することができるため、漏れ電流の測定が可能となる。
一方、処理部54は、絶縁トランス9が使用されていないと判別したときには、短絡スイッチ52を切断状態に維持させる。これにより、接地スイッチ21によって電流計53に接続されている供給電路24,25のうちの一方が内部接地G1に直接接続される事態が回避される。この場合、処理部54は、表示処理を実行する。この表示処理では、処理部54は、その旨(絶縁トランス9が使用されていない旨)を出力部55に出力する。本例では、出力部55が表示装置で構成されているため、絶縁トランス9が使用されていないことを示す情報(文章やマークなど)が表示装置の画面上に表示される。これにより、絶縁トランス9が使用されていない旨が漏れ電流測定装置1Cによって報知される。
したがって、この漏れ電流測定装置1Cによれば、絶縁トランス9を使用していると判別したときにのみ、短絡スイッチ52を作動させて一対の供給電路24,25のうちの任意の一方を接地スイッチ21を介して接地することができるため、絶縁トランス9を介さずに交流入力端子42,43に商用交流電圧V1を直接入力している状態において、供給電路24,25のうちの一方が接地スイッチ21を介して内部接地G1に短絡される事態を確実に回避することができるため、装置の安全性を向上させることができる。
また、漏れ電流測定装置1Cでは、図5に示すように、二次巻線9bの各端部が接続される供給電路24,25と内部接地G1との間に単極単投形のスイッチをそれぞれ接地スイッチ21a,21bとして配設して、この2つの接地スイッチ21a,21bを操作することで、二次巻線9bの各端部を選択的に接地する他の構成を採用することもできる。この構成においては、上記した接地スイッチ21が1つの構成の漏れ電流測定装置1Cにおける接地スイッチ21に関する構成を、図5に示すように、各接地スイッチ21a,21bに対して適用する。具体的には、供給電路24に接続された接地スイッチ21aに対して、内部接地G1との間に、電流計53aおよび電流制限抵抗51aを直列に接続すると共に、電流制限抵抗51aに対して短絡スイッチ52aを並列に接続する。また、供給電路25に接続された接地スイッチ21bに対して、内部接地G1との間に、電流計53bおよび電流制限抵抗51bを直列に接続すると共に、電流制限抵抗51bに対して短絡スイッチ52bを並列に接続する。
この構成では、処理部54は、接地スイッチ21aが操作されたときには、判別処理を実行して、電流計53aから出力される電流データDiaに基づいて電流制限抵抗51aに流れる電流I3aの電流値を算出して、しきい値と比較することにより、また、接地スイッチ21bが操作されたときには、判別処理を実行して、電流計53bから出力される電流データDibに基づいて電流制限抵抗51bに流れる電流I3bの電流値を算出して、しきい値と比較することにより、絶縁トランス9の使用の有無をそれぞれにおいて判別する。また、処理部54は、電流データDiaに基づいて絶縁トランス9を使用していると判別したときには、制御信号S1aを短絡スイッチ52aに出力して、短絡スイッチ52aで電流制限抵抗51aを短絡し、電流データDibに基づいて絶縁トランス9を使用していると判別したときには、制御信号S1bを短絡スイッチ52bに出力して、短絡スイッチ52bで電流制限抵抗51bを短絡する。この構成によれば、処理部54が、各電流データDia,Dibに基づいて、絶縁トランス9の使用の有無を自動的に判別して、電流制限抵抗51a,51bを対応する短絡スイッチ52a,52bで短絡することができる。このため、接地スイッチ21a,21bを単極双投形のスイッチで構成しない場合においても、接地スイッチに対する操作ミスによって二次巻線9bの各端部が同時に接地される事態を回避しつつ、二次巻線9bの各端部をそれぞれ接地して、模擬回路4に供給される商用交流電圧V1の極性を反転させることができる。
なお、制御信号S1(S1a,S1b)に基づいて接続状態または切断状態のいずれか一方の状態に移行する電磁スイッチで短絡スイッチ52(52a,52b)を構成して、処理部54が、電流データDi(Dia,Dib)から特定される電流I3(I3a,I3b)の電流値に基づいて絶縁トランス9の使用の有無を判別すると共に、判別結果に基づいて短絡スイッチ52(52a,52b)を接続状態または切断状態のいずれかの状態に自動的に移行させることで、測定作業の省力化を図ることができる漏れ電流測定装置1Cについて説明したが、短絡スイッチ52(52a,52b)を手動スイッチで構成し、出力部55に表示される処理部54の判別結果(絶縁トランス9の使用の有無を示す判別結果)に基づいて、手動で短絡スイッチ52(52a,52b)を操作する構成を採用して、漏れ電流測定装置を構成することもできる。
1,1A,1B,1C 漏れ電流測定装置
4 模擬回路
5 測定ネットワーク
6 電圧計
9 絶縁トランス
9a 一次巻線
9b 二次巻線
11,12 交流入力端子
14,15 交流出力端子
21 接地スイッチ
22,23 接断スイッチ
26 極性切換回路
30 被測定対象機器
51 電流制限抵抗
52 短絡スイッチ
53 電流計
V1 商用交流電圧

Claims (6)

  1. 入力される商用交流電圧の極性を切り換えて被測定対象機器に供給する極性切換回路を含む模擬回路と、
    前記被測定対象機器についての漏れ電流の経路を構成する測定ネットワークの両端間電圧を測定する電圧計とを備えた漏れ電流測定装置であって、
    前記極性切換回路は、一次巻線に商用の交流電圧が入力される絶縁トランスの二次巻線の両端部に接続されて、当該二次巻線から出力される前記商用交流電圧を入力して前記被測定対象機器に供給する一対の供給電路と、当該一対の供給電路のうちの任意の一方を選択的に接地する接地スイッチとを備えている漏れ電流測定装置。
  2. 前記接地スイッチに対して直列に接続された電流制限抵抗と、
    前記電流制限抵抗に対して並列に接続されて当該電流制限抵抗を短絡可能に構成された短絡スイッチと、
    前記電流制限抵抗に流れる電流を検出する電流計とを備えている請求項1記載の漏れ電流測定装置。
  3. 前記短絡スイッチによって前記電流制限抵抗が短絡されていない状態において前記電流計で検出された前記電流の電流値が予め規定されたしきい値以下のときに、前記短絡スイッチを作動させて前記電流制限抵抗を短絡する処理部を備えている請求項2記載の漏れ電流測定装置。
  4. 前記絶縁トランスを備えている請求項1記載の漏れ電流測定装置。
  5. 接地スイッチは、単極双投形のスイッチで構成されている請求項1から4のいずれかに記載の漏れ電流測定装置。
  6. 前記模擬回路は、前記一対の供給電路のうちの一方を接・断する第1接断スイッチ、および当該一対の供給電路のうちの他方を接・断する第2接断スイッチを備えている請求項1から5のいずれかに記載の漏れ電流測定装置。
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