JP2011027416A - 配管シール装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この発明による配管シール装置1Cは、上部シール装置11Cと、下部シール装置12Cと、固定手段22,25と、を備え、上部シール装置11Cおよび下部シール装置12Cは協働して有底筒状体をなすように形成され、第1のシール部材17aが上部シール装置11Cと下部シール装置12Cとの対向する端面間を密閉するように介装され、かつ第2のシール部材23a,23bが、有底筒状体の底部に配設されて有底筒状体の内外を隔離し、第3のシール部材17cが有底筒状体の開口縁部に配設されている。
【選択図】図12
Description
図20は従来の配管シール装置の構造を説明する分解斜視図、図21は従来の配管シール装置が取り付けられている室外機の状態を示す斜視図、図22は図21のパネル面を正面から見た正面図、図23は図22のXXIII−XXIII矢視断面図である。
上部シール装置111は、矩形平板状の上部取付板部102aと半円筒状(円筒を軸心を含む面で分割された形状)の上部把持部113a、113bとで形成されている。上部取付板部102aは、一辺縁部に半円状の上部切り欠き104aが2箇所形成されている。また、上部把持部113a,113bは、上部取付板部102aの上部切り欠き104aの内径に合致する内径の半円筒状に形成されている。さらに、上部把持部113a,113bが、その軸方向を上部取付板部102aの裏面に直交させ、かつその内径を上部切り欠き104aの内径に合わせて上部取付板部102aの裏面側に一体に突設されている。
下部把持部113c、113dの間隔はパネル7に挿入される冷媒配管8a,8b間の間隔に対応している。
図21において、冷媒配管8a,8bが、受台5に設置された室外機6のパネル7に形成された穴から室外機6の内部に挿入されている。
また、冷媒配管8a,8bのシール材4が巻装された部位は、上部シール装置111と下部シール装置112の上部把持部113a,113bおよび下部把持部113c,113dとで覆われている。
また、下部把持部113c、113dにより覆われたシール材4は、冷媒配管8a,8bの半径方向に押圧された状態にあり、シール材4は弾性変形し、冷媒配管8a,8bの外周面と密着した状態が維持されている。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る配管シール装置の構造を説明する分解斜視図、図2はこの発明の実施の形態1に係る配管シール装置が取り付けられている室外機のパネル面を正面から見た正面図、図3は図2のIII−III矢視断面図、図4は図3のIV−IV矢視断面図である。
なお、図1乃至図4において、上記従来技術と同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
上部シール装置11Aは、矩形平板状の上部基部2aと、半円筒状(円筒を軸心を含む面で分割された形状)の上部把持部13a,13bと、上部基部2aの外形と同様の外形を持つ矩形平板状の上部ガスケット14aとで形成されている。
上部基部2aは、一辺縁部に半円状の上部切り欠き3aが2箇所形成されている。また、上部把持部13a,13bは、上部基部2aの上部切り欠きの内径に合致する内径の半円筒状に形成されている。さらに、上部把持部13a,13bは、その軸方向を上部基部2aの裏面に直交させ、かつその内径を上部切り欠きの内径に合わせて上部基部2aの裏面側に一体に突設されている。
なお、ガスケット14a、14bには、弾力性があり、防水性、耐候性、耐摩耗性に優れるエチレンプロピレンゴムなどのゴムからなるガスケットを用いることができる。
図2において、室外機6は、図示していないが、圧縮機、凝縮器、膨張弁、制御基板などが内部に配設され、受台5上に設置されている。室外機6には、パネル7が着脱自在に取り付けられている。そして、室外機6の凝縮器に接続された冷媒配管8a,8bがパネル7を貫通して挿入され、室外機6内部の膨張弁や圧縮機などに接続されている。さらに、配管シール装置1Aが、後述するように、これらの冷媒配管8a,8bに支持されて室外機6の内部に配設されている。
図5はこの発明の実施の形態2に係る配管シール装置の構造を説明する分解斜視図、図6は図5の上部シール装置と下部シール装置を組み合わせた状態を示す正面図、図7は図6の左側面から見た側面図、図8は図6の背面から見た背面図、図9はこの発明の実施の形態2に係る配管シール装置が取り付けられている室外機のパネル面を正面から見た正面図、図10は図9のX−X矢視断面図、図11は図10のXI−XI矢視平面図である。
なお、図5乃至図11において、上記実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
上部シール装置11Bは、直方体状で底面と前面が開口した筐体16aを備え、筐体16aにはU字状の折り曲げ部20が、筐体16aの背面側の中間部を除いた底面縁部を筐体16aの外部側に折り返して形成されている。また、筐体16aの底面縁部の背面側の中間部には、半円形状に2箇所の切り欠きが形成されている。底面縁部および折り曲げ部20の裏面部分(端面)には、第1のシール部材としてのガスケット17aが取り付けられている。
なお、ガスケット17a乃至17cには、実施の形態1の上部ガスケット14aおよび下部ガスケット14bに用いたエチレンプロピレンゴムなどのゴムからなるガスケットを用いることができる。
図9において、パネル7には、あらかじめノックアウト穴21が形成されており、ノックアウト穴21から冷媒配管8a,8bが室外機6の内部に挿入されている。
従って、配管シール装置1Bは、室外機6の内部で冷媒配管8a,8bに支持された状態に維持され、有底筒状体の内外は隔離される。
よって、パネル7と有底筒状体の開口縁部に取り付けられたガスケット17cとの間、又は貫通穴19a、19bと挿入される冷媒配管8a,8bとの間の隙間は塞口されて、雨や雪、ゴミ等が室外機6に配設された配管シール装置よりさらに内部に浸入することを防ぐことができる。即ち、制御基板などの設置場所へ雨や雪、ゴミ等が浸入することを防ぐことができる。
よって、この実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果が得られる。
図12はこの発明の実施の形態3に係る配管シール装置の構造を説明する分解斜視図、図13は図12の上部シール装置と下部シール装置を組み合わせた状態を示す正面図、図14は図13の背面から見た背面図、図15は配管シール装置を冷媒配管に固定するための固定具の斜視図、図16はこの発明の実施の形態3に係る配管シール装置が取り付けられている室外機のパネル面を正面から見た正面図、図17は図16のXVII−XVII矢視断面図、図18は図17のXVIII−XVIII矢視断面図、図19は図17のXIX−XIX矢視平面図である。
なお、図12乃至図19において、上記実施の形態2と同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
また、図13の左側面から見た側面図は、図11と同様である。
上部シール装置11Cは、直方体状で底面と前面が開口した筐体16aを備え、筐体16aにはU字状の折り曲げ部20が、筐体16aの背面側の中間部を除いた底面縁部を筐体16aの外部側に折り返して形成されている。また、半円部18e、18fが筐体16aの底面縁部の背面側の中間部を、半円形状に2箇所を切りかいて形成されている。
さらに、筐体16aの底面縁部および折り曲げ部20の裏面部分(端面)には、第1のシール部材としてのガスケット17aが取り付けられている。さらに筐体16aの前面縁部には、第3のシール部材としてのガスケット17cが取り付けられている。
なお、上部自己粘着弾性材23aおよび下部自己粘着弾性材23bは、被着体の形状に沿って形状が変形して被着体に密着する柔軟性と、防水性、耐熱性、耐寒性に優れるという特性を有するものであり、例えば、ブチルダンパー(東海シーラント工業株式会社:型名TSK#202−H)を用いることができる。
図15において、固定具25は、矩形平板状の固定板26と、矩形平板状の止め板27と、ネジ部28と、ナット29と、保持部30と、厚手板状のタップ調整片31とから構成されている。
固定板26の板面には、ネジ止め用の貫通穴32が配管シール装置1Cに形成されたタップ穴24に対応するように2つ形成されている。止め板27が、固定板26の短辺縁部に固着され、固定板26と止め板27が一体化してL字状に形成されている。また、止め板27には、後述するネジ部28を挿入するための貫通穴(図示せず)が板面の中心付近に形成されている。
このように構成された固定具25のタップ調整片31とナット29は、それぞれを回転させるとネジ部28の軸方向に移動することができる。さらに、タップ調整片31とナット29で止め板27を挟みこむことで保持部30は固定される。
図16において、パネル7には、あらかじめノックアウト穴21が形成されており、ノックアウト穴21から冷媒配管8a,8bが室外機の内部に挿入されている。
図17乃至図19において、固定具25は、固定板26に形成した貫通穴32と対応する上部シール装置11Cに形成したタップ穴24との位置を合わせ、ネジ35で上部シール装置11Cに固定されている。さらに、もう一つの固定具25が、同様に上部シール装置11Cに固定されている。
さらに、2つの固定具25が下部シール装置12Cにもネジ35で固定されている。
これにより、保持部30のガスケット34は冷媒配管8a,8bの半径方向に押圧される。よって、ガスケット34が、冷媒配管8a,8bに密着した状態に維持され、配管シール装置1Cは、室外機6の内部で冷媒配管8a,8bに支持される。
このとき、上部自己粘着弾性材23aおよび下部自己粘着弾性材23bは、冷媒配管8a,8bの外形に沿って形状は自然に変形し、かつ自己の持つ粘着性から冷媒配管8a,8bに密着された状態に維持されている。さらにまた、上部自己粘着弾性材23aおよび下部自己粘着弾性材23bが重なりあう箇所も自身同士が粘着して密着されている。
よって、この実施の形態3によれば、実施の形態1と同様の効果が得られる。
Claims (4)
- 室外機に着脱可能に取り付けられているパネルに形成されたノックアウト穴から該室外機内に挿入される配管をシールする配管シール装置であって、
上方から上記配管に設置される上部シール装置と、
下方から上記配管に設置される下部シール装置と、
上記上部シール装置および下部シール装置を上記配管に締着固定する固定手段と、を備え、
上記上部シール装置および上記下部シール装置は、上下方向から上記配管に宛がわれ、端面同士を対向させて上記固定手段により該配管に締着固定された状態で協働して、上記パネル側に開口し、かつ底部に該配管を通す貫通穴を有する有底筒状体をなすように形成され、
第1のシール部材が上記上部シール装置と上記下部シール装置との対向する端面間を密閉するように介装され、かつ第2のシール部材が、上記配管の外周面の周方向全域に密着するように上記有底筒状体の底部に配設されて、上記有底筒状体の内外を隔離し、
第3のシール部材が上記パネルの裏面と上記有底筒状体の開口縁部との間に加圧挟持されて上記ノックアウト穴を取り囲むように該有底筒状体の開口縁部に配設されていることを特徴とする配管シール装置。 - 上記第1のシール部材は、ガスケットを上記上部シール装置および上記下部シール装置の上記端面に沿って配設して構成され、
上記第2のシール部材は、ガスケットを上記上部シール装置および上記下部シール装置の上記貫通穴の壁面に沿って配設して構成され、
上記第3のシール部材は、ガスケットを上記上部シール装置および上記下部シール装置の上記開口縁部に沿って配設して構成されていることを特徴とする請求項1記載の配管シール装置。 - 上記第1のシール部材、第2のシール部材および第3のシール部材のガスケットが一体成形されていることを特徴とする請求項2記載の配管シール装置。
- 上記第1のシール部材は、ガスケットを上記上部シール装置および上記下部シール装置の上記端面に沿って配設して構成され、
上記第2のシール部材は、シート状の上部自己粘着弾性材および下部自己粘着弾性材を有し、該上部自己粘着弾性材をその下端側が上記下部シール装置側に延出するように上記上部シール装置の背面側の内壁面に密着して配設し、かつ、該下部自己粘着弾性材をその上端側が上記上部シール装置側に延出するように上記下部シール装置の背面側の内壁面に密着して配設して構成され、
上記第3のシール部材は、ガスケットを上記上部シール装置および上記下部シール装置の上記開口縁部に沿って配設して構成されていることを特徴とする請求項1記載の配管シール装置。
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