JP2011027416A - 配管シール装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】タッピングビスを用いることなく室外機内部で配管に支持されて取り付けることが可能であり、かつ室外機6の内部に雨や雪、ゴミ等が浸入することを防止して、制御基板の配線ショートや基板の焼損、さらにはブレーカが動作してしまうなどの障害を回避できる配管シール装置を得ることを目的とする。
【解決手段】この発明による配管シール装置1Cは、上部シール装置11Cと、下部シール装置12Cと、固定手段22,25と、を備え、上部シール装置11Cおよび下部シール装置12Cは協働して有底筒状体をなすように形成され、第1のシール部材17aが上部シール装置11Cと下部シール装置12Cとの対向する端面間を密閉するように介装され、かつ第2のシール部材23a,23bが、有底筒状体の底部に配設されて有底筒状体の内外を隔離し、第3のシール部材17cが有底筒状体の開口縁部に配設されている。
【選択図】図12

Description

この発明は、例えばエアコンなどの室外機に接続される配管のシール装置に関するものである。
エアコンは、室外機と室内機に分かれており、室外機と室内機は冷媒配管によって結合されている。室外機には圧縮器、凝縮器、膨張弁、さらにはエアコンによる空調の制御を行う制御基板も配設されている。また、室内機には蒸発器が備えられている。
エアコンには、冷媒(エアコンガス)が用いられる。例えば冷房運転では、冷媒は圧縮器で圧縮されて高温高圧の状態で凝縮器へ送られ、凝縮器では、冷媒を冷却して液体化する。次に、液体化した冷媒は膨張弁に送られ、膨張弁で冷媒は気化しやすいように減圧されて、膨張弁と室内機を接続する冷媒配管を通って、室内機の蒸発器に送られる。液体化した冷媒は、蒸発器を通過する冷媒配管の内部で室温によって温められて気化され、室内の熱を奪い、蒸発器と室外機を接続する冷媒配管を通って再び室外機の圧縮器へと戻るように循環する。
つまり、冷房運転は、冷媒が気化するときに室内の熱を奪うことによって行われる。冷媒の奪った室内の熱や、凝縮器で発生する熱などを外部に逃がすために、室外機は室外に設ける必要がある。また、パネルに形成された穴に冷媒配管が挿入されており、パネルに形成された穴と冷媒配管の外周面との間には、開口隙間が生じてしまう。
室外機は、雨や雪、風などの自然環境下に置かれ、開口隙間から雨や雪、ゴミ等が室外機内部に入り込むと、制御基板の配線がショートすることによって基板の焼損や、ブレーカが動作してしまうなどの障害が引き起こされる。よって、雨や雪、ゴミ等が室外機内部に入り込むのを防ぐ機構を設ける必要性が生じる。
エアコンの室外機の冷媒配管挿入部から雨や雪、ゴミ等が入り込むのを防ぐ従来の構造について、図20乃至図23を参照しつつ説明する。
図20は従来の配管シール装置の構造を説明する分解斜視図、図21は従来の配管シール装置が取り付けられている室外機の状態を示す斜視図、図22は図21のパネル面を正面から見た正面図、図23は図22のXXIII−XXIII矢視断面図である。
図20において、配管シール装置101は、上部シール装置111と、下部シール装置112と、タッピングビス109とで構成されている。
上部シール装置111は、矩形平板状の上部取付板部102aと半円筒状(円筒を軸心を含む面で分割された形状)の上部把持部113a、113bとで形成されている。上部取付板部102aは、一辺縁部に半円状の上部切り欠き104aが2箇所形成されている。また、上部把持部113a,113bは、上部取付板部102aの上部切り欠き104aの内径に合致する内径の半円筒状に形成されている。さらに、上部把持部113a,113bが、その軸方向を上部取付板部102aの裏面に直交させ、かつその内径を上部切り欠き104aの内径に合わせて上部取付板部102aの裏面側に一体に突設されている。
上部把持部113a、113bの間隔は、後述するパネル7に挿入される冷媒配管8a,8b間の間隔に対応している。また、上部取付板部102aには、ビス差込用のポンチ印103が7箇所形成されている。
下部シール装置112では、上部切り欠き104aと同じ内径を有する半円状の下部切り欠き104bが矩形平板状の下部取付板部102bの一辺縁部に2箇所形成されている。また、下部把持部113c,113dは、下部取付板部102bの下部切り欠きの内径に合致する内径の半円筒状に形成されている。さらに、下部把持部113c,113dは、その軸方向を下部取付板部102bの裏面に直交させ、かつその内径を下部切り欠き104bの内径に合わせて下部取付板部102bの裏面側に一体に突設されている。
下部把持部113c、113dの間隔はパネル7に挿入される冷媒配管8a,8b間の間隔に対応している。
次に配管シール装置101の取り付け構造について、図21乃至図23を参照しつつ説明する。
図21において、冷媒配管8a,8bが、受台5に設置された室外機6のパネル7に形成された穴から室外機6の内部に挿入されている。
図22および23に示すように、パネル7に形成した穴と、挿入した冷媒配管8aの間には、開口隙間10が形成されている。図示しないが同様に、パネル7に形成した穴と、挿入した冷媒配管8bの間にも、開口隙間10が形成される。
また、パネル7の表面側の冷媒配管8a,8bの挿入部には、例えばブチルゴムなど弾力性があり、かつ防水効果のあるシール材4が巻装されている。
また、冷媒配管8a,8bのシール材4が巻装された部位は、上部シール装置111と下部シール装置112の上部把持部113a,113bおよび下部把持部113c,113dとで覆われている。
上部シール装置111は、上部取付板部102aの表面とパネル7の表面とが密着した状態で、タッピングビス109を用いて室外機6にビス止めされて固定されている。ビス止めは、7箇所のポンチ印103の位置に、上部取付板部102aとパネル7とを貫通してなされている。また、上部把持部113a、113bにより覆われたシール材4は、冷媒配管8a,8bの半径方向に押圧された状態にあり、シール材4は弾性変形し、冷媒配管8a,8bの外周面と密着した状態に維持されている。
また、下部シール装置112は、下部取付板部102bの表面とパネル7の表面とが密着した状態で、タッピングビス109を用いて室外機6にビス止めされて固定されている。ビス止めは、7箇所のポンチ印103の位置にあわせて行い、下部取付板部102bとパネル7とを貫通してなされている。
また、下部把持部113c、113dにより覆われたシール材4は、冷媒配管8a,8bの半径方向に押圧された状態にあり、シール材4は弾性変形し、冷媒配管8a,8bの外周面と密着した状態が維持されている。
よって、上述した上部シール装置111と下部シール装置112とタッピングビス109からなる配管シール装置101を用いることにより、上部把持部113a,113bおよび下部把持部113c,113dの内周面は、冷媒配管8a,8bに巻装されたシール材4の全周に渡って密着された状態に維持される。従って、開口隙間10が配管シール装置101により塞口され、即ち、室外機6の内部と外部は隔離され、開口隙間10から、雨や雪、ゴミ等が浸入するのを防ぐことができる。
しかしながら、従来の配管シール装置101では、室外機6の点検などで、パネル7を開閉する際、配管シール装置101をはずさなければならず、室外機6に配管シール装置101を固定していたタッピングビス109を外さなくてはならない。室外機6の点検時のたびにタッピングビス109の取り外し、取り付けを繰り返すと、パネル7と上部取付板部102aおよび下部取付板部102bに形成されたビス穴が広がる。よって、再度ビス止めしたときに、パネル7の表面と上部取付板部102aおよび下部取付板部102bの表面を密着できなくなるという取り付け不良が生じ、パネル7と上部取付板部102a、または下部取付板部102bの隙間から室外機6の内部に雨、雪、ゴミ等が入り込むという問題があった。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、タッピングビスを用いることなく室外機内部で配管に支持されて取り付けることが可能であり、かつ配管シール装置よりさらに室外機の内部に雨や雪、ゴミ等が浸入することを防止し、室外機の内部に設置された制御基板の配線ショートや基板の焼損、さらにはブレーカが動作してしまうなどの障害を回避できる配管シール装置を得ることを目的とする。
この発明による配管シール装置は、室外機に着脱可能に取り付けられているパネルに形成されたノックアウト穴から室外機内に挿入される配管をシールするものにおいて、上方から配管に設置される上部シール装置と、下方から上記配管に設置される下部シール装置と、上部シール装置および下部シール装置を配管に締着固定する固定手段と、を備え、上部シール装置および下部シール装置は、上下方向から上記配管に宛がわれ、端面同士を対向させて上記固定手段により配管に締着固定された状態で協働して、パネル側に開口し、かつ底部に配管を通す貫通穴を有する有底筒状体をなすように形成され、第1のシール部材が上部シール装置と下部シール装置との対向する端面間を密閉するように介装され、かつ第2のシール部材が、配管の外周面の周方向全域に密着するように有底筒状体の底部に配設されて、有底筒状体の内外を隔離し、第3のシール部材がパネルの裏面と有底筒状体の開口縁部との間に加圧挟持されてノックアウト穴を取り囲むように有底筒状体の開口縁部に配設されている。
この発明によれば、配管シール装置は、第1シール部を介して上部シール装置と下部シール装置の対向する端面間が密着し、有底筒状体の底部に配設させた第2のシール部材が配管の外周面の周方向全域に密着し、有底筒状体の開口縁部に配設した第3のシール部材が、ノックアウト穴を取り囲むようにパネルの裏面と有底筒状体の開口縁部との間に加圧挟持するように上部シール装置及び下部シール装置を配管に支持させた後、固定手段により上部シール装置及び下部シール装置を配管に締着固定可能である。従って、配管シール装置を装着するのにタッピングビスを用いることなく室外機に取り付けることができ、ビスに起因する配管シール装置の取り付け不良をなくすことができる。これにより、雨や雪、ゴミ等の浸入が原因となる制御基板の配線ショートや基板の焼損、さらにはブレーカが動作してしまうなどの障害は回避することができる。
この発明の実施の形態1に係る配管シール装置の構造を説明する分解斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る配管シール装置が取り付けられている室外機のパネル面を正面から見た正面図である。 図2のIII−III矢視断面図である。 図3のIV−IV矢視断面図である。 この発明の実施の形態2に係る配管シール装置の構造を説明する分解斜視図である。 図5の上部シール装置と下部シール装置を組み合わせた状態を示す正面図である。 図6の左側面から見た側面図である。 図6の背面から見た背面図である。 この発明の実施の形態2に係る配管シール装置が取り付けられている室外機のパネル面を正面から見た正面図である。 図9のX−X矢視断面図である。 図10のXI−XI矢視平面図である。 発明の実施の形態3に係る配管シール装置の構造を説明する分解斜視図である。 図12の上部シール装置と下部シール装置を組み合わせた状態を示す正面図である。 図13の背面から見た背面図である。配管シール装置を冷媒配管に固定するための固定具の斜視図である。 配管シール装置を冷媒配管に固定するための固定具の斜視図である。 この発明の実施の形態3に係る配管シール装置が取り付けられている室外機のパネル面を正面から見た正面図である。 図16のXVII−XVII矢視断面図である。 図17のXVIII−XVIII矢視断面図である。 図17のXIX−XIX矢視平面図である。 従来の配管シール装置の構造を説明する分解斜視図である。 従来の配管シール装置が取り付けられている室外機の状態を示す斜視図である。 図21のパネル面を正面から見た正面図である。 図22のXXIII−XXIII矢視断面図である。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る配管シール装置の構造を説明する分解斜視図、図2はこの発明の実施の形態1に係る配管シール装置が取り付けられている室外機のパネル面を正面から見た正面図、図3は図2のIII−III矢視断面図、図4は図3のIV−IV矢視断面図である。
なお、図1乃至図4において、上記従来技術と同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図1において、配管シール装置1Aは、上部シール装置11Aと、下部シール装置12Aと、固定手段としてのリング15とで構成されている。
上部シール装置11Aは、矩形平板状の上部基部2aと、半円筒状(円筒を軸心を含む面で分割された形状)の上部把持部13a,13bと、上部基部2aの外形と同様の外形を持つ矩形平板状の上部ガスケット14aとで形成されている。
上部基部2aは、一辺縁部に半円状の上部切り欠き3aが2箇所形成されている。また、上部把持部13a,13bは、上部基部2aの上部切り欠きの内径に合致する内径の半円筒状に形成されている。さらに、上部把持部13a,13bは、その軸方向を上部基部2aの裏面に直交させ、かつその内径を上部切り欠きの内径に合わせて上部基部2aの裏面側に一体に突設されている。
上部把持部13a,13bの間隔はパネル7に挿入される冷媒配管8a,8b間の間隔に対応している。また、上部ガスケット14aが、上部基部2aの外形に合わせて上部基部2aの表面に取り付けられている。
下部シール装置12Aは、矩形平板状の下部基部2bと、半円筒状の下部把持部13c,13dと、下部基部2bの外形と同様の外形を持つ矩形平板状の下部ガスケット14bとで形成されている。
矩形平板状の下部基部2bには、上部切り欠き3aと同じ内径を有する半円状の上部切り欠き3bが一辺縁部に2箇所形成されている。また、下部把持部13c,13dは、下部切り欠き3bの内径に合致する内径の半円筒状に形成されている。さらに、下部把持部13c,13dは、その軸方向を下部基部2bの裏面に直交させ、かつその内径を下部切り欠き3bの内径に合わせて下部基部2bの裏面側に一体に突設されている。
下部把持部13c,13dの間隔はパネル7に挿入される冷媒配管8a,8b間の間隔に対応している。また、下部ガスケット14bが、下部基部2bの外形に合わせて下部基部2bの表面に取り付けられている。
なお、ガスケット14a、14bには、弾力性があり、防水性、耐候性、耐摩耗性に優れるエチレンプロピレンゴムなどのゴムからなるガスケットを用いることができる。
次に配管シール装置1Aの取り付け構造について図2乃至図4を参照しつつ説明する。
図2において、室外機6は、図示していないが、圧縮機、凝縮器、膨張弁、制御基板などが内部に配設され、受台5上に設置されている。室外機6には、パネル7が着脱自在に取り付けられている。そして、室外機6の凝縮器に接続された冷媒配管8a,8bがパネル7を貫通して挿入され、室外機6内部の膨張弁や圧縮機などに接続されている。さらに、配管シール装置1Aが、後述するように、これらの冷媒配管8a,8bに支持されて室外機6の内部に配設されている。
図3および図4において、パネル7に形成された貫通穴から室外機6内に挿入される冷媒配管8a,8b(配管)の室外機6の内部側の挿入部は、シール材4が巻装されている。そして、上部シール装置11Aが、上部ガスケット14aを外部側に向けて、上部把持部13a,13bが上方から冷媒配管8a,8bのシール材4の上側半分を覆うように配設されている。
また、下部シール装置12Aが、下部ガスケット14bを外部側に向けて、下部把持部13c、13dが下方から冷媒配管8a,8bのシール材4の下側半分を覆うように配設されている。そして、上部把持部13a,13bおよび下部把持部13c,13dが冷媒配管8a,8bを囲繞した状態で、リング15が上部把持部13aと下部把持部13cおよび上部把持部13bと下部把持部13dのそれぞれに外嵌状態に装着されている。リング15の締付け力によって、シール材4が、上部把持部13a,13bおよび下部把持部13c,13dと冷媒配管8a,8bとの間に加圧挟持される。
これにより、配管シール装置1Aは室外機6の内部で冷媒配管8a,8bに支持されて固定され、シール材4はリング15の締め付け力により弾性変形し、冷媒配管8a,8bの外周面と、上部把持部13a,13bおよび下部把持部13c,13dの内周面とに密着した状態に維持されている。
また、冷媒配管8a,8bの軸方向における配管シール装置1Aの取り付け位置は、パネル7を装着したときに、パネル7の裏面が上部ガスケット14aおよび下部ガスケット14bを押圧するような位置となっている。よって、上部ガスケット14aおよび下部ガスケット14bは、パネル7の裏面と上部基部2aおよび下部基部2bとの間に加圧挟持される。これにより、パネル7と上部ガスケット14aおよび下部ガスケット14bとの間は密着される。
上記のような構造にすれば、パネルに形成された開口隙間10は、冷媒配管8a、8bに巻装されたシール材4と貫通穴を取り囲むように室外機6の内部側に配設された上部ガスケット14aおよび下部ガスケット14bとによって塞口される。即ち、室外機6の内部と外部とが隔離される。したがって、開口隙間10から雨や雪、ゴミ等が浸入するのを防ぐことができる。
この実施の形態1では、パネル7の内部側の冷媒配管8a,8bの挿入部に、シール材4が巻装されている。また、冷媒配管8a,8bのシール材4の巻装部は、半円筒状に形成された上部把持部13a,13bおよび下部把持部13c、13dで覆われている。さらに、上部把持部13a,13bおよび下部把持部13c、13dが冷媒配管8a,8bの半径方向に押圧するようにゴムなどのリング15で固定されている。これにより、配管シール装置1Aは、冷媒配管8a,8bに支持されて、シール材4は、冷媒配管8a,8bの外周面と、上部把持部13aおよび下部把持部13bの内周面とに密着した状態に維持される。
さらに、配管シール装置1Aの軸方向の取り付け位置は、パネル7を装着したときに、パネル7の内壁面が上部ガスケット14aおよび下部ガスケット14bを押圧するような位置となっている。これにより、パネル7と上部ガスケット14a、および下部ガスケット14bとの間は密着される。
よって、パネルに形成された開口隙間10は、冷媒配管8a、8bに巻装されたシール材4と貫通穴を取り囲むように室外機6の内部側に配設された上部ガスケット14aおよび下部ガスケット14bとによって塞口される。即ち、室外機6の内部と外部を隔離することができる。また、従来技術では、配管シール装置101を装着するのにタッピングビスを用いていたが、本実施の形態1に係る発明の配管シール装置1Aは、冷媒配管8a、8bに支持されて取り付けられるのでタッピングビス9を用いる必要はなく、室外機6にビスを打ち込む必要がなくなる。
従って、室外機6の点検時のたびにパネル7の取り外しと取り付けを繰り返すと、パネル7および上部基部2aおよび下部基部2bに形成されたビス穴が広がり、取り付け不良が生じるという従来技術の問題点を解消される。さらに、室外機6の内部で冷媒配管8a,8bに支持されて取り付けられた配管シール装置1Aによって開口隙間10は塞口されるので、開口隙間10から雨や雪、ゴミ等が、室外機6の制御基板などの設置場所へ浸入するのを防ぐことができる。従って、室外機6の内部に雨や雪、ゴミ等が浸入することが原因となる制御基板の配線ショートや基板の焼損、さらにはブレーカが動作してしまうなどの障害は回避することができる。
なお、この実施の形態1では、パネル7に形成された貫通穴から室外機内に挿入される冷媒配管8a,8bの室外機内部側の挿入部に、シール材4を巻装するものとして説明しているが、シール材4の代わりに上部把持部13a,13b及び下部把持部13c,13dの内周面に弾力性のあるガスケットを装着して、固定手段で上記実施の形態1と同様に配管シール装置1Aを冷媒配管8a、8bに支持させても同様の効果が得られる。
また、固定手段として、リング15を用いたが、ネジの締付け力によってシール材4が、上部把持部13a,13bおよび下部把持部13c,13dと冷媒配管8a,8bとの間に加圧挟持されるような構造にしてもよい。
また、実施の形態1では、ガスケット14a、14bには、エチレンプロピレンゴムなどのゴムガスケットを用いたが、限定するものではなく、例えばシリコーンゴムなど弾力性があり、防水性、耐候性、耐摩耗性に優れる他の素材のガスケットを用いてもよい。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2に係る配管シール装置の構造を説明する分解斜視図、図6は図5の上部シール装置と下部シール装置を組み合わせた状態を示す正面図、図7は図6の左側面から見た側面図、図8は図6の背面から見た背面図、図9はこの発明の実施の形態2に係る配管シール装置が取り付けられている室外機のパネル面を正面から見た正面図、図10は図9のX−X矢視断面図、図11は図10のXI−XI矢視平面図である。
なお、図5乃至図11において、上記実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図5において、配管シール装置1Bは上部シール装置11Bと、下部シール装置12Bと、固定手段としてのピン22とで構成されている。
上部シール装置11Bは、直方体状で底面と前面が開口した筐体16aを備え、筐体16aにはU字状の折り曲げ部20が、筐体16aの背面側の中間部を除いた底面縁部を筐体16aの外部側に折り返して形成されている。また、筐体16aの底面縁部の背面側の中間部には、半円形状に2箇所の切り欠きが形成されている。底面縁部および折り曲げ部20の裏面部分(端面)には、第1のシール部材としてのガスケット17aが取り付けられている。
また、切り欠かれた2個所の半円形の部分にも第2のシール部材としてのガスケット17bが取り付けられて半円部18a、18bを形成している。さらに前面縁部には、第3のシール部材としてガスケット17cが取り付けられている。
なお、ガスケット17a乃至17cには、実施の形態1の上部ガスケット14aおよび下部ガスケット14bに用いたエチレンプロピレンゴムなどのゴムからなるガスケットを用いることができる。
下部シール装置12Bは、折り曲げ部20が形成された筐体16bにガスケット17a乃至17cが取り付けられており、また、筐体16bの底面縁部の背面側の中間部には半円部18c、18dが形成されている。それらの構造は、上部シール装置11Bと同様であり、その説明を省略する。
このように構成された上部シール装置11Bおよび下部シール装置12Bは、図6乃至図8で示すように、筐体16aと筐体16bのガスケット17aの装着部分をあわせ、折り曲げ部20にピン22をガスケット17aが互いに押圧されるように挟んで固定することにより、上部シール装置11Bと下部シール装置12Bとが一体化して、1つの面を開口した有底筒状体に形成される。これにより、ガスケット17aは互いに押圧されて密着する。また、有底筒状体の開口縁部は、上部シール装置11Bおよび下部シール装置12Bの前面縁部で形成され、さらにガスケット17cが開口縁部に添って取り付けられている。さらにまた、有底筒状体の開口縁部は、ノックアウト穴21より大きく形成されている。
また、上部シール装置11Bと下部シール装置12Bの半円部18aと18c又は18bと18dとが合わさり、円形の貫通穴19a,19bが2つ形成される。この貫通穴19a,19bの内径は、冷媒配管8a,8bを挿入したときに、ガスケット17bが冷媒配管8a,8bによって押圧されて弾性変形し、冷媒配管8a,8bの外周面に密着した状態となるように調節されている。
次に、配管シール装置1Bの取り付け構造について、図9乃至図11を参照しつつ説明する。
図9において、パネル7には、あらかじめノックアウト穴21が形成されており、ノックアウト穴21から冷媒配管8a,8bが室外機6の内部に挿入されている。
図10および図11において、上部シール装置11Bが、ガスケット17cをパネル7の裏面側に向けて、半円部18a,18bが室外機6の内部で上方から冷媒配管8a,8bの上側半分を覆うように配設されている。また、下部シール装置12Bが、17cをパネル7の裏面側に向けて、半円部18c、18dが室外機6の内部で下方から冷媒配管8a,8bの下側半分を覆うように配設されている。また、上部シール装置11Bおよび下部シール装置12Bは、ガスケット17aが互いに重なりあうように配設されている。
さらに、6つのピン22が、上部シール装置11Bと下部シール装置12Bのガスケット17aが互いに押圧されるように、折り曲げ部20に挟んで固定されている。これにより、上部シール装置11Bと下部シール装置12Bは冷媒配管8a、8bに締着固定された状態で協働して、パネル7側に開口した有底筒状体を形成するように一体化されている。さらに、ガスケット17aは互いを押圧した状態で密着される。
また、冷媒配管8a,8bの外周面は、半円部18a乃至18dの部分のガスケット17bによって半径方向に押圧されている。これにより、ガスケット17bは弾性変形し、冷媒配管8a,8bの外周面に密着した状態に維持される。
従って、配管シール装置1Bは、室外機6の内部で冷媒配管8a,8bに支持された状態に維持され、有底筒状体の内外は隔離される。
また、配管シール装置1Bは、ノックアウト穴21を取り囲むように有底筒状体の開口縁部が配設されて、ガスケット17cがパネル7の内壁面と有底筒状体の開口縁部との間に加圧挟持されるような位置に配設されている。これにより、パネル7の内壁面とガスケット17cとの間は密着された状態に維持される。
よって、パネル7と有底筒状体の開口縁部に取り付けられているガスケット17cの間、又は貫通穴19a、19bと挿入される冷媒配管8a,8bとの間の隙間はなくなり、雨や雪、ゴミ等が室外機6の配管シール装置1Bよりさらに内部に浸入することを防ぐことができる。即ち、室外機6の内部の制御基板などの設置場所へ雨や雪、ゴミ等が浸入することを防ぐことができる。
この実施の形態2では、室外機6の内部側の冷媒配管8a,8bが、上部シール装置11Bと下部シール装置12Bの半円部18a乃至18dで覆われている。また、上部シール装置11Bと下部シール装置12Bは、それぞれのガスケット17aが重なりあった状態で、筐体16a、16bの折り曲げ部20に6つのピン22をガスケット17aが互いに押圧されるように挟んで固定されている。これにより、上部シール装置11Bと下部シール装置12Bは冷媒配管8a、8bに締着固定された状態で協働して、パネル7側に開口した有底筒状体を形成するように一体化されている。また、冷媒配管8a,8bの外周面は、ガスケット17bによって半径方向に押圧されており、ガスケット17bは弾性変形し、冷媒配管8a,8bの外周面に密着した状態に維持される。よって、配管シール装置1Bは室外機6の内部で冷媒配管8a,8bに支持さる。
また、冷媒配管8a,8bの軸方向における配管シール装置1Bの取り付け位置は、パネル7の内壁面が、有底筒状体の開口縁部に取り付けられたガスケット17cを押圧するような位置となっている。これにより、パネル7と有底筒状体の開口縁部に取り付けられているガスケット17cとの間は密着された状態に維持される。
よって、パネル7と有底筒状体の開口縁部に取り付けられたガスケット17cとの間、又は貫通穴19a、19bと挿入される冷媒配管8a,8bとの間の隙間は塞口されて、雨や雪、ゴミ等が室外機6に配設された配管シール装置よりさらに内部に浸入することを防ぐことができる。即ち、制御基板などの設置場所へ雨や雪、ゴミ等が浸入することを防ぐことができる。
よって、この実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果が得られる。
なお、この実施の形態2では第1のシール部材、第2のシール部材および第3のシール部材は、エチレンプロピレンゴムなどのゴムガスケットを用いたが、限定するものではなく、例えばシリコーンゴムなど弾力性があり、防水性、耐候性、耐摩耗性に優れる他の素材のガスケットを用いてもよい。
実施の形態3.
図12はこの発明の実施の形態3に係る配管シール装置の構造を説明する分解斜視図、図13は図12の上部シール装置と下部シール装置を組み合わせた状態を示す正面図、図14は図13の背面から見た背面図、図15は配管シール装置を冷媒配管に固定するための固定具の斜視図、図16はこの発明の実施の形態3に係る配管シール装置が取り付けられている室外機のパネル面を正面から見た正面図、図17は図16のXVII−XVII矢視断面図、図18は図17のXVIII−XVIII矢視断面図、図19は図17のXIX−XIX矢視平面図である。
なお、図12乃至図19において、上記実施の形態2と同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
また、図13の左側面から見た側面図は、図11と同様である。
図12において、配管シール装置1Cは上部シール装置11Cと、下部シール装置12Cと、固定手段としてのピン22および固定具25とで構成されている。
上部シール装置11Cは、直方体状で底面と前面が開口した筐体16aを備え、筐体16aにはU字状の折り曲げ部20が、筐体16aの背面側の中間部を除いた底面縁部を筐体16aの外部側に折り返して形成されている。また、半円部18e、18fが筐体16aの底面縁部の背面側の中間部を、半円形状に2箇所を切りかいて形成されている。
さらに、筐体16aの底面縁部および折り曲げ部20の裏面部分(端面)には、第1のシール部材としてのガスケット17aが取り付けられている。さらに筐体16aの前面縁部には、第3のシール部材としてのガスケット17cが取り付けられている。
また、筐体16aの背面側の内壁面には、第2のシール部材として、シート状に形成された上部自己粘着弾性材23aが密着されて覆われている。上部自己粘着弾性材23aは、半円部18e,18f周辺以外を筐体16aの内壁面に接着させるなどして取り付けられている。また、上部自己粘着弾性材23aの底面側は、底面縁部よりはみ出して延設されている。また、背面側の壁面には後述する固定具25を固定するために用いるタップ穴24が2個一組で2組形成されている。
下部シール装置12Cは筐体16bに、ガスケット17a,17cと、第2のシール部材としての下部自己粘着弾性材23bとが取り付けられており、さらに半円部18g、18hおよび、タップ穴24が形成されている。下部自己粘着弾性材23bは、上部自己粘着弾性材23aと同様に筐体16bの背面側の内壁面を覆っており、下部シール装置12Cの構造は上部シール装置11Cと同様であるのでその説明を省略する。
なお、上部自己粘着弾性材23aおよび下部自己粘着弾性材23bは、被着体の形状に沿って形状が変形して被着体に密着する柔軟性と、防水性、耐熱性、耐寒性に優れるという特性を有するものであり、例えば、ブチルダンパー(東海シーラント工業株式会社:型名TSK#202−H)を用いることができる。
図13および図14で示すように、筐体16aと筐体16bの底面縁部を覆うガスケット17aの装着部分をあわせ、折り曲げ部20にピン22をガスケット17aが互いに押圧されるように挟んで固定することにより、上部シール装置11Cと下部シール装置12Cとが一体化して、1つの面を開口した有底筒状体に形成される。これにより、ガスケット17aは互いに押圧されて密着する。
また、有底筒状体の開口縁部は、上部シール装置11Cおよび下部シール装置12Cの前面縁部で形成され、さらにガスケット17cが開口縁部に沿って取り付けられている。さらにまた、有底筒状体の開口縁部は、ノックアウト穴21より大きく形成されている。
また、上部シール装置11Cの上部自己粘着弾性材23aの下端側が、下部シール装置12C側に延出され、かつ、下部シール装置12Cの下部自己粘着弾性材23bの上端側が、上部シール装置11C側に延出されている。即ち、上部自己粘着弾性材23aおよび下部自己粘着弾性材23bは、上部シール装置11Cと下部シール装置12Cが一体化したときに筐体16a、16bのそれぞれの背面側の底面縁部周辺で互いに重なり合わされる。
さらに、筐体16a、16bのそれぞれの背面側の底面縁部の中間部に形成された半円部18eと18g又は18fと18hとが合わさり、円形の貫通穴19c、19dが2つ形成される。この貫通穴19c、19dの大きさは、冷媒配管8a,8bの外形よりも大きく形成される。
次に固定具25の構造について説明する。
図15において、固定具25は、矩形平板状の固定板26と、矩形平板状の止め板27と、ネジ部28と、ナット29と、保持部30と、厚手板状のタップ調整片31とから構成されている。
固定板26の板面には、ネジ止め用の貫通穴32が配管シール装置1Cに形成されたタップ穴24に対応するように2つ形成されている。止め板27が、固定板26の短辺縁部に固着され、固定板26と止め板27が一体化してL字状に形成されている。また、止め板27には、後述するネジ部28を挿入するための貫通穴(図示せず)が板面の中心付近に形成されている。
ネジ部28は、ナット29のタップに合致するようなタップが切られた棒である。タップ調整片31には、ネジ部28のタップに合致するタップ穴(図示せず)が厚手方向の面の中心に開けられている。また、保持部30は、湾曲板33と、湾曲板33の内周面側に固着されて、湾曲板33と同じ外形を持つガスケット34とで構成されている。
ネジ部28の一端は、湾曲板33の外周面側の中心部に固定されており、さらにネジ部28の他端をタップ調整片31に形成したタップ穴および、止め板27の貫通穴、ナット29のタップ穴の順に挿入することにより、固定具25が一体化して構成される。
このように構成された固定具25のタップ調整片31とナット29は、それぞれを回転させるとネジ部28の軸方向に移動することができる。さらに、タップ調整片31とナット29で止め板27を挟みこむことで保持部30は固定される。
次に、配管シール装置1Cの取り付け構造について、図16乃至図19を参照しつつ説明する。
図16において、パネル7には、あらかじめノックアウト穴21が形成されており、ノックアウト穴21から冷媒配管8a,8bが室外機の内部に挿入されている。
図17乃至図19において、固定具25は、固定板26に形成した貫通穴32と対応する上部シール装置11Cに形成したタップ穴24との位置を合わせ、ネジ35で上部シール装置11Cに固定されている。さらに、もう一つの固定具25が、同様に上部シール装置11Cに固定されている。
さらに、2つの固定具25が下部シール装置12Cにもネジ35で固定されている。
また、上部シール装置11C及び下部シール装置12Cに取り付けた2つの固定具25の保持部30の間隔は、冷媒配管8a,8bの間隔に対応している。
さらに、上部シール装置11Cが、ガスケット17cを外部側に向けて、半円部18e、18fが室外機6の内部で上方から冷媒配管8a,8bの上側半分を覆うように配設されている。
また、下部シール装置12Cが、ガスケット17cを外部側に向けて、半円部18g、18hが室外機6の内部で下方から冷媒配管8a,8bの下側半分を覆うように配設されている。また、上部シール装置11Cおよび下部シール装置12Cは、それぞれのガスケット17aが互いに重なりあうように配設されている。
さらに、6つのピン22が、ガスケット17aが互いに押圧されるように、折り曲げ部20に挟んで固定されている。これにより、上部シール装置11Cと下部シール装置12Cは冷媒配管8a、8bに締着固定された状態で協働して、パネル7側に開口した有底筒状体を形成するように一体化されている。さらに、ガスケット17aは互いを押圧した状態で密着される。
また、ナット29は、保持部30のガスケット34の内周面が、冷媒配管8a,8bの外周面を押圧した状態で、止め板27に密着して固定されている。さらに、タップ調整片31が、止め板27をナット29側に押圧する状態に維持されている。
これにより、保持部30のガスケット34は冷媒配管8a,8bの半径方向に押圧される。よって、ガスケット34が、冷媒配管8a,8bに密着した状態に維持され、配管シール装置1Cは、室外機6の内部で冷媒配管8a,8bに支持される。
また、上部自己粘着弾性材23aおよび下部自己粘着弾性材23bは、冷媒配管8a,8bの上部から上部シール装置11Cを、冷媒配管8a,8bの下部から下部配管シール装置12Cを装着したときに、冷媒配管8a,8bの周辺部は重なりあうようになっている。
このとき、上部自己粘着弾性材23aおよび下部自己粘着弾性材23bは、冷媒配管8a,8bの外形に沿って形状は自然に変形し、かつ自己の持つ粘着性から冷媒配管8a,8bに密着された状態に維持されている。さらにまた、上部自己粘着弾性材23aおよび下部自己粘着弾性材23bが重なりあう箇所も自身同士が粘着して密着されている。
また、上部自己粘着弾性材23aおよび下部自己粘着弾性材23bは、冷媒配管8a,8bの貫通穴19c、19dへの挿入部分周辺以外は、筐体16a、16bの背面に接着されている。よって、上部自己粘着弾性材23aおよび下部自己粘着弾性材23bによって、冷媒配管8a,8bと貫通穴19c、19dとの間の隙間は塞口されて有底筒状体の内外は隔離される。よって、冷媒配管8a,8bと貫通穴19c、19dとの間の隙間は塞口されて、即ち、有底筒状体の内外は隔離されて、雨や雪、ゴミ等が室外機6内部に配設された配管シール装置1Cよりさらに内部に浸入することを防ぐことができる。
また、配管シール装置1Cは、ノックアウト穴21を取り囲むように有底筒状体の開口縁部が配設されて、ガスケット17cがパネル7の内壁面と有底筒状体の開口縁部との間に加圧挟持されるような位置に配設されている。これにより、パネル7の内壁面とガスケット17cとの間は密着された状態に維持される。
よって、パネル7と有底筒状体の開口縁部に取り付けられているガスケット17cとの間の隙間はなくなり、パネル7とガスケット17cとの隙間から雨や雪、ゴミ等が室外機6の内部に配設された配管シール装置1Cよりさらに内部に浸入することを防ぐことができる。
この実施の形態3では、室外機6の内部側の冷媒配管8a,8bが、上部シール装置11Cと下部シール装置12Cの半円部18e乃至18hにより形成される貫通穴19c,19dに挿入されている。また、上部シール装置11Cと下部シール装置12Cは、それぞれのガスケット17aが重なりあった状態で、筐体16a、16bの折り曲げ部20に6つのピン22をガスケット17aが互いに押圧されるように挟んで固定されている。これにより、上部シール装置11Cと下部シール装置12Cは冷媒配管8a、8bに締着固定された状態で協働して、パネル7側に開口した有底筒状体を形成するように一体化されている。さらに、配管シール装置1Cは、固定具25によって冷媒配管8a,8bに固定されている。これにより、配管シール装置1Cは室外機6の内部で冷媒配管8a,8bに支持される。
また、冷媒配管8a,8bの軸方向における配管シール装置1Cの取り付け位置は、パネル7の内壁面が、有底筒状体の開口縁部に取り付けられているガスケット17cを押圧するような位置となっている。これにより、パネル7と有底筒状体の開口縁部に取り付けられているガスケット17cとの間は密着された状態に維持される。
さらに、有底筒状体の底面側の内壁面には、上部自己粘着弾性材23aおよび下部自己粘着弾性材23bが冷媒配管8a,8b周辺部を除いて接着されて取り付けられている。また、上部自己粘着弾性材23aおよび下部自己粘着弾性材23bは、冷媒配管8a,8bの外形に沿って形状は自然に変形し、冷媒配管8a,8bに密着された状態に維持されている。さらにまた、上部自己粘着弾性材23aおよび下部自己粘着弾性材23bが重なりあう部位も密着された状態に維持される。これにより、貫通穴19c、19dと挿入される冷媒配管8a,8bとの間の隙間は塞口されて有底筒状体の底面側の内外は隔離される。
以上によりパネル7と有底筒状体の開口縁部に取り付けられているガスケット17cとの間、又は貫通穴19c、19dと挿入される冷媒配管8a,8bとの間の隙間は塞口されて、雨や雪、ゴミ等が室外機6に配設された配管シール装置1Cよりさらに内部に浸入することを防ぐことができる。即ち、制御基板などの設置場所へ雨や雪、ゴミ等が浸入することを防ぐことができる。
よって、この実施の形態3によれば、実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、上部自己粘着弾性材23aおよび下部自己粘着弾性材23bは、異なる外径を持つ冷媒配管8a,8bに対しても冷媒配管8a,8bの外形に沿って形状は変形して密着するため、実施の形態3の配管シール装置1Cは、異なる外径を持つ冷媒配管8a,8bに対しても全く同じ構成のまま対応できるというさらなる効果がある。
なお、この実施の形態3で用いた固定具25の構成は限定されるものではなく、配管シール装置1Cが冷媒配管8a,8bに固定されて支持される構成のものであればよい。
また、上記各実施の形態では、配管として冷媒配管8a,8bを用いて説明していたが、配管は冷媒配管8a,8bに限定されるものではなく他の種類の配管であってもよい。
1A〜1C 配管シール装置、2a 上部基部、2b 下部基部、3a 上部切り欠き、3b 下部切り欠き、4 シール部材、6 室外機、7 パネル、8 冷媒配管(配管)、11A〜11C 上部シール装置、12A〜12C 下部シール装置、13a,13b 上部把持部、13c,13d 下部把持部、14a 上部ガスケット、14b 下部ガスケット、15 リング(固定手段)、16a,16b 筐体、17a ガスケット(第1のシール部材)、17b ガスケット(第2のシール部材)、17c ガスケット(第3のシール部材)、19a〜19d 貫通穴、21 ノックアウト穴、ピン 22(固定手段)、23a 上部自己粘着弾性材(第2のシール部材)、23b 下部自己粘着弾性材(第2のシール部材)、25 固定具(固定手段)。

Claims (4)

  1. 室外機に着脱可能に取り付けられているパネルに形成されたノックアウト穴から該室外機内に挿入される配管をシールする配管シール装置であって、
    上方から上記配管に設置される上部シール装置と、
    下方から上記配管に設置される下部シール装置と、
    上記上部シール装置および下部シール装置を上記配管に締着固定する固定手段と、を備え、
    上記上部シール装置および上記下部シール装置は、上下方向から上記配管に宛がわれ、端面同士を対向させて上記固定手段により該配管に締着固定された状態で協働して、上記パネル側に開口し、かつ底部に該配管を通す貫通穴を有する有底筒状体をなすように形成され、
    第1のシール部材が上記上部シール装置と上記下部シール装置との対向する端面間を密閉するように介装され、かつ第2のシール部材が、上記配管の外周面の周方向全域に密着するように上記有底筒状体の底部に配設されて、上記有底筒状体の内外を隔離し、
    第3のシール部材が上記パネルの裏面と上記有底筒状体の開口縁部との間に加圧挟持されて上記ノックアウト穴を取り囲むように該有底筒状体の開口縁部に配設されていることを特徴とする配管シール装置。
  2. 上記第1のシール部材は、ガスケットを上記上部シール装置および上記下部シール装置の上記端面に沿って配設して構成され、
    上記第2のシール部材は、ガスケットを上記上部シール装置および上記下部シール装置の上記貫通穴の壁面に沿って配設して構成され、
    上記第3のシール部材は、ガスケットを上記上部シール装置および上記下部シール装置の上記開口縁部に沿って配設して構成されていることを特徴とする請求項1記載の配管シール装置。
  3. 上記第1のシール部材、第2のシール部材および第3のシール部材のガスケットが一体成形されていることを特徴とする請求項2記載の配管シール装置。
  4. 上記第1のシール部材は、ガスケットを上記上部シール装置および上記下部シール装置の上記端面に沿って配設して構成され、
    上記第2のシール部材は、シート状の上部自己粘着弾性材および下部自己粘着弾性材を有し、該上部自己粘着弾性材をその下端側が上記下部シール装置側に延出するように上記上部シール装置の背面側の内壁面に密着して配設し、かつ、該下部自己粘着弾性材をその上端側が上記上部シール装置側に延出するように上記下部シール装置の背面側の内壁面に密着して配設して構成され、
    上記第3のシール部材は、ガスケットを上記上部シール装置および上記下部シール装置の上記開口縁部に沿って配設して構成されていることを特徴とする請求項1記載の配管シール装置。
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