JP2011024718A - バット - Google Patents

Abstract

【課題】良好な振動吸収効果を達成することを可能にするバットを提供する。
【解決手段】振動を吸収可能な組合せ式バットは、グリップ１０、隔離ユニット３０および打球筒５０を備える。グリップ１０は、本体１１および錐状部１３を有し、錐状部１３は本体１１の一端から直径が徐々に増大して形成される。隔離ユニット３０は、振動吸収効果を有する材質から構成され、かつグリップ１０の錐状部１３の外周面を囲むように配置される。打球筒５０は、中空状を呈し、かつ筒部５１および錐状孔部５３を有する。筒部５１は第一貫通口５１１および第二貫通口１１を有し、錐状孔部５３は筒部５１の第一貫通１０口から第二貫通口５１へ直径が徐々に増大して形成される。グリップ１０は本体１１が打球筒５０の第二貫通口５１２から差し込まれ、第一貫通口５１１を貫通する。
【選択図】図２

Description

本発明は、バットに関し、詳しくは振動を吸収可能な組合せ式バットに関するものである。

従来のバットは一体成型であるが、長さが比較的長いため製造しにくい。それに対し、グリップと打球筒とを組み合わせて構成されるバットが考案された。

従来のバットの組合せ方式は、グリップと打球筒との間に位置する隔離ユニットが適切に配置されていないため、打球の際に振動が発生しやすくなり、振動波が直接または間接的にグリップに伝導するという現象が起こる。従って、バッターの手に不快な感覚を与えてしまう。

従来のバットを組み合せる際、グリップと打球筒に固定作用がないため、組合せ後の重心が適切でないだけでなく、組合せ後の接合度が足りないため、逸脱または回転現象が起こりやすくなる。従って、上述の構造には改善の余地が多くある。

本発明の主な目的は、グリップと打球筒との間に位置する隔離ユニットに良好な接合度および緩衝効果を与えることによって、良好な振動吸収効果を達成することを可能にする振動を吸収可能な組合せ式バットを提供することである。

本発明のもう一つの目的は、組合せ後の構造がより堅固になり、緩くなったり逸脱したりするという現象が起こりにくく、グリップと打球筒とが軸方向に沿って回転することを発生させないことを可能にする振動を吸収可能な組合せ式バットを提供することである。

上述の目的を達成するために、本発明による振動を吸収可能な組合せ式バットは、グリップ、隔離ユニットおよび打球筒を備える。グリップは、本体および錐状部を有し、錐状部は本体の一端から直径が徐々に増大して形成される。隔離ユニットは、振動吸収効果を有する材質から構成され、かつグリップの錐状部の外周面を囲むように配置される。打球筒は、中空状を呈し、かつ筒部および錐状孔部を有する。筒部は第一貫通口および第二貫通口を有し、錐状孔部は筒部の第一貫通口から第二貫通口へ直径が徐々に増大して形成される。グリップは本体が打球筒の第二貫通口から差し込まれ、第一貫通口を貫通する。錐状孔部とグリップの錐状部は嵌合され、隔離ユニットを圧縮する。

本発明の別の技術手段による振動を吸収可能な組合せ式バットの特徴は次のとおりである。
グリップは、本体の底部に配置されるグリップエンドを有する。
グリップエンドは、グリップの本体に締め付けられる。
グリップは、錐状部から本体までがくり抜かれた中空状を呈する。
バットは、さらに圧迫ユニットを有し、圧迫ユニットは、グリップ上に配置され、かつ打球筒のキャッチ部に突き当たることで打球筒を第二貫通口の方向へ移動させる。
グリップは、さらに本体と錐状部との間に形成された締付部を有し、圧迫ユニットはスリーブおよびクッションを有し、スリーブはグリップの締付部に締め付けられ、クッションはスリーブと打球筒のキャッチ部との間に装着される。
バットは、打球筒の筒部の第二貫通口と合わさるキャップを有する。
グリップの錐状部は、ストッパーを有し、打球筒の錐状孔部は、グリップのストッパーに対応するストッパーを有する。
グリップの錐状部のストッパーは、平面を呈する。
打球筒の錐状孔部のストッパーは、平面を呈する。
隔離ユニットは、片状体を呈する。
隔離ユニットは、環状錐体を呈する。
隔離ユニットは、射出成型方法を採用し、型によってグリップの錐状部とストッパーを被覆するように成型することが可能である。
グリップの錐状部およびストッパーは、隔離ユニットとの嵌合に用いる若干の嵌合孔を有する。
グリップのストッパーは、錐状部の末端まで延伸することが可能である。
グリップのストッパーと錐状部は角度が同じ斜度か角度が異なる斜度を別々に有する。

本発明の一実施形態の組合せ後の立体図である。 本発明の一実施形態の一部分の分解図である。 本発明の一実施形態の組合せ後の平面図である。 図３の一部分の拡大図である。 図４中の破線に沿った断面図である。 本発明においてのグリップの別の実施形態の立体図である。 本発明においての隔離ユニットとグリップとを別の方法によって結合させた状態を示す模式図である。

図１から図５に示すように、本発明の構造、特徴及び効果を詳細に説明するため、以下の実施形態及び図面に基づいて説明を進める。

本発明の一実施形態による振動を吸収可能な組合せ式バットは、グリップ１０、隔離ユニット３０および打球筒５０を備える。

グリップ１０は、本体１１および錐状部１３を有し、錐状部１３は本体１１の一端から直径が徐々に増大して形成される。グリップ１０は錐状部１３から本体１１までがくり抜かれた中空状を呈する。グリップ１０の錐状部１３のストッパー１５は平面を呈する。グリップ１０の材質は、アルミニウム合金または炭素繊維または金属および炭素繊維の複合材料などの金属である。

隔離ユニット３０は、厚さが一定した軟質系の材質から構成され、かつグリップ１０の錐状部１３の外周面を囲むように配置される。隔離ユニット３０は片状体を呈する。隔離ユニット３０の材質は、シリコン、ゴムまたはプラスチックなどの振動吸収効果を有する材料である。

打球筒５０は、中空状を呈し、かつ筒部５１および錐状孔部５３を有する。筒部５１は第一貫通口５１１および第二貫通口５１２を有し、錐状孔部５３は筒部５１の第一貫通口５１１から第二貫通口５１２へ直径が徐々に増大して形成される。グリップ１０は本体１１が打球筒５０の第二貫通口５１２から差し込まれ、第一貫通口５１１を貫通する。錐状孔部５３とグリップ１０の錐状部１３は嵌合され、隔離ユニット３０を圧縮する。打球筒５０の材質は、アルミニウム合金または炭素繊維または金属および炭素繊維の複合材料などの金属である。

隔離ユニット３０はグリップ１０および打球筒５０より柔らかいため、適切に圧縮を受けて変形することが可能である。

以下、本実施形態においてのユニットについて詳しく説明する。

グリップ１０は、本体１１の底部に配置されるグリップエンド８０を有する。グリップエンド８０は、グリップ１０の本体１１に締め付けられる。

バットは、さらに圧迫ユニット７０を有する。圧迫ユニット７０は、グリップ１０上に配置され、かつ打球筒５０のキャッチ部５７に突き当たることで打球筒５０を第二貫通口５１２の方向へ移動させる。

グリップ１０は、さらに本体１１と錐状部１３との間に形成された締付部１７を有する。圧迫ユニット７０はスリーブ７１およびクッション７３を有し、スリーブ７１はグリップ１０の締付部１７に締め付けられ、クッション７３はスリーブ７１と打球筒５０のキャッチ部５７との間に装着される。クッション７３の材質は、シリコン、ゴムまたはプラスチックなどの振動吸収効果を有する材料である。

バットは、打球筒５０の筒部５１の第二貫通口５１２と合わさるキャップ９０を有する。

グリップ１０の錐状部１３は、若干のストッパー１５を有し、打球筒５０の錐状孔部５３は、グリップ１０のストッパー１５に対応する若干のストッパー５５を有する。

打球筒５０の錐状孔部５３のストッパー５５は、平面を呈する。

以下、本実施形態の組合せ過程について説明を進める。

まずグリップ１０の錐状部１３に隔離ユニット３０を被せ、そののちグリップ１０の本体１１を打球筒５０の筒部５１内に差し込み、グリップ１０の錐状部１３と打球筒５０の錐状孔部５３とを嵌め合わせ、隔離ユニット３０に固定する。このときグリップ１０のストッパー１５は打球筒５０のストッパー５５に対応する。続いてグリップ１０の本体１１に圧迫ユニット７０を嵌め、かつ圧迫ユニット７０をグリップ１０の締付部１７に締め付け、スリーブ７１によってクッション７３を打球筒５０のキャッチ部５７に突き当たらせる。このとき隔離ユニット３０は打球筒５０の錐状孔部５３とグリップ１０の錐状部１３との間に圧縮される。

組合せが完成した後、隔離ユニット３０はグリップ１０の錐状部１３を完全に被覆するため、接合度および緩衝効果が良好である。打球筒とグリップとは隔離ユニットによって隔離されるため、打球の際、打球筒の振動および振動波は隔離ユニットによって隔離される。グリップ１０の締付部１７にスリーブ７１を締め付け、クッション７３を打球筒５０のキャッチ部５７に押し付ければ、別の治具に頼る必要なく、錐状体による接合効果をしっかり果たすことが可能である。グリップ１０のストッパー１５は打球筒５０のストッパー５５に対応するため、打球筒５０がグリップ１０に対し回転することを確実に防止し、打球の際の安全性を高めることが可能なだけでなく、打球筒５０とグリップ１０が緩くなって逸脱するという現象を防止することが可能である。

本発明は実施形態を変更または追加することが可能である。図６に示すように、グリップ１０のストッパー１５Ａは、錐状部１３の末端まで延伸することが可能である。ストッパー１５、１５Ａと錐状部１３は角度が同じ斜度か角度が異なる斜度を別々に有する。

図７に示すように、グリップ１０の錐状部１３およびストッパー１５は、隔離ユニット３０との嵌合に用いる若干の嵌合孔１９を有する。隔離ユニット３０Ａは、射出または発泡成型方法を採用し、型によってグリップ１０の錐状部１３およびストッパー１５の嵌合孔１９を被覆するように成型することが可能である。かつ隔離ユニット３０は、環状錐体を呈するため、組合せ作業を簡略にすることが可能なだけでなく、組合せの際に部品が回転したりねじれたりするという問題が発生しない。

グリップの錐状部のストッパーは陥没溝に形成されることが可能である。それに対し、打球筒の錐状孔部のストッパーは突出状を呈する。またはストッパーを、互いに対応することによって回転現象を防止できる別の形に設計することは本発明の主張範囲に含まれる。

上述した一実施形態についての説明のとおり、本発明による振動を吸収可能な組合せ式バットは、グリップ、打球筒および両者の間に配置される隔離ユニットが良好な接合度および緩衝効果を有するため、良好な振動吸収効果を達成することが可能である。かつ組合せ後の構造はより緊密になり、緩くなったり逸脱したりするという現象が起こりにくく、グリップと打球筒とが軸方向に沿って回転することを発生させないことが可能であるため、組合せ後の構造がより堅固になる。

１０：グリップ、 １１：本体、 １３：錐状部、 １５：ストッパー、 １５Ａ：ストッパー、 １７：締付部、 １９：嵌合孔、 ３０：隔離ユニット、 ３０Ａ：隔離ユニット、 ５０：打球筒、 ５１：筒部、 ５１１：第一貫通孔、 ５１２：第二貫通孔、 ５３：錐状孔部、 ５５：ストッパー、 ５７：キャッチ部、 ７０：圧迫ユニット、 ７１：スリーブ、 ７３：クッション部、 ８０：グリップエンド、 ９０：キャップ

Claims (10)

1. 本体及びこの本体の一端から直径が徐々に増大して形成される錐状部を有するグリップと、
   振動吸収効果を有する材質から構成され、かつグリップの錐状部の外周面を囲むように配置される隔離ユニットと、
   中空状を呈し、かつ筒部および錐状孔部を有し、筒部は第一貫通口および第二貫通口を有し、錐状孔部は筒部の第一貫通口から第二貫通口へ直径が徐々に増大して形成される打球筒と、を備え、
   グリップは本体が打球筒の第二貫通口から差し込まれ、第一貫通口を貫通し、錐状孔部とグリップの錐状部は嵌合され、隔離ユニットを圧縮することを特徴とする振動を吸収可能な組合せ式バット。
2. バットは、さらに圧迫ユニットを有し、圧迫ユニットは、グリップ上に配置され、かつ打球筒のキャッチ部に突き当たることで打球筒を第二貫通口の方向へ移動させることを特徴とする請求項１に記載の振動を吸収可能な組合せ式バット。
3. グリップは、さらに本体と錐状部との間に形成された締付部を有し、圧迫ユニットはスリーブおよびクッションを有し、スリーブはグリップの締付部に締め付けられ、クッションはスリーブと打球筒のキャッチ部との間に装着されることを特徴とする請求項２に記載の振動を吸収可能な組合せ式バット。
4. グリップの錐状部は、ストッパーを有し、打球筒の錐状孔部は、グリップのストッパーに対応するストッパーを有することを特徴とする請求項１に記載の振動を吸収可能な組合せ式バット。
5. グリップの錐状部のストッパーは、平面を呈することを特徴とする請求項４に記載の振動を吸収可能な組合せ式バット。
6. 打球筒の錐状孔部のストッパーは、平面を呈することを特徴とする請求項４または請求項５に記載の振動を吸収可能な組合せ式バット。
7. グリップのストッパーは、錐状部の末端まで延伸することが可能であることを特徴とする請求項４に記載の振動を吸収可能な組合せ式バット。
8. グリップのストッパーと錐状部は、角度が同じ斜度を有することを特徴とする請求項４、５、または７のいずれか一項に記載の振動を吸収可能な組合せ式バット。
9. 隔離ユニットは、射出または発泡成型方法を採用し、型によってグリップの錐状部およびストッパーを被覆するように成型することが可能であることを特徴とする請求項１に記載の振動を吸収可能な組合せ式バット。
10. グリップの錐状部およびストッパーは、隔離ユニットとの嵌合に用いる若干の嵌合孔を有することを特徴とする請求項９に記載の振動を吸収可能な組合せ式バット。

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