JP2011024329A - インバータ制御装置 - Google Patents

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大沼  直人
Kiyoharu Hiruta
清玄 蛭田
Tomoji Sakota
友治 迫田
Fumiaki Mita
三田  史明
Hisafumi Hotate
尚史 保立
Hideki Ayano
秀樹 綾野
Kazuhisa Mori
森  和久
Masaya Furuhashi
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Abstract

【課題】冷却器にヒートパイプを用いたインバータが、停止又は低周波作動において、各電力用半導体素子に偏った電流が流れる場合においても冷却性能を維持可能とする。
【解決手段】ヒートパイプ冷却器を有して可変電圧・可変周波数を出力可能なインバータ10と、ヒートパイプ冷却器の受熱ブロックに縦方向に実装されたインバータの電力用半導体素子(UP,UN,VP,VN,WP,WN)を制御するインバータ制御部40と、を備えたインバータ制御装置において、インバータ制御部40は、ヒートパイプ冷却器のヒートパイプ内の作動液の温度23が所定値以下の場合に、電力用半導体素子の内で作動液の溜まる受熱ブロックの下部に実装された電力用半導体素子(VP,VN,WP,WN)に対してのみ予備通電すること。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒートパイプにて電力用半導体素子を冷却するインバータの制御装置に関する。
クレーン又はエレベータ等の駆動用のPMモータ(永久磁石式同期電動機)に用いられる電力用半導体素子をヒータパイプで冷却するインバータ制御装置の従来技術を図5に示す。図6は従来技術のインバータ制御装置に用いられるPMモータの磁石位置位相と電流の大きさとの関係を示す3相回転磁界の説明図である。図4は従来技術に関するインバータ制御装置におけるヒートパイプ冷却器の配置構成を示す図である。
図5において、直流電源8の直流電圧は、インバータ10によって可変電圧・可変周波数の交流に変換され、PMモータ6(永久磁石式同期電動機)に供給される。速度制御手段12は速度指令発生手段11の出力ω*に速度位置検出器7からの速度ωが追従するようにフィードバック制御を行い、PMモータを可変速制御するに必要なトルクに応じた電流指令I*を出力する。電流制御手段13は電流指令I*と速度位置検出器7からの磁石位置の位相θdに応じた電流がPMモータ6に流れるように電流検出器9a,9bからの電流iをフィードバック制御し電圧指令v*を出力する。PWMパルス発生手段14は電圧指令v*に応じてインバータ10を駆動するPWMパルス信号を出力する。
インバータ10を構成する電力用半導体素子は、UP、UN、VP、VN、WP、WNで図示するようにIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が一般的に採用されており、図4に示すように受熱ブロック101に実装されている。
6個のIGBTは、図4に示すように、ヒートパイプ冷却器100の受熱ブロック101の片面上にPMモータ6の相順(上から、U相、V相、W相の順番)に並んで配置され、ヒートパイプ冷却器100自体は垂直または傾斜し取り付けられている。このヒートパイプ冷却器100は、受熱ブロック101のほか、受熱ブロック101から熱量を取り出して放熱部に熱移送するヒートパイプ102と、ヒートパイプ102から空気中に熱量を放出するためにろう付けまたは圧入により装着される冷却フィン103と、から構成されている。
IGBTの電力損失により発生した熱は、受熱ブロック101を経由しヒートパイプ102に伝達される。ヒートパイプ102に伝達された熱量は、ヒートパイプ内の作動液を沸騰させ、蒸気となりヒートパイプ102上部の冷却フィン103部に移動し、冷却フィン103により空気中に放熱される。このようにしてインバータ10を制御することにより、PMモータ6に連結される負荷30は可変速運転される。
ここで、負荷30は可変速運転用途が必要とされる機器であり、クレーンやエレベータなどがある。クレーンやエレベータなど停止状態から負荷トルクを必要とする用途では、ブレーキ印加時の移動直前にこの負荷トルクを印加するために、モータ回転周波数が0Hzの状態で運転しなければならない期間がある。特に、最近主流となりつつあるPMモータ(永久磁石式同期電動機)では、誘導モータのようにすべりが無いため、或る特定の位相で固定されたモータ回転停止状態のインバータ周波数は完全に0Hzとなる。
例えば、図6において、PMモータ6の磁石位置位相θdが270°の場合、インバータ出力電流の大きさの関係は、U相電流を100%とすると、V相で−50%、W相で−50%の割合となる。ヒートパイプ102の下部の加熱度合いが少なく、上段の加熱度合いが大きいため、ヒートパイプ102底面の作動液は上昇しにくい。このため、受熱ブロック101の上段に取り付けたIGBTの熱輸送は、冷却フィン103部で凝縮し還流する一部の作動液のみで行われるため、受熱ブロック101上段の熱抵抗が大きくなる。すなわち、熱伝達すべき作動液が受熱ブロック101の上部では少ない又は無くなっているので熱が伝わり難くなっている(熱抵抗が大きくなっている)。特に、運転休止で作動液が沸騰していない状態が長く続いた場合、作動液が全てヒートパイプ102の下部に溜まるため、運転開始時、受熱ブロック101上段の熱抵抗は増大し、最悪の場合、IGBTは過加熱されて熱破壊に至る課題がある。
このようなIGBT間の負荷アンバランスによる熱破壊の課題を解決するため、上記の特許文献1では、受熱ブロック内でヒートパイプの作動液が溜まる底部を電力用半導体素子にそれぞれ対応するように長さの異なるヒートパイプを用いることが開示されている。
また、IGBT間の負荷アンバランスによる熱破壊を助長させる運転休止期間中のヒートパイプ下部に作動液が溜まる課題については、上記の特許文献2に、ヒートパイプの温度を検出し、温度が所定値より低い場合には、インバータを無負荷または低出力状態で運転し、温度が所定値を超えた場合のみ定格負荷運転を行うことが開示されている。
特開平6−268123号公報 特開2008−211956号公報
近年、クレーンやエレベータなどの用途では、装置自体の小型化に加え、点検スペース削減による設置面積縮小化のニーズがあるため、インバータ制御装置の冷却器にはヒートパイプ方式が採用され、かつ、インバータを構成するIGBTは、図4に示すように、ヒートパイプ冷却器100の受熱ブロック101の片面上に並べて実装される。
このように実装されたインバータにおいて、受熱ブロックの寸法、ヒートパイプ1021本あたりの熱輸送能力、価格を考慮しヒートパイプ102本数を選定すると、必ずしもIGBTの員数と一致せず、一本のヒートパイプ102で複数個のIGBT熱量を冷却フィンに運ぶ必要がある。負荷アンバランスによる熱破壊の問題を解決するためだけに、IGBTの員数にヒートパイプの本数を合わせること、長短のヒートパイプを組み合わせることは、部品点数及び部品種類の増加を招き不経済である。
一方、ヒートパイプの温度状態に応じてインバータを3相交流通電させ暖気運転させる方法は、受熱ブロック全体を暖めるため、ヒートパイプ下部に溜まった作動液が沸騰するまで時間がかかり、運転までの開始時間が長くなる課題がある。特に、エレベータなどの分野において、呼びボタンが押されてから実際にエレベータが動き出すまでの時間が長くなることは、運転効率の低下に加え、乗客に不快感を与えてしまう。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、冷却器にヒートパイプを用いたインバータが、停止又は低周波(数Hz)作動において、各電力用半導体素子に偏った電流が流れる場合においても冷却性能を維持可能とするインバータ制御装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は主として次のような構成を採用する。
ヒートパイプ冷却器を有して可変電圧・可変周波数を出力可能なインバータと、前記ヒートパイプ冷却器の受熱ブロックに縦方向に実装された前記インバータの電力用半導体素子を制御するインバータ制御部と、を備えたインバータ制御装置において、前記インバータ制御部は、前記ヒートパイプ冷却器のヒートパイプ内の作動液の温度が所定値以下の場合に、前記電力用半導体素子の内で前記作動液の溜まる前記受熱ブロックの下部に実装された電力用半導体素子に対してのみ予備通電する構成とする。
また、ヒートパイプ冷却器を有して可変電圧・可変周波数を出力可能なインバータと、前記ヒートパイプ冷却器の受熱ブロックに縦方向に実装された前記インバータの電力用半導体素子を制御するインバータ制御部と、を備えたインバータ制御装置において、前記インバータ制御部は、前記インバータに接続されるモータの回転速度を指令する速度指令発生手段と、前記速度指令発生手段からの速度指令値に前記モータの検出回転速度が追従するように前記モータへの電流指令値を出力する速度制御手段と、前記電流指令値と前記モータの回転位置位相に応じた電流が前記モータに流れるようにモータ検出電流をフィードバック制御して電圧指令値を出力する電流制御手段と、前記電圧指令値に応じて前記インバータを駆動するPWMパルス発生手段と、を備え、さらに、前記インバータ制御部は、前記ヒートパイプ冷却器のヒートパイプ内の作動液の温度を検出する前記受熱ブロックの下部に設置された温度検出器と、前記温度検出器からの検出温度が所定値以下の場合に、前記受熱ブロックの下方部に実装された前記インバータの電力用半導体素子に予備通電させるように、予備通電の電流指令値と予備通電の回転位置位相を前記電流制御手段に出力する予備通電手段と、を設け、前記予備通電手段は、前記所定値以下の場合に、前記速度制御手段からの電流指令値を前記予備通電の電流指令値に切り替え、且つ前記モータの検出回転位置位相を前記予備通電の回転位置位相に切り替える構成とする。
本発明によれば、通常運転の前にIGBTを特定して予備通電を行うことで、IGBTの熱破壊を防止できるとともに、従来の3相通電して暖気運転するような予備通電に要する時間との比較で予備通電時間を短縮することができる。
本発明の第1の実施形態に係るインバータ制御装置におけるインバータ制御部のブロック構成を示す図である。 第1の実施形態に係るインバータ制御装置におけるヒートパイプ冷却器の配置構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るインバータ制御装置におけるインバータ制御部のブロック構成を示す図である。 従来技術に関するインバータ制御装置におけるヒートパイプ冷却器の配置構成を示す図である。 従来技術に関するインバータ制御装置におけるインバータ制御部のブロック構成を示す図である。 従来技術のインバータ制御装置に用いられるPMモータの磁石位置位相と電流の大きさとの関係を示す3相回転磁界の説明図である。
本発明の第1と第2の実施形態に係るインバータ制御装置について、図1〜図3を参照しながら以下詳細に説明する。図1と図2は第1の実施形態に係るインバータ制御装置を示し、図3は第2の実施形態に係るインバータ制御装置を示す。
図面において、1は乗りかご、2はシーブ、3はカウンタウェイト、4はロープ、5はブレーキ、6はPMモータ、7は速度位置検出器、8は直流電源、9aは電流検出器、9bは電流検出器、10はインバータ、11は速度指令発生手段、12は速度制御手段、13は電流制御手段、14はPWMパルス発生手段、20は予備通電手段、21は切替器、22は切替器、23は温度検出器、24は温度検出手段、30は負荷、40はインバータ制御部、100はヒートパイプ冷却器、101は受熱ブロック、102はヒートパイプ、103は冷却フィン、104はヒートパイプ冷却器、をそれぞれ表す。
「第1の実施形態」
本発明の第1の実施形態に係るインバータ制御装置について、図1と図2を参照しながら以下説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係るインバータ制御装置におけるインバータとインバータ制御部のブロック構成を示す図である。図2は第1の実施形態に係るインバータ制御装置におけるヒートパイプ冷却器の配置構成を示す図である。
図1と図2において、本発明の第1の実施形態に係るインバータ制御装置は、直流電源8と、インバータ10と、インバータ制御部40と、ヒートパイプ冷却104と、を備えている。図1において、直流電源8の直流電圧は、インバータ10によって可変電圧・可変周波数の交流に変換され、PMモータ6(永久磁石式同期電動機)に供給される。PMモータ6の出力軸には、負荷の例として、エレベータの駆動機器が連結される。この出力軸にはシーブ2が連結され、シーブ2に巻き付けられたロープ4を介して乗りかご1とカウンタウェイト3が繋がれ、PMモータ6、即ちシーブ2の回転に従ってエレベータの乗りかご1は昇降する。また、PMモータ6の出力軸には、PMモータ6の永久磁石位置と回転速度を出力する速度位置検出器7があり、また、エレベータのブレーキ5も備わっている。
また、本実施形態に関するインバータ制御部40には、電流検出器9a,9bからのモータ巻線電流i、PMモータ6の速度位置検出器7からの磁石位置位相θd及び回転速度ω、温度検出器23からのヒートパイプ温度Tを入力信号として、図1の符号40に図示する各構成要素が備わっている。なお、インバータ制御装置が停止状態の際には、ヒータパイプ内の作動液のレベルは、図4の例で通常、U相のIGBTの設置位置まで達しない位置である。
先ず、通常運転動作について説明する。速度制御手段12は、速度指令発生手段11の出力ω*に速度位置検出器7からの速度ωが追従するようにフィードバック制御を行い、PMモータ6を可変速制御するに必要なトルクに応じた電流指令I*を出力する。通常運転動作において、切替器21は、速度制御手段12の出力I*を選択し、電流制御手段13へ出力する。
電流制御手段13は、電流指令I*と速度位置検出器7からの磁石位置の位相θdに応じた電流がPMモータ6に流れるように、電流検出器9a,9bからの電流iをフィードバック制御し電圧指令v*を出力する。通常運転動作において、切替器22は、速度位置検出器7からの出力θdを選択し、電流制御手段13へ出力する。PWMパルス発生手段14は、電圧指令v*に応じてインバータ10を駆動するPWMパルス信号を出力する。
インバータ10は、UP,UN,VP,VN,WP,WNで示すIGBTで構成される他に、ヒートパイプ102の温度を検出するための温度検出器23が受熱ブロック101に設けられている。図2にヒートパイプ冷却器104の実装図を示す。受熱ブロック101に温度検出器23が設けられている他は、上述した従来技術を示す図4と同じ構成であるため説明を省略する。
次に、本発明の主たる特徴を示す、負荷アンバランス(インバータの停止又は低周波(数Hz)作動において、各電力用半導体素子に偏った電流が流れる場合)によるIGBT熱破壊の課題を解決する予備通電動作について、図1を用いて説明する。予備通電手段20は温度検出器23(図2の図示例で受熱ブロック101でIGBTの下部に設置されている)にて検出した温度が所定値以下の場合、エレベータの運転に先がけ、切替器21及び切替器22を通常運転動作から予備通電動作に切り替えるとともに(図1に示す切替器21,22の図示切替方向を反対側に切り替える)、予備通電の電流の値Iyと位相θyを電流制御手段13に出力する。電流制御手段13は、予備通電の電流値Iyと位相θyに応じた電流がPMモータ6に流れるように電流検出器9a,9bからの電流iをフィードバック制御し、電圧指令v*を出力する。
ここで、予備通電時の位相θyは、ヒートパイプ102の作動液が溜まる底部に実装されるIGBTによって決定する。本実施形態では、ヒートパイプ冷却器104に実装されるIGBTの位置が、冷却フィン102に近い上側から、U相(UP、UN)、V相(VP、VN)、W相(WP、WN)の順に配置されるので、図6の位相と電流の関係から、V−W相間のみに通電できるθy=0°(またはθy=180°)とすれば良い(U相には電流を流さない、すなわち予備通電時の位相θyはU相が0°又は180°である位相信号である)。
θy=0°(またはθy=180°)にすることで、作動液が溜まる底部から離れたU相の電流を零にできる。さらに、U相の電流を零にできる位相θyは、0°と180°の2通り有り、また、ヒートパイプ102はP側とN側のIGBTに対応する2本で構成されるので、位相θyを0°と180°の交互に選択すれば、θy=0°でVPとWN、θy=180°でWPとVNのIGBTからヒートパイプ102に熱量を送ることができ(図6の波形図を参照)、このように交互に選択しても良い。
一方、予備通電の電流の値Iyは、電流値と単位時間あたりのヒートパイプ102の温度上昇との関係を予め検証しておき、IGBTの能力範囲内の電流値に決めれば良い。
予備通電手段20は、このように予備通電動作を行い温度検出器23にて検出した温度が所定値を超えたことを確認し、切替器21と22を予備通電動作から通常運転動作に復帰させる。以上説明したように、通常運転の前にIGBTを特定する方法で予備通電を行うことにより、IGBTの熱破壊を防止できるとともに、予備通電に要する時間を短縮することができる。
「第2の実施形態」
本発明の第2の実施形態に係るインバータ制御装置について、図3を参照しながら以下説明する。図3は本発明の第1の実施形態に係るインバータ制御装置におけるインバータとインバータ制御部のブロック構成を示す図である。
図3において、本発明の第2の実施形態に係るインバータ制御装置において、ヒートパイプ102の温度検出に、第1の実施形態に示す温度検出器23を用いずに、PMモータ6の巻線抵抗値・巻線温度から推定している点が特徴である。図3において、第1の実施形態と同じ機能には同じ部品番号を配しているため、同じ構成については説明を省略する。また、ヒートパイプ冷却器100は、温度検出器を設けていない従来技術を示す図4と同じ構成である。
ヒートパイプ102の下部に作動液が溜まる現象は、周囲環境温度に加え、運転休止時間も関係する。特に、運転休止時間が長い場合、運転により温度上昇していたヒートパイプ冷却器100とPMモータ6は、周囲の環境温度と同じ温度まで下がっている状態である。第2の実施形態では、この状態を利用し予備通電を実施する。
すなわち、図1に示す第1の実施形態において、予備通電手段20は温度検出器23にて検出した温度が所定値以下の場合に通電を実施したが、図3に示す第2の実施形態では、先ず予備通電動作を開始する。温度検出手段24は、この予備通電によってPMモータ6に流れる電流iと電流制御手段13から出力される電圧指令v*から、PMモータ6の巻線抵抗をオームの法則により計算し、計算した抵抗値と基準温度にて予め測定しておいた抵抗値と巻線材料である銅の抵抗温度係数から巻線の温度を計算し、予備通電手段20へ巻線温度を出力する。
予備通電手段20は温度検出手段24からの温度が所定値以下の場合、予備通電を継続する。ここで、予備通電の継続時間は、予備通電初期に検出した巻線温度から予め設定しておいたテーブル表または関係式により選択する。予備通電手段20は、温度検出手段24にて検出した温度から選択した継続時間が経た後、切替器21と22を予備通電動作から通常運転動作に復帰させる。
上述した手法によって、第2の実施形態では、専用の温度センサを設けることなく、IGBTの熱破壊防止と予備通電に要する時間を短縮することができる。
以上説明したように、本発明の実施形態は、ヒートパイプの作動液の温度を検出または推定し、ヒートパイプの検出温度または推定温度からヒートパイプ内の作動液が沸騰状態にない場合に、縦方向に並んで実装される電力用半導体素子のうち作動液が溜まる下部に実装された電力用半導体素子に対して電流を流すように制御することが主たる特徴である。これによって、通常運転の前にIGBTを特定して予備通電を行うことで、IGBTの熱破壊を防止できるとともに、従来の3相通電して暖気運転するような予備通電に要する時間との比較で予備通電時間を短縮することができる。
1 乗りかご
2 シーブ
3 カウンタウェイト
4 ロープ
5 ブレーキ
6 PMモータ
7 速度位置検出器
8 直流電源
9a 電流検出器
9b 電流検出器
10 インバータ
11 速度指令発生手段
12 速度制御手段
13 電流制御手段
14 PWM(Pulse Width Modulation)パルス発生手段
20 予備通電手段
21 切替器
22 切替器
23 温度検出器
24 温度検出手段
30 負荷
40 インバータ制御部
100 ヒートパイプ冷却器
101 受熱ブロック
102 ヒートパイプ
103 冷却フィン
104 ヒートパイプ冷却器

Claims (4)

  1. ヒートパイプ冷却器を有して可変電圧・可変周波数を出力可能なインバータと、前記ヒートパイプ冷却器の受熱ブロックに縦方向に実装された前記インバータの電力用半導体素子を制御するインバータ制御部と、を備えたインバータ制御装置において、
    前記インバータ制御部は、前記ヒートパイプ冷却器のヒートパイプ内の作動液の温度が所定値以下の場合に、前記電力用半導体素子の内で前記作動液の溜まる前記受熱ブロックの下部に実装された電力用半導体素子に対してのみ予備通電する
    ことを特徴とするインバータの制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記ヒートパイプ内の作動液の温度は、前記受熱ブロックの下部に設置された温度検出器からの検出温度であることを特徴とするインバータの制御装置。
  3. 請求項1において、
    前記ヒートパイプ内の作動液の温度は、前記インバータに接続されるモータに流れる電流と前記インバータ制御部からの電圧指令値とから求まる前記モータの巻線抵抗に基づいて演算された温度であることを特徴とするインバータの制御装置。
  4. ヒートパイプ冷却器を有して可変電圧・可変周波数を出力可能なインバータと、前記ヒートパイプ冷却器の受熱ブロックに縦方向に実装された前記インバータの電力用半導体素子を制御するインバータ制御部と、を備えたインバータ制御装置において、
    前記インバータ制御部は、前記インバータに接続されるモータの回転速度を指令する速度指令発生手段と、前記速度指令発生手段からの速度指令値に前記モータの検出回転速度が追従するように前記モータへの電流指令値を出力する速度制御手段と、前記電流指令値と前記モータの回転位置位相に応じた電流が前記モータに流れるようにモータ検出電流をフィードバック制御して電圧指令値を出力する電流制御手段と、前記電圧指令値に応じて前記インバータを駆動するPWMパルス発生手段と、を備え、
    さらに、前記インバータ制御部は、前記ヒートパイプ冷却器のヒートパイプ内の作動液の温度を検出する前記受熱ブロックの下部に設置された温度検出器と、前記温度検出器からの検出温度が所定値以下の場合に、前記受熱ブロックの下方部に実装された前記インバータの電力用半導体素子に予備通電させるように、予備通電の電流指令値と予備通電の回転位置位相を前記電流制御手段に出力する予備通電手段と、を設け、
    前記予備通電手段は、前記所定値以下の場合に、前記速度制御手段からの電流指令値を前記予備通電の電流指令値に切り替え、且つ前記モータの検出回転位置位相を前記予備通電の回転位置位相に切り替える
    ことを特徴とするインバータの制御装置。
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