JP2011023603A - 露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来技術に比較して簡易な構成で結像スポット径が異なる光ビームを得ることができ、通常露光及び高精細露光の両方の用途に対応できる露光装置を提供する。
【解決手段】露光装置は、光を照射する光源66と、二次元状に配列された複数のマイクロミラーを駆動して複数の光ビームを生成するミラーデバイス50と、ミラーデバイス50で生成された複数の光ビームの各々を集光する集光光学系と、集光光学系で集光された複数の光ビームの各々を感光材料上に結像させる結像光学系80、82と、を備えた複数の露光ヘッドを相対移動させて露光する。露光時には、結像スポット径に関し、通常露光の場合には第1の値を設定し、高精細露光の場合には第1の値より小さい第2の値を設定する。集光光学系及び結像光学系の少なくとも一方により結像スポット径が設定値に調整されるように、各部の一部又は全部を駆動制御する。
【選択図】図7

Description

本発明は、露光装置に関する。
従来、画像データに基づいて空間光変調素子により変調された光を用いて感光材料を露光する露光ヘッド、及び該露光ヘッドを走査させて該感光材料上に画像パターンを形成する露光装置が種々知られている。空間光変調素子は、照射された光を各々制御信号に応じて変調する複数の画素部が並設されてなるものである。空間光変調素子の一例として、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD:登録商標)が挙げられる。DMDは、制御信号に応じて反射面の角度を変化させる複数のマイクロミラーが、シリコン等の半導体基板上に2次元状に配列されてなるミラーデバイスである。
特許文献1には、照射された光を各々変調する複数の画素部が2次元状に配列されてなる空間光変調素子と、この空間光変調素子に光を照射する光源と、前記空間光変調素子の各画素部からの光をそれぞれ集光するマイクロレンズがアレイ状に配されてなるマイクロレンズアレイを含み、前記空間光変調素子により変調された光による像を感光材料上に結像する結像光学系とを備えた画像露光装置において、前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズが、前記画素部の面の歪みによる収差を補正する非球面形状とされていることを特徴とする画像露光装置が記載されている。
また、特許文献2には、画像データに応じて変調された光ビームにより感光性記録媒体を相対的に走査し、前記感光性記録媒体に画像を記録する画像記録方法において、前記感光性記録媒体に対する前記光ビームのデフォーカスによるビーム径の変動に対して、前記感光性記録媒体に記録される画像要素のサイズの変動が小さい前記光ビームの出力エネルギを設定するステップと、前記出力エネルギに設定された前記光ビームにより記録される前記画像要素のサイズを前記画像データに基づく所望のサイズに補正する補正データを設定するステップと、前記補正データにより前記画像データを補正するステップと、前記出力エネルギに設定された前記光ビームを補正された前記画像データにより変調し、前記感光性記録媒体に画像を記録するステップと、からなることを特徴とする画像記録方法が記載されている。
特開2005−222039号公報 特開平2007−310263号公報
特許文献1に記載された発明は、ミラーデバイスの各マイクロミラーの歪みに対応させて、曲率半径の異なる非球面レンズをマイクロレンズとして配置して、マイクロミラーの反射面の歪みによる収差を補正している。また、特許文献2に記載された発明は、ビーム径変動が小さい光ビームの出力エネルギを設定し、その設定値に基づいて得られた補正データで画像データを補正することで、デフォーカスによる結像面でのビーム径の変動を回避している。
プリント基板製造用のデジタル露光装置の光学系は、通常はマザーボード露光用に設計されており、最小線幅L/Sが50μmから100μmといった領域で使用されている。ここで、最小線幅L/Sとは、プリント基板上に作製される(レジストパターンの)ラインの幅L又はスペースの幅Sであり、通常はL=Sである。また、結像面でのビーム径が最小線幅L/Sに対応する。
一方、パッケージ基板を製造する場合のように、線幅L/Sが5μmから10μmといった領域での高精細な露光を必要とする用途もある。特許文献1に記載の技術では、マイクロミラーの反射面の歪みによる収差を補正することにより、特許文献2に記載の技術では、デフォーカスによる結像面でのビーム径の変動を回避することにより、高精細露光が可能になると考えられる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術を用いて、高精細露光用の光学系を構成すると、デフォーカス量が大きい領域では却ってビーム径が大きくなり、マザーボード露光等の通常露光用には適さない。また、特許文献2に記載の技術は、種々の露光用途に対応できるが、画像データ毎に補正データを取得するために、ビーム径変動が小さい光ビームの出力エネルギを逐一設定しなければならず、全体として装置構成や装置制御が煩雑になる。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、本発明の目的は、従来技術に比較して簡易な構成で結像スポット径が異なる光ビームを得ることができ、通常露光及び高精細露光の両方の用途に対応できる露光装置を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、光を照射する光源と、二次元状に配列された複数の画素部を備えて構成され、前記複数の画素部の各々が前記光源から照射された光を画像データに応じて変調して、複数の画素部の各々に対応した複数の光ビームを生成する空間光変調素子と、前記空間光変調素子で生成された複数の光ビームの各々を集光する集光光学系と、前記集光光学系で集光された複数の光ビームの各々を感光材料上に結像させる結像光学系と、通常露光又は高精細露光かの設定入力を受け付け、前記複数の光ビームの各々を感光材料上に結像されたときの結像スポット径に関し、通常露光の場合には第1の値を設定し、高精細露光の場合には第1の値より小さい第2の値を設定するスポット径設定手段と、前記集光光学系及び前記結像光学系の少なくとも一方により、前記結像スポット径が前記スポット径設定手段により設定された第1の値又は第2の値に調整されるように、前記光源、前記空間光変調素子、前記集光光学系及び前記結像光学系の一部又は全部を、各々独立に駆動制御する駆動制御手段と、を備えた露光装置である。
請求項2に記載の発明は、前記集光光学系は、前記複数の光ビームに対応した複数の凹型マイクロレンズが配列された凹型マイクロレンズアレイと、複数の凹型マイクロレンズに対向する複数の凸型マイクロレンズが配列された凸型マイクロレンズアレイと、前記凹型マイクロレンズアレイと前記凸型マイクロレンズアレイからなる一対のマイクロレンズアレイの対向距離を変動させる圧電素子と、を含み、前記駆動制御手段は、通常露光の場合には、前記圧電素子により前記一対のマイクロレンズアレイの対向距離を狭めて、前記空間光変調素子で生成された複数の光ビームの各々が集光されて、前記結像スポット径が設定された第1の値に調整されるように、前記光源、前記空間光変調素子及び前記集光光学系を駆動制御すると共に、前記駆動制御手段は、高精細露光の場合には、前記圧電素子により前記一対のマイクロレンズアレイの対向距離を拡げて、前記空間光変調素子で生成された複数の光ビームの各々が集光されて、前記結像スポット径が設定された第2の値に調整されるように、前記光源、前記空間光変調素子及び前記集光光学系を駆動制御する、請求項1に記載の露光装置である。
請求項3に記載の発明は、前記集光光学系は、前記複数の光ビームに対応した複数のマイクロレンズを備えたマイクロレンズアレイであり、前記マイクロレンズアレイは、第1の焦点距離を有する複数のマイクロレンズを配列した第1のアレイ部と、第1の焦点距離より短い第2の焦点距離を有する複数のマイクロレンズを配列した第2のアレイ部と、を含み、前記駆動制御手段は、通常露光の場合には、前記マイクロレンズアレイの第1のアレイ部により前記空間光変調素子で生成された複数の光ビームの各々が集光されて、前記結像スポット径が設定された第1の値に調整されるように、前記光源及び前記空間光変調素子を駆動制御すると共に、前記駆動制御手段は、高精細露光の場合には、前記マイクロレンズアレイの第2のアレイ部により前記空間光変調素子で生成された複数の光ビームの各々が集光されて、前記結像スポット径が設定された第2の値に調整されるように、前記光源及び前記空間光変調素子を駆動制御する、請求項1に記載の露光装置である。
請求項4に記載の発明は、前記結像光学系は、前記複数の光ビームの各々を平行光化する第1のレンズと、前記第1のレンズで集光された複数の光ビームが交差する交差位置に配置され開閉可能に構成された絞り機構と、前記絞り機構を通過した前記複数の光ビームの各々を集光する第2のレンズと、を含み、前記駆動制御手段は、通常露光の場合には、前記絞り機構を途中まで閉じて前記複数の光ビームのビーム径を絞って通過させて、前記空間光変調素子で生成された複数の光ビームの各々が集光されて、前記結像スポット径が設定された第1の値に調整されるように、前記光源、前記空間光変調素子及び前記結像光学系を駆動制御すると共に、前記駆動制御手段は、高精細露光の場合には、前記絞り機構を開いて前記複数の光ビームのビーム径を変更せずに通過させて、前記空間光変調素子で生成された複数の光ビームの各々が集光されて、前記結像スポット径が設定された第2の値に調整されるように、前記光源、前記空間光変調素子及び前記結像光学系を駆動制御する、請求項1〜3の何れか1項に記載の露光装置である。
請求項1に係る発明によれば、従来技術に比較して簡易な構成で結像スポット径が異なる光ビームを得ることができ、通常露光及び高精細露光の両方の用途に対応できる露光装置が提供される、という効果がある。
また、請求項2に係る発明によれば、圧電素子により一対のマイクロレンズアレイの対向距離を変動させるという簡単な機構で、互いに対向する一対のマイクロレンズの焦点距離を変更することができる、という効果がある。
また、請求項3に係る発明によれば、光学系を移動することなく、空間光変調素子の駆動制御によりマイクロレンズアレイの照射領域を変えるという簡単な制御で、焦点距離が異なる光ビームを得ることができる、という効果がある。
また、請求項4に係る発明によれば、複数の光ビームが交差する交差位置でビーム径に絞りをかけるという簡単な機構で、結像スポット径が異なる光ビームを得ることができる、という効果がある。
第1の実施形態に係る露光装置の概略構成を示す斜視図である。 スキャナの構成を模式的に示す斜視図である。 (A)は感光材料に露光済み領域が形成される様子を示す平面図であり、(B)は各露光ヘッドによる露光エリアの配列を示す模式図である。 露光ヘッドの概略構成を示す斜視図である。 ミラーデバイスの構成及び動作を説明するための図である。 (A)はマイクロミラーがオン状態である+α度に傾いた状態を示し、(B)は、マイクロミラーがオフ状態である−α度に傾いた状態を示す図である。 露光ヘッドの構成を詳細に説明するための光軸に沿った断面図である。 (A)は第1の実施形態に係る露光装置に用いられたマイクロレンズアレイの正面図であり、(B)は(A)に示すマイクロレンズアレイの側面図である。 1つのマイクロレンズの形状を示す斜視図である。 (A)及び(B)はマイクロレンズの集光状態を示す光軸に沿った断面図である。 (A)及び(B)はミラーデバイスの使用領域の例を示す図である。 第1の実施形態に係る露光装置の電気的構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る露光装置に使用される可変型マイクロレンズアレイの構成を説明するための光軸に沿った断面図である。 第2の実施形態に係る露光装置の電気的構成を示すブロック図である。 (A)及び(B)は一対のマイクロレンズの対向距離が変動する様子を示す部分拡大図である。 第3の実施形態に係る露光装置における露光ヘッドの構成を詳細に説明するための光軸に沿った断面図である。 第3の実施形態の露光装置の電気的構成を示すブロック図である。 他の実施形態に係る露光装置における露光ヘッドの構成を詳細に説明するための光軸に沿った断面図である。 他の実施形態の露光装置の電気的構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態による露光装置について説明する。
<第1の実施形態>
(露光装置の全体構成)
まず、本実施形態の露光装置の全体の構成について説明する。
図1は第1の実施形態に係る露光装置の概略構成を示す斜視図である。本実施形態の露光装置100は、図1に示すように、感光材料150を表面に吸着して保持する平板状の移動手段としてのステージ152を備えている。そして、4本の脚部154に支持された厚い板状の設置台156の上面には、ステージ移動方向に沿って延びた2本のガイド158が設置されている。ステージ152は、その長手方向がステージ移動方向を向くように配置されると共に、ガイド158によって往復移動可能に支持されている。なお、この露光装置には、副走査手段としてのステージ152をガイド158に沿って駆動する図示しないステージ駆動装置が設けられている。
設置台156の中央部には、ステージ152の移動経路を跨ぐようにコの字状のゲート160が設けられている。コの字状のゲート160の端部の各々は、設置台156の両側面に固定されている。このゲート160を挟んで一方の側には、走査露光部であるスキャナ162が設けられている。また、ゲート160を挟んで他方の側には、感光材料150の先端及び後端を検知する複数(例えば2個)のセンサ164が設けられている。スキャナ162及びセンサ164はゲート160に各々取り付けられて、ステージ152の移動経路の上方に固定配置されている。よって、ステージ152の移動に伴い、感光材料150に対し、スキャナ162及びセンサ164は相対的に移動する。なお、ステージ駆動装置(図示せず)、スキャナ162及びセンサ164は、これらを制御する図示しないコントローラに各々接続されている。
(走査露光部の構成)
次に、露光装置の走査露光部であるスキャナの構成を説明する。
図2はスキャナの構成を模式的に示す斜視図である。図3(A)は感光材料に露光済み領域が形成される様子を示す平面図であり、図3(B)は各露光ヘッドによる露光エリアの配列を示す模式図である。スキャナ162は、図2及び図3(B)に示すように、複数の露光ヘッド166を備えている。複数の露光ヘッド166は、m行n列のマトリクス状に配列されている。なお、以下では、m行目のn列目に配列された個々の露光ヘッドを区別して示す場合には露光ヘッド166mnと表記し、区別する必要が無い場合には露光ヘッド166と総称する。本実施の形態では、円筒状の筐体を備えた8個の露光ヘッド16611〜16624が、2行4列で配列された一例を図示している。
露光ヘッド166で露光される領域である露光エリア168は、図2に示すように、短辺が副走査方向に沿った矩形状であり、副走査方向に対し、所定の傾斜角θで傾斜している。なお、後述するミラーデバイス50を傾斜配置することで、露光エリア168を傾斜させている。ステージ152の移動に伴って露光エリア168も移動し、感光材料150には露光ヘッド166ごとに帯状の露光済み領域170が形成される。なお、図1及び図2に示すように、副走査方向はステージ移動方向とは逆向きとなる。なお、以下では、m行目のn列目に配列された個々の露光ヘッドによる露光エリアを区別して示す場合は、露光エリア168mnと表記し、区別する必要が無い場合には露光エリア168と総称する。
また、図3(A)及び(B)に示すように、帯状の露光済み領域170のそれぞれが、隣接する露光済み領域170と部分的に重なるように、ライン状に配列された各行の露光ヘッド166の各々は、その配列方向に所定間隔ずらして配置されている。この露光ヘッドの配置により、1行目の露光エリア16811と露光エリア16812との間に在る露光できない部分は、2行目の露光エリア16821によって露光される。
(露光ヘッドの概略構成)
次に、各露光ヘッドの構成について説明する。
図4は露光ヘッドの概略構成を示す斜視図である。露光ヘッド166の筐体内には、露光ヘッド166を構成する複数の部材が収納されている。露光ヘッド166は、図4に示すように、入射された光ビームを画像データに応じて各画素部ごとに変調する空間光変調素子として、DMD(登録商標)に代表されるマイクロミラーを備えた反射型の空間光変調素子(以下、「ミラーデバイス」という)50を備えている。空間光変調素子としては、液晶シャッター等の透過型の空間光変調素子も用いることができるが、複数の画素部の各々に対応した複数の光ビームを生成すること(変調)が容易な点で、マイクロミラーを画素部として備えた反射型の空間光変調素子が好適である。
ミラーデバイス50は、データ処理部とミラー駆動制御部とを備えた図示しないコントローラに接続されている。このコントローラのデータ処理部では、入力された画像データに基づいて、各露光ヘッド166ごとにミラーデバイス50の制御すべき領域内の各マイクロミラーを駆動制御する制御信号を生成する。また、ミラー駆動制御部では、画像データ処理部で生成した制御信号に基づいて、各露光ヘッド166ごとにミラーデバイス50の各マイクロミラーの反射面の角度を駆動制御する。なお、露光装置の電気的構成については後述する。
ここで、図5及び図6を参照して、ミラーデバイス50の構成及び動作について簡単に説明する。ミラーデバイス50は、図5に示すように、基板に作製されたSRAMセル(メモリセル)60上に、各々画素部(ピクセル)を構成する複数(例えば1024個×768個)のマイクロミラー62が格子状に配列されてなるミラーデバイスである。各ピクセルにおいて、最上部には支柱に支えられたマイクロミラー62が設けられており、マイクロミラー62の表面にはアルミニウム等の反射率の高い材料が蒸着されている。なお、本実施の形態では、1画素部となるマイクロミラー62のサイズは14μm×14μmである。
SRAMセル60にデジタル信号が書き込まれると、マイクロミラー62が基板側に対して±α度(例えば±12度)の範囲で傾けられる。図6(A)は、マイクロミラー62がオン状態である+α度に傾いた状態を示し、図6(B)は、マイクロミラー62がオフ状態である−α度に傾いた状態を示す。従って、画像信号に応じて、ミラーデバイス50の各ピクセルにおけるマイクロミラー62の傾きを、図5に示すようにオンオフ制御することによって、ミラーデバイス50に入射したレーザ光Bはそれぞれのマイクロミラー62の傾き方向へ反射される。なお、オフ状態のマイクロミラー62で反射したレーザ光Bが進行する方向には、光吸収体(図示せず)が配置されている。
以下、図4に戻って説明する。ミラーデバイス50の光入射側には、ファイバアレイ光源66、ファイバアレイ光源66から出射されたレーザ光を補正してミラーデバイス50上に集光させるレンズ系67、レンズ系67を透過したレーザ光をミラーデバイス50に向けて反射するミラー69がこの順に配置されている。ファイバアレイ光源66は、光ファイバの出射端部(発光点)が露光エリア168の長辺方向と対応する方向に沿って一列に配列されたレーザ出射部68を備えている。上記レンズ系67から出射したレーザ光はミラー69で反射されて、ミラーデバイス50に照射される。
一方、ミラーデバイス50の光反射側には、ミラーデバイス50で反射されたレーザ光を、感光材料150上に結像する結像光学系51が配置されている。この結像光学系51により、ミラーデバイス50で空間的に変調されたレーザ光が、感光材料150上の露光エリア168に照射される。そして、露光ヘッド166に対し感光材料150が移動することにより、感光材料150上に帯状の露光済み領域170が形成される。
(結像スポット径を切り替えるための光学系)
図7は露光ヘッドの構成を詳細に説明するための光軸に沿った断面図である。図4に図示した構成は概略的なものであり、本実施の形態の露光ヘッド166は、通常露光か、高精細露光かに応じて、感光材料150上での結像スポット径を切り替えるために、より複雑な構成を備えている。
プリント基板製造用のデジタル露光装置では、露光対象がマザーボードの場合には、高精細露光の必要はなく、基板のうねりが大きいためデフォーカス範囲を広くすることが好ましい。従って、結像スポット径(ビーム径)が10〜15μmの通常露光を選択することが好ましい。例えば、200μmと基板のうねりが大きい場合であっても、デフォーカス範囲が±140μmで且つビーム径が15μm以内であれば、必要な精度で露光することができる。
一方、露光対象がパーケージ基板の場合には、高精細露光の必要性が高い場合があり、基板のうねりは小さい。従って、結像スポット径(ビーム径)が5〜7μmの高精細露光を選択することができる。例えば、30μmと基板のうねりが小さいので、デフォーカス範囲は±50μm以内でよく、5〜7μmの結像スポット径で高精細露光が可能である。
ミラーデバイス50の光入射側には、上述した通り、ファイバアレイ光源66及び集光レンズ系67が配置されている。レンズ系67は、図7に詳しく示すように、ファイバアレイ光源66から出射した照明光としてのレーザ光Bを集光する集光レンズ71、この集光レンズ71を通過した光の光路に挿入されたロッド状オプティカルインテグレータ(以下、ロッドインテグレータという)72、及びロッドインテグレータ72の前方(即ち、ミラー69側)に配置された結像レンズ74から構成されている。ロッドインテグレータ72は、例えば四角柱状に形成された透光性ロッドであり、その内部をレーザ光Bが全反射しながら進行するうちに、レーザ光Bのビーム断面内強度分布が均一化される。
集光レンズ71、ロッドインテグレータ72及び結像レンズ74は、ファイバアレイ光源66から出射したレーザ光を、平行光に近く且つビーム断面内強度が均一化された光束としてミラーデバイス50に入射させる。レンズ系67から出射したレーザ光Bは、ミラー69で反射し、TIR(全反射)プリズム70を介してミラーデバイス50に照射される。
ミラーデバイス50の光反射側には、上述した通り、結像光学系51が配置されている。結像光学系51は、レンズ系52,54からなる第1結像光学系と、レンズ系57,58からなる第2結像光学系と、これらの結像光学系の間に挿入されたマイクロレンズアレイ55と、アパーチャアレイ59とから構成されている。
マイクロレンズアレイ55は、ミラーデバイス50の各画素部に対応し、各画素部からの光をそれぞれ集光する複数のマイクロレンズ55aが2次元状に配列されてなるものである。各マイクロレンズ55aは、それぞれ対応するマイクロミラー62からのレーザ光が入射する位置において、レンズ系52,54からなる第1結像光学系によるマイクロミラー62の結像位置近傍に配置されている。
本実施の形態では、後述するようにミラーデバイス50の1024個×768列のマイクロミラーのうち1024個×256列だけが駆動されるが、それに対応させてマイクロレンズ55aは1024個×256列配置されている。このマイクロレンズアレイ55は、焦点距離が異なる2種類のマイクロレンズ55aを備えている。なお、マイクロレンズアレイ55の構造の詳細については後述する。
また、アパーチャアレイ59は、マイクロレンズアレイ55の各マイクロレンズ55aに対応する複数のアパーチャ(開口)59aが形成されてなるものである。アパーチャアレイ59は、各アパーチャ59aに対応しない隣接のマイクロレンズ55aからの光が入射すること(クロストーク)を防止し、消光比を高めるために設けられている。アパーチャアレイ59は、マイクロレンズアレイ55の集光位置近傍に配置されるが、焦点位置に配置することでクロストークがより確実に防止される。
本実施の形態においては、マイクロレンズ55aの配置ピッチは縦方向、横方向とも41μmであり、各マイクロレンズ55aの位置におけるレーザ光Bのビーム径は41μmであり、アパーチャ59aの径は10μmである。
第1結像光学系は、ミラーデバイス50による像を3倍に拡大してマイクロレンズアレイ55上に結像するビームエキスパンダとして機能する。また、第2結像光学系は、マイクロレンズアレイ55を通過した像を、1.6倍に拡大して感光材料150上に結像、投影する。従って、結像光学系51全体としては、ミラーデバイス50による像が、4.8倍に拡大して感光材料150上に結像、投影されることになる。
なお、本例では、第2結像光学系と感光材料150との間にプリズムペア73が配設されている。このプリズムペア73を、図7中で上下方向に移動させることにより、感光材料150上における像のピント調節が可能とされている。なお、図7に示した矢印F方向は、感光材料150の移動方向(副走査方向)である。
(マイクロレンズアレイ)
マイクロレンズアレイ55は、通常露光の場合には結像スポット径を大きくし、高精細露光の場合には結像スポット径を小さくするために、焦点距離が異なる2種類のマイクロレンズ55aを備えている。即ち、マイクロレンズアレイ55は、第1の焦点距離を有する複数のマイクロレンズを配列した第1のアレイ部と、第1の焦点距離より短い第2の焦点距離を有する複数のマイクロレンズを配列した第2のアレイ部と、を含んで構成されている。以下、その点について詳しく説明する。
図8(A)及び(B)は、それぞれマイクロレンズアレイ55全体の正面形状及び側面形状を詳しく示すものである。これらの図にはマイクロレンズアレイ55の各部の寸法も記入してあり、それらの単位はmmである。本実施の形態では、ミラーデバイス50の1024個×256列の一部のマイクロミラー62が駆動されるものであり、それに対応させてマイクロレンズアレイ55は、横方向に1024個並んだマイクロレンズ55aの列を、縦方向に256行だけ並設して構成されている。なお、図8(A)では、マイクロレンズアレイ55のマトリクス配列を、横方向(列方向)についてはjで、縦方向(行方向)についてはkで示している。
図9は1つのマイクロレンズ55aの形状を示す斜視図である。各マイクロレンズ55aの光出射側の端面は、球面形状でも非球面形状でもよい。マイクロレンズ55aをトーリックレンズで構成するなど、マイクロレンズ55aの光出射側の端面を非球面形状とした場合には、マイクロミラー62の反射面の歪みによる収差を補正することが可能となる。マイクロレンズ55aは、例えば光学ガラスBK7等の光学ガラスから形成されている。プリント基板製造用のデジタル露光装置の光学系には、通常、露光光である紫外線に対し耐光性に優れる光学ガラスが使用される。使用する露光光の波長や強度に応じて、マイクロレンズ55aを、光学樹脂等の光学ガラス以外の材料で構成してもよい。
図9に示すように、マイクロレンズ55aの曲率半径をr、マイクロレンズ55aの縦方向の配置ピッチ(縦方向の長さ)をa、横方向の配置ピッチ(横方向の長さ)をbとする。上述した通り、本実施の形態では、縦方向の配置ピッチa、横方向の配置ピッチbは、何れも41μmである。例えば、焦点距離が異なる2種類のマイクロレンズ55aとしては、曲率半径rが0.24の焦点距離が長いマイクロレンズと、曲率半径rが0.12の焦点距離が短いマイクロレンズと、を用いることができる。焦点距離が長いか短いかは、焦点距離が異なる2種類のマイクロレンズ55a間で、互いの焦点距離を比較して決められる。
図10(A)及び(B)はマイクロレンズ55aの集光状態を示す光軸Oに沿った断面図である。図10(A)に示すように、曲率半径rが大きい方(r=0.24)のマイクロレンズは焦点距離が長く、例えば10〜15μmと結像スポット径が大きい通常露光用に使用される。また、図10(B)に示すように、曲率半径rが小さい方(r=0.12)のマイクロレンズは焦点距離が短く、例えば5〜7μmと結像スポット径が小さい高精細露光用に使用される。
例えば、図8(A)に示すマイクロレンズアレイ55において、マイクロレンズアレイ55は、列方向に1024個並んだマイクロレンズ55aの列を行方向に256行並設して構成されている。このうち1行目から128行目(k=1〜128)までのマイクロレンズ55a列を、図10(B)に示す曲率半径rが小さく且つ焦点距離が短い方のマイクロレンズを配列して、高精細露光用の第1のアレイとする。また、129行目から256行目(k=129〜256)までのマイクロレンズ55a列を、図10(A)に示す曲率半径rが大きく且つ焦点距離が長い方のマイクロレンズを配列して、通常露光用の第2のアレイとする。
(電気的な構成)
次に、上記の露光装置における電気的な構成について説明する。図12は第1の実施形態の露光装置の電気的構成を示すブロック図である。図12に示されるように、全体制御部300には変調回路301が接続され、変調回路301にはミラーデバイス50を制御するコントローラ302が接続されている。また、全体制御部300には、レーザモジュール64を駆動するLD駆動回路303が接続されている。さらに、全体制御部300には、ステージ152を駆動するステージ駆動装置304が接続されている。
(露光装置の動作)
次に、図1〜図12を参照して、上記構成を備えた露光装置の動作を説明する。
スキャナ162の各露光ヘッド166において、ファイバアレイ光源66の各光ファイバからは、複数のレーザ光源から射出された複数のレーザ光が合波されたレーザ光Bが出射する。例えば、GaN系半導体レーザLD1〜LD7のレーザ光B1〜B7を合波するレーザモジュールにおいて、マルチモード光ファイバへの結合効率が0.9で、GaN系半導体レーザLD1〜LD7の各出力が50mWの場合には、アレイ状に配列された光ファイバの各々について、出力315mW(=50mW×0.9×7)の合波レーザ光Bを得ることができる。この場合、14本のマルチモード光ファイバがアレイ化されると、全体では、4.4W(=0.315W×14)の出力のレーザ光Bを得ることができる。
画像露光に際しては、図12に示す変調回路301から露光パターンに応じた画像データが、ミラーデバイス50のコントローラ302に入力され、そのフレームメモリに一旦記憶される。この画像データは、画像を構成する各画素の濃度を2値(ドットの記録の有無)で表したデータである。
感光材料150を表面に吸着したステージ152は、図12に示すステージ駆動装置304により、ガイド158に沿ってゲート160の上流側から下流側に一定速度で移動される。ステージ152がゲート160下を通過する際に、ゲート160に取り付けられたセンサ164により感光材料150の先端が検出されると、フレームメモリに記憶された画像データが複数ライン分ずつ順次読み出され、データ処理部で読み出された画像データに基づいて各露光ヘッド166毎に制御信号が生成される。そして、ミラー駆動制御部により、生成された制御信号に基づいて各露光ヘッド166毎にミラーデバイス50のマイクロミラーの各々がオンオフ制御される。
ファイバアレイ光源66からミラーデバイス50にレーザ光Bが照射されると、ミラーデバイス50のマイクロミラーがオン状態のときに反射されたレーザ光は、レンズ系54、58により感光材料150上に結像される。このようにして、ファイバアレイ光源66から出射されたレーザ光が画素毎にオンオフされて、感光材料150がミラーデバイス50の使用画素数と略同数の画素単位(露光エリア168)で露光される。また、感光材料150がステージ152と共に一定速度で移動されることにより、感光材料150がスキャナ162によりステージ移動方向と反対の方向に副走査され、各露光ヘッド166毎に帯状の露光済み領域170が形成される。
なお、スキャナ162による感光材料150の副走査が終了し、センサ164で感光材料150の後端が検出されると、ステージ152は、ステージ駆動装置304により、ガイド158に沿ってゲート160の最上流側にある原点に復帰し、再度、ガイド158に沿ってゲート160の上流側から下流側に一定速度で移動される。
(ミラーデバイスの駆動方法)
図11(A)及び(B)はミラーデバイスの使用領域の例を示す図である。
上述した通り、ミラーデバイス50には、横方向(主走査方向)にマイクロミラー62が1024個配列されたマイクロミラー列が、縦方向(副走査方向)に768行に亘って配列されているが、本実施の形態では、コントローラ302により一部のマイクロミラー列(例えば、1024個×256列)だけを使用するように制御される。
ミラーデバイス50のデータ処理速度には限界があり、使用する画素数に比例して1ライン当りの変調速度が決定されるので、一部のマイクロミラー列だけを使用することで1ライン当りの変調速度が速くなる。一方、連続的に露光ヘッドを露光面に対して相対移動させる露光方式の場合には、副走査方向の画素を全部使用する必要はない。
例えば、図11(A)に示すように、ミラーデバイス50の中央部に配置されたマイクロミラー列を使用してもよく、図11(B)に示すように、ミラーデバイス50の端部に配置されたマイクロミラー列を使用してもよい。また、一部のマイクロミラーに欠陥が発生した場合は、欠陥が発生していないマイクロミラー列を使用するなど、状況に応じて使用するマイクロミラー列を適宜変更してもよい。
本実施の形態では、更に、通常露光を行う場合と高精細露光を行う場合とでマイクロレンズアレイ55の使用領域を変更するために、コントローラ302により一部のマイクロミラー列(例えば、1024個×128列)だけを使用するように制御される。上述した通り、マイクロレンズアレイ55は、1行目から128行目までのマイクロレンズ55a列からなる高精細露光用の第1のアレイと、129行目から256行目までのマイクロレンズ55a列からなる通常露光用の第2のアレイと、を備えている。
具体的には、高精細露光を行う場合には、高精細露光用の第1のアレイを構成するマイクロレンズ55aの各々に、ミラーデバイス50で生成された各レーザ光Bが入射するように、第1のアレイに対応する1024個×128列のマイクロミラー62だけを駆動する。また、通常露光を行う場合には、通常露光用の第2のアレイを構成するマイクロレンズ55aの各々に、ミラーデバイス50で生成された各レーザ光Bが入射するように、第2のアレイに対応する1024個×128列のマイクロミラー62だけを駆動する。
本実施の形態では、コントローラ302により一部のマイクロミラー列(例えば、1024個×128列)だけが駆動されるように、ミラーデバイス50に制御信号が入力される。これにより、マイクロレンズアレイ55の照射領域(第1のアレイ又は第2のアレイ)を変更することができる。第1のアレイを通過したレーザ光Bは、より小さい結像スポット径で結像されて、高精細露光が行われる。第2のアレイを通過したレーザ光Bは、より大きな結像スポット径で結像されて、通常露光が行われる。
このように本実施の形態では、露光装置の光学系に含まれる光学部品を移動させることなく、コントローラによる簡単な制御で、焦点距離が異なるレーザ光を得ることができ、通常露光か高精細露光かに応じて、感光材料上での結像スポット径を切り替えることができる。
<第2の実施形態>
第2の実施の形態に係る露光装置は、複数のマイクロレンズが予め作り込まれた固定型マイクロレンズアレイに代えて、凹凸一対のマイクロレンズ毎に焦点距離を変更することが可能な「可変型マイクロレンズアレイ」を用いた以外は、図1〜図12で説明した第1の実施の形態と同じ構成であるため、同じ構成部分については説明を省略する。
図13は第2の実施の形態の露光装置に使用される可変型マイクロレンズアレイの構成の一例を説明するための光軸に沿った断面図である。可変型マイクロレンズアレイ80は、ミラーデバイス50の各画素部に対応して複数の凹型マイクロレンズ82aが2次元状に配列された凹型マイクロレンズアレイ82と、凹型マイクロレンズ82aの各々に対向するように複数の凸型マイクロレンズ84aが2次元状に配列された凸型マイクロレンズアレイ84と、凹型マイクロレンズアレイ82と凸型マイクロレンズアレイ84からなる一対のマイクロレンズアレイの対向距離を変動させる少なくとも1つの圧電アクチュエータ86と、を備えている。
可変型マイクロレンズアレイ80は、矢印で図示したように、凹型マイクロレンズアレイ82側からレーザ光Bが入射するように、レーザ光Bの光路上に配置されている。また、可変型マイクロレンズアレイ80では、互いに対向する凹型マイクロレンズ82aと凸型マイクロレンズ84aとが一対となって、一対のマイクロレンズ毎に焦点距離を変更することが可能な「可変型マイクロレンズ」を構成する。
図13では、各々7個の凹型マイクロレンズ82aと凸型マイクロレンズ84aとが対向する例を図示したが、一対のマイクロレンズはミラーデバイス50のマイクロミラー62の各々に対応して設けられている。本実施の形態では、第1の実施形態と同様に、ミラーデバイス50の1024個×256列のマイクロミラー62が駆動されるものであり、それに対応させて可変型マイクロレンズアレイ80は、横方向に1024個並んだ一対のマイクロレンズ(凹型マイクロレンズ82aと凸型マイクロレンズ84a)列を、縦方向に256行だけ並設して構成されている。
圧電アクチュエータ86は、印加された電圧を物理的な運動へと変換する装置である。この装置では、強誘電体の圧電効果を利用した受動素子である圧電素子(ピエゾ素子)を用いて、電圧を印加することで作動対象(ここでは、凸型マイクロレンズアレイ84)を変位させている。このため、圧電アクチュエータ86は、作動対象の変位の大きさを精密に制御できるという特徴を有している。
図13では、可変型マイクロレンズアレイ80の周辺部に、2個の圧電アクチュエータ86を設けた例を図示したが、一対のマイクロレンズアレイの対向距離を均等に変動させることができればよく、圧電アクチュエータ86の個数に限定は無い。また、圧電アクチュエータ86を設ける位置は、露光の障害にならない範囲で適宜変更することができる。例えば、圧電アクチュエータ86を凸型マイクロレンズアレイ84に設ける例を図示したが、圧電アクチュエータ86は、凹型マイクロレンズアレイ82及び凸型マイクロレンズアレイ84の少なくとも一方に設けられていればよい。また、凹型マイクロレンズアレイ82と凸型マイクロレンズアレイ84との間に挟持されていてもよい。
図14は第2の実施形態の露光装置の電気的構成を示すブロック図である。図14に示されるように、第1の実施形態の構成に加えて、全体制御部300には、圧電アクチュエータ86を駆動するアクチュエータ駆動装置309が接続されている。本実施の形態では、通常露光を行う場合と高精細露光を行う場合とで、互いに対向する一対のマイクロレンズの対向間隔を変更するために、アクチュエータ駆動装置309により圧電アクチュエータ86が駆動されるように、全体制御部300からアクチュエータ駆動装置309に制御信号が入力される。また、第1の実施形態と同様に、本実施の形態では、コントローラ302により一部のマイクロミラー列だけが駆動されるように、ミラーデバイス50に制御信号が入力される。
図15(A)及び(B)は一対のマイクロレンズの対向距離が変動する様子を示す部分拡大図である。本実施の形態では、通常露光を行う場合と高精細露光を行う場合とで、互いに対向する一対のマイクロレンズの対向間隔を変更するために、アクチュエータ駆動装置309により圧電アクチュエータ86が駆動されるように、全体制御部300からアクチュエータ駆動装置309に制御信号が入力される。
具体的には、図15(A)に示すように、通常露光を行う場合には、アクチュエータ駆動装置309により圧電アクチュエータ86を駆動して、凸型マイクロレンズアレイ84を凹型マイクロレンズアレイ82側に移動させる。こうして互いに対向する凹型マイクロレンズ82aと凸型マイクロレンズ84a(一対のマイクロレンズ)との対向間隔を狭くする。一対のマイクロレンズの対向間隔が狭くなることで、一対のマイクロレンズの焦点距離は長くなる。ミラーデバイス50で反射され、この一対のマイクロレンズを通過したレーザ光Bは、より大きな結像スポット径で結像されて、通常露光が行われる。
例えば、一対のマイクロレンズのレンズパラメータを下記表1に示す値とした場合には、一対のマイクロレンズの対向間隔を70μm、レーザ光の波長を405nm、入射ビーム径(直径)を26μmとすると、結像スポット径は10μmとなる。なお、面番号は光入射側から順に付番されている。
Figure 2011023603
一方、図15(B)に示すように、高精細露光を行う場合には、アクチュエータ駆動装置309により圧電アクチュエータ86を駆動して、凸型マイクロレンズアレイ84を凹型マイクロレンズアレイ82から遠ざける。こうして一対のマイクロレンズの対向間隔を広くする。一対のマイクロレンズの対向間隔が広くなることで、一対のマイクロレンズの焦点距離は短くなる。ミラーデバイス50で反射され、この一対のマイクロレンズを通過したレーザ光Bは、より小さい結像スポット径で結像されて、高精細露光が行われる。
例えば、一対のマイクロレンズのレンズパラメータを下記表2に示す値とした場合には、一対のマイクロレンズの対向間隔を140μm、レーザ光の波長を405nm、入射ビーム径(直径)を26μmとすると、結像スポット径は5μmとなる。
Figure 2011023603
このように本実施の形態では、圧電アクチュエータにより一対のマイクロレンズアレイの対向距離を変動させるという簡単な機構で、焦点距離が異なるレーザ光を得ることができ、通常露光か高精細露光かに応じて、感光材料上での結像スポット径を切り替えることができる。
<第3の実施形態>
図16は第3の実施形態に係る露光装置における露光ヘッドの構成を詳細に説明するための光軸に沿った断面図である。第3の実施の形態に係る露光装置は、結像光学系の複数の光ビームが交差する交差位置に絞り機構を設けた以外は、図1〜図12で説明した第1の実施の形態と同じ構成であるため、同じ構成部分については説明を省略する。
図16に示すように、マイクロレンズアレイ55の光出射側に、レンズ系57,58からなる第2結像光学系が配置されている。この第2結像光学系では、マイクロレンズ55aから射出された各レーザ光はレンズ系57で平行光化され、平行光化された各レーザ光はレンズ系58で集光されて、感光材料150に向って投影、結像される。本実施の形態では、第2結像光学系のレンズ系57とレンズ系58との間に在る、複数のマイクロレンズ55aから射出された複数のレーザ光が交差する交差位置に、開閉可能に構成された絞り機構としてアイリス88が配置されている。即ち、レンズ系57,58の瞳の位置に、開口が設けられている。
アイリス88は、開閉することでレーザ光が通過する開口径の大きさを変更する。アイリス88が全開の場合には全部のレーザ光を通過させ、アイリス88が閉じている場合には全部のレーザ光を遮断する。アイリス88が途中まで閉じた状態では、その状態での開口径の大きさに応じて、一部のレーザ光を遮断すると共に残りのレーザ光を通過させる。本実施の形態では、アイリス88は、その開口径に応じたビーム径のレーザ光だけを通過させる。このアイリス88を通過したレーザ光が、レンズ系58により集光されて、感光材料150に向って投影、結像され、アイリス88の開閉により結像スポット径が変更される。アイリス88がレンズ系57,58の瞳の位置に配置されている場合、瞳径である開口径の大小に対し、感光材料150に結像されるビーム径の大小は逆転する。即ち、アイリス88の開口径が大きいほど、結像されるビーム径は小さくなり、結像スポット径も小さくなる。一方、アイリス88の開口径が小さいほど、結像されるビーム径は大きくなり、結像スポット径も大きくなる。
図17は第3の実施形態の露光装置の電気的構成を示すブロック図である。図17に示されるように、第1の実施形態の構成に加えて、全体制御部300には、アイリス88を駆動するアイリス駆動装置305が接続されている。本実施の形態では、通常露光を行う場合と高精細露光を行う場合とで、アイリス88を開閉して結像スポット径を変更するために、アイリス駆動装置305によりアイリス88が開閉駆動されるように、全体制御部300からアイリス駆動装置305に制御信号が入力される。また、第1の実施形態と同様に、本実施の形態では、コントローラ302により一部のマイクロミラー列だけが駆動されるように、ミラーデバイス50に制御信号が入力される。
具体的には、通常露光を行う場合には、アイリス駆動装置305によりアイリス88を駆動して、アイリス88を途中まで閉じる。アイリス88を途中まで閉じた場合には、アイリス88の開口径に応じたビーム径のレーザ光が、アイリス88の開口を通過する。ミラーデバイス50で反射され、瞳の位置に配置されたアイリス88の開口を通過したレーザ光Bは、より大きな結像スポット径で結像されて、通常露光が行われる。
一方、高精細露光を行う場合には、アイリス駆動装置305によりアイリス88を駆動して、アイリス88を全開にする。アイリス88が全開の場合には、入射したレーザ光は、このアイリス88の開口をビーム径が変更されずに通過する。ミラーデバイス50で反射され、瞳の位置に配置されたアイリス88の開口を通過したレーザ光Bは、より小さな結像スポット径で結像されて、高精細露光が行われる。
このように本実施の形態では、複数の光ビームが交差する交差位置でビーム径にアイリスで絞りをかけるという簡単な機構で、結像スポット径が異なる光ビームを得ることができ、通常露光か高精細露光かに応じて、感光材料上での結像スポット径を切り替えることができる。
また、第1の実施形態又は第2の実施形態の構成に加えて、本実施の形態のアイリス等の絞り機構を設けることで、結像スポット径が異なる光ビームを得ることが更に容易になる。
<他の実施の形態>
図18は他の実施形態に係る露光装置における露光ヘッドの構成を詳細に説明するための光軸に沿った断面図である。他の実施の形態に係る露光装置は、可動型マイクロレンズアレイを用いた以外は、図1〜図12で説明した第1の実施の形態と同じ構成であるため、同じ構成部分については説明を省略する。
図18に示すように、本実施の形態の可動型マイクロレンズアレイ90は、第1の実施の形態のマイクロレンズアレイ55(図7、図8参照)と同様に、通常露光の場合には結像スポット径を大きくし、高精細露光の場合には結像スポット径を小さくするために、焦点距離が異なる2種類のマイクロレンズ90aを備えている。即ち、可動型マイクロレンズアレイ90は、第1の焦点距離を有する複数のマイクロレンズを配列した第1のアレイ部(高精細露光用)と、第1の焦点距離より短い第2の焦点距離を有する複数のマイクロレンズを配列した第2のアレイ部(通常露光用)と、を含んで構成されている。
また、可動型マイクロレンズアレイ90は、後述するレンズアレイ駆動装置306によって、矢印A方向に移動可能に構成されている。矢印A方向に移動させることで、第1のアレイ部及び第2のアレイ部を、ミラーデバイス50で反射されたレーザ光Bの光路に挿入又は光路から退避させることができる。詳しく説明すると、第1のアレイ部を光路に挿入し且つ第2のアレイ部を光路から退避させるか、第2のアレイ部を光路に挿入し且つ第1のアレイ部を光路から退避させるかして、上記光路に配置されるアレイ部を切り替えている。
上述した通り、可動型マイクロレンズアレイ90を移動させて、第1のアレイ部と第2のアレイ部とを切り替えるので、ミラーデバイス50で反射されたレーザ光Bが対応するマイクロレンズ90aに入射するように、可動型マイクロレンズアレイ90の位置合わせ手段を設ける必要がある。本実施の形態では、位置合わせ手段として、可動型マイクロレンズアレイ90の位置を検出する位置検出センサ94と、この位置検出センサ94を照明するセンサ用光源92と、が設けられている。センサ用光源92と位置検出センサ94とは、結像光学系51の外側に配置されている。また、位置検出センサ94は、マイクロレンズ90aの結像位置に配置されている。
位置検出センサ94としては、CCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサ等の光検出器を用いることができる。センサ用光源92から照射された光は、複数のマイクロレンズ90aの各々により、光検出器である位置検出センサ94の受光面に像を結ぶ(即ち、画像が撮像される)。位置検出センサ94では、撮像画像から複数のマイクロレンズ90aの位置(具体的には、位置座標)を検出する。換言すれば、これらマイクロレンズ90aの位置に基づいて、その位置に対応付けられた可動型マイクロレンズアレイ90の位置を検出する。
図19は他の実施形態の露光装置の電気的構成を示すブロック図である。図19に示されるように、第1の実施形態の構成に加えて、全体制御部300には、可動型マイクロレンズアレイ90を駆動するレンズアレイ駆動装置306が接続されている。本実施の形態では、通常露光を行う場合と高精細露光を行う場合とで、第1のアレイ部と第2のアレイ部とを切り替えるために、レンズアレイ駆動装置306により可動型マイクロレンズアレイ90が駆動されるように、全体制御部300からレンズアレイ駆動装置306に制御信号が入力される。
また、全体制御部300には、センサ用光源92を駆動するセンサ用光源駆動回路307と、位置検出センサ94とが接続されている。本実施の形態では、可動型マイクロレンズアレイ90の位置合わせを行うので、位置合せ時にセンサ用光源92により位置検出センサ94が照明されるように、全体制御部300からセンサ用光源駆動回路307に制御信号が入力される。
また、位置検出センサ94で検出された位置座標は、位置情報として全体制御部300に入力される。全体制御部300は、取得された位置情報から可動型マイクロレンズアレイ90の位置ずれ量を取得し、この位置ずれを補正するための補正量を取得して、得られた補正量に基づいて可動型マイクロレンズアレイ90が正位置に移動する(位置合わせを行う)ように、全体制御部300からレンズアレイ駆動装置306に制御信号が入力される。
なお、第1の実施形態と同様に、本実施の形態では、コントローラ302により一部のマイクロミラー列だけが駆動されるように、ミラーデバイス50に制御信号が入力される。
例えば、第1のアレイ部が光路に挿入されている場合は、光路から退避させた第2のアレイ部に配列された複数のマイクロレンズ90aの位置を検出する。そして、検出されたマイクロレンズ90aの位置に基づいて、可動型マイクロレンズアレイ90の位置合わせを行う。これによりミラーデバイス50で反射されたレーザ光Bが、対応するマイクロレンズ90aに入射するように、光路に挿入された第1のアレイ部が正位置に配置される。
本実施の形態においては、第1の実施の形態と同様に、コントローラ302により一部のマイクロミラー列(例えば、1024個×256列)だけが駆動するように制御されている。可動型マイクロレンズアレイ90は、第1の実施の形態に係るマイクロレンズアレイ55と、以下の点で異なっている。即ち、第1のアレイ部には、ミラーデバイス50の各画素部(駆動対象)に対応するマイクロレンズ90aが2次元状に配列されると共に、第2のアレイ部においても、ミラーデバイス50の各画素部に対応して、対応するマイクロレンズ90aが2次元状に配列されている。そして、本実施の形態では、通常露光を行う場合と高精細露光を行う場合とで、第1のアレイ部と第2のアレイ部とを切り替える。
具体的には、高精細露光を行う場合には、第1のアレイ部を光路に挿入し且つ第2のアレイ部を光路から退避させる。そして、高精細露光用の第1のアレイを構成するマイクロレンズ90aの各々に、ミラーデバイス50で生成された各レーザ光Bが入射するように、第1のアレイに対応する1024個×256列のマイクロミラー62を駆動する。
一方、通常露光を行う場合には、第2のアレイ部を光路に挿入し且つ第1のアレイ部を光路から退避させる。そして、通常露光用の第2のアレイを構成するマイクロレンズ55aの各々に、ミラーデバイス50で生成された各レーザ光Bが入射するように、第2のアレイに対応する1024個×256列のマイクロミラー62を駆動する。
本実施の形態では、通常露光を行う場合と高精細露光を行う場合とで、可動型マイクロレンズアレイ90を移動させて、第1のアレイ部と第2のアレイ部とを切り替えるように、全体制御部300からレンズアレイ駆動装置306に制御信号が入力される。これにより、可動型マイクロレンズアレイ90の照射領域(第1のアレイ又は第2のアレイ)を変更することができる。第1のアレイを通過したレーザ光Bは、より小さい結像スポット径で結像されて、高精細露光が行われる。第2のアレイを通過したレーザ光Bは、より大きな結像スポット径で結像されて、通常露光が行われる。
このように本実施の形態では、露光装置の光学系に含まれる光学部品を移動させる場合でも、高精度な位置合わせを行うことで、焦点距離が異なるレーザ光を得ることができ、通常露光が高精細露光かに応じて、感光材料上での結像スポット径を切り替えることができる。
50 ミラーデバイス
51 結像光学系
52,54 レンズ系
54 レンズ系
55a マイクロレンズ
55 マイクロレンズアレイ
57,58 レンズ系
59a アパーチャ
59 アパーチャアレイ
60 セル
62 マイクロミラー
64 レーザモジュール
66 ファイバアレイ光源
67 集光レンズ系
68 レーザ出射部
69 ミラー
70 プリズム
71 集光レンズ
72 ロッドインテグレータ
73 プリズムペア
74 結像レンズ
80 可変型マイクロレンズアレイ
80 結像光学系
82 凹型マイクロレンズアレイ
82a 凹型マイクロレンズ
84 凸型マイクロレンズアレイ
84a 凸型マイクロレンズ
84 凸型マイクロレンズアレイ
86 圧電アクチュエータ
88 アイリス
90a マイクロレンズ
90 可動型マイクロレンズアレイ
92 センサ用光源
94 位置検出センサ
100 露光装置
150 感光材料
152 ステージ
154 脚部
156 設置台
158 ガイド
160 ゲート
162 スキャナ
164 センサ
166 露光ヘッド
168 露光エリア
170 領域
300 全体制御部
301 変調回路
302 コントローラ
303 LD駆動回路
304 ステージ駆動装置
305 アイリス駆動装置
306 レンズアレイ駆動装置
307 センサ用光源駆動回路
309 アクチュエータ駆動装置

Claims (4)

  1. 光を照射する光源と、
    二次元状に配列された複数の画素部を備えて構成され、前記複数の画素部の各々が前記光源から照射された光を画像データに応じて変調して、複数の画素部の各々に対応した複数の光ビームを生成する空間光変調素子と、
    前記空間光変調素子で生成された複数の光ビームの各々を集光する集光光学系と、
    前記集光光学系で集光された複数の光ビームの各々を感光材料上に結像させる結像光学系と、
    通常露光又は高精細露光かの設定入力を受け付け、前記複数の光ビームの各々を感光材料上に結像されたときの結像スポット径に関し、通常露光の場合には第1の値を設定し、高精細露光の場合には第1の値より小さい第2の値を設定するスポット径設定手段と、
    前記集光光学系及び前記結像光学系の少なくとも一方により、前記結像スポット径が前記スポット径設定手段により設定された第1の値又は第2の値に調整されるように、前記光源、前記空間光変調素子、前記集光光学系及び前記結像光学系の一部又は全部を、各々独立に駆動制御する駆動制御手段と、
    を備えた露光装置。
  2. 前記集光光学系は、前記複数の光ビームに対応した複数の凹型マイクロレンズが配列された凹型マイクロレンズアレイと、複数の凹型マイクロレンズに対向する複数の凸型マイクロレンズが配列された凸型マイクロレンズアレイと、前記凹型マイクロレンズアレイと前記凸型マイクロレンズアレイからなる一対のマイクロレンズアレイの対向距離を変動させる圧電素子と、を含み、
    前記駆動制御手段は、通常露光の場合には、前記圧電素子により前記一対のマイクロレンズアレイの対向距離を狭めて、前記空間光変調素子で生成された複数の光ビームの各々が集光されて、前記結像スポット径が設定された第1の値に調整されるように、前記光源、前記空間光変調素子及び前記集光光学系を駆動制御すると共に、
    前記駆動制御手段は、高精細露光の場合には、前記圧電素子により前記一対のマイクロレンズアレイの対向距離を拡げて、前記空間光変調素子で生成された複数の光ビームの各々が集光されて、前記結像スポット径が設定された第2の値に調整されるように、前記光源、前記空間光変調素子及び前記集光光学系を駆動制御する、
    請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記集光光学系は、前記複数の光ビームに対応した複数のマイクロレンズを備えたマイクロレンズアレイであり、前記マイクロレンズアレイは、第1の焦点距離を有する複数のマイクロレンズを配列した第1のアレイ部と、第1の焦点距離より短い第2の焦点距離を有する複数のマイクロレンズを配列した第2のアレイ部と、を含み、
    前記駆動制御手段は、通常露光の場合には、前記マイクロレンズアレイの第1のアレイ部により前記空間光変調素子で生成された複数の光ビームの各々が集光されて、前記結像スポット径が設定された第1の値に調整されるように、前記光源及び前記空間光変調素子を駆動制御すると共に、
    前記駆動制御手段は、高精細露光の場合には、前記マイクロレンズアレイの第2のアレイ部により前記空間光変調素子で生成された複数の光ビームの各々が集光されて、前記結像スポット径が設定された第2の値に調整されるように、前記光源及び前記空間光変調素子を駆動制御する、
    請求項1に記載の露光装置。
  4. 前記結像光学系は、前記複数の光ビームの各々を平行光化する第1のレンズと、前記第1のレンズで集光された複数の光ビームが交差する交差位置に配置され開閉可能に構成された絞り機構と、前記絞り機構を通過した前記複数の光ビームの各々を集光する第2のレンズと、を含み、
    前記駆動制御手段は、通常露光の場合には、前記絞り機構を途中まで閉じて前記複数の光ビームのビーム径を絞って通過させて、前記空間光変調素子で生成された複数の光ビームの各々が集光されて、前記結像スポット径が設定された第1の値に調整されるように、前記光源、前記空間光変調素子及び前記結像光学系を駆動制御すると共に、
    前記駆動制御手段は、高精細露光の場合には、前記絞り機構を開いて前記複数の光ビームのビーム径を変更せずに通過させて、前記空間光変調素子で生成された複数の光ビームの各々が集光されて、前記結像スポット径が設定された第2の値に調整されるように、前記光源、前記空間光変調素子及び前記結像光学系を駆動制御する、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の露光装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015005055A1 (ja) * 2013-07-11 2015-01-15 コニカミノルタ株式会社 撮像装置
JP2015055832A (ja) * 2013-09-13 2015-03-23 ウシオ電機株式会社 画像形成装置
CN107783207A (zh) * 2017-11-27 2018-03-09 成都信息工程大学 一种可调焦微透镜阵列

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