JP2011022266A - 拡散シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シート面に対して垂直に光線を入射させたときにシートから出光される拡散光のシート面内の第一の方向における拡散角度Aと、前記第一の方向に直交する第二の方向における拡散角度Bの比(拡散角度比=(第一の方向の拡散角度A)/(第二の方向いの拡散角度B))が、少なくともシートの一部分において周期的に変化する第一の方向を少なくとも1つ有する拡散シート、及び、表面に凹凸構造を備えた拡散シートであって、シート面内の第一の方向における凹凸構造のアスペクト比Xと、前記第一の方向に直交する第二の方向における凹凸構造のアスペクト比Yの比(アスペクト比の比=(第一の方向のアスペクト比X)/(第二の方向のアスペクト比Y))が、少なくともシートの一部分において周期的に変化する第一の方向を少なくとも1つ有する拡散シート。
【選択図】図1
Description
また、例えばバイトにより切削した金型からの転写などで、拡散シート表面に曲率の異なるレンズ群あるいはプリズム列を形成し、拡散度合いを面内で変化させるという発明が開示されている(特開2007−3852号公報)。前記文献には、光源上には広拡散部位を、光源間には狭拡散部位を配置することにより輝度ムラを低減させることが出来る、という例が記載されている。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、斜め方向から見た輝度ムラを軽減させることのできる光源ユニットを提供することを目的とする。
拡散シートの拡散角度比又はアスペクト比の比を調整することにより、輝度ムラを低減することが可能であることを見出した。
具体的には、光源から照射される光の照度が極大、極小となる箇所に、拡散角度比やアスペクト比の比が極大、極小となる箇所ができるだけ対応するような拡散シートを用いると、光源ユニットの輝度ムラが低減することを見出した。
これは、拡散シートに入射する光の強度−角度分布の形状が最も異なる部分が照度極大部と照度極小部であるので、拡散角度比が最も異なる極大部と極小部をこれに対応させるのが最も効果的に光を制御できるためである考えられる。
まず、本発明の第一の実施形態の拡散シートについて説明する。
本発明の拡散シートは、シート面に対して垂直に光線を入射させたときにシートから出光される拡散光の、シート面内の第一の方向における拡散角度Aと、前記第一の方向に直交する第二の方向における拡散角度Bとの比が、シート上の少なくとも一部分において周期的に変化する第一の方向を少なくとも1つ有することを特徴とする。
本発明の拡散シートは、拡散シート面内の第一の方向における拡散角度Aと、前記第一の方向に直交する第二の方向における拡散角度Bとの比を拡散シート面内で周期的に変化させることにより、光の拡散を面内2軸でコントロールし、前述のように光量分布が不均一であっても、光源ユニットにおいて問題となる正面・斜め方向の輝度ムラを低減することができる。
例えば、シートの形状が矩形の場合には、第一の方向を一辺に平行な方向とすることができる。
ここで、同一のパターンが繰り返されるとは、実質的に同一のパターンが繰り返されていればよく、各パターンの周期、極大値及び極大値を与える周期の開始点からの変位、並びに、極小値及び極小値を与える周期の開始点からの変位が、それぞれ、全繰り返しパターンの平均値の±15%以内(好ましくは10%以内、より好ましくは5%以内)の範囲内にあれば、同一のパターンが繰り返されていることとする。
具体的には、拡散角度比分布が図1に示すような畝状である場合には、周期性を示す方向は、図1に示すように、その畝に直交する方向である。拡散角度比分布が図2に示すような配列されたドット状である場合には(これは、光源として例えば点光源が2次元的に配列されたものである場合に好ましく用いられる)、拡散シート面内の任意の方向で拡散角度比の周期的な分布を観察した場合に周期が極小となるような2方向(図2の実線・点線方向がこれに当たる)と、拡散シートに入射する光の量の分布の周期が極小となるような2方向が一致するように周期性を持たせるのが好ましい。
一般に、拡散シートと組み合せて使用される光源により照射される光の照度は、シートの形状が矩形である場合、拡散シートの一辺に平行な直線上や、格子上(正方格子、三角格子、六角格子等)に極大部、極小部が並ぶことが多いので、拡散角度比の周期的な変化は、シートの一辺に平行な方向や、シートの一辺となす各が30度、45度又は60度の方向に沿って生じていることが好ましい。
さらに、拡散角度比がシート面内の全領域において1以上200以下であると、さらに正面・斜め方向の輝度ムラ抑制効果が高いため好ましく、1以上100以下であることがより好ましく、1以上50以下であることがさらに好ましい。
具体例を例示すれば、拡散角度比は図1、図2、図4、図5、に示すように直線的に変化するだけでなくとも良く、曲線的に変化させても良い。例えば、図6に示すように正弦波のような分布でも良く、図7に示すように鋭く尖った凸部と滑らかな凹部を持つ分布でも良く、図8に示すようにピーク部が平坦になっている分布でも良く、図9に示すようにピーク部の平坦部に凹みがあっても(極大値が2つあっても)良い。
ここで、略等しいとは、両者の平均周期の差が、短い方の平均周期の10%以下(好ましくは8%以下、より好ましくは5%以下)であることをいう。
具体的には、拡散シートが前記光源から受ける光の照度分布が極大となる箇所において、拡散シートの拡散角度比が極大となり、拡散シートが前記光源から受ける光の照度分布が極小となる箇所において、拡散シートの拡散角度比が極小となることが好ましい。あるいは、拡散シートが前記光源から受ける光の照度分布が極小となる箇所において、拡散シートの拡散角度比が極大となり、拡散シートが前記光源から受ける光の照度分布が極大となる箇所において、拡散シートの拡散角度比が極小となることが好ましい。
例えば、シート上に、拡散角度比が異なる複数のエリアを、少なくとも一方向に沿って周期的に配置することによって製造してもよい。この場合、拡散角度比は段階的になる
また、シートの拡散角度比を周期的に連続的に変化させてもよい。
拡散角度比を連続的に変化させる方法としては、例えば、図11のように基材内部に基材とは屈折率の異なる二種の形状の粒子(たとえば球状粒子と楕円球状粒子)をそれぞれの含有比率を面内で変化させて実現してもよいし、図12のように、平均的な形状が変化するように表面に複数の微小な凹部又は凸部からなる凹凸構造を設けて実現しても良い。図11及び12において、右側に示した拡散角度比の分布図は、図面の矢印の方向における拡散角度比の分布を示す。表面に凹凸構造を設けて拡散シートと成したほうが、シートの厚みを薄くできる、拡散角度制御が容易になる、光源ユニットに組み込んだ場合により高い輝度ムラ解消効果を発揮する、という点で好ましい。凹凸構造とは、例えば、表面に複数の凹部又は凸部が設けられた構造である。凹部又は凸部の形状は、略円錐状、略球状、略楕円体状、略レンチキュラーレンズ状、略放物線状又はこれらの逆形状のいずれでもよく、各凹部又は凸部は、規則的に配列していても、不規則に配列していてもよい。また、凹部又は凸部間は連続的な曲面でつながっていてもよい。また、不規則な凹凸が連続的な曲面でつながっている擬似ランダム構造も、好ましく用いることができる。この擬似ランダム構造としては、干渉露光によるスペックルパターンを用いて形成される微細な3次元構造であることが好ましい。
なお、本発明において、拡散シート表面とは、拡散シートの側面のうち、面積が最も広い側面(一対の側面)をいう。また、本発明において、表面に凹凸構造を有する拡散シートは、単層層構造のもの(単体)であってもいいし、基材と、その上に形成された拡散層等の多層構造のもの(積層体)であってもよく、拡散シートが、基材と、その上に形成された拡散層を有する積層体である場合、凹凸構造は拡散層に形成することができる。
なお、平均値は、該当エリアから最低15個の凹部又は凸部を抽出して求めてもよい。
まず、予め干渉露光により、レーザー光をレンズやマスクを介して感光性材料やフォトレジストに照射し、拡散角度が位置によって変化するようにスペックルパターンを形成したサブマスタ型を作製する。レーザー照射システムを構成する部材間の距離やサイズを変えサブマスタ型のスペックルパターンの寸法、形状及び方向を調節することにより、拡散シート面に平行な直交する方向において異なる拡散角度をもつ凹凸構造を記録することができ、これを用いて製造される拡散シートの拡散角度を制御することができる。
各凹部又は凸部のサイズが小さいほど、凹部又は凸部から構成される凹凸構造を表面に有する拡散シートの拡散角度は大きくなる。
また、各凹部又は凸部の開口又は底面の形状が等方性であると、凹部又は凸部から構成される凹凸構造を表面に有する拡散シートの拡散角度は方向によらず均一となり、異方性のものであると、拡散角度が方向によって異なる(ただし、各凹部又は凸部が同じ方向に方向性をもち、同じ向きに配置されている場合)。具体的には、各凹部又は凸部スペックルの開口又は底面の形状が横方向に長い楕円であれば、この楕円が同じ向きに複数個配列された拡散シートの光拡散分布の形は縦方向に長い楕円となる。すなわち、縦方向の拡散角度が大きく、横方向の拡散角度が小さくなる。
シート上に、等方性の凹部又は凸部が形成されたエリアと、異方性の凹部又は凸部が形成されたエリアを、少なくとも一方向に沿って周期的に配置することによって、拡散角度比が周期的に変化する(段階的)な拡散シートを製造することができる。
たとえば
1.マスクの開口形状を縦長にすることで、プレート上に記録される凸部の底面の形状を横長の楕円にし、縦長の楕円拡散能を示す(直交する2方向の拡散角度が異なる)領域を形成する。
2.マスクの開口形状を正方形にすれば、プレート上に記録される凸部の底面の形状形状は等方になり、等方拡散能を示す(全方向で拡散角度が同一となる)領域を形成する。
これらの2種の条件を組み合せて、2種類の領域を周期的に形成すれば、本発明の拡散シート、すなわち面内で拡散角度比あるいは表面の凹凸形状のアスペクト比の比が周期的に変化する拡散シートが製造できる。具体的には、上記1.2.の条件で周期的に交互にプレート上に凸部を記録することで作ることが出来る。
図13(a)の構造を表面に持つ拡散シートの凹凸構造は、いずれの方向においても、ピッチ6.0μm、高さ2.0μm、アスペクト比0.33であり、等方的な拡散能を有し、その拡散角度は全方位において40度である。図13(b)の構造を表面に持つ拡散シートの凹凸構造は、いずれの方向においても、ピッチ6.0μm、高さ1.2μm、アスペクト比0.2であり、等方的な拡散能を有し、すなわち、拡散角度は方向によらず一定であり、その拡散角度は全方位において20度である。
一方、図13(c)の構造を表面に持つ拡散シートの凹凸構造は、楕円拡散能を有するものであり、楕円形状の凸部がその長軸がシートの短辺に平行に揃って配置されている。長辺に平行な方向において、ピッチ6.7μm、高さ5.5μm、アスペクト比0.87であり、この方向の拡散角度は95度である。短辺に平行な方向において、ピッチ16.7μm、高さ5.0μm、アスペクト比0.29であり、この方向の拡散角度は35度である。
本発明の拡散シートの別の形態としては、基材と、該基材上に設けられた凹凸構造とを備えた拡散シートであって、拡散シート面内の第一の方向における凹凸構造のアスペクト比Xと、前記第一の方向に直交する第二の方向における凹凸構造のアスペクト比Yとの比が拡散シート面の少なくとも一部で周期的に変化する方向を少なくとも1つ有するものもある。
例えば、シートの形状が矩形の場合には、第一の方向を一辺に平行な方向とすることができる。
ここで、同一のパターンが繰り返されるとは、実質的に同一のパターンが繰り返されていればよく、各パターンの周期、極大値及び極大値を与える周期の開始点からの変位、並びに、極小値及び極小値を与える周期の開始点からの変位が、全繰り返しパターン中のそれぞれの平均値の±15%以内(好ましくは10%以内、より好ましくは5%以内)の範囲内にあれば、同一のパターンが繰り返されていることとする。
具体的には、アスペクト比の比の分布が図14に示すような畝状である場合には、周期性を示す方向は、図14に示すように、その畝に直交する方向である。アスペクト比の比の分布が図15に示すような配列されたドット状である場合には(これは、光源として例えば点光源が2次元的に配列されたものである場合に好ましく用いられる)、拡散シート面内の任意の方向でアスペクト比の比の周期的な分布を観察した場合に周期が極小となるような2方向(図15の実線・点線方向がこれに当たる)と、拡散シートに入射する光の量の分布の周期が極小となるような2方向が一致するように周期性を持たせるのが好ましい。
一般に、拡散シートと組み合せて使用される光源により照射される光の照度は、シートの形状が矩形である場合、拡散シートの一辺に平行な直線上や、格子上(正方格子、三角格子、六角格子等)に極大部、極小部が並ぶことが多いので、アスペクト比の比が周期的に変化する第一の方向は、シートの一辺に平行な方向や、シートの一辺となす角が30度、45度又は60度の方向に沿って生じていることが好ましい。
また、前記アスペクト比を変化させる際、凹凸構造の個々の凹部又は凸部の深さ又は高さとピッチを両方変化させても良いし、深さ又は高さあるいはピッチどちらか一方だけを変化させ、もう一方を略一定としても良い。
ピッチを略一定としたほうが、凹凸構造の製造のし易さの点で好ましい。一方、深さ又は高さを略一定とした方が、拡散シート製造時にシート厚みが均一に出来るので、拡散シートの品位向上の観点では好ましい。
さらに、アスペクト比の比がシート面内の全領域において、1以上200以下であると、さらに正面・斜め方向の輝度ムラ抑制効果が高いため好ましく、1以上100以下であることがより好ましく、1以上50以下であることがさらに好ましい。
例えば、シート上に、アスペクト比の比が異なる複数のエリアを、少なくとも一方向に沿って周期的に配置することによって製造してもよい。この場合、アスペクト比の比の変化は段階的になる。また、シートのアスペクト比の比を周期的に順次変化させてもよい。
図23(a),(b)は、本発明の実施の形態に係る光源ユニットの例を示す図である。本発明の拡散シートを備えた光源ユニットは、基本的には、二つ以上の光源と、前記光源の上方に配設された本発明の拡散シートとを具備する構成を採る。光源としては、冷陰極管(CCFL)などの線光源や、LED(発光ダイオード)、レーザーなどの点光源を用いることができる。
以下の実施例において、反射シート及びアレイ状のプリズム配列構造を有するプリズムシートは、それぞれ、ソニー社製のBRAVIA JE1 32インチに使用されている反射シート、プリズムシートを使用し、レンズシートとしてはSKC社のマイクロレンズシート(顕微鏡俯瞰図:図34)を使用した。また、光源ユニットの光源として、BRAVIA KDL−32JE1のCCFL光源を用いた。正面輝度ムラは画面に対して垂直な方向から、斜め輝度ムラは、画面に対して垂直な方向に対し、ディスプレイ設置時の鉛直方向に20°の方向から、画面の中央付近を目視して確認することにより評価した。CCFLの周期に対応した輝度ムラがなければ○、ある場合は×と判定した。
図32に示すように、光源としてCCFLを用い、光源下方に反射シートを、光源上方に拡散板、本発明の拡散シート、プリズムシート、レンズシートをこの順で配置し、実施例1の光源ユニットを構成した。ここで、CCFLの中心から反射シートまでの距離z1を3.7mm、CCFLの中心から拡散板までの距離zを14.6mm、CCFLの配置の周期を47.6mmとした。
本発明の拡散シートは、厚さ100μmのPET基材上の出光面に干渉露光によるスペックルパターンを用いて形成された凹凸構造を持ち、拡散角度の比の分布と第一の方向及び第二の方向の向きが図35(上図)のようになっており、拡散角度の比(第一の方向の拡散角度A/第二の方向の拡散角度B)の横方向の分布が図35(下図)に示すような周期が47.6mmの周期性を持つものであり、箇所ア(極小となる箇所)の表面の凹凸構造が、第一方向のピッチ9.9μm、第二方向のピッチ8.4μm、第一方向の高さ3.1μm、第二方向の高さ1.9μm、第一方向のアスペクト比0.30、第二方向のアスペクト比0.22、第一方向の拡散角度25度、第二方向の拡散角度21度であり、箇所イ(極大となる箇所)の表面の凹凸構造が、第一方向のピッチ9.8μm、第二方向のピッチ53.1μm、第一方向の高さ2.8μm、第二方向の高さ1.1μm、第一方向のアスペクト比0.27、第二方向のアスペクト比0.02、第一方向の拡散角度19度、第二方向の拡散角度2度であるものを、箇所アが光源の直上(すなわち、照度が極大となる箇所)となるように配置して用いた。
また、拡散板は厚さ1.5mmのポリスチレン製で、出光面に高さ130μm、ピッチ320μmのレンチキュラーレンズが、CCFL光源の長手方向と平行方向に多数形成されているものを用いた。
実施例1の光源ユニットにおける正面及び斜め輝度ムラを前述の方法で評価した。その結果を下記表1に示す。
図32に示すように、光源にCCFLを用い、光源下方に反射シートを、光源上方に拡散板、本発明の拡散シート、プリズムシート、レンズシートをこの順で配置し、実施例1の光源ユニットを構成した。ここで、CCFLの中心から反射シートまでの距離z1を3.7mm、CCFLの中心から拡散板までの距離zを14.6mm、CCFLの配置の周期を47.6mmとした。
本発明の拡散シートは、厚さ100μmのPET基材上の出光面に干渉露光によるスペックルパターンを用いて形成された凹凸構造を持ち、拡散角度の比の分布と第一の方向及び第二の方向の向きが図37(上図)のようになっており、第一方向と第二方向の拡散角度の比(第一の方向の拡散角度A/第二の方向の拡散角度B)の横方向の分布が図37(下図)に示すような周期が47.6mmの周期性をもつものであり、箇所ア(極小となる箇所)の表面の凹凸構造が、第一方向のピッチ12.1μm、第二方向のピッチ9.8μm、第一方向の高さ2.9μm、第二方向の高さ2.4μm、第一方向のアスペクト比0.24、第二方向のアスペクト比0.24、第一方向の拡散角度25度、第二方向の拡散角度18度であり、箇所イ(極大となる箇所)の表面の凹凸構造が、第一方向のピッチ10.4μm、第二方向のピッチ30.5μm、第一方向の高さ3.0μm、第二方向の高さ0.4μm、第一方向のアスペクト比0.29、第二方向のアスペクト比0.01、第一方向の拡散角度25度、第二方向の拡散角度2度であるものを、箇所イを光源の直上(すなわち、照度が極大となる箇所)に配置するようにして用いた。
また、拡散板は厚さ1.5mmのポリスチレン製で、出光面に高さ130μm、ピッチ320μmのレンチキュラーレンズが、CCFL光源の長手方向と平行方向に多数形成されているものを用いた。
実施例2の光源ユニットにおける正面及び斜め輝度ムラを前述の方法で評価した。その結果を下記表1に示す。
図39に示すように、光源にCCFLを用い、光源下方に反射シートを、光源上方に拡散板、SONY社BRAVIA 32” S2500に使用されている拡散角度比及びアスペクト比の比が面内において一様であるレンズシート、プリズムシート、レンズシートをこの順で配置し、比較例1の光源ユニットを構成した。ここで、CCFLの中心から反射シートまでの距離z1を3.7mm、CCFLの中心からDPまでの距離zを14.6mm、CCFLの周期を47.6mmとした。
また、拡散板は厚さ1.5mmのポリスチレン製で、出光面に高さ130μm、ピッチ320μmのレンチキュラーレンズが、CCFL光源の長手方向と平行方向に多数形成されているものを用いた。
比較例1の光源ユニットにおける正面及び斜め輝度ムラを前述の方法で測定した。その結果を下記表1に示す。
図40に示すように、光源にCCFLを用い、光源下方に反射シートを、光源上方に拡散板、干渉露光によるスペックルパターンを用いて形成された凹凸構造を表面に持ち、シート全面において略30度の拡散角度(全方向)を持つ拡散角度比及びアスペクト比の比が面内において一様である拡散シート(LSD30°、商品名、Luminit(株)製)、プリズムシート、レンズシートをこの順で配置し、比較例2の光源ユニットを構成した。ここで、CCFLの中心から反射シートまでの距離z1を3.7mm、CCFLの中心からDPまでの距離zを14.6mm、CCFLの周期を47.6mmとした。
また、拡散板は厚さ1.5mmのポリスチレン製で、出光面に高さ130μm、ピッチ320μmのレンチキュラーレンズが、CCFL光源の長手方向と平行方向に多数形成されているものを用いた。
比較例2の光源ユニットにおける正面及び斜め輝度ムラを前述の方法で評価した。その結果を下記表1に示す。
図40に示すように、光源にCCFLを用い、光源下方に反射シートを、光源上方に拡散板、干渉露光によるスペックルパターンを用いて形成された凹凸構造を表面に持ち、シート全面において略60度の拡散角度(全方向)を持つ拡散角度比及びアスペクト比の比が面内において一様である拡散シート(LSD60°、商品名、Luminit(株)製)、プリズムシート、レンズシートをこの順で配置し、比較例3の光源ユニットを構成した。ここで、CCFLの中心から反射シートまでの距離z1を3.7mm、CCFLの中心からDPまでの距離zを14.6mm、CCFLの周期を47.6mmとした。
また、拡散板は厚さ1.5mmのポリスチレン製で、出光面に高さ130μm、ピッチ320μmのレンチキュラーレンズが、CCFL光源の長手方向と平行方向に多数形成されているものを用いた。
比較例3の光源ユニットにおける正面及び斜め輝度ムラを上記の方法で測定した。その結果を下記表1に示す。
Claims (25)
- シート面に対して垂直に光線を入射させたときにシートから出光される拡散光のシート面内の第一の方向における拡散角度Aと、前記第一の方向に直交する第二の方向における拡散角度Bの比(拡散角度比=(第一の方向の拡散角度A)/(第二の方向いの拡散角度B))が、少なくともシートの一部分において略周期的に変化する第一の方向を少なくとも1つ有する拡散シート。
- 矩形の形状を有し、
シート面に対して垂直に光線を入射させたときにシートから出光される拡散光のシート面内のシートの一辺に平行な方向(第一の方向)における拡散角度Aと、前記第一の方向に直交する第二の方向における拡散角度Bの比(拡散角度比=(第一の方向の拡散角度A)/(第二の方向の拡散角度B))が、少なくともシートの一部分において略周期的に変化する、拡散シート。 - シート面に対して垂直に光線を入射させたときにシートから出光される拡散光の拡散角度がシート面内の全領域において0.1°から120°の範囲にある、請求項1又は2に記載の拡散シート。
- 形状が長方形であり、その長辺方向を第一の方向、短辺方向を第二の方向としたときの前記拡散角度比がシート面内の全領域において1以上200以下である、請求項1〜3いずれかに記載の拡散シート。
- 表面が曲面形状を有する凹部又は凸部が複数形成された凹凸構造を有する、請求項1〜4いずれかに記載の拡散シート。
- 前記凹凸構造が干渉露光によるスペックルパターンを用いて形成されたものである、請求項5に記載の拡散シート。
- 表面に凹凸構造を備えた拡散シートであって、
シート面内の第一の方向における凹凸構造のアスペクト比Xと、前記第一の方向に直交する第二の方向における凹凸構造のアスペクト比Yの比(アスペクト比の比=(第一の方向のアスペクト比X)/(第二の方向のアスペクト比Y))が、少なくともシートの一部分において略周期的に変化する第一の方向を少なくとも1つ有する拡散シート。 - 矩形の形状を有し、
シートの一辺に平行な方向(第一の方向)における凹凸構造のアスペクト比Xと、前記第一の方向に直交する第二の方向における凹凸構造のアスペクト比Yの比(拡散角度比=(第一の方向のアスペクト比X)/(第二の方向のアスペクト比Y))が、少なくともシートの一部分において略周期的に変化する、拡散シート。 - 形状が長方形であり、その長辺方向を第一の方向、短辺方向を第二の方向としたときの、前記アスペクト比の比がシート面内の全領域において1以上200以下である、請求項7又は8に記載の拡散シート。
- 前記凹凸構造が干渉露光によるスペックルパターンを用いて形成されたものである、請求項7〜9いずれかに記載の拡散シート。
- シート面内の前記凹凸構造の平均高さ又は深さが略一定である、請求項7〜10のいずれかに記載の拡散シート。
- シート面内の少なくとも一つの方向について、前記凹凸構造の平均ピッチが略一定である、
請求項7〜10いずれかに記載の拡散シート。 - 2つ以上の光源と、該光源の上方に配設される請求項1〜12いずれかに記載の拡散シートと、を備えた光源ユニット。
- 前記光源が線状光源である、請求項13に記載の光源ユニット。
- 前記光源は点状光源である、請求項13に記載の光源ユニット。
- )
前記拡散シートの拡散角度比分布の周期と、前記拡散シートの入光面における照度分布の周期とが略等しい、請求項13〜15いずれかに記載の光源ユニット。 - 前記拡散シートの凹凸構造のアスペクト比の比の周期と、前記拡散シートの入光面における照度分布の周期とが略等しい、請求項13〜16のいずれかに記載の光源ユニット。
- 2つ以上の光源と、該光源の上方に配設される拡散シートとを備えた光源ユニットであって、以下の条件1、2のいずれか一方又は両方を満たす光源ユニット:
条件1.前記拡散シートが前記光源から受ける光の照度分布が極大となる箇所のうち少なくとも一箇所において、前記拡散シートの拡散角度比が極大又は極小となる、
条件2.前記拡散シートが前記光源から受ける光の照度分布が極小となる箇所のうち少なくとも一箇所において、前記拡散シートの拡散角度比が極小又は極大となる。
ただし、拡散角度比とは、シート面に対して垂直に光線を入射させたときにシートから出光される拡散光のシート面内の第一の方向における拡散角度Aと、前記第一の方向に直交する第二の方向における拡散角度Bの比(第一の方向の拡散角度A/第二の方向の拡散角度B)をいうものとする。 - 2つ以上の光源と、該光源の上方に配設される拡散シートとを備えた光源ユニットであって、以下の条件a、bのいずれか一方又は両方を満たす光源ユニット:
条件a.前記拡散シートが前記光源から受ける光の照度分布が極大となる箇所のうち少なくとも一箇所において、前記拡散シートのアスペクト比の比が極大又は極小となる、
条件b.前記拡散シートが前記光源から受ける光の照度分布が極小となる箇所のうち少なくとも一箇所において、前記拡散シートのアスペクト比の比が極小又は極大となる。
ただし、アスペクト比の比とは、シート面内の第一の方向における平均アスペクト比と、前記第一の方向に直交する第二の方向におけるアスペクト比の比(第一の方向の平均アスペクト比/第二の方向の平均アスペクト比)をいうものとする。 - 前記光源の下方に配置された反射シートをさらに具備する、請求項13〜19いずれかに記載の光源ユニット。
- 拡散板をさらに具備する、請求項13〜20いずれかに記載の光源ユニット。
- レンズシートをさらに具備する、請求項13〜21のいずれかに記載の光源ユニット。
- プリズムシートをさらに具備する、請求項13〜22のいずれかに記載の光源ユニット。
- 反射型偏光フィルムをさらに具備する、請求項13〜23のいずれかに記載の光源ユニット。
- 液晶表示パネルと、請求項13〜24のいずれかに記載の光源ユニットと、を備えた液晶表示装置。
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