JP2011022254A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置コストの高騰を抑えた上で用紙に対し必要かつ充分な冷却処理を施すことができるようにする。
【解決手段】画像形成装置10は、用紙Pに画像を形成させる画像形成部12を備えた装置本体11と、片面に画像が形成された用紙Pが装置本体11の一部である用紙排出部筐体19に設けられた上部用紙排出口197を通して排出される一時受けトレイ60と、一時受けトレイ60に排出された用紙Pを逆送して他面に画像形成処理を施すべく画像形成部12へ再送するスイッチバック機構20と、他面に画像の形成された用紙Pが装置本体11に設けられた下部用紙排出口196を通して排出される排紙トレイ50とを備えて構成されている。そして、一時受けトレイ60は、排出された用紙Pを冷却し得る冷却構造としての長孔61を有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、用紙に対し両面印刷が可能に構成された画像形成装置を対象とし、特に加熱による定着処理後に排出された用紙に対し効果的に冷却処理を施し得るように改良された画像形成装置に関するものである。
従来、特許文献1および2に記載されているような、定着処理後の用紙(特許文献1では記録材、特許文献2では記録紙)に対して冷却処理を施すように構成された両面印刷が可能な画像形成装置が知られている。これらの画像形成装置においては、定着装置における加熱によるトナー像の定着処理が施された後の用紙に対し冷却処理が施される。
そして、特許文献1の画像形成装置においては、定着処理後の用紙が搬送される搬送路であって、画像形成装置の外装に沿って設けられた搬送路中を搬送されつつある用紙に対し、外部から取り入れられた冷却風が吹き付けられるようになされている。このように、外装に沿って形成された搬送路を搬送中の用紙に外気を吹き付けることにより、吸引された外気を略そのまま用紙に供給することができ、冷却効果を向上させることができると説明されている。
これに対し、特許文献2に記載の画像形成装置にあっては、画像形成装置の装置本体の側面に設けられた、用紙を排出するための排紙トレイの直ぐ上方位置に、両面印刷を施すべく用紙を表裏反転させるために片面印刷が終わった用紙を一時的に排出させる一時排出トレイ(特許文献2ではガイド)が設けられている。そして、この一時排出トレイの下面側に用紙へ空気を吹き付ける冷却ファンが設けられ、この冷却ファンが下方に向かって吹き出す空気によって排紙トレイ上に排出された用紙に対し冷却処理が施される。このように、排紙トレイに排出された用紙に冷却処理を施すことにより、画像形成装置内にファンや空気の流通経路を設けなくともよくなり、その分装置の大型化を回避することができると説明されている。
特開2004−37992号公報 特開2008−134484号公報
ところで、上記のような特許文献1および2に記載の画像形成装置で採用されているような用紙の冷却方式にあっては、いずれも高価な冷却ファンが採用されているため、その分装置コストが高騰するという問題点を有している。
本発明は、従来のかかる問題点を解消するべくなされたものであって、装置コストの高騰を抑えた上で用紙に対し必要かつ充分な冷却処理を施すことができる画像形成装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するべくなされた本発明に係る画像形成装置は、用紙にトナー画像を形成させる画像形成部を備えた装置本体と、片面に画像が形成された用紙が前記装置本体に設けられた第1排出口を通して排出される第1排紙トレイと、前記第1排紙トレイに排出された用紙を逆送して他面に画像形成処理を施すべく前記画像形成部へ再送するスイッチバック機構と、他面に画像の形成された用紙が前記装置本体に設けられた第2排出口を通して排出される第2排紙トレイと、を備え、前記第1排紙トレイは、排出された用紙を冷却し得る冷却構造を有していることを特徴とするものである(請求項1)。
かかる構成によれば、用紙に対し両面印刷処理を施すに際し、片面側の画像形成処理が完了した(すなわち片面側にのみ印刷処理が施された)用紙が第1排紙トレイに排出されると、当該第1排紙トレイには、排出された用紙を冷却し得る冷却構造が設けられているため、当該用紙はこの冷却構造によって冷却される。
従って、片面の印刷処理が完了して第1排紙トレイに排出された用紙は、画像形成時に与えられる熱により生じたカール状態が冷却処理で矯正されてカールのない元の状態に戻されるとともに、他の面を対象として再度の画像形成処理が施されるに際し用紙の昇温が抑えられる。
かかる請求項1の構成において、前記冷却構造は、前記第1排紙トレイに穿設され、かつ、用紙搬送方向に延びる貫通孔を備えて構成されていることが好ましい(請求項2)。
こうすることで、貫通孔内の空気は、画像形成処理時に加熱された用紙に起因した上方の方が下方よりも温度が高いという上下の温度差により上方へ誘引される。従って、貫通孔内を上方へ向かった空気は、その後、第1排紙トレイと用紙との間に形成された隙間を通って外部に抜け出ることになる。第1排紙トレイ上の用紙は、これによって形成された貫通孔を介した循環気流に曝されることになり、当該循環気流との熱交換で速やかに冷却処理される。
また、請求項1の構成において、前記貫通孔は、桟材が縦横に組み付けられて形成した格子構造における縦横の格子間の隙間によって形成されていることが好ましい(請求項3)。
こうすることで貫通孔の面積を大きくすることができ、これによる用紙の外気との接触面積の増大で冷却効果を高めることができる。
上記の各構成において、前記第2排紙トレイは、前記第1トレイの直下位置に設けられ、前記第1トレイの下面側には、前記第2排出口から排出される用紙を下方へ向けて湾曲させるデカーラが形成されていることが好ましい(請求項4)。
かかる構成によれば、両面に対する印刷処理が完了した用紙は、第2排出口から第2排紙トレイへ排出されるに際し、第1排紙トレイの下面側に形成されたデカーラによりカールが矯正される。
そして、このように第1排紙トレイの裏面側にデカーラを形成することにより、別体のデカーラを第2排出口の上縁部に設ける必要がなくなり、その分部品点数の削減に貢献する。
本発明に係る画像形成装置によれば、用紙に対し両面印刷処理を施すに際し、片面の印刷処理が完了した用紙は、スイッチバックのために第1排紙トレイに排出されたときに当該第1排紙トレイに形成された冷却構造によって冷却されるため、当該用紙は、画像形成時に与えられる熱により生じたカール状態が冷却処理で矯正されてカールのない元の状態に戻されるとともに、他の面を対象として再度の画像形成処理が施されるに際し用紙の昇温を抑えることができる。
そして、冷却構造は、第1排紙トレイの形状等に注目した静的な構造物であり、従来のファンの駆動で生じた気流を用紙に吹き付ける、いわゆる動的な冷却機構ではないため、装置コストや運転コストが嵩むことはなく、結果として用紙に対する冷却処理を低コストで行うことができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置を背面側から見た外観斜視図である。 画像形成装置の内部構造の概要を説明するための図1のII−II線矢視の断面略図である。 用紙搬出装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示す用紙搬出装置のIV−IV線矢視の断面図である。 一時受けトレイの他の実施形態を示す斜視図であり、(A)は、縦横にマトリックス状に複数の円孔が穿設された第2実施形態の一時受けトレイ、図5(B)は、複数の縦桟および横桟がそれぞれ交差されることにより形成された格子構造を有する第3実施形態の一時受けトレイをそれぞれ示している。 第4実施形態に係る一時受けトレイを示す斜視図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置を背面側から見た外観斜視図であり、図2は、その内部構造の概要を説明するための図1のII−II線矢視の断面略図である。なお、図1および図2において、X方向を左右方向、Y方向を前後方向といい、特に−Xを左方、+Xを右方、−Yを前方、+Yを後方という。因みに、図1においては、Xで示す左右は、紙面の左右と逆になっている。
本実施形態においては、画像形成装置10として、コンピュータ等の外部機器から伝送された画像情報に基づき画像形成処理を行うプリンタを例として挙げている。かかる画像形成装置10は、図1に示すように、外観視が全体的に単純な直方体状を呈する装置本体11に、それぞれ後述の画像形成部12、定着部13および用紙貯留部14が内装されるとともに、装置本体11の頂部に後述の用紙排出部15が形成されることによって構成されている。
以下、図2を基に画像形成装置10の内部構造についてその概要を説明する。画像形成装置10は、箱形を呈した装置本体11内に外部機器からの画像情報に基づき画像形成処理を実行する画像形成部12と、この画像形成部12によって形成され、用紙Pに転写された画像に定着処理を施す定着部13と、転写用の用紙を貯留する用紙貯留部14とが内装されているとともに、当該装置本体11の上部に定着処理後の用紙Pが排出される用紙排出部15が形成されることによって構成されている。
前記装置本体11の上部の前面側の適所には、用紙Pの出力条件等を入力操作するための図略の操作パネルが設けられている。この操作パネルには、電源キーや出力条件を入力するための各種のキー等が設けられている。
前記画像形成部12は、所定の画像形成処理によって用紙貯留部14から給紙された用紙Pにカラー画像を形成させるものである。本実施形態では、上流側(右側)から下流側へ向けて順次配設された、マゼンタ色の現像剤を用いるマゼンタ用ユニット12Mと、シアン色の現像剤を用いるシアン用ユニット12Cと、イエロー色の現像剤を用いるイエロー用ユニット12Yと、ブラック色の現像剤を用いるブラック用ユニット12Kとが備えられている。
そして、前記各ユニット12M,12C,12Y,12Kには、感光体ドラム121および現像装置122がそれぞれ備えられている。感光体ドラム121は、周面に静電潜像およびこの静電潜像に沿ったトナー像(可視像)を形成させるためのものである。そして、各感光体ドラム121は、図2において反時計方向へ向けて回転しつつ対応した現像装置122からトナーの供給を受ける。各現像装置122には、装置本体11内の上部の空間に着脱可能にそれぞれ対応して装着された複数のトナーコンテナ128から現像剤がそれぞれ補給される。
なお、本実施形態においては、現像剤としてトナーとキャリアとからなる、いわゆる2成分系のものが採用されている。トナーは、着色剤、電荷制御剤およびワックス等の添加剤をバインダー樹脂中に分散させた粒径が6〜12μmの微粉体である。これに対してキャリアは、磁鉄鉱(Fe)等の粒径が60〜200μmの磁性粒子であり、トナーを帯電させるために使用される。そして、トナーは、トナーコンテナ128から現像装置122に適宜補給される消耗品であるのに対し、キャリアは、予め所定量が現像装置122内に装填されており、消耗することなく循環使用されるのが一般的である。
各感光体ドラム121の直下位置には帯電装置123がそれぞれ設けられているとともに、各帯電装置123のさらに下方位置には露光装置124が設けられている。そして、各感光体ドラム121は、前記帯電装置123によって周面が一様に帯電され、コンピュータ等から入力された画像データに基づく各色に対応したレーザー光が前記各露光装置124から帯電後の感光体ドラム121の周面に照射される。これにより、各感光体ドラム121の周面に静電潜像が形成される。かかる静電潜像に現像装置122から現像剤の内のトナーのみが供給されることによって、感光体ドラム121の周面にトナー像が形成される。
感光体ドラム121の上方位置には、当該各感光体ドラム121に当接するように駆動ローラ125aおよび従動ローラ125b間に張設された転写ベルト125が設けられている。この転写ベルト125は、各感光体ドラム121に対応してそれぞれ設けられた転写ローラ126によって感光体ドラム121の周面に押し付けられた状態で各感光体ドラム121と同期しながら駆動ローラ125aと従動ローラ125bとの間を周回する。
そして、転写ベルト125が周回することによりその表面に対しマゼンタ用ユニット12Mの感光体ドラム121によるマゼンタトナーのトナー像の転写が行なわれ、ついで転写ベルト125の同一位置にシアン用ユニット12Cの感光体ドラム121によるシアントナーのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれ、ついで転写ベルト125の同一位置にイエロー用ユニット12Yの感光体ドラム121によるイエロートナーのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれ、最後のブラック用ユニット12Kの感光体ドラム121によるブラックトナーのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれる。
これによって転写ベルト125の表面には、カラーのトナー像が形成される。この転写ベルト125の表面に形成されたカラーのトナー像が用紙貯留部14から搬送されてきた用紙Pに転写される。
そして、各感光体ドラム121の図2における左方位置には当該感光体ドラム121の周面の残留トナーを除去して清浄化するクリーニング装置127が設けられている。クリーニング装置127によって清浄化処理された感光体ドラム121の周面は、新たな帯電処理のために帯電装置123へ向かうことになる。
クリーニング装置127で感光体ドラム121の周面から取り除かれた廃トナーは、所定の経路を通って図略のトナー回収ボトルに回収され、貯留される。
画像形成部12の図2における左方位置には、上下方向に延びる用紙搬送路111が形成されている。この用紙搬送路111には、適所に搬送ローラ対112が設けられ、用紙貯留部14からの用紙がこの搬送ローラ対112の駆動で駆動ローラ125aに掛け回されている転写ベルト125へ向けて搬送される。かかる用紙搬送路111には、駆動ローラ125aと対向した位置に転写ベルト125の表面と当接した第2転写ローラ113が設けられ、用紙搬送路111を搬送されつつある用紙Pが転写ベルト125と第2転写ローラ113とに押圧挟持されることによって転写ベルト125上のトナー像が当該用紙Pに転写される。
前記定着部13は、画像形成部12で転写された用紙上のトナー像に対し定着処理を施すものである。かかる定着部13は、箱形を呈したケーシング131と、このケーシング131内に配設された、加熱源である通電発熱体を有する定着ローラ132と、この定着ローラ132の左方に対向配置された加圧ローラ133とを備えている。
そして、下から定着部13のケーシング131内へ導入された用紙Pは、定着ローラ132と加圧ローラ133との間のニップ部を通過するに際し、定着ローラ132からの熱を得てトナー像の定着処理が施される。定着処理の完了したカラー画像付の用紙Pは、定着部13の上部から延設された、後に詳述するスイッチバック機構20を通って装置本体11の頂部に設けられた用紙排出部15へ向けて排出されたり、画像形成部12へ戻されたりする。
すなわち、定着部13の左側には、両面印刷を行うときに片面に印刷処理が施され、かつ、定着処理が施された用紙Pであって、表裏反転された用紙Pを逆送する逆送搬送路114が設けられている。この逆送搬送路114の下端部は、前記用紙搬送路111における第2転写ローラ113より下方位置の適所に合流されている。また、逆送搬送路114の適所には、逆送ローラ対115が所定対設けられている。従って、スイッチバック機構20において逆送搬送路114へ向かわされた用紙Pは、逆送搬送路114の駆動で用紙搬送路111へ戻され、第2転写ローラ113と転写ベルト125との間のニップ部で裏面側に転写処理が施された後、再度定着部13で定着処理が施された後、両面印刷完了済みのものとして用紙排出部15へ排出される。
前記用紙貯留部14は、装置本体11内の最下部位置に形成されている。かかる用紙貯留部14は、装置本体11に対し挿脱可能に装着された用紙トレイ141を有している。用紙トレイ141には複数枚の用紙Pが積層された用紙束P1が貯留される。
かかる用紙トレイ141に貯留された用紙束P1の最上位の用紙Pは、下流端(図2における左端)の上面がピックアップローラ142の駆動で用紙束P1から用紙搬送路111へ向けて繰り出される。1枚ずつ繰り出され用紙Pは、搬送ローラ対112の駆動で用紙搬送路111を上昇し画像形成部12における第2転写ローラ113と転写ベルト125との間のニップ部へ向けて送り込まれ、ここで用紙Pに対し転写ベルト125からのトナー像の転写処理が施される。
そして、本実施形態においては、装置本体11の左部に上方へ向かって突設された用紙排出部筐体19が設けられている。この用紙排出部筐体19は、装置本体11の上部左方位置から立設された前後方向一対の側板191と、一対の側板191の左縁部間に架設された左方板192と、一対の側板191の上縁部間に架設された天板193と、一対の側板191の右縁部間に架設された仕切壁194とを備えている。
仕切壁194の上縁部と天板193の下面との間には隙間が形成されている。この隙間には、一対の側板191間に架設された桟材195が設けられている。そして、前記仕切壁194の上縁部と、桟材195の下縁部との間には、片面印刷あるいは両面印刷における印刷処理が完了した用紙Pを後述の排紙トレイ50へ向けて排出するための下部用紙排出口(第2排出口)196が開口されている。また、天板193の下面と前記桟材195の上縁部との間には、両面印刷における片面のみに印刷処理が施された用紙Pを後述の一時受けトレイ(第1排紙トレイ)60へ向けて一時的に排出するための上部用紙排出口(第1排出口)197が設けられている。
そして、このような上下の用紙排出口197,196を備えた用紙排出部15には、本実施形態に係るスイッチバック機構20が設けられている。
以下、図3および図4を基に、必要に応じて他の図面も参照しながらスイッチバック機構20について説明する。図3は、スイッチバック機構20の一実施形態を示す斜視図であり、図4は、そのIV−IV線矢視の断面図である。なお、図3および図4においてX方向を左右方向、Y方向を前後方向といい、特に−Xを左方、+Xを右方、−Yを前方、+Yを後方という。
図3および図4に示すように、スイッチバック機構20は、前記用紙排出部15の構成要素としてその範囲内に形成される。かかるスイッチバック機構20は、前記用紙排出部筐体19内に形成される前記定着部13の下流端(上端)から前記下部用紙排出口196へ向かう排紙搬送路30と、この排紙搬送路30の途中から分岐された分岐搬送路35と、この分岐搬送路35の下流端から上部用紙排出口197へ向けて延設された可逆搬送路36と、前記排紙搬送路30の下流端であって前記下部用紙排出口196へ臨む部分に設けられた用紙Pを排出するための排出ローラ40と、前記上部用紙排出口197に臨んで前記可逆搬送路36に設けられた可逆ローラ対45と、前記排出ローラ40の駆動で下部用紙排出口196を通って排出された用紙Pを受ける排紙トレイ(第2排紙トレイ)50と、可逆ローラ対45の順駆動で上部用紙排出口197を通って排出された用紙を一時的に受ける第1実施形態の一時受けトレイ(第1排紙トレイ)60とを備えて構成されている。
一時受けトレイ60によって一時的に受けられた片面に印刷処理が施された用紙Pは、後述の上部駆動モータ48の逆駆動による可逆ローラ対45の逆回転で駆動で逆送搬送路114へ向けてスイッチバックされる。
前記排紙搬送路30は、定着部13の下流端から立設された垂直部31と、この垂直部31の上端から右方へ向けて円弧状に湾曲された湾曲部32と、この湾曲部32の先端から下部用紙排出口196へ向けて水平に延びる水平部33とを備えている。
かかる排紙搬送路30は、垂直部31、湾曲部32および水平部33においてそれぞれ前後方向の略全長に亘り配設された各一対のガイド板330間の隙間空間によって形成されている。かかる各一対のガイド板330は、垂直部31においてそれぞれ垂直に立設され、湾曲部32においてそれぞれ円弧状に形成され、水平部33においてそれぞれ水平に延ばされている。特に水平部33は、水平に延びた上部ガイド板331と、下方でこの上部ガイド板331と平行に配設された下部ガイド板332との間の隙間空間によって形成されている。
定着部13から導出される用紙Pは、定着ローラ132および加圧ローラ133間のニップ部におけるこれらの回転によって搬送され、ケーシング131を出た後も、これら各ローラ132,133の回転により排紙搬送路30に沿い排紙トレイ50へ向けて搬送される。
前記排出ローラ40は、前記下部用紙排出口196に臨んで一対の側板191間に架設されたローラ軸41と、このローラ軸41に同心で一体回転可能に外嵌された4つの単位ローラ42とを備えている。
前記ローラ軸41は、排紙搬送路30の水平部33の下流端(右端)における下部ガイド板332の若干下方位置において一対の側板191間に下部用紙排出口196を臨むような状態で架設されている。
前記単位ローラ42は、本実施形態においては、4つが採用されている。各単位ローラ42は、略等間隔でローラ軸41に装着されている。かかる単位ローラ42は、周面が前記上部ガイド板331の先端(右端)との間に用紙Pを1枚通し得る隙間を形成するように径寸法が設定されている。
そして、用紙排出部筐体19内の適所には、下部駆動モータ43が据え付けられている。この下部駆動モータ43の駆動力は、ギヤ機構431を介してローラ軸41に伝達される。従って、用紙Pの搬送速度に同期した下部駆動モータ43の駆動で単位ローラ42がローラ軸41回りに図3における時計方向に回転することにより、排紙搬送路30に沿って搬送されてきた用紙Pは、単位ローラ42の周面と上部ガイド板331の先端との間の隙間を通り、下部用紙排出口196から排紙トレイ50へ向けて排出されることになる。
また、本実施形態においては、用紙Pの先端に形成されたカールを矯正するための複数のカール矯正部材44が下部用紙排出口196に臨んで設けられている。すなわち、用紙Pは、定着部13において定着ローラ132からの伝熱による加熱によって定着処理が施されるのであるが、このとき、用紙Pの定着ローラ132に当接している面が熱膨張する。これによって用紙Pが排紙搬送路30を通って排紙トレイ50へ排出されるときには、上に向かって凹になるようにカールする。カール矯正部材44は、このカールを矯正するためのものである。
かかるカール矯正部材44は、本実施形態においては、ローラ軸41の前端および後端に設けられた各単位ローラ42に対応する位置と、ローラ軸41の前後方向の中央部に対応する位置との3個所に設けられている。
そして、このようなカール矯正部材44は、下部用紙排出口196の直上位置で一対の側板191間に架設された前記桟材195に取り付けられる小さな板状の取り付け片441と、この取り付け片441の下縁部から下方に向けて延設されたカール矯正板442とを備えている。カール矯正板442は、内面側の曲率径寸法が前記単位ローラ42の径寸法より若干大きめに設定された円弧状に形成されている。
因みに、本実施形態においては、前後一対のカール矯正部材44は、前後一対の単位ローラ42と対向配置されているのに対し、中央部のカール矯正部材44は、単位ローラ42が対向されていない。
そして、下部用紙排出口196から排出される用紙Pは、その前後の側部が、カール矯正板442の内面と、単位ローラ42の外周面との間に形成された僅かな隙間をカール方向とは反対方向への強制力を受けながら通過され、これによってカールが矯正される。これに対し用紙Pの中央部は、単位ローラ42がない状態でカール矯正板442によってのみ矯正処理が施される。
前記排紙トレイ50は、図2に示すように、左右方向の長さ寸法が装置本体11の左右長から用紙排出部筐体19の左右長を差し引いた寸法に略設定されている。かかる排紙トレイ50は、図3に示すように、上面が用紙排出部筐体19の右面下端部から右方へ向かって先上がりに傾斜した傾斜部51と、上面がこの傾斜部51の右端部から右方へ向かって水平に延設された水平部52と、前記傾斜部51に上方へ向かって突設された複数条(本実施形態では2条)のリブ53とを備えている。傾斜部51の左右長は、水平部52の左右長の略1/2に設定されている。
かかる排紙トレイ50の傾斜部51には、前半分および後半分の位置にそれぞれ傾斜面に沿った側方通気凹部511が凹設されているとともに、傾斜部51における前後方向の中央位置には、水平部52にまで延びた中央通気凹部512が凹設されている。これらの通気凹部511,512は、排紙トレイ50に用紙Pが排出された状態で、用紙Pの下方位置に空気層を形成させ、用紙Pが保持している熱による空気層の流動で用紙Pの冷却に寄与させるためのものである。
前記排紙トレイ50の水平部52は、左側に形成された左右方向の全長に亘って上方へ膨設された膨設部521を有している。前記中央通気凹部512は、傾斜部51からこの膨設部521にまで及んでいる。かかる膨設部521が設けられるのは、当該膨設部521の右側において、排出された用紙Pの裏面を排紙トレイ50の表面から離間させ、これによる用紙Pの熱に起因した気流の流通で冷却効果を向上させるためである。
前記リブ53は、用紙排出部筐体19の下部用紙排出口196から排紙トレイ50上へ排出された用紙Pの下流端と排紙トレイ50の傾斜部51との間に隙間を形成させるためのものである。本実施形態においては、リブ53は、排紙トレイ50の中央通気凹部512の前後の縁部からそれぞれ突設されている。かかるリブ53は、扁平な(すなわち高さの低い)二等辺三角形状を呈している。
排紙トレイ50の傾斜部51にこのようなリブ53が設けられることにより、排紙トレイ50上へ排出された用紙Pは、その下流端が当該一対のリブ53によって持ち上げられた状態になるため、用紙Pが保持している熱に起因して形成された気流により用紙Pは、より効果的に冷却処理される。
また、用紙Pがリブ53によって持ち上げられた状態とされること、並びに一対の側方通気凹部511および中央通気凹部512が設けられていること、さらに排紙トレイ50の水平部52に膨設部521が設けられていること等により、当該用紙Pからの熱が排紙トレイ50の裏面側に設けられているトナーコンテナ128に伝わり難くなり、これによってトナーコンテナ128内のトナーの温度上昇による変質を防止することができる。
前記分岐搬送路35は、用紙Pに対して両面印刷を行う場合に使用される経路であり、排紙搬送路30の湾曲部32の途中から右上に向けて斜めに分岐されて形成されている。かかる分岐搬送路35へは、片面に画像形成処理が施され、定着部13で当該片面のトナー像の定着処理が施された用紙Pが導入される。
排紙搬送路30における分岐搬送路35への分岐点には切り換えガイド39が設けられている。この切り換えガイド39は、先端を左方へ向けた状態で基端部が支持軸391回りに正逆回動自在に軸支されている。かかる切り換えガイド39は、普段、図4に実線で示すように、先端が上に上がって用紙Pをそのまま排紙搬送路30の水平部33に向かわせるように案内する先上がり姿勢に設定されている。
そして、用紙Pに両面印刷を行うときであって、片面への印刷処理が完了した用紙Pが搬送されるときのみ、先上がり姿勢に姿勢設定されていた切り換えガイド39は、支持軸391回りに反時計方向に向けて回動され、図4に二点差線で示す、先下がり姿勢に姿勢変更される。これによって片面に印刷処理が施された用紙Pは、切り換えガイド39を介して分岐搬送路35へ導入されることになる。
前記可逆ローラ対45は、順回転することで用紙Pを一時受けトレイ60へ向かわせるとともに、逆回転することで一旦一時受けトレイ60へ排出された用紙Pを引き戻させるためのものである。かかる可逆ローラ対45は、上下一対のローラ軸46と、これらのローラ軸46に同心で一体回転可能に外嵌された4対の単位ローラ対47とを備えている。前記上下一対のローラ軸46は、上部用紙排出口197に臨み前記可逆搬送路36を上下から挟むようにして一対の側板191間に架設されている。
前記各単位ローラ対47は、周面同士が互いに当接された状態で4対が略等間隔に同心で各ローラ軸46に装着されている。
前記用紙排出部筐体19内の上方位置の適所には、上部駆動モータ48が据え付けられている。この上部駆動モータ48の駆動力は、ギヤ機構481を介してローラ軸46に伝達される。そして、用紙Pの搬送速度に同期した上部駆動モータ48の駆動で単位ローラ対47がローラ軸46回りに順逆回転することにより、片面に印刷処理が施された用紙Pを一時受けトレイ60へ排出したり、逆に一旦一時受けトレイ60へ排出された用紙Pを可逆搬送路36へ戻したりする。
可逆搬送路36は、分岐搬送路35との接続位置の上部が前記逆送搬送路114に接続されている。そして、一旦可逆搬送路36を通って一時受けトレイ60へ排出された用紙Pは、可逆ローラ対45の逆回転で逆送されたとき、分岐搬送路35に戻ることなく、逆送搬送路114へ向かわされる。
そして、本実施形態においては、分岐搬送路35と可逆搬送路36との境界位置に、分岐搬送路35の天井板から右方へ延びて可逆搬送路36内へ臨まされた舌片351が設けられている。この舌片351の先端(右端)は、可逆ローラ対45の下側のローラの周面に対向されている。従って可逆ローラ対45の下側のローラが時計方向に向けて順回転している状態で分岐搬送路35から可逆搬送路36へ搬送された用紙Pは、その先端縁部が前記下側のローラの周面に当たるため、当該ローラの順回転に誘導されて可逆ローラ対45のニップ部へ向かい、用紙Pの下流端が可逆ローラ対45のニップ部に挟持された状態で一時受けトレイ60へ排出される。
これに対し、一旦一時受けトレイ60へ排出された片面印刷済みの用紙Pが可逆ローラ対45の逆回転でスイッチバック(逆送)されるときには、当該用紙Pは、逆送時の先端が舌片351の上を通過するため、分岐搬送路35へ戻ることなく逆送搬送路114へ向かわされることになる。
逆送搬送路114へ向かった表裏反転状態の用紙は、図2に示す逆送ローラ対115の駆動で逆送搬送路114を逆送され、用紙搬送路111へ戻されて搬送ローラ対112の駆動により第2転写ローラ113と転写ベルト125との間のニップ部へ供給され、ここで裏面側に転写処理が施され、定着部13で定着処理が施された後に排紙搬送路30へ向けて導出される。このとき、切り換えガイド39は、図4に実線で示す先上がり姿勢に姿勢変更されているため、両面印刷が完了した用紙Pは、排紙搬送路30をそのまま通って排紙トレイ50へ排出される。
前記一時受けトレイ60は、片面にトナー像の転写処理が施され定着部13で定着処理が施された(すなわち片面の印刷処理が完了した)用紙Pであって、切り換えガイド39、分岐搬送路35、可逆搬送路36、可逆ローラ対45および上部用紙排出口197を介して排出された用紙P(図4に二点車線で表示)を一時的に受けるとともに、用紙Pに冷却処理を施すものである。
因みに、一時受けトレイ60へ一旦排出された用紙Pは、前述のとおり、上部駆動モータ48の逆駆動による可逆ローラ対45の逆回転によってスイッチバック(逆送)され、可逆搬送路36における舌片351の上面および逆送搬送路114を介して画像形成部12における第2転写ローラ113と転写ベルト125との間のニップ部へ戻され、ここで裏面側に転写処理が施された後、定着部13で定着処理が施され、両面印刷が完了した状態で排紙搬送路30を通って排出ローラ40へ排出される。
一時受けトレイ60からスイッチバックされる用紙Pは、一時受けトレイ60に排出されたときの冷却処理によって、定着部13で加熱されたときに形成されたカールが矯正されているため、当該カールが用紙Pの逆送や画像形成処理に悪影響を及ぼすような不都合の発生が抑えられる。
そして、かかる一時受けトレイ60は、熱伝導率の大きい材料によって形成されている。熱伝導率の大きい材料として金属(例えばが銅や鉄など)が採用される場合には、金属材料製の薄板にプレス処理を施して所定の立体形状に成形されたものが採用される。これに対し一時受けトレイ60の材料として合成樹脂が採用された場合には、合成樹脂材料の中では熱伝導率が大きいポリエチレン(特に高密度ポリエチレン)やシリコン樹脂等の中実品が採用される。
そして、このような材料で形成された一時受けトレイ60には、冷却構造の構成要素としての複数条の長孔(貫通孔)61が穿設されている。この長孔61は、図3に示すように、一時受けトレイ60を上下に貫通した状態で用紙排出方向(左右方向)に長尺に設定されている。本実施形態においては、複数の長孔61が、図3に示すように、前後方向に向けて並設されている。なお、これに代えて前後方向に長尺の複数の長孔を左右方向に向けて並設してもよい。
このような長孔61を一時受けトレイ60に設けることによって、加熱された用紙Pが一時受けトレイ60上に排出されると、熱源が一時受けトレイ60の上部に形成された状態になる。従って、この熱源に起因して長孔61の下面開口から上面開口に向けて上昇気流が形成され、この気流が用紙Pの裏面と一時受けトレイ60の上面との間の隙間を通って循環することになる。この気流の循環によって用紙Pを効果的に冷却することができる。
以上詳述したように、本実施形態に係る画像形成装置10は、用紙Pに対して両面印刷が可能に構成されたものである。かかる画像形成装置10は、用紙Pに画像を形成させる画像形成部12を備えた装置本体11と、片面に画像が形成された用紙Pが装置本体11の一部である用紙排出部筐体19に設けられた上部用紙排出口197を通して排出される一時受けトレイ60と、一時受けトレイ60に排出された用紙Pを逆送して他面に画像形成処理を施すべく画像形成部12へ返送するスイッチバック機構20と、両面に画像の形成された用紙Pが装置本体11に設けられた下部用紙排出口196を通して排出される排紙トレイ50とを備えて構成されている。
そして、一時受けトレイ60は、排出された用紙Pを冷却し得る冷却構造としての貫通孔(本実施形態では長孔61)を有している。従って、用紙Pに対し両面印刷処理を施すに際し、片面側の画像形成処理が完了した(すなわち片面側にのみ定着処理も含めた印刷処理が施された)用紙Pが一時受けトレイ60に排出されると、当該一時受けトレイ60には、排出された用紙Pを冷却し得る冷却構造としての長孔61が設けられているため、この長孔61を流通する気流によって当該用紙Pに冷却処理を施すことができる。
従って、片面の印刷処理が完了して一時受けトレイ60に排出された用紙Pは、画像形成時に与えられる熱により生じたカール状態が冷却処理で矯正されてカールのない元の状態に戻されるとともに、他の面を対象として再度の画像形成処理が施されるに際し用紙の昇温を抑えることができる。
そして、長孔61によって構成された一時受けトレイ60の冷却構造は、従来のようにファンの駆動で生じた気流を用紙Pに吹き付ける、いわゆる動的な冷却機構ではないため、装置コストや運転コストが嵩むことはなく、低コストで用紙Pの冷却処理を実現することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
(1)上記の実施形態においては、用紙搬出装置20を備えた画像形成装置10としてプリンタを例に挙げて説明した。プリンタに代えて複写機であってもよいし、ファクシミリ装置であってもよい。
(2)上記の実施形態においては、用紙搬出装置20を備えた画像形成装置10として、感光体ドラム11の他に中間転写ベルト14が像担持体として採用されているカラー印刷用のものを例に挙げて説明した。かかるカラー印刷用のものに代えて中間転写ベルト14が採用されないカラー印刷用のものであってもよいし、モノクロ印刷用のものであってもよい。
(3)上記の実施形態においては、排紙トレイ50および一時受けトレイ60は、上下で対向するように配設されている。しかし、こうする代わりに、状況に応じ例えば一方を装置本体11の上部に設けるとともに、他方を装置本体11から外部に突出させるようにする等、両者を上下で対向して設けなくてもよい場合もある。
(4)図5は、一時受けトレイの他の実施形態を示す斜視図であり、図5(A)は、縦横にマトリックス状に複数の円孔62が穿設された第2実施形態の一時受けトレイ60a、図5(B)は、複数の縦桟631および横桟632がそれぞれ交差されることにより形成された格子構造63を有する第3実施形態の一時受けトレイ60bをそれぞれ示している。
まず、図5(A)に示す第2実施形態に係る一時受けトレイ60aによれば、複数の円孔62が用紙Pに対して均等に対応された状態になるため、用紙Pを均一に冷却処理することができる。
ついで、図5(B)に示す第3実施形態に係る一時受けトレイ60bによれば、四角枠体630内に形成された縦桟631および横桟632からなる格子構造63によって、それぞれ形成される矩形孔64の面積を大きくすることができる。従って、その分当該矩形孔64を介して接触される空気量が多くなり、結果として用紙Pをより効果的に冷却することができる。
(5)図6は、第4実施形態に係る一時受けトレイ60cを示す斜視図である。図6に示すように、第4実施形態に係る一時受けトレイ60cは、四角枠体630の基端側の下面に、前記カール矯正部材44と同一の役割を果たすカール矯正突起440が下方へ向かって突設されている。このカール矯正突起440は、排出ローラ40の周面に対向した面に円弧面443が形成されている。そして、この円弧面443と排出ローラ40の周面との間に、下部用紙排出口196から排出された用紙Pを通して当該用紙Pに形成されているカールを矯正するための円弧隙間が形成されている。
なお、第4実施形態の一時受けトレイ60cにおいては、図6に四角枠体630の内側の一点鎖線で示された領域に、長孔61、円孔62および格子構造63のいずれかが形成される。
このような第4実施形態に係る一時受けトレイ60cによれば、排出される用紙Pに対し冷却処理を施しつつ、当該一時受けトレイ60cにカール矯正突起440が設けられていることにより、カール矯正部材44(図3)を別途取り付ける必要がなくなり、その分部品コストおよび組み付けコストの低減化に貢献することができる。
10 画像形成装置 11 装置本体
111 用紙搬送路 112 搬送ローラ対
113 転写ローラ 114 逆送搬送路
115 逆送ローラ対 12 画像形成部
12M マゼンタ用ユニット 12C シアン用ユニット
12Y イエロー用ユニット 12K ブラック用ユニット
121 感光体ドラム 122 現像装置
123 帯電装置 124 露光装置
125 転写ベルト 125a 駆動ローラ
125b 従動ローラ 126 転写ローラ
127 クリーニング装置 128 トナーコンテナ
13 定着部 131 ケーシング
132 定着ローラ 133 加圧ローラ
14 用紙貯留部
141 用紙トレイ 142 ピックアップローラ
15 用紙排出部 19 用紙排出部筐体
191 側板 192 左方板
193 天板 194 仕切壁
195 桟材
196 下部用紙排出口(第2排出口)
197 上部用紙排出口(第1排出口)
20 スイッチバック機構 30 排紙搬送路
31 垂直部 32 湾曲部
33 水平部 330 ガイド板
331 上部ガイド板 332 下部ガイド板
35 分岐搬送路 351 舌片
36 可逆搬送路 39 切り換えガイド
391 支持軸 40 排出ローラ
41 ローラ軸 42 単位ローラ
43 下部駆動モータ 431 ギヤ機構
44 カール矯正部材 441 取り付け片
442 カール矯正板 45 可逆ローラ対
46 ローラ軸 47 単位ローラ対
48 上部駆動モータ 481 ギヤ機構
50 排紙トレイ(第2排紙トレイ)
51 傾斜部 511 側方通気凹部
512 中央通気凹部 52 水平部
521 膨設部 53 リブ
60,60a,60b,60c 一時受けトレイ(第1排紙トレイ)
61 長孔(貫通孔) 62 円孔
63 桟部材 630 四角枠体
631 縦桟 632 横桟
P 用紙 P1 用紙束

Claims (4)

  1. 用紙にトナー画像を形成させる画像形成部を備えた装置本体と、
    片面に画像が形成された用紙が前記装置本体に設けられた第1排出口を通して排出される第1排紙トレイと、
    前記第1排紙トレイに排出された用紙を逆送して他面に画像形成処理を施すべく前記画像形成部へ再送するスイッチバック機構と、
    他面に画像の形成された用紙が前記装置本体に設けられた第2排出口を通して排出される第2排紙トレイと、を備え、
    前記第1排紙トレイは、排出された用紙を冷却し得る冷却構造を有していることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記冷却構造は、前記第1排紙トレイに穿設され、かつ、用紙搬送方向に延びる貫通孔を備えて構成されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記貫通孔は、桟材が縦横に組み付けられて形成した格子構造における縦横の格子間の隙間によって形成されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記第2排紙トレイは、前記第1トレイの直下位置に設けられ、
    前記第1トレイの下面側には、前記第2排出口から排出される用紙を下方へ向けて湾曲させるデカーラが形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
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