JP2011022078A - タービン翼の振動計測装置及び振動計測方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】作動ガスを受けて回転するタービンインペラ3の端面3aに向けてレーザー光を投光すると共に反射した上記レーザー光を受光する光学プローブ50を有し、該光学プローブ50の受光結果に基づいてタービンインペラ3の振動を計測する振動計測装置100であって、端面3aにおいて、1次の振動モードでの腹に対応する位置で、且つ、2次の振動モードでの腹に対応する位置に設けられた第1光学プローブ50A1及び50A2と、端面3aにおいて、1次の振動モードでの腹に対応する位置で、且つ、2次の振動モードでの節に対応する位置に設けられた第2光学プローブ50B1及び50B2とを有する構成を採用する。
【選択図】図1
Description
N1=n1 N2=n2 …(1)
ここで、n1<n2なので、タービンの回転数Nt(rps)がN1とき1次の固有振動モードが、N2のとき2次の固有振動モードが見られる。したがって、Ntが分かれば何次の振動モードであるかを判別することが従来の方法でも可能であった。
Nt1=n1/N …(2)
この時、Nとn1、n2の関係によっては、N1とN2とが同じになってしまう場合がある。したがって、従来の方法では、Ntから何次の固有振動モードであるかを判別することが困難であるという問題がある。
この構成において、第1光学プローブで、従来行っていた翼振動の計測を行い、本発明により新規設置した第2光学プローブにて振動モードの判別のための計測を行う。
すなわち、第2光学プローブにおいて、1次の振動モードでは腹に相当する部位なので大きな振幅が計測されるのに対し、2次の振動モードでは節に相当する部位なので振幅がほとんど計測されない。このため、第1光学プローブで腹を検知し第2光学プローブが腹を検知している時は1次の振動モードと、第1光学プローブで腹を検知し第2光学プローブが節を検知している時は2次の振動モードと判断できる。
この構成を採用することによって、本発明では、上記のように光学プローブを複数設けると、軸方向において設置スペースを確保することが困難であるため、周方向にずれた位置に光学プローブを配置する。
タービン翼の周りにノズルベーンが等間隔で複数配置されている場合に、周方向において光学プローブを等間隔で配置すると、上記の式(2)で示したように、光学プローブ自体がタービン翼の振動を励起(共振)する原因となって外乱を与えてしまう虞がある。本発明では、この共振を回避するため光学プローブを周方向に不等間隔で配置する。
タービン翼の周りにノズルベーンが等間隔で複数配置されている場合に、周方向において光学プローブの個数とノズルベーンの個数とが倍数で配置されると固有振動数との関係で、光学プローブ自体がタービン翼の振動を励起(共振)する原因となって外乱を与えてしまう虞がある。本発明では、この共振を回避するため光学プローブの個数とノズルベーンの個数とを素数関係となるようにする。
したがって、本発明により、計測の信頼性が向上し、且つ、タービン翼の振動モード判別が可能となる振動計測装置が得られる。
図1は、本発明の実施形態における振動計測装置の光学プローブが設けられた可変容量型ターボチャージャを示す全体構成図である。図2は、図1における矢視K図である。図3は、図2における線視X1及び線視X2における断面図である。図4は、図2における線視Y1及び線視Y2における断面図である。図5は、本発明の実施形態におけるタービンインペラの振動モードを示す図である。図6は、本発明の実施形態における振動計測装置の計測結果を示す図である。
図に示すように本実施形態における振動計測装置100の光学プローブ50が設けられる供試体は、可変容量型ターボチャージャTである。
ベアリングハウジング1a内には、図1中水平方向に延びるタービン軸2が図示しないベアリングを介して回転自在に軸支されている。そして、このタービン軸2の一端側(図示の例では左端側)にはタービンインペラ(タービン翼)3が一体的に連結され、他端側(図示の例では右端側)にはコンプレッサインペラ4が一体的に連結されている。なお、タービンインペラ3はタービンハウジング1b内に配置され、コンプレッサインペラ4はコンプレッサハウジング1c内に配置されるように構成されている。
さらに、コンプレッサハウジング1cは、コンプレッサインペラ4の径方向外側で略環状に形成されるコンプレッサスクロール流路9が形成されていていると共に、このコンプレッサスクロール流路9は、ディフューザ流路8と連通されている。なお、コンプレッサスクロール流路9は、図示しない内燃機関の吸気口と連通されている。
図5に示すように、1次の振動モードでは端面3aに腹が1つ現れ、次数が上がるごとに腹の数が増えている。ここで、1次の振動モードと2次の振動モードとの違いに着目すると、1次の振動モードでは腹が現れている領域に、2次の振動モードでは節が現れていることが分かる。
一方、第2光学プローブ50B1(50B2)は、図4に示すように、端面3aにおいて、第1光学プローブ50A1及び50A2が取り付けられた位置からコンプレッサ側に軸方向でずれた位置に取り付けられている。
なお、本実施形態のように可変容量型ターボチャージャTが小型の場合に、光学プローブ50を複数設けると、軸方向において設置スペースを確保することが困難であるため、図2に示すように、タービンインペラ3の回転軸周りの周方向において互いにずらした位置に光学プローブ50(50A1、50A2、50B1、50B2)を配置している。
しかし、ラインL1を超えてラインL2までの間においては、光学プローブA1及び光学プローブA2での振幅の値が高いままで、光学プローブB1及び光学プローブB2での振幅の値が増加して、高い値を示している。すなわち、ラインL1からラインL2の範囲で、タービンインペラ3の振動モードが1次に変化していると判断できる。
したがって、本実施形態は、従来の方法では困難であった、同一回転数における1次固有振動モードと、2次固有振動モードの判別ができる振動計測装置100が得られる。
Claims (5)
- 作動ガスを受けて回転するタービン翼の端面に向けてレーザー光を投光すると共に反射した前記レーザー光を受光する光学プローブを有し、該光学プローブの受光結果に基づいて前記タービン翼の振動を計測するタービン翼の振動計測装置であって、
前記端面において、1次の振動モードでの腹に対応する位置で、且つ、2次の振動モードでの腹に対応する位置に設けられた第1光学プローブと、
前記端面において、1次の振動モードでの腹に対応する位置で、且つ、2次の振動モードでの節に対応する位置に設けられた第2光学プローブとを有することを特徴とするタービン翼の振動計測装置。 - 前記第1光学プローブ及び前記第2光学プローブは複数設けられており、
各光学プローブは、前記タービン翼の回転軸周りの周方向において互いに異なる位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のタービン翼の振動計測装置。 - 前記タービン翼の周りには前記作動ガスを導くノズルベーンが等間隔で複数設けられており、
前記光学プローブは、前記周方向において不等間隔で設けられていることを特徴とする請求項2に記載のタービン翼の振動計測装置。 - 前記タービン翼の周りには前記作動ガスを導くノズルベーンが等間隔で複数設けられており、
前記光学プローブの個数と前記ノズルベーンの個数とは素数関係となっていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のタービン翼の振動計測装置。 - 作動ガスを受けて回転するタービン翼の端面に向けてレーザー光を投光すると共に反射した前記レーザー光を受光する光学プローブを有し、該光学プローブの受光結果に基づいて前記タービン翼の振動を計測するタービン翼の振動計測方法であって、
前記端面において、1次の振動モード及び2次の振動モードでの腹及び節の位置を予め求める工程と、
前記端面において、1次の振動モードでの腹に対応する位置で、且つ、2次の振動モードでの腹に対応する位置に設けられた第1光学プローブを用いて前記タービン翼の振動を計測する工程と、
前記端面において、1次の振動モードでの腹に対応する位置で、且つ、2次の振動モードでの節に対応する位置に設けられた第2光学プローブを用いて前記タービン翼の振動を計測する工程とを有することを特徴とするタービン翼の振動計測方法。
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