JP2011022075A - 磁気センサの部品配置構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気検出部材とバイアス磁界発生源の磁石との間に実装バラツキが存在していても、バイアス磁界のバラツキを低く抑えることができる磁気センサの部品配置構造を提供する。
【解決手段】磁気センサは、複数の検出素子8a〜8dを持つ磁気検出素子チップ2と、この磁気検出素子チップ2にバイアス磁界を印加する磁石3とを備える。そして、磁石3の発磁面幅Waを検出素子8のパターン幅Wbよりも大きく設定し、磁石3の発磁面長さK1を、検出素子8のパターン間隔K2よりも小さく設定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、自身にかかる磁界の向きや強さを検出し、その検出量に応じた検出信号を出力可能な磁気センサの部品配置構造に関する。
従来から周知のように、被検出体の位置や回転量等を検出するセンサの一種として、周囲に発生する磁界の変化量を検出することでこれらの位置変化を求める磁気センサが広く使用されている。磁気センサには、例えば磁石から磁気検出素子チップにバイアス磁界を付与し、被検出体の接近や離間により変化するバイアス磁界の変化を磁気検出素子で検出することで位置変化を見る種類のもの(例えば特許文献1〜6等参照)が周知である。この種の磁気センサは、例えば微弱な磁界でも検出可能であるので、極めて検出感度の高い磁気センサとして種々の分野で使用されている。
特開2007−218700号公報 特開2006−329888号公報 特開2006−267118号公報 特開平9−79865号公報 特開平5−341026号公報 特開平5−113472号公報
この磁気センサは、磁気検出素子チップと磁石とが一体に組み付けられた構造をとるが、これら2者間には、製造精度の上限の関係から、どうしても実装バラツキが発生してしまう現状がある。ところが、このような実装バラツキが存在すると、磁石から磁気検出素子チップに付与されるバイアス磁界がばらつくことになるので、これが磁気センサの検出精度の低下に繋がる問題が発生してしまう。しかし、これら2者を寸分違わず組み付けることは、製造精度上、どうしても不可能であり、このような実装バラツキを許容して、センサの検出精度を確保することができる技術の開発が要望されていた。
本発明の目的は、磁気検出部材とバイアス磁界発生源の磁石との間に実装バラツキが存在していても、バイアス磁界のバラツキを低く抑えることができる磁気センサの部品配置構造を提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、くしば状の配置状態をとる少なくとも一対の検出素子を持った磁気検出部材と、前記検出素子にバイアス磁界を印加する磁石とを一体に備え、前記バイアス磁界の変化量を前記検出素子により検出する磁気センサの部品配置構造において、前記バイアス磁界の発生面である前記磁石の発磁面の幅を、一対の前記検出素子の並び方向の幅であるパターン幅よりも大きく設定し、かつ前記磁石の幅直交方向の端縁から前記検出素子の該幅直交方向の真ん中までの距離と、前記発磁面から前記磁気検出部材の実装面までの垂直方向の距離とを同程度に設定したことを要旨とする。
この構成によれば、発磁面の幅を検出素子のパターン幅よりも大きく設定したので、発磁面の磁界の強い箇所に磁気検出部材を配置することが可能となる。よって、磁気検出部材と磁石とを一体組み付けするに際し、磁気検出部が磁石に対して幅方向においてばらついて実装バラツキが発生しても、このバラツキ前後で大きな差のない強度のバイアス磁界が磁石から磁気検出部材に付与される。このため、もし仮に磁気検出部材が磁石に対してその幅方向にばらついても、同方向におけるバイアス磁界のバラツキを少なく抑えることが可能となる。
また、磁石の幅直交方向の端縁から検出素子の同方向の真ん中までの距離と、発磁面から磁気検出部材の実装面までの垂直方向の距離とを同程度に設定したので、バイアス磁界のうち水平部分をより多く磁気検出部材に印加することが可能となる。よって、磁気検出部材と磁石とを一体組み付けするに際し、磁気検出部材が磁石に対して長さ方向にばらついて実装バラツキが発生しても、センサ出力に変動の少ない磁界方向をとるバイアス磁界が磁気検出部材に変わらず印加される。このため、もし仮に磁気検出部材が磁石に対してその長さ方向にばらついても、同方向におけるバイアス磁界のバラツキを少なく抑えることが可能となる。
本発明では、前記一対の検出素子の組は、2組設けられていることを要旨とする。
この構成によれば、検出素子の組を2組設けたので、被検出体の検出範囲をより広くとることが可能となる。
本発明では、前記発磁面の前記幅直交方向に沿う長さを、当該幅直交方向に沿って2組設けた前記検出素子の同方向長さであるパターン間隔よりも小さく設定したことを要旨とする。
この構成によれば、磁石の形状が直方体形状で済み、また検出素子の組数も2組で済むので、磁気センサを構造が簡素なものとして提供することが可能となる。
本発明では、前記一対の検出素子の組は、前記幅直交方向に沿って同一直線上に配置されるとともに、当該幅直交方向において前記磁石を挟んだ両側に配置されていることを要旨とする。
この構成によれば、磁石を挟んでその両側に移動する被検出体の動きを検出することが可能となるので、被検出体の位置をより広い範囲で検出することが可能となる。
本発明によれば、磁気検出部材とバイアス磁界発生源の磁石との間に実装バラツキが存在していても、バイアス磁界のバラツキを低く抑えることができる。
一実施形態における磁気センサの外観を示す斜視図。 磁気検出素子チップの回路構成を示す回路図。 磁気センサの内部構成を示す斜視図。 検出素子と磁石との配置関係を示す平面図。 (a)〜(d)は磁気センサの製造手順を示す説明図。 Y−Z平面視の部品配置関係と磁界強度の分布とを示す説明図。 X−Z平面視の部品配置関係と磁界方向の分布とを示す説明図。 別例における磁気センサの一例を示す模式図。
以下、本発明を具体化した磁気センサの部品配置構造の一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図1及び図3に示すように、外部からの印加磁界を検出するセンサとして、周囲発生磁界の変化量を見ることで被検出体の位置変化を検出する磁気センサ1がある。本例の磁気センサ1は、図3に示すように、周囲発生磁界を検出する磁気検出素子チップ2と、この磁気検出素子チップ2にバイアス磁界Hb(図6や図7等参照)を印加する磁石3とが一体に組み付けられている。磁気センサ1は、外部磁界によって変化するバイアス磁界Hbの変化量を磁気検出素子チップ2で検知することにより、印加磁界を検出する。この磁気センサ1は、例えば電流センサ等に使用されている。なお、磁気検出素子チップ2が磁気検出部材に相当する。
図3に示すように、磁気センサ1には、各種部品の取り付け先としてリードフレーム4が設けられている。このリードフレーム4は、例えば金属板からなり、周縁に磁気センサ1の接続端子5が複数(本例は8つ)形成されている。本例の場合、図1及び図3の紙面左上から時計回りの順に、第1接続端子5a、第2接続端子5b、第3接続端子5c、第4接続端子5d、第5接続端子5e、第6接続端子5f、第7接続端子5g、第8接続端子5hとなっている。磁気センサ1は、これら接続端子5a〜5hを残してリードフレーム4を樹脂6によりモールドされることでパッケージ化されている。
図3及び図4に示すように、リードフレーム4の上面中心には、ワイヤボンディングによって磁気検出素子チップ2が実装されている。磁気検出素子チップ2は、例えば1つのチップ部品からなるとともに、GMR(Giant Magneto Resistive effect)が使用されている。磁気検出素子チップ2のチップ基板7には、同チップ2の検出素子8が複数(本例は4つ)実装されている。磁気検出素子チップ2は、これら検出素子8,8…で磁石3のバイアス磁界を検出することにより検出信号を出力する。
これら検出素子8,8…は、磁気抵抗から形成されるとともに、2つで1つの組をなしている。このように、検出素子8を2つで1組とするのは、磁気検出素子チップ2を2重系とするためである。本例の場合、第1検出素子8aと第2検出素子8bとが組をなし、第3検出素子8cと第4検出素子8dとが組をなすとともに、8a,8bの組と8c,8dの組とが互いに対向する位置に配置されている。これら検出素子8a〜8dは、くしば状(つづら折り形状)に折り返されたパターン形状をとり、組をなすもの同士が互い違いに折り返されて1つの組を形成している。なお、くしば状とは、組をなす検出素子8,8同士が違いに向き合うとともに、矩形状に互い違いに折り返された形状をいう。
また、第1検出素子8aと第2検出素子8bとの組は、チップ基板7の一方側の半面9(図4の紙面上側の半面)に取り付けられ、ともに同一方向の磁界を検出する。第1検出素子8aは、その一端P1がボンディングワイヤ10を介して第1接続端子5aに接続され、その他端P8がボンディングワイヤ11を介して第8接続端子5hに接続されている。第2検出素子8bは、その一端P2がボンディングワイヤ12を介して第2接続端子5bに接続され、その他端P7がボンディングワイヤ13を介して第7接続端子5gに接続されている。なお、パターン長さ方向Xとは検出素子8の長手方向の向きのことをいい、幅直交方向に相当する。
更に、第3検出素子8cと第4検出素子8dとの組は、チップ基板7の他方側の半面14(図4の紙面下側の半面)に取り付けられ、第1検出素子8a及び第2検出素子8bとは逆方向を向く磁界を検出する。8a,8bの組と、8c,8dの組とは、検出素子8のパターン長さ方向(図3及び図4の矢印X方向)において同一直線上に配置されている。第3検出素子8cは、その一端P3がボンディングワイヤ15を介して第3接続端子5cに接続され、その他端P6がボンディングワイヤ16を介して第6接続端子5fに接続されている。また、第4検出素子8dは、その一端P4がボンディングワイヤ17を介して第4接続端子5dに接続され、その他端P5がボンディングワイヤ18を介して第5接続端子5eに接続されている。
また、リードフレーム4の裏面には、例えば接着剤等により磁石3が取り付けられている。磁石3は、例えば永久磁石が使用され、チップ基板7の垂直方向(図3の矢印Z方向)に着磁されている。本例の場合、磁石3の上面がN極で、下面がS極に着磁されている。磁石3は、自身の上面を磁界発生面、即ち発磁面19としてバイアス磁界Hbを検出素子8に付与する。発磁面19は、チップ基板7の実装面7aに対して平行に沿う平面をとっている。また、磁石3は、検出素子8のパターン長さ方向Xにおいて長く、パターン幅方向(図3及び図4の矢印Y方向)において短い直方体形状をとっている。なお、パターン幅方向Yとは組をなす検出素子8,8のパターの重なり方向に沿う向きのことをいい、並び方向に相当する。
ここで、磁気検出素子チップ2に磁界が付与された際は、図2に示すように、第1検出素子8a及び第2検出素子8bには、同じ方向の磁界が印加され、第3検出素子8c及び第4検出素子8dには、第1検出素子8a及び第2検出素子8bとは逆方向の磁界が付与される。そして、第1検出素子8aと第3検出素子8cとの間の電位差ΔVa、或いは第2検出素子8bと第4検出素子8dの間の電位差ΔVbが、磁気検出素子チップ2(磁気センサ1)の検出信号として出力される。
また、磁気センサ1を製造する際、まずは図5(a)に示すように、用意したリードフレーム4の上面中央に磁気検出素子チップ2を乗せ、この磁気検出素子チップ2をワイヤボンディングによりリードフレーム4に実装する。続いて、同図(b)に示すように、リードフレーム4の裏面において、磁気検出素子チップ2の直下位置に未着磁の磁石3を実装する。そして、同図(c)に示すように、リードフレーム4を樹脂6によりパッケージ化し、パッケージ化の後、磁石3を着磁する。続いて、同図(d)に示すように、リードフレーム4から不要な箇所を切断し、切り残した箇所を接続端子5a〜5hとする。以上の工程を経て、磁気センサ1が製造される。
図6に示すように、磁石3の発磁面19の幅(以下、発磁面幅Waと記す)は、検出素子8のパターン幅Wbよりも大きく設定されている。なお、検出素子8のパターン幅Wbよりも大きくとは、同図を見ても分かるように、非常に大きな差をもってサイズを大きくすることをいう。また、発磁面幅Waの中心とパターン幅Wbの中心とは一致するここで、発磁面幅Waは、磁石3の発磁面19におけるパターン幅方向Yのサイズ(大きさ)に相当する。また、検出素子8のパターン幅Wbは、同一の組の2つの検出素子8,8においてそのパターン幅方向Yに沿う部材厚さに相当する。
また、図7に示すように、磁石3の発磁面19においてパターン長さ方向Xの端縁20から検出素子8の同方向の真ん中21までの距離(以下、第1距離L1と記す)と、発磁面19からチップ基板7の実装面7aまでの垂直方向Zの距離(以下、第2距離L2と記す)とが同程度に設定されている。即ち、磁石3の発磁面19の長さ(以下、発磁面長さK1と記す)は、検出素子8のパターン間隔K2よりも小さく設定されている。また、発磁面長さK1の中心とパターン間隔K2の中心とは一致する。なお、発磁面長さK1は、磁石3のパターン長さ方向Xにおけるサイズ(大きさ)に相当する。また、検出素子8のパターン間隔K2は、一方の組の検出素子8a(8b)の真ん中21から他方の組の検出素子8c(8d)の真ん中21の間の距離に相当する。
さて、図6の磁界強度の分布図に示すように、発磁面19のバイアス磁界Hbは、パターン長さ方向Xの中央部分に高い値が集まって出力される傾向がある。そこで、本例においては、発磁面幅Waを検出素子8のパターン幅Wbよりも大きく設定したので、もし仮に実装時において磁気検出素子チップ2と磁石3との間に実装バラツキが発生しても、結果として検出素子8が磁界強度の高い箇所に位置する状態が保たれる。よって、磁気検出素子チップ2と磁石3との間に実装バラツキが発生しても、常に高いバイアス磁界Hbが検出素子8に付与されるので、実装バラツキがバイアス磁界Hbのバラツキに影響を及ぼし難くなる。
また、図7の磁界方向の分布図に示すように、発磁面19から発生するバイアス磁界Hbは、磁石3の端縁20から少し外側に離れた箇所において水平成分22が多くとれる傾向にある。検出素子8は水平成分22の検出時に高出力を出すので、水平成分22の分布帯に検出素子8が位置していれば、検出素子8の安定した出力の確保に効果が高い。よって、本例の場合、発磁面長さK1を検出素子8のパターン間隔K2よりも小さく設定したので、バイアス磁界Hbの水平成分22を、より多く検出素子8に付与可能となる。このため、磁気検出素子チップ2と磁石3との間に実装バラツキが発生しても、これがバイアス磁界Hbのバラツキに影響を及ぼし難くなる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)発磁面幅Waを検出素子8のパターン幅Wbよりも大きく設定し、磁石3の端縁20から検出素子8の真ん中21までの第1距離L1と、発磁面19から実装面7aまでの第2距離L2とを同程度に設定した。このため、磁気検出素子チップ2と磁石3とを一体に組み付けた際に、これら2者の間に実装バラツキが発生しても、これがバイアス磁界Hbのバラツキに影響を与え難くなる。よって、部品組み付けの実装バラツキが発生しても、位置検出精度の悪化に影響を及ぼし難くすることができる。
(2)磁石3を挟んでチップ基板7の長さ方向の両側に検出素子8を配置し、これら検出素子8によって被検出体の位置を測定する。このため、検出素子8による検知エリアをより広くとることが可能となるので、被検出体を広い範囲で位置検出することができる。
(3)磁石3により磁気検出素子チップ2にバイアス磁界Hbを印加し、このバイアス磁界Hbの変化を見ることで被検出体の位置を見る形式をとる。よって、僅かな磁界変化でも反応するバイアス磁界Hbにより位置検出を行うので、被検出体の位置をより感度よく測定することができる。
(4)磁気検出素子チップ2に同じ機能を持つ検出素子8を2つ設けて二重系としたので、もし仮に一方の検出素子8が故障しても、他方の検出素子8によって正確な位置検出を継続することが可能となる。よって、磁気センサ1が故障してもフェールセーフを確保することができる。
(5)本例の場合、検出素子8及び磁石3の形状(大きさ)や配置位置を工夫することにより、バイアス磁界Hbのバラツキを低く抑える。よって、部品の形状や配置位置を変えるという簡素な方式によって、バイアス磁界Hbのバラツキを低く抑えることができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・ 磁気センサ1は、検出素子8,8の組が2組からなり、しかも磁石3が立方体形状をとるものに限定されない。例えば、図8に示すように、磁石3として円板形状のものを使用し、検出素子8,8の組が隣同士のものに対して等間隔の角度をとって複数(ここでは6組)配置されるもの、即ち検出素子,8の組が円板中心を基準に放射状に配置されるものでもよい。
・ 磁気検出素子チップ2は、必ずしもGMRに限定されるものではなく、例えばMRE(Magneto Resistive Element)やホール素子等を採用可能である。
・ 磁気検出素子チップ2は、1チップ部品であることに限らず、例えば1チップ化されていないものでもよい。
・ 検出素子8は、必ずしも2組設けることに限らず、単に1組だけとしてもよい。即ち、実施形態で設けた2組の検出素子群を、単に片方のみとしてもよい。
・ 検出素子8の組は、必ずしも2組であることに限定されず、3組以上としてもよい。
・ 磁石3の形状は、必ずしも長細い立方体形状をとることに限定されず、例えば円柱形状としてもよい。
・ 磁石3のN極及びS極の着磁向きは、上がN極、下がS極であることに限らず、上下逆にしてもよい。
・ 磁石3の材料は、例えばフェライト磁石等の種々のものが採用可能である。
・ 発磁面19の形状は、四角形状に限定されず、例えば円柱磁石を使用した場合に、円形状をとっていてもよい。
・ 第1距離L1と第2距離L2とを同程度に設定するが、これは必ずしも距離が正確に同じ値をとることに限定されず、若干差を含むものとする。要は、バイアス磁界Hbの水平成分22が多く検出素子8に付与される位置関係を、これら2者がとっていればよい。
・ 第2距離L2は発磁面19と実装面7aとの間と距離であるが、これは必ずしも正確に垂直方向Zに沿う距離をとることに限定されず、若干傾く状態を含むものとする。
・ 磁気センサ1は、電流センサとして使用されることに限らず、例えば磁石から発生する磁界や、磁性体の距離によるバイアス磁界分布の変化を見ることにより被検出部(磁石や磁性体)の位置を検出する、いわゆる位置検出センサとして使用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)請求項3又は4において、前記パターン間隔は、2組ある前記検出素子のうち一方の該検出素子の長手方向の真ん中から、他方の該検出素子の長手方向の真ん中までの距離である。この構成によれば、バイアス磁界の水平成分を、より多く検出素子に印加することが可能となる。
1…磁気センサ、2…磁気検出部材としての磁気検出素子チップ、3…磁石、7a…実装面、8(8a〜8d)…検出素子、19…発磁面、20…磁石の端縁、21…検出素子の真ん中、Hb…バイアス磁界、Wa…発磁面の幅(発磁面幅)、Wb…パターン幅、X…幅直交方向としてのパターン長さ方向、Y…並び方向としてのパターン幅方向、K1…発磁面の幅直交方向に沿う長さとしての発磁面長さ、K2…パターン間隔、L1…端縁から真ん中までの距離としての第1距離、L2…発磁面から実装面までの距離としての第2距離、Z…垂直方向。

Claims (4)

  1. くしば状の配置状態をとる少なくとも一対の検出素子を持った磁気検出部材と、前記検出素子にバイアス磁界を印加する磁石とを一体に備え、前記バイアス磁界の変化量を前記検出素子により検出する磁気センサの部品配置構造において、
    前記バイアス磁界の発生面である前記磁石の発磁面の幅を、一対の前記検出素子の並び方向の幅であるパターン幅よりも大きく設定し、かつ前記磁石の幅直交方向の端縁から前記検出素子の該幅直交方向の真ん中までの距離と、前記発磁面から前記磁気検出部材の実装面までの垂直方向の距離とを同程度に設定したことを特徴とする磁気センサの部品配置構造。
  2. 前記一対の検出素子の組は、2組設けられていることを特徴とする請求項1に記載の磁気センサの部品配置構造。
  3. 前記発磁面の前記幅直交方向に沿う長さを、当該幅直交方向に沿って2組設けた前記検出素子の同方向長さであるパターン間隔よりも小さく設定したことを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気センサの部品配置構造。
  4. 前記一対の検出素子の組は、前記幅直交方向に沿って同一直線上に配置されるとともに、当該幅直交方向において前記磁石を挟んだ両側に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の磁気センサの部品配置構造。
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