JP2011020563A - 搬送台車および編成搬送用台車設備ならびに編成搬送方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】左右前の支持ブロックFL,FRのサスペンションシリンダ24FL,24FRを接続する前部バイパス管41と、左右後の支持ブロックRL,RRのサスペンションシリンダ24RL,24RRを接続する後部バイパス管43と、前後左の支持ブロックFL,RLのサスペンションシリンダ24FL,24RLを接続する左部バイパス管45と、前後右の支持ブロックFR,RRのサスペンションシリンダ24FR,24RRを接続する右部バイパス管47と、これらすべてのバイパス管をそれぞれ連通、遮断可能な2方向制御弁42,44,46,48とを設け、2方向制御弁42,44,46,48を操作することにより、4点支持、前左右分割の3点支持、後左右分割の3点支持、前後の2点支持、左右の2点支持、1点支持の各モードで荷を支持可能に構成した。
【選択図】図3
Description
本発明は上記問題点を解決して、支持モードの選択の自由度が高く、また編成搬送時の支持モードを容易に選択して搬送中でも支持モードの変更が可能な搬送台車および編成搬送用台車設備ならびに編成搬送方法を提供することを目的とする。
単数または複数の車輪装置を具備した支持ブロックを、車体の前部と後部で左右両側にそれぞれ配置するとともに、これら各支持ブロックの車輪装置に設けられたサスペンションシリンダを、油圧給排管を介して互いに連通した搬送台車において、
左前の支持ブロックの油圧給排管と右前の支持ブロックの油圧給排管とを連通する前部バイパス管と、左後の支持ブロックの油圧給排管と右後の支持ブロックの油圧給排管とを連通する後部バイパス管と、左前の支持ブロックの油圧給排管と左後の支持ブロックの油圧給排管とを連通する左部バイパス管と、右前の支持ブロックの油圧給排管と右後の支持ブロックの油圧給排管とを接続する左部バイパス管を設けるとともに、これら各バイパス管に、それぞれのバイパス管を連通、遮断可能な弁装置をそれぞれ設け、
前記車体に、各バイパス管の弁装置を操作可能なサスペンション制御部と、当該サスペンション制御部を操作する操作盤とを設け、
当該操作盤により前記サスペンション制御部を操作して、
前記各弁装置によりすべてのバイパス管を遮断した4点支持モードと、前記弁装置により前部バイパス管を連通し、かつ残りのバイパス管を遮断した前部左右分離の3点支持モードと、前記弁装置により後部バイパス管を連通し、かつ残りのバイパス管を遮断した後部左右分離の3点支持モードと、前記弁装置により前部バイパス管および後部バイパス管をそれぞれ連通し、かつ残りのバイパス管を遮断した前後の2点支持モードと、前記弁装置により左部バイパス管および右部バイパス管をそれぞれ連通し、かつ残りのバイパス管を遮断した左右の2点支持モードと、前記弁装置によりすべてのバイパス管を連通した1点支持モードと、を選択可能に構成したものである。
請求項1記載の複数の搬送台車を所定位置に配置して大型の荷を積載し搬送する編成搬送用台車設備であって、
搬送台車の1台をマスタ台車とするとともに、残りの搬送台車をスレイブ台車とし、
マスタ台車のサスペンション制御部とすべてのスレイブ台車のサスペンション制御部とを通信手段を介して接続するとともに、マスタ台車の操作盤からマスタ台車のサスペンション制御部を介して各スレイブ台車のサスペンション制御部を操作し、大型の荷の支持モードを選択可能に構成したものである。
マスタ台車とスレイブ台車とを左右に配置した並列編成搬送時に、
マスタ台車とスレイブ台車を、前部バイパス管と後部バイパス管とをそれぞれの弁装置により連通して前後の2点支持モードとすることにより、4点支持で荷を支持させるか、
またはマスタ台車とスレイブ台車の一方の搬送台車を、前部バイパス管と後部バイパス管とをそれぞれの弁装置により連通して前後の2点支持モードとし、他方の搬送台車を、すべてのバイパス管をそれぞれの弁装置により連通して1点支持モードとすることにより、3点支持で荷を支持させるものである。
マスタ台車とスレイブ台車とを前後に配置した縦列編成搬送時に、
マスタ台車とスレイブ台車を、左部バイパス管と右部バイパス管とをそれぞれの弁装置により連通して左右の2点支持モードとすることにより、4点支持で荷を支持させるか、
またはマスタ台車およびスレイブ台車の一方の搬送台車を、左部バイパス管と右部バイパス管とをそれぞれ弁装置により連通して左右の2点支持モードとし、他方の搬送台車を、すべてのバイパス管をそれぞれの弁装置により連通して1点支持モードとすることにより、3点支持で荷を支持させるものである。
図1〜図3を参照して本発明に係る搬送台車Mを説明する。
搬送台車Mは、上面が荷台11aに形成された車体11の下面で前後位置には、前部運転席12Aと後部運転席12Bとが設けられて選択的に使用される。また車体11の下面中央に設置されたユニット部13に、エンジンとこのエンジンにより駆動される発電機および油圧ポンプユニットがそれぞれ配置されている。前後部運転席12A,12Bとユニット部13との間で車体11の底部に、それぞれ独立換向式の複数の車輪装置14FL,14FR,14RL、14RRが配設されており、これらの車輪装置14FL,14FR,14RL、14RRは中央と左右両側とに3列に配置されるとともに、たとえば4個ずつで前後左右の4つの支持ブロックFL,FR,RL,RRに分離されている。
油圧ポンプ(図示せず)およびオイルタンク(図示せず)にそれぞれ接続される油圧配管31A,31Bに接続された4組の分岐配管33A〜33Dが、それぞれ電磁式の4ポート3位置昇降用切換弁32A〜32Dに接続されている。そして各支持ブロックFR,FL,RR,RLのサスペンションシリンダ24FL,24FR,24RL、24RRの油室を互いに連通するサスペンション用の油圧給排管35A〜35Dがそれぞれ昇降用切換弁32A〜32Dに接続されている。そして、これら油圧給排管35A〜35Dにそれぞれサスペンションブロック34A〜34Dが介在されている。これらサスペンションブロック34A〜34Dは、昇降用切換弁32A〜32D側から順に、各油圧給排管35A〜35Dの油の流れ方向が異なるように直列に接続された2台の手動絞り付逆止め弁37,38と、パイロット操作式の逆止め弁39とが配置されてそれぞれ構成されている。さらに、各サスペンションシリンダ14FL,14FR,14RL、14RRの各油圧給排管35A〜35Dに、荷Wの有無などを検出可能な油圧センサ36A〜36Dが設けられている。
4点支持モード:4つの2方向制御弁42,44,46,48をそれぞれ閉鎖して前後左右のバイパス管41,43,45、47をそれぞれ遮断することにより、各支持ブロックFR,FL,RR,RLのサスペンションシリンダ24FL,24FR,24RL、24RRを互いに独立して伸縮させる。
次に、複数の搬送台車M1〜M4を配置して大型の荷を荷台11aにそれぞれ積載し搬送する編成搬送用台車設備および編成搬送方法について、図5〜図8を参照して説明する。
4台の搬送台車M1〜M4を使用する複合編成搬送における第1の台車配置は、図5(a)に示すように、前後方向および車幅方向(左右方向)にそれぞれ搬送台車M1〜M4を配置するもので、たとえば右前部にマスタ台車M1が配置され、左前部、右後部および左後部にそれぞれスレイブ台車M2〜M4が配置される。
マスタ台車M1のサスペンション制御部51は、スレイブ台車M2〜M4のサスペンション制御部51との間で通信手段である通信ケーブル53によりコネクタを介して直列または並列に接続されている。これにより、マスタ台車M1の運転席12Aまたは12Bの操作盤52を操作して、マスタ台車M1とスレイブ台車M2〜M4の2方向制御弁42,44,46,48をそれぞれ操作することができる。これら複合編成搬送の場合には、マスタ台車M1とスレイブ台車M2〜M4のすべての2方向制御弁42,44,46,48を開放してバイパス管41,43,45,47を連通し、マスタ台車M1とスレイブ台車M2〜M4をそれぞれ一点支持モードとして、大型の荷を4点支持により支持させ搬送する。
(並列編成搬送)
2台の搬送台車M1,M2による並列編成搬送は、図7に示すように、たとえばマスタ台車M1を右側に配置し、スレイブ台車M2を左側に車幅方向に所定間隔をあけて配置する。
2台の搬送台車M1,M2による縦列編成搬送は、図8に示すように、たとえばマスタ台車M1を前部に配置し、スレイブ台車M2を後部に、前後方向に所定間隔をあけて配置する。
M1 マスタ台車
M2〜M4 スレイブ台車
FL,FR,RL,RR 支持ブロック
11 車体
12A,12B 運転席
14FL,14FR,14RL,14RR 車輪装置
24FL,24FR,24RL,24RR サスペンションシリンダ
31A,31B 油圧配管
32A〜32D 昇降用切換弁
33A〜33D 分岐配管
34A〜34D サスペンションブロック
35A〜35D 油圧給排管
36A〜36D 油圧センサ
41 前部バイパス管
42 前部2方向制御弁(弁装置)
43 後部バイパス管
44 後部2方向制御弁(弁装置)
45 左部バイパス管
46 左部2方向制御弁(弁装置)
47 右部バイパス管
48 右部2方向制御弁(弁装置)
51 サスペンション制御部
52 操作盤
Claims (5)
- 単数または複数の車輪装置を具備した支持ブロックを、車体の前部と後部で左右両側にそれぞれ配置するとともに、これら各支持ブロックの車輪装置に設けられたサスペンションシリンダを、油圧給排管を介して互いに連通した搬送台車において、
左前の支持ブロックの油圧給排管と右前の支持ブロックの油圧給排管とを連通する前部バイパス管と、左後の支持ブロックの油圧給排管と右後の支持ブロックの油圧給排管とを連通する後部バイパス管と、左前の支持ブロックの油圧給排管と左後の支持ブロックの油圧給排管とを連通する左部バイパス管と、右前の支持ブロックの油圧給排管と右後の支持ブロックの油圧給排管とを接続する左部バイパス管を設けるとともに、これら各バイパス管に、それぞれのバイパス管を連通、遮断可能な弁装置をそれぞれ設け、
前記車体に、各バイパス管の弁装置を操作可能なサスペンション制御部と、当該サスペンション制御部を操作する操作盤とを設け、
当該操作盤により前記サスペンション制御部を操作して、前記各弁装置によりすべてのバイパス管を遮断した4点支持モードと、前記弁装置により前部バイパス管を連通し、かつ残りのバイパス管を遮断した前部左右分離の3点支持モードと、前記弁装置により後部バイパス管を連通し、かつ残りのバイパス管を遮断した後部左右分離の3点支持モードと、前記弁装置により前部バイパス管および後部バイパス管をそれぞれ連通し、かつ残りのバイパス管を遮断した前後の2点支持モードと、前記弁装置により左部バイパス管および右部バイパス管をそれぞれ連通し、かつ残りのバイパス管を遮断した左右の2点支持モードと、前記弁装置によりすべてのバイパス管を連通した1点支持モードと、を選択可能に構成した
ことを特徴とする搬送台車。 - 請求項1記載の複数の搬送台車を所定位置に配置して大型の荷を積載し搬送する編成搬送用台車設備であって、
搬送台車の1台をマスタ台車とするとともに、残りの搬送台車をスレイブ台車とし、
マスタ台車のサスペンション制御部とすべてのスレイブ台車のサスペンション制御部とを通信手段を介して接続するとともに、マスタ台車の操作盤からマスタ台車のサスペンション制御部を介して各スレイブ台車のサスペンション制御部を操作し、大型の荷の支持モードを選択可能に構成した
ことを特徴とする編成搬送用台車設備。 - 請求項2記載の編成搬送用台車設備における編成搬送方法であって、
マスタ台車とスレイブ台車とを左右に配置した並列編成搬送時に、
マスタ台車とスレイブ台車を、前部バイパス管と後部バイパス管とをそれぞれの弁装置により連通して前後の2点支持モードとすることにより、4点支持で荷を支持させるか、
またはマスタ台車とスレイブ台車の一方の搬送台車を、前部バイパス管と後部バイパス管とをそれぞれの弁装置により連通して前後の2点支持モードとし、他方の搬送台車を、すべてのバイパス管をそれぞれの弁装置により連通して1点支持モードとすることにより、3点支持で荷を支持させる
ことを特徴とする編成搬送方法。 - 請求項2記載の編成搬送用台車設備における編成搬送方法であって、
マスタ台車とスレイブ台車とを前後に配置した縦列編成搬送時に、
マスタ台車とスレイブ台車を、左部バイパス管と右部バイパス管とをそれぞれの弁装置により連通して左右の2点支持モードとすることにより、4点支持で荷を支持させるか、
またはマスタ台車およびスレイブ台車の一方の搬送台車を、左部バイパス管と右部バイパス管とをそれぞれ弁装置により連通して左右の2点支持モードとし、他方の搬送台車を、すべてのバイパス管をそれぞれの弁装置により連通して1点支持モードとすることにより、3点支持で荷を支持させる
ことを特徴とする編成搬送方法。 - 請求項2記載の編成搬送用台車設備における編成搬送方法であって、
1台のマスタ台車と3台のスレイブ台車とを前後左右に配置した複合編成搬送時に、マスタ台車およびスレイブ台車を、すべてのバイパス管をそれぞれの弁装置により連通して1点支持モードとすることにより、4点支持で荷を支持させる
ことを特徴とする編成搬送方法。
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