JP2011020409A - チューブ容器の加飾方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱手段を用いることなく、チューブ容器の側面に立体的な加飾を施すこと。
【解決手段】円筒形状のチューブ胴部の一端部を前記チューブ胴部内部を貫通する固定軸の端部に固定する固定工程と、前記チューブ胴部に内嵌する中空円筒形状のチューブ内嵌治具で前記チューブ胴部の姿勢を保ちつつ、前記チューブ内嵌治具に形成されるピンを前記チューブ胴部の内面に対して付勢することで前記チューブ胴部に模様を形成する加飾工程と、を有し、前記加飾工程では、前記固定軸側面に形成されるガイド溝に前記チューブ内嵌治具の内側面に形成されるガイド突起をガイドさせつつ、前記チューブ内嵌治具又は前記固定軸を作動させ前記チューブ内嵌治具と前記固定軸とを前記固定軸の軸方向に相対的に移動させることで加飾を行うことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、チューブ容器の側面を加飾するチューブ容器の加飾方法に関する。
樹脂製のチューブ容器の側面に凹凸のある加飾を施すチューブ容器の加飾方法がある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
このような加飾方法においては、まず、チューブ容器の外形を成形するために、押出加工を行って円筒状に成形する。この段階では、チューブ容器の側面は一様に平滑な状態である。次に、商品ごとの差別化を図るため、チューブ容器側面に加飾を施す。特許文献1及び特許文献2においては、チューブ容器の内部に金型を配置し、加熱手段によりチューブ容器を加熱しつつ、チューブ容器の外部から弾性部材を金型方向に押圧することで、チューブ容器側面に凹凸をつける加飾を行っていた。
特開2009−006558 特開2004−249706
しかしながら、上述の方法においては加熱手段が必要であり、製造装置が複雑化していた。また、加飾のためには内部の金型を新たなものに変えなければならず、手間がかかっていた。
本発明の目的は、加熱手段を用いることなく、チューブ容器の側面に立体的な加飾を施すことである。
上記目的を達成するための本発明の第1の方法は、円筒形状のチューブ胴部の一端部を前記チューブ胴部内部を貫通する固定軸の端部に固定する固定工程と、
前記チューブ胴部に内嵌する中空円筒形状のチューブ内嵌治具で前記チューブ胴部の姿勢を保ちつつ、前記チューブ内嵌治具に形成されるピンを前記チューブ胴部の内面に対して付勢することで前記チューブ胴部に模様を形成する加飾工程と、
を有し、
前記加飾工程では、前記固定軸側面に形成されるガイド溝に前記チューブ内嵌治具の内側面に形成されるガイド突起をガイドさせつつ、前記チューブ内嵌治具又は前記固定軸を作動させ前記チューブ内嵌治具と前記固定軸とを前記固定軸の軸方向に相対的に移動させることで加飾を行うことを特徴とするチューブ容器の加飾方法である。
本発明の第2の方法は、円筒形状のチューブ胴部の一端部を前記チューブ胴部内部を貫通する固定軸の端部に固定する固定工程と、
前記チューブ胴部に内嵌する中空円筒形状のチューブ内嵌治具で前記チューブ胴部の姿勢を保ちつつ、前記チューブ胴部の外部に位置するピン保持部材によって保持されるピンを前記チューブ胴部の外面に対して付勢することで前記チューブ胴部に模様を形成する加飾工程と、
を有し、
前記加飾工程では、前記固定軸側面に形成されるガイド溝に前記ピン保持部材と一体的に構成される前記チューブ内嵌治具に形成されるガイド突起をガイドさせつつ、前記固定軸を作動させ前記チューブ内嵌治具と前記固定軸とを前記固定軸の軸方向に相対的に移動させることで加飾を行うことを特徴とするチューブ容器の加飾方法である。
本発明の第3の方法は、前記加飾工程では、前記ピンが突出する突出状態と突出しない退避状態の2つの状態が選択可能で、このいずれかの状態を選択することで模様の調整を行うことを特徴とする第1又は第2の方法に記載のチューブ容器の加飾方法である。
上記方法によれば、加熱手段を用いることなく、チューブ容器の側面に立体的な加飾を施すことができる。
第1実施形態のチューブ容器の加飾装置の概略図。 チューブ容器の固定軸の固定部周辺の拡大図。 第1実施形態の固定軸の形状とチューブ容器の螺旋模様との関係を示す図。 第2実施形態の固定軸の形状とチューブ容器の断続模様との関係を示す図。 第3実施形態の固定軸の形状とチューブ容器の縦型模様との関係を示す図。 第4実施形態のチューブ容器の加飾装置の概略図。 第5実施形態のチューブ容器の加飾装置の概略図。 第6実施形態のチューブ容器の加飾装置の概略図。 第6実施形態のチューブ容器の加飾装置の断面図。 第6実施形態のピンP周辺の拡大図。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態について図を用いて説明する。
(加飾装置1の構成)
まず、チューブ容器の加飾装置1の構成を説明する。図1は第1実施形態のチューブ容器の加飾装置の概略図であり、(a)がチューブ容器を固定軸に固定した初期状態、(b)が加飾工程中の状態を示す図である。図2はチューブ容器の固定軸の固定部周辺の拡大図であり、(a)がチューブ容器を固定軸に固定した初期状態、(b)が加飾工程中の状態を示す図である。
図1に示すように、加飾装置1は、チューブ胴部内部を貫通しチューブ容器Cの頂部を固定する固定軸10と、チューブ容器Cの胴部(チューブ胴部)に内嵌するチューブ内嵌治具20と、固定軸10とチューブ内嵌治具20とを相対的に離間させる方向に作動させる作動機構30とを有する。
固定軸10は、その一端部に形成されチューブ容器Cの肩部又は首部を固定する固定部11がある。固定部11には、チューブ容器Cの肩部又は首部の内部に形成された固定用の凹凸に嵌合するように、凹凸形状のリブが形成されている。固定軸10の下方側面には、ガイド溝12が形成される。本実施形態では、ガイド溝12は固定軸側面に螺旋状に形成される。また、固定軸10の上方側面には、図2に示すように、後述するピンPを付勢状態から退避させるための退避溝13が形成される。固定軸10の下端部14は、軸固定部32に取り付けられている。
チューブ内嵌治具20は、図1に示すように、チューブ容器Cの胴部に内嵌する中空円筒形状の治具である。中空の内部には固定軸10が貫通されている。このチューブ内嵌治具20は、チューブ容器Cの胴部の姿勢を保つ。
また、チューブ内嵌治具20は、その下方側面にガイド突起21を有する。ガイド突起21は、固定軸10のガイド溝12に沿うような大きさに形成される。ガイド突起21があることで、チューブ内嵌治具20は固定軸10の所定の高さに保持される。
チューブ内嵌治具20の下方でガイド突起21よりも外側には、後述の作動機構30の回り止めロッド34が貫通する貫通孔22が形成される。これによって、作動機構30の取付板33に対してチューブ内嵌治具20が回るのを防止することができる。
また、図2に示すように、チューブ内嵌治具20には、その外部に対して突出可能に構成されるピンPが配置される。ピンPは次のような長さに形成される。即ち、図2(a)に示すように、ピンPが退避溝13の位置にあるときは、ピンPはチューブ内嵌治具20の側面から外部へは突出しない(退避状態)。一方、図2(b)に示すように、ピンPが退避溝13以外の位置にあるときには、ピンPはチューブ内嵌治具20の側面から外部へ突出する(突出状態)。後述するが、このようにピンPの突出状態と退避状態の2つの状態を選択可能とし、このいずれかの状態を選択することで、チューブ容器胴部に形成される模様の調整を行う。
図1に示すように、作動機構30は固定軸10を作動させるためのモータ31を有し、モータ31は取付板33に固定されている。また、作動機構30の中央において固定軸10は、軸固定部32に取り付けられている。固定軸10にはモータ31からの回転駆動力が伝達され、固定軸10が回転する。取付板33の固定軸10よりも外側には回り止めロッド34が取り付けられる。回り止めロッド34はチューブ内嵌治具20の貫通孔22内を貫通する。
以上の構成により、次の工程を経ることでチューブ容器の側面を加飾する。
(固定工程)
図3は第1実施形態の固定軸の形状とチューブ容器の螺旋模様との関係を示す図であり、(a)は固定軸形状を示し、(b)及び(c)はチューブ容器の模様を示す。
まず、図3(a)に示すような固定軸10の上端部の固定部11にチューブ容器Cの肩部又は首部を固定する。固定部11には、チューブ容器Cの肩部又は首部の内部に形成された固定用の凹凸に嵌合するように凹凸形状のリブが形成されている。このため、加飾工程の際におけるチューブ容器Cの回転止めがなされる。
(加飾工程)
図1(a)及び図2(a)に示すように、チューブ容器Cを固定軸10に固定した後、モータ31を駆動させる。すると、モータ31の駆動力は、軸固定部32を回転させ、軸固定部32に取り付けられた固定軸10を回転させる。
固定軸10の回転により、固定軸10の螺旋状のガイド溝12が回転する。するとこの回転に伴い、固定軸10の固定部11に固定されているチューブ容器Cも回転する。
一方、固定軸10の回転動作に伴い、ガイド溝12に嵌っているチューブ内嵌治具20のガイド突起21が、ガイド溝12に沿って下降する。このとき、チューブ内嵌治具20の貫通孔22に回り止めロッド34が貫通していることにより、回り止めがなされる。このため、チューブ内嵌治具20は、図1(b)及び図2(b)に示すように、直線的に下降することになる。
ここで、図2(b)に示すように、退避溝13以外の固定軸10の側部にピンPが位置すると、ピンPの先端がチューブ容器Cを外側に押圧し、チューブ容器C側面を変形させる。これにより、チューブ容器Cに連続した凸状模様15が形成される。図3(b)は、固定軸10に形成されるガイド溝12の螺旋形状が左下がりのもののみを用いた場合の模様である。図3(c)のような模様を形成する場合は、まず、固定軸10に形成されるガイド溝12の螺旋形状が左下がりのものを用いて左下がりの凸状模様15Aを形成する。そして、チューブ内嵌治具20を初期状態に戻す。その後、ガイド溝12の螺旋形状が右下がりのものを用いて、右下がりの凸状模様15Bを形成する。これにより、メッシュ状の凸状模様が形成される。
螺旋状の凸状模様それぞれの間隔は、チューブ内嵌治具20に配置されるピンPの本数や間隔により変更可能である。また、凸状模様の傾斜角度は、固定軸10に形成されたガイド溝12の傾斜角度を変更することで、変更可能である。このように、ピンPの本数やガイド溝12の形状を変えることで、凸状模様のバリエーションを容易に増やすことができる。更にチューブ容器Cに形成される凸状模様は、次のようにすることで、そのバリエーションを増やすことができる。
尚、本実施形態の加飾工程では、固定軸10側面に形成されるガイド溝12にチューブ内嵌治具20の内側面に形成されるガイド突起21をガイドさせつつ、チューブ内嵌治具20又は固定軸10を作動させる。そして、チューブ内嵌治具20と固定軸10とを離間させる方向に相対的に移動させたがこれに限るものではない。即ち、固定軸10の軸方向に相対的に移動させればよく、例えば、チューブ内嵌治具20と固定軸10とを軸方向に接近させる方向に相対的に移動させてもよい。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態について図を用いて説明する。前述と同様の構成については、同符号を付して説明を省略する。本実施形態によれば、チューブ容器に断続模様を形成することができる。図4は第2実施形態の固定軸の形状とチューブ容器の断続模様との関係を示す図であり、(a)は固定軸形状を示し、(b)はチューブ容器の模様を示す。
図4(b)に示すように、チューブ容器Cに印刷文字Wが有る場合、印刷文字Wを避けるような断続模様が好ましい。このために、図4(a)に示すように、印刷文字Wを避けるように、固定軸10に退避溝13を形成する。すると、加工工程において、ピンPは印刷文字Wを避ける断続模様15Cを形成する。
〔第3実施形態〕
本発明の第3実施形態について図を用いて説明する。前述と同様の構成については、同符号を付して説明を省略する。本実施形態によれば、チューブ容器に縦型模様を形成することができる。図5は第3実施形態の固定軸の形状とチューブ容器の縦型模様との関係を示す図であり、(a)は固定軸形状を示し、(b)はチューブ容器の模様を示す。
上述の凸状模様15は螺旋状であったが、これに限るものではない。例えば、図5(b)に示すように、チューブ容器Cに縦型模様を形成することもできる。
縦型模様をチューブ容器Cに加飾するためには、図5(a)に示すように、固定軸10のガイド溝12を縦方向で直線上に形成する。そして、取付板33を回転させることなく直線上に下降させる。これにより、チューブ容器Cに図5(b)のような縦型模様15Dを形成することができる。
〔第4実施形態〕
本発明の第4実施形態について図を用いて説明する。前述と同様の構成については、同符号を付して説明を省略する。上述の実施形態においてはモータを用いて固定軸10を回転させたが、本実施形態の加飾装置2においてはシリンダ35を用いて固定軸10を回転させる。図6は第4実施形態のチューブ容器の加飾装置の概略図であり、(a)がチューブ容器を固定軸に固定した初期状態、(b)が加飾工程中の状態を示す図である。
本実施形態の加飾装置2においては、図6(a)に示すようにチューブ容器Cを固定軸10に固定した後、図6(b)に示すようにシリンダ35を作動させ、軸固定部32を上に押し上げる。すると、固定軸10に形成されたガイド溝12に沿って固定軸10の作動が制御されつつ、固定軸10は回転しながら上昇する。ここで、固定軸10に固定されたチューブ容器Cは、チューブ内嵌治具20のピンPに内部から押圧されることで、その側面に凸状模様が形成される。
〔第5実施形態〕
本発明の第5実施形態について図を用いて説明する。前述と同様の構成については、同符号を付して説明を省略する。上述の実施形態においては固定軸10を回転させたが、本実施形態の加飾装置3においてはチューブ内嵌治具20を回転させる。図7は第5実施形態のチューブ容器の加飾装置の概略図であり、(a)がチューブ容器を固定軸に固定した初期状態、(b)が加飾工程中の状態を示す図である。
図7(a)に示すように、本実施形態の加飾装置3は、固定軸10、チューブ内嵌治具20に加え、チューブ内嵌治具20を作動させる作動機構40を有する。
作動機構40は、モータ41と、モータ41により駆動される平歯車42(第一平歯車42A、第二平歯車42B)と、平歯車42を収納するギアボックス43とを有する。ここで、第二平歯車42Bとチューブ内嵌治具20はキーピン44によって一体的に固定される。
また作動機構40は、ギアボックス43の上に配置されチューブ内嵌治具20を押さえる押さえ板45を有する。一方、ギアボックス43の下に配置され固定軸10の回転を規制するための回転止め板46を有する。回転止め板46は、固定軸10の下部に形成された嵌合溝18と嵌合する回転止め突起46aを有する。
この加飾装置3により、図7(a)に示すようにチューブ容器Cを固定軸10に固定した後、モータ41を作動させる。すると、ギアボックス43内の第一平歯車42A、第二平歯車42Bから駆動力が伝達され、チューブ内嵌治具20が回転する。チューブ内嵌治具20が回転すると、チューブ内嵌治具20の内部に設けられたガイド突起21が、固定軸10のガイド溝12にガイドされる。そして、図7(b)に示すように、ガイド溝12のガイドによってチューブ内嵌治具20が上昇する。ここで、固定軸10に固定されたチューブ容器Cは、チューブ内嵌治具20のピンPに内部から押圧されることで、その内面(内側面)に凸状模様15が形成される。
〔第6実施形態〕
本発明の第6実施形態について図を用いて説明する。前述と同様の構成については、同符号を付して説明を省略する。本実施形態は、チューブ容器に凹状模様を形成するものである。
まず、チューブ容器の加飾装置4の構成を説明する。図8は第6実施形態のチューブ容器の加飾装置の概略図であり、(a)がチューブ容器を固定軸に固定した初期状態、(b)が加飾工程中の状態を示す図である。図9は第6実施形態のチューブ容器の加飾装置の断面図であり、(a)が図8におけるX1−X1断面図、(b)が図8におけるX2−X2断面図である。図10は第6実施形態のピンP周辺の拡大図(図8におけるA部の拡大図)であり、(a)が本実施形態の構成であり、(b)が本実施形態の変形例の構成である。
図8に示すように、本実施形態の加飾装置4は、固定軸10とチューブ内嵌治具20とを相対的に離間させる方向に作動させる作動機構50とを有する。
作動機構50は、モータ51と、モータ51により駆動される平歯車52(第一平歯車52A、第二平歯車52B)と、平歯車52を収納するギアボックス53と、ピンPを保持するピン保持板54を有する。平歯車52は、ギアボックス53の内部に収納される。また、第二平歯車52Bと固定軸10の下方は、第二平歯車52Bの嵌合突起52B1が固定軸10の嵌合溝18に嵌り込むことによって一体的に固定される。
ギアボックス53の上方には、ピンPをピン押しリング57にて保持するピン保持板54(ピン保持部材)が、図9に示すようにチューブ容器Cを覆うように配置される。また、ピン保持板54は、図10に示すように、初期状態においては退避溝55の位置にある。この位置にピンPが当接している場合は、ピンPはチューブ容器Cから退避している。また退避溝55の下部には退避溝55と連続して形成され且つ一回り径の小さい押圧部56がある。ピン押しリング57の下方には、ピンPを退避溝55の位置にするか押圧部56の位置にするかを制御するシリンダ58を有する。
チューブ容器Cを介してピンPと対向するチューブ内嵌治具20の位置には、ピン受部23が構成される。ピン受部23は軟質材で構成されることが好ましい。これは、チューブ容器CがピンPによって押圧される際に、チューブ容器Cが変形しやすくなるためである。
以上の構成により、固定工程及び加飾工程を経ることでチューブ容器の側面を加飾する。固定工程については上述と同様なので省略する。
加飾工程にて、チューブ容器Cに凹状模様を形成する場合には、シリンダ58を作動させ、ピン押しリング57を上昇させる。すると、退避溝55にあったピンP(図8(a)及び図9(a)参照)が、押圧部56に移動することになる(図8(b)及び図9(b)参照)。ピンPに押されたチューブ容器Cの胴部は、チューブ内嵌治具20のピン受部23に押し込まれることになり、図8(b)に示すような凹状に変形する。
そして、この状態でモータ51を作動させる。すると、ギアボックス53内の第一平歯車52A、第二平歯車52Bから駆動力が伝達され、固定軸10が回転する。固定軸10が回転すると、固定軸10に設けられたガイド溝12が、チューブ内嵌治具20の内部に設けられたガイド突起21に沿ってガイドされる。そして、図8(b)に示すように、ガイド溝12によってガイドされつつ固定軸10が上昇する。ここで、固定軸10に固定されたチューブ容器Cは、ピン保持板54に保持されたピンPに外部から押圧されることで、その外面(外側面)に凹状模様15Eが形成される。
尚、図10(b)に示すように、ピン受部23に凹状溝23aが形成されていると、後述の凹状模様15Eの変形が大きくなる。適宜、凹状溝23aの大きさを変えることで、チューブ容器Cに形成される凹状模様15Eの深さを調整することができる。
また、本実施形態においては、固定軸10とチューブ内嵌治具20とを相対的に離間させる方向に作動させたが、これに限るものではなく、相対的に軸方向に移動させればよい。例えば、チューブ内嵌治具20と固定軸10とを軸方向に接近させる方向に相対的に移動させてもよい。
本発明は、チューブ容器の側面を加飾するチューブ容器の加飾方法に利用することができる。
C…チューブ容器、P…ピン、W…印刷文字、1…加飾装置、2…加飾装置、3…加飾装置、4…加飾装置、10…固定軸、11…固定部、12…ガイド溝、13…退避溝、14…下端部、15…凸状模様、15B…凸状模様、15C…断続模様、15D…縦型模様、15E…凹状模様、18…嵌合溝、20…チューブ内嵌治具、21…ガイド突起、22…貫通孔、23…ピン受部、23a…凹状溝、30…作動機構、31…モータ、32…軸固定部、33…取付板、34…回り止めロッド、35…シリンダ、40…作動機構、41…モータ、42…平歯車、42A…第一平歯車、42B…第二平歯車、43…ギアボックス、44…キーピン、45…押さえ板、46…回転止め板、46a…回転止め突起、50…作動機構、51…モータ、52…平歯車、52A…第一平歯車、52B…第二平歯車、52B1…嵌合突起、53…ギアボックス、54…ピン保持板、55…退避溝、56…押圧部、57…リング、58…シリンダ

Claims (3)

  1. 円筒形状のチューブ胴部の一端部を前記チューブ胴部内部を貫通する固定軸の端部に固定する固定工程と、
    前記チューブ胴部に内嵌する中空円筒形状のチューブ内嵌治具で前記チューブ胴部の姿勢を保ちつつ、前記チューブ内嵌治具に形成されるピンを前記チューブ胴部の内面に対して付勢することで前記チューブ胴部に模様を形成する加飾工程と、
    を有し、
    前記加飾工程では、前記固定軸側面に形成されるガイド溝に前記チューブ内嵌治具の内側面に形成されるガイド突起をガイドさせつつ、前記チューブ内嵌治具又は前記固定軸を作動させ前記チューブ内嵌治具と前記固定軸とを前記固定軸の軸方向に相対的に移動させることで加飾を行うことを特徴とするチューブ容器の加飾方法。
  2. 円筒形状のチューブ胴部の一端部を前記チューブ胴部内部を貫通する固定軸の端部に固定する固定工程と、
    前記チューブ胴部に内嵌する中空円筒形状のチューブ内嵌治具で前記チューブ胴部の姿勢を保ちつつ、前記チューブ胴部の外部に位置するピン保持部材によって保持されるピンを前記チューブ胴部の外面に対して付勢することで前記チューブ胴部に模様を形成する加飾工程と、
    を有し、
    前記加飾工程では、前記固定軸側面に形成されるガイド溝に前記ピン保持部材と一体的に構成される前記チューブ内嵌治具に形成されるガイド突起をガイドさせつつ、前記固定軸を作動させ前記チューブ内嵌治具と前記固定軸とを前記固定軸の軸方向に相対的に移動させることで加飾を行うことを特徴とするチューブ容器の加飾方法。
  3. 前記加飾工程では、前記ピンが突出する突出状態と突出しない退避状態の2つの状態が選択可能で、このいずれかの状態を選択することで模様の調整を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のチューブ容器の加飾方法。
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