JP2011019551A - 内視鏡装置 - Google Patents

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毅 芦田
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Abstract

【課題】被検体からの挿入部の円滑な抜去を可能とする内視鏡装置を提供する。
【解決手段】被検体に挿入される挿入部に湾曲部を有する内視鏡装置であって、前記湾曲部の湾曲操作を行う湾曲操作部と、前記湾曲操作部に加えられる操作力が伝達されて前記湾曲部を湾曲させる湾曲機構部と、前記湾曲部の湾曲量を検出する湾曲量検出部と、前記湾曲機構部に補助駆動力を作用させる駆動部と、前記被検体からの前記挿入部の抜去を検出する抜去検出部と、所定の動作モードを設定するモード設定部と、を備え、前記動作モードは、該動作モードが設定された時点で前記湾曲量検出部にて検出された湾曲量を少なくとも前記湾曲操作部が開放されている状態で維持するように、前記駆動部が前記補助駆動力を作用させるモードであり、前記駆動部は、前記動作モードが設定されている間に前記抜去検出部により前記挿入部の抜去が検出された場合に、前記動作モードを解除する内視鏡装置。
【選択図】図4

Description

本発明は、内視鏡装置に関する。
一般に、内視鏡装置は、被検体内に挿入される挿入部に、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサなどの固体撮像素子を含む撮像部を内包した先端部、及び先端部に連なる湾曲部が設けられている。また、挿入部に連なる操作部には、湾曲部の湾曲操作を行う湾曲操作ノブが設けられている。そして、湾曲操作ノブにはプーリが連結され、このプーリと湾曲部との間に操作ワイヤがかけ渡されている。湾曲操作ノブの回転操作に応じてプーリが回転し、プーリの回転に伴って操作ワイヤが牽引され、それにより、湾曲部が所定の方向に湾曲するようになっている。
このような内視鏡装置において、通常、湾曲操作ノブが開放されている中立点での湾曲部は直線状態を呈し、湾曲部はこれを中心として湾曲操作ノブの操作に応じて湾曲する。そして、中立点からの湾曲量が大きくなるに従い湾曲操作ノブの操作に要する操作力も大きくなる。ところで、内視鏡装置を用いた検査や処置は様々であり、湾曲部の湾曲量を一定に維持したままで種々の操作を行う必要がある場合もある。そこで、例えば摩擦力などで湾曲操作ノブ又はプーリの回転を止め、湾曲量を一定に維持するようにした、いわゆるブレーキを備える内視鏡装置が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
さらに、ブレーキによれば、このブレーキを機能させた時点での湾曲量を維持することができるが、この状態を中立点に再設定し、再設定された中立点を中心にしてさらに湾曲部を湾曲させることができれば、利便性が一層高まる。
また、近年、操作部にアシストモータを設け、操作ワイヤの牽引量に応じてアシストモータの駆動力をプーリに作用させ、それにより湾曲操作ノブの操作に要する力を軽減するようにした、いわゆるパワーアシストを備える内視鏡装置も提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開平11−47082号公報 特開2000−229061号公報 特開2001−346756号公報 特開2005−28018号公報
ブレーキが機能し、また中立点が再設定されている間は、湾曲部は、湾曲操作ノブが開放されても、ブレーキや中立点の再設定がなされた時点での湾曲量を維持する。湾曲部が湾曲した状態で挿入部が被検体から抜去されると、挿入部の先端部が被検体に引っかかるなどして、被検体からの挿入部の円滑な抜去が妨げられる虞がある。
本発明は、上述した事情に鑑みなされたものであり、被検体からの挿入部の円滑な抜去を可能とする内視鏡装置を提供することを目的とする。
(1) 被検体に挿入される挿入部に湾曲部を有する内視鏡装置であって、前記湾曲部の湾曲操作を行う湾曲操作部と、前記湾曲操作部に加えられる操作力が伝達されて前記湾曲部を湾曲させる湾曲機構部と、前記湾曲部の湾曲量を検出する湾曲量検出部と、前記湾曲機構部に補助駆動力を作用させる駆動部と、前記被検体からの前記挿入部の抜去を検出する抜去検出部と、所定の動作モードを設定するモード設定部と、を備え、前記動作モードは、該動作モードが設定された時点で前記湾曲量検出部にて検出された湾曲量を少なくとも前記湾曲操作部が開放されている状態で維持するように、前記駆動部が前記補助駆動力を作用させるモードであり、前記駆動部は、前記動作モードが設定されている間に前記抜去検出部により前記挿入部の抜去が検出された場合に、前記動作モードを解除する内視鏡装置。
(2) 被検体に挿入される挿入部に湾曲部を有する内視鏡装置であって、前記湾曲部の湾曲操作を行う湾曲操作部と、前記湾曲操作部に加えられる操作力が伝達されて前記湾曲部を湾曲させる湾曲機構部と、前記湾曲部の湾曲量を検出する湾曲量検出部と、前記湾曲機構部に補助駆動力を作用させる駆動部と、前記被検体からの前記挿入部の抜去を検出する抜去検出部と、所定の動作モードを設定するモード設定部と、前記動作モードが設定されていることを報知する報知部と、を備え、前記動作モードは、該動作モードが設定された時点で前記湾曲量検出部にて検出された湾曲量を少なくとも前記湾曲操作部が開放されている状態で維持するように、前記駆動部が前記補助駆動力を作用させるモードであり、前記報知部は、前記動作モードが設定されている間に前記抜去検出部により前記挿入部の抜去が検出された場合に、前記動作モードが設定されていることを報知する内視鏡装置。
本発明によれば、設定時点での湾曲量を少なくとも湾曲操作部が開放されている状態で維持する動作モードが設定されている間に、挿入部が被検体から抜去された場合には、この動作モードを解除し、若しくはこの動作モードが設定されていることを報知して操作者に解除を促すことができる。それにより、被検体からの挿入部の円滑な抜去がなされる。
本発明の実施形態を説明するための、内視鏡装置の一例を示す外観図である。 図1の内視鏡装置の湾曲部の断面図である。 図1の内視鏡装置の湾曲機構部を模式図である。 図1の内視鏡装置のブロック図である。 アシストモードでの駆動部の動作の一例を概念的に示す図である。 ブレーキモードでの駆動部の動作の一例を概念的に示す図である。 中立点再設定モードでの駆動部の動作の一例を概念的に示す図である。 中立点再設定モードでの駆動部の動作の他の例を概念的に示す図である。 湾曲部が湾曲した状態で挿入部が被検体から抜去される様子を示す模式図である。 図1の内視鏡装置のブレーキモード又は中立点再設定モードでの動作を示すフロー図である。 本発明の実施形態を説明するための、内視鏡装置の一例を示すブロック図である。 図11の内視鏡装置のブレーキモードでの動作を示すフロー図である。 図11の内視鏡装置の中立点再設定モードでの動作を示すフロー図である。 図11の内視鏡装置の変形例のブロック図である。 図14の内視鏡装置のブレーキモードでの動作を示すフロー図である。 図14の内視鏡装置の中立点再設定モードでの動作を示すフロー図である。 図15の内視鏡装置の変形例のブロック図である。 本発明の実施形態を説明するための、内視鏡装置の一例を示す概観図である。 図18の内視鏡装置のブロック図である。
図1に示す内視鏡装置1は、内視鏡本体2と、内視鏡本体2が接続される光源ユニット3及びプロセッサユニット4と、プロセッサユニット4に接続されるモニタ5とを備えている。
内視鏡本体2は、被検体に挿入される挿入部10と、挿入部10に連なる操作部11と、操作部11よりのびるユニバーサルコード12とを有している。ユニバーサルコード12の末端部にはコネクタ13が設けられており、内視鏡本体2は、このコネクタ13で、光源ユニット3及びプロセッサユニット4に接続される。
挿入部10は、先端部20、湾曲部21、軟性部22とで構成されている。湾曲部21は、先端部20の基端側に連なっており、上下左右に湾曲可能に構成されている。軟性部22は、湾曲部21と操作部11とを繋いでいる。
操作部11には、湾曲部21の湾曲操作を行う湾曲操作部23が設けられている。湾曲操作部23は、回転操作される湾曲操作ノブ23a、23bを有しており、一方の湾曲操作ノブ23aは湾曲部21の上下の湾曲操作を行い、他方の湾曲操作ノブ23bは湾曲部21の左右の湾曲操作を行う。これらの湾曲操作ノブ23a、23bは互いに重ねられて同軸に配置されている。
また、操作部11には、紺子等の処置具が挿入される処置具挿入口25が設けられている。処置具挿入口25には、処置具チャンネル26が接続しており、処置具チャンネル26は、処置具挿入口25から、挿入部10の軟性部22、湾曲部21を経て先端部20に達し、先端部20の突端に開口している。処置具挿入口25に挿入される処置具は、処置具チャンネル26に挿通されて、先端部20の突端から突出する。
図2に湾曲部21の構成例を示す。
図2に示すように、湾曲部21は、複数の円環状の節輪30を順次連結して構成されている。隣り合う一組の節輪30は、一対の連結ピン31で連結されており、連結ピン31を回転軸として相対的に回動可能である。そして、隣り合う一組の節輪30を連結する一対の連結ピン31は、上下方向、又は左右方向に交互に沿うように配置されている。それにより、湾曲部21は、上下左右に湾曲可能とされる。
図3に、湾曲部21を湾曲させる湾曲機構部24の構成例を示す。なお、説明を簡単にするために、湾曲部21の上下の湾曲に関する構成のみ図示している。
図3に示すように、湾曲機構部24は、プーリ32と、シャフト33と、操作ワイヤ34とを有している。プーリ32及びシャフト33は操作部11に設けられており、シャフト33は、プーリ32と湾曲操作部23の湾曲操作ノブ23aとを連結している。操作ワイヤ34はプーリ32に巻回され、その両端部は挿入部10の軟性部22を経て湾曲部21に達している。操作ワイヤ34の一方の端部は、湾曲部21の上側面に沿って配設され、他方の端部は、湾曲部21の下側面に沿って配設されている。
湾曲操作ノブ23aに加えられたトルクがシャフト33を介してプーリ32に伝達され、プーリ32が回転する。そして、プーリ32の回転に伴い、操作ワイヤ34の一方の端部側が牽引されると共に他方の端部側が送り出される。それにより、湾曲部21が上下に湾曲する。
以上が、湾曲部21の上下の湾曲に関する湾曲機構部24の構成であり、左右の湾曲に関しても同様に、湾曲機構部24は、プーリ、該プーリと湾曲操作ノブ23bとを連結するシャフト、及び該プーリに巻回されて両端部が湾曲部21の左右の側面に沿って配設される操作ワイヤとを有する。
図4に、内視鏡装置1のブロック図を示す。なお、湾曲機構部24については、湾曲部21の上下の湾曲に関する構成のみ図示している。
図4に示すように、光源ユニット3は、光源40と、光源駆動部41と、CPU42とを有している。光源40としては、例えばキセノンランプやLEDなどが用いられる。CPU42は、内視鏡装置1の動作状況に応じて、光源40の射出光量を調節する制御信号を光源駆動部41に出力する。光源駆動部41は、CPU42から入力される制御信号に基づいて光源40に電力を供給する。光量の調節は、例えば光源40をパルス駆動し、光源40の点灯時間に相当するパルス幅を制御するパルス幅変調方式により行われる。また、絞りを設け、光源40は常時点灯しておき、CPU42によって絞りの開閉を制御して光量を調節するようにしてもよい。光源ユニット3から射出される光は、ライトガイド43の一端に入射する。ライトガイド43は、内視鏡本体2のユニバーサルコード12、操作部11、そして挿入部10の軟性部22及び湾曲部21を経て、先端部20に達している。
挿入部10の先端部20には、照明光学系44、対物光学系45、及びCCDイメージセンサなどの固体撮像素子47を含む撮像部46が設けられている。照明光学系44は、ライトガイド43の先端に接続しており、ライトガイド43により導光される光源ユニット3の射出光を、照明光として被検体に向け射出する。対物光学系45は、照明光により照らされる被検体からの戻り光を集光し、撮像部46の固体撮像素子47上に結像させる。撮像部46は、固体撮像素子47の各画素に光強度に応じて蓄積される電荷を順次読み出し、読み出された信号に対して、例えば相関二重サンプリングやゲイン補正を施し、これをA/D変換して撮像信号として出力する。固体撮像素子47からの電荷の読み出し、読み出された信号に対する種々の処理、及び撮像部46からの撮像信号の出力は、撮像部内視鏡本体2に搭載されたCPU48によって制御される。撮像部46から出力される撮像信号は、プロセッサユニット4に送られる。
プロセッサユニット4は、画像処理部49と、メモリ50と、CPU51とを有している。画像処理部49は、撮像部46から出力される撮像信号に対して適宜な処理を施して画像データを生成する。そして、画像処理部49は、生成した画像データに基づく画像をモニタ5に表示させ、また、画像データをメモリ50に記憶させる。CPU51は、画像処理部49における画像処理、モニタ5への表示、メモリ50への記憶、等を制御する。なお、プロセッサユニット4をLANなどのネットワークを経由してサーバに接続し、画像データをサーバにアップロードするよう構成してもよい。
内視鏡本体2、光源ユニット3、及びプロセッサユニット4にそれぞれ搭載されたCPUは、相互に通信して、照明、撮像、画像処理、画像表示のタイミングを制御している。
以上の基本構成を備える内視鏡装置1は、さらに、湾曲量検出部60と、駆動部61と、モード設定部62と、抜去検出部63と、報知部64とを備えている。
湾曲量検出部60は、ロータリーエンコーダ70と、制御部とを有し、図示の例において制御部はプロセッサユニット4のCPU51と接続されている。ロータリーエンコーダ70は、湾曲機構部24のプーリ32の近傍に設けられており、プーリ32の回転角を検出する。CPU51は、ロータリーエンコーダ70により検出されるプーリ32の回転角に基づいて湾曲部21の湾曲量を検出する。なお、プーリ32の回転角を検出するのに替えて、操作ワイヤ34の牽引量を検出し、操作ワイヤ34の牽引量に基づいて湾曲部21の湾曲量を検出するようにしてもよい。
駆動部61は、モータ71と、モータ駆動部72と、互いに噛み合う入力側ギヤ73a及び出力側ギヤ73bと、記憶部と、制御部とを有しており、図示の例において記憶部及び制御部は、それぞれプロセッサユニット4のメモリ50、CPU51とされている。入力側ギヤ73aはモータシャフトに固定されており、また、出力側ギヤ73bは湾曲機構部24のシャフト33に固定されている(図3も参照)。メモリ50は、湾曲部21の湾曲量と各湾曲量に湾曲部21を湾曲させる際に必要となる全トルクとを対応付けた内視鏡装置1の全トルク特性T(θ)、及び湾曲量と各湾曲量に湾曲部21を湾曲させる際に湾曲操作部23にて生じさせる操作トルクとを対応付けた理想操作トルク特性TSR(θ)を記憶している。CPU51は、湾曲量検出部60にて検出された湾曲部21の湾曲量を取得し、また、全トルク特性及び理想操作トルク特性を記憶するメモリ50を参照して、後述するモード設定部62により設定されている動作モードに従い、取得した湾曲量に基づいてモータ71で発生させるトルクを演算する。そして、CPU51は、演算したトルクに応じた制御信号をモータ駆動部72に出力する。モータ駆動部72は、CPU51から入力される制御信号に基づいてモータ71に電力を供給する。モータ71で発生するモータトルクは、ギヤ73a、73bを介してシャフト33に伝達され、補助駆動力として湾曲機構部24に作用する。
内視鏡装置1には、アシストモード、ブレーキモード、及び中立点再設定モードが予め用意されており、モード設定部62は、これらの動作モードよりいずれか1の動作モードを選択して設定する。図示の例において、モード設定部62は、操作部11に設けられた3つのボタンで構成されており(図1も参照)、それらの押圧により、いずれか1の動作モードが設定される。
アシストモードは、湾曲操作部23が開放されている中立点での湾曲部21が直線状態を呈し、即ち、中立点での湾曲部21の湾曲量は0であり、これを中心として、湾曲操作部23の操作に応じて湾曲部21を湾曲させるものである。また、ブレーキモードは、この動作モードが設定された時点での湾曲部21の湾曲量を湾曲操作部23の操作によらず維持し、即ち、湾曲操作部23が開放されている状態、及び操作されている状態のいずれにおいても維持するものである。また、中立点再設定モードは、この動作モードが設定された時点での湾曲部21の湾曲量を中立点に再設定し、湾曲操作部23が開放されている状態では再設定された中立点を維持し、さらに湾曲操作部23の操作に応じて湾曲部21の湾曲を許容するものである。各動作モードの詳細は後述する。
抜去検出部63は、圧力センサ74と、記憶部と、制御部と、を有し、図示の例では、記憶部及び制御部は、それぞれプロセッサユニット4のメモリ50、CPU51とされている。圧力センサ74は、挿入部10の先端部20の外周面に設けられており、先端部20と被検体との接触に伴い先端部20に作用する荷重を圧力で検出する。メモリ50は、圧力センサ74にて検出される圧力に関して設定される閾値を記憶している。CPU51は、圧力センサ74にて検出された圧力を取得し、取得した圧力がメモリ50に記憶されている閾値を超える場合に、挿入部10が被検体から抜去されているものと判定する。圧力センサ74は、先端部20の外周面に少なくとも1つ設けられるが、好ましくは複数設けられ、先端部20の外周面において周方向に間隔をおいて配置される。
報知部64は、モード設定部62においてブレーキモード又は中立点再設定モードが設定されている間に抜去検出部63により挿入部10の抜去が検出された場合に、これらの動作モードが設定されていることを内視鏡装置1の操作者に報知する。図示の例において、報知部64は、プロセッサユニット4に設けられたスピーカであり、CPU51により制御されて所定の警報音を発生させる。なお、モニタ5への警報表示なども適宜用いられる。
以下、図5〜図8を参照して、各動作モードにおける駆動部61の動作を説明する。
図5は、アシストモードでの駆動部61の動作の一例を概念的に示し、内視鏡装置1の全トルク特性T(θ)及びアシストモードでの理想操作トルク特性TSR(θ)の一例を示す。図5において、横軸は湾曲部21の湾曲量θを示し、縦軸はトルクTを示している。内視鏡装置1の全トルク特性T(θ)は、湾曲量の増加に伴ってトルクが指数関数的に増加する。なお、全トルク特性T(θ)は、湾曲部21の剛性、湾曲機構部24での損失、等の諸特性により定まる。アシストモードでの理想操作トルク特性TSR(θ)は、任意に設定が可能であり、図示の例では、湾曲量の増加に伴って、全トルク特性T(θ)よりも緩やかに指数関数的に増加している。駆動部61の記憶部であるメモリ50には、この全トルク特性T(θ)及びアシストモードでの理想操作トルク特性TSR(θ)が記憶されている。
アシストモードでは、駆動部61は、湾曲部21の湾曲量θを湾曲量検出部60から逐次取得し、メモリ50に記憶されている全トルク特性T(θ)及び理想操作トルク特性TSR(θ)を参照して、取得した湾曲量θに対応する全トルクTと理想操作トルクTSRとの差分(モータトルク)TMをCPU51で演算する。そして、駆動部61は、CPU51で演算されたモータトルクTMをモータ71で発生させる。よって、湾曲操作部23の操作に要するトルクは、湾曲部21の湾曲量θに応じて、理想操作トルク特性TSR(θ)に従い増減することとなる。
ブレーキモードでは、駆動部61は、ブレーキモードが設定された時点での湾曲部21の湾曲量θを湾曲量検出部60から取得し、これを目標湾曲量としてメモリ50に記憶する。以後、駆動部61は、湾曲部21の湾曲量θを湾曲量検出部60から逐次取得し、取得した湾曲量θが目標湾曲量θに一致するように、モータ71をフィードバック制御する。結果として、図6に示すように、目標湾曲量θに対応する全トルクをTとして、駆動部61は、湾曲操作部23が開放されている状態では、全トルクTの全てをまかなうモータトルクTMをモータ71で発生させる。そして、湾曲操作部23が操作されて湾曲操作部23から湾曲機構部24に操作トルクTSが作用すると、駆動部61は、操作トルクTSを相殺するようにモータトルクTMを増減させる。
図7に中立点再設定モードにおける駆動部の動作の一例を概念的に示す。
図7に示す例では、駆動部61は、中立点再設定モードが設定された時点での湾曲部21の湾曲量θを湾曲量検出部60から取得し、メモリ50に記憶されている理想操作トルク特性TSR(θ)を参照して、取得した湾曲量θに対応する理想操作トルクTSRを取得する。そして、駆動部61は、湾曲量θにおける理想操作トルクTSRが0となるように理想操作トルク特性TSR(θ)をTSRだけオフセットさせ、オフセットさせた理想操作トルク特性TSR´(θ)をメモリ50に記憶する。以後、駆動部61は、湾曲部21の湾曲量θを湾曲量検出部60から逐次取得し、メモリ50に記憶されている全トルク特性T(θ)及びオフセットされた理想操作トルク特性TSR´(θ)を参照して、取得した湾曲量θに対応する全トルクTと理想操作トルクTSR´との差分(モータトルク)TMをCPU51で演算する。そして、駆動部61は、CPU51で演算されたモータトルクTMをモータ71で発生させる。よって、湾曲操作部23の操作に要するトルクは、湾曲部21の湾曲量θに応じて、オフセットされた理想操作トルク特性TSR´(θ)に従い増減する。それにより、湾曲操作部23が開放されている中立点での湾曲部21は湾曲量θの湾曲状態を呈する。そして、この中立点(湾曲量θ)から湾曲部21を湾曲させる際の湾曲操作部23の操作性は、アシストモードでの中立点(湾曲量0)からの湾曲操作と略同一の操作性が確保される。
なお、図7に示す例では、中立点(湾曲量θ)から湾曲部21を湾曲させる際の湾曲操作部23の操作性は、理想操作トルク特性TSR(θ)が線形である場合には、中立点を堺に正/逆回転で同一となるが、理想操作トルク特性TSR(θ)が図示のように非線形である場合には、中立点を堺に正/逆回転で差が生じる。そこで、図8に示す例では、湾曲量θにおける理想操作トルクが0となるように、理想操作トルク特性TSR(θ)を湾曲量θだけオフセットさせている。このようにすれば、中立点(湾曲量θ)から湾曲部21を湾曲させる際の湾曲操作部23の操作性は、理想操作トルク特性TSR(θ)が線形であるかに依らず、中立点を堺に正/逆回転で同一となり、アシストモードでの中立点(湾曲量0)からの湾曲操作と全く同一の操作性が確保される。
ブレーキモード及び中立点再設定モードが設定されている間は、少なくとも湾曲操作部23が開放されている状態で、これらの動作モードが設定された際の湾曲量θに湾曲部21は維持される。その状態で挿入部10が被検体から抜去されると、図9に示すように、挿入部10の先端部20が被検体に引っかかる場合があり、その場合に先端部20に比較的大きな荷重がかかる。この荷重は、先端部20の外周面に設けられた抜去検出部63の圧力センサ74により検出される。
図10を参照して、圧力センサ74にて検出された圧力Pがメモリ50に記憶された閾値THを越える場合に、抜去検出部63の制御部であるCPU51は、挿入部10が被検体から抜去されているものと判定する。そして、CPU51は、挿入部10の抜去を検出すると、報知部64を駆動して警報音を発生させ、また、設定されているブレーキモード又は中立点再設定モードを解除して、アシストモードに設定する。報知部64の駆動と、ブレーキモード又は中立点再設定モードの解除とは、同時に行われてもよいが、図10に示す例では、CPU51において挿入部10の抜去を2段階で検出し、挿入部10の1段目の抜去を検出した場合に、報知部64を駆動し、2段目の抜去が検出した場合に、ブレーキモード又は中立点再設定モードを解除するようになっている。
具体的には、メモリ50には、圧力センサ74にて検出される圧力Pに関して設定される第1の閾値TH1、及びこれより大きい第2の閾値TH2が記憶されている。ブレーキモード及び中立点再設定モードが設定されている場合に、CPU51は、圧力センサ74にて検出される圧力Pを取得し(ステップS1)、取得した圧力Pが第1の閾値TH1を超えた段階で(ステップS2)、まず報知部64を駆動して警報音を発生させる(ステップS3)。それにより、モード設定部62を操作してブレーキモード又は中立点再設定モードを解除してアシストモードに設定するよう操作者に促す。警報音によっても、ブレーキモード又は中立点再設定モードが解除されず、さらに挿入部10が抜去されて圧力センサ74にて検出される圧力Pが第2の閾値TH2を越えた段階で(ステップS4)、CPU51は、ブレーキモード又は中立点再設定モードを解除する(ステップS5)。このように、挿入部10の抜去を抜去検出部63により2段階で検出し、1段目の検出で報知部64による報知、2段目の検出で駆動部61によるブレーキモード又は中立点再設定モードの解除を行うことにより、操作者の意図しない、又は認識しない時に上記動作モードが解除されることをなくすことができる。
操作者、又はCPU51によりブレーキモード又は中立点再設定モードが解除されると、挿入部10の湾曲部21は、自身の曲げ剛性により直線状態に復帰する。その際、モータ71のモータトルクを漸減させるようにすれば、湾曲部21を緩やかに直線状態に復帰させることができ、好ましい。そして、湾曲部21が直線状態に復帰することで、挿入部10の被検体からの抜去が円滑になされる。
次に、図11を参照して、本発明の実施形態の内視鏡装置の他の例を説明する。なお、上述した内視鏡装置1と共通する要素には、共通の符号を付することにより、説明を省略ないし簡略する。
図11に示す内視鏡装置101は、抜去検出部163と、湾曲操作部23に加えられる操作力を検出する操作力検出部165を備えている。その他の構成については上述した内視鏡装置1と共通している。なお、湾曲機構部24については、湾曲部21の上下の湾曲に関する構成のみ図示している。
操作力検出部165は、トルクセンサ175を有している。トルクセンサ175は、湾曲操作ノブ23aとプーリ32とを連結しているシャフト33において、湾曲操作ノブ23aとプーリ32との間に取り付けられており、湾曲操作ノブ23aに作用する操作トルク、即ち、湾曲部21の上下の湾曲に関する操作トルクを検出する。なお、図示は省略するが、湾曲操作ノブ23bに対してもトルクセンサ175が同様に設けられ、湾曲部21の左右の湾曲に関する操作トルクを検出する。
抜去検出部163は、記憶部と、制御部と、を有し、図示の例では、記憶部及び制御部は、それぞれプロセッサユニット4のメモリ50、CPU51とされている。メモリ50は、操作力検出部165のトルクセンサ175にて検出される操作トルクTSと駆動部61のモータ71で発生させるモータトルクTMとの合計のトルクTTに関して設定される閾値THTT、及び湾曲量検出部60のロータリーエンコーダ70にて検出される湾曲量θに関して設定される閾値THθを記憶している。CPU51は、モード設定部62においてブレーキモード又は中立点再設定モードが設定されている場合に、各動作モードに応じた検出量、及びメモリ50に記憶されている閾値を用いて、挿入部10が被検体から抜去されているか否かを判定する。以下に、ブレーキモード、中立点再設定モード、それぞれの動作モードにおけるCPU51の処理を説明する。
図12は、ブレーキモードにおけるCPU51の処理を示す。モード設定部62においてブレーキモードが設定されると、CPU51は、ブレーキモードが設定された時点で操作力検出部165のトルクセンサ175にて検出された操作トルクTSを取得し(ステップS6)、その際に駆動部61のモータ71で発生させているモータトルクTMと取得した操作トルクTSとの合計のトルクTTを基準トルクTTとしてメモリ50に記憶させる(ステップS7)。この基準トルクTTは、ブレーキモードが設定された時点での湾曲部21の湾曲量(目標湾曲量)θに対応する全トルクTに一致する。
ブレーキモードが設定されている間(ステップS8)、CPU51は、トルクセンサ175にて検出される操作トルクTSを逐次取得し、取得した操作トルクTSとモータ71にて発生させるモータトルクTMとの合計のトルクTTを検出量として(ステップS9)、ブレーキモードが設定された時点からの検出量の変化量ΔTT(=|TT−TT|)を演算する(ステップS10)。
ここで、ブレーキモードが設定されている間は、駆動部61は、湾曲部21の湾曲量θを湾曲量検出部60から逐次取得し、取得した湾曲量θが目標湾曲量θに一致するように、モータ71をフィードバック制御する。結果として、湾曲操作部23が開放されている状態、即ちTS=0では、全トルクTの全てがモータトルクTMでまかなわれ、また、操作トルクTSが作用すると、モータトルクTMは操作トルクTSを相殺するよう増減される(図6参照)。よって、操作トルクTSとモータトルクTMとの合計のトルクTTは、通常は、ほぼT(=TT)に保たれ、ΔTTは、ほぼ0となる。
しかしながら、ブレーキモードが設定されて湾曲部21が湾曲量θに維持された状態で挿入部10が被検体から抜去されると、挿入部10の先端部20が被検体に引っかかる場合があり、その場合に先端部20に比較的大きな荷重がかかる。この荷重により湾曲部21が湾曲し、湾曲量θが目標湾曲量θからずれると、駆動部61は、湾曲量θが目標湾曲量θに一致するように、モータトルクTMを増減させる。それにより、操作トルクTSとモータトルクTMとの合計のトルクTTが基準トルクTTからずれ、ΔTTが生じる。
CPU51は、変化量ΔTTとメモリ50に記憶された変化量ΔTTに対する閾値THTTとを比較し、ΔTTが閾値THTTを越えた場合に(ステップS11)、挿入部10が被検体から抜去されているものと判定する。そして、CPU51は、挿入部10の抜去を検出すると、報知部64を駆動し、また、ブレーキモードを解除してアシストモードに設定する(ステップS12)。
図13は、中立点再設定モードにおけるCPU51の処理を示す。モード設定部62において中立点再設定モードが設定されると、CPU51は、中立点再設定モードが設定された時点で湾曲量検出部60のロータリーエンコーダ70にて検出された湾曲量θを取得し(ステップS13)、取得した湾曲量θを中立点としてメモリ50に記憶させる(ステップS14)。
中立点再設定モードが設定されている間(ステップS15)、CPU51は、ロータリーエンコーダ70にて検出される湾曲量θを逐次取得し(ステップS16)、取得した湾曲量θを検出量として、中立点再設定モードが設定された時点からの検出量の変化量Δθ(=|θ−θ|)を演算する(ステップS17)。
また、中立点再設定モードでは、湾曲操作部23の操作に応じて湾曲部21の湾曲が許容され、変化量Δθが、湾曲操作部23の操作によるものか否かを判別するため、CPU51は、操作力検出部165のトルクセンサ175にて検出された操作トルクTSを取得する。
そして、CPU51は、変化量Δθとメモリ50に記憶された変化量Δθに対する閾値THθとを比較し、Δθが閾値THθを越えた場合(ステップS18)で、かつトルクセンサ175にて検出された操作トルクTSが0である場合(ステップS19、S20)に、挿入部10が被検体から抜去されているものと判定する。そして、CPU51は、挿入部10の抜去を検出すると、報知部64を駆動し、また、ブレーキモードを解除してアシストモードに設定する(ステップS21)。
なお、内視鏡装置101においても、挿入部10の抜去を2段階で検出し、挿入部10の1段目の抜去を検出した場合に、報知部64を駆動し、2段目の抜去が検出した場合に、抜去検出部163にてブレーキモード又は中立点再設定モードを解除するようにしてもよい。
また、操作力検出部165を備えた内視鏡装置101にあっては、操作力検出部165のトルクセンサ175にて検出される操作トルクTSに対して閾値THTSを設定し、操作トルクTSが閾値THTSを超えたことをもってブレーキモードを解除することもできる。このように構成すれば、湾曲操作部23に操作力が加えることでブレーキモードを解除するという、ブレーキモードの直感的な解除手段を提供することができる。
そして、湾曲操作部23に操作力が加えられることによっても、また、先端部20に荷重がかかることによっても、モータ71にて発生させるモータトルクTMが増加することに変わりはない。そこで、トルクセンサ175にて検出される操作トルクTSに対して設定される閾値THTSと、トルクセンサ175にて検出される操作トルクTSとモータ71で発生させるモータトルクTMとの合計のトルクTTの変化量ΔTTに対して設定される閾値THTTとを同一の値としても支障のない場合には、モータ71で発生させるモータトルクTMを検出量として、ブレーキモードが設定された時点からの検出量の変化量ΔTMと、この変化量ΔTMに対して設定される閾値THTMとを比較するという簡便な方法で、挿入部10の抜去動作に伴うブレーキモードの解除と、湾曲操作部23の操作によるブレーキモードの解除との両方の機能を同時に実現することができる。
次に、図14を参照して、上述した内視鏡装置101の変形例を説明する。
図14に示す内視鏡装置201は、処置具検出部266を備えている。処置具検出部266は、操作部11の処置具挿入口25に設けられており、処置具挿入口25に連なる処置具チャンネル26への処置具27の挿入を検出する。検出手段としては、例えば、マイクロスイッチ、反射型光センサ、透過型光センサ、等の適宜な手段を用いることができる。また、図示の例では、処置具検出部266は処置具挿入口25に設けられているが、挿入部10の湾曲部21よりも処置具挿入口25側であれば、処置具挿入口25に限らず処置具チャンネル26の適宜な位置に処置具検出部266を設けることができる。
ブレーキモード又は中立点再設定モードが設定されている間に、処置具27の先端が湾曲部21を通過して先端部20に達するまでに処置具27が処置具チャンネル26に挿通されると、処置具27の曲げ剛性は、湾曲した状態にある湾曲部21に対してこれを直線化するように作用する。そのため、ブレーキモードにあっては、湾曲部21の湾曲量θを維持するためにモータ71にて発生させるモータトルクTMが増加し、また、中立点再設定モードにあっては、湾曲部21の湾曲量θが変化する。
そこで、図15に示すように、抜去検出部163のCPU51は、ブレーキモードが設定されている間に処置具検出部266にて処置具27の挿入が検出された場合(ステップS22)には、操作トルクTSとモータトルクTMとの合計トルクTTの変化量ΔTTに対して設定されている閾値THTTを所定量だけ大きくした閾値THTT´に更新する(ステップS23)。
そして、CPU51は、ΔTTと閾値THTT´とを比較し、ΔTTが閾値THTT´を越えた場合に(ステップS24〜S26)、挿入部10が被検体から抜去されているものと判定する。そして、CPU51は、挿入部10の抜去を検出すると、報知部64を駆動し、また、ブレーキモードを解除してアシストモードに設定する(ステップS12)。
また、図16に示すように、CPU51は、中立点再設定モードが設定されている間に処置具検出部266にて処置具27の挿入が検出された場合には(ステップS27)、湾曲量θの変化量Δθに対して設定される閾値THθを所定量だけ大きくした閾値THθ´に更新する(ステップS28)。
そして、CPU51は、変化量Δθと閾値THθ´とを比較し、Δθが閾値THθ´を越えた場合(ステップS29〜S31)で、かつ操作トルクTSが0である場合(ステップS32〜S33)に、挿入部10が被検体から抜去されているものと判定する。そして、CPU51は、挿入部10の抜去を検出すると、報知部64を駆動し、また、ブレーキモードを解除してアシストモードに設定する(ステップS21)。
このように、処置具チャンネル26への処置具27の挿入に応じて、操作トルクTSとモータトルクTMとの合計トルクTTの変化量ΔTTに対して設定されている閾値THTTや湾曲量θの変化量Δθに対して設定される閾値THθを大きくするようにすれば、処置具27の有無によらず、一定の精度で挿入部10の抜去の判定を行うことができる。
次に、図17を参照して、上述した内視鏡装置201の変形例を説明する。
図17に示す内視鏡装置301において、処置具挿入口25を通して処置具チャンネル26に挿通される処置具28はICタグ29を有しており、このICタグ29には処置具28の型式情報が記憶されている。そして、内視鏡装置301は処置具検出部366を備え、この処置具検出部366は、読み出し部375と、抽出部とを有している。
処置具検出部366の読み出し部375は、処置具挿入口25に設けられており、無線通信によって、処置具挿入口25に挿入された処置具28のICタグ29を検出することにより処置具28の挿入を検出し、同時に、ICタグ29に記憶された型式情報を読み出す。
処置具検出部366の抽出部は、図示の例においてプロセッサユニット4のメモリ50及びCPU51とされている。メモリ50には、種々の処置具の型式とその曲げ剛性とを対応付けたテーブルを記憶している。CPU51は、読み出し部375にて読み出された処置具28の型式情報を取得し、メモリ50を参照して、取得した型式情報に対応する曲げ剛性を抽出する。
上述した内視鏡装置201では、ブレーキモード又は中立点再設定モードが設定されている間に、処置具27が処置具チャンネル26に挿通された場合に、CPU51は、操作トルクTSとモータトルクTMとの合計トルクTTの変化量ΔTTに対して設定されている閾値THTTや湾曲量θの変化量Δθに対して設定される閾値THθを、処置具27の型式によらず一律に所定量だけ大きくしていたが、この内視鏡装置301においては、これらの閾値THTTやTHθへの加算量を、処置具28の曲げ剛性に基づいて変更する。
具体的には、抜去検出部163のCPU51は、ブレーキモードが設定されている間に処置具検出部366の読み出し部375にて処置具28の挿入が検出された場合には、メモリ50を参照して、読み出し部375にて読み出された処置具28の型式情報に対応する処置具27の曲げ剛性を抽出する。そして、CPU51は、操作トルクTSとモータトルクTMとの合計トルクTTの変化量ΔTTに対して設定されている閾値THTTを、抽出した曲げ剛性に応じて大きくした閾値THTT´´に更新する。
そして、CPU51は、ΔTTと閾値THTT´´とを比較し、ΔTTが閾値THTT´´を越えた場合に、挿入部10が被検体から抜去されているものと判定する。そして、CPU51は、挿入部10の抜去を検出すると、報知部64を駆動し、また、ブレーキモードを解除してアシストモードに設定する。
また、CPU51は、中立点再設定モードが設定されている間に処置具検出部366の読み出し部375にて処置具28の挿入が検出された場合には、メモリ50を参照して、読み出し部375にて読み出された処置具28の型式情報に対応する処置具28の曲げ剛性を抽出する。そして、CPU51は、湾曲量θの変化量Δθに対して設定される閾値THθを、抽出した曲げ剛性に応じて大きくした閾値THθ´´に更新する。
そして、CPU51は、変化量Δθと閾値THθ´´とを比較し、Δθが閾値THθ´´を越えた場合で、かつ操作トルクTSが0である場合に、挿入部10が被検体から抜去されているものと判定する。そして、CPU51は、挿入部10の抜去を検出すると、報知部64を駆動し、また、ブレーキモードを解除してアシストモードに設定する。
このように、処置具チャンネル26への処置具28の挿入に応じて、そして、挿入される処置具28の型式に応じて、操作トルクTSとモータトルクTMとの合計トルクTTの変化量ΔTTに対して設定されている閾値THTTや湾曲量θの変化量Δθに対して設定される閾値THθを大きくするようにすれば、処置具27の有無、そして処置具28の型式の別によらず、一定の精度で挿入部10の抜去の判定を行うことができる。
なお、上述した内視鏡装置301では、処置具28のICタグ29に処置具28の型式情報が記憶されており、メモリ50に種々の処置具の型式とその曲げ剛性とを対応付けたテーブルを記憶させ、このテーブルから処置具28の曲げ剛性を抽出する例を説明したが、処置具28のICタグ29に処置具28の曲げ剛性情報を記憶させておき、これを読み出し部375で読み出すようにして、読み出された処置具28の曲げ剛性情報に応じて、閾値THTTや閾値THθを大きくするようにしてもよい。
また、全ての処置具にICタグ29が設けられるとも限らないので、上述した内視鏡装置201の処置具検出部266と内視鏡装置301の処置具検出部366とを併用することが好ましい。
次に、図18を参照して、本発明の実施形態の内視鏡装置の他の例を説明する。なお、上述した内視鏡装置1と共通する要素には、共通の符号を付することにより、説明を省略ないし簡略する。
図18に示す内視鏡装置401は、内視鏡本体2の挿入部10が挿入される被検体の挿入口に装着される挿入補助具406を備えている。内視鏡本体2が経口内視鏡である場合に、挿入補助具406は口に装着されるマウスピースとされ、また、内視鏡本体2が経鼻内視鏡である場合に、挿入補助具406は鼻孔に装着されるノーズピースとされる。
挿入部10の表面には、被検体への挿入量を示す複数の指標として、挿入部10の長手方向に所定の間隔をおいてかつ長手方向と直交する方向にのびる複数のライン476が設けられている。なお、内視鏡の挿入部10には、一般に、操作者が挿入量を把握するための目盛りが印刷されており、この目盛りをライン476として用いることもできる。
図19に示すように、内視鏡装置401は、上述した内視鏡装置1における抜去検出部63に替わる抜去検出部463を備えている。抜去検出部463は、挿入部10に設けられた指標を検出する指標検出部としての一対の光反射型のフォトインタラプタ478と、演算部と、を有している。図示の例において、演算部は、プロセッサユニット4のCPU51とされている。
一対のフォトインタラプタ478は、被検体の挿入口に通じる挿入補助具406の通孔477に設けられており、通孔477への挿入部10の挿通方向に並んで設けられている。各フォトインタラプタ478は、発光部479及び受光部480を有し、発光部479から通孔477に挿通されている挿入部10に向けて光を照射し、挿入部10の表面で反射された反射光を受光部480で受光する。そして、挿入部10の表面に設けられたライン476と、その他の部分との反射率の違いから、ライン476を検出する。各フォトインタラプタ478にて検出されたライン476の検出信号は、有線又は無線により、CPU51に送信される。
CPU51は、各フォトインタラプタ478にて検出されたライン476の検出信号を受信して、これらの検出信号の位相差から挿入部10の挿入又は抜去を判別し、挿入又は抜去に応じて検出信号のパルス数を加算又は減算して、挿入部10の挿入量を演算する。そして、CPU51は、モード設定部62においてブレーキモード又は中立点再設定モードが設定されている場合において、演算した挿入部10の挿入量の減少量が、メモリ50に記憶されている閾値を超えた場合に、挿入部10が被検体から抜去されているものと判定する。そして、CPU51は、挿入部10の抜去を検出すると、報知部64を駆動し、また、ブレーキモード又は中立点再設定モードを解除してアシストモードに設定する。
なお、内視鏡装置401においても、挿入部10の抜去を2段階で検出し、挿入部10の1段目の抜去を検出した場合に、報知部64を駆動し、2段目の抜去が検出した場合に、抜去検出部463にてブレーキモード又は中立点再設定モードを解除するようにしてもよい。
また、上述した例では、挿入部10の指標がその表面に設けられるライン476であり、これらのライン476を一対のフォトインタラプタ478で光学的に検出する構成を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、挿入部10の長手方向に所定の間隔をおいて複数の着磁部を設け、これらの着磁部を、一対のホール素子で磁気的に検出構成も採ることができる。
以上、説明したように、本明細書に開示された内視鏡装置は、被検体に挿入される挿入部に湾曲部を有する内視鏡装置であって、前記湾曲部の湾曲操作を行う湾曲操作部と、前記湾曲操作部に加えられる操作力が伝達されて前記湾曲部を湾曲させる湾曲機構部と、前記湾曲部の湾曲量を検出する湾曲量検出部と、前記湾曲機構部に補助駆動力を作用させる駆動部と、所定の動作モードを設定するモード設定部と、前記被検体からの前記挿入部の抜去を検出する抜去検出部と、を備え、前記動作モードは、該動作モードが設定された時点で前記湾曲量検出部にて検出された湾曲量を少なくとも前記湾曲操作部が開放されている状態で維持するように、前記駆動部が前記補助駆動力を作用させるモードであり、前記駆動部は、前記動作モードが設定されている間に前記抜去検出部により前記挿入部の抜去が検出された場合に、前記動作モードを解除する。
上記の内視鏡装置によれば、設定時点での湾曲量を少なくとも湾曲操作部が開放されている状態で維持する動作モードが設定されている間に、挿入部が被検体から抜去された場合には、この動作モードを解除することができる。それにより、被検体からの挿入部の円滑な抜去がなされる。
また、本明細書に開示された内視鏡装置は、被検体に挿入される挿入部に湾曲部を有する内視鏡装置であって、前記湾曲部の湾曲操作を行う湾曲操作部と、前記湾曲操作部に加えられる操作力が伝達されて前記湾曲部を湾曲させる湾曲機構部と、前記湾曲部の湾曲量を検出する湾曲量検出部と、前記湾曲機構部に補助駆動力を作用させる駆動部と、所定の動作モードを設定するモード設定部と、前記被検体からの前記挿入部の抜去を検出する抜去検出部と、前記動作モードが設定されていることを報知する報知部と、を備え、前記動作モードは、該動作モードが設定された時点で前記湾曲量検出部にて検出された湾曲量を少なくとも前記湾曲操作部が開放されている状態で維持するように、前記駆動部が前記補助駆動力を作用させるモードであり、前記報知部は、前記動作モードが設定されている間に前記抜去検出部により前記挿入部の抜去が検出された場合に、前記動作モードが設定されていることを報知する。
上記の内視鏡装置によれば、設定時点での湾曲量を少なくとも湾曲操作部が開放されている状態で維持する動作モードが設定されている間に、挿入部が被検体から抜去された場合には、この動作モードが設定されていることを報知して操作者に解除を促すことができる。それにより、被検体からの挿入部の円滑な抜去がなされる。
また、本明細書に開示された内視鏡装置は、前記駆動部は、前記動作モードが設定されている間に前記抜去検出部により前記挿入部の抜去が検出された場合に、前記動作モードを解除する。この内視鏡装置によれば、設定時点での湾曲量を少なくとも湾曲操作部が開放されている状態で維持する動作モードが設定されている間に、挿入部が被検体から抜去された場合には、この動作モードを解除し、さらにこの動作モードが設定されていることを報知して操作者に解除を促すことができる。それにより、被検体からの挿入部の円滑な抜去がなされる。
また、本明細書に開示された内視鏡装置は、前記抜去検出部は、前記挿入部の抜去を2段階で検出し、前記挿入部の1段目の抜去が検出された場合に、前記報知部が報知し、2段目の抜去が検出された場合に、前記前記駆動部が前記動作モードを解除する。この内視鏡装置によれば、操作者の意図しない、又は認識しない時に上記動作モードが解除されることをなくすことができる。
また、本明細書に開示された内視鏡装置は、前記抜去検出部は、前記挿入部の先端部に作用する荷重に基づいて、前記挿入部の抜去を検出する。
また、本明細書に開示された内視鏡装置は、前記抜去検出部は、前記先端部の外周面に設けられる少なくとも1つの圧力センサを含み、前記圧力センサにより検出される圧力が閾値を越えた場合に、前記挿入部の抜去を検出する。
また、本明細書に開示された内視鏡装置は、前記動作モードは、該動作モードが設定された時点で前記湾曲量検出部にて検出される湾曲量を前記湾曲操作部の操作に拘らず維持するように、前記駆動部が前記補助駆動力を作用させるモードである。
また、本明細書に開示された内視鏡装置は、前記湾曲操作部に加えられる前記操作力を検出する操作力検出部をさらに備え、前記抜去検出部は、前記補助駆動力と前記操作力検出部により検出される前記操作力との合計を検出量として、前記動作モードが設定された時点からの前記検出量の変化量が閾値を超えた場合に抜去を検出する。
また、本明細書に開示された内視鏡装置は、前記挿入部内に処置具を挿通させる処置具チャンネルと、前記処置具チャンネルへの前記処置具の挿入を検出する処置具検出部と、
をさらに備え、前記抜去検出部は、前記処置具検出部により前記処置具の挿入が検出された場合に、前記閾値を所定の値だけ大きくする。この内視鏡装置によれば、処置具の有無によらず、一定の精度で挿入部の抜去を検出することができる。
また、本明細書に開示された内視鏡装置は、前記挿入部内に処置具を挿通させる処置具チャンネルと、前記処置具チャンネルへの前記処置具の挿入を検出する処置具検出部と、をさらに備え、前記処置具は、自己の型式情報を記憶した記憶部を有しており、前記処置具検出部は、前記処置具の前記記憶部から前記型式情報を読み出す読み出し部と、処置具の型式とその曲げ剛性とを対応付けて記憶していると共に該読み出し部により読み出された前記型式情報に対応する曲げ剛性を抽出する抽出部と、を有しており、前記抜去検出部は、前記処置具検出部により前記処置具の挿入が検出された場合に、前記抽出部により抽出された前記曲げ剛性に基づいて前記閾値を大きくする。この内視鏡装置によれば、処置具の有無、そして処置具の型式の別によらず、一定の精度で挿入部の抜去を検出することができる。
また、本明細書に開示された内視鏡装置は、前記挿入部内に処置具を挿通させる処置具チャンネルと、前記処置具チャンネルへの前記処置具の挿入を検出する処置具検出部と、をさらに備え、前記処置具は、自己の曲げ剛性を記憶した記憶部を有しており、前記処置具検出部は、前記処置具の前記記憶部から前記曲げ剛性を読み出す読み出し部を有しており、前記抜去検出部は、前記処置具検出部により前記処置具の挿入が検出された場合に、前記読み出し部により読み出された前記曲げ剛性に基づいて前記閾値を大きくする。この内視鏡装置によれば、処置具の有無、そして処置具の型式の別によらず、一定の精度で挿入部の抜去を検出することができる。
また、本明細書に開示された内視鏡装置は、前記動作モードは、該動作モードが設定された時点で前記湾曲量検出部にて検出される湾曲量を中立点とするように、前記駆動部が前記補助駆動力を作用させるモードである。
また、本明細書に開示された内視鏡装置は、前記抜去検出部は、前記湾曲量検出部にて検出される湾曲量の中立点からの変化量が閾値を越えた場合に抜去を検出する。
また、本明細書に開示された内視鏡装置は、前記湾曲操作部に加えられる操作力を検出する操作力検出部をさらに備え、前記抜去検出部は、前記湾曲量検出部にて検出される湾曲量の中立点からの変化量が閾値を越えた場合で、かつ前記操作力検出部により検出された操作力が0である場合に抜去を検出する。この内視鏡装置によれば、湾曲部の湾曲量の変化が湾曲操作部の操作によるものか否かを判別して、操作者の意図しない、又は認識しない時に上記動作モードが解除されることをなくすことができる。
また、本明細書に開示された内視鏡装置は、前記挿入部が挿入される前記被検体の挿入口に装着される挿入補助具をさらに備え、前記挿入部には、前記被検体への挿入量を示す複数の指標が設けられ、前記抜去検出部は、前記挿入補助具に設けられ前記複数の指標を検出する指標検出部を有し、前記指標検出部にて検出した前記指標に基づいて前記挿入部の挿入量を演算すると共に、前記挿入部の挿入量の減少量が閾値を超えた場合に抜去を検出する。
1 内視鏡装置
2 内視鏡本体
3 光源ユニット
4 プロセッサユニット
5 モニタ
10 挿入部
11 操作部
12 ユニバーサルコード
13 コネクタ
20 先端部
21 湾曲部
22 軟性部
23 湾曲操作部
23a、23b 湾曲操作ノブ
24 湾曲機構部
25 処置具挿入口
26 処置具チャンネル
27 処置具
28 処置具
29 ICタグ
30 節輪
31 連結ピン
32 プーリ
33 シャフト
34 操作ワイヤ
40 光源
41 光源駆動部
42 CPU
43 ライトガイド
44 照明光学系
45 対物光学系
46 撮像部
47 固体撮像素子
48 CPU
49 画像処理部
50 メモリ
51 CPU
60 湾曲量検出部
61 駆動部
62 モード設定部
63 抜去検出部
64 報知部
70 ロータリーエンコーダ
71 モータ
72 モータ駆動部
73a 入力側ギヤ
73b 出力側ギヤ
74 圧力センサ
101 内視鏡装置
163 抜去検出部
165 操作力検出部
201 内視鏡装置
266 処置具検出部
301 内視鏡装置
366 処置具検出部
375 読み出し部
401 内視鏡装置
406 挿入補助具
463 抜去検出部
476 ライン
477 通孔
478 フォトインタラプタ
479 発光部
480 受光部

Claims (15)

  1. 被検体に挿入される挿入部に湾曲部を有する内視鏡装置であって、
    前記湾曲部の湾曲操作を行う湾曲操作部と、
    前記湾曲操作部に加えられる操作力が伝達されて前記湾曲部を湾曲させる湾曲機構部と、
    前記湾曲部の湾曲量を検出する湾曲量検出部と、
    前記湾曲機構部に補助駆動力を作用させる駆動部と、
    所定の動作モードを設定するモード設定部と、
    前記被検体からの前記挿入部の抜去を検出する抜去検出部と、
    を備え、
    前記動作モードは、該動作モードが設定された時点で前記湾曲量検出部にて検出された湾曲量を少なくとも前記湾曲操作部が開放されている状態で維持するように、前記駆動部が前記補助駆動力を作用させるモードであり、
    前記駆動部は、前記動作モードが設定されている間に前記抜去検出部により前記挿入部の抜去が検出された場合に、前記動作モードを解除する内視鏡装置。
  2. 被検体に挿入される挿入部に湾曲部を有する内視鏡装置であって、
    前記湾曲部の湾曲操作を行う湾曲操作部と、
    前記湾曲操作部に加えられる操作力が伝達されて前記湾曲部を湾曲させる湾曲機構部と、
    前記湾曲部の湾曲量を検出する湾曲量検出部と、
    前記湾曲機構部に補助駆動力を作用させる駆動部と、
    所定の動作モードを設定するモード設定部と、
    前記被検体からの前記挿入部の抜去を検出する抜去検出部と、
    前記動作モードが設定されていることを報知する報知部と、
    を備え、
    前記動作モードは、該動作モードが設定された時点で前記湾曲量検出部にて検出された湾曲量を少なくとも前記湾曲操作部が開放されている状態で維持するように、前記駆動部が前記補助駆動力を作用させるモードであり、
    前記報知部は、前記動作モードが設定されている間に前記抜去検出部により前記挿入部の抜去が検出された場合に、前記動作モードが設定されていることを報知する内視鏡装置。
  3. 請求項2に記載の内視鏡装置であって、
    前記駆動部は、前記動作モードが設定されている間に前記抜去検出部により前記挿入部の抜去が検出された場合に、前記動作モードを解除する内視鏡装置。
  4. 請求項3に記載の内視鏡装置であって、
    前記抜去検出部は、前記挿入部の抜去を2段階で検出し、
    前記挿入部の1段目の抜去が検出された場合に、前記報知部が報知し、2段目の抜去が検出された場合に、前記前記駆動部が前記動作モードを解除する内視鏡装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の内視鏡装置であって、
    前記抜去検出部は、前記挿入部の先端部に作用する荷重に基づいて、前記挿入部の抜去を検出する内視鏡装置。
  6. 請求項5に記載の内視鏡装置であって、
    前記抜去検出部は、前記先端部の外周面に設けられる少なくとも1つの圧力センサを含み、前記圧力センサにより検出される圧力が閾値を越えた場合に、前記挿入部の抜去を検出する内視鏡装置。
  7. 請求項5に記載の内視鏡装置であって、
    前記動作モードは、該動作モードが設定された時点で前記湾曲量検出部にて検出される湾曲量を前記湾曲操作部の操作に拘らず維持するように、前記駆動部が前記補助駆動力を作用させるモードである内視鏡装置。
  8. 請求項7に記載の内視鏡装置であって、
    前記湾曲操作部に加えられる前記操作力を検出する操作力検出部をさらに備え、
    前記抜去検出部は、前記補助駆動力と前記操作力検出部により検出される前記操作力との合計を検出量として、前記動作モードが設定された時点からの前記検出量の変化量が閾値を超えた場合に抜去を検出する内視鏡装置。
  9. 請求項8に記載の内視鏡装置であって、
    前記挿入部内に処置具を挿通させる処置具チャンネルと、
    前記処置具チャンネルへの前記処置具の挿入を検出する処置具検出部と、
    をさらに備え、
    前記抜去検出部は、前記処置具検出部により前記処置具の挿入が検出された場合に、前記閾値を所定の値だけ大きくする内視鏡装置。
  10. 請求項8に記載の内視鏡装置であって、
    前記挿入部内に処置具を挿通させる処置具チャンネルと、
    前記処置具チャンネルへの前記処置具の挿入を検出する処置具検出部と、
    をさらに備え、
    前記処置具は、自己の型式情報を記憶した記憶部を有しており、
    前記処置具検出部は、前記処置具の前記記憶部から前記型式情報を読み出す読み出し部と、処置具の型式とその曲げ剛性とを対応付けて記憶していると共に該読み出し部により読み出された前記型式情報に対応する曲げ剛性を抽出する抽出部と、を有しており、
    前記抜去検出部は、前記処置具検出部により前記処置具の挿入が検出された場合に、前記抽出部により抽出された前記曲げ剛性に基づいて前記閾値を大きくする内視鏡装置。
  11. 請求項8に記載の内視鏡装置であって、
    前記挿入部内に処置具を挿通させる処置具チャンネルと、
    前記処置具チャンネルへの前記処置具の挿入を検出する処置具検出部と、
    をさらに備え、
    前記処置具は、自己の曲げ剛性を記憶した記憶部を有しており、
    前記処置具検出部は、前記処置具の前記記憶部から前記曲げ剛性を読み出す読み出し部を有しており、
    前記抜去検出部は、前記処置具検出部により前記処置具の挿入が検出された場合に、前記読み出し部により読み出された前記曲げ剛性に基づいて前記閾値を大きくする内視鏡装置。
  12. 請求項5に記載の内視鏡装置であって、
    前記動作モードは、該動作モードが設定された時点で前記湾曲量検出部にて検出される湾曲量を中立点とするように、前記駆動部が前記補助駆動力を作用させるモードである内視鏡装置。
  13. 請求項12に記載の内視鏡装置であって、
    前記抜去検出部は、前記湾曲量検出部にて検出される湾曲量の中立点からの変化量が閾値を越えた場合に抜去を検出する内視鏡装置。
  14. 請求項13に記載の内視鏡装置であって、
    前記湾曲操作部に加えられる操作力を検出する操作力検出部をさらに備え、
    前記抜去検出部は、前記湾曲量検出部にて検出される湾曲量の中立点からの変化量が閾値を越えた場合で、かつ前記操作力検出部により検出された操作力が0である場合に抜去を検出する内視鏡装置。
  15. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の内視鏡装置であって、
    前記挿入部が挿入される前記被検体の挿入口に装着される挿入補助具をさらに備え、
    前記挿入部には、前記被検体への挿入量を示す複数の指標が設けられ、
    前記抜去検出部は、前記挿入補助具に設けられ前記複数の指標を検出する指標検出部を有し、前記指標検出部にて検出した前記指標に基づいて前記挿入部の挿入量を演算すると共に、前記挿入部の挿入量の減少量が閾値を超えた場合に抜去を検出する内視鏡装置。
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