JP2011018198A - 管理装置及び管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの要求に合致したリソースを割り当て得る信頼性の高い管理装置及び管理方法を提供する。
【解決手段】複数の計算機リソースを管理し、計算機リソースの割り当てを要求するリソース要求に応じて、要求された計算機リソースをユーザに割り当てる管理装置及び方法において、リソース要求には、割り当てを要求する計算機リソースの性能要件及び機能要件が含まれており、各計算機リソースの性能に関する性能情報と、各計算機リソースが備える機能に関する機能情報とを取得し、取得した各計算機リソースの性能情報及び機能情報と、リソース要求において要求されている性能要件及び機能要件とに基づいて、複数の計算機リソースの中からユーザに割り当てる計算機リソースの候補を検索し、該検索により検出した候補の中からユーザに割り当てる計算機リソースを決定し、決定した計算機リソースをユーザに割り当てるようにした。
【選択図】図7

Description

本発明は、管理装置及び管理方法に関し、例えば計算機システムにおいてリソースを管理する管理サーバに適用して好適なものである。
従来、計算機システムの運用の1つとして、サーバ及びストレージなどの計算機リソース(以下、これを単にリソースと呼ぶ)をプールとして管理しておき、ユーザが必要な場合にプールに属するリソースの中から所望のリソースを利用し、その後そのリソースが不要となった場合に当該リソースをプールに戻す運用がある。
このような運用では、ユーザは、例えばCPU(Central Processing Unit)の動作周波数や、メモリの搭載容量及びストレージの容量などのリソースの性能に関する要件(以下、これを性能要件と呼ぶ)をリソースの管理者(以下、これをリソース管理者と呼ぶ)に連絡する。
そして、かかる連絡を受けたリソース管理者は、その性能要件を満たすリソースをプールから選択し、そのリソースをユーザに対して割り当てる。かくしてユーザは、リソース管理者から割り当てられたリソースを利用する。
なお、下記特許文献1には、業務用アプリケーションが割り当てられていないコンピュータをプールしておき、リソースが不足している業務アプリケーションに対してプールしておいたコンピュータを追加するシステムにおいて、各コンピュータのスペックを管理すると共に、業務アプリケーションごとに、コンピュータのスペックと当該スペックでその業務アプリケーションを稼働させた場合のリクエスト処理数との関係を管理し、これらの情報に基づいて、リソースが不足している業務アプリケーションに追加するコンピュータを決定する技術が開示されている。
特開2006−30691号公報
ところで、通常の計算機システムでは、プールされるリソースの質(例えばそのリソースに搭載された機能)が均一でないことが多い。このような状況のもと、従来のようにユーザからの性能要件(スペック等)のみに基づいてそのユーザに割り当てるリソースを選択すると、ユーザの使用目的に合致したリソースを提供できない場合があった。
具体的には、ユーザが重要なアプリケーションの稼働を予定しているにも拘らず、リソース管理者により割り当てられたリソースに可用性(availability)を高める機能が搭載されていないために、リソースの障害発生時などに重要なアプリケーションによる処理の継続を維持できないという事態が生じる場合があった。
このことは、上述の特許文献1に開示された技術についても、同様のことが言える。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、プールされるリソースが均質でない計算機システムにおいて、ユーザの要求に合致したリソースを割り当て得る、信頼性の高い管理装置及び管理方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、複数の計算機リソースを管理し、計算機リソースの割り当てを要求するリソース要求に応じて、要求された計算機リソースをユーザに割り当てる管理装置において、前記リソース要求には、割り当てを要求する前記計算機リソースの性能要件及び機能要件が含まれ、各計算機リソースの性能に関する性能情報と、各計算機リソースが備える機能に関する機能情報とを取得する構成取得部と、取得した各計算機リソースの前記性能情報及び前記機能情報と、前記リソース要求において要求されている前記性能要件及び前記機能要件とに基づいて、前記複数の計算機リソースの中から前記ユーザに割り当てる計算機リソースの候補を検索し、該検索により検出した前記候補の中から前記ユーザに割り当てる計算機リソースを決定する検索部と、該検索部により決定された計算機リソースを前記ユーザに割り当てる割当て部とを備えることを特徴とする。
また本発明においては、複数の計算機リソースを管理し、計算機リソースの割り当てを要求するリソース要求に応じて、要求された計算機リソースをユーザに割り当てる管理方法において、前記リソース要求には、割り当てを要求する前記計算機リソースの性能要件及び機能要件が含まれ、各計算機リソースの性能に関する性能情報と、各計算機リソースが備える機能に関する機能情報とを取得する第1のステップと、取得した各計算機リソースの前記性能情報及び前記機能情報と、前記リソース要求において要求されている前記性能要件及び前記機能要件とに基づいて、前記複数の計算機リソースの中から前記ユーザに割り当てる計算機リソースの候補を検索し、該検索により検出した前記候補の中から前記ユーザに割り当てる計算機リソースを決定する第2のステップと、決定した計算機リソースを前記ユーザに割り当てる第3のステップとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、性能及び機能の双方においてユーザの要求に合致するリソースを割り当てることができるため、プールされるリソースが均質でない場合においても、ユーザの要求に合致したリソースを割り当て得る、信頼性の高い管理装置及び管理方法を実現できる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)本実施の形態による計算機システムの構成
図1において、1は全体として本実施の形態による計算機システムを示す。この計算機システム1は、複数のクライアント2、管理サーバ3及びリソース群4を備えて構成される。そして、これらクライアント2、管理サーバ3及びリソース群4がネットワーク5を介して接続されている。
クライアント2は、ユーザが使用するコンピュータ装置であり、例えばパーソナルコンピュータや、ワークステーション又はメインフレームなどから構成される。クライアント2は、管理サーバ3が管理するリソース群4内のリソース6を使用して各種の処理を実行する。
管理サーバ3は、リソース群4を構成する各リソース6を管理し、クライアント2からのリソース要求に応じてそのクライアント2に対して要求に合致したリソース6を割り当てる機能を備える。管理サーバ3は、例えばパーソナルコンピュータ、ワークステーション又はメインフレームなどから構成され、CPU10、メモリ11、NIC(Network Interface Card)12、I/Oインタフェース13、入力装置14及び出力装置15を備えて構成される。
CPU10は、管理サーバ3全体の動作制御を司るプロセッサである。このCPU10がメモリ11に格納された各種プログラムを実行することにより、管理サーバ3全体として各種の制御処理を実行する。メモリ11は、各種のプログラム及び制御情報を保持するために用いられるほか、CPU10のワークメモリとしても用いられる。
NIC12は、管理サーバ3をネットワーク5に接続するためのネットワークインタフェースである。またI/Oインタフェース13は、管理サーバ3に入力装置14及び出力装置15を接続するためのインタフェースであり、USB(Universal Serial Bus)インタフェースなどから構成される。
入力装置14は、キーボード、マウス及びマイクロフォンなどから構成され、リソース管理者が管理サーバ3に対して各種の操作入力を行うときに使用される。また出力装置15は、モニタディスプレイ及びスピーカなどから構成され、画像及び音声などの情報をリソース管理者に提示する。
リソース群4は、サーバ6や、図示しないI/O(Input/Output)インタフェース、ストレージ装置及びネットワークなどの複数の計算機リソースから構成される。サーバ6は、図2に示すように、CPU20及びメモリ21と、ハードディスクやフラッシュメモリなどの補助記憶装置22と、1つ以上のI/Oインタフェース23とを備える。ただし、補助記憶装置22は必須ではない。またI/Oインタフェース23は、NICやHBA(Host Bus Adaptor)などから構成される。CPU20は、メモリ21に格納されたプログラム24に従って必要な制御処理を実行する。
(1−2)本実施の形態によるリソース管理方式
次に、管理サーバ3に搭載された本実施の形態によるリソース管理方式について説明する。本実施の形態においては、ユーザが、要求するリソースの構成要件として、性能要件だけでなく、機能に関する要件(以下、これを機能要件と呼ぶ)をも指定することができる。そして管理サーバ3には、ユーザにより指定された性能要件及び機能要件に基づいて、そのユーザの要求に合致したリソースを検索して割り当てるリソース管理機能が搭載されている。
かかるリソース管理機能によるリソース管理を実現するための手段として、図1に示すように、管理サーバ3のメモリ11には、リソース管理プログラム30及びテーブル群40が格納されている。そしてリソース管理プログラム30は、要求取得部31、構成取得部32、検索部33、構成部34、割当て部35、変更検知部36、解除部37及びインタフェース部38から構成され、テーブル群40は、機能テーブル41、リソーステーブル42、構成テーブル43及び要求テーブル44から構成されている。
このうちリソース管理プログラム30の要求取得部31は、ユーザに割り当てるリソース構成の性能要件及び構成要件を取得するためのプログラムである。また構成取得部32は、リソース群4に属する各リソース6の構成情報等を取得するためのプログラムであり、検索部33は、ユーザにより指定された性能要件及び機能要件を満たすリソース構成をリソース群4の中から検索するためのプログラムである。
さらに構成部34は、リソースの機能の構成を実行するためのプログラムであり、割当て部35は、構成したリソースをユーザに割り当てるためのプログラムであり、変更検知部36は、リソースの構成変更を検知するためのプログラムである。
なお、以下において、「機能を構成する」とは、1又は複数のリソースを組み合わせて1つの機能を発揮できるようにリソースをパッケージ化すること意味する。例えば「コールドスタンバイ」という機能は、2台以上のサーバのうちの1台のサーバが稼働しているときに残りのサーバの電源を落としてスタンバイさせ、かかる稼働していたサーバがダウンしたときに、スタンバイしていたサーバを起動してダウンしたサーバの代わりに用いる機能であるが、この機能を実現するためには少なくとも2台のサーバが必要となる。従って、「コールドスタンバイ機能を構成する」とは、コールドスタンバイ機能を提供できるように、2台以上のサーバを1つのパッケージとして組み合わせることを意味する。
さらに解除部37は、構成したリソースのユーザへの割り当てを解除するためのプログラムであり、インタフェース部38は、必要な情報や、リソース管理者が各種設定を行うためのGUI(Graphical User Interface)又はCLI(Command Line Interface)を出力装置15に表示するためのプログラムである。
一方、機能テーブル41は、リソース群4を構成するリソース6が備える機能を一括管理するためのテーブルであり、図3に示すように、機能欄41A、主リソース共有欄41B及び構成条件欄41Cから構成される。
そして機能欄41Aには、リソース群4を構成するいずれかのリソース6が備える機能の機能名が格納される。また主リソース共有欄41Bには、主リソースが共有可能であるか否かを表す共有可否情報が格納される。
ここで、「主リソース」とは、対応する機能を構成した際に、その機能の提供主体となるリソースのことを指す。本実施の形態においては、サーバ6がこれに該当する。ユーザはこのサーバ6上でアプリケーションプログラム等を実行することとなる。なお、「主リソースを共有する」とは、主リソースを複数のユーザで共有することを指し、例えばサーバ仮想化機能を用いて、1台のサーバ6上で複数の仮想的なサーバ(以下、これを仮想サーバと呼ぶ)が稼働し、これら複数の仮想サーバをそれぞれ異なるユーザが使用する場合が該当する。
構成条件欄41Cは、対応する機能を構成するために必要となる条件を管理するためのフィールドであり、種別欄41D、必要数欄41E及び共有欄41Fから構成される。
そして種別欄41Dには、対応する機能を構成するために必要となるリソースや条件の種別が格納される。例えば、サーバ6や、サーバ6に搭載されたCPU20(図2)、メモリ21(図2)、補助記憶装置22(図2)、NICなどのI/Oインタフェース23(図2)、制御プログラムなどのプログラム24(図2)、電源装置及びUPS(Uninterruptible Power Source)などが「リソースの種別」に該当する。また、耐震機能など、リソースの設置環境に依存する場合には、この種別欄41Dに設置環境の条件として「耐震施設」などが格納される。
また必要数欄41Eには、種別欄41Dに格納されたリソースの必要数が格納される。なお図3において、「+N」(Nは1以上の整数)は、種別欄41Dに格納されたリソースの種別がサーバ6の場合であって、その主リソースのサーバ6以外に「N」台のサーバ6が必要であることを意味する。例えば図3では、「コールドスタンバイ」機能は、主リソースのサーバ6に加えてもう「1」台のサーバが必要であることが示されている。
また「−N」は、種別欄41Dに格納されたリソースが、サーバ6が備えるCPU20(図2)やI/Oインタフェース23(図2)などの場合であって、そのリソースを「N」だけ消費することを意味する。例えば図3では、「サーバ仮想化1」という機能は、主リソースが備える「CPU」動作周波数の中から「0.5GHz」分だけ消費することが示されている。
さらに必要数欄41Eにおける「1」は、種別欄41Dに格納されたリソースの種別がソフトウェアの場合であって、対応する機能を構成するためには主リソースのサーバ6に対してそのソフトウェアを配布する必要があることを表している。例えば図3において、「ソフトウェア障害自動リブート」という機能を構成するためには、主リソースであるサーバ6上に、ソフトウェア障害を検知し自動リブートする「監視プログラム」を配布する必要があることが示されている。
さらに必要数欄41Eにおける「0」は、主リソースのサーバ6に種別欄41Dに格納された種別のリソースが実装されている必要があることを表している。
さらに共有欄41Fには、種別欄41Dに格納された種別のリソースが同じ機能を構成する他の主リソースとの間で共有が可能か不可かを表す共有可否情報が格納される。ここで「共有が可能」とは、ある主リソースのサーバ6に搭載する機能を構成する条件として追加されるサーバ6を、新たに他の主リソースに同じ機能を搭載する場合に利用できることを意味する。従って、例えば図3において、ある主リソースに「コールドスタンバイ」機能を搭載する条件として追加されるサーバ6は、他の主リソースに「コールドスタンバイ」機能を搭載する条件として追加されるサーバとしても利用することができる。
なお、機能テーブル41を作成及び更新する方法としては、リソース群4の管理製品などが提供するAPI(Application Program Interface)やCLI(Command Line Interface)を利用する方法や、例えばリソース管理者が機能に関する情報を入力するためのUIをインタフェース部28が提供する方法、又はリソース管理プログラム30がファイルから取得する方法などを適用することができる。
リソーステーブル42は、リソース群4を構成する各リソース(ここではサーバ6)を管理するためのテーブルであり、図4に示すように、リソース識別子欄42A、性能欄42B、機能欄42C、物理条件欄42D及びコスト欄42Eから構成される。
そしてリソース識別子欄42Aには、対応するリソースに対して付与された当該リソースに固有の識別子が格納される。具体的には、サーバ6のUUID(Universally Unique Identifier)やシリアル番号、またブレードサーバであればブレードサーバの搭載シャーシや搭載スロット番号などがそのリソースのリソース識別子として用いられる。その他ユーザが定義した名称を用いるようにしてもでも良い。
また性能欄42Bには、対応するリソースの性能情報が格納される。具体的には、そのリソースに搭載されたCPUの種類、動作周波数やコア数、搭載されたメモリの容量、搭載されたNICの種類及び数、搭載されたHBAの種類及び数などがそのリソースの性能情報として格納される。
機能欄42Cには、そのリソースが備える機能が格納される。リソースが備える機能としては、例えばコールドスタンバイ機能、ネットワーク冗長化機能及び無停電機能などがある。また物理条件欄42Dには、そのリソースの設置サイトが格納される。リソースが複数のデータセンタサイトに跨る場合、そのデータセンタの識別のために利用される。例えばサイトによって地域が異なる場合に、この情報に基づいて特定の地域のリソースを識別できる。
コスト欄42Eには、そのリソースの利用に必要なコストが格納される。このコストには、運用・保守コストや電力コストなどの情報を含ませることができる。
一方、構成テーブル43は、リソースの構成状態を管理するためのテーブルであり、図5に示すように、リソース構成識別子欄43A、主リソース欄43B、性能欄43C、構成済み機能欄43D、構成条件リソース欄43E及び構成条件共有状態欄43Fから構成される。
そしてリソース構成識別子欄43Aには、対応する機能の構成に対して付与された識別子(以下、これをリソース構成識別子と呼ぶ)が格納され、主リソース欄43Bには、そのリソース構成の主リソースの識別子が格納される。
また性能欄43Cには、そのリソース構成が提供可能な性能情報が格納される。なお、性能欄43Cに格納される対応するリソース構成の性能は、主リソースの性能とは必ずしも一致しない。例えば、リソース構成が仮想サーバである場合、主リソースであるサーバ6の性能と、仮想サーバの性能とは一致しない場合がある。また構成済み機能欄43Dには、対応するリソース構成により発揮される機能の機能名が格納される。対応する主リソースは、この構成済み機能欄43Dに格納された機能を提供可能な状態にある。
構成条件リソース欄43Eには、そのリソース構成において構成済み機能欄43Dに格納されている機能を構成するために用いられるリソースの条件が格納される。図5において、「+」で始まる条件は、そのリソース構成を構築する際に、構成条件リソース欄43Eにリソース名が格納されたリソースが使用されることを意味する。また「−」で始まる条件は、そのリソース構成を構築する際に、主リソースの備えるリソースのうちの構成条件リソース欄43Eにリソース名が格納されたリソースが使用されないことを意味する。
例えば図5において、「サーバ1」の「コールドスタンバイ」という機能を構成するために「サーバ3」が使用され、「サーバ5」の「ネットワーク冗長化」という機能については当該「サーバ5」の「NIC1」及び「NIC2」を使用しないことが分かる。
さらに構成条件共有状態欄43Fには、構成条件リソース欄43Eに格納されたリソースの共有状態が格納される。例えば図5の「構成1」の例の場合、「コールドスタンバイ」機能に必要な「サーバ3」は、「構成2」と共有していることが示されている。
他方、要求テーブル44は、後述のように、リソース管理者の操作入力に応じてインタフェース部38(図1)から要求取得部31(図1)に与えられるリソース要求を管理するためのテーブルであり、図6に示すように、要求識別子欄44A、性能要件欄44B、機能要件欄44C、割当て先ユーザ欄44D、主リソース共有欄44E、機能構成リソース共有欄44F及び割当て先リソース構成欄44Gから構成される。
そして要求識別子欄44Aには、インタフェース部38から要求取得部31に与えられた対応するリソース要求に付与された識別子(要求識別子)が格納される。また性能要件欄44B及び機能要求欄44Cには、そのリソース要求において要求されたリソースの性能要件及び機能要求が格納され、割当て先ユーザ欄44Dには、リソース要求において指定された、リソースの割当て先となるユーザの識別子が格納される。なお、このユーザは、単独のユーザであっても、またユーザの集合であっても良い。
さらに主リソース共有欄44Eには、対応するリソース要求において指定された、主リソースを他のユーザと共有しても良いか否かを表す情報が格納され、機能構成リソース共有欄44Fには、対応するリソース要求において指定された、当該リソース要求において指定された機能の構成に必要なリソースに対して他のユーザと共有を許可するか不許可とするかを表す情報が格納される。
さらに割当て先リソース構成欄44Gには、そのリソース要求に応じて対応するユーザに割り当てられたリソース構成のリソース構成識別子が格納される。この識別子は、図5について上述した構成テーブル43におけるリソース構成識別子欄43Aに格納されたリソース構成識別子と対応する。なお、そのリソース要求に応じてリソース構成が対応するユーザに未だ割り当てられていない場合、割当て先リソース構成欄44Gには、「未割り当て」という情報が格納される。
(1−3)リソース管理プログラムの処理
次に、本実施の形態によるリソース管理方式に関するリソース管理プログラム30の処理内容について説明する。なお、以下においては、各種処理の処理主体を、リソース管理プログラム30を構成する要求取得部31、構成取得部32、検索部33、構成部34、割当て部35、変更検知部36、解除部37又はインタフェース部38として説明するが、実際には、これら要求取得部31、構成取得部32、検索部33、構成部34、割当て部35、変更検知部36、解除部37又はインタフェース部38に基づいて、管理サーバ3(図1)のCPU10(図1)によりその処理が実行されることは言うまでもない。
図7は、本実施の形態によるリソース管理方式によるリソース管理に関連して、リソース管理プログラム30の要求取得部31、構成取得部32、検索部33、構成部34、割当て部35、変更検知部36、解除部37及びインタフェース部38により実行される一連の処理の流れを示す。
かかる一連の処理の起点は、要求取得部31により実行される要求取得処理(SP2)、変更検知部36により実行される変更検知処理(SP3)又は解除部37により実行される解除処理(SP4)のいずれかである。要求取得部31及び解除部37は、インタフェース部38が提供するUI(User Interface)の呼び出しや、UIに対する所定の操作入力があったときに要求取得処理や解除処理を開始する。また変更検知部36は、リソース群4内のいずれかのリソース6の構成変更を検知した場合に変更検知処理を開始する。
その後、構成取得部32による構成取得処理(SP5)、検索部33による検索処理(SP6)、構成部34による構成処理(SP7)、割当て部35による割当て処理(SP8)が順次行われる。なお、処理の流れは、必ずしも本フローに従うわけではなく、条件によっては次の処理をスキップする場合や、次の処理に移らずにフローを終了する場合もある。
またインタフェース部38は、入力装置14(図1)を介して与えられる操作入力などに応じて必要なUIをリソース管理者に提供する一方、図8について後述するリソース割当て設定画面50の表示命令が入力されたときには要求取得部31を起動し、リソース構成を解除するためのリソース構成解除画面(図示せず)の表示命令が入力されたときには解除部37を起動する(SP1)。
(1−3−1)インタフェース部の処理
図8は、インタフェース部38が提供するリソース割当て設定画面50の構成例を示す。このリソース割当て設定画面50は、ユーザからの要求に応じてリソース管理者がそのユーザ(以下、これを対象ユーザと呼ぶ)にリソースを割り当てる設定を行うためのUIである。このリソース割当て設定画面50は、管理サーバ3の出力装置15や、管理サーバ3にネットワークを介して接続された他の端末の出力装置等に、その端末に実装されたブラウザや専用のプログラムなどを用いて表示される。
図8からも明らかなように、リソース割当て設定画面50は、性能要件指定領域51及び機能要件指定領域52を備える。そして性能要件指定領域51には性能要求入力部60が設けられており、対象ユーザからの要求に応じてリソース管理者がその対象ユーザに割り当てようとするリソースの性能要件を、この性能要求入力部60内に入力装置14を介して入力することができる。
また機能要件指定領域52には、機能一覧表示部61及び選択機能表示部62が設けられている。そして機能一覧表示部61には、リソース群4を構成するいずれかのリソース(サーバ6)が備える機能の一覧が表示され、選択機能表示部62には、かかる機能一覧表示部61に表示された機能のうち、対象ユーザに割り当てるべき機能としてリソース管理者により選択された機能が表示される。インタフェース部38は、この機能一覧表示部61に表示すべき情報を、機能テーブル41(図3)及びリソーステーブル42(図4)から取得する。
追加ボタン63及び削除ボタン64は、それぞれ機能一覧表示部61に表示された機能の中からリソース管理者が選択した機能を選択機能表示部62に移動させたり、逆に選択機能表示部62に表示された機能を機能一覧表示部61に戻すためのボタンである。
また第1のチェックボックス65は、主リソースについて他のユーザとの共有を許可するか否かを設定するためのものであり、かかる共有を許可する場合には当該第1のチェックボックス65にチェックマークを表示させる。さらに第2のチェックボックス66は、選択機能表示部62に表示された機能の構成に必要なリソースを他のユーザと共有することを許可するか否かを設定するためのものであり、かかる共有を許可する場合には当該第2のチェックボックス66にチェックマークを表示させる。
そしてリソース割当て設定画面50では、対象ユーザに割り当てようとするリソースの性能に関する要件(以下、これを性能要件と呼ぶ)を性能要件指定領域51の性能要求入力部60に入力すると共に、そのリソースに要求する機能に関する要件(以下、これを機能要件と呼ぶ)を、機能要件指定領域52の選択機能表示部62に表示させた後に決定ボタン53をクリックすることによって、これら性能要件及び機能要件を設定することができる。そして、このときこれらの性能要件及び機能要件と、対象ユーザのユーザ名となどの情報がリソース要求として要求取得部31に与えられる。またリソース割当て設定画面50では、キャンセルボタン54をクリックすることによって、そのときリソース割当て設定画面50において行われたすべての操作をキャンセルすることができる。
(1−3−2)要求取得部の処理
一方、図9は、要求取得部31により実行される要求取得処理の処理手順を示す。要求取得部31は、インタフェース部38により起動されるとこの要求取得処理を開始し、その後、インタフェース部38から与えられる上述のリソース要求を取得する(SP10)。
続いて要求取得部31は、取得したリソース要求に含まれる性能要件、機能要件、対象ユーザの識別子、主リソースの共有の可否、及び、機能構成リソースの共有の可否に関する情報を要求テーブル44(図6)に登録する(SP11)。この際、要求テーブル44が存在しない場合には、要求取得部31は、要求テーブル44の作成をも併せて行う。続いて要求取得部31は、構成取得部32を起動し(SP12)、この後この要求取得処理を終了する。
(1−3−3)構成取得部の処理
図10は、要求取得処理(図9)のステップSP12において起動された構成取得部32により実行される構成取得処理の処理手順を示す。構成取得部32は、要求取得部31により起動されるとこの構成取得処理を開始し、まず、リソース群4を構成する各リソースの構成要素に関する情報(図4について上述したリソーステーブル42の性能欄42B、機能欄42C、物理条件欄42D及びコスト欄42Eにそれぞれ格納する情報)を取得する(SP20)。また構成取得部32は、リソース群4を構成する各リソースの機能の構成状態(図5について上述した構成テーブル43の主リソース欄43B、性能欄43C、構成済み機能欄43D及び構成条件リソース欄43Eにそれぞれ格納する情報)を取得する(SP21)。
なお、上述のステップSP20及びステップSP21において、構成取得部32がリソース群4を構成する各リソースに関する情報を取得する方法としては、リソース群4の管理製品などが提供するAPIやCLIを利用する方法や、例えばリソース管理者が機能に関する情報を入力するためのUIをインタフェース部28が提供する方法、又はリソース管理プログラム30がファイルから取得する方法などを適用することができる。
次いで構成取得部32は、ステップSP20及びステップSP21において取得した情報をそれぞれリソーステーブル42及び構成テーブル43に登録する(SP22)。この際、リソーステーブル42や構成テーブル43が存在しない場合には、構成取得部32は、リソーステーブル42及び又は構成テーブル43の作成をも併せて行う。そして構成取得部32は、この後、この構成取得処理を終了する。
(1−3−4)検索部の処理
他方、図11は、検索部33により実行される検索処理の処理手順を示す。検索部33は、定期的又は不定期にこの検索処理を実行することにより、要求テーブル44に登録されている未処理のリソース要求において要求されている性能要件及び機能要件を備えるリソース構成をリソース群4の中から検索する。
すなわち検索部33は、この検索処理を開始すると、まず、要求テーブル44に登録されたリソース要求のうち、リソース構成が未割当てのリソース要求(要求テーブル44の割当て先リソース構成欄44Gに「未割当て」という情報が格納されたリソース要求)を読み出し(SP30)、そのリソース要求において要求された性能要件及び機能要件を備えるリソース構成を既存のリソース構成(以下、適宜、これを既存リソース構成と呼ぶ)から検索する(SP31)。
続いて検索部33は、かかるリソース要求において要求された性能要件及び機能要件を備えるリソース構成を新規に構築する(SP32)。そして検索部33は、この後、ステップSP31及びステップSP32の処理の結果、対象ユーザに割り当てる候補(以下、これをリソース構成候補と呼ぶ)となり得るリソース構成があるか否かを判断する(SP33)。
そして検索部33は、この判断において否定結果を得ると、所定のエラー通知をインタフェース部38に通知し(SP34)、この後、この検索処理を終了する。かくしてインタフェース部38は、このエラー通知に基づいて、対象リソース要求において要求された性能要件及び機能要件を満たす既存及び新規のリソース構成が計算機システム1上に存在しない旨のエラーメッセージを出力装置15に表示させる。
これに対して検索部33は、ステップSP33の判断において肯定結果を得ると、かかるリソース構成候補の中から対象ユーザに割り当てるリソース構成を1つ決定する(SP35)。本実施の形態の場合、この決定は、リソーステーブル42のコスト欄42Eを参照して、リソース構成候補ごとに、そのリソース構成候補に含まれる各リソースのコストの和を当該リソース構成候補のコストとして算出し、算出したコストが最もリソース構成候補を対象ユーザに割り当てるリソース構成として決定する。
続いて検索部33は、ステップSP35において決定したリソース構成が既存リソース構成であるか否かを判断する(SP36)。そして検索部33は、この判断において肯定結果を得ると、構成部34を起動し(SP37)、この構成部34による構成処理(図15)が終了するとステップSP38に進む。
これに対して検索部33は、ステップSP36の判断において肯定結果を得、又はステップSP37において起動した構成部34による構成処理が終了すると、割当て部35を起動する(SP38)。
そして検索部33は、かかる割当て部35による割当て処理(図16)が終了すると、要求テーブル44に未処理のリソース要求が残っているか否かを判断する(SP39)そして検索部33は、この判断において否定結果を得るとステップSP30に戻り、この後ステップ30〜ステップSP39の処理を繰り返す。
そして検索部33は、やがて要求テーブル44に未処理のリソース要求がなくなることによりステップSP39において否定結果を得ると、この検索処理を終了する。
なお、かかる検索処理のステップSP31における検索部33の具体的な処理内容を図12に示す。検索部33は、検索処理のステップSP31に進むと、この既存用リソース構成検索処理を開始し、まず、構成テーブル43(図5)に登録された既存リソース構成の中から未だユーザに割り当てられていないリソース構成(未割り当てのリソース構成)をすべて抽出する(SP40)。
続いて検索部33は、ステップSP40において抽出した既存リソース構成の中から、図11のステップSP30において取得したそのとき対象としているリソース要求(以下、これを対象リソース要求と呼ぶ)において要求されている機能要件をすべて満たす既存リソース構成を抽出する。ここで「満たす」とは、対象リソース要求において要求されている機能要件のすべての機能項目をその既存リソース構成が備える場合をいう。例えば、対象リソース要求において要求されている機能要件が「ネットワーク冗長化」及び「無停電電源」である場合、検索部33は、構成テーブル43の構成済み機能欄43Dを参照して、この両方の機能を備える既存リソース構成をすべて抽出することになる(SP41)。
次いで検索部33は、要求テーブル44(図6)上の対象リソース要求に対応するエントリの主リソース共有欄44E及び機能構成リソース共有欄44Fを参照して、対象リソース要求において、主リソース及び機能構成リソースの双方について、他のユーザとの共有を許可しているか否かを確認する(SP42)。
そして検索部33は、この判断において肯定結果を得るとステップSP44に進み、これに対して否定結果を得ると、ステップSP41において抽出した既存リソース構成の中から不要な既存リソース構成を候補から削除する(SP43)。具体的には、対象リソース要求において、主リソースの共有を不許可としている場合は、ステップSP43において抽出した既存リソース構成の中から、既に主リソースが他の既存リソース構成の主リソースとして使用されているものをリソース構成候補から削除する。さらに、機能構成リソースの共有を不許可としている場合には、残りの候補の中から、機能構成リソースが共有となっている既存リソース構成(構成テーブル43の構成条件共有状態欄43Fが「有」となっている既存リソース構成)をリソース構成候補から削除する。
この後、検索部33は、現在残っているリソース構成候補の中から対象リソース要求において要求されている性能要件を満たす既存リソース構成を選択し、その既存リソース構成をリソース構成候補として確定する(SP44)。そして検索部33は、この後、この既存用リソース構成検索処理を終了する。
一方、図13は、検索処理(図11)のステップSP32における検索部33の具体的な処理内容を示す。検索部33は、検索処理のステップSP32に進むと、この新規用リソース構成検索処理を開始し、まず、プールリソースを取り出す(SP50)。ここで「プールリソース」とは、リソーステーブル42に登録されたリソースのうち、未だユーザに割り当てられていないリソースのことをいう。いずれかのリソース構成に含まれるリソースであっても、そのリソース構成が未だユーザに割り当てられていなければ、そのリソースもまたプールリソースとする。また、リソース構成に含まれていないリソースはプールリソースである。ただし、対象リソース要求において、主リソースの共有が許可されている場合には、主リソースの共有が可能な機能(図3について上述した機能テーブル41の主リソース共有欄41Bに格納された共有可否情報が「可」である機能)をサポートするリソース構成に含まれる主リソース(図5について上述した構成テーブル43の対応するエントリの主リソース欄43Bに格納された主リソース)は、プールリソースに加える。
続いて検索部33は、プールリソースの中から、対象リソース要求において指定された機能要件をすべて満たすリソースを抽出する(SP51)。ここで「満たす」とは、対象リソース要求において要求されている機能要件のすべての機能項目をリソースが備える場合である。例えば、対象リソース要求において要求されている機能要件が「ネットワーク冗長化」及び「無停電電源」の場合、リソーステーブル42上の対応するエントリの機能欄42Cを参照して、この両方の機能を備えるリソースをすべて抽出することになる。
次いで検索部33は、対象リソース要求において要求されている機能要件の機能ごとに、構成条件を機能テーブル41から取得し、機能テーブル41の対応するエントリの必要数欄41Eに格納された構成条件(具体的には、「+N」(Nは1以上の整数)又は「−N」という情報)を機能のリソース条件として取り出す(SP52)。
続いて検索部33は、ステップSP51において抽出したすべてのリソースの中から主リソースを選択する(SP53)。具体的に、検索部33は、リソーステーブル42の対応するエントリの性能欄42Bを参照して、ステップSP51において抽出した各リソースの性能と、対象リソース要求において要求されている性能要件とを比較し、対象リソース要求において要求されている性能要件を満たすリソースの中から1つのリソースを主リソースとして選択する。
なお、ここでの「満たす」とは、リソース要求の性能要件に対して、リソースの性能が一致するかそれ以上である場合をいう。ただし、ステップSP51において、機能のリソース条件が「−N」を含む場合、リソース条件における全ての「−N」を上述のリソースの性能から減算したものが、対象リソース要求の性能要件を満たす必要がある。例えば、あるリソースの性能のうち、CPUの動作周波数が「3.0GHz」であり、リソース条件の「−N」が「−CPU 0.5GHz」である場合には、リソースの性能からこれを引いた「2.5GHz」が性能要件を満たす必要がある。
この後、検索部33は、ステップSP52において取り出した機能毎のリソース条件のうち、「+N」の条件に対応するN台のサーバ6を検索する(SP54)。ここで、機能毎のリソース条件「+N」に対して、プールリソースのうちステップSP53で選択した主リソース以外のN台のリソース(ここではサーバ6を指す)を選択する。ただし、次の(1)及び(2)の両方の条件を満たす場合、当該機能を構成済みの既存のリソース構成を構成テーブル43から参照し、該当するリソース構成の構成条件リソース(構成テーブル43の構成条件リソース欄43Eに格納されたリソース)からN台のリソースを優先的に選択する。
(1)該当リソース要求において機能構成リソースの共有を許可
(2)機能の構成条件における共有可否(機能テーブル41の共有欄41Fに格納された可否)が「可」
続いて検索部33は、ステップSP53で選択したリソースを「主リソース」とし、ステップSP54で選択した機能及び各機能のリソース条件に対応するリソースをその主リソースの「機能」及び「構成条件リソース」として、新規リソース構成をリソース構成候補として生成する(SP55)。ここで、新規リソース構成の候補が、既存のリソース構成に含まれる主リソースを利用する場合は、その既存のリソース構成を解除したうえで、新規リソース構成を作成することとなる。このため、かかる新規リソース構成については、既存のリソース構成の解除が必要か否かを示す「既存リソース構成解除フラグ」を付与する。
次いで検索部33は、対象リソース要件に対して妥当な数のリソース構成候補を生成し終えたか否かを判断する(SP56)。そして検索部33は、この判断において否定結果を得るとステップSP53に戻り、この後、ステップSP53〜ステップSP56の処理を繰り返す。この際、検索部33は、主リソースや機能の構成条件リソースの組み合わせが、すでに生成したリソース構成候補と異なるリソース構成候補を新たに生成する。
ここで妥当な数のリソース構成候補を選ぶ方法としては、例えば取り得るすべてのリソース構成候補が生成されるまでとしても良いし、また対象リソース要求において要求されている性能要件と、主リソースの性能とが近い上位3つの新規リソース構成をリソース構成候補として選択するようにしても良い。さらに、対象リソース要求において指定された機能要件には含まれないが、仮想サーバ機能を備えるリソース構成に絞ってリソース構成候補を選択する、などの方法を適用するようにしても良い。
そして検索部33は、やがて妥当な数のリソース構成候補を生成し又はこれ以上のリソース構成候補を生成し得なくなると、この新規用リソース構成検索処理を終了して、図11について上述した検索処理に戻る。
なお、図11について上述した検索処理のステップSP35では、既存リソース構成のリソース構成候補及び新規リソース構成のリソース構成候補が掲載されたUI(以下、これをリソース構成候補選択画面と呼ぶ)を出力装置15に表示すると共に、これらリソース構成候補のコストなどの情報を併せてリソース構成候補選択画面に表示し、このリソース構成候補選択画面に掲載されたリソース構成候補の中からユーザに割り当てるリソース構成をリソース管理者が選択できるようにしても良い。
図14に、このようなリソース構成候補選択画面の構成例を示す。この図14に示すリソース構成候補選択画面70は、性能要件表示領域71、機能要件表示領域72及び候補表示領域73を備えて構成される。そして性能要件表示領域71及び機能要件表示領域72には、対象リソース要求において要求された性能要件及び機能要件がそれぞれ表示される。
また候補表示領域73には、リソース構成候補表示部74が設けられており、このリソース構成候補表示部74に、上述の検索処理により検出された幾つかのリソース構成候補がリスト形式で表示される。このリストにおいて、表示項目の「主リソース」欄には、リソース構成候補における主リソースの識別子が表示される。
また、かかるリストの「構成リソース」欄には、そのリソース構成候補の機能構成条件のリソースが表示される。具体的には、既存リソース構成の場合は構成テーブル43の構成条件リソース欄43Eのうち、「+」で始まるリソース、新規リソース構成の場合は、新規リソース構成の図13について上述した新規用リソース構成検索処理のステップSP54のリソース条件により追加したリソースが表示されることになる。なお、構成リソースが他のユーザとの共有となる場合は「サーバ7(共有)」などと表示される。
さらに、かかるリストの「構成状態」欄には、リソース構成候補が既存リソース構成の場合は「構成済み」、新規リソース構成の場合は「未構成」という文字列が表示される。ただし、そのリソース構成候補が新規リソース構成であって、新規用リソース構成検索処理のステップSP55にて付与された既存リソース構成の解除フラグが付与されている場合には、かかる「構成状態」欄に「未構成(解除要)」などの文字列が表示される。
さらに、かかるリストの「その他機能」欄には、対応するリソース構成候補において、対象リソース要求において指定された機能要件に含まれないが、そのリソース構成候補が備える機能があるときには、その機能名が表示される。なお、そのような機能がないときには、「その他機能」欄に「なし」という文字列が表示される。
一方、かかるリストの「評価」欄には、そのリソース構成候補の奨励度合いが「★」の個数などで表示される。この表示方法としては、例えば検索処理(図11)のステップSP35において算出したコストや、対象リソース要求の性能要件及び機能要件と、そのリソース構成候補の性能及び機能との差を参考に、これらが小さいほど「★」の数を増やす方法を採用することができる。
他方、かかるリストの「コスト」欄には、検索処理(図11)のステップSP35において算出したコストが表示される。また「サイト」欄には、そのリソース構成候補に含まれるリソースの設置サイトが表示される。この場合、基本的には「サイト」欄には主リソースの設置サイトを表示することになるが、これと併せて「構成リソース」の設置サイトも表示するようにしても良い。
そしてこのリソース構成候補選択画面70では、リソース構成候補表示部74に表示されたリソース構成候補の中から所望のリソース構成候補を1つ選択し、この後、画面下側に表示された決定ボタン75をクリックすることにより、そのとき選択したリソース構成候補を対象ユーザに割り当てるリソース構成として決定することができる。そしてこの場合、かかる決定が検索部33に通知される。またリソース構成候補選択画面70において、画面下側のキャンセルボタン76をクリックすることにより、そのときリソース構成候補選択画面70において行われたすべての操作をキャンセルすることができる。
(1−3−5)構成部の処理
図15は、検索処理(図11)のステップSP37において起動された構成部34により実行される構成処理の処理手順を示す。構成部34は、立ち上がり処理後、この構成処理を実行することにより、検索処理のステップSP35において対象ユーザに割り当てるストレージ構成として決定されたリソース構成の生成が必要な場合に、当該リソース構成を新たに構築する。
すなわち構成部34は、この構成処理を開始すると、まず、検索処理(図11)のステップSP35において対象リソース要求に応答してユーザに割り当てるリソース構成として決定したリソース構成候補について、既存リソース構成解除フラグ(図13について上述した新規用リソース構成検索処理のステップSP55の説明を参照)が付与されているか否かを判断する(SP60)。
そして構成部34は、この判断において否定結果を得るとステップSP62に進み、これに対して肯定結果を得ると、そのリソース構成が利用するリソースを主リソースとする既存リソース構成を解除する(SP61)。なお、このような既存リソース構成を解除する方法としては、解除操作のため、解除すべきリソース構成に含まれるリソース群4の管理製品などが提供するAPIやCLIを利用して機能の構成解除を実行する方法や、解除すべきリソース構成のリソース及び機能を出力装置に示し、その表示に基づいてリソース管理者が解除操作を行う方法などを適用することができる。
続いて構成部34は、対応するリソース構成の内容に基づく機能の構成を実行する(SP62)。ここでは、そのリソース構成において構成すべき各機能の構成を実行するため、そのリソース構成に含まれる主リソース及び機能に関する構成条件に対して、該当リソース管理製品などが提供するAPIやCLIを利用して機能の構成を実行する。ただし、実行すべきリソース及び機能の構成をインタフェース部38が出力装置15に示し、これに基づいてリソース管理者などが機能の構成を実行できるようにしても良い。
次いで構成部34は、ステップSP62において新規に構成されたリソース構成を構成テーブル43に追加登録すると共に、ステップSP61において解除したリソース構成を構成テーブル43から削除する(SP63)。そして構成部34は、この後、この構成処理を終了する。
(1−3−6)割当て部の処理
図16は、検索処理(図11)のステップSP38において起動された割当て部35により実行される割当て処理の処理手順を示す。割当て部35は、立ち上がり処理後、この割当て処理を実行することにより、ユーザに対して検索処理のステップSP35において決定されたリソース構成を対象ユーザに割り当てる。
すなわち割当て部35は、この割当て処理を開始すると、まず、対象ユーザに対して検索処理のステップSP35において決定されたリソース構成を割り当てる(SP70)。ここで「リソース構成をユーザに割り当てる」とは、該当リソース構成が使用中状態になったことを意味する。なお、この結果はインタフェース部38により出力装置15に表示される。
続いて割当て部35は、以上のようなリソース構成の対象ユーザへの割当てに対応して要求テーブル44(図6)を更新する(SP71)。具体的に、割当て部35は、対象リソース要求に対してそのリソース構成を割り当てたことを示す情報を追加するため、要求テーブル44の対応するエントリの割当て先リソース構成欄44Gに、かかるリソース構成のリソース構成識別子を追加する。そして割当て部35は、この後、この割当て処理を終了する。
(1−3−7)変更検知部の処理
一方、図17は、変更検知部36により実行される変更検知処理の処理手順を示す。変更検知部36は、リソース群4に含まれる各リソース(サーバ6)の構成変更の有無を常時監視しており、いずれかのリソース構成に変更が生じたことを検知したときには、この変更検知処理によりそのリソース構成を再構築する。
すなわち変更検知部36は、リソース群4を構成するいずれかのリソースの構成に変更が生じたことを検知すると、この変更検知処理を開始し、まず、構成テーブル43(図5)を参照して、そのとき検知したリソースの構成変更の影響を受けるリソース構成を確認する(SP80)。なお、ここでの「構成変更」とは、例えばリソースにおいて障害が発生した場合や、リソースの追加や削除が行われた場合を指す。また、ここでの「影響」とは、構成変更を起こしたリソースが、既存のリソース構成に含まれる場合を意味する。
続いて変更検知部36は、再構成が必要か否かを判断する(SP81)。具体的に、変更検知部36は、ステップSP80における確認処理の確認結果に基づいて、そのとき検知した構成変更の影響を受けるリソース構成が存在し、かつ当該リソース構成が割り当てられたユーザが存在するか否かを判断する。そして変更検知部36は、このステップSP81において否定結果を得るとこの変更処理を終了する。
これに対して変更検知部36は、ステップSP81の判断において肯定結果を得ると、ステップSP80において確認した、かかる構成変更によって影響を受けるリソース構成のユーザへの割り当てを解除し、これに応じて要求テーブル44を更新する。また変更検知部は、そのリソース構成をユーザに割り当てたときのリソース要求を要求テーブル44から読み出し、このリソース要求を新たなリソース要求として、構成取得部32(図1)に通知する(SP83)。なお、本ステップSP83において、リソース構成の構成変更と、その影響を受けるリソース構成への割り当てを変更するリソース要求の情報とをインタフェース部38が出力装置15に表示し、リソース構成の再割り当てを行うか否かをリソース管理者などに問い合わせるようにしても良い。
そして変更検知部36は、この後、この変更検知処理を終了する。
(1−3−8)削除部の処理
他方、図18は、解除部37により実行される解除処理の処理手順を示す。解除部37は、インタフェース部38により出力装置15に表示された、リソース要求を解除するための図示しないリソース要求解除設定画面においてリソース要求が指定され、そのリソース要求の解除の実行命令が入力されると、この解除処理を実行することにより、指定されたリソース要求を解除する。
すなわち解除部37は、この解除処理を開始すると、まず、リソース構成の解除が必要であるか否かを判断する(SP90)。そして解除部37は、この判断において否定結果を得るとステップSP93に進み、これに対して肯定結果を得ると、かかるリソース要求解除設定画面において指定されたリソース構成を解除する(SP91)。この処理には、解除操作のため、解除すべきリソース構成に含まれるリソース群4の各リソースの管理製品などが提供するAPIやCLIを利用して、機能の構成解除を実行する方法や、リソース管理者などに解除すべきリソース構成のリソース及び機能を示し、リソース管理者などが解除の操作を実施できるようにする方法を適用することができる。
続いて解除部37は、ステップSP91で解除したリソース構成を、構成テーブル43(図5)から削除すると共に(SP92)、解除対象のリソース要求を要求テーブル44(図6)から削除し(SP93)、この後、この解除処理を終了する。
(1−4)本実施の形態の効果
以上のように本実施の形態によれば、管理サーバ3が対象ユーザに割り当てるリソースを性能及び機能の双方に基づいてプールから検索するようにしているため、性能及び機能の双方においてユーザの要求に合致するリソースを割り当てることができる。かくするにつき、ユーザの用途に応じた最適なリソースを割り当て得る信頼性の高い計算機システムを実現できる。
(2)第2の実施の形態
図1との対応部分に同一符号を付して示す図19は、第2の実施の形態による計算機システム80を示す。この計算機システム80は、重要度に対する機能要件が規定された対応テーブル85が管理サーバ81のメモリ11に格納されており、機能要件をリソース管理者が直接指定しなくても、対応テーブル86に基づいて機能要件を指定できる点が第1の実施の形態による計算機システム1(図1)と相違する。
ここで図20は、かかる対応テーブル86の構成を示す。この対応テーブル86は、重要度欄86A、機能要件欄86B、主リソース共有欄86C、機能構成リソース共有欄86D及び理論値欄86Eから構成される。
そして重要度欄86Aには、重要度が格納され、機能要件欄86Bには、その重要度に対して予め設定された機能要件が格納される。本実施の形態の場合、この重要度は「1」〜「5」の5段階で設定され、その数値が大きくなるほど重要度が高くなる。
また主リソース共有欄86Cには、主リソースについて他のユーザとの共有を許可するか否かの情報が格納され、機能構成リソース共有欄86Dには、機能の構成に必要なリソースについて他のユーザとの共有を許可するか否かの情報が格納される。
さらに理論値欄86Eには、機能要件欄86Bに格納されているその重要度と対応付けられた機能の理論上のスペック(カタログスペック)が格納される。例えば、可用性に関する機能であれば、「可用性:99.99%」などの情報が格納される。
なお、対応テーブル86を作成及び更新する方法としては、予めベンダ側において既定値を設定しておく方法や、理論値について、リソース群4の管理製品などが提供するAPIやCLIを利用して更新する方法、インタフェース部38が表示するUIを用いてリソース管理者などが設定する方法、又は本実施の形態によるリソース管理プログラム82がファイルから取得する方法などを適用することができる。
図21は、リソース割当て設定画面の表示命令が入力されたときにインタフェース部84(図19)が出力装置15に表示させる第2の実施の形態によるリソース割当て設定画面90の構成例を示す。このリソース割当て設定画面90は、管理サーバ81の出力装置15や、管理サーバ81にネットワークを介して接続された他の端末の出力装置等に、その端末に実装されたブラウザや専用のプログラムなどを用いて表示される。
かかるリソース割当て設定画面90は、性能要件指定領域91及び重要度指定領域92を備える。性能要件指定領域91は、図8について上述した第1の実施の形態によるリソース割当て設定画面50の性能要件指定領域51と同様の構成及び機能を有する。
また重要度指定領域92には、選択重要度表示部94が設けられ、この選択重要度表示部94の右横にプルダウンボタン95が設けられている。そして重要度指定領域92では、このプルダウンボタン95をクリックして、重要度を表す「1」から「5」までの数字が掲載されたプルダウンメニュー(図示せず)を表示させ、そのプルダウンメニューの中から所望する数値(重要度)を選択することにより、その数値を選択重要度表示部94に表示させることができる。そしてこのとき選択重要度表示部94に表示された数値が、そのときリソース管理者により指定された重要度となる。
また以上のようにして重要度を指定した場合、その指定した重要度に対して対応付けられた構成機能の内容が構成機能表示領域96に表示され、またその構成機能により期待できる可用性(availability)が論理値表示領域97に表示される。
そしてリソース割当て設定画面90では、対象ユーザに割り当てようとするリソースの性能要件を性能要件指定領域91の性能要求入力部93に入力すると共に、重要度指定領域92の選択重要度表示部94に所望する重要度を表示させた後に決定ボタン98クリックすることによって、これら性能要件及び重要度を設定することができる。そして、このときこれらの性能要件及び重要度と、対象ユーザのユーザ名となどの情報がリソース要求として要求取得部83(図19)に与えられる。またリソース割当て設定画面90では、キャンセルボタン99をクリックすることによって、そのときリソース割当て設定画面90において行われたすべての操作をキャンセルすることができる。
要求取得部83は、かかるリソース要求をインタフェース部84から受け取ると、対応テーブル86を参照して、そのリソース要求に含まれる重要度に対応する機能要件を取得する。また要求取得部83は、図9について上述した第1の実施の形態による要件取得処理のステップSP11以降と同様の処理を実行する。
なお、要求取得部83以外の構成取得部32により実行される構成取得処理、検索部33により実行される検索処理、構成部34により実行される構成処理、割当て部35により実行される割当て処理、変更検知部36により実行される変更検知処理及び解除部37により実行される解除処理は、すべて第1の実施の形態と同様であるため、ここでの説明は省略する。
以上のように本実施の形態による計算機システム80では、リソース管理者が直接機能要件を指定しなくても、対応テーブル86に基づいて機能要件を指定できる点ため、その分リソース管理者の負荷を低減することができる。
(3)第3の実施の形態
図1との対応部分に同一符号を付して示す図22は、第3の実施の形態による計算機システム100を示す。この計算機システム100は、各機能のそれまでの稼働実績に基づいて機能要件を選択できるようになされた点を特徴とする。
そのための手段として、管理サーバ101のメモリ11には、テーブル群106の構成要素として稼働実績管理テーブル107が格納されている。この稼働実績管理テーブル107は、機能ごとの稼働実績を管理するためのテーブルであり、図23に示すように、番号欄107A、構成機能欄107B、稼働実績欄107C及び構成識別子欄107Dから構成される。
そして番号欄107Aには、そのエントリのエントリ番号が格納され、構成機能欄107Bには、対応する機能の機能名(例えば「コールドスタンバイ」、「仮想サーバ」など)が格納される。また稼働実績欄107Cには、その機能のそれまでの稼働実績が格納される。例えば可用性を機能の実績の指標とする場合は、「可用性:99.9%」などをいう具体的な数値が格納される。さらに構成識別子欄107Dには、その機能を構成するリソース構成の識別子(リソース構成識別子)が格納される。
図24は、本実施例におけるリソース管理プログラム102の要求取得部103により実施される要求取得処理の処理手順を示す。この要求取得処理の処理手順が第1の実施の形態による要求取得処理(図9)と異なる点は、ステップSP100の処理が追加されている点である。
このステップSP100において、要求取得部103は、稼働実績テーブル107を参照して、各機能の稼働実績値を算出する。例えば、機能毎の実績の平均値を算出し機能の実績値とする。そして要求取得部103は、この後、図9のステップSP10〜ステップSP12と同様にしてステップSP101〜ステップSP103を処理する。
一方、図8との対応部分に同一符号を付して示す図25は、本実施の形態によるインタフェース部105(図22)が提供するリソース割当て設定画面110の構成例を示す。第1の実施の形態のリソース割当て設定画面50(図8)と異なる点は、機能要件指定領域52内の選択機能表示部62の下側に稼働実績表示領域111が設けられている点である。そして本実施の形態においては、この稼働実績表示領域111に、そのとき選択機能表示部62に表示された機能要件について算出した稼働実績値が表示される。なお、この図25のように選択機能表示部62に複数の機能要件が表示されている場合、かかる稼働実績表示領域111に表示される稼働実績値は、これら各機能要件の稼働実績値の平均値である。
図26は、本実施の形態の検索部104(図22)により実行される検索処理の処理手順を示す。この検索処理の処理手順が第1の実施の形態の検索処理(図11)と異なる点は、ステップSP115の処理が追加されている点である。
このステップSP115において、検索部104は、稼働実績テーブル107を参照して、既存リソース構成のリソース構成候補の稼働実績値をそれぞれ算出する。例えば、機能毎の実績の平均値を算出し機能の実績値とする。これ以外のステップSP110〜ステップSP115及びステップSP116〜ステップSP120の処理の処理内容は、第1の実施の形態による検索処理のステップSP30〜ステップSP34及びステップSP35〜ステップSP39と同様である。
図14との対応部分に同一符号を付した図27は、本実施の形態のリソース構成候補選択画面120を示す。このリソース構成候補選択画面120と、第1の実施の形態のリソース構成候補選択画面70(図14)との相違点は、本実施の形態によるリソース構成候補選択画面120の場合、候補表示領域121のリソース構成候補表示部122に、当該リソース構成候補表示部122に表示されたリソース構成候補に関する情報として、そのリソース構成候補に搭載された機能要件の稼働実績(図27では「実績」)が表示される点である。これによりリソース管理者は、リソース構成候補を選択する際に、この稼働実績を参照して、ユーザのニーズにあったリソース構成を選択し易くなる。
以上のように本実施の形態による計算機システム100では、各機能のそれまでの稼働実績に基づいて機能要件を選択できるため、第2の実施の形態による計算機システム80と同様に、リソース管理者の負荷を軽減することができる。
(4)他の実施の形態
なお上述の第1〜第3の実施の形態においては、本発明を図1、図19又は図22のように構成された計算機システム1,80,100に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の構成の計算機システムに広く適用することができる。
また上述の第1〜第3の実施の形態においては、リソース管理プログラム30,82,102の要求取得部31,103構成取得部32等の処理をプログラムとして構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばその一部又は全部をハードウェア構成とするようにしても良い。
さらに上述の第1〜第3の実施の形態においては、リソース要求設定画面50,90110を図8、図21又は図25のように構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、かかるリソース要求設定画面の構成としては、この他種々の構成を適用することができる。
同様に、上述の第1〜第3の実施の形態においては、リソース構成候補選択画面70,120を図14又は図27のように構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、かかるリソース構成候補選択画面の構成としては、この他種々の構成を適用することができる。
第1の実施の形態による計算機システムの概略構成を示すブロック図である。 サーバの構成を示すブロック図である。 機能テーブルの構成を示す図表である。 リソーステーブルの構成を示す図表である。 構成テーブルの構成を示す図表である。 要求テーブルの構成を示す図表である。 リソース管理プログラムに基づき実行されるリソース管理処理の流れを示すフローチャートである。 要求取得処理の処理手順を示すフローチャートである。 リソース要求設定画面の概略構成を示す略線図である。 構成取得処理の処理手順を示すフローチャートである。 検索処理の処理手順を示すフローチャートである。 既存用リソース構成検索処理の処理手順を示すフローチャートである。 新規用リソース構成検索処理の処理手順を示すフローチャートである。 リソース構成候補選択画面の概略構成を示す略線図である。 構成処理の処理手順を示すフローチャートである。 割当て処理の処理手順を示すフローチャートである。 変更検知処理の処理手順を示すフローチャートである。 解除処理の処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態による計算機システムの概略構成を示すブロック図である。 対応テーブルの構成を示す図表である。 第2の実施の形態によるリソース要求設定画面の概略構成を示す略線図である。 第3の実施の形態による計算機システムの概略構成を示すブロック図である。 稼働実績テーブルの構成を示す図表である。 第3の実施の形態による要求取得処理の処理手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態によるリソース要求設定画面の概略構成を示す略線図である。 第3の実施の形態による検索処理の処理手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態によるリソース構成候補選択画面の概略構成を示す略線図である。
1,80,100……計算機システム、2……クライアント、3,81,101……管理サーバ、4……リソース群、6……サーバ、10,20……CPU、11,21……メモリ、14……入力装置、15……出力装置、30,82,102……リソース管理プログラム、31,83,103……要求取得部、32……構成取得部、33……検索部、34……構成部、35……割当て部、36……変更検知部、37……解除部、38,84,105……インタフェース部、40,85,106……テーブル群、41……機能テーブル、42……リソーステーブル、43……構成テーブル、44……要求テーブル、50,90,110……リソース要求設定画面、70,120……リソース構成候補選択画面、86……対応テーブル、稼働実績管理テーブル。

Claims (20)

  1. 複数の計算機リソースを管理し、計算機リソースの割り当てを要求するリソース要求に応じて、要求された計算機リソースをユーザに割り当てる管理装置において、
    前記リソース要求には、割り当てを要求する前記計算機リソースの性能要件及び機能要件が含まれ、
    各計算機リソースの性能に関する性能情報と、各計算機リソースが備える機能に関する機能情報とを取得する構成取得部と、
    取得した各計算機リソースの前記性能情報及び前記機能情報と、前記リソース要求において要求されている前記性能要件及び前記機能要件とに基づいて、前記複数の計算機リソースの中から前記ユーザに割り当てる計算機リソースの候補を検索し、該検索により検出した前記候補の中から前記ユーザに割り当てる計算機リソースを決定する検索部と、
    該検索部により決定された計算機リソースを前記ユーザに割り当てる割当て部と
    を備えることを特徴とする管理装置。
  2. 前記計算機リソースが備える機能の構成条件を保持するメモリを備え、
    前記構成取得部は、前記計算機リソースの機能の構成状態を取得し、
    前記ユーザに割り当てる計算機リソースとして決定された前記計算機リソースの機能の構成状態と、前記リソース要求において要求されている前記機能要件とに基づいて当該機能要件を満たす機能の構成が必要か不要かを判断し、必要と判断したときは、当該計算機リソースについて前記機能要件に応じた機能を構成する構成部を備え、
    前記割当て部は、前記構成部により機能が構成された前記計算機リソースを前記ユーザに割り当てる
    ことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
  3. 前記機能の構成条件は、前記機能を構成するために必要となる計算機リソースである
    ことを特徴とする請求項2記載の管理装置。
  4. 前記リソース要求には、割り当てられる計算機リソースが他のユーザと共有されることを許可するか否かを表す共有可否情報が含まれ、
    前記検索部は、前記性能要件、前記機能要件及び前記共有可否情報に基づいて、前記複数の計算機リソースの中から前記ユーザに割り当てる前記計算機リソースの候補を検索する
    ことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
  5. 前記構成部は、
    前記構成取得部により取得された前記計算機リソースの機能の構成状態に基づいて、既に機能が構成された計算機リソースの機能の構成を解除し、
    前記機能の構成を解除した計算機リソースを用いて前記機能要件に応じた機能を構成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の管理装置。
  6. 前記機能要件は、前記リソースの設置サイトを選択する情報を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の管理装置。
  7. 前記計算機リソースごとの利用コストを保持するメモリを備え、
    前記検索部は、
    前記計算機リソースごとの前記利用コストに基づいて、前記候補の中から前記ユーザに割り当てる計算機リソースを決定する
    ことを特徴とする請求項1記載の管理装置。
  8. 前記検索部により検出された前記ユーザに割り当てる計算機リソースの候補を表示するインタフェース部を備え、
    前記検索部は、
    前記候補の中から選択された計算機リソースを、前記ユーザに割り当てる計算機リソースとして決定する
    ことを特徴とする請求項1記載の管理装置。
  9. 稼動実績に基づく前記機能の実績値を保持するメモリと、
    前記リソース要求において要求する前記性能要件及び前記機能要件を設定するための設定画面を表示すると共に、前記設定画面上で選択された前記機能要件を構成する前記機能の前記実績値を前記設定画面上に表示するインタフェース部と
    を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
  10. 稼動実績に基づく前記機能の実績値を保持するメモリと、
    前記検索部が検出した前記候補の中から前記ユーザに割り当てる計算機リソースを選択し決定するための選択画面を表示すると共に、前記選択画面上に前記候補ごとの前記機能の実績値を表示するインタフェース部と
    を備えることを特徴とする請求項7に記載の管理装置。
  11. 複数の計算機リソースを管理し、計算機リソースの割り当てを要求するリソース要求に応じて、要求された計算機リソースをユーザに割り当てる管理方法において、
    前記リソース要求には、割り当てを要求する前記計算機リソースの性能要件及び機能要件が含まれ、
    各計算機リソースの性能に関する性能情報と、各計算機リソースが備える機能に関する機能情報とを取得する第1のステップと、
    取得した各計算機リソースの前記性能情報及び前記機能情報と、前記リソース要求において要求されている前記性能要件及び前記機能要件とに基づいて、前記複数の計算機リソースの中から前記ユーザに割り当てる計算機リソースの候補を検索し、該検索により検出した前記候補の中から前記ユーザに割り当てる計算機リソースを決定する第2のステップと、
    決定した計算機リソースを前記ユーザに割り当てる第3のステップと
    を備えることを特徴とする管理方法。
  12. 前記計算機リソースが備える機能の構成条件を保持し、
    前記第1のステップでは、
    前記計算機リソースの機能の構成状態を取得し、
    前記第3のステップでは、
    前記ユーザに割り当てる計算機リソースとして決定された前記計算機リソースの機能の構成状態と、前記リソース要求において要求されている前記機能要件とに基づいて当該機能要件を満たす機能の構成が必要か不要かを判断し、必要と判断したときは、当該計算機リソースについて前記機能要件に応じた機能を構成し、機能を構成した前記計算機リソースを前記ユーザに割り当てる
    ことを特徴とする請求項11に記載の管理方法。
  13. 前記機能の構成条件は、前記機能を構成するために必要となる計算機リソースである
    ことを特徴とする請求項12記載の管理方法。
  14. 前記リソース要求には、割り当てられる計算機リソースが他のユーザと共有されることを許可するか否かを表す共有可否情報が含まれ、
    前記第2のステップでは、前記性能要件、前記機能要件及び前記共有可否情報に基づいて、前記複数の計算機リソースの中から前記ユーザに割り当てる前記計算機リソースの候補を検索する
    ことを特徴とする請求項11に記載の管理方法。
  15. 前記第3のステップでは、
    前記構成取得部により取得された前記計算機リソースの機能の構成状態に基づいて、既に機能が構成された計算機リソースの機能の構成を解除し、
    前記機能の構成を解除した計算機リソースを用いて前記機能要件に応じた機能を構成する
    ことを特徴とする請求項12に記載の管理方法。
  16. 前記機能要件は、前記リソースの設置サイトを選択する情報を含む
    ことを特徴とする請求項11記載の管理方法。
  17. 前記計算機リソースごとの利用コストを予め保持し、
    前記第2のステップでは、
    前記計算機リソースごとの前記利用コストに基づいて、前記候補の中から前記ユーザに割り当てる計算機リソースを決定する
    ことを特徴とする請求項11記載の管理方法。
  18. 前記第2のステップでは、
    検出した前記ユーザに割り当てる計算機リソースの候補を表示し、
    前記候補の中から選択された計算機リソースを、前記ユーザに割り当てる計算機リソースとして決定する
    ことを特徴とする請求項11記載の管理方法。
  19. 稼動実績に基づく前記機能の実績値を保持し、
    前記リソース要求において要求する前記性能要件及び前記機能要件を設定するための設定画面を表示すると共に、前記設定画面上で選択された前記機能要件を構成する前記機能の前記実績値を前記設定画面上に表示する
    ことを特徴とする請求項11に記載の管理方法。
  20. 稼動実績に基づく前記機能の実績値を保持し、
    前記第2のステップでは、
    前記候補の中から前記ユーザに割り当てる計算機リソースを選択し決定するための選択画面を表示すると共に、前記選択画面上に前記候補ごとの前記機能の実績値を表示する
    ことを特徴とする請求項17に記載の管理方法。
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