JP2011016921A - モノアゾ化合物、偏光子、偏光子の製造方法、及び画像表示装置 - Google Patents

モノアゾ化合物、偏光子、偏光子の製造方法、及び画像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011016921A
JP2011016921A JP2009162408A JP2009162408A JP2011016921A JP 2011016921 A JP2011016921 A JP 2011016921A JP 2009162408 A JP2009162408 A JP 2009162408A JP 2009162408 A JP2009162408 A JP 2009162408A JP 2011016921 A JP2011016921 A JP 2011016921A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
polarizer
monoazo compound
substituted
monoazo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009162408A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadahiro Nakanishi
貞裕 中西
Miyuki Kuroki
美由紀 黒木
Shoichi Matsuda
祥一 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP2009162408A priority Critical patent/JP2011016921A/ja
Publication of JP2011016921A publication Critical patent/JP2011016921A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)

Abstract

【課題】良好なリオトロピック液晶性を有するモノアゾ化合物を提供する。
【解決手段】モノアゾ化合物は、下記一般式(I)又は(II)で表される。偏光子は、前記モノアゾ化合物を含む。式(I)及び式(II)のQは、電子供与性基及びSOM基を有するアリール基を表し、Mは、対イオンを表す。
Figure 2011016921

【選択図】なし

Description

本発明は、新規なモノアゾ化合物及びそれを用いた偏光子などに関する。
偏光子は、偏光又は自然光から特定の直線偏光を透過させる機能を有する光学部材である。偏光子は、例えば、液晶表示装置の構成部材や、偏光サングラスのレンズなどに使用されている。
特許文献1には、ナフタレン環とベンゼン環がアゾ基で結合されたモノアゾ化合物が開示されている。また、特許文献1には、前記モノアゾ化合物を用いて、延伸ポリビニルアルコールフィルムを染色することによって得られた偏光子が開示されている。
特開平9−302249号公報
しかしながら、前記偏光子を製造する場合には、モノアゾ化合物を用いた染色工程だけでなく、フィルムの膨潤工程、延伸工程、洗浄工程などの各種の工程を必要とする。
ところで、リオトロピック液晶性化合物を含む溶液を適当な基材に塗工すると、リオトロピック液晶性化合物が配向する。この配向状態を固定することにより、前記基材上に偏光子を形成できる。このような製造方法によれば、偏光子を比較的簡便に製造できる。
しかしながら、特許文献1のモノアゾ化合物は、リオトロピック液晶性を示すかどうか不明である。よって、特許文献1のモノアゾ化合物を含む溶液を基材上に塗工しても、良好な偏光子を形成できないおそれがある。
本発明の目的は、良好なリオトロピック液晶性を有するモノアゾ化合物を提供することである。
本発明の他の目的は、偏光子を簡易に製造できる偏光子の製造方法を提供することである。
本発明のモノアゾ化合物は、下記一般式(I)又は一般式(II)で表される。
Figure 2011016921
Qは、電子供与性基及びSOM基を有するアリール基を表し、Mは、対イオンを表す。
本発明のモノアゾ化合物は、溶液中において良好な液晶相を示す。その理由は、次のように推定される。
本発明のモノアゾ化合物は、(イソ)ルミノール骨格を有する。この(イソ)ルミノール骨格は、その骨格中において、ベンゼン環と2つのアミド結合からなる疎水性の複素6員環とを有している。このため、前記モノアゾ化合物を高い極性溶媒に溶解させた状態において、隣接するモノアゾ化合物が、(イソ)ルミノール骨格の疎水性相互作用によって、π−π分子会合体を形成し得る。また、(イソ)ルミノール骨格は、水素結合能の高いアミド結合を2つ有しているため、アミド結合部位と電子供与性基の相互作用により、隣接するモノアゾ化合物が安定的に配向した会合体を形成し得る。さらに、前記モノアゾ化合物は、電子供与性基を有するアリール基(Q)と(イソ)ルミノール骨格がアゾ基を介して結合している。かかるモノアゾ化合物は、その長軸方向における分子の双極子モーメントが大きいので、より安定的に配向した会合体を形成し得る。
かかるモノアゾ化合物を水系溶媒に溶解させた溶液を用いれば、偏光子を簡易に形成することができる。
本発明の好ましいモノアゾ化合物は、前記Qが、電子供与性基及びSOM基を有するナフチル基である。
本発明の他の好ましいモノアゾ化合物は、前記Qが、下記式群から選ばれる1種である。
Figure 2011016921
上記各式において、Rは、水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアセチル基、置換若しくは無置換のベンゾイル基、置換若しくは無置換のフェニル基、又は下記式(III)で表される基を表す。
Figure 2011016921
一般式(III)において、Xは、水素原子、置換若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキル基(隣接しない炭素原子が酸素原子に置換されているアルキル基を含む)、メタクリル基、又はアクリル基を表す。
本発明の別の局面によれば、偏光子を提供する。
本発明の偏光子は、上記いずれかのモノアゾ化合物を含む。
本発明の別の局面によれば、偏光子の製造方法を提供する。
本発明の偏光子の製造方法は、上記いずれかのモノアゾ化合物と水系溶媒とを含む塗工液を、基材上に塗工する工程を有する。
本発明の別の局面によれば、画像表示装置を提供する。
本発明の画像表示装置は、その構成部材として、上記偏光子を有する。
本発明のモノアゾ化合物は、溶液中において、良好なリオトロピック液晶相を安定的に示す。このため、本発明のモノアゾ化合物は、例えば、偏光子を簡易に形成するための好適な材料となる。
また、本発明の偏光子は、(イソ)ルミノール骨格を有するモノアゾ化合物を含む。かかる偏光子は、例えば、画像表示装置の構成部材として好適である。
さらに、本発明の偏光子の製造方法によれば、偏光子を簡易に製造できる。
1つの実施形態に係る偏光子を示す部分断面図。 1つの実施形態に係る偏光板を示す部分断面図。
(モノアゾ化合物)
本発明のモノアゾ化合物は、下記一般式(I)又は一般式(II)で表される化合物である。本発明の偏光子は、下記一般式(I)又は(II)で表されるモノアゾ化合物を含む。
なお、本明細書において、「Y〜Z」という表示は、「Y以上Z以下」を意味する。
Figure 2011016921
一般式(I)及び(II)において、Qは、電子供与性基及びSOM基を有するアリール基を表す。前記SOM基のMは、対イオンを表す。
前記Qで表されるアリール基は、フェニル基の他、ナフチル基などのようなベンゼン環が2以上縮合した縮合環基が挙げられる。
Qで表されるアリール基は、好ましくはナフチル基である。
一般式(I)又は(II)のQがナフチル基であるモノアゾ化合物は、下記一般式(I−I)又は(II−I)で表される。
Figure 2011016921
一般式(I−I)及び(II−I)において、Aは、電子供与性基を表し、aは、その置換数である1〜6の整数を表す。nは、SOM基の置換数である1〜6の整数を表す。前記SOM基のMは、対イオンを表す。
なお、上記式(I−I)及び(II−I)において、A及び−SOMなどは、ナフチル環の炭素原子に結合しているが、その結合位置は任意である。これらの結合位置が前記のように任意であることを表すため、式(I)及び(II)において、Aなどの置換基からの直線の一端部がナフチル環の中央部にまで記載されている。以下同様に、置換基からの直線の一端部がナフチル環の中央部にまで記載されている各式においては、その置換基が、ナフチル環の任意の炭素原子に結合していることを表す。
電子供与性基の置換数aは、1〜6の範囲であれば特に限定されないが、好ましくは1〜4であり、より好ましくは1〜3であり、特に好ましくは1又は2である。
SOM基の置換数nは、1〜6の範囲であれば特に限定されないが、好ましくは1〜4であり、より好ましくは1〜3であり、特に好ましくは1又は2である。
前記電子供与性基は、水素原子と比べて結合原子側に電子を与えやすい置換基である。電子供与性基は、例えば、水素原子を基準とした場合に、置換基定数が負の値を有する置換基である。電子供与性基は、特に限定されないが、例えば、−OR基、−OCOCH基、−N(CH基、アミノ基などの−NHR基、−CH基、及びそれらの塩などが挙げられる。前記塩としては、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩などが挙げられる。
前記−NHR基及び−OR基のRは、水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアセチル基、置換若しくは無置換のベンゾイル基、置換若しくは無置換のフェニル基、又は下記式(III)で表される基を表す。
Figure 2011016921
一般式(III)において、Xは、水素原子、置換若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキル基(隣接しない炭素原子が酸素原子に置換されているアルキル基を含む)、メタクリル基、又はアクリル基を表す。前記隣接しない炭素原子が酸素原子に置換されている炭素数1〜18のアルキル基としては、例えば、炭素数1〜18のアルキルエーテル基などが挙げられる。前記炭素数1〜18のアルキル基は、直鎖状又は分枝鎖状でもよいが、好ましくは直鎖状である。前記アルキル基の炭素数は、好ましくは1〜12であり、より好ましくは1〜8であり、特に好ましくは1〜4である。
なお、本明細書において、「置換若しくは無置換」とは、「置換基を有する、又は、置換基を有しない」ことを意味する。
前記−NHR基及び−OR基のRが、置換若しくは無置換のアルキル基である場合、該アルキル基の炭素数は好ましくは1〜8であり、より好ましくは1〜4である。前記Rが、置換のアルキル基である場合、その置換基としては、−OM基、−SOM基、−COOM基、フェニル基、フッ素などのハロゲノ基、グリシジル基、アミノ基、ニトロ基などが挙げられる。置換基は、1又は2以上置換されていてもよい。前記Mは、対イオンを表す。また、前記Rが、置換のアセチル基、置換のベンゾイル基、又は置換のフェニル基である場合、それらの置換基としては、前記アルキル基の置換基と同様なものが挙げられる。
前記Rは、好ましくは水素原子、メチル基又はアセチル基(−COCH)であり、より好ましくは水素原子である。
一般式(II)のXが、置換の炭素数1〜18のアルキル基である場合、その置換基としては、前記Rのアルキル基の置換基と同様なものが挙げられる。式(II)のXは、好ましくは水素原子、置換若しくは無置換の炭素数1〜4のアルキル基、メタクリル基又はアクリル基である。
前記電子供与性基の結合位置は、特に限定されないが、アゾ基(−N=N−)に隣接する位置が好ましい。
前記Qで表されるアリール基は、電子供与性基及びSOM基をそれぞれ1以上有している。前記Qで表されるアリール基は、電子供与性基及びSOM基以外の置換基を有していてもよいし、当該置換基を有していなくてもよい。
前記アリール基が電子供与性基及びSOM基以外の置換基を有する場合、その置換基としては、例えば、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、ハロゲノ基、ニトロ基、シアノ基などが挙げられる。前記置換基が複数の場合、各置換基は同一又は異なっていてもよい。また、置換基は、任意の比率で置換されていてもよい。
前記Qで表されるアリール基の具体例としては、例えば、下記式(a)から式(o)のナフチル基が挙げられる。これらのナフチル基は、OH基又はNHR基とアゾ基とが互いに隣接した位置に結合している。この位置関係にあるナフチル基は、OH基又はNHR基とアゾ基とが水素結合することによって、モノアゾ化合物の平面構造が安定化し易いので好ましい。より好ましくは、Qで表されるアリール基は、下記式(b)、(d)、(n)又は(o)で表されるナフチル基の何れかである。
Figure 2011016921
前記各式のM(対イオン)はそれぞれ、好ましくは、水素原子;Li、Na、K、Csなどのアルカリ金属原子;Ca、Sr、Baなどのアルカリ土類金属原子;金属イオン;アルキル基若しくはヒドロキシアルキル基で置換されていてもよいアンモニウムの塩;有機アミンの塩などが挙げられる。前記金属イオンとしては、例えば、Ni2+、Fe3+、Cu2+、Ag、Zn2+、Al3+、Pd2+、Cd2+、Sn2+、Co2+、Mn2+、Ce3+などが挙げられる。有機アミンとしては、炭素数1〜6のアルキルアミン、ヒドロキシル基を有する炭素数1〜6のアルキルアミン、カルボキシル基を有する炭素数1〜6のアルキルアミンなどが挙げられる。上記Mで表される対イオンは、1種単独で、又は2種以上混在していてもよい。
上記モノアゾ化合物は、例えば、細田豊著「理論製造 染料化学(5版)」(昭和43年7月15日技報堂発行、135頁〜152頁)に従って合成できる。
ルミノール又はイソルミノールを原料とする場合には、次の通りである(下記反応式参照)。ルミノール又はイソルミノールをジアゾニウム塩化し、これをヒドロキシル及び/又はアミノ−ナフタレンスルホン酸誘導体とカップリング反応させることにより、上記モノアゾ化合物を合成できる。
Figure 2011016921
アミノフタル酸ジエステルを原料とする場合には、次の通りである(下記反応式参照)。アミノフタル酸ジエステルをジアゾニウム塩化し、これをヒドロキシル及び/又はアミノ−ナフタレンスルホン酸誘導体とカップリング反応させることにより、アミノフタル酸ジエステル−モノアゾ化合物を得る。このアミノフタル酸ジエステル−モノアゾ化合物をヒドラジンと反応させることにより、上記モノアゾ化合物を合成できる。
上記モノアゾ化合物は、1度のジアゾ−カップリング反応により合成できるので、簡便に得ることができる。
Figure 2011016921
上記各一般式で表されるモノアゾ化合物は、適当な溶媒に溶解させることにより液晶相を示し得る、リオトロピック液晶性化合物である。従って、該モノアゾ化合物を含む塗工液を基材上に流延することによって、モノアゾ化合物が所定方向に配向する。
なお、リオトロピック液晶性化合物とは、溶媒に溶解させた溶液状態で、溶液の温度や濃度などを変化させることにより、等方相−液晶相の相転移を起こす性質(リオトロピック液晶性)を有する化合物を意味する。
一般に、ベンゼン環を有するモノアゾ化合物を溶媒に溶解させた溶液中においては、π−π相互作用によってモノアゾ化合物が重なり、これらが会合体を形成することによって、液晶相が発現する。
上記一般式(I)又は(II)で表されるモノアゾ化合物は、ベンゼン環と2つのアミド結合からなる疎水性の複素6員環とを有する(イソ)ルミノール骨格を有する。ベンゼン環がアゾ基に結合した構造を有している。このため、前記モノアゾ化合物を水系溶媒に溶解させた状態において、隣接するモノアゾ化合物が、(イソ)ルミノール骨格の疎水性相互作用によって、π−π分子会合体を形成し得る。また、(イソ)ルミノール骨格は、水素結合能の高いアミド結合を2つ有しているため、アミド結合部位と電子供与性基の相互作用により、隣接するモノアゾ化合物が安定的に配向した会合体を形成し得る。さらに、前記モノアゾ化合物は、電子供与性基を有するアリール基と(イソ)ルミノール骨格(この場合、(イソ)ルミノール骨格は電子吸引基である)がアゾ基を介して結合している。かかるモノアゾ化合物は、その長軸方向における分子の双極子モーメントが大きいので、より安定的に配向した会合体を形成し得る。
従って、上記モノアゾ化合物は、安定なリオトロピック液晶相を発現する。
(本発明の偏光子)
本発明の偏光子は、上記各一般式で表されるモノアゾ化合物のうち少なくとも1種を含む。本発明の偏光子は、例えば、式(I)で表されるモノアゾ化合物又は式(II)で表されるモノアゾ化合物の双方を含んでいてもよいし、或いは、何れか一方を含んでいてもよい。
なお、本発明の偏光子には、本発明の効果を損なわない範囲で、モノアゾ化合物以外の成分(他のアゾ化合物、他の有機色素、ポリマー及び/又は添加剤など)が含まれていてもよい。
前記他のアゾ化合物としては、下記一般式(IV)で表されるジスアゾ化合物などが挙げられる。
Figure 2011016921
一般式(IV)において、Rは、置換若しくは無置換のアリール基を表し、Rは、置換若しくは無置換のアリーレン基を表す。Rは、上述した−NHR基のRと同様である。また、Mは、対イオンを表し、mは、1又は2の整数を表し、nは、1〜3の整数を表す。前記mが、2である場合、各Rは、独立して、同一又は異なる。
本発明の偏光子中に上記ジスアゾ化合物を含む場合、モノアゾ化合物とジスアゾ化合物の含有比(質量比)は、例えば、99:1〜10〜90である。
本発明の偏光子中にモノアゾ化合物及びジスアゾ化合物以外の成分を含む場合、偏光子中における前記成分の含有量は、一般には、0を超え50質量%以下である。
本発明の偏光子は、前記モノアゾ化合物の会合体が所定方向に配向しているため、波長380nm〜780nmの間の少なくとも一部で吸収二色性を示す。
特に、上記モノアゾ化合物を含む偏光子は、波長350nm〜550nmの間に最大吸収を示し、好ましくは波長400nm〜530nmの間で最大吸収を示す。350nm〜550nmの間に最大吸収波長を有する本発明の偏光子は、色付きが小さいので好ましい。
また、本発明の偏光子は、耐熱性も良好である。
前記偏光子の偏光度は、好ましくは95%以上であり、より好ましくは98%以上であり、特に好ましくは99%以上である。偏光子の偏光度は、偏光子の厚みを適宜設定することによって上下に調整できる。
ただし、前記偏光度は、下記実施例の二色比の測定方法と同様にしてk及びkを測定し、これを下記式に代入して求めることができる。
式:偏光度=(k−k)/(k+k
なお、kは、最大透過率方向の直線偏光の透過率を表し、kは、最大透過率方向に直交する方向の直線偏光の透過率を表す。
前記偏光子の透過率(T[550])は、好ましくは35%以上、より好ましくは40%以上である。ただし、前記透過率は、例えば、分光光度計(日本分光株式会社製、製品名「V−7100」)を用いて測定できる。
前記偏光子の厚みは、特に限定されない。本発明の偏光子は、後述するように溶液流延法によって形成できるので、より薄く形成できる。具体的には、偏光子の厚みは、好ましくは0.05μm〜5μmであり、より好ましくは0.1μm〜1μmである。
(本発明の偏光子の製造方法)
本発明の偏光子は、例えば、前記モノアゾ化合物を含む塗工液を適当な基材上に薄膜状に塗工し、乾燥することによって得られる。
本発明の偏光子は、好ましくは下記工程A及び工程Bを経て製造でき、必要に応じて、工程Bの後、下記工程Cを行ってもよい。
工程A:前記モノアゾ化合物を含む塗工液を、基材上に塗工し、塗膜を形成する工程。
工程B:前記塗膜を乾燥する工程。
工程C:工程Bで乾燥させた塗膜の表面に、耐水化処理を施す工程。
前記基材は、塗工液を塗工する面側に配向規制力が付与されていてもよい。
<工程A>
工程Aは、上記塗工液を、基材上に塗工し、塗膜を形成する工程である。
本発明の塗工液は、前記各一般式で表されるモノアゾ化合物の何れか1種と、前記モノアゾ化合物を溶解させる溶媒と、を含む。
溶媒に、前記各一般式で表されるモノアゾ化合物から選ばれる少なくとも1種を溶解させる。前記溶媒には、必要に応じて、他の成分を溶解させてもよい。
前記溶媒は、特に限定されず、従来公知の溶媒を用いることができるが、水系溶媒が好ましい。水系溶媒は、水、親水性溶媒、及び、水と親水性溶媒の混合溶媒を含む。前記親水性溶媒は、水と略均一に溶解させることができる溶媒である。親水性溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、メチルアルコール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類;エチレングリコール、ジエチレングリコールなどのグリコール類;メチルセロソルブ、エチルセロソルブなどのセロソルブ類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;酢酸エチルなどのエステル類;などが挙げられる。前記水系溶媒は、好ましくは、水、又は、水と親水性溶媒の混合溶媒が用いられる。
前記モノアゾ化合物は、−SOM基を有するので、水に可溶であり、特に前記水系溶媒に対する溶解性に優れている。
上記塗工液は、液温やモノアゾ化合物の濃度などを変化させることにより、液晶相を示す。
この液晶相は、モノアゾ化合物が液中で会合体を形成することによって発現する。液晶相は、特に限定されず、ネマチック液晶相、ミドル相、スメクチック液晶相、コレステリック液晶相、又はヘキサゴナル液晶相等が挙げられる。液晶相は、偏光顕微鏡で観察される光学模様によって、確認、識別できる。
前記塗工液中におけるモノアゾ化合物の濃度は、0.05質量%〜50質量%であり、好ましくは0.5質量%〜40質量%であり、より好ましくは2質量%〜30質量%である。本発明のモノアゾ化合物は、通常、前記濃度範囲において液晶相を示す。
塗工液の調製方法は、特に限定されず、例えば、溶媒を入れた容器にモノアゾ化合物を加えてもよいし、或いは、モノアゾ化合物を入れた容器に溶媒を加えてもよい。
また、塗工液は、適切なpHに調整される。塗工液のpHは、好ましくはpH2〜10程度、より好ましくはpH6〜8程度である。
さらに、塗工液の温度は、好ましくは10℃〜40℃、より好ましくは15℃〜30℃に調整される。
さらに、上記塗工液には、添加剤が添加されていてもよい。該添加剤としては、例えば、相溶化剤、界面活性剤、熱安定剤、光安定剤、滑剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、難燃剤、帯電防止剤、増粘剤などが挙げられる。塗工液中における添加剤の濃度は、好ましくは0を超え10質量%以下である。
基材は、塗工液を均一に展開するために用いられる。この目的に適していれば基材の種類は特に限定されず、例えば、ポリマーフィルム(フィルムとは、一般にシートと呼ばれているものを含む)、ガラス板などを用いることができる。また、基材として、金属ドラムを用いてもよい。好ましい実施形態においては、前記基材として、ポリマーフィルムが用いられる。好ましい他の実施形態においては、前記基材として、配向基材が用いられる。前記配向基材は、少なくとも表面に配向規制力を有する基材である。前記配向基材の表面に塗工液を塗工することにより、モノアゾ化合物を容易に配向させることができる。
上記ポリマーフィルムとしては、特に限定されないが、透明性に優れているフィルム(例えば、ヘイズ値3%以下)が好ましい。
上記ポリマーフィルムの材質としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系;ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース等のセルロース系;ポリカーボネート系;ポリメチルメタクリレート等のアクリル系;ポリスチレン、アクリロニトリル・スチレン共重合体等のスチレン系;ポリエチレン、ポリプロピレン、環状又はノルボルネン構造を有するポリオレフィン、エチレン・プロピレン共重合体等のオレフィン系などが挙げられる。前記モノアゾ化合物を良好に配向させるためには、オレフィン系フィルムを用いることが好ましく、さらに、ノルボルネン系フィルムを用いることがより好ましい。前記ノルボルネン系フィルムとしては、例えば、日本ゼオン株式会社製の商品名「ゼオノア」が挙げられる。
前記配向基材は、基材(例えばポリマーフィルム)の表面又は前記基材上に形成された表面層に配向規制力を付与することによって得られる。
前記配向規制力を付与する方法は、特に限定されない。前記方法としては、前記基材の表面にラビング処理を施す方法、前記基材上にポリイミドなどの表面層を形成し、この表面層にラビング処理を施す方法、前記基材上に光反応(光異性化、光二量化又は光分解など)を起こす化合物を含む表面層を形成し、前記表面層に光照射を行うことによって表面層に方向性を付与する方法、などが挙げられる。
また、前記基材の表面(前記塗工液を塗工する面)に、コロナ処理のような親水化処理を施してもよい。
上記基材の厚みは、強度等に応じて適宜に設計し得る。薄型軽量化の観点から、基材の厚みは、好ましくは300μm以下、より好ましくは5μm〜200μm、特に好ましくは10μm〜100μmである。
前記塗工液を基材の一面に塗工する方法としては、適切なコータを用いた塗工方法が採用され得る。該コータとしては、例えば、バーコータ、リバースロールコータ、正回転ロールコータ、グラビアコータ、ロッドコータ、スロットダイコータ、スロットオリフィスコータ、カーテンコータ、ファウンテンコータなどが挙げられる。
液晶相状態の塗工液を基材上に塗工すると、塗工液の流動過程でモノアゾ化合物の会合体に剪断応力が加わる。よって、モノアゾ化合物の会合体が所定方向に配向した塗膜を基材上に形成できる。また、基材が配向基材である場合、その方向性に従ってモノアゾ化合物が配向する。従って、配向基材を用いる場合、非液晶状態の塗工液を塗工してもよい。つまり、配向基材の使用は、液晶相を示さない状態の塗工液の使用を可能にする。配向基材の表面に、非液晶状態又は液晶状態の塗工液を塗工することによって、モノアゾ化合物の会合体が所定方向に配向した塗膜を基材上に形成できる。
なお、モノアゾ化合物の配向を高めるため、必要に応じて、前記塗膜を形成した後、磁場又は電場などを印加してもよい。
<工程B>
工程Bは、前記塗膜を乾燥する工程である。
基材上に、塗工液を塗工して塗膜を形成した後、これを乾燥する。
乾燥は、自然乾燥、強制的な乾燥などで実施できる。強制的な乾燥としては、減圧乾燥、加熱乾燥、減圧加熱乾燥などが挙げられる。好ましくは、自然乾燥である。
乾燥時間は、乾燥温度や溶媒の種類によって、適宜、選択され得る。例えば、自然乾燥の場合には、乾燥時間は、好ましくは1秒〜120分であり、より好ましくは10秒〜5分である。
上記乾燥過程で、塗膜の濃度が上昇し、塗膜中において配向したモノアゾ化合物が固定される。塗膜中のモノアゾ化合物の配向が固定されることによって、偏光子の特性である、吸収二色性を生じる。得られた乾燥塗膜は、偏光子として使用できる。
得られた乾燥塗膜の厚みは、好ましくは0.05μm〜5μmである。
<工程C>
工程Cは、前記乾燥塗膜の表面(基材の接合面と反対面)に、耐水性を付与する工程である。
具体的には、上記工程Bで形成された乾燥塗膜の表面に、アルミニウム塩、バリウム塩、鉛塩、クロム塩、ストロンチウム塩、セリウム塩、ランタン塩、サマリウム塩、イットリウム塩、銅塩、鉄塩、及び分子内に2個以上のアミノ基を有する化合物塩からなる群から選択される少なくとも1種の化合物塩を含む溶液を接触させる。
工程Cを行うことにより、前記化合物塩を含む層が前記乾燥塗膜の表面に形成される。かかる層を形成することにより、乾燥塗膜の表面を水に対して不溶化又は難溶化させることができる。よって、乾燥塗膜(偏光子)に、耐水性を付与できる。
なお、必要に応じて、得られた偏光子の表面を水又は洗浄液で洗浄してもよい。
本発明の偏光子の製造方法は、上記工程A、B及びC以外の工程を有していてもよい。
(本発明の偏光子の用途)
上記塗工液を基材上に塗工することによって得られた偏光子1は、図1に示すように、基材2上に積層されている。
本発明の偏光子1は、通常、基材2上に積層された状態で使用される。もっとも、前記偏光子1は、上記基材2から剥離して使用することもできる。
本発明の偏光子1には、さらに、他の光学フィルムを積層してもよい。他の光学フィルムとしては、保護フィルム、位相差フィルムなどが挙げられる。本発明の偏光子に、保護フィルム及び/又は位相差フィルムを積層することにより、偏光板を構成できる。
図2に、本発明の偏光子1に保護フィルム3が積層された偏光板5を示す。この偏光板5は、基材2と、前記基材2上に積層された偏光子1と、前記偏光子1上に積層された保護フィルム3と、を有する。基材2は、偏光子1を保護する機能を有する。このため、前記偏光板5は、偏光子1の一方の面にのみ保護フィルム3が積層されている。
また、特に図示しないが、この偏光板5には、位相差フィルムなどの他の光学フィルムが積層されていてもよい。
偏光子に他の光学フィルムを積層する場合、実用的には、これらの間には任意の適切な接着層が設けられる。接着層を形成する材料としては、例えば、接着剤、粘着剤、アンカーコート剤等が挙げられる。
本発明の偏光子の用途は、特に限定されない。本発明の偏光子は、例えば、液晶表示装置、有機EL表示装置などの画像表示装置の構成部材として使用できる。
前記画像表示装置が液晶表示装置の場合、その好ましい用途は、テレビ、携帯機器、ビデオカメラなどである。
以下、実施例及び比較例を示して本発明をさらに説明する。ただし、本発明は、下記実施例のみに限定されるものではない。なお、実施例及び比較例で用いた各分析方法は、以下の通りである。
[液晶相の観察]
2枚のスライドガラスの間に水溶液を少量挟み込み、偏光顕微鏡(オリンパス(株)製、製品名「OPTIPHOT−POL」)を用いて、23℃下で液晶相を観察した。
[偏光子の厚みの測定方法]
偏光子の厚みは、ノルボルネン系ポリマーフィルム上に形成された偏光子の一部を剥離し、3次元非接触表面形状計測システム((株)菱化システム製、製品名「Micromap MM5200」)を用い、前記フィルムと偏光子の段差を測定した。
[偏光子の二色比の測定方法]
グラントムソン偏光子を備える分光光度計(日本分光(株)製、製品名「V−7100」)を用いて、測定対象の偏光子の最大吸収波長を測定した。さらに、この最大吸収波長の直線偏光を偏光子に入射させ、視感度補正したY値のk及びkを測定した。このk及びkを下記式に代入して、二色比を求めた。
式:二色比=log(1/k)/log(1/k
なお、前記kは、最大透過率方向の直線偏光の透過率を表し、kは、最大透過率方向に直交する方向の直線偏光の透過率を表す。
[実施例1]
3−アミノフタルヒドラジド(慣用名:ルミノール)(1当量)を、亜硝酸ナトリウム(1当量)及び塩酸(2.5当量)を用いてジアゾニウム塩化し、弱酸性冷水溶液中にて、これを2−アミノ−3,6−ナフタレンジスルホン酸(1当量)とカップリング反応させることによって、モノアゾ化合物を得た。このモノアゾ化合物のスルホン酸塩を、イオン交換樹脂を用いてリチウム塩へ変換することによって、下記式(V)で表されるモノアゾ化合物を得た。
Figure 2011016921
式(V)のモノアゾ化合物をイオン交換水に溶解させることにより、モノアゾ化合物の濃度が30質量%の水溶液を得た。この水溶液を偏光顕微鏡で観察したところ、ネマチック液晶相を示していた。
この水溶液を、さらにイオン交換水で希釈し、モノアゾ化合物の濃度が7質量%の水溶液(塗工液)を調製した。この塗工液を、ラビング処理及びコロナ処理が施されたノルボルネン系ポリマーフィルム(日本ゼオン社製、商品名「ゼオノア」)の前記処理面上に、バーコータ(BUSHMAN社製、製品名「Mayer rot HS4」)を用いて塗工し、室温下で1分間自然乾燥した。乾燥後の塗膜が、偏光子である。
得られた偏光子の厚みは、0.4μmであった。この偏光子の最大吸収波長(nm)及び二色比を、表1に示す。
[実施例2]
上記2−アミノ−3,6−ナフタレンジスルホン酸に代えて、2−ヒドロキシル−3,6−ナフタレンジスルホン酸を用いたこと、及びカップリング反応を弱アルカリ性冷水溶液中で行ったこと以外は、上記実施例1と同様にして、下記式(VI)で表されるモノアゾ化合物を得た。
Figure 2011016921
上記式(VI)のモノアゾ化合物をイオン交換水に溶解させることにより、モノアゾ化合物の濃度が30質量%の水溶液を得た。この水溶液を偏光顕微鏡で観察したところ、ネマチック液晶相を示していた。
この水溶液を、さらにイオン交換水で希釈し、モノアゾ化合物の濃度が7質量%の水溶液(塗工液)を調製した。この塗工液を、実施例1と同様にして、ノルボルネン系ポリマーフィルム上に塗工し、乾燥することによって、偏光子を作製した。
得られた偏光子の厚みは、0.4μmであった。この偏光子の最大吸収波長(nm)及び二色比を、表1に示す。
[実施例3]
上記2−ヒドロキシル−3,6−ナフタレンジスルホン酸に代えて、1−アミノ−8−ナフトール−2,4−ジスルホン酸を用いたこと以外は、上記実施例2と同様にして、下記式(VII)で表されるモノアゾ化合物を得た。
Figure 2011016921
上記式(VII)のモノアゾ化合物をイオン交換水に溶解させることにより、モノアゾ化合物の濃度が30質量%の水溶液を得た。この水溶液を偏光顕微鏡で観察したところ、ネマチック液晶相を示していた。
この水溶液を、さらにイオン交換水で希釈し、モノアゾ化合物の濃度が7質量%の水溶液(塗工液)を調製した。この塗工液を、実施例1と同様にして、ノルボルネン系ポリマーフィルム上に塗工し、乾燥することによって、偏光子を作製した。
得られた偏光子の厚みは、0.4μmであった。この偏光子の最大吸収波長(nm)及び二色比を、表1に示す。
[実施例4]
上記2−ヒドロキシル−3,6−ナフタレンジスルホン酸に代えて、1−アミノ−8−ナフトール−3,6−ジスルホン酸を用いたこと以外は、上記実施例2と同様にして、下記式(VIII)で表されるモノアゾ化合物を得た。
Figure 2011016921
上記式(VIII)のモノアゾ化合物をイオン交換水に溶解させることにより、モノアゾ化合物の濃度が30質量%の水溶液を得た。この水溶液を偏光顕微鏡で観察したところ、ネマチック液晶相を示していた。
この水溶液を、さらにイオン交換水で希釈し、モノアゾ化合物の濃度が7質量%の水溶液(塗工液)を調製した。この塗工液を、実施例1と同様にして、ノルボルネン系ポリマーフィルム上に塗工し、乾燥することによって、偏光子を作製した。
得られた偏光子の厚みは、0.4μmであった。この偏光子の最大吸収波長(nm)及び二色比を、表1に示す。
Figure 2011016921
[比較例1]
上記3−アミノフタルヒドラジドに代えて、アニリンを用いたこと以外は、上記実施例1と同様にして、下記式(X)で表されるモノアゾ化合物を得た。
Figure 2011016921
[比較例2]
上記3−アミノフタルヒドラジドに代えて、アニリンを用いたこと以外は、上記実施例2と同様にして、下記式(XI)で表されるモノアゾ化合物を得た。
Figure 2011016921
[比較例3]
上記3−アミノフタルヒドラジドに代えて、アニリンを用いたこと以外は、上記実施例3と同様にして、下記式(XII)で表されるモノアゾ化合物を得た。
Figure 2011016921
[比較例4]
上記3−アミノフタルヒドラジドに代えて、アニリンを用いたこと以外は、上記実施例4と同様にして、下記式(XIII)で表されるモノアゾ化合物を得た。
Figure 2011016921
式(X)から式(XIII)のモノアゾ化合物を、それぞれイオン交換水に溶解させることにより、濃度30質量%の各水溶液を得た。この各水溶液を偏光顕微鏡でそれぞれ観察したところ、いずれも液晶相は確認できなかった。さらに、各水溶液を自然乾燥させながらその乾燥過程を観察した。その結果、液晶相は観察できず、アモルファス状態で固化した。このことから、式(X)から式(XIII)のモノアゾ化合物は、リオトロピック液晶性を有しない。
本発明の偏光子は、例えば、液晶表示装置の構成部材、偏光サングラスなどに利用できる。
本発明のモノアゾ化合物は、例えば、上記偏光子の形成材料、その他の光学フィルムの形成材料、色素などに利用できる。

Claims (6)

  1. 一般式(I)又は一般式(II):
    Figure 2011016921
    [Qは、電子供与性基及びSOM基を有するアリール基を表し、Mは、対イオンを表す]で表されるモノアゾ化合物。
  2. 前記Qが、電子供与性基及びSOM基を有するナフチル基である請求項1に記載のモノアゾ化合物。
  3. 前記Qが、下記式群から選ばれる1種である請求項1に記載のモノアゾ化合物。
    Figure 2011016921
    [Rは、水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアセチル基、置換若しくは無置換のベンゾイル基、置換若しくは無置換のフェニル基、又は下記式(III)で表される基を表し、
    Figure 2011016921
    Xは、水素原子、置換若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキル基(隣接しない炭素原子が酸素原子に置換されているアルキル基を含む)、メタクリル基、又はアクリル基を表す]
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のモノアゾ化合物を含む偏光子。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載のモノアゾ化合物と水系溶媒とを含む塗工液を、基材上に塗工する工程を有する偏光子の製造方法。
  6. 請求項4に記載の偏光子を有する画像表示装置。
JP2009162408A 2009-07-09 2009-07-09 モノアゾ化合物、偏光子、偏光子の製造方法、及び画像表示装置 Withdrawn JP2011016921A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009162408A JP2011016921A (ja) 2009-07-09 2009-07-09 モノアゾ化合物、偏光子、偏光子の製造方法、及び画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009162408A JP2011016921A (ja) 2009-07-09 2009-07-09 モノアゾ化合物、偏光子、偏光子の製造方法、及び画像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011016921A true JP2011016921A (ja) 2011-01-27

Family

ID=43594944

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009162408A Withdrawn JP2011016921A (ja) 2009-07-09 2009-07-09 モノアゾ化合物、偏光子、偏光子の製造方法、及び画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011016921A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012194365A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Nitto Denko Corp 偏光フィルム、コーティング液、及び画像表示装置
JP2013091723A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Sumitomo Chemical Co Ltd 化合物
JP2013091720A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Sumitomo Chemical Co Ltd 化合物
JP2013091721A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Sumitomo Chemical Co Ltd 化合物
JP2019191507A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 富士フイルム株式会社 光吸収異方性膜、積層体、積層体の製造方法および画像表示装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012194365A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Nitto Denko Corp 偏光フィルム、コーティング液、及び画像表示装置
JP2013091723A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Sumitomo Chemical Co Ltd 化合物
JP2013091720A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Sumitomo Chemical Co Ltd 化合物
JP2013091721A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Sumitomo Chemical Co Ltd 化合物
JP2019191507A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 富士フイルム株式会社 光吸収異方性膜、積層体、積層体の製造方法および画像表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101032015B1 (ko) 액정성 코팅액 및 편광막
WO2012124400A1 (ja) 偏光フィルム、コーティング液、及び画像表示装置
KR20120034737A (ko) 액정성 코팅액 및 편광막
JP2011016921A (ja) モノアゾ化合物、偏光子、偏光子の製造方法、及び画像表示装置
JP5942318B2 (ja) 偏光フィルム、画像表示装置、及び偏光フィルムの製造方法
JP2010204527A (ja) 偏光子、画像表示装置、及び偏光子の製造方法
JP5428091B2 (ja) 偏光子、偏光子の製造方法、及び画像表示装置
JP5978529B2 (ja) 偏光フィルム、画像表示装置、及び偏光フィルムの製造方法
JP2009192577A (ja) 偏光膜
JP5388723B2 (ja) 偏光子用組成物、偏光子、偏光子の製造方法、及び画像表示装置
JP5388689B2 (ja) 偏光フィルム、コーティング液、及び画像表示装置
JP5133713B2 (ja) 偏光子、コーティング液、及び偏光子の製造方法
JP5276532B2 (ja) 液晶性コーティング液および偏光膜
JP2011016920A (ja) ジスアゾ化合物、偏光子、偏光子の製造方法、及び画像表示装置
JP2007241267A (ja) 異方性光学膜の製造方法及び異方性光学膜、並びに光学素子
JP5243885B2 (ja) 耐水性光学フィルムの製造方法、及び画像表示装置
JP2011085748A (ja) コーティング液およびその製造方法、ならびに偏光膜
JP5133812B2 (ja) 偏光膜、コーティング液、及び偏光膜の製造方法
JP5673254B2 (ja) 偏光フィルム、コーティング液、及び画像表示装置
JP2007121458A (ja) 異方性色素膜用基板、異方性色素膜及びその製造方法、並びに偏光素子
JP2009115866A (ja) コーティング液と偏光膜および偏光膜の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20121002