JP2011016480A - シートベルト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートベルトの着脱性を向上させた、シートベルト装置の提供。
【解決手段】(1)本発明のシートベルト装置10は、シートバックの上端部に移動可能に配置されたベルトガイド32を備え、該ベルトガイドは、収納位置Aと該収納位置より上方、かつ前方、かつ左右方向外側に位置する突出位置Bとの間にわたって、弧状の移動軌跡C上を移動可能である。弧状の移動軌跡上を移動するため、ベルトガイド32が移動する時に乗員の肩部と干渉しにくく、シートベルトの着脱の操作性が向上する。(2)ベルトガイド32は、シートベルト非装着時に突出位置Bに位置し、シートベルト装着時に収納位置Aに位置する。(3)シートベルト装置10が、ガイドパイプ40内に配置されベルトガイド32を上方に付勢するスプリング38を、さらに備えている。ベルトガイド32の突出はスプリング38による付勢で自動で行われる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シートベルトの着脱性を向上させた、シートベルト装置に関する。
特許文献1は、3点式シートベルトのショルダベルトガイドを直線状に上下動可能としたシートベルト装置を開示している。乗員のシートへの着座前においては、ショルダベルトガイドはシートバックから上方へ突出した突出位置にある。乗員がシートに着座し、3点式シートベルトを乗員の前にとりまわして掛けた後、イグニッションキーをオンにすると、ショルダベルトガイドがシートバックの上端位置に移動して収納状態となり、ショルダベルトが乗員肩部に上方から巻きついて乗員を拘束する。
実開平3−50569号公報
しかし、特許文献1の3点式シートベルトにおけるショルダベルトガイドの直線状上下動構成を、左右のショルダベルトが乗員胸部前で交差しない4点式シートベルト装置に適用すると、つぎの課題がある。
(イ)乗員がシートに着座する時は、ショルダベルトガイドがシートクッション上端面から上方に突出した位置にあり、ショルダベルトがシートバック前面に接触した状態にあるから、乗員とシートバック前面との間にショルダベルトを挟んでしまい、ショルダベルトを胸部前にもってくる操作がしにくくなる。
(ロ)ショルダベルトが乗員とシートバック前面との間に挟まれにくくするために、ショルダベルトガイド突出位置をシートクッション上端面の上方かつ前方位置とすると、突出位置と収納位置との間に直線状に移動するショルダベルトガイドが乗員の肩部と干渉してしまい、ショルダベルトの着脱操作を困難にする。
本発明の目的は、シートベルトの着脱性を向上させた、シートベルト装置を提供することにある。
上記課題を解決する、または上記目的を達成する本発明のシートベルト装置はつぎのとおりである。
(1) 本発明のシートベルト装置は、シートバックの上端部に移動可能に配置されたベルトガイドを備え、該ベルトガイドは、シートバックの上端部に位置する収納位置と該収納位置より上方、かつ前方、かつ左右方向外側に位置する突出位置との間にわたって、弧状の移動軌跡上を移動可能である。
(2) 上記(1)のシートベルト装置が、上記べルトガイドと、シートバックの上端部に形成され上記ベルトガイドを摺動可能に案内する弧状のガイドパイプと、をさらに備えており、
上記べルトガイドが、ショルダベルトと摺動接触するベルト摺動部と、該ベルト摺動部から下方に弧状に延びるロッドと、を備えている。
(3) 上記(1)または(2)記載のシートベルト装置において、上記ベルトガイドは、シートベルト非装着時に前記突出位置に位置し、シートベルト装着時に前記収納位置に位置する。
(4) 上記(2)のシートベルト装置が、上記ガイドパイプ内に配置され上記ベルトガイドを上方に付勢するスプリングを、さらに備えている。
(5) 上記(1)〜(4)の何れか1つに記載のシートベルト装置が、ショルダベルトとラップベルトの少なくとも一方の端部に連結されたリトラクタを備えている。
(6) 上記(1)〜(5)の何れか1つに記載のシートベルト装置が4点式シートベルト装置であり、
該シートベルト装置が、シートベルト装着状態において、上記ベルトガイドを摺動自在に通過して乗員の胸部の前で交差せずに乗員の腰部まで延びる左右のショルダベルトと、乗員腰部前に位置するバックルおよび該バックルに挿脱可能なタングプレートと、上記左右のショルダベルトにそれぞれつながる左右のラップベルトと、を備えている。
以上の(1)〜(6)の構成は、後述する本発明の全実施例に適用される。
(7) 上記(1)〜(6)の何れか1つに記載のシートベルト装置において、ショルダベルトがショルダベルト用リトラクタに連結され、ショルダベルトがショルダベルト用リトラクタに巻き取られる際に所定の余長分が残るように設定され、ベルトガイドが突出方向にスプリングによって付勢されている。
ショルダベルトがショルダベルト用リトラクタに巻き取られる際上記余長分にはテンションがかかっておらず、ベルトガイドがスプリングの付勢で突出位置に移動し、ショルダベルトが乗員の肩部から離れる。
ショルダベルトがショルダベルト用リトラクタから引き出される際ショルダベルトにはテンションが発生し、ベルトガイドが、テンションがかかったショルダベルトにより収納位置に押し込まれ、ショルダベルトが乗員を拘束する。
該(7)は、後述する本発明の実施例1の特有な構成である。
(8) 上記(1)〜(6)の何れか1つに記載のシートベルト装置において、ラップベルトがラップベルト用リトラクタに連結され、ラップベルトがラップベルト用リトラクタに巻き取られる際に所定の余長分が残るように設定され、ベルトガイドが突出方向にスプリングによって付勢されており、ベルトガイドから下方に糸を延ばし、該糸を、ラップベルトガイドとラップベルト用リトラクタとの間に延びるラップベルト部分に掛かるローラの支持フレームに連結している。
ラップベルトがリトラクタに巻き取られる際上記余長分にはテンションがかかっておらず、ベルトガイドがスプリングの付勢で突出位置に移動し、ショルダベルトが乗員の肩部から離れる。
ラップベルトがラップベルト用リトラクタから引き出される際ラップベルトにはテンションが発生し、ベルトガイドが、テンションがかかったラップベルトにより前記糸を介して下方に引っ張られて収納位置に引き込まれ、ショルダベルトが乗員を拘束する。
該(8)は、後述する本発明の実施例2の特有な構成である。
(9) 上記(1)〜(6)の何れか1つに記載のシートベルト装置において、上記ベルトガイドを通過するショルダベルトの一端がリトラクタに連結され、ショルダベルトの他端がラップベルトに連結され、上記ベルトガイドがスプリングにより上方に付勢されており、上記ベルトガイドが糸を介してモータに連結されている(1)〜(6)の何れか1つに記載のシートベルト装置。
該(9)は、後述する本発明の実施例3の特有な構成である。
上記(1)のシートベルト装置によれば、シートベルト装置が、シートバックの上端部に移動可能に配置されたベルトガイドを備え、該ベルトガイドは、シートバックの上端部に位置する収納位置と該収納位置より上方、かつ前方、かつ左右方向外側に位置する突出位置との間にわたって、弧状の移動軌跡上を移動可能であるため、ベルトガイドが移動する時に乗員の肩部と干渉しにくく、シートベルトの着脱の操作性が向上する。
上記(2)のシートベルト装置によれば、シートベルト装置が弧状のロッドと弧状のガイドパイプを備えているので、ベルトガイドをガイドパイプに摺動させることにより、ベルトガイドを弧状の移動軌跡上に移動させることができる。
上記(3)のシートベルト装置によれば、ベルトガイドは、シートベルト非装着時に突出位置に位置し、シートベルト装着時に収納位置に位置するので、シートベルト非装着時にシートベルトのベルトガイドでガイドされている部分は、収納位置より上方、かつ前方、かつ左右方向外側に位置し、この状態で乗員が着座した時に、ショルダベルトは乗員とシートクッション前面との間に挟まれにくくなり、シートベルトの装着性が向上する。また、着座後、ベルトガイドをシートクッション上端部の収納位置に移動させることにより、ショルダベルトを乗員肩部に掛けて乗員の上体を拘束することができる。
上記(4)のシートベルト装置によれば、ガイドパイプ内に配置されベルトガイドを上方に付勢するスプリングを、さらに備えているので、ベルトガイドは、常時、突出位置をとるように付勢される。
上記(5)のシートベルト装置によれば、シートベルト装置が、ショルダベルトとラップベルトの少なくとも一方の端部に連結されたリトラクタを備えているので、ベルトガイドの突出位置と収納位置間の移動が、リトラクタによるシートベルトの巻取り、巻き戻しに連動させて行うことができる。
上記(6)のシートベルト装置によれば、弧状の移動軌跡上を移動可能なベルトガイドを4点式シートベルト装置に適用したので、直線上を移動可能なベルトガイドを3点式シートベルト装置に適用した場合に生じていた前述の(イ)シートベルト装着時のショルダベルトの操作性がよくない、および(ロ)ベルトガイドを移動させた時に乗員の肩部と干渉し、ショルダベルトの着脱性がよくない、という課題を解決することができる。
以上の(1)〜(6)のシートベルト装置の効果は、後述する本発明の全実施例に成り立つ。
上記(7)のシートベルト装置によれば、ショルダベルトがショルダベルト用リトラクタに巻き取られる際に所定の余長分が残るように設定され、ベルトガイドが突出方向にスプリングによって付勢されているので、
ショルダベルトがショルダベルト用リトラクタに巻き取られる際上記余長分にはテンションがかかっておらず、ベルトガイドをスプリングの付勢で突出位置に移動させることができる。
ショルダベルトがショルダベルト用リトラクタから引き出される際ショルダベルトにはテンションが発生し、ベルトガイドを、ショルダベルトのテンションを利用して収納位置に押し込むことができる。
上記(7)のシートベルト装置の効果は、後述する本発明の実施例1の特有な効果である。
上記(8)のシートベルト装置によれば、ラップベルトがラップベルト用リトラクタに巻き取られる際に所定の余長分が残るように設定され、ベルトガイドが突出方向にスプリングによって付勢されており、ベルトガイドから下方に糸を延ばし、該糸を、ラップベルトガイドとラップベルト用リトラクタとの間に延びるラップベルト部分に掛かるローラの支持フレームに連結しているので、
ラップベルトがリトラクタに巻き取られる際上記余長分にはテンションがかかっておらず、ベルトガイドをスプリングの付勢で突出位置に移動させることができる。
ラップベルトがラップベルト用リトラクタから引き出される際ラップベルトにはテンションが発生し、ベルトガイドを、テンションがかかったラップベルトにより上記糸を介して下方に引っ張って収納位置に引き込むことができる。
上記(8)のシートベルト装置の効果は、後述する本発明の実施例2の特有な効果である。
上記(9)のシートベルト装置によれば、ベルトガイドがスプリングにより上方に付勢されており、ベルトガイドが糸を介してモータに連結されているので、モータの正逆回転とスプリング付勢により、ベルトガイドを突出位置と収納位置との間に移動させることができる。
上記(9)のシートベルト装置の効果は、後述する本発明の実施例3の特有な効果である。
本発明の全実施例に共通に適用できる構成のシートベルト装置の、シートベルト装着状態での、正面図である。 図1の側面図である。 図1のシートベルト装置の、シートベルト非装着状態での、正面図である。 図3の側面図である。 本発明の実施例1の、(イ)シートベルト非装着状態の一部正面図、(ロ)シートベルト装着状態の一部正面図である。 本発明の実施例2の、(イ)シートベルト非装着状態の一部正面図、(ロ)シートベルト装着状態の一部正面図である。 本発明の実施例3の、(イ)シートベルト非装着状態の一部正面図、(ロ)シートベルト装着状態の一部正面図である。
以下に、本発明のシートベルト装置を、図1〜図7を参照して、説明する。図1〜図4は本発明の全実施例に適用可能であり、図5は本発明の実施例1に適用可能であり、図6は本発明の実施例2に適用可能であり、図7は本発明の実施例3に適用可能である。図中、FRは車両前方を示し、OUTは車両外側を示す。また、シートベルトを1本の線で表してあるが、実際は幅広のベルトである。
〔実施例1〕
まず、本発明の実施例1のシートベルト装置を、図1〜図5を参照して、説明する。
本発明のシートベルト装置10は、自動車用のシートベルト装置である。該シートベルト装置10は、4点式シートベルト装置、または3点式シートベルト装置、または4点より多い多点式シートベルト装置からなる。以下の説明は、本発明のシートベルト装置10が4点式シートベルト装置からなる場合を例にとる。
本発明のシートベルト装置10は、シートベルト装着状態(図1および図2の状態)において、シートバック28の上端部から乗員Jの胸部の前で交差せずに乗員Jの腰部まで延びる左右のショルダベルト16と、乗員腰部前に位置するバックル12および該バックル12に挿脱可能なタングプレート14と、バックル12およびタングプレート14から左右に延び、かつ左右のショルダベルト16にそれぞれつながる左右のラップベルト18と、を備えている。
ショルダベルト16は、ラップベルト18まで延びてラップベルト18に縫合等により連結されてもよいし、あるいは、ショルダベルト16とラップベルト18とを同じウエビングから構成し、バックルおよびタングプレートに形成したスリットを摺動自在に挿通させてスリットより上部をショルダベルトとしスリットより左右外側に延びる部分をラップベルトとしてもよい。
左右のショルダベルト16は、シートバック28の上端部に固定の、左右のショルダベルトガイド20を摺動可能に挿通し、左右のラップベルト18は、シートクッション30の左右側面に固定の、左右のラップベルトガイド22を摺動可能に挿通する。左右の固定ショルダベルトガイド20および左右のラップベルトガイド22は、4点式シートベルト装置の4支持点を構成する。
シートベルト装置10は、シートバック28の上端部に移動可能に配置されたベルトガイド(可動ベルトガイド)32を備える。ベルトガイド32は、シートバック28の上端部に位置する収納位置A(図1、図2に示す位置)と該収納位置Aより上方、かつ前方、かつ左右方向外側に位置する突出位置B(図3、図4に示す位置)との間にわたって、弧状の移動軌跡C上を移動可能である。
ベルトガイド32が収容位置Aにある時に、ベルトガイド32は、ショルダベルト16のうち、ショルダベルトガイド20とショルダベルト16のラップベルト18との交点との間の部分に位置し、ショルダベルト16はベルトガイド32の上端部を摺動可能に接触して通過する。ベルトガイド32が突出位置Bにある時、ベルトガイド32は、ショルダベルト16のうち、ベルトガイド32と接触する部分を、収納位置Aより上方、かつ前方、かつ左右方向外側に持ち上げる。
シートベルト装置10は、べルトガイド32と、シートバック28の上端部の内部に形成されベルトガイド32を摺動可能に案内する弧状のガイドパイプ40と、を備えている。また、べルトガイド32は、ショルダベルト16と摺動接触するベルト摺動部34と、ベルト摺動部34から下方に弧状に延びるロッド36と、を備えている。ロッド36とガイドパイプ40は、同じ曲率で曲がっており、ロッド36はガイドパイプ40内に摺動可能にガイドされる。ベルトガイド32のロッド36およびガイドパイプ40の弧状は、正面視では、乗員胸部に向かって凸状となる弧であり、側面視では、乗員肩部に向かって凹状となる弧である。
シートベルト装置10は、ガイドパイプ40内に配置されベルトガイド32を上方に付勢するスプリング38を、さらに備えている。
シートベルト装置10は、ショルダベルト16とラップベルト18の少なくとも一方の端部に連結されたリトラクタを備えている。
図1〜図4では、左右のショルダベルト16の端部に左右のショルダベルト用リトラクタ24が連結され、左右のラップベルト18の端部に左右のラップベルト用リトラクタ26が連結されている。
リトラクタ24、26は、望ましくは、プリテンショナ付きリトラクタであり、公知のプリテンショナ付きリトラクタを使用できる。
シートベルト非装着時には、図3および図4に示すように、ベルトガイド32は、スプリング38により上方に付勢されて突出位置Bに位置する。この状態では、タングプレート14はバックル12から外され、ショルダベルト16およびラップベルト18はリトラクタ24、26により巻き取られる。
シートベルト装着時には、ベルトガイド32は、スプリング38の付勢力に抗して、図1および図2に示すように、ショルダベルト16で押されて、収納位置Aに位置する。
ベルトガイド32の引込みには、図5に示すように、ショルダベルト16のテンションによるベルトガイド32の押し込みを利用してもよいし、他の手段、たとえばラップベルト18のテンションによるベルトガイド32の引込みを利用してもよいし、モータなどの引っ張りによるベルトガイド32の引込みを利用してもよい。
シートベルト装着状態では、タングプレート14はバックル12に連結され、ショルダベルト16およびラップベルト18は、リトラクタ24、26から引き出された状態にある。
車両衝突検出時または衝突予知時には、図1および図2に示す状態で、プリテンショナが作動し、ショルダベルト16およびラップベルト18にテンションが働いて弛みをとり、乗員Jをシートに拘束する。
以上の構成は、本発明の全実施例(実施例1〜3)に適用される。
つぎに、本発明の実施例1に特有な構成を、図5を参照して、説明する。
本発明の実施例1は、ベルトガイド32の収納位置Aへの引込みに、ショルダベルト16のテンションによるベルトガイド32の押し込みを利用する場合である。
本発明の実施例1では、ショルダベルト16の一端はラップベルト18に連結され、ショルダベルト16の他端はショルダベルト用リトラクタ24に連結されている。ショルダベルト16の、固定ベルトガイド20を摺動自在に挿通してシートバック外に出た部分は、ベルトガイド32のベルト摺動部34を摺動可能に通過してラップベルト18まで延び、ラップベルト18に連結される。ショルダベルト16の、固定ベルトガイド20を摺動自在に挿通してシートバック内に入った部分は、ショルダベルト用リトラクタ24に連結される。
ラップベルト18のバックル12とタングプレート14の結合を解除して、ショルダベルト16がリトラクタ24に巻き取られる際、ショルダベルト16に所定の余長が残るよに、ショルダベルト16の長さ、および/または、リトラクタ24の巻取り量が設定されている。
つぎに、本発明の実施例1のシートベルト装置10の作用、効果を説明する。
シートベルト装置10が、可動のベルトガイド32を備え、ベルトガイド32は、シートバック28の上端部に位置する収納位置Aと収納位置Aより上方、かつ前方、かつ左右方向外側に位置する突出位置Bとの間にわたって、弧状の移動軌跡C上を移動可能であるため、ベルトガイド32が移動する時に乗員Jの肩部と干渉しにくく、シートベルトの着脱の操作性が向上する。ベルトガイドが直線状に移動する場合に比べて、乗員Jの肩部と干渉しにくい。
シートベルト装置10のロッド36とガイドパイプ40が互いに同じ曲率の弧状となっているので、ベルトガイド32のロッド36ををガイドパイプ40の内面に摺動させることにより、ベルトガイド32を弧状の移動軌跡C上に、収納位置Aと突出位置Bとの間にわたって、円滑に移動させることができ、かつ、ガイドすることができる。
ベルトガイド32は、シートベルト非装着時に突出位置Bに位置し、シートベルト装着時に収納位置Aに位置するので、シートベルト非装着時にショルダベルト16のベルトガイド32でガイドされている部分は、収納位置Aより上方、かつ前方、かつ左右方向外側に位置し、ショルダベルト16のシートバック28前方に位置する部分は、シートバック28前面より前方に離れ、かつシートバック28左右端部の前方に位置する。この状態で乗員Jが着座した時に、ショルダベルト16は乗員とシートクッション前面との間に挟まれにくくなり、シートベルトの装着性が向上する。また、着座後、ベルトガイド32をシートクッション上端部の収納位置Aに移動させることにより、ショルダベルト16を乗員肩部に掛けて乗員の上体を拘束することができる。
シートベルト装置10は、ガイドパイプ40内に配置されベルトガイド32を上方に付勢するスプリング38を、さらに備えているので、ベルトガイド32は、常時、突出位置Bをとるようにスプリング38によって付勢される。したがって、収納位置Aから突出位置Bへのベルトガイド32の移動は、バックル12とタングプレート14との結合を解除した時に、スプリング38によって自動的に行われる。
ショルダベルト16とラップベルト18の少なくとも一方の端部にはリトラクタ24、26が連結されているので、ベルトガイドの突出位置Bと収納位置間A間の移動が、リトラクタによるシートベルトの巻取り、巻き戻しに連動されて行われる。
以上の作用、効果は、本発明の全実施例に適用される。
つぎに、本発明の実施例1に特有な作用、効果を説明する。
バックル12とタングプレート14の結合が解除され、ショルダベルト16がリトタクタ24に巻き取られると、余長分が巻き取られずに残り、この余長分にはリトタクタ24の巻取り張力がかかっていないため、ベルトガイド32のベルト摺動部34は、スプリング38の上方への付勢力によって乗員の肩に対し前、上、左右外側へ持ち上げられ、肩から離れる。スプリング38は伸長した状態となる。図5の(イ)はこの状態を示す。
つぎに、乗員Jがバックル12とタングプレート14とを結合すると、ショルダベルト16にショルダベルト用リトラクタ24の巻取り力によるテンションが発生するため、ベルトガイド32を突出方向と逆方向に、バネ力に打ち勝って、押し込むことで、ショルダベルト16が装着位置になる。スプリング38は圧縮された状態となる。図5の(ロ)はこの状態を示す。
実施例1は、構造が単純なため、安価であり、かつ、作動の信頼性が高い。
〔実施例2〕
つぎに、本発明の実施例2のシートベルト装置10を、図6を参照して説明する。
実施例1のうち全実施例に適用可能な構成は、実施例2にも適用可能であるため、以下では、実施例2に特有な構成と、作用、効果のみを説明する。
本発明の実施例2は、ベルトガイド32の収納位置Aへの引込みに、ラップベルト18のテンションによるベルトガイド32の引き込みを利用する場合である。
本発明の実施例2では、ショルダベルト16の一端はラップベルト18に連結され、ショルダベルト16の他端はショルダベルト用リトラクタ24に連結されている。ショルダベルト16の、固定ベルトガイド20を摺動自在に挿通してシートバック外に出た部分は、ベルトガイド32のベルト摺動部34を摺動可能に通過してラップベルト18まで延び、ラップベルト18に連結される。ショルダベルト16の、固定ベルトガイド20を摺動自在に挿通してシートバック内に入った部分は、ショルダベルト用リトラクタ24に連結される。
ラップベルト18のバックル12とタングプレート14の結合を解除して、ラップベルト18がラップベルト用リトラクタ26に巻き取られる際、ラップベルト18に所定の余長が残るよに、ラップベルト18の長さ、および/または、ラップベルト用リトラクタ26の巻取り量が設定されている。
ベルトガイド32は、ベルトガイド突出方向にスプリング38によって付勢されている。ベルトガイド32から下方に糸42が延びており、糸42は、ラップベルトガイド22とラップベルト用リトラクタ26との間に延びるラップベルト部分を上方に屈曲させ、この屈曲したラップベルト部分18aに掛かるローラ44の支持フレーム46に連結している。糸42は、ローラ44を回転自在に支持する下方に開いたU字状の支持フレーム46の、ローラ44と平行に延びる部分の中央部に連結している。ローラ44と支持フレーム46とのアッセンブリは上下動可能である。
上記のローラ44と支持フレーム46とのアッセンブリは、上下一対のローラからなる滑車の下側ロールに上記の屈曲ラップベルト部分18aを巻きかけ、上下一対のローラからなる滑車の上側ロールに上記の糸42を巻き掛け、糸42の端部をシートに設けた糸固定部に固定した構造と置き換えてもよい。
つぎに、本発明の実施例2に特有な作用、効果を説明する。
バックル12とタングプレート14の結合が解除され、ラップベルト18がラップベルト用リトラクタ26に巻き取られる際、ラップベルト18の余長分にはリトラクタ26のテンションがかかっておらず、ベルトガイド32がスプリング38の付勢で突出位置Bに移動し、ショルダベルト16を持ち上げ、ショルダベルト16が乗員Jの肩部から離れる。スプリング38は伸長した状態となる。図6の(イ)はこの状態を示す。
ラップベルト18がラップベルト用リトラクタ26から引き出されてバックル12とタングプレート14が結合される際、ラップベルト18にはラップベルト用リトラクタ26からの引張力がかかってテンションが発生する。ベルトガイド32は、テンションがかかったラップベルト18により糸42を介して下方に引っ張られて、収納位置Aに引き込まれ、ショルダベルト16が乗員Jの肩部から胸部にかかって乗員Jを拘束する。スプリング38は圧縮した状態となる。図6の(ロ)はこの状態を示す。
〔実施例3〕
つぎに、本発明の実施例3のシートベルト装置10を、図7を参照して説明する。
実施例1のうち全実施例に適用可能な構成は、実施例3にも適用可能であるため、以下では、実施例3に特有な構成と、作用、効果のみを説明する。
本発明の実施例3は、ベルトガイド32の収納位置Aへの引込みに、モータ48のベルトガイド引き込み力を利用する場合である。
本発明の実施例3では、ショルダベルト16の一端はラップベルト18に連結され、ショルダベルト16の他端はショルダベルト用リトラクタ24に連結されている。ショルダベルト16の、固定ベルトガイド20を摺動自在に挿通してシートバック外に出た部分は、ベルトガイド32のベルト摺動部34を摺動可能に通過してラップベルト18まで延び、ラップベルト18に連結される。ショルダベルト16の、固定ベルトガイド20を摺動自在に挿通してシートバック内に入った部分は、ショルダベルト用リトラクタ24に連結される。
ベルトガイド32は、ベルトガイド突出方向にスプリング38によって付勢されている。ベルトガイド32から下方に糸50が延びており、糸50は、モータ48(のプーリ)に連結されている。モータ48が糸巻き戻し方向に回転すると、スプリング38による上方への付勢によってベルトガイド32は突出位置Bに突出される。モータ48が糸巻き取り方向に回転すると、スプリング38による付勢に抗してベルトガイド32は収納位置Aに引き込まれる。
モータ48による糸50の巻き取り、巻き戻しは、バックル12とタングプレート14との結合、結合解除と連動させてある。バックル12とタングプレート14との結合、結合解除は、電気的に検知する。
つぎに、本発明の実施例3の特有な作用、効果を説明する。
バックル12とタングプレート14が結合した時、モータ48が糸50を巻き込み、ベルトガイド32を収納位置Aに引き込む。この時、スプリング38は圧縮した状態となる。図7の(ロ)はこの状態を示す。
バックル12とタングプレート14との結合が解除された時、モータ48が糸50を巻き戻し、ベルトガイド32が突出位置Bに突出する。この時、スプリング38は伸長した状態となる。図7の(イ)はこの状態を示す。
〔本発明の変形例〕
以上は、本発明の可動の弧状ベルトガイド32とガイドパイプ40を、4点式シートベルト装置のシートバック上端部の左右部位に適用した場合であるが、本発明の可動の弧状ベルトガイド32とガイドパイプ40は、3点式シートベルト装置のシートバック上端部に適用してもよいし、あるいは、4点式または4点より多い多点式シートベルト装置のシートバック上端部の左右一側部(車幅方向外側部)のみに適用してもよく、それらの場合も本発明に含む。
10 シートベルト装置
12 バックル
14 タングプレート
16 ショルダベルト
18 ラップベルト
18a ラップベルトの屈曲部分
20 (固定の)ショルダベルトガイド
22 ラップベルトガイド
24 ショルダベルト用リトラクタ(プリテンショナ付きリトラクタ)
26 ラップベルト用リトラクタ(プリテンショナ付きリトラクタ)
28 シートバック
30 シートクッション
32 (可動の)ベルトガイド
34 ベルト摺動部
36 ロッド
38 スプリング
40 ガイドパイプ
42 糸
44 ローラ
46 支持フレーム
48 糸
50 モータ

Claims (9)

  1. シートバックの上端部に移動可能に配置されたベルトガイドを備え、該ベルトガイドは、シートバックの上端部に位置する収納位置と該収納位置より上方、かつ前方、かつ左右方向外側に位置する突出位置との間にわたって、弧状の移動軌跡上を移動可能であるシートベルト装置。
  2. 前記シートベルト装置が、前記べルトガイドと、シートバックの上端部に形成され前記ベルトガイドを摺動可能に案内する弧状のガイドパイプと、をさらに備えており、
    前記べルトガイドが、ショルダベルトと摺動接触するベルト摺動部と、該ベルト摺動部から下方に弧状に延びるロッドと、を備えている請求項1記載のシートベルト装置。
  3. 前記ベルトガイドは、シートベルト非装着時に前記突出位置に位置し、シートベルト装着時に前記収納位置に位置する請求項1または請求項2記載のシートベルト装置。
  4. 前記シートベルト装置が、前記ガイドパイプ内に配置され前記ベルトガイドを上方に付勢するスプリングを、さらに備えている請求項2記載のシートベルト装置。
  5. ショルダベルトとラップベルトの少なくとも一方の端部に連結されたリトラクタを備えている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のシートベルト装置。
  6. 前記シートベルト装置が4点式シートベルト装置であり、
    該シートベルト装置が、シートベルト装着状態において、前記ベルトガイドを摺動自在に通過して乗員の胸部の前で交差せずに乗員の腰部まで延びる左右のショルダベルトと、乗員腰部前に位置するバックルおよび該バックルに挿脱可能なタングプレートと、前記左右のショルダベルトにそれぞれつながる左右のラップベルトと、を備えている請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のシートベルト装置。
  7. ショルダベルトがショルダベルト用リトラクタに連結され、ショルダベルトがショルダベルト用リトラクタに巻き取られる際に所定の余長分が残るように設定され、ベルトガイドが突出方向にスプリングによって付勢されており、
    ショルダベルトがショルダベルト用リトラクタに巻き取られる際前記余長分にはテンションがかかっておらず、ベルトガイドがスプリングの付勢で突出位置に移動し、ショルダベルトが乗員の肩部から離れ、
    ショルダベルトがショルダベルト用リトラクタから引き出される際ショルダベルトにはテンションが発生し、ベルトガイドが、テンションがかかったショルダベルトにより収納位置に押し込まれ、ショルダベルトが乗員を拘束する、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のシートベルト装置。
  8. ラップベルトがラップベルト用リトラクタに連結され、ラップベルトがラップベルト用リトラクタに巻き取られる際に所定の余長分が残るように設定され、ベルトガイドが突出方向にスプリングによって付勢されており、ベルトガイドから下方に糸を延ばし、該糸を、ラップベルトガイドとラップベルト用リトラクタとの間に延びるラップベルト部分に掛かるローラの支持フレームに連結し、
    ラップベルトがリトラクタに巻き取られる際前記余長分にはテンションがかかっておらず、ベルトガイドがスプリングの付勢で突出位置に移動し、ショルダベルトが乗員の肩部から離れ、
    ラップベルトがラップベルト用リトラクタから引き出される際ラップベルトにはテンションが発生し、ベルトガイドが、テンションがかかったラップベルトにより前記糸を介して下方に引っ張られて収納位置に引き込まれ、ショルダベルトが乗員を拘束する、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のシートベルト装置。
  9. 前記ベルトガイドを通過するショルダベルトの一端がリトラクタに連結され、ショルダベルトの他端がラップベルトに連結され、前記ベルトガイドがスプリングにより上方に付勢されており、前記ベルトガイドが糸を介してモータに連結されている請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のシートベルト装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9783155B2 (en) 2015-08-25 2017-10-10 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle seat belt device and occupant protection system
WO2022158711A1 (ko) * 2021-01-22 2022-07-28 아우토리브 디벨롭먼트 아베 시트벨트 리트랙터

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