JP2011016111A - 無機質球状化粒子の製造装置および製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】球状化バーナ5を炉頂部に垂直下向きに備えた竪型の球状化炉2と、球状化炉2の下流に無機質球状化粒子を捕集するサイクロン3及びバグフィルター4と、を備え、球状化炉2が、遮断空気を導入する遮断空気導入孔6と、球状化バーナ5の火炎中で球状化された球状化粒子を導出する粒子導出孔6と、粒子導出孔6と水平方向に対向配置された第1空気供給孔8と、第1空気供給孔8の下方に設けられた、少なくとも1以上の第2空気供給孔9と、を有することを特徴とする無機質球状化粒子の製造装置1を採用する。
【選択図】図1
Description
なお、本明細書においては、無機質球状化粒子を単に球状化粒子と記すことがある。
竪型炉E内の火炎中で球状化された粒子を含む排ガスは、経路Fから竪型炉Eの底部に導入された空気により冷却され、後段のサイクロンG、バグフィルターHで球状化粒子が捕集される。
請求項1に係る発明は、無機質粉体原料を火炎中に供給して無機質球状化粒子を生成する無機物質球状化粒子の製造装置であって、
球状化バーナを炉頂部に垂直下向きに備えた竪型の球状化炉と、
前記球状化炉の下流に無機質球状化粒子を捕集する球状化粒子捕集手段と、を備え、
前記球状化炉が、遮断空気を導入する遮断空気導入孔と、
前記球状化バーナの火炎中で球状化された球状化粒子を導出する粒子導出孔と、
前記粒子導出孔と水平方向に対向配置された、球状化粒子の搬送用空気を前記球状化炉内に供給する第1空気供給孔と、
前記第1空気供給孔の下方に設けられた、少なくとも1以上の第2空気供給孔と、を有することを特徴とする無機質球状化粒子の製造装置である。
前記円筒状部の上端側には、前記遮断空気導入孔が設けられて当該円筒状部の炉内壁から斜め下方向に遮断空気を導入可能とされており、
前記円筒上部の下端側には、前記粒子導出孔と前記第1空気供給口とが水平方向に対向配置されており、
前記円錐状部の下端側には、少なくとも1以上の第2空気供給口が設けられていることを特徴とする無機質球状化粒子の製造装置である。
前記第1及び第2の搬送空気供給管が、前記球状化炉に供給する搬送空気の流量を制御する流量制御手段をそれぞれ備えていることを特徴とする無機質球状化粒子の製造装置である。
前記冷却空気導入部は、流量調節機構を備えていることを特徴とする無機質球状化粒子の製造装置である。
前記サイクロンにて粗粒子を捕集するとともに、前記バグフィルターにて微粒子を捕集することを特徴とする無機質球状化粒子の製造方法である。
排出量調整用空気を円錐状部2B内に供給することができるようになっている。これにより、粒子導出孔7から排出される粒子量を調整することが出来る。
また、サイクロン3の出口にはダクト20が接続され、このダクト20はダンパー21を介してバグフィルター4の入口に接続されている。
原料粉体としては、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、ガラスなどの無機質粉末であって、その粒子形態が角を有する非球形の粒子であるものが用いられる。
キャリアガスには、酸素、酸素富化空気、空気などの酸素含有ガスが用いられる。
キャリアガス供給源23にも、図示しない制御装置からのキャリアガス供給量制御信号に応じて、所定量のキャリアガスを原料フィーダー22に送り出す流量調整弁が備えられている。
燃料ガス供給源24には、図示しない制御装置からの燃料ガス供給量制御信号に応じて、所定量の燃料ガスを送り出す送出機構が備えられている。
酸素供給源25には、図示しない制御装置からの酸素供給量制御信号に応じて、所定量の酸素含有ガスを送り出す送出機構が備えられている。
原料フィーダー22から、原料粉体をバーナ5におくり、原料噴出孔から原料分散室を介して図示略の燃焼室に向けて噴出する。
バーナ5の燃料供給路に所定量の燃料ガスを燃料ガス供給源24から送り込み、燃料ガス噴出孔を経て燃焼室に向けて噴出する。
ここで、遮断空気導入孔6から球状化炉2に遮断空気が導入される。この遮断空気によって、溶融した無機質原料が球状化炉2の側壁に付着することが防止されて、収率が高くなる。
この際、球状化炉2に供給する搬送用空気の流量と排出量調整用空気の流量との比率が調整されているため、サイクロン3に導入される空気の総流量を変えることなく、球状化炉2の底部に設けられた排出孔14から排出される粒子量が調整される。
また、燃焼ガスに空気を混合することでサイクロン3に導入されるガスの温度が低下し、サイクロン3での粒子捕集に適した温度となる。
以上の操作により、球状化炉2で生成した球状化粒子を効率良く搬出して、球状化粒子を効率よく得ることができる。
(例1)
図2に示す装置構成の製造装置31において、球状化粒子の製造実験を行った。
竪型球状化炉2は、内径400mm、高さ(長さ)1500mmであって、炉内壁には、遮断空気導入孔6を円周方向4列×上下方向3段に設け、各遮断空気導入孔6から空気を噴出させて、遮断空気が炉壁にまんべんなく行き渡るようにした。
遮断空気の流量は、各遮断空気導入孔6から40Nm3/h、計480Nm3/hを供給し、残り270Nm3/hを第1空気供給孔8と第2空気供給孔9とから供給した。
原料の供給量と平均粒度、各空気供給口からの空気供給量、2つの製品取出口**、**における製品取り出し量と平均粒度とを表1に示す。
2・・・球状化炉(竪型の球状化炉)
2A・・・円筒状部
2B・・・円錐状部
3・・・サイクロン
4・・・バグフィルター
5・・・バーナ
6・・・遮断空気導入孔
7・・・粒子導出孔
8・・・第1空気供給孔
9・・・第2空気供給孔
10・・・送風ブロア
11・・・第1の搬送空気供給管
12・・・第2の搬送空気供給管
13・・・ダンパー(流量制御手段)
14・・・排出孔
15・・・ダクト
16・・・ダンパー
17・・・ダクト
18・・・空気導入ポート(冷却空気導入部)
19・・・ダンパー(流量調節機構)
20・・・ダクト
21・・・ダンパー
22・・・原料フィーダー
23・・・キャリアガス供給源
24・・・燃料ガス供給源
25・・・酸素供給源
Claims (5)
- 無機質粉体原料を火炎中に供給して無機質球状化粒子を生成する無機物質球状化粒子の製造装置であって、
球状化バーナを炉頂部に垂直下向きに備えた竪型の球状化炉と、
前記球状化炉の下流に無機質球状化粒子を捕集する球状化粒子捕集手段と、を備え、
前記球状化炉が、遮断空気を導入する遮断空気導入孔と、
前記球状化バーナの火炎中で球状化された球状化粒子を導出する粒子導出孔と、
前記粒子導出孔と水平方向に対向配置された、球状化粒子の搬送用空気を前記球状化炉内に供給する第1空気供給孔と、
前記第1空気供給孔の下方に設けられた、少なくとも1以上の第2空気供給孔と、を有することを特徴とする無機質球状化粒子の製造装置。 - 前記球状化炉は、円筒状部と前記円筒状部の下端に接続された円錐状部とからなり、
前記円筒状部の上端側には、前記遮断空気導入孔が設けられて当該円筒状部の炉内壁から斜め下方向に遮断空気を導入可能とされており、
前記円筒上部の下端側には、前記粒子導出孔と前記第1空気供給口とが水平方向に対向配置されており、
前記円錐状部の下端側には、少なくとも1以上の第2空気供給口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の無機質球状化粒子の製造装置。 - 前記第1空気供給孔に接続された第1の搬送空気供給管と、前記第2空気供給孔に接続された第2の搬送空気供給管と、を備え、
前記第1及び第2の搬送空気供給管が、前記球状化炉に供給する搬送空気の流量を制御する流量制御手段をそれぞれ備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無機質球状化粒子の製造装置。 - 前記球状化粒子捕集手段が、サイクロンと、前記サイクロンの下流に設けられたバグフィルターと、前記サイクロンと前記バグフィルターとの間に設けられた冷却空気導入部と、を有し、
前記冷却空気導入部は、流量調節機構を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の無機質球状化粒子の製造装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の無機質球状化粒子の製造装置を用いて、
前記サイクロンにて粗粒子を捕集するとともに、前記バグフィルターにて微粒子を捕集することを特徴とする無機質球状化粒子の製造方法。
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