JP2011015150A - 電子機器の開閉・回転検知機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】 特に、磁気センサの配線の引き回しの自由度が高く、また検知精度を向上させることが可能な電子機器の開閉・回転検知機構を提供することを目的とする。
【解決手段】 回転軸部16に取り付けられる磁石20と、ヒンジ部10に取り付けられる第1磁気センサ21と、カメラ本体側に設けられる第2磁気センサと、を有する。第1磁気センサ21及び第2磁気センサは、磁石20からの外部磁界に対して電気特性が変化する磁気検出素子を備えて構成されている。表示筐体3とカメラ本体間の開閉状態を、第2磁気センサにて前記外部磁界の変化を受けて検知する。また、表示筐体3の回転状態を、第1磁気センサ21にて前記外部磁界の変化を受けて検知する。表示筐体3の回転検知では、第1磁気センサ21は固定されたままで磁石20が回転軸部16の回転に伴って回転する。
【選択図】図5
【解決手段】 回転軸部16に取り付けられる磁石20と、ヒンジ部10に取り付けられる第1磁気センサ21と、カメラ本体側に設けられる第2磁気センサと、を有する。第1磁気センサ21及び第2磁気センサは、磁石20からの外部磁界に対して電気特性が変化する磁気検出素子を備えて構成されている。表示筐体3とカメラ本体間の開閉状態を、第2磁気センサにて前記外部磁界の変化を受けて検知する。また、表示筐体3の回転状態を、第1磁気センサ21にて前記外部磁界の変化を受けて検知する。表示筐体3の回転検知では、第1磁気センサ21は固定されたままで磁石20が回転軸部16の回転に伴って回転する。
【選択図】図5
Description
本発明は、第1部材と第2部材とをヒンジ部を介して開閉可能に連結するとともに、前記第1部材の表裏面を回転可能に支持する電子機器に係り、特に電子機器の開閉・回転検知機構に関する。
下記特許文献1や特許文献2には、携帯電話等の電子機器における開閉・反転検知機構が開示されている。
特許文献1,2では、表示筐体と操作筐体とが連結部を介して連結されており、連結部の部分に磁石が設けられ、表示筐体内部と操作筐体内部との双方に夫々、磁気センサが設けられている。
これら特許文献に記載された発明では、表示筐体と操作筐体との開閉動作を、操作筐体に設けられた第2磁気センサで検知し、表示筐体の表裏面の回転動作を、表示筐体に設けられた第1磁気センサで検知している。
しかしながら、上記した特許文献に記載された発明では、表示筐体の内部に第1磁気センサが設けられ、しかも表示筐体の表裏面を回転動作させたとき、それに伴って第1磁気センサも回転することになる。
このように磁気センサが固定されず移動してしまうため、第1磁気センサに接続されて引き出された配線の引き回しが難しくなる。例えば、表示筐体の表裏面を回転支持する回転軸部が筒状である場合、回転軸部の貫通空間に前記配線を通して表示筐体の内部から外部へ引き出すことも可能である。しかしながら、表示筐体に設けられた表示部の配線やその他の配線もあり、これら配線を前記回転軸部の貫通空間に全て通し、このとき空間に余裕がなければ、第1磁気センサの配線を別の部分から引き出さなければならなくなる。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するためのものであり、特に、磁気センサの配線の引き回しの自由度が高く、また検知精度を向上させることが可能な電子機器の開閉・回転検知機構を提供することを目的とする。
本発明は、第1部材と、第2部材と、前記第1部材及び第2部材の間に位置して前記第1部材と前記第2部材とを折り畳み可能に連結するヒンジ部と、前記第1部材の表裏面を回転可能に支持する回転軸部と、を有する電子機器の開閉・回転検知機構において、
前記開閉・回転検知機構は、前記回転軸部に取り付けられる磁石と、前記ヒンジ部に取り付けられる第1磁気センサと、前記第2部材側に設けられる第2磁気センサと、を有して構成され、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサは、前記磁石からの外部磁界に対して電気特性が変化する磁気検出素子を備えて構成されており、
前記第1部材と前記第2部材間の開閉状態を、前記第2磁気センサにて前記外部磁界の変化を受けて検知し、前記第1部材の回転状態を、前記第1磁気センサにて前記外部磁界の変化を受けて検知し、前記第1部材の回転検知では、前記第1磁気センサは固定されたままで前記磁石が前記回転軸部の回転に伴って回転することを特徴とするものである。
前記開閉・回転検知機構は、前記回転軸部に取り付けられる磁石と、前記ヒンジ部に取り付けられる第1磁気センサと、前記第2部材側に設けられる第2磁気センサと、を有して構成され、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサは、前記磁石からの外部磁界に対して電気特性が変化する磁気検出素子を備えて構成されており、
前記第1部材と前記第2部材間の開閉状態を、前記第2磁気センサにて前記外部磁界の変化を受けて検知し、前記第1部材の回転状態を、前記第1磁気センサにて前記外部磁界の変化を受けて検知し、前記第1部材の回転検知では、前記第1磁気センサは固定されたままで前記磁石が前記回転軸部の回転に伴って回転することを特徴とするものである。
本発明では、第1磁気センサをヒンジ部に取り付け、磁石を第1部材の表裏面を回転可能に支持する回転軸部に取り付けた。そして、第1部材の回転検知では、第1磁気センサは固定されたまま動かず磁石が回転軸部の回転に伴い回転する。このため第1磁気センサの配線の引き回しの自由度を高めることができ、配線を簡単に引き回すことが出来る。また従来と異なって第1磁気センサを第1部材の内部でなく外側のヒンジ部に取り付けるので、磁石とともに第1磁気センサの取付を簡単に出来る。
本発明では、前記回転軸部の先端面に前記磁石が取り付けられ、前記磁石の側面が着磁面であり、前記回転軸部の回転に伴い前記着磁面が回転することが好ましい。
これにより、磁石は回転軸部と略同心円上を回転し、磁石と第1磁気センサ間の距離は略一定に保たれる。このため、第1磁気センサを構成する磁気検出素子に対して略一定強度の回転磁場を作用させることができ、前記回転磁場により、前記磁気検出素子を磁気飽和させることができる。このため、第1磁気センサからヒステリシスの小さいリニアな出力を得ることができ、検出精度を向上させることができる。
また本発明では、前記ヒンジ部は、両端に設けられた回転部と、前記回転部間を連結する連結部とを有して構成され、前記第1磁気センサは前記連結部に取り付けられることが好ましい。従来のように第1磁気センサを第1部材内部へ取り付けるより、ヒンジ部の連結部に取り付けることで、取付に対する制約が少なく、第1磁気センサに対する取付の自由度を高めることができる。このため第1磁気センサと磁石間の距離を所定値に設定しやすく、検出精度を高めることが出来る。
また本発明では、前記第1部材を反転させない状態において、第1部材と第2部材とを折畳んだ第1モード、前記第1モードから第1部材と第2部材とを開いた第2モード、前記第2モードから前記第1部材の表裏面を反転させた第3モード、及び、前記第3モードから第1部材と第2部材とを折畳んだ第4モードを、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサの夫々の出力に基づいて検知することが好ましい。本発明の開閉・検知機構を備える電子機器によれば、上記の4モード、あるいはそれ以上のモードを高精度に検知して、各モードにて所定の処理・制御を行うことが可能である。
本発明の電子機器の開閉・回転検知機構によれば、磁気センサの配線の引き回しの自由度が高く、また検知精度を向上させることが可能である。
図1〜図4は、本実施形態の開閉・回転検知機構が組み込まれた電子機器(ビデオカメラ)を示す斜視図である。図5は、表示筐体(第1部材)の回転検知を説明するための正面図、図7は、カメラ本体(第2部材)と表示筐体との間の開閉検知を説明するための断面図、である。
ビデオカメラ1は、カメラ本体2と表示筐体3とを有して構成される。カメラ本体2の後部にはファインダ4や各種釦(図示しない)等が設けられている。またカメラ本体2の前部にはレンズ部5が設けられる。
図1に示すように、カメラ本体2の側方には開閉式の表示筐体3が連結されている。図1は、表示筐体3がカメラ本体2の側面に閉じた状態を示す。図1の状態を本実施形態では第1モードと称する。表示筐体3は第1モードのとき、カメラ本体2に対向する第1の面3aと、前記第1の面3aと反対側であって外側に位置する第2の面3bとを備える。
図1の第1モードから表示筐体3を開いた状態が図2である。なお図2の状態を本実施形態では第2モードと称する。
図2に示すように、表示筐体3の第1の面3aには、液晶ディスプレイ6が設けられる。
図2の第2モードから図2の矢印に示すように、表示筐体3の第1の面3a及び第2の面3bを180度反転させた状態が図3である。図3の状態を本実施形態では第3モードと称する。液晶ディスプレイ6は、第2モードと第3モードとで上下方向が逆転する。
そして図3の第3モードから図3の矢印に示すように、表示筐体3をカメラ本体1に閉じた状態が図4である。図4の状態を本実施形態では第4モードと称する。
図4の第4モードでは図1の第1モードと異なって表示筐体3の第1の面3aと第2の面3bが逆転して、第2の面3bがカメラ本体2と対向し、第1の面3aが外側を向くので、液晶ディスプレイ6を表示筐体3をカメラ本体2に閉じた状態で見ることができる。
本実施形態では、図1の第1モードから図2の第2モード、及び図3の第3モードから図4の第4モードに至る表示筐体3のカメラ本体2に対する開閉検知、及び図2の第2モードから図3の第3モードに至る表示筐体3の回転検知を次の機構を用いて行っている。
図5に示す表示筐体3は、図2及び図3に示す横向きの表示筐体3を90度縦に起こした状態を示している。
表示筐体3はカメラ本体2に図5に示すヒンジ部10を介して連結されている。ヒンジ部10は、両端に設けられた回転部11と、回転部11,11間を連結する連結部12とを有して構成されている。
回転部11は、一方に軸受(穴)が設けられた雌型部13と、軸受に挿入される回転軸を備える雄型部14とを備える。この実施形態では、雄型部14がカメラ本体2側に固定支持されている。また両端に設けられた雌型部13,13間が連結部12によって連結されている。
図5に示すようにヒンジ部10を構成する連結部12は、表示筐体3と分離して設けられている。よって表示筐体3が図2の第2モードから図3の第3モードに回転しても連結部12は追従せず固定されたまま動かない。
図5に示すように、表示筐体3には回転軸部16が回転可能に取り付けられている。回転軸部16はヒンジ部10の連結部12に対して垂直方向に延びて表示筐体3内に接続されている。図5(a)に引き出して示した拡大裏面図のように、例えば連結部12には貫通孔12aが設けられ、この貫通孔12aに回転軸部16が挿入される。例えば回転軸部16が連結部12から抜けないようにストッパ(図示せず)が設けられ、また連結部12と一体、あるいは別体として回転軸部16に対する軸受部(図示せず)が設けられ、この軸受部内に前記回転軸部16が挿通されている。
ヒンジ部10は表示筐体3から分離しているが、ヒンジ部10を構成する連結部12が表示筐体3に接続される回転軸部16と接続されており、ヒンジ部10にて表示筐体3とカメラ本体2とを折畳み可能に連結している。
また、表示筐体3は回転軸部16により表裏面を回転可能に支持されている。
図5(a)に示すように、回転軸部16の先端面16aに磁石20が取り付けられている。回転軸部16の先端面16aは、表示筐体3の内部に挿入される側でなく、表示筐体3から突出する側の面であることが好適である。これにより磁石20を回転軸部16に取り付けやすく、また、磁石20の配置スペースを比較的広く取ることができる。磁石20は、その側面が着磁面20aである。このため、回転軸部16が回転すると、磁石20の着磁面20aが回転する。磁石20の中心は、回転軸部16の略中心に置かれているため、磁石20は回転軸部16と略同心円上にて回転する。
図5(a)に示すように、回転軸部16の先端面16aに磁石20が取り付けられている。回転軸部16の先端面16aは、表示筐体3の内部に挿入される側でなく、表示筐体3から突出する側の面であることが好適である。これにより磁石20を回転軸部16に取り付けやすく、また、磁石20の配置スペースを比較的広く取ることができる。磁石20は、その側面が着磁面20aである。このため、回転軸部16が回転すると、磁石20の着磁面20aが回転する。磁石20の中心は、回転軸部16の略中心に置かれているため、磁石20は回転軸部16と略同心円上にて回転する。
磁石20の形状は限定されない。図5(a)では磁石20の平面形状が四角形状であるが円形状等であってもよい。また、回転軸部16が筒状で形成され、回転軸部16に形成された貫通空間を液晶ディスプレイ6等の配線を通すために利用する場合は、磁石20が前記配線の引き回しの邪魔にならないように、磁石20の中心に貫通孔(前記配線を通すための穴)が設けられていることが好適である。
本実施形態では図5(a)に示すように、ヒンジ部10の連結部12の表面(表示筐体3と対向する側の反対の面)に第1磁気センサ21が取り付けられる。第1磁気センサ21と磁石20とは側方方向にて対向するか、あるいは多少の高低差が存在している。ただし高低差が大きくなりすぎると、第1磁気センサ21に磁石20から流入する外部磁界の方向が面内方向成分より高さ方向成分に徐々に強くなり、第1磁気センサ21の磁気感度が小さくなるので、高低差が大きくなりすぎる場合には、例えば第1磁気センサ21と連結部12の間に第1磁気センサ21の高さを調整する土台を設ける等して、第1磁気センサ21と磁石20との高低差が所定範囲内に収まるように調整することが好適である。
また図7は、表示筐体3からカメラ本体2にかけて切断した部分縦断面図を示す。図7に示すようにカメラ本体2側には第2磁気センサ22が設けられる。
第1磁気センサ21及び第2磁気センサ22は、外部磁界に対して電気特性が変化する磁気検出素子を備えて構成される。
磁気検出素子Sの構成について説明する。図8に示すように、磁気検出素子Sは、例えば、基板上に、下から下地層60、反強磁性層61、固定磁性層62、非磁性材料層63、フリー磁性層64及び保護層65の順に積層されて成るGMR素子(巨大磁気抵抗効果素子)である。下地層60は例えばTa、反強磁性層61は例えばIrMn、固定磁性層62は例えばCoFe、非磁性材料層63は例えばCu、フリー磁性層64は例えばNiFe、保護層65は例えばTaで形成される。また、積層順を逆にしたり、固定磁性層62を積層フェリ構造で形成する等、図8の積層構造から変更が可能であるが、GMR素子を構成する場合、少なくとも固定磁性層62、非磁性材料層63、及びフリー磁性層64の3層構造を有していなければならない。
反強磁性層61と固定磁性層62の間には交換結合磁界(Hex)が生じて固定磁性層62の磁化方向(PIN方向)は一方向に固定される。
一方、フリー磁性層64の磁化方向は固定されず、作用する水平磁場成分の方向に向けられる。
図9は、本実施形態における第1磁気センサ21の回路構成図である。図9に示すように、第1磁気センサ21は、センサ部101と集積回路(IC)102とを有して構成される。
センサ部101には、第1磁気検出素子S1と固定抵抗素子F1とが第1出力取り出し部105を介して直列接続された第1直列回路106、及び、第2磁気検出素子S2と固定抵抗素子F2とが第2出力取り出し部109を介して直列接続された第2直列回路110が設けられる。
集積回路102には、固定抵抗素子F3と固定抵抗素子F4が第3出力取り出し部113を介して直列接続された第3直列回路114が設けられる。
第3直列回路114は、共通回路として第1直列回路106及び第2直列回路110と夫々ブリッジ回路を構成している。
図9に示すように集積回路102には入力端子(電源)119、グランド端子120及び2つの外部出力端子121,122が設けられている。
図9に示すように集積回路102内には、1つの差動増幅器125が設けられ、差動増幅器125の+入力部、−入力部のどちらかに、第3直列回路114の第3出力取り出し部113が接続されている。
第1直列回路106の第1出力取り出し部105及び第2直列回路110の第2出力取り出し部109は夫々第1スイッチ回路126の入力部に接続され、第1スイッチ回路126の出力部は差動増幅器125の−入力部、+入力部のどちらか(前記第3出力取り出し部113が接続されていない側の入力部)に接続されている。
図9に示すように、差動増幅器125の出力部はシュミットトリガー型のコンパレータ128に接続され、さらにコンパレータ128の出力部は第2スイッチ回路129の入力部に接続され、さらに第2スイッチ回路129の出力部側は2つのラッチ回路及びFET回路を経て第1外部出力端子121及び第2外部出力端子122に夫々接続される。
さらに図9に示すように、集積回路102内には第3スイッチ回路130が設けられている。第3スイッチ回路130の出力部は、グランド端子120に接続され、第3スイッチ回路130の入力部には、第1直列回路106及び第2直列回路110の一端部が接続されている。
さらに図9に示すように、集積回路102内には、インターバルスイッチ回路131及びクロック回路133が設けられている。インターバルスイッチ回路131のスイッチがオフされると集積回路102内への通電が停止するようになっている。インターバルスイッチ回路131のスイッチのオン・オフは、クロック回路133からのクロック信号に連動しており、インターバルスイッチ回路131は通電状態を間欠的に行う節電機能を有している。
クロック回路133からのクロック信号は、第1スイッチ回路126、第2スイッチ回路129、及び第3スイッチ回路130にも出力される。
第1磁気検出素子S1は、例えば外部磁界(+X)の強度変化に基づいて磁気抵抗効果を発揮するGMR素子であり、一方、第2磁気検出素子S2は、外部磁界(+X)と反対方向の外部磁界(−X)の磁界強度変化に基づいて磁気抵抗効果を発揮するGMR素子である。
例えば図5(a)に示す磁石20の配置のとき、第1磁気検出素子S1の抵抗値は変動するが、第2磁気検出素子S2の抵抗値は変動せず、図5(b)に示す磁石20の配置のとき、第2磁気検出素子S2の抵抗値は変動するが、第1磁気検出素子S1の抵抗値は変動しないようになっている。
図9に示す回路構成は、「双極2出力型」であり、すなわち第1磁気センサ21では、異なる磁極に対して夫々、出力を得ることが出来る。第1外部出力端子121から出力が得られるとき、例えば磁石20が図5(a)の配置になっていることを検知できる。また、図9の状態から各スイッチ回路126,129,130の接続状態が切り換えられ、第2外部出力端子122から出力が得られるとき、例えば磁石20が図5(b)の配置になっていることを検知できる。
一方、第2磁気センサ22は、図9と同じ回路構成であってもよいが、双極を検知できれば出力は1つでも足りる。例えば出力取り出し部105,109を直接、差動増幅器125に接続し、さらにコンパレータ128をどちらか一方の外部出力端子に接続する回路構成でもよく、かかる場合、図9に示す各スイッチ回路等は必要なくなり、回路構成を図9に比べて簡素化できる。
図1に示す第1モードでは、第1磁気センサ21と磁石20との関係が図5(a)、及び第2磁気センサ22と磁石20との関係が図7(a)であるとする。
図5(a)に示すように第1磁気センサ21には磁石20のN極が対向している。磁石20から第1磁気センサ21に作用する外部磁界が図9の+Xであれば、第1磁気検出素子S1が抵抗変化し、第1外部出力端子121から出力が得られる(Highレベルの信号が得られる)。
また図7(a)に示すように、第2磁気センサ22と磁石20とは接近状態にある。このとき、第2磁気センサ22には、一方向からの外部磁界が作用し、図9に示す第1磁気検出素子S1か第2磁気検出素子S2のどちらか一方の磁気検出素子Sが抵抗変化する。上記したように第2磁気センサ22は双極1出力型であるため、どちらか一方の磁気検出素子Sが抵抗変化したことで出力が得られる(Highレベルの信号が得られる)。
このように、第1磁気センサ21の第1外部出力端子121及び第2磁気センサ22から夫々、Highレベルの信号が出力されたことで、表示筐体3がカメラ本体2に対して第1モードにあること検知できる。
続いて、図2に示す第2モードでは、第1磁気センサ21と磁石20との関係は変化しない。よって、第1磁気センサ21の第1外部出力端子121からHighレベルの信号が出力される。
一方、第2モードに移行すると、図7(b)に示すように、磁石20と第2磁気センサ22間の距離は図7(a)よりも離れ、第2磁気センサ22に作用する外部磁界の強度は小さくなる。そして出力電圧がコンパレータ等で規定される閾値電圧を下回り、第2磁気センサ22からはLowレベルの信号が出力される。
このように、第1磁気センサ21の第1外部出力端子121から、Highレベルの信号が出力され、第2磁気センサ22からLowレベルの信号が出力されることで、表示筐体3がカメラ本体2に対して第2モードにあること検知できる。
次に、第3モードに移行するとき、第2磁気センサ22と磁石20との関係は変わらない。よって第2磁気センサ22からLowレベルの信号が出力されたままである。
一方、第2モードから第3モードへ移行するとき、表示筐体3が回転軸部16の回転により回転して、回転軸部16の先端面16aに設置された磁石20も回転し、表示筐体3の表裏面を180度反転させると、第1磁気センサ21に対して磁石20のS極が対向した状態になる(図5(b)参照)。
このとき、磁石20から第1磁気センサ21に作用する外部磁界が図9の−Xとなるため、第2磁気検出素子S2が抵抗変化し、第2外部出力端子122からHighレベルの出力が得られる。
このように、第1磁気センサ21の第2外部出力端子122から、Highレベルの信号が出力され、第2磁気センサ22からLowレベルの信号が出力されることで、表示筐体3がカメラ本体2に対して第3モードにあること検知できる。
次に、第4モードに移行するとき、第1磁気センサ21と磁石20との関係は変わらない。よって第1磁気センサ21の第2外部出力端子122から、Highレベルの信号が出力される。
一方、第3モードから第4モードに移行すると、図7(b)から図7(a)の状態に変化し、第2磁気センサ22と磁石20とが接近する。このとき、第2磁気センサ22には、第1モードのときに対して反対方向の外部磁界が作用し、図9に示す第1磁気検出素子S1か第2磁気検出素子S2のどちらか一方の磁気抵抗効果素子Sが抵抗変化する(第1モードのときに抵抗変化した磁気検出素子とは異なる磁気検出素子が抵抗変化する)。上記したように第2磁気センサ22は双極1出力型であるため、どちらか一方の磁気検出素子Sが抵抗変化したことでHighレベルの出力が得られる。
このように、第1磁気センサ21の第2外部出力端子122から、Highレベルの信号が出力され、第2磁気センサ22からHighレベルの信号が出力されることで、表示筐体3がカメラ本体2に対して第4モードにあること検知できる。
以上により、図1ないし図4に示す4モード全ての状態を検知できる。本実施形態に示すビデオカメラ1等の電子機器では、いずれのモードも第1磁気センサ21及び第2磁気センサ22の夫々の出力に基づいて検知し、検知出力に基づいて、各モードに対して所定の処理・制御を行うことが可能である。
例えば、第1モードでは、液晶ディスプレイ6が起動した状態のまま表示筐体3を閉じると、所定時間経過後に液晶ディスプレイ6の電源が落ちるように制御される。第2モードは、通常モードであり、起動した液晶ディスプレイ6にはファインダ4越しに見える風景が映し出される。第3モードでは、例えば自分撮り機能が起動し、レンズ部5に写る自分の姿が液晶ディスプレイ6に映し出される。このとき、第3モードでの液晶ディスプレイ6の上下は、第2モードのときと逆転しているので、表示もそれに合わせて切換え、且つ液晶ディスプレイ6に映し出される風景は鏡像となるように制御される。第4モードでは、再び図2と同じ通常のモードに戻されるか、あるいは別のモードが起動するように制御される。ただし、第4モードでの液晶ディスプレイ6の上下は、第2モードのときと逆転しているので、表示もそれに合わせて切換えることが必要である。
上記では4モードの切換であったが、4モード以上の切換が行われるように制御することも可能である。例えば第2モードと第3モードの途中や、第3モードと第4モードの途中に、別のモードが起動するように制御することも可能である。
本実施形態では、図5に示すように、磁石20は、回転軸部16の先端面16aに取り付けられている。そして、磁石20の側面が着磁面20aであり、回転軸部16の回転に伴い前記着磁面が回転する。
これにより、磁石20は回転軸部16と略同心円上を回転し、磁石20と第1磁気センサ21間の距離は略一定に保たれる。このため、第1磁気センサ21を構成する磁気検出素子に対して略一定強度の回転磁場を作用させることができ、前記回転磁場により、前記磁気検出素子を磁気飽和させることができる。このため、第1磁気センサ21からヒステリシスの小さいリニアな出力を得ることができ、検出精度を向上させることができる。また回転磁場の作用により、第1磁気センサ21にてデジタル信号でなくアナログ信号を取り出すことで磁石20の回転角度を知ることも可能である。
また上記のように回転磁場の作用により磁石20の回転角度を検知するには、図6に示すように第1磁気センサ21を磁石20と厚さ方向(高さ方向)にて対向する位置に配置することがより好適である。なお図6の実施形態においても第1磁気センサ21はヒンジ部10に取り付けられる。
なお第1磁気センサ21の検出回路構成は双極2出力型として説明したが、単極1出力型としてもよい。すなわち図9に示す第1磁気検出素子S1及び第2磁気検出素子S2のどちらか一方のみが設けられ、各スイッチ回路126,129,130は設けられておらず、外部出力端子121,122も一方のみ設けられる。単極1出力型では、N極かS極のどちらか一方のみしか検知できないが、例えばN極を検知してHighレベルの信号が出力されるとき、Lowレベルの信号が出力されれば、S極を検知しているとみなすことができ、図5(a)あるいは図5(b)の2状態を知ることができるので、単極1出力型でも足りる。ただし双極2出力型としたほうが、第2モード−第3モード間のモード切換タイミングの自由度が高く、きめ細かい調整を行うことができ好適である。
また磁気抵抗効果素子SはGMR素子のほか、TMR素子、AMR素子、ホール素子等であってもよいが、感度に優れたGMR素子あるいはTMR素子とすることで、検出精度の向上を図ることが出来る。
また本実施形態における開閉・回転検知機構は、図1〜図4に示すビデオカメラ1以外にデジタルカメラ等にも適用できる。
1 ビデオカメラ
2 カメラ本体
3 表示筐体
6 液晶ディスプレイ
10 ヒンジ部
11 回転部
12 連結部
16 回転軸部
20 磁石
20a 着磁面
21 第1磁気センサ
22 第2磁気センサ
61 反強磁性層
62 固定磁性層
63 非磁性材料層
64 フリー磁性層
101 センサ部
102 集積回路(IC)
121、122 外部出力端子
125 差動増幅器
128 コンパレータ
S1 第1磁気検出素子
S2 第2磁気検出素子
2 カメラ本体
3 表示筐体
6 液晶ディスプレイ
10 ヒンジ部
11 回転部
12 連結部
16 回転軸部
20 磁石
20a 着磁面
21 第1磁気センサ
22 第2磁気センサ
61 反強磁性層
62 固定磁性層
63 非磁性材料層
64 フリー磁性層
101 センサ部
102 集積回路(IC)
121、122 外部出力端子
125 差動増幅器
128 コンパレータ
S1 第1磁気検出素子
S2 第2磁気検出素子
Claims (4)
- 第1部材と、第2部材と、前記第1部材及び第2部材の間に位置して前記第1部材と前記第2部材とを折り畳み可能に連結するヒンジ部と、前記第1部材の表裏面を回転可能に支持する回転軸部と、を有する電子機器の開閉・回転検知機構において、
前記開閉・回転検知機構は、前記回転軸部に取り付けられる磁石と、前記ヒンジ部に取り付けられる第1磁気センサと、前記第2部材側に設けられる第2磁気センサと、を有して構成され、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサは、前記磁石からの外部磁界に対して電気特性が変化する磁気検出素子を備えて構成されており、
前記第1部材と前記第2部材間の開閉状態を、前記第2磁気センサにて前記外部磁界の変化を受けて検知し、前記第1部材の回転状態を、前記第1磁気センサにて前記外部磁界の変化を受けて検知し、前記第1部材の回転検知では、前記第1磁気センサは固定されたままで前記磁石が前記回転軸部の回転に伴って回転することを特徴とする電子機器の開閉・回転検知機構。 - 前記回転軸部の先端面に前記磁石が取り付けられ、前記磁石の側面が着磁面であり、前記回転軸部の回転に伴い前記着磁面が回転する請求項1記載の電子機器の開閉・回転検知機構。
- 前記ヒンジ部は、両端に設けられた回転部と、前記回転部間を連結する連結部とを有して構成され、前記第1磁気センサは前記連結部に取り付けられる請求項1又は2に記載の電子機器の開閉・反転検知機構。
- 前記第1部材を反転させない状態において、第1部材と第2部材とを折畳んだ第1モード、前記第1モードから第1部材と第2部材とを開いた第2モード、前記第2モードから前記第1部材の表裏面を反転させた第3モード、及び、前記第3モードから第1部材と第2部材とを折畳んだ第4モードを、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサの夫々の出力に基づいて検知する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電子機器の開閉・反転検知機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009157057A JP2011015150A (ja) | 2009-07-01 | 2009-07-01 | 電子機器の開閉・回転検知機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009157057A JP2011015150A (ja) | 2009-07-01 | 2009-07-01 | 電子機器の開閉・回転検知機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011015150A true JP2011015150A (ja) | 2011-01-20 |
Family
ID=43593602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009157057A Withdrawn JP2011015150A (ja) | 2009-07-01 | 2009-07-01 | 電子機器の開閉・回転検知機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011015150A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113141427A (zh) * | 2020-01-19 | 2021-07-20 | Oppo广东移动通信有限公司 | 可折叠壳体组件及可折叠电子设备 |
-
2009
- 2009-07-01 JP JP2009157057A patent/JP2011015150A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113141427A (zh) * | 2020-01-19 | 2021-07-20 | Oppo广东移动通信有限公司 | 可折叠壳体组件及可折叠电子设备 |
CN113141427B (zh) * | 2020-01-19 | 2023-04-25 | Oppo广东移动通信有限公司 | 可折叠壳体组件及可折叠电子设备 |
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