JP2011013782A - 中継装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 接触して近距離無線通信させることが困難な電子機器同士であっても、近距離無線通信によるデータ送受信することが可能となる中継装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 中継装置200がPC100に接触され、もしくは近づけられると、送信側機器であるPC100と中継装置200とは接続を確立する。PC100から受信したデータは、中継装置200のメモリに一時的に保存される。PCから受信したデータを格納した中継装置200が、テレビ300に接触され、もしくは近づけられ、中継装置200とテレビ300との接続が確立されると、中継装置200はテレビ300へデータ送信を開始する。中継装置200によるデータ中継動作によって、送信側機器であるPC100から受信側機器であるテレビ300へデータを直接転送したのと実質的に同様の効果を生じさせることができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 中継装置200がPC100に接触され、もしくは近づけられると、送信側機器であるPC100と中継装置200とは接続を確立する。PC100から受信したデータは、中継装置200のメモリに一時的に保存される。PCから受信したデータを格納した中継装置200が、テレビ300に接触され、もしくは近づけられ、中継装置200とテレビ300との接続が確立されると、中継装置200はテレビ300へデータ送信を開始する。中継装置200によるデータ中継動作によって、送信側機器であるPC100から受信側機器であるテレビ300へデータを直接転送したのと実質的に同様の効果を生じさせることができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、近距離無線通信技術に関し、特にデータを送受信するための中継装置に関する。
近年、TransferJET(商標)のような新しい近距離無線転送技術を利用したデータ送受信方法が考案されている。TransferJET(商標)では、物理的なコネクタやケーブルを必要とせず、機器同士を3cm程度近づけると機器同士の接続が確立され通信が始まる。送信側の機器を受信側の機器に直接かざすことにより、モバイル機器と据え置き機器或いはモバイル機器同士のアドホック的な直接通信が可能である。
近距離無線転送技術の一種として特許文献1には、電子ペンを利用したデータ送受信方法が開示されている。コピーしたいデータを電子ペンで操作して端末装置から電子ペンにデータを送信し、その電子ペンの記憶部にデータを記憶する。ペーストしたい位置を電子ペンで指示すると、通信装置を用いて電子ペンの記憶部のデータを電子ペンから端末装置に送信し、電子ペンで指示した位置にペーストする。
特許文献1に記載された技術であると、同一端末装置または複数端末装置間でデータの移動および複写を行うことはできるが、専用のペンが必要となる上に、ペン入力機能を有する端末装置間でないとデータの移動を行うことが出来ない。
TransferJET(商標)は、特許文献1に記載された技術のような制限はなく、送信側機器を受信側機器にかざすことで通信が可能ではあるが、例えば、据え置き型のデスクトップパソコンに保存されている写真データをテレビに送信して、テレビの画面上に写真データを表示させるような場合には、不都合が生じる。つまり、デスクトップパソコンとテレビのように、データ送信側の機器とデータ受信側の機器とが、共に据え置き型の機器であるような場合には、機器同士を近接させて接続を確立させることは難しい。
そこで本発明の目的は、接触して近距離無線通信させることが困難な電子機器同士であっても、近距離無線通信によるデータ送受信することが可能となる中継装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係る中継装置は、送信側機器である第1の電子機器から受信したデータを受信側機器である第2の電子機器へ送信する中継装置であって、第1の電子機器および第2の電子機器と近距離無線通信を行う通信部と、前記通信部を通じて第1の電子機器から受信したデータと第1の電子機器の識別情報とを保持するメモリと、前記通信部を通じて第2の電子機器から受信された当該第2の電子機器の識別情報と前記メモリに保持された第1の電子機器の識別情報とが同一か否かを判定する判定部と、前記判定部により第1の識別情報と第2の識別情報とが異なると判定され、且つ、前記第1の識別情報を受信した時点から規定時間内に前記第2の識別情報を受信した場合に、前記メモリに保持されたデータを前記通信部を通じて第2の電子機器へ送信するよう制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、接触して近距離無線通信させることが困難な電子機器同士であっても、近距離無線通信によるデータ送受信することが可能となる中継装置を提供することができる。
以下本発明に係る実施の形態を、図面を参照して説明する。なお本発明の実施形態で、近距離無線通信とは、電子機器同士が接触した状態かあるいは電子機器同士が数ミリメートルから高々10センチ程度の比較的近接した距離間で通信可能な無線を用いた通信をいう。また、電子機器および中継装置のブロック図に示す各構成は、それぞれハードウェアとソフトウェアを適宜組み合わせて実現することができる。
本実施形態においては、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」という)を送信側機器とし、テレビを受信側機器として説明する。ただし、本発明を実施するにあたりテレビを送信側機器としてPCを受信側機器としても良いことは言うまでもない。さらに、送信側機器と受信側機器とを共にPCとしたり、送信側機器と受信側機器とを共にテレビとする等、送信側機器と受信側機器をどのような機器とするかは任意に選択することができる。
図1は本発明の実施形態に係る中継装置および電子機器の外観斜視図である。まず図1に示すPC100について説明する。本実施形態でPC100は送信側機器として利用される。PC100は本体筐体101を備え、本体筐体101には表示筐体102がヒンジ103を介して開閉可能に取り付けられている。表示筐体102は本体筐体101の上面101aが露出される開き位置と、本体筐体101の上面101aが覆われる閉じ位置とで開閉可能である。表示筐体102内にはLCD(Liquid Crystal Display)から構成される表示装置102aが組み込まれる。
本体筐体101内には複数の電子部品を搭載した回路基板(図示せず)が収容されている。本体筐体101の上面101aには、内部入力装置としてタッチパッド104およびキーボード105が取り付けられる。本体筐体101の上面101aにはPC100の電源をオン/オフするための電源スイッチ106も設けられる。また本体筐体101には、外部入力装置としてマウスを接続することも可能である。
本体筐体101の上面101aには近距離無線通信を行うための通信アンテナ107が設けられる。通信アンテナ107は、たとえば基板上に平面状のアンテナが実装されたものが使用される。
本体筐体101の上面101aに設けられた通信アンテナ107と、中継装置200に設けられた通信アンテナ207とを接触させた状態か、あるいは数ミリメートルから高々10センチ程度の距離間で近接させた状態にすることで、PC100と中継装置200との間で無線通信を行うことができる。
PC100と中継装置200とが無線通信を行うために十分高い利得を確保できるのであれば、PC100の本体筐体101の上面101aに通信アンテナ107を露出させず、例えば筐体101に通信アンテナ107を内蔵させても良い。
続いて、同じく図1に示す中継装置200について説明する。中継装置200は筐体201を備え、筐体201には電源スイッチ202、ボタンスイッチ203、204、LED205、表示装置206、通信アンテナ207が設けられる。
電源スイッチ202は中継装置200の電源をオン/オフするために設けられる。ボタンスイッチ203、204は中継装置200によるデータの保存、データの受信/送信等の各種操作を行うために設けられる。図1には2つのボタンスイッチ203、204を示しているが、ボタンスイッチは必要な数を設ければ良い。また、各ボタンスイッチに複数の機能を割り当てても良い。
LED205は、中継装置200の状態を示すためのインジケータとして設けられる。
例えば、PC100とのデータ受信中、他の電子機器へのデータ送信中にLED205を点灯させ、データ送信中/受信中であることを示したり、PC100や他の電子機器との接続を確立する処理(コネクション)中にLED205を点滅させたりして、中継装置200の状態を示すことができる。
表示装置206は、中継装置200を操作するためのグラフィカルユーザインタフェースを表示したり、中継装置200の状態を表示したりするために設けられる。例えば、送信/受信されるデータを表示装置206に表示される画面上から選択したり、中継装置200の動作設定を行うための設定画面を表示するために使用される。
これら電源スイッチ202、ボタンスイッチ203、204、LED205、表示装置206は筐体201の上面201aに設けられる。
筐体201の上面201aの反対側に位置する下面201bには、近距離無線通信を行うための通信アンテナ207が設けられる。
筐体201の下面201bに設けられた通信アンテナ207と、PC100に設けられた通信アンテナ107とを接触させた状態か、あるいは数ミリメートルから高々10センチ程度の距離間で近接させた状態にすることで、PC100と中継装置200との間で無線通信を行うことができる。
PC100と中継装置200とが無線通信を行うために十分高い利得を確保できるのであれば、中継装置200の筐体201の下面201bに通信アンテナ207を露出させず、筐体201に通信アンテナ107を内蔵させても良い。
図2は本発明の実施形態に係るシステム構成を示す図である。図2を用いて送信側機器、中継装置、受信側機器の間でのデータ送受信処理の流れを大まかに示す。なお、図2では、送信側機器であるPC100、中継装置200、受信側機器であるテレビ300の各部の符号は省略している。
中継装置200がPC100に接触され、もしくは近づけられると、送信側機器であるPC100と中継装置200とは接続を確立する(図2(a)から(b)に示す)。PC100と中継装置200との接続が確立されると、中継装置200はPC100からデータ受信を開始する(図2(b)に示す)。
PC100から受信したデータは、中継装置200のメモリに一時的に保存される(図2(c)に示す)。PCから受信したデータを格納した中継装置200が、テレビ300に接触され、もしくは近づけられると、受信側機器であるテレビ300と中継装置200とは接続を確立する(図2(c)から(d)に示す。)中継装置200とテレビ300との接続が確立されると、中継装置200はテレビ300へデータ送信を開始する(図2(d)に示す)。
テレビ300へのデータ送信が完了すると、中継装置200は送信済みのデータをメモリから消去する。
以上のように、中継装置200によるデータ中継動作によって、送信側機器であるPC100から受信側機器であるテレビ300へデータを直接転送したのと実質的に同様の効果が生じる。
図3は本発明の実施形態に係る電子機器の構成を示すブロック図である。図2には送信側機器をPC100とし、受信側機器をテレビ300としているが、送信側機器と受信側機器をどのような機器とするかは任意に選択することができるため、送信側機器/受信側機器の一例として、PC100のブロック図を元に説明する。
PC100には、CPU120、チップセット121、主メモリ(RAM)122、表示制御回路123、ハードディスクドライブ(HDD)124、無線通信回路125、エンベデッドコントローラ126等が設けられている。
CPU120は、PC100の各コンポーネントの動作を制御するプロセッサである。
このCPU120は、HDD124から主メモリ(RAM)122にロードされるオペレーティングシステムおよび各種アプリケーションプログラム/ユーティリティプログラムを実行する。主メモリ(RAM)22は、各種データバッファの格納にも用いられる。
チップセット121は、CPU120とのインタフェース、主メモリ122とのインタフェース、表示制御回路123とのインタフェースを備えている。また、PCIデバイスやUSBデバイス等の制御や、無線通信回路125やエンベデッドコントローラ126との通信も行う。
表示制御回路123は、PC100のディスプレイモニタとして使用される表示装置102aを制御する。表示制御回路123は、OSまたはアプリケーションプログラムによってビデオメモリ(図示せず)に書き込まれた表示データに対応する映像信号を表示装置3aに送出する。
HDD(Hard Disc Drive)124は、OSや各種のアプリケーションプログラム/ユーティリティプログラムおよびデータファイルを格納する。
無線通信回路125は、通信アンテナ107による通信を制御するための回路である。
通信アンテナ107を通じて送受信されるデータの変調、復調等を行う。
エンベデッドコントローラ126は、PC100の電源管理のためのコントローラと、タッチパッド104およびキーボード105などを制御するコントローラとが集積された1チップのマイクロコンピュータである。
エンベデッドコントローラ126は、電源コントローラ127と共同して、ユーザによる電源スイッチ106の操作に応答してPC100をパワーオン/パワーオフする処理を実行する。電源コントローラ127は、PC100に内蔵されたバッテリ128からの電力、またはACアダプタ129を介して外部から供給される電力を用いて、PC100内の各コンポーネントに電力を供給する。
図4は本発明の実施形態に係る中継装置のブロック図である。なお、ここでは送信側機器であるPC100を第1の電子機器とも呼ぶ。また受信側機器であるテレビ300を第2の電子機器とも呼ぶ。
中継装置200のハードウェア構成の基本的な部分は、PC100のハードウェア構成と共通する。本発明を実施するにあたり、中継装置200は必ずしもPC100と同じレベルの性能を備える必要はなく、PC100のハードウェア構成と比較して部品そのものや機能を省略したり、性能を下げることは可能である。
中継装置200には、CPU220、チップセット221、主メモリ222、表示制御回路223、無線通信回路225、エンベデッドコントローラ226等が設けられている。
CPU220は、中継装置200の各コンポーネントの動作を制御するプロセッサである。中継装置200で実行される処理は、PC100に比べればその処理の種類も処理負荷も少ないと考えられる。中継装置200のCPU220は、必ずしもPC100のCPU120ほどの性能を備えていなくてもよい。
CPU220は、不揮発性メモリ223に格納されている各種プログラムを実行する。
主メモリ222は、中継装置200が他の電子機器と送受信した各種データの格納に用いられる。主メモリ222は、データを一時的に保持するためのワークメモリとしても用いられる。主メモリ222は、第1の電子機器と第2の電子機器との間で送受信を行うデータを記憶する。また、主メモリ222は第1の電子機器から受信される第1の識別情報241や、第2の電子機器から受信される第2の識別情報242も記憶する。
不揮発性メモリ223には中継装置200がPC100や他の電子機器と近距離無線通信を行ったりデータを送受信したりするためのプログラムや、送受信したデータの記憶や消去をするためのプログラム、その他必要なプログラムが格納されている。その中でも主要なプログラムについて以下に説明する。
判定プログラム250は、通信アンテナ207を通じて第1の電子機器から受信されて主メモリ222に記憶された第1の識別情報と、通信アンテナ207を通じて第2の電子機器から受信された第2の識別情報とが同一か否かを判定する。
通信制御プログラム251は、判定プログラム250による判定の結果や、第1の識別情報を受信してから第2の識別情報を受信するまでの時間や、第1の電子機器から受信したデータを第2の電子機器へ送信した回数、等の条件に応じて送受信動作を制御する。予め定められた特定の条件が満たされた場合に、通信制御プログラム251は、第1の電子機器から受信したデータを第2の電子機器へ送信するよう制御する。
データ管理プログラム252は、主メモリ222に記憶されたデータの管理をするためのプログラムである。第1の識別情報を受信してから第2の識別情報を受信するまでの時間や、第1の電子機器から受信したデータを第2の電子機器へ送信した回数、等について予め定められた特定の条件が満たされた場合に主メモリ222に記憶されたデータを消去する。ここで言う、予め定められた特定の条件とは、例えば不揮発性メモリ223に記憶されている規定時間255や規定回数256により定められる条件のことを指す。
規定時間255として5分が設定されている場合に、第1の識別情報を受信してから第2の識別情報を受信するまでの時間が4分であるとすると、通信制御プログラム251は第1の電子機器から受信したデータを第2の電子機器へ送信するように中継装置200を制御する。一方、第1の識別情報を受信してから第2の識別情報を受信するまでの時間が6分であるとすると、データ管理プログラム252は主メモリ222に記憶されたデータを消去する。すなわち規定時間255として設定されている時間を経過すると、中継装置200の主メモリ222に記憶されているデータが消去される。
規定回数256として4回が設定されている場合に、中継装置200が第1の電子機器から受信したデータを第2の電子機器へ4回送信したとすると、データ管理プログラム252は、主メモリ222に記憶されたデータを消去する。中継装置200が第1の電子機器から受信したデータを異なる4つの電子機器に対して1回ずつ送信した場合にも、データ管理プログラム252は、主メモリ222に記憶されたデータを消去する。すなわち規定回数256として設定されている回数のデータ送信が実行されると、中継装置200の主メモリ222に記憶されているデータが消去される。
規定時間255の値、規定回数256の値は、設定プログラム253によりセットしたり変更したりすることができる。
チップセット221は、CPU220とのインタフェース、メモリ222や不揮発性メモリ223とのインタフェースを備えている。このチップセット221には、中継装置200のディスプレイモニタとして使用される表示装置206を制御するための機能も含まれている。また、無線通信回路225やエンベデッドコントローラ226との通信も行う。
チップセット221には、タイマカウンタ261とデータ送信回数カウンタ262とが含まれる。タイマカウンタ261は、リアルタイムクロック等によって構成される時間を計るためのカウンタである。データ送信回数カウンタ262は、無線通信回路225および通信アンテナ207を通じて、主メモリ222に記憶されたデータを他の電子機器へ送信した回数を数えるカウンタである。これらタイマカウンタ261によりカウントされた時間や、データ送信カウンタ262によりカウントされた送信回数が、それぞれ規定時間255、規定回数256と比較された上で、通信制御プログラム251、データ管理プログラム252による処理が実行される。本実施形態では、タイマカウンタ261とデータ送信回数カウンタ262とがいずれもチップセット221に含まれる例を示したが、チップセット221の外側に設けても良い。タイマカウンタ261とデータ送信回数カウンタ262の担うべき機能をハードウェアでなくソフトウェアで実現してもよく、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせで実現してもよい。
無線通信回路225は、通信アンテナ207による通信を制御するための回路である。
通信アンテナ207を通じて送受信されるデータの変調、復調等を行う。
エンベデッドコントローラ226は、中継装置200の電源管理のためのコントローラと、電源スイッチ202、ボタンスイッチ203、ボタンスイッチ204、LED205、などを制御するコントローラとが集積された1チップのマイクロコンピュータである。
エンベデッドコントローラ226は、電源コントローラ227と共同して、ユーザによる電源スイッチ202の操作に応答して中継装置200をパワーオン/パワーオフする処理を実行する。電源コントローラ227は、中継装置200に内蔵されたバッテリ228からの電力を用いて、中継装置200内の各コンポーネントに電力を供給する。
図5は本発明の実施形態に係る無線通信シーケンスを示す図である。
送信側機器である第1の電子機器から中継装置200へのデータ受信および中継装置200から受信側機器である第2の電子機器へのデータ送信は、中継装置200の不揮発性メモリ223に格納される近距離無線通信のためのプログラムを実行することで行われる。
中継装置200が第1の電子機器に接触され、もしくは近づけられると、送信側機器である第1の電子機器は、中継装置200に対してリクエスト信号(REQ)を送る。中継装置200は送信側機器である第1の電子機器に対して、リクエスト信号(REQ)をエラーなく正常に受けた旨の応答信号(ACK)を送る。リクエスト信号(REQ)は、第1の電子機器から中継装置200に送ってもよく、中継装置200から第1の電子機器に送ってもよい。特別な事情がない場合には、一般にバッテリ駆動時間が長いと考えられる第1の電子機器から中継装置200にリクエスト信号(REQ)を送る方が望ましい。
この時、中継装置200が第1の電子機器に接触され、もしくは近づけられることで、中継装置200は受信モードに切り替わる。この受信モードへの切り替えは、例えば、通信制御プログラム251を実行することで行われる。なお、第1の電子機器に接触されたり、近づけられたりする前に、予め中継装置200が受信モードに切り替えられていても良い。
第1の電子機器は、中継装置200から応答信号(ACK)を受け取ると、まず中継装置200に対して、送信側機器のプロトコルを送る。送信側機器のプロトコルを受信すると、中継装置200は送信側機器である第1の電子機器に対して応答信号(ACK)を送る。この時、中継装置200は送信側機器のプロトコルを自らが持つ主メモリ222に記憶する。中継装置200はこのプロトコルを利用して、以後のデータ送受信を行うことができる。
続いて、送信側機器は中継装置200に対してデータを送信し、中継装置200は送信側機器から送信されるデータを受信する。受信したデータは中継装置200の主メモリ222に記憶される。
送信側機器がデータ送信を終了するとその旨を中継装置200に対して通知を行い、中継装置200は送信側機器に対して応答信号(ACK)を送る。
中継装置200が送信側機器からのデータ受信を完了すると、中継装置200は通信制御プログラム251の指示により、中継装置200を受信モードから送信モードへ切り替える。中継装置200は、送信側機器からのデータ受信を完了したことをもって、送信モードに切り替わるようにしても良いし、中継装置200のボタンスイッチ203やボタンスイッチ204が操作されたことをもって、送信モードに切り替わるようにしても良い。
中継装置200は送信側機器から受信して主メモリ222に記憶したプロトコルを利用して受信側機器と通信を行う。
第1の電子機器から受信したデータが主メモリ222に記憶された中継装置200が、受信側機器である第2の電子機器に接触され、もしくは近づけられると、中継装置200は、受信側機器である第2の電子機器に対してリクエスト信号(REQ)を送る。受信側機器である第2の電子機器は中継装置200に対して、リクエスト信号(REQ)を受けた旨の応答信号(ACK)を送る。なお、近づけられた受信側機器である第2の電子機器から、中継装置200に対してリクエスト信号(REQ)を送るようにしてもよい。
中継装置200は、第2の電子機器から応答信号(ACK)を受け取ると、主メモリ222に記憶されたプロトコルを第2の電子機器に送る。受信側機器である第2の電子機器は中継装置200に対して応答信号(ACK)を送る。第2の電子機器はこのプロトコルを利用して、中継装置200からデータ受信を行うことができる。
続いて、中継装置200は第2の電子機器に対してデータを送信し、第2の電子機器は中継装置200から送信されるデータを受信する。
中継装置200がデータ送信を終了するとその旨を第2の電子機器に対して通知を行い、第2の電子機器は中継装置200に対して応答信号(ACK)を送る。第2の電子機器へのデータ送信を終了すると、中継装置200はデータ管理プログラム252を実行することにより主メモリ222に格納されたデータを消去する。
以上のように、中継装置200によるデータ中継動作によって、送信側機器である第1の電子機器(例えば、PC100)から受信側機器である第2の電子機器(例えば、テレビ300)へデータを直接転送したのと実質的に同様の効果が生じる。
本実施形態では中継装置200が受信側機器からプロトコルを受信し、以後このプロトコルを利用することでデータ送受信を行うとしたが、プロトコルに代わりパケット情報を用いても良い。データ発信元のアドレス、変調/復調の方式等をパケット情報に含めて、このパケット情報をやりとりすることで、中継装置と電子機器との接続が確立されるようにしても良い。
図6は本発明の実施形態に係るシステム構成を示す図である。
中継装置200がPC100に接触され、もしくは近づけられると、送信側機器であるPC100と中継装置200とは接続を確立する。PC100と中継装置200との接続が確立されると、中継装置200はPC100からデータを受信し、受信したデータを中継装置200のメモリに保存する。PC100から受信したデータを格納した中継装置200が、他のPC400に接触され、もしくは近づけられると、受信側機器であるPC400と中継装置200とは接続を確立する。
中継装置200とPC400との接続が確立されると、中継装置200はPC400へデータ送信を開始する。中継装置200がPC400へのデータ送信を完了すると、続いて、PC410と接続を確立してデータ送信を行う。中継装置200に定められた規定時間、規定回数の範囲内であれば、PC100から一度受信したデータを複数のPC400、PC410、PC420、PC430へ続けて送信することができる。
この実施形態によれば、例えば会議中に発表者がプロジェクターに映し出しているデータを会議参加者がそれぞれ使用している各PCへ配布することができる。
この他にも、デスクトップPC内のデータを中継装置に記憶させ、複数のプリンタにデータ送信をさせることも可能である。すなわち、デスクトップPCとプリンタが同じネットワーク上になくても、デスクトップPCのデータを近距離無線通信で複数のプリンタに送信することができる。
図7本発明の実施形態に係るデータ送受信の手順を示すフローチャートである。
中継装置200は、データと第1の電子機器の識別情報とを合わせて第1の電子機器から受信する(ステップ1−1)。中継装置200は、受信したデータと第1の電子機器を主メモリ222に記憶する(ステップ1−2)中継装置200は、続いて第2の電子機器から識別情報を受信し(ステップ1−3)、第1の電子機器の識別情報と第2の電子機器の識別情報が同一か否かを判断する(ステップ1−4)。
第1の電子機器の識別情報と第2の識別情報が同一でない場合(ステップ1−4のNo)、第1の識別情報を受信した時点から規定時間内に第2の識別情報を受信したか否かを判断する(ステップ1−5)。第1の電子機器の識別情報と第2の識別情報が同一でない場合とは、送信側機器である第1の電子機器と受信側機器である第2の電子機器とが異なる機器であることに相当する。
第1の識別情報を受信した時点から規定時間内に第2の識別情報を受信した場合(ステップ1−5のYes)、中継装置200は第1の電子機器から受信してメモリに記憶されているデータを第2の電子機器へ送信する(ステップ1−6)。
データを送信した回数が規定回数に達していない場合は(ステップ1−7のNo)、第2の電子機器に続いて他の電子機器にデータ送信をする。
中継装置200から他の電子機器に対してデータを送信した回数が規定回数に達すると(ステップ1−7のYes)、中継装置200のメモリに記憶されたデータを消去する(ステップ1−8)。
また、第1の識別情報を受信してから第2の識別情報を受信するまでの時間が規定時間を経過した場合にも(ステップ1−5のNo)、メモリに記憶されたデータを消去する(ステップ1−8)。
なお、第1の識別情報と第2の識別情報が同一である場合は(ステップ1−4のNo)、結果として、送信側機器である第1の電子機器と受信側機器である第2の電子機器とが同一である場合に相当するため、特別な処理は行わない。
以上の説明のように本発明の実施形態によれば、接触して近距離無線通信させることが困難な電子機器同士であっても、近距離無線通信によるデータ送受信することが可能となる中継装置を提供することができる。
本発明ではその主旨を逸脱しない範囲であれば、上記の実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。
なお、中継装置を専用装置として使用する以外にも、携帯電話に中継装置の機能を搭載しても良い。この時、携帯電話を中継装置モードで使用する場合に一時的に保存するデータは、携帯電話が通常のデータを保存する格納場所とは別の格納場所に保存することで、携帯電話のデータを干渉することなく、中継装置として使用することができる。
100…PC、200…中継装置、207…通信アンテナ、220…CPU、221…チップセット、222…主メモリ、223…不揮発性メモリ、225…無線通信回路、300…テレビ
Claims (4)
- 送信側機器である第1の電子機器から受信したデータを受信側機器である第2の電子機器へ送信する中継装置であって、
第1の電子機器および第2の電子機器と近距離無線通信を行う通信部と、
前記通信部を通じて第1の電子機器から受信したデータと第1の電子機器の識別情報とを記憶するメモリと、
前記通信部を通じて第2の電子機器から受信された当該第2の電子機器の識別情報と前記メモリに記憶された第1の電子機器の識別情報とが同一か否かを判定する判定部と、
前記判定部により第1の識別情報と第2の識別情報とが異なると判定され、且つ、前記第1の識別情報を受信した時点から規定時間内に前記第2の識別情報を受信した場合に、前記メモリに記憶されたデータを前記通信部を通じて第2の電子機器へ送信するよう制御する制御部と、
を備えることを特徴とする中継装置。 - 前記第1の識別情報を受信した時点から前記規定時間を経過すると、前記メモリに記憶されたデータを消去するデータ管理部を備えることを特徴とする請求項1記載の中継装置。
- 前記データ管理部は、前記第1の電子機器から受信したデータを他の電子機器に送信した回数を数えて、規定回数データを送信したら、データを消去する
ことを特徴とする請求項2記載の中継装置。 - 前記データ管理部は、前記第1の識別情報を受信した時点から前記規定時間を経過する第1の条件か、前記第1の電子機器から受信したデータを他の電子機器に送信した回数が規定回数に達する第2の条件か、いずれかの条件が満たされた場合に前記メモリに記憶されたデータを消去することを特徴とする請求項3記載の中継装置。
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JP2009155385A JP2011013782A (ja) | 2009-06-30 | 2009-06-30 | 中継装置 |
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- 2009-06-30 JP JP2009155385A patent/JP2011013782A/ja active Pending
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