JP2011013748A - 受渡装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】顧客にオーダに応じた写真と、当該写真の画像データが記録された記録媒体とを、一括して管理して顧客に受け渡すことができる受渡装置を提供することを目的とする。
【解決手段】シートにプリント処理が施された処理済みシートSを収納する処理済みシート収納部68と、プリント処理された画像データが記録された記録媒体Cを受け取って保持する受取保持部90と、処理済みシート収納部68に収納されている処理済みシートSを、受取保持部90が保持している記録媒体Cとともに受け渡す受渡部67と、を備える。
【選択図】図3
【解決手段】シートにプリント処理が施された処理済みシートSを収納する処理済みシート収納部68と、プリント処理された画像データが記録された記録媒体Cを受け取って保持する受取保持部90と、処理済みシート収納部68に収納されている処理済みシートSを、受取保持部90が保持している記録媒体Cとともに受け渡す受渡部67と、を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、シートにプリント処理が施された処理済みシートを顧客に受け渡す受渡装置に関する。
写真、葉書やポスタなどのシート状製品を製造する様々な製造装置が開発されている。例えば、シート状製品の製造装置として、特許文献1に開示されるものを挙げることができる。特許文献1は、顧客が自身のオーダを入力する入力インターフェースと、この顧客のオーダに応じてプリントされた写真を受け渡す受け渡し部を備える写真受渡装置を開示する。
特許文献1が開示する写真受渡装置は、複数の区画を有するラックを備え、ラック内の区画に積層された写真を収容し、顧客が受取操作を行なうと、写真受渡動作を開始し、ラックの区画内の写真をラック外へ押出し、顧客に写真束を受け渡す。
ところで、顧客が、自身がオーダしたプリントされた写真の画像データを、店頭において記録媒体に記録することを要望する場合がある。このような場合、店頭のスタッフが、顧客から提供された写真の画像データを、写真受渡装置以外の他の記録装置を用いて、CD−ROMなどの記録媒体に記録することになる。
写真受渡装置以外の他の記録装置によって、写真の画像データが記憶された記録媒体は、店頭のスタッフによって、写真とは別に顧客に受け渡されることになる。そのため、顧客は、写真と当該写真の画像データが記録された記録媒体とを別々に受け取ることが必要となる。
また、先述されたように、写真受渡装置は、顧客のオーダに応じた写真をラック内の区画に積層しておき、顧客の受取操作に応じて、ラック内の区画に積層された写真を顧客に受け渡す。このように、写真の管理は写真受渡装置によって行われる。一方、写真の画像データが記録された記録媒体は、写真受渡装置によって管理されずに、顧客が店頭に受け取りにくるまで店頭のスタッフによって管理されるのが通例である。
そのため、顧客は、写真の受け取り、及び、当該写真の画像データが記録された記録媒体の受け取りを別々に行う必要があり面倒である。一方の店頭のスタッフも、写真の画像データが記録された記録媒体の管理を写真の管理とは別に行う必要があり面倒である。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、顧客にオーダに応じた写真と、当該写真の画像データが記録された記録媒体とを、一括して管理して顧客に受け渡すことができる受渡装置を提供することを目的とするものである。
本発明の一の局面に係る受渡装置は、シートにプリント処理が施された処理済みシートを収納する処理済みシート収納部と、プリント処理された画像データが記録された記録媒体を受け取って保持する受取保持部と、前記処理済みシート収納部に収納されている前記処理済みシートを、前記受取保持部が保持している前記記録媒体とともに受け渡す受渡部と、を備えることを特徴とする(請求項1)。
この構成によれば、顧客のオーダに応じてプリント処理が施された処理済みシートは、処理済みシート収納部に収納される。また、プリント処理された画像データが記録された記録媒体は、受取保持部で受け付けて保持される。これら写真及び記録媒体は、受渡部によって同時に顧客に受け渡される。
そのため、顧客のオーダに応じた写真と、当該写真の画像データが記録された記録媒体とを、一括して管理して顧客に受け渡すことができる。
上記構成において、少なくとも、前記処理済みシート収納部、前記受取保持部、及び前記受渡部を有するハウジングをさらに備えており、前記受取保持部として、前記処理済みシート収納部と、前記ハウジングの壁面に設けられ、前記記録媒体を受け取る投入窓と、前記処理済みシートを、前記投入窓が受け取った前記記録媒体とともに前記処理済みシート収納部まで搬送して収納させる処理済みシート搬送部と、を備えており、前記受渡部は、前記処理済みシート収納部に収納されている処理済みシート及び前記記録媒体を取り出して受け渡す構成とされている構成とすることができる(請求項2)。
この構成によれば、記録媒体を投入窓へ投入すれば、投入窓が受け取った記録媒体が、処理済みシートとともに処理済みシート収納部へ収納される。そして、処理済みシート収納部に収納されている処理済みシート及び記録媒体が一括して顧客に受け渡される。そのため、プリント処理された画像データが記録された記録媒体が投入窓へ投入されるだけで、当該記録媒体が、写真とともに一括して管理され、顧客へ受け渡されることになる。
上記構成において、前記処理済みシート搬送部は、前記記録媒体を受け付ける記録媒体受付位置を有しており、前記投入窓が受け取った前記記録媒体を前記処理済みシート搬送部の前記記録媒体受付位置まで移動させる記録媒体移動部をさらに備えている構成とすることができる(請求項3)。
この構成によれば、投入窓に記録媒体が投入されたとき、投入された記録媒体が、記録媒体移動部によって、処理済みシート搬送部の記録媒体受付位置まで移動する。そのため、投入窓が記録媒体受付位置に対応する位置以外の位置に設けられていても、投入窓に投入された記録媒体を、処理済みシート搬送部に受け付けさせることができる。従って、ハウジングの壁面における投入窓が設けられる位置の自由度が向上する。
上記構成において、少なくとも、前記処理済みシート収納部、前記受取保持部、及び前記受渡部を有するハウジングと、前記ハウジング内に設けられ、前記記録媒体を収納する記録媒体収納部と、をさらに備えており、前記受取保持部として、前記記録媒体収納部と、前記ハウジングの壁面に設けられ、前記記録媒体を受け取る投入窓と、前記投入窓が受け取った前記記録媒体を前記記録媒体収納部まで搬送して収納させる記録媒体搬送部と、を備えており、前記受渡部は、前記処理済みシート収納部に収納されている処理済みシート及び前記記録媒体収納部に収納されている前記記録媒体を取り出して受け渡す構成とされている構成とすることができる(請求項4)。
この構成によれば、顧客のオーダに応じてプリント処理が施された処理済みシートを処理済みシート収納部に収納しておく。また、プリント処理された画像データが記録された記録媒体を記録媒体収納部に収納しておく。これら写真及び記録媒体は、受渡部によって同時に顧客に受け渡される。
そのため、顧客のオーダに応じた写真と、当該写真の画像データが記録された記録媒体とを、一括して管理して顧客に受け渡すことができる。
本発明によれば、顧客のオーダに応じた写真と、当該写真の画像データが記録された記録媒体とを、一括して管理して顧客に受け渡すことができる。従って、顧客及び店頭のスタッフの双方の利便性を向上させた受渡装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る写真受渡装置について図面を参照して説明する。まず、本発明の一実施形態に係る写真受渡装置が適用される一例として、写真プリントシステムを示す。この例示的な写真プリントシステムは、写真プリント店/写真現像店等に設置されて写真画像をプリントするために用いられる。
図1は、写真プリントシステム1の概略構成図である。図に示すように、写真プリントシステム1は、写真受渡装置30、受付装置10及び情報処理装置20から構成される。
受付装置10は、顧客から写真プリント(処理済みシート)の注文(オーダ)依頼を受け付ける専用の装置である。情報処理装置20は、受付装置10で受け付けた注文依頼の情報を写真受渡装置30に伝送する装置である。写真受渡装置30は、情報処理装置20から伝送された注文依頼情報に基づいて、この情報に含まれる画像データをプリント処理して写真を生成するとともに、生成された写真を顧客に自動的に受け渡す装置である。受付装置10、情報処理装置20及び写真受渡装置30は、例えば、LANを介して通信可能に接続される。
図2は、受付装置10の概略構成図である。受付装置10は、例えば、CPUにより構成されるとともに受付装置10の全体の制御を司る制御部14と、ディスプレイ11、メディアドライブ12、コネクタ13及び受付証プリンタ15とを備える。
メディアドライブ12は、メディアMから画像データを取得する部分である。メディアMとして、コンパクトフラッシュ(登録商標)、SDメモリカード(登録商標)及びメモリースティック(登録商標)等の半導体メディアMSや、コンパクトディスク、CD−R(CD−Recordable)、MO(Magnet Optical Disk)等のディスク状メディアMdを採用することができる。メディアドライブ12は、これらのメディアMそれぞれに対応するメディアドライブから構成される。
コネクタ13は、カメラ付き携帯電話機Tを接続するためのコネクタであり、携帯電話機Tで撮影された画像データを取得する。これらメディアM及び携帯電話機Tを用いて取得された各画像データは制御部14に入力される。
ディスプレイ11は、例えば、表示面にタッチパネルが形成された液晶式の表示装置により構成され、入力インターフェースとして用いられる。ディスプレイ11には、制御部14に入力されたメディアM及び携帯電話機Tから取得された画像データが表示される。顧客は、ディスプレイ11上の表示を確認ながらディスプレイ11を操作することで、プリントする画像データ、所望のプリント枚数及び所望のプリントサイズを指定し、写真プリントを注文依頼する。
制御部14は、ディスプレイ11の操作に応じて注文依頼を受け付ける。制御部14は、注文依頼を受け付けると、オーダ番号を決定するとともに、指定された画像データ、プリント枚数及びプリントサイズを含む注文依頼情報を情報処理装置20に送信する。
受付証プリンタ15は、注文依頼を受け付けたことを証明するための受付証Vを発行する部分である。受付証プリンタ15は、注文依頼を受け付けると、制御部14からの信号に基づき受付証Vを発行する。受付証Vには、オーダ番号を示すバーコードがプリントされる。
再度、図1を参照する。情報処理装置(信号処理装置)20は、処理装置24とフィルムスキャナ22を備える。
処理装置24は、写真受渡装置30を制御し、受付装置10から送信された注文依頼情報に基づきプリント処理を実現する。また、処理装置24は、CPU等の演算処理ユニットを備え、この演算処理ユニットは、写真受渡装置30及び/又は受付装置10から送信される各種の信号を用いた演算並びに判定処理を実行する。尚、処理装置24は、例えば、汎用コンピュータで構成することができる。処理装置24は、受付装置10から送信された注文依頼情報に含まれる画像データに対して、必要に応じて補正処理を行うとともに、CDやMOやFD等のディスク状メディアMd或いは半導体メディアMsの各構造に対応して、メディアドライブ27にセットされたディスク状メディアMd又は半導体メディアMsに、画像データを保存して電子アルバムを作成する。
情報処理装置20は、メディアM等からの画像の他、写真フィルムFの画像もプリントすることができるように構成される。フィルムスキャナ22は、写真フィルムFのコマ画像を光電変換によりデジタル信号化するための装置であり、処理装置24にはフィルムスキャナ22を用いて画像データとして取り込まれたコマ画像が伝送される。
ここで、図1及び図3を参照する。図3は、写真受渡装置30の概略構成図である。
写真受渡装置30は、前面にドア部34を備えた筐体(ハウジング)32と、筐体32内に収容されるプリンタ部40と、切り屑回収箱50及び集積排出部60とを備える。
ドア部34には、受付証Vにプリントされたバーコードを読み取るためのバーコード読み取り装置36が設けられる。また、ドア部34には、筐体32内から排出された写真を顧客に受け渡すための写真排出部37が設けられる。
写真受渡装置30は、バーコード読み取り装置36を用いて、オーダ番号を示すバーコードが読み取られると、オーダ番号に対応した写真を写真排出部37に排出し、顧客が指定した写真を受け取ることが可能となる。
また、写真受渡装置30において、筐体32の壁面320には、プリント処理された画像データが記録された記録媒体Cを受け取る投入部70が設けられている。この投入部70は、図1において、筐体32の右側面に設けられている。しかしながら、筐体32の左側面、前面、及び背面のいずれかに設けられていてもよい。
投入部70は、筐体32の壁面320に形成された投入窓701、及び、壁面320に対して回動自在に設けられており、投入部70が使用されない際には投入窓701を塞いだ状態とする蓋700、を備える。
ここに、投入窓701は、記録媒体Cよりも広い幅を有するスリット状の窓からなり、図3及び図7に示される記録媒体受付位置PO2に対応する位置に設けられている。例えば、投入窓701は、投入ユニット64の上方の位置に設けられている。
ここに、記録媒体Cは、例えば、CD−ROMやDVDなどの各種メディアで構成されており、顧客が店頭に持ち込んだメディアM及び携帯電話機Tから取得された画像データが、写真プリントシステム1以外のシステムに設けられている記録装置(図示せず)によって記録される。このような記録媒体Cは、店頭のスタッフによって、投入窓701へ投入される。
プリンタ部40は、処理装置24による制御下で、処理装置24から伝送された画像データをプリントペーパー(シート)にプリントし、指定されたプリントサイズの写真(プリント処理物)を指定されたプリント枚数生成する。集積排出部60は、プリンタ部40で生成された写真をオーダ番号毎に集積するとともに、オーダ番号に対応した写真を写真排出部37に排出する。切り屑回収箱50は、プリンタ部40で生成される切り屑(後述する)を貯留する。
図3乃至図5を参照する。図4は、プリンタ部40内部の概略構成図であり、図5はプリンタ部40の外観斜視図である。プリンタ部40は、筐体41と、外付マガジン42aと、手差しプレート42cを備える。筐体41の内側には、内蔵マガジン42bと、プリンタ本体44と、カッター45と、乾燥装置46と、複数のローラー47が設けられる。外付マガジン42aは、筐体41の前方下部に配置されるとともに、筐体41の前面に連結される。筐体41の後面には、筐体41の内外を連通させる排出口49が開口している。
外付けマガジン42a及び内蔵マガジン42bは、それぞれ内側にプリントペーパーP1,P2を収容する部分である。これらマガジン42a、42bには、プリントペーパーP1,P2がそれぞれ巻き芯43a、43bの周囲にロール状に巻かれた状態で収容される。プリントペーパーP1,P2のうち一方は、予備用であり、他方のプリントペーパーP1、P2がなくなると使用される。内蔵マガジン42bは、筐体41の前側下部に配置されている。或いは、プリントペーパーP1,P2が、互いに異なる幅寸法を備え、顧客のオーダに応じて、切り替えられて使用されるものとしてもよい。
ローラー47は、プリントペーパーP1,P2を各マガジン42a、42bから排出口49に向かって搬送する役割を担う。これらローラー47は、モータ等の駆動手段(図示せず)により回転駆動され、プリントペーパーP1,P2を各マガジン42a、42bからそれぞれ上方に引き出した後、排出口49に向かって略水平に搬送する。また、これらローラー47は、プリントペーパーP3を手差しプレート42cから排出口49に向かって略水平に搬送する。
プリンタ本体44は、プリントペーパーP1,P2にプリント処理を行なう。プリンタ本体44は、ローラー47により搬送されたプリントペーパーP1,P2に順次処理装置24から伝送された画像データをプリントする。プリンタ本体44は、プリントペーパーP1,P2の搬送経路上であって、各マガジン42a、42bよりも搬送方向下流側に設けられている。プリンタ本体44には、例えば、インクジェット式プリント機構を採用することができる。
図4及び図6を参照する。図6は、画像がプリントされるプリント対象領域と切断後に不要とされる部分を概略的に表したプリントペーパーP1,P2の平面図である。
プリンタ本体44は、プリントペーパーP1,P2の表面のうち指定されたプリントサイズに応じたプリント対象領域Rにプリンタヘッド44aからインクを飛散付着させることでプリント処理を行う。
カッター45は、プリントペーパーP1,P2のうちプリント対象領域Rの周囲の不要部分を切断して、指定されたプリントサイズの写真を生成する部分である。このカッター45は、プリントペーパーP1,P2を上下に挟む二枚のカッター刃45a、45bを備え、これらカッター刃45a、45bの間の位置にプリント対象領域Rの上流端及び下流端が搬送されると、上下方向に摺動してこの上下流端を切断する。この切断により、プリントペーパーP1、P2は、プリント対象領域Rからなる写真と、それ以外の不要部分とに分断される。
不要部分には、連続するプリント対象領域R間の不要部分Q1と、プリント対象領域Rの下流端とプリントペーパーP1、P2の巻き端Eとの間の不要部分Q2が含まれる。ここで、不要部分Q2の長さが、プリントペーパーP1,P2の巻き端E周辺は巻き癖が強いので、プリントペーパーP1,P2の巻き端E周辺においては、搬送方向に比較的長い範囲の部分がプリント処理を行なわない不要部分Q2として設定されている。その際に、不要部分Q2の長さが、プリント対象領域Rの長さより短くなるように設定してもよい。そのため、このカッター45では、プリント対象領域R間の不要部分Q1からなる第1切り屑と、不要部分Q2からなるとともに第1切り屑よりも搬送方向の長さが長い第2切り屑とが生成される。
切り屑回収箱50は、第1切り屑及び第2切り屑をその内側に貯留する。この切り屑回収箱50は、カッター45の下方から枚葉搬送ユニット61のリバース部62の下端部まで延びる箱状部材であり、上方の開口部分から第1切り屑及び第2切り屑が投入される。
ここで、プリントペーパーP1,P2は、カッター45の搬送方向上下流に設けられたローラー47により保持された状態で、一つの不要部分Q1についてその下流側部分及び上流側部分において、カッター45により2回の切断動作が施与される。この切断動作により生じる第1切り屑は、そのまま直下に落下し、切り屑回収箱50に排出される。一方、不要部分Q2については、最後のプリント対象領域Rの上流側部分が切断されることにより生成される。この切断により生じる第2切り屑は、後記で説明するように、ローラー47によって写真と同様に下流側に搬送され、リバース部62を通して切り屑回収箱50に排出される。
乾燥装置46は、プリントペーパーP1、P2に付着したインクの乾燥を促進する。乾燥装置46は、カッター45の搬送方向下流側に設けられ、カッター45を通過したプリントペーパーP1、P2すなわち写真に乾燥風Wを吹き付けて、この写真に付着したインクの乾燥を促進する。
このようにして、プリンタ部40にて所定の画像データがプリントされた所定サイズの写真は、排出口49から集積排出部60側に搬送される。
なお、プリンタ部40には、手差しプレート42cが設けられている。この手差しプレート42cは、オペレーター等によりプリントペーパーP3が挿入される部分である。この手差しプレート42cには、例えば、各マガジン42a、42bに収容されているプリントペーパーP1、P2とは異なるサイズのプリントペーパーP3が挿入される。そして、指定されたプリントサイズに応じて、この手差しプレート42cに挿入されたプリントペーパーP3に対して、プリンタ本体44を用いて、プリントペーパーP1、P2と同様のプリント処理が施される。ただし、このプリントペーパーP3は、ロール状を有しておらず、このプリントペーパーP3にプリント処理が行われる場合には、上述した第2切り屑は生成されない。
図3を再度参照する。
受渡部60は、枚葉搬送ユニット61と、大量ストッカ64と、昇降ユニット65と、投入ユニット66と、押出しユニット67と、昇降ラック68を備える。
枚葉搬送ユニット61は、プリンタ部40の排出口49から排出された写真を、プリンタ部40の上方に設けられた昇降ユニット65に搬送する。枚葉搬送ユニット61は、プリンタ部40の筐体41の後面に接続されるとともに、排出口49近傍から昇降ユニット65に向かって上下方向に伸びる形状をなす。枚葉搬送ユニット61は、排出口49近傍から昇降ユニット65に向かって上下方向に伸びる搬送経路に沿って複数のローラー61aを有する。これらローラー61aの回転駆動に伴い、写真が上方に搬送される。
本実施形態では、枚葉搬送ユニット61のローラー61aは下側のローラー61aほど前側に配置されており、これらローラー61aに沿う搬送経路が排出口49に向かうほど前方に傾斜するよう構成されている。そのため、枚葉搬送ユニット61が傾斜しない場合に比べて、枚葉搬送ユニット61の前側に接続されるプリンタ部40を前側に位置させることができ、ドア部34側からのプリンタ部40の取り出しが容易になっている。
枚葉搬送ユニット61の下部には、リバース部62が設けられる。リバース部62は、写真を一旦下方に搬送した後、写真の姿勢を保ったまま上方にスイッチバック搬送する部分である。枚葉搬送ユニット61では、排出口49から後方に排出された写真を上方に案内した後、その上端において再度前方に案内する。尚、このようなスイッチバック搬送機構を備えない場合(単に写真を後方、上方、前方の順に搬送する機構を用いた場合)は、写真の表裏が反転してしまい、排出口49において上面であったインクが付着したプリント面が搬送ユニット上端において下を向くこととなる。
本実施形態では、リバース部62によって、写真を一旦下方に搬送した後、その姿勢を保ったまま上方に搬送することで、昇降ユニット65においてプリント面が上側になるようにしている。
リバース部62は、写真を上下方向に案内する複数のローラー62aを有する。これらローラー62aは、回転駆動装置(図示せず)で回転駆動されるとともに、その回転方向が切換え可能とされている。この回転駆動装置は、これらローラー62aを正回転させて写真を一端下方に搬送させた後、ローラー62aを逆回転させて写真の表裏を反転させた上で上方に搬送する。
ここで、前述のように、排出口49からは写真とともに第2切り屑が排出されるが、この第2切り屑は、リバース部62の下端部から切り屑回収箱50に排出される。すなわち、第2切り屑が搬送された場合には、回転駆動装置は、ローラー62aの回転を切換えず、第2切り屑がこれらローラー62aから離間するまで下方への搬送を行なう。これにより第2切り屑を下方に排出する。
また、昇降ユニット65は、少なくとも、枚葉搬送ユニット60によって搬送されてきた写真を受け付けるための写真受付位置(処理済みシート受付位置)PO1、及び、投入窓701へ投入された記録媒体Cを受け付けるための記録媒体受付位置PO2を含む経路を通過するよう構成されている。
ここに、写真受付位置PO1及び記録媒体受付位置PO2は、写真受付装置30の前後方向の線で表された位置である。写真受付位置PO1は、写真受渡装置30の幅(左右)成分PO1(X)、及び、写真受渡装置30の上下成分PO1(Y)で表すことができる。また、記録媒体受付位置PO2は、写真受渡装置30の幅(左右)成分PO2(X)、及び、写真受渡装置30の上下成分PO2(Y)で表すことができる。
投入窓701は、記録媒体受付位置PO2に対応する位置に設けられている。例えば、投入窓701は、記録媒体受付位置PO2の上下成分PO2(Y)と同じ位置、或いは、上下成分PO2(Y)に近接する、上下成分PO2(Y)よりも下方位置に設けられる。
制御部200は、情報処理装置20の制御下で、写真受渡装置30を統括的に制御するものである。制御部200は、昇降ユニット65を制御して、写真受付位置PO1に位置する状態で写真を受け付けさせる。その後、昇降ユニット65を制御して、記録媒体受付位置PO2に位置する状態で、投入窓701へ投入された記録媒体Cを受け付けさせる。すると、昇降ユニット65において、写真束の上に記録媒体Cが載置された状態となる。
このような写真受渡装置30において、昇降ユニット65及び投入ユニット66は、処理済みシート搬送部80を構成する。尚、投入ユニット66の詳細は後述される。
また、処理済みシート搬送部80、投入窓701、昇降ラック68は、受取保持部90を構成する。また、押出しユニット67は受渡部を構成する。
図7は、枚葉搬送ユニット61から排出された後に写真を写真受渡装置30内で蓄積保管するために用いられる各構成の写真受渡装置30の幅方向の位置関係を概略的に表す斜視図である。図8は、枚葉搬送ユニット61から排出された直後に写真を集積する昇降ユニット65の駆動系を概略的に示す。ここで、図3と併せて、図7及び図8を参照する。
昇降ユニット65は、枚葉搬送ユニット61により搬送された各写真を整頓しつつ集積する。昇降ユニット65は、水平方向に写真受渡装置30の正面側から背面側に延びる略断面L字型の昇降板65a、65bを有する。昇降板65a、65bは、昇降ブラケット651に接続される。昇降ブラケット651は、複数のローラ652を備え、複数のローラ652は、上下方向に延設するレール部材653を挟持する。レール部材653に平行に駆動ベルト654が配され、駆動ベルト654の下端は駆動モータ655の回転シャフトに接続され、上端は写真受渡装置30の幅方向に延設するアイドルシャフト650に接続される。また、昇降ブラケット651及び昇降板65a、65bは、駆動ベルト654に接続される。駆動モータ655により、昇降板65a、65bは、枚葉搬送ユニット61の上端とほぼ同じ高さ位置から、この上端より上方の所定位置(例えば、記録媒体受付位置PO2の上下方向の位置PO2Yで表される位置)との間で昇降駆動される。昇降板65a、65bの高さ位置の制御は、位置センサ(図示せず)を用いてなされる。
例えば、写真受付位置PO1の上下成分PO1(Y)に、昇降ユニット65の所定部位(例えば昇降ユニット65の上端部)が位置したときに、制御部200(図3参照)が、駆動モータ655の駆動を停止させる。これにより、昇降ユニット56を、写真受付位置PO1の上下成分PO1(Y)に位置させることができる。
また、記録媒体受付位置PO2の上下成分PO2(Y)に、昇降ユニット65の所定部位(例えば昇降ユニット65の上端部)が位置したときに、制御部200(図3参照)が、駆動モータ655の駆動を停止させる。これにより、昇降ユニット56を、記録媒体受付位置PO2の上下成分PO2(Y)に位置させることができる。
昇降ユニット65は、オーダ毎に写真を集積し、1つのオーダに含まれる写真が集積され、その後、記録媒体Cが載置されると、昇降板65a、65bは投入ユニット66に向けて上昇する。尚、昇降ユニット65に対してどのように記録媒体Cが載置されるかについては後述される。
或いは、図13に関連して詳述される昇降ラック68に形成された利用可能な貯留室68aの収容可能枚数に応じた枚数の写真を集積し、さらに記録媒体Cが載置された後、昇降板65a、65bは投入ユニット66に向けて上昇する。尚、この場合、昇降板65a、65bによる写真の集積並びに搬送動作は、顧客の1つのオーダに対して複数回繰り返され、顧客の1つのオーダに含まれる写真は、複数の貯留室68aに収容されることとなる。
ここに、図8には、昇降ユニット65が写真受付位置PO1の上下成分PO1(Y)に位置して写真を受け付けた後、記録媒体受付位置PO2の上下成分PO2(Y)に位置して、記録媒体Cを受け付ける様子が示されている。このように、昇降ユニット65がまず写真受付位置の上下成分PO1(Y)に位置して写真を受け付けた後、記録媒体受付位置PO2の上下成分PO2(Y)に位置して、記録媒体Cを受け付けるので、昇降ユニット65において、写真Sの束の上に記録媒体Cが載置された状態となる。
昇降ユニット65は上下動に加えて、写真受渡装置30の幅方向(左右方向)への移動が可能である。図9は、昇降ユニット65を写真受渡装置30の幅方向に動作させるための駆動系の概略図である。ここで、図9及び図7を併せて参照する。尚、図9には、後述する整頓板は示されていない。
昇降ユニット65の昇降板65a、65bの正面側端部は、写真受渡装置30の幅方向に延設するフレーム656上で支持される。フレーム656の正面側に一対のベルト657が配設される。ベルト657は、フレーム656の延設方向に対して平行に延びる。図9に示す例において、一対のベルト657のうち上側に配設されるベルト657aは、昇降板65aに接続され、下側に配設されるベルト657bは、昇降板65bに接続される。上方に位置するベルト657aの右端は、駆動モータ658aに接続され、左端はアイドラシャフト659aに接続される。また、下方に位置するベルト657bの左端は、駆動モータ658bに接続され、右端はアイドラシャフト659bに接続される。昇降板65a、65bそれぞれに独立した駆動系を設けることにより、昇降板65a、65b間の間隔を好適に調整可能となり、多種の写真の幅寸法に対応可能となる。
尚、昇降板65a、65bの位置制御は、好適な位置センサを用いて実行される。例えば、写真受付位置PO1の左右成分PO1(X)に、昇降ユニット65の所定部位(例えば昇降ユニット65の右端部)が位置したときに、制御部200(図3参照)が、駆動モータ658a及び駆動モータ658bの駆動を停止させる。これにより、昇降ユニット56を、写真受付位置PO1の左右成分PO1(X)に位置させることができる。
また、記録媒体受付位置PO2の左右成分PO2(X)に、昇降ユニット65の所定部位(例えば昇降ユニット65の右端部)が位置したときに、制御部200(図3参照)が、駆動モータ658a及び駆動モータ658bの駆動を停止させる。これにより、昇降ユニット56を、記録媒体受付位置PO2の左右成分PO2(X)に位置させることができる。
図7を参照すると、一対の昇降板65a、65bの間で、上方に突出する整頓板660が示されている。図10は、整頓板660の駆動系を示し、昇降板65a、65bは省略されている。尚、図10には、写真Sが枚葉搬送ユニット61から昇降ユニット65に排出される様子も合わせて示されている。
図7及び図10に示す如く、整頓板660は、枚葉搬送ユニット61よりも写真受渡装置30の正面側に位置するとともに昇降板65a、65bの間に配設される。枚葉搬送ユニット61から排出された各写真の下流側端縁は、一対の昇降板65a、65bの間で上方に立設される整頓板660に当接する。したがって、昇降板65a、65b上の写真それぞれは、下流側端縁が揃った状態で積み重ねられることとなる。
整頓板660は、可動基部661から上方に立設されている。可動基部661は写真受渡装置30の奥行き方向に延設するレール部材662に接続され、レール部材662に沿って移動可能である。レール部材662に平行にベルト663が併設される。可動基部661は、ベルト663に接続される。ベルト663の奥行き側端部は、駆動モータ664と接続され、ベルト663の正面側端部はアイドラシャフト665に接続される。駆動モータ664を作動させることにより、整頓板660がレール部材662に沿って移動することとなる。尚、整頓板660の位置の制御は適切な位置センサを用いて行なわれる。
整頓板660は、写真受渡装置30の幅方向への移動が可能である。図11は、整頓板660を写真受渡装置30の幅方向に動作させるための駆動系の概略図を示す。ここで、図11及び図7を併せて参照する。尚、図11には、上述の昇降ユニット65は示されていない。
整頓板660を正面側或いは背面側に案内するレール部材662は、土台部666上に固定される。土台部666は、可動基台640上に載置固定される。図11に明瞭に示される如く、可動基台640上には、一対の大量ストッカ(ストッカ)64a、64bが載置されている。また、可動基台640の底面には、ホイール641が配され、可動基台640の移動時にホイール641が転動する。可動基台640内部には、アイドラシャフト642が可動基台640とは独立に配される。アイドラシャフト642は、可動基台640の移動方向に対して直角方向に延設される。可動基台640の外部に駆動モータ643が配され、ベルト644が、アイドラシャフト642と駆動モータ643の間で写真受渡装置30の幅方向に延設される。可動基台640の周壁の一部がベルト644の一部に接続し、駆動モータ643の動作により、可動基台640が写真受渡装置30の幅方向に往復動することとなる。可動基台640の移動に伴い、可動基台640上に配設された整頓板660及び大量ストッカ64a、64bが一体的に移動することとなる。
整頓板660の幅方向の移動に起因する昇降板65a、65bへの干渉を防ぐために、整頓板660の幅方向への移動のための駆動系と、昇降板65a、65bの幅方向への移動のための駆動系は、互いに同期している。枚葉搬送ユニット61から排出された写真が昇降ユニット65上に積層される。その後、昇降ユニット65は、写真受渡装置30の幅方向に移動し、後述する投入ユニット66直下に移動する。このとき、整頓板660は、昇降ユニット65と同期して、写真受渡装置30幅方向に移動する。
そして、昇降ブラケット651がレール部材653を上方向に移動することによって、昇降ユニット65が上方向に移動して、投入ユニット66の内部に進入する。
加えて、可動基台640を写真受渡装置30の幅方向に移動可能とすることにより、昇降ユニット65を枚葉搬送ユニット61の写真排出口に対応するように位置させることと、大量ストッカ64を枚葉搬送ユニット61の写真排出口に対応するように位置させることを選択可能となる。
大量ストッカ64は、1つのオーダに含まれる写真の枚数が所定枚数より多い場合に、これら写真を貯留することができる。写真の枚数が多い場合には、昇降ユニット65に代えて、この大量ストッカ64が枚葉搬送ユニット60と対向する位置に移動される。そして、この枚葉搬送ユニット60により搬送された写真はこの大量ストッカ64内に貯留されていく。この大量ストッカ64は、オペレータ等によりドア部34から外部に排出されて、大量ストッカ64内に蓄えられた写真が、顧客に受け渡される。
図12は、投入ユニット66の概略構造を示す。ここで、図3と併せて、図12を参照する。尚、図12に示す投入ユニット66は、後述する昇降ラック68の収容区画に合わせて、写真受渡装置30の幅方向に複数並んで設置されている。
上述の如く、昇降ユニット65は、写真受渡装置30の幅方向に移動し、投入ユニット66の直下に位置づけられた後、投入ユニット66に向けて上昇する。図12には、上昇位置にある昇降ユニット65の昇降板65a並びに昇降ユニット65上に積み重ねられた写真Sが示されている。
投入ユニット66は、写真受渡装置30の正面側から背面側へ向けて延設されるフレーム667と、フレーム667の奥行き側端部に固定されたモータ668と、フレーム667の正面側端部に固定されたアイドラシャフト669と、モータ668とアイドラシャフト669の間で延設されるベルト670と、ベルト670に固定される投入板66aから構成される。投入板66aは、上昇位置にある昇降ユニット65の一対の昇降板65a、65bの間に位置する。モータ669の作動により、一対の昇降板65a、65bの間の直線状の空間に沿って、投入板66aが移動し、昇降ユニット65上に積み重ねられた写真Sを正面方向に押し出す。この結果、投入ユニット66の正面側に位置する昇降ラック68に写真Sが投入されることとなる。尚、昇降板65a、65bは、上述の如く、断面L字状に形成されるとともに写真寸法に合わせて昇降板65a、65bの間隔が調整可能であるので、昇降板65a、65bは、昇降ラック68に向けて移動する写真Sを適切に案内することができる。
図13は、昇降ラック68並びにその駆動構造の概略を示す。
図13には、全体として略直方体形状をなす2つの昇降ラック68が示されている。図13中、左方に示される昇降ラック(処理済みシート収納部)68Aは、昇降ラック68A内部で上下方向に延設する仕切板680を備え、2つの収容区画681、682を備えている。また、図13中、右方に配される昇降ラック68Bは、1つの収容区画683を備える。図13に示す昇降ラック68のシステムを用いた場合、3つの投入ユニット66が、写真受渡装置30内に設置されることとなる。各収容区画681,682,683において、複数の棚板684が上下方向に連設して配される。これにより、各収容区画681,682,683には、複数の貯留室68aが形成されることとなる。
このような昇降ラック68において、制御部200(図3参照)は、昇降ユニット65に載置されている写真S及び記録媒体Cを、昇降ラック68Aに収容させるべく、昇降ユニット65を、収容区画682に合わせて設置されている投入ユニット66に向けて移動させる。このような昇降ユニット65の移動は、制御部200が、昇降ユニット65を、駆動モータ655の駆動によって上下方向に移動させるとともに、駆動モータ658a及び駆動モータ658bの駆動によって左右方向に移動させることで実現される。
図13に示す昇降ラック68の駆動系の下部に駆動モータ671が配設される。減速機構672が駆動モータ671に接続される。駆動シャフト673は、減速機構672を介して、写真受渡装置30の幅方向に延設される。駆動シャフト673の両端には、駆動プーリ674が固定される。
図13に示す昇降ラック68の駆動系の上部にアイドラシャフト675が配される。アイドラシャフト675は、駆動シャフト673の直上に位置し、駆動シャフト673に対して平行に延設される。アイドラシャフト675両端に支持プーリ676が取り付けられる。駆動プーリ674と支持プーリ676の間でベルト677A、677Bが延設され、駆動プーリ674と支持プーリ676を巻回する。図13に示す実施形態において、左方に位置するベルト677Aに昇降ラック68Aが接続され、右方に位置するベルト677Bに昇降ラック68Bが接続され、一対の昇降ラック68のうち一方が上昇動作するとき、他方が下降動作をするように構成している。
駆動シャフト673並びにアイドラシャフト675の中間位置において、中間ベルト677Cが配される。中間ベルト677Cは、ベルト677A、677Bと同様に、駆動シャフト673とアイドラシャフト675に接続される。中間ベルト677Cは、一対のベルト帯となって、一対の昇降ラック68の間で上下に延設される。中間ベルトのベルト帯のうち一方のベルト帯には、昇降ラック68Aが接続され、他方のベルト帯には、昇降ラック68Bが接続される。これにより、駆動モータ671からの駆動力が昇降ラック68の両側面から伝達されることになり、安定的に昇降ラック68を上下動させることが可能となる。尚、昇降ラック68の側面にレール機構を配し、レール機構を用いて、昇降ラック68を案内することが好ましい。
昇降ユニット65が写真S及び記録媒体Cを載置した状態で上昇すると、写真S及び記録媒体Cがまだ貯留されていない空き貯留室68aがこの昇降ユニット65の上端位置付近に配置されるように、昇降ラック68が昇降する。そして、投入ユニット66により写真S及び記録媒体Cが投入されることで、これら写真S及び記録媒体Cが貯留室68a内側に貯留される。このとき、いずれの貯留室68aにいずれのオーダの写真S及び記録媒体Cが貯留されたかは、処理装置24に記憶される。
そして、昇降ラック68は、バーコード読み取り装置36にて受付証Vのバーコードが読み取られると、このバーコード情報に含まれるオーダ番号に応じた貯留室68aが写真排出部37の位置に配置されるよう昇降する。
図14は、押出しユニット67の概略構成図である。図3に示す如く、押出しユニット67は、各投入ユニット66の上方に位置し、ドア部34に形成された写真排出部37の高さ位置に相当する位置に配される。押出しユニット67は、昇降ラック68の各貯留室68a内に貯留されている写真を、貯留室68aから写真排出部37に押出す役割を担う。
押出しユニット67は、投入ユニット66上方で固定された基台691を備える。基台691は、写真受渡装置30の正面側から背面側に向けて延設され、基台691の両端に上方に突出する支持ブラケット692を備える。基台691の奥行き側端部に位置する支持ブラケット692を介して、駆動モータ693が基台691上に固定され、正面側端部に位置する支持ブラケット692を介して、アイドラシャフト694が基台691上に固定される。駆動モータ693とアイドラシャフト694の間で、ベルト695が延設される。ベルト695には、棒状のアーム部材696が取り付けられ、アーム部材696は、ベルト695との接続部を基端として、写真受渡装置30の正面方向に延設される。図14中、実線で表す状態は、アーム部材696が、これ以上、写真受渡装置30背面側に移動しないホームポジションにある状態であるが、アーム部材696は、基台691の正面側端部を越えて延設している。アーム部材696の先端部には、押出し板67aが取り付けられる。
駆動モータ693を駆動させることにより、押出し板67aは、昇降ラック68に形成された貯留室68a内に進入する。これにより、押出し板67aは、バーコードが読み取られた後、オーダ番号に応じた貯留室68aが写真排出部37の位置に配置されると、前方にスライド移動してその前面で貯留室68a内の写真を写真排出部37に押出すこととなる。なお、写真排出部37と昇降ラック68との間にはシャッター69が設けられている。このシャッター69は、押出しユニット67が写真を写真排出部37に押出す時点で開き、写真の写真排出部37側への移動を許容する。
(他の実施形態1)
以上説明したように、写真受渡装置30において、投入窓701は記録媒体受付位置PO2に対応する位置に設けられており、投入窓701に投入された記録媒体Cは、昇降ユニット65が写真受付位置PO1とは異なる記録媒体受付位置PO2にまで到来したときに、昇降ユニット65に載置される。
(他の実施形態1)
以上説明したように、写真受渡装置30において、投入窓701は記録媒体受付位置PO2に対応する位置に設けられており、投入窓701に投入された記録媒体Cは、昇降ユニット65が写真受付位置PO1とは異なる記録媒体受付位置PO2にまで到来したときに、昇降ユニット65に載置される。
しかしながら、以下に示される他の実施形態1によっても、顧客にオーダに応じた写真と、当該写真の画像データが記録された記録媒体とを、一括して管理して顧客に受け渡すことができる受渡装置を提供するという目的を達成できる。以下、他の実施形態を説明する。図15は、写真受渡装置30の構成の他の例を模式的に示した図である。
図15に示される写真受渡装置30は、投入窓701が、記録媒体受付位置PO2に対応する位置以外の位置に設けられており、昇降ユニット65が、写真受付位置PO1と同じ位置の記録媒体受付位置PO2において、投入窓701に投入された記録媒体Cを受け付ける構成とされている。
そして、投入窓701に投入された記録媒体Cを記録媒体受付位置PO2(PO1)に移動させるためのロボットアーム100(記録媒体移動部)が設けられている。
図15に示される写真受渡装置30において、投入窓701が筐体32の背面に設けられている。制御部200(図3参照)は、ロボットアーム100の吸引保持部101を投入窓701に対応する位置に位置させ、吸引保持部101を作動させる。そして、制御部200は、ロボットアーム100に対して、投入窓701に投入された記録媒体Cを吸引保持した状態で、吸引保持部101を、記録媒体受付位置PO2(PO1)に位置している昇降ユニット65の直上に向けて移動させる。その後、制御部200は、ロボットアーム100に対して、吸引保持部101による記録媒体Cの吸引保持を停止させる。
すると、記録媒体Cが、記録媒体受付位置PO2(PO1)に位置している昇降ユニット65の上に載置される。
制御部200は、以上に示される処理を、昇降ユニット65が、記録媒体受付位置PO2(PO1)に位置した状態で写真Sを受け付けた直後に実施すれば、投入窓701に投入された記録媒体Cが、記録媒体受付位置PO2(PO1)において写真Sを受け付けた直後の昇降ユニット65に載置される。従って、記録媒体Cが、記録媒体受付位置PO2(PO1)に位置している昇降ユニット65に載置されている写真Sの上に載置されることになる。
その後、写真S及び記録媒体Cが載置された昇降ユニット65は、昇降ラック68Aに合わせて配設されている投入ユニット66に向けて移動し、当該投入ユニット66によって、昇降ラック68Aにおける貯留室68aに貯留されることになる。
(他の実施形態2)
以上に示された実施形態では、投入窓701に投入された記録媒体Cは、写真Sが載置された状態の昇降ユニット65に載置される。そして、写真S及び記録媒体Cが載置された昇降ユニット65が、昇降ラック68Aに合わせて配設された投入ユニットに向けて移動し、昇降ユニット65に載置されている写真S及び記録媒体Cが昇降ラック68Aにおける貯留室68aに貯留される。
以上に示された実施形態では、投入窓701に投入された記録媒体Cは、写真Sが載置された状態の昇降ユニット65に載置される。そして、写真S及び記録媒体Cが載置された昇降ユニット65が、昇降ラック68Aに合わせて配設された投入ユニットに向けて移動し、昇降ユニット65に載置されている写真S及び記録媒体Cが昇降ラック68Aにおける貯留室68aに貯留される。
しかしながら、以下に示される他の実施形態2によっても、顧客にオーダに応じた写真と、当該写真の画像データが記録された記録媒体とを、一括して管理して顧客に受け渡すことができる受渡装置を提供するという目的を達成できる。以下、他の実施形態を説明する。
図13に示されるように、昇降ラック68として、昇降ラック(処理済みシート収納部)68A、及び、昇降ラック68B、が設けられている。また、先述されたように、投入ユニット66及び押出しユニット67は、収容区画681、682、及び683に合わせて配設されている。尚、この例では、昇降ラック68Bが、記録媒体収納部を構成している。
制御部200(図3及び図15参照)は、昇降ユニット65を、当該昇降ユニット65が写真Sを受け付けていない状態で、写真受付位置PO1及び記録媒体受付位置PO2のいずれかの位置に向けて移動させる。昇降ユニット65は、写真受付位置PO1及び記録媒体受付位置PO2のいずれかの位置に位置した状態で、投入窓701に投入された記録媒体Cを受け付ける。
ここに、投入窓701は、記録媒体受付位置PO2に対応する位置(図3参照)、及び、記録媒体受付位置PO2に対応しない位置(図15参照)のいずれに設けられていてもよい。記録媒体受付位置PO2に対応しない位置に投入窓701が設けられている場合には、図15に示されるように、ロボットアーム100によって、記録媒体Cを昇降ユニット65に向けて移動させればよい。
その後、制御部200は、記録媒体Cのみ載置された昇降ユニット65を、昇降ラック68Bに合わせて配設された投入ユニット67に向けて移動させる。そのため、昇降ユニット65に載置されている記録媒体Cは、先述されたように、昇降ラック68Bにおける貯留室68bに貯留されることになる。
従って、昇降ユニット65及び投入ユニット66(処理済みシート搬送部80)は、投入窓701で投入を受け付けた記録媒体Cを昇降ラック68Bまで搬送して収納させる記録媒体搬送部を構成することになる。
このように、記録媒体Cを、処理済みシートを収納する昇降ラック68Aとは別の昇降ラック68Bに貯留させたときには、昇降ラック68Aにおける処理済みシート、及び、昇降ラック68Bにおける記録媒体Cは、昇降ラック68A及び68Bに合わせて設けられた押出しユニット67によって、顧客へ受け渡される。
(他の実施形態3)
以上に示された実施形態では、投入窓701に投入された記録媒体Cは、一旦、昇降ユニット65に載置され、その後、昇降ラック68Bに移動する。
以上に示された実施形態では、投入窓701に投入された記録媒体Cは、一旦、昇降ユニット65に載置され、その後、昇降ラック68Bに移動する。
しかしながら、以下に示される他の実施形態3によっても、顧客にオーダに応じた写真と、当該写真の画像データが記録された記録媒体とを、一括して管理して顧客に受け渡すことができる受渡装置を提供するという目的を達成できる。以下、他の実施形態3を説明する。図16は、写真受渡装置30の構成のさらに他の例を模式的に示した図である。
図16に示されるように、制御部200は、投入窓701に投入された記録媒体Cを、ロボットアーム1000によって吸引保持して、昇降ラック68Bに移動させ、昇降ラック68Bにおける貯留室68bに貯留させる。尚、投入窓701は、図16において筐体32の背面に設けられている。しかしながら、投入窓701は、図3に示されるように、記録媒体受付位置PO2に対応する位置に設けられていてもよい。
ロボットアーム1000の吸引保持部1001の厚さは、記録媒体Cの厚さと合わせた状態で、昇降ラック68B内の各貯留室68bの上下方向の幅(厚さ)よりも薄くされている。また、ロボットアーム1000の吸引保持部1001が接続されているアーム部1002の厚さも、昇降ラック68B内の各貯留室68bの厚さよりも薄くされている。そのため、吸引保持部1001が記録媒体Cを吸引保持した状態で、昇降ラック68B内の各貯留室68bに進入して記録媒体Cを収納させることができる。
写真受渡装置30が、図16に示されるように構成された場合でも、昇降ラック68Aにおける処理済みシート、及び、昇降ラック68Bにおける記録媒体Cは、昇降ラック68A及び68Bに合わせて設けられた押出しユニット67によって、顧客へ受け渡される。
上記実施形態は、写真のプリント処理装置を用いて説明されたが、写真以外の各種シート(例えば、葉書、紙葉、ポスタなど)を顧客の注文に応じて受け渡す他の多くの装置にも、本発明は好適に利用可能である。
30 写真受渡装置
32 筐体(ハウジング)
65 昇降ユニット
66 投入ユニット
67 押出しユニット(受渡部)
68A 昇降ラック(処理済みシート収納部)
68B 昇降ラック(記録媒体収納部)
80 処理済みシート搬送部(記録媒体搬送部)
90 受取保持部
100、1000 ロボットアーム(記録媒体移動部)
320 壁面
701 投入窓
C 記録媒体
PO1 写真受付位置(処理済みシート受付位置)
PO2 記録媒体受付位置
S 写真(処理済みシート)
32 筐体(ハウジング)
65 昇降ユニット
66 投入ユニット
67 押出しユニット(受渡部)
68A 昇降ラック(処理済みシート収納部)
68B 昇降ラック(記録媒体収納部)
80 処理済みシート搬送部(記録媒体搬送部)
90 受取保持部
100、1000 ロボットアーム(記録媒体移動部)
320 壁面
701 投入窓
C 記録媒体
PO1 写真受付位置(処理済みシート受付位置)
PO2 記録媒体受付位置
S 写真(処理済みシート)
Claims (4)
- シートにプリント処理が施された処理済みシートを収納する処理済みシート収納部と、
プリント処理された画像データが記録された記録媒体を受け取って保持する受取保持部と、
前記処理済みシート収納部に収納されている前記処理済みシートを、前記受取保持部が保持している前記記録媒体とともに受け渡す受渡部と、
を備えることを特徴とする受渡装置。 - 少なくとも、前記処理済みシート収納部、前記受取保持部、及び前記受渡部を有するハウジングをさらに備えており、
前記受取保持部として、
前記処理済みシート収納部と、
前記ハウジングの壁面に設けられ、前記記録媒体を受け取る投入窓と、
前記処理済みシートを、前記投入窓が受け取った前記記録媒体とともに前記処理済みシート収納部まで搬送して収納させる処理済みシート搬送部と、を備えており、
前記受渡部は、前記処理済みシート収納部に収納されている処理済みシート及び前記記録媒体を取り出して受け渡す構成とされていることを特徴とする請求項1に記載の受渡装置。 - 前記処理済みシート搬送部は、前記記録媒体を受け付ける記録媒体受付位置を有しており、
前記投入窓が受け取った前記記録媒体を前記処理済みシート搬送部の前記記録媒体受付位置まで移動させる記録媒体移動部をさらに備えていることを特徴とする請求項2に記載の受渡装置。 - 少なくとも、前記処理済みシート収納部、前記受取保持部、及び前記受渡部を有するハウジングと、前記ハウジング内に設けられ、前記記録媒体を収納する記録媒体収納部と、をさらに備えており、
前記受取保持部として、
前記記録媒体収納部と、
前記ハウジングの壁面に設けられ、前記記録媒体を受け取る投入窓と、
前記投入窓が受け取った前記記録媒体を前記記録媒体収納部まで搬送して収納させる記録媒体搬送部と、を備えており、
前記受渡部は、前記処理済みシート収納部に収納されている処理済みシート及び前記記録媒体収納部に収納されている前記記録媒体を取り出して受け渡す構成とされていることを特徴とする請求項1に記載の受渡装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A761 | Written withdrawal of application |
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