JP2010284887A - 画像プリントシステムおよび画像プリントシステムの制御方法 - Google Patents

画像プリントシステムおよび画像プリントシステムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】不要なウォームアップを回避しつつ、的確にウォームアップを行うことができる画像プリント技術を提供する。
【解決手段】受付装置において顧客からの画像プリントのオーダを受け付けると、そのオーダの画像データが画像処理装置に送られ、画像処理部により画像処理が開始される。同時に、画像プリントのオーダが受け付けられた旨の通知が画像プリント装置に通知され、その画像プリント装置のウォームアップ制御部によりウォームアップが開始される。
【選択図】図8

Description

本発明は、画像プリントを形成する画像プリント技術に関し、特に画像プリントのためのオーダを受け付ける受付装置と画像処理後に画像プリントを行う画像プリント装置とを備えた画像プリントシステムおよびその制御方法に関する。
一般的な画像プリント装置では、画像プリントを行っていない待機中の消費電力を抑えるためにヒータ等の電力供給を停止する節電モードを有している。画像プリント装置がこの節電モードとなっているときに画像プリントの要求を受けると、電力供給を停止しているヒータ等に電力供給を開始し、画像プリント装置の各部を画像プリントが可能な状態にする必要がある(以下、ウォームアップと称する)。しかしながら、このウォームアップ処理には一定時間を要するため、節電モードからの迅速な画像プリントが行えないという問題がある。
この問題を解決するために、ランダムタイマーと、ランダムタイマーからの信号又は上位装置からデータを受け取り、印刷部用電源のオン・オフを制御するフォームアップコントロール部と、印刷部用電源と、印刷部とを有し、上位装置からのデータの有無にかかわらず、ランダムタイマーからのオン信号により印刷部をウォームアップする機能を有することを特徴とするページ画像プリント装置がある(特許文献1参照)。
このページ画像プリント装置では、ランダムタイマーによりランダムなタイミングで発生されるオン信号に応じて、ウォームアップコントロール部がウォームアップを開始する。これにより、従来の画像プリント装置に比べて、画像プリントまでの待ち時間を全体として低減している。
また、画像形成のために印刷エンジンのウォームアップが必要な動作状態である節電モードを備える画像形成装置であって、前記印刷エンジンを使用する可能性が高いことを示す使用可能性情報を受信する受信手段と、前記使用可能性情報の受信時に前記節電モードであれば、前記印刷エンジンのウォームアップを開始する開始手段と、前記ウォームアップの開始後前記ウォームアップが完了するまで、前記開始したウォームアップを中止すべき中止条件が検出されたか否かをチェックする検出手段と、前記中止条件が検出されると前記開始したウォームアップを中止する中止手段と、を有する画像形成装置がある(特許文献2参照)。
この特許文献2の画像形成装置では、使用可能性情報に基づいてウォームアップを開始することにより、画像プリントまでの待ち時間を低減している。
特開平9−076602号公報(段落番号0010,0017) 特開2009−058770号公報(段落番号0009−0011、図3)
しかしながら、特許文献1の技術では、ウォームアップがランダムに行われるため、不要なウォームアップが生じたり、画像プリントを行う際に必ずしもウォームアップがなされているとは限らず、待ち時間が発生する可能性があり、効率的ではない。
また、特許文献2の技術では、使用可能性情報に基づきウォームアップを開始するため、画像プリントまでの待ち時間を的確に低減することができるものの、飽くまでも使用可能性に基づいているため、無駄なウォームアップが生じている。そのため、特許文献2の技術では、ウォームアップ中のウォームアップ中止条件を判定しているが、不要なウォームアップの開始は回避できない。
本発明の目的は、このような課題に鑑み、不要なウォームアップを回避しつつ、的確にウォームアップを行うことができる画像プリント技術を提供することである。
前記課題を解決するために、本発明の画像プリントシステムは、画像プリントに用いる画像データと当該画像プリントの注文内容とを含むオーダ情報を受け付ける受付装置と、前記画像データに対して画像処理を施す画像処理装置と、前記画像処理装置により画像処理が施された前記画像データに基づき画像プリントを作成する画像プリント装置と、を備えた画像プリントシステムであって、前記画像プリント装置は、当該画像プリント装置のウォームアップの制御を行うウォームアップ制御部を備え、前記受付装置において前記オーダ情報を受け付けた際に、前記画像処理装置は当該オーダ情報に含まれる前記画像データに対する画像処理を開始し、前記ウォームアップ制御部は前記画像プリント装置のウォームアップを開始する。
この構成では、受付装置において画像プリントのオーダ情報を受け付けると、オーダ情報中の画像データは画像処理装置に送られ、画像処理が開始される。同時に、ウォームアップ制御部は画像プリント装置のウォームアップを開始する。これにより、画像処理部により画像プリントに用いる画像データが作成されている間にウォームアップが行われるため、画像プリントまでの時間を低減することができる。また、受付装置によりオーダ情報が受け付けられた後にウォームアップが開始されるため、不要なウォームアップを回避することができる。
複数の画像プリント装置を備えている場合に十分に本発明の効果を奏するために、本発明の画像プリントシステムの好適な実施形態の一つでは、複数の前記画像プリント装置と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記受付装置において前記オーダ情報を受け付けた際に、当該オーダ情報に含まれる前記注文内容に基づき前記画像プリントを作成する前記画像プリント装置を決定する画像プリント装置決定部を備え、前記受付装置において前記オーダ情報を受け付けた際に、前記画像プリント装置決定部により決定された画像プリント装置の前記ウォームアップ制御部は当該画像プリント装置のウォームアップを開始する。
この構成では、注文内容(プリント数、プリントサイズ,プリント用紙の種類等)に応じて、使用する画像プリント装置が決定され、その決定された画像プリント装置のみがウォームアップを開始する。これにより、実際に使用される画像プリント装置のみがウォームアップされ、画像プリントの作成を行わない画像プリント装置のウォームアップを回避することができる。
本発明の画像プリントシステムの技術的特徴は、同様の画像プリントシステムの制御方法にも適用することができる。例えば、画像プリントを作成する画像プリント装置を備えた画像プリントシステムの制御方法であって、画像プリントに用いる画像データと画像プリントの注文内容とを含むオーダ情報を受け付けるオーダ受付ステップと、前記画像データに対して画像処理を施し前記画像プリントのための画像プリントデータを作成する画像処理ステップと、前記画像プリント装置のウォームアップを行うウォームアップステップと、前記オーダ受付ステップにおいて前記オーダ情報を受け付けた際に、前記画像処理ステップは前記オーダ情報に含まれる前記画像データに対しての画像処理を開始し、前記ウォームアップステップは前記画像プリント装置のウォームアップを開始する画像プリントシステムの制御方法に用いることができる。当然ながら、このような画像プリントシステムの制御方法にも、上述した画像プリントシステムの付加的特徴を適用することができる。
本発明の画像プリントシステムの実施例1の形態におけるシステム構成図である。 本発明の画像プリントシステムにおける受付装置の斜視図である。 本発明の画像プリントシステムにおける引渡装置の斜視図である。 本発明の画像プリントシステムにおける引渡装置の内部側面図である 本発明の画像プリントシステムにおける引渡装置の内部背面図である。 本発明の画像プリントシステムにおける引渡装置の挿入ユニットの斜視図である。 本発明の画像プリントシステムにおける引渡装置の収容ユニットと排出ユニットの斜視図である。 本発明の画像プリントシステムの実施例1の形態における処理の流れを表すフローチャートである。 本発明の画像プリントシステムの実施例1の形態におけるオーダ受付後の処理におけるデータの流れを表すデータフローである。 本発明の画像プリントシステムのオーダ受付時のオーダ入力画面の例である。 本発明の画像プリントシステムのオーダ受付時の補正値設定画面の例である。 本発明の画像プリントシステムの実施例1の形態における受付証の例である。 本発明の画像プリントシステムの実施例2の形態におけるシステム構成図である。 本発明の画像プリントシステムの実施例2の形態における処理の流れを表すフローチャートである。 本発明の画像プリントシステムの実施例2の形態におけるオーダ受付後の処理におけるデータの流れを表すデータフローである。 本発明の画像プリントシステムの実施例2の形態における受付証の例である。
〔システム構成〕
以下に、図面を用いて本発明の画像プリントシステムの実施例を説明する。図1は、本発明の画像プリントシステムのシステム構成図である。図に示すように、本発明の画像プリントシステムは顧客から画像プリントの注文(以下、オーダと称する)を受け付ける受付装置A、受け付けたオーダの画像データに対して画像処理を施す画像処理装置B、顧客に対して画像プリントを引き渡すための引渡装置CがネットワークLを介して接続されている。ネットワークLは、LAN(Local Area Network)等の公知のネットワークを用いることができ、ネットワークの接続は有線/無線を問わない。なお、引渡装置Cの内部には、画像プリントを作成する画像プリント装置Caが備えられている。
以下に、図面を用いて各装置を具体的に説明する。
〔受付装置〕
図2は、受付装置Aの斜視図である。受付装置Aは、顧客から画像プリントを行うための画像データと画像プリントの注文内容(プリント数,プリントサイズ,プリント用紙の種類等)とをオーダ情報として取得する機能および画像プリントの料金を徴収する機能を有している。そのため、受付装置Aは、上部の受付ユニットAUおよび下部の料金受領ユニットADから構成されている。
受付ユニットAUは、フラッシュメモリ等の半導体メモリからなる各種半導体記憶媒体から画像データを取得するための半導体ドライブ2、CD−R等のディスク型記憶媒体から画像データを取得するディスクドライブ3、受付証R(図12参照)をプリントし排出する受付証画像プリント装置4、カメラ付き携帯電話等の機器に接続し画像データを取得するコネクタ5、および各種の表示を行うと共に顧客からの入力を可能にするタッチパネル6を表示面に形成したディスプレイ7を備えている。
また、図9に示すように、受付ユニットAUの本体1の内部には、CPUを中核部材として各種制御をおこなう受付制御ユニット8が備えられている。この受付制御ユニット8はさらに、顧客からの画像プリントの注文受付処理を行う受付部8Aと、画像プリントを顧客に引き渡す際に必要となる各種情報をプリントした受付証Rを作成する受付証作成部8Bと、受け付けた画像プリント注文に係るデータを送信するデータ通信部8Cと、を備えている。
一方、料金受領ユニットADは、縦長姿勢のケース10の上部位置に備えられ、硬貨を受領する硬貨投入孔11Aを備えた硬貨受領器11、紙幣を受領する紙幣挿入孔12Aを備えた紙幣受領器12、およびケース10の下部位置に備えられ、釣銭を排出する釣銭排出口13Aを供えた釣銭排出器13を備えている。
〔画像処理装置〕
画像処理装置Bは、汎用コンピュータにより構成されており、受付装置Aにより顧客から受け付けた画像データに対してシェーディング補正や鮮鋭化等の画像処理を施す画像処理部20を備えている。また、画像処理部20は、オーダの受付時に顧客から色補正指示があった場合(詳細は後述)には、その色補正指示に従った色補正も行う。画像処理を施した画像データ(以下、画像プリントデータと称する)は、画像プリント装置Caにより、プリント用紙Pにプリントされ、画像プリントが作成される。
〔画像プリント装置〕
図4に示すように、画像プリント装置Caは引渡装置Cの本体部30の内部下方に備えられている。画像プリント装置Caの本体41の下端にはキャスタ40が備えられており、本体41の内部の2箇所には記録紙で成るロール状のプリント用紙Pが備えられている。また、本体41の内部には、プリント用紙Pを搬送するために、複数の圧着ローラ42が配置された搬送経路が形成されている。この搬送経路のプリント位置の上方位置にはプリント用紙Pの搬送方向と直交する方向に往復作動しながらインクを吐出するプリントヘッド43が配置され、プリント位置の下方にはプリント用紙Pに負圧を作用させて平坦な基準面に沿わせる吸引機構44が配置されている。搬送経路にはプリントヘッド43で画像データがプリントされたプリント用紙P(画像プリント)をプリントサイズに切断するカッター45を備えており、このカッター45の下方位置にはカッター45での切断により発生する切断片を回収するトラッシュボックス46と、各種プリント処理を制御するプリント制御ユニット47とが備えられている。
この画像プリント装置Caでは、受付装置Aから伝送されるオーダ情報に基づいてプリント制御ユニット47が、圧着ローラ42、プリントヘッド43、カッター45等を制御し、プリント用紙Pに画像データをプリントし、プリントサイズに切断して送り出す制御を実現する。この制御を行う際にプリント用紙Pの位置を検出する複数の位置センサ(図示せず)を備えており、これらの位置センサからの検出信号はプリント制御ユニット47に入力する。
また、画像プリント装置Caは、前述したように本体41の下端にキャスタ40を備えているので、後述する引渡装置Cの本体部30のドア部31を開放することで前方側に引き出すことができ、プリント用紙Pの補給や交換だけではなくトラッシュボックス46の切断片の回収が可能となっている。また、2箇所にセットされるプリント用紙Pの幅の選択により、幅が異なる複数種のプリントサイズに対応できる。図面には示していないが、この画像プリント装置Caを引き出した後に元の位置に戻した場合には、引渡装置Cのガイド部(図示せず)に対して画像プリント装置Caの基準部等が接当することで画像プリント装置Caと本体部30との相対的な位置関係が決まり、この画像プリント装置Caにおけるプリント用紙Pの搬出位置と、搬送ユニットCdの搬送始端位置とがプリント用紙Pの搬送に最適な位置関係になる。
なお、画像プリント装置Caはインクジェット型に限るものではなく、昇華型の画像プリント装置や、熱転写型の画像プリント装置、静電式の画像プリント装置、銀塩プリンタ等を用いることができる。また、画像プリント装置Caは引渡装置Cの外部に設置する構成としても構わない。
画像プリント装置Caは、一定時間画像プリントの作成が行われない場合には、電力消費を抑えるために待機モードとなるよう構成されている。この待機モードでは、画像プリント装置Caの各部には必要最小限の電力を供給する、または電力の供給を遮断する構成となっている。そのため、例えば、画像プリントがされたプリント用紙を乾燥させる乾燥ヒータ(図示せず)の温度は画像プリントが行われたプリント用紙Pを乾燥させるに十分な温度以下となっている。また、プリントヘッド43はフラッシュされていない状態となっている。すなわち、待機モードでは、画像プリント装置Caの各部は画像プリントを作成できない状態となっている。そのため、このような状態から、画像プリントを作成できる状態にする処理(ウォームアップ)が必要となる。本発明の画像プリント装置Caでは、画像プリント装置Caのウォームアップが必要な各部を制御しウォームアップを実行するウォームアップ制御部48を備えている。ウォームアップ制御部48は、例えば、乾燥ヒータに十分な電力を供給し、十分な温度まで過熱する、プリントヘッド43のフラッシュ処理を実行する等の制御を行う。
〔引渡装置〕
以下、図4から7を用いて本発明の引渡装置Cを説明する。引渡装置Cは、本体部30と、本体部30の前面にヒンジを介して開閉自在に支持されたドア部31とを有した筐体を備えている。ドア部31の前面上部にはモニタ33が備えられ、このモニタ33の下部位置にプリント用紙Pを排出する4つの排出口34が形成されている。排出口34の下側には、受付証Rにプリントされたバーコード形式のオーダ特定情報を読み取るバーコードリーダ35と、各種音声情報を出力するスピーカ36とが備えられている。なお、受付証Rに記録されるオーダ特定情報の形式が磁気情報等に変更された場合には、バーコードリーダ35に代えて、適宜適したデバイスが用いられる。
本体部30の内部上方には2つの収容ユニットCbが上下移動自在に支持されている。また、本体部30の内部には画像プリント装置Caで画像データがプリントされたプリント用紙Pを上方に送る搬送ユニットCd、搬送ユニットCdから送り出されたプリント用紙Pを上方に送り、収容ユニットCbの収容空間Sに挿入する挿入ユニットCeを備えている。さらに、本体部30の内部上方には収容ユニットCbの収容空間Sに収容されたプリント用紙Pを4つ排出口34から排出する4つの排出ユニットCfを備えている。なお、4つの排出口34には開閉作動するシャッターユニット37が備えられている。
本体部30の内部には搬送ユニットCdから送り出されたプリント用紙Pを積層する状態で受け止める2つのストッカーCgと、この2つのストッカーCgを左右方向に移動自在に支持するスライドプレート38とが備えられている。スライドプレート38の位置を調節することにより、搬送ユニットCdからプリント用紙Pが送り出される位置にストッカーCgの一方を配置することで、配置されたストッカーCgに積層する状態でプリント用紙Pを収容することができる。この本体部30の内部上方には、各部を制御するマイクロプロセッサを有した制御ユニットChが備えられている。
〔引渡装置:収容ユニット〕
収容ユニットCbは、縦壁50と、水平姿勢に棚状に配置される複数の支持プレート51とを備えることにより、収容ユニットCbの空間を区画して複数の収容空間Sが形成されている。また、2つの収容ユニットCbは左右に並列配置され、それぞれの収容ユニットCbには、2列の支持プレート51が備えられている。これにより2つの収容ユニットCb全体では、縦方向に多数で、横方向に4列の収容空間Sが配置されることになる。
この2つの収容ユニットCbは、上下位置調節機構52により一方を上昇させる際には他方が下降するよう昇降する。上下位置調節機構52は、上下の回転軸52Sに備えたスプロケットに巻回する無端チェーン52Cと、回転軸52Sを駆動する位置調節モータ52Mとを備えている。このように、2つの収容ユニットCbの一方を上昇させる作動形態を採用することにより、重心位置が高くなる現象を回避して重量バランスを良好に維持することができる。
上下位置調節機構52は、制御ユニットChからの制御信号に応じて、プリント用紙Pを収容空間Sに収容する際には、プリント用紙Pを収容すべき収容空間Sの高さを挿入ユニットCeによる挿入高さに設定し、プリント用紙Pを収容空間Sから排出する際には、排出すべきプリント用紙Pが収容されている収容空間Sの高さを排出ユニットCfによる排出高さに設定する。なお、収容ユニットCbや収容空間Sの高さはセンサ(図示せず)によって検知される。
〔引渡装置:搬送ユニット〕
搬送ユニットCdは、搬送ケース55の内部に、画像プリント装置Caから送り出されたプリント用紙Pに圧着する駆動ローラ56と従動ローラ57と、プリント用紙Pを圧着搬送する複数の圧着型の搬送ローラ58とを備えている。
この搬送ユニットCdでは、画像プリント装置Caから送り出されたプリント用紙Pを駆動ローラ56と従動ローラ57で圧着して搬送を行い、そのプリント用紙Pの後端が駆動ローラ56と従動ローラ57との圧着部位に達すると回転を停止して、駆動ローラ56の駆動軸芯周りで90度回転させることで、プリント用紙Pの後端を上方に向かう姿勢に切り換えた後、駆動ローラ56を逆回転させることによりプリント用紙Pを搬送ローラ58に受け渡し、この搬送ローラ58の搬送により後端側から上方に送り出す作動を行う。
図面には示していないが、この搬送ユニットCdでは、駆動ローラ56と複数の搬送ローラ58とを駆動するモータを備え、プリント用紙Pの位置を検出するセンサを備えている。また、前述したように駆動ローラ56の部位で反転させてプリント用紙Pを搬送することにより、この搬送ユニットCdは、搬送終端位置からプリント面を上側にしてプリント用紙Pを搬出する。
〔引渡装置:挿入ユニット〕
挿入ユニットCeは、搬送ユニットCdから送り出されたプリント用紙Pを積層状態で受け止めて上方に持ち上げるシフト部60と、持ち上げられたプリント用紙Pを収容ユニットCbに挿入する4つの挿入部80とにより構成されている。
シフト部60は、本体部30の左右の内壁に縦長姿勢の一対の縦レール61と、この一対の縦レール61によって両端が案内される状態で昇降作動する横フレーム62と、横フレーム62を昇降作動させる昇降駆動機構63とを備えている。また、シフト部60は、横フレーム62の上面において横方向に移動自在に備えられた左ガイドレール64、左ガイドレール64と平行姿勢で横方向に移動自在に備えられた右ガイドレール65、左ガイドレール64を横方向に作動させる左作動機構66、右ガイドレール65を横方向に作動させる右作動機構67を備えている。
昇降駆動機構63は、昇降モータ63Mと、昇降モータ63Mで駆動される無端ベルト型の昇降ベルト63Bとを有している。また、左作動機構66は、左作動モータ66Mと、左作動モータ66Mで駆動される無端ベルト型の左ベルト66Bとを備え、右作動機構67は左作動機構66と同様に、右作動モータ67Mと、この右作動モータ67Mで駆動される無端ベルト型の右ベルト67Bとを備えている。なお、これらの位置を検知する位置センサ(図示せず)が備えられている。
また、シフト部60は、左ガイドレール64と右ガイドレール65とにより受け止めるプリント用紙Pの位置を決めるように板状の固定ストッパー71と、固定ストッパー71と対向する位置に配置された板状の可変ストッパー72とを備えている。固定ストッパー71と可変ストッパー72とはスライドプレート38の上面に備えられた支持フレーム73により支持されている。
固定ストッパー71は、搬送ユニットCdから送り出されるプリント用紙Pの搬送上流側の位置を決める位置に固定され、可変ストッパー72は、プリント用紙Pのサイズに対応して搬送ユニットCdから送り出されたプリント用紙Pの搬送方向下流側の位置を決めるように位置調節自在に備えられている。そのため、シフト部60は、可変ストッパー72の位置を調整する位置調整機構74を備えている。位置調整機構74は、位置調整モータ74Mと、位置調整モータ74Mで駆動される無端ベルト型の位置調整ベルト74Bとを有している。
上述したように、収容空間Sは2つの収容ユニットCbに対して合計4列に形成されているため、収容空間Sの列数と同じ数、すなわち4つの挿入部80が備えられている。挿入部80は、シフト部60で上方に持ち上げられたプリント用紙Pに押圧する押圧片81と、挿入モータ83と、この挿入モータ83で駆動される無端ベルト型の挿入ベルト84とを備え、この挿入ベルト84に対して押圧片81が連結している。
この挿入ユニットCeでプリント用紙Pを収容空間Sに挿入する際には、スライドプレート38を、固定ストッパー71と可変ストッパー72とを搬送ユニットCdからプリント用紙Pが搬出される位置にスライド配置する。一方、位置調整機構74の制御により、固定ストッパー71と可変ストッパー72との間隔をプリント用紙Pの長さ(搬送方向での寸法)に対応した値に設定される。また、左作動機構66と右作動機構67との制御により、プリント用紙Pの幅(搬送方向と直交する方向での寸法)に対応した値に左ガイドレール64と右ガイドレール65と間隔が設定される。さらに、昇降駆動機構63の駆動により、横フレーム62と一体的に左ガイドレール64と右ガイドレール65とを搬送ユニットCdから搬出されるプリント用紙Pを受け止める高さに配置する。
これにより、搬送ユニットCdから送り出されるプリント用紙Pを、固定ストッパー71と可変ストッパー72とで長さ方向での位置を規制し、左ガイドレール64と右ガイドレール65とにより幅方向で位置を規制するとともに、積層する状態で受け止める。受け止めたプリント用紙Pが設定枚数に達すると、昇降駆動機構63の制御により、横フレーム62と一体的に左ガイドレール64と右ガイドレール65とを上昇させる。この上昇時に、左作動機構66と右作動機構67との制御により、左ガイドレール64と右ガイドレール65とを挿入目標となる収容空間Sが存在する列まで横方向に移動させる。
横フレーム62の上昇作動時には、上下位置調節機構52の制御により、収容ユニットCbの挿入目標とする収容空間Sを挿入部80によりプリント用紙Pを挿入可能な高さに設定する。この状態で、横フレーム62が挿入部80で挿入可能な高さに達すると、挿入モータ83の制御により押圧片81を前方に作動させ、この押圧片81で積層状態のプリント用紙Pを押圧し、挿入目標とする収容空間Sに収容する。
〔引渡装置:排出ユニット〕
排出ユニットCfも、収容空間Sの列数と同じ数、すなわち4つのものが備えられており、各排出ユニットCfは収容空間Sの各列に対応している。排出ユニットCfは、収容空間Sに収容されているプリント用紙Pに接触する接当板90と、これに連接されたアーム体91と、排出モータ93と、この排出モータ93で駆動される無端ベルト型の排出ベルト94とを備え、この排出ベルト94に対してアーム体91が連結している。
排出ユニットCfでプリント用紙Pを排出する際には、上下位置調節機構52の制御により収容ユニットCbを昇降させることで、排出すべきプリント用紙Pが収容された収容空間Sを排出ユニットCfで排出可能な高さに設定する。この状態で排出すべきプリント用紙Pが収容された列の排出モータ93を制御することにより、接当板90を前方に作動させ、この接当板90でプリント用紙Pを排出口34から送り出す。上述したように、各排出口34にはシャッターユニット37が備えられているため、プリント用紙Pの排出時には、プリント用紙Pが排出される排出口34に対応するシャッターユニット37の電動モータ(図示せず)を駆動し、そのシャッターユニット37を開放作動させる。これにより、顧客は排出口34から排出されるプリント用紙Pを引き出すことができる。そのため、プリント用紙Pの送り出し量は、プリント用紙Pは長さ方向で顧客が握って引き出せる程度であれば十分である。
〔引渡装置:ストッカー〕
ストッカーCgは、いわゆるLサイズや比較的多量にプリントされる頻度が高いサイズのプリント用紙を積層状態で蓄積するために使用される。本実施形態では、2つのストッカーCgが備えられており、それぞれ異なるサイズのプリント用紙Pに対応している。当然ながら、ストッカーCgの数や対応するプリント用紙Pのサイズは適宜変更可能である。
ストッカーCgは、上方に開放した矩形の枠体96を有し、この枠体96の内部には上方に向けてバネ付勢されたボトムプレート97が備えられている。上述したように、2つのストッカーCgはスライドプレート38に支持されている。スライドプレート38は、スライド駆動機構98によりスライド作動可能になっている。スライド駆動機構98は、スライド駆動モータ98Mと、このスライド駆動モータ98Mの駆動力によって作動する無端ベルト型のスライドベルト98Bとで構成されている。
ストッカーCgにプリント用紙Pを収容する際には、スライドプレート38をスライドさせることにより、収容するプリント用紙Pに対応したサイズのストッカーCgを、搬送ユニットCdから送り出されるプリント用紙Pを受け止める位置に配置する。これにより、ストッカーCg上にプリントされたプリント用紙Pが排出され、プリント用紙Pの重量によりバネの付勢力に抗してボトムプレート97が下降することにより、プリント用紙Pが積層状態で収容される。
この引渡装置Cでは、ストッカーCgに対して数百枚を超えるプリント用紙Pの収容が可能であり、ストッカーCgへの収容を行った場合には、オペレータが適宜ドア部31を開放し、ストッカーCgに収容したプリント用紙Pを人為的に取り出し、DP袋等に保存し手渡しラック(図示せず)に対して人為的に保管することになる。特に、ストッカーCgにプリント用紙Pを収容する際に、1つのオーダのプリント用紙Pだけでなく複数のオーダのプリント用紙Pを収容することも可能であり、このように複数のオーダのプリント用紙Pを収容する場合には、オーダの区切りを明らかにするためにオーダの特定が可能な情報をプリント用紙Pにプリントし、プリント用紙Pの最後に付加する制御も行われる。
〔処理の流れ〕
以下に、図8のフローチャートおよび図9のデータフローを用いて、本実施例における画像プリントシステムの処理の流れを説明する。未使用時の受付ユニットAUのディスプレイ7には初期画面が表示されているため、画像プリントを注文したい顧客は、タッチパネル6を操作し、受付ユニットAUを画像データの入力可能状態に移行させる。その後、顧客は画像プリントを行うための画像データが記録されている媒体(USBメモリ,CD−R,携帯電話等。画像データ記憶媒体と総称する)を受付ユニットAUの対応するドライブ(半導体ドライブ2,ディスクドライブ3)やコネクタ5に装着する。
画像データ記憶媒体の装着が完了すると、受付部8Aは画像データを読み込み、本体1のメモリ(図示せず)に一時記憶する(#01)。このとき、受付部8Aは、各画像データに対して、各画像データを識別するための画像IDを付与する。受付部8Aは、画像データの取得が完了すると、注文内容を入力するためのオーダ入力画面に移行する。オーダ入力画面は受付部8Aにより生成され、ディスプレイ7に表示される。
顧客はディスプレイ7に表示されたオーダ入力画面に対してタッチパネル6を操作し、注文内容を入力する(#02)。図10はこのときのオーダ入力画面の例である。本例のオーダ入力画面100には、受け付けた画像データのサムネイル画像101、各画像データに対する画像プリントの枚数を入力するプリント枚数入力領域102、各画像データに対する画像プリントのプリントサイズを入力するプリントサイズ入力領域103、各画像データに設定されている補正値を表示するための補正値表示領域104を備えている。なお、受付部8Aは、受け付けた画像データがExif(Exchangeable image file format)等のサムネイル画像データを含む場合には、そのサムネイル画像データを用いてサムネイル画像101を表示し、画像データがサムネイル画像データを含まない場合にはサムネイル画像データを生成しオーダ入力画面100に表示する。
一般的に、オーダ入力画面100に表示できるサムネイル画像の数は受け付けた画像データの数よりも少ない。そのため、受付部8Aはオーダ入力画面を複数ページとして構成し、サムネイル画像をその複数のページに分散配置している。そのため、オーダ入力画面100にはページを移動するためのページ移動ボタン105が備えられている。
プリントサイズ入力領域103およびプリント枚数入力領域102はプルダウンメニューとして構成されており、顧客がタッチパネル6上のこれらの領域に対応する位置をタッチすると、選択可能な項目がメニュー形式で表示されるため、顧客はタッチパネル6を操作して所望の項目を選択する。選択された項目は、対応する領域に表示される。この選択操作により選択された項目は、受付部8Aに伝えられる。このとき、受付部8Aは、選択された項目を対応するサムネイル画像の画像IDと関連付けて一時記憶する。
また、顧客が各画像データに対して補正値を設定したい場合には、タッチパネル6を操作して補正値を設定した画像データに対応するサムネイル画像の位置をタッチすると、図11の補正値設定画面110に移行する。この補正値設定画面110には、サムネイル画像111と補正値入力領域112が含まれている。また、補正値入力領域112は、各色要素(CMY)および濃度に対する補正値を入力するC補正値入力領域112C,M補正値入力領域112M,Y補正値入力領域112Yおよび濃度補正値入力領域112Dから構成されている。C補正値入力領域112C,M補正値入力領域112M,Y補正値入力領域112Yおよび濃度補正値入力領域112Dもプルダウンメニューとして構成されている。なお、補正値「N」は補正なし(ニュートラル)を示している。
顧客がタッチパネル6を操作して所望の補正値を入力し、プレビューボタン113を押下すると、受付部8Aは表示しているサムネイル画像111に対応するサムネイル画像データに対して入力された補正値を適用して、補正後のサムネイル画像データに基づきサムネイル画像111を更新する。顧客は、表示されたサムネイル画像111が満足いくものであれば確定ボタン114を押下し、満足できなれば再度補正値を設定しプレビューを行う。
確定ボタン114が押下されると、受付部8Aは画面をオーダ入力画面に移行させるとともに、補正値とその補正値に対応するサムネイル画像の画像IDとを関連付けてメモリに一時記憶する。
顧客は、上述の処理を繰り返して全ての注文内容の入力を完了すると、注文確定ボタン106を押下する(#03)。このとき、受付部8Aは注文内容を表す注文内容データを生成し、メモリに一時記憶する。また、受付部8Aは、受け付けたオーダを特定するためのオーダ特定情報を生成する。このオーダ特定情報はオーダに係る画像データと注文内容データに付与される。したがって、注文内容データは{オーダ特定情報,画像ID,プリントサイズ,プリント数,補正値}を要素として有するレコードの集合となる。
注文が確定すると、受付部8Aは画像プリントの料金を計算するとともに、その料金をディスプレイ7に表示し、顧客に支払いを促す。受付部8Aは、料金受領ユニットADを監視し、顧客の料金支払いの完了を確認する(#04)。
料金の支払いが完了すると(#04のYes分岐)、受付部8Aから受付証作成部8Bおよびデータ通信部8Cにオーダ特定情報が通知される(#05)。通知を取得した受付証作成部8Bは、メモリに一時記憶された各種情報から必要な情報を取得し、顧客が画像プリントを受け取る際に必要となるオーダ特定情報等の情報が記載された受付証データを作成し、受付証画像プリント装置4によりプリントアウトする(#06)。図12は、このようにして作成された受付証Rの例である。この例では、仕上がり予定日時やオーダ特定情報をバーコード化したものが含まれている。顧客は、このオーダ特定情報を表すバーコードを引渡装置Cのバーコードリーダ35に読取らせることにより、注文した画像プリントを受け取ることができる。
一方、受付部8Aからオーダ特定情報を取得したデータ通信部8Cは、メモリに一時記憶されている画像データのうち取得したオーダ特定情報に関連付けられている画像データを抽出し、その画像データとその画像データに対応する補正値とオーダ特定情報とを画像処理装置Bの画像処理部20に送信する(#07)。同時に、データ通信部8Cは、オーダ特定情報と、そのオーダ特定情報に対応する注文内容データを画像プリント装置Caのプリント制御ユニット47に送信する(#08)。
オーダ特定情報と画像データとその補正値とを取得した画像処理部20は、取得した画像データに対して所定の画像処理および取得した補正値による色補正処理を施し、画像プリントのための画像プリントデータを作成する(#09)。作成された画像プリントデータはオーダ特定情報とともに、画像処理部20から画像プリント装置Caのプリント制御ユニット47に送信される(#10)。
一方、データ通信部8Cから注文内容データを取得したプリント制御ユニット47は、注文内容が確定したためウォームアップを開始してもよいと判断し、画像プリント装置Caのウォームアップ制御部48にウォームアップの開始を指示する(#11)。プリント制御ユニット47からのウォームアップ開始指示を取得したウォームアップ制御部48は、画像プリント装置Bのウォームアップを開始する(#12)。
プリント制御ユニット47はウォームアップの完了を監視し(#13)、ウォームアップが完了すると(#13のYes分岐)、取得した注文内容データおよび画像プリントデータに基づき、画像プリントを作成する(#14)。なお、ウォームアップが完了した時点で画像処理部20から画像プリントデータが供給されていない場合には、画像プリントデータが供給された時点で画像プリントの作成が開始される。したがって、この場合にもウォームアップによる待ち時間は生じない。
このようにして作成された画像プリントは、搬送ユニットCdを介して挿入ユニットCeのシフト部60上にオーダ単位で積層され、挿入部80により収容空間Sに挿入される。このとき、画像プリントを収容する収容空間Sは、制御ユニットChにより決定され、制御ユニットChは、オーダ特定情報とそのオーダ特定情報の画像プリントが収容された収容空間Sの位置とを記憶しておく。
顧客が画像プリントを受け取る際には、受付証Rにプリントされているオーダ特定情報を表すバーコードを引渡装置Cのバーコードリーダ35に読み込ませると、制御ユニットChが読み込んだオーダ特定情報の画像プリントが収容されている収容空間Sを特定し、上述の処理により、特定した収容空間Sから画像プリントが排出される。
本実施例は、図13に示すように、引渡装置Cが複数(3台)備えられており、各種情報を統合的に管理する制御装置Eが備えられている点において実施例1と異なっている。したがって、実施例1と同様の構成には同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
制御装置Eは、汎用コンピュータにより構成されており、受付装置Aにおいて受け付けられたオーダの画像プリントを実行する画像プリント装置Caを決定する画像プリント装置決定部25を備えている。画像プリント装置決定部25は、種々の条件に基づき画像プリントを行う画像プリント装置Caを決定する。決定する条件としては、注文内容と、各引渡装置Cが収容可能なプリント用紙Pのサイズ、各引渡装置Cにおける収容状況、各画像プリント装置Caに設定されているプリント用紙Pの種別との関係等を用いることができる。
図14は、本実施例における処理の流れを表すフローチャートであり、図15はその処理におけるデータの流れを表すデータフローである。まず、実施例1の#01〜#04と同様の処理により注文内容が確定し、料金の支払いが完了する(#21)。このとき、受付部8Aからデータ通信部8Cにオーダ特定情報が通知される(#22)。
オーダ特定情報を取得したデータ通信部8Cは、オーダ特定情報に対応する注文内容データをメモリから取得し、画像プリント装置決定部25に送信する(#23)。
注文内容情報等を取得した画像プリント装置決定部25は、注文内容情報と各画像プリント装置Caの状態とに基づき、画像プリントを作成する画像プリント装置Caを決定する(#24)。例えば、各画像プリント装置Caに装填されている画像プリントのためのプリント用紙Pのサイズが異なっている場合には、注文内容データの画像プリントサイズのプリント用紙Pが装填されている画像プリント装置Caが選択される。当然ながら、注文内容データに複数の画像プリントサイズが含まれており、一の画像プリント装置Caでそれらのプリントサイズをプリントできない場合には、複数の画像プリント装置Caが選択されることとなる。
また、本実施形態のように画像プリント装置Caと引渡装置Cとが一体に構成されている場合や、画像プリント装置Caと引渡装置Cとが接続されている場合には、引渡装置Cの状態に応じて、画像プリント装置Caを決定しても構わない。例えば、各引渡装置Cの収容ユニットCbに収容可能な画像プリントのサイズが異なっている場合には、画像プリントのサイズと引渡装置Cに収容可能な画像プリントのサイズとに応じて引渡装置Cが決定され、それに応じて画像プリント装置Caが決定される。また、さらに引渡装置Cの収容ユニットCbの空き状態を考慮することもできる。
このようにして、画像プリントを作成する画像プリント装置Caが決定されると、画像プリント装置決定部25は、取得した注文内容データから画像プリント装置Ca毎の注文内容データ(以下、個別注文内容データと称する)を生成する(#25)。例えば、注文内容データにLサイズと2Lサイズのプリントサイズの注文が含まれており、画像プリント装置Ca1にはLサイズ、画像プリント装置Ca2には2Lサイズのプリント用紙が装填されているとすると、注文内容データからプリントサイズがLサイズであるレコードが抽出され、画像プリント装置Ca1用の個別注文内容データとされる。一方、注文内容データから抽出されたプリントサイズが2Lサイズであるレコードは、画像プリント装置Ca2用の個別注文内容データとされる。この個別注文内容データには、対応する画像プリント装置Caの識別番号が付加され、データ通信部8Cに返送される(#26)。なお、決定された画像プリント装置Caが一のときは、取得した注文内容データ自体が個別注文内容データとなるため、#25の処理はスキップすることができる。このときは、その旨のみをデータ通信部8Cに返送し、個別注文内容データの送信を行わない構成とすることもできる。
個別注文内容データを取得したデータ通信部8Cは、個別注文内容データを受付証作成部8Bに送信する(#27)。個別注文内容データを取得した受付証作成部8Bは、取得した個別注文内容データに基づいて受付証Rのプリントデータを作成し、受付証画像プリント装置4によりプリントアウトする(#28)。図16は、本実施例における受付証Rの例では。この例では、画像プリントを受け取るべき引渡装置Cが複数記載されている。
また、データ通信部8Cは、取得した注文内容データに基づき、画像処理装置Bに送信すべき画像データとその補正値を特定する。このとき、個別注文内容データに基づき、各画像データをプリントする画像プリント装置Caを特定できるため、各画像データに対して、その画像プリント装置Caの識別情報を付加する。すなわち、各画像データは、補正値と、その画像データをプリントすべき画像プリント装置Caの識別情報とが付加されたデータ形式となる。このような画像データがオーダ特定情報とともに、画像処理部20に送信される(#29)。
画像データと補正値とオーダ特定情報を取得した各画像処理装置Bの画像処理部20は、実施例1と同様に画像プリントデータを作成し、その画像プリントデータを対応する画像プリント装置Caのプリント制御ユニット47に送信する(#30)。
また、データ通信部8Cは、画像処理装置Bにデータを送信する際に、個別注文内容データを対応する画像プリント装置Caのプリント制御ユニット47に送信する(#31)。個別注文内容データを受けたプリント制御ユニット47は、自身の画像プリント装置Caに対するオーダが確定したと判断し、自身のウォームアップ制御部48にウォームアップを開始する旨の指示を与え、その指示を受けたウォームアップ制御部48はウォームアップを開始する(#32)。
各プリント制御ユニット48は、自身のウォームアップが完了し、画像処理装置Bから画像プリントデータを受信すると、個別注文内容データに基づき画像プリントを作成する(#33)。
〔別実施形態〕
(1)上述の実施形態では、受付装置Aにおいて画像プリントの注文内容が確定した時点で、画像処理装置Bにおける画像処理および画像プリント装置Caのウォームアップを開始したが、受付装置Aにおいて画像データを受け付けた時点でこれらの処理を開始しても構わない。
(2)上述の実施形態では、受付装置Aが料金受領ユニットADを備える構成としたが、料金受領ユニットADを備えない構成としても構わない。この場合には、#04の判定処理がなされず、オーダ入力画面100において注文確定ボタン106が押下された時点で画像プリントに向けた処理が実行されるため、顧客が画像プリントを引き取りに来なければ料金を回収することができない。したがって、料金受領ユニットADを備えない場合等の場合には、注文内容データに料金支払いの有無を示すフラグを付加し、データ通信部8Cおよびプリント制御ユニット47は、このフラグの値をトリガとして画像プリントの実行を開始する構成とすることが望ましい。
(3)上述の実施形態では、画像プリント装置決定部25を独立した制御装置Eに備えたが、画像処理装置Bや受付装置A等の他の装置に備える構成としても構わない。その場合には、画像プリント装置決定部25が備えられた装置が、制御装置Eとしても機能することとなる。
本発明は、画像プリントのためのオーダを受け付ける受付装置と画像処理後に画像プリントを行う画像プリント装置とを備えた画像プリントシステムに利用することができる。
A:受付装置
B:画像処理装置
Ca:画像プリント装置
E:制御装置
48:ウォームアップ制御部
25:画像プリント装置決定部

Claims (3)

  1. 画像プリントに用いる画像データと当該画像プリントの注文内容とを含むオーダ情報を受け付ける受付装置と、前記画像データに対して画像処理を施す画像処理装置と、前記画像処理装置により画像処理が施された前記画像データに基づき画像プリントを作成する画像プリント装置と、を備えた画像プリントシステムであって、
    前記画像プリント装置は、当該画像プリント装置のウォームアップの制御を行うウォームアップ制御部を備え、
    前記受付装置において前記オーダ情報を受け付けた際に、前記画像処理装置は当該オーダ情報に含まれる前記画像データに対する画像処理を開始し、前記ウォームアップ制御部は前記画像プリント装置のウォームアップを開始することを特徴とする画像プリントシステム。
  2. 複数の前記画像プリント装置と、制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記受付装置において前記オーダ情報を受け付けた際に、当該オーダ情報に含まれる前記注文内容に基づき前記画像プリントを作成する前記画像プリント装置を決定する画像プリント装置決定部を備え、
    前記受付装置において前記オーダ情報を受け付けた際に、前記画像プリント装置決定部により決定された画像プリント装置の前記ウォームアップ制御部は当該画像プリント装置のウォームアップを開始することを特徴とする請求項1記載の画像プリントシステム。
  3. 画像プリントを作成する画像プリント装置を備えた画像プリントシステムの制御方法であって、
    画像プリントに用いる画像データと画像プリントの注文内容とを含むオーダ情報を受け付けるオーダ受付ステップと、
    前記画像データに対して画像処理を施し前記画像プリントのための画像プリントデータを作成する画像処理ステップと、
    前記画像プリント装置のウォームアップを行うウォームアップステップと、
    前記オーダ受付ステップにおいて前記オーダ情報を受け付けた際に、前記画像処理ステップは前記オーダ情報に含まれる前記画像データに対しての画像処理を開始し、前記ウォームアップステップは前記画像プリント装置のウォームアップを開始することを特徴とする画像プリントシステムの制御方法。
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