JP2011013503A - 顕微鏡システム、及び該制御方法 - Google Patents

顕微鏡システム、及び該制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】顕微鏡観察において、いかなる観察条件でも最適な調光感度への調整を容易に行うことができる顕微鏡システムを提供する。
【解決手段】標本を照明するための照明手段と、照明手段より出力される光量を指示する調光指示手段と、顕微鏡の観察条件毎にある、調光指示手段により指示された指示値と、照明手段に印加する電圧値とが関係付けられて設定され、各観察条件において調光指示手段により指示可能な全範囲の指示値と該指示値に対応する該電圧値とが設定された該電圧関連情報が格納された格納手段と、照明手段より発光される光量を制御する光量制御手段と、調光指示手段により指示された指示値に対応した電圧値を、観察条件に応じた電圧関連情報から取得し、該取得した電圧値に基づいて、光量制御手段に前記光量の制御をさせる制御手段と、を備えることにより、上記課題の解決を図る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、顕微鏡システムの調光制御に関する。
顕微鏡の照明光において、従来のハロゲンランプ光源からLED(Light‐emitting diode)照明光源へと推移してきている。その理由は、次の通りである。ハロゲンランプは、調光により色温度(色度)が大きく変化する為、色度を変化させずに調光するには減光フィルタ等の光学素子が必要である。それに対し、LEDは電圧や電流を変化させるだけで色度をほとんど変化させずに調光できる。そのため、LEDを光源として用いると、余計な構成が必要無いというメリットがある。また、同じ光量の場合、ハロゲンランプに対し、LEDは数分の1の消費電力である。そのため、LEDを光源として用いると、余計な電力や発熱を抑えられるというメリットがある。
また、この様な照明光源の推移の背景としては、LEDの発光効率が日進月歩で向上し、顕微鏡での使用に耐え得る輝度になってきたことも挙げられる。
特許第04071961号 特開2004‐85959号公報
しかしながら、LED照明系は以下のような問題点を抱えている。その問題点は、LEDの駆動電圧(駆動電流)と発光量の関係から発生する、低倍観察と高倍観察での光量調整の操作性における差異である。以下では、LEDの光量と、LEDの駆動電圧を調整する調光ボリュームの回転角に対するLEDの光量増加率を調光感度と定義して、LEDの調光感度について説明する。
調光ボリュームを回転させることによってLED照明系の光量を調整する場合、調光ボリュームを10°回転させたときに、光量が一定量増加する。このときの光量増加量を+1[lx]とする。このとき、(i)回転角が50°から60°に増加した場合、50°のときの光量を5[lx]とすると、60°の場合は、5+1=6[lx]となる。つまり、光量は、1.2倍(=6/5)となるので、光量増加率は20%である。一方、(ii)回転角が250°から260°に増加した場合、250°のときの光量を25[lx]とすると、260°の場合は、25+1=26[lx]となる。つまり、光量は、1.04倍(=26/25)となるので、光量増加率は4%である。
このように、LEDの調光感度は、光量I(θ)が線形的に増加する特性(I∝θ)を持つので、低倍観察と高倍観察とでは、調光ボリュームの回転角に対する光量増加率が異なる。
それに対して、ハロゲンランプの調光感度は、調光ボリュームの回転角θと光量I(θ)との関係において、非線形となる。よって、低倍観察と高倍観察とでは、調光ボリュームの回転角に対する光量増加率もLEDほど変動がない。したがって、操作性の観点では、ハロゲンランプの調光特性に馴れ親しんだ観察者にとって、LED照明系の調光操作は使い勝手が悪い。
また、標本を照明する照明光の輝度が一定の場合、高倍率の対物レンズほど標本上の光量が低下するのでより光量を必要とするのに対し、低倍率の対物レンズほど光量を要しない。しかしながら、従来の調光ボリュームでは、回転角に対する光量の増加量が一定であるため、光量をさほど要しない低倍観察において、必要以上に明るくできる。その反面、高倍観察において、必要な光量を得ることができなかった。
そこで、LED照明系の調光操作を改善するため、数々の技術が考案されている。特許文献1では、ズーム機構の倍率を変更した際に調光感度を低倍と高倍の観察でほぼ一定にすることが開示されている。また、特許文献2では、対物レンズを切り替えた際に生じる光量不足や過剰な光量を防ぐことが開示されている。
しかしながら、特許文献1では対物レンズを切り替えた際の調光感度については言及していない。また、特許文献2では設定した出力電圧データ付近の光量の調整は可能であるが、その後の調光操作については言及していない。このように、従来技術では、標本や観察環境に応じた調光操作において柔軟性に欠いている。
上記課題に鑑み、本発明では、顕微鏡観察において、いかなる観察条件でも最適な調光感度への調整を容易に行うことができる顕微鏡システムを提供する。
本発明にかかる顕微鏡システムは、標本を照明するための照明手段と、前記照明手段より出力される光量を指示する調光指示手段と、顕微鏡の観察条件毎にある、前記調光指示手段により指示された指示値と、前記照明手段に印加する電圧値とが関係付けられて設定され、各観察条件において前記調光指示手段により指示可能な全範囲の指示値と該指示値に対応する該電圧値とが設定された電圧関連情報が格納された格納手段と、前記照明手段より発光される光量を制御する光量制御手段と、前記調光指示手段により指示された指示値に対応した電圧値を、前記観察条件に応じた前記電圧関連情報から取得し、該取得した電圧値に基づいて、前記光量制御手段に前記光量の制御をさせる制御手段と、を備えることを特徴とする。
前記顕微鏡システムにおいて、前記指示部は、回転型目盛りを回転させることが可能であって、該目盛りの回転角θを指示情報として出力し、前記各電圧関連情報に設定された電圧値は、前記調光指示手段の回転角θと前記照明手段の光量Iとの関係がI(θ)∝θ又はI(θ)∝EXP(θ)となるように設定された電圧値であることを特徴とする。
前記顕微鏡システムは、さらに、1以上の対物レンズを支持可能であって、該複数の対物レンズのうち観察光路上に配置される対物レンズを切り替えることができる対物レンズ切り替え手段と、前記複数の対物レンズのうち観察光路に配置された対物レンズを検出する対物レンズ検出手段と、を備え、前記各電圧関連情報には、前記対物レンズの種類に応じた電圧値であって、前記調光指示手段により指示可能な全範囲の指示値に対応する該電圧値が設定され、前記制御手段は、前記電圧関連情報のうち、前記対物レンズ検出手段により検出した対物レンズに対応する電圧関連情報を選択し、該選択した電圧関連情報から、前記調光指示手段により指示された指示値に対応した電圧値を取得し、該取得した電圧値に基づいて、前記光量制御手段に前記光量の制御をさせることを特徴とする。
前記顕微鏡システムは、さらに、観察法を切り替える観察法切替手段と、を備え、前記電圧関連情報には、前記観察法に応じた電圧値であって、前記調光指示手段により指示可能な全範囲の指示値に対応する該電圧値が設定され、前記制御手段は、前記電圧関連情報のうち、前記観察法切替手段により切り替えられた観察法に対応する電圧関連情報を選択し、該選択した電圧関連情報から、前記調光指示手段により指示された指示値に対応した電圧値を取得し、該取得した電圧値に基づいて、前記光量制御手段に前記光量の制御をさせることを特徴とする。
前記顕微鏡システムにおいて、前記光量制御手段は、前記照明手段への通電パルス幅を変えることにより照明光の光量を制御することを特徴とする。
前記顕微鏡システムにおいて、前記照明手段は、固体半導体素子によって構成されることを特徴とする。
顕微鏡システムで用いられ、照明光源の調光制御を行う照明制御装置は、照明光源より出力される光量を指示する調光指示部からの指示信号を取得する指示信号取得手段と、顕微鏡の観察条件毎にある、前記調光指示部により指示された指示値と、前記照明光源に印加する電圧値とが関係付けられて設定され、各観察条件において前記調光指示手段により指示可能な全範囲の指示値と該指示値に対応する該電圧値とが設定された電圧関連情報が格納された格納手段と、前記照明手段より発光される光量を制御する光量制御手段と、前記調光指示手段により指示された指示値に対応した電圧値を、前記観察条件に応じた前記電圧関連情報から取得し、該取得した電圧値に基づいて、前記光量制御手段に前記光量の制御をさせる制御手段と、を備えることを特徴とする。
顕微鏡システムの制御方法は、調光指示部により、照明装置より出力される光量を指示し、制御部により、顕微鏡の観察条件毎にある、前記調光指示部により指示された指示値と、前記照明部に印加する電圧値とが関係付けられて設定され、各観察条件において前記調光指示部により指示可能な全範囲の指示値と該指示値に対応する該電圧値とが設定された該電圧関連情報格納部のうち、該観察条件に応じた電圧関連情報格納部から、前記調光指示部により指示された指示値に対応した電圧値を取得し、前記光量制御部により、前記取得した電圧値に基づいて、前記照明部より発光される光量の制御をさせることを特徴とする。
本発明によれば、顕微鏡観察において、いかなる観察条件でも最適な調光感度への調整を容易に行うことができる。
通常の調光ボリュームの回転角に対する照明光の光量との関係を示す。 第1の実施形態にかかる顕微鏡システムの全体構成(第1の構成例)を示す。 第1の実施形態における顕微鏡システムの全体構成(第2の構成例)を示す。 第1の実施形態における電圧テーブルの一例を示す。 第1の実施形態における調光感度制御フローを示す。 調光ボリュームの回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝θの関係が成立し、かつ全ての対物レンズに共通な電圧テーブルを使用する場合における、各対物レンズで使用する調光ボリュームの調光範囲を示す。 第2の実施形態における対物レンズごとに調光範囲を設定したグラフを示す。 第2の実施形態における顕微鏡システムの全体構成を示す。 第2の実施形態における対物レンズの倍率に応じた調光範囲の制御フローを示す。 図7(A)のグラフに対応する対物レンズを用いる場合の電圧テーブルの例を示す。 図7(B)のグラフに対応する対物レンズを用いる場合の電圧テーブルの例を示す。 図7(C)のグラフに対応する対物レンズを用いる場合の電圧テーブルの例を示す。 第2の実施形態(変形例1)における対物レンズごとに調光範囲を設定したグラフを示す。 図11(A)のグラフに対応する対物レンズを用いる場合の電圧テーブルの例を示す。 図11(B)のグラフに対応する対物レンズを用いる場合の電圧テーブルの例を示す。 図11(C)のグラフに対応する対物レンズを用いる場合の電圧テーブルの例を示す。 第2の実施形態(変形例2)における調光ボリューム4の回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝θの関係があり、各対物レンズ15−17に応じた出力電圧の下限値と上限値を電圧テーブルに記憶しているときの調光特性を示す。 調光ボリュームの回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝EXP(θ)の関係が成立し、かつ全ての対物レンズに共通な電圧テーブルを使用する場合における、各対物レンズで使用する調光ボリュームの調光範囲を示す。 第3の実施形態における対物レンズごとに調光範囲を設定したグラフを示す。 図15(A)のグラフに対応する対物レンズを用いる場合の電圧テーブルの例を示す。 図15(B)のグラフに対応する対物レンズを用いる場合の電圧テーブルの例を示す。 図15(C)のグラフに対応する対物レンズを用いる場合の電圧テーブルの例を示す。 第3の実施形態(変形例1)における対物レンズごとに調光範囲を設定したグラフを示す。 図17(A)のグラフに対応する対物レンズを用いる場合の電圧テーブルの例を示す。 図17(B)のグラフに対応する対物レンズを用いる場合の電圧テーブルの例を示す。 図17(C)のグラフに対応する対物レンズを用いる場合の電圧テーブルの例を示す。 第3の実施形態(変形例2)における調光ボリューム4の回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝EXP(θ)の関係があり、各対物レンズ15−17に応じた出力電圧の下限値と上限値を電圧テーブルに記憶しているときの調光特性を示す。 第4の実施形態にかかる顕微鏡システムの全体構成を示す。 第4の実施形態における観察法に応じた調光範囲の制御フローを示す。 第4の実施形態(変形例)における調光ボリューム4の回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝θの関係があり、観察法に応じた出力電圧の下限値と上限値を電圧テーブルに記憶しているときの調光特性を示す。 第5の実施形態における調光ボリューム4の回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝EXP(θ)の関係があり、観察法に応じた出力電圧の下限値と上限値を電圧テーブルに記憶しているときの調光特性を示す。 第6の実施形態における顕微鏡システムの全体構成を示す。 第6の実施形態における対物レンズと観察法に応じた調光範囲の制御フロー(その1)を示す。 第6の実施形態における対物レンズと観察法に応じた調光範囲の制御フロー(その2)を示す。 第6の実施形態における調光ボリューム4の回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝θの関係があり、対物レンズと観察法に応じた出力電圧の下限値と上限値を電圧テーブルに記憶しているときの調光特性を示す。 第7の実施形態における調光ボリューム4の回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝EXP(θ)の関係があり、対物レンズと観察法に応じた出力電圧の下限値と上限値を電圧テーブルに記憶しているときの調光特性を示す。
本発明の実施形態に係る顕微鏡システムは、照明手段、調光指示手段、格納手段、光量制御手段、制御手段を備える。
照明手段は、標本を照明するために用いられる。前記照明手段は、例えば、固体半導体素子によって構成され、本実施形態で言えば、白色LED6に対応する。
調光指示手段は、前記照明手段より出力される光量を指示する。調光指示手段は、例えば本実施形態で言えば、調光ボリューム4に対応する。
格納手段には、電圧関連情報が格納されている。格納手段は、例えば本実施形態で言えば、ROM1に相当する。電圧関連情報には、顕微鏡の観察条件毎にある、前記調光指示手段により指示された指示値と、前記照明手段に印加する電圧値とが関係付けられて設定され、各観察条件において前記調光指示手段により指示可能な全範囲の指示値と該指示値に対応する該電圧値とが設定されている。電圧関連情報は、例えば本実施形態で言えば、電圧テーブルに相当する。
光量制御手段は、前記照明手段より発光される光量を制御する。光量制御手段は、例えば本実施形態で言えば、光量制御装置3に対応する。
制御手段は、前記調光指示手段により指示された指示値に対応した電圧値を、前記観察条件に応じた前記電圧関連情報から取得し、該取得した電圧値に基づいて、前記光量制御手段に前記光量の制御をさせる。制御手段は、例えば本実施形態で言えば、CPU2に対応する。
このように構成することにより、いかなる観察条件でも最適な調光感度への調整を容易に行うことができる。
前記顕微鏡システムにおいて、前記指示部は、回転型目盛りを回転させることが可能であって、該目盛りの回転角θを指示情報として出力することができる。このとき、前記各電圧関連情報に設定された電圧値は、前記調光指示手段の回転角θと前記照明手段の光量Iとの関係がI(θ)∝θ又はI(θ)∝EXP(θ)となるように設定された電圧値である。
このように構成することにより、いずれの観察条件下でも、調光ボリュームの全範囲を使用することができるので、調光の微調整を行うことができる。
前記顕微鏡システムは、さらに、対物レンズ切り替え手段、対物レンズ検出手段を備えてもよい。
対物レンズ切り替え手段は、1以上の対物レンズを支持可能であって、該複数の対物レンズのうち観察光路上に配置される対物レンズを切り替えることができる。対物レンズ切り替え手段は、例えば本実施形態で言えば、レボルバ8に対応する。
対物レンズ検出手段は、前記複数の対物レンズのうち観察光路に配置された対物レンズを検出する。対物レンズ検出手段は、例えば本実施形態で言えば、センサ11に対応する。
この場合、前記各電圧関連情報には、前記対物レンズの種類に応じた電圧値であって、前記調光指示手段により指示可能な全範囲の指示値に対応する該電圧値が設定されている。また、前記制御手段は、前記電圧関連情報のうち、前記対物レンズ検出手段により検出した対物レンズに対応する電圧関連情報を選択し、該選択した電圧関連情報から、前記調光指示手段により指示された指示値に対応した電圧値を取得し、該取得した電圧値に基づいて、前記光量制御手段に前記光量の制御をさせる。
このように構成することにより、いずれの対物レンズを選択しても、調光ボリュームの全範囲を使用することができるので、調光の微調整を行うことができる。
前記顕微鏡システムは、さらに、観察法切替手段を備えてもよい。観察法切替手段は、観察法を切り替えることができる。観察法切替手段は、例えば本実施形態で言えば、観察法切替スイッチ7に相当する。
このとき、前記電圧関連情報には、前記観察法に応じた電圧値であって、前記調光指示手段により指示可能な全範囲の指示値に対応する該電圧値が設定されている。前記制御手段は、前記電圧関連情報のうち、前記観察法切替手段により切り替えられた観察法に対応する電圧関連情報を選択し、該選択した電圧関連情報から、前記調光指示手段により指示された指示値に対応した電圧値を取得し、該取得した電圧値に基づいて、前記光量制御手段に前記光量の制御をさせる。
このように構成することにより、いずれの観察法を選択しても、調光ボリュームの全範囲を使用することができるので、調光の微調整を行うことができる。
また、前記顕微鏡システムにおいて、前記光量制御手段は、前記照明手段への通電パルス幅を変えることにより照明光の光量を制御することができる。
以下に、本発明の実施形態について詳述する。
<第1の実施形態>
第1の実施形態では、LEDにおける調光感度の特性を改善するため、調光ボリュームの回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝EXP(θ)の関係を持たせることにより、調光ボリュームの回転角に対する光量変化率を一定にすることができる顕微鏡システムについて説明する。
図1は、通常の調光ボリュームの回転角に対する照明光の光量との関係を示す。上記(i)の場合が低倍観察時、上記(ii)の場合が高倍観察時に用いる回転角とすると、低倍と高倍の観察時で調光感度が異なってしまう。この理由は、LEDの調光特性が、図1の破線のように調光ボリュームの回転角θに対して光量I(θ)が線形的に増加する特性(I∝θ)を持つからである。
理想的な調光感度とは、どの倍率でも一定の光量増加率であることをいう。光量増加率が一定とは、たとえば回転角が10°上昇した時の光量増加率を10%とすると、(i')回転角が50°から60°に増加した場合、50°のときの光量を5[lx]とする。すると、60°の場合は5×1.1=5.5[lx]となる。また、(ii')回転角が250°から260°に増加した場合、250°のときの光量を25[lx]とする。すると260°の場合は25×1.1=27.5[lx]となる。
このような調光感度は図1の実線で表される曲線となり、調光ボリュームの回転角θと光量I(θ)はI(θ)∝EXP(θ)の関係となる。従来のハロゲンランプによる照明系では、I(θ)∝EXP(θ)に近い調光特性を持つ。
図2は、第1の実施形態にかかる顕微鏡システムの全体構成(第1の構成例)を示す。図2は、標本からの透過光を利用する観察法の場合における顕微鏡システムの構成を示す。顕微鏡システムは、主として顕微鏡装置本体と、照明制御装置20、調光ボリューム4を有する。顕微鏡装置本体は、ステージ5、白色LED6、対物レンズ15、接眼レンズ9を有する。
照明制御装置20は、ROM(Read Only Memory)1、CPU(Central Processing Unit)2、光量制御装置3、入力インターフェース(以下、インターフェースをI/Fと称する)21、光源用I/F22を有する。
入力I/F21は、調光指示手段としての調光ボリューム4と接続されており、調光ボリューム4からの操作指示信号が入力される。光源用I/F22には、白色LED6が接続されている。なお、照明制御装置20は、顕微鏡本体及びその他の周辺機器と接続するためのインターフェースを備えていてもよい。
ステージ5には、標本10が載置されており、その中央に開口部を持つ。対物レンズ15と接眼レンズ9は、ステージ5の下側に位置する。照明光源として、白色LED6を用いる。360°回転可能なダイヤル式の調光ボリューム4により、白色LED6の光量を指示する。
CPU2は、入力I/F21、光源用I/F22、ROM1、光量制御装置3と接続されている。CPU2は、入力I/F21を介して調光ボリューム4からの指示信号を受信することができる。
ROM1には、光量I(θ)と調光ボリューム4の回転角θとがI(θ)∝EXP(θ)の関係で関連付けられるように、調光ボリューム4の回転角θと関係付けられた電圧値が格納された電圧テーブルが記録されている。
光量制御装置3は、A/Dコンバータ、PWM(Pulse Width Modulation)制御装置などで構成される。PWM制御装置の機能により、光量制御装置3は、白色LED6への電圧の供給を、通電パルス幅tを可変させて行うことができる。ここで通電パルス幅は、A/Dコンバータから出力される0から255の値に応じて、最小パルス幅から最大パルス幅まで可変する。最大パルス幅の場合、連続点灯が行なわれる。これにより、光量制御装置3は、光源用I/F22を介して、白色LED6の光量制御を行うことができる。
調光ボリューム4の回転角の情報は、逐一CPU2によって検出される。CPU2は、回転角に応じて、ROM1に格納された電圧テーブル(例えば、格納アドレス:0011h)から対応する電圧値を読み出す。CPU2は、その読み出した電圧値を光量制御装置3に設定する。光量制御装置3は、その設定された電圧値に基づいて、白色LED6の光量を制御する。
調光ボリューム4の回転角による光量の変化は、ROM1に記憶された電圧テーブルを使用することにより、自由に変更可能である。
図3は、第1の実施形態における顕微鏡システムの全体構成(第2の構成例)を示す。反射光を用いた観察法の場合には、図2の構成に対して、白色LED6の光を透過し、標本10からの光を反射するような透過率と反射率をもったミラー19が追加される。この場合、対物レンズ15、接眼レンズ9は、標本10の上部に設置される。なお、本実施形態は、図2、図3のいずれの構成の顕微鏡システムにも適用できるが、説明の便宜のため、以下では図2の構成を用いて説明する。
図4は、第1の実施形態における電圧テーブルの一例を示す。図4の電圧テーブルには、調光ボリューム4の回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝EXP(θ)の関係が成立するように、回転角θと、その回転角θに対応する電圧値が格納されている。図4では、調光ボリューム4の回転角15度毎に電圧値が設定されている。
図5は、第1の実施形態における調光感度制御フローを示す。図5を用いて調光方法を説明する。観察者が調光ボリューム4を回転させると、回転角θの値がCPU2によって検出される(S1)。CPU2は回転角θに対応する電圧値をROM1に記憶された電圧テーブルから読み出し、光量制御装置3へ出力する(S2)。光量制御装置3は、その電圧値に基づく電力を白色LED6へ供給する。
続けて調光ボリューム4を回転させると(S3で「Yes」)、S1に戻って再び調光を行うことができる。観察を継続する場合(S4で「No」)、S3に戻る。観察を終了する場合(S4で「Yes」)、本フローは終了する。
このとき、調光ボリューム4の回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝EXP(θ)の関係が成立するので、調光特性は図1の実線のようになる。その結果、調光ボリュームの回転角に対する光量変化率が一定となる。
第1の実施形態によれば、調光ボリューム4の回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝EXP(θ)の関係を持たせることにより、調光ボリューム4の回転角に対する光量変化率が一定となる。これにより、対物レンズの倍率にかかわらず常に一定の調光感度を得ることが可能となる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態では、調光ボリュームの回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝θの関係が成立する場合において、対物レンズに応じて調光可能な範囲を変更することにより、調光の微調整を可能とする顕微鏡システムについて説明する。
図6は、調光ボリュームの回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝θの関係が成立し、かつ全ての対物レンズに共通な電圧テーブルを使用する場合における、各対物レンズで使用する調光ボリュームの調光範囲を示す。
顕微鏡観察では対物レンズの倍率が上がると、多くの光量を必要とする。逆に、倍率が低い観察領域では少ない光量で十分である。10倍、40倍、100倍の3種類の対物レンズを使用した場合、それぞれの対物レンズが必要とする光量の範囲は図6のグラフのようになる。
光源が持つ光量の最大の値に対して、各対物レンズの光量は、(1)10倍対物レンズでは0‐30%の範囲、(2)40倍対物レンズでは30‐60%の範囲、(3)100倍対物レンズでは60‐100%の範囲と分かれている。よって使用する対物レンズに応じて、調光ボリュームを使用する範囲が限定される。そのため、調光の微調整が困難であったり、必要としない光量範囲における無駄な調光操作を行ってしまったり、光量増加率が一定ではないといった問題がある。そこで、本実施形態では、図7に示すように、対物レンズ毎に電圧テーブルを用意し、対物レンズに応じて電圧テーブルを設定する。
図7は、第2の実施形態における対物レンズごとに調光範囲を設定したグラフを示す。図7の左側のグラフは、図6のグラフと同一であって、全ての対物レンズに共通な電圧テーブルを使用する場合における、各対物レンズで使用する調光ボリュームの調光範囲を示す。
図7(A)は、図7の左側のグラフの(1)10倍の対物レンズで使用する調光領域(光量0‐30%の範囲)を抜き出して、ボリューム回転角0〜100度をボリューム回転角0〜360度の範囲で使用できるように設定した電圧テーブルを用いた場合の調光特性を示す。
図7(B)は、図7の左側のグラフの(2)40倍の対物レンズで使用する調光領域(光量30‐60%の範囲)を抜き出して、ボリューム回転角100〜200度をボリューム回転角0〜360度の範囲で使用できるように設定した電圧テーブルを用いた場合の調光特性を示す。
図7(C)は、図7の左側のグラフの(3)100倍の対物レンズで使用する調光領域(光量60‐100%の範囲)を抜き出して、ボリューム回転角200〜360度をボリューム回転角0〜360度の範囲で使用できるように設定した電圧テーブルを用いた場合の調光特性を示す。
図7(A)〜図7(C)のいずれのグラフでも、調光ボリュームの回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝θの関係がある。これにより、調光ボリュームの全範囲を使用して、各対物レンズに必要な光量の領域を調整することが可能となる。よって、調光の微調整の際の操作性を向上させることができる。
以下に、本実施形態の詳細について説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8は、第2の実施形態における顕微鏡システムの全体構成を示す。図8の構成は、図2の構成に、レボルバ8、センサ11、磁石12,13,14、対物レンズ15,16,17、入力I/F23を追加したものである。なお、これらの部材を図3の構成に追加してもよい。
レボルバ8には単一、または複数の対物レンズ15−17を装着することが可能である。レボルバ8の切替は手動で行うことができる。入力I/F23は、センサ11と接続されており、センサ11からの検出信号が入力される。
観察光路に配置された対物レンズ15−17を検出し識別するために、各対物レンズ15−17にはそれぞれ、磁石12−14が装着されている。各対物レンズに装着された磁石の個数に応じて、光軸近傍に配置されたセンサ11が反応する。
ROM1には、対物レンズ毎に、対物レンズに応じた電圧テーブルが記録されている。対物レンズ15−17としてそれぞれ、10倍、40倍、100倍の3種類を使用する。それらの対物レンズに対応した電圧テーブルは例えば、順番に、ROM1のアドレス0021h、0022h、0023hに割り当てられている。
CPU2は、入力I/F21、光源用I/F22、入力用I/F23、ROM1、光量制御装置3と接続されている。CPU2は、入力I/F23を介してセンサ11からの検出信号を受信することができる。
調光ボリューム4の回転角の情報は逐一CPU2によって検出される。センサ11の検知結果に応じて、CPU2は、現在使用している対物レンズの電圧テーブルをROM1から読み出す。それから、CPU2は、調光ボリューム4の回転角に応じて、電圧テーブルから電圧値を読み出し、光量制御装置3へ出力する。その電圧値に基づいて、光量制御装置3は、白色LED6の光量を制御する。
図9は、第2の実施形態における対物レンズの倍率に応じた調光範囲の制御フローを示す。図9を用いて調光方法を説明する。対物レンズ15−17に装着された磁石12−14はそれぞれ、対物レンズの倍率によって数が異なる。センサ11は、光軸上に配置された対物レンズに装着された磁石の数を検出する(S11)。センサ11は、その検出結果を検知情報としてCPU2へ送信する。
CPU2は、センサ11からの検出情報を受信し、その検出情報に基づいて、光軸上に配置された対物レンズを識別する(S12−S14)。CPU2は、その識別した対物レンズに対応する電圧テーブルをROM1から読み出す(S15−S17)。もし、S12−S14でセンサ11からの検出情報が得られない場合には、S11へと戻る。
調光ボリューム4の回転角θの値をCPU2が検出すると(S18)、CPU2は回転角θに対応する電圧値をS15−S17のいずれかで取得した電圧テーブルから読み出し、その電圧値を光量制御装置3へ出力する(S19)。光量制御装置3は、その電圧値に基づく電力を白色LED6へ供給する。
続けて調光ボリューム4を回転させると(S20)、S18に戻って調光を行うことができる。対物レンズ15−17を変更した場合(S21)、S11に戻って操作を続けることが可能である。
観察を続ける場合(S22で「No」)、S20に戻る。観察を終了する場合(S22で「Yes」)、本フローは終了する。
図10A、図10B、図10Cはそれぞれ、図7(A)、図7(B)、図7(C)のグラフに対応する対物レンズ15,16,17を用いる場合の電圧テーブルの例を示す。調光ボリューム4の回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝θの関係を持つように、ROM1に記憶された各対物レンズに対応する電圧テーブルそれぞれに、電圧値が設定されている。図10Bの光量の下限値は、図10Aの上限値と一致する。図10Cの光量の下限値は、図10Bの上限値と一致する。これにより、対物レンズに応じて調光の微調整が可能である。
図11は、第2の実施形態(変形例1)における対物レンズごとに調光範囲を設定したグラフを示す。すなわち、図11は、図7の変形例を示す。図7(B)及び図7(C)では、調光ボリュームの回転角θが0度のときの光量はそれぞれ、30度、60度であった。それに対して、図11では、調光ボリュームの回転角θが0度から閾値までは光量を0とし、回転角θがその閾値を超えると、回転角θに応じて光量が増加する。このとき、I(θ)∝θの関係が成立する。
このように図11では、各対物レンズにおいて調光ボリュームの回転角θが0度のときには光量0[lx]となり、回転角θが一定の閾値を超えると、各対物レンズに必要な光量範囲での調光が可能となる。これにより、図11(A)、図11(B)及び図11(C)で完全な消灯が可能となり、すべての対物レンズや観察方法における操作性に一貫性を持たせることができるので、操作性を向上させることができる。また、省エネの観点からも完全消灯の状態にできることは有用である。
図12A、図12B、図12Cはそれぞれ、図11(A)、図11(B)、図11(C)のグラフに対応する対物レンズ15,16,17を用いる場合の電圧テーブルの例を示す。図12A、図12B、図12Cでは、光量の下限値がいずれも0である。上述の通り、回転角θが15度に達すると、各対物レンズに必要な光量範囲での調光が可能となる。
図13は、第2の実施形態(変形例2)における調光ボリューム4の回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝θの関係があり、各対物レンズ15−17に応じた出力電圧の下限値と上限値を電圧テーブルに記憶しているときの調光特性を示す。
図11では、10倍の対物レンズ選択時において、調光ボリュームの回転角θに閾値を設定しなかった。それに対して、図13では、10倍の対物レンズ選択時においても、調光ボリュームの回転角θが0度から閾値までは光量を0とし、回転角θが閾値を超えると、調光ボリュームの回転角θに応じて光量が増加する。
また、図7及び図11では、対物レンズ毎の調光範囲は重複していなかった。それに対して、図13では、対物レンズ間で調光範囲が一部重複している。図13において、例えば、40倍の対物レンズ選択時の調光ボリュームの回転角θ=360度において、光量は40%であるが、100倍の対物レンズ選択時の回転角θが0度に近い側において、光量は40未満%となっている。このように、電圧テーブルに設定する電圧値に下限値と上限値を設定してもよい。また、対物レンズ毎にI(θ)∝θの係数を変更してもよい。
第2の実施形態によれば、対物レンズに応じた電圧テーブルを用意することにより、各対物レンズ毎に調光ボリューム4の回転角θを0〜360度の全てを使用することができる。そのため、対物レンズに応じて調光の微調整が可能となる。
また、対物レンズに応じて調光可能な光量の下限値や上限値を設定することもできる。それにより、観察に必要としない過度の光量を除外でき、調光操作をより迅速かつ容易に行うことが可能となる。ROM1に対物レンズごとにI(θ)∝θに従った電圧テーブルを記憶させることで、さまざまな調光特性を得ることが可能である。
<第3の実施形態>
第3の実施形態では、調光ボリュームの回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝EXP(θ)の関係が成立する場合において、対物レンズに応じて調光可能な範囲を変更することにより、調光の微調整を可能とする顕微鏡システムについて説明する。本実施形態は、第2の実施形態におけるI(θ)∝θに従う調光特性をI(θ)∝EXP(θ)に従うように設定した電圧テーブルを用いた点が異なる。
図14は、調光ボリュームの回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝EXP(θ)の関係が成立し、かつ全ての対物レンズに共通な電圧テーブルを使用する場合における、各対物レンズで使用する調光ボリュームの調光範囲を示す。
第1の実施形態のように、調光ボリュームと光量の関係をI∝EXP(θ)にすると、図14のように対物レンズのどの倍率でも光量増加率が一定であるという効果が生まれる。しかし、図6と同様に、対物レンズ毎に、調光ボリュームを使用できる範囲が限定されてしまう。そこで、本実施形態では、図15に示すように、対物レンズに応じて電圧テーブルを設定する。
図15は、第3の実施形態における対物レンズごとに調光範囲を設定したグラフを示す。図15の左側のグラフは、図14のグラフと同一であって、全ての対物レンズに共通な電圧テーブルを使用する場合における、各対物レンズで使用する調光ボリュームの調光範囲を示す。
図15(A)は、図15の左側のグラフの(1)10倍の対物レンズで使用する調光領域(光量0‐30%の範囲)を抜き出して、ボリューム回転角を0〜360度の範囲で使用できるように設定した電圧テーブルを用いた場合の調光特性を示す。
図15(B)は、図15の左側のグラフの(2)40倍の対物レンズで使用する調光領域(光量30‐60%の範囲)を抜き出して、ボリューム回転角を0〜360度の範囲で使用できるように設定した電圧テーブルを用いた場合の調光特性を示す。
図15(C)は、図15の左側のグラフの(3)100倍の対物レンズで使用する調光領域(光量60‐100%の範囲)を抜き出して、ボリューム回転角を0〜360度の範囲で使用できるように設定した電圧テーブルを用いた場合の調光特性を示す。
図15(A)〜図15(C)のいずれのグラフでも、調光ボリュームの回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝EXP(θ)の関係がある。これにより、調光ボリュームの全範囲を使用して、各対物レンズに必要な光量の領域を調整することが可能となる。
以下に、本実施形態の詳細について説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
第3の実施形態における顕微鏡システムの全体構成は、図8と同様である。また、第3の実施形態における対物レンズの倍率に応じた調光範囲の制御フローは、図9と同様である。第2の実施形態と異なる部分は、S15−S17で取得する電圧テーブルの内容だけである。
図16A、図16B、図16Cはそれぞれ、図15(A)、図15(B)、図15(C)のグラフに対応する対物レンズ15,16,17を用いる場合の電圧テーブルの例を示す。調光ボリューム4の回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝EXP(θ)の関係を持つように、ROM1に記憶された各対物レンズに対応する電圧テーブルそれぞれに、電圧値が設定されている。図16Bの光量の下限値は、図16Aの上限値と一致する。図16Cの光量の下限値は、図16Bの上限値と一致する。これにより、対物レンズに応じて調光の微調整が可能である。
図17は、第3の実施形態(変形例1)における対物レンズごとに調光範囲を設定したグラフを示す。すなわち、図17は、図15の変形例を示す。図7(B)及び図7(C)では、調光ボリュームの回転角θが0度のときの光量はそれぞれ、30度、60度であった。それに対して、図17では、調光ボリュームの回転角θが0度から閾値までは光量を0とし、回転角θが閾値を超えると、回転角θに応じて光量が増加する。このとき、I(θ)∝EXP(θ)の関係が成立する。
このように図17では、各対物レンズにおいて調光ボリュームの回転角θが0度のときには光量0[lx]となり、回転角θが一定の閾値を超えると、各対物レンズに必要な光量範囲での調光が可能となる。これにより、図17(A)、図17(B)及び図17(C)で完全な消灯が可能となり、すべての対物レンズや観察方法における操作性に一貫性を持たせることができるので、操作性を向上させることができる。また、省エネの観点からも完全消灯の状態にできることは有用である。
図18A、図18B、図18Cはそれぞれ、図17(A)、図17(B)、図17(C)のグラフに対応する対物レンズ15,16,17を用いる場合の電圧テーブルの例を示す。図18A、図18B、図18Cでは、光量の下限値がすべて0である。調光ボリュームの回転角θが15度に達すると、各対物レンズに必要な光量範囲での調光が可能となる。
図19は、第3の実施形態(変形例2)における調光ボリューム4の回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝EXP(θ)の関係があり、各対物レンズ15−17に応じた出力電圧の下限値と上限値を電圧テーブルに記憶しているときの調光特性を示す。
図17では、10倍の対物レンズ選択時において、調光ボリュームの回転角θに閾値を設定しなかった。それに対して、図13では、10倍の対物レンズ選択時においても、調光ボリュームの回転角θが0度から閾値までは光量を0とし、回転角θが閾値を超えると、回転角θに応じて光量が増加する。
また、図15及び図17では、対物レンズ毎の調光範囲は重複していなかった。それに対して、図19では、対物レンズ間で調光範囲が一部重複している。図19において、例えば、40倍の対物レンズ選択時の調光ボリュームの回転角θが360度において、光量は50%以上であるが、100倍の対物レンズ選択時の回転角θが0度に近い側において、光量は50未満%となっている。また、対物レンズ毎にI(θ)∝EXP(θ)の係数を変更してもよい。
このように、電圧テーブルに設定する電圧値に下限値と上限値を設定してもよい。また、調光ボリューム4の回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝EXP(θ)の関係が成立するように、電圧テーブルを設定することにより、調光ボリュームの回転角θに対する光量変化率を一定にすることができるので、対物レンズに応じて調光の微調整が可能である。
第3の実施形態によれば、対物レンズに応じた電圧テーブルを用意することにより、各対物レンズ毎に調光ボリューム4の回転角θを0〜360度の全てを使用することができる。そのため、対物レンズに応じて調光の微調整が可能となる。
また、対物レンズに応じて調光可能な光量の下限値や上限値を設定することもできる。それにより、観察に必要としない過度の光量を除外でき、調光操作をより迅速かつ容易に行うことが可能となる。ROM1にI(θ)∝EXP(θ)に従った電圧テーブルを記憶させることで、さまざまな調光特性を得ることが可能である。さらに、一定の調光感度を得ることが可能である。
<第4の実施形態>
第4の実施形態では、調光ボリュームの回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝θの関係が成立する場合において、観察法に応じて調光可能な範囲を変更することにより、調光の微調整を可能とする顕微鏡システムについて説明する。
以下に、本実施形態の詳細について説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図20は、第4の実施形態にかかる顕微鏡システムの全体構成を示す。図20の構成は、図2の構成に、観察法切替スイッチ7を追加したものである。なお、その部材を図3の構成に追加してもよい。
観察法切替スイッチ7を用いて観察法を切り替えることができる。観察法切替スイッチ7では、明視野観察、位相差観察、暗視野観察の3種類の切替が可能である。それぞれの観察法では光量に差異がある。
明視野観察では、照明光以外の外界の光を取り込んで観察可能であるため、多くの光量を必要としない。一方、暗視野観察では外界からの光が無い状態で観察を行うので、多くの光量を必要とする。位相差観察は暗視野観察ほどの暗闇を必要としないため、明視野と暗視野の中間程度の光量でよい。
観察方法によっても使用する光量範囲が変化する。よって、それぞれの観察方法に応じた電圧テーブルが必要となる。そこで、ROM1には観察法に応じた電圧テーブルが記録されている。観察法は明視野観察、位相差観察、暗視野観察の3種類とし、その観察法毎の電圧テーブルは、たとえば順番にROM1のアドレス0031h、0032h、0033hに割り当てられる。
観察法切替スイッチ7により、CPU2は観察法に応じた電圧テーブルをROM1から読み出し、調光ボリューム4の回転角に応じて、その読み出した電圧テーブルから電圧値を読み出し、光量制御装置3に出力する。光量制御装置3はその電圧値に基づく電力を、白色LED6に出力し、白色LED6の光量を制御する。
図21は、第4の実施形態における観察法に応じた調光範囲の制御フローを示す。図21を用いて調光方法を説明する。ユーザは、観察法切替スイッチ7により、観察法(明視野観察、位相差観察、暗視野観察)を切り替える。すると、明視野観察、位相差観察、暗視野観察のうちいずれかに切り替えた旨の変更情報が観察法切替スイッチ7からCPU2へ送信される。
CPU2は、観察法切替スイッチ7からの変更情報を受信し、その変更情報に基づいて観察法切替スイッチ7の状態を検出する(S31)。CPU2は、その変更情報に基づいて、明視野観察、位相差観察、暗視野観察のうちいずれかに切り替えた旨を判別する(S32−S34)。
すると、CPU2は、その判別結果に基づいて、判別した観察法に対応した電圧テーブルをROM1のアドレス0031h、0032h、0033hのいずれかから読み出す(S35−S37)。もし、S32−S34で観察法を判別できない場合には、S31へと戻る。
調光ボリューム4の回転角θの値をCPU2が検出すると(S38)、CPU2は回転角θに対応する電圧値をROM1の電圧テーブルから読み出し、その電圧値を光量制御装置3へ出力する(S39)。光量制御装置3は、その電圧値に基づく電力を白色LED6へ供給する。
続けて調光ボリューム4を回転させると(S40)、S38に戻って調光を行うことができる。観察法切替スイッチ7により、観察法を変更した場合(S41)、S31に戻って操作を続けることが可能である。
観察を続ける場合(S42で「No」)、S40に戻る。観察を終了する場合(S42で「Yes」)、本フローは終了する。
ここで、各観察法に応じた電圧テーブルに設定する電圧値は、図7(A)、図7(B)、図7(C)と同様に、調光ボリューム4の回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝θの関係を持つように、設定してもよい。また、図22で説明するように、各観察法の調光範囲に下限値、上限値を設定してもよい。
図22は、第4の実施形態(変形例)における調光ボリューム4の回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝θの関係があり、観察法に応じた出力電圧の下限値と上限値を電圧テーブルに記憶しているときの調光特性を示す。この構成においては観察法に応じて調光の微調整が可能である。さらに、観察に必要としない光量を除外することで、調光操作をより迅速かつ容易に行うことが可能となる。
第4の実施形態によれば、観察法に応じた電圧テーブルを用意することにより、各観察法毎に調光ボリューム4の回転角θを0〜360度の全てを使用することができる。そのため、観察法に応じて調光の微調整が可能となる。
また、観察法に応じて調光可能な光量の下限値や上限値を設定できる。それにより、観察に必要としない過度の光量を除外でき、調光操作をより迅速かつ容易に行うことが可能となる。ROM1にI(θ)∝θに従った電圧テーブルを記憶させることで、さまざまな調光特性を得ることが可能である。
<第5の実施形態>
第4の実施形態では、調光ボリュームの回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝EXP(θ)の関係が成立する場合において、観察法に応じて調光可能な範囲を変更することにより、調光の微調整を可能とする顕微鏡システムについて説明する。本実施形態は、第4の実施形態の変形例であり、第4の実施形態において、ROM1にI(θ)∝EXP(θ)に従った電圧テーブルを記憶させたものである。なお、本実施形態において、第1〜第4の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図23は、第5の実施形態における調光ボリューム4の回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝EXP(θ)の関係があり、観察法に応じた出力電圧の下限値と上限値を電圧テーブルに記憶しているときの調光特性を示す。この構成においては調光ボリュームの回転角に対する光量変化率が一定であり、観察法に応じて調光の微調整が可能である。
第5の実施形態によれば、観察法に応じて調光可能な光量の下限値や上限値を設定できる。それにより、観察に必要としない過度の光量を除外でき、調光操作をより迅速かつ容易に行うことが可能となる。ROM1にI(θ)∝EXP(θ)に従った電圧テーブルを記憶させることで、さまざまな調光特性を得ることが可能である。特に、I(θ)∝EXP(θ)とすることで一定の調光感度を得ることが可能である。
<第6の実施形態>
第6の実施形態では、調光ボリュームの回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝θの関係が成立する場合において、対物レンズと観察法に応じて調光可能な範囲を変更することにより、調光の微調整を可能とする顕微鏡システムについて説明する。本実施形態は、第2の実施形態と、第4の実施形態とを組み合わせたものである。なお、本実施形態において、第1〜第4の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図24は、第6の実施形態における顕微鏡システムの全体構成を示す。図24の構成は、図2の構成に、観察法切替スイッチ7、レボルバ8、センサ11、磁石12,13,14、対物レンズ15,16,17を追加したものである。
対物レンズと観察法の各組み合わせに対応する電圧テーブルがROM1に記憶されている。さらに、ROM1には、対物レンズ情報、観察法情報等が記憶されている。
CPU2は対物レンズ情報と観察法情報をROM1から読み出し、それらの組み合わせに対応する電圧テーブルをROM1から読み出す。
本実施形態では、例えば対物レンズ15−17として、例えば10倍、40倍、100倍の3種類を使用する。各対物レンズの情報は、例えば、10倍、40倍、100倍の順にROM1のアドレス0021h、0022h、0023hに割り当てられている。
また、本実施形態では、例えば観察法は明視野観察、位相差観察、暗視野観察の3種類であるとする。各観察法の情報は、例えば、明視野観察、位相差観察、暗視野観察の順に、ROM1のアドレス0031h、0032h、0033hに割り当てられる。
ここで、対物レンズと観察法の組み合わせに応じた電圧テーブルを用意する。例えば、対物レンズが10倍,40倍,100倍の3種類あり、観察方法が明視野観察、位相差観察、暗視野観察の3種類ある場合には、対物レンズと観察法の組み合わせが9種類存在し、電圧テーブルは9つ必要となる。ROM1には対物レンズと観察法の組み合わせにより異なる電圧テーブルが次のように記憶されている。例えば、(対物レンズ情報の格納アドレス,観察法情報の格納アドレス)=(0021h,0031h)、(0021h,0032h)、(0021h,0033h)、(0022h,0031h)、(0022h,0032h)、(0022h,0033h)、(0023h,0031h)、(0023h,0032h)、(0023h,0033h)の順にROM1のアドレス0041h−0049hが与えられている。
センサ11と観察法切替スイッチ7により、CPU2は対物レンズと観察法の組み合わせに応じた電圧テーブルをROM1から読み出し、調光ボリューム4の回転角に応じて、その電圧テーブルから電圧値を読み出し、その電圧値を光量制御装置3へ出力する。光量制御装置3は、その電圧値に基づく電力を白色LED6へ供給する。
図25A及び図25Bは、第6の実施形態における対物レンズと観察法に応じた調光範囲の制御フローを示す。図25A及び図25Bを用いて調光方法を説明する。対物レンズ15−17に装着された磁石12−14は、対物レンズの倍率によって数が異なる。
センサ11は、光軸上に配置された対物レンズに装着された磁石の数を検出する(S51)。センサ11は、その検出結果を検知情報としてCPU2へ送信する。CPU2は、センサ11からの検出情報を受信し、その検出情報に基づいて、光軸上に配置された対物レンズを識別する(S52−S54)。
CPU2は、その識別した対物レンズに対応する電圧テーブルをROM1から読み出す(S55−S57)。もし、S52−S54でセンサ11からの検出情報が得られない場合には、S51へと戻る。
次に、ユーザは、観察法切替スイッチ7により、観察法(明視野観察、位相差観察、暗視野観察)を切り替える。すると、明視野観察、位相差観察、暗視野観察のうちいずれかに切り替えた旨の変更情報が観察法切替スイッチ7からCPU2へ送信される。
CPU2は、観察法切替スイッチ7からの変更情報を受信し、その変更情報に基づいて観察法切替スイッチ7の状態を検出する(S58)。CPU2は、その変更情報に基づいて、明視野観察、位相差観察、暗視野観察のうちいずれかに切り替えた旨を判別する(S59−S61)。
すると、CPU2は、その判別結果に基づいて、判別した観察法に対応した観察法情報をROM1のアドレス0031h、0032h、0033hのいずれかから読み出す(S62−S64)。もし、S59−S61で観察法を判別できない場合には、S58へと戻る。
CPU2は対物レンズと観察法の組み合わせを調べ(S65)、その組み合わせを判別する(S66−S74)。CPU2は、その判別した対物レンズと観察法の組み合わせに応じた電圧テーブルをROM1のアドレス0041h−0049hのいずれかから読み出す(S75−S83)。
調光ボリューム4の回転角θの値をCPU2が検出すると(S84)、CPU2は回転角θに対応する電圧値をROM1の電圧テーブルから読み出し、その電圧値を光量制御装置3へ出力する(S85)。光量制御装置3は、その電圧値に基づく電力を白色LED6へ供給する。
続けて調光ボリューム4を回転させると(S86)、S84に戻って調光を行うことができる。
観察法切替スイッチ7を押下して、観察法を変更した場合(S87)、S58に戻って操作を続けることが可能である。対物レンズを変更した場合(S88)、S51に戻って操作を続けることが可能である。観察を続ける場合(S89で「No」)、S86に戻る。観察を終了する場合(S89で「Yes」)、本フローを終了する。
ROM1に記憶された電圧テーブルは、調光ボリューム4の回転角θと光量I(θ)の間に次のような関係を持っているとき、図26のようになる。
図26は、第6の実施形態における調光ボリューム4の回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝θの関係があり、対物レンズと観察法に応じた出力電圧の下限値と上限値を電圧テーブルに記憶しているときの調光特性を示す。この構成においては対物レンズと観察法に応じて調光の微調整が可能である。
第6の実施形態によれば、対物レンズと観察法の組み合わせにより、第2又は第4の実施形態よりも、さらに調光性能を向上させることが可能である。
<第7の実施形態>
第6の実施形態では、調光ボリュームの回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝EXP(θ)の関係が成立する場合において、対物レンズと観察法に応じて調光可能な範囲を変更することにより、調光の微調整を可能とする顕微鏡システムについて説明する。本実施形態は、第3の実施形態と、第5の実施形態とを組み合わせたものであると共に、第6の実施形態の変形例であり、第6の実施形態において、ROM1にI(θ)∝EXP(θ)に従った電圧テーブルを記憶させたものである。なお、本実施形態において、第1〜第4の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図27は、第7の実施形態における調光ボリューム4の回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝EXP(θ)の関係があり、対物レンズと観察法に応じた出力電圧の下限値と上限値を電圧テーブルに記憶しているときの調光特性を示す。この構成においては調光ボリュームの回転角に対する光量変化率が一定であり、対物レンズと観察法に応じて調光の微調整が可能である。
第7の実施形態によれば、対物レンズと観察法の組み合わせにより、第3又は第5の実施形態よりも、さらに調光性能を向上させることが可能である。
第1〜第7の実施形態によれば、いずれの対物レンズ、または、いずれの観察方法、またはこれらのいずれの組み合わせを選択しても、調光ボリュームの全範囲を使用することができるので、調光の微調整を行うことができる。これは、調光ボリューム4の回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝EXP(θ)又はI(θ)∝EXP(θ)の関係が成立するように、電圧テーブルにおける調光ボリューム4の回転角θとこの回転角θに対応する電圧値とを設定することにより実現することができる。
なお、上記の実施形態では、対物レンズまたは観察方法に応じて電圧テーブルを要したが、これに限定されず、その他の観察条件を切り替える構成要素に応じて、電圧テーブルを用意してもよい。
また、上記の実施形態では、調光ボリューム4の回転角θと光量I(θ)の間にI(θ)∝EXP(θ)又はI(θ)∝EXP(θ)の関係が成立したが、これに限定されず、その他のn次関数の関係が成立してもよい。
また、上記の実施形態によれば、対物レンズに応じて調光可能な光量の下限値や上限値を設定することもできる。それにより、観察に必要としない過度の光量を除外でき、調光操作をより迅速かつ容易に行うことが可能となる。
なお、本発明は、以上に述べた実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または実施形態を取ることができる。
1 ROM
2 CPU
3 光量制御装置
4 調光ボリューム
5 ステージ
6 白色LED
7 観察法切替スイッチ
8 レボルバ
9 接眼レンズ
10 標本
11 センサ
12,13,14 磁石
15,16,17 対物レンズ
19 ミラー
20 照明制御装置
21,23 入力I/F
22 光源用I/F

Claims (8)

  1. 標本を照明するための照明手段と、
    前記照明手段より出力される光量を指示する調光指示手段と、
    顕微鏡の観察条件毎にある、前記調光指示手段により指示された指示値と、前記照明手段に印加する電圧値とが関係付けられて設定され、各観察条件において前記調光指示手段により指示可能な全範囲の指示値と該指示値に対応する該電圧値とが設定された電圧関連情報が格納された格納手段と、
    前記照明手段より発光される光量を制御する光量制御手段と、
    前記調光指示手段により指示された指示値に対応した電圧値を、前記観察条件に応じた前記電圧関連情報から取得し、該取得した電圧値に基づいて、前記光量制御手段に前記光量の制御をさせる制御手段と、
    を備えることを特徴とする顕微鏡システム。
  2. 前記指示部は、回転型目盛りを回転させることが可能であって、該目盛りの回転角θを指示情報として出力し、
    前記各電圧関連情報に設定された電圧値は、前記調光指示手段の回転角θと前記照明手段の光量Iとの関係がI(θ)∝θ又はI(θ)∝EXP(θ)となるように設定された電圧値であることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡システム。
  3. 前記顕微鏡システムは、さらに、
    1以上の対物レンズを支持可能であって、該複数の対物レンズのうち観察光路上に配置される対物レンズを切り替えることができる対物レンズ切り替え手段と、
    前記複数の対物レンズのうち観察光路に配置された対物レンズを検出する対物レンズ検出手段と、
    を備え、
    前記各電圧関連情報には、前記対物レンズの種類に応じた電圧値であって、前記調光指示手段により指示可能な全範囲の指示値に対応する該電圧値が設定され、
    前記制御手段は、前記電圧関連情報のうち、前記対物レンズ検出手段により検出した対物レンズに対応する電圧関連情報を選択し、該選択した電圧関連情報から、前記調光指示手段により指示された指示値に対応した電圧値を取得し、該取得した電圧値に基づいて、前記光量制御手段に前記光量の制御をさせる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の顕微鏡システム。
  4. 前記顕微鏡システムは、さらに、
    観察法を切り替える観察法切替手段と、
    を備え、
    前記電圧関連情報には、前記観察法に応じた電圧値であって、前記調光指示手段により指示可能な全範囲の指示値に対応する該電圧値が設定され、
    前記制御手段は、前記電圧関連情報のうち、前記観察法切替手段により切り替えられた観察法に対応する電圧関連情報を選択し、該選択した電圧関連情報から、前記調光指示手段により指示された指示値に対応した電圧値を取得し、該取得した電圧値に基づいて、前記光量制御手段に前記光量の制御をさせる
    ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の顕微鏡システム。
  5. 前記光量制御手段は、前記照明手段への通電パルス幅を変えることにより照明光の光量を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の顕微鏡システム。
  6. 前記照明手段は、固体半導体素子によって構成される
    ことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の顕微鏡システム。
  7. 顕微鏡システムで用いられ、照明光源の調光制御を行う照明制御装置であって、
    照明光源より出力される光量を指示する調光指示部からの指示信号を取得する指示信号取得手段と、
    顕微鏡の観察条件毎にある、前記調光指示部により指示された指示値と、前記照明光源に印加する電圧値とが関係付けられて設定され、各観察条件において前記調光指示手段により指示可能な全範囲の指示値と該指示値に対応する該電圧値とが設定された電圧関連情報が格納された格納手段と、
    前記照明手段より発光される光量を制御する光量制御手段と、
    前記調光指示手段により指示された指示値に対応した電圧値を、前記観察条件に応じた前記電圧関連情報から取得し、該取得した電圧値に基づいて、前記光量制御手段に前記光量の制御をさせる制御手段と、
    を備えることを特徴とする照明制御装置。
  8. 調光指示部により、照明装置より出力される光量を指示し、
    制御部により、顕微鏡の観察条件毎にある、前記調光指示部により指示された指示値と、前記照明部に印加する電圧値とが関係付けられて設定され、各観察条件において前記調光指示部により指示可能な全範囲の指示値と該指示値に対応する該電圧値とが設定された該電圧関連情報格納部のうち、該観察条件に応じた電圧関連情報格納部から、前記調光指示部により指示された指示値に対応した電圧値を取得し、
    前記光量制御部により、前記取得した電圧値に基づいて、前記照明部より発光される光量の制御をさせる
    ことを特徴とする顕微鏡システムの制御方法。
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