JP2012150252A - 調光装置及び顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い再現性で照明光の明るさを調節する。
【解決手段】調光回路11は、オフ状態にある調光ボリューム31が回転操作された場合、その回転量に応じた電圧(ボリューム電圧)を出力して回転量に応じた明るさに照明光を調光し、調光ボリューム31が押圧操作されてオフ状態からオン状態となった場合、その出力を、オン状態を示す電圧(プリセット電圧)に出力を切り替えてあらかじめ設定された所定の明るさに照明光を調光する。その後、オン状態にある調光ボリューム31が元の位置に戻されてオフ状態になった場合、その出力を、調光ボリューム31の回転量に応じた電圧(ボリューム電圧)に切り替えることで、調光ボリューム31は、オン状態から再度オフ状態に戻ったとき、オン状態となる直前の回転角度のまま固定されているから、高い再現性で照明光の明るさを調節することができる。本発明は、例えば、調光装置を備える顕微鏡に適用することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、調光装置及び顕微鏡に関する。
顕微鏡の性能は主に対物レンズにより決定されるが、その性能を十分に発揮するためには、標本に対して適切に照明を行う必要がある。そのため顕微鏡には、光源(ランプ)からの照明光の明るさを調節するための操作部が設けられるのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
このような操作部には、プリセット(PRESET)と称される機能を有しているものがある。このプリセットとは、ランプ電圧をあらかじめ設定しておいた値に調節して、ランプ電圧を一定にすることで、照明光を所望の明るさに調節する機能である。
図6は、プリセットの設定が可能な調光ボリュームの外観を示す図である。図6に示すように、調光ボリューム231は、顕微鏡本体部に付された目盛りのうちのMINからMAXまでの間で回転操作され、時計回り(図中の矢印A方向)に回しきった状態(MAX)に操作されたとき、照明光の明るさが最大値に調節され、その反対に、反時計回りに回しきった状態(MIN)に操作されたとき、照明光の明るさが最小値に調節される。また、調光ボリューム231がプリセット(PRESET)の位置に合わせられると、ランプ電圧はあらかじめ設定された値となり、照明光が所望の明るさに調節される。
このように、顕微鏡の観察者は、調光ボリューム231を操作するに際し、顕微鏡本体部に付された目盛りをおおよその目安として、照明光の明るさを調節し、さらにプリセットの設定を行っていた。
特開2004−290461号公報
しかしながら、目盛りを目安にしたプリセットの設定が行われた場合、照明光の明るさの調節に高い再現性が望めないという問題があった。
すなわち、図6において、調光ボリューム231を所定の位置に回転操作して、その回転位置に応じた明るさでの観察を行った後に、プリセット(PRESET)の位置に合わせられて照明光が所望の明るさに調節された場合、再度、前回の観察時の照明光の明るさに戻そうとしても、目盛りを目安に調節をしたのでは、調光ボリューム231を前回の観察時とまったく同じ位置に回転操作することは困難なものとなる。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、プリセット設定が行われた場合において、高い再現性で照明光の明るさを調節することができるようにするものである。
本発明の調光装置は、光源から出射される照明光を調光する調光装置において、回転操作と、その回転操作における回転軸方向への押圧操作が可能に構成される操作手段と、前記操作手段の回転操作が行われた場合、その回転量に応じた明るさに照明光を調光するための第1の電圧を出力し、前記操作手段の押圧操作が行われた場合、あらかじめ設定された所定の明るさに照明光を調光するための第2の電圧を出力する調光手段とを備えることを特徴とする。
本発明の顕微鏡は、上述した調光装置と、標本を照明するための照明光を出射する光源とを備え、前記光源は、前記調光手段から出力される前記第1の電圧又は前記第2の電圧を基に調光した照明光によって、前記標本を照明することを特徴とする。
本発明によれば、高い再現性で照明光の明るさ調節することができる。
本発明を適用した顕微鏡システムの一実施の形態の構成を示す図である。 調光ボリュームの詳細な構成を示す図である。 調光ボリュームのオン/オフ状態を説明する図である。 照明調節処理を説明するフローチャートである。 本発明を適用した調光装置の一実施の形態の構成を示す図である。 従来の調光ボリュームの外観の構成を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した顕微鏡システムの一実施の形態の構成を示す図である。
図1の顕微鏡システムは、顕微鏡1、パーソナルコンピュータ2、表示装置3、及び撮影制御装置4から構成される。なお、図1において、実線は外観に表れる部位の構造を示し、破線は外観に表れない内部の部位の構造を示している。
顕微鏡1において、顕微鏡本体部30には、標本が載置されるステージ34が設けられており、このステージ34と対向する位置には、複数の倍率の異なる対物レンズ32を装着することができるレボルバ33が設けられている。ステージ34は、標本の観察のために、X,Y方向に移動可能となされており、また、焦準ハンドル35の操作によりZ方向に移動可能となる。つまり、観察者は、焦準ハンドル35を回転させることにより、ステージ34と対向に配置された対物レンズ32のピント位置に合わせることができる。
顕微鏡本体部30にはまた、その背面に、標本を照明するための照明光を出射する光源21が設けられており、この光源21としては、例えば、ハロゲンランプが用いられる。顕微鏡本体部30の側面には、光源21から出射された照明光を調光するための調光ボリューム31が設けられている。観察者は、調光ボリューム31を回転させることにより、照明光の調光を操作することができる。この操作により、対物レンズ32の倍率や観察方法に応じて観察する視野の明るさを、観察者が所望する明るさに調節することができる。
顕微鏡本体部30の上部に設けられた鏡筒36には、対物レンズ32が結んだ中間実像を拡大して、観察するための接眼部が設けられており、観察者は、接眼部の接眼レンズ37を介して、標本の像を観察することができる。
また、顕微鏡本体部30の内部には、図1の破線で示すように、調光回路11、制御回路12、光路切り替え機構13、及び光学部材14が設けられる。なお、説明の都合上、図1においては、調光回路11ないし光学部材14のみが顕微鏡本体部30の内部に設けられるとして説明するが、実際には、顕微鏡1を構成する上で必要となる、それ以外の光学部材も設けられている。
調光回路11は、調光ボリューム31に対する観察者の操作に応じて、光源21から標本に出射される照明光の明るさ(光量)を調節するために設けられる。詳細は後述するが、調光ボリューム31は、上述した回転操作の他、その回転操作における回転軸方向への押圧操作が可能に構成されており、これにより、観察者は、調光ボリューム31に対して、回転操作又は押圧操作を行うことが可能とされる。
すなわち、調光回路11は、調光ボリューム31と電気的に接続されており、調光ボリューム31が回転操作されると、その操作による回転量(回転角度)に応じた電圧(以下、ボリューム電圧ともいう)を制御回路12に供給する。制御回路12は、調光回路11から供給されるボリューム電圧を基にランプ電圧を演算し、印加電圧として光源21に供給して、照明光を出射させる。これにより、観察者は、調光ボリューム31を回転操作することにより、光源21から出射される照明光の調光を操作することができる。
また、調光回路11は、調光ボリューム31が押圧操作されると、その操作に応じた電圧(以下、プリセット電圧ともいう)を制御回路12に供給する。制御回路12は、メモリ12Aを内蔵しており、メモリ12Aには、あらかじめ設定されるランプ電圧が記憶されている。制御回路12は、調光回路11から供給されるプリセット電圧に応じて、メモリ12Aに記憶されているランプ電圧を読み出し、印加電圧として光源21に供給して、あらかじめ設定されるランプ電圧に応じた所定の明るさの照明光を出射させる。これにより、観察者は、調光ボリューム31を押圧操作することにより、光源21から出射される照明光を、あらかじめ設定された所定の明るさに調光することができる。
光路切り替え機構13は、制御回路12による制御にしたがって、鏡筒36内に設けられた光学部材14を、対物レンズ32を通る観察光軸上又は観察光軸から外れた位置に配置させる。すなわち、光学部材14は、観察光軸上に配置された場合、対物レンズ32からの標本の像(光量)を、接眼レンズ37(接眼光学系)側と撮影装置22(撮影光学系)側とに、例えば100:0で分配する。したがって、この場合、光学部材14を観察光軸上に配置すると、接眼レンズ37による目視観察が可能となる。一方、光学部材14を観察光軸上から外すと、撮影装置22による標本の撮影が可能となる。
なお、制御回路12は、上述した調光回路11及び光路切り替え機構13の他、電源回路(不図示)等、顕微鏡1を構成する各部の動作を制御する。
パーソナルコンピュータ2においては、通信ケーブル23を介して顕微鏡1から取得された情報が専用のソフトウェアによって解析され、表示装置3に表示されたグラフィカルユーザインターフェース(GUI)に反映される。そして、観察者は、入力装置(不図示)を操作して、その専用のソフトウェアにより提示されるGUIを操作することで、顕微鏡1を操作することができる。
また、顕微鏡本体部30に設けられた鏡筒36の上部には、CCD(Charge Coupled Device)カメラ等の撮影装置22が取り付けられており、撮影制御装置4は、専用ケーブル25を介して撮影装置22と接続され、撮影装置22により撮像された標本に対応する撮影画像を、表示部に表示することが可能である。また、撮影制御装置4は、通信ケーブル24を介して顕微鏡1とも接続されており、表示部には、顕微鏡1を制御するためのグラフィカルインターフェース(GUI)が表示される。すなわち、観察者は、そのGUIを操作することで、顕微鏡1を操作することができる。
以上のようにして、図1の顕微鏡システムは構成される。
次に、図2及び図3を参照して、図1の調光ボリューム31の詳細な構成について説明する。なお、図2は、調光ボリューム31の外観の構成図であり、図3は、図2の調光ボリューム31を矢印Bの方向から見た場合の矢視図となる。
図2に示すように、調光ボリューム31は、顕微鏡本体部30に付された目盛りであるMINからMAXまでの間で回転操作され、時計回り(図中の矢印A方向)に回しきった状態に操作されたとき、照明光の明るさが最大値に調節され、その反対に、反時計回りに回しきった状態に操作されたとき、照明光の明るさが最小値に調節される。
すなわち、顕微鏡1の観察者は、調光ボリューム31を、顕微鏡本体部30に付された目盛りをおおよその目安として、その最大値(MAX)と最小値(MIN)の間で回転操作することで、その回転量に応じて、光源21から出射される照明光の明るさを、所望の明るさに調節することが可能となる。この場合、調光回路11は、調光ボリューム31の回転量に応じた電圧(ボリューム電圧)を制御回路12に供給する。
また、図3に示すように、調光ボリューム31は、顕微鏡本体部30に対して水平方向(調光ボリューム31の回転操作における回転軸方向)に可動して、プッシュスイッチとしても動作する。例えば、図3aに示すように、観察者によって、円筒形の形状を有する調光ボリューム31の円形面が押圧されて、図中右から左方向に押し込まれた場合、調光ボリューム31がその押し込まれた位置で保持されるようにする(以下、この状態を「オン状態」という)。調光ボリューム31がオン状態になると、調光回路11は、調光ボリューム31の回転量に応じた電圧(ボリューム電圧)の代わりに、オン状態を示す電圧(プリセット電圧)を制御回路12に供給する。制御回路12は、調光回路11からオン状態を示す電圧が供給された場合、内蔵するメモリ12Aから、あらかじめ設定されたランプ電圧を読み出し、印加電圧として光源21に供給して、設定されたランプ電圧に応じた光量の照明光を出射させる。このように、調光ボリューム31がオン状態になると、光源21による照明光が、プリセットとしてあらかじめ設定された光量に調節される。
一方、プリセットを解除するには、例えば、図3bに示すように、押し込まれた状態(オン状態)にある調光ボリューム31の円形面が再度押圧された場合、調光ボリューム31が元の位置に戻されてその状態で保持されるようにする(以下、この状態を「オフ状態」という)。調光ボリューム31がオフ状態になると、調光回路11は、調光ボリューム31の回転量に応じた電圧(ボリューム電圧)を制御回路12に供給する。制御回路12は、調光回路11から供給されるボリューム電圧を基にランプ電圧を演算し、印加電圧として光源21に供給して、調光ボリューム31の回転量に応じた照明光を出射させる。
このように、調光回路11は、調光ボリューム31がオフ状態(図3b)にある場合には、その回転量に応じた電圧(ボリューム電圧)を出力する一方、調光ボリューム31がオン状態(図3a)となった場合には、その回転量とは関係なく、オン状態を示す電圧(プリセット電圧)を出力する。そして、制御回路12では、調光回路11からの電圧として、プリセット電圧が供給された場合には、あらかじめ設定されたランプ電圧が、印加電圧として光源21に供給されるため、照明光が所望の明るさに調節される。
換言すれば、調光ボリューム31は、観察者による押圧操作によって、オン状態とオフ状態に切り替わることで、プリセットをオン/オフするスイッチとしての機能を有すると言える。そして、オフ状態では、調光ボリューム31の回転操作に応じた明るさに照明光が調節され、オフ状態からオン状態になったとき、プリセットの明るさに照明光が調節されることになるが、その状態から再度オフ状態になったとき、調光ボリューム31は、オン状態になる直前の回転角度のまま固定されているから、オフ状態に復帰したときには、オン状態になる直前の調光ボリューム31の回転操作に応じた明るさに照明光が調節されることになる。すなわち、所望の明るさに照明光を調節するべく、プリセットの設定を行ったとしても、調光ボリューム31の回転操作で調節した光量を一定に保つことが可能となるため、高い再現性で照明光の明るさを調節することができる。
次に、図4のフローチャートを参照して、顕微鏡1で行われる標本の観察処理について説明する。
なお、この図4では、顕微鏡1が、接眼レンズ37を介して標本の像を観察するモード(以下、目視観察モードという)と、顕微鏡1に取り付けられた撮影装置22により撮影された標本の撮影画像を観察するモード(以下、撮影観察モードという)の2種類のモードで動作する場合の例について説明する。そのため、制御回路12のメモリ12Aには、プリセットの設定として、撮影装置22による標本の撮影に適した明るさに照明光を調光するためのランプ電圧があらかじめ記憶されているものとする。
顕微鏡1では、目視観察モードで動作するに際して、観察者の操作に応じた観察準備が行われる(ステップS11ないしS13の処理)。この観察準備としては、例えば、ステージ34上に標本を載置したり、レボルバ33に装着された対物レンズ32から所望の倍率を有する対物レンズ32を選択するなどの操作が行われる。また、光学部材14は、観察光軸上に配置され、対物レンズ32からの標本の像が、接眼レンズ37側に導かれる。
また、観察準備としては、調光ボリューム31が回転操作されると(ステップS12の「Yes」)、ステップS13において、その回転量に応じた任意の明るさに、光源21からの照明光が調節される。この明るさの調節方法は、上述した図2に示したように、目盛りとして付された最小値(MIN)から最大値(MAX)までの間で、調光ボリューム31が回転操作されることにより、調光回路11から回転量に対応するボリューム電圧が、制御回路12に出力され、制御回路12により、ボリューム電圧に基づいたランプ電圧が演算され、印加電圧として光源21に供給されることで、光源21からの照明光が調節される。
そして、目視観察モードにおける観察準備が完了すると、観察者によって、接眼レンズ37が覗き込まれることで、標本の観察が行われる(ステップS14の処理)。
以上のようにして、顕微鏡1は、目視観察モードで動作する。
その後、顕微鏡1のモードを、目視観察モードから撮影観察モードに切り替える場合には、観察者によって調光ボリューム31が押圧操作されることになるため、ステップS15において、調光ボリューム31が押圧操作されて、オン状態となったか否かが判定される。すなわち、この例では、顕微鏡1は、調光ボリューム31がオフ状態である場合、目視観察モードで動作し、調光ボリューム31がオン状態である場合、撮影観察モードで動作することになる。
ステップS15において、調光ボリューム31がオン状態となったと判定された場合、処理は、ステップS16に進み、顕微鏡1では、撮影観察モードで動作するための観察準備が行われる(ステップS16ないしS19の処理)。
すなわち、ステップS16において、制御回路12は、調光ボリューム31がオン状態になると、調光回路11からオフセット電圧が供給されるので、そのオフセット電圧に応じてメモリ12Aから、あらかじめ設定されたランプ電圧を読み出し、印加電圧として光源21に供給して、プリセット設定されたランプ電圧に応じた明るさの照明光を出射させる。
このようにして調節される照明光は、撮影装置22による標本の撮影に適した明るさであって、例えば、撮影装置22によって撮影されるカラーの撮影画像を得るために最も適した光量となる。すなわち、光源21の色温度は、ランプ電圧により変化するため、ランプ電圧を高くした場合には光源21の色温度が高くなって青っぽい光になる一方、ランプ電圧を低くした場合には光源21の色温度が下がり赤っぽい光となる。このため、カラーの撮影画像を得るためには、色の再現性をよくするため、一定のランプ電圧での撮影を行う必要がある。そこで、カラーの撮影画像を得るために最も適した光量に対応するランプ電圧をプリセットとして、メモリ12Aにあらかじめ設定しておくことで、調光ボリューム31が押されたときには、制御回路12によって、必ず一定のランプ電圧が印加されるようにする。これにより、光源21の色温度の変動を抑制することができるため、撮影装置22では、撮影観察モードとなったときは常に、適切な照明条件での撮影画像を取得することが可能となる。
ステップS17において、制御回路12は、光路切り替え機構13を制御して、光学部材14を観察光軸上から外して、対物レンズ32からの標本の像の光路を、接眼レンズ37側から、撮影装置22側に切り替える。これにより、接眼レンズ37側に導かれていた標本の像が、撮影装置22側に導かれることになる。
ステップS18において、制御回路12は、標本の撮影に関する設定情報(以下、撮影設定情報という)を、撮影装置22に設定する。この撮影設定情報としては、例えば、ホワイトバランス、露光、シャッタスピード、あるいは感度(ゲイン)などが観察条件等に応じて設定される。また、撮影設定情報の設定方法としては、顕微鏡1と撮影装置22とを電気的に接続して、制御回路12が直接、撮影装置22に設定する方法の他、例えば、制御回路12が通信ケーブル24を介して撮影制御装置4に対して指示することで、撮影制御装置4により設定されるようにしてもよい。
ステップS19において、制御回路12は、顕微鏡1の各部に電源を供給する電源回路(不図示)を制御して、顕微鏡1を構成する機器(各部)のうち、撮影観察モードでの動作時に動作する必要のない機器への電源の供給を停止する。これにより、例えば光源21など、撮影観察モードで動作するために必要となる機器にのみ電源が供給され、それ以外の撮影観察モードでの動作に必要のない機器では電源の供給が停止されるため、電源の無駄な消費を抑制することができる。なお、この電源供給の停止に際して、機器の電源を、オフ状態にする代わりに、いわゆるスリープ状態とすることで、顕微鏡1のモードが、撮影観察モードから、再度、目視観察モードに遷移したとき、停止していた機器を速やかに駆動して、迅速に目視による標本の観察を再開することができる。
以上のようにして、撮影観察モードにおける観察準備が完了すると、ステップS20において、撮影装置22によって、標本の撮影が行われる。そして、撮影装置22により撮影された標本の撮影画像は、専用ケーブル25を介して撮影制御装置4に供給され、その表示部に表示され、観察者により、その撮影画像が観察される。
以上のようにして、顕微鏡1は、撮影観察モードで動作する。
その後、撮影観察モードでの観察が終了し、再度、顕微鏡1のモードを、撮影観察モードから、目視観察モードに切り替える場合には、観察者によって、オン状態の調光ボリューム31が再度押圧操作されることになるため、調光ボリューム31が押圧操作されて、オン状態からオフ状態となったか否かが判定される(ステップS21の処理)。
ステップS21において、調光ボリューム31がオフ状態となったと判定された場合、処理は、ステップS22に進み、顕微鏡1では、目視観察モードでの動作を再開するための観察準備が行われる(ステップS22ないしS24の処理)。
すなわち、ステップS22において、制御回路12は、調光ボリューム31がオフ状態になると、調光回路11からボリューム電圧が供給されるので、そのボリューム電圧を基にランプ電圧を演算し、印加電圧として光源21に供給して、調光ボリューム31の回転量に応じた光量の照明光を出射させる。このとき、オフ状態となった調光ボリューム31の回転量は、オン状態とされたとき(ステップS15の「Yes」)の回転量と一致しているため、調光回路11からのボリューム電圧も一致することとなり、制御回路12は、調光ボリューム31がオン状態となる直前の任意の明るさに照明光を調節することになる。
続いて、ステップS23において、制御回路12は、ステップS19の処理で電源の供給を停止した機器に対して、電源の供給を再開する。また、ステップS24において、制御回路12は、光路切り替え機構13を制御して、光学部材14を観察光軸上に配置して、対物レンズ32からの標本の像の光路を、撮影装置22側から、接眼レンズ37側に切り替える。これにより、撮影装置22側に導かれていた標本の像が、再度、接眼レンズ37側に導かれることになる。
そして、目視観察モードにおける観察準備が完了し、観察者によって、接眼レンズ37が覗き込まれると、撮影観察モードでの観察を行う直前の状態(直前の照明条件)で、標本の観察が続行されることになる(ステップS25の処理)。その後、観察対象となる標本をかえて観察を行う場合には、新たな標本に対して、図4のフローチャートに示す処理が行われ、観察を行わない場合には、顕微鏡1による観察処理は終了する。
以上のように、調光ボリューム31に対して回転操作のみならず、押圧操作も可能にすることで、顕微鏡1を撮影観察モードで動作させる場合には、調光ボリューム31を押して、オン状態にするだけで、プリセットの設定により、照明光を標本の撮影に適した明るさに調節することができる。また、このとき、対物レンズ32からの標本の像の光路が、撮影装置22側に切り替えられ、さらに、撮影装置22には、撮影設定情報が設定されるので、観察者は、調光ボリューム31を押すだけで、他に特別な操作をすることなく、標本の撮影画像の観察を開始することができる。また、その後、再度、顕微鏡1を目視観察モードで動作させる場合には、調光ボリューム31を再度押すことになるが、このとき、調光ボリューム31は、オン状態になる直前の回転角度のまま固定されているから、オフ状態に復帰したときには、オン状態になる直前の調光ボリューム31の回転操作に応じた明るさに照明光が調節されることになる。すなわち、照明光を標本の撮影に適した明るさに調節するべく、プリセットの設定を行ったとしても、調光ボリューム31の回転操作で調節した光量を一定に保つことが可能となり、高い再現性で照明光の明るさを調節することができる。
なお、このような照明光の再現性を得るために、調光ボリューム31とは別に、プリセットの設定用の専用のスイッチを設けることも考えられるが、顕微鏡1には、調光ボリューム31の他にも、各種のスイッチが設けられているため、スイッチを増やすことは誤操作の原因となり、また、スイッチ類を配置するスペースも限られていることから、スイッチを増やすことは好ましいとは言えない。顕微鏡1では、スイッチを増やすことなく、調光ボリューム31単独で、光源21から出射される照明光を調光するだけでなく、プリセットの設定もできることから、誤操作を未然に防止するとともに、顕微鏡1のスイッチ類を配置するスペースを有効に活用することが可能となる。
ところで、以上の説明では、調光ボリューム31を備える顕微鏡1について説明したが、調光ボリューム31と調光回路11を、単独で調光機能を有する調光装置として捉えることもできる。
図5は、本発明を適用した調光装置の一実施の形態の構成を示す図である。
図5に示すように、調光装置101は、調光回路111及び調光ボリューム131から構成される。調光装置101は、例えば、通信ケーブル141を介して、例えば顕微鏡1などの照明装置(例えば光源21)を備える機器と接続される。
調光回路111と調光ボリューム131は、上述した調光回路11と調光ボリューム31と同様の機能を有している。調光回路111は、オフ状態の調光ボリューム131が回転操作されると、その操作に応じた電圧(ボリューム電圧)を、例えば通信ケーブル141を介して接続された顕微鏡1(の制御回路12)出力する。また、調光回路111は、調光ボリューム131が押圧操作されて、オフ状態からオン状態になった場合、調光ボリューム131の回転量に応じた電圧(ボリューム電圧)の代わりに、オン状態を示す電圧(プリセット電圧)を、通信ケーブル141を介して接続された顕微鏡1(の制御回路12)出力する。
また、オン状態の調光ボリューム131が押圧操作されて、オン状態からオフ状態になった場合には、調光ボリューム131は、オン状態になる直前の回転角度のまま固定されているから、オフ状態に復帰したときには、オン状態になる直前の調光ボリューム131の回転操作に応じた明るさに照明光が調節されることになる。
すなわち、調光装置101においては、例えば照明光を標本の撮影に適した明るさに調節するべく、プリセットの設定を行ったとしても、調光ボリューム131の回転操作で調節した光量を一定に保つことが可能となり、高い再現性で照明光の明るさを調節することができる。
なお、調光装置101においては、調光回路111に、図1の制御回路12と同様の機能を持たせることで、出力電圧として、ボリューム電圧やプリセット電圧ではなく、ランプ電圧が直接出力されるようにしてもよい。その場合、顕微鏡1などの調光装置101と接続された機器では、調光装置101からのランプ電圧に応じて、照明装置から出射される照明光を調節することになる。
また、以上の説明では、図1の制御回路12が光路切り替え機構13を制御して、光学部材14を観察光軸上に入れたり、観察光軸上から外したりすることで、標本の像の光路を切り替えていたが、光路を切り替える方法はそれに限らず、例えば、観察者がレバーにより手動で切り替える方法などであってもよく、その方法は任意である。
なお、プリセットの設定で用いられる、あらかじめ設定されるランプ電圧は、いわゆる工場出荷時設定としてメモリ12Aに記憶してもよいし、あるいは、観察者が、パーソナルコンピュータ2や撮影制御装置4などを操作して、メモリ12Aに設定できるようにしてもよい。
また、以上の説明では、調光ボリューム31がオフ状態からオン状態に切り替えられたとき、顕微鏡1の動作が目視観察モードから撮影観察モードに切り替わる例を一例にして説明したが、プリセット設定されたランプ電圧に応じた明るさの照明光を出射させるに際して、同時に行うべき動作であれば、オン状態に切り替えられたとき、それ以外の動作が行われるようにしてもよい。
さらに、調光ボリューム31、131は、オン状態となったとき、それらの調光ボリュームが回転しないように所定の固定部材により固定するようにしてもよい。これにより、確実に、オン状態になる直前の回転角度のまま固定することができるため、オン状態からオフ状態に復帰したときには、確実に、オン状態になる直前の調光ボリューム31、131の回転操作に応じた明るさに照明光が調節されることになる
なお、本明細書において、図4のフローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
さらに、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 顕微鏡, 2 パーソナルコンピュータ, 3 表示装置, 4 撮影制御装置, 11 調光回路, 12 制御回路, 12A メモリ, 13 光路切り替え機構, 14 光学部材, 21 光源, 22 撮影装置, 30 顕微鏡本体部, 31 調光ボリューム, 32 対物レンズ, 33 レボルバ, 34 ステージ, 35 焦準ハンドル, 36 鏡筒, 37 接眼レンズ, 101 調光装置, 111 調光回路, 131 調光ボリューム

Claims (6)

  1. 光源から出射される照明光を調光する調光装置において、
    回転操作と、その回転操作における回転軸方向への押圧操作が可能に構成される操作手段と、
    前記操作手段の回転操作が行われた場合、その回転量に応じた明るさに照明光を調光するための第1の電圧を出力し、前記操作手段の押圧操作が行われた場合、あらかじめ設定された所定の明るさに照明光を調光するための第2の電圧を出力する調光手段と
    を備えることを特徴とする調光装置。
  2. 請求項1に記載の調光装置と、
    標本を照明するための照明光を出射する光源と
    を備え、
    前記光源は、前記調光手段から出力される前記第1の電圧又は前記第2の電圧を基に調光した照明光によって、前記標本を照明する
    ことを特徴とする顕微鏡。
  3. 前記顕微鏡には前記標本を撮影するための撮影装置が取り付けられ、
    前記第2の電圧には、前記撮影装置による前記標本の撮影に適した明るさに照明光を調光するための電圧が設定されており、
    前記光源は、前記操作手段の押圧操作が行われた場合、前記調光手段から出力される前記第2の電圧を基に調光した撮影に適した明るさの照明光によって、前記標本を照明する
    ことを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡。
  4. 前記操作手段の押圧操作が行われた場合、前記撮影装置に対して、前記標本の撮影に関する設定情報である撮影設定情報を設定する制御手段をさらに備え、
    前記撮影装置は、設定された前記撮影設定情報に基づいて、撮影に適した明るさの照明光によって照明された前記標本を撮影する
    ことを特徴とする請求項3に記載の顕微鏡。
  5. 前記制御手段は、前記操作手段の押圧操作が行われた場合、接眼レンズ側に導かれていた前記標本の像が、前記撮像装置側に導かれるように、光路を切り替える
    ことを特徴とする請求項4に記載の顕微鏡。
  6. 前記制御手段は、前記操作手段の押圧操作が行われた場合、前記顕微鏡を構成する機器のうち、前記撮影装置による撮影時に動作する必要のない機器への電源の供給がオフ状態又はスリープ状態となるように電源を制御する
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の顕微鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015197623A (ja) * 2014-04-02 2015-11-09 オリンパス株式会社 顕微鏡システム

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