JP2011013269A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】構成部材の回転変動に伴う中間調画像の濃度ムラと像担持体及びトナー担持体間のリーク発生とを同時に抑制可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像ローラ23に印加するVslv(AC)のVpp1を、V1〜V9、V1〜V14に可変して第1及び第2パッチ画像を形成し、濃度検知センサ51により、第1及び第2パッチ画像を副走査方向に100分割した領域の濃度を検知し、かかる検知結果の最大値及び最小値から第1比率R1、第2比率R2を算出し、V1〜V9と第1比率R1とから算出した近似曲線に基づいて濃度ムラ限界である第1限界Vppを算出し、V1〜V14と第2比率R2とに基づいてリーク発生限界である第2限界Vppを算出し、Vpp1を、第1限界Vppと第2限界Vppとの平均値に調整する。
【選択図】図9
【解決手段】現像ローラ23に印加するVslv(AC)のVpp1を、V1〜V9、V1〜V14に可変して第1及び第2パッチ画像を形成し、濃度検知センサ51により、第1及び第2パッチ画像を副走査方向に100分割した領域の濃度を検知し、かかる検知結果の最大値及び最小値から第1比率R1、第2比率R2を算出し、V1〜V9と第1比率R1とから算出した近似曲線に基づいて濃度ムラ限界である第1限界Vppを算出し、V1〜V14と第2比率R2とに基づいてリーク発生限界である第2限界Vppを算出し、Vpp1を、第1限界Vppと第2限界Vppとの平均値に調整する。
【選択図】図9
Description
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に搭載される現像装置及びそれを備えた画像形成装置に関し、特に、トナー担持体に帯電したトナーのみを保持させて像担持体上の静電潜像を非接触で現像する現像装置の駆動制御方法に関するものである。
従来、電子写真プロセスを用いた画像形成装置における乾式トナーを用いた現像方式としては、キャリアを用いない一成分現像方式と、磁性キャリアを用いて非磁性のトナーを帯電させる二成分現像剤を使用し、現像ローラ上に形成されたトナー及びキャリアから成る磁気ブラシにより像担持体(感光体)上の静電潜像を現像する二成分現像方式とが知られている。
一成分現像方式は、磁気ブラシによって像担持体上の静電潜像が乱されることがなく高画質化に適している反面、弾性規制ブレードで現像ローラ上の層厚を規制するため、規制ブレードにトナーが付着し、層形成が不均一になって画像欠陥をきたすことがあった。
また、色重ねを行うカラー印刷の場合、カラートナーに透過性が要求されるため、非磁性トナーである必要がある。そこで、フルカラー画像形成装置においてはキャリアを用いてトナーを帯電及び搬送する二成分現像方式を採用する場合が多い。しかし、二成分現像方式は安定した帯電量を長期間維持できトナーの長寿命化に適している反面、前述した磁気ブラシによる影響のため画質の面で不利であった。
これらの問題を解決する手段の一つとして、磁気ローラ(トナー供給部材)を用いて現像剤を像担持体に対して非接触に設置した現像ローラ(トナー担持体)上に移行させる際に、磁気ローラ上に磁性キャリアを残したまま現像ローラ上に非磁性トナーのみを転移させてトナー薄層を形成し、交流電界によって像担持体上の静電潜像にトナーを付着させる現像方式が提案されている。
しかし、このような画像形成装置では、感光体ドラムの偏心や該ドラムを駆動するモータの振動といった機械的要因等により、感光体ドラムの回転数が変動する場合がある。かかる場合には、感光体ドラム上を走査するレーザ光の走査ピッチ等が変動し、画像の濃度ムラが生じるおそれがある。また、特に色重ねを行うカラー画像形成時には、かかる走査線のピッチムラ等が生ずると、色ずれの原因となって画質の低下を引き起こし易い。
そこで、感光体ドラムの回転ムラによる画像ムラを防止する方法が提案されている。例えば、特許文献1には、感光体(像担持体)の周速度を検知し、検知される周速度の変動に基づいて、感光体上を露光する光ビームを偏向する光路偏向手段に印加する電圧を制御することにより、感光体ドラムの回転ムラに応じてレーザ光路を偏向して、かかる回転ムラに起因する走査線のピッチムラを補正する方法が開示されている。
このように、特許文献1には、感光体ドラムの回転ムラに基づいてビーム光の光路を補正することは開示されている。しかし、特許文献1には、感光体ドラムの回転ムラ等による画像の濃度ムラに基づいて現像ローラに印加される交流電圧を可変する方法に関し、開示も示唆もない。また、画像の濃度ムラは、感光体ドラムの回転ムラだけではなく、現像ローラの回転ムラや、中間転写方式の画像形成装置を用いた場合には中間転写ベルトの回転ムラ等によっても引き起こされるおそれがある。
本発明は、上記問題点に鑑み、構成部材の回転ムラに伴う中間調画像の濃度ムラの発生と像担持体及びトナー担持体間のリーク発生とを同時に抑制可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、像担持体と、該像担持体に非接触で対向配置されるトナー担持体と、該トナー担持体に直流電圧及び交流電圧を印加する電圧印加手段と、を有し、前記像担持体表面に形成された静電潜像を現像する現像装置と、を含む画像形成部を備えた画像形成装置において、前記画像形成部により印字媒体上に形成された中間調の基準画像の副走査方向の濃度ムラを検知する濃度ムラ検知手段と、前記像担持体と前記トナー担持体との間のリークの発生を検知するリーク検知手段と、が設けられ、前記濃度ムラ検知手段の検知結果と前記リーク検知手段の検知結果とに基づいて前記交流電圧を調整することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記基準画像は、前記交流電圧のピークツーピーク値を少なくとも1つの所定段階で段階的に可変して形成され、前記濃度ムラ検知手段の検知結果とリーク検知手段の検知結果とに基づいて前記ピークツーピーク値を調整することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記ピークツーピーク値を第1の所定段階で段階的に可変して形成された前記基準画像を第1の基準画像とするとき、前記濃度ムラ検知手段による前記第1の基準画像の検知結果から算出された第1の濃度ムラと、ピークツーピーク値と、に基づいて近似曲線を算出し、前記近似曲線に基づいて前記第1の濃度ムラが所定の基準値となる第1の限界ピークツーピーク値を算出することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記ピークツーピーク値を第2の所定段階で段階的に可変して形成された前記基準画像を第2の基準画像とするとき、前記リーク検知手段は、前記濃度ムラ検知手段による前記第2の基準画像の検知結果から算出された第2の濃度ムラに基づいてリークの発生を検知可能であり、前記第2の濃度ムラと前記ピークツーピーク値とに基づいて前記リークの発生限界である第2の限界ピークツーピーク値を算出することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記第1の限界ピークツーピーク値と前記第2の限界ピークツーピーク値とに基づいて前記ピークツーピーク値を調整することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記第1の限界ピークツーピーク値が前記第2の限界ピークツーピーク値以下の場合、前記ピークツーピーク値を、前記第1の限界ピークツーピーク値以上前記第2の限界ピークツーピーク以下に調整し、前記第1の限界ピークツーピーク値が前記第2の限界ピークツーピーク値よりも大きい場合、前記交流電圧の周波数、デューティ比及び波形形状のいずれかを可変すると共に前記ピークツーピーク値を前記第1及び第2の所定段階で可変し、再度前記第1及び第2の基準画像を形成して前記第1及び第2の限界ピークツーピーク値を算出することを、前記第1の限界ピークツーピーク値が前記第2の限界ピークツーピーク値以下となるまで繰り返すことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記ピークツーピーク値を、前記第1及び第2の限界ピークツーピーク値の平均値に調整することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記濃度ムラ検知手段は、前記基準画像における前記副走査方向に分割された複数の領域のトナー量を検知可能であり、前記濃度ムラは、前記濃度ムラ検知手段による前記複数の領域の検知結果における最大値と最小値とに基づいて、前記最大値と前記最小値との差の前記最大値に対する比率として算出されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記基準画像の前記副走査方向長さは、前記像担持体及び前記トナー担持体のいずれの周長よりも大きいことを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、画像形成部により印字媒体上に形成された中間調の基準画像の副走査方向の濃度ムラを検知する濃度ムラ検知手段と、像担持体とトナー担持体との間のリーク発生を検知するリーク検知手段と、が設けられ、濃度ムラ検知手段の検知結果とリーク検知手段の検知結果とに基づいて交流電圧を調整することによって、構成部材の回転ムラに伴う中間調画像の濃度ムラと像担持体及びトナー担持体間のリーク発生とを同時に抑制することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の画像形成装置において、基準画像を、交流電圧のピークツーピーク値を段階的に可変して形成し、濃度ムラ検知手段の検知結果とリーク検知手段の検知結果とに基づいてピークツーピーク値を調整することにより、効果的に濃度ムラを防止することができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成の画像形成装置において、ピークツーピーク値を第1の所定段階で段階的に可変して形成された基準画像を第1の基準画像とし、濃度ムラ検知手段による第1の基準画像の検知結果から算出された第1の濃度ムラと、ピークツーピーク値と、に基づいて近似曲線を算出し、該近似曲線に基づいて第1の濃度ムラが所定の基準値となる第1の限界ピークツーピーク値を算出することにより、より容易に濃度ムラの発生限界を算出できる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第3の構成の画像形成装置において、ピークツーピーク値を第2の所定段階で段階的に可変して形成された基準画像を第2の基準画像とし、リーク検知手段を、濃度ムラ検知手段による第2の基準画像の検知結果から算出された第2の濃度ムラに基づいてリークの発生を検知可能とし、第2の濃度ムラとピークツーピーク値とに基づいてリークの発生限界である第2の限界ピークツーピーク値を算出することにより、複雑な構成を別途設けることなくリークの発生を検知できる。また、リークの発生が基準画像に現れるため、より確実にリークの発生限界を算出できる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第4の構成の画像形成装置において、第1の限界ピークツーピーク値と第2の限界ピークツーピーク値とに基づいてピークツーピーク値を調整することにより、濃度ムラの発生とリークの発生とをより効果的に抑制することができる。
また、本発明の第6の構成によれば、上記第5の構成の画像形成装置において、第1の限界ピークツーピーク値が第2の限界ピークツーピーク値以下の場合、ピークツーピーク値を、第1の限界ピークツーピーク値以上第2の限界ピークツーピーク以下に調整し、第1の限界ピークツーピーク値が第2の限界ピークツーピーク値よりも大きい場合、交流電圧の周波数、デューティ比及び波形形状のいずれかを可変すると共にピークツーピーク値を第1及び第2の所定段階で可変し、再度第1及び第2の基準画像を形成して第1及び第2の限界ピークツーピーク値を算出することを、第1の限界ピークツーピーク値が第2の限界ピークツーピーク値以下となるまで繰り返すことにより、より確実に濃度ムラの発生とリークの発生とを抑制することができる。
また、本発明の第7の構成によれば、上記第6の構成の画像形成装置において、ピークツーピーク値を、第1及び第2の限界ピークツーピーク値の平均値に調整することにより、より確実に濃度ムラの発生とリークの発生とを抑制できる。
また、本発明の第8の構成によれば、上記第1〜第7の構成の画像形成装置において、濃度ムラ検知手段を、基準画像における副走査方向に分割された複数の領域のトナー量を検知可能とし、濃度ムラを、濃度ムラ検知手段による複数の領域の検知結果における最大値と最小値とに基づいて、最大値と最小値との差の最大値に対する比率として算出することにより、より詳細に濃度ムラを検知することができる。
また、本発明の第9の構成によれば、上記第1〜第8の構成の画像形成装置において、基準画像の副走査方向長さを、像担持体及びトナー担持体のいずれの周長よりも大きくすることにより、より適切に濃度ムラやリーク発生を検知することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る現像装置を備えた画像形成装置の概略断面図であり、ここではタンデム方式のカラー画像形成装置について示している。カラー画像形成装置100本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが、搬送方向上流側(図1では右側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの画像を順次形成する。
この画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a、1b、1c及び1dが配設されており、これらの感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像が、駆動手段(図示せず)により図1において時計回りに回転し、各画像形成部に隣接して移動する中間転写ベルト8(印字媒体)上に順次転写された後、二次転写ローラ9において転写紙P上に一度に転写され、さらに、定着部7において転写紙P上に定着された後、装置本体より排出される構成となっている。感光体ドラム1a〜1dを図1において反時計回りに回転させながら、各感光体ドラム1a〜1dに対する画像形成プロセスが実行される。
トナー像が転写される転写紙Pは、装置下部の用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラ12a及びレジストローラ対12bを介して二次転写ローラ9へと搬送される。中間転写ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、その両端部を互いに重ね合わせて接合しエンドレス形状にしたベルトや、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが用いられる。また、二次転写ローラ9の下流側には中間転写ベルト8表面に残存するトナーを除去するためのブレード状のベルトクリーナ19が配置されている。
次に、画像形成部Pa〜Pdについて説明する。回転自在に配設された感光体ドラム1a〜1dの周囲及び下方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電器2a、2b、2c及び2dと、各感光体ドラム1a〜1dに画像情報を露光する露光ユニット4と、感光体ドラム1a〜1d上にトナー像を形成する現像装置3a、3b、3c及び3dと、感光体ドラム1a〜1d上に残留した現像剤(トナー)を除去するクリーニング部5a、5b、5c及び5dが設けられている。
ユーザにより画像形成開始が入力されると、先ず、帯電器2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させ、次いで露光ユニット4によって光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像信号に応じた静電潜像を形成する。現像装置3a〜3dには、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色のトナーが補給装置(図示せず)によって所定量充填されている。このトナーは、現像装置3a〜3dにより感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電的に付着することにより、露光ユニット4からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、中間転写ローラ(一次転写ローラ)6a〜6dに所定の転写電圧で電界が付与されることにより、感光体ドラム1a〜1d上のシアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナーがクリーニング部5a〜5dにより除去される。
中間転写ベルト8は、上流側の搬送ローラ10と、下流側の駆動ローラ11とに掛け渡されており、駆動モータ(図示せず)による駆動ローラ11の回転に伴い中間転写ベルト8が時計回りに回転を開始すると、転写紙Pがレジストローラ12bから所定のタイミングで中間転写ベルト8に隣接して設けられた二次転写ローラ9へ搬送され、フルカラー画像が転写される。トナー像が転写された転写紙Pは定着部7へと搬送される。
定着部7に搬送された転写紙Pは、定着ローラ対13により加熱及び加圧されてトナー像が転写紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写紙Pは、複数方向に分岐した分岐部14によって搬送方向が振り分けられる。転写紙Pの片面のみに画像を形成する場合は、そのまま排出ローラ15によって排出トレイ17に排出される。
一方、転写紙Pの両面に画像を形成する場合は、定着部7を通過した転写紙Pは分岐部14で用紙搬送路18に振り分けられ、画像面を反転させた状態で二次転写ローラ9に再搬送される。そして、中間転写ベルト8上に形成された次の画像が二次転写ローラ9により転写紙Pの画像が形成されていない面に転写され、定着部7に搬送されてトナー像が定着された後、排出トレイ17に排出される。
図2は、本発明の画像形成装置に用いられる現像装置の構成を示す側面断面図である。なお、ここでは図1のブラック画象形成用の画像形成部Pdに配置される現像装置3dについて説明するが、画像形成部Pa〜Pcに配置される現像装置3a〜3cの構成についても基本的に同様であるため説明を省略する。
図2に示すように、現像装置3dは、二成分現像剤(以下、単に現像剤と呼ぶ)が収納される現像容器20を備えており、現像容器20は仕切壁20aによって第1及び第2攪拌室20b、20cに区画され、第1及び第2攪拌室20b、20cには図示しないトナーコンテナから供給されるトナー(正帯電トナー)をキャリアと混合して撹拌し、帯電させるための第1攪拌スクリュー21a及び第2攪拌スクリュー21bが回転可能に配設されている。
そして、第1攪拌スクリュー21a及び第2攪拌スクリュー21bによって現像剤が攪拌されつつ軸方向に搬送され、仕切壁20aに形成された現像剤通過路(図示せず)を介して第1及び第2攪拌室20b、20c間を循環する。図示の例では、現像容器20は左斜め上方に延在しており、現像容器20内において第2攪拌スクリュー21bの上方には磁気ローラ22が配置され、磁気ローラ22の左斜め上方には現像ローラ23が対向配置されている。そして、現像ローラ23は現像容器20の開口側(図2の左側)において感光体ドラム1dに対向しており、磁気ローラ22及び現像ローラ23は図中時計回りに回転する。
なお、現像容器20には、第1攪拌スクリュー21aと対面してトナー濃度センサ(図示せず)が配置されており、トナー濃度センサで検知されるトナー濃度に応じて補給装置からトナー補給口20dを介して現像容器20内にトナーが補給される。
磁気ローラ22は、非磁性の回転スリーブ22aと、回転スリーブに内包される複数の磁極(ここでは5極)を有する固定マグネットローラ体22bで構成されている。現像ローラ23は、非磁性の現像スリーブから構成されており、磁気ローラ22と現像ローラ23とはその対面位置(対向位置)において所定のギャップをもって対向している。
また、現像容器20には穂切りブレード25が磁気ローラ22の長手方向(図2の紙面表裏方向)に沿って取り付けられており、穂切りブレード25は、磁気ローラ22の回転方向(図中時計回り)において、現像ローラ23と磁気ローラ22との対向位置よりも上流側に位置付けられている。そして、穂切りブレード25の先端部と磁気ローラ22表面との間には僅かな隙間(ギャップ)が形成されている。
現像ローラ23には、直流電圧(以下、Vslv(DC)という)及び交流電圧(以下、Vslv(AC)という)を印加する第1バイアス回路30が接続されており、磁気ローラ22には、直流電圧(以下、Vmag(DC)という)及び交流電圧(以下、Vmag(AC)という)を印加する第2バイアス回路31が接続されている。また、第1バイアス回路30及び第2バイアス回路31は共通のグランドに接地されている。
前述のように、第1攪拌スクリュー21a及び第2攪拌スクリュー21bによって、現像剤が攪拌されつつ現像容器20内を循環してトナーを帯電させ、第2攪拌スクリュー21bによって現像剤が磁気ローラ22に搬送される。そして、磁気ローラ22上に磁気ブラシ(図示せず)を形成する。磁気ローラ22上の磁気ブラシは穂切りブレード25によって層厚規制された後、磁気ローラ22と現像ローラ23との対向部分に搬送され、磁気ローラ22に印加されるVmag(DC)と現像ローラ23に印加されるVslv(DC)との電位差ΔV、及び固定マグネットローラ体22bとの間の磁界によって現像ローラ23上にトナー薄層を形成する。
現像ローラ23上のトナー層厚は現像剤の抵抗や磁気ローラ22と現像ローラ23との回転速度差等によっても変化するが、ΔVによって制御することができる。ΔVを大きくすると現像ローラ23上のトナー層は厚くなり、ΔVを小さくすると薄くなる。現像時におけるΔVの範囲は一般的に100V〜350V程度が適切である。
図3は、現像ローラ23及び磁気ローラ22に印加されるバイアス波形の一例を示す図である。図3(a)に示すように、現像ローラ23には、Vslv(DC)にピークツーピーク値がVpp1である矩形波のVslv(AC)を重畳した合成波形Vslv(実線)が第1バイアス回路30から印加される。また、磁気ローラ22には、Vmag(DC)にピークツーピーク値がVpp2であり、且つVslv(AC)と位相の異なる矩形波のVmag(AC)を重畳した合成波形Vmag(破線)が第2バイアス回路31から印加される。
従って、磁気ローラ22及び現像ローラ23間(以下、MS間という)に印加される電圧は、図3(b)に示すようなVpp(max)とVpp(min)を有する合成波形Vmag−Vslvとなる。なお、Vmag(AC)はVslv(AC)よりもDuty比が大きくなるように設定される。実際には図3で示すような完全な矩形波ではなく、一部が歪んだ形状の交流電圧が印加される。また、Vslv(AC)、Vmag(AC)の周波数、デューティ比、波形形状等は、適宜設定可能となっている。
磁気ブラシによって現像ローラ23上に形成されたトナー薄層は、現像ローラ23の回転によって感光体ドラム1dと現像ローラ23との対向部分に搬送される。現像ローラ23にはVslv(DC)及びVslv(AC)が印加されているため、感光体ドラム1dとの間の電位差によってトナーが飛翔し、感光体ドラム1d上の静電潜像が現像される。
現像に用いられずに残ったトナーは、再度現像ローラ23と磁気ローラ22との対向部分に搬送され、磁気ローラ22上の磁気ブラシによって回収される。そして、磁気ブラシは固定マグネットローラ体22bの同極部分で磁気ローラ22から引き剥がされた後、再び適正なトナー濃度で均一に帯電された二成分現像剤として磁気ローラ22上に磁気ブラシを形成し、穂切りブレード25へ搬送される。
また、第1バイアス回路30及び第2バイアス回路31には電圧可変装置33が接続されており、現像ローラ23に印加されるVslv(DC)、Vslv(AC)及び磁気ローラ22に印加されるVmag(DC)、Vmag(AC)を可変できるようになっている。
一方、中間転写ベルト8の進行方向において最下流側に配置された感光体ドラム1dよりも下流側、且つ二次転写ローラ9よりも上流側には、濃度検知センサ51が配置されている(図1参照)。濃度検知センサ51は、露光ユニット4の照射によって感光体ドラム1a〜1d上に現像された基準トナー像が、中間転写ベルト8上に転写されて形成された中間調のパッチ画像(基準画像)を検知する。
濃度検知センサ51としては、一般にLED等から成る発光素子と、フォトダイオード等から成る受光素子を備えた光学センサが用いられる。中間転写ベルト8上のパッチ画像を検知する際、発光素子から中間転写ベルト8上に形成された各パッチ画像に対し測定光を照射すると、測定光はトナーによって反射される光、及びベルト表面によって反射される光として受光素子に入射する。なお、基準トナー像としては、一般的な略矩形状のパッチ画像を形成することができる。パッチ画像の詳細については後述する。
トナーの付着量が多い場合には、ベルト表面からの反射光がトナーによって遮光されるので、受光素子の受光量が減少する。一方、トナーの付着量が少ない場合には、逆にベルト表面からの反射光が多くなる結果、受光素子の受光量が増大する。従って、受光した反射光量に基づく受光信号の出力値により各色のパッチ画像の濃度(トナー量)を検知することができる。
濃度検知センサ51として、他のセンサを用いることも可能である。例えば、CCD素子と、レンズ、ドライバ回路等により構成され、対象物の映像をレンズによってCCD素子面に結像させ、光の量をビデオパルス信号に変換して出力させるラインセンサやエリアセンサ等が挙げられる。
なお、濃度検知センサ51は、中間転写ベルト8上のパッチ画像を検知可能な他の位置に配置しても良いが、例えば二次転写ローラ9よりも下流側に配置した場合、中間転写ベルト8上にパッチ画像が転写されてから検知が行われるまでの時間が長くなり、さらにパッチ画像が二次転写ローラ9と接触しないように、二次転写ローラ9を待避させる機構が必要である。
また、転写位置から離れるとパッチ画像の検知時間の誤差を含み易くなるおそれもある。そのため、最も下流側に位置する画像形成部Pdの下流側近傍に配置することが好ましい。濃度検知センサ51は、検知結果に応じた出力信号を後述する制御部44に送信する。また、ここでは、濃度検知センサ51は、本実施形態では中間転写ベルト8のベルト幅方向(走査方向)中央部(図5参照)に配設することとしたが、パッチ画像を検出可能な位置であればベルト幅方向に対しいずれの位置にも設置することができる。
図4は、本実施形態の画像形成装置の制御経路を示すブロック図である。図1及び図2と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。画像形成装置100は、画像形成部Pa〜Pd、画像入力部40、AD変換部41、操作パネル42、記憶部43、制御部44、定着部7、中間転写ベルト8、濃度検知センサ51等を含む構成である。
画像入力部40は、画像形成装置100がカラー複写機である場合、複写時に原稿を照明するスキャナランプや原稿からの反射光の光路を変更するミラーが搭載された走査光学系、原稿からの反射光を集光して結像する集光レンズ、及び結像された画像光を電気信号に変換するCCD等から構成される画像読取部であり、画像形成装置100が図1に示すようなカラープリンタである場合、パーソナルコンピュータ等から送信される画像データを受信する受信部である。画像入力部40より入力された画像信号はAD変換部41においてデジタル信号に変換された後、記憶部43内の画像メモリ45に送出される。
記憶部43は、画像メモリ45、RAM46、及びROM47を備えており、画像メモリ45は、画像入力部40から入力され、AD変換部41においてデジタル変換された画像信号を記憶し、制御部44に送出する。RAM46及びROM47は、制御部44の処理プログラムや処理内容等を記憶する。
また、RAM46(或いはROM47)には、画像形成部Pa〜Pdにおける画像形成に必要なパラメータや、濃度検知センサ51の出力値とトナー付着量(トナー量)との関係がトナー付着量データとして記憶されており、トナー付着量からトナー濃度を算出するためのパラメータや、Vpp1を後述するV1〜V9、V1〜V14に設定するためのパラメータや、後述する第1及び第2パッチ画像から第1及び第2比率R1、R2を算出するためのパラメータや、Vpp1と第1比率R1とから後述する近似曲線を算出するためのパラメータや、近似曲線から後述する第1限界Vppを算出するための基準値Rsや、Vpp1と第2比率R2とから後述する第2限界Vppを算出するためのパラメータや、Vslv(AC)の周波数を可変するためのパラメータ等が記憶されており、また、算出された第1限界Vpp及び第2限界Vppを記憶するようになっている。
操作パネル42は、複数の操作キーから成る操作部と、設定条件や装置の状態等を表示する表示部(いずれも図示せず)とから構成されており、ユーザが印刷条件等の設定を行う他、例えば画像形成装置100がファクシミリ機能を有する場合は、記憶部43にファクシミリ送信先を登録し、さらに登録された送信先の読み出しや書き換えを行う等の種々の設定にも使用される。
制御部(制御手段)44は、例えば中央処理装置(CPU)であり、設定されたプログラムに従って画像入力部40、画像形成部Pa〜Pd、定着部7、及び用紙カセット16(図1参照)からの用紙Pの搬送等を全般的に制御するとともに、画像入力部40から入力された画像信号を、必要に応じて変倍処理或いは階調処理して画像データに変換して、露光ユニット4に露光信号を送信する。露光ユニット4は、露光信号を受け、変換処理後の画像データに基づいてレーザ光を照射し、感光体ドラム1a〜1d上に潜像を形成する。
また制御部44は、操作パネル42のキー操作等によりキャリブレーションモード(Vpp1の調整モード)が設定されると、Vpp1をV1〜V9、V1〜V14に設定して第1及び第2パッチ画像を形成する機能、濃度検知センサ51からの出力信号を受信し、記憶部43に記憶されたトナー付着量データに基づいてトナー付着量の算出を行う機能、算出されたトナー付着量に基づいて第1及び第2パッチ画像の濃度を算出すると共に第1及び第2比率R1、R2を算出する機能、Vpp1と第1比率R1とに基づいて近似曲線を算出し、近似曲線と基準値Rsとから第1限界Vppを算出する機能を有している。
さらに制御部44は、第2比率R2に基づいてリークが発生したか否かを検知するリーク検知機能(リーク検知手段)、Vpp1と第2比率R2とに基づいて第2限界Vppを算出する機能、第1限界Vppが第2限界Vpp以下か否かを判定する機能、第1限界Vppが第2限界Vpp以下の場合、Vpp1を第1限界Vpp及び第2限界Vppの平均値に調整する機能、第1限界Vppが第2限界Vppよりも大きい場合、Vslv(AC)の周波数を可変して、再度第1及び第2パッチ画像を形成し第1限界Vpp及び第2限界Vppを算出する機能を有している。なお、キャリブレーションモードは、装置の電源ON時や所定枚数の画像形成処理が終了した時にも自動的に設定されるようにしてもよい。
次に、本実施形態のVpp1の調整方法について説明する。また、以下、ブラック画像形成用の現像装置3dの現像ローラ23のVslv(AC)におけるVpp1の調整方法について説明するが、他の現像装置3a〜3cも同様にして設定することができる。
本発明においては、Vslv(AC)を可変して形成したパッチ画像の濃度検知センサ51による検知結果と、リーク発生検知結果と、に基づいてVpp1を調整することを特徴としている。図5は、中間転写ベルト上での第1パッチ画像の形成状態を模式的に示す図であり、図6は、濃度検知センサによって検知される第1パッチ画像の分割された領域を模式的に示す図である。なお、図5及び図6において矢印方向は中間転写ベルト8のベルト進行方向(副走査方向)を示す。
感光体ドラム1d、現像ローラ23や中間転写ベルト8等で回転ムラが生じると、中間転写ベルト8に形成されたパッチ画像の副走査方向の濃度が変動し、濃度ムラが発生するおそれがある。そこで、濃度ムラが発生しないようなVpp1の限界である第1限界Vpp(第1の限界ピークツーピーク値)を算出することとした。
まずVslv(AC)のVpp1を、第1の所定段階V1〜V9で段階的に可変して中間調の第1パッチ画像(第1の基準画像)B1〜B9を形成し、濃度検知センサ51により、各第1パッチ画像B1〜B9の副走査方向に分割した領域の濃度を検知し、かかる検知結果に基づいて各第1パッチ画像B1〜B9の濃度ムラを算出する。
ここでは、Vpp1を、V1(160V)からV9(192V)まで4Vずつ増加させた9段階に設定し、各V1〜V9により、図5に示すように同じ矩形状から成る9個の第1パッチ画像B1〜B9を形成する。また、このときのVslv(AC)の周波数を4.7kHz、デューティ比を43%に設定する。
また、図6に第1パッチ画像B1を例示するように、第1パッチ画像B1〜B9の副走査方向の長さを150mmとし、各V1〜V9で形成した第1パッチ画像B1〜B9を、濃度検知センサ51を用い、副走査方向において1.5mmピッチで100の領域に分割し、分割した各領域の濃度を検知する。
またここでは、感光体ドラム1dの外径を30mm、現像ローラ23の外径を16mmとする。このため、第1パッチ画像B1〜B9の副走査方向長さは、感光体ドラム1d及び現像ローラ23のいずれの周長よりも大きくなっている。なお、感光体ドラム1d及び現像ローラ23の外径は特に限定されるものではなく、装置構成等に応じて例えば感光体ドラム1dの外径を30mm〜45mm、現像ローラ23の外径を16mm〜20mmとすることができる。
このように、第1パッチ画像B1〜B9の副走査方向長さを、感光体ドラム1d及び現像ローラ23のいずれの周長よりも大きくすることにより、より適切に濃度ムラやリーク発生を検知することができる。なお、第1パッチ画像B1〜B9の副走査方向長さは、特に限定されるものではないが、短ければ感光体ドラム1d及び現像ローラ23の回転ムラに起因する濃度ムラを十分に検知できないおそれがある一方、長ければ作業性が低下するおそれがある。従って、例えばかかる観点を考慮して適宜設定することができる。
また、第1パッチ画像B1〜B9の走査方向の長さは、特に限定されるものではなく、濃度検知精度等に応じて適宜設定することができる。また、ここでは第1パッチ画像B1〜B9を、中間転写ベルト8の走査方向中央部に形成することとしたが、かかる形成位置は、濃度検知センサ51により検知可能であれば特に限定されるものでなく、濃度検知センサ51の配置等に応じて適宜設定することができる。
次に、各第1パッチ画像B1〜B9の濃度ムラ(第1の濃度ムラ)を算出する。各第1パッチ画像B1〜B9において、それぞれ100分割した領域が濃度検知センサ51により検知されると、検知結果が制御部44に送信される。制御部44は、各第1パッチ画像B1〜B9ごとに検知結果の最大値(C1max)及び最小値(C1min)を算出した後、C1max及びC1minに基づいて、C1maxとC1minとの差(C1max−C1min)の、C1maxに対する第1比率R1{(C1max−C1min)/C1max}を算出する。
かかる第1比率R1は、各第1パッチ画像B1〜B9における濃度ムラに相当する。このように第1比率R1を算出することにより、より詳細に濃度ムラを検知することが可能となる。図7は、ブラック画像形成用の第1パッチ画像におけるVpp1と第1比率R1との関係を示すグラフである。
そして、制御部44は、図7に示すように、9段階のV1〜V9と、9個の第1パッチ画像B1〜B9から得られた第1比率R1と、に基づいて2項式に基づく近似曲線を算出し、かかる近似曲線を示す2次多項式y=ax2+bx+c(xはVpp1、yはR1、a、b及びcは所定の係数を示し、a、b及びcの数値例を図7に示す。)から、第1比率R1が所定の基準値Rs(ここでは0.08)となる第1限界Vppを算出する。
第1限界Vppは、濃度ムラの発生限界となるVpp1を示す。また、Vpp1が大きくなると、第1比率R1は小さくなるため、y=Rsを満たし得る2つのx(187V、191V)のうち、小さい方の値を第1限界Vppとした(ここでは約187V)。なお、y=Rsを満たし得るxが1つだけの場合には、その値とすればよい。
このように第1限界Vppを算出することにより、より的確に濃度ムラの発生限界を算出できる。なお、かかる近似曲線は、V1〜V9と第1比率R1とから第1限界Vpp1を算出可能であれば特に限定されるものではなく、予備実験等により適宜設定することができる。また、基準値Rsも、予備実験等により適宜設定することができる。
上記の通り、Vpp1を、第1限界Vpp以上に調整して画像形成を行うことにより、濃度ムラの発生を防止することが可能となる。しかし、Vpp1を大きくし過ぎると、現像ローラ23と感光体ドラム1dとの電位差が大きくなり、感光体ドラム1dと現像ローラ23との間でリークが発生するおそれがある。そこで、リークが発生しないようなVpp1の限界となる第2限界Vpp(第2の限界ピークツーピーク値)を検知することとした。
ここでは、第2の所定段階として、Vpp1を、V1(160V)からV14(212V)まで4Vずつ増加させた14段階に設定し、各V1〜V14により、上記と同様の14個の中間調の第2パッチ画像(第2の基準画像)B1〜B14(図示せず)を形成する。また、このときのVslv(AC)の周波数を4.7kHz、デューティ比を43%に設定する。
また、上記と同様に、各第2パッチ画像B1〜B14を副走査方向にそれぞれ100分割した領域の濃度が濃度検知センサ51により検知される。この検知結果が制御部44に送信されると、制御部44は、各第2パッチ画像B1〜B14ごとに検知結果の最大値(C2max)及び最小値(C2min)を算出する。
そして、C2maxとC2minとに基づいて、各第2パッチ画像B1〜B14の第2比率R2{=(C2max−C2min)/C2max}を算出する。第2比率R2は、第2パッチ画像B1〜B14の濃度ムラ(第2の濃度ムラ)に相当する。このように第2比率R2を算出することにより、上記と同様、より詳細に濃度ムラを検知することが可能となる。
図8は、ブラック画像形成用の第2パッチ画像におけるVpp1と第2比率R2との関係を示すグラフである。なお、V1〜V14のうち、第1〜第9段階目のV1〜V9(160V〜192V)は、上記した第1限界Vpp算出時のV1〜V9と同じであり、第2パッチ画像B1〜B9は、第1パッチ画像B1〜B9と同じであるため、図8においては、V10〜V14(196V〜212V)で形成された第2パッチ画像B10〜B14の結果のみを示す。
ここで、リークが発生した場合には、第2パッチ画像B1〜B14に白抜け画像となって現れるため、濃度ムラが急激に大きくなる。従って、制御部44は、V1〜V14と第2比率R2とに基づいて、Vpp1を段階的に大きくしたとき第2比率R2が大きく変化したことを検知することにより、リーク発生を検知する。また、このときのVpp1(ここでは、212V)をリーク発生電圧とし、その直前のVpp1(ここでは208V)を第2限界Vppとして算出する。
このように第2限界Vppを算出することにより、リークの発生が第2ピッチ画像B1〜B14に現れるため、より確実にリークの発生限界を算出できる。また、Vpp1を、第2限界Vpp以下に調整することにより、リークの発生を防止した画像形成を行うことが可能となる。
そして、上記の通り算出した第1限界Vppと第2限界Vppとの関係において、第1限界Vpp(187V)が第2限界Vpp(208V)以下であるため、Vpp1を、第1限界Vpp1以上第2限界Vpp2以下に調整する。これにより、濃度ムラの発生と共にリークの発生を抑制して画像形成を行うことが可能となる。
また、Vpp1を、第1限界Vpp及び第2限界Vppの平均値(ここでは約198V)に調整する。Vpp1は、上記範囲内では特に限定されないが、第1限界Vpp及び第2限界Vppの平均値に調整することにより、より確実に濃度ムラの発生とリークの発生とを防止することができる。
一方、上記の結果、第1限界Vppが第2限界Vppよりも大きい場合には、V1〜V9、V1〜V14の設定はそのままにして、例えばVslv(AC)の周波数を10%増加し、再度、V1〜V9及びV1〜V14で第1パッチ画像B1〜B9及び第2パッチ画像B1〜B14を形成して第1限界Vpp及び第2限界Vppの算出を行う。これを、第1限界Vppが第2限界Vpp以下となるまで繰り返す。
そして、第1限界Vppが第2限界Vpp以下となった場合、上記と同様に、Vpp1を、第1限界Vpp以上第2限界Vpp以下に調整する。このようにしてVpp1を調整することにより、濃度ムラの発生とリーク発生とを、より確実に防止することができる。なお、Vslv(AC)の周波数を大きくすると、第1パッチ画像B1〜B9の濃度ムラ(第1比率R1)を小さくすることができるため、第1限界Vppを小さくすることができる。
また、Vslv(AC)の周波数を増加させる他、Vslv(AC)のデューティ比を例えば47%から50%に増加させることもでき、これにより、第1パッチ画像B1〜B9の濃度ムラを小さくして、第1限界Vppを小さくすることができる。また、その他、現像ローラ23に印加するVslv(AC)の波形形状の立ち上がりを遅らせて矩形波を三角波に変更する等、波形を変更することもでき、これにより、リークが発生するVpp1を大きくして、第2限界Vppを大きくすることができる。
なお、第1限界Vppと第2限界Vppとが等しい場合には、Vpp1を、第1限界Vpp(若しくは第2限界Vpp)に設定すればよい。また、上記した第1及び第2の所定段階は、上記したV1〜V9及びV1〜V14に特に限定されず、予備実験等により予め適宜設定することができる。このように、第1限定Vppと第2限定Vppとに基づいてVpp1を設定することにより、濃度ムラの発生とリークの発生とをより効果的に抑制することができる。
次に、本実施形態のVpp1の調整方法の制御手順について説明する。図9は、本実施形態の画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。図9のステップに従いキャリブレーションの実行手順について説明する。
先ず、キャリブレーションモードが実行されると(スタート)、現像ローラ23のVslv(AC)のVpp1がV1〜V9に設定され(ステップS1)、各V1〜V9で第1パッチ画像B1〜B9が形成された後(ステップS2)、濃度検知センサ51により、各第1パッチ画像B1〜B9を副走査方向に100分割した領域の濃度が検知される(ステップS3)。
次に、制御部44により、各第1パッチ画像B1〜B9における濃度検知結果に基づいて第1比率R1が算出され(ステップS4)、9段階のV1〜V9と、9個の第1パッチ画像B1〜B9から得られた第1比率R1と、に基づいて2次多項式(y=ax2+bx+c、図7参照)に基づく近似曲線が算出される(ステップS5)。そして、かかる2次近似曲線においてy(=第1比率R1)が基準値Rsとなるx(=第1限界Vpp)が算出され、第1限界Vppが記憶部43に記憶される(ステップS6)。
次に、Vpp1がV1〜V14に設定され(ステップS7)、各V1〜V14により上記と同様に第2パッチ画像B1〜B14が形成され(ステップS8)、上記と同様に100分割された領域の濃度が検知され(ステップS9)、制御部44により、第2パッチ画像B1〜B14における第2比率R2が算出され(ステップS10)、第2比率R2が大きく増加した直前のV13が第2限界Vppとして算出され(図8参照)、第2限界Vppが記憶部43に記憶される(ステップS11)。
そして、制御部44により、記憶部43に記憶された第1限界Vpp及び第2限界Vppが読み出され、第1限界Vppが第2限界Vpp以下(第1限界Vpp≦第2限界Vpp)であるか否かが判断される(ステップS12)。第1限界Vpp≦第2限界Vppの場合、Vpp1が、第1限界Vppと第2限界Vppの平均値に調整された後(ステップS13)、終了する。
なお、第1限界Vpp=第2限界Vppの場合には、いずれかの値にVpp1が調整される。一方、第1限界Vpp>第2限界Vppの場合には、Vslv(AC)の周波数を10%増加させた後(ステップS14)、ステップS1に戻り、ステップS1〜ステップS11を繰り返す。
なお、Vpp1の調整制御は、上記制御手順に特に限定されるものではなく、周波数の変化に対する第1比率R1や第2比率R2の変動状態等に応じて、適宜設計することができる。例えば、ステップS14からステップS1に戻ってステップS1〜ステップS11を繰り返す代わりに、ステップS14からステップS1に戻り、ステップS1〜ステップS6により第1限界Vppを算出した後、ステップS12に移行する。
そして、ステップS12において、新たに算出された第1限界Vppを記憶部43に記憶された第2限定Vppと比較することもできる。また、その他例えば、ステップS14からステップS7に戻り、ステップS7〜ステップS11により第2限界Vppを算出し、新たに算出された第2限界Vppを記憶部43に記憶された第1限界Vppと比較することもできる。
上記の通り、本発明により、感光体ドラム1d、現像ローラ23や中間転写ベルト8等の構成部材の回転ムラに伴う中間調画像の濃度ムラと感光体ドラム1d及び現像ローラ23間のリーク発生とを同時に抑制することができる。
また、上記実施形態では、第1限界Vppを算出するためのV1〜V9と、第2限界Vppを算出するためのV1〜V14とを、現像ローラ23に対して別途印加し、第1パッチ画像B1〜B9と第2パッチ画像B1〜B14とを別々に形成したが、かかる形成方法は、特に限定されるものではない。
その他例えば、共通のV1〜V14を現像ローラ23に印加して共通のパッチ画像B1〜B14を形成し、かかる共通のパッチ画像B1〜B14における最大値と最小値とから共通の比率Rを算出した後、当該共通の比率Rを第1比率R1と第2比率R2とに分け、第1比率R1及び第2比率R2からそれぞれ第1限界Vpp及び第2限界Vppを算出することもできる。
また、上記実施形態では、制御部44がリーク検知機能を有することとし、濃度検知センサ51による第2パッチ画像B1〜B14の濃度検知結果に基づいて制御部44によりリークの発生を検知したが、その他、第1バイアス回路30に図示しないリーク検知装置を接続してリークの発生を検知することもできる。かかる場合、感光体ドラム1dと現像ローラ23との間でリークが発生すると、第1バイアス回路30に流れる電流が急激に増加するため、第1バイアス回路30に流れる電流を上記リーク検知装置によってモニタリングすることで、リークの発生を検知することができる。
なお、上記実施形態では、ブラック画象形成用の現像装置3dにおけるVpp1の調整方法について説明したが、他の現像装置3a〜3cにおいても上記と同様にVpp1を調整することができる。図10は、シアン画像形成用の第1パッチ画像におけるVpp1と第1比率R1との関係を示すグラフである。
例えばシアン画像形成用の現像装置3aについて、上記と同様にして、Vpp1をV1(160V)からV9(192V)まで4Vずつ増加させて、中間調の第1パッチ画像C1〜C9(図示せず)を形成し、濃度検知センサ51により、各第1パッチ画像C1〜C9の副走査方向に100に分割した領域の濃度を検知する。そして、濃度検知結果から第1比率R1を算出し、図10に示すように、各V1〜V9と第1比率R1とから2次近似曲線(2次多項式は図10に示す)を算出し、基準値Rs(0.08)となる第1限界Vpp(171V)を算出することができる。
また、第2限界Vppについても上記と同様にして算出し、第1限界Vppと第2限界Vppとに基づいてVpp1を調整することができる。その他の構成は、上記ブラック画像形成用の現像装置3dと全く同様であり、また、マゼンタ、イエロー画像形成用の現像装置3b、3cについても同様にして、Vpp1を調整することができる。なお、第1比率R1及び第2比率R2は、トナーの色の違い等により適宜変化する。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態に示した第1及び第2パッチ画像の副走査方向の分割数や分割ピッチは、濃度ムラの程度や装置構成等に応じて適宜設定することができる。
また、上記実施形態では、二成分系現像剤及び磁気ローラ22を用い、現像ローラ23上に形成されたトナー層から感光体ドラム1a〜1dにトナーを移動させる現像装置3a〜3dを用いたたが、現像装置3a〜3dとしては、現像ローラ23上にトナーのみを担持させて感光体ドラム1a〜1d上の静電潜像を非接触で現像可能であれば特に限定されない。その他例えば、磁気ローラ22を用いない構成とし、一成分現像剤を現像ローラ23に直接担持させる構成とすることもできる。
また、上記実施形態では、濃度検知センサ51を用いてトナー量を検知したが、その他、表面電位計を用い、パッチ画像の表面電位を測定することによりトナー量を検知することもできる。また、上記実施形態では、中間転写ベルト8を用いたが、その他、本発明の印字媒体として搬送ベルトや転写紙Pを用いることもできる。また、その他、感光体ドラム1a〜1dを印字媒体として用い、感光体ドラム1a〜1d上に形成された基準トナー像を濃度検知センサ51によって検知することもできる。
また、例えば、上記各実施形態では帯電方向が正(プラス側)である正帯電トナーを用い、感光体表面の露光部にトナーを飛翔させる反転現像方式を例に挙げて説明したが、帯電方向が負(マイナス側)である負帯電トナーを用いる現像装置や、感光体表面の未露光部にトナーを飛翔させる正転現像方式の現像装置にも全く同様に適用可能である。
また、本発明は図1に示したタンデム式のカラープリンタに限らず、デジタル或いはアナログ方式のモノクロ複写機、モノクロプリンタ及びロータリー現像式のカラープリンタ及びカラー複写機、ファクシミリ等、現像装置を備えた種々の画像形成装置に適用可能である。
本発明は、画像形成部により印字媒体上に形成された中間調の基準画像の副走査方向の濃度ムラを検知する濃度ムラ検知手段と、像担持体とトナー担持体との間のリーク発生を検知するリーク検知手段と、が設けられ、濃度ムラ検知手段の検知結果とリーク検知手段の検知結果とに基づいて交流電圧を調整するものである。
これにより、構成部材の回転ムラに伴う中間調画像の濃度ムラと像担持体及びトナー担持体間のリーク発生とを同時に抑制することができるため、画質の低下を防止することができる。また、基準画像を、交流電圧のピークツーピーク値を段階的に可変して形成し、濃度ムラ検知手段の検知結果とリーク検知手段の検知結果とに基づいてピークツーピーク値を調整することにより、効果的に濃度ムラを防止することができる。
また、濃度ムラ検知手段による第1の基準画像の検知結果から算出された第1の濃度ムラと、ピークツーピーク値と、に基づいて近似曲線を算出し、該近似曲線に基づいて第1の濃度ムラが所定の基準値となる第1の限界ピークツーピーク値を算出することにより、より容易に濃度ムラの発生限界を算出できる。
また、リーク検知手段を、濃度ムラ検知手段による第2の基準画像の検知結果から算出された第2の濃度ムラに基づいてリークの発生を検知可能とし、第2の濃度ムラとピークツーピーク値とに基づいてリークの発生限界である第2の限界ピークツーピーク値を算出することにより、複雑な構成を別途設けることなく、より確実にリークの発生限界を算出できる。また、第1の限界ピークツーピーク値と第2の限界ピークツーピーク値とに基づいてピークツーピーク値を調整することにより、濃度ムラの発生とリークの発生とをより効果的に抑制することができる。
また、第1の限界ピークツーピーク値が第2の限界ピークツーピーク値以下の場合、ピークツーピーク値を、第1の限界ピークツーピーク値以上第2の限界ピークツーピーク以下に調整し、第1の限界ピークツーピーク値が第2の限界ピークツーピーク値よりも大きい場合、交流電圧の周波数、デューティ比及び波形形状のいずれかを可変すると共にピークツーピーク値を第1及び第2の所定段階で可変し、再度第1及び第2の基準画像を形成して第1及び第2の限界ピークツーピーク値を算出することを、第1の限界ピークツーピーク値が第2の限界ピークツーピーク値以下となるまで繰り返すことにより、より確実に濃度ムラの発生とリークの発生とを抑制することができる。
また、ピークツーピーク値を、第1及び第2の限界ピークツーピーク値の平均値に調整することにより、より確実に濃度ムラの発生とリークの発生とを抑制できる。また、濃度ムラ検知手段を、基準画像における副走査方向に分割された複数の領域のトナー量を検知可能とし、濃度ムラを、濃度ムラ検知手段による複数の領域の検知結果における最大値と最小値との差の最大値に対する比率として算出することにより、より詳細に濃度ムラを検知することができる。また、基準画像の副走査方向長さを、像担持体及びトナー担持体のいずれの周長よりも大きくすることにより、より適切に濃度ムラやリーク発生を抑制することができる。
1a〜1d 感光体ドラム(像担持体)
3a〜3d 現像装置
8 中間転写ベルト(印字媒体)
22 磁気ローラ
23 現像ローラ(トナー担持体)
25 穂切りブレード
30 第1バイアス回路(電圧印加手段)
43 記憶部
44 制御部
51 濃度検知センサ(濃度ムラ検知手段)
100 画像形成装置
Pa〜Pd 画像形成部
3a〜3d 現像装置
8 中間転写ベルト(印字媒体)
22 磁気ローラ
23 現像ローラ(トナー担持体)
25 穂切りブレード
30 第1バイアス回路(電圧印加手段)
43 記憶部
44 制御部
51 濃度検知センサ(濃度ムラ検知手段)
100 画像形成装置
Pa〜Pd 画像形成部
Claims (9)
- 像担持体と、
該像担持体に非接触で対向配置されるトナー担持体と、該トナー担持体に直流電圧及び交流電圧を印加する電圧印加手段と、を有し、前記像担持体表面に形成された静電潜像を現像する現像装置と、
を含む画像形成部を備えた画像形成装置において、
前記画像形成部により印字媒体上に形成された中間調の基準画像の副走査方向の濃度ムラを検知する濃度ムラ検知手段と、
前記像担持体と前記トナー担持体との間のリークの発生を検知するリーク検知手段と、が設けられ、
前記濃度ムラ検知手段の検知結果と前記リーク検知手段の検知結果とに基づいて前記交流電圧を調整することを特徴とする画像形成装置。 - 前記基準画像は、前記交流電圧のピークツーピーク値を段階的に可変して形成され、
前記濃度ムラ検知手段の検知結果と前記リーク検知手段の検知結果とに基づいて前記ピークツーピーク値を調整することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記ピークツーピーク値を第1の所定段階で段階的に可変して形成された前記基準画像を第1の基準画像とするとき、
前記濃度ムラ検知手段による前記第1の基準画像の検知結果から算出された第1の濃度ムラと、前記ピークツーピーク値と、に基づいて近似曲線を算出し、前記近似曲線に基づいて前記第1の濃度ムラが所定の基準値となる第1の限界ピークツーピーク値を算出することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記ピークツーピーク値を第2の所定段階で段階的に可変して形成された前記基準画像を第2の基準画像とするとき、
前記リーク検知手段は、前記濃度ムラ検知手段による前記第2の基準画像の検知結果から算出された第2の濃度ムラに基づいて前記リークの発生を検知可能であり、
前記第2の濃度ムラと前記ピークツーピーク値とに基づいて前記リークの発生限界である第2の限界ピークツーピーク値を算出することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記第1の限界ピークツーピーク値と前記第2の限界ピークツーピーク値とに基づいて前記ピークツーピーク値を調整することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記第1の限界ピークツーピーク値が前記第2の限界ピークツーピーク値以下の場合、前記ピークツーピーク値を、前記第1の限界ピークツーピーク値以上前記第2の限界ピークツーピーク以下に調整し、
前記第1の限界ピークツーピーク値が前記第2の限界ピークツーピーク値よりも大きい場合、前記交流電圧の周波数、デューティ比及び波形形状のいずれかを可変すると共に前記ピークツーピーク値を前記第1及び第2の所定段階で可変し、再度前記第1及び第2の基準画像を形成して前記第1及び第2の限界ピークツーピーク値を算出することを、前記第1の限界ピークツーピーク値が前記第2の限界ピークツーピーク値以下となるまで繰り返すことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記ピークツーピーク値を、前記第1及び第2の限界ピークツーピーク値の平均値に調整することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記濃度ムラ検知手段は、前記基準画像における前記副走査方向に分割された複数の領域のトナー量を検知可能であり、前記濃度ムラは、前記濃度ムラ検知手段による前記複数の領域の検知結果における最大値と最小値とに基づいて、前記最大値と前記最小値との差の前記最大値に対する比率として算出されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記基準画像の前記副走査方向長さは、前記像担持体及び前記トナー担持体のいずれの周長よりも大きいことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
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