JP2011011123A - 描画方法及び描画装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基材上に角度方向の異なる複数の直線パターン群を描画する際の各直線パターン群間の位置ずれ量を高精度で確実且つ容易に把握すること。
【解決手段】角度方向の異なる複数の直線パターン群をそれぞれ描画する工程毎に、基材上の所定の場所に描画する位置ずれ検査用パターン1は、途中に区切れ部11を有するラインパターンからなる第1の検査用パターン10と、少なくとも一つのドット21を有する第2の検査用パターン20とを有し、最初の一群の直線パターンを描画する第1の工程では、第1の検査用パターン10と第2の検査用パターン20のうちの一方のみを描画し、第1の工程の後、角度方向の異なる他の一群の直線パターンを描画する第2の工程以降では、第1の工程で描画されなかった他方のみを、第2の検査用パターン20のドット21が第1の検査用パターン10の区切れ部11内に配置されるように組み合わせて描画する。
【選択図】 図1

Description

本発明は描画方法及び描画装置に関し、詳しくは、基材上に角度方向の異なる複数の直線パターン群を描画する際の各直線パターン群の位置精度を確実且つ容易に把握することのできる描画方法及び描画装置に関する。
多数のノズルから微小な液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを用いて基材上に液滴を着弾させることにより描画を行う描画装置は、写真等の一般的な画像のみならず、今では薄膜トランジスタ(TFT)等の半導体回路基板における配線パターンの描画といった産業用途にも広く利用されている。このような描画装置では、基材を液滴吐出ヘッドのノズルに対面配置させ、両者を相対的に走査移動させながら液滴を吐出することにより走査方向に沿う方向の所定パターンの描画を行う。
ところで、TFT等の半導体回路基板の製造においては、このような描画装置において導電性インクを用いて角度方向の異なる複数の直線パターン群を描画し、この複数の直線パターン群によって所定の配線を形成することが行われる。角度方向の異なる配線同士は、回路設計に基づいて、互いに電気的に接続するように、又は、短絡しないように、高い位置精度で形成されることが求められるため、基材と液滴吐出ヘッドとの相対的な位置関係を厳密に規定する必要がある。
従来、基材と液滴吐出ヘッドとの相対的な位置関係の把握には、基材上の所定位置に、位置決め確認用の十字形状等からなるアライメントマークを形成しておき、このアライメントマークをカメラ等によって画像確認することで、基材の姿勢を把握し、液滴吐出ヘッドに対する位置関係を調整することが行われている(特許文献1)。
特開2006−240015号公報
半導体回路基板の製造の場合のように、高い位置精度で描画を行う必要があるものでは、描画パターンのわずかな位置ずれも致命的な欠陥となってしまう問題がある。すなわち、描画動作中に何らかの要因によって、基材上に描画された直線パターン群間に位置ずれが発生していると、配線に断線や短絡を発生させ、不良品となってしまう。このため、角度方向の異なる複数の直線パターン群がそれぞれ基材上の正確な位置に描画された良品であるかどうかの検査のために、描画が終了した製品について、角度方向の異なる各直線パターン群間の位置ずれの程度を確認する必要がある。
しかし、半導体回路基板の配線は、直線パターンが極めて複雑な形状に組み合されて形成されているため、断線や短絡の有無を配線の各部位で逐一確認することは不可能である。
従来、複数のパターンを重ねて描画する場合には、重ね位置目標、重ね合わせ状態把握のために、トリムマークや、いわゆるコーナートンボ、センタートンボといった種類のトンボマーク等の位置決めマークが用いられている。従って、このような位置決めマークを、各直線パターン群の描画位置を指標するように位置関係を規定して、角度方向の異なる複数の直線パターン群の各々を描画する際に基材上に同時に形成し、単一パターンの位置決めマークを同一箇所に順次重ね描きしていけば、その同一箇所に重ね描きされた各位置決めマークの位置ずれ具合を観察するだけで、複数の直線パターン群全体の位置ずれ具合を確認することができる。
しかしながら、同一パターンの位置決めマークを基材上の同一箇所に順次重ね描きする場合、個々の位置決めマークを分離することが困難となり、各直線パターン群間の位置ずれ量を判断するために各位置決めマークの重心位置を把握しようとしても、正確な位置ずれ量を把握することができず、目視でおおよそのトータル位置ずれを確認する程度にしか用いることができない問題がある。
特に、半導体回路基板の配線パターンのように、角度方向の異なる直線パターンを高精度に組み合わせて描画する必要があるものにおいては、より高い描画精度が求められており、従来のように同一パターンの位置決めマークの重ね合わせによっておおよそのトータル位置ずれを確認する程度では、各直線パターン群間の位置ずれ量を確実に把握することは極めて困難であり、半導体回路基板を製造する場合のように、より高い描画精度が要求される場合の位置ずれ検査用としては適用できない問題がある。
そこで、本発明は、基材上に角度方向の異なる複数の直線パターン群を描画する際の各直線パターン群間の位置ずれ量を、高精度で確実且つ容易に把握することのできる描画方法を提供することを課題とする。
また、本発明は、基材上に角度方向の異なる複数の直線パターン群を描画する際の各直線パターン群間の位置ずれ量を、高精度で確実且つ容易に把握することのできる描画装置を提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
請求項1記載の発明は、多数のノズルから液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと基材とを相対的に走査移動させながら、前記液滴吐出ヘッドの前記ノズルから前記基材上に液滴を吐出して走査方向に沿う一群の直線パターンの描画動作を、前記基材表面に対する前記液滴吐出ヘッドの相対的な走査方向を異ならせて繰り返すことにより、前記基材上に角度方向の異なる複数の直線パターン群の描画と、前記角度方向の異なる複数の直線パターン群をそれぞれ描画する工程毎に、前記基材上の所定の場所に、各直線パターン群の各々の描画位置を指標する位置ずれ検査用パターンの描画とを行う描画方法であって、
前記位置ずれ検査用パターンは、途中に区切れ部を有するラインパターンからなる第1の検査用パターンと、少なくとも一つのドットを有する第2の検査用パターンとを有し、
前記角度方向の異なる複数の直線パターン群のうちの最初の一群の直線パターンを描画する第1の工程では、前記第1の検査用パターンと前記第2の検査用パターンのうちの一方のみを描画し、
前記第1の工程の後、前記最初の一群の直線パターンとは角度方向の異なる他の一群の直線パターンを描画する第2の工程以降では、前記第1の検査用パターンと前記第2の検査用パターンのうちの前記第1の工程で描画されなかった他方のみを、前記第2の検査用パターンの前記ドットが前記第1の検査用パターンの前記区切れ部内に配置されるように組み合わせて描画することを特徴とする描画方法である。
請求項2記載の発明は、前記第2の検査用パターンは、所定の長さに亘って一定間隔をおいて点在する複数のドットのみで構成されていることを特徴とする請求項1記載の描画方法である。
請求項3記載の発明は、前記第2の検査用パターンは、前記第1の検査用パターンの前記区切れ部内に配置されるドット以外はライン状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の描画方法である。
請求項4記載の発明は、多数のノズルから液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと基材とを相対的に走査移動させながら、前記液滴吐出ヘッドの前記ノズルから前記基材上に液滴を吐出して走査方向に沿う一群の直線パターンの描画動作を、前記基材表面に対する前記液滴吐出ヘッドの相対的な走査方向を異ならせて繰り返すことにより、前記基材上に角度方向の異なる複数の直線パターン群を描画する描画装置において、
前記角度方向の異なる複数の直線パターン群をそれぞれ描画する工程毎に、前記基材上の所定の場所に、各直線パターン群の各々の描画位置を指標する位置ずれ検査用パターンを描画する位置ずれ検査用パターン描画手段と、
前記基材上に描画された前記角度方向の異なる複数の直線パターン群間の位置ずれ量を検出するための位置ずれ量検出手段と、
前記位置ずれ量検出手段により検出された位置ずれ量を予め設定された基準量と比較することにより、前記角度方向の異なる複数の直線パターン群の描画の良否を判断する判断手段とを有してなり、
前記位置ずれ検査用パターンは、途中に区切れ部を有するラインパターンからなる第1の検査用パターンと、少なくとも一つのドットを有する第2の検査用パターンとを有し、
前記位置ずれ検査用パターン描画手段は、前記角度方向の異なる複数の直線パターン群のうちの最初の一群の直線パターンを描画する第1の工程で、前記第1の検査用パターンと前記第2の検査用パターンのうちの一方のみを形成し、前記第1の工程の後、前記最初の一群の直線パターンとは角度方向の異なる他の一群の直線パターンを描画する第2の工程以降では、前記第1の検査用パターンと前記第2の検査用パターンのうちの前記第1の工程で描画されなかった他方のみを描画し、且つ、前記第2の検査用パターンの前記ドットが前記第1の検査用パターンの前記区切れ部内に配置されるように組み合わせて描画するものであり、
前記位置ずれ量検出手段は、前記基材上に描画された前記第1の検査用パターンと前記第2の検査用パターンとの間の位置ずれ量を検出することによって、前記角度方向の異なる複数の直線パターン群間の位置ずれ量を検出することを特徴とする描画装置である。
請求項5記載の発明は、前記第2の検査用パターンは、所定の長さに亘って一定間隔をおいて点在する複数のドットのみで構成されていることを特徴とする請求項4記載の描画装置である。
請求項6記載の発明は、前記第2の検査用パターンは、前記第1の検査用パターンの前記区切れ部内に配置されるドット以外はライン状に形成されていることを特徴とする請求項4記載の描画装置である。
本発明によれば、基材上に角度方向の異なる複数の直線パターン群を描画する際の各直線パターン群間の位置ずれ量を、位置ずれ検査用パターンを用いて、高精度で確実且つ容易に把握することのできる描画方法を提供することできる。
また、本発明によれば、基材上に角度方向の異なる複数の直線パターン群を描画する際の各直線パターン群間の位置ずれ量を、位置ずれ検査用パターンを用いて、高精度で確実且つ容易に把握することのできる描画装置を提供することができる。
本発明に係る位置ずれ検査用パターンの一例を示す平面図 位置ずれを生じた状態を示す図1に示す位置ずれ検査用パターンの平面図 本発明に係る位置ずれ検査用パターンの他の一例を示す平面図 本発明に係る位置ずれ検査用パターンの更に他の一例を示す平面図 本発明に係る位置ずれ検査用パターンの更に他の一例を示す平面図 本発明に係る位置ずれ検査用パターンの更に他の一例を示す平面図 描画装置の一例を示す概略斜視図 ヘッドモジュールの底面図 描画装置の内部の概略構成を示すブロック図 本発明に係る描画方法によって基材上に描画される直線パターンの一例を示す平面図 本発明に係る描画方法のフローチャート 描画の工程を説明する基材の平面図 本発明に係る描画装置における製品の良否の自動判断処理のフローチャート
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明に係る描画方法は、多数のノズルから液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを用いて、該液滴吐出ヘッドのノズルに所定距離をおいて平行に対面するように配置された基材上に角度方向の異なる複数の直線パターン群を描画するものであり、液滴吐出ヘッドと基材とを相対的に走査移動させながら液滴吐出ヘッドのノズルから基材上に液滴を吐出して走査方向に沿う一群の直線パターンを描画する動作を、基材表面に対する液滴吐出ヘッドの走査方向を異ならせて繰り返すことにより描画を行う。
基材表面に対する液滴吐出ヘッドの走査方向を異ならせる動作としては、直線移動機構の駆動による基材と液滴吐出ヘッドとの相対的な移動方向を例えばY方向の単一方向とし、基材表面と液滴吐出ヘッドのノズル面とを平行に維持したまま、水平方向の相対的な回転角度を変更することによって行うようにしてもよいし、回転移動を伴わずに直線移動機構の移動方向を変えて基材と液滴吐出ヘッドとの相対的な走査方向自体を例えばX方向に変更することによって行うようにしてもよい。後者の場合は、異なる走査方向毎に専用の液滴吐出ヘッドを用意し、角度方向の異なる直線パターン群毎にそれぞれ異なる専用の液滴吐出ヘッドを用いて描画するようにしてもよい。
位置ずれ検査用パターンは、この角度方向の異なる複数の直線パターン群をそれぞれ描画する工程毎に、液滴吐出ヘッドによって基材上の予め決められた所定の場所に描画する。
ここで、位置ずれ検査用パターンを「工程毎に描画する」とは、一つの角度方向の一群の直線パターンを描画するための基材と液滴吐出ヘッドとの相対的な走査移動動作毎に位置ずれ検査用パターンを描画することである。従って、一つの基材上の所定の場所における位置ずれ検査用パターンの描画回数は、複数の各直線パターン群が示す角度方向の向きの数に対応する。
この位置ずれ検査用パターンには、途中に区切れ部を有する所定長さのラインパターンからなる第1の検査用パターンと、少なくとも一つのドットを有する第2の検査用パターンとの2種類があり、これら2種類の検査用パターンを、第2の検査用パターンの少なくとも一つのドットが、第1の検査用パターンの区切れ部内に配置されるように、基材上の所定の場所に組み合わせて描画する。第1の検査用パターンと第2の検査用パターンの描画順序は問わない。
基材上に一群の直線パターンを描画する一つの工程では、第1の検査用パターンと第2の検査用パターンのうちのいずれかを、当該工程時に同時に描画するが、基材上に描画される角度方向の異なる複数の直線パターン群のうちの最初の一群の直線パターンを描画する第1の工程では、第1の検査用パターンと第2の検査用パターンのうちのいずれか一方のみを描画し、この第1の工程の後、基材表面に対する液滴吐出ヘッドの相対的な走査方向を異ならせることにより、最初の一群の直線パターンとは角度方向の異なる他の一群の直線パターンを描画する第2の工程以降では、第1の検査用パターンと第2の検査用パターンのうちの第1の工程で描画されなかった他方のみを描画する。つまり、第1の工程で例えば第1の検査用パターンを描画した場合は、第2の工程以降では第2の検査用パターンを描画する。
第1の検査用パターンは、それと同一工程で描画される直線パターン群の描画位置を指標するように、該直線パターン群に対する位置関係が予め規定され、また、第2の検査用パターンは、それと同一工程で描画される直線パターン群の描画位置を指標するように、該直線パターン群に対する位置関係が予め規定される。
第1の検査用パターンとなる所定長さのラインパターンは、その長さ方向が、それと同一工程で描画される直線パターン群の角度方向と同一の角度方向に沿うように描画される。その全体の長さは、拡大時の視認性の観点より、100μm以上とすることが好ましい。
第1の検査用パターンの区切れ部は、ラインが途中で完全に切断されて部分的に不連続となる部位であり、所定の長さに亘って液滴を吐出しないことによって形成される。その長さは、第1及び第2の検査用パターンを分離して確認することを容易にし、それらの位置ずれ量を容易に判断できるようにする観点から、100μm以上とすることが好ましい。区切れ部の数は1つに限らず、所定長さのラインの間に2つ以上形成するようにしてもよい。
第1の検査用パターンの区切れ部が2つ以上ある場合、位置ずれ検査用パターンは、第1の検査用パターンの区切れ部の数に対応して、第2の検査用パターンのドットが、各区切れ部内にそれぞれ少なくとも一つずつ配置されるように描画される。
第2の検査用パターンが有するドットの径は、各検査用パターンを分離して確認することを容易にし、それらの位置ずれ量を容易に判断できるようにする観点から、第1の検査用パターンのライン幅と同等とすることが好ましい。
次に、本発明において好ましく使用できる位置ずれ検査用パターンの各種態様を図1〜図6に例示する。ここでは、直角に交差する2種類の直線パターン群を描画する場合に描画される位置ずれ検査用パターン1を示しており、説明の便宜のため、第1の検査用パターンと第2の検査用パターンとを色分けしている。図中、符号10で示す黒塗りされたパターンは第1の検査用パターンであり、符号20で示す白抜きされたパターンは第2の検査用パターンである。図2以外は、いずれの態様も位置ずれが生じていない理想状態を示している。
図1は、第1の検査用パターン10は、区切れ部11を間に有するラインパターンであり、第2の検査用パターン20は複数のドット21のみからなり、それら複数のドット21が所定の長さに亘って一定間隔をおいて点在しているパターンである。位置ずれ量の把握を容易にする観点から、第2の検査用パターン20において、隣接するドット21のピッチは、ドット直径の2〜4倍離れていることが好ましい。
この態様では、第1の検査用パターン10と第2の検査用パターン20とが、第2の検査用パターンが第1の検査用パターン10の区切れ部11内を、該第1の検査用パターン10の長さ方向に対して直角に交差するように描画され、そのうちの中央部に位置する一つのドット21が区切れ部11内に配置されるように組み合される。
なお、「ドット21が区切れ部11内に配置される」とは、位置ずれが生じていない理想状態で、ドット21の中心が、区切れ部11を挟んで対向している第1の検査用パターン10を構成する各ライン12、12の区切れ部11側の端部12a、12bの間の中央に位置し、且つ、第1の検査用パターン10の長さ方向に沿う中心線10c上に位置することを目標として、第1の検査用パターン10と第2の検査用パターン20とが組み合されることである。
これにより第1の検査用パターン10と第2の検査用パターン20とを同時に観察した際、それらは互いに重なり合うことがないため、第1の検査用パターン10と第2の検査用パターン20とを容易に分離でき、各々の重心位置を容易に確認することができる。このため、例えば図2に示すように、第2の検査用パターン20が、第1の検査用パターン10に対して相対的に図示上で右斜め上方向に位置ずれしている場合、その位置ずれ具合を容易且つ確実に確認することができる。
しかも、位置ずれ量の把握は、第1の検査用パターン10の各ライン12、12に対するドット21の位置関係を観察すればよく、ドット21であるためにその周囲いずれの方向に位置ずれが生じていても、各ライン12、12に対する位置ずれ量を明確に判別することができる。従って、これら第1及び第2の検査用パターン10、20によって描画位置が指標される各直線パターン群間の位置ずれ量を容易且つ確実に把握することができる。
第2の検査用パターン20は、複数のドット21のみによって構成されるものに限らず、少なくとも一つのドット21が第1の検査用パターン10の区切れ部11内に配置されるものであれば、他はドット以外の形状であってもよい。
図3は、第1の検査用パターン10の区切れ部11内に配置される一つのドット21以外は、隣接するドット同士が接することによってライン状に形成された態様を示している。
第2の検査用パターン20を構成する各ライン22、22は、第1の検査用パターン10の各ライン12、12及び区切れ部11と角度方向が異なる以外は長さ、太さ(幅)共に同一の形態であり、その中央部位に区切れ部23を有し、この区切れ部23の中央に一つのドット21が配置されるパターンとなっている。
この態様によれば、第1の検査用パターン10の各ライン12、12に対する第2の検査用パターン20のドット21及び各ライン22、22の全体の位置関係から両パターンの位置ずれ量を把握し易くなるので、特に目視確認によって位置ずれを確認する場合、図1に示す態様に比べて位置ずれ量の確認がより容易となる。
図4、図5及び図6は、第1の検査用パターン10の区切れ部11を複数形成した態様を示している。この場合、各区切れ部11内にそれぞれ第2の検査用パターン20のドット21が少なくとも一つ配置される。
図4は、複数の区切れ部11のそれぞれに、図1に示すドット21のみからなる第2の検査用パターン20を組み合わせた態様であり、図5は、複数の区切れ部11のそれぞれに、図3に示すドット21とライン22、22とを有する第2の検査用パターン20を組み合わせた態様である。また、図6は、複数の区切れ部11のそれぞれに、図3に示す第2の検査用パターン20における2本のライン22、22のうちの一方を取り除いたパターンを組み合わせた態様である。図6に示す各区切れ部11に対応するライン22は、第1の検査用パターン10に対して同一側(図示例では下側)に位置しているが、上側でもよく、また、各区切れ部11に対して上下に分かれて配置されていてもよい。
これらの態様によれば、更に位置ずれ量を複数個所の区切れ部11において確認できるので、特に目視確認によって位置ずれを確認する場合、図1、図3に示す態様に比べて位置ずれ量の確認がより容易となる。
次に、具体的な描画装置を用いて基材上に角度方向の異なる複数の直線パターン群を描画する方法について説明する。
まず、最初に描画装置について図面を用いて説明する。
図7は描画装置の一例を示す概略斜視図であり、描画装置100は、装置基台101上に、インクジェット描画を行うためのヘッドモジュール102、上面に基材Wを載置して支持するためのステージ103、ステージ103をθ方向に回転移動させるためのθ回転機構104、ステージ103及びθ回転機構104を共にY方向に沿って直線移動させるY移動機構105、ステージ103及びθ回転機構104を共にX方向に沿って直線移動させるX移動機構106、ステージ103上を視認可能な画像認識手段であるカメラ107をそれぞれ備えている。
なお、X方向とY方向とは水平面上で互いに直交する方向である。
ヘッドモジュール102は、装置基台101上の端部近傍においてX方向に沿って平行に架設されたガントリ108に、スライダ109及びθ回転機構110を介して取り付けられており、スライダ109がガントリ108に沿ってスライド移動することによりX方向に沿って往復移動し、また、θ回転機構110によって、X、Y方向と直交する法線方向であるZ方向に沿う方向を軸としてθ方向に回転移動し、更に、Z移動機構111によってθ回転機構110と共にZ方向に昇降移動することができるようになっている。
図8はヘッドモジュール102をノズル面側から見た底面図であり、このヘッドモジュール102は、各々がインクジェット方式によるインク滴下処理を行うことができる複数の液滴吐出ヘッド(以下、単にヘッドという。)1021を有して構成されており、そのヘッド1021のノズル面が下向きとなり、その下方に配置されるステージ103上の基材Wの表面と平行に対向するように配置されている。
各ヘッド1021は、多数のノズル1022がX方向に沿って直線状に配列されたノズル列を有しており、ヘッド固定具1023に開口形成された取付け枠部1024にそれぞれ取り付けられ、隣接するヘッド1021、1021間のノズル1022のピッチが同一ピッチとなるように千鳥状に配列されることで一つの長尺状のラインヘッドからなるヘッドモジュール102を構成している。各取付け枠部1024にはヘッド1021との間にアクチュエータ1025が設けられており、駆動することによってヘッド固定具1023に対する各ヘッド1021のX方向に沿った位置を微調整し、各ヘッド1021間の相対的な位置を調整することができるようになっている。アクチュエータ1025は、例えば電圧を印加することによって機械的な伸縮運動を行う圧電素子や、モータ駆動等によって回転して伸縮動作するネジ機構等によって構成することができる。
ステージ103は、X方向に沿って延びるX移動機構106上に、θ回転機構104を介して設けられた平面視矩形状の定盤であり、その上面は基材Wを載置するための水平な載置面とされ、該載置面がヘッドモジュール102のノズル面に対して所定の高さ位置となるように配設されている。このステージ103は、θ回転機構104と共にX移動機構106に沿ってスライド移動することによってX方向に沿って直線移動し、このX移動機構106が、それぞれY方向に沿って延びるY移動機構105に沿ってスライド移動することによって、θ回転機構104と共にY方向に沿って直線移動し、更に、θ回転機構104によって、ヘッドモジュール102のノズル面に対して平行を維持したまま、Z方向に沿う方向を軸としてθ方向に回転移動することができるようになっている。
なお、ステージ103のX方向、Y方向及びθ方向の各位置並びにヘッドモジュール102のX方向、Z方向及びθ方向の各位置は、X移動機構106、Y移動機構105、θ移動機構104、スライダ109、θ回転機構110、Z移動機構111にそれぞれ設けられた不図示のエンコーダによってnmオーダーで高精度に検出可能となるように構成されている。
図9はかかる描画装置100の内部の概略構成を示すブロック図である。
200は全体を制御する演算部(CPU)であり、ステージコントローラ201、画像処理部202、微調整機構ドライバ203、吐出制御部204をそれぞれ制御する。
ステージコントローラ201は、演算部200からの制御信号に基づいてステージドライバ205〜207の駆動を制御し、スライダ109をX方向に移動させるためのX軸モータ208、ヘッドモジュール102をθ方向に回転させるためのθ回転機構110を駆動させるθ軸モータ209、ヘッドモジュール102をZ軸方向に沿って昇降移動させるためのZ移動機構111を駆動させるZ軸モータ210をそれぞれ駆動させる。
また、ステージコントローラ201は、演算部200からの制御信号に基づいてステージドライバ211〜213の駆動を制御し、ステージ103をX方向に移動させるためのX移動機構106を駆動させるX軸モータ214、Y方向に移動させるためのY移動機構105を駆動させるY軸モータ215、θ方向に回転移動させるためのθ回転機構104を駆動させるθ軸モータ216をそれぞれ駆動させる。
画像処理部202は、演算部200からの制御信号に基づいてカメラコントローラ217の駆動を制御し、カメラ107の撮像動作及び撮像された画像に対する各種処理を行う。
微調整機構ドライバ203は、演算部200からの制御信号に基づいてアクチュエータ1025の駆動を制御し、各ヘッド1021のX方向の取り付け位置の微調整を行う。
吐出制御部204は、演算部200からの制御信号に基づいて各ヘッド1021の駆動を制御し、位置ずれ検査用パターン1を含む所定の描画データに基づくインク滴下処理を行う。
かかる描画装置1は、ヘッドモジュール102とステージ103とを相対的に移動させ、そのときの各位置情報に応じて、所定の吐出パターンデータに基づいてヘッドモジュール102の各ヘッド1021からの液滴の吐出を制御し、ステージ103上の基材W表面に着弾させることで、直線パターンの組み合わせからなる所望の描画を行うように構成される。
次に、かかる描画装置100を用いて、基材W上に角度方向の異なる複数の直線パターン群を描画する方法について説明する。以下に説明する描画装置1の動作は、演算部200内の所定の記録領域又は不図示の記憶装置に予め記憶された所定のプログラムに従って演算部200の制御によって実行される。
図10は本発明に係る描画方法によって基材W上に描画される直線パターンの一例を示す平面図、図11はその描画方法のフローチャート、図12は描画の工程を説明する基材Wの平面図である。
ここでは、直線パターンとして、導電性インクを用いてTFT基板上に縦横方向に直交状に形成される配線パターンを例示している。TFT基板は、同一の配線パターンを有するセルが縦横方向にマトリクス状に多数配列されている。1つのセルの大きさは、およそ200〜300μm四方である。
また、ここでも、説明の便宜のため、図10、図12において、最初に描画される直線パターン群(黒塗りパターン群)と角度方向を異ならせて2番目に描画される直線パターン群(白塗りパターン群)とを色分けして示している。また、位置ずれ検査用パターン1は図3に示す態様を用いた例であり、第1及び第2の検査用パターン10、20も同様の順序で色分け表示している。
まず、ステージ103上に基材Wを載置し(S1)、基材WがXY方向に適正位置となるようにステージ103のθ方向の位置を微調整して位置合わせを行う(S2)。
このステージ103の微調整方法は、適宜公知の方法を採用することができる。例えば図10に示すように、基材Wの表面に予め位置確認用マークm1、m2を形成しておく。ここでは、位置確認用マークm1を基材Wの四隅にそれぞれ形成したL字状のマークとし、位置確認用マークm2を基材Wの四辺にそれぞれ形成した直線状のマークとした。そして、ステージ103がある位置で静止しているときの位置確認用マークm1、m2をヘッドモジュール102に一体に設けられたカメラ107によって画像認識することで、例えば3箇所の位置確認用マークm1の位置座標をそれぞれ取得し、それら3箇所の位置座標から基材WのY方向及びX方向に対する角度ずれを算出し、この角度ずれを解消するようにθ回転機構5の駆動を調整することで、ステージ103のθ方向の位置の微調整を行う。
なお、図10において、破線で囲って示す矩形状の領域w1は描画領域であり、基材W上に多数のセルをマトリクス状に描画するための領域である。また、その周囲の端部の領域w2は試験領域であり、基材W上に描画される直線の平行度を確認するための後述する確認用直線を試し描きするための領域である。位置ずれ検査用パターン1は、この試験領域W2に形成してもよい。
次に、ヘッドモジュール102のいずれかのヘッド1021を用い、基材W上のY方向に沿って延びる試験領域w2に向けて液滴を吐出しながらステージ103をY方向に直線移動させ、図12(a)に示すように、基材W上にY方向に沿う確認用直線Ltaを形成する(S3)。
この確認用直線Ltaは、ステージ103をY方向へ直線移動することによって描画される直線が、基材W上においてY方向に対して平行な角度で適正に描画されているかどうかを確認するための直線であり、1ヘッドの少なくとも1ノズルから吐出される液滴によって少なくとも1本形成されればよい。
確認用直線Ltaを試し描きしたら、カメラ107を用いて基材W上の例えば3箇所の位置確認用マークm1と確認用直線Ltaとを画像認識する(S4)。
この時点では、既に基材WはY方向及びX方向に対して適正な位置にあり、Y方向及びX方向に隣接する2箇所の位置確認用マークm1は、それぞれY方向及びX方向に対して平行な適正位置にあるため、これら3箇所の位置確認用マークm1と確認用直線Ltaとを画像認識することで、確認用直線LtaがY方向に対して平行な角度で描画されたかどうかを判別することができる。
ここで、平行でない場合は、Y方向に対する確認用直線Ltaの角度差を算出し、その角度差を解消するようにθ回転機構104の駆動を調整することで、ステージ103のθ方向の位置の微調整を行う(S5)。この微調整の後は、試し描きされる確認用直線LtaがY方向に対して平行となるまで上記ステップS2からの処理を繰り返す。
また、平行であった場合は、ステージ103をY方向に直線移動させることによって基材W上にY方向に対して平行な適正な直線を描画可能であると判断され、調整作業を完了し(S6)、その後、ヘッドモジュール102の各ヘッド1021から所定の描画データに基づく液滴の吐出動作とステージ103のY方向の直線移動動作とを協働させ、図12(b)に示すように、基材W上の描画領域w1に対して直線パターン30のうちのY方向に沿う一方向の直線パターン群31を描画すると同時に、基材W上の位置ずれ検査用パターン描画領域Aに、この直線パターン群31と同じY方向に沿う第1の検査用パターン10を描画する(S7)。
この直線パターン群31と第1の検査用パターン10の描画において、直線パターン群31と第1の検査用パターン10との間の位置関係(位置座標)は、描画データによって予め設定され、不図示のエンコーダによって規定される。
基材W上に一方向の直線パターン群31と第1の検査用パターン10を描画し終えたら、この直線パターン群31に直交する方向の直線パターン群32を描画するため、θ回転機構104を所定量駆動させ、ヘッドモジュール102の各ヘッド1021とステージ103上の基材Wとを互いに平行に対面させたままステージ104を90°回転させ(S8)、上記ステップS2と同様にしてステージ103のθ方向の位置の微調整を行う(S9)。これにより、それまでの基材W上のY方向は角度が90°変化してX方向となり、それまでの基材W上のX方向は角度が90°変化してY方向となる。
その後、上記ステップS3と同様にして、ヘッドモジュール102のいずれかのヘッド1021を用い、基材W上のY方向に沿って延びる試験領域w2に向けて液滴を吐出しながらステージ103をY方向に直線移動させ、図12(c)に示すように、基材W上にY方向に沿う確認用直線Ltbを形成する(S10)。
確認用直線Ltbを試し描きしたら、上記ステップS3〜S5と同様に、基材W上の例えば3箇所の位置確認用マークm1と確認用直線Ltbとの画像認識動作(S11)、平行でない場合のステージ103のθ方向の位置の微調整動作(S12)を行い、ステージ103をY方向に直線移動させることによって基材W上にY方向に対して平行な適正な直線を描画可能であると判断されたら調整作業を完了する(S13)。
その後、ヘッドモジュール102の各ヘッド1021から所定の描画データに基づく液滴の吐出動作とステージ103のY方向の直線移動動作とを協働させ、図12(d)に示すように、基材W上の描画領域w1に対して直線パターン群31に直交する方向のY方向に沿う直線パターン群32を描画すると同時に、基材W上の位置ずれ検査用パターン描画領域Aに、この直線パターン群32と同じY方向に沿う第2の検査用パターン20を描画し(S14)、描画を終了する。
この直線パターン群32と第2の検査用パターン20の描画において、直線パターン群32の直線パターン群31に対する描画位置と、位置ずれ検査用パターン描画領域Aに描画された第1の検査用パターン10の区切れ部11の中央位置との間の位置関係(位置座標)は、描画データによって予め設定され、不図示のエンコーダによって規定される。また、直線パターン群32と第2の検査用パターン20との間の位置関係(位置座標)も、描画データによって予め設定され、不図示のエンコーダによって規定される。
従って、直線パターン群31と直線パターン群32とが正確に位置決めされて適正位置に描画されている場合、図3のように、第1の検査用パターン10の区切れ部11内の中心に第2の検査用パターン20のドット21が配置されるようになる。すなわち、位置ずれ検査用パターン描画領域A内の第1の検査用パターン10は直線パターン群31の描画位置を指標し、第2の検査用パターン20は直線パターン群32の描画位置を指標する。
なお、ここでは、一方向の直線パターン群31を描画した後、他の方向の直線パターン群32を描画するためにステージ103を90°回転移動させた際、上記ステップS9〜S12において再度確認用直線Ltbを形成して角度の確認を行うようにしたが、ステージ103の角度調整動作に十分な信頼が置ける場合には、上記ステップS9〜S12の処理を省略してもよい。
また、基材Wの位置確認のため、位置確認用マークm1、m2を用いる代わりに、第1の検査用パターン10を描画した後、この第1の検査用パターン10を位置確認用マークとして利用してもよい。
次いで、このようにして基材W上に直線パターン30が描画された製品に対して、その直線パターン群31と直線パターン群32の間の位置ずれ量を、位置ずれ検査用パターン描画領域Aに形成された第1の検査用パターン10と第2の検査用パターン20との間の相対的な位置ずれ量を確認することによって製品の良否の判断を行う。
この位置ずれ量の確認による製品の良否の判断は、ステージ103上から取り外した基材W上の位置ずれ検査用パターン1を、別途用意したカメラによって撮像してモニタ画面に表示させ、それをオペレータが目視確認することによって判断することが可能であり、これによって各直線パターン群間の位置ずれ量を容易に把握することができる。また、描画装置100に装備されたカメラ107によって画像認識することにより、描画装置100において自動的に判断することもでき、好ましい態様である。このような良否の自動判断処理は、演算部200の制御によって行うことができる。
図13は描画装置100における製品の良否の自動判断処理のフローチャートである。
まず、一連の描画動作が終了すると、ステージ103をXY方向に移動させて基材W上の位置ずれ検査用パターン描画領域Aをカメラ107の視野範囲内に位置させる(S20)。
カメラ107は、位置ずれ検査用パターン描画領域A内の位置ずれ検査用パターン1を撮像し、その第1の検査用パターン10と第2の検査用パターン20とを画像認識し(S21)、そこから第1の検査用パターン10と第2の検査用パターン20とのそれぞれの位置座標を取得する(S22)。
次いで、得られた各位置座標に基づいて、第1の検査用パターン10と第2の検査用パターン20との間の位置ずれ量を算出し(S23)、その算出値を演算部200等に予め記憶設定されている位置ずれ量の基準値と比較する(S24)。
比較の結果、算出された位置ずれ量<基準値であれば、製品は良品であると判断し、モニタ画面等にその旨を表示する(S25)。一方、算出された位置ずれ量≧基準値であれば、製品は不良品であると判断し、モニタ画面等にその旨を表示する(S26)。
以上の説明では、基材W上に互いに直交する方向の直線パターン群31、32を描画するようにしたが、本発明において、描画すべき複数の直線パターン群間は互いに異なる角度方向であればよく、直交するものに限定されない。
また、角度方向が異なる直線パターン群の角度方向の向きの数は2方向に限らず、3方向以上であってもよい。
更に、基材W上に角度方向の異なる複数の直線パターン群を描画するために描画方向の角度を変化させる場合、ヘッドモジュール102と基材W(ステージ103)の回転移動は相対的であればよく、以上説明したように、ヘッドモジュール102を不動として基材W(ステージ103)側のみをθ回転機構104によって回転移動させる態様の他にも、基材W(ステージ103)側を不動にしてヘッドモジュール102のみをθ回転機構110によって回転移動させる態様としたり、両者を共に互いに反対方向に回転移動させる態様とすることもできるが、高い精度が要求されるヘッドモジュール102の精度維持を図る観点からは、ヘッドモジュール102を不動として基材W(ステージ103)側のみを回転移動させる態様とすることが好ましい。
また、同様に、ヘッドモジュール102と基材W(ステージ103)との走査移動も相対的であればよく、以上説明したように、ヘッドモジュール102を不動にして基材W(ステージ103)側のみをY方向に走査移動させる態様の他にも、基材W(ステージ103)側を不動にしてヘッドモジュール102のみをY方向に走査移動させる態様としたり、両者を共にY方向に沿って互いに反対方向に走査移動させる態様とすることもできるが、上記同様の観点から、ヘッドモジュール102を不動にして基材W(ステージ103)側のみを走査移動させる態様とすることが好ましい。
更に、ヘッドモジュール103は複数のヘッド1021を配列したものに限らず、単一のヘッド1021からなるものであってもよい。
1:位置ずれ検査用パターン
10:第1の検査用パターン
10c:中心線
11:区切れ部
12:ライン
12a、12b:端部
20:第2の検査用パターン
21:ドット
22:ライン
23:区切れ部
100:描画装置
101:装置基台
102:ヘッドモジュール
103:ステージ
104:θ回転機構
105:Y移動機構
106:X移動機構
107:カメラ
108:ガントリ
109:スライダ
110:θ回転機構
111:Z移動機構
W:基材

Claims (6)

  1. 多数のノズルから液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと基材とを相対的に走査移動させながら、前記液滴吐出ヘッドの前記ノズルから前記基材上に液滴を吐出して走査方向に沿う一群の直線パターンの描画動作を、前記基材表面に対する前記液滴吐出ヘッドの相対的な走査方向を異ならせて繰り返すことにより、前記基材上に角度方向の異なる複数の直線パターン群の描画と、前記角度方向の異なる複数の直線パターン群をそれぞれ描画する工程毎に、前記基材上の所定の場所に、各直線パターン群の各々の描画位置を指標する位置ずれ検査用パターンの描画とを行う描画方法であって、
    前記位置ずれ検査用パターンは、途中に区切れ部を有するラインパターンからなる第1の検査用パターンと、少なくとも一つのドットを有する第2の検査用パターンとを有し、
    前記角度方向の異なる複数の直線パターン群のうちの最初の一群の直線パターンを描画する第1の工程では、前記第1の検査用パターンと前記第2の検査用パターンのうちの一方のみを描画し、
    前記第1の工程の後、前記最初の一群の直線パターンとは角度方向の異なる他の一群の直線パターンを描画する第2の工程以降では、前記第1の検査用パターンと前記第2の検査用パターンのうちの前記第1の工程で描画されなかった他方のみを、前記第2の検査用パターンの前記ドットが前記第1の検査用パターンの前記区切れ部内に配置されるように組み合わせて描画することを特徴とする描画方法。
  2. 前記第2の検査用パターンは、所定の長さに亘って一定間隔をおいて点在する複数のドットのみで構成されていることを特徴とする請求項1記載の描画方法。
  3. 前記第2の検査用パターンは、前記第1の検査用パターンの前記区切れ部内に配置されるドット以外はライン状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の描画方法。
  4. 多数のノズルから液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと基材とを相対的に走査移動させながら、前記液滴吐出ヘッドの前記ノズルから前記基材上に液滴を吐出して走査方向に沿う一群の直線パターンの描画動作を、前記基材表面に対する前記液滴吐出ヘッドの相対的な走査方向を異ならせて繰り返すことにより、前記基材上に角度方向の異なる複数の直線パターン群を描画する描画装置において、
    前記角度方向の異なる複数の直線パターン群をそれぞれ描画する工程毎に、前記基材上の所定の場所に、各直線パターン群の各々の描画位置を指標する位置ずれ検査用パターンを描画する位置ずれ検査用パターン描画手段と、
    前記基材上に描画された前記角度方向の異なる複数の直線パターン群間の位置ずれ量を検出するための位置ずれ量検出手段と、
    前記位置ずれ量検出手段により検出された位置ずれ量を予め設定された基準量と比較することにより、前記角度方向の異なる複数の直線パターン群の描画の良否を判断する判断手段とを有してなり、
    前記位置ずれ検査用パターンは、途中に区切れ部を有するラインパターンからなる第1の検査用パターンと、少なくとも一つのドットを有する第2の検査用パターンとを有し、
    前記位置ずれ検査用パターン描画手段は、前記角度方向の異なる複数の直線パターン群のうちの最初の一群の直線パターンを描画する第1の工程で、前記第1の検査用パターンと前記第2の検査用パターンのうちの一方のみを形成し、前記第1の工程の後、前記最初の一群の直線パターンとは角度方向の異なる他の一群の直線パターンを描画する第2の工程以降では、前記第1の検査用パターンと前記第2の検査用パターンのうちの前記第1の工程で描画されなかった他方のみを描画し、且つ、前記第2の検査用パターンの前記ドットが前記第1の検査用パターンの前記区切れ部内に配置されるように組み合わせて描画するものであり、
    前記位置ずれ量検出手段は、前記基材上に描画された前記第1の検査用パターンと前記第2の検査用パターンとの間の位置ずれ量を検出することによって、前記角度方向の異なる複数の直線パターン群間の位置ずれ量を検出することを特徴とする描画装置。
  5. 前記第2の検査用パターンは、所定の長さに亘って一定間隔をおいて点在する複数のドットのみで構成されていることを特徴とする請求項4記載の描画装置。
  6. 前記第2の検査用パターンは、前記第1の検査用パターンの前記区切れ部内に配置されるドット以外はライン状に形成されていることを特徴とする請求項4記載の描画装置。
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