JP2011010495A - 送電用がいし装置の支持ボルト等の取替工法及びこれに使用する金具 - Google Patents

送電用がいし装置の支持ボルト等の取替工法及びこれに使用する金具 Download PDF

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Abstract

【課題】電線を外さず、長時間停電させることも無く、短い時間で人員も費用も少なくても済む送電用がいし装置の支持ボルト取替工法を提供する。
【解決手段】ライン側ヨークの両側縁に2つの吊上ヨークを固定し、ウインチに接続されたセミワイヤー45によって吊上ヨークを支持し、レバーブロック47の一端を腕金31に固定し、他端をがいし吊金具4に固定し、がいし吊金具4の下端に係止具5によって3連がいし39を係止し、レバーブロック47を操作してがいし吊金具4を支持してバランスヨーク38にかかる荷重を開放し、レバーブロック48の一端を腕金31に固定し、他端をアース側ヨーク35に固定し、レバーブロック48を操作してアース側ヨーク35を支持してコッターボルト36にかかる荷重を開放し、コッターボルト36の取替えを行う。
【選択図】図1

Description

この発明は、送電用鉄塔に用いられているがいし装置を懸架しているヨークを支持している支持ボルト、特に、大規模(超高電圧、以下同じ)な送電を行う鉄塔に用いられている三連がいしを懸架しているアース側ヨークを支持している支持ボルト、支持板、アース側ヨーク又はバランスヨークの取替工法及びこれに使用する金具に関するものである。
大規模な送電を行う鉄塔においては、当該鉄塔から水平に伸びた腕金に幾つかのヨークを介して大きながいしが懸架されており、このがいしの下端に複数の送電線が懸架されている。
具体的に述べると、図18及び図19(当該図18及び図19においては、アークホーンの記載を省略)に示すように、鉄塔(図示省略)の上部側面から腕金を突出している。この腕金は3本の腕金部材31から成り、これらを三角錐形状に設けている。この鉄塔の腕金部材31によって形成された三角錐の底面の三角形状を形成している2本の腕金部材31の間にアングル材32を2本、一側面を背中合わせにして渡し、これらのアングル材32の中央部の裏面に、下方に向けて下端部を角部とした略五角形の支持板33がボルト34で軸支されている。
この支持板33の下端の角部には貫通孔を設け、当該貫通孔と、別途設けられた略三角形状のアース側ヨーク35の頂部に設けられた貫通孔の位置を合わせ、これらの貫通孔に支持ボルト36(以下、『コッターボルト36』と言う)を挿通してナットを螺着してこれらを固定している。このアース側ヨーク35の下側両端に懸架金具37を介して横長の二本の部材を中央部で軸支して成るバランスヨーク38を吊るし、このバランスヨーク38から3連のがいし39を並列に懸架している。これらの3連のがいし39の下端にはライン側ヨーク40を設け、このライン側ヨーク40の下端にクランプ41を設け、このクランプ41に複数の送電線42を懸架している。前記図18では、送電線42を4本しか記載していないが、実際は8本の送電線42を懸架している。また、前記アース側ヨーク35からライン側ヨーク40までの各部材を総称して「がいし装置」と言う。
この様に3連のがいし39を懸架しているコッターボルト36、支持板33又はアース側ヨーク35であるが、経年の使用により劣化等して取替えが必要になるときがある。従来、このコッターボルト36等を取替える際には、クランプ41から送電線42を全て外し、鉄塔の腕金に沿って多数の金車を取り付け、これらの金車にセミワイヤーを通して懸架して、3連がいし39を吊り上げてコッターボルト36等にかかる荷重を取り除き、その後、コッターボルト36等の取替えを行い、取換えが終了した後は、吊り上げていた3連がいし39を降ろし、クランプ41から外した送電線42を、再度クランプ41に懸けると言う方法により行っていた。
非特許文献1には、電線配列替えにおける懸垂鉄塔の緊線工法が記載され、まず、腕金に金車を吊るして、これらの金車に、各送電線を掛け、その後がいし装置の下のライン側ヨークの各クランプに各送電線を取り付けている。
がいし装置にかかっている送電線の荷重を開放させるには、前記工法と逆の方法を取り、鉄塔の腕金に沿って多数の金車を取り付け、クランプ41から送電線42を全て外して、前記金車にセミワイヤーを通して懸架する方法しかなかったことが、この非特許文献1から推測できる。
社団法人送電線建設技術研究会関東支部発行「100万ボルト(UHV)送電線建設施工技術の集約」表紙、第22頁~第26頁及び奥書。
しかしながら、この方法では、全ての電線を外し、また、3連がいしから成るがいし装置を吊り上げてコッターボルト等の取替えを行っており、復元作業も含めて、これらの作業に、多大な労力、費用及び時間が必要となっている。また、作業を始めてから終了するまで何日も日数を必要とするが、この間は送電を止めなければならず、長期間の停電となり、電力の安定供給の確保と言う観点からは好ましくない。さらに、別の観点から言うと停電が確保出来なければ取替え作業が出来ない事になる。
この発明は、これらの点に鑑みて為されたもので、電線をクランプから外さず、また、長期間停電させることも無く、さらに、短い作業時間で人員も費用も少なくても済む送電用がいし装置の支持ボルト等の取替工法及びこれに使用する金具を提供して前記課題を解決するものである。
請求項1の発明は、鉄塔本体から突出する腕金の先端部から支持板を垂下して設け、当該支持板の下端で支持ボルトを介してアース側ヨークを支持固定し、当該アース側ヨークの下端からバランスヨークを吊り、当該バランスヨークによって3連がいしを吊るし、当該3連がいしの下端にライン側ヨークを介して複数の電線を懸架している送電鉄塔において、前記ライン側ヨークの両側縁に設けられた各貫通孔にボルトとナットによって両側から2つの吊上ヨークを固定し、ウインチに接続されたセミワイヤーを前記腕金に沿って設けた複数の金車を介して垂下させ、当該セミワイヤーを前記各吊上ヨークの上端に接続した各金車を通して前記ウインチに戻し、当該ウインチを操作して前記セミワイヤーを吊り上げて当該吊上ヨークを支持する。
そして、2つの大レバーブロックの各一端を前記腕金に夫々固定し、当該レバーブロックの各他端を水平にした細長平板状のがいし吊金具の上端に夫々固定し、当該がいし吊金具の下端に3個のがいし係止具によって前記3連がいしの各上部を夫々係止し、その後、前記各大レバーブロックを操作して当該がいし吊金具を支持して前記支持ボルト、支持板、アース側ヨーク及びバランスヨークにかかる荷重を開放し、この状態で、前記支持ボルト、前記支持板、前記アース側ヨーク又は前記バランスヨークの取替えを行う送電用がいし装置の支持ボルト等の取替工法とした。
請求項2の発明は、鉄塔本体から突出する腕金の先端部から支持板を垂下して設け、当該支持板の下端で支持ボルトを介してアース側ヨークを支持固定し、当該アース側ヨークの下端からバランスヨークを吊り、当該バランスヨークによって3連がいしを吊るし、当該3連がいしの下端にライン側ヨークを介して複数の電線を懸架している送電鉄塔において、前記ライン側ヨークの両側縁に設けられた各貫通孔にボルトとナットによって両側から2つの吊上ヨークを固定し、ウインチに接続されたセミワイヤーを前記腕金に沿って設けた複数の金車を介して垂下させ、当該セミワイヤーを前記各吊上ヨークの上端に接続した各金車を通して前記ウインチに戻し、当該ウインチを操作して前記セミワイヤーを吊り上げて当該吊上ヨークを支持する。
そして、2つの大レバーブロックの各一端を前記腕金に夫々固定し、当該レバーブロックの各他端を水平にした細長平板状のがいし吊金具の上端に夫々固定し、当該がいし吊金具の下端に3個のがいし係止具によって前記3連がいしの各上部を夫々係止し、その後、前記各大レバーブロックを操作して当該がいし吊金具を支持して当該バランスヨークにかかる荷重を開放し、小レバーブロックの一端を前記腕金に固定し、他端を前記アース側ヨークに固定し、当該小レバーブロックを操作して当該アース側ヨークを支持して前記支持ボルト及び支持板にかかる荷重を開放し、この状態で、前記支持ボルト又は前記支持板の取替えを行う送電用がいし装置の支持ボルト等の取替工法とした。
請求項3の発明は、前記吊上ヨークは、下向き二等辺三角形状の板体の各角部に略U字形状のクレビスの両端部を被せて、これらをボルト止めし、長細で両端部に貫通孔を設けた2枚の板体を間をあけて相対向させて吊板部を形成し、当該吊板部の一方の端部の間に、前記下向き二等辺三角形状の板体の下部に位置するクレビスを嵌め入れ、当該吊板部の一方の貫通孔からボルトを挿通して前記クレビスの内側を通して他方の貫通孔から突出させて当該ボルトをナットで螺着して固定して成る。
そして、前記ライン側ヨークの両側縁を前記吊上ヨーク2つの吊板部で挟み、前記ライン側ヨークの両側縁の貫通孔と当該吊上ヨークの貫通孔の位置を合わせ、ボルトとナットによって両側から2つの吊上ヨークを固定し、前記板体の上部両端角部のクレビスに前記金車を係止する前記請求項1又は2に記載の送電用がいし装置の支持ボルト等の取替工法とした。
請求項4の発明は、鉄塔本体から突出する腕金の先端部に設けた略水平な鋼材から支持板を垂下して設け、当該支持板の下端で支持ボルトを介してアース側ヨークを支持固定し、当該アース側ヨークの両下端から懸架金具で、中央で軸支された2枚の板片から成るバランスヨークを吊り、当該バランスヨークに3連がいしを吊るし、当該3連がいしの下端にライン側ヨークを介して複数の電線を懸架している送電鉄塔において、2本のターンバックルを間をあけて並設し、これらの各ターンバックルの上下両端を鋼材片で着脱自在に接続して成る枠体形状の吊上金具を設ける。
そして、当該吊上金具を2つ用意し、各吊上金具の一部の部材の接続を解除して各吊上金具を、前記鋼材の両端部に上から夫々掛け、また、前記バランスヨークを下から当該各吊上金具の枠体内に入れて前記部材を接続し、当該各吊上金具の各ターンバックルを締めて前記バランスヨークを押し上げて前記支持ボルト、支持板又はアース側ヨークにかかる荷重を開放し、この状態で、当該支持ボルト、前記支持板又はアース側ヨークの取替えを行う送電用がいし装置の支持ボルト等の取替工法とした。
請求項5の発明は、鉄塔本体から突出する腕金の先端部に設けた略水平な鋼材から支持板を垂下して設け、当該支持板の下端で支持ボルトを介してアース側ヨークを支持固定し、当該アース側ヨークの両下端から懸架金具で、中央で軸支された2枚の板片から成るバランスヨークを吊り、当該バランスヨークに3連がいしを吊るし、当該3連がいしの下端にライン側ヨークを介して複数の電線を懸架している送電鉄塔において、2本のターンバックルを間をあけて並設し、これらの各ターンバックルの上下両端を鋼材片で着脱自在に接続して成る枠体形状の吊上金具を設ける。
そして、前記懸架金具の2枚の板片間から板状のバランスヨーク固定金具を挿入し、前記アース側ヨークとバランスヨークとの間にバランスヨーク固定金具を介在させて当該バランスヨークが動かないようにし、前記吊上金具を2つ用意し、各吊上金具の一部の部材の接続を解除して各吊上金具を、前記鋼材の両端部に上から夫々掛け、また、前記バランスヨークを下から当該各吊上金具の枠体内に入れて部材を接続し、当該各吊上金具の各ターンバックルを締めて前記バランスヨークを押し上げて前記支持ボルト又は支持板にかかる荷重を開放し、この状態で、当該支持ボルト又は前記支持板の取替えを行う送電用がいし装置の支持ボルト等の取替工法とした。
請求項6の発明は、前記吊上金具は、略鉤型の上部金具の両端に貫通孔を夫々設け、当該各貫通孔に、上下両端に貫通孔を設けたターンバックルの上端の貫通孔の位置を合わせてボルトとナットで夫々取り付け、当該各ターンバックルの下端の貫通孔に、両端に貫通孔を設けた板片状の下部金具の各貫通孔の位置を合わせてボルトとナットで夫々取り付けて形成する。
そして、前記吊上金具を2つ用意し、各吊上金具をボルトとナットを外して部材の接続を解除し、前記腕金の先端部の略水平な鋼材の両端部に上から夫々掛けて載置し、また、前記バランスヨークを当該各吊上金具の枠体内に入れて当該各吊上金具の部材を接続し、当該各吊上金具の各ターンバックルを締めて前記バランスヨークを押し上げて前記支持ボルト、支持板又はアース側ヨークにかかる荷重を開放する前記請求項4又は5に記載の送電用がいし装置の支持ボルト等の取替工法に使用する吊上金具とした。
請求項1、2の各発明によれば、ライン側ヨークのクランプに懸架された電線を外し、鉄塔の腕金から別途懸架することがないので、その結果、従来の工法に比べ、長期間停電させる必要が無く、作業時間、人員及び費用を大幅に減少させるものである。また、停電を短くすることが出来るため、電力の安定供給を確保することが出来ると共に、必要な時に取替え作業が出来、さらなる電力の安定供給にも貢献するものである。
請求項3の発明によれば、下向き二等辺三角形状の板体、クレビス及び吊板部から成る吊上げヨークを使用するので、前記効果より、さらに、確実かつ容易にライン側ヨークを吊り上げることが出来、支持ボルト等の取替えが円滑に行えるものである。
請求項4の発明によれば、前記請求項1、2及び3の各発明よりも少ない部材で、より短時間で、少ない人員と費用で、より確実かつ容易に支持ボルト等の取替えが行えるものである。
請求項5の発明によれば、アース側ヨークとバランスヨークとの間にバランスヨーク固定金具を介在させてバランスヨークが動かないようにするので、前記請求項4における効果より、確実かつ容易、さらに、安定してバランスヨークを押し上げることが出来、アース側ヨークにかかる荷重を開放することが出来るので、支持ボルト等の取替えが円滑に行えるものである。
請求項6の発明によれば、略鉤型の上部金具、2本のターンバックル及び片状の下部金具によって吊上金具を形成したので、前記請求項4における効果より、さらに、確実かつ容易に、バランスヨークを押し上げることが出来、アース側ヨークにかかる荷重を開放することが出来、支持ボルト等の取替えが円滑に行えるものである。
鉄塔本体から突出する腕金の先端部から支持板を垂下して設け、当該支持板の下端で支持ボルトを介してアース側ヨークを支持固定し、当該アース側ヨークの下端からバランスヨークを吊り、当該バランスヨークによって3連がいしを吊るし、当該3連がいしの下端にライン側ヨークを介して複数の電線を懸架している送電鉄塔において、前記ライン側ヨークの両側縁に設けられた各貫通孔にボルトとナットによって両側から2つの吊上ヨークを固定し、ウインチに接続されたセミワイヤーを前記腕金に沿って設けた複数の金車を介して垂下させ、当該セミワイヤーを前記各吊上ヨークの上端に接続した各金車を通して前記ウインチに戻し、当該ウインチを操作して前記セミワイヤーを吊り上げて当該吊上ヨークを支持する。
2つの大レバーブロックの各一端を前記腕金に夫々固定し、当該レバーブロックの各他端を水平にした細長平板状のがいし吊金具の上端に夫々固定し、当該がいし吊金具の下端に3個のがいし係止具によって前記3連がいしの各上部を夫々係止し、その後、前記各大レバーブロックを操作して当該がいし吊金具を支持して当該バランスヨークにかかる荷重を開放し、小レバーブロックの一端を前記腕金に固定し、他端を前記アース側ヨークに固定し、当該小レバーブロックを操作して当該アース側ヨークを支持して前記支持ボルトにかかる荷重を開放し、この状態で、前記支持ボルト等の取替えを行うこととした。
これにより、ライン側ヨークのクランプに懸架された電線を外し、鉄塔の腕金から別途懸架することがないので、停電を短くすることが出来る。その結果、従来の工法に比べ、作業時間、人員及び費用を大幅に減少させるものである。
以下、この発明の実施例1の送電用がいし装置のコッターボルト等の取替工法を図に基づいて説明する。図1は、この発明の実施例1の工法によって支持板に掛かっていた荷重を全て開放した状態の一部正面図である(この図1ではアークホーンに記載を省略)。図2は、この発明の実施例1の工法において使用する吊上ヨークの正面図である。図3は、同側面図である。図4は、この発明の実施例1の工法において使用するがいし吊金具に3個のがいし係止具を取り付けた状態の正面図である。図5は、この発明の実施例1の工法において使用するがいし係止具のがいし把握部の平面図である。
まず、この工法において使用する吊上ヨーク1を説明する。この吊上ヨーク1は、図2及び図3に示すように、下向き二等辺三角形状の鋼板1a、クレビス1b及び吊板部1cから成る。前記鋼板1aの各角部に貫通孔を夫々設ける。前記鋼板1aの各貫通孔の周縁を前記クレビス1bの両端で挟み、鋼板1aとクレビス1bの両端の貫通孔の位置を合わせ、これらにボルト2を挿通して裏側でナット3を螺着して各クレビス1bを鋼板1aに夫々固定する。
前記吊板部1cは、長細で両端部に貫通孔を設け、さらに、下端側にもう一つ貫通孔を設けた2枚の板体を間をあけて相対向させて形成する。当該吊板部1cの上方の端部の間に、前記下向き二等辺三角形状の鋼板1aの下部に位置するクレビス1bを嵌め入れ、当該吊板部1cの一方の貫通孔からボルト2の一端を挿通して前記クレビス1bの内側を通して他方の貫通孔から突出させ、当該ボルト2の一端をナット3で螺着して固定する(図2及び図3では下端側の貫通孔にも夫々ボルト2を挿通しナット3を螺着している)。
また、この工法で使用するがいし吊金具4を説明する。このがいし吊金具4は、図4に示すように、細長平板状であり、上端縁に沿って複数の貫通孔4aを設け、下端縁に沿っても複数の貫通孔4aを設けている。また、長手方向の中央に沿って幅狭なリブ4bを補強のために設けている。
さらに、この工法で使用するがいし係止具5を説明する。図4及び図5に示すように、このがいし係止具5は、一般的ながいし取替機のがいしを把握する2つの半環状部分から成るがいし把握部5aの両側にワイヤーロープ5bを取り付けたものから成り、そして、図1に示すように、がいしの笠と笠との間の首部に2つの半環状のがいし把握部5aを被せて、両側で固定し、前記各ワイヤーロープ5bの上端を前記がいし吊金具4の貫通孔4aに係止するものである。
図6は、この発明の実施例1の工法において、ライン側ヨーク40の両側縁に吊上ヨーク1を取り付けた状態の一部正面図である。図7は、同側面図である。図8は、この発明の実施例1の工法において、ライン側ヨーク40に吊上ヨーク1を取り付け、腕金部材31に沿って導入したセミワイヤー45で吊り上げた状態の一部正面図である。図9は、同側面図である。図10は、この発明の実施例1の工法において、アース側ヨーク35に掛け回した2本のベルトスリング49にレバーブロック48の他端を取り付けた状態の一部正面説明図である。
前記2本の腕金部材31に渡したアングル材32からがいし装置を懸架しているコッターボルト36を取替える。前記ライン側ヨーク40の両側縁を吊上ヨーク1の2つの吊板部1cで挟み、前記ライン側ヨーク40の両側縁の貫通孔と当該吊上ヨーク1の吊板部1cの下部の貫通孔の位置を合わせ、各貫通孔にボルト2とナット3によって2つの吊上ヨーク1の吊板部1cを固定して、このライン側ヨーク40に各吊上ヨーク1を取り付ける。また、これらの各吊上ヨーク1の上部の各クレビス1bにロードセル43を夫々取り付け、各ロードセル43の先には緊線金車44を夫々取り付けている。
そして、前記図8に示すように、地上に設置したクローラウインチ(2台、図示省略)に接続されたセミワイヤー45を、前記腕金部材31に沿って設けた複数の金車46を介して垂下させ、このセミワイヤー45を前記各吊上ヨーク1の上方に取り付けた各緊線金車44を通して前記クローラウインチに戻す。その後、前記クローラウインチを操作して当該吊上ヨーク1を吊り上げて送電線42等の荷重を受ける。
続いて、3.0tのレバーブロック47を2つ用意する。図1に示すように、これらのレバーブロック47の各一端を前記底面を形成する2本の腕金部材31に夫々固定し、当該レバーブロック47の各他端を水平にしたがいし吊金具4の上端の両端に夫々固定する(図4参照)。このがいし吊金具1の下端には3個のがいし係止具5のワイヤーロープ5bの各上端を夫々取り付け、当該ワイヤーロープ5bの下端にがいし把握部5aが垂下している。
これらのがいし係止具5の各がいし把握部5aで3連がいし39の各上部のがいしを夫々係止する。その後、前記左右のレバーブロック47を操作して当該がいし吊金具4を前記バランスヨーク38の位置まで吊り上げて当該バランスヨーク38にかかる3連がいし39の荷重を当該がいし吊金具4で受け、バランスヨーク38を3連がいし39の荷重から開放する。
さらに、0.75tのレバーブロック48を用意する。図1に示すように、このレバーブロック48の一端を、前記2本の腕金部材31の間に渡したアングル材32の中央部に固定し、このレバーブロック48の他端に、図10に示すように、予め前記アース側ヨーク35に掛け回した2本のベルトスリング49を固定し、前記レバーブロック48を操作して当該アース側ヨーク35を支持して前記コッターボルト36にかかる荷重をアングル材32で受け、当該アース側ヨーク35を荷重から開放する。この様にして、コッターボルト36にかかっていた荷重を全て当該コッターボルト36から除き、当該コッターボルト36の取替えを行う。
次に、この発明の実施例2の送電用がいし装置のコッターボルト等の取替工法を図に基づいて説明する。図11は、この発明の実施例2の工法において使用する吊上金具の正面図である。図12は、同側面図である。図13は、この発明の実施例2の工法を用いてコッターボルトを取替える腕金部分の一部正面図である。図14は、同側面図である。図15は、この発明の実施例2に工法において使用するバランスヨーク固定金具の正面図である。
まず、この工法において使用する吊上金具6を説明する。この吊上金具6は、図11及び図12に示すように、略鉤型の上部金具6aの両端に貫通孔を夫々設け、これらの各貫通孔に、両端に貫通孔を設けたターンバックル6bの上部の貫通孔の位置を合わせてボルトとナットで夫々取り付け、これらの各ターンバックル6bの下部の貫通孔に、両端に貫通孔を設けた片状の下部金具6cの各貫通孔の位置を合わせてボルトとナットで夫々取り付けて形成する。そして、各ターンバックル6bを操作することにより、各ターンバックル6b部分が伸縮する構成となっている。
また、前記上部金具6aの内側の凹みの形状は、前記2つのアングル材32の一片を背中合わせにした際の当該合わせた各一片が丁度入って支持出来、他片の各端部が丁度水平部分の下面に当接して支持出来る形状となっている(図11において各アングル材32の各片を点線で示す。)。
次に、この工法によって、コッターボルト36を取替える鉄塔におけるがいし装置を懸架する腕金部分を説明する。この工法によって、コッターボルト36を取替える腕金部分は、基本的に前記実施例1のものと同じである。なお、図13及び図14では、がいし装置のアース側ヨーク35の下端中央部から表裏にアークホーン35aを記載しており、また、バランスヨーク38の両端にもアークホーン38aを記載している。
まず、前記吊上金具6を使用する前に、アース側ヨーク35とバランスヨーク38の不必要な揺れを停止させ、これらがおよそ一体と成る様に、図15に示すように、バランスヨーク固定金具7を、図13及び図14に示すように、アース側ヨーク35とバランスヨーク38の間の二枚の板片から成る懸架金具37の間に横から差し入れる。これは、バランスヨーク38が二枚の板片の中央部を軸支されている構成により、左右の板片が軸支部を中心に回動するおそれがあるからである。
このバランスヨーク固定金具7は細幅の板体から成り、中央部の長手方向に沿って複数の貫通孔7aが設けられている。このバランスヨーク固定金具7を横から差し入れた後は、左右の懸架金具37の内側の位置にあるバランスヨーク固定金具7の左右の貫通孔7aに、ボルト7bを挿通して当該ボルトの脚部を突出させてナットを螺着して固定し、このバランスヨーク固定金具7が容易に外れないようにしている。
図16は、この発明の実施例2の工法において、吊上金具6をアングル材32の上から2つ掛けて載置し、バランスヨーク38の下で下部金具6cを取り付けた状態の一部正面図である。図17は、同側面図である。
続いて、前記吊上金具6を2つ用意し、下部金具6cを外して下端を開放した各吊上金具6を、前記図16及び図17に示すように、前記2本の腕金部材31の間に渡したアングル材32の両端部に上から夫々掛けて載置し、当該各吊上金具6の開放した下部内に、前記バランスヨーク38を入れて、各吊上金具6の下端に夫々下部金具6cを取り付けて接続する。その後、当該各吊上金具6の各ターンバックル6bを締めて前記下部金具6cにより前記バランスヨーク38を押し上げ、前記コッターボルト36にかかる全荷重を受けて保持し、コッターボルト36にかかっていた荷重を全て当該コッターボルト36から除き、この状態で、当該コッターボルト36の取替えを行う。
次に、前記実施例1及び2の工法と前記従来の工法による停電日数、作業員数、コストのデータを取り比較した。これらのデータを表1に示す。この表によれば、従来の工法では、停止作業日数(停電)は「6.0日」、実施例1の工法では「2.0日」、実施例2の工法では「0.5日」となっている。また、コストは、従来の工法では「15,000千円」、実施例1の工法では「5,000千円」、実施例2の工法では「500千円」となっている。さらに、作業員数では、従来の工法では「15人」、実施例1の工法では「10人」、実施例2の工法では「6人」となっている。さらに、実施例2の工法では、使用する工具も軽量で少なくて済む。
これらのデータから、従来の工法に比べ、実施例1の工法が停電日数、作業員数、コストの面で明らかに優れていることが分かる。また、実施例1の工法より実施例2の工法の方が、さらに、優れていることが明らかとなった。
前記実施例1、2では、この工法を用いるがいし装置を懸架している鉄塔の腕金部材31等の構成を具体的に記載しているが、がいし装置を懸架する腕金部材31等の構成はこれらのものに限るわけではない。また、吊上ヨーク1や吊上金具6の構成を具体的に記載しているが、必ずしもこれらの構成に限るものでは無く、特許請求の範囲の構成を満足するものであるならば他の構成でももちろん良い。
また、レバーブロック48を使用して、アース側ヨーク35を支持するのに、ベルトスリング49を用いているが、アース側ヨーク35を支持するのはこの方法に限るものでは無く、もちろん他の方法を用いても良い。
また、前記実施例2において、バランスヨーク固定金具7をアース側ヨーク35とバランスヨーク38の間に横から差し入れているが、バランスヨーク固定金具7は必ずしも必要ではない。また、吊上金具6をアングル材32の両端部に掛ける際、この吊上金具6の下部金具6cを外して掛けているが、吊上金具6の接続を解除するのは下部金具6cに限るものではなく、ターンバックル6bの一方を外してアース側ヨーク32に掛けても良い。
さらに、前記実施例1及び2では、コッターボルト36の取替えにおいて説明したが、コッターボルト36の取替えに替えて、支持板33やアース側ヨーク35の取替えにおいても、この実施例1及び2の工法を使用することが出来るものである。また、アース側ヨーク35に付随する懸架金具37の取替えにも使用することが出来るものである。さらには、前記実施例1において、アース側ヨーク35をレバーブロック48で支持しなければ、バランスヨーク38も取替え可能である。
この発明の実施例1の工法によってコッターボルトに掛かっていた荷重を全て開放した状態の一部正面図である。 この発明の実施例1の工法において使用する吊上ヨークの正面図である。 この発明の実施例1の工法において使用する吊上ヨークの側面図である。 この発明の実施例1の工法において、がいし吊金具に3個のがいし係止具を取り付けた状態の正面図である。 この発明の実施例1の工法において使用するがいし係止具のがいし把握部の平面図である。 この発明の実施例1の工法において、ライン側ヨークの両側縁に吊上ヨークを取り付けた状態の一部正面図である。 この発明の実施例1の工法において、ライン側ヨークの両側縁に吊上ヨークを取り付けた状態の一部側面図である。 この発明の実施例1の工法において、ライン側ヨークに吊上ヨークを取り付け、腕金に沿って導入したセミワイヤーで吊り上げた状態の一部正面図である。 この発明の実施例1の工法において、ライン側ヨークに吊上ヨークを取り付け、腕金に沿って導入したセミワイヤーで吊り上げた状態の一部側面図である。 この発明の実施例1の工法において、アース側ヨークに掛け回した2本のベルトスリングにレバーブロックの他端を取り付けた状態の一部正面説明図である。 この発明の実施例2の工法において使用する吊上金具の正面図である。 この発明の実施例2の工法において使用する吊上金具の側面図である。 この発明の実施例2の工法を用いてコッターボルトを取替える腕金部分の一部正面図である。 この発明の実施例2の工法を用いてコッターボルトを取替える腕金部分の一部側面図である。 この発明の実施例2に工法において使用するバランスヨーク固定金具の正面図である。 この発明の実施例2の工法において、吊上金具をアングル材の上から2つ掛けて載置し、バランスヨークの下で下部金具を取り付けた状態の一部正面図である。 この発明の実施例2の工法において、吊上金具をアングル材の上から2つ掛けて載置し、バランスヨークの下で下部金具を取り付けた状態の一部側面図である。 従来の鉄塔の腕金においてがいし装置を懸架している状態を示す、一部正面図である。 同支持板及びアース側ヨーク部分の拡大図である。
1 吊上ヨーク 1a 鋼板 1b クレビス
1c 吊板部 2 ボルト 3 ナット
4 がいし吊金具 4a 貫通孔 4b リブ
5 がいし係止具 5a がいし把握部 5b ワイヤーロープ
6 吊上金具 6a 上部金具 6b ターンバックル
6c 下部金具 7 バランスヨーク固定金具
7a 貫通孔 7b ボルト
31 腕金 32 アングル材 33 支持板
34 ボルト 35 アース側ヨーク
36 コッターボルト 37 懸架金具 38 バランスヨーク
39 がいし 40 ライン側ヨーク
41 クランプ 42 送電線 43 ロードセル
44 緊線金車 45 セミワイヤー 46 金車
47 レバーブロック 48 レバーブロック
49 ベルトスリング

Claims (6)

  1. 鉄塔本体から突出する腕金の先端部から支持板を垂下して設け、当該支持板の下端で支持ボルトを介してアース側ヨークを支持固定し、当該アース側ヨークの下端からバランスヨークを吊り、当該バランスヨークによって3連がいしを吊るし、当該3連がいしの下端にライン側ヨークを介して複数の電線を懸架している送電鉄塔において、
    前記ライン側ヨークの両側縁に設けられた各貫通孔にボルトとナットによって両側から2つの吊上ヨークを固定し、
    ウインチに接続されたセミワイヤーを前記腕金に沿って設けた複数の金車を介して垂下させ、当該セミワイヤーを前記各吊上ヨークの上端に接続した各金車を通して前記ウインチに戻し、当該ウインチを操作して前記セミワイヤーを吊り上げて当該吊上ヨークを支持し、
    2つの大レバーブロックの各一端を前記腕金に夫々固定し、当該レバーブロックの各他端を水平にした細長平板状のがいし吊金具の上端に夫々固定し、当該がいし吊金具の下端に3個のがいし係止具によって前記3連がいしの各上部を夫々係止し、その後、前記各大レバーブロックを操作して当該がいし吊金具を支持して前記支持ボルト、支持板、アース側ヨーク又はバランスヨークにかかる荷重を開放し、
    この状態で、前記支持ボルト、前記支持板、前記アース側ヨーク又は前記バランスヨークの取替えを行うことを特徴とする、送電用がいし装置の支持ボルト等の取替工法。
  2. 鉄塔本体から突出する腕金の先端部から支持板を垂下して設け、当該支持板の下端で支持ボルトを介してアース側ヨークを支持固定し、当該アース側ヨークの下端からバランスヨークを吊り、当該バランスヨークによって3連がいしを吊るし、当該3連がいしの下端にライン側ヨークを介して複数の電線を懸架している送電鉄塔において、
    前記ライン側ヨークの両側縁に設けられた各貫通孔にボルトとナットによって両側から2つの吊上ヨークを固定し、
    ウインチに接続されたセミワイヤーを前記腕金に沿って設けた複数の金車を介して垂下させ、当該セミワイヤーを前記各吊上ヨークの上端に接続した各金車を通して前記ウインチに戻し、当該ウインチを操作して前記セミワイヤーを吊り上げて当該吊上ヨークを支持し、
    2つの大レバーブロックの各一端を前記腕金に夫々固定し、当該レバーブロックの各他端を水平にした細長平板状のがいし吊金具の上端に夫々固定し、当該がいし吊金具の下端に3個のがいし係止具によって前記3連がいしの各上部を夫々係止し、その後、前記各大レバーブロックを操作して当該がいし吊金具を支持して当該バランスヨークにかかる荷重を開放し、
    小レバーブロックの一端を前記腕金に固定し、他端を前記アース側ヨークに固定し、当該小レバーブロックを操作して当該アース側ヨークを支持して前記支持ボルト及び支持板にかかる荷重を開放し、
    この状態で、前記支持ボルト又は前記支持板の取替えを行うことを特徴とする、送電用がいし装置の支持ボルト又は支持板の取替工法。
  3. 前記吊上ヨークは、下向き二等辺三角形状の板体の各角部に略U字形状のクレビスの両端部を被せて、これらをボルト止めし、
    長細で両端部に貫通孔を設けた2枚の板体を間をあけて相対向させて吊板部を形成し、当該吊板部の一方の端部の間に、前記下向き二等辺三角形状の板体の下部に位置するクレビスを嵌め入れ、当該吊板部の一方の貫通孔からボルトを挿通して前記クレビスの内側を通して他方の貫通孔から突出させて当該ボルトをナットで螺着して固定して成り、
    前記ライン側ヨークの両側縁を前記吊上ヨーク2つの吊板部で挟み、前記ライン側ヨークの両側縁の貫通孔と当該吊上ヨークの貫通孔の位置を合わせ、ボルトとナットによって両側から2つの吊上ヨークを固定し、前記板体の上部両端角部のクレビスに前記金車を係止することを特徴とする、前記請求項1又は2に記載の送電用がいし装置の支持ボルト等の取替工法。
  4. 鉄塔本体から突出する腕金の先端部に設けた略水平な鋼材から支持板を垂下して設け、当該支持板の下端で支持ボルトを介してアース側ヨークを支持固定し、当該アース側ヨークの両下端から懸架金具で、中央で軸支された2枚の板片から成るバランスヨークを吊り、当該バランスヨークに3連がいしを吊るし、当該3連がいしの下端にライン側ヨークを介して複数の電線を懸架している送電鉄塔において、
    2本のターンバックルを間をあけて並設し、これらの各ターンバックルの上下両端を鋼材片で着脱自在に接続して成る枠体形状の吊上金具を設け、
    当該吊上金具を2つ用意し、各吊上金具の一部の部材の接続を解除して各吊上金具を、前記鋼材の両端部に上から夫々掛け、また、前記バランスヨークを下から当該各吊上金具の枠体内に入れて前記部材を接続し、当該各吊上金具の各ターンバックルを締めて前記バランスヨークを押し上げて前記支持ボルト、支持板又はアース側ヨークにかかる荷重を開放し、
    この状態で、当該支持ボルト、前記支持板又はアース側ヨークの取替えを行うことを特徴とする、送電用がいし装置の支持ボルト等の取替工法。
  5. 鉄塔本体から突出する腕金の先端部に設けた略水平な鋼材から支持板を垂下して設け、当該支持板の下端で支持ボルトを介してアース側ヨークを支持固定し、当該アース側ヨークの両下端から懸架金具で、中央で軸支された2枚の板片から成るバランスヨークを吊り、当該バランスヨークに3連がいしを吊るし、当該3連がいしの下端にライン側ヨークを介して複数の電線を懸架している送電鉄塔において、
    2本のターンバックルを間をあけて並設し、これらの各ターンバックルの上下両端を鋼材片で着脱自在に接続して成る枠体形状の吊上金具を設け、
    前記懸架金具の2枚の板片間から板状のバランスヨーク固定金具を挿入し、前記アース側ヨークとバランスヨークとの間にバランスヨーク固定金具を介在させて当該バランスヨークが動かないようにし、
    前記吊上金具を2つ用意し、各吊上金具の一部の部材の接続を解除して各吊上金具を、前記鋼材の両端部に上から夫々掛け、また、前記バランスヨークを下から当該各吊上金具の枠体内に入れて部材を接続し、当該各吊上金具の各ターンバックルを締めて前記バランスヨークを押し上げて前記支持ボルト又は支持板にかかる荷重を開放し、
    この状態で、当該支持ボルト又は前記支持板の取替えを行うことを特徴とする、送電用がいし装置の支持ボルト等の取替工法。
  6. 前記吊上金具は、略鉤型の上部金具の両端に貫通孔を夫々設け、当該各貫通孔に、上下両端に貫通孔を設けたターンバックルの上端の貫通孔の位置を合わせてボルトとナットで夫々取り付け、当該各ターンバックルの下端の貫通孔に、両端に貫通孔を設けた板片状の下部金具の各貫通孔の位置を合わせてボルトとナットで夫々取り付けて形成し、
    前記吊上金具を2つ用意し、各吊上金具をボルトとナットを外して部材の接続を解除し、前記腕金の先端部の略水平な鋼材の両端部に上から夫々掛けて載置し、また、前記バランスヨークを当該各吊上金具の枠体内に入れて当該各吊上金具の部材を接続し、当該各吊上金具の各ターンバックルを締めて前記バランスヨークを押し上げて前記支持ボルト、支持板又はアース側ヨークにかかる荷重を開放することを特徴とする、前記請求項4又は5に記載の送電用がいし装置の支持ボルト等の取替工法に使用する吊上金具。
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