JP2011010490A - ブラシレスモータおよびそれを用いた電子機器 - Google Patents

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Hiroki Asai
弘紀 浅井
Shinichi Tsutsumi
慎一 堤
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浩司 植田
Hiroaki Kawasaki
宏昭 川崎
Yuichi Yoshikawa
祐一 吉川
Kenji Sugiura
賢治 杉浦
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Abstract

【課題】FGパターンから得られる信号の強度を改善する。
【解決手段】複数のティース21を備えたステータコア20の周囲に、マグネット11を備えたロータ10が回転自在に配置されている。マグネットのステータコアに対向する面はメイン着磁されており、マグネットの回路基板30に対向する面はFG着磁されている。回路基板のロータに対向する側の面には、マグネットと対向するようにFGパターン31が設けられている。回路基板とFGパターンとの間には、FGパターンの形状に沿ってパターニングされた高透磁率材料32が配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブラシレスモータに関する。特に、レーザビームプリンタ(LBP)や普通紙複写機(PPC)など事務機器用の紙送り用ローラの駆動用モータとして好ましく使用できるブラシレスモータに関する。更に、本発明は、ブラシレスモータを用いた電子機器に関する。
従来のブラシレスモータとしては、図3に示すように、外周に複数のティースが所定間隔で配置されたステータコア20を含むステータと、このステータコア20の周囲に回転自在に配置されたロータ10とを備え、このロータ10の内周面に、リング状のマグネット11を備えたアウターロータ型のモータが一般的に用いられる。マグネット11の内周面11mは、トルクを発生させるために所定間隔ごとに異極に着磁(メイン着磁)されており、更に、マグネット11の回路基板30に対向する端面11fは、ロータ10の回転速度を検出するために所定間隔ごとに異極に着磁(FG着磁)されている。一方、回路基板30には、FG着磁されたマグネット11の端面11fに対向する位置に、周波数発電機コイルパターン(FGパターン)31が円周状に形成されている。FGパターン31は、FG着磁の着磁極数と同数の線素を直列に接続したジグザク状の配線である。ロータ10が回転すると、FG着磁による磁束によって各線素に誘起電圧が発生し、モータの回転数に比例した周波数の速度検出信号(FG信号)をこのFGパターン31を通じて得ることが出来る。このFG信号に基づいてロータ10の回転速度が制御される。
ロータ10の回転精度を向上するためには、FGパターン31を介してマグネット11の位置情報をより多く得る必要がある。例えばFG着磁の着磁極数を増大させることにより回転方向の磁束変化の周波数を高くするという多極着磁技術が重要である。しかし、FG着磁の多極化に伴いマグネット11からの磁束の磁路長が低下するとともに、一極あたりの磁化領域が減少するので、FGパターン31に誘起される電圧が低下し、FGパターン31から得られる信号の強度が低下するという課題がある。
この課題に対して、特許文献1には、FGパターンを鉄基板などの高透磁率材料上に配置することが記載されている。また、特許文献2には、ロータの回転位置を検出するホールICなどの位置検出手段を基板に設け、この基板のロータとは反対側に強磁性体を配置すること、または、位置検出手段を設ける基板自体を磁性体とすることが記載されている。
特開平6−86526号公報 特開2007−110865号公報
しかしながら、特許文献1では、FGパターンが搭載される高透磁率材料は、FGパターンの半径方向寸法よりも広幅で大面積を有する円弧状の板であるので、FG着磁による磁束は、高透磁率材料のうちマグネットに最も近い部分に集中する。従って、マグネットとFGパターンと高透磁率材料との相対的な位置によっては、FG着磁による磁束がFGパターンにほとんど鎖交しない場合がある。
また、特許文献2では、マグネットのメイン着磁による磁束の漏れ磁束を強磁性体又は基板に導く。しかしながら、FG着磁による磁束の磁路長はメイン着磁のそれに比べて短いので、特許文献2の強磁性体又は基板ではFG着磁による磁束を導く効果はほとんど得られない。
従って、特許文献1,2の方法では、FGパターンから得られる信号の強度を高めることはできない。
本発明は、上記の従来の問題を解決し、FGパターンから得られる信号の強度を改善することを目的とする。
本発明のブラシレスモータは、回路基板に搭載され、外周に複数のティースが第一の所定間隔で配置されたステータコアと、前記ステータコアの周囲に回転自在に配置されたロータとを備える。前記ロータの内周面にマグネットが設けられている。前記マグネットの前記ステータコアに対向する面は、前記ステータコアに対向する方向に第二の所定間隔ごとに異極にメイン着磁されており、且つ、前記マグネットの前記回路基板に対向する面は、前記回路基板に対向する方向に第三の所定間隔ごとに異極にFG着磁されている。前記回路基板の前記ロータに対向する側の面には、前記マグネットと対向するようにFGパターンが設けられている。前記回路基板と前記FGパターンとの間には、前記FGパターンの形状に沿ってパターニングされた高透磁率材料が配置されている。
本発明の電子機器は、本体ケースと、前記本体ケース内に設けられた被駆動体と、前記被駆動体に連結されたモータとを備えた電子機器であって、前記モータが上記の本発明のブラシレスモータであることを特徴とする。
本発明のブラシレスモータでは、回路基板のロータに対向する側の面に、マグネットと対向するようにFGパターンが設けられており、回路基板とFGパターンとの間には、FGパターンの形状に沿ってパターニングされた高透磁率材料が配置されている。従って、FG着磁による磁束のほとんどをFGパターンに鎖交させることができるので、FGパターンから得られるFG信号の強度を高めることができる。従って、回転速度検出精度に優れたブラシレスモータを実現することができる。
本発明の電子機器によれば、上記の本発明のブラシレスモータを用いて被駆動体を駆動するので、被駆動体の回転精度を向上させることができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係るブラシレスモータの概略構成を示した断面図である。 図2は、本発明の実施の形態2に係るブラシレスモータの概略構成を示した断面図である。 図3は、従来のブラシレスモータの概略構成を示した断面図である。 図4は、本発明のモータを用いた電子機器の一例の概略構成を示した図である。
上記の本発明のブラシレスモータにおいて、前記FGパターンが銅からなることが好ましい。これにより、所望する形状のFGパターンを公知のパターニング方法を用いて効率良く形成することができる。
前記高透磁率材料の比抵抗が10μΩcm以上であることが好ましい。これにより、FGパターンに発生した電流はFGパターンを優先的に流れるとともに、高透磁率材料に渦電流が発生して発熱することで回路基板が温度上昇するのを抑えることができる。
前記FGパターンと前記高透磁率材料との間に絶縁層が設けられていることが好ましい。これにより、FGパターンに発生した電流が高透磁率材料を流れるのを抑えることができるので、FGパターンから得られるFG信号の品質を向上することができる。
前記FGパターンの内周側端が前記ステータコアの外周側端よりも半径方向の外側に位置していることが好ましい。これにより、メイン着磁による磁束がFGパターンに鎖交するのを抑えることができるので、FGパターンから得られるFG信号に含まれるノイズ成分を低減することができる。この効果は、ティースの外周端にマグネットと略平行に延長部が設けられたブラシレスモータにおいて、特に顕著である。
以下、本発明を好適なの実施の形態を用いて説明する。但し、本発明は以下の実施の形態に限定されないことは言うまでもない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るブラシレスモータ(以下、単に「モータ」という)の概略構成を示した断面図である。以下の説明では、モータの駆動軸25の方向を上下方向とし、図1において紙面の上側及び下側をそれぞれモータの「上側」及び「下側」と呼ぶ。また、駆動軸25と直交する方向を「半径方向」と呼ぶ。
図1に示すように、本実施の形態1のモータは、回路基板(以下、単に「基板」という)30にハウジング28を介して搭載されたステータコア20を含むステータと、ステータコア20の周囲に配置されたロータ10とを備えたアウターロータ型のモータである。ロータ10は、円筒形状の磁性体からなり、その上端に天板10aが固定され、その下端は開放されている。ハウジング28の内周面にベアリング29が設けられている。モータの駆動軸25は、ベアリング29を貫通し、駆動軸25の上端はロータ10の天板10aに固定されている。その結果、ロータ10及び駆動軸25は、ベアリング29を介してステータコア20に対して回転自在である。
ロータ10の内周面には中空円筒形状のマグネット11が固定されている。マグネット11のステータコア20に対向する面11mは、ステータコア20に対向する方向に、第二の所定間隔ごとにN極とS極とが交互に(隣接極が異極となるように)着磁(メイン着磁)されている。更に、メイン着磁とは別に、マグネット11の基板30に対向する面(下面)11fは、基板30に対向する方向に、第三の所定間隔ごとにN極とS極とが交互に多極着磁(FG着磁)されている。
ステータコア20は、複数の板状体(例えば高透磁率薄鋼板)が積層された積層体からなる。ステータコア20の外周には、複数のティース21が周方向に第一の所定間隔で配置されている。各ティース21の内側の磁気回路が形成される部分(磁路21e)には、電磁石用のコイル23が巻回されている。コイル23に交流電力を印加することで、各ティース21はN極とS極とに交互に着磁される。これにより、互いに対向するティース21とマグネット11との間で吸引力と反発力が発生し、ロータ10が駆動軸25を中心に回転し、駆動軸25を介して回転駆動力が出力される。
基板30には、FGパターン(周波数発電機コイルパターン)31が設けられている。FGパターン31は、例えば銅などの導電性材料を用いて形成することができる。FGパターン31の形状は、特に制限はないが、例えばFG着磁の着磁極数と同数で、FG着磁の磁極と同ピッチで配された半径方向に沿った線素を直列に接続したジグザク状の配線で構成することができる。FGパターン三一は、更に、メイン着磁の影響を受けにくくするために、ジグザグ状の配線の内側又は外側に配された円形のキャンセルパターンを含んでいても良い。ロータ10が回転することにより、線素に鎖交するFG着磁による磁束が変化し、線素に電圧が誘起される。FGパターン31から出力される電圧の変化を速度信号に変換して、ロータ10の回転が制御される。
マグネット11のFG着磁による磁束がFGパターン31により多く鎖交するほど、FGパターン31から出力される信号(FG信号)の強度が増大する。したがって、FGパターン31は、基板30の上面(ロータ10に対向する側の面)に、マグネット11と対向して設けられる。
更に、マグネット11のFG着磁による磁束をFGパターン31により多く鎖交させるために、マグネット11の基板30側の端部(即ち、マグネット11の下端)は、基板30までの距離が短くなるように下方に延長されていることが好ましい。上下での磁気的バランスを確保するために、マグネット11の上端も同様に上方に延長されていることが好ましい。
この場合、マグネット11の上下方向寸法と一致するように、ステータコア20の各ティース21の外周端には、マグネット11と略平行な延長部21a,21bが設けられていることが好ましい。延長部21a,21bを設けることにより、ティース21とマグネット11との対向面積が拡大するので、より多くのメイン着磁による磁束がティース21に引き込まれ、モータの駆動力及び駆動効率が向上する。
延長部21a,21bは、メイン着磁による磁束を導き入れる集磁効果を有している。延長部21a,21bに流入した磁束のほとんどは延長部21a,21b内を通り磁路21eに向かう。しかし、延長部21a,21bが磁気飽和することにより、一部の磁束は延長部21a,21bから漏れ出して漏れ磁束となる。基板30側の延長部21aから漏れ出したメイン着磁による漏れ磁束がFGパターン31に鎖交すると、FG信号にノイズ成分が発生し、回転速度検出精度が低下する。
そこで、FGパターン31は、延長部21aから遠ざけて配置されることが好ましい。具体的には、FGパターン31の内周側端がステータコア20の外周側端よりも半径方向の外側に位置していることが好ましい。また、FGパターン31の半径方向の中央位置がマグネット11の半径方向の中央位置よりも半径方向の外側に位置していることが好ましい。これにより、延長部21aから漏れ出すメイン着磁による漏れ磁束が、FGパターン31に鎖交するのを抑えることができる。
本実施の形態1では、基板30とFGパターン31との間に高透磁率材料32が配置されている。高透磁率材料32は、100以上、更には1000以上の比透磁率を有することが好ましい。比透磁率が100以上の高透磁率材料32として例えばコバルト、ニッケル、CoNi合金などを用いることができ、比透磁率が1000以上の高透磁率材料32として例えば鉄、FeSi合金、NiFe(パーマロイ)などを用いることができる。
高透磁率材料32は、渦電流の発生を抑制するために大きな比抵抗値を有することが好ましく、具体的には高透磁率材料32の比抵抗は10μΩcm以上、更には50μΩcm以上であることが好ましい。比抵抗が10μΩcm以上の高透磁率材料32として例えばFe、NiFe、CoFeなどを用いることができ、比抵抗が50μΩcm以上の高透磁率材料32として例えばパーマロイに他の元素(Mo)を付与して高抵抗化したNiFeMoなどを用いることができる。
また、高透磁率材料32として酸化物軟磁性材料(例えばフェライト)を用いることもできる。これにより、フェライト等の酸化物軟磁性材料は、上記の金属材料よりも高い比抵抗値を有するため、渦電流の発生を一層抑制することができる。
FGパターン31は上述したように所定形状を有しており、その下層である高透磁率材料32もFGパターン31の形状に沿ってパターニングされている。このようなそれぞれがパターニングされたFGパターン31及び高透磁率材料32の形成方法は、特に制限はないが、例えば以下のようにして形成することができる。
例えば、基板30上に、高透磁率材料からなる層、及びFGパターン31の材料である銅からなる層を順に成膜する。成膜方法としては、例えば印刷、めっき、蒸着、スパッタなど一般的な薄膜形成法を用いることができる。次いで、銅層上にフォトレジストなどで所望するFGパターンに対応するパターンを形成する。そして、このパターンをエッチングマスクとして銅層及び高透磁率材料層をエッチングし、その後、フォトレジストを除去することで、所望する形状のFGパターン31と、FGパターン31の形状に沿ってパターニングされた高透磁率材料32とを形成することができる。このような方法によれば、効率的にFGパターン31と高透磁率材料32とを形成することができる。
エッチングの方法としては、FGパターン31及び高透磁率材料32の材料に応じて、湿式プロセス又は乾式プロセスを用いることができる。高透磁率材料32として上記酸化物などを用いる場合には、湿式エッチングが難しいため、乾式エッチングなどを用いるのが好ましい。
上記の説明では、エッチングプロセスを用いてパターン形成を行う例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば以下に説明するリフトオフプロセスを用いることもできる。即ち、成膜する前に、基板30上のFGパターン31が不要な領域にフォトレジストを形成する。次いで、高透磁率材料からなる層、及びFGパターン31の材料である銅からなる層を順に成膜する。最後に、フォトレジストを、その上の不要な層とともに除去することで、所望する形状のFGパターン31と、FGパターン31の形状に沿ってパターニングされた高透磁率材料32とを形成することができる。
上記の説明では、FGパターン31の材料として銅を用いた場合を説明したが、銅以外の公知の導電性材料を用いることもできる。
以上のように、基板30とFGパターン31との間に高透磁率材料32を配置することにより、FG着磁による磁束は高透磁率材料32内を通過する。そして、高透磁率材料32はFGパターン31に沿った形状を有しており、且つ、マグネット11と高透磁率材料32との間にFGパターン31が配置されている。従って、マグネット11からのFG着磁による磁束のほとんどは、FGパターン31と鎖交することとなる。その結果、FG信号の強度を高めることができる。
また、ティース21の外周端に延長部21a,21bが設けられたモータにおいては、FGパターン31を半径方向の外側にシフトさせて延長部21aから遠ざけることによって、延長部21aから漏れ出すメイン着磁による漏れ磁束が、高透磁率材料32へ流入するのを抑えることができるので、当該漏れ磁束がFGパターン31に鎖交するのを抑えることができる。その一方で、マグネット11からのFG着磁による磁束は、延長部21aに流入することなく、高透磁率材料32へ流入させることができ、その際にFGパターン31に鎖交する。従って、FG信号の強度を高め、ノイズ成分を低減することができる。
本発明者らは、ティース21に延長部21a,21bが設けられておらず、また、高透磁率材料32を有していない以外は本実施の形態と同じ構成を有する図3に示した従来のモータと同等のFG信号強度を、本実施の形態のモータにおいて得られることを確認している。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2に係るモータの概略構成を示した断面図である。実施の形態1に係るモータを示した図1と同じ部材には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
本実施の形態のモータは、FGパターン31と高透磁率材料32との間に絶縁層33が設けられている点で、実施の形態1のモータと異なる。絶縁層33の材料としては、特に制限はないが、例えばSiO2、アルミナなどを用いることができる。絶縁層33を設けることにより、FGパターン31と高透磁率材料32との絶縁性が確保されるので、FG信号品質が向上する。絶縁層33は、FGパターン31の形状に沿ってパターニングされていても良く、あるいは、パターニングされていなくても良い。
FGパターン31及び高透磁率材料32の材料は、実施の形態1と同じものを用いることができる。
絶縁層33の形成方法は特に制限はない。例えば、基板30上に、高透磁率材料からなる層、絶縁層、FGパターン31の材料である銅からなる層を順に成膜する。次いで、銅層上にフォトレジストなどで所望するFGパターンに対応するパターンを形成する。そして、このパターンをエッチングマスクとして銅層、絶縁層、及び高透磁率材料層をエッチングし、その後、フォトレジストを除去することで、所望する形状のFGパターン31と、FGパターン31の形状に沿ってパターニングされた絶縁層33及び高透磁率材料32とを形成することができる。パターニング方法としては、エッチングプロセスに限定されず、実施の形態1で説明したのと同様にリフトオフプロセスを用いることもできる。
より高い絶縁性が必要な場合には、基板30上に、所望するFGパターンに対応する形状にパターニングされた高透磁率材料32を形成し、この高透磁率材料32を覆うように絶縁層33を形成し、絶縁層33上に、パターニングされたFGパターン31を形成する。高透磁率材料32及びFGパターン31のパターニング方法としては、エッチングプロセス、リフトオフプロセスのいずれであっても良い。
本発明者らは、ティース21に延長部21a,21bが設けられておらず、また、高透磁率材料32を有していない以外は本実施の形態と同じ構成を有する図3に示した従来のモータと同等のFG信号強度を、本実施の形態のモータにおいても得られることを確認している。
なお、高透磁率材料32が高い絶縁性を有している場合には、絶縁層33を敢えて設ける必要はない。
(実施の形態3)
図4は、本発明のブラシレスモータを用いた電子機器の一例の概略構成を示した図である。図4において、電子機器61は、本体ケースとしての筐体62と、筐体62内に搭載される電動機67と、電動機67を駆動するための駆動器65と、駆動器65に給電するための電源68と、電動機67を動力源として駆動される機構部等の負荷(被駆動体)69とを含んでいる。ここで、電動機67と駆動器65とで電動機駆動装置63が構成される。電動機67は、電源68から電力供給を受けて駆動器65を介して駆動される。電動機67の駆動軸を介して負荷69に回転トルクが伝達される。電動機67として、本発明のブラシレスモータを用いることができる。
電子機器61として、例えばレーザプリンタを例示することができる。この場合、負荷69としては紙送り用ローラが該当する。本発明のモータは、レーザプリンタの本体ケース内において、水平方向に配置された配線基板30上に、各種の電子部品とともに載置されていても良い。モータの、配線基板30を貫通して下側に延びた駆動軸25の下部に歯車(図示せず)を固定し、この歯車と、紙送り用ローラに設けられた歯車とを減速機構としてのギアボックス(図示せず)を介して連結することができる。本発明のモータは、FG信号強度が改善されているので、モータの回転速度検出精度に優れる。従って、精度よい紙送りが可能となり、印字ずれ等のない精細な印刷が可能なレーザプリンタを実現することができる。
本発明によれば、回転速度検出精度が向上したモータを提供できるため、レーザプリンタやレーザ複写機などの電子機器に使用されるモータに好適である。但し、本発明のモータはこれらに限定されず、高い回転精度が要求されるモータとして広範囲に利用することができる。
10 ロータ
10a 天板
11 マグネット
20 ステータコア
21 ティース
21a,21b 延長部
21e 磁路
23 コイル
25 駆動軸
28 ハウジング
29 ベアリング
30 回路基板(基板)
31 FGパターン
32 高透磁率材料
33 絶縁層
61 電子機器
62 筐体(本体ケース)
63 電動機駆動装置
65 駆動器
67 電動機
68 電源
69 負荷(被駆動体)

Claims (6)

  1. 回路基板に搭載され、外周に複数のティースが第一の所定間隔で配置されたステータコアと、前記ステータコアの周囲に回転自在に配置されたロータとを備えたブラシレスモータであって、
    前記ロータの内周面にマグネットが設けられており、
    前記マグネットの前記ステータコアに対向する面は、前記ステータコアに対向する方向に第二の所定間隔ごとに異極にメイン着磁されており、且つ、前記マグネットの前記回路基板に対向する面は、前記回路基板に対向する方向に第三の所定間隔ごとに異極にFG着磁されており、
    前記回路基板の前記ロータに対向する側の面には、前記マグネットと対向するようにFGパターンが設けられており、
    前記回路基板と前記FGパターンとの間には、前記FGパターンの形状に沿ってパターニングされた高透磁率材料が配置されていることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 前記FGパターンが銅からなる請求項1に記載のブラシレスモータ。
  3. 前記高透磁率材料の比抵抗が10μΩcm以上である請求項1又は2に記載のブラシレスモータ。
  4. 前記FGパターンと前記高透磁率材料との間に絶縁層が設けられている請求項1〜3のいずれかに記載のブラシレスモータ。
  5. 前記FGパターンの内周側端が前記ステータコアの外周側端よりも半径方向の外側に位置している請求項1〜4のいずれかに記載のブラシレスモータ。
  6. 本体ケースと、前記本体ケース内に設けられた被駆動体と、前記被駆動体に連結されたモータとを備えた電子機器であって、前記モータが請求項1〜5のいずれかに記載のブラシレスモータである電子機器。
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